JP2014503264A - カスタム支台歯形成ガイドを設計及び製造するための、システム、方法、装置、並びにコンピュータ読み取り可能記憶媒体 - Google Patents

カスタム支台歯形成ガイドを設計及び製造するための、システム、方法、装置、並びにコンピュータ読み取り可能記憶媒体 Download PDF

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Abstract

歯科CAD/CAMシステムは、カスタム補綴歯科物品が取り付けられる歯牙構造の形状を変更する、歯科用器具を誘導するためのカスタム支台歯形成ガイドを形成する。本システムは、少なくとも1つの歯牙構造の光学測定値及びX線撮影を取得する。本システムは、取得した光学測定値とX線撮影を関連付けて、その少なくとも1つの歯牙構造のモデルを形成する。本システムは、その少なくとも1つの歯牙構造のモデルに基づいて、縮小歯牙構造のモデルを生成する。本システムはまた、その縮小歯牙構造のモデルに基づいて、少なくとも1つの支台歯形成ガイドも提供する。
【選択図】図2

Description

本開示は、コンピュータ支援設計及びコンピュータ支援製造に関し、より詳細には、インレー、アンレー、ブリッジ、クラウン、及びベニアなどの補綴歯科物品に関する、歯科用ドリルガイドなどの、カスタム支台歯形成ガイドを、設計及び製造するための、システム、方法、装置、並びにコンピュータ読み取り可能記憶媒体に関する。
従来より、損傷した歯を修復するための歯科修復処置は、歯科専門家が、損傷した歯牙構造(例えば、残根)の1つ以上の表面を、その表面から齲蝕を除去することによって前処理し、損傷した歯牙構造の1つ以上の部分内を、ドリル加工することによって、補綴歯科物品に取り付けられる損傷した歯牙構造を前処理し、次いで、その損傷した歯牙構造に補綴歯科物品を取り付けることによって、実行されている。歯科専門家は、損傷した歯牙構造の特定部分を、補綴歯科物品を取り付けるために好適な、既定の寸法を有する形状へと、確実にドリル加工する手助けとするために、縮小コーピングなどの、1つ以上のガイドを使用することができる。例えば、縮小コーピングを使用して、残根の長さを低減することにより、補綴歯科物品が残根に取り付けられた後に、支台歯形成部と咬合との間の適正な隙間が達成されることを、確実にすることができる。そのようなガイドは、典型的には、一般的ガイドラインに基づいて準備されているため、それらのガイドは、具体的な歯科修復の具体的な臨床シナリオに関しては、カスタム化されていない。
コンピュータ支援設計(CAD)及びコンピュータ支援製造(CAM)の技術を採用することにより、従来の方式で設計及び製造されるドリルガイドに勝り得る、カスタム化されたドリルガイドを、設計及び製造することができる。例えば米国特許第6,319,006号は、CAD/CAMの技術を使用する、歯のインプラントに関するドリル補助デバイスを作り出す方法を開示している。
米国特許第6,319,006号で開示される方法によれば、顎骨のX線写真が撮影され、対応するデータがコンパイルされて、記録される。次いで、顎骨及び取り付けられる歯の、可視表面の光学測定が実行され、対応するデータがコンパイルされて、記録される。X線写真からのデータは、光学測定からのデータと関連付けられる。この関連付けられたデータを使用して、インプラントのサイズ及び形状が計画され、隣接する歯に対するインプラントの位置が計画され、対応するドリル用テンプレートが作り出される。このドリル用テンプレートは、歯科用ドリルのドリルビットを中に挿入することができる、ガイド穴を含む。ドリル用テンプレートを、インプラント部位に隣接する歯に取り付けた後、ドリルビットの一部分を、ドリル用テンプレート内のガイド穴に通して挿入し、顎骨内に、インプラントのパイロット穴を、既定の場所に、かつ顎骨に対する既定の角度で、ドリル加工する。この方法を使用して、顎骨内での、インプラントのパイロット穴の正確な場所及び配向を指定することができ、ドリル用テンプレートを使用して、指定の場所に、かつ指定の配向で、インプラントのパイロット穴を確実にドリル加工することができる。
しかしながら、このドリル用テンプレートは、歯科用ドリルを誘導してインプラント穴をドリル加工することに関してのみ有用であり、補綴歯科物品の相補形の接合表面を受容するための、残根の表面を前処理するために、歯科用ドリルを誘導することに関しては、有用ではない。したがって、残根の表面を前処理するために、指定の接続幾何学形態(例えば、指定のサイズ及び指定の形状)を有するカスタム化された支台歯形成ガイドを設計及び製造するための、CAD/CAMの技術を使用する方法が必要とされる。
本明細書での例示的実施形態によれば、カスタム支台歯形成ガイドを形成する方法は、少なくとも1つの歯の構造の光学測定値を取得する工程と、その少なくとも1つの歯の構造のX線撮影をする工程と、取得した光学測定値とX線撮影を関連付けて、その少なくとも1つの歯の構造のモデルを形成する工程と、この少なくとも1つの歯の構造のモデルに基づいて、縮小歯牙構造のモデルを生成する工程と、この縮小歯牙構造のモデルに基づいて、少なくとも1つの支台歯形成ガイドを提供する工程とを含む。
本明細書での例示的実施形態によれば、歯牙構造のモデルは、神経腔、歯の接触表面、及び疾患歯牙材料のうちの少なくとも1つを含む。
本明細書での例示的実施形態によれば、生成する工程は、少なくとも1つの支台歯形成ガイドを表す3次元データを生成する工程を含む。
本明細書での例示的実施形態によれば、少なくとも1つの支台歯形成ガイドは、少なくとも1つのガイド経路を含む。
本明細書での例示的実施形態によれば、少なくとも1つの支台歯形成ガイドは、歯科用器具を誘導して、歯牙構造内に接続幾何学形態を形成することができる、支台歯形成ガイドの少なくとも1つのガイド経路を含み、この接続幾何学形態は、インレー、アンレー、ブリッジ、クラウン、及びベニアのうちの少なくとも1つの、歯牙構造への接続に関するものである。
本明細書での例示的実施形態によれば、少なくとも1つの支台歯形成ガイドは、ミリング加工ユニットを使用して形成される。
本明細書での例示的実施形態によれば、縮小歯牙構造のモデルが表示され、この縮小歯牙構造のモデルを修正するための命令に応答して、表示する間に、その縮小歯牙構造のモデルが修正される。
本明細書での例示的実施形態によれば、縮小歯牙構造に取り付けられる補綴歯科物品のモデルが生成され、この補綴歯科物品のモデルに基づいて、補綴歯科物品が提供される。
本明細書での例示的実施形態によれば、補綴歯科物品のモデルが表示され、この補綴歯科物品のモデルを修正するための命令に応答して、表示する間に、その補綴歯科物品のモデルが修正される。
本明細書での例示的実施形態によれば、縮小歯牙構造のモデルは、歯牙構造のモデル及び補綴歯科物品のモデルに基づいて生成される。
本明細書での例示的実施形態によれば、カスタム支台歯形成ガイドを形成するためのシステムは、カスタム支台歯形成ガイドを製作するための命令を有するプログラムを記憶する、記憶ユニットと、この記憶ユニット内に記憶されるプログラムの制御下で動作する、コンピュータプロセッサとを含む。このコンピュータプロセッサは、少なくとも1つの歯の構造の光学測定値を取得し、その少なくとも1つの歯の構造のX線撮影をし、取得した光学測定値とX線撮影を関連付けて、その少なくとも1つの歯の構造のモデルを形成し、この少なくとも1つの歯の構造のモデルに基づいて、縮小歯牙構造のモデルを生成し、この縮小歯牙構造のモデルに基づいて、少なくとも1つの支台歯形成ガイドを提供するように動作する。
本明細書での例示的実施形態によれば、歯牙構造のモデルは、神経腔、歯の接触表面、及び疾患歯牙材料のうちの少なくとも1つを含む。
本明細書での例示的実施形態によれば、少なくとも1つの支台歯形成ガイドは、少なくとも1つの支台歯形成ガイドの電子的モデルである。
本明細書での例示的実施形態によれば、少なくとも1つの支台歯形成ガイドは、少なくとも1つのガイド経路を含む。
