JP2014504964A - 顔料が付された基板にuvレーザーを照射することでカラー画像を生成する方法及び装置並びにそれらにより生成される生成物。 - Google Patents

顔料が付された基板にuvレーザーを照射することでカラー画像を生成する方法及び装置並びにそれらにより生成される生成物。 Download PDF

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Abstract

【課題】カラーの画像等を、所要の品質で生成し、所要の投資コスト等の基準を満たす装置又はシステムを用いてカラー画像等を生成し、偽造に対する高度なセキュリティを確保する。
【解決手段】顔料粒子は、基板上に配置され、レーザー作用により色効果が消失され、少なくとも二つ又は少なくとも三つの異なる色効果をもつ異なる色の粒子が基板の上部又は内部に配置され、ステップaとして、個々の色効果が、基板の上部又は内部に、個々の顔料粒子又は顔料粒子の個々の群により、位置座標の作用として含まれるカラーマップの生成工程と、ステップbとして、着色されたカードに基づく単一周波数のレーザーを用いた、結果として色効果を生じさせるために、その照射が、色効果の観点から個々の顔料粒子又は個々の顔料粒子の個々の群を変える空間分解照射工程と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板の偽造を防ぐカラー画像の改良された生成方法、その方法を実施するための装置、及び、その方法を用いて生成される生成物、特に、例えば、パスポート、身分証明書、他のオフィシャルカード等の個人情報ページのような機密情報に関する。
オフィシャルカード、個人情報ページもしくはこれが埋め込まれたパスポート、又は、クレジットカート及びこれと同様のプラスチックカードからなるデータキャリアは、昨今では、偽造に対する高いレベルのセキュリティを有する必要がある。セキュリティ機能の多様性や特別な印刷方法は、ある程度は偽造に対するセキュリティを保証することができる。大きな課題は、個々にセキュリティ機能を提供するだけではなく、特にセキュリティ機能を所定の範囲で個人情報と結合させ、分類することにある。
例えば、DE-A-2907004には、オフィシャルカードの画像(文字、パターン等のような他の視認情報を含む)が、レーザービームを用いて生成することができることが開示されている。前記文献には、機能層に、目的の画像又は所望の可視記号や文字が所定の方法の過程で生成され、機能層は感熱層で構成されることが開示されている。この機能層は、その後に画像や他の視認情報が位置するカードの領域の区分まで広がっている。機能層は、通常は、他のプラスチックの層に接合され、カード製造の過程でフィルムが積層されることで目的のカードが製造される。画像は、この場合、レーザービームの集中が照射点の黒ずみをもたらすことで、焼き付けられる。白黒又はグレースケールの画像は、今日では、通常、このようにして生成される。既に認識されている「レーザー彫刻」の利点には、偽造に対する高いセキュリティがあり、特に、ポリカーボネートからなるような場合は、製造されたカードの光や機械的なストレスに対する耐性がある。このことは、EP-A-1574359又はEP-A-1008459などによって実証されている。ポリカーボネート層へのレーザー彫刻で生成される機密情報は、旅行書類(ICAO DOC 9303パートIII第I巻)における国際的な要件を満たし又は上回る。
この方法の欠点は、このようにして達成される色の変化が、実質上、モノクロ画像のみの生成を可能にすることにある。白から黒への変化に加え、白から茶色、ピンクから黒、及び、黄から赤茶色への色変更も知られている。
明確な理由に、レーザーを用いた方法に基づいて高品質のカラー画像の生成に大きな関心があり、このような方法により製造されるオフィシャルカードに需要があることがある。
複数の色成分(例えば、着色体、顔料又は異なる色の色素)の照射に基づくコンセプトは、このような事情を考慮するものである。異なる色の色成分は共に色空間を生成する必要があり、それは複数の、典型的には、少なくとも3つの基本色で構成される。実用的には、基本色のシアン[C]、マゼンタ[M]、及び、黄色[Y]が好ましい。ただし、他の色も、考えられる。基本色は、着色されたレーザー光との相互作用を可能にする吸収スペクトルを有しなければならない。勿論、RGBシステムにおける色については、実際には、CMY系の色成分との間で部分的な非互換性があり、又は、吸収極大のために選択されたレーザーの波長との間で非理想的な相互作用がある。視認されていない初期の成分を炭化する上述の方法に対し、この方法は、照射前に見えている色を、発光にもとづいて脱色することを開示する。基板は、色成分の可視的な混合のために、照射の前は、非常に暗いトーンの、理想的な黒で表される。その方法は、例えば、WO-A-01-15910に記載されている。この発明によって潜在的な利点が提供され、すなわち、文書の所有者の色表示により偽造に対するセキュリティがさらに改良されているにもかかわらず、前記文献に記載の方法及びその生成物は、所定の状況下にあっては不利益があり、所定の応用においては実用的な価値を制限する。その欠点は、カード又はデータキャリアにおける層(又は複数層)において脱色する顔料の組成の複雑さにある。それらは、限られた範囲に対してのみ、完全な白又は完全な黒の画像の生成を可能とする。そのうえ、使用されるほとんどの色成分の吸収スペクトルは、所望の色成分とその色成分とは異なるレーザー波長との間の望ましくない相互作用が所定の範囲に存在する態様で生ずる。この作用は、異なる色の顔料が、3波長から組み合わせたレーザービームの有効断面積内にある場合、問題になることがある。吸収スペクトルと励起用レーザー波長との間のこの非理想的な特性は、レーザーによる色固有の脱色よりは、むしろスペクトルクロストークにはっきり現れる。この結果、カラーノイズを形成し、色調が中間的でない再現により画質が低下する。さらに、同時に起きるレーザービームの複数の調整と制御が実際上求められ、不正確な場合には色と画像の欠陥を引き起こす。
このような照射装置を可能とする実装は、WO-A-0136208に記載されている。様々なパラメータの最適化によって、品質の低下を一定限度内に保たせることができる。それにもかかわらず、その方法は、所要の結果の達成に関し、その複雑さのために習得することは依然として困難である。結局、この方法は、少なくとも3つの必要なレーザー装置が必要であることから比較的高価であることが証明され、付属するビーム案内装置とともにコンパクトなユニットとして簡易に構成することができない。
