JP2014501929A - 診断方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含む方法が提供される。
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、そして、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含み、
このとき、前記決定工程(vi)は、閾値数と比較したMCM結合細胞の測定に基づくものであり、該閾値より上または該閾値と同じ測定値は膀胱癌もしくは膀胱癌のリスクを表す、
方法を提供する。閾値数は、少なくともおよそ10細胞、例えばおよそ30または50細胞であってよい。好ましくは、閾値数は、少なくともおよそ50細胞、例えばおよそ50から400細胞、例としておよそ50から200、または50から100細胞である。好ましくはまた、閾値数はおよそ50細胞である。
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、そして、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含み、
このとき、前記決定工程(vi)は、閾値数と比較したMCM結合細胞の測定に基づくものであり、該閾値より上または該閾値と同じ測定値は膀胱癌もしくは膀胱癌のリスクを表す、
方法を提供する。閾値数は、少なくともおよそ10細胞、例えばおよそ30または50細胞であってよい。好ましくは、閾値数は、少なくともおよそ50細胞、例えばおよそ50から200細胞、または50から100細胞である。好ましくはまた、閾値数はおよそ50細胞である。
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、そして、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含み、
このとき、前記決定工程(vi)は、閾値数と比較したMCM結合細胞の測定に基づくものであり、該閾値より上または該閾値と同じ測定値は膀胱癌もしくは膀胱癌のリスクを表す、
方法を提供する。閾値数は、少なくともおよそ10細胞、例えばおよそ30または50細胞であってよい。好ましくは、閾値数は、少なくともおよそ30細胞、例えばおよそ50から400細胞、例としておよそ50から200細胞、または50から100細胞である。好ましくはまた、閾値数はおよそ30細胞である。典型的に、被検体は肉眼的血尿を呈していない。
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、そして、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含み、
このとき、前記決定工程は、閾値数と比較したMCM結合細胞の測定に基づくものであり、該閾値より上または該閾値と同じ測定値は膀胱癌もしくは膀胱癌のリスクを表す、
方法を提供する。閾値数は、少なくともおよそ10細胞であってよい。好ましくは、閾値数は、少なくともおよそ200細胞、例えばおよそ200から400細胞である。好ましくはまた、閾値数はおよそ200細胞である。
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、そして、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含み、
このとき、前記決定工程(vi)は、閾値数と比較したMCM結合細胞の測定に基づくものであり、該閾値より上または該閾値と同じ測定値は膀胱癌もしくは膀胱癌のリスクを表す、
方法を提供する。閾値数は、少なくともおよそ10細胞であってよい。好ましくは、閾値数は、少なくともおよそ50細胞、例えばおよそ50から400細胞、例としておよそ50から200、または50から100細胞である。好ましくはまた、閾値数はおよそ50から100細胞、例えばおよそ70から80細胞である。
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、そして、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含み、
このとき、前記決定工程(vi)は、閾値数と比較したMCM結合細胞の測定に基づくものであり、該閾値より上または該閾値と同じ測定値は膀胱癌もしくは膀胱癌のリスクを表す、
方法を提供する。閾値数は、少なくともおよそ10細胞、例えばおよそ10から50細胞である。好ましくは、閾値数はおよそ10以下、例えば5から10細胞である。
