JP2014239588A - 電力供給システム - Google Patents

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和憲 木寺
Kazunori Kidera
和憲 木寺
小林 晋
Susumu Kobayashi
晋 小林
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Abstract

【課題】 自立運転への移行時に、ユーザ自身が煩雑な作業を行う必要がなく、パワーコンディショナの過負荷状態を防止しながら機器への電力供給を行うことができる電力供給システムを提供する。
【解決手段】 コントローラ15は、パワーコンディショナ12が連系運転から自立運転に移行する場合、切替回路14a毎に記憶した電流計測器18の計測結果に基づいて、全ての切替回路14aにおいて電路を導通させるとパワーコンディショナ12が過負荷状態になるか否かを判断する。そして、コントローラ15は、パワーコンディショナ12が過負荷状態になると判断すれば、自立運転時の動作に移行した後も、パワーコンディショナ12の出力容量に対する負荷が大きいと判定した1または複数の電路に設けた切替回路14aに、電路の遮断状態を維持させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力供給システムに関するものである。
近年、太陽電池、蓄電池等を入力とするパワーコンディショナ(Power Conditioner)を用いた電力供給システムが提案されている。このような電力供給システムは、停電時に分散電源装置が商用電力系統から切り離された自立運転を行って、家庭内の複数の負荷に電力を供給することができる。
特に、蓄電池を入力とするパワーコンディショナは、日射状態に依らず安定した電力を自立運転時に供給することができることから、自立運転時に電力供給する系統が増えていく傾向にある。このように自立運転時に複数系統に負荷を供給すると、パワーコンディショナ側から供給できる最大電力を大きくする必要があり、パワーコンディショナの大出力化、蓄電池の大容量化が必要となる。パワーコンディショナの大出力化、蓄電池の大容量化は、システムの高コスト化や大型化の要因となる。
そこで、自立運転時に電力供給する系統の消費電力が、パワーコンディショナの出力容量を超える場合、各系統への電力供給を行わず、パワーコンディショナが過負荷状態になることをユーザに報知するシステムが提案された(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−265778号公報
しかしながら、従来の電力供給システムでは、連系運転から自立運転への移行時にパワーコンディショナが過負荷状態になると判定された場合、自立運転に移行することはできなかった。
例えば、ある系統の消費電力が大きく、他の系統の消費電力はあまり大きくない場合でも、自立運転の対象となる系統の消費電力の合計がパワーコンディショナの出力容量を超えていると判定される場合がある。この場合、従来の電力供給システムでは、各系統に設けた開閉器を全て遮断してしまうので、自立運転の対象となる全系統へ電力が供給されなかった。
また、パワーコンディショナの過負荷状態を回避するためには、ユーザ自身が、パワーコンディショナに対して大きい負荷となっている系統を見つけ出して、自立運転の対象からこの系統を外すという煩雑な作業が必要であった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、自立運転への移行時に、ユーザ自身が煩雑な作業を行う必要がなく、パワーコンディショナの過負荷状態を防止しながら機器への電力供給を行うことができる電力供給システムを提供することにある。
