以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜図8は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示する。パチンコ機1は図1に示すように矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に配置され且つ左右一側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、ガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、ヒンジ3と同じ側のヒンジ7により前枠4に開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には、図2にも示すように、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段(図示省略)に供給する供給皿8と、この供給皿8の遊技球が満杯のときに余剰球を受ける余剰受け皿9とが上下に配置され、発射手段を作動させるための発射ハンドル10が余剰受け皿9の側方に配置されている。
供給皿8はこれを前側から覆う供給皿カバー11を有し、この供給皿カバー11の前縁側に第1演出操作手段(第1操作手段)12と第2演出操作手段(第2操作手段)13とが装着されている。第1演出操作手段12は供給皿カバー11の前縁部の左右一端側に上向きに配置され、第2演出操作手段13は供給皿カバー11の前縁部の左右中央側に前上向きに配置されている。
前枠4には、ガラス扉5の後側に対応して遊技盤17が着脱自在に装着されている。遊技盤17の前面側には、発射手段から発射された遊技球を遊技領域19へと案内するガイドレール18が環状に装着され、また遊技領域19にセンターケース20、普通図柄始動手段21、特別図柄始動手段22、大入賞手段23、普通入賞手段24等の各種の遊技部品が配置されている。
センターケース20は遊技領域19の上部に配置されている。センターケース20には表示窓20aに対応して液晶式等の画像表示手段28が配置され、また表示窓20aの外周側の前面に普通図柄表示手段29、特別図柄表示手段30、普通保留個数表示手段31、可動体32等が設けられている。画像表示手段28は演出図柄表示手段33、特別保留個数表示手段34、予告演出画像表示手段35、報知画像表示手段36等を構成している。
普通図柄始動手段21は遊技球の検出を条件に普通図柄表示手段29の普通図柄の変動を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲート等により構成され、ガイドレール18とセンターケース20との間に配置されている。
特別図柄始動手段22は遊技球の検出を条件に特別図柄表示手段30の特別図柄の変動を開始させるためのもので、非開閉型の上特別始動口22aと開閉型の下特別始動口22bとを備え、センターケース20の下側に配置されている。
下特別始動口22bは左右一対の開閉部材等の開閉手段22cを備え、普通図柄表示手段29の変動後の普通図柄が特定態様となって特定利益状態が発生したときに、開閉手段22cが所定時間及び/又は所定回数だけ開閉するように構成されている。
大入賞手段23は大入賞口23aを開閉するための開閉板23bを備えた開閉式であって、特別図柄始動手段22の下側に配置されており、特別図柄表示手段30の変動後の特別図柄が特別態様となって特別利益状態が発生したときに、開閉板23bが所定の開放パターンに従って前側に開放して、上方から落下した遊技球を開閉板23bを経て大入賞口23aへと入賞させるようになっている。
普通図柄表示手段29は普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、普通図柄始動手段21が遊技球を検出することを条件に各発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段21の遊技球の検出時に取得された特定遊技判定乱数値が予め定められた特定遊技判定値と一致する場合には「○」側の発光体が発光する特定態様を停止表示し、それ以外の場合には「×」側の発光体が発光する非特定態様を停止表示するようになっている。