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させ、場合によって該細胞をPap染色と接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含む方法を提供する。
i)被検体から単離された体液試料を提供する工程、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する工程、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる工程、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する工程、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める工程、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する工程、
vii)被検体の予期される膀胱癌/膀胱癌それぞれを予防および/または治療するための治療処方計画を決定する工程、および、
viii)該治療処方計画を投与して、被検体の予期される膀胱癌/膀胱癌それぞれを予防および/または治療する工程
を含む方法を提供する。
(i)試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
(ii)該細胞試料を、ミニ染色体維持2(MCM2)ポリペプチドおよび/またはミニ染色体維持7(MCM7)ポリペプチドを結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、そして、
(iii)該特異的結合メンバーの細胞試料への結合を決定する、
ことを含む方法を提供する。
材料および方法
アデンブルックズ病院で行った本試験では、定期的に外科外来(アデンブルックズ病院泌尿器科、ケンブリッジ)を訪問した合計246人の患者を、膀胱癌の可能性または再発について試験した。以前の試験では、移行上皮癌(TCC)を持つすべての患者の生態は便宜上2つの主なグループに分けることができたことを示した。
1.肉眼的血尿、すなわち、尿中の明らかな血液所見を呈して、膀胱癌の可能性の早急な検査のために初めてクリニックを訪れた患者(GH患者)、および、
2.過去のある時期に膀胱癌の陽性生検診断を下され、腫瘍の性質および悪性度に応じた治療を受け、現在膀胱鏡検査のために来ていた患者(CS患者)。
a.前染色プロトコール組織像スライド。スライドは、酒精および水を順に用いてキシレンから再水和し、マイクロ波中でpH6のクエン酸緩衝液中で10+10分間抗原検索を行った。次いでスライドを水で洗浄し、自動染色機にかけた。
b.前染色プロトコール細胞診スライド。まず、スライドを50%エタノールに5分間浸し、蒸留水にてすすぎ、TBSに置いた。pH7.8のEDTA緩衝液中で抗原検索を行い、次いでスライドを20分間室温で冷ました。スライドを水、その後緩衝液ですすぎ、自動染色機にかけた。
c.自動染色機染色プロトコール(Envision HRP) Dako Kit 5007。一連の染色は、ペルオキシダーゼブロックと5分間のH2O2とさらに5分間のH2O2を伴う。次いでスライドをTBS緩衝液にて3回すすぎ、抗体とコントロールを加えて60分おき、TBS緩衝液にて2回すすぎ、Envision HRPを加えて30分置いた。最後に、スライドをTBS緩衝液にて2回すすぎ、DAB基質を加えて5分置いた。
d.後染色プロトコール。初回の自動染色機染色プロトコールの後、スライドを水ですすぎ、CuSO4に3分間浸し、水ですすぎ、ヘマトキシリンにて10秒間対比染色した。次いで、スライドを水、その後スコット水道水にて40秒間すすぎ、水ですすぎ、酒精、つまりアルコールおよびキシレンにて2回脱水した。最後に、スライドにDPXにてカバーガラスをかけた。
1.尿中の膀胱癌細胞の検出に用いる本プロトコールは、MCM2/DAB(ジアミノベンジジン)組み合わせによる臨床上皮BC細胞の染色に基づく。
2.核内のMCM2抗体(The MRC Cancer Cell Unit, Hutchison MRC Research Centre, Hills Road, Cambridge, CB2 OXZ)の結合と発色団DABの効果は、白色顕微鏡下での暗褐色核染色によって可視化することができる。
3.上皮膀胱細胞にICC染色を応用するための方法論は以下の通りである。
A.前染色プロトコールは、50%メタノールにスライドを5分間浸し、蒸留水にてすすぎ、抗原検索のためにpH7.8のEDTA緩衝液に95℃、45分間置く。