本発明の電力供給システムは、商用電力系統と連系させて分散電源の出力から生成した第1の交流電力を出力する連系運転、および商用電力系統と連系させずに前記分散電源の出力から生成した第2の交流電力を出力する自立運転を切替可能なパワーコンディショナと、前記パワーコンディショナから機器へ前記第1の交流電力を供給する第1の電路を導通・遮断する第1の開閉器、前記パワーコンディショナから前記機器へ前記第2の交流電力を供給する第2の電路を導通・遮断する第2の開閉器からなる複数の切替回路と、前記切替回路のそれぞれを介して前記機器へ供給される消費電力を計測する計測器と、前記切替回路を制御することによって、前記連系運転時に、前記第1の開閉器によって前記第1の電路を導通させ、且つ前記第2の開閉器によって前記第2の電路を遮断し、前記自立運転時に、前記第1の開閉器によって前記第1の電路を遮断し、且つ前記第2の開閉器によって前記第2の電路を導通させるコントローラとを備え、前記コントローラは、前記連系運転時に前記切替回路毎に記憶した前記計測器の計測結果に基づいて、前記機器の消費電力によって前記パワーコンディショナにかかる負荷の大小を前記切替回路毎に判定し、前記パワーコンディショナが前記連系運転から前記自立運転に移行する場合、前記計測器の計測結果に基づいて、全ての前記切替回路において前記第2の電路を導通させると前記パワーコンディショナが過負荷状態になる可能性があると判断すれば、前記自立運転時の動作に移行した後も、前記負荷が大きいと判定された1または複数の前記切替回路を、前記第2の電路を遮断した状態に維持することを特徴とする。
この発明において、前記コントローラは、前記連系運転時に前記切替回路毎に記憶した前記計測器の計測結果から、前記切替回路毎に前記機器の消費電力を導出し、前記切替回路毎に導出した前記機器の消費電力に基づいて、前記負荷の大小を前記切替回路毎に判定することが好ましい。
この発明において、前記コントローラは、前記連系運転時に前記切替回路毎に記憶した前記計測器の計測結果から、前記切替回路毎に前記機器の消費電力の変動を導出し、前記切替回路毎に導出した前記消費電力の変動に基づいて、前記負荷の大小を前記切替回路毎に判定することが好ましい。
この発明において、前記コントローラの前記判定結果をユーザに提示する提示器を備えることが好ましい。
以上説明したように、本発明では、コントローラは、自立運転への移行時に、パワーコンディショナにかかる負荷が大きい電路を自動的に遮断して、自立運転時におけるパワーコンディショナの過負荷状態を予め防止しておく。したがって、自立運転への移行時に、ユーザ自身が煩雑な作業を行う必要がなく、パワーコンディショナの過負荷状態を防止しながら機器への電力供給を行うことができるという効果がある。
実施形態の電力供給システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
本実施形態の電力供給システムは、図1に示す構成を備えており、電力会社から電力を供給されている各需要家において用いられる。本システムは、分電盤11、パワーコンディショナ12、蓄電池13、切替盤14、コントローラ15、提示器16を主構成として備える。
分電盤11は、集合住宅の各住戸、戸建て住宅、工場、事務所等の需要家内に引き込まれた単相3線式200V/100Vの幹線電路21が接続され、電力会社の商用電源30から幹線電路21を介して商用電力が供給される。そして、分電盤11は、主電源ブレーカ11a、分岐ブレーカ11b、分散電源用ブレーカ11cが収納されている。幹線電路21は、主電源ブレーカ11aを介して複数の分岐ブレーカ11b、分散電源用ブレーカ11cに接続される。
そして、幹線電路21は、各分岐ブレーカ11bを介して複数の分岐電路22に分岐する。分岐電路22のそれぞれは、照明機器、空調機器、家電機器等の機器41が接続され、これらの機器41へ交流電力を供給する。但し、複数の分岐電路22のうち、1つの分岐電路22aは、切替盤14に接続している。
蓄電池13(分散電源)は、例えばリチウムイオン電池等の二次電池で構成され、パワーコンディショナ12によって充放電制御がなされる。パワーコンディショナ12は、AC/DC変換機能とDC/AC変換機能との両方を有する。