レーザーによる色の脱色のための上述した方法や生成物の問題は、結局は、オフィシャルカードのカラー画像やこれと類似物の生成方法が、求められる方法の習得、正当なコスト、及び、求められる装置の実施形態の点において、常に市場に受け入れられる品質が可能ではないという事実にある。
US5364829は、再書き込み可能なデータキャリアの分野に関する。色の粒子は、対応する温度調整によって、透過状態、もしくは、不透過であって実際は白の状態のいずれかに置くことができる材料を構成するマトリクス層に埋め込まれている。この色の粒子は、単色のみを生成することができ、外部からの作用によって、同様に色効果を変更することができない粒子である。色の見え方は、マトリクスによって所定の範囲に設定され、データキャリアは、マトリクスが透過状態に置いたときに色が表れ、データキャリアは、マトリクスが不透過な状態に置かれたときに白が表れる。色効果を生ずるためのマトリクスの属性の変化は、上部を加熱することによって引き起こされる。
WO-A-0136208は、潜在顔料の使用について、それが、異なる色を生成するための対応した活性化が可能であることを明示している。
DE-A-2907004 EP-A-1574359 WO-A-01-15910 EP-A-1008459 WO-A-0136208 US5364829
ICAO DOC 9303パートIII第I巻
従って、本発明は、とりわけ、例えば、カード型のデータキャリアのためのレーザーを用いた画像生成方法を見いだすことを目的とするものであり、その方法は、カラーの画像、記号、文字、図形等を、所要の品質で生成することを可能にするものである。さらに、本発明は、所要の投資コスト、運用コスト、コンパクト性、及び堅牢性の基準を満たす装置又はシステムを用いて前記方法に従ったカラー画像を実現する目的に基づく。同時に、その方法及びその生成物の複合が、偽造に対する高度なセキュリティを確保するものである。この技術分野における当業者に驚くべき態様により、本発明は、これら及び他の目的のための解決手段を提供し、新たな方法、それに伴って生成された生成物、並びに、それを実施するのに必要な機器及びシステムに及ぶものである。
本発明によれば、例えば、WO-A-01-15910の冒頭に述べた、異なる周波数のレーザーを使用した基本色のスペクトルの分離に代え、空間分解方法を用い、これを単一の照射周波数を用いることでその目的を達成する。最初のステップでは、それぞれの顔料粒子の位置が決定され、それから、次に、好ましくは青か紫外のスペクトルの中の高エネルギー波長を含む単一波長のレーザービームを用いて位置を特定する方法で脱色し又は活性化する。色と位置に関し、カード型データキャリアの画像範囲上の全ての色成分又は顔料粒子の微視的分析を行い、その後にこのデータを保存し、単一の照射周波数を用いたレーザービームのこれらの制御が、その中又はその上に対応した顔料粒子が埋め込まれた例えばプラスチック積層板又は別の基板に高品質のカラー画像(もしくは、対応するカラーの記号、文字、図形等)の生成を可能とすることは驚くべきである。
より一般的には、本発明は、顔料粒子を有する基板上に文字、図形、記号及び/又は画像等を異なる色で生成する方法に関するものであり、顔料粒子は、基板上に配置され、レーザー作用により色効果が消失され(より一般的には、レーザー作用により、色効果を変化させるものであって、色効果の破壊、色効果の生成、又は、色効果の変更による変化を許容する。)、少なくとも二つ又は少なくとも三つの異なる色効果をもつ異なる色の粒子が基板の上部又は内部に配置されているものに関する。その方法は、以下の方法のステップに特徴を有し、これらの方法のステップは、他の方法のステップの前又は後でも可能である。
ステップaは、カラーマップの生成工程であり、この工程において、個々の色効果(又は、生成若しくはそれから変更することができる色効果)が、基板の上部又は内部に、個々の顔料粒子又は顔料粒子の個々の群により、位置座標の作用として含まれる。
ステップbは、着色されたカードに基づく単一周波数のレーザーを用いた空間分解照射工程であり、その照射が、結果として色効果を生じさせるために、色効果の観点から個々の顔料粒子又は個々の顔料粒子の個々の群を変える(色効果の破壊、カラー効果の生成、及び、色効果の変化を含む)。
そのような方法で使用することができる顔料粒子に関しては、WO-A-01-15910及びWO-A-0136208に参考となるシステムが記載されている。多色の文字、図形、記号及び/又は画像は、黒と白とグレーの色調を有するだけでなく、他の色、例えば、C、M、Yによって組み合わされる場合、これらの3つの基本色の各々に提供される個々の顔料粒子に必要なものも有する。
したがって、本発明は、次の(1)〜(4)の要素の組み合わせによって構成される。
(1)データキャリア上の色成分の空間的(幾何学的)な仕切りであって、これが、セキュリティ文書のために先駆体として動作するもの。色成分の幾何学的な仕切りが、各領域要素がただ1つの色成分によって占められ、2つの色成分間には最小距離が存在する、とする基本的要件を好ましい態様で満たし、例えば、顔料粒子又は顔料粒子の群の重複又は直接の境界が、好ましくは、ほぼ回避されていること。
(2)例えば、個々の顔料又は群のように、データキャリア上にあり、その位置座標と色(又は、引き起こされる色)によって特定することができる微視的に均一な実在物としての所定の色成分を見いだす装置及び方法。その装置が、自動的な移動及び走査により、連続する画像のすべての領域のすべての色成分に総数を付したマップを作ることができること。ただし、面積照射と面積による情報の置換のみならず、空間分解や色分解による検出方法に置き換えることも可能である。
(3)レーザー装置であって、その光線の照射口が既知の座標位置に基づいて色成分に正確に移動することができ、この色成分を、所要の色彩強度及びこのレーザー装置を用いた脱色のプロセスを実施する方法にもとづく所定の温度で脱色(又は活性化)するもの。
(4)レーザー光学系の空間的な位置とビームの電力制御のためのプログラム可能な制御システムであって、個々の成分が、画像が生成される態様において顔料粒子(色成分)で覆われる全域にわたって狙い通りに照射されるもの。
本発明の構成要素は、作業速度、費用対効果、運用の手間と信頼性のための要件を満たし、所定の工業的条件の下で、本発明を用いた画像生成の実施が行われる。
