JP2014504628A - 組成物の改良及び組成物関連 - Google Patents

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Abstract

本発明は、薬剤、特に便秘又は宿便の治療での薬剤として使用するためのポリエチレングリコールを含む水溶液に関する。この溶液は微生物の増殖を抑制するために保存され得る。保存された水溶液と、電解質を含む錠剤又はカプセルとを含むキットもまた提供される。

Description

本発明は便秘及び/又は宿便の治療のための溶液に関連する。特に、本発明は便秘及び/又は宿便の治療のためのポリエチレングリコール(PEG)及び電解質を含むすぐに使用できる溶液に関する。
便秘は不快感を生じさせる蔓延した症状である。結腸及び/又は直腸に保持された糞便の物理的な存在は、不快感及び頭痛を生じさせる。長期にわたる便秘の極端な場合は、排便障害は直腸にある兎糞又は糞石より生じ得る。
食事療法(例えば、食事の繊維含有量の増加及び便秘を生じさせると考えられる食べ物の除外)、緩下剤及び浣腸剤を含む、便秘のための多くの治療法が開発されている。緩下剤は排便をすすめ及び助ける物質である。浸透圧性緩下剤は結腸の普通の脱水作用を妨げることによって、結腸の内腔に水分を保持する役割を果たす。結腸の脱水作用を抑制することによって、浸透圧性緩下剤は、排出するためにより柔らかく、より大きく、そしてより簡単な糞便の流れを生じさせる。
現在使用されている浸透圧性緩下剤治療の多くはポリエチレングリコール(PEG)及び電解質を含む。種々の前記PEG/電解質製剤は多くの国の市場にでている。前記製品の例はモビコール(MOVICOL)(エドラ(Edra)アーゲーの登録商標、独占的にノージーン(Norgine)系の企業グループにライセンス供与し、そしてチャップリンハウス、ワイドウォーター プレイス、モーホール ロード、ヘアフィールド、アクスブリッジ、ミドルセックス ユービー96エヌエス、イギリス、のノージーン リミテッドによって英国内で販売される)である。モビコールは経口溶液を作成するための粉末13.8gを含有する小袋で提供される。各々の小袋は:マクロゴール3350 13.1250g、塩化ナトリウム0.3507g、重炭酸ナトリウム0.1785g及び塩化カリウム0.0466gを含む。これがモビコールの標準用量である。それはまた、香味料及び甘味料を含有する。モビコールは1995年から売りに出されている。モビコールプレーンはモビコールと本質的に同じであるが、香味料又は甘味料を含有してなく、甘味料のカリウム含量を調製するために、わずかに多い塩化カリウムを含有している。モビコールプレーンの各々の小袋は:マクロゴール3350 13.1250g、塩化ナトリウム0.3508g、重炭酸ナトリウム0.1786g及び塩化カリウム0.0502gを含む。モビコール又はモビコールプレーンが水でわられて125ミリリットルの容積の飲料となった場合、各々の小袋は:ナトリウム65ミリモル/リットル、塩化イオン53ミリモル/リットル、重炭酸塩17ミリモル/リットル及びカリウム5.4ミリモル/リットルに相当する。
モビコールの1回の標準用量は1つの小袋に粉末形状で単位治療として提供される。患者は125mLの飲料にするために、小袋に含まれる粉末と水とを混合することがを指示される。実際やってみると、溶解はある程度の時間がかかることがわかる。モビコール系の溶液とともに、患者は重炭酸成分の分解を導くような加熱によって溶解を速めることを試みないことは重要である。粉末を溶解するためにかかる時間は、専門の介添え人によって調製溶液が用意される介護施設又は病院の効率性の悪さを引き起こす。家庭における自己投与においては、患者にフラストレーションを生じさせ得、及び患者が不完全に溶解した調剤を摂取する危険性が有り、治療の効果を減少させ得る。小袋は4層:低密度ポリエチレン、アルミニウム、低密度ポリエチレン及び紙からなるラミネートから形成される。一部の患者はこの小袋を開けるのに取扱うことそして破くことに困難性を有する。この小
袋は再利用できない。
便秘の治療のために、患者は便秘の重症度に応じて、1日に1〜3回、125mLに溶解した1つの小袋を摂取するように指示される。モビコールを用いた治療は通常約2週間続く。特に、便秘を引き起こす薬(例えばモルヒネ等のオピオイド)を摂取している、又は便秘に関連する病気(例えば、パーキンソン病又は多発性硬化症(MS))を有している患者において、2週間よりも長期間の治療に関してモビコールが推奨される様々な状況がある。一般に、上記慢性の治療状況における長期間の治療は、1日当たりの投与回数は1回かそれとも2回に減らされて調整され得る。
宿便の治療に関して、要求される治療は、1日に8袋(それぞれ125mLに溶解される)であり、6時間以内に摂取される。投与回数は最大3日まで必要とされ得る。
それ故、モビコール及び他のPEGベースの緩下剤は、一般的に使用者が乾燥粉末を水と混ぜることによって摂取するための溶液を作る必要がある。このことは、一般に、特に高齢者に、時間がかかって不便であり、そして斯様な製品に付属して一般的に提供される指示は、指示通りに従われない可能性が増加する。加えて、使用者が飲料水又は他の入手可能な水溶液を持っていることを必要とする。
本発明の目的は、摂取するために簡易で便利であり、効果的であり、許容できる味及び許容できる貯蔵寿命を有するPEGベース緩下剤製品を提供することである。
本発明の一態様において、下記の成分を含み(又は下記成分から本質的になり)、好ましくは硫酸塩が実質存在せず、水溶液であり、更に希釈することなく、経口投与することを含む、ヒト等の哺乳類の患者の便秘及び/又は宿便の治療の方法を提供する:
(a)2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム3.0乃至11g/L;
(e)所望により防腐剤;
(f)所望により甘味料;及び
(g)所望により香味料。
本発明は、特に、上記の水溶液を経口投与することを含む便秘の治療方法を提供する。本発明の他の態様では、便秘及び/又は宿便の治療のための、更に希釈することなく、経口投与するための上記した水溶液を提供することにある。この溶液は、便秘の治療のために特に適している。
“更に希釈することなく”により、本発明の水溶液は“すぐに使用でき”、すなわち、摂取する前に、それらは乾燥粉末と水とを配合させる必要も、それらは水又はその他の液体とを配合させる必要もない(すなわち、それらは他の希釈液を必要としない)。投与/摂取において、唾液や液体カス(例えば、すすいだグラスや他の飲み物容器)による希釈の僅かな量がありえることが理解されるが、このことは本発明の文脈のなかで“更に希釈すること”として扱わない。特に、“更に希釈することなく”は本発明の溶液が、水等の追加の溶液と配合することなく、使用され/投与されることを意味する。
そのようなものとして、本発明の溶液は、投与/摂取のために特に便利である。このことは、製品を摂取する前に調剤の指示に従わなければならないことに一般的に不便である(例えば高齢者などの)病弱である患者のためにとりわけ好都合である。
本発明の溶液は、いずれの硫酸塩成分が実質存在しないのが好ましい。特に、本発明の溶液は硫酸ナトリウムが実質存在しないのが好ましい。これに関連して、“何れの硫酸塩成分が実質存在しない”とは何れの添加された硫酸塩成分がないことを意味する。ごくわずかな量の硫酸塩が他の添加された成分、又は溶液に使用された水に存在し得る。その量はこれに関して重要でない。
本発明によれば、さらに、好ましくは硫酸塩が実質存在しない、下記成分を含む(下記成分から本質的になる)、更に希釈することなく、経口投与による便秘及び/又は宿便の治療に使用するための水溶液を提供する:
(a)2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム3.0乃至11g/L;
(e)防腐剤1.0乃至5.9g/L(例えば3.0乃至5.9g/L);
(f)所望により甘味料;及び
(g)所望により香味料。
本発明によれば、好ましくは硫酸塩が実質存在しない、下記の成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を好ましくは提供する:
(a)2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム3.0乃至11g/L;
(e)防腐剤1.0乃至5.9g/L(例えば3.0乃至5.9g/L);
(f)甘味料0.1乃至1.5g/L;及び
(g)所望により香味料。
本発明によれば、より好ましくは、好ましくは硫酸塩が実質存在しない、下記の成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム3.0乃至11g/L;
(e)防腐剤1.0乃至5.9g/L(例えば3.0乃至5.9g/L);
(f)甘味料0.1乃至1.5g/L;及び
(g)香味料1.0乃至10.0g/L。
防腐剤
さまざまな国や地域の薬局方では、経口製剤、特に溶液の複数の投与単位量を含むものは、微生物の増殖を補助するためのそれらの傾向に関して、満たさなければならない基準を設定する。例えば、経口製剤に関するヨーロッパ薬局方の基準に合うためには、溶液は以下の要求を満たさなくてはならない:
14日間にわたる、細菌の生存微生物数の単位液滴の3記録(それぞれ必要とされる液
滴は、緑濃菌、大腸菌及び黄色ブドウ球菌を使用する一般的な評価。)、
14日日間にわたる、酵母及びカビの単位液滴の1記録(カンジダ アルビカンス、及び例えば黒色アスペルギルス又はアスペルギルス ブラジリエンシス等のアスペルギルス種を使用する一般的な評価)。
また、細菌及び酵母/カビに関し、その結果は14乃至28日にかけて増加してはいけない。
液体経口製剤に用いる、様々な防腐剤が知られている。前記防腐剤の例は、プロピルパラベンナトリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール及びフェノキシエタノールを含む。更に、安息香酸、デヒドロ酢酸、ソルビン酸、ブロノポール、プロピレングリコール及び三酢酸グリセリンを含む液体経口製剤(食品も含む)に用いる防腐剤が知られている。アルコールは一部の製剤で防腐剤として使用されている。