B.45分後、容器を室温で20分間冷まし、蒸留水にてすすぎ、その後スライドを自動染色機に置く。
C.染色手順には、DAKO Envisionキット5007を用い、スライドに5分間H2O2を添加し、TBS緩衝液にて3回すすぐペルオキシダーゼブロックを行う。
D.ブロック手順の後、400分の1に希釈したMCM抗体にてスライドを処理し、60分間インキュベートし、次いで再度TBS緩衝液にて3回すすぐ。
E.この手順の後、Envision HRPをスライドに30分間添加する。
F.次いで、スライドを緩衝液にて2回すすいだ後、DABを10分間添加する。
G.スライドを再度緩衝液にて1回、蒸留水にて1回すすぎ、硫化銅溶液を5分間スライドに添加し、次いで蒸留水にてすすぐ。
H.染色が完了した後、スライドを標準的なnon−gynae SOPに従ってPAPにて対比染色する。
肉眼的血尿(GH)患者
肉眼的血尿(クリニックに来た患者の尿中の可視的鮮血)を初めて呈する患者において、10〜400のMCM染色細胞の範囲に対する6つのMCM閾値を実証した。各症例において、感度割合、すなわち既知の膀胱癌陽性組織を有する患者と、特異度割合、すなわち膀胱悪性腫瘍に基づく組織所見を示さない患者を、生検データに対して測定した。
MCM閾値=30 陽性生検に対して常法の液体ベースの細胞診スライドに30以上の染色MCM細胞が存在する患者では、その100%すべての患者が本試験を用いて検出されるであろう。同時に、陰性生検情報を得た患者では、MCM試験によって72%の特異度の結果が検出される。
MCM閾値=50 膀胱癌陽性生検患者において50以上の染色細胞のMCM閾値を有する患者では、その悪性腫瘍検出について92%の感度がある。同時に、50未満の染色細胞のMCM閾値を有する陰性生検患者では、この陰性所見の定義について83%の偶発(チャンス)がある。
MCM閾値=100 MCM閾値が陽性生検組織に対して100以上の染色細胞であるとき、その陽性結果の検出について75%の感度がある。それに応じて、陰性生検結果を有する同じ患者群では、腫瘍が存在しないことを示す89%の特異度がある。
MCM閾値=200 200以上の染色細胞のMCM閾値がある患者では、この患者における悪性腫瘍検出について陽性生検組織に対して67%の感度がある。それに応じて、200未満の染色MCM細胞がある患者では悪性腫瘍が存在しないことを示す98%の特異度がある。
MCM閾値=400 MCM閾値が400以上であるとき、その患者における悪性腫瘍検出について陽性生検に対して42%の感度がある。同時に、400未満のMCM染色細胞を有する患者では示した陰性生検に対して98%の特異度が記録される。
本グループの患者では、膀胱癌陽性生検の既往があり、これは通常最も一般的なタイプの移行上皮癌(TCC)である。存在するとしても、悪性細胞が尿中に排出される場合には他のタイプの癌も検出されるであろう。
MCM閾値=30 30以上の染色細胞のMCM閾値では、これらの患者での悪性腫瘍を検出する生検陽性組織に対して95%の感度がある。同時に、生検陰性患者では膀胱腫瘍の再発がないことを示す54%の特異度がある。
MCM閾値=50 これら患者では、MCM閾値が50以上の染色細胞である場合、生検陽性組織とMCM染色細胞との間に90%の感度がある。同時に、膀胱腫瘍の所見がないことを示す患者における生検陰性組織に対して69%の特異度がある。
MCM閾値=100 MCM閾値が100以上の染色細胞である本患者群では、これらの患者での悪性腫瘍を検出する生検陽性材料に対して90%の感度がある。同時に、膀胱腫瘍の再発が存在しないことを示す生検陰性個体では81%の特異度がある。
MCM閾値=200 200以上の染色細胞のMCM閾値を有するこれら患者では、組織試料では生検陽性悪性腫瘍を有する患者を検出する90%の感度がある。同時に、生検陰性個体において再発が起こっていないことを示す96%の特異度がある。
MCM閾値=400 本患者群では、生検陽性患者において膀胱腫瘍の再発が生じていることを示す53%の感度がある。同時に、生検陰性患者において再発が起こっていない患者を検出する98%の特異度がある。
第三の被検体群には、標準50mlの尿試料を採取するよう依頼した(アバディーンロイヤル診療所およびアデンブルックズ病院(ケンブリッジ)の両泌尿器外来科で患者が行った通りに)。ここでは、個体が泌尿器疾患および特に感染の所見または既往がないことを要件とした。本グループを、一連の膀胱癌試験にあるすべての患者、肉眼的血尿を呈する患者(初診)および膀胱鏡検査のためにクリニックに戻ってきた患者両方の正常コントロールとした。すべての該被検体の尿は、全く同じように、同じ染料(MCM2)を用いた同じ方法によって、そして同じ時間軸内(4時間未満)に分析した。