蓄電池13の放電電力は、パワーコンディショナ12に供給され、パワーコンディショナ12によって交流電力に変換される。このパワーコンディショナ12は、連系運転と自立運転とを切替可能に動作する。具体的に、パワーコンディショナ12は、商用電源30が通電している通常時に連系運転を行い、商用電源30の停電時に自立運転を行う。そして、パワーコンディショナ12は、連系運転時において、商用電源30(商用電力系統)と連系して、蓄電池13の出力から生成した交流電力(第1の交流電力)を連系接続部12aから出力する。また、パワーコンディショナ12は、自立運転時において、商用電力系統と連系せずに、蓄電池13の出力から生成した交流電力(第2の交流電力)を自立接続部12bから出力する。
そして、連系接続部12aは、交流電路23に接続しており、連系接続部12aの交流出力は、交流電路23から分電盤11の分散電源用ブレーカ11cを介して、幹線電路21に供給される。而して、連系接続部12aの交流出力は、幹線電路21から分岐ブレーカ11bを介して分岐電路22へ供給される。なお、パワーコンディショナ12は、連系接続部12aの交流出力を、商用電源30が供給する商用電力に協調させる系統連系運転機能を有する。
さらに、パワーコンディショナ12は、商用電源30から分散電源用ブレーカ11cを介して供給される商用電力を用いて、蓄電池13を充電する機能も有している。
また、自立接続部12bからの交流出力は、交流電路24を介して切替盤14に入力される。
切替盤14は、複数の切替回路14aを備える。切替回路14aは、2つの開閉器14b,14cで構成されている。開閉器14bは一端側を分岐電路22aに接続し、開閉器14cは一端側を交流電路24に接続している。そして、開閉器14b,14cの各他端側は互いに接続されて共通端を形成しており、この共通端は自立電路25にそれぞれ接続している。なお、複数の自立電路25を区別する場合、自立電路251,252,253,...の符号を付す。
そして、切替回路14aの開閉器14b,14cは、コントローラ15によってオン・オフ制御される。
開閉器14bのオン時には、分岐電路22aから自立電路25に至る電路が導通し、幹線電路21の電力(商用電力と、連系運転時のパワーコンディショナ12の交流出力との和)が自立電路25に供給される。また、開閉器14bのオフ時には、分岐電路22aから自立電路25に至る電路が遮断される。すなわち、開閉器14b(第1の開閉器)のオン・オフによって、分岐電路22aから自立電路25に至る電路(第1の電路)が導通・遮断される。
開閉器14cのオン時には、交流電路24から自立電路25に至る電路が導通し、パワーコンディショナ12の自立接続部12bから出力される交流電力が自立電路25に供給される。また、開閉器14cのオフ時には、交流電路24から自立電路25に至る電路が遮断される。すなわち、開閉器14c(第2の開閉器)のオン・オフによって、交流電路24から自立電路25に至る電路(第2の電路)が導通・遮断される。
自立電路25のそれぞれは、照明機器、空調機器、家電機器等の機器51が接続され、これらの機器51へ交流電力を供給する。
本システムにおいて、分岐電路22に接続した機器41は、商用電源30が通電状態である通常時にのみ電力を供給される系統負荷である。一方、自立電路25に接続した機器51は、商用電源30が通電状態である通常時、および商用電源30の停電時の両方において電力を供給される自立負荷である。
機器41が接続された分岐電路22には、電流計測器17が設けられている。電流計測器17は、各分岐電路22を流れる電流を測定し、コントローラ15へ測定結果を出力する。また、機器51が接続された自立電路25には、電流計測器18が設けられている。電流計測器18は、各自立電路25を流れる電流を測定し、コントローラ15へ測定結果を出力する。
次に、コントローラ15によるシステム制御について説明する。
コントローラ15は、例えば主電源ブレーカ11aの一次側の電圧を検出することによって(図示なし)、商用電源30が商用電力を供給している通常時と、商用電源30から商用電力の供給が停止している停電時との判別を行う。そして、コントローラ15は、通常時であると判別した場合、連系運転モードに移行する。また、コントローラ15は、停電時であると判別した場合、自立運転モードに移行する。