場合によっては、液状経口製剤は、特に、液状経口製剤が1回毎の単位投与量を含む形態で提供される場合、微生物の増殖を支持するための傾向に関して基準を満たすことができるために、防腐剤の含有を要求されない。従って、本発明もまた、実質的に添加された防腐剤の含まれていない水溶液を包含する。その場合、水溶液は、1回毎の単位投与量を含む形態であることが好ましい。
本発明の水溶液が防腐剤を含有する場合、防腐剤成分は1、2又はそれ以上の防腐剤を含み得る。防腐剤は(i)溶液の他の成分とは別々の成分であり及びそれらと共に混合され得、(ii)本発明の溶液の香味料成分(f)、甘味料成分(g)又は他の成分の構成要素であり得、又は、(iii)(i)及び(ii)であり得る。
特に好ましい防腐剤は、中性又は好ましくはアルカリ性pHで微生物の増殖の抑制に有効であり及び/又は時間とともに分解しないものである。好ましくは、防腐剤がpH7.1乃至10、好ましくは8乃至10(例えば、8.2乃至8.6)、より好ましくは9乃至10のpH、例えばpH9.5ぐらいで効能がある。好ましい防腐剤はプロピルパラベンナトリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、プロピレングリコール、三酢酸グリセリン及びこれらの2種以上の混合物である。メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール及びフェノキシエタノール並びにこれらの2種以上の混合物が特に好ましい。適した防腐剤は塩、例えばナトリウム塩として提供され得る。本発明の溶液において、好ましくは、防腐剤は塩として提供されない;防腐剤が塩として提供された場合、それによって電解質成分(b)乃至(d)は、それぞれの電解質の全濃度を要求される濃度に維持するために調整する必要があり得る。例えば、防腐剤がナトリウム塩の形態で使用された場合、塩化ナトリウムパーセントの量を減らすことが必要でありえる。
何れの経口組成物においても防腐剤の濃度が経口使用の推奨安全濃度を超えないことは重要である。一日に何回も患者に投与され得る経口製剤に関して、防腐剤の累積の濃度が推奨される1日の摂取濃度を超えない、十分に低い量であることは重要である。好ましい防腐剤は、例えばEFSA等の適した取締機関によって確認されているADI(1日摂取許容量)濃度を有する。メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール及びこれらの2種以上の混合物が特に好ましい。
本発明の溶液に関して、防腐剤は、溶液1リットルあたり1.0乃至5.9g、例えば3.0乃至5.9g(即ち0.30乃至0.59w/v%)、例えば溶液1リットルあたり3.3乃至5.7g(即ち0.33乃至0.57w/v%)の濃度で存在し得る。例えば、防腐剤は、溶液1リットルあたり3.5乃至5.5g(即ち0.35乃至0.55w
/v%)の濃度で存在し得ることを見出した。例えば、防腐剤が3.5g/L、4.0g/L、4.5g/Lもしくは5.5g/L又はそのくらいの濃度で存在し得る。例えば、防腐剤は、溶液1リットルあたり3.0乃至3.9gの濃度で存在し得る。
本明細書を通して使用される用語“(その)くらい(thereabout)”は、指示された量を厳格に遵守する必要はないことを伝えるためのものであり、例えば製造公差等に起因する重要でない変化量含むことをを意図する。
特定の防腐剤は水中で限られた溶解性を有する。防腐剤の効果は可溶化剤の含有によって改善できる。可溶化剤の例は、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール及びプロピレングリコールを含む。可溶化剤は、(i)溶液の他の成分とは別々の成分であり及びそれらと共に混合され得、(ii)本発明の容液の防腐剤成分(e)、香味料成分(f)、甘味料成分(g)或いは他の成分の構成要素であり得、又は(iii)(i)と(ii)の何れもでもあり得る。何れの経口組成物中で、可溶化剤の濃度が推奨された安全濃度を超えないことは重要である。
好ましい態様において、防腐剤は、(防腐剤の質量に対して)20乃至30質量%のパラベン(単体のパラベン又はパラベンの混合物であり得る)、及び70乃至80質量%の可溶化剤を含む。それゆえ、一態様において、本発明の溶液はメチルパラベン及びエチルパラベンの一方又は両方、並びにベンジルアルコールを含み、所望によりプロピルパラベンを更に含むのが好ましい。一態様において、本発明の溶液はメチルパラベン及びエチルパラベンの一方又は両方、並びにフェノキシエタノールを含み、所望によりプロピルパラベンを更に含む。
それゆえ、適した防腐剤は多くの基準を満たすべきである:
それらは中性又は好ましくはアルカリ性pHで微生物の増殖の抑制に有効であり及び/又は時間とともに分解しないべきであり、そしてヒトの摂取のために安全である量を使用するときに、微生物の増殖に関する国際的及び地域の薬局方の基準を満たすために十分有効であり得る。
好ましくは、本発明の溶液はメチルパラベン、エチルパラベン及びベンジルアルコールの3つ全てを含む。例えばそれらは、1乃至3:1:5乃至12、例えば1.5乃至2.5:1:7乃至9のメチルパラベン:エチルパラベン:ベンジルアルコールの質量比で存在し得る。例えば、18:9:73の比率。
好ましくは、メチルパラベン、エチルパラベン及びベンジルアルコールの混合物が、溶液1リットルあたり3乃至4.9g(即ち0.30乃至0.49w/v%)、例えば溶液1リットルあたり3.3乃至4.7g(即ち0.33乃至0.47w/v%)の濃度で存在する。例えば、防腐剤は、溶液1リットルあたり3.5乃至4.5g(即ち0.35乃至0.45w/v%)の濃度で存在し得る。例えば、防腐剤は、3.5g/L、4.0g/L又は4.5g/Lの濃度で存在し得る。好ましい溶液は、1リットルあたりメチルパラベン、エチルパラベン及びベンジルアルコールの混合物3.5g又は4.0gを含み、例えば防腐剤成分の質量に基づく質量%で、メチルパラベン(18%)、エチルパラベン(9%)及びベンジルアルコール(73%)の混合物を1リットルあたり3.5g又は4.0gで含む。これ以降、メチルパラベン(18%)、エチルパラベン(9%)及びベンジルアルコール(73%)のこの混合物は“MEB”という。
例えば、メチルパラベン及びエチルパラベン(及び更なる添加された防腐剤なし)の混合物は、溶液1リットルあたり1.0乃至2.0g(即ち0.1乃至0.2w/v%)の濃度で存在する。メチル及びエチルパラベンは、3:1乃至1:3、例えば2:1のメチ
ルパラベン:エチルパラベンの質量比で存在しえる。
従って、一態様では、本発明の水溶液は下記濃度で、下記成分を含む(又は下記濃度から実質的になる):
(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン若しくはベンジルアルコール、又はそれらの2つ以上の混合物(例として、例えば3.5または4.5g/L等、例えば3.5乃至4.5g/Lの濃度)を含む、又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至4.9g/L、例えば3.3乃至4.7g/L又は3.5乃至4.5g/L、例えば3.5g/L、4.0g/L又は4.5g/L;
(f)所望により甘味料;並びに
(g)所望により香味料。
その他の態様では、防腐剤は、MEB及びプロピルパラベンの混合物を含む。一部の態様では、MEB:プロピルパラベンの比は1.2:1乃至4.5:1、例えば1.5:1乃至4.0:1、1.75:1乃至3.5:1である。一態様では、MEB:プロピルパラベンは1.75:1又は3.5:1である。従って、一部の態様では、MEBは溶液1リットルあたり3.0g乃至4.0g(0.3乃至0.4w/v%)の濃度で存在し、そしてプロピルパラベンはまた溶液1リットルあたり0.8乃至2.5g(0.08乃至0.25w/v%)の濃度で損する。一態様では、MEBは1リットルあたり3.5gぐらい(0.35w/v%)の濃度で存在し、そしてプロピルパラベンは溶液の1リットルあたり1gぐらい(0.1w/v%)の濃度で存在する。他の実施態様では、MEBは1リットルあたり3.5gぐらい(0.35w/v%)の濃度で存在し、そしてプロピルパラベンは溶液の1リットルあたり2gぐらい(0.2w/v%)の濃度で存在する。
それ故、従って本発明は下記濃度で下記成分を含む(または、から本質的になる)水溶液を更に提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン、ベンジルアルコール、又はそれらの2つ以上の混合物(例えば、3.0乃至4.0g/L、例えば3.5g/Lの濃度のMEB)及びプロピルパラベン(例えば、0.08g/L乃至0.25g/L、例えば0.1g/L又は0.2g/Lの濃度)を含む防腐剤 3.0乃至5.9g/L、例えば4.5乃至5.5g/L;
(f)所望により甘味料;並びに
(g)所望により香味料。
本発明の他の実施態様では、防腐剤はメチルパラベン、エチルパラベン及びフェノキシエタノールの混合物である。例えば、本発明の溶液は、メチルパラベン、エチルパラベン及びフェノキシエタノールの3種全てを含む。例えば、それらは1乃至3:1:5乃至12、例えば1.2乃至2.5:1:7乃至9のメチルパラベン:エチルパラベン:フェノキシエタノールの質量比で存在し得る。例えば18:9:73、又は15:10:75の比率。
従って、この混合物は、防腐剤成分の質量に基づいてなる質量%で、メチルパラベン(18%)、エチルパラベン(9%)及びフェノキシエタノール(73%)の混合物を含み得る。
メチルパラベン、エチルパラベン及びフェノキシエタノールのブレンドは、溶液1リットルあたり3.1乃至5.9g(即ち0.31乃至0.59w/v%)、例えば溶液1リットルあたり3.3乃至5.7g(即ち、0.33乃至0.57w/v%)の濃度で存在し得る。例えば、メチルパラベン、エチルパラベン及びフェノキシエタノールの混合物は、溶液1リットルあたり3.5乃至5.5g(即ち0.35乃至0.55w/v%)の濃度で存在しえる。例えば、メチルパラベン、エチルパラベン及びフェノキシエタノールの混合物は、3.5g/L、4.0g/L、4.5g/L又は5.5g/Lの濃度で存在しえる。
本発明は、さらに
