JP2014515373A - 多発性硬化症の治療方法およびミエリン量を保存および/または増加させる方法 - Google Patents

多発性硬化症の治療方法およびミエリン量を保存および/または増加させる方法 Download PDF

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Abstract

患者の多発性硬化症を治療する方法であって、再発頻度を減少させる、年間再発率を減少させる、障害増悪リスクを減少させる、新規または新たに拡大しているT2病変部位数を減少させる、ガドリニウム病変部位数を減少させる、ことを含む方法、および、たとえばフマル酸ジメチルまたはフマル酸モノメチル等のフマレートを含有する組成物を、前記患者に毎日投与することにより、多発性硬化症を有する患者のミエリン量を保存/増加させる方法。
【選択図】なし

Description

記載なし
本方法は例示であり、クレームされる実施態様の範囲を制限する意図は無い。
多発性硬化症を有する患者を治療するための方法および組成物を開示する。一つの実施態様において、患者は、たとえば再発寛解型多発性硬化症等の多発性硬化症を有し、1日当たり約480mgのフマレート(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチルまたはそれらの組み合わせ)を、以下の(a)〜(g)の変化のうち一つ以上を得るために十分な期間、投与される:(a)患者における再発頻度の減少、(b)患者における再発確率の減少、(c)患者における年間再発率の減少、(d)患者における障害増悪リスクの減少、(e)患者における新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少、(f)患者における新規非増強T1低信号病変部位数の減少、(g)患者におけるGd+病変部位数の減少。なお、(a)〜(g)の変化は、プラセボを処置された患者との比較である。
一つの実施態様において、患者は、たとえば再発寛解型多発性硬化症等の多発性硬化症を有し、1日当たり、約480mgのフマレート(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチルまたはそれらの組み合わせ)を、上で列記された(a)〜(e)のうちの一つ以上、および(g)を得るために十分な期間、投与される。
一つの実施態様において、フマレート(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチル、またはそれらの組み合わせ)を投与される患者は、フマレートで治療される前に、多発性硬化症の治療を何も受けていない。
他の実施態様において、再発寛解型多発性硬化症を有する患者は、一日当たり約480mgのフマレート(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチル、またはそれらの組み合わせ)を、以下の(a)〜(c)の変化のうちの一つ以上を得るために十分な期間、投与される:(a)少なくとも30%の年間再発率の減少、(b)少なくとも30%の障害増悪リスクの減少、および(c)患者における少なくとも65%の新規、または新たに拡大しているT2病変部位数の減少。なお、(a)〜(c)の変化は、プラセボを処置された患者との比較である。
他の実施態様において、再発寛解型多発性硬化症を有する患者は、一日当たり約720mgのフマレート(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチル、またはそれらの組み合わせ)を、少なくとも24週間、投与される。
他の実施態様において、多発性硬化症を有する患者は、1日当たり約480mgのフマレート(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチル、またはそれらの組み合わせ)を、患者におけるミエリン量を保存および/または増加させるために十分な期間、投与される。
一つの実施態様において、40歳未満の多発性硬化症を有する患者は、1日当たり約480mgのフマレート(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチル、またはそれらの組み合わせ)を、以下の(a)〜(g)の変化のうちの一つ以上を得るために十分な期間、投与される:(a)患者における再発頻度の減少、(b)患者における再発確率の減少、(c)患者における年間再発率の減少、(d)患者における障害増悪リスクの減少、(e)患者における新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少、(f)患者における新規非増強T1低信号病変部位数の減少、および(g)患者におけるGd+病変部位数の減少。なお、(a)〜(g)は、プラセボを処置された患者との比較である。
図1は、1回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量あたり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)を投与されている)における、96週間後の事前に設定された主要エンドポイントに対する、再発患者の比率を示す。 図2は、1回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量あたり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)を投与されている)における、2年間にわたる、患者の再発分布を示す。 図3は、1回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、またはフマル酸ジメチル(BG−12)を投与されている)における、60週の期間後の再発リスクを示す。 図4は、1回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)を投与されている)における、96週間後の障害増悪を示す。 図5は、1回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)を投与されている)における、2年の期間後の新規または新たに拡大しているT2病変部位の分布を示す。 図6は、2年の期間にわたり実施された1回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)を投与されている)における、患者において観察された新規Gd+病変部位の分布を示す。 図7は、2年の期間にわたり実施された1回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)を投与されている)における、患者に観察された全脳(WB)における基準(baseline)からの磁化移動率(MTR)における変化平均を表す。 図8は、2年の期間にわたり実施された1回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)を投与されている)における、患者に観察された正常様脳組織(normal appearing brain tissue、「NABT」)における基準からの磁化移動率(MTR)における変化平均を表す。 図9は、2年の期間にわたり実施された2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)における、患者に観察された年間再発率を示す。 図10は、2年の期間にわたり実施された2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)における、患者に観察された再発の分布を示す。 図11は、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)における、96週の期間後の事前に設定された主要エンドポイントに対する、再発患者の割合を示す。 図12は、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)における、時間対12週(12−week)で確認された障害増悪を示す。 図13Aは、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)における、2年の期間後の新規または新たに拡大しているT2病変部位の分布を示す。図13Bは、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)における、2年の期間後の新規T1低信号病変部位の分布を示す。 図14は、2年の期間にわたり実施された2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)における、患者に観察されたGd+病変部位の平均数を示す。 図15Aは、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)の患者で1年後に観察されたT2高信号病変部位体積における基準からのメジアンパーセント変化を示す。図15Bは、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)の患者で2年後に観察されたT2高信号病変部位体積における基準からのメジアンパーセント変化を示す。 図16Aは、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)の患者で1年後に観察されたT1低信号病変部位体積における基準からのメジアンパーセント変化を示す。図16Bは、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)の患者で2年後に観察されたT1低信号病変部位体積における基準からのメジアンパーセント変化を示す。 図17は、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)の患者で、2年後に患者において観察された平均Gd+病変部位体積を示す。 図18Aは、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)の患者における、2年後に観察された全脳体積における基準からのメジアンパーセント変化を示す。図18Bは、2回目の第III相臨床試験(再発寛解型多発性硬化症の患者は、プラセボ、または毎日2回(BID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日3回(TID)、1投与量当たり240mgのフマル酸ジメチル(BG−12)、または毎日1回、20mgの酢酸グラチラマーを投与されている)の24週目と2年目の間に観察された全脳体積における基準からのメジアンパーセント変化を示す。