MCM閾値=30 正常な尿において30染色MCM細胞の閾値では、その正常値の33%の感度と67%の特異度があった。これは比較データの増加が重要であることを示し、異常所見がないことを示す特異度が増加するにつれて、悪性腫瘍の可能性を示す感度が低減する。
MCM閾値=50 50以上のMCM染色細胞数を有するこれら尿試料では、23%の試料がいくらかの染色と適度な感度を示したのに対して、77%が悪性腫瘍の転帰がないとする特異度を示した。
MCM閾値=100 正常な尿において100以上の染色MCM細胞が見られた場合、更なる調査について陽性の転帰を示す15%の感度があるのに対して、同時に、その心配がないことを示す85%の特異度があった。
MCM閾値=200 200以上のMCM染色細胞が見られた場合、炎症または悪性腫瘍の可能性の4%の感度と、その心配または障害の所見がないことを示す96%の特異度があった。
MCM閾値=400 正常被検体の尿において400以上の染色MCM細胞が見られた場合、懸念の所見、特に悪性腫瘍がないことを示す0%の感度と、そのような障害または懸念が存在しないことを示す100%の特異度があった。
GHクリニックにおける94%の陽性生検は50以上のMCMにより正確に同定され、6%が偽陰性となる。
CSクリニックにおける67%の陰性生検は50未満のMCMにより正確に同定され、33%が偽陽性となる。
CSクリニックにおける83%の陽性生検が50以上のMCMにより正確に同定され、17%が偽陰性となる。
77%の正常な尿が異常を示すMCM染色特徴の所見を示さなかったのに対して、23%の正常な尿が50以上のMCM染色細胞の割合であったことを示した。
材料および方法
ブラッドフォールドロイヤル診療所、アデンブルックズ病院(ケンブリッジ)、ホーマートン病院(ロンドン)およびウェスタン総合病院(エディンバラ)の英国全域の4つの異なる病院で行った本試験では、定期的に各病院の泌尿器外科外来を訪問した合計107人の患者を、膀胱癌の可能性または再発について試験した。以前の試験では、移行上皮癌(TCC)について調査されたか、またはTCC陽性生検の膀胱鏡調査のために戻ってきたすべての患者の生態は便宜上2つの主なグループに分けることができたことを示した。
1.肉眼的血尿、すなわち、尿中の明らかな血液所見を呈して、膀胱癌の可能性の早急な検査のために初めてクリニックを訪れた患者(GH患者)であり、このグループには顕微鏡的血尿、すなわち視覚的診断でなく尿中での生化学的血液所見を呈して初めて訪れた患者も含まれる、および、
2.過去のある時期に膀胱癌の陽性生検診断を下され、腫瘍の性質および悪性度に応じた治療を受け、現在膀胱鏡検査のために来ていた患者(CS患者)。
肉眼的血尿(GH)患者
肉眼的血尿(クリニックに来た患者の尿中の可視的鮮血)を初めて呈する患者において、10〜400のMCM染色細胞の範囲に対する6つのMCM閾値を実証した。各症例において、感度割合、すなわち既知の膀胱癌陽性組織を有する患者と、特異度割合、すなわち膀胱悪性腫瘍に基づく組織所見を示さない患者を、生検データに対して測定した。
これは、10MCM陽性細胞のMCM染色細胞閾値を用いたとき、陽性生検に対して100%の感度が達成され、その患者群では31%の特異度であることが実証される。
MCM閾値=30(図2)
陽性生検に対して常法の液体ベースの細胞診スライドに30以上の染色MCM細胞が存在する患者では、その100%すべての患者が本試験を用いて検出されるであろう。同時に、陰性生検情報を得た患者では、MCM試験によって63%の特異度の結果が検出される。
MCM閾値=50(図3)
膀胱癌陽性生検患者において50以上の染色細胞のMCM閾値を有する患者では、その悪性腫瘍検出について83%の感度がある。同時に、50未満の染色細胞のMCM閾値を有する陰性生検患者では、この陰性所見の定義について81%の偶発(チャンス)、すなわち特異度がある。
MCM閾値=100(図4)
MCM閾値が陽性生検組織に対して100以上の染色細胞であるとき、その陽性結果の検出について83%の感度がある。それに応じて、陰性生検結果を有する同じ患者群では、腫瘍が存在しないことを示す81%の特異度がある。
MCM閾値=200(図5)
200以上の染色細胞のMCM閾値がある患者では、この患者における悪性腫瘍検出について陽性生検組織に対して83%の感度がある。それに応じて、200未満の染色MCM細胞がある患者では悪性腫瘍が存在しないことを示す88%の特異度がある。
MCM閾値=400(図6)