まず、コントローラ15は、連系運転モードにおいて、切替回路14aの開閉器14bをオン,開閉器14cをオフさせる。さらに、コントローラ15は、必要に応じて、パワーコンディショナ12を連系運転で動作させる。パワーコンディショナ12の連系接続部12aの交流出力は、商用電源30の商用電力と連系して、機器41および機器51に供給される。
コントローラ15は、連系運転モードにおいて、電流計測器17,18の各測定結果を取得し、記憶する。提示器16は、モニタ装置等で構成されており、電流計測器17,18の各測定結果を表示する。
商用電源30が停電すると、コントローラ15は、通常運転モードから自立運転モードに移行する。自立運転モードに移行したコントローラ15は、まず、通常運転モードで取得した電流計測器18の各測定結果に基づいて、各自立電路25の消費電力の平均値(平均電力)を演算する。コントローラ15は、各自立電路25の平均電力に基づいて、機器51の消費電力によってパワーコンディショナ12にかかる負荷の大小を切替回路14a毎(自立電路25毎)に判定する。そして、パワーコンディショナ12にかかる負荷が大きい自立電路25に接続した切替回路14aを判別する。このように、コントローラ15は、各自立電路25における平均電力を参照することによって不安定系統を判別することができる。以降、パワーコンディショナ12にかかる負荷が大きい自立電路25を、不安定系統と称す。
例えば、コントローラ15は、他の自立電路25に比べて、平均電力が所定値以上大きい1または複数の自立電路25を不安定系統であると判別する。あるいは、コントローラ15は、平均電力が閾値以上である1または複数の自立電路25を不安定系統であると判別する。あるいは、コントローラ15は、これらの判別条件を複数組み合わせて、不安定系統の判別処理を行ってもよい。なお、コントローラ15は、平均電力の演算処理、不安定系統の判別処理を、通常運転モード中に行ってもよい。
自立電路251:平均電力Wa1、自立電路252:平均電力Wa2、自立電路253:平均電力Wa3であり、Wa1≪Wa3、Wa2≪Wa3とする。この場合、コントローラ15は、自立電路253の平均電力Wa3が、他の自立電路251,252の各平均電力Wa1,Wa2より所定値以上大きいので、自立電路253が不安定系統であると判断する。
そして、コントローラ15は、自立運転モードに移行すると、自立電路251〜253の各平均電力の和Wa1+Wa2+Wa3を導出し、この平均電力の和Wa1+Wa2+Wa3をパワーコンディショナ12の出力容量と比較する。コントローラ15は、平均電力の和Wa1+Wa2+Wa3をパワーコンディショナ12の出力容量と比較することによって、全ての切替回路14aの開閉器14cがオンすると、パワーコンディショナ12が過負荷状態になる可能性があるか否かを判断する。なお、パワーコンディショナ12の出力容量とは、パワーコンディショナ12が出力することができる最大出力である。コントローラ15は、蓄電池13の充電状態を監視することによって、蓄電池13の残容量に応じたパワーコンディショナ12の出力容量を把握することができる。
自立運転モードに移行したコントローラ15は、平均電力の和Wa1+Wa2+Wa3がパワーコンディショナ12の出力容量以下であれば、パワーコンディショナ12が過負荷状態になる可能性がないと判断する。そして、コントローラ15は、全ての自立電路251〜253の切替回路14aの開閉器14bをオフし、開閉器14cをオンする。その後、コントローラ15は、パワーコンディショナ12を自立運転で動作させる。この場合、全ての自立電路251〜253は、自立運転で動作するパワーコンディショナ12の自立接続部12bから交流電力を供給される。