提案される方法の第1の好ましい実施形態は、ステップaとbが同じ装置において、かつ、これらのステップの間に基板の操作又は移動を生ずることなく実施されることを特徴とする。カラーマップの決定は、基板の精密な位置決めを行い、後のレーザー処理の成否を決定づけるまさに1つのステップである。このため、ステップaとステップbの間における補正を回避すべく、2つのステップのaとbについては、好ましくは、それら全体が同じ装置で実施され、同じ走査装置(例えば、直線変位ユニット)の使用を必要とする。
さらに提案される方法の好ましい実施形態は、カラーマップの生成とレーザー光学系のための装置が、所定の位置に固定され、基板が、直線変位ユニットに関連して移動することを特徴とする。この変形態様は、軽量基板の場合や、基板の画像範囲が通常の移動可能なレーザービームガイド(ミラーガルバノメーター)ではカバーできない場合に特に推奨される。
本発明によれば、脱色のプロセスに係る所定期間において、1つの色成分のみが、ビームコーン又はレーザーの焦点領域内にある場合と、他のすべての色成分が、同じ期間中、レーザー光の影の中に位置する場合とがある。領域における色成分の分布は、印刷方法(例えば、凹版印刷、凸版印刷、フレキソなど)を適用して生ずることができる画像のベースとしての役割を果たす。印刷は、色成分の統計的分布と、線、円、又は、ギロシェのような複雑な図面における分布の両方が可能である。色成分の分布の微視的観察とこの比較は、信頼性チェックの一部として分布パターンを検証する付加的な利益を与える。また、例えば、文書の所有者の個人情報や文書のシリアル番号のように、画像内に隠すべき追加情報を収容するため、マイクロプリントの型、番号シーケンス、及び、同様の情報に、色成分を適用し、又は、印刷することも可能である。
さらに好ましい実施形態は、言い換えれば、顔料粒子が、層状、好ましくは、単層内に、基板の上部及び/又は内部に、配置され、それ自体が層の複合体をなすようにすることができ、位置座標の作用としてほぼランダムに分布されることを特徴とする。基本的には、本発明は、従来技術の他のアプローチとは、この点で大きく異なる。
これは、着色が、所定の範囲で、例えば、予め固定的に定められ、典型的に規則的なパターンによって色分けする解決とは対照的であり、そのため、着色は、この規則的な配置(例えば、複数の線と列からなり異なる色でそれぞれが「塗りつぶされた」四角形の連続)が分かっているので生じさせることができる。ここで提案される手順では、色や顔料の分布は、未処理の基板の製造過程において事前に定義されないことが許容され、後半は、非常に単純な工程での生成が可能となる。色を生じさせる色の分布又は顔料粒子の分布は、ある程度の準備態様となる最初のステップまでは決定されず、それは、それから対応する第二の生成ステップで処理される。方法は、例えば、制御された正確な印刷方法、マトリクスの点の再現性ある位置決めを用いた粒子の自動的な配置において、定義づけが必要であり、典型的には、制御システムは、予め定められたパターンに従って正確なレーザー照射が可能となり、照射したパターンが印刷画像を生ずる。
記号/画像/文字等を生成するためのこのような分布のランダム性及びランダムな分布の使用は、セキュリティレベルも高めることができる。仮に、例えば、画像を生成する顔料粒子のランダムな配置がデータベースに保存され、個人の情報(画像)が、指紋(画像を生成する顔料粒子のランダム分布)と組み合わされる場合、それは、非常に高いレベルのセキュリティをもたらし、ほぼ複製することはできない。対応するデータキャリアは、データベースのチェック過程で関連する情報と比較することができ、信頼性を明確に判断することができる。
提案される方法のさらに好ましい実施形態は、異なる顔料粒子が、層内に、好ましくは、単層内に、基板の上部及び/又内部に配置され、微細なパターンでほぼ規則的に配置され、その微細なパターンが、直線状もしくは波状の線、基本図形、又は、マイクロプリントの配置となることを可能とすることを特徴とする。このため、微細なパターンを、例えば、特定の銘(例えば、通貨単位又はこれと同様のもの)とすることができ、拡大手段によってのみ検証することができる付加的なセキュリティ機能として用いることができ、再現不可能に等しい。
さらに好ましい実施形態では、ステップa及び/又はbを並行に実施し、基板の複数箇所の画像領域における部分については同時に処理を行う。
レーザー照射によって印刷又は生成された画像の質は、例えば、シャープネス印象(36線の視認径比がd=0.1D〜d=0.001D、好ましくは、d=0.05D〜d=0.005D)、カラーダイナミクスの幅、視認可能な異なる色調又はグレー階調の数(5ビット〜16ビット、好ましくは6ビット〜8ビット)、色の中立性(色校正)、及び、解像度(150dpi〜1000dpi、好ましくは、300dpi〜500dpi)を用いて評価される。例えば、500dpiの印刷解像度では、すべての色成分は約50μm(直径)のピクセルサイズの領域に結合されなければならない。実際に実装する場合、着色成分や着色体の大きさは、印刷パターンに応じて、最大で16μm〜25μmの直径になる。個々の着色体の最小の空間的な仕切りを考慮すると、5μm〜12μm、好ましくは、8μm〜12μmであることが好ましい。このような大きさの粒子は、公知の方法により生成することができる。
提案される方法のさらに好ましい実施形態は、個々の顔料粒子が、5〜15μm、好ましくは、8〜12μmの平均直径を有し、それらのほぼすべてが基板の上部又は内部に、好ましくは、横方向に区別して配置されることを特徴とする。粒子の配置は、一又は複数の平面において行うことができる。特に、好ましい態様は、2つの顔料粒子間の平均的な横方向の距離を、顔料粒子の平均直径より大きく、又は、顔料粒子の平均半径よりも大きくする。さらに、ステップbにおけるレーザービームのビーム径が、好ましくは、顔料粒子の平均直径の2倍以下のサイズとする(ビーム径を1/e2のレベル、言い換えれば、約13.5%と仮定)。ステップbにおけるレーザービームのビーム径は、5〜20μmであることが好ましく、より好ましくは8〜15μm、特に、8〜12μmの範囲であることが好ましい。
