JP2014240109A - 圧入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに異なる複数の圧入部品をワークに圧入することができるコンパクトな圧入装置の提供。
【解決手段】圧入装置1では、互いに異なるベアリングBを保持するように構成された複数の圧入パンチ61〜64が支持シャフト4によって各々が軸心4aに沿って独立に移動自在となると共に当該軸心4aの周りに間隔をおいて並ぶように支持され、支持シャフト4は、回転駆動機構5によって軸心4aの周りに回転駆動され、プレス機6は、複数の圧入パンチ61〜64の1つをベアリングBがワークWに圧入されるようにバックアップ部材71〜74の1つに向けて移動させると共に当該1つのバックアップ部材71〜74から後退させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧入部品をワークに圧入する圧入装置に関する。
従来、ワークにベアリングを圧入する装置として、直交2方向へ自在に位置決め可能な第1および第2ワーク支持プレート上にロックされたワークに対し、ベアリングが取り付けられた圧入側アダプタを取付軸線上で圧入ロッドにより下方から押し上げると共に、アダプタセット部材により支持されたバックアップ側アダプタを取付軸線上でバックアップロッドにより上方から押し付ける圧入部品取付装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この圧入部品取付装置は、寸法が異なるベアリングを支持可能な複数種類の圧入側アダプタを有する。また、ワークには複数のベアリング取付穴が設けられており、第1および第2ワーク支持プレートを移動させることで、ワークの選択された特定のベアリング取付穴を取付軸線上に位置させることができる。更に、複数のアダプタセット部材は、共通の支持プレートによりそれぞれが各別に上下動自在となるよう支持されており、複数のアダプタセット部材により寸法の異なる複数種類のバックアップ側アダプタが支持される。そして、支持プレートを一方向に移動させることにより、選択された特定のアダプタセット部材をバックアップロッドの下方へ移動させ、当該アダプタセット部材により支持されているバックアップ側アダプタの中心を取付軸線上に位置決めすることができる。これにより、この圧入部品取付装置によれば、互いに異なる複数のベアリングをワークの対応するベアリング取付穴に圧入することが可能となる。
特許第4722766号公報
しかしながら、上記圧入部品取付装置のように、多数のアダプタセット部材を一直線上に配列すると、アダプタセット部材の配列方向における寸法が増加してしまい、圧入装置の全体をコンパクト化することが困難となる。
そこで、本発明は、互いに異なる複数の圧入部品をワークに圧入することができるコンパクトな圧入装置の提供を主目的とする。
本発明による圧入装置は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による圧入装置は、
圧入部品をワークに圧入する圧入装置において、
互いに異なる前記圧入部品を保持するように構成された複数の圧入パンチと、
前記ワークを支持するように構成された少なくとも1つのバックアップ部材と、
前記複数の圧入パンチが軸心の周りに間隔をおいて並ぶと共に各々が前記軸心に沿って独立に移動自在となるように該複数の圧入パンチを支持する支持部材と、
前記支持部材を前記軸心の周りに回転駆動する回転駆動機構と、
前記複数の圧入パンチの1つを前記圧入部品が前記ワークに圧入されるように前記バックアップ部材に向けて移動させると共に該バックアップ部材から後退させるプレス機とを備えることを特徴とする。
この圧入装置では、互いに異なる圧入部品を保持するように構成された複数の圧入パンチが支持部材によって各々が当該支持部材の軸心の周りに間隔をおいて並ぶと共に各々が当該軸心に沿って独立に移動自在となるように支持される。そして、支持部材は、回転駆動機構によって軸心の周りに回転駆動され、プレス機は、複数の圧入パンチの1つを圧入部品がワークに圧入されるようにバックアップ部材に向けて移動させると共に当該バックアップ部材から後退させることができる。これにより、回転駆動機構によって支持部材を軸心の周りに回転させることで、それぞれ異なる複数の圧入部品を保持した複数の圧入パンチを順次ワークおよびバックアップ部材と対向させて互いに異なる複数の圧入部品をワークに圧入していくことが可能となる。更に、この圧入装置では、複数の圧入パンチが回転駆動される支持部材(軸心)の周りに間隔をおいて配設されることから、例えば複数の圧入パンチが一直線上に配列される場合に比べて、圧入パンチの切替時に必要となる圧入に用いられない圧入パンチの待機スペースを削減することができる。従って、この圧入装置では、互いに異なる複数の圧入部品をワークに圧入可能としつつ装置全体のコンパクト化を図ることができる。
