JP2014240302A - ロービング集積物梱包体および梱包部材 - Google Patents
ロービング集積物梱包体および梱包部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014240302A JP2014240302A JP2013124176A JP2013124176A JP2014240302A JP 2014240302 A JP2014240302 A JP 2014240302A JP 2013124176 A JP2013124176 A JP 2013124176A JP 2013124176 A JP2013124176 A JP 2013124176A JP 2014240302 A JP2014240302 A JP 2014240302A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ear piece
- roving
- top plate
- portions
- side edge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Packages (AREA)
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
Description
前記ロービング集積物梱包体は、主に以下の手順に従って構築される。
先ず始めに、物流用のパレット(荷役台)上において、所定個数のロービングが複行複列に配列され、且つ複数段に段積みされて、ロービング集積物が構成される。
次に、構成されたロービング集積物の周囲に、ポリエチレン樹脂等からなるストレッチフィルムが被覆され、該ロービング集積物は、該ストレッチフィルムによって密着包装されることとなり、ロービング集積物梱包体が構築される。
しかし、前記「特許文献1」および「特許文献2」における技術では、支柱や上蓋など、ロービング集積物の形態を保持するための梱包部材の点数が多く、該ロービング集積物を梱包するのに手間がかかり、梱包コストが嵩むという欠点があった。
そこで、このような欠点を克服し、より簡易、且つロービングの保護に適した梱包を実現するための手段として、周囲四辺に折り曲げ可能な耳片部を有しつつ四隅が切り欠かれた、上面保護板からなる梱包部材を用いて、ロービング集積物の上部周辺を保護する技術が開示されている(例えば、「特許文献3」を参照)。
しかし、その一方で、前記「特許文献3」における上面保護板の四隅は切り欠かれており、ロービング集積物の四隅に位置する各ロービングにおいては、前記切欠のために十分に保護されず、輸送中に外層が損傷する場合があった。
また、前記「特許文献3」における上面保護板においては、単に耳片部を折り曲げるだけの構造からなるため、上面保護板のみによってロービング集積物の形態を保持することは困難であり、該ロービング集積物にストレッチフィルムを被覆する際には、拘束バンドなどを用いて前記上面保護板の耳片部を折り曲げた状態で仮止めし、前記ロービング集積物の上部の周囲を拘束する必要があった。
従って、前記「特許文献3」によって示される従来のロービング集積物梱包体においては、梱包コストの削減を図るうえで、未だ改善の余地が残されていた。
即ち、本発明におけるロービング集積物梱包体によれば、互いに隣り合う耳片部の内、一方の耳片部の延長された延出端部が、ロービング集積物の周囲に沿って密着するように湾曲され、他方の耳片部の短縮された端部と固定されることから、ロービング集積物の上部の周囲を堅固に結束することが可能となり、ロービング集積物の段ずれなどを効果的に防止することができる。
また、これらの耳片部を含む上面保護板によって、ロービング集積物の上部の周囲、および上面を確実に保護することが可能となり、輸送時の接触による各ロービングの外層部の糸切れや潰れなどによる損傷を効果的に防止することができる。
さらに、本発明におけるロービング集積物梱包体によれば、互いに隣り合う耳片部の端部同士が予め固定された上面保護板を用いることから、拘束バンドなどを用いて上面保護板の耳片部を仮止めし、ロービング集積物の上部の周囲を拘束する必要もなく、梱包資材が削減されることから、該ロービング集積物の梱包作業にかかる手間を減らし、梱包コストを削減することができる。
従って、ロービング集積物の上部の周囲において、これらの一方の耳片部、および他方の耳片部を容易に密着させることが可能であり、より確実にロービング集積物の周囲を結束することができる。
従って、ロービング集積物の平面視四隅に配置されるロービングに対する、ストレッチフィルムへの過剰な巻き締め作用を緩和させることが可能となり、これらの前記ロービングの潰れを効果的に防止することができる。
従って、ロービング集積物の周囲にストレッチフィルムを巻着する際の巻き方向を、これらの耳片部の延出する方向に合わせることで、より堅固に上面保護板を固定することができる。