(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG(又は以下に記載のようにそれらの部分範囲) 350乃至600g/L;及び
(b)人が摂取可能であり、中性若しくは好ましくはアルカリ性pH(好ましくはpH7.1乃至10、好ましくは8乃至10、より好ましくは9乃至10、例えば9.5ぐらい)で水溶液中で下記微生物:緑膿菌、黄色ブドウ球菌、カンジダ アルビカンス及びアスペルギルス ブラジリエンシスの一種以上(好ましくは総て)の増殖を抑制するに有効である(上記したような)防腐剤 水溶液1リットルあたり1.0乃至5.9g、例えば3.0乃至5.9g(即ち0.30乃至0.59w/v%)、例えば溶液1リットルあたり3.3乃至5.7g(即ち0.33乃至0.57w/v%)、
を含む(又はから本質的になる)、好ましくは硫酸塩が実質存在しない、水溶液を提供する。
好ましくは、本発明のこの態様の溶液は、さらに:
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L(又は以下に記載の部分範囲)
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L(又は以下に記載の部分範囲)
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L(又は以下に記載の部分範囲)
(e)所望により甘味料、存在する場合、以下に記載の濃度
(f)所望により香味料、存在する場合、以下に記載の濃度
を含む(又はから本質的になる)。
また、成分(b)、(c)及び(d)は水溶液から夫々投与又は摂取され得、固体形態、例えばカプセル又は錠剤であることが好ましい。好ましくは、この態様において、これら成分はフィルムコーティング錠剤の形態である。この態様において、錠剤は0.1乃至3.0g、好ましくは0.3乃至1.5g、さらにより好ましくは、0.3g乃至1.0g、例えば0.3g乃至0.4gの範囲にある塩化ナトリウムを含み得る。この態様において、錠剤は、0.01g乃至0.1g、好ましくは0.3g乃至0.6g、より好ましくは0.4g乃至0.5gの範囲にある塩化カリウムを更に含み得る。この態様において、錠剤は、塩化ナトリウム及び塩化カリウムに加えて、重炭酸ナトリウムを更に含み得、含む場合は、0.1g乃至0.3g、好ましくは0.15g乃至0.2g、より好ましくは0.17g乃至0.18gの範囲にある。この錠剤は、許容可能な生薬実施(galenic practice)によって知られており及び呼ばれている潤滑油(例えば、ステアリン酸マグネシウム)等の典型的な添加剤を更に含み得る。
この態様における甘味料及び香味料は、水溶液及び/又は、固体形態で若しくは固体形態内に含まれ得る。一態様において、成分(a)及び(b)を含む水溶液と、成分(b)
乃至(d)を含む又は下記成分から本質的になる固体形態とは香味料及び/又は甘味料を含む。水溶液と共に使用される香味料は固体形態と共に使用されるものと同じであっても、異なってもよい。異なる場合、好ましくは香味料は水溶液に使用されている香味料の味で優遇される。固体形態中の香味料は水溶液中で使用されるもの(例えば甘み対酸味)と異なり得る。
更なる態様において、平均分子量2500乃至4500Da(又は以下に記載されるような、その部分範囲)を有するPEG 350乃至600g/L、及び所望により直前に定める成分(b)乃至(f)を更に含む水溶液を保存する、ヒトが摂取可能であり、及びアルカリ性pHでない中性水溶液中で下記の微生物:緑膿菌、黄色ブドウ球菌、カンジダ
アルビカンス及びアスペルギルス ブラジリエンシス、の一種以上(好ましくは全て)の増殖を抑制するのに有効である、(上記の)防腐剤の使用を提供する
一態様において:
(A)(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 350乃至600g/L(又は以下に記載されるような、その部分範囲);及び
(b)ヒトが摂取可能であり、及びアルカリ性pH(好ましくは7乃至10、好ましくは8乃至10、より好ましくは9乃至10、例えば9.5ぐらいのpH)の水溶液中で下記の微生物:緑膿菌、黄色ブドウ球菌、カンジダ アルビカンス及びアスペルギルス
ブラジリエンシス、の一種以上(好ましくは全て)の増殖を抑制するのに有効である、(上記の)防腐剤 溶液1リットルあたり1.0乃至5.9g、例えば3.0乃至5.9g(即ち0.30乃至0.59w/v%)、例えば溶液1リットル当たり3.3g乃至5.7g(即ち0.33乃至0.57w/v%);
を含む(又は下記成分から本質的になる)、好ましくは硫酸塩が実質存在しない、水溶液、並びに
(B)(c)0.1乃至3.0g、好ましくは0.3g乃至1.5g、更により好ましくは0.3乃至1.0g、例えば0.3g乃至0.4gの範囲にある塩化ナトリウム;
(d)0.01乃至0.1g、好ましくは0.3乃至0.6g、より好ましくは0.4g乃至0.5gの範囲にある塩化カリウム;
(e)0.1乃至0.3g、好ましくは、0.15乃至0.2g、より好ましくは0.17乃至0.18gの範囲にある重炭酸ナトリウム;
を含む固体形態、例えばカプセル又は錠剤の組成物;
を含むキットを提供することである。
特定の一態様において:
(A)(i)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG(特にPEG3350) 525g/Lまたはそれぐらい;
(ii)ヒトが摂取可能であり、及び中性の又は好ましくはアルカリ性pH(好ましくは7乃至10、好ましくは8乃至10、より好ましくは9乃至10、例えば9.5ぐらいのpH)の水溶液中で下記の微生物:緑膿菌、黄色ブドウ球菌、カンジダ アルビカンス及びアスペルギルス ブラジリエンシス、の一種以上(好ましくは全て)の増殖を抑制するのに有効である、(上記の)防腐剤 溶液1リットル当たり1.0乃至5.9g、例えば3.0乃至5.9g(即ち0.30乃至0.59w/v%)、例えば溶液1リットル当たり3.3g乃至5.7g(即ち0.33乃至0.57w/v%);
を含む水溶液、並びに
(B)0.1乃至3.0g、好ましくは0.3g乃至1.5g、更により好ましくは0.3乃至1.0g、例えば0.3g乃至0.4gの範囲にある塩化ナトリウム;
0.01乃至0.1g、好ましくは0.3乃至0.6g、より好ましくは0.4g乃至0.5gの範囲にある塩化カリウム;及び
0.1乃至0.3g、好ましくは、0.15乃至0.2g、より好ましくは0.17乃
至0.18gの範囲にある重炭酸ナトリウム;
を含む錠剤又はカプセル;
を含むキットを提供することである。
ポリエチレングリコール
本発明の溶液に使用されるポリエチレングリコール(PEG)は2500Da乃至4500Daの平均分子量(例えば質量平均分子量)を有している。このPEGは3000乃至4000の平均分子量を有し得る。例えば、このPEGは国の薬局方において定義されているPEG3350又はPEG4000であり得る。一部の国の薬局方で認められている適したPEGの更なる例は、例えばマクロゴール4000等のマクロゴールが含まれる。所望により、本発明の組成物に使用されるPEGは2種又はそれ以上の異なるPEG成分を含み得る。
本発明の溶液中のPEGの分子量に応じて、PEGの濃度の上限がPEGの水可溶性によって制限され得る。それ故、本発明の溶液は1リットルあたり350乃至600gの量でPEGを含み、好ましくは、下限が1リットルあたり400、450又は500gであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり600、575又は550gの範囲内;例えば1リットルあたり500乃至550gである。例えば本発明の溶液はPEGを1リットルあたり525g、例えばPEG3350を1リットルあたり525gで含み得る。
塩化ナトリウム
本発明の溶液は好ましくは、溶液の1リットルあたり8.0乃至20gの量で塩化ナトリウムが含まれ、下限が1リットルあたり10、11、12又は13g及び上限が、独立して、1リットルあたり18、17、16又は15gの範囲内;例えば1リットルあたり13乃至15gが好ましい。例えば、本発明の溶液は1リットルあたり塩化ナトリウムをおおよそ14g、例えば1リットルあたり14.028g含み得る。
塩化カリウム
本発明の溶液は好ましくは1リットルあたり1.0乃至3.0gの量で塩化カリウムを含み、好ましくは下限が1リットルあたり1.2、1.4、1.6、1.7又は1.8g、及び上限が、独立して、1リットルあたり2.7、2.5、2.3、2.1又は2.0gの範囲内;例えば1リットルあたり1.6乃至2.1g、例えば1リットルあたり1.8乃至1.9gが好ましい。例えば、本発明の溶液は1リットルあたり塩化カリウム1.864gを含み得る。また、本発明の溶液は1リットルあたり塩化カリウム1.268g又は2.008gを含み得る。一態様において、カリウムイオン含有量は塩化カリウム以外のカリウム塩によって提供され得る。
重炭酸ナトリウム
本発明の溶液は好ましくは1リットルあたり3.0ないし11gの量で重炭酸ナトリウム(炭酸水素ナトリウムとしても知られる)を含み、好ましくは下限が1リットルあたり5.0、6.0、6.5又は7.0gであり、及び上限が、独立して、1リットルあたり10、9.0、8.0又は7.5gである範囲内;例えば、1リットルあたり6.5乃至8.0gが好ましい。例えば、本発明の溶液は1リットルあたりおおよそ7.1g、例えば1リットルあたり7.140gを含み得る。
本発明の溶液では、成分PEG、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び重炭酸ナトリウムの質量比は好ましくはおおよそ13.125(PEG):0.3507(NaCl):0.0466(KCl):0.1785(NaHCO3)、即ちおおよそ282(PEG)
:7.5(NaCl):1(KCl):3.8(NaHCO3)である。例えば、それは
250乃至450(PEG):5乃至15(NaCl):1(KCl):3乃至7.5(
NaHCO3)、例えば250乃至300(PEG):5乃至10(NaCl):1(K
Cl):3乃至5(NaHCO3)の範囲内に含まれ得、例えば275乃至285(PE
G):7乃至8(NaCl):1(KCl):3.6乃至4.0(NaHCO3)の範囲
内に含まれ得る.
