JP2014238997A - 発電体、燃料電池スタック、および、これらの製造方法 - Google Patents

発電体、燃料電池スタック、および、これらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一の発電体と他の発電体との間に配置されるシール部材の線圧の低下を抑制する。【解決手段】複数積層されることにより燃料電池スタックを構成する発電体の製造方法は、(a)一のセパレータの第1の面上に第1のシール部材を形成する工程と、(b)第1のシール部材が形成された一のセパレータの第2の面に対して、少なくとも電解質膜を含む発電体構成部材と、他のセパレータと、を積層する工程と、(c)積層された一のセパレータと他のセパレータとの間に、第2のシール部材を形成する工程とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、発電体を製造する技術に関する。
燃料電池スタックは、発電の基本単位となる構造である発電体(以降「単セル」とも呼ぶ。)が複数積層されたスタック構造を有している。例えば、特許文献1には、一対の電極を表面に形成した電解質膜からなる膜電極接合体が、第1のセパレータと第2のセパレータとの間に挟持されてなる単セルの構造が開示されている。
特開2012−054118号公報
上記のような単セルでは、第1および第2のセパレータの外周部近傍に、単セルに対してガスを給排するマニホールドを形成するための複数のマニホールド孔が設けられている。複数の単セルを積層して燃料電池スタックを構成する際、マニホールド孔におけるガスシール性を確保するために、一の単セルのセパレータと他の単セルのセパレータとの間には、ガスケット等のシール部材が配置される。このシール部材は、シール部材の線圧をもって燃料電池スタックのガスシール性を確保するために、また、セパレータ同士の短絡を抑制するために、重要な部材である。
この点、特許文献1に記載された技術では、シール部材の線圧が十分確保できないという問題があった。そのほか、従来の技術では、単セルアセンブリにおける短絡の抑制、単セルアセンブリの製造効率の向上、低コスト化、省電力化、製造の容易化等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、複数積層されることにより燃料電池スタックを構成する発電体の製造方法が提供される。この発電体の製造方法は;(a)一のセパレータの第1の面上に第1のシール部材を形成する工程と;(b)前記第1のシール部材が形成された前記一のセパレータの第2の面に対して、少なくとも電解質膜を含む発電体構成部材と、他のセパレータと、を積層する工程と;(c)積層された前記一のセパレータと前記他のセパレータとの間に、第2のシール部材を形成する工程と、を備える。この形態によれば、発電体の製造方法は、一のセパレータの第1の面上に第1のシール部材を形成する工程(工程a)と、第1のシール部材が形成された一のセパレータの第2の面に対して、発電体構成部材と他のセパレータとを積層して第2のシール部材を形成する工程(工程bおよび工程c)と、に分かれ、第2のシール部材を形成する工程は、第1のシール部材を形成する工程の後に実施される。第1のシール部材を形成する工程(工程a)において、一のセパレータの第1の面が平面状に保たれる。従って、この形態の製造方法により得られた発電体を積層して燃料電池スタックを構成した場合に、平面状に形成された平坦面によって、第1のシール部材の線圧の低下を抑制することができる。第1のシール部材の線圧の低下を抑制することができれば、第1のシール部材によって形成されるシールラインにおける摩擦拘束力を維持することができるため、燃料電池スタックの性能を向上させることができる。
(2)上記形態の発電体の製造方法において;前記工程(a)は、前記一のセパレータの前記第2の面を平板状の型に裁置した状態で、前記第1のシール部材の形成用材料を加硫して前記第1のシール部材を形成する工程を含んでもよい。この形態によれば、第1のシール部材を形成する工程(工程a)において、一のセパレータの第2の面を平板状の型に裁置した状態、すなわち、第1のシール部材が形成される面とは反対側の面を平板状の型に裁置した状態で、第1のシール部材の形成用材料を加硫する。このため、加硫処理時において、第1のシール部材の形成用材料が加熱膨張することに伴って、一のセパレータが第2の面側(第1のシール部材が形成される面の反対側)に向かって撓むことが抑制され、発電体を構成した際における、一のセパレータと他のセパレータとが近接する部分の距離を維持することができる。従って、この形態の製造方法により得られた発電体を積層して構成した燃料電池スタックの発電時において、一のセパレータと他のセパレータとの間で短絡が生じることを抑制させることができるため、燃料電池スタックの性能を向上させることができる。
(3)上記形態の発電体の製造方法において;前記工程(c)は、前記一のセパレータと前記他のセパレータとの間であって、かつ、前記第1のシール部材が形成されている位置に対応する位置に、前記第2のシール部材を形成する工程を含んでもよい。この形態によれば、発電体構成部材と他のセパレータとを積層して第2のシール部材を形成する工程(工程bおよび工程c)において、第1のシール部材が形成されている位置に対応する位置に、第2のシール部材を形成することができる。