また、自立運転モードに移行したコントローラ15は、平均電力の和Wa1+Wa2+Wa3がパワーコンディショナ12の出力容量より大きければ、パワーコンディショナ12が過負荷状態になる可能性があると判断する。そして、コントローラ15は、不安定系統であると判断した自立電路253の切替回路14aの開閉器14bをオフして、その後、自立電路253の切替回路14aの開閉器14b,14cをオフ状態に維持する。すなわち、不安定系統であると判定された自立電路253は、自立運転時において、分岐電路22aおよび交流電路24から切り離される。そして、コントローラ15は、自立電路251,252に設けた切替回路14aの開閉器14bをオフし、開閉器14cをオンする。その後、コントローラ15は、パワーコンディショナ12を自立運転で動作させる。すなわち、自立電路251,252は、パワーコンディショナ12の自立接続部12bから交流電力を供給される。
そして、パワーコンディショナ12は、自立電路253が不安定系統であると判定したことを、提示器16に通知する。提示器16は、自立電路253が不安定系統であることを表示する。
全ての自立電路25の消費電力の和がパワーコンディショナ12の出力容量より大きければ、自立運転のパワーコンディショナ12は、過負荷状態となって、出力をシャットダウンしてしまう。そこで上述のように、パワーコンディショナ12が自立運転時に過負荷状態となる可能性がある場合、コントローラ15は、パワーコンディショナ12から不安定系統であると判定した自立電路25に至る電路を遮断状態に維持する。このように、コントローラ15は、自立運転への移行時に、パワーコンディショナ12にかかる負荷が大きい自立電路25を自動的に遮断して、自立運転時におけるパワーコンディショナ12の過負荷状態を予め防止しておく。したがって、自立運転への移行時に、ユーザ自身が煩雑な作業を行う必要がなく、パワーコンディショナ12の過負荷状態を防止しながら機器51への電力供給を行うことができる。
さらに、提示器16が不安定系統を表示することによって、ユーザは、問題のある系統を認識することができる。したがって、ユーザは、問題解決のために適切な対応をとることができる。
また、コントローラ15は、切替回路14aを介して機器51へ供給される平均電力の和がパワーコンディショナ12の出力容量以下となれば、不安定系統と判断した全ての切替回路14aの開閉器14b,14cをオフ状態に維持する必要はない。すなわち、不安定系統と判断した全ての切替回路14aのうち、必要最小限の切替回路14aに対してのみ、開閉器14b,14cをオフ状態に維持させてもよい。
さらに、コントローラ15はパワーコンディショナ12の状態を監視している。そして、自立動作中のパワーコンディショナ12が過負荷状態となってシャットダウンした場合、コントローラ15は、電流計測器18の計測結果に基づいて、各自立電路25の消費電力(平均電力、最大電力等)を提示器16に表示させる。ユーザは、提示器16に表示された各自立電路25の消費電力を見て、問題解決のための適切な対応をとることができる。また、提示器16に表示させる内容としては、パワーコンディショナ12に過負荷状態を引き起こさせる要因となった自立電路25(例えば、消費電力が大きい自立電路)の情報であってもよい。
また、自立運転モードに移行したコントローラ15は、通常運転モード時に取得した電流計測器18の各測定結果に基づいて、各自立電路25の消費電力の変動幅を演算してもよい。この場合、コントローラ15は、各自立電路25における消費電力の変動幅に基づいて、機器51の消費電力によってパワーコンディショナ12にかかる負荷の大小を切替回路14a毎(自立電路25毎)に判定する。そして、パワーコンディショナ12にかかる負荷が大きい自立電路25に接続した切替回路14aを判別する。このように、コントローラ15は、各自立電路25における消費電力の変動幅を参照することによって不安定系統を判別することができる。なお、消費電力の変動幅とは、平均電力と最大電力との差である。
例えば、コントローラ15は、他の自立電路25に比べて、消費電力の変動幅が所定値以上大きい1または複数の自立電路25を不安定系統であると判別する。あるいは、コントローラ15は、消費電力の変動幅が閾値以上である1または複数の自立電路25を不安定系統であると判別する。あるいは、コントローラ15は、これらの判別条件を複数組み合わせて、不安定系統の判別処理を行ってもよい。