本発明の溶液の他の態様では、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び重炭酸ナトリウムの成分の個々のイオンのモル比は、おおよそ65(Na+):53(Cl-):5.0(K+
):17(HCO3-)であること、即ちおおよそ13(Na+):10.6(Cl-):
1(K+):3.4(HCO3-)であることが好ましい。例えば、をれは11乃至15(Na+):8乃至13(Cl-):1(K+):2.8乃至4.0(HCO3-)の範囲内、例えば12乃至14(Na+):9乃至11(Cl-):1(K+):3.2乃至3.6(
HCO3-)の範囲内であり得る。
本発明の溶液は、1リットルあたり173乃至473mmolの量でナトリウムイオンとして存在するナトリウムを好ましくは含み、好ましくは下限が1リットルあたり231、259、282又は305mmolであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり427、398、369又は345mmolである範囲内;例えば1リットルあたり305乃至345mmolを含む。例えば、本発明の溶液は1リットルあたりおよそ325mmolのナトリウムイオンとして存在するナトリウムを含み得る。
一態様において、本発明の溶液は1リットルあたり14乃至43mmolの量でカリウムイオンとして存在するカリウムを好ましくは含み、好ましくは下限値が1リットルあたり17、23又は26mmolであり、そして上限値が、独立して、1リットルあたり39、34又は29mmolである範囲内;例えば1リットルあたり26乃至29mmolで含む。例えば、本発明の溶液はおおよそ1リットルあたり27mmolのカリウムイオンとして存在するカリウムを含み得る。
他の態様において、本発明の溶液は1リットルあたり13乃至40mmolの量でカリウムイオンとして存在するカリウムを好ましくは含み、好ましくは、下限値が1リットルあたり16、19、21、23又は24mmolであり、そして上限値が、独立して、1リットルあたり36、34、31、28又は27mmolである範囲内;例えば1リットルあたり21乃至28mmol、例えば1リットルあたり24乃至25mmolを含む。例えば、本発明の溶液は1リットルあたりおおよそ25mmolのカリウムイオンとして存在するカリウムを含み得る。
本発明の溶液は、1リットルあたり150乃至382mmolの量で塩化物イオンを好ましくは含み、好ましくは、下限が1リットルあたり187、207、226又は245mmolであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり344、325、305又は284mmolである範囲内;例えば1リットルあたり246乃至281mmolの範囲内で含む。例えば1リットルあたりおおよそ265mmolの塩化物イオンを含み得る。
本発明の溶液は、1リットルあたり36乃至131mmolの量で重炭酸イオンを含み、好ましくは下限が1リットルあたり60、71、77又は83mmolであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり119、107、95又は89mmolの範囲内;例えば、1リットルあたり77乃至95mmolで含む。例えば、本発明の溶液は1リットルあたりおおよそ85mmolを含み得る。
甘味料
本発明の溶液は、1種又はそれ以上の甘味料を含有し得る。望ましい甘味料は、アスパ
ルテーム、アセスルファムカリウム(アセスルファム K)、スクラロース及びサッカリン並びにそれらの混合物を含む。例えば、本発明の溶液はスクラロース及びアセスルファムカリウム(アセスルファム K)の一方又は両方を含み得る。典型的には、甘味料は、例えば1リットルあたり0.1乃至1.5g、例えば1リットルあたり0.3乃至1.2g、例えば1リットルあたり0.5g乃至1gの濃度で存在する。本発明の溶液は1リットルあたり0.7乃至1.5gの濃度で甘味料を含みえる。本発明の溶液は、例えば1リットルあたり0.6乃至0.9g、例えば1リットルあたり0.70乃至0.95g、例えば1リットルあたり0.80乃至0.95gの濃度で甘味料を含む。一態様において、甘味料は1リットルあたり1.0gぐらいの濃度である。他の態様において、甘味料は1リットルあたり0.85gぐらいの濃度である。他の態様において、甘味料は1リットルあたり0.85gぐらいの濃度である。
一態様において、アセスルファム Kは1リットルあたり0.20乃至0.60g、好ましくは、下限値が1リットルあたり0.20、0.30、又は0.35gであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり0.60、0.50又は0.45gである範囲内の量で存在する。例えば、本発明の溶液は1リットルあたりアセスルファム K 0.40gを含み得る。
一態様において、本発明の溶液は1リットルあたり1.0乃至3.0mmolの量でアセスルファムイオンを好ましくは含み、好ましくは、下限が1リットルあたり1.0、1.5又は1.7mmolであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり3.0、2.5又は2.2mmolの範囲内で含まれる。例えば、本発明の溶液は1リットルあたりおおよそ2.0mmolのアセスルファムイオンを含み得る。
例えば、一態様において、本発明は、下記濃度で下記成分を含む水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 78乃至240 mmol/L;
(b1)ナトリウムイオンとして存在するナトリウム 173乃至473 mmol/L;
(c)カリウムイオンとして存在するカリウム 14乃至43 mmol/L;
(b2)塩化物イオン 150乃至382 mmol/L;
(d)重炭酸イオン 36乃至131 mmol/L;
(e)防腐剤;
(f1)アセスルファムイオン 1.0乃至3.0 mmol/L;
(f2)所望の更なる甘味料
(g)所望により香味料。
本発明の溶液の一態様において、塩化ナトリウム、塩化カリウム、重炭酸ナトリウム及びアセスルファム Kの成分中の個々のイオンのモル比は好ましくはおおよそ65(Na+):53(Cl-):5.4(K+):17(HCO3 -)、即ちおおよそ12(Na+):10(Cl-):1(K+):3(HCO3 -)、例えばそれは10乃至14(Na+):8
乃至12(Cl-):1(K+):2.5乃至3.7(HCO3 -)の範囲内、例えば11乃至13(Na+):9乃至11(Cl-):1(K+):2.9乃至3.3(HCO3 -)の
範囲内であり得る。
一態様において、スクラロースは1リットルあたり1.0g、より好ましくは好ましくは下限が1リットルあたり0.2又は0.4gであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり1.0、0.8、0.6、0.5、0.45、0.3gである範囲内の量で存在する。例えば、スクラロースは1リットルあたり0.20乃至0.55g、例えば1リットルあたり0.30乃至0.55g、例えば1リットルあたり0.40乃至0.50g
の量で存在しえる。例えば、本発明の溶液はスクラロースを1リットルあたり0.6g又は0.45g含み得る。
好ましい態様において、防腐剤及び甘味料は1:1乃至7:1、好ましくは1:1乃至5:1、より好ましくは1:1乃至2:1の防腐剤:甘味料の質量比で存在する。
一態様において、本発明は下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)防腐剤 3.0乃至5.9g/L;
(f)甘味料 0.7乃至1.5g/L(例えば0.7乃至0.9g/L);及び
(g)所望により香味料。
一態様において、本発明は下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)防腐剤 3.0乃至3.9g/L;
(f)甘味料 0.7乃至1.5g/L(例えば0.7乃至0.9g/L);及び
(g)所望により香味料。
一態様において、本発明の溶液は(所望による更なる甘味料として)スクラロース及びアセスルファムKの両方を含む。この態様において、アセスルファムKは1リットルあたり0.20乃至0.60g、好ましくは、下限が1リットルあたり0.20、0.30又は0.35gであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり0.60、0.50又は0.45gである範囲内の量で存在する。例えば、本発明の溶液は1リットルあたりアセスルファムK 0.40gを含み得る。この態様において、スクラロースは1リットルあたり0.2乃至1.0g、好ましくは、下限が1リットルあたり0.2又は0.4gであり、そして上限が、独立して、1リットルあたり1.0、0.8、0.6、0.5、0.45、0.3gである範囲内の量で存在する。例えば、本発明の溶液は1リットルあたりスクラロース0.6g又は0.45gを含み得る。
したがって、本発明の一態様において、本発明の溶液は、スクラロース 1リットルあたり0.6gぐらいとアセスルファムK 1リットルあたり0.4gぐらいを含む。他の態様において、本発明の溶液はスクラロース 1リットルあたり0.45gぐらいとアセスルファムK 1リットルあたり0.4gぐらいを含む。好ましくは、スクラロース及びアセスルファムKは、2:1乃至1:2、より好ましくは1.25:1乃至1:1のスクラロース:アセスルファムKの質量比で存在する。
一態様において、本発明は下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)防腐剤 3.0乃至5.9g/L;
(f)スクラロース及びアセスルファムKを含む甘味料 0.7乃至1.5g/L(例えば0.7乃至0.9g/L);及び
(g)所望により香味料。