定義
本明細書に開示される様々な態様、実施態様、および選択のすべては、任意の、そしてすべての変更と組み合わされる。
本明細書において使用する場合、「ひとつの(a)」は、他で特定されない限り、一つ以上を意味する。
たとえば、「含む(include)」、「含むこと(including)」「含有する(contain)」「含有すること(containing)」等のオープンタームは、「包含すること(comprising)」を意味する。
「治療すること(treating)」という用語は、当業者に検出可能な程度、または統計学的に有意な程度のいずれか程度まで、障害に関連した状態、症状もしくはパラメータを改善する、または障害の増悪を防ぐのに有効な量、方法または様式で、治療を施すことを意味する。有効量、有効法または有効様式は、患者により変化し、患者に合わせて調製されうる。本明細書に言及される神経学的障害に対して、本明細書の開示方法により与えられる治療は、障害の状態を改善する(または有害な効果を減ずる)ことを目指すものであり、障害を完全に排除する、または治癒することを必ずしも目指してはいない。
本出願における用語は、矛盾が生じた場合に、参照により援用される公表文献の用語と照合する。
「または(or)」という用語は、接続語または離接語である。
「プラセボ」という用語は、活性のある剤(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチル、またはそれらの組み合わせ)が含まれていない組成物を指す。プラセボ組成物は、本明細書に記載されるものを含む、既知の方法により調製することができる。
「EDSS」という用語は、総合障害度評価尺度(Expanded Disability Status Scale)を指す。EDSS尺度は、1から10までであり、以下の意味を有する。
0 神経学的検査で正常(機能システム[FS]ですべてがグレードゼロ;脳グレード1は許容範囲)
1 障害無し、1つのFSで最小の徴候(すなわち、脳グレード1を除いて、グレード1)
1.5 障害無し、2つ以上のFSで最小の徴候(脳グレード1を除いて、グレード1が2つ以上)
2 1つのFSで最小の障害(1つのFSがグレード2、他は0または1)
2.5 2つのFSで最小の障害(2つのFSがグレード2、他は0または1)
3 1つのFSで中程度の障害(1つのFSがグレード3、他は0または1)、または完全に歩行可能だが、3〜4つのFSで軽度の障害(3〜4つのFSがグレード2、他は0または1)
3.5 完全に歩行可能だが、1FSで中程度の障害(1つのFSがグレード3)、および1〜2つのFSがグレード2、または2つのFSがグレード3、または5つのFSがグレード2(他は0または1)。
4 1つのFSがグレード4(他は0または1)、または前述の段階の限界を超える、より低いグレードの組み合わせからなる比較的重篤な障害にもかかわらず、1日約12時間、補助なしで完全に歩行可能、自分で自由に動くことが出来る。補助または休息無しで、約500m歩行可能。
4.5 援助無しで歩行可能で、1日の大半を自由に動くことができ、終日の活動が可能だが、完全な活動には一部制限があり、または最小限の補助が必要。通常、1つのFSがグレード4(他は0または1)、または前述の段階の限界を超える、より低いグレードの組み合わせからなる比較的重篤な障害により特徴づけられる。補助または休息無しで、約300m歩行可能。
5 補助または休息無しで、約200m歩行可能。完全な日常の活動(たとえば、特別な準備無しに、終日の活動を行うこと)を損なうほどの重篤な障害。(通常、FS価は1つのみがグレード5、他は0または1である。または通常、段階4の規定を超える、より低いグレードの組み合わせ)。
5.5 補助または休息無しで、約100m歩行可能。完全な毎日の活動を不可能にするほどの重篤な障害。(通常のFS価は1つのみがグレード5、他は0または1である。または通常、段階4についてのグレードを超える、より低いグレードの組み合わせ)。
6 休息の有無にかかわらず、約100mを歩行するために、断続的な、または片側の一定の補助(杖、松葉づえ、または支持具)が必要(通常のFS価は、3つ以上のFSがグレード3+の組み合わせである)。
6.5 休息無しで約20m歩行するために、両側の補助(杖、松葉づえ、または支持具)が常に必要(通常のFS価は、3つ以上のFSがグレード3+の組み合わせである)。
7 補助があっても、約5mを超える歩行が不可能で、基本的に車椅子が必要。標準的な車椅子を自力で動かし、単独で移動できる。1日約12時間、車椅子で自由に動くことができる(通常のFS価は、2以上のFSがグレード4+の組み合わせである。ごくまれに、錐体路のグレード5のみ)。
7.5 数歩以上、歩行することができない。車椅子が必要で、移動に補助が必要でありうる。自力で車椅子を動かすことができるが、標準的な車椅子で終日、動くことはできない。電動の車椅子が必要でありうる(通常のFS価は、2以上のFSでグレード4+の組み合わせである)。
8 基本的にベッドもしくは椅子、または車椅子での活動に制限されるが、1日の大半、ベッド外に自力でいることができる。セルフケア機能の多くを維持しており、多くの場合、腕を有効に使用できる(通常のFS価は組み合わせであり、いくつかの系で多くの場合、4+)。
8.5 基本的に1日の大半が寝たきりであるが、腕(両腕含む)を一部、有効に使用できる。一部のセルフケア機能を維持している(通常のFS価は組み合わせであり、いくつかの系で多くの場合、4+)。
9 体が不自由であり、寝たきりの患者となる。コミュニケーションと摂食は可能(通常のFS価は組み合わせであり、ほとんどがグレード4+)。
9.5 完全に体が不自由であり、寝たきりの患者となる。有効にコミュニケーションまたは飲食ができない(通常のFS価は組み合わせであり、ほとんどすべてがグレード4+)。
10 多発性硬化症のために死亡。
検討
多発性硬化症(MS)は、中枢神経系(CNS)抗原に対する自己免疫活性を伴う自己免疫疾患である。この疾患は、CNSの一部における炎症により特徴づけられ、神経細胞の軸索周囲のミエリン鞘の消失(脱髄)、軸索消失、そして最終的には神経細胞、希突起神経膠細胞およびグリア細胞の死をもたらす。MSの包括的なレビューおよび最新の治療法については、たとえば、Alastair Compston et al., 4th edition, Churchill Livingstone Elsevier, (2006)による、McAlpine's Multiple Sclerosisを参照のこと。
世界で、推定2,500,000人の人々がMSに罹患している。MSは、若年層における最も普遍的なCNS疾患の一つである。MSは、通常、青年期の後しばらくして突然発症する慢性、進行性の、身体に障害をもたらす疾患であり、発症はおそらくもっと早いのであろうが、多くの場合、20歳〜40歳の間に診断がなされる。この疾患は直接遺伝するものではないが、その発生に遺伝的感受性が一端を担っている。MSは異質な臨床、病理学的、および免疫学的表現型を伴う複雑な疾患である。
MSには4つの主要な臨床型がある。1)疾患再発の間の期間は疾患憎悪が無いことで特徴付けられ、完全な回復、または回復での続発症および後遺症の欠落を伴う、明確に定義される再発により特徴づけられる再発寛解型MS(RR−MS)、2)時折の再発、わずかな寛解、および停滞期(plateau)の有無にかかわらず、最初の再発寛解経過に引き続く増悪により特徴付けられる、二次性進行型MS(SP−MS)、3)時折の停滞期および一時的なわずかな改善が認められるが、発症からの疾患憎悪により特徴付けられる、一次性進行型MS(PP−MS)、4)再発の間の期間も増悪が継続することが特徴であり、完全な回復の有無にかかわらず、明確な急性の再発を伴う、発症からの疾患憎悪により特徴付けられる、進行性再発型MS(PR−MS)、の4つの型である。
臨床的には、この疾患は多くの場合、再発寛解型疾患として現れ、そして、それほどではないにせよ、神経学的な障害の一定の増悪として現れる。再発寛解型MSは、限局性の、または多発性の神経学的な機能不全の再発性発作の形態で現れる。発作は、一見したところ長年にわたり、ランダムに発生し、寛解し、そして再発しうる。寛解は、多くの場合、不完全であり、一回の発作が次の発作に繋がりながら、永続的な神経学的欠陥の増加を伴いつつ、段階的に増悪の一途をたどる。RR−MSの通常の経過は、大部分の患者に対しては、疾患憎悪の最終的な発現に関連する、繰り返される再発に特徴づけられる。疾患の引き続く経過は、再発寛解型疾患のほとんどの患者が最終的には二次的な進行性疾患を発症するとはいえ、予測不可能である。再発寛解フェーズにおいては、再発は、臨床的に不活性の期間と交互に発生し、症状の発現の間の神経学的な欠陥の存在に依存する後遺症により、特徴付けられる場合もあり、特徴付けられない場合もある。再発寛解フェーズの間の再発の間の期間は、臨床的に安定している。他方で、進行性MSの患者は、上記で定義されるように、症状の発現期間の後、または発症からのいずれかで、一定した欠陥の増加を示すが、これにより、さらに新たな再発が発生しないとは限らない。
MSの病理は、部分的には、白質における局所的な炎症性脱髄病変部位の形成を反映するものであり、急性および再発性疾患の患者における顕著な特徴である。進行性疾患の患者において、正常様白質における、びまん性だが、広範の(主には軸索の)損傷、および灰白質(特に大脳皮質)における脱髄をもまた伴い、脳は、より広い意味で影響を受ける。
MSに対する最も新しい治療法は、炎症の減少、および免疫系の抑制または制御を目指すものである。2006年現在で、MSに対し利用可能な治療は、炎症および新たな症状の発現数を減少させるが、すべての治療が疾患憎悪に有効ではない。多くの臨床試験により、慢性MSにおける炎症の抑制は、稀にしか、持続性の疾患憎悪による障害蓄積を有意に限定しないことが示されており、このことから、神経学的損傷および炎症が、独立した病変であることが示唆されている。ゆえに、MSの進行した段階においては、明らかな炎症がなくとも、神経変性が進行するようである。それゆえ、脱髄の進行を遅くすること、または修復メカニズムとしてのCNSの再ミエリン化を促進すること、または別の方法で、軸索消失およびニューロンの死を阻むことは、MS、特にたとえばSP−MSのようなMSの進行性形態のケースにおける治療にとって、ある種の重要なゴールである。
