JP2014501701A - Ch4含有気体供給流から汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を分離する方法 - Google Patents

Ch4含有気体供給流から汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を分離する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、(a)汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を含むCH含有気体供給流を、汚染物質又は複数の汚染物質の混合物の昇華温度よりも低い温度を有する低温の多孔質体の中に入れて通過させ、CH含有気体供給流を昇圧において低温の多孔質体の表面と接触させて、固体の汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を含む多孔質体と、汚染物質が減少した生成物ガスとを得て;そして、(b)圧力を低下させて、流体の汚染物質又は複数の汚染物質の混合物と、低温の多孔質体とを得て;(c)流体の汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を除去する;工程を含み;汚染物質が、CO、硫化水素、メルカプタン、シロキサン、及び硫化カルボニル、或いはこれらの混合物から選択される、CH含有気体供給流から汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を分離する方法を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CH含有気体供給流から汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を分離する方法を提供する。
埋立地ガス(LFG)は、埋立地における有機廃棄物の嫌気分解によって形成される。LFGは、主として、いずれも温室効果ガスとして知られているCH及びCOから構成されている。放出を避ける最も安価なオプションは、LFGを回収し、それを焼却施設に送ることである。しかしながら、CHは価値のある成分であるので、LFGは再生可能なエネルギー源として役立つ潜在性を有する。LFGを商業グレードのCHに転化させるためには、幾つかの分離及び精製工程、例えば汚染物質のCO、HO、及び時にはHSを除去することが必要である。
吸着、膜、及び極低温処理のような幾つかの分離技術が、バイオガス処理の分野において適用又は研究されている。全ての技術はその有利性及び欠点を有する。
1つの特に広く適用されている分離技術は吸着である。吸着による気体混合物からの例えばCOの分離は、吸着剤表面における平衡容量の差(例えばゼオライト13X)、或いは吸収速度における差(例えば炭素モレキュラーシーブ3K)に基づく。吸着プロセスは、通常は、3つの充填床から構成され、それらは、例えば吸着、排気、再加圧、及び生成物すすぎ工程といった異なるサイクルで運転される。Grande及びRodrigues(Grande C.A., Rodrigues A.E., (2007), Biogas to Fuel by Vacuum Pressure Swing Adsorption I. Behavior of Equilibrium and Kinetic-Based Adsorbents, Ind. Eng. Chem. Res., 46, 4595-4605)においては、2種類の異なる吸着剤、即ち炭素モレキュラーシーブ3K及びゼオライト13Xを用いてCHからCOを分離する真空圧力スイング吸着プロセスが記載されている。このプロセスの欠点は、得られるCHの比較的低い純度、及び高いエネルギー消費量である。更に、Grande及びRodriguesのプロセスにおいては、水及び他の汚染物質は予め除去されていることが前提である。これは、これらの化合物はCOの収着を妨げる可能性があるからである。
他の方法は、約5.2bara及び−56.7℃であるCOの三重点と、液体COはCOの三重点より高い特定の温度及び圧力においてしか存在することができないという事実とを利用する。
US7,073,348においては、内部で冷媒流体を蒸発させながら、燃焼排ガスを熱交換器の外表面と接触させることによって、大気圧において燃焼排ガスからCOを捕捉する方法が開示されている。固体のCOが熱交換器の外壁上に堆積する。特定の運転時間の後、交換器の外部部分上での燃焼排ガスの流れ、及び交換器の内部での冷媒流体の流れを、それぞれ第2の並行な熱交換器に切り替える。第1の熱交換器の外表面上に堆積した固体COを、5.2barの圧力において−78.5℃から−56.5℃に再加熱して、COを液相として回復させる。
熱交換器は高価であり、熱交換及び固体COの堆積のために利用できる面積が限られている。冷媒は連続的に蒸発器の表面に冷却を与えるので、COの大部分は蒸発器の上流側の上に堆積し、これによって固体COの不均一な分布がもたらされる。また、運転中において、固体CO層が蓄積されるので蒸発器上での圧力降下が大きくなる。更に、堆積した固体CO層の厚さが増加するにつれて、熱伝達に対する抵抗が増加し、これにより冷媒の非効率な使用がもたらされる。したがって、高価で比較的損傷しやすい蒸発器装置を短い堆積/除去サイクルで運転する必要があり、これによって蒸発器装置が迅速な温度変化に曝され、これは機械的な観点から不利である。
US4,265,088においては、2以上の充填塔を用いて高温の排気ガスを処理する方法が開示されている。US4,265,088の方法においては、高温の排気ガスを、COの昇華温度よりも低い温度に冷却した充填塔中に導入する。COを昇華させ、それによって排気ガスから捕捉する。次に、充填塔に真空を加えて固体COの蒸発を誘発させることによって、昇華した固体のCOを充填塔から取り出す。しかしながら、かかる方法は、低濃度のCOを含む排気ガスを処理するためにしか用いることができない。排気ガスが高濃度のCOを含む場合には、真空の使用は非現実的になる。或いは、US4,265,088においては、処理した排気ガスを用いて充填塔から固体COを取り出すことが開示されている。しかしながら、これは、COが処理された排気ガスの少なくとも一部の中に再導入されるという欠点を有する。
WO2009047341においては、冷却、捕捉、及び回収サイクルで運転する3つの並行の充填床の動的運転に基づいて、燃焼排ガスからCOを分離する方法が記載されている。WO2009047341の方法においては、燃焼排ガスを低温粒子の固定床と接触させて、その上でCOを固体として昇華させる。続いて、その上に固体COを有する粒子を暖かいガスと接触させて、粒子を加熱し、二酸化炭素を蒸発させる。最後に、加熱した粒子を再び冷却する。