それ故、本発明にしたがえば、下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン又はベンジルアルコール、又はそれらの二種以上の混合物(例えば3.5乃至4.5g/L、例えば3.5又は4.5g/Lの濃度のMEB)を含む又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至4.9g/L(例えば3.3乃至4.7g/L又は3.5乃至4.5、例えば3.5g/L、4.0g/L若しくは4.5g/L);
(f)甘味料 1リットルあたり0.1乃至1.5g(例えば、1リットルあたり0.3乃至1.2g、例えば1リットルあたり0.5g乃至1g、例えば1リットル当たり1.0gぐらい、又は1リットルあたり0.85gぐらい);及び
(g)所望により香味料。
それ故、本発明にしたがえば、下記濃度で下記成分を含む(又は、下記成分から本質的になる)水溶液を提供する。:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン又はベンジルアルコール、又はそれらの二種以上の混合物(例えば3.5乃至4.0g/L、例えば3.5g/Lの濃度のMEB)及びプロピルパラベン(例えば、0.08g/L乃至0.25g/L、例えば0.1g/l又は0.2g/L)を含む又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至5.9g/L(例えば4.5乃至5.5g/L);
(f)甘味料 1リットルあたり0.1乃至1.5g(例えば、1リットルあたり0.3乃至1.2g、例えば1リットルあたり0.5g乃至1g、例えば1リットル当たり1.0gぐらい、又は1リットルあたり0.85gぐらい);及び
(g)所望により香味料。
それ故、本発明にしたがえば、下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン又はベンジルアルコール、又はそれらの二種以
上の混合物(例えば3.5乃至4.5g/L、例えば3.5又は4.5g/Lの濃度のMEB)を含む又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至4.9g/L(例えば3.3乃至4.7g/L又は3.5乃至4.5、例えば3.5g/L、4.0g/L若しくは4.5g/L);
(f1)アセスルファムK 0.2乃至0.6g/L(例えば、0.2乃至0.5g/L又は0.3乃至0.45g/L、例えば0.4g/L);
(f2)スクラロース 0.2乃至1.0g/L(例えば0.2乃至0.8g/L又は0.3乃至0.6g/L又は0.4乃至0.6g/L、例えば0.45g/Lぐらい、又は0.6g/Lぐらい);及び
(g)所望により香味料。
それ故、本発明にしたがえば、下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン又はベンジルアルコール、又はそれらの二種以上の混合物(例えば3.0乃至4.0g/Lの濃度のMEB)及びプロピルパラベン(0.08g/L乃至0.25g/L、例えば0.1g/Lぐらい又は0.2g/Lぐらいの濃度)を含む又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至5.9g/L(例えば4.5又は5.5g/L);
(f1)アセスルファムK 0.2乃至0.6g/L(例えば、0.2乃至0.5g/L又は0.3乃至0.4g/L、例えば0.4g/L);
(f2)スクラロース 0.2乃至1.0g/L(例えば0.2乃至0.8g/L又は0.3乃至0.6g/L又は0.4乃至0.6g/L、例えば0.45g/Lぐらい、又は0.6g/Lぐらい);及び
(g)所望により香味料。
香味料
本発明の溶液は、所望により1種以上の香味料を含む。香味料は、特定の患者に、より口当たりのいい摂取のための溶液を作成するのに役立つ。必要な甘味料の的確な濃度は、所望の風味の強さ、並びに問題となっている香味料の性質及び強さに依存する。典型的には、香味料は1リットルあたり1乃至10g、例えば1リットルあたり1乃至5g、とりわけ1リットルあたり1.2乃至4.3g、例えば1リットルあたり1.5gないし3.7g、例えば1リットルあたり1.5g、2.0g、2.5g、3.2g、3.7g又は4.0gの濃度で存在し得る。
使用され得る香味料の例は、オレンジ、レモン−ライム、レモン、シトラス、チョコレート、トロピカルフルーツ、アロエベラ、紅茶、イチゴ、グレープフルーツ、クロフサスグリ、パイナップル及びバニラを含む。好ましい香料はオレンジ果汁香味料、レモン及びライム並びにトロピカルフルーツ香味料である。シトラス香味料もまた使用され得る。
これら及び更なる適した香味料は様々な香味料製造会社及び供給業者、例えばインターナショナル フレーバーズ アンド フレグランス インコーポレーテッド(イングランド、シービー9 8エルジー、サフォール、ヘーバリル、ダッドリー ヒル)、ウンゲラー アンド カンパニー(イングランド シーエッチ14エルピー、チェスター、シーランド ロード)、ヒルメニッチ(ミドルセックス ユービー2 5エヌエヌ、サウスホール、ヘイズ ロード、ヒルメニッチ ユーケー リミテッド)又はエス.ブラック リミ
テッド(英国、エスジー13 7ワイエッチ、ハーツ、ハーフォード、ジョン テート ロード、フォックスフォール ビジネス パーク)から入手可能である。
それ故、本発明にしたがえば、下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン又はベンジルアルコール、又はそれらの二種以上の混合物(例えば3.5乃至4.5g/L、例えば3.5又は4.5g/Lの濃度のMEB)を含むか又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至4.9g/L(例えば3.3乃至4.7g/L又は3.5乃至4.5g/L、例えば3.5g/L、4.0g/L若しくは4.5g/L);
(f)甘味料 1リットルあたり0.1乃至1.5g(例えば0.3乃至1.2g、例えば1リットルあたり0.5乃至1.0g、例えば1リットルあたり1.0gぐらい又は1リットルあたり0.85gぐらい);及び
(g)(オレンジ、レモンーライム又はトロピカルフルーツでありえる)香味料 1リットルあたり1乃至10g(例えば、1乃至5g又は1.2乃至4.3g又は1.5乃至4.0g、例えば1リットルあたり1.5、2.0、2.5、3.2、3.7又は4.0g)。
それ故、本発明にしたがえば、下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン又はベンジルアルコール、又はそれらの二種以上の混合物(例えば3.0乃至4.5g/L、例えば3.5g/Lの濃度のMEB)及びプロピルパラベン(例えば、0.8g/L又は0.25g/L、例えば0.1g/Lぐらい、又は0.2g/Lぐらいの濃度)を含む又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至5.9g/L(例えば4.5又は5.5g/L);及び
(f)甘味料 1リットルあたり0.1乃至1.5g(例えば0.3乃至1.2g、例えば1リットルあたり0.5乃至1.0g、例えば1リットルあたり1.0gぐらい又は1リットルあたり0.85gぐらい);及び
(g)香味料(オレンジ、レモンーライム又はトロピカルフルーツでありえる) 1乃至10g(例えば、1乃至5g又は1.2乃至4.3g又は1.5乃至4.0g、例えば1リットルあたり1.5、2.0、2.5、3.2、3.7又は4.0g)。
本発明の更なる態様にしたがえば、下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン又はベンジルアルコール、又はそれらの二種以
上の混合物(例えば3.5乃至4.5g/L、例えば3.5又は4.5g/Lの濃度のMEB)を含む又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至4.9g/L(例えば3.3乃至4.7g/L又は3.5乃至4.5g/L、例えば3.5g/L、4.0g/L又は4.5g/L);
(f1)アセスルファムK 0.2乃至0.6g/L(例えば0.2乃至0.5g/L又は0.3乃至0.4g/L、例えば0.4g/L);
(f2)スクラロース 0.2乃至1.0g/L(例えば0.2乃至0.8g/L又は0.3乃至0.6g/L又は0.4乃至0.6g/L、例えば0.45g/L又は0.6g/L)、
;及び
(g)(オレンジ、レモンーライム又はトロピカルフルーツでありえる)香味料 1乃至10g/L(例えば、1乃至5g又は1.2乃至4.3g又は1.5乃至4.0g、例えば1リットルあたり1.5、2.0、2.5、3.2、3.7又は4.0g)。
それ故、本発明にしたがえば、下記濃度で下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を提供する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)メチルパラベン、エチルパラベン又はベンジルアルコール、又はそれらの二種以上の混合物(例えば3.5乃至4.5g/Lの濃度のMEB)及びプロピルパラベン(例えば0.08g/L又は0.25g/Lの濃度)を含む又は下記成分から本質的になる防腐剤 3.0乃至5.9g/L(例えば4.5又は5.5g/L);
(f1)アセスルファムK 0.2乃至0.6g/L(例えば0.2乃至0.5g/L又は0.3乃至0.4g/L、例えば0.4g/L);
(f2)スクラロース 0.2乃至1.0g/L(例えば0.2乃至0.8g/L又は0.3乃至0.6g/L又は0.4乃至0.6g/L、例えば0.45g/L又は0.6g/L);及び
(g)香味料(オレンジ、レモンーライム又はトロピカルフルーツ) 1乃至10g/L(例えば、1乃至5g又は1.2乃至4.3g又は1.5乃至4.0g、例えば1リットルあたり1.5、2.0、2.5、3.2、3.7又は4.0g)。
