JP2014240651A - 排気装置 - Google Patents

排気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014240651A
JP2014240651A JP2014103402A JP2014103402A JP2014240651A JP 2014240651 A JP2014240651 A JP 2014240651A JP 2014103402 A JP2014103402 A JP 2014103402A JP 2014103402 A JP2014103402 A JP 2014103402A JP 2014240651 A JP2014240651 A JP 2014240651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust pipe
exhaust
main body
cylindrical main
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014103402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5997722B2 (ja
Inventor
木村 達也
Tatsuya Kimura
達也 木村
靖信 村上
Yasunobu Murakami
靖信 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2014103402A priority Critical patent/JP5997722B2/ja
Publication of JP2014240651A publication Critical patent/JP2014240651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5997722B2 publication Critical patent/JP5997722B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

【課題】排気ガスの排出効率を向上させることの可能な排気装置を提供する。
【解決手段】車両の内燃機関に接続された排気管Pの終端部近傍に取付可能な排気装置であって、排気管Pを挿通可能に形成された挿通孔THを有する筒状本体10を備え、挿通孔THの開口面積は、排気管Pの上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両の内燃機関に接続された排気管の終端部近傍に取り付けられる排気装置に関するものである。
従来の排気装置では、内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現するべく、排気ガスの排出効率を上げるための様々な工夫がなされている。
このような排気装置としては、例えば、排気管と、当該排気管の周りに設けられた外筒部との間に、排気管の上流側から当該排気管に向かって縮径する第1の空気流路と、当該排気管の下流に向かって拡径する第2の空気流路とが形成された車両排気管用燃費向上装置が知られている(特許文献1)。この装置では、第1の空気流路から第2の空気流路へ流入する空気が、排気管から排出される排気ガスを引き寄せることにより、排気ガスを排気管から排出し易くするようになっている。
特開2011−52614号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、空気流路が一旦狭まった後に広がる形状を有しているので、空気流路における空気の流速は、空気流路が狭まる位置においてベンチュリ効果によって高まるものの、空気流路の終端では低下する。このため、ベルヌーイ効果によって排気管から引き寄せられる排気ガスの量が低減する。また、走行風の流速を性能向上の主たる方法としているが排気ガスの排出速度以上になり難いことから、排気ガスの排出効率を向上させることが十分ではなかった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、排気ガスの排出効率を向上させることの可能な排気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、車両の内燃機関に接続された排気管の終端部近傍に取付可能な排気装置であって、前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有する筒状本体を備え、前記挿通孔の開口面積は、前記排気管の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されていることを特徴とする排気装置を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)に係る排気装置では、挿通孔の開口面積が、排気管の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されているので、排気管と筒状本体との間隙は、排気管の終端部に向かって小さくなる。この場合、排気管の終端部においてこの間隙を通過する空気の流速がベンチュリ効果によって増加する。また、排気管内の排気ガスは、流速が増加した空気により生じたベルヌーイ効果によって当該空気に引き寄せられる。これにより、排気ガスが排気管から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。また、この排気装置では、前記間隙を通過した空気が、排気管から排出された排気ガスの周りを流れることから、当該排気ガスは、排気管から直線的に排出されるように整流される。このため、排気管から排出された排気ガスが拡散するのを抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。さらに、この排気装置では、排気管の終端部における気流を整えることができるので、排気ガスが拡散しながら排気管の終端部から排出されることを抑制し、ひいては当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
第2に本発明は、車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管と、前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有する筒状本体とを備え、前記挿通孔の開口面積は、前記排気管の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されていることを特徴とする排気装置を提供する(発明2)。
上記発明(発明2)に係る排気装置では、上記発明1と同様に、排気ガスが排気管から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。また、この排気装置では、排気管から排出された排気ガスが拡散するのを抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。さらに、この排気装置では、排気ガスが拡散しながら排気管の終端部から排出されることを抑制し、ひいては当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
第3に本発明は、車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管であって、外側面と内側面とを貫通する貫通孔が設けられた側壁を有する排気管と、前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有し、前記貫通孔を覆うように設けられた筒状本体とを備え、前記挿通孔の開口面積は、前記排気管の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されていることを特徴とする排気装置を提供する(発明3)。
上記発明(発明3)に係る排気装置では、挿通孔の開口面積が、排気管の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されているので、排気管と筒状本体との間隙は、排気管の終端部に向かって小さくなる。この場合、排気管の終端部においてこの間隙を通過する空気の流速がベンチュリ効果によって増加する。また、排気管内の排気ガスは、流速が増加した空気により生じたベルヌーイ効果によって当該空気に引き寄せられる。さらに、排気管と筒状本体との間隙を通過する空気は、排気管の下流側に向かって流れるのに伴って圧力が高くなる一方で、当該空気の一部が貫通孔を介して排気管内に吸い込まれる。このとき、排気管内に吸い込まれた空気は、排気管内の排気ガスを排気管の外部に排出するように作用する。これにより、排気ガスが排気管から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。また、この排気装置では、排気管の終端部における気流を整えることができるので、排気ガスが拡散しながら排気管の終端部から排出されることを抑制し、ひいては当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