WO2009047341の方法は、純粋なCOを復活させることに焦点をおいており、したがってその上に固体COを有する粒子を加熱するために施す暖かいガスは、それ自体実質的に純粋なCOである。このため、プロセスをそれぞれが別の固定床内で行われる3つの別々のサイクル工程で運転する必要性が生じ、ここで、中間工程においては、充填床のCOを取り出して固体のCOを昇華温度よりも高い温度に曝露し、それによって充填床の温度が上昇し、一方、後段の工程においては、加熱された固定床を冷却してCOの昇華温度よりも低い温度に戻すことが必要である。
米国特許第7,073,348号明細書 米国特許第4,265,088号明細書 国際公開第2009/047341号
Grande C.A., Rodrigues A.E., (2007), Biogas to Fuel by Vacuum Pressure Swing Adsorption I. Behavior of Equilibrium and Kinetic-Based Adsorbents, Ind. Eng. Chem. Res., 46, 4595-4605
より簡単で、よりエネルギー集約型でなく、高純度のCHを製造することができる、埋立地ガスのようなCH含有ガスを精製する方法に対する必要性が当該技術において存在する。
ここで、少なくともCOを除去することによって、本明細書において上記で述べた欠点なしに、埋立地ガスのようなCH含有ガスを精製することができることが新たに見出された。同様に、CH含有ガスから、硫化水素(HS)、メルカプタン(又はチオール、RSH)、シロキサン、及び硫化カルボニル(COS)のような汚染物質を取り除くことができる。
したがって、本発明は、次の工程:
(a)汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を含むCH含有気体供給流を、汚染物質又は複数の汚染物質の混合物の昇華温度よりも低い温度を有する低温の多孔質体の中に又はそれを通して通過させ、CH含有気体供給流を昇圧において低温の多孔質体の表面と接触させて、固体の汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を含む多孔質体と、汚染物質が減少した生成物ガスとを得て;そして
(b)圧力を低下させて、流体の汚染物質又は複数の汚染物質の混合物と、低温の多孔質体とを得て;
(c)流体の汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を除去する;
工程を含み;
汚染物質が、CO、硫化水素、メルカプタン、シロキサン、及び硫化カルボニル、或いはこれらの混合物から選択される、CH含有気体供給流から汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を分離する方法を提供する。特に、本発明は、次の工程:
(a)COを含むCH含有気体供給流を、COの昇華温度よりも低い温度を有する低温の多孔質体の中に又はそれを通して通過させ、CH含有気体供給流を少なくとも4bar絶対圧の圧力において低温の多孔質体の表面と接触させて、固体のCOを含む多孔質体と、COが減少した生成物ガスとを得て;そして
(b)圧力を少なくとも2bar低下させて、流体のCOと、低温の多孔質体とを得て;
(c)流体のCOを除去する;
工程を含む、CH含有気体供給流からCOを分離するための方法を提供する。本発明方法は、表面を有する予め冷却した多孔質体を用いてCOを堆積させる。かかる多孔質体は限られた量の冷熱しか貯蔵できず、したがって堆積させることができるCOの量も限定される。その結果、CO堆積物の大きい蓄積が起こり得ず、分離器上での圧力降下の発生が大きく阻止される。
多孔質体を用いることによって、単位体積あたりの大きい比表面積を、熱交換及びCOの堆積のために利用することができる。これによって、プロセスの効率を向上させることができる。
工程(b)において圧力を少なくとも2bar低下させることによって、固体のCOが蒸発し、一方で同時に多孔質体が冷却される。これによって、多孔質体を冷却してCOの昇華温度よりも低い温度に戻して、多孔質体を工程(a)において再使用することができるようにするために必要なエネルギーの量が大きく減少する。
本方法は、従来技術の方法において用いられる高価な蒸発器と比べて設備コストを制限した比較的簡単なプロセス装置を用いて運転することができる。更に、本方法は、2つの別々の並行な固定床のみを用いて運転することができる。
図1は、COを捕捉するためのシステムの概要図を与える。 図2は、COを捕捉するためのシステムの他の概要図を与える。 図3は、COの堆積中の充填床内での温度プロファイルのグラフ表示を与える。 図4は、COの堆積中の充填床内の質量堆積量プロファイルのグラフ表示を与える。 図5は、充填床からのCOの除去中の充填床内での温度プロファイルのグラフ表示を与える。 図6は、充填床からのCOの除去中の充填床内での質量堆積量プロファイルのグラフ表示を与える。 図7は、初めに冷却した床にCH/HS/CO混合物を供給した際の140秒後の、シミュレーションした(a)軸温度及び(b)質量堆積量プロファイルのグラフ表示を与える。 図8は、温度の関数としてのCO及びHSの飽和蒸気圧のグラフ表示を与える。
本発明は、例えばCOを含むCH含有気体供給流からCOを分離するために低温の多孔質体を使用することに関する。低温の多孔質体をCH含有気体供給流と接触させて、これによって低温の多孔質体を中間エネルギー貯蔵体として用い、即ち限定量のエネルギーを貯蔵し、これを用いてCOを昇華させる。これに対して、公知の熱交換器は熱を実質的に即時に移動させる、即ちエネルギーの中間貯蔵は行われない。同様に、硫化水素(HS)、メルカプタン(又はチオール、RSH)、シロキサン、及び硫化カルボニル(COS)のような汚染物質を、CH含有気体供給流から分離することができる。
熱伝達は、少なくとも部分的に、熱伝達のために利用できる表面積によって定まると認識される。通常は、プレート熱交換器は約500m/mの比表面積を有する。モノリス状の充填材は遙かに大きい比表面積を有することができ、3500m/m程度の大きさ又はこれよりも更に大きくすることができる。
捕捉サイクルとも呼ぶ本発明方法の工程(a)においては、CH含有気体供給流を、4bar絶対圧又はそれよりも高いCOの圧力において、好ましくは4〜50bar絶対圧、より好ましくは5〜40bar絶対圧、更により好ましくは5〜15bar絶対圧の範囲の圧力において低温体と接触させる。低温体の温度は三重点の温度よりも低い。CH含有気体供給流中のCOが昇華し、低温体の表面上に固体のCOとして堆積し、これによって固体のCOを含む多孔質体が得られる。COが低温の多孔質体の上に堆積するので、低温の多孔質体の温度が上昇する。本明細書において、昇華とは、液相が存在しない気体の固体への又は固体の気体への相転移を指す。純粋なCOは大気圧において約−78℃の昇華温度を有し、希釈すると昇華温度は低下することを留意すべきである。通常は、20体積%のCOを含む燃焼排ガスは、大気圧において約−93℃の昇華温度を有する。したがって、本明細書において、COの昇華温度とは、常にその時点で適用されているプロセス条件下でのCOの昇華温度を指す。