本発明の溶液は、添加されたクエン酸イオンが実質存在しないことが好ましい。クエン酸イオンは、例えばクエン酸及びクエン酸ナトリウムによって提供される。特定のフルーツ香味料は、もともと少量のクエン酸を含有し得る。これらの量はこれに関しては実質的に考慮しない。本発明の溶液は添加された酸が実質存在しないことが好ましい。水素イオンは、例えば有機酸(例えば、クエン酸又はアスコルビン酸)又は無機酸(例えば、塩酸)によって提供される。一部のフルーツ香味料はもともと少量の有機酸を含有し得る。これらの量は、これに関しては実質的に考慮しない。本発明の溶液は、好ましくは、pH8.0乃至11.0、好ましくは8.0乃至10.5、例えば8.4乃至9.0を有している。pHの測定は、例えば、ハンナ インストゥルメンツ社“pH イーピー(pH ep)”温度保証pHメーターを用いて実施され得る。
本発明の他の態様では、水溶液は下記濃度で下記成分を有する:
(a)平均分子量2500乃至4500Daの平均分子量を有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(f)所望により香味料;及び
(g)所望により甘味料。
追加された防腐剤成分との関以外の全ての点で、溶液は本明細書の他に記載された好ましい特徴を有している。前記溶液を含む容器及びキット、前記溶液の調製方法もまた提供される。
本発明の水溶液の好ましい態様は、下記濃度で下記成分を含む(下記成分から本質的になる):
(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 525g/L;
(b)塩化ナトリウム 14.028g/L;
(c)塩化カリウム 1.864g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 7.140g/L;
(e)所望により防腐剤(但し、存在する場合に3.5g/L又は4.0
g/L又は5.4g/Lの量である);
(f)所望により香味料(但し、存在する場合に1.5g/L又は2.0g/L又は2.5g/L又は3.2g/L又は4.0g/Lである);及び
(g)所望により甘味料(但し、0.85g/Lぐらい(例えば0.848g/L)又は1.0g/L)。
本発明はさらに、本発明の溶液の単位治療を提供し、この単位治療はPEG11乃至15gを提供するために必要な体積を有する。本発明の溶液の代替の単位治療は、(軽度の便秘又は小児集団に使用するために)PEG5.5乃至7.5gを提供するために必要な体積を有する。
例えば、単位治療は、本発明の溶液の10乃至50mLであり得る。例えば、本発明の溶液が1リットルあたりPEG3350 525gを含む場合、上に示したPEGの量を提供するために、25mLが必要とされる。それ故、単位治療は、好ましくは、20乃至40mL、例えは25乃至30mL、とりわけ25mLである。従って、本発明はさらに、本発明の溶液の10乃至50mLの単位治療を提供する。好ましくは、単位治療は20乃至40mL、例えば25乃至30mL、とりわけ25mLである。上述した、(例えば、小児投与又は軽度の便秘の患者に関する)代替のセットの使用において、単位治療の数は全て半分である。
例えば、単位治療は、下記濃度で下記成分を含む水溶液の10乃至50mLを含み得る:
(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 350乃至600g/L;
(b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
(c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
(d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
(e)防腐剤 3.0乃至5.9g/L;
(f)所望により香味料(但し、存在する場合は1.0乃至10.0g/Lの量である);及び
(g)所望により甘味料(但し、存在する場合は0.7g乃至0.9g/Lの量である。)。
単位治療は、下記質量で下記成分を含む水溶液の7.8乃至62.5mL、例えば10乃至50mLを含み得る:
(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 3.50乃至30g;
(b)塩化ナトリウム 0.08乃至1.0g;
(c)塩化カリウム 0.01乃至0.15g;
(d)重炭酸ナトリウム 0.03乃至0.55g;
(e)防腐剤 0.03乃至0.295g;
(f)所望により香味料(但し、存在する場合は0.01g乃至0.5gの量);及び
(g) 甘味料 0.007g乃至0.045g。
好ましい単位治療は、下記質量で下記成分を含む水溶液の10乃至50mLを含む:
(a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 11乃至15g;
(b)塩化ナトリウム 0.3乃至0.4g;
(c)塩化カリウム 0.035乃至0.055 g;
(d)重炭酸ナトリウム 0.15乃至0.25 g;
(e)防腐剤 0.03乃至0.12g;
(f)所望により香味料;及び
(g)甘味料 0.010g乃至0.030g。
好ましい単位治療は、下記質量で下記成分を含む水溶液の20乃至50mLを含む:
(a)平均分子量3350を有するPEG 13.125g;
(b)塩化ナトリウム 0.3507g;
(c)塩化カリウム 0.0466g;
(d)重炭酸ナトリウム 0.1785g;
(e)防腐剤 0.03乃至0.12g;
(f)香味料 0.02乃至0.5g;及び
(g)甘味料 0.010g乃至0.030g。
上述した(例えば小児投与又は軽度の便秘を伴う患者に関する)代替セットで用いるには、単位治療における総ての量が半分である。それ故、代替の好ましい単位治療は下記質量で下記成分を含む水溶液の10乃至25mLを含む:
(a)平均分子量3350を有するPEG 6.563g;
(b)塩化ナトリウム 0.01754g;
(c)塩化カリウム 0.0233g;
(d)重炭酸ナトリウム 0.0893g;
(e)防腐剤 0.05乃至0.075g;
(f)所望により香味料;及び
(g)所望により甘味料。
本発明はまた、本発明の溶液を含有する容器を提供する。例えば、容器は:
(a)ポリエチレングリコール(PEG)3350 χ×262.50g;
(b)塩化ナトリウム χ×7.014g;
(c)塩化カリウム χ×0.932g;
(d)重炭酸ナトリウム χ×3.570g;
(e)所望によりχ×量の防腐剤;
(f)所望によりχ×量の香味料;
(g)所望によりχ×量の甘味料;及び
(h)χ×500mLまでの水;
ここで、χは0.5乃至2、例えばχは0.5又は1である、
を含み得る。
本発明はまた、
(a)ポリエチレングリコール(PEG)3350 y×13.125g;
(b)塩化ナトリウム y×0.3507g;
(c)塩化カリウム y×0.0466g;
(d)重炭酸ナトリウム y×0.1785g;
(e)所望によりy×量の防腐剤;
(f)所望によりy×量の香味料;
(g)所望によりy×量の甘味料;及び
(h)y×25mLまでの水;
ここで、yは0.5乃至40、例えばyは0.5又は1又は2又は4又は10である、
を含む容器を提供する。
前記容器は、例えば;
(a)PEG3350 262.50g;
(b)塩化ナトリウム 7.014g;
(c)塩化カリウム 0.932g;
(d)重炭酸ナトリウム 3.570g;
(e)所望により防腐剤(但し、存在する場合1.5乃至2.95gの量);
(f)所望により香味料(但し、存在する場合0.5乃至5.0gの量);
(g)所望により甘味料(但し、存在する場合0.05乃至0.75gの量);及び
(h)500mLまでの水、
を含む。
代替の容器は:
(a) PEG3350 131.25g;
(b)塩化ナトリウム 3.507g;
(c)塩化カリウム 0.466g;
(d)重炭酸ナトリウム 1.785g;
(e)所望により防腐剤(但し、存在する場合0.75乃至1.475gの量);
(f)所望により香味料(但し、存在する場合0.25乃至2.5gの量);
(g)所望により甘味料(但し、存在する場合0.025乃至0.375gの量);及び
(h)250mLまでの水、
を含み得る。
代替の容器は:
(a)PEG3350 78.75g;
(b)塩化ナトリウム 2.1042g;
(c)塩化カリウム 0.2796g;
(d)重炭酸ナトリウム 1.071g;
(e)所望により防腐剤(但し、存在する場合0.45乃至0.88gの量);
(f)所望により香味料(但し、存在する場合0.15乃至1.5gの量);
(g)所望により甘味料(但し、存在する場合0.015乃至0.225gの量);及び
(h)150mLまでの水、
を含み得る。
代替の容器は:
(a)PEG3350 52.5g;
(b)塩化ナトリウム 1.4028g;
(c)塩化カリウム 0.1864g;
(d)重炭酸ナトリウム 0.714g;
(e)所望により防腐剤(但し、存在する場合0.3乃至0.59gの量);
(f)所望により香味料(但し、存在する場合0.1乃至1.0gの量);
(g)所望により甘味料(但し、存在する場合0.01乃至0.15gの量);及び
(h)100mLまでの水、
を含み得る。
代替の容器は:
(a)PEG3350 13.125g;
(b)塩化ナトリウム 0.3507g;
(c)塩化カリウム 0.0466;
(d)重炭酸ナトリウム 0.1785g;
(e)所望により防腐剤(但し、存在する場合0.075乃至0.1475gの量);
(f)所望により香味料(但し、存在する場合0.025乃至0.25gの量);
(g)所望により甘味料(但し、存在する場合0.0025乃至0.0375gの量);及び
(h)25mLまでの水、
を含み得る。
所望により単回又は複数回治療単位を含む容器で提示される本発明の溶液は、好ましくは使用するための使用説明書と共に提供される。本発明はさらに、本発明の単位量を摂取するための使用説明書と一緒に本発明の溶液を含む容器を含むキットを提供する。この使用説明書は、本発明の溶液のために示されている(便秘又は宿便等の)疾患についても説明し得る。本発明は更に、溶液の規定された体積を測定するための、計量用の付属品を備えた本発明の溶液を含有する容器を含むキットを提供する。計量用の付属品の例としては、計量カップ、計量スプーン、計量チューブ、及びシリンジを含む。25mLが単回の測定の場合、計量用の付属品は好ましくはボトル又は容器から25mLの単位治療の測定を可能にする。