上記発明(発明1〜3)において、前記挿通孔の開口面積は、前記排気管の上流側から下流側に向かって連続的及び/又は段階的に小さくなるように形成されていることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)において、前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部が、前記排気管の終端よりも前記排気管の下流側に配置される場合に、前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部の内半径と、前記排気管の内半径との差が0mm以上6mm以下であることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明1〜4)において、前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部が、前記排気管の延伸方向において前記排気管の終端と同じ位置又は前記排気管の終端よりも前記排気管の上流側に配置される場合に、前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部の内半径と、前記排気管の外半径との差が0mmより大きく6mm以下であることが好ましい(発明6)。
上記発明(発明1〜6)において、前記筒状本体の内側面の接線と、前記排気管の中心軸とのなす角度は、0°より大きく15°以下であることが好ましい(発明7)。
第4に本発明は、車両の内燃機関に接続された排気管の終端部近傍に取付可能な排気装置であって、前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有する筒状本体を備え、前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部は、前記排気管の終端よりも前記排気管の上流側に配置され、前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部は、前記排気管の終端よりも前記排気管の下流側に配置され、前記筒状本体の内側面は、前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部以外、前記排気管の外側面及びその延長面と平行に形成されていることを特徴とする排気装置を提供する(発明8)。なお、筒状本体の内側面は、排気管の上流側における筒状本体の端部でも、排気管の外側面と平行に形成されていてもよい。
上記発明(発明8)に係る排気装置では、筒状本体の内側面が、排気管の外側面及びその延長面と平行に形成されているので、筒状本体の挿通孔内での筒状本体と排気管との間隙は、筒状本体及び排気管の延伸方向に沿うように形成される。そして、その間隙に存在する挿通孔内の空気は、排気管からの排気ガスの排出によって生じるベルヌーイ効果によって、排気管の下流側に引き寄せられる。また、上記発明(発明8)に係る排気装置では、筒状本体の下流側の端部が、排気管の終端よりも下流側に配置されているため、排気管から排出された排気ガスの強い圧力波が、筒状本体のうち、排気管の終端よりも排気管の延伸方向に突出する部分の内側面に斜め後方に当たって反射する。この強い圧力波の動きに沿って、挿通孔内の空気が排気管の下流側により強く引き寄せられる。この場合、排気管内の排気ガスは、挿通孔内の空気の流れによるベルヌーイ効果及び排気ガスの圧力波によって、排気管から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。また、この排気装置では、挿通孔を通過した空気が、排気管から排出された排気ガスの周りを流れることから、当該排気ガスは、排気管から直線的に排出されるように整流される。このため、排気管から排出された排気ガスが拡散するのを抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。さらに、この排気装置では、排気管の終端部における気流を整えることができるので、排気ガスが拡散しながら排気管の終端部から排出されることを抑制し、ひいては当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
第5に本発明は、車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管と、前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有する筒状本体とを備え、前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部は、前記排気管の終端よりも前記排気管の上流側に配置され、前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部は、前記排気管の終端よりも前記排気管の下流側に配置され、前記筒状本体の内側面は、前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部以外、前記排気管の外側面及びその延長面と平行に形成されていることを特徴とする排気装置を提供する(発明9)。なお、筒状本体の内側面は、排気管の上流側における筒状本体の端部でも、排気管の外側面と平行に形成されていてもよい。
上記発明(発明9)に係る排気装置では、上記発明8と同様に、排気ガスが排気管から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。また、この排気装置では、排気管から排出された排気ガスが拡散するのを抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。さらに、この排気装置では、排気ガスが拡散しながら排気管の終端部から排出されることを抑制し、ひいては当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
上記発明(発明8,9)において、前記排気管の下流側における前記筒状本体の末端と、前記排気管の終端との距離は、8〜200mmであることが好ましい(発明10)。
上記発明(発明8〜10)において、前記排気管の外側面と前記筒状本体の内側面との距離は、1〜8mmであることが好ましい(発明11)。
上記発明(発明8〜11)において、前記排気管の外側面と、前記筒状本体の内側面とが平行に位置している部分の長さは、90〜500mmであることが好ましい(発明12)。
上記発明(発明1〜12)において、前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部は、前記端部の外径方向に広がるようにカールしていることが好ましい(発明13)。
上記発明(発明1〜13)において、前記筒状本体を、前記排気管の上流側から下流側に向かって複数設け、第1の筒状本体は、前記排気管の下流側における前記第1の筒状本体の端部が、前記排気管の下流側において前記第1の筒状本体に隣接する第2の筒状本体の挿通孔内に位置するように設けられていることが好ましい(発明14)。
本発明に係る排気装置は、排気ガスの排出効率を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る排気装置の側面図である。 排気装置の背面図である。 図2のA−A線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る排気装置の断面図である。 (a)〜(c)は、変形例1に係る排気装置の断面図である。 (a)及び(b)は、変形例3に係る排気装置の断面図である。 変形例4に係る排気装置の断面図である。 変形例5に係る排気装置の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る排気装置の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る排気装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る排気装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る排気装置の側面図である。図2は、本実施形態に係る排気装置1の背面図である。図3は、図2のA−A線断面図である。図1に示されているように、排気装置1は、例えば自動四輪車等の車両の内燃機関(図示省略)に接続された排気管Pの終端部近傍に取付可能な装置であって、筒状本体10と、複数の支持部20とから構成されている。本実施形態の排気装置1は、筒状本体10の挿通孔TH(後述する)内を流れる空気により生じるベルヌーイ効果によって、排気管P内の排気ガスを排気管Pの下流側に引き寄せるように構成されている。