特別図柄表示手段30は1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段22が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口22a,22bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄が所定時間変動して、特別始動口22a,22bへの入賞時に取得された特別遊技判定乱数値が予め定められた特別遊技判定値と一致する場合には所定の特別態様を停止表示し、それ以外の場合には非特別態様を停止表示するようになっている。
なお、特別図柄には特別態様及び非特別態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。また各態様には0〜9までの何れかの数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのようなそれ自体としては特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
普通保留個数表示手段31は特定遊技判定乱数値の記憶個数を表示するためのもので、普通図柄表示手段29の下側に配置されている。そして、この普通保留個数表示手段31は普通図柄表示手段29の変動表示中又は特定利益状態中に普通図柄始動手段21が遊技球を検出したときに、その検出時に取得した特定遊技判定乱数値が所定個数(例えば4個)を限度として記憶されるため、それと同数の発光体の発光により特定遊技判定乱数値の記憶個数を表示して遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段33は特別図柄表示手段30による特別図柄の変動表示と並行して変動する演出図柄33a〜33c等を表示するためのもので、各種の背景画像と共に1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄33a〜33cを変動表示可能であり、特別図柄始動手段22の特別始動口22a,22bの何れかに遊技球が入賞することを条件に、特別図柄の変動開始と同期して所定の変動パターンに従って演出図柄33a〜33cの変動を開始し、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように各演出図柄33a〜33cを左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
なお、演出図柄33a〜33cには「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられており、演出図柄33a〜33cの変動後の演出態様には、「6・6・6」「7・7・7」等のように各演出図柄33a〜33cが全て同じに揃う特別演出態様と、少なくとも1つの演出図柄33a〜33cが異なる非特別演出態様とがある。また、特別演出態様は特別図柄表示手段30の変動後の特別態様に、非特別演出態様は特別図柄表示手段30の変動後の非特別態様に夫々対応する。演出図柄表示手段33は特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
特別保留個数表示手段34は特別遊技判定乱数値の記憶個数を表示するためのもので、演出図柄表示手段33の側方に上下方向に配置されている。そして、この特別保留個数表示手段34は、特別図柄の変動表示中又は特別利益状態中に特別始動口22a,22bに遊技球が入賞したときに、その入賞時に取得した特別遊技判定乱数値が所定数(例えば各4個)を限度として記憶されるため、それと同数の発光部の発光によりその記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して遊技者に報知するようになっている。
予告演出画像表示手段35は演出図柄表示手段33の演出図柄33a〜33cの変動中に所定の予告演出表示を行うもので、演出図柄表示手段33の下側等の所定位置に設けられており、所定の予告演出が選択された場合に、その予告演出に対応する演出画像を表示するように構成されている。
そして、この予告演出画像表示手段35は、例えば複数種類の予告演出の内の第1ボタン操作演出が選択された場合には、その第1ボタン操作演出中の操作可能期間内に遊技者が第1演出操作手段12を所定回数操作することにより、その第1演出操作手段12に対応する予告演出画像を表示するように構成されている。