本明細書での例示的実施形態によれば、支台歯形成ガイドの少なくとも1つのガイド経路は、歯科用器具を誘導して、歯牙構造内に接続幾何学形態を形成することができ、この接続幾何学形態は、インレー、アンレー、ブリッジ、クラウン、及びベニアのうちの少なくとも1つの、歯牙構造への接続に関するものである。
本明細書での例示的実施形態によれば、本システムは、少なくとも1つの支台歯形成ガイドのモデルを使用して、少なくとも1つの支台歯形成ガイドを形成する、ミリング加工ユニットを更に含む。
本明細書での例示的実施形態によれば、本システムは、縮小歯牙構造のモデルを表示する、ディスプレイユニットを更に含み、この縮小歯牙構造のモデルを修正するための命令に応答して、コンピュータプロセッサは、ディスプレイユニットがモデルを表示する間に、その縮小歯牙構造のモデルを修正する。
本明細書での例示的実施形態によれば、コンピュータプロセッサは、縮小歯牙構造のモデルに取り付けられる補綴歯科物品のモデルを生成し、この補綴歯科物品のモデルに基づいて、補綴歯科物品を提供するように、更に動作する。
本明細書での例示的実施形態によれば、本システムは、補綴歯科物品のモデルを表示する、ディスプレイユニットを更に含み、この補綴歯科物品のモデルを修正するための命令に応答して、コンピュータプロセッサは、ディスプレイユニットがモデルを表示する間に、その補綴歯科物品のモデルを修正する。
本明細書での例示的実施形態によれば、縮小歯牙構造のモデルは、歯牙構造のモデル及び補綴歯科物品のモデルに基づいて生成される。
図2に示すプロセスを実行することができる、例示的実施形態によるシステムのシステムアーキテクチャのブロック図。 本明細書での例示的実施形態による、カスタム化された支台歯形成ガイドを作り出すためのプロセスのフローチャート。 元の歯の一例。 本明細書での例示的実施形態による、支台歯形成ガイドを使用して修復される予定の、その頂部部分が除去された状態の図3Aに示す元の歯。 本明細書での例示的実施形態による、支台歯形成ガイドを使用して、図3Bに示す歯に取り付けられる補綴歯科物品(すなわち、クラウン)の実施例。 本明細書での例示的実施形態による、図3Bに示す歯の部分を表す3次元データの描画。 本明細書での例示的実施形態による、支台歯形成ガイドを使用して形成される縮小歯牙構造を表す3次元データの描画。 本明細書での例示的実施形態による、支台歯形成ガイドを使用して修復されている修復歯。 本明細書での例示的実施形態による、支台歯形成ガイドの平面図。 図4Aに示す支台歯形成ガイドの右側面図。 図4Aに示す支台歯形成ガイドの正面側面図。 本明細書での例示的実施形態による、支台歯形成ガイドの平面図。 図4Dに示す支台歯形成ガイドの右側面図。 図4Dに示す支台歯形成ガイドの正面側面図。 図4Aに示す支台歯形成ガイドを有する、患者の口腔の一部分。 修復される予定の損傷した歯の描画の実施例を示す。 支台歯形成手順によって除去される部分が示される、図6Aに示す損傷した歯の描画。 患者の口腔の一部分の内部の、本明細書での例示的実施形態による支台歯形成ガイド。 患者の歯を覆って定置される、図7Aに示す支台歯形成ガイド。 歯科用器具の一部分が、支台歯形成ガイドのガイド部分内に挿入された状態の、図7Bに示す支台歯形成ガイド。 図7Cに示す線分VII−VII’に沿った、患者の口腔の断面図。 図7Aに示す患者の口腔の部分の内部の、本明細書での別の例示的実施形態による支台歯形成ガイド。 患者の歯を覆って定置される、図7Eに示す支台歯形成ガイド。 図7Fに示す支台歯形成ガイドの別の視図。 図7Gに示す支台歯形成ガイドのガイド部分内に挿入された、歯科用器具の一部分。
<例示的なシステムアーキテクチャ>
本明細書で説明される例示的態様は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを使用して実装することができ、また1つ以上のコンピュータシステム又は他の処理システム内に実装することができる。本明細書で説明される動作の一部又は全てを実行するために有用な機械装置としては、汎用デジタルコンピュータ又は同様のデバイスが挙げられる。
実際に、例示の一実施形態は、本明細書で説明される機能を実施するように装備される、1つ以上のコンピュータシステムを採用する。そのようなコンピュータシステム100の実施例を、図1に示す。
コンピュータシステム100は、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ102(例えば、中央処理装置又は多重処理装置)を含む。プロセッサ102は、通信インフラストラクチャ104(例えば、通信バス、クロスオーバー障壁デバイス、又はネットワーク)に接続される。様々なソフトウェアの実施形態が、本明細書では例示的コンピュータシステム100の観点から説明されるが、本説明を読了すれば、関連分野の当業者には、他のコンピュータシステム及び/又はアーキテクチャを使用して、本方法を実装する方法が明らかとなるであろう。
コンピュータシステム100はまた、ディスプレイユニット108(又は他の出力ユニット)上に表示するための、通信インフラストラクチャ104からの(又はフレームバッファ(図示せず)からの)ビデオグラフィックス、テキスト、及び他のデータを転送する、ディスプレイインターフェース(又は他の出力インターフェース)106も含む。
コンピュータシステム100はまた、コンピュータシステム100のユーザーによって使用されることにより、コンピュータプロセッサ102に情報を送ることができる、入力ユニット110も含む。例えば、入力ユニット110としては、キーボードデバイス及び/又はマウスデバイス、あるいは他の入力デバイスを挙げることができる。
更には、コンピュータシステム100は、好ましくはランダムアクセスメモリ(「RAM」)であるメインメモリ112を含み、また、二次メモリ114も含み得る。二次メモリ114は、例えば、ハードディスクドライブ116及び/又は取り外し可能記憶ドライブ118(例えば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、磁気テープドライブ、光学ディスクドライブ、フラッシュメモリドライブなど)を含み得る。取り外し可能記憶ドライブ118は、取り外し可能記憶ユニット120から、周知の方式で読み取り、かつ/又は取り外し可能記憶ユニット120に、周知の方式で書き込む。取り外し可能記憶ユニット120は、例えば、取り外し可能記憶ドライブ118によって書き込まれ、かつ読み取られるフロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、光学ディスク、フラッシュメモリデバイスなどとすることができる。取り外し可能記憶ユニット120は、コンピュータソフトウェア命令及び/又はデータが中に記憶されている、コンピュータ使用可能記憶媒体を含み得る。
代替的実施形態では、二次メモリ114は、コンピュータ実行可能プログラム、又はコンピュータシステム100内にロードされる他の命令を記憶する、他のコンピュータ読み取り可能媒体を含み得る。そのようなデバイスとしては、取り外し可能記憶ユニット124及びインターフェース122(例えば、ビデオゲームシステムで使用されるものと同様の、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース)、取り外し可能メモリチップ(例えば、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(「EPROM」)又はプログラム可能読み取り専用メモリ(「PROM」))及び関連するメモリソケット、並びに他の取り外し可能記憶ユニット124、及びその取り外し可能記憶ユニット124からコンピュータシステム100に、ソフトウェア及びデータを転送することを可能にする、インターフェース122を挙げることができる。