本発明によれば、このようなサイズの着色体は、レーザー光学系が着色体の前の精密な位置に配置することができる態様、又は、ミラーガルバノメーターが、レーザービームが着色体に正確に向くように操縦することができる態様によって、レーザービームガイドによって接近させることができる。さらに、レーザービームのビーム径は、着色体が相互作用を発生しないように調整された着色体の位置に設定するようにしている。本発明を実施する場合、レーザービームは、これを行うための適当な方法で照射される。焦点は、回折限界のため一定のサイズより小さくすることはできないが、実際上、例えば、着色体の径の大きさの直径を有する領域には容易に設定することができる。標準的な科学的文献は、1μm未満に焦点を合わせることが可能であることを示している。脱色に必要な単色のレーザービームは、効率的な脱色工程に適した波長であって、好ましくは、紫外線の範囲の波長を有する。適した波長は、例えば、周波数が3倍となった、ND:YVO4レーザーの1064nmの発振によって生成される。US6002695は、このようなレーザーシステムについて記載している。このようなレーザーの出力値は、0.2〜0.5Wの範囲であって、個々の顔料粒子は、十分な脱色を確保するため、このような出力値によって0.01〜10nsの間、照射されるべきである。
着色体のレーザー光学系の位置決めは、例えば、ドイツ、Eutin、Heinrich Wolfが提案するように、正確な直線変位ユニットによって可能である。
着色体がレーザー照射によって照射される前に、着色体が占める領域におけるすべての着色体をマッピングする必要がある。これは、例えば、分析走査方式を用いたステップaに例示される発明に従って実施される。個々の着色体の位置や色の決定は、例えば、白色光を励起時に個々の着色体の吸収又は散乱スペクトルから特徴点を検出することにより行われる。適切な焦点径は着色体の直径の約6倍である。白色光は、上記直線変位ユニットを用いて、着色体で覆われた領域を走査し、この結果、散乱光や透過光が収集されるため、この領域のすべての着色体を別々に励起することができ、それに応じた検出が行われる。所要の焦点を有する白色光ビームは、好ましくは、例えば、oligomodeファイバーの単一又は束からなり、例えば、個々のファイバー径が10〜15μmの光ファイバーにより提供される。励起させた白色光ビームの焦点における着色体は、光の反射、又は、透過の特性により表れ、これにより、着色体の位置と色の確認が可能となる。着色体のスペクトル解析は、通常、使用される基本色と顔料に応じ、少なくとも3つの特性値が必要であり、その特性値は、論理的な比較アルゴリズムによって着色体の基本色の値を生成する。特性値は、例えば、適切に選択されたカラーフィルターを備えた3つのフォトダイオードにより同時に検出することができる。全ての色成分の位置はこのようにして検出され、データベース内にマップとして所定の範囲で保存される。カラーマップは、レーザー光学系又はレーザービームによる脱色の2次元ナビゲーションのため、レーザー脱色を行う以下のステップで使用される。
また、提案された方法のさらに好ましい実施形態は、反射光を使用するステップaの実施のため、基板の表面、又は、透過光を使用する場合は基板の裏面を、好ましくは、人工もしくは天然の白色光源、及び/又は、検出ユニット(例えば、フォトダイオード)を備えた直線変位ユニットを用いて、好ましくは位置座標に応じて走査され、白色光が照射され、その反射光もしくは透過光が位置座標に応じてスペクトル解析されることに特徴を有し、好ましくは、少なくとも2つだけ、好ましくは、少なくとも3つの離散周波数で決定される信号は、好ましくはフォトダイオードを用いて、基板に配置された異なる顔料粒子を区別できることに特徴を有し、個々の顔料粒子や顔料粒子の群の位置及びこれらの色効果は、カラーマップを形成するデータマトリクスにおいてデータ組として記録されることに特徴を有する。スペクトル解析の一つの変形態様として、白色光の代わりに制限期間内に次々に素早く異なる色の閃光による複数の照射も含むことができる。言い換えれば、顔料粒子の色は、例えば、異なる周波数範囲(例えば、赤、緑、青の色)における連続点滅によっても定めることができる。この方法は、いくつかのフラットベッドスキャナで原画を走査する際に実際に使用されている。それは、このケースの光の解析には可能だが、1つのフォトダイオードに制限されているスペクトル解析には必ずしも必要ではない。
さらに好ましい実施形態では、ステップbの実施のため、基材の表面が、好ましくは、レーザー光源が配置された直線変位ユニットを用いて走査され、レーザー光源が、カラーマップに基づく個々の顔料粒子又は顔料粒子の群に対し、個々の色効果の破壊又は活性化のために向けられることに特徴を有する。
上述したように、同じ直線変位ユニットが、好ましくは、ステップaとbのために使用することができる。
ステップaにおいて、文字、図形、記号、及び/又は、画像のために、カラーマップが決定してから、前記レーザー又は複数のレーザーに関する処理プロトコルがステップbにおける所定のデータ処理ユニットにおいて生成することができ、前記処理プロトコルは、個々の顔料粒子の情報を受け取ると、対象を定めたレーザーによってそれらの色効果を局所的に及ぼし、特に、レーザーによってそれらの色効果を破壊させ(脱色させ)、文字、図形、記号、及び/又は、画像に関する所定の巨視的な色効果を位置座標の作用として生じさせる特徴を有する。
このため、微視的レベルで異なる色の非常に小さな粒子を検出し、画像フィールドにそれらの色と位置を登録・保存し、その後に選択的な処理をそれらに施す方法が提案されている。
分析的な走査又は着色体のマッピング、及び、レーザービームによる着色体の発光といったサブメソッドを含む前記方法の主な適用は、基板上の画像、例えば、プラスチックカード、好ましくは、IDカードやパスポートの個人情報ページの画像のようなセキュリティ文書に含まれる人物画像を生成することを含む。プラスチックキャリアの画像のサイズやその他の仕様は、ICAO DOC 9303パートIIIに記載されている。
例えば、着色体、顔料、色素など、本発明に従ってデジタル的に生成される色成分からなるカードは、セキュリティ文書の同一性の検査の目的という点からも利用することができる。スキャナやデジタル顕微鏡などの市販の装置では、分布パターンをチェックするのに十分である。カスタマイズされたプリンターズルーペ、デジタル顕微鏡その他の装置に加え、携帯電話、光学系記録装置などの携帯型電子機器もその検査のために使用することが可能である。より簡単には、携帯機器において実行可能な特定のプログラム(アプリケーション)、又は、その提供が可能な携帯電話が、データベースに保存されたデータキャリアについての情報を、携帯電話接続、無線LAN接続又はリモート接続を介して得た情報(例えば、インターネットを介し、さらに、それに応じて、携帯電話を介して出力される真正性に関する声明を得た情報)、を自動的に比較させる。これらの装置を用いてサイト上に生成されるデジタル画像(例えば、JPGファイルの形式)は、集中データベースに格納されている着色体のマップと比較することによって、文書の真正性に関する情報を与える。対応するアプリケーションプログラムは、携帯機器上とメインサーバーの両方にインストールすることができる。この証明は、当然、個々の文書に対し実施することができる。