筒状本体10は、排気管Pの延伸方向(図1ではX方向)に沿って延びた円錐台形状をなし、側面部11と、前端部12と、後端部13とを有している。側面部11は、前端部12の外縁から後端部13の中心側に傾斜するテーパ状に形成されている。前端部12及び後端部13は、それぞれ円形状をなし、筒状本体10の長手方向(図1ではX方向)において互いに対向するように設けられている。
また、本実施形態の排気装置1は、前端部12が後端部13よりも排気管Pの上流側(図1では左側)に配置され、後端部13が排気管Pの終端部よりも排気管Pの下流側(図1では右側)に配置されるように、排気管Pに取り付けられる。ここで、後端部13と排気管Pの終端部との距離が適正であるほど、挿通孔TH内を流れる空気によるベルヌーイ効果に基づく排出ガスの排出効率を高めることができる。そこで、後端部13と、排気管Pの終端部との距離D1(図1に示す)は、例えば3mm以上70mm以下であることが好ましく、特に3mm以上30mm以下であることが好ましい。
さらに、筒状本体10には、筒状本体10の長手方向に沿って前端部12と後端部13とを貫通する挿通孔THが形成されている。挿通孔THは、前端部12から後端部13に向かってテーパ状に形成された円錐台形状をなし、排気管Pを挿通可能に形成されている。すなわち、挿通孔THの開口面積は、排気管Pの上流側から下流側に向かって漸次小さくなるように形成されている。
また、排気管Pの上流側における筒状本体10の端部(つまり、前端部12)は、前端部12の外径方向に広がるようにカールしてもよい。この場合、前端部12における挿通孔THの開口面積を大きくすることができるので、前端部12を介して挿通孔TH内に引き寄せることの可能な空気の量を増やすことができる。また、挿通孔THにおいて前端部12から後端部13に向かう空気の流れを整えることができる。なお、本実施形態において、側面部11の前端部12側には、前端部12の外径方向に広がるようにカールするカール部11aが形成されている。
筒状本体10の材料は特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム合金、ステンレス、チタン合金等の合金が挙げられる。
複数の支持部20は、排気装置1を排気管Pに取り付けるための部材である。各支持部20は、排気装置1が排気管Pに取り付けられたときに、排気管Pと筒状本体10の内側面(挿通孔THに面する表面)との間に間隙が形成されるように筒状本体10を支持する。各支持部20は、筒状本体10の内側面から筒状本体10の中心軸に向かって延びた形状を有し、各支持部20の先端が排気管Pの外側面に取り付けられるように形成されている。なお、各支持部20の先端は、例えば溶接やネジ止め等によって排気管Pに取り付けられるように形成されてもよい。また、各支持部20は、筒状本体10と同じ材料で構成されてもよい。
なお、排気管Pの下流側における筒状本体10の端部(つまり、後端部13)が、排気管Pの終端よりも排気管Pの下流側に配置される場合に、後端部13の内半径と、排気管Pの内半径との差D2(図2に示す)は、例えば0mm以上6mm以下であることが好ましく、特に0mm以上3mm以下であることが好ましい。差D2をこのように設定することにより、排気管Pの終端部の外縁と、筒状本体10の後端部13の内縁との間隙を小さくすることができ、排気管Pの上流側から下流側に向かって当該間隙を通過する空気の流速をベンチュリ効果によって増加させることができる。これにより、排気管P内の排気ガスを、ベルヌーイ効果によって前記空気側に引き寄せ易くなることから、排気ガスの排出効率をより向上させることができる。なお、排気ガスの排出効率をさらに向上させるには、排気管Pの管体の肉厚を、排気管Pの強度の許容範囲内で薄く形成することが好ましい。
さらに、図3に示すように、筒状本体10の後端部13における内側面の接線TLと、排気管Pの中心軸Cとのなす角度θは、例えば0°より大きく15°以下であることが好ましく、特に5°以上10°以下であることが好ましい。角度θをこのように設定することにより、排気管Pの終端部と筒状本体10の後端部13との間隙を排気管Pの上流側から下流側に向かって通過する空気を、排気管Pの中心軸Cとほぼ平行になるように流すことができる。このため、排気管P内の排気ガスを、前記空気に引き寄せられることによって排気管Pの中心軸Cに沿う方向に排出することができ、排気ガスの排出効率をより向上させることができる。また、この場合には、排気ガスが排気管Pから直線的に排出されるように整流されることから、排気ガスの拡散を抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。
以上のように構成された排気装置1の作用の一例について説明する。
先ず、内燃機関が駆動している場合(車両が停止中の場合も含む)には、排気管Pから排気ガスが排出される。このとき、挿通孔TH内の空気は、排気ガスの排出によって生じるベルヌーイ効果によって、後端部13と排気管Pの終端部との間隙を通過して排気管Pの下流側に引き寄せられる。この場合、後端部13では、挿通孔TH内の空気と排気ガスが合流して、全体(合流した空気及び排気ガス)の流量が増加することから、例えば排気管Pの下流から上流に向かう排気ガスの反射波が排気管P内で発生することを、合流した空気及び排気ガスの慣性力によって抑制することができる。このため、排気ガスが反射波によって排気管P内を逆流するのを抑制して、当該排気ガスを排気口P1から排出することができる。
なお、排気ガスは、内燃機関の燃焼間隔に基づき脈動して流れている。このため、排気ガスの排出速度が速くなるタイミングと遅くなるタイミングとが交互に存在するが、排出速度が遅くなるタイミングにおける排気ガスの流動は、排出速度が速くなるタイミングにて生じたベルヌーイ効果で増加したガス(合流した空気及び排気ガス)の流量及び流速による排気ガスの慣性力によって、促進される。
また、車両の走行中には、空気が前端部12から挿通孔TH内に所定の速度で流入する。ここで、本実施形態の排気装置1は、挿通孔THの開口面積が、排気管Pの上流側(前端部12)から下流側(後端部13)に向かって小さくなるように形成されているので、排気管Pと筒状本体10との間隙は、排気管Pの終端部に向かって小さくなる。したがって、排気管Pの終端部においてこの間隙を通過する空気の流速がベンチュリ効果によって増加し、ひいては当該空気によるベルヌーイ効果が促進される。また、排気管P内の排気ガスは、流速が増加した空気により促進されたベルヌーイ効果によって当該空気に引き寄せられる。これにより、排気ガスが排気口P1から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。
また、本実施形態の排気装置1では、排気管Pと筒状本体10との間隙を通過した空気が、排気管Pから排出された排気ガスの周りを流れることから、当該排気ガスは、排気管Pから直線的に排出されるように整流される。このため、排気管Pから排出された排気ガスが拡散するのを抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。さらに、この排気装置1では、排気管Pの終端部における気流を整えることができるので、排気ガスが拡散しながら排気管Pの終端部から排出されることを抑制し、当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
〔第2の実施形態〕
以下、本発明の第2の実施形態に係る排気装置について説明する。本実施形態に係る排気装置は、車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管であって、外側面と内側面とを貫通する貫通孔が設けられた側壁を有する排気管を備えた点において、第1の実施形態に係る排気装置1と異なる。以下、第1の実施形態と異なる構成について図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る排気装置の断面図である。本実施形態に係る排気装置100は、筒状本体10と、複数の支持部20と、排気管30とを備える。筒状本体10は、排気管30を挿通可能に形成された挿通孔THを有しており、排気管30の貫通孔33(後述する)を覆うように設けられている。筒状本体10の他の構成については、第1の実施形態と同様であってもよい。