自立電路251:消費電力の変動幅ΔWa1、自立電路252:消費電力の変動幅ΔWa2、自立電路253:消費電力の変動幅ΔWa3であり、ΔWa1≪ΔWa3、ΔWa2≪ΔWa3とする。この場合、コントローラ15は、自立電路253の消費電力の変動幅ΔWa3が、自立電路251,252の各消費電力の変動幅ΔWa1,ΔWa2より所定値以上大きいので、自立電路253が不安定系統であると判断する。
そして、コントローラ15は、自立運転モードに移行すると、自立電路251〜253の各最大電力の和Wa1+ΔWa1+Wa2+ΔWa2+Wa3+ΔWa3を導出する。コントローラ15は、この最大電力の和Wa1+ΔWa1+Wa2+ΔWa2+Wa3+ΔWa3をパワーコンディショナ12の出力容量と比較する。コントローラ15は、最大電力の和Wa1+ΔWa1+Wa2+ΔWa2+Wa3+ΔWa3をパワーコンディショナ12の出力容量と比較することによって、全ての切替回路14aの開閉器14cがオンすると、パワーコンディショナ12が過負荷状態になる可能性があるか否かを判断する。
自立運転モードに移行したコントローラ15は、最大電力の和Wa1+ΔWa1+Wa2+ΔWa2+Wa3+ΔWa3がパワーコンディショナ12の出力容量以下であれば、パワーコンディショナ12が過負荷状態になる可能性がないと判断する。そして、コントローラ15は、全ての自立電路251〜253の切替回路14aの開閉器14bをオフし、開閉器14cをオンする。その後、コントローラ15は、パワーコンディショナ12を自立運転で動作させる。この場合、全ての自立電路251〜253は、自立運転で動作するパワーコンディショナ12の自立接続部12bから交流電力を供給される。
また、自立運転モードに移行したコントローラ15は、最大電力の和Wa1+ΔWa1+Wa2+ΔWa2+Wa3+ΔWa3がパワーコンディショナ12の出力容量より大きければ、パワーコンディショナ12が過負荷状態になる可能性があると判断する。そして、コントローラ15は、不安定系統であると判断した自立電路253の切替回路14aの開閉器14bをオフして、その後、自立電路253の切替回路14aの開閉器14b,14cをオフ状態に維持する。すなわち、不安定系統であると判定された自立電路253は、自立運転時において、分岐電路22aおよび交流電路24から切り離される。そして、コントローラ15は、自立電路251,252に設けた切替回路14aの開閉器14bをオフし、開閉器14cをオンする。その後、コントローラ15は、パワーコンディショナ12を自立運転で動作させる。すなわち、自立電路251,252は、パワーコンディショナ12の自立接続部12bから交流電力を供給される。
この場合も、コントローラ15は、自立運転への移行時に、パワーコンディショナ12にかかる負荷が大きい自立電路25を自動的に遮断して、自立運転時におけるパワーコンディショナ12の過負荷状態を予め防止しておく。したがって、自立運転への移行時に、ユーザ自身が煩雑な作業を行う必要がなく、パワーコンディショナ12の過負荷状態を防止しながら機器51への電力供給を行うことができる。
また、パワーコンディショナ12は、太陽電池(図示なし)等の他の分散電源の電力を交流電力に変換して出力する構成であってもよい。
上述のように、電力供給システムは、商用電力系統と連系させて分散電源(蓄電池13)の出力から生成した第1の交流電力を出力する連系運転、および商用電力系統と連系させずに分散電源の出力から生成した第2の交流電力を出力する自立運転を切替可能なパワーコンディショナ12を備える。さらに、パワーコンディショナ12から機器51へ第1の交流電力を供給する第1の電路を導通・遮断する開閉器14b(第1の開閉器)、パワーコンディショナ12から機器51へ第2の交流電力を供給する第2の電路を導通・遮断する開閉器14c(第2の開閉器)からなる複数の切替回路14aを備える。さらに、切替回路14aのそれぞれを介して機器51へ供給される消費電力を計測する計測器(電流計測器18)を備える。切替回路14aを制御することによって、連系運転時に、開閉器14bによって第1の電路を導通させ、且つ開閉器14cによって第2の電路を遮断し、自立運転時に、開閉器14bによって第1の電路を遮断し、且つ開閉器14cによって第2の電路を導通させるコントローラ15を備える。