また、前記圧入装置は、互いに異なる前記ワークを支持するように構成されると共に、前記支持部材により各々に対応した前記圧入パンチと対向するように支持される複数のバックアップ部材を備えてもよい。これにより、装置全体のコンパクト化を図りつつ、互いに異なる複数の圧入部品を互いに異なる複数のワークに圧入することが可能となる。
更に、前記複数のバックアップ部材は、各々が前記軸心に沿って独立に移動自在となるように前記支持部材により支持されてもよく、前記圧入装置は、前記複数のバックアップ部材の1つを対応する前記圧入パンチに接近させると共に当該圧入パンチから離間させるバックアップ移動機構を備えてもよい。このように、複数のバックアップ部材を対応する圧入パンチに接近離間可能にすることで、圧入パンチすなわちプレス機のストロークを小さくして、プレス機ひいては装置全体をよりコンパクト化することができる。
また、前記圧入装置は、前記バックアップ移動機構により前記圧入パンチに接近させられた前記バックアップ部材が該圧入パンチから離間する方向に移動するのを規制する移動規制部材と、前記移動規制部材を前記バックアップ部材に対して進退移動させる進退移動機構とを備えてもよい。これにより、バックアップ部材が圧入パンチから離間する方向に移動するのを規制する機能をバックアップ移動機構にもたせる必要がなくなるので、バックアップ移動機構ひいては装置全体をよりコンパクト化することが可能となる。
更に、前記圧入装置は、前記ワークを搭載したパレットを搬送するコンベヤと、前記パレットを支持して前記コンベヤから離間させるパレット移動機構とを備えてもよく、前記複数の圧入パンチの1つによって前記パレット上の前記ワークが押圧されるのに伴って、該ワークが前記バックアップ部材により支持されると共に前記圧入部品が前記ワークの被圧入部に圧入され、前記ワークに対する前記圧入部品の圧入が完了した際には、前記パレットと前記コンベヤとの間に隙間が形成されてもよい。これにより、ワークに対する圧入部品の圧入に際して圧入荷重がコンベヤに加えられるのを抑制することができる。
また、前記圧入装置は、前記パレット上の前記ワークが互いに対をなす前記圧入パンチおよび前記バックアップ部材の間に位置するように前記コンベヤ上の前記パレットを停止させるストッパ機構を備えてもよい。これにより、ワークを互いに対をなす圧入パンチおよびバックアップ部材の間に精度よく位置決めすることが可能となる。
更に、前記複数のバックアップ部材の少なくとも何れか1つは、対応する前記圧入パンチとは反対側から前記ワークに対して他の圧入部品を圧入するように構成されてもよい。
本発明による圧入装置の一例を示す概略構成図である。 本発明による圧入装置の一例を示す概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。 本発明による圧入装置の動作を説明するための概略構成図である。
次に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
図1および図2は、本発明による圧入装置1の一例を示す概略構成図である。これらの図面に示す圧入装置1は、トランスミッションの組立ラインに組み込まれて、ワークWに対してベアリングBといった圧入部品を圧入するのに用いられるものである。本実施形態の圧入装置1は、例えば、デフケース、変速機の出力軸に固定される第1のカウンタドライブギヤ、当該第1のカウンタドライブギヤに噛合するカウンタドリブンギヤ、トランスミッションを構成する第2のカウンタドライブギヤといった互いに異なる複数(本実施形態では4種)のワークWに対して、互いに異なる複数のベアリングBの中の各ワークWに対応したものを圧入可能となるように構成されている。
図示するように、圧入装置1は、基台2と、基台2の上方に位置するように支柱を介して当該基台2により支持された上側ステージ3と、基台2と上側ステージ3とにより軸心4aの周りに回転自在に支持されて鉛直(図1における上下方向)に延在する支持シャフト(支持部材)4と、電動モータやギヤ機構等を有すると共に支持シャフト4を回転駆動する回転駆動機構5と、互いに異なるベアリングBを保持するように構成された複数(本実施形態では、4個)の圧入パンチ61,62,63および64と、圧入パンチ61〜64に対してプレス荷重を加えるプレス機6とを含む。
支持シャフト4の外周面には、軸心4aに沿って延在する複数(本実施形態では、4個)のガイドレール(リニアガイド)4gが当該軸心4aの周りに等間隔(90°間隔)に配設されている(図2参照)。各ガイドレール4gは、それぞれ上側スライダ40を軸心4aに沿って移動自在となるように支持し、複数(本実施形態では、4個)の上側スライダ40のそれぞれには、圧入パンチ61〜64の対応する何れか1つが取り付けられる。これにより、圧入パンチ61〜64は、支持シャフト4によって各々が軸心4aに沿って独立に移動自在かつ周方向に移動不能となると共に軸心4aの周りに間隔をおいて並ぶように支持される。