報知画像表示手段36は第1ボタン操作演出及び第2ボタン操作演出における操作可能期間中に遊技者にボタン操作を促す報知を行うもので、演出図柄表示手段33の下側等の所定位置に設けられている。そして、この報知画像表示手段36は、第1ボタン操作演出の操作可能期間中には、例えば「チャンスボタンを連打しろ!」等の文言と押しボタンが押されるアニメーション画像とからなる第1操作誘導画像を、第2ボタン操作演出の操作可能期間中には、例えば「パトランプボタンを押せ!」等の文言とドーム型の押しボタンが押されるアニメーション画像とからなる第2操作誘導画像を夫々表示するように構成されている。
第1ボタン操作演出に使用する第1演出操作手段12は、左右方向に長い楕円形状の操作体40を有する押しボタン式であり、複数種類の予告演出の内、その第1ボタン操作演出中の操作可能期間内に第1演出操作手段12を所定回数有効に操作したときに、予告演出画像表示手段35に所定の予告演出画像を表示する第1予告演出処理が実行されるようになっている。
第1演出操作手段12は、図3〜図7に示すように、遮光部(被検出部)41及び当接部42を有する操作体40と、供給皿カバー11に着脱自在に固定され且つ操作体40を待機位置A(図3の実線位置)と下降限界の操作位置B(図3の二点鎖線位置)との間で上下方向(操作方向)に移動可能に支持する支持枠43と、操作体40と支持枠43の中間の支持壁部44との間に介在され且つ操作体40を待機位置A側に付勢する戻しバネ(付勢手段)45と、支持壁部44の下側に装着された基板46と、遮光部41と相対向して基板46に装着され且つ操作体40を操作位置B側に操作したときに遮光部41を検出して操作信号を出力する検出手段47と、この検出手段47の両側で基板46に装着され且つ検出手段47が遮光部41を検出中のときに発光して操作体40の操作部53を発光させる発光体(例えばLED)39とを備え、操作体40が前斜め上向きに若干突出した状態で供給皿カバー11上に配置されている。
支持枠43は遮光性を有する合成樹脂製であって、操作体40を囲繞する楕円筒状の周壁部48と、この周壁部48の上端縁から外向きに張り出す鍔部49と、周壁部48の上下方向の中間に形成された支持壁部44とを一体に備え、周壁部48の下端に裏カバー50が着脱自在に装着されている。この支持枠43は周壁部48が供給皿カバー11の開口部51に上側から挿脱自在に挿入され、供給皿カバー11の開口部51の外周に当接する鍔部49と、周壁部48に形成され且つ供給皿カバー11の開口部51の外周に下側から係合する周方向に複数個の係合爪52とにより、供給皿カバー11に着脱自在に装着されている。
操作体40は光透過性を有する合成樹脂製であって、その内部に組み込まれた支持部材55を介して支持枠43に待機位置Aと操作位置Bとの間で移動自在に支持されている。支持部材55は遮光性を有する合成樹脂製である。なお、操作体40は支持部材55を一体化したものでもよい。
操作体40は楕円状に形成された上端側の操作部53と、この操作部53の外周縁側から周壁部48の内面に沿って操作方向に下向きに突設され且つ下端が当接部42となった周壁部54とを一体に備え、支持部材55を介して支持枠43の周壁部48内の支持壁部44上に上下方向に移動可能に配置されている。
支持部材55は操作体40の周壁部54内に嵌合する上端側の上壁部56と、この上壁部56の外縁から周壁部48に沿って操作方向の下方に突設された複数の突起部57とを一体に備え、その上壁部56の外周の複数の係合爪58が操作体40の周壁部54に形成された複数の係合部59に係合することにより操作体40内に着脱自在に固定されている。
操作体40の操作部53と支持部材55の上壁部56との間には、光透過性又は半透過性を有する装飾シート60と、この装飾シート60の下側で光を乱反射させる乱反射板61とが上下に介在され、支持部材55の上壁部56により下側から保持されている。上壁部56には下向きに突出する遮光部(被検出部)41が略中央に設けられ、その左右両側に光透過孔62が形成されている。
遮光部41は基部41aが支持部材55の上壁部56の下側に接着等により固定されている。この遮光部41はその下端が操作体40の周壁部54の下端の当接部42よりも上側にあり、全体が操作体40の範囲内に収まるようになっている。遮光部41は支持部材55に一体に形成してもよい。
光透過孔62は発光体39が点灯したときの光を乱反射板61側に透過するためのもので、乱反射板61での光の乱反射を介して操作部53の略全体を発光させるように上広がりのテーパー状に形成されている。乱反射板61は上下両面に波状の乱反射面が形成されているが、その他の構造で乱反射するようにしてもよい。
突起部57は上壁部56の左右両端側から下方に突出して弾性変形可能に構成され、支持壁部44に形成された通孔状の案内部63に上下摺動自在に挿通されており、その下端の爪状の抜け決め部64が支持壁部44の裏側に係合して操作体40の上昇を操作位置Bに規制するようになっている。