CH含有気体供給流を、多孔質体の中又はこれを通して通過させることによって、低温の多孔質体と接触させる。COが減少した生成物ガスが得られ、多孔質体から排出される。
十分なCOが低温の多孔質体内に堆積したら、捕捉サイクルを終了し、CH含有気体供給流の供給を停止する。本発明方法の工程(b)においては、次に、工程(a)において多孔質体を曝露した圧力を少なくとも2bar低下させることによって、固体のCOを含む多孔質体の表面から固体のCOを除去する。圧力を低下させることによって、固体のCOが蒸発して流体のCO、好ましくは気体のCOを与える。更に、蒸発のための熱が多孔質体から引き抜かれるので、それから固体のCOを蒸発させる多孔質体が冷却される。その結果、蒸発後の多孔質体の温度が、工程(a)から得られる固体COを含む多孔質体の温度と比べて低下する。好ましくは、工程(b)で得られる低温の多孔質体は、COの昇華温度、即ち工程(a)のプロセス条件に対応するCOの昇華温度よりも低い温度を有する。これによって、例えばWO2009047341に記載されているような従来技術の極低温プロセス(ここでは、固体のCOを含む多孔質体を加熱することによって固体のCOを蒸発させる)を凌ぐ大きな有利性が与えられる。固体のCOを含む多孔質体を加熱してCOを蒸発させる場合には、蒸発後に得られる多孔質体は、工程(a)から得られる固体のCOを含む多孔質体の温度よりも高い温度を有する。その結果、従来技術の極低温プロセスにおいては、多孔質媒体を工程(a)に再循環する場合には、多孔質媒体を再冷却するために非常により大きいエネルギーが必要である。
好ましくは、工程(b)においては、工程(a)において低温の多孔質媒体をCH含有気体供給流と接触させた圧力に応じて、圧力を2〜49bar、より好ましくは4〜39barの範囲に低下させる。更により好ましくは、圧力は大気圧に低下させる。これは全ての場合において、真空ポンプのような更なる手段を提供する必要なしに達成することができる最も大きな圧力差である。最大の圧力低下を起こさせることによって、蒸発及び同時冷却の複合効果が最適になる。
好ましくは、圧力低下は、短時間、好ましくは最大で30秒間、より好ましくは最大で10秒間、更により好ましくは最大で1秒間行い、時間の下限は所望の圧力低下を起こすのに必要な最小時間であり、多孔質体のデザイン、及び多孔質体を支持する任意の装置の制約によって設定される。圧力は、固体のCOを含む低温の多孔質体をフラッシングすることによって、所望の圧力、好ましくは大気圧に低下させることができる。固体のCOを含む低温の多孔質体をフラッシングすることによって、圧力の迅速な低下が達成される。
工程(b)で得られる流体のCOを、本発明の工程(c)において除去する。好ましくは、低温の多孔質体を流体流、好ましくは気体流でフラッシングすることによって、流体のCOを除去する。好ましくは、低温の多孔質体をフラッシングするのに用いる流体流は、工程(b)において得られる低温の多孔質体と接触させる条件下でのCOの昇華温度と同等か又はこれより高い昇華温度を有する相当濃度の流体又は気体は含まない。本明細書において相当濃度とは、低温の多孔質体をフラッシングするのに用いる流体流の体積を基準として5体積%より多く、好ましくは1体積%より多く、より好ましくは0.5体積%より多い濃度を指す。かかる気体は、工程(b)において得られる低温の多孔質体上に固体の堆積物を形成することができる。低温の多孔質体をフラッシングするのに用いる気体流の好ましい気体成分としては、N、H、He、Ne、Ar、Kr、CH、又はこれらの1以上を含む混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい流体流は乾燥空気を含む。空気は多少のCOを含むが、その濃度は本発明方法にとって有意ではない。空気中のHOは工程(b)において得られる低温の多孔質体上に望ましくなく堆積する可能性があるという事実のために、乾燥していない空気よりも乾燥空気が好ましい。本明細書において、乾燥空気とは、乾燥空気の体積を基準として1体積%未満、より好ましくは0.5体積%未満、更により好ましくは0.05体積%未満のHOを含む空気を指す。通常は、HOの蒸気圧は、例えば−110℃において3.6×10−9barであり、したがって−110℃の空気は、大気圧において殆ど水を含むことができない(ppbレベル)。したがって、空気を冷却して低温の液体を形成すると、殆ど又は殆ど全てのHOが空気冷却器内で凝縮又は凍結析出する。場合によっては、空気は、冷却する前にまず乾燥して、空気を冷却するのに用いる冷却装置内に氷が蓄積するのを阻止する。
好ましくは、低温の多孔質体をフラッシングするのに用いる流体流を低温の多孔質体の中又はそれを通して通過させることによって、低温の多孔質体をフラッシングする。
本明細書において上述したように、工程(b)の圧力解放中においては、COのために蒸発熱が与えられるので、多孔質体は冷却される。多孔質体の温度は、COの昇華温度、即ち工程(a)のプロセス条件に対応するCOの昇華温度よりも低い温度に低下させることができ、したがってプロセスの次の工程(a)において直接用いることができるが、本発明の更なる工程(d)において、多孔質体を更に冷却し、より好ましくは多孔質体を、工程(a)の開始時における昇華温度よりも低い温度を有する低温の多孔質体の元々の温度に近いか又は更には実質的にこれと同等である温度に冷却することが好ましい可能性がある。これは、COの昇華温度よりも低い温度を有する低温の流体流、好ましくは低温の気体流を、低温の多孔質体の中及びこれを通して通過させて低温の多孔質体を更に冷却することによって行うことができる。
低温の流体流は、任意の好適な低温の流体、好ましくは低温の気体であってよい。より好ましくは、低温の流体は、工程(c)において低温の多孔質体をフラッシングするのに用いる流体流である。この場合には、工程(c)及び(d)を組み合わせて、COの昇華温度よりも低い温度を有する流体流を低温の多孔質体の中及びそれを通して供給することによって、流体の二酸化炭素の除去及び低温の多孔質体の更なる冷却を同時に行うことができる。低温の流体は、多孔質体を冷却することを可能にするのに十分な量で与えなければならないと認識される。更に、低温の流体の温度はCOの昇華温度よりも低くなければならない。多孔質体を十分に冷却するために、低温の流体は、好ましくは−200〜−90℃、より好ましくは−175〜−100℃の範囲の温度を有していてよい。同時に硫化水素を大きく除去することを考慮する場合には、多孔質体の初期温度は−150℃程度の低さであることが必要である可能性がある。
低温の流体は、任意の方向で多孔質体の中及びそれを通して通過させることができる。低温の流体が多孔質体を通して通過するにつれて、それは加熱される。しかしながら、多孔質体から排出される流体流はなお比較的低温であり、即ち雰囲気空気よりも低温であり、場合によっては多孔質体の所望の温度、即ち工程(a)において用いるのに好適な温度よりも更に低温である。したがって、工程(d)において多孔質体から排出される低温の流体を多孔質体に再循環して戻すことが好ましい。好ましくは、工程(d)において多孔質体から排出される低温の流体は、多孔質体に再循環する前に冷却する。工程(c)及び(d)を組み合わせる場合には、工程(d)において多孔質体から排出される初めの低温の流体は、多孔質体から取り出される流体のCOを含む。このCOを含む低温の流体は再循環せず、その代わりに廃棄する。多孔質体から排出される低温の流体のCO含量が十分に低くなった後に、工程(d)において多孔質体から排出される低温の流体の再循環を開始することができる。
好ましくは、COを含むCH含有気体供給流を工程(a)において第1の流れの方向で低温の多孔質体の中及びそれを通して通過させる場合には、工程(c)及び/又は(d)において、低温の流体流を、CH含有気体供給流の流れの方向と同じ(並流モードとも呼ぶ)又は反対(対向流モードとも呼ぶ)の流れの方向で、低温の多孔質体の中及びそれを通して通過させる。CH含有気体供給流を低温の多孔質体の中及びそれを通して通過させるにつれて、低温の多孔質体内に、CH含有気体供給流の流れの方向と反対の方向に低温領域から高温領域への温度プロファイルが形成される。この温度プロファイルは、CH含有気体供給流が、低温の多孔質媒体と比べて暖かく、低温の多孔質媒体を加熱して多孔質体の出口に高温領域を形成するという事実のために生起する。工程(c)及び/又は(d)において与えられる低温の流体を、CH含有気体供給流と同じ方向で多孔質媒体の中及びそれを通して通過させる場合には、高温領域は多孔質媒体の全長にわたる。したがって、好ましくは、工程(c)及び/又は(d)において、低温の流体流は、CH含有気体供給流の流れの方向と反対の流れの方向で低温の多孔質体の中及びそれを通して通過させる。その結果、高温領域は、多孔質媒体の全長にわたる必要はなく、多孔質媒体の高温側において多孔質媒体から抜け出る。
本発明方法においては、COを低温の多孔質体の上に堆積させる工程(a)は捕捉サイクル又はCO捕捉サイクルとも呼び、一方、工程(b)、(c)、及び場合によっては(d)はCO除去及び冷却サイクル、又はCO回収及び冷却サイクルと呼ぶ。
プロセスの工程(a)の間においては、CH含有気体供給流の流れを低温の多孔質体に供給することによって、CH含有気体供給流を低温の多孔質体の中及びそれを通して通過させる。工程(b)において圧力を低下させる前に、多孔質体、即ち工程(b)における固体のCOを含む多孔質体へのCH含有気体供給流の流れを停止する。圧力を解放した時点で多孔質体内に残留しているCH含有気体供給物質は、その後の工程(c)において流体COと一緒に多孔質体から取り出すことができる。或いは、多孔質体へのCH含有気体供給物質の流れを停止した時点で多孔質体内に残留しているCH含有気体供給物質は、物体が未だその圧力にある時に多孔質体からフラッシングする。残留しているCH含有気体供給物質を取り出した後のみに、プロセスの工程(b)にしたがう圧力減少がされる。好ましくは、多孔質体内に残留しているCH含有気体供給物質は、多孔質体内に残留しているCH含有気体供給物質の少なくとも一部がフラッシングされるまで、CH含有気体供給流と同等の圧力で固体のCOを含む多孔質媒体の中及びそれを通して低温の流体流を通過させることによってフラッシングする。続いて、本発明の工程(b)にしたがって圧力を低下させる。これは、工程(c)において流体のCOと共に失われるCHがより少ないという有利性を有する。
好ましくは、工程(a)において固体のCOを含む多孔質体が晒された圧力よりも少なくとも2bar低い圧力を有する低温の流体を供給することによって、工程(a)において固体のCOを含む多孔質体が晒された圧力を低下させることにより、工程(b)および(c)が組み合わされ、また、好ましくは工程(d)も組み合わされる。
好ましくは、多孔質体は固定床の形態である。好ましくは、多孔質体はモノリス状、例えばセラミックフォームである。同等に好ましい態様においては、多孔質体は、粒子、好ましくはモノリス状の粒子を含む。場合によっては、粒子を互いに焼結させる。かかる多孔質体は高い比表面積を与えることができ、これは熱交換及びCOの堆積のために利用できる面積のために有益である。モノリス体を用いる有利性としては、より低い圧力降下、及びマスフロント、特に多孔質体を通る熱前線のより少ない軸方向分散が挙げられる。
本方法によって、CH含有気体供給流からCOを連続的に分離することができる。動的運転されている固定床の形態の低温体を用いることによって、多孔質体が中間エネルギー貯蔵体として用いられる。したがって、本方法は、2つの固定床(2つより多くすることができるが、必須ではない)の形態の少なくとも2つの多孔質体を与えることによって連続的に運転することができる。この床は、
(i)工程(a);及び
(ii)(b)、(c)、及び場合によっては(d);
のサイクルを同時に行う。
固定床は非同調的に運転する、即ち任意の1つの時点において、1つの床で工程(a)(CO捕捉サイクル)を運転し、1つの床で(b)、(c)、及び場合によっては(d)(CO除去及び冷却サイクル)の一連の工程を運転する。工程(a)を運転する床が限度一杯である場合には、(b)、(c)、及び場合によっては(d)の一連の工程に切り替え、他の床をそれに応じて切り替える。
固定床は任意のタイプの固定床であってよい。固定床は、別々の存在;直列又は並列で運転する複数の固定床;であってよく、あるいは、より大きい固定床の構成の一部、区域、又はセクションによって形成することができる。
固定床を用いる場合には、本発明方法の工程(a)中に固体のCOが固定床内に堆積する。しかしながら、これは有意な大きさの圧力降下、或いは更には固定床の閉塞をもたらさないことを留意すべきである。これは、固定床全体の任意の位置に蓄えられる冷負荷(cold duty)とも呼ばれる限定量のエネルギーのためである。−110℃の初期温度でのCOの昇華に関しては、最大CO質量堆積量は、固体材料の体積熱容量に応じて多孔質体1mあたり50kgより少ない。固体のCOを含む多孔質体が約1000〜1500kg/mの密度を有すると仮定すると、CO堆積層の多孔度に応じて、これは3〜5体積%に相当する。そのような体積は、構造化又は非構造化充填材(20体積%を超えるか又は30体積%より多い多孔度を容易に有することができる)の中に容易に蓄えることができる。而して、捕捉サイクル中の閉塞又は許容できない圧力降下の増大に関連する問題を本質的に回避することができる。これは、本発明方法の主要な有利性の1つである。
本発明方法を用いて、埋立地ガス又は天然ガスのようなCOを含む任意のCH含有気体供給流からCOを除去することができる。好ましくは、気体供給流は、少なくとも3体積%のCO、好ましくは5〜75体積%の範囲のCO、より好ましくは10〜35体積%のCOを含む。昇華によるCOの分離の有効性を最大にするためには、CH含有気体供給流中の他の気体化合物は、低温の多孔質体の温度よりも低い凝縮又は昇華温度を有することが好ましい。他の気体化合物の好適な例としては、N、O、H、CHが挙げられる。上記にもかかわらず、CH含有気体供給流はHSも含んでいてよい。COが昇華する条件は、HS(1barにおいて、その凝縮温度は約−60℃であり、固化温度は約−82℃である)を捕捉するのにも好適である。したがって、本発明方法を用いて、CH含有気体供給流からHSを除去することもできる。好ましくは、CH含有気体供給流は、0〜40体積%の範囲のHS、より好ましくは0〜20体積%のHS、更により好ましくは0〜5体積%のHSを含む。ここで、本発明方法を用いて二酸化炭素を含まない気体流からHSを除去することもできることが留意される。
上記にもかかわらず、CH含有気体供給流は、種々の汚染物質及び微量化合物、特にメルカプタン、硫化カルボニル、並びにハロゲン化物及びケイ素含有化合物(例えばシロキサン)も含んでいてよく、これらも本発明方法を用いて気体供給流から除去することができる。多孔質体の初期温度は、除去する化合物の凝縮温度よりも低くなるように選択しなければならない。
CH含有気体供給流がHOを含む場合には、気体供給流を、好ましくは存在する全HOを基準として80重量%〜100重量%、又は実質的に100重量%の範囲が除去されるようにまず脱水することが有益である可能性がある。より好ましくは、HOの90〜99.9重量%、更により好ましくは95〜99.5重量%を除去する。しかしながら、気体供給物質を予備処理してHOを除去することは必要ない。本発明方法への気体供給流中にHOが存在している場合には、HOをCOと一緒に除去、即ち気体供給流から分離することができる。COが昇華する条件は、COの昇華温度よりも十分に高い温度で凝縮及び固化するHOを捕捉するのにも好適である。したがって、本発明方法を用いてCH含有気体供給流からHOを除去することもできる。多孔質体からのHOの効率的な除去を達成するためには、工程(b)において圧力を少なくとも10bar低下させることが好ましい。低い温度における水の非常に低い蒸気圧のために、圧力低下によって全ての水を除去することはできない可能性がある。したがって、好ましくは、多孔質体を周期的に別の熱処理にかけて、本発明方法の通常運転中に堆積した水を除去する。したがって、本発明方法は、本発明方法において処理する前に気体供給流から除去することが必要なHOがより少ないか又は更にはそのようなHOがないという有利性を与える。その後に水及びCOの分離を行って、得られた流体のCO流出流から水を除去することができる。
好ましくは、CH含有気体供給流は、−20〜350℃、より好ましくは0〜100℃、更により好ましくは5〜50℃の範囲の温度で供給する。
好ましくは、CH含有気体供給流は、昇圧、好ましくは、少なくとも、−20℃〜350℃、より好ましくは0〜100℃の範囲の、COの昇華温度よりも低い温度を有する低温体とそれを接触させる圧力で供給する。少なくともそれを低温体と接触させる圧力でCH含有気体供給流を供給することによって、それを低温体と接触させる前にCH含有気体供給流を圧縮する必要性が排除される。
多孔質体は、限定量の冷熱を貯蔵することができる任意の材料から製造することができる。好ましくは、かかる物体は、貯蔵することができるエネルギー(冷熱)の量を最大にする高い体積熱容量を有する材料で構成する。少なくとも1×10J/mKの体積熱容量、より好ましくは1×10〜5×10J/mKの範囲の体積熱容量を有する材料が特に好ましい。有利には、材料は比較的低コストで豊富に入手できるものである。好適な材料の例としては、金属、特に鋼、ステンレススチール、及びアルミニウム、アルミナ、及びコージライトが挙げられる。また、天然のれき(pebble)も用いることができる。
熱伝達及び固体COの堆積を最適にするために、多孔質体は高い比表面積を有することが好ましい。好ましくは、物体は、少なくとも1000m/m、好ましくは1000〜100000m/m、より好ましくは2000〜50000m/mの範囲の比表面積を有する。
低温の物体は、COの昇華温度よりも低い任意の温度を有していてよい。COを昇華させるために十分なエネルギーを効率的に与えるために、低温体は、−200〜−90℃の範囲、好ましくは−175〜−100℃の範囲の温度を有することが好ましい。
図1及び2を参照して、本発明にしたがって気体供給流からCOを分離するための好適なプロセスラインアップを説明する。
図1においては、CO捕捉(工程(a))、並びにCO除去及び冷却サイクル(工程(b)、(c)、及び(d))のためのシステムの概要図が与えられている。図1においては、固体充填材の固定床105を含む容器100が与えられている。CO捕捉工程中に入口111を通してCOを含む加圧したCH含有気体供給流を容器100に供給するための導管110が与えられている。COが減少したCH含有気体供給流を、出口116を通して容器100から排出するための更なる導管115が与えられている。場合によっては、供給流を容器100に供給する前にCOを含むCH含有気体供給流を加圧及び冷却するための1以上の圧縮器及び冷却器(図示せず)が与えられる。更に、容器100から排出されるCOが減少した供給流を更に加圧するための1以上の圧縮器(図示せず)を与えることができる。
CO除去及び冷却工程中に入口156を通して流体を冷却器155に供給するための導管150が与えられている。出口161を通して低温の流体を冷却器155から取り出し、固体充填材の固定床105を含む容器100の入口165に低温の流体を供給するための更なる導管160が与えられている。出口171を通して容器100から排出される加熱された低温流体を、導管173を通して供給して導管150内の流体と混合するための導管170が与えられている。COを含む低温の流体をシステムから除去するための更なる導管175が与えられている。導管150への導管180を通して、更なる流体をシステムに供給することができる。場合によっては、導管150内の流体の圧力を増加させるために、圧縮器(図示せず)を導管150内に与える。圧縮器は、導管150及び173の交点の前後、好ましくはかかる交点の後に配することができる。
図2においては、CH含有気体供給流に対して反対の方向で低温の流体を通過させるのに好適な、CO捕捉工程(a)、並びにCO除去及び冷却サイクル(工程(b)、(c)、及び(d))のためのシステムが与えられている。
図2においては、固体充填材の固定床105を含む容器100が与えられている。CO捕捉工程中に入口111を通してCOを含む加圧したCH含有気体供給流を容器100に供給するための導管110が与えられている。COが減少したCH含有気体供給流を、出口116を通して容器100から排出するための更なる導管115が与えられている。場合によっては、供給流を容器100に供給する前にCOを含むCH含有気体供給流を加圧及び冷却するための1以上の圧縮器及び冷却器(図示せず)が与えられる。更に、容器100から排出されるCOが減少した供給流を更に加圧するための1以上の圧縮器(図示せず)を与えることができる。
CO除去及び冷却工程中に入口206を通して流体を冷却器205に供給するための導管200が与えられている。出口211を通して低温の流体を冷却器205から取り出し、固体充填材の固定床105を含む容器100の入口215に低温の流体を供給するための更なる導管210が与えられている。出口221を通して容器100から排出される加熱された低温流体を、導管223を通して導管200内の流体と混合するための導管220が与えられている。COを含む低温流体をシステムから除去するための更なる導管225が与えられている。導管200への導管230を通して、更なる流体をシステムに供給することができる。場合によっては、導管200内の流体の圧力を増加させるために、圧縮器(図示せず)を導管200内に与える。圧縮器は、導管200及び223の交点の前後、好ましくはかかる交点の後に配することができる。
図1及び2は概要図を与えることが認識されるであろう。供給流又は(低温の)流体流のいずれかの供給を行うか又は停止するために、容器100へ及び容器100からのそれぞれの導管、或いはシステム内の任意の他の好適な位置に、バルブ(図示せず)を導入することができる。
好ましくは、固定床を支持するために、極低温断熱材料を有する円筒形のステンレススチール容器を用いる。容器は、−150℃〜300℃の範囲の運転温度に耐えることができるように設計しなければならないことが認識されるであろう。更に、容器は、運転圧力、及び本発明方法の工程(b)において行われる圧力降下に耐えることができるように設計しなければならない。このために、例えば特定の溶接技術を用いることが必要で、構成材料の選択が限定される可能性がある。
COの昇華温度よりも低い温度を有する流体を受容又は移送するように配される流体のための入口及び出口は、好ましくは−150℃〜雰囲気温度の範囲の温度に耐えることができなければならず、一方、COの昇華温度よりも高い温度を有する流体を受容又は移送するように配される流体のための入口及び出口は、−80〜300℃の範囲の温度に耐えなければならない。好ましくは、入口及び出口は断熱してエネルギー損失を阻止する。
好ましくは、図1及び2に示すシステムは、
(i)工程(a);及び
(ii)(b)、(c)、及び場合によっては(d);
の工程のサイクルを、それぞれの容器内で同時に且つ非同調的に行うように配された2つの容器を含む。
或いは、容器は、本発明方法の上記記載のサイクルにしたがって、それぞれ同時であるが非同調的に運転される2つの固定床を含む。2つの固定床は、容器の内部のより大きな固定床の構成の2つの部分、セクション、又は区域であってもよいことが認識されるであろう。
以下の非限定的な実施例によって本発明を例示する。
実施例1:
動的運転している固定床による極低温CO分離のためのプロセスの基本的原理を、図3及び4に示す。昇華温度の差に基づいてCOと永久気体との間の有効な分離を達成する分離プロセスを、数値モデルを用いて示す。図3及び4は、70%の多孔度を有するステンレススチールのモノリス材を含む充填床に関するモデルの結果に基づくものである。固定床の初期温度は−110℃であった。固定床は、1.65mの長さ及び0.3mの半径を有する。供給流を、25℃の温度及び5barの圧力で供給した。供給流は、供給流の体積を基準として55体積%のCH及び45体積%のCOを含んでいた。供給流の流速は16000SLPM(標準リットル/分)(0.312kg/秒)であった。得られた生成物の純度は99.1体積%であった。このモデルに基づいて、温度及び質量堆積量プロファイルをモデリングした。図3においては、固定床内の温度プロファイルを幾つかの時間間隔で示す。図4においては、固定床内の質量堆積量プロファイルを同じ時間間隔で示す。
暖かい供給流が固定床に導入されるにつれて、固体のCO及び第1の平衡温度前線31及び第1の質量堆積前線41が固定床内に出現する。温度及び質量堆積前線の最も下流の端部、即ち−110℃から−69℃への温度遷移が起こる箇所においては、COが常時堆積する。より多くの供給流、したがってより多くのCOが固定床に導入されるにつれて、質量堆積前線41は固定床の端に向かって移動する。同時に、入口における固定床が暖かい供給流によってCOの昇華温度よりも高い温度に加熱されるにつれて、第2の質量前線42が形成される。第2のより上流の質量前線42において、堆積したCOが昇華し、下流の前方の質量前線において再び堆積する。第1の質量堆積前線41の前面速度は第2の質量のものよりも大きく、これは捕捉サイクル中に固定床上に堆積するCOの成長量に相当する。0秒時点においては、固定床全体は−110℃であり、COは未だ堆積しない。固定床に供給流を供給して70秒後において、0.85mの軸位置において第1の下流の質量堆積前線41が形成された。140秒後においては、第1の質量堆積前線41は固定床の端部に到達し、COの突破(breakthrough)が迫る。この時点で、前方の質量堆積前線41は固定床の端に到達し、供給流の供給を停止して、床の運転を切り替えて、固定床から堆積したCOを除去する。
固定床の固体充填材の単位体積あたりに昇華するCOの量は最大に達し、これは固体充填材中に貯蔵される冷熱の最大量(即ち、露点と初期温度との間の差)に相当することが留意される。−110℃の初期温度によるCOの昇華に関しては、最大CO質量体積量は、通常は、固体充填材の体積熱容量に応じて75kg/mより少ない。本明細書において上記で述べたように、かかる量の固体COは、構造化又は非構造化充填材中に容易に貯蔵することができる。而して、捕捉サイクル中に増加する閉塞又は許容できない圧力降下に関連する問題を本質的に回避することができる。
本発明方法の多孔質体/固定床の態様の他の重要な利益は、出口ガス温度が捕捉サイクルの殆ど全体の間の冷媒のまさに最低温度であるので、サイクルの殆ど全体の間に最大の可能なCOの捕捉が実際に達成されることである。
図5及び6においては、CO除去及び冷却サイクル中の固定床内の温度及び質量堆積量プロファイルを幾つか時間間隔で示す。同じモデルに基づいて、サイクルの開始時(0秒)において圧力を1barに解放し、乾燥空気を−110℃の温度及び5kg/秒の供給速度で固定床に供給した。
図6から、6.5秒程度の短時間の後に全ての堆積した固体のCOが昇華したことが分かる。そして、乾燥空気流によって固定床から除去される。