そして、コントローラ15は、連系運転時に切替回路14a毎に記憶した計測器の計測結果に基づいて、機器51の消費電力によってパワーコンディショナ12にかかる負荷の大小を切替回路14a毎に判定する。コントローラ15は、パワーコンディショナ12が連系運転から自立運転に移行する場合、計測器の計測結果に基づいて、全ての切替回路14aにおいて第2の電路を導通させるとパワーコンディショナ12が過負荷状態になる可能性があるか否かを判断する。そして、コントローラ15は、全ての切替回路14aにおいて第2の電路を導通させるとパワーコンディショナ12が過負荷状態になる可能性があると判断すれば、自立運転時の動作に移行した後も、負荷が大きいと判定された1または複数の切替回路14aを、第2の電路を遮断した状態に維持する。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
11 分電盤
12 パワーコンディショナ
13 蓄電池
14 切替盤
14a 切替回路
14b 開閉器(第1の開閉器)
14c 開閉器(第2の開閉器)
15 コントローラ
16 提示器
18 電流計測器(計測器)
51 機器

Claims (4)

  1. 商用電力系統と連系させて分散電源の出力から生成した第1の交流電力を出力する連系運転、および商用電力系統と連系させずに前記分散電源の出力から生成した第2の交流電力を出力する自立運転を切替可能なパワーコンディショナと、
    前記パワーコンディショナから機器へ前記第1の交流電力を供給する第1の電路を導通・遮断する第1の開閉器、前記パワーコンディショナから前記機器へ前記第2の交流電力を供給する第2の電路を導通・遮断する第2の開閉器からなる複数の切替回路と、
    前記切替回路のそれぞれを介して前記機器へ供給される消費電力を計測する計測器と、
    前記切替回路を制御することによって、前記連系運転時に、前記第1の開閉器によって前記第1の電路を導通させ、且つ前記第2の開閉器によって前記第2の電路を遮断し、前記自立運転時に、前記第1の開閉器によって前記第1の電路を遮断し、且つ前記第2の開閉器によって前記第2の電路を導通させるコントローラとを備え、
    前記コントローラは、
    前記連系運転時に前記切替回路毎に記憶した前記計測器の計測結果に基づいて、前記機器の消費電力によって前記パワーコンディショナにかかる負荷の大小を前記切替回路毎に判定し、
    前記パワーコンディショナが前記連系運転から前記自立運転に移行する場合、前記計測器の計測結果に基づいて、全ての前記切替回路において前記第2の電路を導通させると前記パワーコンディショナが過負荷状態になる可能性があると判断すれば、前記自立運転時の動作に移行した後も、前記負荷が大きいと判定された1または複数の前記切替回路を、前記第2の電路を遮断した状態に維持する
    ことを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記コントローラは、前記連系運転時に前記切替回路毎に記憶した前記計測器の計測結果から、前記切替回路毎に前記機器の消費電力を導出し、前記切替回路毎に導出した前記機器の消費電力に基づいて、前記負荷の大小を前記切替回路毎に判定することを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  3. 前記コントローラは、前記連系運転時に前記切替回路毎に記憶した前記計測器の計測結果から、前記切替回路毎に前記機器の消費電力の変動を導出し、前記切替回路毎に導出した前記消費電力の変動に基づいて、前記負荷の大小を前記切替回路毎に判定することを特徴とする請求項1記載の電力供給システム。
  4. 前記コントローラの前記判定結果をユーザに提示する提示器を備えることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の電力供給システム。
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