また、回転駆動機構5により支持シャフト4を回転させることで、圧入パンチ61〜64を軸心4aの周りに一体に回転させることができる。本実施形態において、圧入パンチ61〜64は、支持シャフト4の正転方向(図2における矢印方向)における下流側から上流側に向けて第1の圧入パンチ61、第2の圧入パンチ62、第3の圧入パンチ63、第4の圧入パンチ64という順番で支持シャフト4(軸心4a)の周りに配列され、各圧入パンチ61〜64の軸心は、支持シャフト4の軸心4aを中心とする同心円上に位置する。
プレス機6は、電動サーボプレスまたは油圧サーボプレスであり、上側ステージ3により支持される。プレス機6は、上側ステージ3に形成された開口を介して図1中下方に突出し、当該プレス機6の図1中下方に位置する圧入パンチ61〜64の何れか一つに圧入荷重を加える加圧ロッド6aを有する。加圧ロッド6aの先端(図1における下端)には、プレス機6の図1中下方に位置する圧入パンチ61〜64の何れか一つと当接可能な当接板(当接部材)6bが固定されている。
また、本実施形態において、プレス機6を支持する上側ステージ3の図1における下面からは、支持シャフト4の軸心4aの周りで円弧上(C字状)に延在するガイド部材3gが吊設されている。ガイド部材3gは、加圧ロッド6aが圧入開始前の初期位置に位置している際に当接板6bの図1における上面と連続するガイド面を有する。更に、圧入パンチ61〜64の何れかが取り付けられる各上側スライダ40は、上側ステージ3のガイド部材3gのガイド面や加圧ロッド6aの当接板6bの上面を転動可能となるようにガイドローラ41を支持している。
これにより、加圧ロッド6aが圧入開始前の初期位置に位置している際、圧入パンチ61〜64は、各上側スライダ40のガイドローラ41が上側ステージ3のガイド部材3gや加圧ロッド6aの当接板6bにより支持されることで、図1に示す上側ステージ3に近接した初期位置に位置決めされる。この状態で支持シャフト4を軸心4aの周りに回転させれば、ガイドローラ41を介して複数の上側スライダ40が順番に当接板6bと係合することで、圧入パンチ61〜64が上側スライダ40等を介して順番にプレス機6の加圧ロッド6aと係合する。そして、圧入パンチ61〜64の何れか1つが加圧ロッド6aと係合した状態でプレス機6を作動させて加圧ロッド6aを図1における下方に伸長させれば、圧入荷重を加えながら当該圧入パンチ61〜64の何れか1つを図1における下方に移動させたり、図1における上方に移動させて上記初期位置まで戻したりすることができる。
図1に示すように、圧入パンチ61〜64は、それぞれに対応するベアリングBを保持する保持部を図1における下端部に有しており、各圧入パンチ61〜64に対しては、基台2上に設置された部品搬送装置(部品搬送ロボット)60により対応するベアリングBが装着される。本実施形態において、第1の圧入パンチ61は、デフケースに対して第1のベアリングを圧入するのに用いられ、第2の圧入パンチ62は、上記第2のカウンタドライブギヤに対して第2のベアリングを圧入するのに用いられる。また、第3の圧入パンチ63は、第1のカウンタドライブギヤに対して第3のベアリングを圧入するのに用いられ、第4の圧入パンチ64は、上記カウンタドリブンギヤに対して第4のベアリングを圧入するのに用いられる。
更に、圧入装置1は、互いに異なるワークWを支持するように構成された複数(本実施形態では、4個)のバックアップ部材71,72,73および74と、バックアップ部材71〜74を圧入パンチ61〜64に対して接近離間させるバックアップ移動機構7と、バックアップ部材71〜74の移動を規制する1個の移動規制部材80と、移動規制部材80を進退移動させる進退移動機構8と、ワークWを搬送するコンベヤ9と、装置全体すなわち回転駆動機構5やプレス機6、バックアップ移動機構7、進退移動機構8、コンベヤ9、部品搬送装置60等を制御する制御装置10とを含む。
本実施形態において、複数のバックアップ部材71〜74のうち、第1のバックアップ部材71は、デフケースを支持するように構成されており、第2のバックアップ部材72は、上記第2のカウンタドライブギヤを支持するように構成されている。また、第3のバックアップ部材73は、上記第1のカウンタドライブギヤを支持するように構成されており、第4のバックアップ部材74は、上記カウンタドリブンギヤを支持するように構成されている。更に、本実施形態において、複数のバックアップ部材71〜74は、圧入パンチとしても機能するように構成されており、それぞれに対応するベアリングBを保持する保持部を図1における上端部に有する。
すなわち、複数のバックアップ部材71〜74のうち、第1のバックアップ部材71は、デフケースに対して第1の圧入パンチ61とは反対側から上記第1のベアリングと対をなすベアリングを圧入することができるように構成されている。また、第2のバックアップ部材72は、第2のカウンタドライブギヤに対して第2の圧入パンチ62とは反対側から上記第2のベアリングと対をなすベアリングを圧入することができるように構成されている。更に、第3のバックアップ部材73は、第1のカウンタドライブギヤに対して第3の圧入パンチ63とは反対側から上記第3のベアリングと対をなすベアリングを圧入することができるように構成されている。また、第4のバックアップ部材74は、カウンタドリブンギヤに対して第4の圧入パンチ64とは反対側から上記第4のベアリングと対をなすベアリングを圧入することができるように構成されている。これらバックアップ部材71〜74に対しても、上記部品搬送装置60により対応するベアリングBが装着される。