先ず、本発明を具現化するロービング集積物梱包体1の全体構成について、図1および図2を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1および図2の上下方向をロービング集積物梱包体1の上下方向と規定して記述する。
また、図1および図2においては、矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
基台2は、例えば、木材、金属、合成樹脂、またはFRP(強化プラスチック)など、適宜選択される最適材料からなり、フォークリフトの運搬用の爪を挿入可能なパレット(荷役台)として構成される。
ロービング集積物3は、複数個のロービング31a・31a・・・により構成される。
ここで、ロービング31aは、例えば、繊維径が数[μm]〜数十[μm]であるガラス繊維のモノフィラメントを数百本集束させてストランドを形成し、該ストランドを引き揃えて円筒状に巻き取ることにより形成される。
また、複数の前記ロービング群31・31・・・が、さらに複数段(例えば、本実施形態においては、四段)に段積みされ、ロービング集積物3が構成される。
上面保護板4は、被梱包物であるロービング集積物3の形態を保持するための梱包部材である。
上面保護板4は、一方の面が開口された箱形状に構成され、後述するように、ロービング集積物3の上面(即ち、各ロービング群31・31・・・の上面)と略同一形状からなる天板部41や、該天板部41の縁部に沿って立設または下垂される一対の第一耳片部42・42、および一対の第二耳片部43・43などにより構成される。
これにより、各ロービング群31・31・・・の周囲は、第一耳片部42および第二耳片部43によって結束され、各ロービング群31・31・・・の形態が堅固に保持されることとなる。その結果、前記ロービング集積物3の形態が全体的に堅固に保持される。
ストレッチフィルム5は、基台2上に段積みされた複数のロービング群31・31・・・にて構成されるロービング集積物3を全体的に保持するためのものである。
ストレッチフィルム5は、ポリエチレン製のフィルム素材により構成される。但し、ストレッチフィルム5の材質については、これに限定されることはなく、例えば、塩化ビニルなどのような他の材質からなるフィルム素材を用いてもよい。
これにより、前記複数のロービング群31・31・・・は、ストレッチフィルム5を介して互いに保持し合うこととなり、これらのロービング群31・31・・・によって構成されるロービング集積物3の形態が、堅固に保持されるのである。
このような傾向を踏まえた上で、ストレッチフィルム5の巻着条件は、ロービング集積物3におけるロービング群31・31・・・の段数や、各ロービング群31におけるロービング31a・31a・・・の配置個数や、各ロービング31aの物理的性質などを考慮しつつ、ロービング集積物3に段ずれや潰れなどが発生しないように適宜設定される。
先ず始めに、図2に示すように、基台2の上面に上面保護板4(以下、必要に応じて「第一上面保護板4A」と記載)を載置する。
この際、第一上面保護板4Aは、天板部41を下方に向けつつ、上方に開口するようにして載置される。
これにより、第一ロービング群31Aの下部の周囲は、第一上面保護板4Aの第一耳片部42および第二耳片部43によって結束されることとなり、前記第一ロービング群31Aの形態が保持される。
これにより、第一ロービング群31Aの上部の周囲は、第二上面保護板4Bの第一耳片部42および第二耳片部43によって結束されることとなり、前記第一ロービング群31Aの形態が、さらに堅固に保持される。
これにより、第二ロービング群31Bの上部の周囲は、第三上面保護板4Cの第一耳片部42および第二耳片部43によって結束されることとなり、前記第二ロービング群31Bの形態が保持される。
こうして、基台2上におけるロービング群31・31・・・の段数が、所定の段数(例えば、本実施形態においては四段)に到達するまで、ロービング群31の構成、および該ロービング群31への上面保護板4の被着を繰り返し行って、ロービング集積物3を構築する。
これにより、ロービング集積物3は、基台2上に堅固に保持され、ロービング集積物梱包体1の構築が完了する。
この場合、最上段のロービング群31の形態が上面保護板4によって直接的に保持され、さらに、上面保護板4によって最上段のロービング群31の形態が保持されることにより、最上段のロービング群31が所望の位置に配置される、最上段のロービング群31よりも下方のロービング群31の形態が間接的に保持されることとなり、ひいてはロービング集積物3の形態が全体的に保持されることとなる。
次に、上面保護板4の構成について、図3を用いて詳述する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図3の矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
なお、上面保護板4の材質については、これに限定されるものではなく、例えば、熱可塑性樹脂等で構成される板状樹脂部材を用いてもよい。