排気管30は、車両の内燃機関からの排気ガスを排出するためのものであって、当該内燃機関に接続された排気管Pの延伸方向(図4ではX方向)に沿って延びた円筒形状をなしている。また、排気管30は、取付口31と、当該取付口31と連通する排気口32と、複数の貫通孔33とを有している。取付口31は、排気管Pの終端部に取付可能であって、内燃機関からの排気ガスを排気管Pから流入可能に形成されている。複数の貫通孔33は、排気管30の外側面と内側面とを貫通するように、排気管30の側面を構成する側壁に設けられている。各貫通孔33の形状は、任意に設定されてもよく、例えば円形状、スリット形状あるいは多角形状等であってもよい。また、貫通孔33の数や大きさは、例えば、排気管30内に流入する空気の量や排気管30の強度等に応じて適宜設定され得る。
以上のように構成された排気装置100の作用の一例について説明する。
先ず、内燃機関が駆動している場合(車両が停止中の場合も含む)には、排気管30の排気口32から排気ガスが排出される。このとき、挿通孔TH内の空気は、排気ガスの排出によって生じるベルヌーイ効果によって、貫通孔33を介して排気管30内に吸い込まれる。この場合、排気口32では、貫通孔33を介して排気管30内に吸い込まれた空気と排気ガスとが合流し、全体(合流した空気及び排気ガス)の流量が増加することから、例えば排気管30の下流から上流に向かう排気ガスの反射波が排気管30内で発生することを、合流した空気及び排気ガスの流速及び流量による慣性力によって抑制することができる。このため、排気ガスが反射波によって排気管30内及び排気管P内を逆流するのを抑制して、当該排気ガスを排気口32から排出し易くすることができる。
なお、排気ガスは、内燃機関の燃焼間隔に基づき脈動して流れている。このため、排気ガスの排出速度が速くなるタイミングと遅くなるタイミングとが交互に存在するが、排出速度が遅くなるタイミングにおける排気ガスの流動は、排出速度が速くなるタイミングにて生じたベルヌーイ効果で増加したガス(合流した空気及び排気ガス)の流量及び流速によるガスの慣性力によって、排気管30内の圧力が低下することにより促進される。
また、車両の走行中には、空気が前端部12から挿通孔TH内に所定の速度で流入する。ここで、本実施形態の排気装置100は、挿通孔THの開口面積が、排気管30の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されているので、排気管30と筒状本体10との間隙は、排気管30の終端部に向かって小さくなる。したがって、排気管30と筒状本体10との間隙を通過する空気は、排気管30の下流側に向かって流れるのに伴って圧力が高くなる。この場合、空気の圧力は、貫通孔33付近において高くなり得ることから、貫通孔33を介して排気管30内に流れる空気の量が増加する。これにより、合流した空気及び排気ガス全体の流量及び流速が増加し、増加した流量及び流速によるガス(合流した空気及び排気ガス)の慣性力によって排気管30内の圧力が低下することから、排気ガスの排出が促進される。このため、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。
また、この排気装置100では、排気管30の終端部における気流を整えることができるので、例えば排気ガスが拡散しながら排気管30の終端部から排出されることにより、当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着するのを抑制することができる。
以下、上述した各実施形態の変形例について説明する。
〔変形例1〕
上記第1の実施形態では、排気装置1が、筒状本体10と、複数の支持部20を備える場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、排気装置は、筒状本体10と、車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管とを少なくとも含むように構成されてもよい。ここで、排気管は、車両の内燃機関に接続された排気管Pの終端部に取付可能に形成され、排気管Pから流入した排気ガスを外部に排出する。
本変形例においても、第1の実施形態と同様に、排気ガスが排気管から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。また、この排気装置では、排気管から排出された排気ガスが拡散するのを抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。さらに、この排気装置では、排気ガスが拡散しながら排気管の終端部から排出されることを抑制し、ひいては当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
〔変形例2〕
上記第1の実施形態では、挿通孔THが円錐台状に形成されることによって、挿通孔THの開口面積が排気管P(または排気管30)の上流側から下流側に向かって連続的に小さくなるように形成されている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、挿通孔THの開口面積が段階的に小さくなるように形成してもよいし、連続的及び段階的に小さくなるように形成してもよい。これらの場合においても、排気管P(または排気管30)と筒状本体10との間隙は、排気管P(または排気管30)の終端部に向かって小さくなることから、排気ガスが排気管から排出され易くなり、排気ガスの排出効率を向上させることができる。
図5(a)〜(c)を参照して、挿通孔THの開口面積が連続的及び段階的に小さくなる場合の例について説明する。先ず、図5(a)の例では、筒状本体10の側面部11は、排気管Pの上流側(図5(a)では左側)から下流側(図5(a)では右側)に向かってカール部11a、傾斜部11b、次いで円筒部11cの順に構成されている。この場合、挿通孔THの開口面積は、カール部11aの一端(図5(a)では左側の端部)から傾斜部11bの他端(図5(a)では右側の端部)にかけて連続的に小さくなり、円筒部11cの一端(図5(a)では左側の端部)から他端(図5(a)では右側の端部)にかけて一定となっている。
次に、図5(b)を参照して説明すると、筒状本体10の側面部11は、排気管Pの上流側(図5(b)では左側)から下流側(図5(b)では右側)に向かってカール部11a、円筒部11c、次いで傾斜部11bの順に構成されている。この場合、挿通孔THの開口面積は、カール部11aの一端(図5(b)では左側の端部)から他端(図5(b)では右側の端部)にかけて連続的に小さくなり、円筒部11cの一端(図5(b)では左側の端部)から他端(図5(b)では右側の端部)にかけて一定であり、傾斜部11bの一端(図5(b)では左側の端部)から他端(図5(b)では右側の端部)にかけて連続的に小さくなっている。
さらに、図5(c)を参照して説明すると、筒状本体10の側面部11は、排気管Pの上流側(図5(c)では左側)から下流側(図5(c)では右側)に向かってカール部11a、傾斜部11b、円筒部11c、次いで傾斜部11dの順に構成されている。この場合、挿通孔THの開口面積は、カール部11aの一端(図5(c)では左側の端部)から傾斜部11bの他端(図5(c)では右側の端部)にかけて連続的に小さくなり、円筒部11cの一端(図5(c)では左側の端部)から他端(図5(c)では右側の端部)にかけて一定であり、傾斜部11dの一端(図5(c)では左側の端部)から他端(図5(c)では右側の端部)にかけて連続的に小さくなる。
〔変形例3〕
上記各実施形態では、後端部13が、排気管P(または排気管30)の終端部よりも排気管P(または排気管30)の下流側に配置される場合を一例として説明したが、この場合に限られない。ここで、排気管P及び排気管30のうち排気管30を用いた場合を一例として説明すると、例えば図6(a)に示すように、後端部13と排気管30の終端部(排気口32)とが、排気管30の延伸方向において同じ位置に配置されてもよい。また、例えば、図6(b)に示すように、排気管30の終端部(排気口32)が、後端部13よりも排気管30の下流側に配置されてもよい。この場合においても、排気ガスの排出効率を向上させることができる。なお、後端部13と排気管30の終端部との距離が適正であるほど、貫通孔33を介して排気管30内に流れる空気の量が増加し、増加したガス(排気管30内で合流した空気及び排気ガス)の流量及び流速によるガスの慣性力によって排気管30内の圧力が低下して、排気ガスの排出が促進される。そこで、後端部13と、排気管30の終端部(排気口32)との距離D3(図6(b)に示す)は、例えば0mm以上35mm以下であることが好ましい。