コンピュータシステム100はまた、コンピュータシステム100と外部デバイス(図示せず)との間で、ソフトウェア及びデータを転送することを可能にする、通信インターフェース126も含み得る。通信インターフェース126の例としては、モデム、ネットワークインターフェース(例えば、イーサネット(登録商標)カード)、通信ポート(例えば、ユニバーサルシリアルバス(「USB」)ポート又はFireWire(登録商標)ポート)、PCメモリカード国際協会(「PCMCIA」)インターフェースなどを挙げることができる。通信インターフェース126を介して転送されるソフトウェア及びデータは、信号の形態であり、この信号は、通信インターフェース126によって送信及び/又は受信することが可能な電子的、電磁的、光学的、若しくは別のタイプの信号とすることができる。信号は、通信経路128(例えば、チャネル)を介して、通信インターフェース126に提供される。通信経路128は、信号を伝送し、電線、ケーブル、光ファイバー、電話線、携帯電話リンク、高周波(「RF」)リンクなどを使用して、実装することができる。
コンピュータシステム100はまた、デジタルカメラユニット130によって捕捉された画像を表すデータを生成する(例えば、以下の工程S204を参照)、デジタルカメラユニット130も含み得る。デジタルカメラユニット130によって生成されたデータは、プロセッサ102によって処理することができ、かつ/又は二次メモリ114内に記憶させることができる。例えば、プロセッサ102は、デジタルカメラユニット130によって生成されたデータを処理して、本明細書で説明される方法のうちの1つ以上で使用される、3次元光学印象データを作り出すことができる。デジタルカメラユニット130は、例えば、通信インフラストラクチャ104にデジタルカメラユニット130を接続するためのUSBインターフェースを含み得る。デジタルカメラユニット130はまた、通信インフラストラクチャ104にデジタルカメラユニット130を接続するための、無線インターフェース(例えば、IEEE 802.11無線ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェース、又はBluetooth(登録商標)インターフェース)も含み得る。
コンピュータシステム100はまた、X線を発生させ、そのX線が患者の口腔の領域を通過した後に、そのX線からのエネルギーを収集するX線ユニット132も含み得る。例えば、X線ユニット132は、コーンビーム断層撮影ユニットとすることができる。X線ユニット132は、例えば、通信インフラストラクチャ104にX線ユニット132を接続するためのUSBインターフェースを含み得る。X線ユニット132はまた、通信インフラストラクチャ104にX線ユニット132を接続するための無線インターフェース(例えば、IEEE 802.11無線LANインターフェース、又はBluetooth(登録商標)インターフェース)も含み得る。
更には、コンピュータシステム100は、ミリング加工用ブロックを、受け取られる命令に基づいてミリング加工するように、切削アームを制御する、ミリング加工ユニット134(コンピュータ化される場合も、又はコンピュータ化されない場合もある)を含み得る。例えば、支台歯形成ガイド400を表す3次元データを使用して、ミリング加工ユニット134に関する一連の命令を生成することができ、この一連の命令が、ミリング加工ユニット134に、アクリルブロックをミリング加工させ、支台歯形成ガイド400を形成する。
本明細書で使用するとき、語句「コンピュータプログラム製品」「コンピュータプログラム媒体」、及び「非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体」は、全般的には、例えば、取り外し可能記憶ドライブ118と共に使用される取り外し可能記憶ユニット120、又はハードディスクドライブ116内に設置されるハードディスクを指すために使用することができる。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム100に、プログラム(例えば、ソフトウェア)を提供する。本発明は、1つ以上のそのようなコンピュータプログラム製品として、実装又は具体化することができる。
コンピュータプログラム(コンピュータ制御論理とも称される)は、メインメモリ112及び/又は二次メモリ114内に記憶される。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェース126を介して受け取ることもできる。そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータ実行可能命令を含み、このコンピュータ実行可能命令は、コンピュータプロセッサ102によって実行される場合、コンピュータシステム100が、例えば、本明細書で説明され、かつ図2に示される手順を実行することを可能にする。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム100の全体を制御することができる。
ソフトウェアを使用して実装される、本明細書で説明される例示的実施形態では、そのソフトウェアを、非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体内に記憶させて、取り外し可能記憶ドライブ118、ハードディスクドライブ116、又は通信インターフェース126を使用して、コンピュータシステム100内にロードすることができる。制御論理(ソフトウェア)は、プロセッサ102によって実行される場合、プロセッサ102に、本明細書で説明される手順を実行させる。
主にハードウェアを使用して実装される、本明細書で説明される例示的実施形態では、例えば、特定用途向け集積回路(「ASIC」)などのハードウェア構成要素を使用することができる。
本明細書で説明される機能を実行するための、そのようなハードウェアの配置構成の実装は、関連分野の当業者には、本説明を考慮することで明らかとなるであろう。
あるいは、本明細書で説明される例示的実施形態は、ハードウェア及びソフトウェアの双方の組み合わせを使用して、実装することができる。
<例示的プロセス>
図2は、本明細書での例示的実施形態による、補綴歯科物品を受容するために、損傷した歯牙構造を前処理するための、カスタム化された支台歯形成ガイドを作り出すプロセスを示す。例示的一実施形態では、本プロセスの少なくとも一部分は、上記の図1の説明でも明らかであるように、図1のシステムによって実行される。本プロセスは、工程S200で開始する。工程S202では、歯科医又は歯科衛生士は、例えば、補綴歯科物品が取り付けられる、損傷した歯牙構造(例えば、残根)の表面から、齲蝕を除去することによって、患者の口腔内の歯の表面を前処理する。
工程S204では、損傷した歯牙構造を含む支台歯形成領域の可視表面を、光学的に測定することによって得られる、光学印象データを取得する。工程S204で取得される光学印象データはまた、損傷した歯牙構造に隣接する歯の可視表面を、光学的に測定することによって得られる、データも含み得る。例えば、デジタルカメラユニット130を、患者の口腔内に挿入することができ、デジタルカメラユニット130によって、一連の画像を捕捉することができ、このデジタルカメラユニット130が、通信インフラストラクチャ104を介して、対応する画像データをコンピュータプロセッサ102に提供し、このコンピュータプロセッサ102が、その画像データを処理して、光学印象データを生成することができる。光学印象データは、例えば、従来の3次元データフォーマットを使用して、形式設定することができる。通信インフラストラクチャ104は、例えば、無線で、又はケーブルを介して、デジタルカメラユニット130から、画像データを受け取ることができる。
工程S206では、支台歯形成領域のX線画像を撮影することによって得られる、3次元X線データを取得する。この領域は、例えば、補綴歯科物品が取り付けられる、損傷した歯牙構造を少なくとも含み、また隣接する歯も含み得る。例えば、X線ユニット132を、患者の口腔に隣接して定置することができ、X線ユニット132によって、一連のX線画像を捕捉することができ、このX線ユニット132が、通信インフラストラクチャ104を介して、対応するX線データをコンピュータプロセッサ102に提供し、このコンピュータプロセッサ102が、そのX線データを処理することができる。X線データは、例えば、従来の3次元データフォーマットを使用して、形式設定することができる。通信インフラストラクチャ104は、例えば、無線で、又はケーブルを介して、X線ユニット132から、X線データを受け取ることができる。