MCM閾値が400以上であるとき、その患者における悪性腫瘍検出について陽性生検に対して83%の感度がある。同時に、400未満のMCM染色細胞を有する患者では示した陰性生検に対して87%の特異度が記録される。
本グループの患者では、膀胱癌陽性生検の既往があり、これは通常最も一般的なタイプの移行上皮癌(TCC)である。存在するとしても、悪性細胞が尿中に排出される場合には他のタイプの癌も検出されるであろう。
MCM染色閾値が10染色細胞である場合、本グループでは生検陽性である患者の検出について100%の感度がある。同様に、生検陰性群では膀胱癌の再発を有さない患者の検出について39%の特異度がある。
MCM閾値=30(図8)
30以上の染色細胞のMCM閾値では、これらの患者での悪性腫瘍を検出する生検陽性組織に対して100%の感度がある。同時に、生検陰性患者では膀胱腫瘍の再発がないことを示す64%の特異度がある。
MCM閾値=50(図9)
これら患者では、MCM閾値が50以上の染色細胞である場合、生検陽性組織とMCM染色細胞との間に100%の感度がある。同時に、膀胱腫瘍の所見がないことを示す患者における生検陰性組織に対して82%の特異度がある。
MCM閾値=100(図10)
MCM閾値が100以上の染色細胞である本患者群では、これらの患者での悪性腫瘍を検出する生検陽性材料に対して91%の感度がある。同時に、膀胱腫瘍の再発が存在しないことを示す生検陰性個体では91%の特異度がある。
MCM閾値=200(図11)
200以上の染色細胞のMCM閾値を有するこれら患者では、組織試料では生検陽性悪性腫瘍を有する患者を検出する91%の感度がある。同時に、生検陰性個体において再発が起こっていないことを示す93%の特異度がある。
MCM閾値=400(図12)
本患者群では、生検陽性患者において膀胱腫瘍の再発が生じていることを示す82%の感度がある。同時に、生検陰性患者において再発が起こっていない患者を検出する93%の特異度がある。
本患者群では、肉眼的血尿、すなわちクリニックに来た患者の尿中に可視的鮮血を初めて呈する患者と、加えて以前の治療およびその後の治療の腫瘍について生検陽性であり膀胱鏡検査(CS)のためにクリニックに戻ってきた患者からのデータであり、これらの症例を、移行上皮細胞生検陽性腫瘍を有する単一群の患者として表す。
MCM染色閾値が10染色細胞である場合、本グループでは生検陽性である患者の検出について100%の感度がある。同様に、生検陰性群では膀胱癌の再発を有さない患者の検出について37%の特異度がある。
MCM閾値=30(図14)
30以上の染色細胞のMCM閾値では、これらの患者での悪性腫瘍を検出する生検陽性組織に対して100%の感度がある。同時に、生検陰性患者では膀胱腫瘍の再発がないことを示す63%の特異度がある。
MCM閾値=50(図15)
MCM閾値が50以上の染色細胞である本患者群では、生検陽性組織とMCM染色細胞との間に94%の感度がある。同時に、膀胱腫瘍の所見がないことを示す患者における生検陰性組織に対して82%の特異度がある。
MCM閾値=100(図16)
MCM閾値が100以上の染色細胞である本患者群では、これらの患者での悪性腫瘍を検出する生検陽性材料に対して88%の感度がある。同時に、膀胱腫瘍の再発が存在しないことを示す生検陰性個体では88%の特異度がある。
MCM閾値=200(図17)
200以上の染色細胞のMCM閾値を有するこれら患者では、組織試料では生検陽性悪性腫瘍を有する患者を検出する88%の感度がある。同時に、生検陰性個体において再発が起こっていないことを示す92%の特異度がある。
MCM閾値=400(図18)
本患者群では、生検陽性患者において膀胱腫瘍の再発が生じていることを示す82%の感度がある。同時に、生検陰性患者において再発が起こっていない患者を検出する92%の特異度がある。
50歳以上の正常被検体のグループを、肉眼的血尿または過去に生検陽性疾患を有していた膀胱鏡検査のいずれかを呈する患者の集団ベースのコントロールとして用いた。この被検体のデータ(正常クリニックという)は感度以外全く同じように注釈を付けた。つまり、生検上の陽性腫瘍の所見は記録しなかった。これは、これら被検体が正常コントロールのメカニズムとして膀胱鏡も生検も受けていないことと関連する。
MCM染色細胞閾値に10のMCM陽性細胞を用いている本被検体群では、疾患が存在しないことを裏付ける18%の特異度がある。本群の残りの被検体は、ここで取り上げた症状が否定されたとしても、泌尿器感染または一ないしは他の臨床分類の混同と関連していたかもしれない。
MCM閾値=30(図20)