天板部41は、ロービング集積物3を構成する各ロービング群31(図2を参照)の上面と略同一形状の矩形板状に形成される。
従って、ロービング集積物3の平面視四隅に配置されるロービング31a・31a・・・へのストレッチフィルム5の巻き締めの作用を、緩和させることが可能となり、これらの前記ロービング31a・31a・・・の潰れを防止することができる。
第一耳片部42は、後述する第二耳片部43とともに、ロービング群31の周囲を結束するための部位である。
第一耳片部42は、天板部41の前後両側の各側縁部41bからそれぞれ外側(前方向および後方向)へ向かって延出する帯状に形成される。
また、第一耳片部42・42は、天板部41の前後両側の側縁部41b・41bに沿って折り曲げ可能に構成されている。
また、第一耳片部42の長手方向の寸法は、天板部41の隅部41a・41a・・・を除く、前側(矢印Aの方向側)の側縁部41bの寸法(図3における「寸法Z1」)、または後側(矢印Aとの対向方向側)の側縁部41bの寸法(図3における「寸法Z2」)と、同程度に設定されている。
換言すると、第一耳片部42・42は、それぞれ天板部41の前後両側の側縁部41b・41bに沿って形成され、天板部41の前後両側の側縁部41b・41bから外側(前側および後側)へ向かって所定寸法だけ突出する帯状の耳片部であり、その長手方向寸法は、天板部41の左右寸法(図3における上下方向の寸法)に対して、天板部41の左右両端の隅部41a・41aの分だけ短縮された寸法とされている。
また、第一耳片部42・42における、天板部41の前後両側の側縁部41b・41bからの外側(前側および後側)への突出寸法(第一耳片部42・42の短手方向の寸法)は、ロービング31aの軸方向寸法よりも小さく構成されており、例えばロービング31aの軸方向寸法の半分程度から3分の1程度までの寸法に構成されている。
よって、このような第一耳片部42の折り込み作業を容易にするために、天板部41と第一耳片部42・42との接続箇所である、該天板部41の前後両側の側縁部41b・41bに沿って、折目を予め形成しておくことが好ましい。
第二耳片部43は、前述した第一耳片部42とともに、ロービング群31の周囲を結束するための部位である。
第二耳片部43は、天板部41の左右両側の各側縁部41cからそれぞれ外側(左方向および右方向)に延出する帯状に形成される。
また、第二耳片部43・43は、天板部41の左右両側の側縁部41c・41cに沿って折り曲げ可能に構成されている。
また、第二耳片部43の長手方向の寸法は、天板部41の右側(矢印Aとの直交方向の一方側)の側縁部41cの寸法(図3における「寸法Z3」)、または左側(矢印Aとの直交方向の他方側)の側縁部41cの寸法(図3における「寸法Z4」)に比べて、十分長くなるように設定されている。
さらに、第二耳片部43の幅方向(短手方向)の寸法は、第一耳片部42の幅方向(短手方向)の寸法と、同程度となるように設定されている。
これにより、各第二耳片部43の長手方向の両端部(以下、「延出端部43a・43a」と記載)は、天板部41の右側または左側の側縁部41cの延出方向に向かって延出される。
換言すると、各第二耳片部43・43は、それぞれ天板部41の左右両側の側縁部41c・41cに沿って形成され、天板部41の左右両側の側縁部41c・41cから外側(左側および右側)へ向かって所定寸法だけ突出する帯状の耳片部であり、その長手方向における両端部は、第二耳片部43・43の長手方向寸法が、天板部41の前後寸法(図3における左右方向の寸法)よりも長くなるように、第二耳片部43・43の長手方向(天板部41の左右両側の側縁部41c・41cに沿った方向)に沿って延長されている。
つまり、各第二耳片部43・43は、その長手方向の寸法が天板部41の左右両側の側縁部41c・41cの寸法(図3における「寸法Z3、Z4」)に形成される本体部と、前記本体部から前後方向に所定寸法(図3における「寸法X1」)だけ延出する延出端部43a・43aとを有している。
よって、このような第二耳片部43の折り込み作業を容易にするために、天板部41と第二耳片部43との接続箇所である、該天板部41の左右両側の側縁部41c・41cに沿って、折目を予め形成しておくことが好ましい。
よって、このような延出端部43aの湾曲作業を容易にするために、該延出端部43aの平面上には、幅方向に延出する複数の折目43b・43b・・・を、予め平行に形成しておくことが好ましい。
先ず始めに、基台2上に載置されたロービング群31の上面に上面保護板4を載置し、載置した上面保護板4の第一耳片部(他方の耳片部)42・42および第二耳片部(一方の耳片部)43・43を、側縁部41b・41bおよび側縁部41c・41cに沿って、天板部41に対して同一方向側(下側)に折り込む。
これにより、第一耳片部42・42および第二耳片部43・43が、天板部41の前後両側および左右両側の側縁部41b・41b・41c・41cに沿って、各々下垂される。