好ましくは、3次元コーンビームX線データを、工程S206で取得する。例えば、Imaging Sciences International,Inc.製のi−CAT(登録商標)システムによって生成されるか、又はSirona Dental Systems,Inc.製のGALILEOSシステムによって生成される、3次元コーンビームX線データを、有線若しくは無線通信インターフェースを介して取得することができる。このX線データは、比較的小さい関心領域からのものであり、かつ比較的高い空間分解能のボリュームを有することが好ましい。このX線データは、一実施例では、神経腔、歯の接触、並びに疾患(例えば、齲蝕病変)の場所及び範囲を表すデータを含み得る。
工程S208では、工程S204で取得した光学印象データを、工程S206で取得した3次元X線データと位置合わせして(例えば、関連付けて)、損傷した歯牙構造を表す、複合デジタル印象データを生成する。すなわち、支台歯形成領域の特定部分に対応する、光学印象データの諸部分が、支台歯形成領域の同じ部分に対応する、3次元X線データの諸部分と関連付けられる。例えば、光学印象データを3次元X線データと位置合わせする好適な方法が、2000年10月31日出願の、Schererらによる米国特許第6,319,006号、表題「Method for Producing a Drill Assistance Device for a Tooth Implant」の、第3欄50行〜第4欄16行で開示されている。米国特許第6,319,006号の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。損傷した歯牙構造を表す複合デジタル印象データは、損傷した歯牙構造の可視部分と、損傷した歯牙構造の、患者の歯肉によって覆い隠される部分との、双方を説明する3次元データを含む。
工程S208では、損傷した歯牙構造を表す複合デジタル印象データを解析して、存在する場合には、齲蝕を含む領域を特定することができる。齲蝕を含むいずれかの領域が特定される場合には、複合デジタル印象データの対応する部分は、齲蝕を含むとして境界が画定される。齲蝕を含む領域は、例えば、3次元X線データを使用して生成される断面図又は等角図内に、齲蝕病変を位置付けることによって、特定することができる。
齲蝕病変の境界線は、例えば、光線追跡ツールを使用して、齲蝕病変の3次元輪郭を追跡することによって、画定することができ、この光線追跡ツールは、追跡された齲蝕病変の輪郭に対応する、3次元データを生成する。
工程S210では、工程S208で生成された、損傷した歯牙構造を表す複合デジタル印象データを解析して、その損傷した歯牙構造に取り付けられる補綴歯科物品(例えば、クラウン)を表す3次元データを生成する。一実施例では、2003年11月10日出願の、Mehlによる米国特許出願公開第2006/0063135号、表題「Method for Producing Denture Parts or for Tooth Restoration Using Electronic Dental Representations」の、段落61〜72で説明される方法を、工程S210で使用して、補綴歯科物品を表す3次元データを生成することができる。米国特許出願公開第2006/0063135号の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
より詳細には、また一例として、工程S210では、補綴歯科物品を表す3次元データは、その補綴歯科物品の咬合面を最初に計算することによって、生成することができる。米国特許出願公開第2006/0063135号で開示されるように、平均表面データなどの既定の表面データを含む、バイオジェネリックデータベースを利用して、好適な「正常な」歯を提案することができ、データベース内に格納された、対応する3次元データが、補綴歯科物品を表す3次元データを生成するために使用される。このバイオジェネリックデータベースは、例えば、少なくとも部分的には、図1に示す二次メモリ114を使用して、実装することができる。
更には、工程S210では、現存歯(例えば、対側の歯)からの表面データを、上述の生成工程で使用して、補綴歯科物品を表す3次元データを生成することができる。一実施例では、2005年7月7日出願の、Orthらによる米国特許第7,801,632号、表題「Method of Designing the Surface of a Dental Prosthetic Item Consisting of Three Dimensional Data」の、第3欄17行〜第4欄64行で説明される方法を、工程S210で使用して、現存歯の表面データから、補綴歯科物品を表す3次元データを生成することができる。米国特許第7,801,632号の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。(当然ながら、工程S210でデータを生成するための、他の好適な方法が、上記の特許での方法以外にも存在する。更には、工程S210では、前処理の前の、修復される損傷した歯の表面データを利用して、補綴歯科物品を表す3次元データを生成することができる。例えば、前処理の前に、損傷した歯を走査して、その損傷した歯の3次元咬合面データを生成することができ、このデータが、修復歯に関する術後構造として使用される。
補綴歯科物品を表す3次元データは、工程S210で、自動的に生成することができる。最初に、複合デジタル印象データを解析して、補綴歯科物品のサイズを判断し、歯牙構造をスケーリングする。例えば、補綴歯科物品のサイズは、3次元光学印象データ及び/又はX線データを較正することによって、決定することができる。次に、複合デジタル印象データを解析して、隣接する歯との適切な接触を確保する、補綴歯科物品の表面の幾何学形態を決定する。次いで、前処理ラインを決定する。例えば、疾患歯牙(例えば、亀裂又は空洞)の領域の場所を使用して、前処理ラインの場所を決定することができる。更には、適切な修復の幾何学形態及び形状に関する、臨床ガイドラインを使用して、前処理ラインの場所を決定することができる。
更には、工程S210では、補綴歯科物品を表す3次元データを生成した後に、このデータを使用して製造される補綴歯科物品の、構造的特性及び/又は審美的特性を、解析並びに/あるいはシミュレートして、その構造的特性及び/又は審美的特性が許容可能であるか否かを、判定することができる。例えば、補綴歯科物品を表す3次元データと、補綴歯科物品が作製される材料(例えば、セラミックブロック)の、既定の構造的特性とを使用して、その補綴歯科物品の構造的特性の、有限要素解析を実行することができる。更には、例えば、補綴歯科物品を表す3次元データと、補綴歯科物品が形成される材料の、色特性に関する情報とを使用して、その補綴歯科物品の審美的特性をシミュレートすることができる。例示的一実施形態では、米国特許出願第12/625,110号の、段落30〜39で開示される方法を使用して、補綴歯科物品の構造的特性を判定し、補綴歯科物品の審美的特性をシミュレートする。2009年11月24日出願の、Schneiderらによる米国特許出願第12/625,410号、表題「Systems,Methods,Apparatuses, and Computer−Readable Storage Media for Designing and Manufacturing Prosthetic Dental Items」の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