上壁部56には遮光部41の両側に別の一対の突起部65が突起部57と略平行に下向きに突設され、この突起部65は支持壁部44の通孔状の案内部66に相対的に上下動自在に挿通されている。
なお、突起部57、案内部63、抜け決め部64、突起部65、案内部66等により、操作体40を待機位置Aと操作位置Bとの間で上下動自在に案内する案内手段37が構成されている。
支持壁部44には操作体40の周壁部54に対応する規制部68が周方向に溝状に形成され、また規制部68の内側に上側へと台形状に突出する台部69が形成されている。規制部68は操作体40を操作位置Bまで操作したときに当接部42が当接して操作体40の移動を下降限界の操作位置Bで規制するためのものである。
台部69は上下の遮光部41及び検出手段47に対応する開口部70と、発光体39に対応する開口部71とが形成され、また台部69の下面側の凹部72には基板46が配置されてネジ等の固定具で着脱自在に固定されている。
検出手段47は透過型フォトセンサ等により構成されており、上向きに開放するコ字状の本体部73と、この本体部73に相対向して設けられた発光部73a及び受光部73bとを有し、操作体40を押圧操作して遮光部41が発光部73aと受光部73bとの間に進入して両者間を遮光したときに、受光部73bが操作体40の操作を検出するように開口部70内に配置されている。
この検出手段47は主要部が規制部68よりも操作体40内に突出するように設けられており、操作体40が操作位置Bに達する前に遮光部41が発光部73a及び受光部73b間に進入して遮光するようになっている。発光体39は開口部71内に配置されている。
戻しバネ45はコイルバネにより構成され、支持部材55側のバネ受け部74と、支持壁部44のバネ受け部75との間に介在されている。バネ受け部74は遮光部41の基部41aの外周に溝状に形成され、そのバネ受け部74の内周に遮光部41の基部41aの規制壁76が設けられている。バネ受け部75は開口部70の外側で台部69に溝状に形成されている。
開口部70の外周には、台部69から上側に突出する遮光壁77が周方向に設けられ、この遮光壁77により、発光体39が発光したときの光が検出手段47の受光部73bに外乱として入らないように遮光するように構成されている。なお、遮光壁77は検出手段47の上端と同程度の高さか又は若干低い程度の高さとなっている。
裏カバー50は支持枠43の下端側に係合爪等を介して着脱自在に係合されている。なお、支持枠43は周壁部54の中間に支持壁部44があり、その支持壁部44の下側の凹部72内に基板46が配置されているので、裏カバー50は省略してもよい。
第2演出操作手段13はドーム型の操作体80を有する押しボタン式であって、複数種類の予告演出の内の第2ボタン操作演出中における操作可能期間内に、この操作体80を1回操作することを条件に、操作体80の内側の回転灯(図示省略)を作動させる第2予告演出処理が実行されるようになっている。
このパチンコ機において、特別図柄等の変動中に実行されるボタン操作演出には、第1ボタン操作演出と第2ボタン操作演出との二種類があり、演出図柄33a〜33cの変動中の予告演出抽選処理で何れに当選するかによって各ボタン操作演出が行われる。第1ボタン操作演出では、第1演出操作手段12の操作により予告演出画像表示手段35が所定の予告演出画像を表示し、第2ボタン操作演出では、第2演出操作手段13の操作により回転灯が作動する。
第1ボタン操作演出に当選した場合には、演出図柄33a〜33cの変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで第1ボタン操作演出の操作可能期間となり、予告演出画像表示手段35にボタン未操作時画像、例えば回転する的とそれに狙いを定めた弓矢の画像が表示される(図8(a))と共に、報知画像表示手段36に「チャンスボタンを連打しろ!」等の文言と楕円形の押しボタンが押されるアニメーション画像とによる第1操作誘導画像が表示される(図8(b))。
そして、第1操作可能期間中に遊技者が第1演出操作手段12を操作すると、検出手段47がその操作を検出して操作信号を出力する。この第1操作可能期間中の第1演出操作手段12の操作回数が所定回数になれば、予告演出画像表示手段35にボタン操作時画像、例えば図8(c)に示すように射られた矢が回転中の的に命中し、その後に的が停止してその命中した箇所(例えば特別遊技信頼度を示す数字)が視認可能となる画像が表示される。
第1演出操作手段12は第1ボタン操作演出の際に使用する。通常、操作体40は戻しバネ45の付勢により待機位置Aにあり、遮光部41が検出手段47から離れている。このため検出手段47は非検出状態にある。
そこで、遊技者が操作体40を戻しバネ45に抗して下方へと押圧すると、操作体40が支持枠43内で下方へと下降し、下降限界の操作位置Bまで達したときに当接部42が規制部68に当接して停止する。一方、操作体40の下降に伴って遮光部41が下降して、操作体40が操作位置Bに達する手前側で検出手段47の発光部73aと受光部73bとの間に進入して、発光部73aから受光部73bへの光を遮光するため、検出手段47が操作体40の操作を検出してその操作信号を出力する。そして、検出手段47が操作体40の操作を検出すると、発光体39が発光して乱反射板61、光透過孔62等を介して操作体40の操作部53に光を照射するため、乱反射板61での光の乱反射により操作部53の略全面が発光する。
操作体40の操作力を解除すれば、戻しバネ45により操作体40が上昇し待機位置Aへと戻る。そして、操作体40の上昇と一体に遮光部41が上昇して、検出手段47の発光部73aと受光部73bとの間から外れたときに、受光部73bが発光部73aからの光を受光して待機状態に戻る。
この第1演出操作手段12では、次のような利点がある。即ち、操作体40側の遮光部41を当接部42に対して規制部68と反対側に配置してその長さを短くすると共に、検出手段47を支持枠43の規制部68よりも操作体40側に突出させて配置することにより、操作体40の操作部53から基板46までの操作方向の寸法を極力抑えることができる。このため操作体40を操作したときに遮光部41及び検出手段47の殆どが操作体40内に収まることとなる等、第1演出操作手段12全体の操作方向の寸法を小型化することができる。
また第1演出操作手段12の操作方向の寸法を抑えながらも、操作体40の操作方向の移動量を十分に確保することが可能であり、操作体40の振動等による検出手段47の誤動作を防止することができる。
しかも操作体40の操作方向の移動量を確保しながらも、操作体40の周壁部54の操作方向の長さを長くすることができ、操作体40を操作したときの支持枠43内での操作体40の傾き等を少なくして、操作体40の動きをスムーズにすることができる。
更に検出手段47の主要部が規制部68よりも操作体40側に突出しているが、支持壁部44には検出手段47を取り囲む遮光部77があるため、発光体39が発光しても、その発光体39からの光を遮光部77で遮光することができ、発光体39からの光が検出手段47にノイズとなって入るような問題もない。
図9〜図11は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態の第1演出操作手段12では、支持壁部44は平坦状であり、この支持壁部44の上面に、検出手段47と発光体39とを有する基板46が装着されている。
支持部材55にはその上壁部56の略中央に下向きに配置された遮光部41と、この遮光部41の外周に略同心状に配置された円筒状のバネ受け部74とが一体に形成されている。戻しバネ45の一端側はバネ受け部74の外周に嵌着され、他端側は検出手段47の外周側で基板46から上側に突出するバネ受け部75に当接されている。バネ受け部75は支持壁部44と一体であって、検出手段47の外周の略同心円上に周方向に複数個あり、基板46に形成された開口部83を貫通して上側に突設されており、基板46よりも上側で戻しバネ45を受けるようになっている。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように支持壁部44が平坦状の場合には、検出手段47、発光体39を有する基板46をその支持壁部44の上側に装着してもよい。この場合には、基板46、検出手段47の全体が規制部68よりも上側の操作体40側に配置されており、検出手段47の一部が操作体40の周壁部54の下端の当接部42よりも上側に入っている。そのため基板46から上側の寸法を更に小型化することができる。
また基板46を支持壁部44の上側に配置する場合には、戻しバネ45を基板46に当接させてもよいが、基板46の開口部83を貫通して上側に突出するバネ受け部75を周方向に複数個設け、このバネ受け部75で戻しバネ45を支持することにより、基板46側の回路パターン等の損傷を防止することができる。従って、基板46が支持壁部44よりも上側にあるにも拘わらず、検出手段47に対して戻しバネ45を略同心状に配置することができる。