(4)本発明の一形態によれば、発電体が提供される。この発電体は;電解質膜を含む発電体構成部材と;前記発電体構成部材の両側に配置されている一対のセパレータと;一方の前記セパレータの第1の面上に形成されている第1のシール部材と;前記一対のセパレータの間に形成されている第2のシール部材と、を備え;前記一方のセパレータのうち、前記第1のシール部材に対応する位置が平面状に形成されている。この形態の発電体によれば、一方のセパレータのうち、第1のシール部材に対応する位置が平面状に形成されている。従って、この形態の発電体を積層して燃料電池スタックを構成した場合に、平面状に形成された平坦面によって、第1のシール部材の線圧の低下を抑制することができる。第1のシール部材の線圧の低下を抑制することができれば、第1のシール部材によって形成されるシールラインにおける摩擦拘束力を維持することができるため、燃料電池スタックの性能を向上させることができる。
(5)本発明の一形態によれば、燃料電池スタックの製造方法が提供される。この燃料電池スタックの製造方法は;(a)一のセパレータの第1の面上に第1のシール部材を形成する工程と;(b)前記第1のシール部材が形成された前記一のセパレータの第2の面に対して、少なくとも電解質膜を含む発電体構成部材と、他のセパレータと、を積層する工程と;(c)積層された前記一のセパレータと前記他のセパレータとの間に、第2のシール部材を形成する工程と;(d)前記工程(a)〜(c)により製造された発電体を積層する工程と、を備える、燃料電池スタックの製造方法。この形態の製造方法により得られた燃料電池スタックでは、第1のシール部材を形成する工程(工程a)において、一のセパレータの第1の面が平面状に保たれる。従って、この形態の製造方法により得られた燃料電池スタックでは、平面状に形成された平坦面によって、第1のシール部材の線圧の低下を抑制することができる。第1のシール部材の線圧の低下を抑制することができれば、第1のシール部材によって形成されるシールラインにおける摩擦拘束力を維持することができるため、燃料電池スタックの性能を向上させることができる。
(6)本発明の一形態によれば、発電体が積層された燃料電池スタックが提供される。この発電体が積層された燃料電池スタックは;前記発電体は;電解質膜を含む発電体構成部材と;前記発電体構成部材の両側に配置されている一対のセパレータと;一方の前記セパレータの第1の面上に形成されている第1のシール部材と;前記一対のセパレータの間に形成されている第2のシール部材と、を備え;前記一方のセパレータのうち、前記第1のシール部材に対応する位置が平面状に形成されている、燃料電池スタック。この形態の燃料電池スタックによれば、平面状に形成された平坦面によって、第1のシール部材の線圧の低下を抑制することができる。第1のシール部材の線圧の低下を抑制することができれば、第1のシール部材によって形成されるシールラインにおける摩擦拘束力を維持することができるため、燃料電池スタックの性能を向上させることができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、発電体の製造方法、発電体の製造装置、発電体の製造システム、発電体、燃料電池スタックの製造方法、燃料電池スタックの製造装置、燃料電池スタックの製造システム、燃料電池スタック、それらの方法または装置の制御を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としての燃料電池スタックの構成を示す概略図である。 マニホールド孔の形成部位について説明するための説明図である。 単セルの構成を示す概略断面図である。 単セルの製造工程における手順を示すフローチャートである。 第1の製造工程について説明するための説明図である。 第2の製造工程について説明するための説明図である。 単セルを積層した燃料電池スタックの効果について説明するための説明図である。 従来の例について説明するための説明図である。 第2実施形態における単セルの構成を示す概略断面図である。
A.第1実施形態:
A−1.燃料電池スタックの構成:
図1は、本発明の一実施形態としての燃料電池スタックの構成を示す概略図である。燃料電池スタック100は、反応ガスとして酸素と水素の供給を受けて発電する固体高分子型燃料電池である。燃料電池スタック100は、複数の発電体110(以降、「単セル110」とも呼ぶ。)が積層されたスタック構造を有する。複数の単セル110からなる積層体は、第1のエンドプレート101と、第2のエンドプレート102とによって、積層方向に挟持されている。なお、単セル110は、特許請求の範囲における「発電体」に相当する。
第1のエンドプレート101と、第2のエンドプレート102とには、単セル110の積層体に対して積層方向の締結力を付与するための締結部材103が設けられている。燃料電池スタック100には、各単セル110に対する反応ガスと冷媒との供給、排出を行うためのマニホールドM1〜M6(破線で図示)が形成されている。マニホールドM1〜M6は、単セル110と第1のエンドプレート101とを積層方向に貫通する貫通孔として形成されている。