工程S210では、生成された、補綴歯科物品を表す3次元データを使用して、その補綴歯科物品の描画を、ディスプレイユニット上に表示することができる。例えば、中央処理装置(CPU)(例えば、コンピュータプロセッサ102)が、クラウン304を表す3次元データを生成し、コンピュータモニター(例えば、ディスプレイユニット108)が、図3Cに示すような、クラウン304を表す3次元データの描画を表示する。オペレータは、このクラウン304の描画を再検討し、入力デバイス(例えば、入力ユニット110)を使用して、クラウン304を表す3次元データを修正するか、又は他の方法で操作することができ、このことにより、修正又は操作された、クラウン304を表す3次元データの描画が表示される。より具体的には、入力デバイスを経由して入力される情報が、CPU(例えば、コンピュータプロセッサ102)に送信され、このCPUが、クラウン304を表す3次元データを修正するための、対応する命令を生成して、その命令の実行により、クラウン304を表す3次元データが、その命令に従って修正又は操作される。
工程S212では、補綴歯科物品が取り付けられる、縮小歯牙構造の表面の、サイズ及び形状(例えば、幾何学形態)を決定する。この縮小歯牙構造は、支台歯形成手順を実行することによって、その諸部分が除去された後の、損傷した歯の構造に対応する。損傷した歯牙構造の、齲蝕を含む部分は、支台歯形成手順の間に除去されるべきである。CPU(例えば、コンピュータプロセッサ102)は、縮小歯牙構造が、工程S208で齲蝕を含むとして境界が画定された、損傷した歯牙構造を表す複合デジタル印象データの部分に対応する、いずれの領域も含まないように、縮小歯牙構造の幾何学形態を決定する。例えば、縮小歯牙構造の幾何学形態は、損傷した歯牙構造から、存在する場合には、疾患歯牙の領域を除去して、残存歯牙構造を作り出し、次いで、この残存歯牙構造に、臨床ガイドラインを適用して、縮小歯牙構造が補綴歯科物品(例えば、クラウン)を支持することが可能であり、かつ応力集中、薄い縁部などを有さないように、その縮小歯牙構造に対応するデータを生成することによって、決定することができる。
例示的実施形態では、工程S212では、CPU(例えば、コンピュータプロセッサ102)は、縮小歯牙構造の寸法を最大化するためのアルゴリズムを実装するソフトウェアを実行することにより、患者は、損傷した歯牙構造を可能な限り多く留めることが可能となる。補綴歯科物品の内側表面は、縮小歯牙構造の周囲に密接に適合すべきであるため、補綴歯科物品の内側表面の寸法は、縮小歯牙構造の寸法に応じて変化する。更には、補綴歯科物品の外側表面は、隣接する歯の間に適合すべきであるため、補綴歯科物品の外側表面の寸法は、隣接する歯の場所及び寸法に応じて変化する。補綴歯科物品の、内側表面と外側表面との間の距離(すなわち、補綴歯科物品の厚さ)は、その補綴歯科物品の構造的特性に影響を及ぼす場合がある。
最初に、工程S212では、このアルゴリズムは、縮小歯牙構造が齲蝕を含まないように、縮小歯牙構造の最大寸法を決定して、そのような寸法を有する補綴歯科物品を表すデータを生成し、この生成された補綴歯科物品を表すデータを使用して、補綴歯科物品の構造解析を実行する。補綴歯科物品の構造的特性が、既定の構造基準、又はオペレータ指定の構造基準に基づいて、許容可能であると判断される場合には、その縮小歯牙構造の最大寸法は、使用可能であると判断される。補綴歯科物品の構造的特性が、許容可能であると判断されない場合には、既定の量で、又はオペレータ指定の量で、その縮小歯牙構造の最大寸法を縮小して、この縮小寸法を有する補綴歯科物品を表す、データを生成し、その生成されたデータを使用して、補綴歯科物品の構造解析を実行する。補綴歯科物品の構造的特性が、許容可能であると判断される場合には、その時点での縮小歯牙構造の寸法が、使用可能であると判断される。補綴歯科物品の構造的特性が、許容可能であると判断されない場合には、その補綴歯科物品が、許容可能な特性を有すると判断され、対応する縮小歯牙構造の寸法が、使用可能であるとして特定されるまで、寸法を再度変更するなどのようにして、このアルゴリズムを反復する。
縮小歯牙構造の寸法が決定されると、そのような寸法を有する縮小歯牙構造を表す3次元データ(例えば、縮小歯牙構造のデジタルモデル)が生成され、コンピュータ記憶ユニット(例えば、ハードディスクドライブ116)内に記憶される。
工程S212では、縮小歯牙構造を表す3次元データを使用して、コンピュータのディスプレイユニット(例えば、ディスプレイユニット108)上に、その縮小歯牙構造の描画を表示することができる。オペレータは、この縮小歯牙構造の描画を再検討し、入力デバイス(例えば、入力ユニット110)を使用して、縮小歯牙構造を表す3次元データを操作又は修正することができ、このことにより、操作又は修正された、縮小歯牙構造を表す3次元データの描画が表示される。より具体的には、入力デバイスによって出力されるデータが、CPU(例えば、コンピュータプロセッサ102)に送信され、このCPUにより、縮小歯牙構造を表す3次元データを修正するための、対応する命令が、生成及び処理されて、このことにより、縮小歯牙構造を表す3次元データが、その命令に従って修正される。
工程S214では、工程S212で生成された、縮小歯牙構造を表す3次元データを使用して、1つ以上の支台歯形成ガイドの表面のサイズ及び形状を決定する。例えば、CPU(例えば、コンピュータプロセッサ102)は、損傷した歯牙領域から除去される、1つ以上の軸方向領域及び1つ以上の咬合領域を計算し、次いで、損傷した歯牙領域から、それらの領域を除去するために使用ことができる、支台歯形成ガイドの3次元幾何学形態を生成することができる。これらの領域は、例えば、コ−ンビームX線検査の間に生成される3次元X線データから決定される。齲蝕の範囲を決定した後に、これらの領域を除去するための、1つ以上の好適な減法的幾何学要素に対応する、3次元データを計算する。現存する齲蝕を、臨床医がドリル除去することを可能にするための、支台歯形成ガイドを設計する。各支台歯形成ガイドは、歯科用器具、例えば歯科用ドリルのビットを誘導するための、1つ以上のガイド経路部分を含む。当然ながら、このガイド経路部分を使用して、例えば、レーザーデバイス又は歯牙研削デバイスなどの、他の歯科用器具を誘導することができる。
例示的実施形態では、工程S112からの、縮小歯牙構造を表す3次元データは、その縮小歯牙構造の頂部表面(例えば、咬合面)の表現を含む。損傷した歯牙構造の頂部表面を除去する(すなわち、縮小する)ために使用される、歯科用ドリルのドリルビットの寸法を表すデータは、コンピュータ記憶デバイス(例えば、二次メモリ114)内に記憶される。工程S214では、CPU(例えば、コンピュータプロセッサ102)は、縮小歯牙構造の頂部表面を表す3次元データと、歯科用ドリルのドリルビットの規定の寸法を表すデータとを使用して、その頂部表面を縮小するために使用される支台歯形成ガイドに関するガイド経路の、対応する3次元座標を決定する、アルゴリズムを実装するプログラムを実行する。すなわち、このソフトウェアアルゴリズムは、ガイド経路の表現を生成することにより、既定の寸法のドリルビットが、そのガイド経路内に定置され、ガイド経路の表面に沿って移動される場合には、結果的に得られる歯牙構造の頂部表面が、工程S212で決定された縮小歯牙構造の頂部表面の幾何学形態と、同じ幾何学形態を有するように、損傷した歯牙構造の諸部分が除去される。
工程S214では、必要な場合には、更なる支台歯形成ガイドの表面のサイズ及び形状が選択されることにより、全ての支台歯形成ガイドを、支台歯形成手順で使用した後には、結果的に得られる歯牙構造の表面は、工程S212で決定された縮小歯牙構造の表面と、同じサイズ及び形状を有する。例えば、2つの支台歯形成ガイドを、支台歯形成手順で使用することができ、この場合、一方の支台歯形成ガイドは、損傷した歯牙構造の軸方向部分を除去するためのものであり、他方の支台歯形成ガイドは、損傷した歯牙構造の咬合部分を除去するためのものである。1つ以上の支台歯形成ガイドの表面のサイズ及び形状が決定されると、その1つ以上の支台歯形成ガイドを表す、対応する3次元データが生成される。この支台歯形成ガイドを表す3次元データはまた、各支台歯形成ガイド内の、1つ以上のガイド経路の表現も含む。