30以上の染色MCM細胞が存在するこれら被検体では、慣例的な液体ベースの細胞診スライドにおいて、36%の被検体が膀胱腫瘍の所見がないことを示す特異度を示した。
MCM閾値=50(図21)
50以上の染色細胞のMCM閾値を有する被検体では、腫瘍発生の所見がないことを示す55%の特異度があった。
MCM閾値=100(図22)
尿中に100以上の染色細胞のMCM閾値を有する本被検体群では、膀胱癌の所見がないことを示す91%の特異度がある。
MCM閾値=200(図23)
200以上の染色細胞のMCM閾値が存在する本被検体群では、悪性膀胱疾患の所見がないことを示す91%の特異度がある。
MCM閾値=400(図24)
この例では、MCM閾値が400以上である場合、これら被検体に膀胱癌の所見がないことを示す91%の特異度がある。
本患者群では、たとえこれら患者がGHクリニックへの紹介の70%以下を構成するとしても、特にTCC頻度が低い。ゆえに、彼らは、患者の膀胱鏡が共通して陰性である、つまり腫瘍が見られないのでほとんどが生検を受けていない重要な患者群を含む。更なる診断試験としてMCMを使用することは、膀胱癌がないことを確認する上で非常に有益である。
10以上の染色細胞のMCM閾値が存在する本患者群では、膀胱癌の所見が存在しないことを示す80%の特異度がある。生検所見がない場合には感度は求められない。
MCM閾値=30(図26)
30以上の染色細胞のMCM閾値が存在する本患者群では、膀胱癌の所見が存在しないことを示す90%の特異度がある。
MCM閾値=50(図27)
50以上の染色細胞のMCM閾値が存在する本患者群では、膀胱癌の所見が存在しないことを示す90%の特異度がある。
MCM閾値=100(図28)
100以上の染色細胞のMCM閾値が存在する本患者群では、膀胱癌の所見が存在しないことを示す90%の特異度がある。
MCM閾値=200(図29)
200以上の染色細胞のMCM閾値が存在する本患者群では、膀胱癌の所見が存在しないことを示す93%の特異度がある。
MCM閾値=400(図30)
400以上の染色細胞のMCM閾値が存在する本患者群では、膀胱癌の所見が存在しないことを示す97%の特異度がある。
GHクリニックにおける83%の陽性生検は50以上のMCMにより正確に同定され、17%が偽陰性となる。
CSクリニックにおける82%の陰性生検は50未満のMCMにより正確に同定され、18%が偽陽性となる。
CSクリニックにおける100%の陽性生検が50以上のMCMにより正確に同定され、0%が偽陰性となる。
55%の正常な尿は異常を示すMCM染色特徴の所見を示さなかったのに対して、45%の正常な尿は50以上のMCM染色細胞の割合であったことを示した。
MHクリニックでの90%の尿は異常を示すMCM染色特徴の所見を示さなかったのに対して、10%は50以上のMCM染色細胞の割合であったことを示した。
加えて、CSクリニックでの200以上の染色細胞のMCM閾値では、MCMとPAP(慣例的細胞診)との間で84.6%のTCCが同定され、重要なことに、本患者群では、97.2%は膀胱腫瘍の再発がないことが認められた。
泌尿器クリニックで再調査した患者の慣例的な追跡調査の一部として、過去に膀胱癌陽性生検があった患者に追跡調査を実施した。このような患者への追跡調査のパターンは、繰り返しの調査および膀胱鏡検査のための一連の来院を初めの2年間は平均年に4回、3年目および4年目は年に2回、それ以降腫瘍再発の所見が見られなければ年に1回が最良の方法であることを示した。しかしながら、いずれのセンターでも多くの症例において、組織学的に膀胱癌の根拠はなく実際に癌の再発はないが、尿試験において顕著にMCM陽性であった患者がいたことは興味深いことであった。あるセンターでは、5人の患者が最後の18か月に再検討されたが、すべての患者はCSクリニックのもので、そのセンターでの偶発的定期調査で退院した。しかしながら、18か月から2年の期間内での症例の再発に基づいて、この5人の患者は急性調査のために来院し、再生検を行ったところ、すべてが悪性膀胱疾患を持っていた(表1)。発明者等は、MCMは、過去に生検陰性であったがMCM陽性であった患者の予後の指標となり、このような患者の膀胱癌転帰および患者管理の点で価値があると考える。
Claims (34)
- 膀胱癌を罹患しているかまたは罹患するリスクにある被検体を検出する方法であって、
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含む方法。 - 前記決定工程(vi)が閾値数と比較したMCM標識細胞の測定に基づき、このとき該閾値より上または該閾値と同じ測定値が膀胱癌もしくは膀胱癌のリスクを表す、請求項1に記載の方法。