さらに、本発明は、上記の方法に従って生成された文字、図形、記号及び/又は画像を有するデータキャリアに関する。
そのようなデータキャリアの第1の実施形態によれば、顔料粒子のランダムな配置を有する基板に基づいて生成され、そのランダムな配置及びその配置による文字、図形、記号、及び/又は、画像の生成のための使用がセキュリティを向上させ、それがデータキャリアとして及び/又はデータベースに保存されることを特徴とする。
このようなデータキャリアは、好ましくは、身分証明書、クレジットカード、パスポート、ユーザー資格情報、又は、名札が該当する。
さらに、本発明は、上述の方法を実施するための装置に関するものであり、特に、その装置が、固定手段又は少なくとも基板を位置的に固定するための手段と、第一のユニットが基板におけるカラーマップの決定手段、及び、第二のユニットにおける空間分解照射手段を備え、色効果の結果を得るために、カラーマップ(14)に基づき単一周波数のレーザーを用い、個々の顔料粒子又は顔料粒子の個々の群の色効果を変えることを特徴とする。第一及び第二のユニットは、同じ直線変位ユニットを使用することができる。
このため、前記装置は、典型的には、少なくとも一のデータ処理装置と、このデータ処理装置によって二次元の制御が可能な、少なくとも一の直線変位ユニットを有し、この第一及び/又は第二のユニットを保持する。
フォームの始まり本発明は、とりわけ、カラーマップにおける個々の顔料のマッピングの認識とその後に異なる個々の粒子を活性化することに基づくものであり、それは、色変化の属性の観点から、単一周波数のレーザーを個々に用いるものである。さらなる実施形態は、従属請求項に記載されている。
本発明によれば、カラーの画像、記号、文字、図形等を、所要の品質で生成することができ、所要の投資コスト、運用コスト、コンパクト性、及び堅牢性の基準を満たす装置又はシステムを用いてカラー画像等を生成しつつ、偽造に対する高度なセキュリティを確保することができる。
基板上の顔料分布の概略図であって、aは、統計的分布、bは、線状分布、cは、蛇行分布、dは、円状分布、eは、マイクロプリントを形成する分布、を示す図である。 aは、顔料粒子に関連する領域要素を分割した領域の概略図、bは、レーザーによる顔料粒子の活性化、cは、焦面におけるレーザービームの回折による狭小化、を示す図である。 倍率の程度に応じて異なる見え方を示す図であり、aは、肉眼による見え方を示す図、bは、拡大手段を用いた場合の見え方を示す図である。 画像生成の異なる手順を示す図であり、aは、顔料粒子の位置とタイプを決定する手順を示す図、bは、レーザーにより顔料粒子に局所的に及ぼす影響を示す図である。 提案の方法の個々の手順を示す図である。 典型的な身分証明書を示す図である。 aは、カラーストライプが印刷された基板の微視的な記録を示す図、bは、単一波長のレーザーが照射された基板の微視的でない記録を示す図である。
本発明の好ましい実施形態について、図面に基づいて以下に説明する。なお、単に説明のためであり、限定して解すべきではない。
図1は、顔料1により占有された画像領域2を示す。図1aに示す態様は、ランダム、言い換えれば、実質的な顔料の統計的分布3を示し、他方、図1b〜図1dに示す他の態様は、線状4、蛇行5、円状6の顔料粒子の配置を示す。そして、図1eは、統計的分布にマイクロプリント7を重ね合わせたものを示す。これらすべての顔料分布の変形態様は、印刷方法で生成することができ、提案の方法の実施をするための出発物質として用いることができる。
図2aは、画像領域の抽象的な概略図であって、ここでは、所定の範囲において論理的に想定した25の領域要素22に、それぞれ1つだけ顔料粒子を含むものを示す。この例では、顔料粒子は、3つの基本色であるシアン[C]20、マゼンタ[M]21、イエロー[Y]19の統計的分布をなし、各領域要素において1つの顔料粒子と対応している。図2bは、所定のビーム径24を有するレーザービーム23の側面を示す。焦点部品25を透過した後、このレーザービームは、1つの顔料粒子1の完全な照射ができるように直径に焦点が合わせられる。その焦点の直径は、各々のケースにおいて、1つの顔料粒子1にのみ照らすように十分に小さくするものの、断面に対し全体的な効果を及ぼし実質上完全に照射されるようにする。図2cは、焦点を合わせるための要素25を透過したときの回折の後、直径27が極小化されることで焦面のレーザービーム23が狭められた様子を示す。
図3a及び3bは、本発明(図3a)の方法に従って生成された画像8を肉眼観察したときの効果と拡大装置9(図3b)により顔料構造を観察したときとの違いを説明するものである。対象を絞るようにした態様で制御された顔料分布の微視的な観察によれば、この分布を正確に検証することができる。この分布は、画像からなる実際の個人情報と結合されている。顔料分布の指紋の効果は、セキュリティレベルの結果が大幅に改良された態様で個人情報と結合される。実際には、この顔料分布も、プリンターズルーペにより評価することが可能な特定のラスターとすることができる。ランダムな背景分布での特定のラスターの組み合わせも可能であり、そのような特定のラスターは、データベースを参照することなく検証することができ、このランダムな背景分布は、データベース内の対応する識別情報を照会することにより検証することができる。微視的構造は、このように、簡単な検証方法(特定のラスター)と、高レベルのセキュリティの検証方法(データベースからランダムな分布を照会する)の両方でチェックすることが可能である。