また、後端部13が、排気管30の延伸方向において排気管30の終端部と同じ位置又は排気管30の終端部よりも排気管30の上流側に配置される場合に、後端部13の内半径と排気管30の外半径との差D4(図6(b)に示す)は、0mmより大きく6mm以下であることが好ましく、特に0mmより大きく3mm以下であることが好ましい。後端部13の内半径と排気管30の外半径との差をこのように設定することで、ベルヌーイ効果によって貫通孔33を介して排気管30内に流れる空気の量が増加し、増加したガス(排気管30内で合流した空気及び排気ガス)の流量及び流速によるガスの慣性力によって排気管30内の圧力が低下して、排気ガスの排出が促進される。
〔変形例4〕
上記各実施形態では、一つの筒状本体10が排気装置1(または排気装置100)に設けられている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、筒状本体を、排気管の上流側から下流側に向かって複数設け、第1の筒状本体は、排気管の下流側における第1の筒状本体の端部が、排気管の下流側において第1の筒状本体に隣接する第2の筒状本体の挿通孔内に位置するように設けられてもよい。この場合、第1の筒状本体と第2の筒状本体との間にも空気が通過するための間隙が形成され、当該間隙を通過する空気の流速がベンチュリ効果によって増加する。このとき、排気管内の排気ガスは、第1の筒状本体と排気管との間隙を通過する空気によって引き寄せられた後に、第1の筒状本体と第2の筒状本体との間隙を通過する空気によってさらに引き寄せられる。これにより、排気ガスの排出効率をさらに高めることができる。
本変形例の具体例について、図7を参照して説明する。図7に示す排気装置1には、排気管Pの上流側(図7では左側)から下流側(図7では右側)に向かって3つの筒状本体10a,10b,10cが設けられている。筒状本体10aには、筒状本体10aの長手方向に沿って前端部12aと後端部13aとを貫通する挿通孔TH1が形成されている。また、筒状本体10aは、排気管Pの側面に取付可能に形成された複数の支持部20aによって支持されている。
筒状本体10bには、筒状本体10bの長手方向に沿って前端部12bと後端部13bとを貫通する挿通孔TH2が形成されている。また、筒状本体10bは、筒状本体10aの側面部に取付可能に形成された複数の支持部20bによって支持されている。さらに、筒状本体10cには、筒状本体10cの長手方向に沿って前端部12cと後端部13cとを貫通する挿通孔TH3が形成されている。筒状本体10cは、筒状本体10bの側面部に取付可能に形成された複数の支持部20cによって支持されている。
なお、排気装置の小型化の観点から、筒状本体10b,10cのサイズは、筒状本体10aのサイズと比べて小さく形成されることが好ましい。例えば、筒状本体10aの長さ(長手方向の寸法)をL1、筒状本体10bの長さをL2、筒状本体10cの長さをL3としたとき、L1とL2又はL3との比は1:1〜4:1であることが好ましく、3:2〜3:1であることがより好ましい。また、筒状本体10bのサイズは、筒状本体10cのサイズと比べて大きく形成されてもよく、例えばL2とL3との比は1:1〜4:1であることが好ましく、3:2〜3:1であることがより好ましい。
各筒状本体10a,10b,10cの他の構成については、第1実施形態の筒状本体10と同様に構成されてもよい。
筒状本体10aは、排気管Pの下流側における筒状本体10aの端部(後端部13a)が、排気管Pの下流側において筒状本体10aに隣接する筒状本体10bの挿通孔TH2内に位置するように設けられている。これにより、空気が通過するための間隙が挿通孔TH2内に形成される。
さらに、筒状本体10bは、排気管Pの下流側における筒状本体10bの端部(後端部13b)が、排気管Pの下流側において筒状本体10bに隣接する筒状本体10cの挿通孔TH3内に位置するように設けられている。これにより、空気が通過するための間隙が挿通孔TH3内に形成される。
排気管P内の排気ガスは、挿通孔TH1を通過する空気によって引き寄せられると、挿通孔TH2を通過する空気によってさらに引き寄せられる。次いで、排気ガスは、挿通孔TH3を通過する空気によって引き寄せられる。このようにして、排気管P内の排気ガスの排出効率を高めることができる。
〔変形例5〕
上記各実施形態では、筒状本体10の前端部12が、前端部12の外径方向に広がるようにカールしている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、図8に示すように、排気装置1に設けられる2つの筒状本体10a,10dのうち、排気管Pの下流側に設けられる筒状本体10dが、略徳利状に形成されてもよい。ここで、筒状本体10dの側面部は、円筒部11eと、筒状本体10dの中心軸に向かって湾曲する湾曲部11fと、円筒部11eよりも外径の小さい円筒部11gとから形成されている。この場合においても、排気ガスの排出効率を向上させることができる。
なお、本変形例では、2つの筒状本体10a,10dが排気装置1に設けられている場合を一例として説明したが、2つの筒状本体10a,10dのうち筒状本体10dのみが排気装置1に設けられてもよい。
〔変形例6〕
上記各実施形態では、前端部12及び後端部13が円形に形成されている場合を一例として説明したが、前端部12及び後端部13は、例えば楕円形状や多角形状等に形成されていてもよい。また、排気口P1が、例えば楕円形状や多角形状等に形成されていてもよい。この場合においても、排気ガスが排気管Pから排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。
〔第3の実施形態〕
以下、本発明の第3の実施形態に係る排気装置について説明する。本実施形態に係る排気装置は、筒状本体の内側面が、排気管の上流側における筒状本体の端部以外、排気管の外側面及びその延長面と平行に形成されている点において、上記各実施形態に係る排気装置1,100と異なる。以下、上記各実施形態と異なる構成について図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態に係る排気装置の断面図である。本実施形態に係る排気装置200は、筒状本体10´と、複数の支持部20とから構成されている。筒状本体10´は、排気管Pの延伸方向(図9ではX方向)に沿って延びた円筒形状をなし、側面部11と、前端部12と、後端部13とを有している。また、本実施形態では、側面部11は、前端部12から後端部13に向かってカール部11a、円筒部11cの順に構成されている。
また、排気管Pの上流側における筒状本体10´の端部は、排気管Pの終端よりも排気管Pの上流側に配置されており、排気管Pの下流側における筒状本体10´の端部は、排気管Pの終端よりも排気管Pの下流側に配置されている。さらに、筒状本体10´の内側面は、排気管Pの上流側における筒状本体10´の端部(本実施形態では、カール部11a)以外、排気管Pの外側面及びその延長面と平行に形成されている。すなわち、挿通孔THの開口面積は、カール部11aの一端(図9では左側の端部)からカール部11aの他端にかけて連続的に小さくなり、円筒部11cの一端(図9では左側の端部)から他端(図9では右側の端部)にかけて一定となっている。
ここで、排気管Pの下流側における筒状本体10´の末端(後端部13)と、排気管Pの終端(排気口P1)との距離が適正であるほど、排気管Pから排出された排気ガスの強い圧力波を、筒状本体10´のうち、排気管Pの終端部よりも排気管Pの下流側(図9においてX方向)に突出する部分の内側面に斜め後方に当てて反射させることができ、後述するように、排気ガスの排出効率を高めることができる。そこで、筒状本体10´及び排気管Pの延伸方向(図9ではX方向)における筒状本体10´の後端部13と排気口P1との距離D5(図9に示す)は、例えば、8mm以上200mm以下であることが好ましく、特に9mm以上170mm以下であることが好ましく、さらには10mm以上150mm以下であることが好ましい。
さらに、図9に示すように、排気管Pの外側面の法線方向における排気管Pの外側面と筒状本体10´の内側面との距離D6は、例えば1mm以上8mm以下であることが好ましく、特に2mm以上5mm以下であることが好ましく、さらには2mm以上3mm以下であることが好ましい。距離D6をこのように設定することにより、排気管Pの終端における排気管Pの外側面と筒状本体10´の内側面との間隙を小さくすることができ、排気管Pの上流側から下流側に向かって当該間隙を通過する空気の流速を効果的に増加させることができる。
また、後述するように、挿通孔TH内の空気が、排気ガスの流れに引き寄せられて下流側に動き出すときに、挿通孔TH内の圧力が低下することによって、挿通孔TH内の空気の流れは、上流側から下流側に加速を続けることになる。ここで、排気管Pの外側面と、筒状本体10´の内側面とが平行に位置している部分の長さが適正であるほど、挿通孔TH内の空気の加速距離を適切に設定することができ、ベルヌーイ効果及び排気ガスの圧力波による排気ガスの排出効率をさらに向上させることができる。そこで、排気管Pの外側面と、筒状本体10´の内側面とが平行に位置している部分の長さL4(図9に示す)は、例えば90mm以上500mm以下であることが好ましく、特に150mm以上300mm以下であることが好ましい。ただし、この長さL4は、車両における排気管Pの配置等によって制限され得る。
以上のように構成された排気装置200の作用の一例について説明する。
先ず、内燃機関が駆動している場合(車両が停止中の場合も含む)には、排気管Pから排気ガスが排出される。このとき、挿通孔TH内の空気は、排気ガスの排出によって生じるベルヌーイ効果によって、排気管Pの下流側に引き寄せられる。また、筒状本体10´の下流側の端部は、排気管Pの終端よりも下流側に配置されているため、排気管Pから排出された排気ガスの強い圧力波が、筒状本体10´のうち、排気管Pの終端よりも排気管Pの延伸方向(図9においてX方向)に突出する部分の内側面に斜め後方に当たって反射する。この強い圧力波の動きに沿って、挿通孔TH内の空気は、排気管Pの下流側により強く引き寄せられることとなる。この場合、後端部13では、挿通孔TH内の空気と排気ガスが合流して、全体(合流した空気及び排気ガス)の流量が増加することから、例えば排気管Pの下流から上流に向かう排気ガスの反射波が排気管P内で発生することを、合流した空気及び排気ガスの慣性力によって抑制することができる。このため、排気ガスが反射波によって排気管P内を逆流するのを抑制して、当該排気ガスを排気口P1から排出することができる。
なお、排気ガスは、内燃機関の燃焼間隔に基づき脈動して流れている。このため、排気ガスの排出速度が速くなるタイミングと遅くなるタイミングとが交互に存在するが、排出速度が遅くなるタイミングにおける排気ガスの流動は、排出速度が速くなるタイミングにて生じたベルヌーイ効果及び排気ガスの圧力波で増加したガス(合流した空気及び排気ガス)の流量及び流速による排気ガスの慣性力によって、促進される。
また、上記挿通孔TH内の空気が、排気ガスの流れに引き寄せられて下流側に動き出す時、空気の粘性に起因して、挿通孔TH内の上流側端部まで負圧が到達するのに遅れを生じ、それに伴って、挿通孔TH内の圧力が大きく下がる。これにより、挿通孔TH内の空気の流れは、上流側から下流側に加速を続けることになる。さらに、上記のように負圧の到達に遅れが生じると、排気ガスの脈動による排気ガスの減速時にも、挿通孔TH内の空気の流速が保持された状態になり、その排気ガス流速より速くなり、ベルヌーイ効果及び排気ガスの圧力波による排気ガスの排出促進につながる。
以上の作用により、排気ガスが排気口P1から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。
また、本実施形態の排気装置200では、排気管Pと筒状本体10´との間隙を通過した空気が、排気管Pから排出された排気ガスの周りを流れることから、当該排気ガスは、排気管Pから直線的に排出されるように整流される。このため、排気管Pから排出された排気ガスが拡散するのを抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。さらに、この排気装置200では、排気管Pの終端部における気流を整えることができるので、排気ガスが拡散しながら排気管Pの終端部から排出されることを抑制し、当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
さらに、本実施形態の排気装置200では、排気管Pの上流側における筒状本体10´の端部(前端部12)は、前端部12の外径方向に広がるようにカールしているので、前端部12における挿通孔THの開口面積を大きくすることができる。これにより、前端部12を介して挿通孔TH内に引き寄せることの可能な空気の量を増やし、当該空気の流速を速め、前述した排気ガスの排出効率向上効果等を増大させることができる。また、挿通孔THにおいて前端部12から後端部13に向かう空気の流れを整えることもできる。なお、本実施形態では、排気管Pの上流側における筒状本体10´の端部(前端部12)にカール部11aを設けた場合を一例として説明したが、カール部11aを設けなくてもよい。
〔第4の実施形態〕
以下、本発明の第4の実施形態に係る排気装置について説明する。本実施形態に係る排気装置は、車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管を備えた点において、第3の実施形態に係る排気装置200と異なる。以下、第3の実施形態と異なる構成について図10を参照して説明する。
図10は、本実施形態に係る排気装置の断面図である。本実施形態に係る排気装置300は、筒状本体10´と、複数の支持部20と、排気管30´とを備える。排気管30´は、筒状本体10´の挿通孔THに設けられている。
排気管30´は、車両の内燃機関からの排気ガスを排出するためのものであって、当該内燃機関に接続された排気管Pの延伸方向(図10ではX方向)に沿って延びた円筒形状をなしている。また、排気管30´は、取付口31と、当該取付口31と連通する排気口32とを有している。取付口31は、排気管Pの終端部に取付可能であって、内燃機関からの排気ガスを排気管Pから流入可能に形成されている。
また、排気管30´の上流側における筒状本体10´の端部は、排気管30´の終端よりも排気管30´の上流側に配置されており、排気管30´の下流側における筒状本体10´の端部は、排気管30´の終端よりも排気管30´の下流側に配置されている。さらに、筒状本体10´の内側面は、排気管30´の上流側における筒状本体10´の端部(本実施形態では、カール部11a)以外、排気管30´の外側面及びその延長面と平行に形成されている。なお、筒状本体10´の他の構成については、第3の実施形態と同様であってよい。
以上のように構成された排気装置300の作用は、第3の実施形態と同様である。このため、本実施形態に係る排気装置300では、排気ガスが排気管30´から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。また、この排気装置300では、排気管30´から排出された排気ガスが拡散するのを抑制することができ、排気ガスの拡散に基づく排気騒音を低減することができる。さらに、この排気装置300では、排気ガスが拡散しながら排気管30´の終端部から排出されることを抑制し、ひいては当該排気ガスに含まれる煤が車体に付着することを低減することができる。
以下、上述した各実施形態の変形例について説明する。
〔変形例7〕
上記第4の実施形態では、貫通孔が設けられていない排気管30´を排気装置300に設けた場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、第2の実施形態における排気管30が、排気管30´の代わりに設けられてもよい。この場合、挿通孔TH内の空気のうち、貫通孔33を介して排気管30内に吸い込まれた空気は、排気管30内の排気ガスを排気管30の外部に排出するように作用する。これにより、排気ガスが排気管から排出され易くなることから、排気ガスの排出効率を向上させることができ、ひいては内燃機関の高出力化、燃焼効率の向上及び燃費の向上等を実現することができる。
〔変形例8〕
上記第3及び第4の実施形態では、排気管の上流側における筒状本体10´の端部にカール部11aを設けた場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、排気管の上流側における筒状本体10´の端部の外径を広げるように直線状に傾斜する傾斜部が、カール部11aの代わりに設けられてもよい。また、排気管の上流側における筒状本体10´の端部には、カール部11a及び傾斜部の何れも設けられていなくてもよい。
〔変形例9〕
上記第3及び第4の実施形態では、一つの筒状本体10´が排気装置200(または排気装置300)に設けられている場合を一例として説明したが、この場合に限られない。例えば、複数の筒状本体10´を排気管の上流側から下流側に向かって設け、第1の筒状本体は、排気管の下流側における第1の筒状本体の端部が、排気管の下流側において第1の筒状本体に隣接する第2の筒状本体の挿通孔内に位置するように設けられてもよい。この場合、上述した変形例4と同様に、排気管内の排気ガスは、第1の筒状本体と排気管との間隙を通過する空気によって引き寄せられた後に、第1の筒状本体と第2の筒状本体との間隙を通過する空気によってさらに引き寄せられることから、排気ガスの排出効率をさらに高めることができる。
なお、複数の筒状本体を設ける場合、少なくとも一つの筒状本体10´と、少なくとも一つの筒状本体10,10a,10b,10c,10dとを組み合わせてもよい。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記各実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本発明に係る排気装置は、排気ガスの排出効率を向上させることの可能な排気装置として好適に用いられる。
1,100,200,300…排気装置
10,10a,10b,10c,10d,10´…筒状本体
11…側面部
11a…カール部
11b,11d…傾斜部
11c,11e,11g…円筒部
11f…湾曲部
12,12a,12b,12c,12d…前端部
13,13a,13b,13c,13d…後端部
20,20a,20b,20c,20d…支持部
30,30´…排気管
31…取付口
32…排気口
33…貫通孔
TH…挿通孔
P…排気管
P1…排気口

Claims (14)

  1. 車両の内燃機関に接続された排気管の終端部近傍に取付可能な排気装置であって、
    前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有する筒状本体を備え、
    前記挿通孔の開口面積は、前記排気管の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする排気装置。
  2. 車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管と、
    前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有する筒状本体とを備え、
    前記挿通孔の開口面積は、前記排気管の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする排気装置。
  3. 車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管であって、外側面と内側面とを貫通する貫通孔が設けられた側壁を有する排気管と、
    前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有し、前記貫通孔を覆うように設けられた筒状本体とを備え、
    前記挿通孔の開口面積は、前記排気管の上流側から下流側に向かって小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする排気装置。
  4. 前記挿通孔の開口面積は、前記排気管の上流側から下流側に向かって連続的及び/又は段階的に小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の排気装置。
  5. 前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部が、前記排気管の終端よりも前記排気管の下流側に配置される場合に、前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部の内半径と、前記排気管の内半径との差が0mm以上6mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の排気装置。
  6. 前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部が、前記排気管の延伸方向において前記排気管の終端と同じ位置又は前記排気管の終端よりも前記排気管の上流側に配置される場合に、前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部の内半径と、前記排気管の外半径との差が0mmより大きく6mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の排気装置。
  7. 前記筒状本体の内側面の接線と、前記排気管の中心軸とのなす角度は、0°より大きく15°以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の排気装置。
  8. 車両の内燃機関に接続された排気管の終端部近傍に取付可能な排気装置であって、
    前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有する筒状本体を備え、
    前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部は、前記排気管の終端よりも前記排気管の上流側に配置され、
    前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部は、前記排気管の終端よりも前記排気管の下流側に配置され、
    前記筒状本体の内側面は、前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部以外、前記排気管の外側面及びその延長面と平行に形成されている
    ことを特徴とする排気装置。
  9. 車両の内燃機関からの排気ガスを排出するための排気管と、
    前記排気管を挿通可能に形成された挿通孔を有する筒状本体とを備え、
    前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部は、前記排気管の終端よりも前記排気管の上流側に配置され、
    前記排気管の下流側における前記筒状本体の端部は、前記排気管の終端よりも前記排気管の下流側に配置され、
    前記筒状本体の内側面は、前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部以外、前記排気管の外側面及びその延長面と平行に形成されている
    ことを特徴とする排気装置。
  10. 前記排気管の下流側における前記筒状本体の末端と、前記排気管の終端との距離は、8〜200mmであることを特徴とする請求項8または9に記載の排気装置。
  11. 前記排気管の外側面と前記筒状本体の内側面との距離は、1〜8mmであることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の排気装置。
  12. 前記排気管の外側面と、前記筒状本体の内側面とが平行に位置している部分の長さは、90〜500mmであることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の排気装置。
  13. 前記排気管の上流側における前記筒状本体の端部は、前記端部の外径方向に広がるようにカールしていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の排気装置。
  14. 前記筒状本体を、前記排気管の上流側から下流側に向かって複数設け、
    第1の筒状本体は、前記排気管の下流側における前記第1の筒状本体の端部が、前記排気管の下流側において前記第1の筒状本体に隣接する第2の筒状本体の挿通孔内に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の排気装置。
JP2014103402A 2013-05-17 2014-05-19 排気装置 Expired - Fee Related JP5997722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103402A JP5997722B2 (ja) 2013-05-17 2014-05-19 排気装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013105152 2013-05-17
JP2013105152 2013-05-17
JP2014103402A JP5997722B2 (ja) 2013-05-17 2014-05-19 排気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014240651A true JP2014240651A (ja) 2014-12-25