この際、前述したように、第二耳片部43の各延出端部43aの長さ寸法は、天板部41の各隅部41aの円弧の長さ寸法に比べて長いため、延出端部43aの先端部が隅部41aより幾分かはみ出すこととなる。
よって、例えば、ロービング集積物3の上部の周長に寸法誤差が発生しても、前記「重ね代」を調整しながら、第一耳片部42・42および第二耳片部43・43の折り曲げ位置を、各々適宜変更することができる。
従って、ロービング集積物3の上部の周囲に、第一耳片部42・42および第二耳片部43・43を容易に密着させることが可能であり、より確実にロービング群31の周囲を結束することができるのである。
次に、別実施形態における上面保護板104の構成について、図4を用いて詳述する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図4の矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
よって、以下の説明においては、主に上面保護板4との相異点について記載し、該上面保護板4との同等な構成についての記述は省略する。
第一耳片部142は、天板部141の前後両側の各側縁部141bからそれぞれ外側(前方向および後方向)一方に延出する帯状に形成される。
また、第一耳片部142・142は、天板部141の前後両側の側縁部141b・141bに沿って折り曲げ可能に構成されている。
また、第一耳片部142の長手方向の寸法は、天板部141の前側(矢印Aの方向側)の側縁部141bの寸法(図4における「寸法Z11」)、または後側(矢印Aとの対向方向側)の側縁部141bの寸法(図4における「寸法Z12」)に比べて、十分長くなるように設定されている。
この際、天板部141の前側の第一耳片部142(以下、必要に応じて「前側第一耳片部142A」と記載)において、その長手方向の一方側(本実施形態においては、右側)の端部(以下、「延出端部142a」と記載)は、前記天板部141の前側の側縁部141bの延出方向の一方側(本実施形態においては、右側)に向かって延出される。
換言すると、前側第一耳片部142Aは、天板部141の前側の側縁部141bに沿って形成され、天板部141の前側の側縁部141bから外側(前側)へ向かって所定寸法だけ突出する帯状の耳片部であり、その長手方向における右側端部が、前側の側縁部141bの範囲(図4における寸法Z11の範囲)よりも右方へ延長されている。
換言すると、後側第一耳片部142Bは、天板部141の後側の側縁部141bに沿って形成され、天板部141の後側の側縁部141bから外側(後側)へ向かって所定寸法だけ突出する帯状の耳片部であり、その長手方向における左側端部が、後側の側縁部141bの範囲(図4における寸法Z12の範囲)よりも左方へ延長されている。
第二次片部143は、前記第一耳片部142と同様に、天板部141の左右両側の各側縁部141cからそれぞれ外側(左方向および右方向)に延出する帯状に形成される。
また、第二次片部143・143は、天板部141の左右両側の側縁部141c・141cに沿って折り曲げ可能に構成されている。
また、第二耳片部143の長手方向の寸法は、天板部141の右側(矢印Aとの直交方向の一方側)の側縁部141cの寸法(図4における「寸法Z13」)、または左側(矢印Aと直交方向の他方側)の側縁部141cの寸法(図4における「寸法Z14」)に比べて、十分長くなるように設定されている。
この際、天板部141の右側の第二耳片部143(以下、必要に応じて「右側第二耳片部143A」と記載)において、その長手方向の一方側(本実施形態においては、後側)の端部(以下、「延出端部143a」と記載)は、前記天板部141の右側の側縁部141cの延出方向の一方側(本実施形態においては、後側)に向かって延出される。
換言すると、右側第二耳片部143Aは、天板部141の右側の側縁部141cに沿って形成され、天板部141の右側の側縁部141cから外側(右側)へ向かって所定寸法だけ突出する帯状の耳片部であり、その長手方向における後側端部が、右側の側縁部141cの範囲(図4における寸法Z13の範囲)よりも後方へ延長されている。
換言すると、左側第二耳片部143Bは、天板部141の左側の側縁部141cに沿って形成され、天板部141の左側の側縁部141cから外側(左側)へ向かって所定寸法だけ突出する帯状の耳片部であり、その長手方向における前側端部が、左側の側縁部141cの範囲(図4における寸法Z14の範囲)よりも前方へ延長されている。
また、前側第一耳片部(一方の耳片部)142Aにおける一方側である右側第二耳片部(一方の耳片部)143A側の端部に、前側第一耳片部(一方の耳片部)142Aの長手方向に沿って延長する延出端部142aが形成されている。
さらに、左側第二耳片部(一方の耳片部)143Bにおける一方側である前側第一耳片部(他方の耳片部)142A側の端部に、左側第二耳片部(一方の耳片部)143Bの長手方向に沿って延長する延出端部143aが形成されている。