図4aおよび図4bは、本発明の2つの基本的な方法であるステップa及びbを説明するものであって、白色光源11及び受光器12を用いた反射光による顔料の空間的及び周波数的な解析を備える。それは、2方向の直線変位ユニット10(図4a、ステップa)を用いた態様でサンプルや画像の範囲上をミクロの精度で移動することができる。また、UVレーザーシステム17を備え、白色光源11及び受光器12が、図4a(図4b、ステップb)に基づく装置から得られたデータに従って個々の顔料を打つことができるレーザービーム23を備える。ここで示される白色光源及び受光器並びにレーザー光学系の動きは、基板が2方向の変位ユニットを用いて移動することで実施する代替も可能である。この代替は、図4a/4bには示されていない。さらに、受光器の構造が簡素化されていることを示すように受光器12の図を参照して言及されるべきである。白色光の励起の場合、検出器は、多数の色固有のコンポーネントであって、例えば、異なる色のフィルターを備えた多数のフォトダイオード、又は、検出器が、例えば、アップストリームマルチカラーフィルター(例えば、Bayerフィルター)を備えたCCDセンサーやCMOSセンサーであってもよく、Foveon CMOSセンサーの場合にあっては、カラーフィルターを省略することも可能である。さらに、励起した光源11の図は、図4aに示されていないが、異なる色の光で連続励起するときには、励起光は異なる複数の色の狭帯域の光源を用いて生成され、このため、励起光源は、複数の部品から構成される。さらに、図4bのように、レーザービームの焦点を合わせる場合は、レーザービーム24の直径が、図4bに示すよりも、焦点部品25によってはるかに小さい最小の直径27に照準を合わせることから、図面には縮尺を示していないことに留意すべきである。同様に、レーザー共振器から放出した後のレーザービームの広がりは、個別に示さないが、UVレーザーシステム17の一部をなす。
本発明に係る方法のワークフローの全体を図5に示す。主な手順は、各顔料粒子の空間的場所と色を検出する工程13、カラーマップを生成する工程14、このようにして得たデータをカラーマップとしてデータベースに保存する工程15、データを届け、もしくは、レーザー制御システムのプロトコルを作動させる工程16、UVレーザーシステム17によるレーザー脱色の選択工程を順番に制御する工程17である。データベースとしてのカラーマップは、その画像データを用いてセキュリティ文書の連続的な認証のための署名としても使用される。
図6a及び6bは、カード型データキャリア26上の人物画の生成のため、この技術の応用の可能性を説明するものである。本発明に従って生成される人物画は、顔料の印刷によりなされる画像フィールド2の顔料分布に基づき保存される追加データも含む。このデータは、例えば、文書の所有者の個人情報(図6bに示すような)であり、その個人情報は、文書の所有者を識別するため、又は、例えば、所定の領域に含まれる粒子のシリアル番号や統計的分布の情報等を用いて、文書の認証をするためにも使用される。
図7aに従った画像は、高解像度に基づく方法により印刷され、イエロー(19)、シアン(20)及びマゼンタ(21)の色がストライプ状に印刷された基板の微視的記録を示す。微視的なスケールにおいて、色の分布は、明らかに不規則な歪みであって、印刷方法の不備に起因するものを示す。図7bは、脱色の巨視的な概略を示す。脱色は、355nm、2Wレーザー(フリービーム、焦点非調整)を用い、イエロー、シアン、及び、マゼンタの顔料を含む色顔料の混合に対して生成される。ストライプの厚みは、約500μmである。顔料は、各色が独立に脱色され、スペクトルの選択は355nmでは行われず、可視光領域とは対照的となっている。
実施形態A:従来の印刷方法の改善:
印刷原画は、着色された印刷パターンが表面的な観察に従って規則的であり、生成工程が印刷原画に位置されるように規定される公知の印刷方法(オフセット印刷、凹版印刷など)を用いて印刷される。印刷原画は、混色に必要なすべての色の部分を有する。図7aのストライプで示される色(19)、(20)及び(21)のパターンにおいて、カラーストライプは、500dpiの解像度で10μm未満の幅を想定し、微視的に印刷方法の不備に起因する不規則な形状を有する。このような正確な3色印刷の技術の実行は、従来技術に基づく欠陥を有する。特に、それは色の部分が重複することなく、隙間の無い画像領域の全体においては、運用が許容されない。これに対し、印刷方法における技術的欠陥のために、小さなオフセットが残り、重複又は印刷されていない領域として現れる。さらに、実際の印刷領域は、原画が機械的生成の過程で除去されるときに印刷領域に生ずるわずかな反りのために均一に印刷されない。図7aは、微視的スケールで表示されるストライプが印刷された領域の不規則な形状を示し、これは、印象的な態様で高解像度の印刷方法によって生成される。このような理由から、この方法は、デジタル的に印刷における統計的分布の不良である目標を検出し、配置が検出器を用いて検査され、その後、格納されて後続の露光に考慮されるという点で、好適に使用される。このため、2μmの機械的な繰り返し精度のXY直線変位ユニット(例えば、Heinrich Wolf,Eutin製)は、1つの微視的視野の各々のケースにおいて、印刷される基板を移動させるのに好適に使用される。このようにすると、全体の印刷領域が検出される。顕微鏡は、その鏡筒にデジタルカメラを備える。現代のデジタルカメラ(例えば、Point Gray製)が3μm以下の領域内のピクセルサイズを実現することができるので、約1:3の倍率は好適である。可視光領域の2μmの偏差は、回折の限界に達することなく、この倍率によって確実に解決される。直線変位ユニットが、対応するコンピュータ制御によって、全印刷領域を移動した後、実物のコピーであって、2μmの分解能において欠陥のある印刷画像がメモリ内に存在する。分解能の検出は、このため、おおよそ25(500dpiは約50μm/pixelに相当)の要素により印刷の解像度よりもより高い。印刷に使用する色素は、レーザーを用いて除去又は脱色することができる。第二のステップでは、色素が、適宜、選択される焦点のサイズにより対象を絞るようにした態様で除去又は脱色される。2μm未満の焦点径は、脱色にも好適に使用することができる355nmの波長を用いて達成できる。これは、焦点サイズは、実際の所望の解像度に適応することができるからである。このように、従来の印刷方法により従前達成されていない解像度と色の正確さは、それ自体がレーザーの精密な動作と高精度検出との組み合わせによって、いずれにしても変更が強いられる印刷方法を用いずに実現される。光学的に脱色を引き起こす工程は、印刷物を透明な層で覆っている限りにおいては、その積層材が内側にある態様でも実行される。この応用の可能性は、個人的な文書や運転免許証などのセキュリティ文書の空白部分の個人化に特に好適である。波長355nmの紫外線レーザーで脱色された異なる色の顔料の実例を図7bに示す。
実施形態B:偽造に対するセキュリティに関する従来の印刷方法の大幅な改善:
ここでは、主に実施形態Aに従って処理が実行される。その方法は、例えば、セキュリティ文書を個人化するのに使用され、それが偽造に対するセキュリティを大幅に改善させるための追加的な可能性を拡張することができる。この使用例では、色領域の正確な検出が、上述した技術的不備の観点から単に改善された印刷方法が使用されるにすぎない。空白部分の個人化の前に、ストライプやパターンの配置を知る必要がないという事実も利用される。色の配置は、空白部分から空白部分への変更においてもランダムなパターンを生じ、これは、対応する制御ユニットによって検出することができる。空白部分は、このように、ステップaに従った方法がレーザーの露光前に用いられる場合にのみ印刷され、他の方法によれば、誤りであることを示す色の表示が生じる。このように、空白部分は、偽造者が、ステップaの方法に従って微視的解析を行わない限り偽造することはできない。偽造を直ちに認識させる特定の可能性は、素人目であっても、正確な色パターンの偽統計的な混合の規則性の変化において存し、例えば、個人ページにおいて、人物画の額の領域が、誤りであることを示す色の表示が変化する態様で変わり、カラーパターンの正確な微細な位置が考慮されない場合、例えば、単語「偽造」がカラーで読みやすく表示される。
実施形態C:特定の印刷方法の改善:
WO-A-01-15910によれば、顔料の色とその脱色とが相補的であるレーザーの波長で照射することにより、選択的にイエロー、シアン、マゼンタの顔料からなる顔料混合物の色効果を生み出すことが可能である。赤、緑、青のレーザーは、このように、完全な露光のために必要となる。この方法において、レーザービームの焦点内に常に複数の顔料粒子が存在し、同時に、500dpiの解像度に対し約50μmといった所望のピクセルサイズに対応するため、顔料粒子はかなり小さい。しかしながら、それぞれのケースで使用される波長のレーザー照射を吸収する精密なだけの顔料は、常に脱色される。黄色の顔料は、このため、青色の波長を吸収し、このことにより脱色される。その色の混合において残った他のシアンとマゼンタは、光の反射の下で観察したときに引かれて青を形成する。青色の照射は、このため、青の色相を生成する。同様にして顔料混合すると、同様の現象が赤と緑のレーザー照射で生ずる。本実施形態では、顔料の粒径が10μmの範囲にある。このため、それらは、実施形態AとBのストライプと同程度の大きさを有する。したがって、それらは、前述と同じ方法で、微視的なスキャン方式を用いて2μmの精度で自分の位置を検出することができる。2μmの位置精度を有する前述の機械的な直線変位ユニットは市販のもの(例えば、Heinrich Wolf, Eutin製)を入手することができるため、それらの直径も、約10μmの中心としたUVレーザービームを用いて個々に処理することが好ましい。図7bは、3種のすべての顔料がUV帯域内の1つの波長(通常355nm)で脱色されていることを示す。本実施形態は、この結果、3つのレーザーの代わりに、単一のレーザーを用いた態様への拡張も可能であり、顔料の個々の色成分は、もはや場所を介さず、波長を介して処理される。単一波長への移行は、結果として、技術システムのコストの大幅な削減を実現する。同時に、実施形態Bとの組み合わせは、すべての顔料粒子の位置を知ることができるだけでなく、永続的な格納が可能となる。また、顔料粒子の分布を調整することは事実上不可能であるため、エラーに対して非常に高いセキュリティの信頼性チェックを実行することができる。エラーに対するセキュリティは非常に高いため、例えば、出入国管理において、費用効果の高いUSB顕微鏡などを用いて画像のほんの一部を撮影し、メインサーバーによる最初の信頼性チェックを行うように、日常的な使用に十分であるべきである。疑わしい場合には、画像全体に対して使用される。
本発明は、パスポート、身分証明書、他のオフィシャルカード等の高度なセキュリティを必要とする基板に好適に利用することができる。
1 顔料粒子
2 基板、画像領域
3 顔料粒子の統計的分布を伴う領域
4 顔料粒子の規則的分布を伴う領域、直線状
5 顔料粒子の規則的分布を伴う領域、蛇行状
6 顔料粒子の規則的分布を伴う領域、円状
7 顔料粒子の規則的分布を伴う領域、マイクロプリント
8 画像、記号、マーキング
9 拡大装置、ルーペ
10 x/y 直線変位ユニット
11 白色光源
12 光センサー、受光器
13 位置座標の作用としての色要素として顔料粒子の検出
14 カラーマップとしてのデータの保存
15 データベースへの保存
16 レーザー制御
17 レーザー脱色
17 UVレーザーシステム
19 基本色黄色の顔料粒子を有する領域要素
20 基本色シアンの顔料粒子を有する領域要素
21 基本色マゼンタの顔料粒子を有する領域要素
22 領域要素
23 レーザービーム
24 23のビーム径
25 例えばレンズ、グリッドなどの焦点部品
26 カード型データキャリア
27 レーザービームの直径

Claims (18)

  1. 顔料粒子(1)を有する基板(2)上に多色の文字、図形、記号及び/又は画像(8)を生成する方法であって、
    前記顔料粒子(1)は、前記基板(2)に配置され、レーザー(23)の作用によってそれらの色効果が消失し又は変化し、
    少なくとも2つ又は少なくとも3つの異なる色効果を有する、異なる前記顔料粒子(1)が、前記基板(2)の上部又は内部に配置され、以下の方法のステップを有することを特徴とする方法。
    ステップaは、カラーマップ(14)の生成工程であり、この工程において、個々の前記顔料粒子(1)又は前記顔料粒子(1)の個々の群の個々の色効果は、前記基板(2)の上部又は内部においてそれらの位置座標の作用として含まれる。
    ステップbは、空間分解照射工程であり、この工程は、結果として生じる色効果を生じさせるために、前記カラーマップ(14)に基づく単一周波数のレーザー(23)を用いて、前記個々の顔料粒子(1)又は前記顔料粒子(1)の個々の群の前記色効果を変える。
  2. 前記ステップaとbは、同じ装置において、かつ、これらのステップの間に前記基板(2)の操作又は移動を行うことなく、実施される
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記異なる顔料粒子(1)が、前記基板(2)の上部及び/又は内部において、層内に、好ましくは単層内に配置され、前記位置座標の作用としてランダムに分布される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記異なる顔料粒子(1)が、前記基板(2)の上部及び/又は内部において、層内に、好ましくは単層内に配置され、かつ、規則的な微細なパターンで配置され、前記微細なパターンが、直線状もしくは波状の線、基本図形、又は、マイクロプリントの配置となる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
  5. 前記個々の顔料粒子(1)が、5〜15μm、好ましくは、8〜12μmの平均直径を有し、かつ、前記基板(2)の上部又は前記基板(2)の内部に、好ましくは、横方向に区別して配置され、