計量用の付属品は容器に取り付けられ得、例えばそれは保存用容器の閉口具にぴったりと合い、そして掴める蓋の形態であり、溶液の必要な体積を計量するために容器から分離しておくことができる。計量用の付属品は、いくつかの測定付属品が必要な単位の処理量を提供するような計量体積を有し得る。例えば、25mLの単位治療体積の規定に対して、計量用の付属品は25mL,12.5mL(2回必要)、8.333mL(3回必要)、6.25mL(4回必要)又は5mL(5回必要)の体積を測定することを提供し得る。適した計量用の付属品は、必要とされるその総用量を有するか、又はそれは1つ若しくはそれ以上の必要とされる体積を示す段階的な線で提供され得る。1態様において、計量用の付属品は25mLのユニット体積の測定を提供する蓋である。上記の(例えば、小児投与又は柔らかい宿便を備えた患者の対する)代替セットの使用に関して、言及する体積は全て半分である。配布又は販売のために、容器は大箱等の外装で提供され得る。使用説明書は、外装の内部に、例えば紙などの媒体で提供される。説明指示書は外装上又は容器そのものに印刷され得る。大箱は、容器、計量用の付属品及び使用説明書を収容できる。代わり又は更に、使用説明書は、使用者に、認可された適応症の背景情報、認可された量、溶液の組成、認可された使用頻度などの情報が表示されたウェブサイトへ案内する。
本発明の溶液は便秘及び/又は宿便の治療に使用に適する。それ故、本発明はまた、本発明の溶液の有効量を対象者に、さらに希釈することなしに、経口投与することを含む、宿便又は便秘の治療方法を提供する。本発明はまた、例えば、宿便又は便秘の治療に使用できる薬剤として使用するために、本発明の溶液を提供する。本発明の方法に使用される溶液は、本発明の溶液について上記に記載された好ましい特徴を有する。
本発明の溶液は、複数回単位治療のための体積を有する容器で提供され得る。それ故、本発明はさらに単位治療のどんな数に対しても十分な溶液を含む容器を提供する。例えば、容器は1、2、4、5、8、10、12、15、20、25、30、35、40、50、60、70、75、80又は100単位治療を提供し得る。例えば、本発明の溶液が1リットルあたりPEG3350 525gを含み、そして25mLが一回の標準用量中にPEG 13.125gの提供に必要な場合、容器は溶液25mL、50mL、100mL、125mL、150mL、200mL、250mL、300mL、375mL、500mL、625mL、750mL、875mL又は1Lを提供し得る。例えば、容器は、1つ以上の溶液の単位治療、20乃至50mL、例えば25mLの体積を有する各々の単位治療、又は7.5乃至25mL、例えば12.5mLの体積を有する各々の単位治療を含むことができる。例えば、本発明の容器(例えばボトル)は、本発明の溶液の100mL、150mL、250mLm又は500mLを提供する。
好適な容器は、例えば再開閉可能な蓋を備えたボトルを含む。再開閉可能な蓋は子供が操作できないものでありえる。再開閉可能な蓋は開封明示機構である。容器は、例えばプラスチック又はガラス、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)で製造できる。それらは横断面図が円形であり、例えばそれは直円柱でもよい。それらは、透明、半透明又は不透明でもよく、コンテナは、例えば琥珀色に着色されていてもよい。
本発明の他の態様は、安全な飲料に適した水の入手が直ちに可能でない場合、例えば使用者が旅行中である場合など、本発明の溶液は特に便利なように夫々の単位量として提供される。この態様はまた、より容易に携帯でき、そしてより必要以上の単位量を持ち運ぶ必要を避けることができる。本発明の溶液の一回毎の単位量は、ボトル、ポーチ、スティックパック、小袋又は缶等の適した体積、好ましくは最小限の容器内で処理され得る。この態様は、本発明の溶液の単回容量の単位量を含むので、防腐剤は許容できる保存可能期間を達成するために必要ではない。一回毎の単回容量容器の大部分は、例えば治療コースを提供するために箱入りでありえる。本発明に使用されるパッケージ、特にPEGの水溶液と直接接触する部分は、好ましくは実質的にアルミニウムなし(好ましくは、完全に素存在しない)である。
それ故、したがって、本発明はまた、下記成分の単回単位量を含むボトル、ポーチ、小袋、スティックパック又は缶等の容器を提供する:
(a)PEG3350 13.125g;
(b)塩化ナトリウム 0.3507g;
(c)塩化カリウム 0.0466g;
(d)重炭酸ナトリウム 0.1785g;
(e)所望により防腐剤(但し、存在する場合0.075乃至0.1475gの量);
(f)所望により香味料(但し、存在する場合0.025乃至0.25gの量);
(g)所望により甘味料(但し、存在する場合0.0025乃至0.0375gの量);及び
(h)25mLまでの水。
表1(表1a乃至1c)中の下記の溶液は本明細書に開示される。これら溶液はこの出願中にそれ自身の溶液の具体的な特許権の請求を放棄している。この溶液の一部は本方法に使用でき、及び本発明の使用であることを理解し得る。国際特許出願PCT/GB2010/001455に具体的に開示されている溶液は、この出願の溶液の特許請求の範囲自身から具体的に放棄されている。その出願に開示されている溶液の一部は本方法に使用でき及び本発明の使用であることを理解し得る。
Figure 2014504628
表1b及び1c中、香味料“TF”はトロピカルフルーツであり及び香味料“OJ”はオレンジジュースである。それらはフィルメニッヒ ユーケイ リミテッド(Firmenich UK Ltd)(ユービー2 5エヌエヌ、ミドルセックス、サウスオール、ヘイズロード)から入手できる。
Figure 2014504628
Figure 2014504628
実施例
下記の非限定な実施例は本発明を説明する。
実施例1:本発明の溶液
溶液1A乃至1Nを調整した。溶液は、表2に示された成分を含有し、そして各々の溶液は水で全体積を25mLにした。
Figure 2014504628
Figure 2014504628
実施例2:抗菌性保存剤の有効性
各々の試料の20gポーションを5つ、滅菌ガラスボトルに移し、そして以下に詳述するように試験種の0.2mLの培養液を各々に接種した。使用した試験種は、下記の表3中に示すもである。
Figure 2014504628
接種した試料ポーションを、滅菌器具を使用して混合し、室温で保存した。ヨーロッパ薬局方、第7.2版の5.1.3に設定された接種試験手順にその後従った。
結果:
組成1A及び1Bの試料は、時間(T)、T=4週間、T=9週間及びT=12週間で防腐剤の有効性を試験し、そして全ての測定時点で合否基準(ヨーロッパ薬局方、7.2版、表5.1.3.3)に合格した。特に、酵母及びカビのCFU総数の合計は、全ての測定時点で10CFU/mL未満であると測定された。
実施例3:本発明の溶液を含有する容器
ボトル2a:500mLのポリエチレンテレフタレート(PET)ボトルは、上記実施例1に記載された500mLの溶液1A乃至1Nを含有する。ボトルは再閉口可能な閉じ具、及び閉じ具にかみ合い、そしてしっかり掴める蓋が付属している。この蓋は25mLの単位治療体積を計量するのに適している。このボトルは使用説明書が付属したカートンで提供される。この使用説明書は、25mLの溶液が測定され、そして治療1回分として水で希釈せずに摂取するという指示が含まれる。
ボトル2bは上記実施例1に記載された250mLの溶液1A乃至1Nを含有する250mLのポリエチレンテレフタレート(PET)ボトルである。
ボトル2c及び2dは、12.5mL単位治療体積を計量するのに適した蓋、及び12.5mLの溶液を測定し、そして治療1回分として水で割らずに摂取するという指示を含む使用説明書を備えていること以外は、ボトル2a及び2bとそれぞれ同じである。
ポーチ2eは上記実施例1に記載の1A乃至1Nの溶液25mLを含む。単回使用容器2fは上記実施例1に記載の1A乃至1Nの溶液25mLを含む。スティックパック2gは上記実施例1に記載の1A乃至1Nの溶液25mLを含む。ポーチ2e、単回使用容器2f及びスティックパック2gの夫々は使用のための使用説明書を備えて提供される。使用説明書は、溶液25mLを、治療1回分として水で割らずに摂取すべきであるという指示を含む。ポーチ2e、単回使用容器2f又はスティックパック2gの大部分はカートンで提供される。

Claims (27)

  1. 好ましくは硫酸塩が実質存在しない、下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)、さらに希釈することなく、経口投与によって便秘及び/又は宿便の治療に使用するための水溶液:
    (a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 350乃至600g/L;
    (b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
    (c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
    (d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
    (e)防腐剤 1.0乃至5.9g/L(例えば3.0乃至5.9g/L);
    (f)所望により香味料;及び
    (g)所望により甘味料。
  2. 好ましくは硫酸塩が実質存在しない、下記成分を含む(又は下記成分から本質的になる)水溶液を、さらに希釈することなく、経口投与することを含む、ヒト等の哺乳類の便秘及び/又は宿便の治療方法:
    (a)平均分子量2500乃至4500Daを有するPEG 350乃至600g/L;
    (b)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
    (c)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
    (d)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