また、後側第一耳片部(一方の耳片部)142Bにおける一方側である左側第二耳片部(他方の耳片部)143B側の端部に、後側第一耳片部(一方の耳片部)142Bの長手方向に沿って延長する延出端部142aが形成されている。
そして、第一耳片部142の延出端部142aは、該延出端部142aに近設される第二耳片部143における、該第二耳片部143の延出端部143aとは反対側の端部に隣接して位置するように配設される。
また、第二耳片部143の延出端部143aは、該延出端部143aに近設される第一耳片部142における、該第一耳片部142の延出端部142aとは反対側の端部に隣接して位置するように配設される。
先ず始めに、基台2上に載置されたロービング群31の上面に上面保護板104を載置し、載置した上面保護板104の第一耳片部(他方の耳片部)142・142および第二耳片部(一方の耳片部)143・143を、側縁部141b・141bおよび141c・141cに沿って天板部141に対して同一方向側(下側)に折り込む。
これにより、第一耳片部142・142および第二耳片部143・143が、天板部141の前後両側および左右両側の側縁部141b・141b・141c・141cに沿って、各々下垂される。
この際、第一耳片部142および第二耳片部143の各延出端部142a・143aの長さ寸法は、天板部141の各隅部141aの円弧の長さ寸法に比べて長いため、延出端部142a・143aの先端部が隅部141aより幾分かはみ出すこととなる。
また、前記右側第二耳片部143Aの延出端部143aにおいて、天板部141の隅部141aよりはみ出した領域(以下、「第二の重ね代」と記載)については、前記延出端部143aと隣り合う後側第一耳片部142Bの端部の裏面(後側第一耳片部142Bの折り込まれた方向側の面)に重ね合わせる。
また、前記後側第一耳片部142Bの延出端部142aにおいて、天板部141の隅部141aよりはみ出した領域(以下、「第三の重ね代」と記載)については、前記延出端部142aと隣り合う左側第二耳片部143Bの端部の裏面(左側第二耳片部143Bの折り込まれた方向側の面)に重ね合わせる。
さらに、前記左側第二耳片部143Bの延出端部143aにおいて、天板部141の隅部141aよりはみ出した領域(以下、「第四の重ね代」と記載)については、前記延出端部143aと隣り合う前側第一耳片部142Aの端部の裏面(前側第一耳片部142Aの折り込まれた方向側の面)に重ね合わせる。
この際、本実施形態における上面保護板104であれば、全ての延出端部142a・142a・143a・143aに対して、各ロービング31aの外周面に沿わせる際の方向を同一方向(例えば、本実施形態においては、平面視時計回り方向)に統一することができるため、前記重ね代の調整作業も容易になる。
これにより、上面保護板104が箱形状に構築されるのである。
次に、他の別実施形態における上面保護板204の構成について、図5を用いて詳述する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図5の矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
よって、以下の説明においては、主に上面保護板4との相異点について記載し、該上面保護板4との同等な構成についての記述は省略する。
天板部241は、ロービング集積物3を構成する各ロービング群31(図2を参照)の上面形状と略同一な、矩形板状に形成される。
よって、本実施形態における上面保護板204によれば、天板部241の四隅(隅部241a・241a・・・)を円弧状に加工する際の工数を省くことができるため、前記上面保護板204の製造コストの低減化を図ることができる。
第一耳片部242は、後述する第二耳片部243とともに、ロービング群31の周囲を結束するための部位である。
第一耳片部242は、天板部241の前後両側の各側縁部241bからそれぞれ外側(前方向および後方向)一方に延出する帯状に形成される。
また、第一耳片部242・242は、天板部241の前後両側の側縁部241b・241bに沿って折り曲げ可能に構成されている。
また、第一耳片部242の長手方向の寸法は、ロービング群31の平面視四隅の前側(矢印Aの方向側)または後側(矢印Aとの対向方向側)に位置する、二個のロービング31a・31a間の中心距離(図5における「寸法Z21」または「寸法Z22」)と、同程度となるように設定されている。
換言すると、第一耳片部242・242は、それぞれ天板部241の前後両側の側縁部241b・241bに沿って形成され、天板部241の前後両側の側縁部241b・241bから外側(前側および後側)へ向かって所定寸法だけ突出する帯状の耳片部であり、その長手方向寸法は、天板部41の左右寸法(図5における上下方向の寸法)に対して、天板部41の左右両端の隅部241a・241aの分だけ短縮された寸法とされている。