工程S216では、工程S214で生成された、1つ以上の支台歯形成ガイドを表すデータを、支台歯形成ガイドを製造するためのミリング加工ユニットに送信する。例えば、1つ以上の支台歯形成ガイドを表すデータは、通信インフラストラクチャ104を介して、ミリング加工ユニット134に送信され、このユニットは、その1つ以上の支台歯形成ガイドを表すデータに基づいて、1つ以上のアクリルブロックから、1つ以上の支台歯形成ガイドをミリング加工する。本プロセスは、工程S218で終了する。
一実施形態では、複数個のブロックが利用可能であり、この場合、各ブロックは、特定タイプの支台歯形成ガイド(例えば、咬合縮小に関する支台歯形成ガイド、又は軸方向縮小に関する支台歯形成ガイド)を形成するために最適化された、定義済みのサイズ及び形状を有する、前処理表面を含む。本実施形態によれば、工程S216では、CPU(例えば、コンピュータプロセッサ102)は、複数個のブロックを表すデータ、及び支台歯形成ガイドを表すデータを解析して、例えば、複数個のブロックのうちから、その支台歯形成ガイドへと最速の時間でミリング加工することができるとCPUが判定する、最適な1つを選択する。CPUは、選択されたブロックを特定するデータを、ミリング加工ユニット(例えば、ミリング加工ユニット134)に提供する。ミリング加工ユニットは、この選択されたブロックを特定するデータを使用して、その選択されたブロックを取得し、次いで、ミリング加工ユニットは、そのブロックを使用して支台歯形成ガイドを形成する。
以下の詳細実施例で説明されるように、工程S216で製造される1つ以上の支台歯形成ガイドを使用して、1つ以上の歯科処置を実行することができ、その歯科処置により、損傷した歯は、工程S212で計算された、縮小歯牙構造の幾何学形態(例えば、サイズ及び形状)を有することとなる。
(上記のシステムアーキテクチャ及びプロセスを使用する、詳細実施例)
図1に示すコンピュータシステム100を使用して、図2に示すカスタム化された支台歯形成ガイドを作り出すプロセスを実行することができる方法の、詳細実施例を、ここで図3A〜3F及び図4A〜4Fを参照して説明する。図3Aは、元の歯300の一例を示す。図3Bは、元の歯300に対応する、その一部分が除去された状態の、損傷した歯牙構造302を示す。例えば、損傷した歯牙構造302は、その部分が元の歯300から欠け落ちる場合にもたらされる。
損傷した歯牙構造302を有する患者は、損傷した歯牙構造302に補綴歯科物品が取り付けられることにより、元の歯300と同じ特性(例えば、サイズ、形状、色特性、構造的特性)を有する修復歯が提供されることを望む場合がある。例えば、患者は、歯科医院を訪れ、元の歯300の欠損部分と同じ構造的特性及び外観を有するクラウンを、損傷した歯牙構造302に取り付けてもらうことによって、損傷した歯牙構造302を修復してもらうことができる。
患者が歯科医院にいる間に、歯科医は、例えば、損傷した歯牙構造302の歯の表面から、歯垢又は齲蝕を擦り取ることによって、損傷した歯牙構造302の歯の表面を前処理する(工程S202)。例示的実施形態では、以下で説明するように、歯科修復処置を実行する前に、光学印象検査及びX線検査を実行して、損傷した歯牙構造に対応する3次元データを生成し、この3次元データを使用して、損傷した歯牙構造に取り付けられるクラウンに対応する、3次元データを生成する。この例示的実施形態は、損傷した歯牙材料の全領域が、患者の歯肉よりも下方に存在する場合には、特に有用とすることができる。次に、歯科医は、患者の口腔内に、デジタルカメラユニット130を挿入して、患者の口腔の内側の、損傷した歯牙構造302を含む部分(例えば、残根)の、光学印象データを取得する(工程S204)。次いで、歯科医は、X線ユニット132を使用して、患者の口腔の、損傷した歯牙構造302を含む部分のX線データを取得する(工程S206)。例えば、歯科医は、Sirona Dental Systems,Inc.製のGALLILEOSシステムを使用して、X線データを生成し、そのX線データを、GALLILEOSシステムから取得する。次いで、コンピュータプロセッサ102が、取得した光学測定データ及びX線データを既知の技術に従って処理し、損傷した歯牙構造302を表す、複合デジタル印象データを生成する(工程S208)。
次いで、コンピュータプロセッサ102は、損傷した歯牙構造302を表すこの3次元データを処理して、損傷した歯牙構造302に取り付けられると、損傷した歯牙構造302を、元の歯300と同様の外観にさせる、補綴歯科物品を表す3次元データを生成する(工程S210)。例えば、コンピュータプロセッサ102は、図3Cに示すクラウン304を表す3次元データを生成する。
次いで、コンピュータプロセッサ102は、損傷した歯牙構造302を表す3次元データを処理して、図3Dに示すような、適切な前処理ライン306を特定する。前処理ライン306は、補綴歯科物品(例えば、クラウン)が上に位置することとなる、平面を画定する。前処理ライン306を使用して、損傷した歯牙構造から除去される、1つ以上の軸方向領域を画定することができる。次いで、コンピュータプロセッサ102は、損傷した歯牙構造302を表す3次元データを処理して、補綴歯科物品が取り付けられる縮小歯牙構造内に存在すべきではない、齲蝕の区域を特定する。例えば、損傷した歯牙構造302の領域308が、齲蝕を含むものとして、損傷した歯牙構造302を表していることが複合デジタル印象データ内で特定されたと想定すると、コンピュータプロセッサ102は、図3Dに示すような、領域308を含まない縮小幾何学形態310を生成する。
コンピュータプロセッサ102は、生成された縮小幾何学形態310を使用して、図3Eに示すような縮小歯牙構造312の形状へと、損傷した歯牙構造302を成形するために使用される歯科用器具を、誘導するために使用することができる、1つ以上の支台歯形成ガイドを表す3次元データを生成する(工程S214)。
次いで、コンピュータプロセッサ102は、この1つ以上の支台歯形成ガイドを表す3次元データを、ミリング加工ユニット134に提供し、ミリング加工ユニット134は、そのデータを使用して、研削器具の切削ブレード、又はミリング加工アームを制御することにより、1つ以上の材料のブロック、例えば、アクリル材料のブロックから、1つ以上の支台歯形成ガイドを、研削又はミリング加工する(工程S216)。例えば、ミリング加工ユニット134は、工程S214で生成された3次元データを使用して、図4A〜4Fに示すような、1つ以上の支台歯形成ガイド400及び支台歯形成ガイド410を形成することができる。
図4Aは、支台歯形成ガイド400の平面図(すなわち、見下ろしの視点から眺める場合)を示す。支台歯形成ガイド400の頂部側表面402が、図4Aに示される。図4Bは、支台歯形成ガイド400の右側面図(すなわち、支台歯形成ガイド400の右に面する側に向けて見る視図)を示す。ガイド経路406が、図4Bに示すように、支台歯形成ガイド400の右側表面404の一部分を貫通して形成される。図4Cは、支台歯形成ガイド400の正面図(すなわち、支台歯形成ガイド400の前方に面する側に向けて見る視図)を示す。支台歯形成ガイド400の左側及び後側の視点は、それぞれ、右側及び正面の視図と同様であるため(ただし、反対側にある)、この実施例では示されない。クラウン304、縮小歯牙構造312、及び支台歯形成ガイド400を、同じ3次元データ、複合デジタル印象データから設計することの1つの利益は、修復歯314が適正な咬合特性を確実に有するように、クラウン304の寸法及び縮小歯牙構造312の寸法を、選択することができる点である。
図5は、損傷した歯牙構造302及び隣接する歯502〜508を含む、患者の口腔の一部分500を示す。支台歯形成ガイド400は、損傷した歯牙構造302の周囲に固定される。例えば、支台歯形成ガイド400の頂部側表面402の下方部分を、隣接する歯504及び歯506の頂部表面の、対応する部分に適合するように輪郭加工して、損傷した歯牙構造302の周囲に、支台歯形成ガイド400を固定することができる。この時点で、支台歯形成手順を実行することができ、歯科用ドリル(図示せず)のドリルビットを、ガイド経路406に通して挿入し、ガイド経路406の一方の末端部から他方の末端部へと、ガイド経路406に沿って移動させて、損傷した歯牙構造302の頂部(例えば、遠心)部分を除去する。この作業の後、結果的に得られる、損傷した歯牙構造302の頂部表面は、図3Eに示す縮小歯牙構造312の頂部表面と合致する。
図4Dは、支台歯形成ガイド410の平面図(すなわち、見下ろしの視点から眺める場合)を示す。ガイド経路414が、図4Dに示すように、支台歯形成ガイド410の頂部側表面412の一部分を貫通して形成される。図4Eは、支台歯形成ガイド410の右側面図(すなわち、支台歯形成ガイド410の右に面する側に向けて見る視図)を示す。支台歯形成ガイド410の右側表面416が、図4Eに示される。図4Fは、支台歯形成ガイド410の正面図(すなわち、支台歯形成ガイド410の前方に面する側に向けて見る視図)を示す。支台歯形成ガイド410の左側及び後側の視点は、それぞれ、右側及び正面の視図と同様であるため(ただし、反対側にある)、この実施例では示されない。
支台歯形成ガイド410は、損傷した歯牙構造302の周囲に配置することができ、歯科用器具の一部分を、ガイド経路414に通して挿入し、ガイド経路414の一方の末端部から他方の末端部へと移動させて、損傷した歯牙構造302の軸方向部分を除去することができる。
図1に示すコンピュータシステム100を使用して、図2に示すカスタム化された支台歯形成ガイドを作り出すプロセスを実行することができる方法の、別の詳細実施例を、ここで図6A、6B、及び図7A〜7Hを参照して説明する。図6Aは、修復される予定の損傷した歯600の、描画の一実施例を示す。この損傷した歯600の描画は、歯牙部分602及び歯肉部分604を含む。コンピュータシステム100は、患者の歯702の取得済みの光学印象データ(工程S204)及びX線データ(工程S206)を処理することによって生成される、複合デジタル印象データ(工程S208)を使用して、歯牙部分602の描画に対応する3次元データを生成する。
患者の歯702に取り付けられる補綴歯科物品の、幾何学形態の決定(工程S210)の後、コンピュータシステム100は、その補綴歯科物品が、支台歯形成手順が実行された後に取り付けられる、縮小歯牙構造の幾何学形態を決定する(工程S212)。図6Bは、工程S212で決定された縮小歯牙構造の幾何学形態に対応する、幾何学形態を有する、縮小歯牙部分606を有する、損傷した歯600の描画を示す。図6Bはまた、支台歯形成手順を実行することによって、患者の歯702から除去される部分に対応する、部分608も示す。すなわち、部分608に対応する、患者の歯702の部分が除去された後、患者の歯702は、図6Bに示す縮小歯牙部分606の幾何学形態に対応する、幾何学形態を有することとなる。
縮小歯牙構造の幾何学形態の決定(工程S212)の後、コンピュータシステム100は、患者の歯702の諸部分を除去することにより、図6Bに示す縮小歯牙部分606の構造に対応する構造を、歯702が有するようにさせるための、支台歯形成手順の間に使用される、2つの支台歯形成ガイド708及び支台歯形成ガイド724に対応する、3次元支台歯形成ガイドデータを生成する。
図7Aは、図6Aに示す歯牙部分602に対応する、損傷した歯702を含む、患者の口腔の一部分700を示す。この患者の口腔の部分700はまた、隣接する歯704及び歯706、並びに支台歯形成ガイド708も含む。支台歯形成ガイド708は、上側表面710、第1中間表面712及び第2中間表面714(図7Dに示す)、並びに底部表面716を含む。ガイド部分718が、第1中間表面712と第2中間表面714との間に形成される。
図7Bは、患者の歯702〜706を覆って定置される、支台歯形成ガイド708を示す。図7Cは、支台歯形成ガイド708のガイド部分718内に挿入された、歯科用器具720の一部分722である。図7Dは、線分VII−VII’(図7Cに示す)に沿った、断面図を示す。歯科専門家は、歯科用器具720の部分722を、ガイド部分718に通して移動させ、患者の歯702の咬合部分を除去する。すなわち、歯科用器具720の部分722を、ガイド部分718に沿って、その一方の末端部から他方へと移動させることによって、歯702の頂部部分が除去される。結果的に得られる702の頂部部分の構造は、この時点で、図6Bに示す縮小歯牙部分606の頂部部分(標識せず)に対応する。
図7Eは、支台歯形成ガイド724を中に有する、患者の口腔の一部分700を示す。支台歯形成ガイド724は、患者の歯702の軸方向部分を除去するように、歯科用器具720の部分722を誘導するための、ガイド部分726及びガイド部分728を含む。
図7Fは、患者の歯702〜706を覆って定置される、支台歯形成ガイド724を示す。図7Fはまた、ガイド部分726及びガイド部分728内に、歯科用器具720の部分722を挿入する前の、支台歯形成ガイド724の上に定置される、歯科用器具720も示す。図7Gは、図7Fに示す支台歯形成ガイド724の、別の視図を示す。図7Hは、支台歯形成ガイド724のガイド部分728内に挿入された、歯科用器具720の部分722を示す。歯科専門家は、ガイド部分728の一方の末端部から、その他方の末端部へと、歯科用器具720の部分722を移動させ、歯702の軸方向部分を除去する。このプロセスを、ガイド部分726に関して繰り返し、歯702の更なる軸方向部分を除去する。歯702の軸方向部分が、上述のように除去された後、結果的に得られる、損傷した歯702の軸方向部分の構造は、この時点で、図6Bに示す縮小歯牙部分606の軸方向部分(標識せず)に対応する。
上述の実施例では、コンピュータシステム100は、損傷した歯702の咬合部分及び軸方向部分を除去するための、2つの支台歯形成ガイド(すなわち、支台歯形成ガイド708及び支台歯形成ガイド724)に対応する、3次元データを生成する。しかしながら、コンピュータシステム100は、損傷した歯702の、2つよりも多いか又は少ない部分を除去するための、2つよりも多い又は少ない支台歯形成ガイドに対応する、3次元データを生成することが可能である点が、当業者には容易に理解されるであろう。例えば、コンピュータシステム100は、5つの支台歯形成ガイドに対応する3次元データを、工程S214で生成することが可能である。この場合には、1つの支台歯形成ガイドを使用して、損傷した歯702の咬合部分を除去することが可能であり、4つの支台歯形成ガイドを使用して、損傷した歯702の、4つの異なる軸方向部分を除去することが可能である。損傷した歯702の軸方向部分を除去するための、各支台歯形成ガイドには、損傷した歯702の外周の4分の1に対応する、ガイド経路が提供されることにより、損傷した歯702の全周囲から、確実に歯牙材料を除去することが可能である。当然ながら、損傷した歯702の任意数の部分を除去するための、選択された数の、若しくは所望の数の、支台歯形成ガイドを設計及び製造することにより、損傷した歯牙構造702内に、任意の所望の接続幾何学形態を作り出すことができる。
関連分野の当業者には、本説明を考慮することで理解されるように、本明細書で説明される例示的態様は、単一のコンピュータを使用して、又は上述の様々な機能を実行するための制御ロジックでそれぞれがプログラムされる、複数のコンピュータを含む、コンピュータシステムを使用して、実装することができる。
上述の様々な実施形態は、例として提示されているものであり、限定するものではない。本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、それらの実施形態では、形態及び詳細の様々な変更(例えば、異なるハードウェア、通信プロトコルなど)を実施することができる点が、関連分野の当業者には明らかとなるであろう。それゆえ、本発明は、上述の例示的実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びその等価物によってのみ、規定されるべきである。
上述の説明は、損傷した歯牙構造を表す3次元データを解析して、補綴歯科物品の構造と、その補綴歯科物品が取り付けられる損傷した歯牙構造を前処理するための、対応する支台歯形成ガイドとを決定する、例示的実施形態との関連で説明されている。しかしながら、本開示及び本発明は、その機能性のみに限定されるものではない。実際には、損傷した歯牙構造を修復するために組み合わせて使用される、複数個の補綴歯科物品のための、複数個の支台歯形成ガイドを形成することもまた、本発明の範囲内である。補綴歯科物品を受容する動物の歯に取り付けるために使用することができる、支台歯形成ガイドを、仮に、設計し、評価し、形成する場合に、上述の方法の様々な工程を適合させる方法が、当業者には、本開示を考慮することで明らかとなるであろう。
更には、添付される図面は、本明細書で説明される機能性を強調するものであり、例示的実施例として提示されることを、理解すべきである。本発明のアーキテクチャは、十分に柔軟かつ設定変更可能であることにより、図面に示されるもの以外の方法で、利用(及び操作)することができる。
更には、本明細書で説明される例示的実施形態は、支台歯形成ガイドを解析及び/又はシミュレートすることに限定されるものではない。本明細書で説明される例示的実施形態は、材料のブロックから形成することができる、事実上あらゆるタイプの前処理ガイドを、解析及び/又はシミュレートするために、使用することができる。更には、本明細書では、オペレータが、本明細書での手順の特定の機能を実行するという文脈で説明されるが、他の実施例では、その手順は、オペレータの入力を使用することなく、完全に自動的に実行することができる点を理解すべきである。

Claims (20)

  1. カスタム支台歯形成ガイドを形成する方法であって、
    少なくとも1つの歯の構造の光学測定値を取得する工程と、
    前記少なくとも1つの歯の構造のX線撮影をする工程と、
    前記取得した光学測定値と前記X線撮影を関連付けて、前記少なくとも1つの歯の構造のモデルを形成する工程と、
    前記少なくとも1つの歯の構造のモデルに基づいて、縮小歯牙構造のモデルを生成する工程と、前記縮小歯牙構造のモデルに基づいて、少なくとも1つの支台歯形成ガイドを提供する工程とを含む、方法。
  2. 前記歯牙構造のモデルが、神経腔、歯の接触表面、及び疾患歯牙材料のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記提供する工程が、前記少なくとも1つの支台歯形成ガイドを表す3次元データを生成する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つの支台歯形成ガイドが、少なくとも1つのガイド経路を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記支台歯形成ガイドの前記少なくとも1つのガイド経路が、歯科用器具を誘導して、前記歯牙構造内に接続幾何学形態を形成することができ、前記接続幾何学形態が、インレー、アンレー、ブリッジ、クラウン、及びベニアのうちの少なくとも1つの、前記歯牙構造への接続に関するものである、請求項4に記載の方法。
  6. 前記提供する工程が、ミリング加工ユニット又は研削ユニットを使用して、前記少なくとも1つの支台歯形成ガイドを形成する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記縮小歯牙構造のモデルを表示する工程と、
    前記縮小歯牙構造のモデルを修正するための命令に応答して、前記表示する工程の間に、前記縮小歯牙構造のモデルを修正する工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記縮小歯牙構造に取り付けられる補綴歯科物品のモデルを生成する工程と、
    前記補綴歯科物品のモデルに基づいて、前記補綴歯科物品を提供する工程とを更に含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記補綴歯科物品のモデルを表示する工程と、
    前記補綴歯科物品のモデルを修正するための命令に応答して、前記表示する工程の間に、前記補綴歯科物品のモデルを修正する工程とを更に含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記縮小歯牙構造のモデルが、前記歯牙構造のモデル及び前記補綴歯科物品のモデルに基づいて生成される、請求項8に記載の方法。
  11. カスタム支台歯形成ガイドを形成するためのシステムであって、
    前記カスタム支台歯形成ガイドを製作するための命令を有するプログラムを記憶する、記憶ユニットと、
    前記記憶ユニット内に記憶される前記プログラムの制御下で動作する、コンピュータプロセッサとを含み、前記コンピュータプロセッサが、
    少なくとも1つの歯の構造の光学測定値を取得し、
    前記少なくとも1つの歯の構造のX線撮影をし、前記取得した光学測定値と前記X線撮影を関連付けて、前記少なくとも1つの歯の構造のモデルを形成し、
    前記少なくとも1つの歯の構造のモデルに基づいて、縮小歯牙構造のモデルを生成し、前記縮小歯牙構造のモデルに基づいて、少なくとも1つの支台歯形成ガイドを提供するように動作する、システム。
  12. 前記歯牙構造のモデルが、神経腔、歯の接触表面、及び疾患歯牙材料のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記少なくとも1つの支台歯形成ガイドが、前記少なくとも1つの支台歯形成ガイドの電子的モデルである、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記少なくとも1つの支台歯形成ガイドが、少なくとも1つのガイド経路を含む、請求項11に記載のシステム。
  15. 前記支台歯形成ガイドの前記少なくとも1つのガイド経路が、歯科用器具を誘導して、前記歯牙構造内に接続幾何学形態を形成することができ、前記接続幾何学形態が、インレー、アンレー、ブリッジ、クラウン、及びベニアのうちの少なくとも1つの、前記歯牙構造への接続に関するものである、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記少なくとも1つの支台歯形成ガイドの前記モデルを使用して、前記少なくとも1つの支台歯形成ガイドを形成する、ミリング加工ユニットを更に含む、請求項13に記載のシステム。
  17. 前記縮小歯牙構造のモデルを表示する、ディスプレイユニットを更に含み、前記コンピュータプロセッサが、前記縮小歯牙構造のモデルを修正するための命令に応答して、前記ディスプレイユニットが前記モデルを表示する間に、前記縮小歯牙構造のモデルを修正する、請求項11に記載のシステム。
  18. 前記コンピュータプロセッサが、
    前記縮小歯牙構造のモデルに取り付けられる、補綴歯科物品のモデルを生成し、前記補綴歯科物品のモデルに基づいて、前記補綴歯科物品を提供するように、更に動作する、請求項11に記載のシステム。
  19. 前記補綴歯科物品のモデルを表示する、ディスプレイユニットを更に含み、前記コンピュータプロセッサが、前記補綴歯科物品のモデルを修正するための命令に応答して、前記ディスプレイユニットが前記モデルを表示する間に、前記補綴歯科物品のモデルを修正する、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記縮小歯牙構造のモデルが、前記歯牙構造のモデル及び前記補綴歯科物品のモデルに基づいて生成される、請求項11に記載のシステム。

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