    (e)所望により防腐剤;
    (f)所望により香味料;及び
    (g)所望により甘味料。
  3. 前記防腐剤がヒトの摂取のために許容可能であり、及び緑膿菌、黄色ブドウ球菌、カンジダ アルビカンス及びアスペルギルス ブラジリエンシスの1つ又はそれ以上(好ましくは全て)の増殖を抑制するために有効な水準にある、請求項1又は請求項2に記載の溶液又は方法。
  4. 前記防腐剤は、7.1乃至10、好ましくは8乃至10、より好ましくは9乃至10、例えば9.5又はそれらぐらいのpHで効能のある、請求項3に記載の溶液及び方法。
  5. 前記防腐剤が、溶液の1リットルあたり3.3乃至5.7g、例えば溶液1リットルあたり3.5乃至5.5g、例えば3.5g/L、4.0g/L、4.5g/L若しくは5.5g/L又はそれぐらいの濃度で存在する、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の溶液又は方法。
  6. 前記防腐剤が、プロピルパラベンナトリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、プロピレングリコール及びグリセリントリアセテート、及びこれらの二つ又はそれ以上の混合物からなる群から選択される、請求項4又は請求項5に記載の溶液又は方法。
  7. 前記防腐剤が、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール及びフェノキシエタノール、並びにそれらの二種又はそれ以上の混合物からなる群から選択される、請求項6に記載の溶液又は方法。
  8. :
    前記防腐剤が、メチルパラベン、エチルパラベン及びベンジルアルコールの混合物であ
    る、請求項7に記載の溶液又は方法
  9. 前記塩化ナトリウムは、下限が1リットルあたり10、11、12又は13gであり、そして上限が、個々に、1リットルあたり18、17、16又は15gである範囲、例えば1リットルあたり13乃至15gの範囲、例えば1リットルあたり14.028gである、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の溶液又は方法。
  10. 前記塩化カリウムは、1リットルあたり1.0乃至3.0gの量、好ましくは下限が1リットルあたり1.2、1.4、1.6、1.7又は1.8gであり、そして上限が、個々に、1リットルあたり2.7、2.5、2.3、2.1又は2.0gである範囲、例えば1リットルあたり1.8g乃至1.9である、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の溶液又は方法。
  11. 前記重炭酸ナトリウムは、1リットルあたり3.0乃至11gの量、好ましくは下限が1リットルあたり5.0、6.0、6.5又は7.0gであり、そして上限が、個々に、1リットルあたり10、9.0、8.0又は7.5gである範囲、例えば1リットルあたり6.5乃至8.0gの範囲である、請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の溶液又は方法。例えば、本発明の溶液は、1リットルあたりおおよそ7.1g、例えば1リットルあたり7.140gを含み得る。
  12. アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン及びそれらの混合物からなる群から選択された甘味料0.1乃至1.5g/Lを含む、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の溶液又は方法。
  13. 香味料1.0乃至10.0g/L、例えば1リットルあたり1乃至5g、とりわけ1リットルあたり1.2乃至4.3g、例えば1リットルあたり1.5乃至3.7g、例えば1リットルあたり1.5g、2.0g、2.5g、3.2g、3.7g又は4.0gを含む、請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の溶液又は方法。
  14. 下限が1リットルあたり400、450又は500gであり、そして上限が、個々に、1リットルあたり600、575又は550gである範囲、例えば1リットルあたり500乃至550gの範囲で(好ましくはPEG3350又はPEG4000である)PEGを含む、請求項1乃至請求項13の何れか1項に記載の溶液又は方法。
  15. (a)平均分子量2500乃至4500Daを有する(例えば請求項14に記載された)PEG 350乃至600g/L;
    (b)ヒトが摂取可能であり、及びアルカリ性pH(好ましくは7乃至10、好ましくは8乃至10、より好ましくは9乃至10、例えば9.5ぐらいのpH)で下記微生物:緑膿菌、黄色ブドウ球菌、カンジダ アルビカンス及びアスペルギルス ブラジリエンシスの一種又はそれ以上(好ましくは全て)の増殖を抑制するのに有効である、(請求項7又は請求項8に記載された)防腐剤を水溶液1リットルあたり1.0乃至5.9g、例えば3.0乃至5.9g(即ち0.30乃至0.59w/v%)、例えば溶液1リットルあたり3.3乃至5.7g(即ち0.33乃至0.57w/v%);
    をさらに含む(又はから本質的になる)、好ましくは硫酸塩が実質存在しない、さらに希釈することなく、経口投与することによる、便秘及び/又は宿便の治療に使用するための水溶液。
  16. (c)塩化ナトリウム 8.0乃至20g/L;
    (d)塩化カリウム 1.0乃至3.0g/L;
    (e)重炭酸ナトリウム 3.0乃至11g/L;
    (f)所望により甘味料、存在する場合は、1リットルあたり0.1乃至1.5g、例えば1リットルあたり0.3乃至1.2g、例えば1リットルあたり0.5乃至1gの濃度;
    (g)所望により香味料、存在する場合、1リットルあたり1乃至10g、例えば1リットルあたり1乃至5g、とりわけ1リットルあたり1.2乃至4.3g、例えば1リットルあたり1.5乃至3.7g、例えば1リットルあたり1.5g、2.0g、2.5g、3.2g、3.7g又は4.0g
    をさらに含むか、またはから本質的になる、請求項15に記載の溶液。
  17. (A)(a)平均分子量2500乃至4500Da(好ましくは3350)を有するPEG 350乃至600g/L(又は例えば500乃至550g/Lなどの、その部分範囲);及び
    (b)ヒトが摂取可能であり、及び中性若しくは好ましくはアルカリ性pH(好ましくは7.1乃至10、好ましくは8乃至10(例えば8.2乃至8.6)、より好ましくは9乃至10、例えば9.5ぐらいのpH)の水溶液中で下記微生物:緑膿菌、黄色ブドウ球菌、カンジダ アルビカンス及びアスペルギルス ブラジリエンシスの一種又はそれ以上(好ましくは全て)の増殖を抑制するのに有効である、請求項6乃至請求項8に記載された防腐剤 溶液1リットル当たり1.0乃至5.9g、例えば3.0乃至5.9g(即ち0.30乃至0.59w/v%)、例えば溶液1リットル当たり3.3g乃至5.7g(即ち0.33乃至0.57w/v%);
    を含む(又はから本質的になる)、好ましくは硫酸塩が実質存在しない、水溶液、並びに(B)(c)0.1乃至3.0g、好ましくは0.3g乃至1.5g、更により好ましくは0.3乃至1.0g、例えば0.3g乃至0.4gの範囲にある塩化ナトリウム;
    (d)0.01乃至0.1g、好ましくは0.3乃至0.6g、より好ましくは0.4g乃至0.5gの範囲にある塩化カリウム;
    (e)0.1乃至0.3g、好ましくは、0.15乃至0.2g、より好ましくは0.17乃至0.18gの範囲にある重炭酸ナトリウム;
    を含む固体形態、例えばカプセル又は錠剤(例えばフィルムコーティング錠剤)の組成物;
    を含むキット。
  18. 前記水溶液及び/又は固体形態は甘味料を更に含む、請求項18に記載のキット。
  19. 前記甘味料がアスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、サッカリン、シクラミン酸ナトリウム及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項19に記載のキット。
  20. 前記水溶液及び/又は固体形態が(例えば、レモン−ライム、トロピカルフルーツ又はオレンジの)香味料を更に含む、請求項17乃至請求項19のいずれか1項に記載のキット。
  21. 前記香味料が、1リットルあたり1ないし10g、例えば1リットルあたり1乃至5g、とりわけ1リットルあたり1.2乃至4.3g、例えば1リットルあたり1.5乃至3.7g、例えば1リットルあたり1.5g、2.0g、2.5g、3.2g、3.7g又は4.0gの濃度で水溶液中に存在する、請求項20に記載のキット。
  22. 薬剤として使用するための、請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の水溶液又は方法、又は請求項17乃至請求項21の何れか1項に記載のキット。
  23. 便秘及び/又は宿便の治療に使用するための、請求項22に記載の水溶液又はキット。
  24. 更に希釈することなく、経口投与によって、便秘及び/又は宿便の治療に使用するための、請求項23に記載の水溶液又はキット。
  25. (a)請求項1及び請求項3乃至請求項16の何れか1項に記載の水溶液を投与するか又は摂取する段階;
    (b)所望により第二の水溶液を投与するか又は摂取する段階
    を含む、被験者の便秘及び/又は宿便の治療方法。
  26. 前記第二の水溶液が段階(a)の水溶液の投与又は摂取に続いて投与されるか又は摂取される、請求項25記載の方法。
  27. 段階(a)の水溶液の一部分(例えば、おおよそ半分)が投与されるか又は摂取され、続いて段階(b)の前記第二の溶液が投与されるか又は摂取され、続いて段階(a)の水溶液の残り部分を投与するか又は摂取する、請求項25に記載の方法。
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