また、第一耳片部242・242における、天板部241の前後両側の側縁部241b・241bからの外側への突出寸法は、第一耳片部42・42と同様である。
第二耳片部243は、前述した第一耳片部242とともに、ロービング群31の周囲を結束するための部位である。
第二耳片部243は、天板部241の左右両側の各側縁部241cからそれぞれ外側(左方向および右方向)に延出する帯状に形成される。
また、第二耳片部243・243は、天板部241の左右両側の側縁部241c・241cに沿って折り曲げ可能に構成されている。
また、第二耳片部243の長手方向の寸法は、天板部241の右側(矢印Aとの直交方向の一方側)の側縁部241cの寸法、または左側(矢印Aとの直交方向の他方側)の側縁部241cの寸法に比べて、十分長くなるように設定されている。
これにより、各第二耳片部243の長手方向の両端部(以下、「延出端部243a」と記載)は、天板部241の右側または左側の側縁部241cの延出方向に向かって延出される。
換言すると、各第二耳片部243・243は、それぞれ天板部241の左右両側の側縁部241c・241cに沿って形成され、天板部241の左右両側の側縁部241c・241cから外側(左側および右側)へ向かって所定寸法だけ突出する帯状の耳片部であり、その長手方向における両端部は、第二耳片部243・243の長手方向寸法が、天板部241の前後寸法(図5における左右方向の寸法)よりも長くなるように、第二耳片部243・243の長手方向(天板部241の左右両側の側縁部に沿った方向)に沿って延長されている。
つまり、各第二耳片部243・243は、その長手方向の寸法が天板部41の左右両側の側縁部241c・241cの寸法(図5における「寸法Z23、Z24」)に形成される本体部と、前記本体部から前後方向に所定寸法(図5における「寸法X21」)だけ延出する延出端部243a・243aとを有している。
これにより、天板部241と第二耳片部243との接続箇所である、該天板部241の左右両側の側縁部241c・241cの長さ寸法は、ロービング群31の前右側の隅部241aおよび後右側の隅部241aに位置する二個のロービング31a・31a間の中心距離(図5における「寸法Z23」)、またはロービング群31の前左側の隅部241aおよび後左側の隅部241aに位置する二個のロービング31a・31a間の中心距離(図5における「寸法Z24」)同程度となっている。
また、第二耳片部243の各延出端部243aにおける長手方向の寸法(図5における「寸法X21」)は、ロービング群31の平面視四隅に配置される、各ロービング31aの外周面の周長を四等分した長さ寸法(図5における「寸法Y21」)に比べて、十分長くなるように設定されている(X21>Y21)。
先ず始めに、基台2上に載置されたロービング群31の上面に上面保護板204を載置し、載置した上面保護板204の第一耳片部(他方の耳片部)242・242および第二耳片部(一方の耳片部)243・243を、側縁部241b・241bおよび側縁部241c・241cに沿って、天板部241に対して同一方向側(下側)に折り込む。
これにより、第一耳片部242・242および第二耳片部243・243が、天板部241の前後両側および左右両側の側縁部241b・241b・241c・241cに沿って、各々下垂される。
この際、前述したように、第二耳片部243の各延出端部243aの長さ寸法は、前記各ロービング31aの外周面の周長を四等分した長さ寸法に比べて長いため、延出端部243aの先端部が、四等分された各ロービング31aの外周面より幾分かはみ出すこととなる。
これにより、上面保護板204が箱形状に構築されるのである。
2 基台
3 ロービング集積物
4 上面保護板
31 ロービング群
31a ロービング
41 天板部
42 第一耳片部(他方の耳片部)
43 第二耳片部(一方の耳片部)
43a 延出端部
Claims (7)
- 基台と、
該基台上において、複行複列に配列された複数個のロービングからなるロービング群を複数段に段積みすることにより構成されるロービング集積物と、
該ロービング集積物の上面に載置される上面保護板と、
を備えるロービング集積物梱包体であって、
前記上面保護板は、
前記ロービング集積物の上面と略同一形状の矩形板状に形成される天板部と、
前記天板部の周囲の各側縁部から外側へ向かって延出し、前記側縁部に沿って各々折曲可能に形成される複数の帯状の耳片部と、
を有し、
互いに隣り合う耳片部において、
一方の耳片部における他方の耳片部側の端部には、前記一方の耳片部における前記側縁部に沿った方向へ延長する延出端部が形成され、
前記一方の耳片部、および前記他方の耳片部は、前記天板部に対して各々同一方向側に曲折され、
前記一方の耳片部の延長された延出端部が、前記ロービング集積物の周囲に沿って密着するように湾曲され、前記他方の耳片部と固定される、
ことを特徴とするロービング集積物梱包体。 - 前記上面保護板における、
前記一方の耳片部の延長された延出端部は、
前記他方の耳片部との固定箇所において、