フマル酸エステル(たとえば、フマル酸ジメチル(DMF))は、従前よりMSの治療薬として提案されていた(たとえば、Schimrigk et al., Eur. J. Neurol., 2006, 13(6):604-10; Drugs R&D, 2005, 6(4):229-30; 米国特許第6,436,992号を参照のこと)。
DMFおよびフマル酸モノメチル(MMF)は、慢性形態のMSの進行した段階の特性を有するマウスMSモデルにおいて、たとえば脱髄および軸索損傷の減少等の神経保護的な効果を発揮しうる。MSに対する、特性が明らかにされている多くのげっ歯類および霊長類モデルが存在するが、進行性MSの特性を有するものは、限定された動物モデルにおいて最近見いだされたもののみである。検証された条件下で、DMFおよびMMFの神経保護的な効果は、たとえそれらに炎症に対する効果があったとしても、その対炎症効果からは独立しているようであり、このことから、これらの化合物の使用は、実質的な炎症性要素が無い場合における、進行性神経変性を示す病変の治療に有益であろう。
患者にフマレート(たとえば、DMF、MMFまたはそれらの組み合わせ)を投与することを含む、多発性硬化症の患者を治療する方法を提示する。一つの実施態様において、患者の再発頻度を減少させること、または患者における累積再発確率を減少させること、または患者における年間再発率を減少させること、または患者における障害増悪のリスクを減少させること、または患者における新規または新たに拡大しているT2病変部位の数を減少させること、または患者における新規の非増強T1低信号病変部位の数を減少させること、または患者におけるGd+病変部位の数を減少させることが含まれ、ここで、減少は、患者にフマレート(たとえば、DMF,MMFまたはそれらの組み合わせ)を、投与することを含む、プラセボで処置された患者との比較である。一つの実施態様において、フマレート(たとえば、DMF,MMFまたはそれらの組み合わせ)で処置された患者は、フマレートで処置される前に、多発性硬化症の治療を何も受けていない。他の実施態様において、フマレートで処置される患者は、40歳未満である。
1日当たり約480mgのフマレート(たとえば、DMF、MMFまたはそれらの組み合わせ)を、ミエリン量を保存および/または増加させるのに十分な期間、多発性硬化症を有する患者に投与することを含む、該患者におけるミエリン量を保存および/または増加させる方法がまた、提示される。
「ミエリン量を保存および/または増加させること」とは、フマレート(たとえば、DMF、MMFまたはそれらの組み合わせ)で処置された患者群におけるミエリンの含有レベルが、プラセボ群の患者におけるミエリンの含有レベルよりも平均で高いことを意味する。フマレート(たとえば、DMF)は、患者におけるミエリンの消失率を減少させる、および/またはミエリンの再生をもたらすことができる。いずれのメカニズムも、実施例5において観察される結果をもたらしうる。
一つの実施態様において、DMFで処置された患者群のミエリン量は、プラセボを投与された患者群のミエリン量との比較で、0.5%の平均改善率で保存および/または増加しており、治療の延長期間後(たとえば、1年、2年、5年以上)、全脳磁化移動率(MTR)に基づき、約1%程度でありうる。
フマレートは、たとえば、投与された後、in vivoでフマル酸水素メチルへと転換される化合物であってもよい。一つの実施態様において、医薬組成物に存在する一部のフマレートのみが、in vivoでフマル酸水素メチルへと転換される。一つの実施態様において、フマレートはフマル酸ジメチル、フマル酸モノメチル、フマル酸、フマル酸モノメチルの塩、フマル酸の塩、またはそれらの任意の組み合わせである。他の実施態様において、フマレートは、化学式(I):
Figure 2014515373
の化合物であってよく、ここで、
およびRは、独立して、OH、O、C−Cアルコキシ、またはそれらの薬学的に受容可能な塩である。C−Cアルコキシは、たとえば、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシ、C−Cアルコキシ、またはC−Cアルコキシから選択され、そして直鎖または分枝状であってもよい。またさらなる別の実施態様において、フマレートは、フマル酸ジアルキルである。
一つの実施態様において、上述の方法は、DMFを投与することを含む。DMFは、以下の構造:
Figure 2014515373
を有する。
一部の実施態様において、薬学的に受容可能な塩は、金属陽イオンの塩であることができる。金属陽イオン中の金属は、たとえばLi、Na、K、Ca、Zn、Sr、Mg、Fe、またはMn等のアルカリ、アルカリ土類または、遷移金属であってもよい。
一部の本発明の実施態様は、数的な範囲を予期させる。本明細書に提示される数的な範囲のそれぞれは、個々の発明の実施態様として、範囲のエンドポイントを含む。数的な範囲が提示された場合、すべての個々の値およびその中に含まれる部分的な範囲は、あたかも明示的に全て書き出されたものとして存在する。
一部の実施態様において、上述の任意の方法は、患者をフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)で治療することを含む。上述の任意の方法の一部の実施態様において、フマレート(たとえば、DMF、MMFまたはそれらの組み合わせ)は、約1mg/kg〜約50mg/kg(たとえば、約2.5mg/kg〜約20mg/kgまたは約2.5mg/kg〜約15mg/kg)の範囲の量で投与することができる。投与されるフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)の量はまた、当業者により認識されるとおり、投与経路、賦形剤の使用量、および他の治療剤の使用を含む、他の治療的処置と共に同時に使用する可能性に依存して変化する。
たとえば、フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、たとえば、経口的に、1日当たり約0.1g〜約1gの量で、またはたとえば1日当たり約100mg〜約800mgの量で、患者に投与することができる。フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、たとえば、1日当たり約120mgから1日当たり約240mgの量で、1日当たり約120mgから1日当たり約480mgの量で、または1日当たり約120mgから1日当たり約720mgの量で、投与することができる。
たとえば、1日当たり720mgのフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、2、3、4、5または6回の等量分割された投与量で、投与されてもよい。たとえば、1日当たり480mgのフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、1日1回の1投与量として480mg、または1日2回の1投与量として各240mgが投与されてもよい。480mgのフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)が、1日2回の投与量で投与される場合、各1投与量は、総量240mgフマレートに対し、120mgのフマレートを含有する2つの錠剤で構成されてもよい。
1日当たり2回の投与量で投与された場合、最初の投与と2回目の投与の間の間隔は、たとえば、約8時間ごと、約9時間ごと、約10時間ごと、約11時間ごと、または約12時間ごとであってもよい。
フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、たとえば、1日1回、約480mgの量で投与されてもよい。フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、1日1回、約480mgの量で投与されてもよい。フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、毎日、約400mg〜約600mg、約410mg〜約590mg、約420mg〜約580mg、約430mg〜約570mg、約440mg〜約560mg、約450mg〜約550mg、約460mg〜約540mg、約470mg〜約530mg、約480mg〜約520mg、または約490mg〜約510mgの範囲の量で投与されてもよい。フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、毎日、約432mg〜約528mgの範囲の量で投与されてもよい。フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)の1投与量は、たとえば、470mg、471mg、472mg、473mg、474mg、475mg、476mg、477mg、478mg、479mg、480mg、481mg、482mg、483mg、484mg、485mg、486mg、487mg、488mg、489mgまたは490mgであってもよい。
フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、放出が維持またはコントロールされた医薬製剤の形態で投与されてもよい。そのような製剤は、当業者により、様々な技法で調製されてもよい。たとえば、製剤は、フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)、律速ポリマー(すなわち、治療用化合物が剤型から放出される速度をコントロールする物質)、および任意選択的に他の賦形剤を含有することができる。律速ポリマーの一部の例としては、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシプロピルアルキルセルロース(たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルイソプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルブチルセルロースおよびヒドロキシプロピルヘキシルセルロース等)、ポリ(エチレン)オキシド、アルキルセルロース(たとえば、エチルセルロースおよびメチルセルロース)、カルボキシメチルセルロース、親水性セルロース誘導体、およびポリエチレングリコールがある。組成物は、WO2006/037342に記述されている。
フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、たとえばRR−MS等の多発性硬化症の治療のためのフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)のデリバリーを可能にする任意の方法により投与されることができる。たとえば、フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、丸薬、錠剤、マイクロタブレット、ペレット、マイクロペレット、カプセル(たとえばマイクロタブレットを含む)、座薬、経口投与のための液体製剤を介し、栄養補助食品、栄養剤または食物の形態で投与されることができる。薬学的に受容可能な組成物は、周知の薬学的に受容可能な賦形剤(たとえば、もし組成物が活性剤を含有する水溶液であった場合、等張食塩水、5%グルコース等であってもよい)を含むことができる。たとえばシクロデキストリン等の可溶化剤、または他の当業者に周知の可溶化剤を、治療用化合物のデリバリーのための薬学的賦形剤として利用することができる。DMFまたはMMFを含有する一部の製剤については、たとえば、米国特許第6,509,376号および第6,436,992号を参照のこと。投与経路に関しては、組成物は、経口、鼻腔内、経皮、皮下、皮内、経腟、耳内、眼内、筋肉内、口腔、直腸、経粘膜、吸入を介して、または静脈内投与で投与することができる。一部の実施態様において、フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)は、上述の任意の方法で経口的に投与される。
患者が、上述の任意の方法でフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)を投与される期間は、たとえば、約1週間から、患者の残りの生涯までの範囲であってもよい。フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)およびその組成物は、たとえば、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも3週間、少なくとも4週間、少なくとも5週間、少なくとも6週間、少なくとも7週間、少なくとも8週間、少なくとも9週間、少なくとも10週間、少なくとも20週間、少なくとも30週間、少なくとも40週間、少なくとも50週間、少なくとも1年間、少なくとも60週間、少なくとも70週間、少なくとも80週間、少なくとも90週間、少なくとも100週間、少なくとも2年間、少なくとも3年間、少なくとも4年間、少なくとも5年間、少なくとも6年間、少なくとも7年間、少なくとも8年間、少なくとも9年間、少なくとも10年間、少なくとも20年間、少なくとも3年間、少なくとも40年間、少なくとも50年間、少なくとも60年間、少なくとも70年間、少なくとも80年間、少なくとも90年間、または少なくとも100年間、投与されることができる。一つの実施態様において、フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)およびその組成物は、たとえば、約1週間から約100年間、約1週間から約90年間、約1週間から約80年間、約1週間から約70年間、約1週間から約60年間、約1週間から約50年間、約1週間から約40年間、約1週間から約30年間、約1週間から約20年間、約1週間から約10年間、約1週間から約9年間、約1週間から約8年間、約1週間から約7年間、約1週間から約6年間、約1週間から約5年間、約1週間から約4年間、約1週間から約3年間、約1週間から約2年間、約1週間から約100週間、約1週間から約1年間、約1週間から約50週間、約1週間から約40週間、約1週間から約30週間、約1週間から約20週間、約1週間から約10週間、または約1週間から約5週間の範囲の期間、投与されることができる。他の実施態様において、フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)およびその組成物は、たとえば、約1週間、約2週間、約3週間、約4週間、約5週間、約6週間、約7週間、約8週間、約9週間、約10週間、約20週間、約30週間、約40週間、約50週間、約1年間、約60週間、約70週間、約80週間、約90週間、約100週間、約2年間、約3年間、約4年間、約5年間、約6年間、約7年間、約8年間、約9年間、約10年間、約20年間、約30年間、約40年間、約50年間、約60年間、約70年間、約80年間、約90年間、または約100年間、投与されることができる。
上述の方法の一つの実施態様において、フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)またはフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)を含有する組成物の、患者、または患者群への投与は、プラセボを処置された患者または患者群と比較して、上記患者における再発頻度の減少をもたらす。
「再発頻度の減少」とは、処置を受けた患者または処置を受けた患者群における再発の数が、プラセボで処置された患者または患者群における再発の数と比較して減少していることを意味する。たとえば、再発頻度で50%の減少とは、処置を受けた患者の群が、プラセボ群よりも平均で50%少ない再発であることを意味する。
患者または処置された患者群における再発頻度の減少は、たとえば、処置の少なくとも1年後で約10%〜約90%の範囲でありうる。一つの実施態様において、患者または処置された患者群における再発頻度は、たとえば、処置の少なくとも2年後で約10%〜約90%の範囲でありうる。
再発頻度は、たとえば、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約10%〜100%の範囲、減少しうる。再発頻度は、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後、たとえば、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%、減少してもよい。再発頻度は、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後、たとえば、約10%〜約90%、約10%〜約80%、約10%〜約70%、約10%〜約60%、約20%〜約90%、約30%〜約90%、約40%〜約90%、約50%〜約90%、約60%〜約90%、約70%〜約90%、約20%〜約70%、または約25%〜約65%、減少してもよい。
フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)で処置された患者または患者群における再発頻度の減少は、例えば、少なくとも1年間の治療の後で、約10%〜約90%でありうる。一つの実施態様において、フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)で処置された患者または患者群の再発割合における減少は、例えば、少なくとも2年間の治療の後で、約10%〜約90%である。
フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)で処置された患者または患者群の再発割合における減少は、たとえば、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約10%〜90%の範囲である。フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)で処置された患者または患者群の再発割合における減少は、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間もまたは少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、たとえば、少なくとも30%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、または少なくとも80%である。フマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)で処置された患者または患者群の割合における減少は、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、たとえば、約10%〜約90%、約10%〜約80%、約10%〜約70%、約10%〜約60%、約20%〜約90%、約30%〜約90%、約40%〜約90%、約20%〜約80%、約30%〜約80%、または約40%〜約80%である。
一つの実施態様において、上述の任意の方法における、フマレート(たとえば、DMF、MMFまたはそれらの組み合わせ)またはその組成物の投与は、プラセボで処置された患者または患者群と比較して、処置された患者または処置された患者群における再発確率の減少をもたらす。
「再発確率の減少」は、プラセボで処置された患者または患者群の再発確率と、処置された患者または処置された患者群の再発確率の間の、同時点での差異である。確率データは、縦座標プロットの再発の累積確率と横座標プロットの時間を有する、再発確率のカプランマイヤープロットから得ることができる。
患者または患者群における再発確率の減少は、例えば、処置の任意の期間の後で少なくとも0.005、処置の任意の期間の後で少なくとも0.01、処置の任意の期間の後で少なくとも0.1、処置の少なくとも12週間後で少なくとも0.05、処置の少なくとも24週間後で少なくとも0.06、処置の少なくとも36週間後で少なくとも0.14、処置の少なくとも48週間後で少なくとも0.20、または処置の少なくとも60週間後で少なくとも0.30であってもよい。