なお、検出手段47の主要部が規制部68よりも操作体40側となる場合には、支持壁部44の上面に規制部68よりも低い凹部を設けて、その凹部内に基板46を配置してもよい。またバネ受け部75の上端側の形状は、戻しバネ45を下側から支持できる構造であればよい。
図12、図13は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、比較的幅の狭い帯板状の基板46が使用され、また戻しバネ45には基板46の幅よりも大径のコイルバネが使用されている。
支持壁部44上には、基板46の幅方向の両側で検出手段47の周辺部分に周方向に複数個のバネ受け部75が配置され、このバネ受け部75により基板46よりも上側で戻しバネ45を下側から支持するようになっている。バネ受け部75は基板46の幅方向の両側近傍に、基板46の長手方向に所定の間隔をおいて2個配置され、基板46よりも上側に突出している。他の構成は各実施形態と同様である。
このように戻しバネ45に大径のコイルバネを使用した場合には、操作体40を操作した際の支持枠43内での操作体40の倒れを防止でき、操作部53の押圧箇所の如何に拘わらず円滑に操作体40を操作方向に移動させることができる。
また戻しバネ45を大径にして、基板46にその戻しバネ45の直径よりも板幅の狭い帯板状にする場合には、その基板46の幅方向の両側にバネ受け部75を配置することができる。そのため基板46よりも上側で戻しバネ45を支持するにも拘わらず、基板46にバネ受け部75の開口部等を設ける必要がなく、基板46の製作コストを安価にすることができる。
なお、バネ受け部75で基板46を位置決めすると共に、このバネ受け部75に係合爪を設けて基板46を支持壁部44上で係止するようにしてもよい。
図14〜図17は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態では、図14に示すように第2演出操作手段13にも、第1の実施形態の第1演出操作手段12と同様に横長楕円形状の押しボタン式が採用されている。なお、第1演出操作手段12の構成部分と同一の名称部分については同一符号を付して、その説明を簡略化する。
この第2演出操作手段13は、図15〜図17に示すように、遮光部41及び当接部42を有する操作体40と、操作体40を待機位置Aと操作位置Bとの間で移動可能に支持する支持枠43と、操作体40と支持枠43の支持壁部44との間に介在された戻しバネ45と、検出手段47及び発光体39を有し且つ支持枠43の下端側の支持壁部44上に配置された基板46と、操作体40を操作位置B側に操作したときに遮光部41を検出する検出手段47とを備え、操作体40が前斜め上向きに若干傾斜した状態で供給皿カバー11上に配置されている。
操作体40は操作部53と周壁部54とを一体に有し、周壁部54が支持枠43の周壁部48により上下方向に摺動自在に案内されている。操作体40内には支持部材55が係合爪58を介して着脱自在に固定されている。操作体40の操作部53と支持部材55との間には装飾シート60と乱反射板61とが介装され、乱反射板61が支持部材55の周壁部54の上端により支持されている。
支持部材55は操作体40の周壁部54内に配置された周壁部84と、この周壁部84の下端外周に形成された鍔状の当接部42と、周壁部84の上下方向の中間に形成された上壁部56とを一体に有する。当接部42は操作体40が待機位置Aにあるときには支持枠43の規制部85に、操作体40が下降限界の操作位置Bにあるときには支持枠43の下端の支持壁部44の規制部68に夫々当接可能である。周壁部84はその上側の乱反射板61に当接して、操作体40の操作部53との間で装飾シート60、乱反射板61を支持するようになっている。
支持枠43は操作体40の周壁部54を操作方向に摺動自在に案内する周壁部48と、この周壁部48の上端外周に形成された鍔部49とを有し、供給皿カバー11の開口部51に適宜手段を介して装着されている。支持壁部44は支持枠43の周壁部48の下端にネジ等により着脱自在に固定されている。
検出手段47と戻しバネ45は左右方向の略中央に前後に近接して配置され、その左右両側に発光体39が配置されている。戻しバネ45はコイル状であって、支持部材55の上壁部56側のバネ受け部74と支持壁部44上のバネ受け部75との間に介在されている。なお、戻しバネ45は操作体40を略均等に押し上げるように大径のコイルバネが使用されている。また、操作体40が特定位置を支点として上下動する場合には、戻しバネ45はその支点から離れた位置に設ければよい。
検出手段47は戻しバネ45の手前側で、発光体39は戻しバネ45の左右両側で夫々基板46上に装着されている。基板46にはバネ受け部75が収まる開口部86又は切り欠き部が形成されている。基板46は支持壁部44上にネジ等の固定手段により固定されている。
検出手段47は各実施形態と同様に構成されており、待機位置Aに位置する操作体40側の当接部42の下端よりも上側に突出している。支持部材55には検出手段47に対応して開口部87が、発光体39に対応して光透過孔62が上壁部56に夫々形成されると共に、その検出手段47に対応する開口部87側の隔壁88に遮光部41が設けられている。遮光部41は支持部材55の周壁部84内の手前側に配置された中間壁89に一体に設けられ、操作体40側の当接部42よりも上側に位置している。
このような構成の場合にも、操作体40の操作部53から基板46までの寸法を小さくすることが可能であり、第1の実施形態と同様の利点がある。また検出手段47が支持部材55を含む操作体40内へと大きく突出する場合には、支持部材55の上壁部56に開口部87を形成し、この開口部87よりも上側に遮光部41を設けることも可能であり、これによって操作体40の操作部53から基板46までの寸法を更に小さくすることもできる。
なお、この実施形態では、支持部材55の外周に当接部42を設けているが、操作体40の周壁部54の下端外周に鍔状に当接部42を設けてもよい。
図18、図19は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態では、図1のドーム型の操作体80を有する押しボタン式の第2演出操作手段13に採用した場合を例示する。なお、第1演出操作手段12の構成部分と同一の名称部分については同一符号を付して、その説明を簡略化する。
この第2演出操作手段13は、図18、図19に示すように、回転灯90と、この回転灯90を覆う発光カバーを兼ねるドーム型の操作体80と、供給皿カバー11に固定され且つ操作体80を待機位置Aと操作位置Bとの間で回転灯90の軸心方向に移動可能に支持する支持枠43と、操作体80を待機位置A側に付勢する戻しバネ45と、操作体80に設けられた遮光部41と、遮光部41を介して操作体80の操作を検出する検出手段47と、操作体80の外周に套嵌され且つ上端外周が供給皿カバー11に嵌合する反射カバー92とを備え、操作体80を前斜め上向きに突出させた状態で供給皿カバー11内に配置されている。
回転灯90は、回転軸91を取り囲むように固定的に配置され且つその上側に複数のLED等の発光体93が配置された発光基板94と、この発光基板94の上側に略平行に配置され且つ回転軸91を介して回転可能に支持された回転レンズ95と、この回転レンズ95の上側の外周部近傍に固定され且つ発光体93から発せられて回転レンズ95を軸方向に透過した光を径方向外側に向けて反射する反射板96と、回転レンズ95及び反射板96を回転軸91、ギヤ97等を介して回転駆動するステッピングモータ等の駆動手段98と、それら発光基板94、回転レンズ95、駆動手段98等を支持する支持ケース99等を備え、この支持ケース99が支持枠43を介して供給皿カバー11に固定されている。
回転レンズ95は透明な合成樹脂製で、上側に突出する凸レンズ部95aが回転軸91の周方向に連続するリング状に形成されており、発光基板94上にはその凸レンズ部95aの裏側に対応するように発光体93が周方向に略等ピッチで配置されている。反射板96は基部側が凸レンズ部95aの外周側に配置されており、この反射板96に対応する凸レンズ部95aで集光された光を径方向の外側へと反射する凹面状の反射面96aを有する。
操作体80は赤色等に着色された着色透明の合成樹脂製で、回転灯90の回転レンズ95及び反射板96を覆う略半球状のドーム型に形成され、その上端側の一部が突出するように反射カバー92内に嵌合されている。この操作体80は、回転レンズ95の外周側に配置されたリング状の支持部材55と、この支持部材55の下側に固定され且つ支持枠43の支持壁部44に摺動自在に挿通された複数の摺動案内軸100とを介して支持枠43に回転軸91の軸心方向に移動自在に保持され、戻しバネ45によって待機位置A側へと上向きに付勢されている。なお、支持枠43と摺動案内軸100とにより案内手段37が構成されている。
操作体80は待機位置Aではその下端外周の鍔部状の当接部101が反射カバー92の下端の規制部85に、また操作位置Bでは支持部材55の下端の当接部42が支持枠43の支持壁部44上の規制部68に夫々当接するようになっている。
検出手段47は光透過型であって、支持部材55の遮光部41と対応して支持枠43の支持壁部44上に装着されている。支持部材55には検出手段47に対応して周壁部54の一部に切り欠き部103が形成され、その切り欠き部103の上側の周壁部54が遮光部41となっている。検出手段47は基板46に装着され、その基板46は支持枠43の支持壁部44上に固定されている。従って、遮光部41は支持部材55の周壁部54の下端の当接部42よりも上側に配置され、また検出手段47は支持壁部44上の規制部68よりも上側に配置されている。他の構成は各実施形態と同様である。
このようにドーム型の操作体80を支持部材55等を介して支持枠43により待機位置Aと操作位置Bとの間で上下動自在に構成した第2演出操作手段13において、支持部材55の周壁部54に遮光部41を、支持枠43に検出手段47を夫々設けるに際しても、遮光部41を支持部材55の当接部42よりも上側に配置し、検出手段47は規制部68よりも上側に配置することによって、各実施形態と同様に、それらの部分の上下方向の寸法を小型化することができる。
従って、本発明は遮光部41と検出手段47とが操作体80の操作方向に相対移動する構成のものであれば、その操作体80の形状、構造の如何に拘わらず同様に採用可能である。
図20は本発明の第6の実施形態を例示する。この実施形態は、操作体40の内部に7セグメント式等の表示手段105を備えた操作手段106を示す。この操作手段106は、支持枠43内で支持壁部44上に配置された表示手段105と、表示手段105を覆い且つ支持枠43の開口部107内に待機位置Aと操作位置Bとの間で上下動自在に配置された操作体40と、操作体40と支持枠43内で支持壁部44との間に介在され且つ操作体40を上向きに付勢する戻しバネ45と、操作体40の外周に設けられた遮光部41と、この遮光部41に対応して支持枠43の支持壁部44上に装着された検出手段47とを備えている。
支持枠43はケース体108と、このケース体108の上側に装着された上蓋109とを備え、その上蓋109を介して適宜取り付け板110に装着されている。表示手段105は操作体40を操作したときに発光して適宜情報を表示し、また操作体40は表示手段105の表示情報を操作部53を通して視認できるようになっている。
操作体40は周壁部54の上下方向の中間に段違い状に形成され且つ待機位置Aのときに支持枠43の規制部85に当接する当接部101と、周壁部54の下端に形成され且つ操作位置Bのときに支持壁部44の上面の規制部68に当接する当接部42とを備えている。
遮光部41は操作体40の当接部101の下側で周壁部54から外周側に突出して設けられており、その下端側は操作体40の当接部42よりも上に配置されている。検出手段47は支持壁部44の上面に基板46を介して装着されており、規制部68よりも上側に配置されている。他の構成は各実施形態と同様である。
このように操作体40に対応して表示手段105等の別部材がある場合には、遮光部41及び検出手段47は操作体40の外側に配置してもよい。別部材としては表示手段105の他に回転灯等、操作体40内に突出するものであれば何であってもよい。またドーム型の操作体80に適用してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、検出手段47は、透過型フォトセンサ以外の非接触式スイッチの他、接触式スイッチ等、各種の検出スイッチ類を用いることが可能である。また被検出部は検出手段47により検出されるものであり、遮光部41の他、検出手段47の種類に応じて適宜変更すればよい。
操作手段12,13,106は操作体40を所定の操作方向に操作する形式であればよく、例えばレバー式等の操作手段についても同様に採用可能である。また操作体40は支持部材55を介して支持枠43により待機位置Aと操作位置Bとの間で移動可能に支持される構成であればよく、支持部材55の形状、構造等は支持枠43の形状、構造との関係で適宜変更することが可能である。
操作体40を待機位置Aに付勢する付勢手段はコイルバネが一般的であるが、つるまきバネ、ゴムその他の弾性部材を使用してもよい。また実施形態では操作体40側に、この操作体40とは別に支持部材55を設け、この支持部材55に遮光部41と当接部42とを設けているが、この支持部材55は省略して遮光部41と当接部42とを操作体40に直接設けてもよい。
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種弾球遊技機の他、スロットマシン等の弾球遊技機以外の遊技機においても同様に実施することが可能である。