重ね代を有する程度の長さをもって形成される、
ことを特徴とする、請求項1に記載のロービング集積物梱包体。 - 前記上面保護板における、
前記天板部の四隅は、
ロービング集積物の平面視四隅に配置される、各々のロービングの外周面に沿った円弧状に形成される、
ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のロービング集積物梱包体。 - 前記各耳片部には、
それぞれ、前記耳片部における前記側縁部に沿った方向の一方側に、前記延出端部が形成されている、
ことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のロービング集積物梱包体。 - 前記上面保護板は、
前記ロービング集積物を構成する、全てのロービング群の上面に各々載置される、
ことを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか一項に記載のロービング集積物梱包体。 - 前記ロービング集積物の周囲には、ストレッチフィルムが巻着される、
ことを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のロービング集積物梱包体。 - 被梱包物の形態を保持する梱包部材であって、
被梱包物の上面と略同一形状の矩形板状に形成される天板部と、
前記天板部の周囲の各側縁部から外側へ向かって延出し、前記側縁部に沿って各々折曲可能に形成される複数の帯状の耳片部と、
を有し、
互いに隣り合う耳片部において、
一方の耳片部における他方の耳片部側の端部には、前記一方の耳片部における前記側縁部に沿った方向へ延長する延出端部が形成され、
前記一方の耳片部、および前記他方の耳片部は、前記天板部に対して各々同一方向側に曲折され、
前記一方の耳片部の延長された延出端部が、前記被梱包物の周囲に沿って密着するように湾曲され、前記他方の耳片部と固定される、
ことを特徴とする梱包部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013124176A JP6232766B2 (ja) | 2013-06-12 | 2013-06-12 | ロービング集積物梱包体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013124176A JP6232766B2 (ja) | 2013-06-12 | 2013-06-12 | ロービング集積物梱包体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014240302A true JP2014240302A (ja) | 2014-12-25 |
JP6232766B2 JP6232766B2 (ja) | 2017-11-22 |
Family
ID=52139789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013124176A Active JP6232766B2 (ja) | 2013-06-12 | 2013-06-12 | ロービング集積物梱包体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6232766B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020114467A1 (de) | 2020-05-29 | 2021-12-02 | Khs Gmbh | Platte für eine Transport- und Lagereinheit |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54102475U (ja) * | 1977-12-24 | 1979-07-19 | ||
JPS55156064U (ja) * | 1979-04-23 | 1980-11-10 | ||
JPH082549A (ja) * | 1994-06-17 | 1996-01-09 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ロービング集積物梱包体 |
JPH11278535A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-12 | Murazumi Kogyo Kk | ボビン等円筒状物用保持板及び該保持板を用いた梱包方法 |
JP3083295U (ja) * | 2001-07-09 | 2002-01-25 | 幸伸株式会社 | 紙製重箱 |
US20080017650A1 (en) * | 2004-10-01 | 2008-01-24 | Evans John A | Packaging system for shipping a plurality of items |
-