再発確率の減少は、たとえば、処置の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間、または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間、または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、少なくとも0.005、少なくとも0.01、少なくとも0.05、少なくとも0.1、少なくとも0.15、少なくとも0.2、少なくとも0.25、少なくとも0.3、少なくとも0.35、少なくとも0.4、少なくとも0.45、少なくとも0.5または少なくとも0.55でありうる。たとえば、再発確率は、処置の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約0.01〜約0.90、約0.01〜約0.80、約0.01〜約0.70、約0.01〜約0.60、約0.01〜約0.50、約0.01〜約0.40、約0.01〜約0.30、約0.01〜約0.20、または、約0.01〜約0.10でありうる。一つの実施態様において、治療の5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の後で、上述の任意の患者または患者群における再発確率の減少は、少なくとも0.005である。
一つの実施態様において、上述の任意の方法におけるフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)またはその組成物の投与、プラセボで処置された患者または患者群と比較して、処置された患者または処置された患者群における年間再発率の減少をもたらす。
一つの実施態様において、患者または患者群における年間再発率は、処置の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、たとえば、少なくとも30%、約30%〜約70%、約50%、少なくとも50%、約45%〜約55%、約53%、約48%、約30%減少しえる。
年間再発率の減少は、約1%〜100%の範囲でありうる。たとえば、処置の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、年間再発率の減少は、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%でありうる。
上述の任意の患者または患者群における年間再発率の減少は、たとえば、処置の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約1%〜約90%、約1%〜約80%、約1%〜約70%、約1%〜約60%、約1%〜約50%、約1%〜約40%、約1%〜約30%、約1%〜約20%、約1%〜約10%、約10%〜約80%、約10%〜約70%、約20%〜約70%、約25%〜約75%、約20%〜約80%、約30%〜約70%、約30%〜約80%、約35%〜約65%、約40%〜約60%、または約45%〜約55%でありうる。
上述の任意の患者または患者群における年間再発率の減少は、たとえば、約24週間の治療を受けた後での約25%から、約2年間の治療を受けた後での約50%まで変化しうる。一つの実施態様において、上述の任意の患者または患者群における年間再発率の減少は、たとえば、約24週間の治療を受けた後での約30%から、約2年間の治療を受けた後での約45%まで、または、約24週間の治療を受けた後での約40%から、約2年間の治療を受けた後での約50%まで、変化しうる。一つの実施態様において、患者または患者群は、1日当たり、480mgまたは720mgのフマレート(たとえば、DMF、MMFまたはそれらの組み合わせ)を投与される。
一つの実施態様において、患者または患者群における年間再発率の減少は、約4年の治療期間にわたり、2年毎に、約10%減少する。一つの実施態様において、患者または患者群における年間再発率の減少は、患者が毎日約480mgのフマレート(たとえば、毎日、DMF、MMFまたはそれらの組み合わせ)を投与された場合、約4年の治療期間にわたり、2年毎に、約10%減少する。
一つの実施態様において、上述の任意の方法におけるフマレート(たとえば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)またはその組成物の投与は、プラセボを処置された患者または患者群と比較して、処置された患者または処置された患者群における障害増悪リスクの減少をもたらす。
障害増悪は、EDSSにより計測される。上述の任意の患者または患者群における障害増悪リスクは、たとえば、約100週間の治療で約30%〜約40%、約50週間の治療で約31%〜約37%、約50週間の治療で約30%〜約40%、または約100週間の治療で約31%〜約37%、減少させることができる。
上述の任意の患者または患者群における障害増悪リスクは、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約1%〜100%、減少させることができる。たとえば、障害増悪リスクは、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、または少なくとも95%、減少させることができる。
障害増悪リスクは、たとえば、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約1%〜約90%、約1%〜約80%、約1%〜約70%、約1%〜約60%、約1%〜約50%、約1%〜約40%、約1%〜約30%、約1%〜約20%、約1%〜約10%、約20%〜約70%、約25%〜約65%、約30%〜約60%、約35%〜約55%、または約40%〜約50%、減少させることができる。
一つの実施態様において、上述の任意の方法におけるフマレート(たとえば、DMF、MMFまたはそれらの組み合わせ)またはその組成物の投与は、プラセボを処置された患者または処置された患者群と比較して、処置された患者または処置された患者群における新規、または新たに拡大しているT2病変部位の数の減少をもたらす。減少は、慣用の磁気共鳴映像(MRI)法により確定することができる。
上述の任意の患者または患者群における新規または新たに拡大しているT2病変部位の数は、たとえば、少なくとも100週間の治療の後で、約70%〜約90%、少なくとも100週間の治療の後で、少なくとも85%、または少なくとも100週間の治療の後で、少なくとも74%、減少させることができる。
上述の任意の患者または患者群における新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少は、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約1%〜100%の範囲でありうる。たとえば、新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少は、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%でありうる。
上述の任意の患者または患者群における新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少は、たとえば、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約1%〜約90%、約1%〜約80%、約1%〜約70%、約1%〜約60%、約1%〜約50%、約1%〜約40%、約1%〜約30%、約1%〜約20%、約1%〜約10%、約30%〜約99%、約35%〜約99%、約40%〜約99%、約45%〜約99%、約50%〜約99%、約30%〜約95%、約35%〜約95%、約40%〜約95%、約45%〜約95%、約50%〜約95%、約30%〜約90%、約35%〜約90%、約40%〜約90%、約45%〜約90%、約50%〜約90%、約30%〜約85%、約35%〜約85%、約40%〜約85%、約45%〜約85%、約50%〜約85%、約30%〜約80%、約35%〜約80%、約40%〜約80%、約45%〜約80%、または約50%〜約80%、約60%〜約100%、約65%〜約95%、約70%〜約95%、約65%〜約90%、約65%〜約85%、約65%〜約80%の範囲でありうる。
一つの実施態様において、上述の任意の方法における、フマレート(例えば、DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)またはその組成物の投与は、プラセボを処置された患者または患者群と比較して、処置された患者または処置された患者群における新規非増強T1低信号病変部位数の減少をもたらす。減少は、慣用の磁気共鳴映像(MRI)法により確定させることができる。上述の任意の患者または患者群における新規非増強T1低信号病変部位数の減少は、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、決定することができる。
上述の任意の患者または患者群における新規非増強T1低信号病変部位数の減少は、たとえば、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約30%〜約90%、約35%〜約90%、約40%〜約90%、約45%〜約90%、約50%〜約90%、約30%〜約85%、約35%〜約85%、約40%〜約85%、約45%〜約85%、約50%〜約85%、約30%〜約80%、約35%〜約80%、約40%〜約80%、約45%〜約80%、または約50%〜約80%の範囲でありうる。
一つの実施態様において、上述の任意の患者または患者群における、新規非増強T1低信号病変部位数は、たとえば、少なくとも48週間の治療の後で、約50%〜約70%減少させることができる。他の実施態様において、上述の任意の患者または患者群における、新規非増強T1低信号病変部位数は、たとえば、少なくとも96週間の治療の後で、少なくとも60%減少させることができる。さらに他の実施態様において、上述の任意の患者または患者群における、新規非増強T1低信号病変部位数は、たとえば、少なくとも48週間の治療の後で、約55%〜約65%、減少させることができる。さらなる他の実施態様において、上述の任意の患者または患者群における、新規非増強T1低信号病変部位数は、たとえば、少なくとも96週間の治療の後で、約60%〜約70%、減少させることができる。