    特に好ましくは、2つの前記顔料粒子(1)の間の印刷層面に垂直投影された平均間隔が、前記顔料粒子(1)の平均直径以上になるように配置され、
    好ましくは、前記ステップbにおける前記レーザー(23)のビーム径が、前記顔料粒子(1)の平均直径の2倍以下であり、特に好ましくは、前記ステップbにおける前記レーザー(23)のビーム径が、5〜20μm、好ましくは8〜15μm、より好ましくは8〜12μmの範囲内にある
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の方法。
  6. 前記ステップaの実施のため、前記基板(2)の表面が、好ましくは、白色光源及び/又は検出ユニットを近傍に備えた直線変位ユニット(10)を用いて、走査され、
    好ましくは、位置座標の作用として、白色光、又は、連続した異なる色の明るい閃光が照射され、反射光又は透過光が位置の作用としてスペクトル解析され、
    好ましくは、信号が、少なくとも二つ、好ましくは、少なくとも三つの、好ましくはフォトダイオードを用いて、前記基板(2)に配置された前記異なる顔料粒子(1)の区別を可能とする離散周波数に、決定され、
    前記顔料粒子(1)又は前記顔料粒子(1)の個々の群の、位置及び前記色効果が、前記カラーマップ(14)を形成するデータマトリクスに、データ対として記録される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の方法。
  7. 前記ステップbの実施のため、前記基板(2)の表面が、好ましくは、近傍に配置されたレーザー光源を備えた直線変位ユニット(10)を用いて、走査され、
    前記レーザー光源は、前記顔料粒子(1)又は前記顔料粒子(1)の個々の群の前記色効果を個々に破壊又は活性化するために、前記カラーマップ(14)に基づいて、前記顔料粒子(1)又は前記顔料粒子(1)の個々の群に向けられる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
  8. 前記ステップbの実施のため、前記レーザー(23)の光学系が、所定の位置に固定され、
    レーザー光源が、前記カラーマップ(14)に基づき前記基板(2)上を通過し、前記レーザー(23)の光学系が、前記顔料粒子(1)又は前記顔料粒子(1)の個々の群の色効果を個々に破壊するために、前記顔料粒子(1)又は前記顔料粒子(1)の個々の群に照射されるように、前記基板(2)が、直線変位ユニット(10)を用いて移動する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
  9. 前記文字、図形、記号及び/又は画像(8)のために、前記ステップaにおいて決定されたカラーマップ(14)から発生して、前記レーザー(23)又は複数の前記レーザー(23)に関する処理プロトコルが、前記ステップbにおいて、データ処理ユニットにおいて生成され、
    前記文字、図形、記号、及び/又は、画像(8)に関する所定の巨視的な色効果を生じさせるために、前記処理プロトコルは、情報を受け取り、
    前記情報は、対象を定めた前記レーザー(23)によって個々の前記顔料粒子(1)の色効果において、前記位置座標の作用として、個々の前記顔料粒子(1)に、局所的に影響、特に前記レーザー(23)によって個々の前記顔料粒子(1)の色効果を破壊させる影響を及ぼすための情報である
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
  10. 前記ステップbにおいて用いられる前記レーザー(23)は、UVレーザーである
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項記載の方法。
  11. レーザーシステム(17)の制御に関し、前記カラーマップ(14)の欠陥又は欠如の評価において、偽造又は前記画像(8)が欠陥であることを示す読み取り可能なマーカーが、データキャリアに現れる
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項記載の方法。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法によって生成された文字、図形、記号及び/又は画像(8)を有するデータキャリア。
  13. 前記顔料粒子(1)のランダムな配置を有する前記基板(2)に基づいて生成され、
    セキュリティ向上のために、前記ランダムな配置及び前記文字、図形、記号、及び/又は、画像(8)の生成のためのその利用が、前記データキャリア上に、及び/又は、データベース内に保存される
    ことを特徴とする請求項12に記載のデータキャリア。
  14. 箔、転写箔、又は、積層体である
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載のデータキャリア。
  15. 偽造、又は、請求項1〜11のいずれか一項による、欠陥のある生成となる画像エラーを示す読み取り可能なマーカーを有する
    ことを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記載のデータキャリア。
  16. 身分証明書、クレジットカード、パスポート、ユーザー資格情報、又は、名札である
    ことを特徴とする請求項12〜15のいずれか一項に記載のデータキャリア
  17. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法を実施するための装置であって、
    前記基板(2)の固定手段と、
    前記基板(2)の前記カラーマップ(14)を決定するための第一のユニット(10−12)と、
    空間分解照射のための第二のユニット(17)手段と、
    を備え、
    結果として生じる色効果を生じさせるために、前記カラーマップ(14)に基づく単一周波数のレーザー(23)を用いて、前記個々の顔料粒子(1)又は前記顔料粒子(1)の個々の群の色効果を変える
    ことを特徴とする装置。
  18. 少なくとも一のデータ処理ユニットと、前記データ処理ユニットによって二次元の制御が可能な少なくとも一つの直線変位ユニット(10)を備え、前記第一及び/又は第二のユニットを保持する
    ことを特徴とする請求項17に記載の装置。
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