そして、支持シャフト4の外周面に配設された各ガイドレール4gは、上側スライダ40の図1における下方に位置するように下側スライダ45を軸心4aに沿って移動自在となるように支持し、複数(本実施形態では、4個)の下側スライダ45のそれぞれには、バックアップ部材71〜74の対応する何れか1つが取り付けられる。これにより、バックアップ部材71〜74は、支持シャフト4によって各々が軸心4aに沿って独立に移動自在かつ周方向に移動不能となると共に軸心4aの周りに間隔をおいて並ぶように支持される。
本実施形態において、バックアップ部材71〜74は、第1のバックアップ部材71が第1の圧入パンチ61と同心に対向し、第2のバックアップ部材72が第2の圧入パンチ62と同心に対向し、第3のバックアップ部材73が第3の圧入パンチ63と同心に対向し、かつ第4のバックアップ部材74が第4の圧入パンチ64と同心に対向するように支持シャフト4(軸心4a)の周りに配列される(図2参照)。また、各バックアップ部材71〜74の軸心は、支持シャフト4の軸心4aを中心とする上記同心円上に位置する。
更に、各下側スライダ45は、基台2上に固定されたスライダ支持部2sの上面を転動可能となるようにガイドローラ46を支持している。これにより、圧入開始前には、各下側スライダ45のガイドローラ46が基台2のスライダ支持部2sにより支持されることで、バックアップ部材71〜74は、図1に示す基台2に近接した初期位置に位置決めされる。そして、回転駆動機構5により支持シャフト4を回転させることで、バックアップ部材71〜74を圧入パンチ61〜64と共に軸心4aの周りに一体に回転させることができる。
バックアップ移動機構7は、支持シャフト4の軸心4aに沿って図1における上下方向にロッドを伸縮させるエアシリンダや、当該エアシリンダのロッドに設けられると共にバックアップ部材71〜74と係合可能な係合部等を含む(何れも図示省略)。バックアップ移動機構7のロッド(係合部)は、加圧ロッド6aと係合している圧入パンチ61〜64の何れか1つと対向するバックアップ部材71〜74の何れか1つと係合する。これにより、バックアップ移動機構7を作動させれば、上記ロッドを介してバックアップ部材71〜74の何れか1つをそれと対向する圧入パンチ61〜64の何れか1つに対して接近離間(昇降)させることができる。
そして、支持シャフト4が回転すると、それまでバックアップ移動機構7のロッドと係合していたバックアップ部材71〜74の何れか1つが当該ロッドから離間し、当該支持シャフト4の回転方向における上流側に位置していたバックアップ部材71〜74の何れか1つがバックアップ移動機構7のロッドと係合することになる。なお、本実施形態において、バックアップ移動機構7は、バックアップ部材71〜74の何れか1つを上昇状態に保持している状態でワークWに対するベアリングBの圧入に伴って当該ワークWが図1中下方に押圧された際に、ワークWに付与される圧入荷重によってバックアップ部材71〜74が下方に沈み込むことができるように構成されている。
移動規制部材80は、バックアップ移動機構7によってバックアップ部材71〜74の何れか1つがそれと対向する圧入パンチ61〜64の何れか1つに対して接近(上昇)させられた際に、進退移動機構8によって予め定められた初期位置から当該バックアップ部材71〜74の何れか1つの下方へと移動させられる。また、移動規制部材80は、バックアップ移動機構7によってバックアップ部材71〜74の何れか1つがそれと対向する圧入パンチ61〜64から離間(下降)させられる前に、進退移動機構8により当該バックアップ部材71〜74の何れか1つの下方から初期位置へと戻される。本実施形態において、進退移動機構8は、例えばエアシリンダ等により構成されるが、進退移動機構8の構成はこれに限られるものではない。
コンベヤ9は、加圧ロッド6aと係合している圧入パンチ61〜64の何れか1つとそれに対向するバックアップ部材71〜74の何れか1つとの間に位置するように基台2と上側ステージ3との間に配置され、図2に示すように、ワークWを搭載したパレット100,101を交互に搬送する。コンベヤ9の側方には、図2に示すように、コンベヤ9上のパレット100,101を停止させるストッパ機構90が配置されている。本実施形態において、ストッパ機構90は、それぞれ当接部材をパレット100,101の前端に対して進退させて当該パレット100,101の移動(前進)を規制することができる第1および第2ストッパ91,92を含み、制御装置10により制御される。
本実施形態において、パレット100は、複数の異なるワークW(本実施形態では、デフケースおよび第2のカウンタドライブギヤ)をコンベヤ9の搬送方向に沿って支持するように構成されており、圧入部品としてのベアリングBを保持したバックアップ部材71〜74の挿通を許容する図示しない複数の開口をワークWごとに有する。また、パレット101も、複数の異なるワークW(本実施形態では、第1のカウンタドライブギヤおよびカウンタドリブンギヤ)をコンベヤ9の搬送方向に沿って支持するように構成されており、圧入部品としてのベアリングBを保持したバックアップ部材71〜74の挿通を許容する図示しない複数の開口をワークWごとに有する。
制御装置10は、コンベヤ9により搬送されるパレット100,101の位置を検出する図示しないセンサからの信号に基づいて、パレット100,101上の前側のワークWが加圧ロッド6aと係合している圧入パンチ61〜64の何れか1つとそれに対向するバックアップ部材71〜74の何れか1つとの間で停止するように第1ストッパ91を作動させる。また、制御装置10は、上記センサからの信号に基づいて、パレット100,101上の後側のワークWが加圧ロッド6aと係合している圧入パンチ61〜64の何れか1つとそれに対向するバックアップ部材71〜74の何れか1つとの間で停止するように第2ストッパ92を作動させる。なお、本実施形態において、制御装置10は、上記センサからの信号に基づいてパレット100,101を停止させるようにストッパ機構90を制御した後、コンベヤ9を停止させ、コンベヤ9の作動開始前に、当接部材をパレット100,101から後退させるようにストッパ機構90を制御する。
また、コンベヤ9の下方には、ストッパ機構90により停止させられたパレット100,101を支持して加圧ロッド6aと係合している圧入パンチ61〜64の何れか1つに接近(上昇)させて、コンベヤ9の搬送面から離間させるパレット移動機構95が配置されている。パレット移動機構95は、パレット100,101を支持するパレットリフト96やエアシリンダ等の昇降ユニット(図示省略)を含み、制御装置10により制御される。パレットリフト96は、パレット100,101に形成された図示しない被調心部(例えば凹部や穴)と係合可能な調心部(例えば突起、図示省略)を有する。
パレット100,101を支持するように昇降ユニットによりパレットリフト96を上昇させると、パレットリフト96の調心部によってワークWの被圧入部が圧入パンチ61〜64の何れか1つとそれに対向するバックアップ部材71〜74の何れか1つとの間で両者と同心に延在するようにパレット100,101が位置決めされる。なお、本実施形態において、パレット移動機構95は、パレットリフト96を上昇状態に保持している状態でワークWに対するベアリングBの圧入に伴って当該ワークWが図1中下方に押圧された際に、ワークWに付与される圧入荷重によってパレットリフト96が下方に沈み込むことができるように構成されている。
次に、上述の圧入装置1によりワークWに対して圧入部品としてのベアリングBを圧入する手順について説明する。
圧入装置1によりワークWに対してベアリングBを圧入するに際して、制御装置10を起動させると、制御装置10は、圧入パンチ61〜64およびバックアップ部材71〜74のそれぞれにベアリングBを順番に保持させるように回転駆動機構5と部品搬送装置60とを制御する。各圧入パンチ61〜64および各バックアップ部材71〜74が対応するベアリングBを保持すると、図1および図2に示すように、ワークWとしてのデフケースに対応した第1の圧入パンチ61がプレス機6の加圧ロッド6aと係合すると共に、第1の圧入パンチ61に対応した第1のバックアップ部材71がバックアップ移動機構7のロッドと係合する。
次いで、制御装置10は、コンベヤ9を作動させ、図示しないセンサからの信号に基づいて、組立ラインの上流側から送られてくるパレット100上の前側のワークWが互いに対をなす第1の圧入パンチ61と第1のバックアップ部材71との間で停止するようにストッパ機構90の第1ストッパ91を作動させると共に、コンベヤ9を一旦停止させる。パレット100を停止させた後、制御装置10は、パレットリフト96がパレット100を支持して初期位置から予め定められた高さだけ上昇するように(圧入パンチ61に接近するように)パレット移動機構95(昇降ユニット)を制御する。これにより、パレット100は、図3に示すように、コンベヤ9から図中上方に離間し、パレットリフト96に形成された調心部によって、ワークWとしてのデフケースの被圧入部が第1の圧入パンチ61と第1のバックアップ部材71との間で両者と同心に延在するようにパレット100が位置決めされる。
更に、制御装置10は、第1のバックアップ部材71を初期位置から予め定められた高さだけ上昇させるようにバックアップ移動機構7を制御する。これにより、図4に示すように、第1のバックアップ部材71により保持された圧入部品としてのベアリングBがパレット100上のワークW(デフケース)の図中下側の被圧入部に近接する。続いて、制御装置10は、移動規制部材80を初期位置から第1のバックアップ部材71の下方へと移動させるように進退移動機構8を制御する。本実施形態では、移動規制部材80が第1のバックアップ部材71の下方へと移動された際に、図5に示すように、第1のバックアップ部材71と移動規制部材80の図中上端との間に予め定められた長さの隙間が形成される。
第1のバックアップ部材71の下方に移動規制部材80が位置すると、制御装置10は、加圧ロッド6aに圧入荷重を加えながら当該加圧ロッド6aを第1のバックアップ部材71に向けて下方に伸長させるようにプレス機6を制御する。図6に示すように、加圧ロッド6aが下方に伸長していくと、第1の圧入パンチ61を支持する上側スライダ40のガイドローラ41と加圧ロッド6aの当接板6bとの接触(係合)が解除され、当接板6bが第1の圧入パンチ61と当接することで、プレス機6からの圧入荷重が第1の圧入パンチ61に付与される。
加圧ロッド6aが下方に伸長するのに伴って、第1の圧入パンチ61により保持されたベアリングBがパレット100上のワークW(デフケースの被圧入部)に当接する。これにより、ワークWは、加圧ロッド6aにより押圧されてパレット100およびパレットリフト96と一体に下降し、第1のバックアップ部材71により保持されたベアリングBと当接する。その後に加圧ロッド6aが更に下方に伸長すると、ワークW、パレット100、パレットリフト96および第1のバックアップ部材71が一体に下降し、第1のバックアップ部材71が移動規制部材80と当接する。これにより、移動規制部材80によって第1のバックアップ部材71の下降、すなわち圧入パンチから離間する方向への移動が規制される。
移動規制部材80によって第1のバックアップ部材71の下降が規制された状態でプレス機6から加圧ロッド6aを介してワークWに圧入荷重が加えられると、第1のバックアップ部材71により図中下側のベアリングBを介してワークWが支持されつつ、第1の圧入パンチ61によりワークWの上側の被圧入部にベアリングBが圧入されると共に第1のバックアップ部材71によりワークWの下側の被圧入部にベアリングBが圧入されることになる。また、本実施形態では、図6に示すように、ワークWに対する2つのベアリングBの圧入が完了した際にパレット100とコンベヤ9の搬送面との間にわずかな隙間が形成されるように、パレットリフト96の上昇量(移動量)が定められている。これにより、ワークWに対するベアリングBの圧入に際して圧入荷重がコンベヤ9に加えられるのを抑制することができる。
ワークWに対する2つのベアリングBの圧入が完了した後、制御装置10は、加圧ロッド6aを収縮させるようにプレス機6を制御する。加圧ロッド6aが収縮していくと、加圧ロッド6aの当接板6bと第1の圧入パンチ61との当接が解除されると共に、当接板6bが上側スライダ40のガイドローラ41と当接(係合)する。これにより、第1の圧入パンチ61は、加圧ロッド6aの収縮に伴って上昇し(第1のバックアップ部材71から離間し)、図7に示すように初期位置へと戻される。次いで、制御装置10は、図8に示すように、パレットリフト96がパレット100を支持して僅かに上昇するように(圧入パンチ61に接近するように)パレット移動機構95(昇降ユニット)を制御する。更に、制御装置10は、第1のバックアップ部材71を予め定められた高さだけ再度上昇させるようにバックアップ移動機構7を制御する。これにより、図9に示すように、第1のバックアップ部材71と移動規制部材80との間に隙間が形成される。
続いて、制御装置10は、図10に示すように、移動規制部材80を第1のバックアップ部材71の下方から初期位置へと移動させるように進退移動機構8を制御し、更に、図11に示すように、第1のバックアップ部材71を初期位置まで移動(下降)させるようにバックアップ移動機構7を制御する。そして、制御装置10は、パレットリフト96を初期位置まで下降させるようにパレット移動機構95(昇降ユニット)を制御する。これにより、図12に示すように、パレット100がコンベヤ9の搬送面と当接し、当該パレット100上の前側のワークW(デフケース)に対する2つのベアリングBの圧入が完了する。
パレット100上の前側のワークWに対する圧入処理が完了すると、支持シャフト4を軸心4aの周りに90°だけ回転させるように回転駆動機構5を制御する。これにより、圧入処理を終えた第1の圧入パンチ61およびバックアップ部材71は、プレス機6の下方から離間し、ワークWとしての第2のカウンタドライブギヤに対応した第2の圧入パンチ62がプレス機6の加圧ロッド6aと係合すると共に、第2の圧入パンチ62に対応した第2のバックアップ部材72がバックアップ移動機構7のロッドと係合する。なお、本実施形態において、制御装置10は、圧入処理を終えた圧入パンチ61〜64およびバックアップ部材71〜74に対して、プレス機6の下方から離間した段階でベアリングBが装着されるように部品搬送装置60を制御する。
また、制御装置10は、支持シャフト4を回転させるのと同時あるいは前後して、パレット100の移動を許容するようにストッパ機構90を制御すると共にコンベヤ9を作動させ、図示しないセンサからの信号に基づいて、パレット100上の後側のワークW(第2のカウンタドライブギヤ)が互いに対をなす第2の圧入パンチ62と第2のバックアップ部材72との間で停止するようにストッパ機構90の第2ストッパ92を作動させると共に、コンベヤ9を一旦停止させる。パレット100を停止させた後、制御装置10は、図3から図12に示した上述の一連の処理が実行されるようにパレット移動機構95、バックアップ移動機構7、進退移動機構8、およびプレス機6を制御し、それによりパレット100上の後側のワークW(第2のカウンタドライブギヤ)に対する2つのベアリングBの圧入が完了する。そして、制御装置10は、パレット100の後からコンベヤ9により搬送されてくるパレット101上の複数のワークW(第1のカウンタドライブギヤおよびカウンタドリブンギヤ)に対して、上述した圧入処理を実行し、以後、同様の処理を繰り返す。
以上説明したように、圧入装置1では、互いに異なるベアリングB(圧入部品)を保持するように構成された複数の圧入パンチ61〜64が支持シャフト4によって各々が軸心4aの周りに間隔をおいて並ぶと共に当該軸心4aに沿って独立に移動自在となるように支持される。そして、支持シャフト4は、回転駆動機構5によって軸心4aの周りに回転駆動され、プレス機6は、複数の圧入パンチ61〜64の1つをベアリングBがワークWに圧入されるようにバックアップ部材71〜74の1つに向けて移動させると共に当該1つのバックアップ部材71〜74から後退させることができる。
これにより、回転駆動機構5によって支持シャフト4を軸心4aの周りに回転させることで、それぞれ異なる複数のベアリングBを保持した複数の圧入パンチ61〜64を順次ワークWおよびバックアップ部材71〜74の対応する1つと対向させて互いに異なる複数のベアリングBをワークWに圧入していくことが可能となる。更に、圧入装置1では、複数の圧入パンチ61〜64が回転駆動される支持シャフト4(軸心4a)の周りに等間隔に(間隔をおいて)配設されることから、例えば複数の圧入パンチ61〜64が一直線上に配列される場合に比べて、圧入パンチ61〜64の切替時に必要となる圧入に用いられない(圧入前および圧入後の)圧入パンチ61〜64の待機スペースを削減することができる。従って、圧入装置1では、互いに異なる複数のベアリングBをワークWに圧入可能としつつ装置全体のコンパクト化を図ることができる。
また、圧入装置1は、互いに異なるワークWを支持するように構成されると共に、支持シャフト4により各々に対応した圧入パンチ61〜64と対向するように支持される複数のバックアップ部材71〜74を含む。従って、圧入装置1では、装置全体のコンパクト化を図りつつ、互いに異なる複数のベアリングBを互いに異なる複数のワークWに圧入することが可能となる。ただし、例えば1種類のワークWの複数の異なる被圧入部に異なるベアリングB等の圧入部品を圧入する圧入装置では、当該1種類のワークWを支持するように構成された単一のバックアップ部材が加圧ロッド6aと係合している圧入パンチ61〜64と対向するように配置されてもよい。
更に、複数のバックアップ部材71〜74は、各々が軸心4aに沿って独立に移動自在となるように支持シャフト4により支持され、バックアップ移動機構7によって対応する圧入パンチ61〜64に接近離間させられる。このように、複数のバックアップ部材71〜74を対応する圧入パンチ61〜64の1つに接近離間可能にすることで、圧入パンチ61〜64すなわちプレス機6のストロークを小さくして、プレス機6ひいては装置全体をよりコンパクト化することができる。
また、圧入装置1は、バックアップ移動機構7により圧入パンチ61〜64の対応する1つに接近させられたバックアップ部材71〜74の1つが当該1つの圧入パンチ61〜64から離間する方向に移動するのを規制する移動規制部材80と、移動規制部材80を当該1つのバックアップ部材71〜74に対して進退移動させる進退移動機構8とを含む。これにより、バックアップ部材71〜74が圧入パンチ61〜64から離間する方向に移動するのを規制する機能をバックアップ移動機構7にもたせる必要がなくなるので、バックアップ移動機構7ひいては装置全体をよりコンパクト化することが可能となる。
更に、圧入装置1は、ワークWを複数搭載したパレット100,101を搬送するコンベヤ9と、パレット100,101を支持してコンベヤ9から離間させるパレット移動機構95とを含む。そして、圧入装置1では、複数の圧入パンチ61〜64の1つによってパレット100,101上のワークWが押圧されるのに伴って、ワークWがバックアップ部材71〜74の1つにより支持されると共にベアリングBがワークWの被圧入部に圧入され、ワークWに対するベアリングBの圧入が完了した際には、パレット100,101とコンベヤ9との間に隙間が形成されるように構成される。これにより、複数のワークWに対してベアリングBを連続的に圧入すると共に、ワークWに対するベアリングBの圧入に際して圧入荷重がコンベヤ9に加えられるのを抑制することができる。ただし、圧入装置1において、それぞれ1個のワークWを搭載するパレットが用いられてもよい。
また、圧入装置1は、パレット100,101上のワークWが互いに対をなす圧入パンチ61〜64の1つとバックアップ部材71〜74の1つとの間に位置するようにコンベヤ9上のパレット100,101を停止させるストッパ機構90を含む。これにより、ワークWを互いに対をなす圧入パンチ61〜64の1つとバックアップ部材71〜74の1つとの間に精度よく位置決めすることが可能となる。
なお、圧入装置1では、複数のバックアップ部材71〜74が対応する圧入パンチ61〜64とは反対側からワークWに対して他のベアリングBを圧入するように構成されているが、これに限られるものではない。すなわち、バックアップ部材71〜74のすべてまたは一部から圧入パンチとしての機能を省略してもよい。また、圧入装置1は、複数の圧入パンチ61〜64およびバックアップ部材71〜74に対して、各々に対応したベアリングBを保持させる部品搬送装置を含んでいるが、これに限られるものではない。すなわち、圧入装置1から当該部品搬送装置を省略し、圧入パンチ61〜64およびバックアップ部材71〜74に対して手作業によりベアリングBといった圧入部品を保持させてもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。また、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本発明は、圧入部品をワークに圧入する工程を経て組み立てられる製品の製造産業等において利用可能である。
1 圧入装置、2 基台、2s スライダ支持部、3 上側ステージ、3g ガイド部材、4 支持シャフト、4a 軸心、4g ガイドレール、40 上側スライダ、41 ガイドローラ、45 下側スライダ、46 ガイドローラ、5 回転駆動機構、6 プレス機、6a 加圧ロッド、6b 当接板、60 部品搬送装置、61,62,63,64 圧入パンチ、7 バックアップ移動機構、71,72,73,74 バックアップ部材、8 進退移動機構、80 移動規制部材、9 コンベヤ、90 ストッパ機構、91 第1ストッパ、92 第2ストッパ、95 パレット移動機構、96 パレットリフト、10 制御装置、100,101 パレット、B ベアリング、W ワーク。

Claims (7)

  1. 圧入部品をワークに圧入する圧入装置において、
    互いに異なる前記圧入部品を保持するように構成された複数の圧入パンチと、
    前記ワークを支持するように構成された少なくとも1つのバックアップ部材と、
    前記複数の圧入パンチが軸心の周りに間隔をおいて並ぶと共に各々が前記軸心に沿って独立に移動自在となるように該複数の圧入パンチを支持する支持部材と、
    前記支持部材を前記軸心の周りに回転駆動する回転駆動機構と、
    前記複数の圧入パンチの1つを前記圧入部品が前記ワークに圧入されるように前記バックアップ部材に向けて移動させると共に該バックアップ部材から後退させるプレス機とを備えることを特徴とする圧入装置。
  2. 請求項1に記載の圧入装置において、
    互いに異なる前記ワークを支持するように構成されると共に、前記支持部材により各々に対応した前記圧入パンチと対向するように支持される複数のバックアップ部材を備えることを特徴とする圧入装置。
  3. 請求項2に記載の圧入装置において、
    前記複数のバックアップ部材は、各々が前記軸心に沿って独立に移動自在となるように前記支持部材により支持され、
    前記複数のバックアップ部材の1つを対応する前記圧入パンチに接近させると共に該圧入パンチから離間させるバックアップ移動機構を更に備えることを特徴とする圧入装置。
  4. 請求項3に記載の圧入装置において、
    前記バックアップ移動機構により前記圧入パンチに接近させられた前記バックアップ部材が該圧入パンチから離間する方向に移動するのを規制する移動規制部材と、
    前記移動規制部材を前記バックアップ部材に対して進退移動させる進退移動機構とを更に備えることを特徴とする圧入装置。
  5. 請求項3または4に記載の圧入装置において、
    前記ワークを搭載したパレットを搬送するコンベヤと、
    前記パレットを支持して前記コンベヤから離間させるパレット移動機構とを更に備え、
    前記複数の圧入パンチの1つによって前記パレット上の前記ワークが押圧されるのに伴って、該ワークが前記バックアップ部材により支持されると共に前記圧入部品が前記ワークの被圧入部に圧入され、前記ワークに対する前記圧入部品の圧入が完了した際には、前記パレットと前記コンベヤとの間に隙間が形成されることを特徴とする圧入装置。
  6. 請求項5に記載の圧入装置において、
    前記パレット上の前記ワークが互いに対をなす前記圧入パンチおよび前記バックアップ部材の間に位置するように前記コンベヤ上の前記パレットを停止させるストッパ機構を更に備えることを特徴とする圧入装置。
  7. 請求項2から6の何れか一項に記載の圧入装置において、
    前記複数のバックアップ部材の少なくとも何れか1つは、対応する前記圧入パンチとは反対側から前記ワークに対して他の圧入部品を圧入するように構成されていることを特徴とする圧入装置。
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