一つの実施態様において、上述の任意の方法における、フマレート(DMF、MMF、またはそれらの組み合わせ)またはその組成物の投与は、プラセボを処置された患者または処置された患者群と比較して、処置された患者または処置された患者群におけるGd+病変部位の数の減少をもたらす。上述の任意の患者または患者群におけるGd+病変部位数の減少は、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、決定することができる。
上述の任意の患者または患者群におけるGd+病変部位数の減少パーセンテージは、たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置の後で、約10%〜100%の範囲でありうる。
上述の任意の患者または患者群におけるGd+病変部位数の減少パーセンテージは、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、たとえば、約10%から約98%、約10%から約97%、約10%から約96%、約10%から約95%、約10%から約94%、約10%から約93%、約10%から約92%、約10%から約91%、約10%から約90%、約10%から約85%、約10%から約80%、約10%から約75%、約10%から約70%、約15%から約99%、約20%から約99%、約25%から約99%、約30%から約99%、約35%から約99%、約40%から約99%、約45%から約99%、約50%から約99%、約55%から約99%、約60%から約99%、約65%から約99%、約70%から約99%、約30%から約95%、約35%から約95%、約40%から約95%、約45%から約95%、約50%から約95%、約30%から約90%、約35%から約90%、約40%から約90%、約45%から約90%、約50%から約90%、約30%から約85%、約35%から約85%、約40%から約85%、約45%から約85%、約50%から約85%、約30%から約80%、約35%から約80%、約40%から約80%、約45%から約80%、または約50%から約80%の範囲でありうる。
上述の任意の患者または患者群におけるGd+病変部位数の減少パーセンテージは、たとえば、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%でありうる。
上述の任意の患者または患者群におけるGd+病変部位数の減少パーセンテージは、たとえば、投与の任意の期間(たとえば、少なくとも5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または少なくとも1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置、あるいは約5、12、24、36、48、60、96もしくは100週間または約1、2、3、4、5、10、15もしくは20年間の処置)の後で、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、または約90%でありうる。
以下の実施例は実例であり、クレームの開示範囲を制限するものではない。
実施例1 第一の第3相臨床試験の研究パラメータおよび有害事象
再発寛解型多発性硬化症(RR−MS)の患者における、2年にわたるフマル酸ジメチルの効果および安全性を評価するために、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照、多施設の第3相臨床試験を実施した。
McDonald診断基準でRR−MS、および総合障害度評価尺度で0.0〜5.0(包含的)の18〜55歳の患者を登録適格者とした。プラセボ、1日2回の(BID)フマル酸ジメチル240mgPO、または1日3回の(TID)フマル酸ジメチルを、1:1:1の比率で、ランダムに患者に割り付けた。安全性および耐容性を、継続有害事象(AE)モニターおよびすべての月訪問での臨床検査により評価した。さらに、健康診断、バイタルサイン、および12誘導ECGにより評価した。倫理規定(ethical consideration)に関しては、任意のプロトコールで定義された障害増悪または再発の後で、患者の再同意を得た。
プラセボ(n=408)、フマル酸ジメチルBID(n=410)、またはフマル酸ジメチルTID(n=416)を投与された1234人の患者のうち、約23%の患者が各処置群の試験から脱落した。AEは、プラセボ、フマル酸ジメチルBID、フマル酸ジメチルTIDを投与された患者のうち、それぞれ95%、96%、95%で報告された。AEは、プラセボ群、フマル酸ジメチルBID群、フマル酸ジメチルTID群のそれぞれにおいて、55人(13%)、65人(16%)、68人(16%)の患者の治療中断をもたらした。もっとも高い頻度で報告されたAEは、紅潮、MS再発、鼻咽頭炎、頭痛、下痢および疲労であった。紅潮を報告した患者は、フマル酸ジメチル群(プラセボ、フマル酸ジメチルBID、フマル酸ジメチルTIDを投与された患者のそれぞれ5%、38%、32%)においてより頻度が高く、そしてMS再発は、プラセボ群において、より頻度が高く報告された(フマル酸ジメチルBIDまたはTIDに対して、46%対27%)。重篤なAEは、プラセボ、フマル酸ジメチルBID、フマル酸ジメチルTIDを投与された患者のそれぞれ17%、16%、17%で報告された。感染および外寄生の発生(64%〜68%)、および重篤な感染および外寄生の発生(2〜3%)は、処置群すべてにおいて類似であった。フマル酸ジメチル処置群において日和見感染は認められなかった。フマル酸ジメチルTID群での1名の死亡者は、交通事故の結果であった。
実施例2 再発および障害に関する有効性データ
実施例1における試験の主要エンドポイントは、サイト全体での一定、かつ正確な報告を確保するために、独立神経学的評価委員会(INEC)により確認された再発を有する、2年目での再発患者の割合であった。2年目での第二の臨床的有効性エンドポイントは、年間再発率(ARR)およびEDSSを用いた障害増悪であった。有効性分析は、包括解析群(intention−to−treat populaton)で実施された。
本試験のすべての主要および第二のエンドポイントが合致した。フマル酸ジメチルBIDおよびTIDは、再発患者の割合を、2年目で、プラセボと比較して、それぞれ49%および50%減少した(P<0.0001)。ARRは、プラセボで0.36、フマル酸ジメチルBIDおよびTIDで0.17と0.19であり、フマル酸ジメチルBIDおよびTIDに対する53%および48%の減少に相当する(P<0.001)。確認された12週での(12−week)障害増悪リスクは、フマル酸ジメチルBIDで38%に減少し(P<0.01)、フマル酸ジメチルTIDで約34%に減少した(P<0.05)。有害事象および重篤な有害事象の全体の発生率は、プラセボおよび両方のフマル酸ジメチル処置群の間で類似であった。
この大規模第3相試験の結果は、RR−MSの患者に対する効果的な経口治療薬としてのフマル酸ジメチルの潜在的な可能性を支持する。
実施例3 病変部位量に関する有効性データ
実施例1に記述した本試験の198の参加サイトのうち、76のサイトからの患者を、基準、24週、1年、および2年目でMRIスキャンに供した。2年目での、新規または新たに拡大しているT2病変部位の数、およびガドリウニウム増強(Gd+)病変部位の数を、本試験の第2のエンドポイントとした。分析は、MRI包括解析群で実施された。
新規または新たに拡大しているT2病変部位の平均数は、プラセボと比較して、フマル酸ジメチルBIDおよびTID群のそれぞれで、85%、および74%に減少し(どちらも、P<0.001)、Gd+病変部位の平均数は、BIDおよびTID群のそれぞれで、94%および72%に減少した(どちらも、P<0.001)。
実施例1に記述した本試験のMRI分析の結果により、もっとも効能のある承認剤と一致し、限局性の白質病変部位への有効な抗炎症効果が示され、臨床所見、およびRR−MSの患者に対する有効的な経口治療剤としてのフマル酸ジメチルの潜在可能性が支持される。
実施例4 患者の生活の質
実施例1に記述される本試験に参加している患者に、基準、6か月、12か月、24か月で、8多項目、100ポイントスケールでの、SF−36アンケートを実施し、患者の健康状態と、健康に関連した生活の質(QoL)を測定した(スコアが高ければ、QoLも高いことを示す)。これらのスコアは、身体的健康度(Physical Component Summary、PCS)および精神的健康度(Mental Component Summary、MCS)スコアを算出するために使用した。さらに、患者の健康状態の全体的印象を、基準および3か月ごとに、100ポイント、視覚的アナログスケール(VAS)を用いて分析した(スコアが高ければ、健康状態が改善されていることを示す)。
プラセボと比較して、2年目での平均SF−36PCSスコアは、フマル酸ジメチルBIDおよびTIDのほうが良い結果であり(プラセボ[42.0]に対し、フマル酸ジメチルBID[43.4]およびTID[44.2])、2年にわたるPCS変化において有意差があり(両方ともP<0.001)、このことから、フマル酸ジメチル治療で、患者は身体的により改善されたと感じていることを示している。同様の傾向が、SF−36精神的健康度でのスコアにも観察された(プラセボ[44.6]に対し、フマル酸ジメチルBID[45.5]およびTID[46.1];それぞれP=0.065、およびP<0.002)。プラセボ群における平均VASスコア(60.3)と比較した、フマル酸ジメチルBIDおよびTIDスコア(64.3および65.7)により、2年目の健康状態における改善が示された(VASスコアにおける有意差あり、P=0.003およびP<0.001)。
患者により報告された測定結果に基づくと、フマル酸ジメチルは、RR−MSの患者の身体機能および全体的な健康状態を有意に改善した。フマル酸ジメチルの、実施例1に記載される本試験における再発率およびEDSS増悪での利点は、患者により報告された、健康に関連した生活の質に反映されており、RR−MSの患者に対する、有効的な経口治療薬の選択肢としてのその役割をさらに支持している。
実施例5 ミエリン量の保存/増加に関する有効性データ