2013
- 2013-06-12 JP JP2013124176A patent/JP6232766B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54102475U (ja) * | 1977-12-24 | 1979-07-19 | ||
JPS55156064U (ja) * | 1979-04-23 | 1980-11-10 | ||
JPH082549A (ja) * | 1994-06-17 | 1996-01-09 | Nippon Electric Glass Co Ltd | ロービング集積物梱包体 |
JPH11278535A (ja) * | 1998-03-30 | 1999-10-12 | Murazumi Kogyo Kk | ボビン等円筒状物用保持板及び該保持板を用いた梱包方法 |
JP3083295U (ja) * | 2001-07-09 | 2002-01-25 | 幸伸株式会社 | 紙製重箱 |
US20080017650A1 (en) * | 2004-10-01 | 2008-01-24 | Evans John A | Packaging system for shipping a plurality of items |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102020114467A1 (de) | 2020-05-29 | 2021-12-02 | Khs Gmbh | Platte für eine Transport- und Lagereinheit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6232766B2 (ja) | 2017-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ES2842892T3 (es) | Método y embalaje para artículos planos | |
KR101506783B1 (ko) | 절첩과 취급이 용이한 종이박스 구조 및 이를 활용한 조립방법 | |
JP7392891B2 (ja) | 包装袋を用いた物品の収納方法 | |
JP5348934B2 (ja) | 二輪車用梱包箱 | |
JP6232766B2 (ja) | ロービング集積物梱包体 | |
JP2014031191A (ja) | 梱包具 | |
JP2015129016A (ja) | ガラス管集積物梱包体 | |
JP2016034852A (ja) | 包装材 | |
JP6160882B1 (ja) | 梱包体の製造方法 | |
JP6501875B2 (ja) | 包装体 | |
JP7340972B2 (ja) | 包装ケース、物品包装体、及び、包装方法 | |
JP5736080B1 (ja) | 物品梱包用シート及び物品梱包体 | |
JP6072915B2 (ja) | 太陽電池モジュール梱包体及び太陽電池モジュールの梱包方法 | |
JP3716083B2 (ja) | 段ボール製緩衝材 | |
JP2015054707A (ja) | フィルムロールの端面保護具及びフィルムロール包装体 | |
JP7418654B2 (ja) | 緩衝構造付き包装材、荷物及び緩衝構造付き包装材の製造方法 | |
JP7340730B2 (ja) | 包材及び梱包体 | |
JP3210645U (ja) | 包装体 | |
US8573401B2 (en) | Packaging box closing member | |
JP5103435B2 (ja) | 包装箱 | |
US8464870B2 (en) | Spool packaging member and method | |
JP3157125U (ja) | 円筒体用梱包材 | |
JPH08156990A (ja) | ワーク収納ケース | |
JP2014218267A (ja) | 梱包装置 | |
JP2005313926A (ja) | 緩衝包装材及び当該緩衝包装材を用いた包装材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160222 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161220 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170606 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170802 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6232766 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |