JP2014511902A - 添加剤混合物 - Google Patents

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Abstract

(A)成分(A1)及び(A2)からなる二成分系、ここで(A1)は、式(I)[式中、R0は、直接結合、−S−、C3〜C12シクロアルキリデン又は基−C(X1)(X2)[式中、X1及びX2は、互いに独立して、水素、C1〜C18アルキル又はC3〜C12シクロアルキルである]であり、かつ基R1は、同一であり、非置換であるか1、2又は3つのC1〜C4アルキルによって置換されたC1〜C18アルキル又はC3〜C12シクロアルキルである]の少なくとも1つの有機環状リン酸エステルであり、かつ(A2)は、非置換であるか−OHによって置換された飽和又は不飽和の脂肪族モノカルボン酸又はジカルボン酸の少なくとも1つのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩であり、並びに(B)二価の金属アルコラート、ここで金属はZn、Ca又はMgである、を含む添加剤混合物。

Description

本発明は、添加剤混合物に、天然又は合成ポリマー及び該添加剤混合物を含む組成物に、対応するマスターバッチに、天然又は合成ポリマーを核形成するための方法に、及び該添加剤混合物によって天然又は合成ポリマーのヘーズ値を低減するための方法に関する。
より詳述すれば、本発明は、
(A)成分(A1)及び(A2)からなる二成分系、ここで
(A1)は、式(I)
Figure 2014511902
[式中、R0は、直接結合、−S−、C3〜C12シクロアルキリデン又は基−C(X1)(X2)− [式中、X1及びX2は、互いに独立して、水素、C1〜C18アルキル又はC3〜C12シクロアルキルである]であり、かつ基R1は、同一であり、非置換であるか1、2又は3つのC1〜C4アルキルによって置換されたC1〜C18アルキル又はC3〜C12シクロアルキルである]の少なくとも1つの有機環状リン酸エステルであり、かつ
(A2)は、非置換であるか−OHによって置換された飽和又は不飽和の脂肪族モノカルボン酸又はジカルボン酸の少なくとも1つのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩であり、並びに
(B)二価の金属アルコラート、ここで金属はZn、Ca又はMgである
を含む添加剤混合物に関する。
成分(A1)、(A2)及び(B)の化合物は公知であり、かつ市販されていない場合に、公知の方法に従って製造できる。
成分(B)と共に成分(A)の二成分系は、相乗効果を示すことができる。
成分(A1):(A2)のモル比は、有利には1:5〜5:1、特に1:2〜2:1、例えば約1:1である。
成分(A):(B)の質量比は、有利には1:20〜20:1、特に1:5〜5:1、例えば1:2〜2:1である。
3〜C12シクロアルキリデンの好ましい例は、基
Figure 2014511902
である。
炭素原子18個までを有するアルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、2−メチルプロピル、1−メチルプロピル、tert−ブチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、tert−ブチルメチル、ヘキシル、1−メチルペンチル、ヘプチル、イソヘプチル、1−エチルヘキシル、2−エチルペンチル、1−プロピルブチル、オクチル、ノニル、イソノニル、ネオノニル、2,4,4−トリメチルペンチル、ウンデシル、トリデシル、ペンタデシル、ヘプタデシル及びオクタデシルである。分枝鎖状C3〜C8アルキル、例えばC3〜C5アルキル、特にtert−ブチルが、基R1の好ましい意味である。
3〜C12シクロアルキル、有利にはC3〜C5シクロアルキルの例は、シクロヘキシルである。
1、2又は3つのC1〜C4アルキルによって置換されたC3〜C12シクロアルキルの例は、α−メチルシクロヘキシルである。
成分(A1)は、有利には、式(I−1)又は(I−2)
Figure 2014511902
の化合物である。
0は、有利には、直接結合、−S−、−CH2−又は−CH(C1〜C18アルキル)−であり、かつ基R1は、有利にはC1〜C12アルキル、シクロヘキシル又はメチルシクロヘキシルである。
非置換であるか−OHによって置換された飽和又は不飽和の脂肪族モノカルボン酸又はジカルボン酸の例は、カプリン酸、ネオデカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、トウハク酸、リンデル酸、ツズ酸、パルミトレイン酸、ペトロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸及びバクセン酸である。
ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、モンタン酸及びオレイン酸が好ましい。
成分(A2)のアルカリ金属又はアルカリ土類金属カチオンの好ましい例は、Li+、Na+、K+、Mg+、Ca2+、Ba2+、Al3+及びAl(OH)2+である。
本発明のさらに好ましい一実施態様に従って、成分(A2)は、カチオンがLi+、Na+、K+、Mg+、Ca2+、Ba2+、Al3+又はAl(OH)2+であるC10〜C20アルカノエートである。
好ましい一実施態様に従って、(A2)は、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、モンタン酸又はオレイン酸のLi塩、特にステアリン酸Liである。
本発明の好ましい一実施態様に従って、成分(B)は、ポリヒドロキシ(C2〜C20アルカン)の二価の金属アルコラートである。
二価の金属アルコラートの粒径は、有利には、粒子の80%が、レーザー光分析によって測定されて、100nm以下のサイズを有する粒径である。
二価の金属アルコールは、特に、ポリヒドロキシ−(C2〜C10アルカン)、例えばエチレングリコール(=1,2−エタンジオール)又はグリセロール(=1,2,3−プロパントリオール)に由来する。
特に好ましい一実施態様に従って、二価の金属アルコラートは、亜鉛グリセロレートである(CAS登録番号87189−25−1)。
超微粉砕した亜鉛グリセロレートが特に好ましい。
二価の金属アルコラートは、モノマー、オリゴマー又はポリマー、特にポリマーであっってよい。
金属アルコラートは、有利には、例えばUS−A−5,475,123号において記載された(参照をもって本明細書に組み込まれたものとする)、亜鉛化合物とポリヒドロキシ化合物との反応によって形成されたポリマー材料である。
アルコラートは、実質的に公知であり、市販されており、又は例えばUS−A−5,475,123号又はUS−A−7,074,949号において記載されている公知の方法に従って製造することができる。市販の適したZnグリセロレートは、例えばPrifer 3881(登録商標)Znグリセロレート又はPrifer 3888(登録商標)ナノサイズ化Znグリセロレートである。
本発明の特に好ましい一実施態様は、成分(A1)が、式(I−1)又は(I−2)
Figure 2014511902
の化合物であり、
成分(A2)がステアリン酸Liであり、かつ
成分(B)がZnグリセロレートである、添加剤混合物に関する。
本発明の他の一実施態様は、以下の成分
(I)天然又は合成ポリマー、有利には合成有機ポリマー、特にポリオレフィン、及び
(II)前記で定義した添加剤混合物
を含む組成物である。
成分(I)の例は以下である。
1. モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブト−1−エン、ポリ−4−メチルペント−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(場合により架橋されていてよい)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度及び高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度及び超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)。
ポリオレフィン、すなわち前記段落において例示されたモノオレフィンのポリマー、有利にはポリエチレン及びポリプロピレンを、種々の、及び特に次の方法によって製造することができる:
a)ラジカル重合(通常、高圧下で及び高温で)。
b)通常、周期表のIVb族、Vb族、Vlb族又はVIII族の1つ以上の金属を含む触媒を使用する触媒重合。これらの金属は、通常、1つ以上の配位子を有し、典型的に、酸化物、ハロゲン化物、アルコラート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールであり、それらはπ−又はσ−配位されてよい。これらの金属複合体は、基材上で、典型的に活性塩化マグネシウム、塩化チタン(III)、アルミナ又は酸化ケイ素上で、自由形式で又は固定されてよい。これらの触媒は、重合媒体中で可溶性又は不溶性であってよい。前記触媒は、それ自体重合して使用されてよく、又は他の活性剤が使用されてよく、それは典型的に金属アルキル、金属水素化物、金属アルキルハロゲン化物、金属アルキル酸化物又は金属アルキルオキサンであり、該金属は、周期表のIa族、IIa族及び/又はIIIa族の元素である。前記活性剤は、適宜、他のエステル、エーテル、アミン又はシリルエーテル基で改質されてよい。前記触媒系は、通常、Phillips、Standard Oil Indiana、Ziegler(−Natta)、TNZ(DuPont)、メタロセン又はシングルサイト触媒(SSC)と言われる。
2. 前記1)のポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)及び種々のタイプのポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
3. モノオレフィン及びジオレフィンと、互いとの又は他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)及び直鎖低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとの混合物(LDPE)、プロピレン/ブト−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブト−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えばエチレン/ノルボルネン、例えばCOC)、エチレン/1−オレフィンコポリマー(その際1−オレフィンがin−situで生じる)、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(イオノマー)、並びにエチレンとプロピレン及びジエン、例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデン−ノルボルネンとのターポリマー、及びかかるコポリマーと互いとの、及び前記1)において挙げられたポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAA及び交互又はランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー及びそれらと他のポリマーとの混合物、例えばポリアミド。
4. 炭化水素樹脂(例えばC5〜C9)であって、それらの水素化改質物(例えば粘着剤)及びポリアルキレンとデンプンとの混合物を含む炭化水素樹脂。
1.)〜4.)からのホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含む任意の立体構造を含んでよく、その際アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーも含まれる。
5. ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
6. スチレン、α−メチルスチレンを含むビニル芳香族モノマー、ビニルトルエン、特にp−ビニルトルエンの全ての異性体、エチルスチレン、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン及びビニルアントラセンの全ての異性体、並びにそれらの混合物に由来する芳香族ホモポリマー及びコポリマー。ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含む任意の立体構造を有してよく、その際アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーも含まれる。
6a. エチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、マレイン酸無水物、マレイミド、酢酸ビニル及び塩化ビニルから選択される前記ビニル芳香族モノマー及びコモノマー、又はそれらのアクリル酸誘導体及び混合物を含むコポリマー、例えばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/エチレン(共重合体)、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/マレイン酸無水物、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレート;耐衝撃性のスチレンコポリマー及び他のポリマーの混合物、例えばポリアクリレート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマー;及びスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレン。
6b. 特にアタクチックポリスチレンを水素化することによって製造されたポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)(通常ポリビニルシクロヘキセン(PVCH)と言われる)を含む前記6)のポリマーの水素化に由来する水素化芳香族ポリマー。
6c. 前記6a.)のポリマーの水素化に由来する水素化芳香族ポリマー。
ホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含む任意の立体構造を有してよく、その際アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーも含まれる。
7. ビニル芳香族モノマー例えばスチレン又はα−メチルスチレンのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンに接するスチレン、ポリブタジエン−スチレン又はポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーに接するスチレン;ポリブタジエンに接するスチレン及びアクリロニトリル(又はメタアクリロニトリル);ポリブタジエンに接するスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレート;ポリブタジエンに接するスチレン及びマレイン酸無水物;ポリブタジエンに接するスチレン、アクリロニトリル及びマレイン酸無水物又はマレイミド;ポリブタジエンに接するスチレン及びマレイミド;ポリブタジエンに接するスチレン及びアルキルアクリレート又はメタクリレート;エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーに接するスチレン及びアクリロニトリル;ポリアルキルアクリレート又はポリアルキルメタクリレートに接するスチレン及びアクリロニトリル、アクリレート/ブタジエンコポリマーに接するスチレン及びアクリロニトリル、並びにそれらと6)で挙げたコポリマーとの混合物、例えばABS、MBS、ASA又はAESポリマーとして公知のコポリマー混合物。
8. ハロゲン含有ポリマー、例えばポリクロロピレン、塩化ゴム、イソブチレン−イソプレンの塩化及び臭化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩化又はスルホ塩化ポリエチレン、エチレン及び塩化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリンホモポリマー及びエピクロロヒドリンコポリマー、特にハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、並びにそれらのコポリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルのコポリマー。
9. ブチルアクリレートで耐衝撃改良したα,β−不飽和酸及びそれらの誘導体に由来するポリマー、例えばポリアクリレート及びポリメタクリレート;ポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
10. 前記9)で挙げたモノマーと互いとの又は他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリルニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレート又はアクリロニトリル/ハロゲン化ビニルコポリマー又はアクリロニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。
11. 不飽和アルコール及びアミン又はそれらのアシル誘導体もしくはアセタールに由来するポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン酸ビニル、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルメラミン、並びに前記1において挙げたオレフィンとそれらのコポリマー。
12. 環状エーテル、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドのホモポリマー及びコポリマー、又はそれらとビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
13. ポリアセタール、例えばポリオキシメチレン及びコモノマーとしてエチレンオキシドを含むそれらのポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレート又はMBSで改質されたポリアセタール。
14. ポリフェニレンオキシド及びポリフェニレンスルフィド、及びポリフェニレンオキシドとスチレンポリマー又はポリアミドとの混合物。
15. 一方でヒドロキシル末端化ポリエーテル、ポリエステル又はポリブタジエンに、他方で脂肪族ポリイソシアネート又は芳香族ポリイソシアネートに由来するポリウレタン、及びそれらの前駆体。
16. ジアミン及びジカルボン酸に、及び/又はアミノカルボン酸又は対応するラクタムに由来するポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン及びアジピン酸から出発する芳香族ポリアミド;改質剤としてエラストマーを有する又は有さないヘキサメチレンジアミン及びイソフタル酸又は/及びテレフタル酸から製造されるポリアミド、例えばポリ−2,4,4,−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;並びに前記ポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、イオノマー又は化学的に結合もしくはグラフトしたエラストマーとの、又はポリエーテルとの、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリテトラメチレングリコールとのブロックコポリマー;並びにEPDM又はABSで改質されたポリアミド又はコポリアミド;並びに加工中に縮合されたポリアミド(RIMポリアミド系)。
17. ポリウレア、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンゾイミダゾール。
18. ジカルボン酸及びジオールに、及び/又はヒドロキシカルボン酸又は対応するラクトン又はラクチドに由来するポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチルオールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート及びポリヒドロキシベンゾエート、並びにヒドロキシル末端化ポリエーテルに由来するコポリエーテルエステル;及びポリカーボネート又はMBSで改質されたポリエステル。コポリエステルは、例えば、制限されることなく、ポリブチレンスクシネート/テレフタレート、ポリブチレンアジペート/テレフタレート、ポリテトラメチレンアジペート/テレフタレート、ポリブチレンスクシネート/アジペート、ポリブチレンスクシネート/カーボネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート/オクタノエートコポリマー、ポリ−3−ヒドロキシブチレート/ヘキサノエート/デカノエートターポリマーを含んでよい。さらに、脂肪族ポリエステルは、例えば、制限されることなく、ポリ(ヒドロキシアルカノエート)、特にポリ(プロピオラクトン)、ポリ(ブチロラクトン)、ポリ(ピバロラクトン)、ポリ(バレロラクトン)及びポリ(カプロラクトン)、ポリエチレンスクシネート、ポリプロピレンスクシネート、ポリブチレンスクシネート、ポリヘキサメチレンスクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリプロピレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリエチレンオキサレート、ポリプロピレンオキサレート、ポリブチレンオキサレート、ポリヘキサメチレンオキサレート、ポリエチレンセバケート、ポリプロピレンセバケート、ポリブチレンセバケート及びポリ乳酸(PLA)、並びにポリカーボネート又はMBSで改質された対応するポリエステルを含んでよい。"ポリ乳酸(PLA)"の用語は、有利には、ポリ−L−ラクチド、及びあらゆるそのブレンド又は他のポリマーとの複合物のホモポリマー;乳酸又はラクチドと他のモノマー、例えばヒドロキシカルボン酸、例えばグリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸及びそれらの環状型とのコポリマーを示し、"乳酸"又は"ラクチド"の用語は、L−乳酸、D−乳酸、それらの混合物及び二量体、すなわちL−ラクチド、D−ラクチド、メソ−ラクチド、及びそれらの任意の混合物を含む。
19. ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
20. ポリケトン。
21. ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
22. 一方でアルデヒド、並びに他方でフェノール、尿素及びメラミンに由来する架橋されたポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂。
23. 乾燥した及び乾燥していないアルキド樹脂。
24. 飽和及び不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとのコポリエステル、及び架橋剤としてビニル化合物に由来する不飽和ポリエステル樹脂、並びに低い燃焼性のそれらのハロゲン含有改良物。
25. 置換したアクリレート、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート又はポリエステルアクリレートに由来する架橋可能なアクリル樹脂。
26. メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネート又はエポキシ樹脂で架橋したアルキド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリレート樹脂。
27. 促進剤を使用する又は使用しない通常の硬化剤、例えば無水物又はアミンで架橋した、脂肪族、脂環式、複素環式又は芳香族グリシジル化合物に由来する架橋したエポキシ樹脂、例えばビスフェノールA及びビスフェノールFのジグリシジルエーテルの生成物。
28. 天然ポリマー、例えばセルロース、ゴム、ゼラチン及びそれらの化学的に改良した同族誘導体、例えば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース及び酪酸セルロース、又はセルロースエーテル、例えばメチルセルロース、並びにロジン及びそれらの誘導体。
29. 前記ポリマーのブレンド(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABS又はPBT/PET/PC。
30. 純モノマー化合物又はかかる化合物の混合物である、天然に生じる及び合成の有機材料、例えば鉱油、動物性及び植物性の脂肪、油及びロウ、又は合成エステル(例えばフタレート、アジペート、ホスフェート又はトリメリテート)を基礎とする油、脂肪及びロウ、並びに任意の質量比での合成エステルと鉱油との混合物、典型的に紡糸組成物として使用されるもの、並びにかかる材料の水性エマルション。
31. 天然又は合成ゴムの水性エマルション、例えば天然ラテックス、又はカルボキシル化スチレン/ブタジエンコポリマーのラクチド。
成分(I)の好ましい合成ポリマーは、前記項目1〜3で挙げられている。
合成ポリマーの特に好ましい例は、ポリプロピレンホモポリマー、ランダムコポリマー、交互又はセグメント化コポリマー、ブロックコポリマー、又はポリプロピレンと他の合成ポリマーとのブレンドである。
成分(I)として、ポリプロピレンランダムコポリマー及びホモポリマーが最も好ましい。
プロピレン/エチレンコポリマーは、例えば50〜99.9質量%、有利には80〜99.9質量%、特に90〜99.9質量%のプロピレンを含む。
コモノマーが、C9〜C20α−オレフィン、例えば1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン又は1−エイコセン;C9〜C20アルカンジエン、C9〜C12シクロアルカンジエン又はノルボルネン誘導体、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)又はメチレン−ドメチレン−ヘキサヒドロナフタリン(MEN)であるプロピレンコポリマーは、有利には90mol%より多い、特に90〜99.9mol%、又は90〜99mol%のプロピレンを含む。
コモノマーが、C4〜C8α−オレフィン、例えば1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン又は4−メチル−1−ペンテン;ビニルシクロヘキサン、ビニルシクロヘキセン、C4〜C8アルカンジエン又はC5〜C8シクロアルカンジエンであるプロピレンコポリマーは、有利には、80mol%より多い、特に80〜99.9mol%又は80〜90mol%のプロピレンを含む。
成分(I)の他の例は、プロピレン/イソブチレンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、プロピレン/シクロオレフィンコポリマー、プロピレンとエチレンとジエン、例えばヘキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデンノルボルネンとのターポリマー、プロピレン/1−オレフィンコポリマー(ここで1−オレフィンはin situで生じる)、並びにプロピレン/一酸化炭素コポリマーである。
成分(I)の他の例は、ポリプロピレンと、プロピレン/エチレンコポリマー、プロピレン/ブチレンコポリマー、ポリエチレン、例えばHDPE及びLDPE、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリ−4−メチルペンテン又は交互もしくはランダムポリアルキレン/一酸化炭素コポリマーとのブレンドである。これらのブレンドは、有利には、合計のブレンドの質量に対して、少なくとも50質量%のポリプロピレンを含む。
成分(II)の添加剤混合物は、有利には、成分(I)の質量に対して、0.0001〜5%、例えば0.001〜5%、0.001〜2%、0.005〜1%、0.01〜1%又は0.01〜0.5%の量で存在する。
本発明の他の好ましい一実施態様は、追加の成分(III−1)として、例えば成分(I)の質量に対して、0.001〜5%、有利には0.01〜5%の1種以上の通常の成核剤を含む組成物に関する。
通常の成核剤の例は以下である:
1)芳香族ビスアセタール、例えば
・Irgaclear D(登録商標)、Millad 3905(登録商標)及びGel All D(登録商標)として市販されている、1,3:2,4−ビス(ベンジリデン)ソルビトール
・Irgaclear DM(登録商標)、Millad 3940(登録商標)、NC−6(Mitsui(登録商標))及びGel All MD(登録商標)として市販されている、1,3:2,4−ビス(4−メチルベンジリデン)ソルビトール
・Millad 3988(RTM)として市販されている、1,3:2,4−ビス(3,4−ジメチルベンジリデン)ソルビトール
・NC−4 (Mitsui(RTM))として市販されている、1,3:2,4−ビス(4−エチルベンジリデン)ソルビトール
・Millad NX 8000(RTM)として市販されている、1,2,3−トリデオキシ−4,6:5,7−ビス−O−[(4−プロピルフェニル)メチレン]−ノニトール。
2)カルボン酸の塩、例えば安息香酸ナトリウムに基づく成核剤。
3)カルボキシアルミニウムヒドロキシド、例えばSandostab 4030(登録商標)として市販されている、アルミニウムヒドロキシ−ビス[4−(tert−ブチル)ベンゾエート]を基礎とする成核剤。
4)ロジンの塩、又はアビエチン酸を基礎とする成核剤、例えば
・Pinecrystal KM−1300(登録商標)
・Pinecrystal KM−1600(登録商標)。
5)Hyperform HPN−68(登録商標)として市販されている、シス−エンド−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン2,3−ジカルボン酸(=Chemical Abstracts Registry番号第351870−33−2)の二ナトリウム塩、及びHyperform HPN−20 E(登録商標)として市販されているヘキサヒドロフタル酸のカルシウム塩。
本発明による組成物は、優れた結晶性、高い透過率、高い透明性、低いヘーズ及び/又は向上した熱安定性を有する。
従って、本発明の他の一実施態様は、前記で定義した添加剤混合物を天然又は合成有機ポリマーに導入することを含む、天然又は合成有機ポリマーのヘーズ値を低減するための方法である。
本発明のさらに他の実施態様は、合成ポリマー中に前記で定義した添加剤混合物を導入することを含む、天然又は合成有機ポリマーの結晶化温度を高めるための方法に関する。結晶化温度は、例えば3℃より高く、特に5℃より高くまで高められてよい。4〜30℃、例えば4〜25℃又は4〜20℃の結晶化温度の増加が特に好ましい。
ヘーズは、ASTM D 1003に従って測定されてよい。ヘーズは、試験体(プレート)を通して、平均で2.5°より大きいだけの入射ビームからそれる透過光として測定される。透明性は、2.5°よりも小さい角度範囲で評価される。試験体は、ほこり、グリース、擦り傷及びきずを有さない実質的に平行平面を有し、かつ明瞭な内部の間隙及び粒子を有さない。
本発明の追加の一実施態様は、前記で定義した添加剤混合物を天然又は合成有機ポリマーに導入することを含む、天然又は合成有機ポリマーの機械的特性、例えばシャルピー衝撃強さ又は曲げ弾性率を向上するための方法に関する。
本発明の組成物は、当業者によく知られている配合の標準方法、例えば通常の混合機中で指定の成分の混合、並びに一軸又は二軸押出機等で混合物を溶融及び混練することによって製造されてよい。
本発明の添加剤混合物は、当業者に公知の任意の技術を使用することによって、例えば粉末、顆粒、濃縮物、噴霧コーティング又はマスターバッチの形で、天然又は合成有機ポリマーに添加されてよく、例えば0.5〜50質量%又は1〜50質量%、特に0.5〜10質量%又は1〜10質量%の濃度で、純粋な形で又はよく知られ確立されている技術に従った他の共添加物及び場合により適したキャリヤー材料と共に、これらの化合物を含む。
従って、本発明の一実施態様は、天然又は合成ポリマー、及び天然又は合成ポリマーの質量に対して、有利には0.5〜10質量%、特に0.5〜5質量%の本発明による添加剤混合物を含むマスターバッチである。
追加の材料、例えば相容性のポリマー、改質剤又は添加剤は、場合により、本発明の有益な効果に不利に影響しない濃度範囲で本発明の組成物に添加されてうる。安定化されるべき材料に対して0.001〜10%、特に0.001〜1%の濃度範囲が好ましい。これらの添加剤は、安定剤、酸化防止剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤、中和剤、静電防止剤、粘着防止剤、重金属不活性剤、難燃剤、過酸化物、ヒドロタルサイト、発泡剤、エラストマー、追加の成核剤等、及びそれらの混合物を含んでよい。
これらの通常の添加剤のより詳細な例を以下に挙げる。
1. 酸化防止剤
1.1. アルキル化モノフェノール、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(a−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、側鎖において直鎖又は分枝鎖であるノニルフェノール、例えば、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデク−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデク−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデク−1’−イル)フェノール及びそれらの混合物。
1.2. アルキルチオメチルフェノール、例えば2,4−ジオクチルチオメチル−6−tert−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシル−チオメチル−4−ノニルフェノール。
1.3. ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
1.4. トコフェロール、例えばα−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール及びそれらの混合物(ビタミンE)。
1.5. ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、例えば2,2’−チオビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−sec−アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
1.6. アルキリデンビスフェノール、例えば2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチル−シクロヘキシル)フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル−フェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシ−フェニル)ブチレート]、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−tert−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
1.7. O−、N−及びS−ベンジル化合物、例えば3,5,3’,5’−テトラ−tert−ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)アミン、ビス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−メルカプトアセテート。
1.8. ヒドロキシベンジル化マロネート、例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジ−オクタデシル−2−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−マロネート、ジ−ドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
1.9. 芳香族ヒドロキシベンジル化合物、例えば1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
1.10. トリアジン化合物、例えば2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
1.11. ベンジルホスホネート、例えばジメチル−2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
1.12. アシルアミノフェノール、例えば4−ヒドロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、オクチルN−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
1.13. β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、一価アルコール又は多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
1.14. β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と、一価アルコール又は多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシルエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン;3,9−ビス[2−{3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンとのエステル。
1.15. β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、一価アルコール又は多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]−オクタンとのエステル。
1.16. 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸と、一価アルコール又は多価アルコールとの、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]−オクタンとのエステル。
1.17. β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えばN,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N、N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(Naugard(登録商標)XL−1、Uniroyal社製)。
1.18. アスコルビン酸(ビタミンC)。
1.19. アミン酸化防止剤、例えばN,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、Ν,Ν’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−tert−オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−tert−オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、tert−オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノアルキル化及びジアルキル化tert−ブチル/tert−オクチルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化tert−ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノアルキル化及びジアルキル化tert−ブチル/tert−オクチルフェノチアジンの混合物、モノアルキル化及びジアルキル化tert−オクチル−フェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブト−2−エン。
2. UV吸収剤及び光安定剤
2.1. 2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾール、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾチアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾール、2−(5’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾチアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾチアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾチアゾール、2−(3’−sec−ブチル−5’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾチアゾール、2−(3’,5’−ジ−tert−アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾール、2−(3’,5’−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシ−フェニル)ベンゾチアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾチアゾール、2−(3’−tert−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシ−フェニル)−5−クロロ−ベンゾチアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−フェニル)−5−クロロ−ベンゾチアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−フェニル)ベンゾチアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−ベンゾチアゾール、2−(3’−tert−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)−ベンゾチアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾチアゾール、2−(3’−tert−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾチアゾール、2,2’−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾチアゾール−2−ylフェノール];2−[3’−tert−ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾチアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;
Figure 2014511902
[式中R=3’−tert−ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニルである]、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェニル]ベンゾチアゾール;2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)−フェニル]ベンゾチアゾール。
2.2. 2−ヒドロキシベンゾフェノン、例えば4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシ及び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。
2.3. 置換及び非置換の安息香酸のエステル、例えば4−tert−ブチル−フェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレソルシノール、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)レソルシノール、ベンゾイルレソルシノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
2.4. アクリレート、例えばエチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメート、N−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチル−インドリン、ネオペンチルテトラ(α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート。
2.5. ニッケル化合物、例えば追加の配位子、例えばn−ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN−シクロヘキシルジエタノールアミンを有する又は有さない2,2’−チオ−ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]の、例えば1:1又は1:2のニッケル錯体、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルホスホン酸のモノアルキルエステル、例えばメチル又はエチルエステルのニッケル塩、ケトキシム、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯体、追加の配位子を有する又は有さない1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。
2.6. 立体障害アミン、例えばカルボン酸ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)エステル、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバセート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバセート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−セバセート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の縮合物、N,N’−ビス(2、2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−tert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖又は環状縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1’−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバセート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの直鎖又は環状縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンと4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの混合物、N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2、6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4、6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンとの、及び4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(CAS Reg. No. [136504−96−6])との縮合物、1,6−ヘキサンジアミンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンとの、及びΝ,Ν−ジブチルアミンと4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合物(CAS Reg. No. [192268−64−7])、N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6、6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4,5]デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ−[4,5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)エテン、N,N’−ビス−ホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレン−ジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物−α−オレフィンコポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物、2,4−ビス[N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N−ブチルアミノ]−6−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジン、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、5−(2−エチルヘキサノール)オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、Sanduvor(Clariant;CAS Reg. No. 106917−31 −1)、5−(2−エチルヘキサノイル)オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−ピペリジン−4−yl)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンとN,N’−ビス(3−アミノプロピル)−エチレンジアミン)との反応生成物、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペラジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペラジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン。
2.7. オキサミド、例えば4,4’−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブトキサニリド、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2’−エトキサニリド及びそれと2−エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−tert−ブトキサニリドとの混合物、o−及びp−メトキシ−ジ置換オキサニリドの混合物、並びにo−及びp−エトキシ−ジ置換オキサニリドの混合物。
2.8. 2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシル−オキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(ドデシル−オキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]−フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(4−[2−エチルヘキシルオキシ]−2−ヒドロキシフェニル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン。
3. 金属不活性化剤、例えばΝ,Ν’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−プロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサルイルジ−ヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、Ν,Ν’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサルイルジヒドラジド、Ν,Ν’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
4. ホスフィット及びホスホナイト、例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−クミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−トリス(tert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2’,2''−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ−tert−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ−tert−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。
次のホスフィットが特に好ましい:
トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフィット(Irgafos(登録商標)168、Ciba Specialty Chemicals Inc.)、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、
Figure 2014511902
Figure 2014511902
5. ヒドロキシアミン、例えばΝ,Ν−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、Ν,Ν−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、Ν,Ν−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化獣脂アミンに由来するΝ,Ν−ジアルキルヒドロキシルアミン。
6. ニトロン、例えば、N−ベンジル−アルファ−フェニルニトロン、N−エチル−アルファ−メチルニトロン、N−オクチル−アルファ−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−アルファ−ウンデシルニトロン、N−テトラデシル−アルファ−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−アルファ−ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−アルファ−ヘプタデシルニトロン、N−ヘキサデシル−アルファ−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−アルファ−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシル−アルファ−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−アルファ−ヘキサデシルニトロン、水素化獣脂アミンに由来するΝ,Ν−ジアルキルヒドロキシルアミンに由来するニトロン。
7. チオ相乗剤、例えばジラウリルチオジプロピオネート、ジミストリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート又はジステアリルジスルフィド。
8. ペルオキシド捕捉剤、例えばβ−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルのエステル、メルカプトベンゾイミダゾール、又は2−メルカプトベンゾイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
9. ポリアミド安定剤、例えばヨウ化物及び/又はリン化合物と二価マグネシウム無の塩との組合せでの銅塩。
10. 塩基性補助安定化剤、例えばメラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルキル金属塩及びアルキル土類金属塩、例えばステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ベヘン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、リシノール酸ナトリウム及びパルミチン酸カリウム、アンチモンピロカテコレート又は亜鉛ピロカテコレート。
11. 成核剤、例えば無機物質、例えば滑石、金属酸化物、例えば二酸化チタン又は酸化マグネシウム、有利にはアルキル土類金属のリン酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;有機化合物、例えばモノカルボン酸又はポリカルボン酸及びそれらの塩、例えば4−tert−ブチル安息香酸、アジピン酸、ジ−フェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム;ポリマー化合物、例えばイオンコポリマー(イオノマー)。特に1,3:2,4−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(パラメチルジベンジリデン)ソルビトール、及び1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトールが好ましい。特に、成分C1)について前記したものが興味深い。
12. 充填剤及び補強剤、例えば炭酸カルシウム、シリケート、表面処理したシリカ(例えばUS−A−2007/60,697号及びUS−A−2009/111,918号において記載されている)、グラスファイバー、ガラスビーズ、アスベスト、タルク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び金属水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉及び他の天然物の粉又は繊維、合成繊維。
13. 他の添加剤、例えば可塑剤、顔料、触媒、蛍光増白剤、防炎加工剤、静電防止剤及び発泡剤。
14. ベンゾフラノン及びインドリノン、例えばU.S. 4,325,863号、U.S. 4,338,244号、U.S. 5,175,312号、U.S. 5,216,052号、U.S. 5,252,643号、DE−A−4316611号、DE−A−4316622号、DE−A−4316876号、EP−A−0589839号、EP−A−0591 102号、EP−A−1291384号において開示されているもの、又は3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ−tert−ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−tert−ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシ−エトキシ]フェニル)ベンゾフラン−2−オン]、5,7−ジ−tert−ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラン−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(3,4−ジメチル−フェニル)−5,7−ジ−tert−ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−tert−ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(2−アセチル−5−イソオクチルフェニル)−5−イソオクチルベンゾフラン−2−オン。
本発明の好ましい一実施態様は、追加の成分
(III−2)1種以上の立体障害アミン化合物
を含む組成物に関する。
これらの立体障害アミン化合物の好ましい例は、前記項目2.6に挙げられているものである。成分(II)及び(III−2)の組み合わせた使用は、さらに、結晶化できる合成ポリマーのヘーズをさらに低減する効果を導く。成分(III−2)は、成分(II)の質量に対して、有利には5〜70%、より有利には10〜30%、及び最も有利には15〜25質量%の量で使用される。
本発明による組成物の加工の例は、射出ブロー成形、押出、ブロー成形、回転成形、絵付成形(バック射出)、スラッシュ成形、射出成形、同時射出成形、二次成形、圧縮成形、加圧成形、フィルム押出(キャストフィルム;吹込フィルム)、紡糸(織物、不織物)、延伸(一軸、二軸)、焼なまし、深絞り成形、カレンダリング、機械的変形、焼結、同時押出、被覆、積層、架橋(放射、過酸化物、シラン)、蒸着、同時溶接、接着、加硫、熱成形、パイプ押出、異形押出、シート押出;シート鋳込成形、スピンコーティング、ストラッピング、発泡成形、リサイクリング/再加工、押出コーティング、ビスブレーキング(過酸化物、熱)、繊維メルトブロー、スパン結合、表面処理(コロナ放電、炎、プラズマ)、滅菌(ガンマ線、電子ビームによって)、ゲルコーティング、テープ押出、SMC加工又はプラスチゾルである。
本発明による組成物を、有利には、種々の形状の物品の製造のために使用することができる。例えば以下である:
I−1)浮遊機器、海洋用途、ポンツーン、ブイ、デッキ用、桟橋用、ボート用、カヤック用、オール用、及びビーチの補強用のプラスチック製材。
I−2)自動車用途、特にバンパー、ダッシュボード、バッテリー、リア及びフロントの内張り、フードの下の成形部品、ハットシェルフ、トランクの内張り、室内の内張り、エアバッグカバー、装備品(ライト)用の電子用成形品、ダッシュボード用の受け皿、ヘッドランプガラス、計器盤、外装の内張り、椅子張り、自動車のライト、ヘッドライト、パーキングライト、テールランプ、ブレーキライト、内装及び外装品;ドアパネル;ガソリンタンク;前面の窓ガラス;リアウィンドウ;シートの裏当て、外装パネル、電線絶縁物、封止用の異形押出成形材、クラッディング、ピラーカバー、シャーシ部品、排気系、燃料フィルタ/充填材、燃料ポンプ、燃料タンク、ボディサイド成形品、コンバチブルの屋根、ドアミラー、外装品、留め具/固定材、フロントエンドモジュール、ガラス、ヒンジ、施錠システム、荷台/屋根上荷台、プレス/打ち出し部品、封止材、側面衝撃吸収物、遮音材/インシュレータ及びサンルーフ。
I−3)道路交通機器、特にサインポスト、路面標識柱、自動車の付属品、非常停止表示板、救急箱、ヘルメット、タイヤ。
I−4)備品を含む、飛行機、鉄道、自動車(車、オートバイ)用の機器。
I−5)宇宙用途の機器、特にロケット及び衛星、例えば再突入シールド。
I−6)建築及び設計、採鉱用途、防音システム、道路安全地帯(street refuge)、及びシェルターのための機器。
II−1)器具、一般的なケース及びカバー、及び電気/電子機器(パソコン、電話、携帯電話、プリンタ、テレビセット、オーディオ及びビデオ機器)、植木鉢、衛星テレビの椀型機器及びパネル機器。
II−2)他の材料用の外被、例えばスチール、又はテキスタイル。
II−3)電子産業用機器、特にプラグ用の絶縁体、特にコンピュータプラグ、電気及び電子部品のケース、プリント基板、及び電子データ記憶のための材料、例えばチップ、チェックカード、又はクレジットカード。
II−4)電気器具、特に洗濯機、乾燥器、オーブン(電子レンジ)、食器洗い機、ミキサー及びアイロン。
II−5)ライト用のカバー(例えば街灯、ランプの笠)。
II−6)ワイヤー及びケーブルにおける用途(半導体、絶縁体、及びケーブル外被)。
II−7)凝縮器、冷蔵庫、加熱機器、エアコン、電子部品の封入物、半導体、コーヒーメーカー、及び真空掃除器のためのホイル。
III−1)工業用物品、例えば歯車(ギア)、スライド継ぎ手、スペーサ−、スクリュー、ボルト、ハンドル及びノブ。
III−2)動翼、換気機及び風車の羽根、ソーラー機器、水泳用プール、水泳用プールカバー、プールライナー、ポンドライナー、クローゼット、ワードローブ、パーティション(dividing wall)、スラットウォール、折りたたみ壁、屋根、シャッター(例えばロールシャッター)、継ぎ手、パイプ間の接続、スリーブ、及びコンベヤーのベルト。
III−3)サニタリー物品、特にシャワー用の囲い、便座、カバー及びシンク。
III−4)衛生物品、特におむつ(赤ちゃん、大人の失禁)、女性用衛生物品、シャワーカーテン、ブラシ、マット、タブ、移動式トイレ、歯ブラシ、及び便器。
III−5)水、廃水、及び化学物質用パイプ(交差している、又はしていない)、ワイヤー及びケーブル保護用パイプ、ガス、油、及び下水のためのパイプ、樋、縦樋、及び排水系。
III−6)任意の形状の形材(窓ガラス)及び羽目板。
III−7)ガラスの代用品、特に押出板、建物、航空機、学校のための窓ガラス(一体式、二層又は多層)、押出シート、建築、電車、輸送手段用の窓ガラス用のウィンドウフィルム、サニタリー物品、及び温室。
III−8)板(壁、まな板)、押出被覆(印画紙、テトラパック、及び管被覆)、サイロ、木材代用品、プラスチック製材、木材複合材、壁、表面、家具、化粧紙、フロアカバー(内装及び外装用途)、フローリング、板敷、及びタイル。
III−9)マニホールドの吸気口及び排気口。
III−10)セメント、コンクリート、複合材用途、及びカバー、羽目板及びクラッディング、手すり、手すり子、台所の調理台、屋根、屋根板、タイル及び幌。
IV−1)板(壁、まな板)、トレー、人工草、アストロターフ、円形競技場(運動競技)の人工カバー、円形競技場(運動競技)の人工床、及びテープ。
IV−2)連続性の織物及びステープル、繊維(カーペット/衛生物品/ジオテキスタイル/モノフィラメント;フィルタ;ワイプ/カーテン(ブラインド)/医療用途)、ばら繊維(ガウン、保護衣などの用途)、ネット、ロープ、ケーブル、弦、ひも、糸、安全用シートベルト、衣服、肌着、手袋、ブーツ、ゴムブーツ、下着、衣料品、水着、スポーツウェア、傘(日傘、日よけ)、パラシュート、パラグライド、帆、"バルーンシルク"、キャンプ用物品、テント、エアベッド、サンベッド、バルクバッグ、及び袋。
IV−3)メンブレン、絶縁物、屋根、トンネル、投棄場、池、投棄場用のカバー及び封止材、壁屋根用メンブレン、ジオメンブレン、水泳用プール、カーテン(ブラインド)/サンシールド、天幕、キャノピー、壁紙、食品の梱包材及び包装材(軟質及び硬質)、医療用梱包材(軟質及び硬質)、エアバッグ/安全ベルト、肘掛け及びヘッドレスト、カーペット、センタコンソール、ダッシュボード、コックピット、ドア、頭上コンソールモジュール、ドアトリム、ヘッドライナー、屋内照明、屋内ミラー、パーセルシェルフ、後部の荷台カバー、シート、ステアリングコラム、ステアリングホイール、テキスタイル及びトランクルームトリム。
V)フィルム(梱包材、投棄場、積層物、農業及び園芸、温室、マルチ、トンネル、サイレージ)、ベールラップ、水泳用プール、ゴミ袋、壁紙、伸長フィルム、ラフィア、脱塩膜、バッテリー、及びコネクタ。
VI−1)食品の梱包材及び包装材(軟質及び硬質)、BOPP、BOPET、瓶。
VI−2)貯蔵システム、例えば箱(木枠)、スーツケース、チェスト、家庭用の箱、パレット、棚、レール、ネジ箱、容器及び缶。
VI−3)カートリッジ、シリンジ、医療用途、任意の輸送用のコンテナ、くずかご及びゴミ箱、ゴミ袋、集積貯蔵容器、ゴミ入れ、ゴミ箱用袋、車輪付きゴミ箱、一般的な容器、水/使用済み水/化学物質/ガス/油/ガソリン/ディーゼル油用タンクのタンクライナー、箱、木枠、バッテリーケース、かいば桶、医療用機器、例えばピストン、眼の用途、診断用機器、及び医薬品ブリスター用の梱包材。
VII−1)押出被覆(印画紙、テトラパック、管被覆)、任意の種類の家庭用物品(例えば器具、魔法びん/衣服用ハンガー)、結合系、例えばプラグ、ワイヤー、及びケーブルクランプ、ジッパー、クロージャー、ロック、及びスナップクロージャー。
VII−2)サポート機器、余暇時間用の物品、例えばスポーツ及びフィットネス機器、体操用マット、スキー靴、インラインスケート、スキー、ビッグフット(big foot)、競技用表面(例えばテニスグラウンド);ねじ蓋、瓶用の蓋及び栓、及び缶。
VII−3)一般的な家具、発泡性物品(クッション、衝撃吸収材)、発泡材、スポンジ、ふきん、マット、ガーデンチェア、競技場の座席、テーブル、カウチ、玩具、組み立てキット(板/フィギュア/ボール)、おもちゃの家、滑り台、及びおもちゃの乗り物。
VII−4)光学データ及び磁気データ貯蔵材料。
VII−5)台所用品(食べる、飲む、料理する、貯蔵する)。
VII−6)CD、カセット、及びビデオテープ用の箱;DVD電子物品、任意の種類の事務用品(ボールペン、スタンプ及び印肉、マウス、棚、レール)、任意の容積及び内容物の瓶(飲料、洗浄剤、香水を含む化粧品)、及び接着テープ。
VII−7)履物(靴/靴底)、中敷き、スパッツ、接着剤、構造用接着剤、食品箱(果物、野菜、肉、魚)、合成紙、瓶用のラベル、カウチ、人工関節(人間)、印刷版(フレキソ印刷)、プリント配線板、及びディスプレイ技術。
VII−8)充填材(タルク、チョーク、チャイナクレー(カオリン)、珪灰石、顔料、カーボンブラック、TiO2、雲母、ナノ複合材、ドロマイト、シリケート、ガラス、アスベスト)入りポリマーの機器。
従って、本発明の他の好ましい一実施態様は、前記組成物から得られる成形物品、特にフィルム、繊維、異形材、パイプ、ボトル、タンク又はコンテナに関する。
成形品が好ましい。成形は、特に、射出成形、ブロー成形、圧縮成形、回転成形又はスラッシュ成形又は押出によって実施される。
本発明の他の好ましい実施態様は、前記組成物から得られる一軸配向フィルム又は二軸配向フィルムに関する。
本発明は、さらに、1以上の層が前記組成物を含む、多層システムに関する。
本発明のさらに他の実施態様は、有利には高剪断溶融加工によって得られる、天然又は合成ポリマー、有利にはポリオレフィン、及び天然又は合成ポリマーの質量に対して0.5%〜5%の請求項1において定義された成分(A1)及び(A2)を含むマスターバッチに関し、成分(A1):(A2)のモル比は、1:5〜5:1、有利には1:2〜2:1、例えば約1:1であることを特徴とするが、但しマスターバッチは顔料を含まない。
本発明の他の好ましい一実施態様は前記マスターバッチの1%〜50%を天然又は合成ポリマーに組み込むことを含む、添加剤を添加した(additivated)天然又は合成ポリマーを製造するための方法に関する。
次の実施例は、本発明をより詳細に記載する。全ての部及びパーセンテージは、特に明記されない限り質量で示される。
次の試験方法を、以下に記載した実施例において使用する:
研究室スケールの配合及び射出成形:
Borealisによって供給される粉末状プロピレンランダムコポリマー"PPraco"(市販のタイプRD−204 CF、230℃での溶融物流速度=8dg/分、2.16kg)を、本明細書の表において示される濃度で添加剤混合物と前混合する。そして、一定の窒素パージ下で、その混合物を、以下の実施例において示された温度(210℃又は240℃)で、3分間、100rpmのスクリュー速度で同時押出研究室用二軸スクリュー押出機、例えば15cm3のDSM Xplore(登録商標)のMicro−Compounderを使用して激しく溶融配合する。
成形体を得る目的のために、続いて、均一な溶融物を、10cm3のMicro−Ingector(DSM Xplore(登録商標))に移し、その溶融物を、50℃の成形温度で約8barの圧力で研磨型中に注入する。得られた試験体は、直径40mm及び厚さ1mmを有する。
これらの球状ディスクを、DSCによる結晶化温度又は光学特性、例えば1mmでASTM D−1003に従ったヘーズの定量化によって、核形成したポリマーの特性を特徴付けるために使用する。
パイロットスケールの配合及び射出成形:
全て粉末形での添加剤を、回転混合装置で、Borealisによって供給される粉末状プロピレンランダムコポリマー"PPraco"(市販のタイプRD−204 CF、230℃での溶融物流速度=8dg/分、2.16kg)450gとドライブレンドする。得られたドライブレンドを、ペレット型でRD−204 CFの残りと共に二軸スクリュー押出機(TSE、Werner&Pfleiderer、同時回転押出機、直径25mm、L/D44)中に、2つの分割質量フィーダー(separate gravimetric feeder)(一方は粉末状混合物のため、及び他方はペレットのため)の使用によって導入する。温度領域を、領域1について50℃、領域2について190℃、及び領域3〜11について200℃で設定して、195℃の溶融温度を得る。TSEを、窒素フロー下で操作する。RD−204 CFが供給者によって安定化され、かつTSEが酸素をほとんど除去すると仮定されるため、さらなる加工安定剤又は制酸剤を、これらの系において使用しない。射出成形工程を、TSEから得られたペレットで、Arburg 370S射出成形機で導入して、ヘーズ及び結晶化温度の測定のための1mm及び2mmの厚さのプラークを得て、そしてシャルピー衝撃強さ及び曲げ弾性率(剛性)の試験のためのISO−1Aダンベル状プローブ(厚さ4mm)を得る。溶融物の温度は200℃であり、成形温度を40℃で設定する。射出圧力は820barの範囲である。使用する前に、ISO−1A試験体を厚さ4mm、幅10mm及び長さ80mmのバーまで減少した中心部品だけを機械的特性(ノッチ付プローブ上でのISO 179に従ったシャルピー衝撃強さ及び支持距離64mmで2mm/分でのISO178に従った曲げ弾性率)の測定のために維持する。
示唆走査熱分析(DSC):
乾燥窒素雰囲気下で操作したMettler−Toledo(登録商標)計器、モデルDSC 820を、以下のような厳しくコンピューター管理した方法に従って種々の試験試料及び標準試料の結晶化挙動を解析するために使用する:
試料の5〜10gを、アルミニウムるつぼ中に正確に秤量し、そして4重に穿孔した蓋でシールする。10℃/分の一定の加熱又は冷却速度で、温度プログラムを、240℃で3分間維持し、続いて30℃まで冷却して、30℃〜240℃で2回操作する(最初にただ熱履歴を消去するために操作する)。結晶化温度"Tc[℃]"は、第二の冷却サイクル中のDSC発熱のピーク温度を示す。ピーク温度の差"ΔTc[℃]"、すなわち(添加剤を添加したポリマーのピーク温度)−(ブランクポリマーのピーク温度)を、以下の表において挙げる。値が高くなればなるほど好ましい。
光学特性(ヘーズ):
ヘーズ値を、Haze−Gard Plus計器(BYK Gardner(登録商標)、照度CIE−Cで)で、室温で、ASTM D−1003に従って、1mm又は2mmの試験体の厚さで測定する。全てのヘーズ値を、少なくとも24時間、試料の射出成形後に、すなわち"PPraco"の平衡後に、少なくとも1日間、周囲条件で測定する。本発明におけるヘーズデータを、厚さ1mmのディスク(研究室スケールの加工からの試験体について)で、又は厚さ1mm及び2mmのプラーク(パイロットスケールの加工からの試験体について)で測定する。示された結果は、5種の試験体から得られた平均値に関連する。
結果を以下の表において要約する。低いヘーズ及び高い結晶化温度の値、並びに高い機械的特性が所望される。
式(I)の次の化合物を、以下の実施例において使用する:
化合物(I−1):
Figure 2014511902
化合物(I−2):
Figure 2014511902
実施例1:
配合及び射出成形を、240℃での配合温度で、前記の"研究室スケールの配合及び射出成形"の方法に従って実施する。
表A−1:示した添加剤混合物で核形成し、240℃で加工した、射出成形した"PPraco"のヘーズ値
Figure 2014511902
"%"は、"PPraco"に関する"質量%"を意味する。
化合物(I−1)及びステアリン酸Liを、1:1のモル比で適用する。
実施例2:
配合及び射出成形を、210℃での配合温度で、前記の"研究室スケールの配合及び射出成形"の方法に従って実施する。
表A−2:示した添加剤混合物で核形成し、210℃で加工した、射出成形した"PPraco"のヘーズ値
Figure 2014511902
"%"は、"PPraco"に関する"質量%"を意味する。
化合物(I−1)及びステアリン酸Liを、1:1のモル比で適用する。
実施例3:
配合及び射出成形を、210℃での配合温度で、前記の"研究室スケールの配合及び射出成形"の方法に従って実施する。
表A−3:示した添加剤混合物で核形成し、210℃で加工した、射出成形した"PPraco"のヘーズ値
Figure 2014511902
"%"は、"PPraco"に関する"質量%"を意味する。
化合物(I−2)及びステアリン酸Liを、1:1のモル比で適用する。
実施例4:
配合及び射出成形を、210℃での配合温度で、前記の"研究室スケールの配合及び射出成形"の方法に従って実施する。
表A−4:示した添加剤混合物で核形成し、210℃で加工した、射出成形した"PPraco"のヘーズ値
Figure 2014511902
"%"は、"PPraco"に関する"質量%"を意味する。
化合物(I−1)及びステアリン酸Liを、1:1のモル比で適用する。
実施例5:
配合及び射出成形を、195℃の押出温度及び200℃の射出成形温度で、前記の"パイロットスケールの配合及び射出成形"の方法に従って実施する。
表A−5:195℃で押出した、示した添加剤混合物で核形成した射出成形した"PPraco"のヘーズ値
Figure 2014511902
"%"は、"PPraco"に関する"質量%"を意味する。
化合物(I−1)及びステアリン酸Liを、1:1のモル比で適用する。

Claims (15)

  1. 以下、
    (A)成分(A1)及び(A2)からなる二成分系、ここで
    (A1)は、式(I)
    Figure 2014511902
    [式中、R0は、直接結合、−S−、C3〜C12シクロアルキリデン又は基−C(X1)(X2)− [式中、X1及びX2は、互いに独立して、水素、C1〜C18アルキル又はC3〜C12シクロアルキルである]であり、かつ基R1は、同一であり、非置換であるか1、2又は3つのC1〜C4アルキルによって置換されたC1〜C18アルキル又はC3〜C12シクロアルキルである]の少なくとも1つの有機環状リン酸エステルであり、かつ
    (A2)は、非置換であるか−OHによって置換された飽和又は不飽和の脂肪族モノカルボン酸又はジカルボン酸の少なくとも1つのアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩であり、並びに
    (B)二価の金属アルコラート、ここで金属はZn、Ca又はMgである
    を含む添加剤混合物。
  2. 前記R0が、直接結合、−S−、−CH2−又は−CH(C1〜C18アルキル)−であり、かつ前記基R1が、C1〜C12アルキル、シクロヘキシル又はメチルシクロヘキシルである、請求項1に記載の添加剤混合物。
  3. 前記成分(A1)が、式(I−1)又は(I−2)
    Figure 2014511902
    の化合物である、請求項1に記載の添加剤混合物。
  4. 前記成分(A2)のアルカリ金属カチオン又はアルカリ土類金属カチオンが、Li+、Na+、K+、Mg+、Ca2+、Ba2+、Al3+又はAl(OH)2+である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の添加剤混合物。
  5. 前記成分(A2)が、前記カチオンがLi+、Na+、K+、Mg+、Ca2+、Ba2+、Al3+又はAl(OH)2+であるC10〜C20アルカノエートである、請求項1から4までのいずれか1項に記載の添加剤混合物。
  6. 前記成分(A2)が、ステアリン酸Liである、請求項1から5までのいずれか1項に記載の添加剤混合物。
  7. 前記成分(B)が、ポリヒドロキシ(C2〜C20アルカン)の二価の金属アルコラートである、請求項1から6までのいずれか1項に記載の添加剤混合物。
  8. 前記成分(B)が、エチレングリコール(=1,2−エタンジオール)又はグリセロール(=1,2,3−プロパントリオール)の二価の金属アルコラートである、請求項1から7までのいずれか1項に記載の添加剤混合物。
  9. 前記成分(B)が、亜鉛グリセロレートである、請求項1から8までのいずれか1項に記載の添加剤混合物。
  10. 成分(A1)が、式(I−1)又は(I−2)
    Figure 2014511902
    の化合物であり、
    成分(A2)がステアリン酸Liであり、かつ
    成分(B)がZnグリセロレートである、
    請求項1に記載の添加剤混合物。
  11. 成分(I)天然又は合成有機ポリマー、及び
    成分(II)請求項1において定義した添加剤混合物
    を含む組成物。
  12. 前記成分(I)がポリオレフィンである、請求項11に記載の組成物。
  13. 請求項1において定義した添加剤混合物を天然又は合成有機ポリマーに導入することを含む、天然又は合成有機ポリマーのヘーズ値を低減するための及び/又は結晶化温度Tcを高めるための方法。
  14. 天然又は合成ポリマーと、天然又は合成ポリマーの質量に対して0.5%〜5%の請求項1において定義した成分(A1)及び(A2)とを含む、有利には高剪断溶融加工によって得られるマスターバッチであって、成分(A1):(A2)のモル比が、1:5〜5:1であるが、但しマスターバッチが顔料を含まないことを特徴とする、マスターバッチ。
  15. 請求項14において定義したマスターバッチの1%〜50%を天然又は合成ポリマーに組み込むことを含む、添加剤を添加した天然又は合成ポリマーを製造するための方法。
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