実施例1に記載された本試験には、治療に伴う磁化移動率(magnetization transfer ratio(MTR))における変化を検証するための副試験が含まれていた。MTRイメージングは、脳白質のミエリン量変化のバイオマーカーとしての利用が提唱されている。本試験の目的は、RR−MSにおける脳および病変部位MTRの変化を測定することであった。メーカーにより供給されたMTパルスシークエンスを用いて、基準、ならびに6、12、24か月目での患者のサブセットにおける、MTRスキャンが得られた。
MTR副試験は、76のMRIサイトのうちの64(84%)で実施され、全部で540人の患者が含まれた。176人がフマル酸ジメチル240mgのBID群に、184人がフマル酸ジメチル240mgのTID群に、そして180人がプラセボ群であった。フマル酸ジメチル240mgのBID群およびTID群で、全脳MTR(それぞれ、0.129%および0.096%)、および正常様脳組織MTR(それぞれ、0.190%、0.115%)において、プラセボ(全脳MTRに対しては−0.386%、正常様脳MTRに対しては−0.392%)と比較して、基準からのより大きな増加が観察された。再発を経験していない患者により作成されたデータに制限された場合においてさえ、これらの結果は維持された。試験結果により、フマル酸ジメチルは、RR−MSの患者におけるミエリン量を保存および/または増加させることが示される。
さらに、以下の表1および表2において示されるように、フマル酸ジメチル240mgBIDおよびフマル酸ジメチル240mgBIDは、40歳以上の患者よりも、40歳未満の患者において、より効果的であった。
Figure 2014515373
Figure 2014515373
実施例7 第二の第3相臨床試験
再発寛解型多発性硬化症(RR−MS)の患者における、2年にわたるフマル酸ジメチルの有効性及び安全性を評価するために、2回目の、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照、多施設の第3相臨床試験が実施された。
18〜55歳であり、総合障害度評価尺度のスコアが0.0〜5.0(包含的)であり、過去12か月で1回以上の再発または過去6週間で一つ以上のGd+病変部位を有するRR−MSの患者を、登録適格とした。患者は、プラセボ、1日2回の(BID)フマル酸ジメチル240mgPO、1日3回の(TID)フマル酸ジメチル、1日1回の酢酸グラチラマー20mgSC(QD)に、ランダムに割り付けした。
プラセボ(n=363)、フマル酸ジメチルBID(n=359)、フマル酸ジメチルTID(n=350)を投与された全部で1417人の患者のうち、それぞれ、各処置群における23%、21%、21%および17%の患者が本試験から脱落した。プラセボ、フマル酸ジメチルBID、フマル酸ジメチルTIDおよび酢酸グラチラマーを投与された患者のそれぞれ92%、94%、92%および87%で、AEが報告された。プラセボ、フマル酸ジメチルBID、フマル酸ジメチルTIDおよび酢酸グラチラマー群において、それぞれ38人(10%)、44人(12%)、41人(12%)および35人(10%)の患者が、AEにより、治療中断となった。最も頻度が高く報告されたフマル酸ジメチルに関連したAEは、紅潮、下痢、悪心、上部気道感染、腹痛、および蛋白尿であった。
第二の第3相臨床試験の主要エンドポイントは、2年にわたる年間再発率であった。
第二の第3相臨床試験の第二のエンドポイントは、2年目で新規または新たに拡大しているT2高信号病変部位の数、2年目での再発患者の割合、EDSSにより計測される障害増悪、および2年目での新規T1低信号病変部位の数であった。
第二の第3相臨床試験の結果は、図9〜18に示す。
本明細書において言及されるすべての公表文献、特許および特許出願は、各個の公表文献、特許、または特許出願が、具体的および個別に、参照により援用されると示されているのと同じ程度に、参照により、本明細書に援用される。
一つの実施態様において、40歳未満の多発性硬化症を有する患者は、1日当たり約480mgのフマレート(たとえば、フマル酸ジメチル、フマル酸モノメチル、またはそれらの組み合わせ)を、以下の(a)〜(g)の変化のうちの一つ以上を得るために十分な期間、投与される:(a)患者における再発頻度の減少、(b)患者における再発確率の減少、(c)患者における年間再発率の減少、(d)患者における障害増悪リスクの減少、(e)患者における新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少、(f)患者における新規非増強T1低信号病変部位数の減少、および(g)患者におけるGd+病変部位数の減少。なお、(a)〜(g)は、プラセボを処置された患者との比較である。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
以下の(a)〜(g)の変化:
(a)多発性硬化症の患者の再発頻度の減少、
(b)前記患者の再発確率の減少、
(c)前記患者の年間再発率の減少、
(d)前記患者の障害増悪リスクの減少、
(e)前記患者の新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少、
(f)前記患者の新規非増強T1低信号病変部位数の減少、および
(g)前記患者のGd+病変部位数の減少
のうち1つ以上を得るのに十分な期間、1日当たり約480mgのフマレートを前記患者に経口投与することを含む、多発性硬化症の患者を治療する方法であって、前記変化(a)〜(g)は、プラセボを投与された患者との比較である、方法。
(項目2)
前記フマレートが、フマル酸ジメチルである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記フマレートが、in vivoでフマル酸水素メチルへ転換される化合物である、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記多発性硬化症が、再発寛解型多発性硬化症である、項目1〜3に記載の方法。
(項目5)
前記変化が、前記患者の再発頻度の減少である、項目1〜4に記載の方法。
(項目6)
前記患者の前記再発頻度の減少が、約1年間の治療後、約10%〜約90%の範囲である、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記治療が、約2年間の治療後、フマレートで処置した患者の再発割合を少なくとも30%減少させる、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記変化が、前記患者の再発確率の減少である、項目1〜4に記載の方法。
(項目9)
約24週間の治療後の前記患者の再発確率の前記減少が、少なくとも0.02である、項目8に記載の方法。
(項目10)
約2年間の治療後の前記患者の再発確率の前記減少が、少なくとも0.100である、項目8に記載の方法。
(項目11)
前記変化が、前記患者の年間再発率の減少である、項目1〜4に記載の方法。
(項目12)
前記患者の前記年間再発率が、少なくとも24週間の治療後、少なくとも30%減少する、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記患者の前記年間再発率が、約2年間の治療後、少なくとも40%減少する、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記変化が、前記患者の障害増悪リスクの減少である、項目1〜4に記載の方法。
(項目15)
前記患者の前記障害増悪リスクが、約2年間の治療後、約30%〜約45%の範囲の量で減少する、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記変化が、前記患者の新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少である、項目1〜4に記載の方法。
(項目17)
前記患者の新規または新たに拡大しているT2病変部位数が、約2年間の治療後、少なくとも65%減少する、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記変化が、前記患者の新規非増強T1病変部位数の減少である、項目1〜4に記載の方法。
(項目19)
前記患者の新規増強T1病変部位数が、約2年間の治療後、少なくとも60%減少する、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記変化が、前記患者のGd+病変部位数の減少である、項目1〜4に記載の方法。
(項目21)
前記患者のGd+病変部位数が、少なくとも24週間の治療後、少なくとも65%減少する、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記患者のGd+病変部位数が、少なくとも1年間の治療後、少なくとも75%減少する、項目20に記載の方法。
(項目23)
前記患者のGd+病変部位数が、約2年間の治療後、少なくとも85%減少する、項目20に記載の方法。
(項目24)
前記患者が、ヒトである、項目1〜23に記載の方法。
(項目25)
前記フマレートが、賦形剤を含有する組成物で投与され、および前記フマレートが、前記組成物中の唯一の活性成分である、項目1〜24に記載の方法。
(項目26)
投与の後で、前記フマレートの少なくとも一部が、in vivoでフマル酸水素メチルに転換される、項目1〜25に記載の方法。
(項目27)
前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、約480mgの1投与量として毎日投与される、項目1に記載の方法。
(項目28)
前記フマレートがフマル酸ジメチルであって、2投与量として毎日投与され、各々の投与量が約240mgのフマル酸ジメチルである、項目1に記載の方法。
(項目29)
前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、少なくとも24週間、投与される、項目1に記載の方法。
(項目30)
前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、少なくとも1年間、投与される、項目1に記載の方法。
(項目31)
前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、少なくとも2年間、投与される、項目1に記載の方法。
(項目32)
以下の(a)〜(c)の変化:
(a)年間再発率の少なくとも40%の減少、
(b)障害増悪リスクの少なくとも30%の減少、および