約140秒後、固定床全体を−110℃に冷却して、COを捕捉するために再使用することができる。
実施例2:
図1及び2を参照して、エネルギー消費量の差を、
(2a)COの除去及び冷却サイクル(工程(b)、(c)、及び(d))中に、低温の流体を、捕捉サイクル(工程(a))中の供給流と同じ方向で、即ち並流モードで、固定床中及びそれを通して通過させるモデルプロセス;
(2b)COの除去及び冷却サイクル(工程(b)、(c)、及び(d))中に、低温の流体を、捕捉サイクル(工程(a))中の供給流と比べて反対の方向で、即ち対向流モードで、固定床中又はそれを通して通過させるモデルプロセス;
に関して計算した。
計算は、Tuinierら, Chemical Engineering Science 65 (2010) 114-119 (DOI: 0.1016/j.ces. 2009.01.055)に記載されている数値法を用いて行った。プロセス2a及び2bの両方において、供給流の体積を基準として55体積%のCH及び45体積%のCOを含む供給流を、25℃の温度及び2bar絶対圧で供給する。供給流の流速は16.000SLPM(標準リットル/分)(0.312kg/秒)であった。供給流を5bar絶対圧に圧縮し、次に冷却して25℃に戻す。この流れを、−110℃の温度を有するステンレススチール充填材を含む固定床に供給する。固定床から排出される生成物流は、99.1体積%のCHの純度、及び4.9bar絶対圧の圧力を有する。生成物流の平均温度は−105℃である。次に、生成物ガスを加圧して、200bar絶対圧の圧力及び215℃の温度を有する生成物ガスを得る。
モデルプロセス2aにおいては、CO堆積に関する固定床の全能力に到達した後に、水を含まず、−110℃の温度及び1.05bar絶対圧の圧力を有する低温の乾燥空気の流れを、5kg/秒の流速、及び捕捉サイクル中の供給流と同じ流れの方向で固定床に供給する。プロセスの初期段階中においては、COを含む加熱された空気流が、−96℃の平均温度及び1bar絶対圧の圧力で固定床から排出される。この流れはシステムからフラッシングする。全てのCOが固定床から除去された時点で、COを含まない加熱された空気流が、−102℃の温度及び1bar絶対圧の圧力で固定床から排出される。この空気流は固定床に再循環する。固定床に導入する前に、水を含まず、25℃の温度及び1bar絶対圧の圧力を有する新しい乾燥空気を、再循環した加熱空気流に加えて、COと一緒にシステムからフラッシングされた空気の代わりを補う。計算を簡略化するために、COと共にシステムからフラッシングされた空気の代わりを補うのに必要な新しい空気の供給は、全体積がCOと一緒にシステムからフラッシングされた空気の体積と同等である連続の新しい空気の供給としてモデリングする。段階的な空気供給の代わりに連続的な新しい空気供給をモデリングすることによって、プロセスの初期段階中の、本明細書において下記に記載する空気圧縮器及び冷却器の更なる動力負荷は、プロセス全体にわたって平均化される。新しい空気と再循環した加熱空気の混合空気流は、−96℃の温度及び1bar絶対圧の圧力を有する。この空気流を、圧縮器内において1.1bar絶対圧に圧縮して、空気流の温度を−89℃に上昇させる。加圧した空気流を、冷却器内において冷却して空気蒸気の流れを与え、これを冷却して、−110℃の温度及び1.05bar絶対圧の圧力を有する水を含まない低温の乾燥空気の流れを与え、固定床を−110℃の温度に冷却するためにこれを固定床に供給する。固定床の温度が再び−110℃になるまで、このプロセスを継続する。堆積したCOを除去し、固定床を−110℃に冷却するための計算された全動力消費量を表1に示す。
モデルプロセス2bにおいては、CO堆積に関する固定床の全容量に到達した後に、水を含まず、−110℃の温度及び1.05bar絶対圧の圧力を有する低温の乾燥空気の流れを、3kg/秒の流速、及び捕捉サイクル中の供給流の流れの方向に対して対向流、即ち反対の流れの方向で固定床に供給する。プロセスの初期段階中においては、COを含む加熱された空気流が、−24℃の平均温度及び1bar絶対圧の圧力で固定床から排出される。この流れはシステムからフラッシングする。全てのCOが固定床から除去された時点で、COを含まない加熱された空気流が、−107℃の温度及び1bar絶対圧の圧力で固定床から排出される。この空気流は固定床に再循環する。固定床に導入する前に、水を含まず、25℃の温度及び1bar絶対圧の圧力を有する新しい乾燥空気を、再循環した加熱空気流に加えて、COと一緒にシステムからフラッシングされた空気の代わりを補う。計算を簡略化するために、COと共にシステムからフラッシングされた空気の代わりを補うのに必要な新しい空気の供給は、COと一緒にシステムからフラッシングされた空気の体積と同等である総体積の連続の新しい空気供給としてモデリングする。段階的な空気供給の代わりに連続的な新しい空気供給をモデリングすることによって、プロセスの初期段階中の、本明細書において下記に記載する空気圧縮器及び冷却器の更なる動力負荷は、プロセス全体にわたって平均化される。新しい空気と再循環した加熱空気の混合空気流は、−97.2℃の温度及び1bar絶対圧の圧力を有する。この空気流を、圧縮器内において1.1bar絶対圧に圧縮して、空気流の温度を−90.5℃に上昇させる。加圧した空気流を、冷却器内において冷却して空気蒸気の流れを与え、これを冷却して、−110℃の温度及び1.05bar絶対圧の圧力を有する水を含まない低温の乾燥空気の流れを与え、固定床を−110℃の温度に冷却するためにこれを固定床に供給する。固定床の温度が再び−110℃になるまで、このプロセスを継続する。堆積したCOを除去し、固定床を−110℃に冷却するための計算された全動力消費量を表1に示す。
表1から分かるように、実施例2aによる、即ち並流モードでのCO回収及び冷却サイクルで運転したプロセスに関する全エネルギー必要量は、実施例2bによる、即ち対向流モードでのCO回収及び冷却サイクルで運転したプロセスに関する全エネルギー必要量よりも遙かに高い。実施例2aのプロセスに関して計算されたエネルギー消費量は4.3MJ/kg−CHであり、一方、実施例2bのプロセスに関して計算されたエネルギー消費量は2.9MJ/kg−CHである。エネルギー必要量の差は、主として冷却工程によって生起する。実施例2aにおいては、固定床を−110℃に冷却するために5kg/秒の比較的多い空気流が必要である。図3における温度プロファイルを更に吟味すると、捕捉サイクル(工程(a))中に床の入口において高温区域が生起し、ここでは固定床は25℃の供給流入口温度であることを観察することができる。COの除去及び冷却サイクル中において、低温空気を供給流と同じ流れの方向で、即ち並流モードで供給すると、この高温区域は固定床全体を通って移動する。したがって、実施例2bに示すように、CO回収及び冷却サイクル中においては流れの方向を逆転させる、即ちCO回収及び冷却サイクルを対向流モードで運転することがより効率的である。高温区域が固定床の全長を占めることなく固定床から追い出されるという事実のために、固定床のバルクが低温に維持され、固定床を冷却するために必要な低温の空気流の量が非常に低くなる。更に、空気及びシステムからパージされた除去されたCOを含む初期流は、実施例2aと比べて非常により高い温度で得られ、それによって冷熱の損失が減少する。実施例2bにおいては、固定床を冷却して−110℃に戻すために、3kg/秒の低温の空気流で十分であった。
空気の流速がより低いと、(表1において空気再循環下に含まれる)圧縮器に関する動力消費量がより低くなる。空気のより低い流速、及び初めの空気及びCOパージ段階に続いて固定床から排出される空気のより低い温度の両方によって、冷却器のより低い動力消費量がもたらされる。
実施例3
硫化水素の除去:
本発明方法を用いて同時にHSを除去する可能性を示すシミュレーション:
バイオガス中のHS含量は、通常は0〜3体積%の範囲である。1体積%のHS、45体積%のCO、及び54体積%のCHを含む混合物を、極低温に冷却した床(実施例1において言及したものと同等の条件及び特性)に供給すると、CO及びHSを同時に分離することができる。しかしながら、−110℃の床温度を用いると、HS含量は0.6体積%までしか減少させることができない。大きなHS除去が必要な場合には、初期床温度がより低くなければならない。初期床温度が−150℃である場合には、HS含量を40ppmwに減少させることができる。図7は、初めに−150℃に冷却した床に混合物を供給する場合に得られる軸方向の温度及び質量堆積量プロファイルを示す。
CO及びHSの両方が充填材の表面上に堆積するが、HSが堆積する区域はCOも含むことを観察することができる。これは、図8における両方の成分の飽和蒸気圧をよく吟味することによって説明することができる。混合物を冷却すると、点線によって示されるように、−88℃においてCOが堆積しはじめる。温度を更に−105.1℃より低く低下させると、HSの飽和蒸気圧は供給流中のその分圧(0.05bar)よりも低くなり、HSが同様に堆積しはじめる。混合物を−101.5℃から初期床温度に冷却する間は、両方の成分が充填材上に堆積する。したがって、近接する飽和蒸気圧を有する複数の成分は同じ領域内に堆積すると結論づけることができる。しかしながら、これらの結果は、両方の成分を供給ガスから効率的に除去することができることを示す。

Claims (13)

  1. (a)汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を含むCH含有気体供給流を、汚染物質又は複数の汚染物質の混合物の昇華温度よりも低い温度を有する低温の多孔質体の中に入れて通過させ、CH含有気体供給流を昇圧において低温の多孔質体の表面と接触させて、汚染物質又は複数の汚染物質の混合物の固体を含む多孔質体と、汚染物質が減少した生成物ガスとを得る工程;そして
    (b)圧力を低下させて、汚染物質又は複数の汚染物質の混合物の流体と、低温の多孔質体とを得る工程;
    (c)汚染物質又は複数の汚染物質の混合物の流体を除去する工程
    を含み、
    汚染物質が、CO、硫化水素、メルカプタン、シロキサン、及び硫化カルボニル、或いはこれらの混合物から選択される、CH含有気体供給流から汚染物質又は複数の汚染物質の混合物を分離する方法。
  2. (a)COを含むCH含有気体供給流を、COの昇華温度よりも低い温度を有する低温の多孔質体の中に入れて通過させ、CH含有気体供給流を少なくとも4bar絶対圧の圧力において低温の多孔質体の表面と接触させて、固体のCOを含む多孔質体と、COが減少した生成物ガスとを得て;そして
    (b)圧力を少なくとも2bar低下させて、流体のCOと、低温の多孔質体とを得て;
    (c)流体のCOを除去する;
    工程を含む、CH含有気体供給流からCOを分離するための請求項1に記載の方法。
  3. (d)COの昇華温度よりも低い温度を有する低温の流体流、好ましくは低温の気体流を、低温の多孔質体の中に入れて通過させて、低温の多孔質体を更に冷却する;
    工程を更に含む、請求項2に記載の方法。
  4. 工程(c)及び(d)を組み合わせて、流体の二酸化炭素の除去及び低温の多孔質体の更なる冷却を同時に行う、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 工程(a)において、COを含むCH含有気体供給流を、第1の流れの方向で低温の多孔質体の中に入れて通過させ、工程(c)及び/又は(d)において、低温の流体流を、CH含有気体供給流の流れの方向と反対の流れの方向で低温の多孔質体の中に入れて通過させる、請求項3又は4に記載の方法。
  6. 低温の流体流である気体流が、低温窒素又は乾燥空気、好ましくは乾燥空気である、請求項3〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. CH含有気体供給流を、4〜50bar絶対圧、好ましくは5〜15barの範囲の圧力で低温体の表面と接触させる、請求項2〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 工程(b)において、圧力を、2〜49bar、好ましくは4〜39barの範囲に低下させ、更により好ましくは圧力を大気圧に低下させる、請求項2〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 2つの固定床の形態の2つの多孔質体を用意し、この床で、
    (a);及び
    (b)、(c)、及び場合によっては(d);
    の工程のサイクルを同時に且つ非同調的に行うことを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 表面を有する低温体の温度が、−200〜−90℃の範囲、好ましくは−175〜−100℃の範囲である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. CH含有気体供給流がHO及び/又はHSを更に含む、請求項2〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 表面を有する物体が、少なくとも1000m/m、好ましくは1000〜100000m/m、より好ましくは2000〜50000m/mの範囲の比表面積を有する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 表面を有する物体がセラミック又は金属を含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
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