図2は、マニホールド孔M1p〜M6pの形成部位について説明するための説明図である。図2は、単セル110の第1のセパレータ20の外側面の正面図を表している。図2では、単セル110を構成した際に発電可能な発電領域GAを一点鎖線で図示し、単セル110を構成した際にシール部材40によって形成されるシールラインSLを二点鎖線で図示している。
第1のセパレータ20は、燃料電池スタック100の発電領域GAの外側にマニホールドM1〜M6(図1)を形成するための複数のマニホールド孔M1p〜M6pを備えている。
マニホールド孔M1pは、水素供給用マニホールドM1を形成するための貫通孔である。マニホールド孔M2pは、水素排出用マニホールドM2を形成するための貫通孔である。マニホールド孔M1pとM2pとは、発電領域GAを挟んで互いに対角する位置に形成されている。マニホールド孔M3pは、酸素供給用マニホールドM3を形成するための貫通孔である。マニホールド孔M4pは、酸素排出用マニホールドM4を形成するための貫通孔である。マニホールド孔M3pとM4pとは、発電領域GAを挟んで互いに対角する位置に形成されている。ただし、マニホールド孔M1pとマニホールド孔M3pとは、発電領域GAを挟んでそれぞれ反対側に形成されている。
マニホールド孔M5pは、冷媒供給用マニホールドM5を形成するための貫通孔である。マニホールド孔M5pは、マニホールド孔M1pとM4pとの間に形成されている。マニホールド孔M6pは、冷媒排出用マニホールドM6を形成するための貫通孔である。マニホールド孔M6pは、マニホールド孔M2pとM3pとの間に形成されている。なお、図2におけるマニホールド孔M1p〜M6pの配置はあくまで一例であり、この配列構成に限定されない。
また、第1のセパレータ20には、第1の凹部21と、第2の凹部26と、第3の凹部27と、壁部28と、が形成されている。
第1の凹部21は、発電領域GAと冷媒供給用マニホールド孔M5pと冷媒排出用マニホールド孔M6pとの外側を囲むと共に、水素供給用マニホールド孔M1pの外側と、水素排出用マニホールド孔M2pの外側と、酸素供給用マニホールド孔M3pの外側と、酸素排出用マニホールド孔M4pの外側と、をそれぞれ囲む溝部である。詳細は後述する。
第2の凹部26は、発電領域GAの全体にわたって形成されている窪みである。第3の凹部27は、発電領域GAと冷媒供給用マニホールド孔M5pとの間、および、発電領域GAと冷媒排出用マニホールド孔M6pとの間に設けられている。第3の凹部27は、第2の凹部26を、マニホールド孔M5p、M6pに対して連結するための窪みである。第3の凹部27は、複数の単セル110を積層して燃料電池スタック100を構成した際に、第2の凹部26とマニホールド孔M5p、M6pとの間の冷媒通路として機能する。なお、第3の凹部27には、ディンプル状の複数の突起部等、冷媒の流れを制御するための流路壁が設けられてもよい。
壁部28は、発電領域GAの全体にわたって形成されている突出部である。壁部28は、第2の凹部26の底面から突出した略直方体形状を有している。壁部28の内側は、複数の単セル110を積層して燃料電池スタック100を構成した際に、発電領域GA内の冷媒流路の流路壁として機能する。また、壁部28の上面は、複数の単セル110を積層して燃料電池スタック100を構成した際に、隣接する単セル110の第2のセパレータ30(図3)に設けられている壁部28と接触する。これにより、壁部28は、単セル110と、隣接する単セル110との間の導電パスとして機能する。なお、図2に示した壁部28の配置はあくまで一例であり、この配列構成に限定されない。
反応ガスは、水素供給用マニホールドM1(図1)と酸素供給用マニホールドM3とを介して、膜電極接合体10(図3)の電極へ供給される。また、膜電極接合体10の電極において発電反応に使用されなかった反応ガスを含む排ガスは、水素排出用マニホールドM2と酸素排出用マニホールドM4とを介して、燃料電池スタック100の外部へと排出される。図2では、反応ガスをマニホールドM1、M3へ供給するためのガス連絡通路と、排ガスをマニホールドM2、M4へと排出するためのガス連絡通路とを破線で図示する。
A−2.単セルの構成:
図3は、単セル110の構成を示す概略断面図である。積層された単セル110について、図2のA−A断面における断面図を表している。単セル110は、膜電極接合体10と、第1のセパレータ20と、第2のセパレータ30とを備えている。複数の単セル110は、シール部材40を介して積層されている。なお、第1のセパレータ20は、特許請求の範囲における「他のセパレータ」に相当し、第2のセパレータ30は、特許請求の範囲における「一のセパレータ」に相当し、シール部材40は、特許請求の範囲における「第1のシール部材」に相当し、シール接着部材25は、特許請求の範囲における「第2のシール部材」に相当する。
膜電極接合体10は、電解質膜11と、第1の電極12と、第2の電極13とを備えている。
電解質膜11は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示すフッ素樹脂系のイオン交換膜である。第1の電極12と第2の電極13とは、触媒を担持した導電性粒子(例えば、白金担持カーボン)と、電解質膜11と同様な電解質樹脂とを含む薄膜として構成することができる。本実施形態では、第1の電極12は、酸素の供給を受けてカソードとして機能し、第2の電極13は、水素の供給を受けてアノードとして機能する。
第1のセパレータ20および第2のセパレータ30は、金属板などの導電性を有する板状基材によって構成することができる。第1のセパレータ20と第2のセパレータ30とは、それぞれ、第1の電極12と第2の電極13と電気的に導通するように配置され、集電板として機能する。
第1のセパレータ20には、第1のセパレータ20の端部と冷媒供給用マニホールド孔M5pとの間の位置に、縮径部22と底部23とが形成されている。縮径部22と底部23とは、プレス加工等によって第1のセパレータ20の表面を凹凸させる形成される。第1のセパレータ20のうち、単セル110の外側に配置される面を「外側面」と呼び、単セル110の内側に配置される面(換言すれば、シール接着部材25と接合される面)を「内側面」と呼ぶ。このとき、底部23は、第1のセパレータ20の外側面と略並行であって、かつ、第2のセパレータ30の外側面よりも内側(換言すれば、第2のセパレータ30が配置されている側)に形成された面である。縮径部22は、第1のセパレータ20の外側面から底部23に向かって徐々に縮径するように形成された面である。なお、縮径部22と底部23とは、図2で説明した第1の凹部21を構成する。
第2のセパレータ30には、単セル110を構成した際に第1のセパレータ20の底部23と対向する位置に、平面状の平坦面31が形成されている。第2のセパレータ30のうち、単セル110の外側に配置される面を「外側面」と呼び、単セル110の内側に配置される面(換言すれば、シール接着部材25と接合される面)を「内側面」と呼ぶ。
第1のセパレータ20と第2のセパレータ30との間であって、膜電極接合体10の外側には、シール接着部材25が配置されている。シール接着部材25は、第1のセパレータ20と第2のセパレータ30とを電気的に絶縁された状態で接着すると共に、単セル110を封止する。なお、上述したマニホールドM1〜M6を構成するマニホールド孔M1p〜M6pは、シール接着部材25が配置された部位を貫通するように形成されている。
上記のような構成を有する複数の単セル110を積層して燃料電池スタック100を構成する際、一の単セル110と、他の単セル110とは、シール部材40を介して積層される。具体的には、シール部材40は、一の単セル110の第1のセパレータ20に形成されている第1の凹部21(縮径部22、底部23)と、他の単セル110の第2のセパレータ30の平坦面31との間に形成された空間内において、圧縮された状態で挟持される。シール部材40は、第1のセパレータ20の底部23と、第2のセパレータ30の外側面と、に挟持される。これにより、図2に示したシールラインSLが形成される。シール部材40は、ガス不透性と弾力性と燃料電池スタックの運転温度域における耐熱性とを有する材料、例えば、ゴムやエラストマーなどの弾性部材よって形成される。具体的には、シリコン系ゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、天然ゴム、フッ素系ゴム、エチレン・プロピレン系ゴム、スチレン系エラストマー、フッ素系エラストマーなどを用いることができる。
A−3.単セルの製造工程:
図4は、単セル110の製造工程における手順を示すフローチャートである。単セル110の製造工程は、第2のセパレータ30にシール部材40を形成するための第1の製造工程と、シール部材40を形成した第2のセパレータ30を用いて単セル110を形成するための第2の製造工程に分かれている。第2の製造工程は、第1の製造工程の後に実施される。なお、第1の製造工程は、特許請求の範囲における「工程(a)」に相当し、第2の製造工程のステップS116、S118、S122は、特許請求の範囲における「工程(b)」に相当し、第2の製造工程のステップS126、S128は、特許請求の範囲における「工程(c)」に相当する。
A−3−1.第1の製造工程:
図5は、第1の製造工程について説明するための説明図である。まず、図4のステップS102において、シール部材成形用の成形型を準備する(ステップS102)。図5に示すように、シール部材成形用の成形型300は、対向する上型310と下型320とで構成される。
上型310は、平型面部311と、シール部材成形部312と、射出孔313とを備えている。平型面部311は、第2のセパレータ30の外側面と接する平面である。シール部材成形部312は、第2のセパレータ30に対してシール部材40を形成するための凹部である。射出孔313は、第2のセパレータ30に対してシール部材40の形成用材料を射出するための流路である。なお、図5の例では射出孔313は、上型310の上面から鉛直方向に向かって材料を射出する構成となっているが、上型310の側面から水平方向に向かって材料を射出する構成としてもよい。下型320は、平型面部321を備えている。平型面部221は、第2のセパレータ30の内側面と接する平面である。
シール部材成形用の成形型を準備した後、図4に示すように、第2のセパレータ30の外側面のシール部材40が形成される部位に対してプライマーを塗布する(ステップS104)。プライマーの塗布は、第2のセパレータ30に対して、シール部材40の接着層を形成するために行われる。プライマーとしては、例えば、接着剤を用いることができる。プライマー塗布後、シール部材成形用の型に第2のセパレータ30を配置し、型締めを行う(ステップS106)。具体的には、下型320の平型面部321に対して、平型面部321と第2のセパレータ30の内側面とが対向する向きで、第2のセパレータ30を配置する。その後、下型320に対して上型310を所定の型圧で型締めする。
型締め後、図5で示すように、上型310の射出孔313から、未加硫のシール部材40の形成用材料(例えば、上述したシリコン系ゴム等)を射出して、シール部材40を射出成形する(ステップS108)。なお、本実施形態において「未加硫のシール部材40の形成用材料」とは、シール部材40のベースとなるゴムやエラストマーなどの弾性部材に対して、硫黄を混合したもの、液状ゴムや加硫剤混合のソリッドゴム等を意味する。ステップS108の射出成形において、シール部材40の形成用材料は、シール部材成形部312の凹部内に行き渡り、第2のセパレータ30から隆起した形状のシール部材40を形成する。射出成形後、加硫処理(加熱)を経て、シール部材40を形成する(ステップS110)。
加硫処理(加熱)の際、未加硫のシール部材40が加熱膨張する。第2のセパレータ30は、シール部材40が形成される側の面(すなわち外側面)とは反対側の面(すなわち内側面)が、下型320の平型面部321によって固定されている。このため、加熱膨張に伴って、第2のセパレータ30が撓むことが抑制される。シール部材40を形成後、上型310と下型320とを型開きして、第2のセパレータ30を脱型する。以上のような第1の製造工程によって、平坦面31の上にシール部材40が形成された第2のセパレータ30を得ることができる。なお、本実施形態において、第2のセパレータ30の外側面は、特許請求の範囲における「第1の面」に相当し、第2のセパレータ30の内側面は、特許請求の範囲における「第2の面」に相当する。
A−3−2.第2の製造工程:
図6は、第2の製造工程について説明するための説明図である。図4のステップS112では、一体成形用の成形型を準備する。図6に示すように、一体成形用の成形型200は、対向する上型210と下型220とで構成される。
上型210は、第1の平型面部211と、シール部材収容部212と、マニホールド成形部214と、第2の平型面部215と、射出孔216とを備えている。第1の平型面部211は、第2のセパレータ30の外側面と接する平面である。シール部材収容部212は、第2のセパレータ30に形成されているシール部材40を収容するための凹部である。マニホールド成形部214は、上型210と下型220とを型締めした際に、下型220に当接して、単セル110の冷媒供給用マニホールド孔M5pを形成するための凸部である。第2の平型面部215は、第2のセパレータ30の外側面と接する平面である。射出孔216は、第2のセパレータ30に対してシール接着部材25の形成用材料を射出するための流路である。なお、図6の例では射出孔216は、上型210の上面から鉛直方向に向かって材料を射出する構成となっているが、上型210の側面から水平方向に向かって材料を射出する構成としてもよい。
下型220は、平型面部221を備えている。平型面部221は、第1のセパレータ20の外側面と接する平面である。
一体成形用の成形型を準備した後、図4に示すように、第1のセパレータ20の内側面にプライマーを塗布する(ステップS114)。プライマーの塗布は、シール接着部材25の接着層を形成するために行われる。プライマーとしては、例えば、接着剤を用いることができる。プライマー塗布後、下型220の平型面部221に対して、平型面部221と第1のセパレータ20の外側面とが対向する向きで、第1のセパレータ20を配置する(ステップS116)。その後、配置済みの第1のセパレータ20に対して膜電極接合体10を配置する(ステップS18)。
膜電極接合体10を配置後、第2のセパレータ30の内側面(換言すれば、シール部材40が形成されている側とは逆側の面)に対して、プライマーを塗布する(ステップS120)。プライマー塗布後、配置済みの膜電極接合体10に対して、膜電極接合体10と第2のセパレータ30の内側面とが対向する向きで、第2のセパレータ30を配置する(ステップS122)。下型220に対して、膜電極接合体10と第1のセパレータ20と第2のセパレータ30とが配置された後、下型220に対して上型210を所定の型圧で型締めする(ステップS124)。型締めの際、上型210の側と下型220の側とにおける押し圧は、ほぼ同等でよい。型締めの際、第2のセパレータ30に形成されているシール部材40は、上型210のシール部材収容部212へ収容される。
型締め後、上型210の射出孔216から、未加硫のシール接着部材25の形成用材料を射出して、シール接着部材25を射出成形する(ステップS126)。なお、本実施形態において「未加硫のシール接着部材25の形成用材料」とは、シール接着部材25のベースとなるゴムやエラストマーなどの弾性部材に対して、硫黄を混合したもの、液状ゴムや加硫剤混合のソリッドゴム等を意味する。ステップS126の射出成形において、シール接着部材25の形成用材料は、第1のセパレータ20と第2のセパレータ30との間に行き渡り、単セル110を封止するためのシール接着部材25を形成する。なお、シール接着部材25の形成用材料としては、シール部材40の形成用材料と同じ材料を使用することができる。射出成形後、加硫処理(加熱)を経て、シール接着部材25を形成する(ステップS128)。シール接着部材25を形成後、上型210と下型220を型開きして、単セル110を脱型する。以上のような第2の製造工程によって、図3に示した単セル110を得ることができる。
A−4.効果:
図7は、上述のようにして製造された単セル110を積層した燃料電池スタック100の効果について説明するための説明図である。本実施形態の単セル110は、その製造工程において、第2のセパレータ30の外側面(第1の面)上にシール部材40を形成するための第1の製造工程(工程a)と、シール部材40を形成した第2のセパレータ30を用いて単セル110を形成するための第2の製造工程(工程bおよび工程c)とに分かれ、第2の製造工程は、第1の製造工程の後に実施される。すなわち、上記実施形態の単セル110の製造工程では、第1の製造工程に含まれる「シール部材40の加硫処理(加熱)」は、第2の製造工程に含まれる「シール接着部材25の加硫処理(加熱)」よりも先に実施される(図4、ステップS110、S128)。このため、シール部材40の加硫処理時の加熱膨張によって、第2のセパレータ30が撓むことが抑制される(図5)。従って、図7のように、単セル110を積層して燃料電池スタック100を形成した場合に、平坦面31によって、シール部材40の線圧の低下を抑制することができる。シール部材40の線圧の低下を抑制することができれば、シールラインSL(図2)における摩擦拘束力を維持することができるため、燃料電池スタック100の性能を向上させることができる。
また、第1の製造工程(工程a)の加硫処理(加熱)の際、第2のセパレータ30は、内側面(第2の面、すなわち、シール部材40が形成される側とは反対側の面)が、シール部材成形用の成形型300の下型320の平型面部321によって固定(裁置)されている。このため、シール部材40の形成用材料の加熱膨張に伴って、第2のセパレータ30が撓むことが抑制され、単セル110を構成した際における、第1のセパレータ20と第2のセパレータ30とが接近する部分の距離L1を維持することができる。距離L1とは、すなわち、シール接着部材25の厚さである。このように、シール接着部材25の厚さにばらつきが生じることが抑制されるため、燃料電池スタック100の発電時において、第1のセパレータ20と第2のセパレータ30との間において、短絡が生じることを抑制することができる。この結果、燃料電池スタック100の性能を向上させることができる。
図8は、従来の例について説明するための説明図である。従来の方法による単セル110xの製造では、シール部材40xとシール接着部材25xとの形成を同時に行っている。具体的には、図4で示した第1の製造工程(ステップS102〜S110)を省略し、ステップS126において、シール部材40xの形成用材料とシール接着部材25xの形成用材料との射出を行い、ステップS128において、シール部材40xとシール接着部材25xとに対して、同時に加硫処理(加熱)を行う。図8は、このようにして得られた単セル110xが積層された燃料電池スタック100xを示している。シール部材40xの第2のセパレータ30xに対する接着性が悪いため、従来の方法では、型締めの際、上型210の側からの押し圧を強くする必要があった。このため、シール部材40xの加熱膨張に伴って、第2のセパレータ30xには、シール部材40xとは反対側の方向に向かって撓みが生じ、陥没部32が形成される。この結果、図8のように単セル110xを構成した際における、第1のセパレータ20xと第2のセパレータ30xとが近接する部分の距離L3は、図7に示した距離L1よりも短くなる。距離L3とは、すなわち、シール接着部材25xの厚さである。このように、従来の方法では、シール接着部材25xの厚さにばらつきが生じる。一方、上記の第1実施形態で説明した方法によれば、型締めの際に上型310側からの押し圧を強くしたとしても、下型320によって、第2のセパレータ30に撓みが生じることが抑制される。また、上記の第1実施形態で説明した方法によれば、第2の製造工程においては、シール接着部材25の加硫工程のみを行えばよいため、従来の方法のようにセパレータの一部分のみに対して高い圧力を掛ける必要がなく、第2のセパレータ30の撓みを抑制することができる。
このように、従来の方法により得られた単セル110xを用いて構成された燃料電池スタック100xでは、発電時において、第1のセパレータ20xと第2のセパレータ30xとの間(より具体的には陥没部32の近傍)において、短絡が生じる可能性が高くなる。このため、従来の方法により得られた単セル110xを用いて構成された燃料電池スタック100xは、十分な性能を発揮できないおそれがあった。また、従来の方法により得られた単セル110xを用いて構成された燃料電池スタック100xでは、第2のセパレータ30xの内側面に対して陥没した陥没部32によって、第1のセパレータ20xと第2のセパレータ30xとの間のクリアランスが増加するため、シール部材40xの線圧が低下する。このため、シールラインにおける十分な摩擦拘束力を得ることができず、燃料電池スタック100xの性能を維持することが困難であった。
B.第2実施形態:
本発明の第2実施形態では、第1のセパレータに対してシール部材が形成された単セルについて説明する。以下では、第1実施形態と異なる構成および動作を有する部分についてのみ説明する。なお、図中において第1実施形態と同様の構成部分については先に説明した第1実施形態と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
B−1.燃料電池スタックの構成:
第2実施形態における燃料電池スタックの構成は、図1および図2に示した第1実施形態とほぼ同様である。ただし、第2実施形態における燃料電池スタックは、図1に示した単セル110に代えて単セル110aが複数積層されることによって形成されている。
B−2.単セルの構成:
図9は、第2実施形態における単セル110aの構成を示す概略断面図である。図9は、積層された単セル110aについて、図2のA−A断面における断面図を表している。図3に示した第1実施形態との違いは、第1のセパレータ20に代えて第1のセパレータ20aを備える点と、第2のセパレータ30に代えて第2のセパレータ30aを備える点と、シール部材40に代えてシール部材40aを備える点である。
第1のセパレータ20aには、第1の凹部21と、第2の凹部26と、第3の凹部27と、壁部28とに加えて、さらに平面状の平坦面29が形成されている。平坦面29は、第1の凹部21の底部23の略中央に形成された面である。第2のセパレータ30aは、図9に示すA−A断面においてはフラットな状態である。シール部材40aは、一の第1のセパレータ20aに形成されている第1の凹部21(縮径部22、底部23)と、他の単セル110aとの間に形成された空間内において、圧縮された状態で挟持される。シール部材40aは、第1のセパレータ20aの底部23に形成された平坦面29に対応する位置と、第2のセパレータ30の外側面とに挟持され、これにより、図2に示したシールラインSLが形成される。
B−3.単セルの製造工程:
第2実施形態の単セル110aの製造工程は、図4に示す第1実施形態とほぼ同様である。ただし、第2実施形態における単セル110aの製造工程は、第1のセパレータ20aにシール部材40aを形成するための第1の製造工程と、シール部材40aを形成した第1のセパレータ20aを用いて単セル110aを形成するための第2の製造工程に分かれている。このため、図4の第1の製造工程(ステップS102〜S110)において、「第2のセパレータ30」を「第1のセパレータ20a」と読み替え、「シール部材40」を「シール部材40a」と読み替える。
B−4.効果:
以上のように、第2実施形態の単セル110aを積層した燃料電池スタックにおいても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第2実施形態において、第1のセパレータ20aは、特許請求の範囲における「一のセパレータ」に相当し、第2のセパレータ30aは、特許請求の範囲における「他のセパレータ」に相当し、シール部材40aは、特許請求の範囲における「第1のシール部材」に相当する。また、第1のセパレータ20aの外側面は、特許請求の範囲における「第1の面」に相当し、第1のセパレータ20aの内側面は、特許請求の範囲における「第2の面」に相当する。
C.変形例:
なお、上記各実施形態における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、単セルおよび燃料電池スタックの構成の一例について説明した。しかし、単セルの構成、および、燃料電池スタックの構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。例えば、一部の構成要素の削除、新たな構成要素の追加、構成要素の変更等を行うことができる。
例えば、単セルは、膜電極接合体と、第1のセパレータと、第2のセパレータとで構成されるものとした。しかし、膜電極接合体と第1のセパレータとの間にガス拡散層を備えていてもよい。膜電極接合体と第2のセパレータとの間についても同様である。また、膜電極接合体の周縁に保護材(例えば保護フィルム)を備えていてもよい。
例えば、シール部材は、第1のセパレータを凹凸させることによって形成された空間(具体的には、第1のセパレータに形成されている第1の凹部と、他の単セルの第2のセパレータとの間に形成された空間)内に挟持されるものとした。しかし、シール部材を収容するための空間は、セパレータを凹凸させることによって形成された空間でなくともよい。例えば、一の単セルと他の単セルとの間に配置された他の部材によって、シール部材を収容するための空間が形成されてもよい。
例えば、第1のセパレータと第2のセパレータとを凹凸させることによって、反応ガスのための流路を形成するものとしたが、他の方法を用いて反応ガスのための流路を形成してもよい。具体的には、膜電極接合体と第1のセパレータ、膜電極接合体と第2のセパレータとの間に、ガス流路として機能する流路部材を配置することができる。なお、流路部材としては、導電性を有する多孔質な部材を用いることが可能であり、例えば、網目状に複数の貫通孔が配列された、いわゆるエキスパンドメタルを用いることが可能である。
・変形例2:
上記実施形態では、単セルの製造工程の一例について説明した。しかし、図4に示した製造手順はあくまで一例であり、種々の変形が可能である、例えば、一部のステップを省略してもよいし、更なる他のステップを追加してもよい。また、実行されるステップの順序を変更してもよい。
例えば、図4の第1の製造工程(ステップS102〜S110)と、第2の製造工程のうちの第2のセパレータを用いなくても実行可能な工程(ステップS112〜S118)とを並列して実行してもよい。そうすれば、作業に要する時間を短縮することができる。
例えば、ステップS118の前後に、ガス拡散層を配置する工程を備えていてもよい。
例えば、ステップS108、S110では、射出成形後に加硫処理(加熱)を行うことによってシール部材を形成しているが、これに代えて、圧縮成形によってシール部材を形成しても良い。例えば、シール部材成形用の成形型のシール部材成形部に固形の未加硫ゴムを充填し、成形型を型締めして加熱することにより、形状を成形することと加硫処理とを同時に行う熱加硫圧縮成形などが用いられ得る。また、ステップS126、S128のシール接着部材の形成についても同様である。また、プライマー塗布を省略して、シール部材に接着成分を混合することもできる。また、固形未加硫ゴムの場合、シール部材の形成は、予備成形(形状を形成)した後、熱加硫圧縮成形をしても良い。
・変形例3:
上記実施例では、燃料電池スタックは、固体高分子形燃料電池であった。しかし、本発明は、固体高分子形燃料電池に限らず、他の種々のタイプの燃料電池に適用することが可能である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…膜電極接合体
11…電解質膜
12…第1の電極
13…第2の電極
20…第1のセパレータ
21…第1の凹部
22…縮径部
23…底部
25…シール接着部材
26…第2の凹部
27…第3の凹部
28…壁部
29…平坦面
30…第2のセパレータ
31…平坦面
32…陥没部
40…シール部材
100…燃料電池スタック
101…第1のエンドプレート
102…第2のエンドプレート
103…締結部材
110…単セル
200…成形型
210…上型
211…第1の平型面部
212…シール部材収容部
214…マニホールド成形部
215…第2の平型面部
216…射出孔
220…下型
221…平型面部
300…成形型
310…上型
311…平型面部
312…シール部材成形部
313…射出孔
320…下型
321…平型面部
M1p…マニホールド孔
M2p…マニホールド孔
M3p…マニホールド孔
M4p…マニホールド孔
M5p…マニホールド孔
M6p…マニホールド孔
GA…発電領域
SL…シールライン

Claims (6)

  1. 複数積層されることにより燃料電池スタックを構成する発電体の製造方法であって、
    (a)一のセパレータの第1の面上に第1のシール部材を形成する工程と、
    (b)前記第1のシール部材が形成された前記一のセパレータの第2の面に対して、少なくとも電解質膜を含む発電体構成部材と、他のセパレータと、を積層する工程と、
    (c)積層された前記一のセパレータと前記他のセパレータとの間に、第2のシール部材を形成する工程と、
    を備える、発電体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の発電体の製造方法であって、
    前記工程(a)は、前記一のセパレータの前記第2の面を平板状の型に裁置した状態で、前記第1のシール部材の形成用材料を加硫して前記第1のシール部材を形成する工程を含む、発電体の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発電体の製造方法であって、
    前記工程(c)は、前記一のセパレータと前記他のセパレータとの間であって、かつ、前記第1のシール部材が形成されている位置に対応する位置に、前記第2のシール部材を形成する工程を含む、発電体の製造方法。
  4. 発電体であって、
    電解質膜を含む発電体構成部材と、
    前記発電体構成部材の両側に配置されている一対のセパレータと、
    一方の前記セパレータの第1の面上に形成されている第1のシール部材と、
    前記一対のセパレータの間に形成されている第2のシール部材と、
    を備え、
    前記一方のセパレータのうち、前記第1のシール部材に対応する位置が平面状に形成されている、発電体。
  5. 燃料電池スタックの製造方法であって、
    (a)一のセパレータの第1の面上に第1のシール部材を形成する工程と、
    (b)前記第1のシール部材が形成された前記一のセパレータの第2の面に対して、少なくとも電解質膜を含む発電体構成部材と、他のセパレータと、を積層する工程と、
    (c)積層された前記一のセパレータと前記他のセパレータとの間に、第2のシール部材を形成する工程と、
    (d)前記工程(a)〜(c)により製造された発電体を積層する工程と、
    を備える、燃料電池スタックの製造方法。
  6. 発電体が積層された燃料電池スタックであって、
    前記発電体は、
    電解質膜を含む発電体構成部材と、
    前記発電体構成部材の両側に配置されている一対のセパレータと、
    一方の前記セパレータの第1の面上に形成されている第1のシール部材と、
    前記一対のセパレータの間に形成されている第2のシール部材と、
    を備え、
    前記一方のセパレータのうち、前記第1のシール部材に対応する位置が平面状に形成されている、燃料電池スタック。
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