JP2014240448A - カゼイン接着組成物及び積層プレスボード - Google Patents

カゼイン接着組成物及び積層プレスボード Download PDF

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Abstract

【課題】曲げ強度や耐水性が十分に高められたカゼイン接着組成物であって、ハンドリング性に優れたカゼイン接着組成物を提供する。
【解決手段】カゼイン化合物と水酸化カルシウムを含み、前記水酸化カルシウムの含有率は、前記カゼイン化合物に対して5〜20質量%であることを特徴とする電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。更にカゼイン化合物に対して2〜10質量%のフッ化ナトリウム、0.01〜3質量%のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型界面活性剤からなる消泡剤並びに5〜60質量%の無機顔料を含む電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、カゼイン接着組成物及び積層プレスボードに関する。具体的には、本発明は、カゼイン化合物と水酸化カルシウムを含むカゼイン接着組成物に関するものであって、曲げ強度や耐水性が十分に高く、かつハンドリング性に優れたカゼイン接着組成物に関する。さらに、本発明は、該カゼイン接着組成物とプレスボードを含む積層プレスボードに関する。
電力用変圧器、リアクターなどの高電圧・大電力用変電機器の内部には、電気絶縁部材が設けられている。このような電気絶縁部材としては、木材パルプや木綿繊維から抄造された絶縁紙やプレスボードが用いられている。プレスボードは、絶縁紙の製造工程で得られる乾燥前湿紙を積層し、乾燥工程と一体化工程を経て製造される。このようにして製造されたプレスボードは、接着剤によって積層され、積層プレスボードとして用いられることがあり、積層プレスボードは優れた絶縁特性を発揮し得る。
高電圧・大電力用変電機器の内部は絶縁油で満たされており、電気絶縁部材であるプレスボードも絶縁油に浸漬された状態で使用される。プレスボードが上述したような、接着剤を用いて積層された積層プレスボードである場合、使用時等に接着剤の成分が絶縁油に溶出することがある。このように、溶出した接着剤の成分は、絶縁油の劣化を進行させ、変電機器に不具合を生じさせる原因となるため、接着剤の溶出については、細心の注意が必要とされている。
一般的に、プレスボードを積層する際に使用する接着剤には、ポリエステル樹脂系接着剤やカゼイン接着剤が用いられている。例えば、特許文献1には、ポリエステル樹脂系接着剤やカゼイン接着剤を用いてプレスボードを積層した積層プレスボードが開示されている。
このように、プレスボードを積層する際には各種の接着剤が用いられているが、中でも、カゼイン接着剤は、耐水性や可塑性、金属等の他材質に対する接着性に優れていることが知られている。また、カゼイン接着剤は、積層後にプレスボードに水分を与えて、曲げ加工を行ったり、導線を挟み込んで積層する場合などに高い強度を発揮し得るため、プレスボードの積層に好ましく用いられる。
なお、カゼイン接着剤には、液体タイプと粉体タイプがあるが、耐水性や可塑性等の性能に関してより優れているのは、粉体タイプである。粉体タイプは、保存や可搬性の面からも好ましく、広く用いられている。
特開2008−41763号公報
しかしながら、従来のカゼイン接着剤を用いて積層した積層プレスボードにおいては、その曲げ強度が十分ではなく、また、カゼイン接着剤の耐水性が弱い場合があり品質改良が求められていた。
また、従来の粉体タイプのカゼイン接着剤を用いた場合、接着組成物の製造時や、接着組成物の塗工時の作業性が悪化することがあり、問題となっていた。例えば、カゼイン接着剤の水分散性が悪くダマが発生したり、分散後のポットライフが短くなるという問題があった。
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、積層プレスボードにおいて曲げ強度を高めるとともに、接着組成物の耐水性が十分に高められたカゼイン接着組成物を提供することを目的として検討を進めた。さらに、本発明者らは、接着組成物の製造時や、接着組成物の塗工時の作業性を向上させることを目的として検討を進めた。
上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明者らは、カゼイン化合物と水酸化カルシウムを含むカゼイン接着組成物において、水酸化カルシウムの含有率を規定することにより、カゼイン接着組成物のハンドリング性を向上させることを見出した。さらに本発明者らは、このようなカゼイン接着組成物を用いてプレスボードを積層した場合、積層プレスボードの曲げ強度を十分に高めることができ、さらに、接着組成物自体の耐水性を高めることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[1]カゼイン化合物と水酸化カルシウムを含み、前記水酸化カルシウムの含有率は、前記カゼイン化合物に対して5〜20質量%であることを特徴とする電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
[2]さらにフッ化ナトリウムを含み、前記フッ化ナトリウムの含有率は、前記カゼイン化合物に対して2〜10質量%であることを特徴とする[1]に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
[3]さらに消泡剤を含み、前記消泡剤の含有率は、前記カゼイン化合物に対して0.01〜3質量%であることを特徴とする[1]又は[2]に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
[4]さらに無機顔料を含み、前記無機顔料の含有率は、前記カゼイン化合物に対して5〜60質量%であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
[5]前記消泡剤は、液体であることを特徴とする[3]に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
[6]前記消泡剤は、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型界面活性剤であることを特徴とする[3]に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
[7]前記カゼイン化合物は、カゼイン酸ナトリウムであることを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
[8][1]〜[7]のいずれかに記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物から形成された少なくとも1層の接着層と、少なくとも1層のプレスボードとを有する積層プレスボード。
本発明によれば、カゼイン接着組成物の作製時や塗工時の作業性(ハンドリング性)を高めることができる。すなわち、本発明のカゼイン接着組成物は、水分散性が良好であり、かつ水分散液のポットライフが長い。
さらに、本発明のカゼイン接着組成物を用いてプレスボードを積層することにより、積層プレスボードの曲げ強度を十分に高めることができ、かつ、カゼイン接着組成物自体の耐水性を高めることができる。
図1は、本発明の積層プレスボードの概略断面図である。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は「〜」前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。
(カゼイン接着組成物)
本発明は、カゼイン化合物と水酸化カルシウムを含むカゼイン接着組成物に関する。ここで、水酸化カルシウムの含有率は、カゼイン化合物に対して5〜20質量%である。また、本発明のカゼイン接着組成物は、電気絶縁部材用に用いられるものである。このように、本発明のカゼイン接着組成物は、電気絶縁部材用の用途に用いられ、絶縁油に浸漬された状態で長期間に亘り使用されるが、絶縁油の劣化を促進することはない。
本発明で用いるカゼイン化合物には特に制限はないが、牛乳由来の脱脂乳から製造されるものであることが好ましい。中でも、易溶解性の観点から、カゼイン酸塩であることが好ましい。具体的には、カゼイン酸ナトリウム、カゼイン酸カルシウム又はカゼイン酸カリウムを用いることが好ましく、特にカゼイン酸ナトリウムを用いることが好ましい。
本発明のカゼイン接着組成物は、カゼイン化合物等の粉体原料を混合し、この粉体原料を適切な濃度となるように水に分散させることによって得られる。カゼイン化合物を水に分散させる際には、カゼイン化合物の溶解性を上げるために、アルカリを添加する必要があり、また、カゼインの架橋を促進させ、接着強度を高めるためにカルシウムを添加する必要がある。本発明では、これらの条件を満たすために、水酸化カルシウムを添加している。
カゼイン接着組成物に含まれる、水酸化カルシウムの含有率は、カゼイン化合物に対して、5〜20質量%であればよく、5〜15質量%であることが好ましく、5〜10質量%であることがより好ましい。水酸化カルシウムの含有率を上記範囲内とすることにより、カゼイン接着組成物の水分散性を高め、かつ水分散液のポットライフを長くすることができる。すなわち、本発明のカゼイン接着組成物は、優れたハンドリング性を有する。
また、本発明のカゼイン接着組成物を用いて積層プレスボードを作製した場合に、積層プレスボード間の接着強度を高めることができる。さらに、積層プレスボードの曲げ強度を十分に高めることができ、カゼイン接着組成物自体の耐水性を向上させることができる。なお、水酸化カルシウムの添加率が5質量%未満であると、カゼインの架橋が不十分であり、求められる接着強度や耐水性を発揮することができない。また、添加率が20質量%を超えると、接着組成物のイオン成分が増加するため、浸漬する絶縁油中に接着組成物の成分が溶出する可能性があり、絶縁油の劣化を促進させるおそれがある。
本発明のカゼイン接着組成物は、さらにフッ化ナトリウムを含むことが好ましい。ここで、フッ化ナトリウムの含有率は、カゼイン化合物に対して2〜10質量%であることが好ましく、3〜7質量%であることがより好ましい。フッ化ナトリウムの添加率を上記範囲内とすることにより、カゼイン接着組成物を構成する粉体原料を溶解する際の溶解粘度を適切な範囲とすることができる。すなわち、溶解粘度が必要以上に上昇しないよう、減粘作用を発揮することができる。さらに、上記範囲となるようにフッ化ナトリウムを添加することにより、カゼイン接着組成物の成分が絶縁油中に溶出することをより効果的に抑制することができる。
本発明のカゼイン接着組成物は、さらに消泡剤を含むことが好ましい。この消泡剤の含有率は、カゼイン化合物に対して0.01〜3質量%であることが好ましく、0.03〜2質量%であることがより好ましく、0.05〜1質量%であることがさらに好ましい。カゼイン接着組成物を構成するカゼイン化合物は基本的に、水に難溶性であるため、十分に撹拌を行なっても分散不良を起こすことがある。また、撹拌分散時に発泡しやすく、このような発泡は、塗布時の作業性を低下させることのみならず、接着層に空隙を生じさせてしまうため、接着強度を低下させたり、部分放電電圧を発生させるなどして、積層プレスボードの品質の低下を招いてしまう。しかし、本発明では、消泡剤を添加し、その添加率を上記範囲内とすることにより、カゼイン化合物の水への分散性を高めることができ、かつ、撹拌分散時の発泡を防ぐことができる。
本発明で用いることができる消泡剤は特に制限されず、粉体又は液体の消泡剤を用いることができる。中でも、液体の消泡剤を用いることが好ましい。本発明で用いることができる好ましい消泡剤としては、例えば、シリコーン系消泡剤、界面活性剤、ポリエーテル、高級アルコールなどの有機系消泡剤を挙げることができる。これらの中でも、ポリエーテル系のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型界面活性剤が好ましく用いられる。ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型界面活性剤は、少量の添加で発泡を効果的に抑えることができ、また、浸漬する絶縁油への溶出も少ないため、絶縁油の劣化に影響を与えることがない。
本発明で用いることができる消泡剤としては、具体的には、液体タイプとしてはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル(例えば、実施例で用いた消泡剤A:ペポールB181/東邦化学工業社製)を例示することができる。
なお、粉体消泡剤は、カゼイン化合物が粉体タイプである場合は、事前の添加が可能であるため、溶解使用時の作業性に優れるという利点を有する。粉体消泡剤としては、シリカとポリエーテルの混合物からなる消泡剤(例えば、実施例で用いた消泡剤B:SND−14HP/サンノプコ社製)を例示することができる。
本発明のカゼイン接着組成物は、さらに無機顔料を含むことが好ましい。無機顔料の含有率は、カゼイン化合物に対して5〜60質量%であることが好ましく、10〜55質量%であることがより好ましく、15〜50質量%であることがさらに好ましい。無機顔料の含有率を上記範囲内とすることにより、カゼイン接着組成物の安定性を高めることができる。無機顔料は、カゼイン接着組成物の支持媒体として機能することにより、カゼイン接着組成物の安定性を高めることができる。さらに、無機顔料は、カゼイン接着組成物がプレスボード等の基材へ浸透することを抑制することができる。
本発明で用いることができる無機顔料としては、例えば、炭酸カルシウムやカオリン(クレー)の他、酸化チタン、水酸化アルミニウム、シリカ等を挙げることができる。中でも、市場への流通量が多く、安価であることから炭酸カルシウムやカオリン(クレー)を使用することが好ましい。なお、本発明で用いる炭酸カルシウムは、特に限定されることはないが、カルサイト結晶で平均粒径50〜200nmの軽質炭酸カルシウムであることが好ましい。また、カオリンとしては、2級カオリンクレーを用いることが好ましい。
本発明のカゼイン接着組成物には、カゼイン化合物を溶解する目的で、さらにアルカリ性物質を添加してもよい。アルカリ性物質としては、水酸化ナトリウムやアンモニア等の一般的なアルカリ性物質を用いることができ、例えば、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムを添加することが好ましい。中でも、粉体状態での貯蔵安定性を高める観点から、潮解性の少ないリン酸ナトリウムを用いることが好ましい。
また、カゼイン接着組成物には、カゼイン接着組成物の粘度を抑制する目的で、さらに、尿素、ホウ素、ジシアノジアミド等を添加することとしてもよい。
このような添加物を加えることにより、カゼイン接着組成物の取り扱い性を高めることができ、作業性を高めることができる。
本発明では、上述した原料の他に、カゼイン接着組成物の保存性を高める目的で、酸化防止剤や防腐剤等を添加してもよい。このような添加剤を加えることにより、カゼイン接着組成物の保存性を改良でき、かつカゼイン接着組成物のハンドリング性を高めることができる。なお、これらの添加剤は、絶縁油中に溶出しない程度の添加量とすることが好ましい。
本発明のカゼイン接着組成物を製造する際には、上述したカゼイン化合物と各種添加剤から構成される粉体原料を混合し、混合物を水に添加し、撹拌を行う。なお、カゼイン接着組成物の溶媒は、水であることが好ましいが、場合によっては、エタノールを少量添加したものを用いることもできる。カゼイン化合物と各種添加剤から構成される粉体原料は、水100質量部に対して、上述したカゼイン化合物と各種添加剤から構成される粉体原料を、20〜40質量部となるように添加し、分散させることが好ましい。水に対する粉体原料割合を上記範囲内とすることにより、十分な接着強度を得ることができ、かつ、得られたカゼイン接着組成物がプレスボード等の基材に浸透することを防ぐことができる。さらに、粉体原料の添加率を上記範囲とすることにより、溶解時のダマの発生等を効果的に抑制することができる。
なお、カゼイン接着組成物を製造する際の撹拌時間は、1〜60分であることが好ましく、10〜40分であることがより好ましい。また、撹拌時のカゼイン接着組成物の温度は5〜60℃であることが好ましく、10〜50℃であることがより好ましい。撹拌スピードは、200〜5000rpmの間で適宜調整することが好ましい。撹拌条件を上記のようにすることにより、カゼイン接着組成物中におけるカゼイン化合物の分散性を高めることができ、かつ、気泡の発生等を抑制することができる。なお、撹拌後には、10〜120分程度静置して、気泡等を抜いてから使用することが好ましい。
(プレスボード)
プレスボードは、高電圧・大電力用変電機器の内部の電気絶縁部材として用いられる。本発明に用いるプレスボードは、一般的な木材パルプから形成されることが好ましく、木材パルプの種類は特に限定されない。また、木材パルプには、パルプ同士の繊維間結合を高める目的で叩解を行なったものを用いてもよい。木材パルプのフリーネスは、200〜500mlCSFであることが好ましく、250〜450mlCSFであることがより好ましい。
プレスボードを製造する際には、通常の抄紙マシンが使用される。抄紙されたシートは、湿紙状態で乾燥させることなく、5〜30層積層され、このような積層体を一体化させることによりプレスボードが得られる。なお、積層体は、80〜200℃の条件下において10〜100kgf/cm2の圧力で、数時間〜数日プレスすることにより一体化される。なお、このようにして得られたプレスボードの厚さは、0.5〜2mmであることが好ましく、密度は、0.5〜2g/cm3であることが好ましい。
(積層プレスボード)
本発明の積層プレスボードは、上述したプレスボードを複数枚積層したものであって、各々のプレスボードはカゼイン接着組成物を介して接着される。図1には、本発明の積層プレスボード10の概略断面図が示されている。図1に示されているように、積層プレスボード10は、複数層(2層)のプレスボード2をカゼイン接着組成物からなる接着層5で接着することにより得られる。なお、積層プレスボード10は、図1のように2層のプレスボード2と、1層の接着層5から構成されても良く、3層以上のプレスボード2と2層以上の接着層5から形成されてもよい。また、積層プレスボード10は、プレスボード2と接着層5の他に他の層を含んでもよい。
なお、積層プレスボードにおいて、接着層の厚さは、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜1.0mmであることがより好ましい。
積層プレスボードは、プレスボードの接着面にカゼイン接着組成物を塗布し、さらにその上に他のプレスボードを重ね、貼り合わせることにより形成される。カゼイン接着組成物は、プレスボードの接着面の全面にローラーを用いて均等に塗布されることが好ましい。なお、ローラー以外の塗布方法としては、刷毛やスプレー噴射等の塗布方法を用いることもできる。
他のプレスボードを重ねた後には、室温で、5〜50kgf/cm2の圧力で1〜3時間程度プレスすることが好ましい。このような条件で積層プレスボードを作製することにより、接着強度が高く、安定性に優れた積層プレスボードを得ることができる。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
(実施例1)
<プレスボードの製造>
絶乾100g相当量の予めフリーネスが350mlCSFに叩解された木材パルプを20Lの水に分散させた。スラリーをパルプ離解機にて30分間撹拌処理した後、枚葉の米坪量を約50g/m2に設定した湿紙を抄造し、この湿紙20枚を乾燥させることなく積層した後、140℃、40kgf/cm2の条件下で10分間ホットプレスすることにより、湿紙積層体を乾燥一体化し、厚さ1mm、密度1.0g/cm3のプレスボードを得た。
<カゼイン接着組成物の製造>
カゼイン酸ナトリウム100質量部に対して、水酸化カルシウム7質量部、炭酸カルシウム30質量部、カオリン5質量部及びフッ化ナトリウム5質量部、リン酸ナトリウム5質量部を全て粉体の状態で混和した。ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型界面活性剤(消泡剤A)を0.2質量%となるように添加した水に、混和した粉体を30質量%となるように投入し、撹拌して分散した。その後1時間静置し、接着組成物として用いた。
<積層プレスボードの製造>
上記の接着組成物を、ローラーを用いて接着面全面に塗布し、プレスボードを貼り合わせた。その後、室温で10kgf/cm2にて3時間プレス加圧して、室温環境下で10日間乾燥固化させて積層プレスボードを得た。
(実施例2〜9)
実施例1の<カゼイン接着組成物の製造>において、化合物の組成を表1の通りとした以外は、実施例1と同様にして、積層プレスボードを得た。
(比較例1)
実施例1の<カゼイン接着組成物の製造>において、化合物の組成を表1の通りとして、カゼイン接着組成物の製造に用いる粉体を混和した。しかし、比較例1では、カゼイン化合物が溶解せず、ダマとなり接着組成物が製造できなかった。
(比較例2)
実施例1の<カゼイン接着組成物の製造>において、化合物の組成を表1の通りとして、カゼイン接着組成物の製造に用いる粉体を混和した。しかし、得られた粉末は、潮解性があり、貯蔵安定性に問題があるとして、その後の試験を中止した。
(比較例3)
実施例1の<カゼイン接着組成物の製造>において、化合物の組成を表1の通りとした以外は、実施例1と同様にして、積層プレスボードを得た。
Figure 2014240448
(評価)
実施例及び比較例で得た積層プレスボードについては、下記のような評価を行った。
<分散性>
上記の実施例及び比較例の配合において混和した粉体を水に溶解したときの溶解性を官能評価した。
◎:溶解性に問題がなく、均一に分散した。ダマの発生は全くない。
○:溶解性に問題はないが、ダマがわずかに発生する。
△:やや溶解しにくく、ダマが発生する。
×:溶解しにくく、分散物がダマになる。
<溶解時の発泡性>
上記の実施例及び比較例の配合において混和した粉体を水に溶解撹拌しているときに生じる泡の状態を目視にて官能評価した。
◎:溶解物に全く泡が見られない。
○:溶解物にやや泡の発生が認められる。
△:溶解した糊液に泡の発生が認められる。
×:泡の発生が多く、糊液としての使用が難しい。
<ポットライフ>
溶解した液の粘度を、B型粘度計にて1時間毎に測定し、粘度が1000mpsを超えたときの時間を評価した。なお、1000mpsを超えると糊としての使用が難しくなる。
積層プレスボードを製造する際には、糊液のポットライフは長いほど好ましく、通常は、4時間以上であればよく、6時間以上あることが好ましいとされている。
<曲げ強度測定>
実施例及び比較例で得られた積層プレスボードを8cm×1cmの寸法に断裁して、JIS K7171に準じ曲げ強度測定を行った。なお、積層プレスボードは、断裁した後に、120℃の乾燥機で72時間乾燥し、乾燥機のより取り出したものをチャック付きビニール袋に入れて1時間冷却したものを用いた。
測定は、平板(積層プレスボード)の表面を下にして据え、スパン(L)を共同検査規約による製品曲げ強度荷重の値にとり、スパンの中央に荷重を加えて行った。製品曲げ強度荷重規格値表に規定する曲げ強度荷重において、ひび割れの有無を確認した。なお、曲げ強度測定を行うときは、なお、曲げ強度は、平板の加圧面及び支持面にゴム板を挿入し、荷重が均等に分布されるようにした。
曲げ強度は、以下の式により算出した。
曲げ強度(σ)=3/2×L/(b・d2)×F
(ここで、Lはスパン(mm)を表し、bは平板の有効幅(mm)、dは平板の厚さ(mm)、Fは最大荷重(N)を表す。)
<水浸液導電性及び水浸液pHの測定>
実施例及び比較例で得られた積層プレスボードを1mm以下の厚みとなるように剥離し、さらに、その剥離シートを10mm角程度に細片化した。その際、糊の比が等しくなるよう、乾燥状態で5gサンプリングした。上記のようにサンプリングした細片の煮液の導電率とpHを導電率計、pH計にて測定した。なお、煮液の導電率は15μmS/m未満、pHは6〜10の範囲であれば品質上問題がない。
以上の評価を行った結果を表2に示す。
Figure 2014240448
実施例1〜9では、分散性が良好であり、貯蔵安定性に優れていることがわかる。また、ポットライフも4時間以上であるため、作業性を向上させることができる。さらに、分散時の発泡性も良好であり、ハンドリング性に優れたカゼイン接着組成物が得られていることがわかる。
実施例1〜9で得られた積層プレスボードにおいては、曲げ強度が強く、水浸液導電性も低く抑えられており、水浸液のpHの上昇も見られていない。これにより、カゼイン接着組成物の成分溶出がなく、良品質の積層プレスボードが得られていることがわかる。
なお、実施例1と4の比較から、消泡剤の添加により発泡性が抑えられることがわかる。また、実施例1と6の比較から、炭酸カルシウムの添加によりポットライフが長くなっていることがわかる。さらに、実施例1と7の比較から、カゼインNaを用いることにより、ポットライフが長くなっていることがわかる。
特に、実施例1、2、5及び9はハンドリング性が高く、積層プレスボードの品質が良好であるため、好ましい。これは、実施例1、2、5及び9のカゼイン接着組成物を構成する添加剤の組み合わせが良好であるためである。
一方、比較例1は分散性が悪く、カゼイン化合物が溶解せず、ダマとなり糊が作製できなかった。
なお、比較例2では、カゼイン接着組成物を構成する接着組成物の粉体の貯蔵安定性が悪いため、接着組成物及び積層プレスボードが形成されていない。
また、比較例3では、ポットライフが著しく短くなっており、製造適性やハンドリング性に劣ることがわかる。また、比較例3は、曲げ強度が弱く、また、水浸液導電性やpHが上昇しており、内部絶縁部材に用いる接着組成物として不適である。なお、実施例1と比較例3の比較から、水酸化カルシウムの添加量を増やすと曲げ強度が低下することがわかる。
<油中ガス分析>
実施例及び比較例で得られた積層プレスボードを内部絶縁部材として有する変圧器においては、劣化診断方法として、油中ガス分析法が採用されている。下記の表3には、実施例及び比較例で得られた積層プレスボードを絶縁油中に含浸させ、油中の可燃性ガス量を評価した結果を示している。
Figure 2014240448
可燃性ガス総量が少ないことが望ましいが、上記処方はいずれも問題ないレベルである。なお、消泡剤B(粉体消泡剤)を用いた実施例8では、アセチレン(C22)の発生が認められた。アセチレンC22は危険であるため、発生がないことが好ましい。
本発明のカゼイン接着組成物は、水分散性が良好であり、かつ水分散液のポットライフを長く保つことができる。さらに、本発明のカゼイン接着組成物を用いてプレスボードを積層することにより、積層プレスボードの曲げ強度や耐水性を十分に高めることができる。このため、本発明のカゼイン接着組成物は、電気絶縁部材用の接着剤として好ましく利用することができ、産業上の利用可能性が高い。
2 プレスボード
5 接着層
10 積層プレスボード

Claims (8)

  1. カゼイン化合物と水酸化カルシウムを含み、
    前記水酸化カルシウムの含有率は、前記カゼイン化合物に対して5〜20質量%であることを特徴とする電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
  2. さらにフッ化ナトリウムを含み、前記フッ化ナトリウムの含有率は、前記カゼイン化合物に対して2〜10質量%であることを特徴とする請求項1に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
  3. さらに消泡剤を含み、前記消泡剤の含有率は、前記カゼイン化合物に対して0.01〜3質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
  4. さらに無機顔料を含み、前記無機顔料の含有率は、前記カゼイン化合物に対して5〜60質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
  5. 前記消泡剤は、液体であることを特徴とする請求項3に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
  6. 前記消泡剤は、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンアルキルエーテル型界面活性剤であることを特徴とする請求項3に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
  7. 前記カゼイン化合物は、カゼイン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気絶縁部材用カゼイン接着組成物から形成された少なくとも1層の接着層と、少なくとも1層のプレスボードとを有する積層プレスボード。
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