- 被検体が膀胱癌と関連する症状を呈する、請求項1または2に記載の方法。
- 膀胱癌の症状が血尿を含む、請求項3に記載の方法。
- 閾値数が少なくともおよそ10細胞である、請求項1から4のいずれか一に記載の方法。
- 閾値数が少なくともおよそ30細胞である、請求項5に記載の方法。
- 閾値数が少なくともおよそ50細胞である、請求項6に記載の方法。
- 閾値数がおよそ50から400である、請求項7に記載の方法。
- 被検体が膀胱癌を以前に発症したことがある、または再発した、請求項1または2に記載の方法。
- 閾値数が少なくともおよそ10細胞である、請求項1から9のいずれか一に記載の方法。
- 閾値数が少なくともおよそ30細胞である、請求項10に記載の方法。
- 閾値数が少なくともおよそ50細胞である、請求項11に記載の方法。
- 閾値数が少なくともおよそ200細胞である、請求項12に記載の方法。
- 閾値数がおよそ200から400である、請求項13に記載の方法。
- 膀胱癌に罹患している、または罹患するリスクにある被検体の検出方法であって、
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含み、
このとき、該決定工程(vi)が閾値数と比較したMCM結合細胞の測定に基づくものであり、該閾値より上または該閾値と同じ測定値が膀胱癌もしくは膀胱癌のリスクを表す、方法。 - 閾値数が少なくともおよそ50細胞である、請求項8に記載の方法。
- 閾値数がおよそ50から400細胞である、請求項9に記載の方法。
- 閾値数がおよそ50細胞である、請求項10に記載の方法。
- 膀胱癌の既往を有するかまたは再発している被検体における膀胱癌の検出方法であって、
i)被検体から単離された体液試料を提供する、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める、そして、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する、
ことを含み、
このとき、該決定工程(vi)が閾値数と比較したMCM結合細胞の測定に基づくものであり、該閾値より上または該閾値と同じ測定値が膀胱癌もしくは膀胱癌の再発のリスクを表す、方法。 - 閾値数が少なくともおよそ200細胞である、請求項19に記載の方法。
- 閾値数がおよそ200から400細胞である、請求項9に記載の方法。
- 閾値数がおよそ200細胞である、請求項10に記載の方法。
- 体液が尿である、請求項1から22のいずれか一に記載の方法。
- MCMがMCM2、3、4、5、6および7からなる群から選択される、請求項1から23のいずれか一に記載の方法。
- MCMがMCM2、5および7からなる群から選択される、請求項24に記載の方法。
- MCMがMCM2および7からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
- MCMがMCM2である、請求項26に記載の方法。
- MCMがMCM7である、請求項1から27のいずれか一に記載の方法。
- 細胞が、体液試料の濾過により体液試料から単離される、請求項1から28のいずれか一に記載の方法。
- 特異的結合メンバーが、抗体またはその断片である、請求項1から29のいずれか一に記載の方法。
- 抗体がモノクローナル抗体である、請求項30に記載の方法。
- 細胞数がフローサイトメトリーにより測定される、請求項1から31のいずれか一に記載の方法。
- 細胞数が自動細胞計数機を用いて測定される、請求項1から31のいずれか一に記載の方法。
- 膀胱癌に罹患しているか、または罹患すると思われる被検体を診断および治療する方法であって、
i)被検体から単離された体液試料を提供する工程、
ii)該試料から細胞を単離して、細胞試料を提供する工程、
iii)該試料を、ミニ染色体維持(MCM)ポリペプチドに結合することができる特異的結合メンバーと接触させる工程、
iv)該細胞試料への該特異的結合メンバーの結合を測定する工程、
v)該特異的結合メンバーに結合した該細胞試料中の細胞を計数して、細胞数を求める工程、
vi)該細胞数に基づいて、該被検体が膀胱癌を有するかまたは有するリスクにあるか否かを決定する工程、
vii)被検体の予期される膀胱癌/膀胱癌それぞれを予防および/または治療するための治療処方計画を決定する工程、および、
viii)該治療処方計画を投与して、被検体の予期される膀胱癌/膀胱癌それぞれを予防および/または治療する工程
を含む方法。
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