(c)新規または新たに拡大しているT2病変部位数の少なくとも70%の減少
のうち1つ以上を得るのに十分な期間、1日当たり約480mgのフマレートを再発寛解型多発性硬化症の患者に経口投与することを含む、前記患者を治療する方法であって、前記(a)〜(c)の変化は、プラセボを投与された患者との比較である、方法。
(項目33)
前記変化が、年間再発率の少なくとも50%の減少である、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記変化が、障害増悪リスクの少なくとも35%の減少である、項目32に記載の方法。
(項目35)
前記変化が、前記患者における新規または新たに拡大しているT2病変部位数の少なくとも80%の減少である、項目32に記載の方法。
(項目36)
前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、少なくとも2年間、投与される、項目32〜35に記載の方法。
(項目37)
前記フマレートがフマル酸ジメチルであって、2投与量として毎日投与され、各々の投与量が約240mgのフマル酸ジメチルを含有する、項目36に記載の方法。
(項目38)
賦形剤およびフマレートの1投与量を含有する組成物を、少なくとも24週間、再発寛解型多発性硬化症を有する患者に経口投与することを含む、前記患者を治療する方法であって、前記フマレートは、前記組成物中の唯一の活性成分であり、治療有効投与量は1日当たり約720mgである、方法。
(項目39)
前記患者の年間再発率の減少が、約24週間の治療を受けた後の約30%から、約2年間の治療を受けた後の約45%へと変化し、前記年間再発率の減少が、プラセボを投与された患者との比較である、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記患者の年間再発率の減少が、約24週間の治療を受けた後の約40%から、約2年間の治療を受けた後の約50%へと変化し、前記年間再発率の減少が、プラセボを投与された患者との比較である、項目1に記載の方法。
(項目41)
多発性硬化症を有する患者のミエリン量を保存および/または増加させる方法であって、前記ミエリン量を保存および/または増加させるために十分な期間、前記患者に約480mgのフマレートを投与することを含む、方法。
(項目42)
前記フマレートがフマル酸ジメチルであって、2投与量として毎日投与され、各々の投与量が約240mgのフマル酸ジメチルである、項目41に記載の方法。

Claims (42)

  1. 以下の(a)〜(g)の変化:
    (a)多発性硬化症の患者の再発頻度の減少、
    (b)前記患者の再発確率の減少、
    (c)前記患者の年間再発率の減少、
    (d)前記患者の障害増悪リスクの減少、
    (e)前記患者の新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少、
    (f)前記患者の新規非増強T1低信号病変部位数の減少、および
    (g)前記患者のGd+病変部位数の減少
    のうち1つ以上を得るのに十分な期間、1日当たり約480mgのフマレートを前記患者に経口投与することを含む、多発性硬化症の患者を治療する方法であって、前記変化(a)〜(g)は、プラセボを投与された患者との比較である、方法。
  2. 前記フマレートが、フマル酸ジメチルである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記フマレートが、in vivoでフマル酸水素メチルへ転換される化合物である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記多発性硬化症が、再発寛解型多発性硬化症である、請求項1〜3に記載の方法。
  5. 前記変化が、前記患者の再発頻度の減少である、請求項1〜4に記載の方法。
  6. 前記患者の前記再発頻度の減少が、約1年間の治療後、約10%〜約90%の範囲である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記治療が、約2年間の治療後、フマレートで処置した患者の再発割合を少なくとも30%減少させる、請求項5に記載の方法。
  8. 前記変化が、前記患者の再発確率の減少である、請求項1〜4に記載の方法。
  9. 約24週間の治療後の前記患者の再発確率の前記減少が、少なくとも0.02である、請求項8に記載の方法。
  10. 約2年間の治療後の前記患者の再発確率の前記減少が、少なくとも0.100である、請求項8に記載の方法。
  11. 前記変化が、前記患者の年間再発率の減少である、請求項1〜4に記載の方法。
  12. 前記患者の前記年間再発率が、少なくとも24週間の治療後、少なくとも30%減少する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記患者の前記年間再発率が、約2年間の治療後、少なくとも40%減少する、請求項11に記載の方法。
  14. 前記変化が、前記患者の障害増悪リスクの減少である、請求項1〜4に記載の方法。
  15. 前記患者の前記障害増悪リスクが、約2年間の治療後、約30%〜約45%の範囲の量で減少する、請求項14に記載の方法。
  16. 前記変化が、前記患者の新規または新たに拡大しているT2病変部位数の減少である、請求項1〜4に記載の方法。
  17. 前記患者の新規または新たに拡大しているT2病変部位数が、約2年間の治療後、少なくとも65%減少する、請求項16に記載の方法。
  18. 前記変化が、前記患者の新規非増強T1病変部位数の減少である、請求項1〜4に記載の方法。
  19. 前記患者の新規増強T1病変部位数が、約2年間の治療後、少なくとも60%減少する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記変化が、前記患者のGd+病変部位数の減少である、請求項1〜4に記載の方法。
  21. 前記患者のGd+病変部位数が、少なくとも24週間の治療後、少なくとも65%減少する、請求項20に記載の方法。
  22. 前記患者のGd+病変部位数が、少なくとも1年間の治療後、少なくとも75%減少する、請求項20に記載の方法。
  23. 前記患者のGd+病変部位数が、約2年間の治療後、少なくとも85%減少する、請求項20に記載の方法。
  24. 前記患者が、ヒトである、請求項1〜23に記載の方法。
  25. 前記フマレートが、賦形剤を含有する組成物で投与され、および前記フマレートが、前記組成物中の唯一の活性成分である、請求項1〜24に記載の方法。
  26. 投与の後で、前記フマレートの少なくとも一部が、in vivoでフマル酸水素メチルに転換される、請求項1〜25に記載の方法。
  27. 前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、約480mgの1投与量として毎日投与される、請求項1に記載の方法。
  28. 前記フマレートがフマル酸ジメチルであって、2投与量として毎日投与され、各々の投与量が約240mgのフマル酸ジメチルである、請求項1に記載の方法。
  29. 前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、少なくとも24週間、投与される、請求項1に記載の方法。
  30. 前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、少なくとも1年間、投与される、請求項1に記載の方法。
  31. 前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、少なくとも2年間、投与される、請求項1に記載の方法。
  32. 以下の(a)〜(c)の変化:
    (a)年間再発率の少なくとも40%の減少、
    (b)障害増悪リスクの少なくとも30%の減少、および
    (c)新規または新たに拡大しているT2病変部位数の少なくとも70%の減少
    のうち1つ以上を得るのに十分な期間、1日当たり約480mgのフマレートを再発寛解型多発性硬化症の患者に経口投与することを含む、前記患者を治療する方法であって、前記(a)〜(c)の変化は、プラセボを投与された患者との比較である、方法。
  33. 前記変化が、年間再発率の少なくとも50%の減少である、請求項32に記載の方法。
  34. 前記変化が、障害増悪リスクの少なくとも35%の減少である、請求項32に記載の方法。
  35. 前記変化が、前記患者における新規または新たに拡大しているT2病変部位数の少なくとも80%の減少である、請求項32に記載の方法。
  36. 前記フマレートが、フマル酸ジメチルであり、少なくとも2年間、投与される、請求項32〜35に記載の方法。
  37. 前記フマレートがフマル酸ジメチルであって、2投与量として毎日投与され、各々の投与量が約240mgのフマル酸ジメチルを含有する、請求項36に記載の方法。
  38. 賦形剤およびフマレートの1投与量を含有する組成物を、少なくとも24週間、再発寛解型多発性硬化症を有する患者に経口投与することを含む、前記患者を治療する方法であって、前記フマレートは、前記組成物中の唯一の活性成分であり、治療有効投与量は1日当たり約720mgである、方法。
  39. 前記患者の年間再発率の減少が、約24週間の治療を受けた後の約30%から、約2年間の治療を受けた後の約45%へと変化し、前記年間再発率の減少が、プラセボを投与された患者との比較である、請求項38に記載の方法。
  40. 前記患者の年間再発率の減少が、約24週間の治療を受けた後の約40%から、約2年間の治療を受けた後の約50%へと変化し、前記年間再発率の減少が、プラセボを投与された患者との比較である、請求項1に記載の方法。
  41. 多発性硬化症を有する患者のミエリン量を保存および/または増加させる方法であって、前記ミエリン量を保存および/または増加させるために十分な期間、前記患者に約480mgのフマレートを投与することを含む、方法。
  42. 前記フマレートがフマル酸ジメチルであって、2投与量として毎日投与され、各々の投与量が約240mgのフマル酸ジメチルである、請求項41に記載の方法。
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