JP5997722B2 JP5997722B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=52140010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014103402A Expired - Fee Related JP5997722B2 (ja) 2013-05-17 2014-05-19 排気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5997722B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017160012A1 (ko) * 2016-03-18 2017-09-21 엘에스엠트론 주식회사 농업용 작업차량의 배기가스 분산장치

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH201081A (de) * 1938-03-10 1938-11-15 Jakob Kupp Vorrichtung an Auspuffleitungen von Brennkraftmaschinen, insbesondere Kraftfahrzeugmotoren, zum Verdünnen der Auspuffgase.
GB755209A (en) * 1953-12-28 1956-08-15 Hans Strauscheid Internal-combustion engine exhaust pipe construction for motor road vehicles
FR2155062A5 (ja) * 1971-10-01 1973-05-18 Groeber Edouard
JPS5776221U (ja) * 1980-10-30 1982-05-11
JPS59152129U (ja) * 1983-03-31 1984-10-12 日産ディーゼル工業株式会社 貨物自動車の後方排気構造
JPS6178225U (ja) * 1984-10-30 1986-05-26
JPS6182022U (ja) * 1984-11-05 1986-05-30
JPH0188021U (ja) * 1987-12-04 1989-06-09
DE102011014908A1 (de) * 2011-03-24 2011-11-10 Daimler Ag Endrohranordnung für eine Abgasanlage eines Fahrzeugs

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH201081A (de) * 1938-03-10 1938-11-15 Jakob Kupp Vorrichtung an Auspuffleitungen von Brennkraftmaschinen, insbesondere Kraftfahrzeugmotoren, zum Verdünnen der Auspuffgase.
GB755209A (en) * 1953-12-28 1956-08-15 Hans Strauscheid Internal-combustion engine exhaust pipe construction for motor road vehicles
FR2155062A5 (ja) * 1971-10-01 1973-05-18 Groeber Edouard
JPS5776221U (ja) * 1980-10-30 1982-05-11
JPS59152129U (ja) * 1983-03-31 1984-10-12 日産ディーゼル工業株式会社 貨物自動車の後方排気構造
JPS6178225U (ja) * 1984-10-30 1986-05-26
JPS6182022U (ja) * 1984-11-05 1986-05-30
JPH0188021U (ja) * 1987-12-04 1989-06-09
DE102011014908A1 (de) * 2011-03-24 2011-11-10 Daimler Ag Endrohranordnung für eine Abgasanlage eines Fahrzeugs

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017160012A1 (ko) * 2016-03-18 2017-09-21 엘에스엠트론 주식회사 농업용 작업차량의 배기가스 분산장치
US10718252B2 (en) 2016-03-18 2020-07-21 Ls Mtron Ltd. Exhaust gas dispersion device for agricultural working vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP5997722B2 (ja) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9920670B1 (en) Muffler for a powerboat engine
MXPA06008691A (es) Tubo de escape aerodinamico con aberturas.
EP1905998A3 (en) Asymmetric Serrated Nozzle For Exhaust Noise Reduction
US6286623B1 (en) Sound-attenuating muffler for internal combustion engine
BRPI0517633A (pt) dispositivo de descarga de gás de exaustão de veìculo
JP5997722B2 (ja) 排気装置
JP2011153574A (ja) 排気ガス流の加速装置
US8671671B1 (en) Exhaust system for an internal combustion engine
US20160123357A1 (en) Universal velocity stack and method for creating laminar air flow
EP1806485A3 (en) Muffler and vehicle equipped with muffler
JP2016194290A5 (ja)
KR101583161B1 (ko) 자동차 배기관의 배기효율 향상 장치
JPH02125906A (ja) 内燃機関に於る排気ガス流の加速装置
EP3356209A1 (fr) Système aérodynamique a générateur de vortex alimente par des gaz d'échappement
FR2979814A1 (fr) Aspirateur comportant un silencieux et un diffuseur d'air
CN107928546A (zh) 一种降噪型吸尘器排风机构
US20160146086A1 (en) Exhaust system structure for improving noise problem
US11597259B2 (en) Ionized air delivery system
JP2551516B2 (ja) 自動車の排ガス排出促進装置
JP5243647B1 (ja) 熱機関の排気促進装置
JP5705707B2 (ja) マフラ
JP2007170343A (ja) 消音器
JP2019167881A (ja) テールパイプ、排気系構造、およびこれを備えた車両
US20180080354A1 (en) Reciprocation engine exhaust scavenging system
JP2002129954A (ja) 排気管

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150622

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160510

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20160527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160826

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5997722

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees