JP2014238371A - プローバシステム - Google Patents

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真治 石川
練 内田
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Abstract

【課題】ロット仕掛数、プローブカードおよび半導体テスタの数を削減すると共に、アライメントと検査を同時に行って効率よくチップテストを行う。
【解決手段】複数のチップ21の電極パッド座標データを取得するチップ毎のアライメント動作の後に、この電極パッド座標データを用いて複数のチップ21の電極パッドにそれぞれ、テスタ3に接続される複数の端子(プローブカード26の多数のプローブ24)をそれぞれ接続させて複数のチップ21の検査動作を行うプローバシステム1において、複数のチップ21を搭載する搭載部材28が位置決めされて搭載されるアライメント専用のステージ手段2Aと、アライメント専用のステージ手段2Aから搬送された複数のチップ21を搭載する搭載部材28が位置決めされて搭載される検査専用のステージ手段2Bとが隣接配置され、アライメント動作と検査動作とが同時に時間的に略1対1の関係でそれぞれ独立して実行される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウエハに形成された複数の半導体装置(デバイス)の電気的特性などの特性検査を行うために、半導体テスタの端子を各デバイス(チップ)の電極パッドに接続するウエハプロービングマシン(以下プローバという)と半導体テスタを組み合わせたプローバシステムに関する。
従来の半導体製造工程では、薄い円板状の半導体ウエハに各種の処理を施して半導体ウエハに複数のデバイス(チップ)を形成した後に、各デバイスの電気的特性などの各種特性が検査される。半導体ウエハの状態で各種特性が検査される場合もあるが、このデバイス(チップ)には大容量メモリなどの高集積度のデバイスだけでなく、トランジスタや発光ダイオード(LED)などの簡単な構成のデバイスもある。このような簡単な構成のデバイスでは、例えば0.2〜0.5mm角程度の小型のデバイスであって、高耐圧・高出力のパワーデバイスであることが多く、半導体ウエハの状態では正確な検査を行うことができない。このため、ダイサーやスクライバーなどによって半導体ウエハを切断して個別のチップに個片化した後に各種検査が行われている。このような各半導体装置(チップ)の電気的特性などの特性検査は、プローバと半導体テスタを組み合わせたプローバシステムで行われる。
半導体ウエハからの各チップの分離は、中央が開口したフレーム(リング)の裏面に貼り付けた伸縮自在な粘着テープに半導体ウエハを貼り付け、ダイサーにより半導体ウエハに溝を形成した後に、スクライバーなどによって半導体ウエハを格子状に切断して個別のチップに分離する。各チップは切断して分離した状態で粘着テープ上に貼り付けられている。その粘着テープ上の各チップの位置は、粘着テープが周りから引っ張られて各チップ間隔が広げられているために、各チップ間隔が変化して正確に規則正しく配列された状態にはなっていない。
このような状態で行うチップ、例えばLEDチップの検査について説明する。
LEDチップの動作試験の検査(電気的特性検査)や光学検査を正確に行うには、個別のLEDチップに分離した状態で、各LEDチップの電極パッドにニードルを接触させてLEDチップを動作させ、そのときのLEDチップの電気特性と共に出力光の光学特性を検査する必要がある。
図20は、特許文献1に開示されている従来の プローバシステムの概略構成図である。図21は、図20の従来のプローバシステムの平面図である。
図20および図21において、従来の プローバシステム100は、ウエハWを保持して移動する2台のウエハ保持・移動機構101A、101Bを有するプローバ101と、これにそれぞれプローブカード102A,102Bを介して各種検査を行う半導体テスタ103A,103Bとを備えている。
プローバ101として、筐体のベース104上にガイドレール105とリニアモータの固定子106とが設けられており、その上に2台のウエハ保持・移動機構101A、101Bが精密に移動可能に配置されている。ヘッドステージ107の両側にはプローブカード102A,102Bが取り付けられている。ヘッドステージ107の中央部には、ウエハアライメントカメラ108が設けられている。
2台のウエハ保持・移動機構101A、101Bは、それぞれウエハチャック109A、109B、Z軸移動・回転部110A、110B、プローブ位置検出カメラ111A、111B、カメラ移動機構112A、112B、Y軸移動ステージ113A、113B、X軸移動ステージ114A、114Bを有して、ガイドレール105上を独立して移動可能である。
X軸移動ステージ114A、114Bはそれぞれ、ガイドレール105上を互いに干渉しない範囲で移動可能である。左側に位置するX軸移動ステージ114Aは、ウエハアライメントカメラ108下の位置から、プローブカード102A下の位置まで移動可能であり、右側に位置するX軸移動ステージ114Bは、ウエハアライメントカメラ108下の位置から、プローブカード102B下の位置まで移動可能である。
従来の プローバシステム100は、配置された2個のウエハカセット120A、120BからウエハWを取り出してウエハチャック109A、109B上に搬送し、検査の終了したウエハWをウエハチャック109A、109B上からウエハカセット120A、120Bに搬送するウエハ搬送機構を有している。このウエハ搬送機構は、アーム台121と、アーム台121に設けられ、ウエハWを保持して搬送可能とするアーム122とを有している。
図22は、特許文献2に開示されている従来の検査装置の概略構成例を示す平面図である。図23は、図22の従来の検査装置の要部構成を示す側面図である。
図22および図23において、従来の検査装置200は、被検査体の半導体ウエハWの全面に形成された検査用電極パッドに対してプローブカード201を同時に一括して電気的に接触させて半導体ウエハWの電気的特性検査を行うように構成されている。この従来の検査装置200は、半導体ウエハWの電気的特性検査を行うプローバ室202と、プローバ室202へ半導体ウエハWを搬送するローダ室203と、それらの制御装置(図示せず)とを備え、プローバ室202が第1、第2のプローブ領域に分かれ、制御装置(図示せず)の制御下で第1、第2のプローブ領域で2枚の半導体ウエハWを並行して検査処理できるように構成されている。
プローバ室202は、半導体ウエハWを載置し且つX、Y、Z方向へ移動可能に第1、第2のプローブ領域204A、204Bにそれぞれ配置されたウエハチャック205と、これらのウエハチャック205の上方にそれぞれ配置されたプローブカード201と、ウエハチャック205上に載置された半導体ウエハWとプローブカード201とのアライメントを行うために第1、第2のプローブ領域204A、204Bを移動するように設けられた一つのアライメント機構206とを備え、制御装置の制御下で、一つのアライメント機構206が第1、第2のプローブ領域204A、204Bそれぞれのウエハチャック205と協働して半導体ウエハWとプローブカード201のアライメントを行う。つまり、一つのアライメント機構206は、第1、第2のプローブ領域204A、204Bの双方で使用される。
アライメント機構206は、半導体ウエハWを撮像するために設けられた第1のCCDカメラ206Aと、第1のCCDカメラ206Aを中央で支持するアライメントブリッジ206Bと、プローバ室202のX方向両端部にY方向に沿ってそれぞれ設けられ且つアライメントブリッジ206BをY方向へ移動案内する一対のガイドレール206Cとを備え、第1のCCDカメラ206Aがアライメントブリッジ206Bを介してガイドレール206Cに従ってY方向の両端部の間で第1、第2のプローブ領域204A、204B内の任意の位置まで移動し、停止できるように構成されている。
半導体ウエハWとプローブカード201とのアライメントを行うときには、第1のCCDカメラ206Aがアライメントブリッジ206Bを介して第1、第2のプローブ領域204A、204Bへ移動し、第1のCCDカメラ206Aが、第1、第2のプローブ領域204A、204Bそれぞれのウエハチャック205と協働してウエハチャック205上の半導体ウエハWを撮像する。ウエハチャック205がX、Y方向へ移動する間に、半導体ウエハWのいずれの部位も第1のCCDカメラ206Aの真下を通り、第1のCCDカメラ206Aによって半導体ウエハWの全面に形成された検査用電極パッドを漏れなく撮像することができる。このアライメントブリッジ206Bは、半導体ウエハWの検査時等には図22に実線で示すように第1、第2のプローブ領域204A、204Bの境界で待機している。
各ウエハチャック205にはアライメント機構206を構成する第2のCCDカメラ206Dがそれぞれ2個ずつ対向して設けられている。これらのCCDカメラ206Dによってプローブカード201における配線基板201B下のプローブ201Aを撮像するようになっている。2個の第2のCCDカメラ206D、206Dは、ウエハチャック205の外周に周方向に180°隔てて対向して付設され、それぞれがウエハチャック205上面の中心を通るX軸上に配置されている。
ローダ室203は、プローバ室202に隣接しており、そのY方向の中央にはウエハ搬送装置210が配置され、Y方向の両隣にはカセットCを載置するカセット載置部211A、211Bが配置されている。ウエハ搬送装置210は、アーム210Aおよびその駆動機構210Bを備え、アーム210Aが駆動機構210Bを介してカセットCとプローバ室202との間で半導体ウエハWを一枚ずつ搬送するようになっている。
特開2008−182061号公報 特開2008−243859号公報
特許文献1に開示されている上記従来の プローバシステム100では、2台のウエハ保持・移動機構101A、101Bが交互に移動して1台のウエハアライメントカメラ108を共用している。このため、ロット仕掛が2個必要で、プローブカード102A,102Bおよび半導体テスタ103A,103Bが各2個づつ必要になる。
特許文献2に開示されている上記従来の検査装置200では、1台の第1のCCDカメラ206Aが2台のウエハチャック205の上方に移動して共用化されている。このため、ロット仕掛が2個で、プローブカード201および半導体テスタ(図示せず)が各2個づつ必要になる。
さらに、上記従来のLEDチップなどのチップサイズが小さいチップテストでは測定数が多くテストに時間がかかっている。また、光学測定を伴うため、各チップに分割された状態(個片化状態)で各種検査を行う必要があり、検査試験前にチップ毎の端子位置の正確なアライメントを行うことが一般的である。本発明者らが考案した同測テストの技術により、テスト時間が飛躍的に短縮されるため、チップ毎のアライメント時間がスループットに大きく影響を及ぼすようになる。このため、アライメント時間の改善が必要になっている。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、ロット仕掛数、プローブカードおよび半導体テスタの数を削減すると共に、アライメントと検査を同時に行って効率よくチップテストを行うことができるプローバシステムを提供することを目的とする。
本発明のプローバシステムは、配列された複数のチップの電極パッド座標データを取得するチップ毎のアライメント動作の後に、該電極パッド座標データを用いて該複数のチップの電極パッドにそれぞれ、テスタに接続される複数の端子をそれぞれ接続させて該複数のチップの検査動作を行うプローバシステムにおいて、該複数のチップを搭載する搭載部材が位置決めされて搭載されるアライメント専用のステージ手段と、該アライメント専用のステージ手段から搬送された該複数のチップを搭載する搭載部材が位置決めされて搭載される検査専用のステージ手段とが隣接配置され、該アライメント動作と該検査動作とが同時にそれぞれ独立して実行されるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のプローバシステムにおけるアライメント専用のステージ手段および前記検査専用のステージ手段にそれぞれ、前記複数のチップが搭載される搭載部材の位置決めを行う位置決め手段が設けられている。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおける位置決め手段はピン手段で構成され、該ピン手段は前記アライメント専用のステージ手段および前記検査専用のステージ手段にそれぞれ複数設けられている。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおけるピン手段の長さおよび太さのうちの少なくともいずれかが互いに異なっている。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおけるアライメント専用のステージ手段の動作時間と前記検査専用のステージ手段の動作時間が同等の関係になるようにそれぞれの台数が設定されている。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおけるアライメント専用のステージ手段で得たアライメント情報を、前記検査専用のステージ手段で用いると共に、該検査専用のステージ手段で得た前記複数のチップの検査結果に基づいて該複数のチップをランク分けするソータ手段で用いる。
本発明のプローバシステムは、複数のプローブの各先端位置に検査対象の複数のチップの各電極パッドを同時に接触させるプローバシステムにおいて、切断後のウエハの複数のチップを上面に固定可能とし、X軸、Y軸およびZ軸の3軸方向に移動可能とすると共に、Z軸周りに回転可能とする移動台と、検査用の複数のプローブの先端位置を検出するプローブ位置検出手段と、該切断後の検査対象の複数のチップにおける各電極パッドの位置を検出するパッド位置検出手段と、該各電極パッドとのコンタクト用の複数のプローブが設けられたプローブ手段と、該プローブ位置検出手段および該パッド位置検出手段からの各画像に基づいて該複数のプローブ先端および該各電極パッドの各位置を検出し、検出した該複数のプローブ先端および該各電極パッドの各位置に基づいて、該複数のプローブの先端位置に検査対象の該各チップの各電極パッドが対応するように該移動台上の当該各電極パッドの3軸座標位置を制御すると共に該Z軸周りの回転位置を制御する位置制御装置とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のプローバシステムにおける位置制御装置は、前記複数のチップの各電極パッドの位置および前記複数のプローブの先端配置を検出するプローブ・パッド位置検出手段と、検査対象の複数のチップの配列角度を該複数のプローブの先端配列角度に合わせる一括角度補正手段を有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおける一括角度補正手段は、前記複数のプローブの配列角度(θ1A)と、前記複数のチップの各電極パッドの配列角度(θ1B)との差(θ1=θ1A−θ1B)からZ軸周りの回転角度を算出し、前記移動台を該複数のプローブの配列角度(θ1A)に対して合うようにZ軸周りに回転させる。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおける検査対象のチップ個々の配列角度の平均値を用いて一括角度補正位置を補正する個別角度平均化手段を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおける一方向において前記複数のチップの中心座標の平均値を前記複数のプローブの配列の補正値とし、該一方向に直交する他方向において各チップ間隔の理論値と実測値とのズレ量を算出し、各プローブ先端間隔の理論値と実測値とのズレ量を算出し、該各チップ間隔と該各プローブ先端間隔の各理論値からのズレ量の各平均値を減算した値を補正値とする水平方向位置補正手段を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおける検査対象とする前記複数のチップのうちの中央チップの中心座標または中央チップ間の中心座標と、前記複数のプローブの中央プローブの先端座標または中央プローブ間の中心座標とをXY方向に位置合わせするように補正する水平方向位置補正手段を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおける複数のプローブの全ての先端位置が検査対象の複数のチップの各電極パッドに少なくとも一つ位置していない場合に、少なくとも、同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドとそれ以外の一または複数のチップの各電極パッドとの二つのコンタクト群に分割処理するコンタクト群分割手段を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおける複数のプローブの全ての先端位置が検査対象の複数のチップの各電極パッドに少なくとも一つ位置していない場合に、同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドと、これを境としてそれ以前とそれ以降の一または複数のチップの各電極パッドとの一連の複数のコンタクト群の位置補正処理に分割処理するコンタクト群分割手段を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおけるコンタクト群分割手段が分割処理した同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドに、当該各電極パッドに対応する一または複数のプローブの先端位置が合うように該同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドをXYθ座標補正する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおけるプローブ手段はプローブカードである。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムにおけるプローブ手段を介して、検査対象の複数のチップの電気的動作特性および光学特性のうちの少なくともいずれかを検査するテスタを有する。
本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法は、複数のプローブの各先端位置に検査対象の複数のチップの各電極パッドを同時に接触させる際に、位置制御装置が、プローブ位置検出手段およびパッド位置検出手段からの各画像に基づいてプローブ手段の複数のプローブ先端位置および検査対象の複数のチップの各電極パッドの位置を検出し、検出した該複数のプローブ先端位置および該検査対象の複数のチップの各電極パッドの位置に基づいて、該複数のプローブの先端位置に該検査対象の複数のチップの各電極パッドが対応するように移動台上の複数のチップの各電極パッドの3軸座標位置を制御すると共に該Z軸周りの回転位置を制御するコンタクト位置制御工程を有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法におけるコンタクト位置制御工程は、プローブ・パッド位置検出手段が、前記複数のチップの各電極パッドの位置および前記複数のプローブの先端配置を検出するプローブ・パッド位置検出工程と、一括角度補正手段が、前記検査対象の複数のチップの配列角度を該複数のプローブの先端配列角度に合わせる一括角度補正工程を有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法における一括角度補正工程は、前記複数のプローブの配列角度(θ1A)と、前記複数のチップの各電極パッドの配列角度(θ1B)との差(θ1=θ1A−θ1B)からZ軸周りの回転角度を算出し、前記移動台を該複数のプローブの配列角度(θ1A)に対応するようにZ軸周りに回転させる。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法におけるコンタクト位置制御工程は、個別角度平均化手段が、前記検査対象のチップ個々の配列角度の平均値を用いて一括角度補正位置を補正する個別角度平均化工程とを有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法における水平方向位置補正手段が、一方向において前記複数のチップの各中心座標の平均値を前記複数のプローブの配列の補正値とし、該一方向に直交する他方向において各チップ間隔の理論値と実測値とのズレ量を算出し、各プローブ先端間隔の理論値と実測値とのズレ量を算出し、該各チップ間隔と該各プローブ先端間隔の各理論値からのズレ量の各平均値を減算した値を補正値とする水平方向位置補正工程を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法における水平方向位置補正手段が、前記検査対象とする前記複数のチップのうちの中央チップの中心座標または中央チップ間の中心座標を、前記複数のプローブの中央プローブの先端座標または中央プローブ間の中心座標にXY方向に位置合わせするように補正する水平方向位置補正工程を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法における複数のプローブの全ての先端位置が検査対象の複数のチップの各電極パッドに少なくとも一つ位置していない場合に、コンタクト群分割手段が、少なくとも、同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドとそれ以外の一または複数のチップの各電極パッドとの二つのコンタクト群に分割処理するコンタクト群分割工程を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法における複数のプローブの全ての先端位置が検査対象の複数のチップの各電極パッドに少なくとも一つ位置していない場合に、コンタクト群分割手段が、同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドと、これを境としてそれ以前とそれ以降の一または複数のチップの各電極パッドとの一連の複数のコンタクト群の位置補正処理に分割処理するコンタクト群分割工程を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法におけるコンタクト群分割手段が分割処理した同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドに、当該各電極パッドに対応する一または複数のプローブの先端位置が合うように該同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドの位置をXYθ座標補正する補正工程を更に有する。
さらに、好ましくは、本発明のプローバシステムのコンタクト位置補正方法におけるプローブ手段はプローブカードである。
本発明の制御プログラムは、本発明の上記プローバシステムのコンタクト位置補正方法の各工程をコンピュータに実行させるための処理手順が記述されたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の可読記憶媒体は、本発明の上記制御プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能なものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、配列された複数のチップの電極パッド座標データを取得するチップ毎のアライメント動作の後に、電極パッド座標データを用いて該複数のチップの電極パッドにそれぞれ、テスタに接続される複数の端子をそれぞれ接続させて該複数のチップの検査動作を行うプローバシステムにおいて、複数のチップを搭載する搭載部材が位置決めされて搭載されるアライメント専用のステージ手段と、アライメント専用のステージ手段から搬送された複数のチップを搭載する搭載部材が位置決めされて搭載される検査専用のステージ手段とが隣接配置され、アライメント動作と該検査動作とが同時にそれぞれ独立して実行される。
これによって、アライメント専用のステージ手段と検査専用のステージ手段とが隣接配置され、1台のアライメント専用のステージ手段へのロット仕掛数は「1」であり、1台の検査専用のステージ手段のプローブカードおよび半導体テスタの数も各1でこれらの設備部材を削減すると共に、アライメントと検査を同時に行って効率よくチップテストを行うことが可能となる。
以上により、本発明によれば、アライメント専用のステージ手段と検査専用のステージ手段とが隣接配置されるため、ロット仕掛数、プローブカードおよび半導体テスタの数を削減すると共に、アライメントと検査を同時に行って効率よくチップテストを行うことができる。
本発明の実施形態1におけるプローバシステムの概略構成を示す要部構成図である。 (a)および(b)は図1のチップがLEDチップの場合に検出位置座標の事例を示す平面図である。 図1のアライメント専用のステージ手段と検査専用のステージ手段の動作を説明するための要部構成例を示す模式図である。 本実施形態1のプローバシステム1の動作を従来の事例と比較して説明するための図である。 (a)は図1の検査専用のステージ手段において各チップ21を搭載した搭載部材を構成する粘着テープおよびこれを保持するリングの模式図、(b)は図1のアライメント用のステージ手段において各チップを搭載した搭載部材を構成する粘着テープおよびこれを保持するリングの模式図、(c)は図1の各ステージ手段において各チップを搭載した搭載部材の一部を構成する着脱可能な吸着ステージの模式図である。 (a)および(b)は、半導体ウエハから切断後の各チップの不規則な配列状態を示す一部平面図である。 図1のプローバシステムを用いて多数のチップの各電極パッドと同時コンタクトして検査する様子を示す模式図である。 (a)は、図1のプローバシステムのアライメント用の制御装置における概略構成例を示すブロック図、(b)は、図1のプローバシステムの検査用の制御装置における概略構成例を示すブロック図である。 図1のプローバシステム1における制御装置27Bの動作を説明するためのフローチャートである。 図9のステップS3の一括角度補正処理を説明するための図である。 図9のステップS4の個別角度補正処理を説明するための図である。 図9のステップS5の水平方向位置補正処理(その1)を説明するための図である。 図9のステップS5の水平方向位置補正処理(その2)を説明するための図である。 図9のステップS11のコンタクト群分割補正処理を説明するための図である。 従来のウエハでのθ補正のみの場合と本実施形態1のチップ配列単位での一括θ補正および個別θ補正、水平方向位置調整を行う場合の各チップの平面図である。 (a)は、本発明の実施形態2におけるプローバシステムのアライメント専用のステージ手段と検査専用のステージ手段の動作を説明するための要部構成例を示す模式図、(b)は、複数のチップを搭載する搭載部材の位置合わせ方法の一例を説明するための模式図である。 本発明の実施形態2におけるプローバシステムにおいて複数のチップを搭載する搭載部材の位置合わせ方法の他の事例を説明するための模式図である。 本発明の実施形態3におけるプローバシステムの1台のアライメント専用のステージ手段と2台の検査専用のステージ手段の動作を説明するための要部構成例を示す模式図である。 (a)は、上記実施形態1〜3のいずれかのプローバシステムとソータとを組み合わせた場合の平面模式図、(b)は、本実施形態4のプローバシステムとソータとを組み合わせた場合の平面模式図である。 特許文献1に開示されている従来のプローバシステムの概略構成図である。 図20の従来のプローバシステムの平面図である。 特許文献2に開示されている従来の検査装置の概略構成例を示す平面図である。 図22の従来の検査装置の要部構成を示す側面図である。
以下に、本発明のプローバシステムの実施形態1〜4について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における構成部材のそれぞれの厚みや長さなどは図面作成上の観点から、図示する構成に限定されるものではない。また、複数のチップなどの個数も実際の個数と一致していなくてもよく、図示および説明の便宜を考慮した個数としたものであり、図示する構成に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1におけるプローバシステムの概略構成を示す要部構成図である。
図1において、本実施形態1のプローバシステム1は、2次元状に配列された複数の各チップ21(例えばLEDチップ)の電極パッドと所定電圧出力端とを位置決めした後にその各所定電圧出力端を各電極パッドにそれぞれ接続して所定電圧を各電極パッドに印加可能とするプローバ2と、電気的および光学的な各種チップ特性を検査するテスタ3とを備えている。
プローバ2は、アライメント用のステージ手段2Aと、検査用のステージ手段2Bとをそれぞれ専用に隣接配置している。
アライメント用のステージ手段2Aは、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28を上面に固定可能とし、基台22上に設けられたX軸、Y軸およびZ軸の3軸方向に移動可能とすると共に、Z軸周りに回転可能とするアライメント用のステージとしての移動台23Aと、切断後の各チップ21の電極パッドの位置を検出するパッド位置検出手段としてのパッド位置検出カメラ29と、移動台23Aの座標(X、Y、Z)の3軸座標位置を制御すると共に回転位置を制御し、各チップ21の電極パッドの位置座標を取得制御する制御装置27Aとを有している。
移動台23Aは、ウエハ保持・移動機構を構成しており、最上部のウエハチャックと、その下のZ軸移動・回転部と、その下のY軸移動ステージと、その下のX軸移動ステージとを有している。
パッド位置検出カメラ29はアライメント用の移動台23Aの上方の天面25に設けられていてもよく、切断後の各チップ21の電極パッドの位置を検出できればそれ以外の位置に設けられていてもよい。パッド位置検出カメラ29は複数回に分けて搭載部材28上に搭載された複数(例えば1万個程度)のチップ21を画像データとして撮像する。
制御装置27Aは、アライメント用の後述の位置制御手段276Aとして、パッド位置検出カメラ29により2次元状でマトリクス状に配列された所定数の各チップ21の電極パッドを順次撮像するようにパッド位置検出カメラ29とアライメント用の移動台23Aとの相対的な位置関係を移動制御する。また、制御装置27Aは、後述の座標取得制御手段276Bとして、パッド位置検出カメラ29を駆動制御して得た画像データに基づいて演算処理などにより各チップ21の電極パッドの位置座標を順次取得制御してこのパッド座標を記憶部(図示せず)に一旦記憶する。
なお、図2(a)に示すように、チップ21がLEDチップの場合にそのチップ21の中央に発光領域21aが設けられ、チップ21の中央の発光領域21aを上下位置に2個の電極パッド21bが配置されている。この場合に、チップ21の左上角部P1と右下角部P2をチップ21の位置座標とすることができる。また、図2(a)に示すように、チップ21の左上角部P1または右下角部P2とチップ21の中心部P3(対角線の交差位置)をチップ21の位置座標とすることもできる。さらには、図2(b)に示すように、中央にある発光領域21aの上下に配置された電極パッド21bの2箇所をチップ21の位置座標としてもよい。本発明ではチップ21の両電極パッド21bにプローブカード26の各プローブ24を接触させることから、検出するチップ21の位置座標としてチップ21の両電極パッド21bの各中心位置を採用している。
制御装置27Aは、パッド位置検出カメラ29とアライメント用の移動台23Aとの初期位置に移動台23Aをその上の各チップ21の搭載部材28と共に移動制御する。次に、制御装置27Aは、初期位置から複数回に分けて複数のチップ21を順次撮像して全体の複数のチップ21の画像を撮像するように、パッド位置検出カメラ29に対してアライメント用の移動台23Aを移動制御する。初期位置設定時は、マトリクス状に配列された複数のチップ21のうちの基準となる例えば左上角のチップ21の位置座標が原点位置(基準位置)になるように、検査対象の複数のチップ21の各電極パッドの位置を3軸座標(X,Y,Z)の位置を制御すると共に回転位置(θ)を制御する。
このようにして、制御装置27Aにより、パッド位置検出カメラ29が何回かに分けて撮影した全画像に基づいて全チップ21の電極パッドの位置座標を全て演算処理して検出すると共に、検出した全電極パッドの位置座標を図示しない記憶部に記憶するように制御が為される。
次に、検査用のステージ手段2Bは、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28を上面に固定可能とし、基台22上に設けられたX軸、Y軸およびZ軸の3軸方向に移動可能とすると共に、Z軸周りに回転可能とする検査用のステージとしての移動台23Bと、プローブ24の先端位置を検出するプローブ位置検出手段としてのプローブ位置検出カメラ(図示せず)と、天面25に配置され、各チップ21の電極パッドとのコンタクト用の多数のプローブ24が設けられたプローブ手段としてのプローブカード26と、プローブ24の先端位置と各チップ21の電極パッドの位置を位置合わせするように、各チップ21を搭載した搭載部材28が搭載された移動台23Bの座標(X、Y、Z)の3軸座標位置を制御すると共に回転位置をマッチング制御さらにコンタクト制御した後にテスタ3に対して検査制御する制御装置27Bとを有している。
移動台23Bは、ウエハ保持・移動機構を構成しており、最上部のウエハチャックと、その下のZ軸移動・回転部と、プローブ位置検出カメラ(図示せず)と、これを搭載するカメラ移動機構と、カメラ移動機構およびカメラ移動機構を搭載するY軸移動ステージと、これを搭載するX軸移動ステージとを有している。
プローブカード26は、検査するデバイス、例えばLED素子の電極パッドの配置に応じて配置された多数の針状のプローブ24を有しており、検査するデバイス(ここではLEDチップ)に応じて針ピッチなど交換可能とされている。プローブカード26には、通常、数100または1000以上の多数のプローブ24が設けられているが、数10であってもよいし、ここでは説明を簡略化するために4対のプローブ24に対して説明している。
プローブ位置検出カメラ(図示せず)およびカメラ移動機構は移動台23Bの外周側に設けられるように構成したが、これに限らず、プローブ24の先端位置を検出できる位置であればそれ以外の位置に設けられていてもよい。
制御装置27Bは、検査前に、プローブ位置検出カメラ(図示せず)からのプローブ24の先端の画像データと、上記記憶部に記憶させた各チップ21の電極パッドの位置座標データとに基づいて各プローブ24および各電極パッドの各位置をそれぞれ検出し、制御装置27Bは、検出した各プローブ24および各電極パッドの各位置に基づいて、各プローブ24の先端位置に検査対象の各チップ21の各電極パッドの位置が対応するように移動台23B上の当該各電極パッドの3軸座標(X,Y,Z)位置を駆動制御すると共に回転位置(θ)を駆動制御して位置合わせ処理を行う。
要するに、制御装置27Bは、プローブ位置検出カメラ(図示せず)が撮影した画像データからプローブ24の先端配置および高さ位置を算出し、この算出したプローブ24の先端位置および高さ位置と、パッド位置検出カメラ29が撮影して画像データに基づいて演算処理された上記記憶部に記憶させた各チップ21の電極パッドの位置座標データとに基づいて、複数のプローブ24の先端が検査対象の一塊の複数のチップ21の各電極パッドに接触してコンタクトできるように演算処理して、その演算結果に基づいて移動台23Bを移動台23B上の複数のチップ21と共に移動制御する。
制御装置27Bは、各プローブ24の先端位置に検査対象の各チップ21の各電極パッド21bが対応するように移動台23B上の当該各電極パッドの3軸座標(X,Y,Z)位置を駆動制御すると共に回転位置(θ)を駆動制御して位置合わせ処理(マッチング処理)をした後に、各チップ21が搭載された移動台23Bを上昇させて検査対象の各チップ21の各電極パッド21bに各プローブ24の先端位置を当接(コンタクト処理)させて、続いて、動作特性テスタ31と光学特性テスタ33とを駆動開始(または駆動終了)して各種検査を実施(または終了)する。
テスタ3は、制御装置27Bにより駆動制御され、プローブカード26からの電気信号を入力し、検査するデバイス、例えば各チップ21(例えばLEDチップ)のIV特性などの電気的動作特性を検査する動作特性テスタ31と、プローブカード26の中央窓から各チップ21(例えばLEDチップ)の発光を積分球32に入射させて発光色および発光量などの光学特性を検査する光学特性テスタ33とを有している。プローブカード26には各プローブ24に接続される各端子が設けられており、各端子が動作特性テスタ31に接続されて、各チップ21の電極パッドに所定電圧を印加したり所定電流を流して発光させたりして所定の検査を行うようになっている。
ここで、本実施形態1のプローバ2の動作原理について詳細に説明する。
本実施形態1のプローバシステム1によって、ロット仕掛、プローブカード26およびテスタ3の数を削減すると共に、アライメントと検査を同時に行って効率よくチップテスト(検査)を行うことができる。
図3は、図1のアライメント専用のステージ手段2Aと検査専用のステージ手段2Bの動作を説明するための要部構成例を示す模式図である。
図3において、本実施形態1のプローバ2は、アライメント専用のステージ手段2Aと、検査専用のステージ手段2Bとを隣接配置している。アライメント専用のステージ手段2AはX1可動軸とY1可動軸に沿って移動すると共にZ軸に沿って移動可能でZ軸周りに回転可能であり、検査専用のステージ手段2BはX2可動軸とY2可動軸に沿って移動すると共にZ軸に沿って移動可能でZ軸周りに回転可能であって、それぞれ独立に駆動する。
このように、2台のステージ手段2A、2Bの移動台23A,23Bを用意し、機能は測定用専用/アライメント用専用としてそれぞれ独立に駆動する。このように、ステージ手段2Aはアライメント専用で、ステージ手段2Bは検査専用である。このため、従来は、2台の移動台に対してロット仕掛が2個必要で、2台の移動台に対してそれぞれプローブカードおよびテスタが必要になるが、本実施形態1では、アライメント専用の1台の移動台23Aに対してのみロット仕掛が必要で、検査専用の1台の移動台23Bに対してのみプローブカードおよび半導体テスタが必要になって、構成部材が削減できる。
また、従来のように、2台のウエハ保持・移動機構101A、101Bが交互に移動して1台のウエハアライメントカメラ108を共用している場合の必要平面視領域はウエハ保持・移動機構が3台分必要で、これに比べて、本実施形態1の必要平面視領域は2台分あればよくその必要平面視領域を本実施形態1の方が狭くできて空間を有効活用することができる。また同様に、従来のように、1台の第1のCCDカメラ206Aが2台のウエハチャック205の上方に移動して共用化されている場合の必要高さ領域に比べて、本実施形態1の方が低く構成できて高さ空間を有効活用することができる。以上によって、装置サイズをコンパクト化することができる。
各チップ21の各電極パッド21bの位置座標を検出するアライメント処理をアライメント専用のステージ手段2Aにて行っているときに同時に、この前回に検出したアライメント情報(各チップ21の各電極パッド21bの位置座標)を用いて、分割された複数のチップ21を検査専用のステージ手段2Bにて所定数同時に測定して検査を行うようになっている。ステージ手段2Bで各チップ21の検査中に、次の各チップ21のアライメント処理を別のステージ手段2Aで同時に実施する。このように、検査処理と次ウエハの各チップ21毎のアライメント処理とを同時に実施することにより、半導体ウエハ毎の各チップ21のアライメント工程/検査工程におけるスループットを大幅に向上させることができる。
このように、2台のステージ手段2A、2Bはアライメント専用と検査測定専用とするが、取得したアライメントデータ(上記各チップ21の位置座標データ)は、ステージ手段2A、2B間(移動台23A、23B間)でウエハ搬送を実施しても上記位置座標データが変化せずに使用することができて、データ保持ができる機構を有する必要がある。各チップ21の位置座標データを保持するため、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28を正確に位置決めできる搬送アーム(図示せず)や機械構造的な位置決め機構を有すればよい。即ち、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28として、円形状の枠体であるリング28aに粘着テープ28bが貼り付けられ、粘着テープ28b上に複数のチップ21が搭載されている場合を想定することができる。この場合、リング28aに付いているオリフラや切り欠き、凹凸部を用いてそれが移動台23A,23Bに嵌合するように構成するかまたは、オリフラや切り欠き、凹凸部を用いてチップ配置方向を決めて搬送アームにより、リング28aに貼り付けられた粘着テープ28b上に搭載された複数のチップ21を搭載部材28としてリング28aおよび粘着テープ28bと共に正確に搬送するようにしてもうよい。
さらに、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28として、リング28aに粘着テープ28bが貼り付けられ、粘着テープ28b上に複数のチップ21が搭載されているが、これを搬送する場合に代えて、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28として、これをさらに着脱可能な吸着ステージ28c上に搭載し、着脱可能な吸着ステージ28cに、複数のチップ21の方向を決めるオリフラや切り欠き、凹凸部を設けてもよい。この着脱可能な吸着ステージ28cのオリフラや切り欠き、凹凸部を用いてそれが移動台23A,23Bに嵌合するように構成するかまたは、オリフラや切り欠き、凹凸部を用いてチップ配置方向を決めて搬送アームにより、リング28aに貼り付けられた粘着テープ28b上に搭載された複数のチップ21を搭載部材28としてリング28aおよび粘着テープ28b、吸着ステージ28cと共に正確に搬送するようにしてもうよい。
上記構成により、本実施形態1のプローバシステム1の動作についてさらに詳細に説明する。
図4は、本実施形態1のプローバシステム1の動作を従来の事例と比較して説明するための図である。
図4において、従来のプローバシステムでは、ウエハカセットから、リング28aに貼り付けられた粘着テープ28b上に搭載された複数のチップ21をリング28aおよび粘着テープ28bと共に搭載部材28として移動台23A上に搬送アームや人手などにより取り出すウエハローディング工程と、ウエハθアライメント工程と、チップ毎アライメント工程と、チップ毎インデックス工程と、チップ毎テスト工程とを有している。検査済みの複数のチップは移動台23Bからウエハカセットに搬送アームや人手などにより搬送されるウエハローディング工程を行う。このように、移動台23A,23Bは処理前後にウエハローディングされて常に動作状態になるように制御されている。従来のプローバシステムの処理時間として、ウエハ1枚分を処理するのに、ウエハθアライメント工程とチップ毎アライメント工程のアライメント工程で30分間かかり、チップ毎インデックス工程とチップ毎テスト工程の検査工程で3〜4時間かかっていた。仮に、例えば8個づつ同時に測定して検査したとしても搬送時間の1分を加えて1ウエハ当たり全所要時間は61分になる。
これに対して、本実施形態1のプローバシステム1では、ウエハローディング工程後のウエハθアライメント工程およびチップ毎アライメント工程と、チップ毎インデックス工程およびチップ毎テスト工程とを同時にそれぞれ専用のステージ手段2A、2Bにて行っている。これによって、半導体ウエハ毎の各チップ21のアライメント工程/検査工程におけるスループットを向上させることができる。しかも、アライメント工程(ウエハθアライメント工程およびチップ毎アライメント工程)は例えば30分間かかるものとして、検査工程(チップ毎インデックス工程およびチップ毎テスト工程)は従来は例えば3〜4時間かかるとしたときに、前述したが、各チップ21を例えば8個づつ同時に測定して検査すれば例えば30分で終了することができる。この場合、アライメント工程の30分間と検査工程の30分間は所要時間として同等であることから、アライメント工程と検査工程を別々の専用のプローバ2A、2Bで同時に行えば、所要時間が60分から30分の半分になって工数が半減して有効である。即ち、1ウエハ当たり搬送時間の1分を加えて全所要時間は31分とすることができる。
このとき、搬送アームによりアライメント用の移動台23Aから検査用の移動台23Bに、リング28aに貼り付けられた粘着テープ28b上に搭載された複数のチップ21をリング28aおよび粘着テープ28bと共に搭載部材28として移し変える必要があるが、そのとき、アライメント情報として各チップ21の電極パッド21bの位置座標が変化しないように位置決めされた状態で搭載部材28を移し変えなければならない。
なお、検査済みの複数のチップは搭載部材28と共に移動台23Bからウエハカセットに搬送アームや人手などにより搬送されて戻される。
図5(a)は図1の検査専用のステージ手段2Bにおいて各チップ21を搭載した搭載部材28を構成する粘着テープ28bおよびこれを保持するリング28aの模式図、図5(b)は図1のアライメント用のステージ手段2Aにおいて各チップ21を搭載した搭載部材28を構成する粘着テープ28bおよびこれを保持するリング28aの模式図、図5(c)は図1のステージ手段2A、2Bにおいて各チップ21を搭載した搭載部材28の一部を構成する着脱可能な吸着ステージ28cの模式図である。図6(a)および図6(b)は、半導体ウエハから切断後の各チップ21の不規則な配列状態を示す一部平面図である。
図5(a)および図5(b)に示すように、ウエハから切断された複数のチップ21を搭載した搭載部材28として、個片化した各チップ21の状態で、円形枠体のリング(フレーム)に取り付けられた粘着テープ28b上に各チップ21が貼り付けられ、各チップ21の位置は、粘着テープ28bが周りから引っ張られて各チップ21の間隔が広げられている。このため、図6(a)および図6(b)に示すように各チップ21の間隔も変化して正確に規則正しく配列された状態にはなっていない。
図7は、図1のプローバシステム1を用いて多数のチップ21の各電極パッドと同時コンタクトして検査する様子を示す模式図である。
図7に示すように、中央穴を持つ平板状のフレーム(リング)の裏面に貼り付けられた伸縮自在な粘着テープ28b上に切断後の多数のチップ21が貼り付けられている。半導体ウエハからの切断後の多数のチップ21の各電極パッド21bの配置は、図6(a)のように縦方向に並んでいる場合もあるし、図6(b)のように横方向に並んでいる場合もある。いずれにせよ、その粘着テープ28b上の各チップ21の位置は、粘着テープ28bが引っ張られて各チップ21の間隔が広げられているため、各チップ21の間隔が変化して不規則に配列された状態になっている。この不規則に配列された切断後の多数のチップ21の電極パッド21bの配置に対して、プローブカード26に固定された各プローブ24を、制御装置27Bにより移動台23Bの3軸位置および回転位置を移動制御して最大限コンタクトできるようにしている。制御装置27Bによる移動台23Bの3軸位置および回転位置制御については詳細に後述する。
図8(a)は、図1のプローバシステム1のアライメント用の制御装置27Aにおける概略構成例を示すブロック図、図8(b)は、図1のプローバシステム1の検査用の制御装置27Bにおける概略構成例を示すブロック図である。
図8(a)において、本実施形態1のアライメント用の制御装置27Aは、コンピュータシステムで構成されており、各種入力指令を可能とするキーボードやマウス、画面入力装置などの操作入力部271Aと、各種入力指令に応じて表示画面上に、初期画面、選択誘導画面および処理結果画面などの各種画像を表示可能とする表示部272Aと、全体的な制御を行う制御手段としてのCPU276(中央演算処理装置)と、CPU276の起動時にワークメモリとして働く一時記憶手段としてのRAM274Aと、CPU276を動作させるための制御プログラムおよびこれに用いる各種データなどが記録されたコンピュータ読み取り可能な可読記録媒体(記憶手段)としてのROM275Aとを有している。
CPU276(制御手段)は、操作入力部271Aからの入力指令の他、ROM275A内からRAM274A内に読み出された制御プログラムおよびこれに用いる各種データに基づいて、パッド位置検出カメラ29により2次元状でマトリクス状に配列された所定数の各チップ21の電極パッドを順次撮像するようにパッド位置検出カメラ29とアライメント用の移動台23Aとの相対的な位置関係(ここでは移動台23Aを移動)を移動制御する位置制御手段276Aと、パッド位置検出カメラ29を駆動制御して得た画像データに基づいて演算処理などにより各チップ21の電極パッドの位置座標を順次取得制御してこのパッド座標を記憶部(例えばRAM274A)に一旦記憶する座標取得制御手段276Bとを有している。
図8(b)において、本実施形態1の検査用の位置制御装置27Bは、コンピュータシステムで構成されており、各種入力指令を可能とするキーボードやマウス、画面入力装置などの操作入力部271と、各種入力指令に応じて表示画面上に、初期画面、選択誘導画面および処理結果画面などの各種画像を表示可能とする表示部272と、全体的な制御を行う制御手段としてのCPU273(中央演算処理装置)と、CPU273の起動時にワークメモリとして働く一時記憶手段としてのRAM274と、CPU273を動作させるための制御プログラムおよびこれに用いる各種データなどが記録されたコンピュータ読み取り可能な可読記録媒体(記憶手段)としてのROM275とを有している。
CPU273(制御手段)は、操作入力部271からの入力指令の他、ROM275内からRAM274内に読み出された制御プログラムおよびこれに用いる各種データに基づいて、各チップ21の各電極パッドの位置および各プローブ24の先端配置を検出するプローブ・パッド位置検出手段273Aと、全チップ21の角度(傾き)をプローブ24の先端配置に合わせる一括角度補正手段273Bと、各チップ21個々の傾き角度の平均値を用いて一括角度補正位置を補正する個別角度平均化手段273Cと、チップ間隔およびプローブ先端間隔の平均値の差を補正値として算出してチップ間隔とプローブ先端間隔が対応するようにXY座標を補正する水平方向位置補正手段273Dと、複数のプローブ24の各先端位置と複数のチップ21の電極パッドの位置とのマッチング動作、コンタクト動作、次の検査対象への移動動作などを行う検査動作手段273Eと、少なくとも、同時コンタクトが不可の一または複数のチップ21の各電極パッドとそれ以外の一または複数のチップ21の各電極パッドとの一連のコンタクト群に分割処理するコンタクト群分割手段273Fと、コンタクト動作後にテスタ3を駆動開始するなど検査動作を制御する検査制御手段273Gとを有している。
プローブ・パッド位置検出手段273Aは、プローブ位置検出カメラおよびパッド位置検出カメラからの各画像に基づいて、各チップ21の各電極パッドの位置を検出すると共に各プローブ24の先端配置を検出する。
一括角度補正手段273Bは、プローブ配置の傾き(θ1A)、電極パッド配置の傾き(θ1B)の差(θ1=θ1A−θ1B)から最適なウエハ回転角度を算出し、移動台23(ウエハステージ)を各プローブ24の配置に対して最適な位置にZ軸周りに回転させる。これによって、ウエハ全体(全チップ)の角度を針先角度(プローブ24の先端配置)に合わせる。
個別角度平均化手段273Cは、各チップ21個々の傾き角度(θ2A、θ2B、θ2C、θ2D)から算出した平均値に基づいて一括角度補正手段273Bによる一括角度補正位置を更に補正する。
水平方向位置補正手段273Dは、一方向においてチップ中心座標の平均値をプローブ24の針当て基準に使用する。他方向においてチップ間隔理論値と実測値からのズレ量を算出する。針先間隔理論値と実測値からのズレ量を算出する。チップ間隔、針先間隔(プローブ先端間隔)の理論値からのズレ平均値を減算し、このズレ平均値を補正値として使用する。要するに、水平方向位置補正手段273Dは、一方向において各チップ21の中心座標の平均値を各プローブの配列の補正値とし、他方向において各チップ間隔の理論値と実測値とのズレ量を算出し、各プローブ先端間隔の理論値と実測値とのズレ量を算出し、各チップ間隔と各プローブ先端間隔の各理論値からのズレ量の各平均値を減算した値を補正値とする。
または、水平方向位置補正手段273Dは、補正対象とする複数のチップ21のうちの同測の中央チップの中心座標または中央チップ間の中心座標と、複数のプローブ24の中央プローブ24または中央プローブ24間の中心座標とをXY方向に位置合わせするように補正する。
検査動作手段273Eは、複数のプローブ24の各先端位置が検査対象の複数のチップ21の全ての電極パッドの範囲内に位置したかどうかを検出する。また、検査動作手段273Eは、移動台23を複数のチップ21と共にZ軸方向に上昇させて、検査対象の複数のチップ21の各電極パッドとプローブカード26の複数のプローブ24とを接触させるように制御する。さらに、検査動作手段273Eは、半導体ウエハから切断した複数のチップ21の各電極パッドの検査が全て終了したかどうかを判定する。検査動作手段273Eは、複数のチップ21の各電極パッドの検査が全て終了していないと判定した場合、プローブカード26の位置に次の検査対象のチップ群が対応するように移動台23上を複数のチップ21と共に移動させる。さらに、検査動作手段273Eは、一分割群に対応する一または複数のプローブ24の先端位置が一分割群の一または複数のチップ21の全ての電極パッドの範囲内に位置したかどうかを検出する。また、検査動作手段273Eは、分割群の一または複数のチップ21の各電極パッドの検査が全て終了したかどうかを判定する。
コンタクト群分割手段273Fは、同時コンタクトが不可の一または複数のチップ21の電極パッドと、これを境としてそれ以前とそれ以降の一または複数のチップ21の各電極パッドとの一連の三つのコンタクト群の位置補正処理に分割処理する。または、コンタクト群分割手段273Fは、同時コンタクトが不可の一または複数のチップ21の各電極パッドとそれ以外の一または複数のチップ21の各電極パッドとの一連の二つのコンタクト群の位置補正処理に分割処理する。
ROM275,275Aは、ハードディスク、光ディスク、磁気ディスクおよびICメモリなどの可読記録媒体(記憶手段)で構成されている。この制御プログラムおよびこれに用いる各種データは、携帯自在な光ディスク、磁気ディスクおよびICメモリなどからROM275、275Aにダウンロードされてもよいし、コンピュータのハードディスクからROM275、275Aにダウンロードされてもよいし、無線または有線、インターネットなどを介してROM275、275Aにダウンロードされてもよい。
上記構成により、以下、その動作について説明する。
図9は、図1のプローバシステム1における検査用の制御装置27Bの動作を説明するためのフローチャートである。図10は、図9のステップS3の一括角度補正処理を説明するための図、図11は、図9のステップS4の個別角度補正処理を説明するための図、図12および図13は、図9のステップS5の水平方向位置補正処理(その1およびその2)を説明するための図、図14は、図9のステップS11のコンタクト群分割補正処理を説明するための図である。
図9に示すように、まず、ステップS1の電極パッド配置取得処理でプローブ・パッド位置検出手段273Aが、パッド位置検出カメラの下方位置に、移動台23と共にその上の多数のチップ21を移動させて、パッド位置検出カメラにより多数のチップ21の各電極パッドを撮影し、撮影した各電極パッドの画像に基づいて各チップ21の電極パッドの位置を検出する。
次に、ステップS2のプローブ24の先端配置取得処理でプローブ・パッド位置検出手段273Aが、プローブ24の先端配置の真下に、プローブ位置検出カメラを移動台23と共に移動させて、プローブ位置検出カメラによりプローブ24の先端配置を撮影し、この撮影したプローブ24の先端配置の画像に基づいて、プローブ24の先端配置を検出する。
続いて、ステップS3の一括角度補正処理で、一括角度補正手段273Bが、図6に示すようにプローブ配置の傾き(θ1A)、電極パッド配置の傾き(θ1B)の差(θ1=θ1A−θ1B)から最適なウエハ回転角度を算出し、移動台23(ウエハステージ)を各プローブ24の配置に対して最適な位置にZ軸周りに回転させる。これによって、ウエハ全体(全チップ)の角度を針先角度(プローブ24の先端配置)に合わせる。要するに、検査対象の複数のチップ21の電極パッドの並びの傾きと、プローブ24の先端配置の並びの両側を結ぶ線の傾きとを合わせるように、一括角度補正手段273Bは移動台23の3軸座標(X,Y,Z)位置を制御すると共に回転位置(θ)を制御する。
その後、ステップS4の個別角度補正処理で、個別角度補正手段273Cが、図7に示すように各チップ21個々の傾き角度(θ2A、θ2B、θ2C、θ2D)を画像から検出し、検出した各チップ21個々の傾き角度(θ2A、θ2B、θ2C、θ2D)からその平均値を算出する。その平均値をθ補正値θ2としてXyθ座標を算出する。ステップS3で算出した補正位置に対して、針当対象(検査対象)の全チップ21の傾きから平均値のθ補正値θ2を算出し、そのθ補正値θ2に基づいて各チップ21のXYθ座標を補正する。
θ補正値θ2=(θ2A+θ2B+θ2C+θ2D)/4
さらに、ステップS5の水平方向(X方向およびY方向の面方向)位置補正処理で、水平方向位置補正手段273Dが、図8に示すように、検査対象とする複数のチップ21が縦並び(Y方向)の場合に、X方向においてチップ座標の平均値をプローブ24の針当て基準に使用する。Y方向においてチップ間隔理論値と実測値からズレ量を算出する。針先間隔理論値と実測値からズレ量を算出する。チップ間隔、針先間隔の理論値からのズレ平均値を減算し、これを補正値として使用する。即ち、チップ間隔および針先間隔の平均値を補正値として算出してチップ間隔とプローブ先端間隔が対応するようにXY座標を補正する。
また、検査対象とする複数のチップ21が横並び(X方向)の場合に、Y方向においてチップ座標の平均値をプローブ24の針当て基準に使用する。X方向においてチップ間隔理論値と実測値からズレ量を算出する。針先間隔理論値と実測値からズレ量を算出する。チップ間隔、針先間隔の理論値からのズレ平均値を減算し、これを補正値として使用する。即ち、チップ間隔および針先間隔の平均値を補正値として算出してチップ間隔とプローブ先端間隔が対応するようにXY座標を補正する。
または、ステップS5の水平方向位置補正処理で、水平方向位置補正手段273Dが、図9に示すように、補正対象とする複数のチップ21のうちの同測の中央チップの中心座標または中央チップ間の中心座標と、複数のプローブ24の中央プローブ24または中央プローブ24間の中心座標とをXY方向に位置合わせする。
次に、ステップS6で複数のプローブ24の全ての先端位置が検査対象の複数のチップ21の全ての電極パッドの範囲内に位置したかどうかを検出する。
即ち、ステップS6では検査対象の複数のプローブ24の全ての先端位置が複数のチップ21の全ての電極パッドの範囲内に位置したと検査動作手段273Eが判定した場合(YES)には、ステップS7のコンタクト処理で位置制御装置27の検査動作手段273Eが移動台23を複数のチップ21と共にZ軸方向に上昇させて、検査対象の複数のチップ21の各電極パッドとプローブカード26の複数のプローブ24とを接触させる。
これによって、ステップS8の検査処理でプローブカード26の対のプローブ24を順次介して複数のチップ21の対の電極パッドに順次所定電圧が印加されてVI特性や光学特性が順次検査される。
さらに、ステップS9で位置制御装置27の検査動作手段273Eが複数のチップ21の各電極パッドの検査が全て終了したかどうかを判定する。ステップS9で位置制御装置27の検査動作手段273Eが複数のチップ21の各電極パッドの検査が全て終了したと判定した場合(YES)には全ての処理を終了する。また、ステップS9で位置制御装置27の検査動作手段273Eが複数のチップ21の各電極パッドの検査が全て終了していないと判定した場合(NO)には、ステップS10でプローブカード26の複数のプローブ24の真下に次の検査対象のチップ群が来るように検査動作手段273Eが移動台23を複数のチップ21と共に移動させる。その後、ステップS3の一括角度補正処理に戻る。このとき、ステップS1の電極パッド配置取得処理に戻って順次処理を繰り返してもよい。
一方、ステップS6で複数のプローブ24の全ての先端位置が複数のチップ21の電極パッドの範囲内に少なくとも一つ位置していないと検査動作手段273Eが判定した場合(NO)には、ステップS11のコンタクト群分割処理で、図10に示すように検査対象のチップ21が4個の場合を想定して、上から3番目のチップ21の電極パッドが同時コンタクトが不可の場合、上から1番目と2番目のチップ21のグループと、上から3のチップ21と、上から4番目のチップ21との三つにコンタクト群を分割処理する。または、検査対象のチップ21が4個の場合を想定して、上から3番目のチップ21の電極パッドが同時コンタクトが不可の場合、上から1番目と2番目と4番目のチップ21のグループと、その以外の上から3番目のコンタクト不可のチップ21のグループとの二つにコンタクト群を分割処理してもよい。要するに、コンタクト群分割手段273Fは、同時コンタクトが不可のチップ21の電極パッドと、これを境としてそれ以前とそれ以降の各チップ21の電極パッドとの一連の三つのコンタクト群の位置補正処理に分割処理する。または、コンタクト群分割手段273Fは、同時コンタクトが不可のチップ21の電極パッドと、これ以外の複数のチップ21の電極パッドとの一連の二つのコンタクト群の位置補正処理に分割処理する。
次に、ステップS12で一分割群に対応する一または複数のプローブ24の先端位置が一分割群の一または複数のチップ21の全ての電極パッドの範囲内に位置したかどうかを検査動作手段273Eが検出する。
ステップS12で一分割群の一または複数のチップ21の全ての電極パッドの範囲内にそれに対応する一または複数のプローブ24の先端が位置した場合(YES)には、ステップS13のコンタクト処理で位置制御装置27の検査動作手段273Eが移動台23を複数のチップ21と共にZ軸方向に上昇させて、分割検査対象の複数のチップ21の各電極パッドとプローブカード26の複数のプローブ24とを接触させる。
これによって、ステップS14の検査処理でプローブカード26の対のプローブ24を順次介して一または複数のチップ21の対の電極パッドに所定電圧が印加されてVI特性や光学特性が順次検査される。
さらに、ステップS15で位置制御装置27の検査動作手段273Eが分割群の一または複数のチップ21の各電極パッドの検査が全て終了したかどうかを判定する。ステップS15で位置制御装置27の検査動作手段273Eが各分割群全ての一または複数のチップ21の各電極パッドの検査が終了したと判定した場合(YES)にはステップS9の処理に移行する。
また、ステップS15で位置制御装置27の検査動作手段273Eが各分割群全ての一または複数のチップ21の各電極パッドの検査が終了していないと判定した場合(NO)には、ステップS12の処理に移行して、次の一分割群に対応する一または複数のプローブ24の先端位置が次の検査対象の一分割群の一または複数のチップ21の全ての電極パッドの範囲内に位置したかどうかを検査動作手段273Eが検出する。ステップS12で次の一分割群の一または複数のチップ21の全ての電極パッドの範囲内にそれに対応する一または複数のプローブ24の先端が位置していない場合(NO)には、ステップS16で同時コンタクト不可のチップ21の中心座標と、これに対応するプローブカード26の対のプローブ24の中心座標とを一致させて位置補正処理を行う。その後、ステップS13のコンタクト処理に移行する。全てのチップ21の電極パッドに対する検査処理が終了するまで以上の処理を繰り返す。なお、ステップS16の処理を行わずに同時コンタクト不可のチップ21のアドレズを記憶手段に記憶させてステップS15の処理に移行するようにしてもよい。
要するに、本実施形態1のプローバシステム1のコンタクト位置補正方法は、プローブ・パッド位置検出手段272Aが、複数のチップ21の各電極パッドの位置および複数のプローブ24の先端配置を検出するプローブ・パッド位置検出工程と、一括角度補正手段273Bが、検査対象の複数のチップ21の配列角度を複数のプローブ24の先端配列角度に合わせる一括角度補正工程と、個別角度平均化手段273Cが、チップ個々の配列角度の平均値を用いて一括角度補正位置を補正する個別角度平均化工程と、水平方向位置補正手段273Dが、一方向において前記複数のチップ21の中心座標の平均値を複数のプローブ24の配列の補正値とし、他方向において各チップ間隔の理論値と実測値とのズレ量を算出し、各プローブ先端間隔の理論値と実測値とのズレ量を算出し、各チップ間隔と各プローブ先端間隔の各理論値からのズレ量の各平均値を減算した値を補正値とする水平方向位置補正工程または、水平方向位置補正手段273Dが、補正対象とする複数のチップ21のうちの中央チップの中心座標または中央チップ間の中心座標を、複数のプローブ24の中央プローブの先端座標または中央プローブ間の中心座標にXY方向に位置合わせするように補正する水平方向位置補正工程と、複数のプローブ24の全ての先端位置が検査対象の複数のチップ21の各電極パッドに少なくとも一つ位置していない場合に、コンタクト群分割手段273Fが、少なくとも、同時コンタクトが不可の一または複数のチップ21の各電極パッドとそれ以外の一または複数のチップ21の各電極パッドとの複数のコンタクト群に分割処理するコンタクト群分割工程または、複数のプローブ24の全ての先端位置が検査対象の複数のチップ21の各電極パッドに少なくとも一つ位置していない場合に、コンタクト群分割手段273Fが、同時コンタクトが不可の一または複数のチップ21の各電極パッドと、これを境としてそれ以前とそれ以降の一または複数のチップ21の各電極パッドとの一連の複数のコンタクト群の位置補正処理に分割処理するコンタクト群分割工程と、コンタクト群分割手段273Fが分割処理した同時コンタクトが不可の一または複数のチップ21の各電極パッドに対して当該各電極パッドに一または複数のプローブ24の先端位置が合うように同時コンタクトが不可の一または複数のチップの各電極パッドの位置をXYθ座標補正する補正工程とを有している。
このように、本実施形態1では、プローブ・パッド位置検出工程と、一括角度補正工程と、個別角度平均化工程と、水平方向位置補正工程と、コンタクト群分割工程と、上記XYθ座標補正をする補正工程とを有する場合であるが、個別角度平均化工程と、水平方向位置補正工程と、コンタクト群分割工程と、上記XYθ座標補正をする補正工程とのうち少なくともいずれかがなくてもよい。但し、コンタクト群分割工程がなければ、上記XYθ座標補正をする補正工程もない。
したがって、図15に示すように、従来のような半導体ウエハ単位でのプローブカード26の各プローブ(ピッチが固定で点線で示している)に対するパッドのθ補正だけで合わせていたのに比べて、補正対象のチップ配列単位でのプローブカード26のプローブに対する一括θ補正を行うと共に個別θ補正をも行っている。しかも、補正対象のチップ配列単位でのプローブカード26のプローブに対する水平方向(X,Y)のチップ位置調整をも行っている。このため、切断後の多数のチップ21に対してもより確実に多数のプローブ24の同時コンタクトを実現することができる。
以上により、複数のプローブ24の各先端位置に検査対象の複数のチップ21の各電極パッドを同時に接触させるプローバシステム1において、検査専用のステージ手段2Bとして、切断後のウエハの複数のチップ21を上面に固定可能とし、X軸、Y軸およびZ軸の3軸方向に移動可能とすると共に、Z軸周りに回転可能とする移動台23Bと、検査用の複数のプローブ24の先端位置を検出するプローブ位置検出カメラ(図示せず)と、各電極パッドとのコンタクト用の複数のプローブ24が設けられたプローブ手段としてのプローブカード26と、パッド位置検出カメラ29からの画像データから演算処理されて得られた記憶部からの各電極パッドの位置座標データと、プローブ位置検出カメラ(図示せず)からの画像データに基づいて得られた複数のプローブ先端の位置座標データとを検出し、検出した複数のプローブ先端および各電極パッドの各位置に基づいて、複数のプローブ24の先端位置に検査対象の各チップ21の各電極パッドが対応するように移動台23上の当該各電極パッドの3軸座標位置をマッチング制御すると共に回転位置をマッチング制御する制御装置27Bとを有している。
このように、多数のチップ21の各電極パッドへの同時コンタクトのためにプローブカード26を使用している。複数のコンタクト対象の各チップ21の各電極パッドの位置とプローブカード26のプローブ24の先端位置を認識し、各チップ21の各電極パッドに対する最適なプローブカード26のプローブ24の先端位置に最大限に精度よくX軸、Y軸およびθ調整を行うことができる。物理的にコンタクト不可のチップ21がある場合には、コンタクト可能な一または複数のチップ群の小さな単位に分割し、物理的にコンタクト不可のチップ21に対しても個別に位置補正してコンタクト不良を防止することができる。
これによって、プローブカード26の多数のプローブ24と多数チップ21の各電極パッドとを精度よく位置決めできて、同時コンタクトチップ数を増やすことができてテストの効率化を図ることができる。したがって、複数チップ21に効率良く同時コンタクトすることにより、半導体ウエハの検査時間を削減することができる。これにより、検査費用の削減、必要な検査装置台数の削減を実現することもできる。
なお、本実施形態1では、前述したプローブ・パッド位置検出手段273Aと、一括角度補正手段273Bと、個別角度平均化手段273Cと、水平方向位置補正手段273Dと、コンタクト群分割手段273Fと、上記XYθ座標補正をする補正手段(図示せず)とを有する場合について説明したが、これに限らず、個別角度平均化手段273Cと、水平方向位置補正手段273Dと、コンタクト群分割手段273Fと、上記XYθ座標補正をする補正手段(図示せず)とのうち少なくともいずれかがなくてもよい。但し、コンタクト群分割手段273Fがなければ、上記XYθ座標補正をする補正手段(図示せず)もない。
以上により、本実施形態1によれば、配列された複数のチップ21の電極パッド座標データを取得するチップ毎のアライメント動作の後に、この電極パッド座標データを用いて複数のチップ21の電極パッドにそれぞれ、テスタ3に接続される複数の端子(プローブカード26の多数のプローブ24)をそれぞれ接続させて複数のチップ21の検査動作を行うプローバシステム1において、複数のチップ21を搭載する搭載部材28が位置決めされて搭載されるアライメント専用のステージ手段2Aと、アライメント専用のステージ手段2Aから搬送された複数のチップ21を搭載する搭載部材28が位置決めされて搭載される検査専用のステージ手段2Bとが隣接配置され、アライメント動作と検査動作とが同時に時間的に略1対1の関係でそれぞれ独立して実行される。
これによって、1台のアライメント専用のステージ手段1Aに対してロット仕掛数は「1」であり、1台の検査専用のステージ手段2Bに対してプローブカード26およびテスタ3の数は各1とすることができて従来に比べて構成部材を削減することができると共に、アライメント動作と検査動作とを同時に時間的に略1対1の関係でそれぞれ独立して行うため、より効率よくチップテストを行うことができる。このとき、複数のチップ21を同時に測定して検査するため、より効率よくチップテストを行うことができる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、アライメント専用のステージ手段2Aおよび検査専用のステージ手段2Bにそれぞれ複数のチップ21が搭載される搭載部材28の位置決めを行う位置決め手段が設けられている場合について説明したが、本実施形態2では、取得したアライメントデータがステージ手段2A’,2B’間でウェハ搬送を実施しても保持できる位置決め機構(位置決め手段)として具体的に太さが大小2本の位置決めピンからなるピン手段で構成される場合について説明する。
図16(a)は、本発明の実施形態2におけるプローバシステム1’のアライメント専用のステージ手段2A’と検査専用のステージ手段2B’の動作を説明するための要部構成例を示す模式図、図16(b)は、複数のチップ21を搭載する搭載部材28’の位置合わせ方法の一例を説明するための模式図である。
図16(a)において、本実施形態2のプローバ2’は、アライメント専用のステージ手段2A’と、検査専用のステージ手段2B’とを隣接配置している。アライメント専用のステージ手段2A’はX1可動軸とY1可動軸に沿って移動すると共にZ軸に沿って移動可能でZ軸周りに回転可能であり、検査専用のステージ手段2B’はX2可動軸とY2可動軸に沿って移動すると共にZ軸に沿って上下移動可能でZ軸周りに回転可能であって、それぞれ独立に駆動する。
各チップ21の各電極パッド21bの位置座標を検出するアライメント処理をアライメント専用のステージ手段2A’にて行っているときに同時に、この前回に検出したアライメント情報(各チップ21の各電極パッド21bの位置座標)を用いて、分割された複数のチップ21を検査専用のステージ手段2B’にて所定数同時に測定して検査を行うようになっている。ステージ手段2B’で各チップ21の検査中に、次の各チップ21のアライメント処理を別のステージ手段2A’で同時に実施する。このように、検査処理と次ウエハの各チップ21毎のアライメント処理とを同時に実施することにより、半導体ウエハ毎の各チップ21のアライメント工程/検査工程におけるスループットを大幅に向上させることができる。
前述したが、2台のステージ手段2A’、2B’はアライメント専用と検査測定専用とするが、ステージ手段2A’で取得したアライメントデータ(上記各チップ21の位置座標データ)は、ステージ手段2A’、2B’間(移動台23A、23B間)でウエハ搬送を実施しても上記位置座標データが変化せずに使用することができて、データ保持ができる機構を有する必要がある。各チップ21の位置座標データを保持するため、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28’を正確に位置決めできる位置決め機構(位置決め手段)を有すればよい。
図16(b)において、アライメント用の移動台23A1上から検査用の移動台23B1上に、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28’を搬送アーム41で挟むことで保持して搬送するが、アライメント用のステージ手段2A’で得た上記位置座標データが変化しないように搭載部材28’を位置決め機構(位置決め手段)としてのピン手段231,232を用いて位置決めする。
アライメント用の移動台23A1上および検査用の移動台23B1上の外周部にそれぞれ、位置決め機構としてのピン手段231,232が所定位置に互いに対向するように立設されている。これらのピン手段231,232にそれぞれ対応するように切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28’の裏面に、ウエハ設置方向間違い防止のために、太さが大小のピン手段231,232にそれぞれ嵌合する大小の凹部が形成されている。切断されたウエハの設置方向を間違えると、ピン手段231,232の太い側が小さい側の凹部に嵌合せず、搭載部材28’が移動台23B1上に設置できない。
アライメント用の移動台23A1上に配置された位置決め機構としてのピン手段231,232にそれぞれ搭載部材28’の裏面の凹部が嵌合するように搬送アーム41で搭載部材28’をその上の各チップ21と共に保持して搬送する。さらに、アライメント用の移動台23A1上から、検査用の移動台23B1上に配置された位置決め機構としてのピン手段231,232にそれぞれ搭載部材28’の裏面の凹部が嵌合するように、搭載部材28’をその上の各チップ21と共に搬送アーム41で保持して搬送する。
切断後の各チップ21を搭載した搭載部材28’としては、ここでは、複数のチップ21が搭載された粘着テープ28bが取り付けられた枠体のリング28aが着脱可能な吸着ステージ28c1上の所定位置に搭載されているが、ピン手段231,232にそれぞれ対応するように形成される凹部はこの着脱可能な吸着ステージ28c1の裏面に形成されている。これに限らず、搬送アーム41での搬送を、吸着ステージ28c1を含まず、複数のチップ21が搭載された粘着テープ28bが取り付けられた枠体のリング28aだけとしてもよい。この場合には、複数のチップ21が搭載された粘着テープ28bが取り付けられた枠体のリング28aの裏面に、ピン手段231,232にそれぞれ対応するように凹部が形成される。このように、取得したアライメントデータ(各チップ21の位置座標データ)は、ステージ手段2A’,2B’間でウェハ搬送を実施しても保持できる位置決め機構(位置決め手段としてのピン手段231,232)を有している。
以上により、本実施形態2によれば、アライメント用ステージ手段2A’と検査用ステージ手段2B’との双方(移動台23A1,23B1)は、位置決めピンであるピン手段231,232を搭載しており、ステージ手段2A’、2B’の移動台23A1,23B1の位置に対する複数のチップ21毎の相対座標は同じになり、アライメント用ステージ手段2A’で取得した画像データから得た位置座標データを検査用ステージ手段2B’のアライメント情報として共有することにより、検査とアライメントの並列処理を実現することができる。
なお、本実施形態2では、取得したアライメントデータがステージ手段2A’,2B’の移動台23A1,23B1間でウェハ搬送を実施してもアライメント情報が保持できる位置決め機構(位置決め手段)として具体的に太さが大小2本の位置決めピンからなるピン手段231,232で構成される場合について説明したが、これに限らず、位置決め機構(位置決め手段)として具体的に長さが長短異なる2本の位置決めピンからなるピン手段を用いてウエハ設置間違い防止機構としてもよい。これらのピン手段の異なる太さや長さは両方含めてウエハ設置間違い防止機構としてもよい。
また、本実施形態2では、取得したアライメントデータがステージ手段2A’,2B’の移動台23A1,23B1間でウェハ搬送を実施してもアライメント情報が保持できる位置決め機構(位置決め手段)として具体的に太さや長さが異なる2本の位置決めピンからなるピン手段で構成される場合について説明したが、これに限らず、図17に示すように、切断後の各チップ21を搭載した搭載部材として、複数のチップ21が搭載された粘着テープ28bが取り付けられた枠体のリング28aが着脱可能な吸着ステージ28c2上の所定位置に搭載されており、吸着ステージ28c2に平面視外形円形に対して弦で切り取った平坦部(オリフラ)が形成されている。移動台23A,23B上にそれぞれ、オリフラが付いた吸着ステージ28c2が搭載される。オリフラが付いた吸着ステージ28c2を2本の平行平板233a,233bで吸着ステージ28c2を挟み込むように互いに接近離間可能に構成されている。この接近離間方向に直交する方向に別の2本の平行平板234a,234bが挟み込むように互いに接近離間可能に構成されている。2本の平行平板234a,234bは2本の平行平板233a,233bよりも長さが短く構成されている。これによって、オリフラが下の位置になるように吸着ステージ28c2を移動台23A,23B上でそれぞれ位置決めすることができる。このように、取得したアライメントデータ(各チップ21の位置座標データ)が、各ステージ手段間でウェハ搬送を実施しても保持できる位置決め機構(位置決め手段としてのオリフラ位置合わせ手段)を有する。吸着ステージ28c2の代わりにリング28’にオリフラを設けて位置決め機構(位置決め手段としてのオリフラ位置合わせ手段)により両側から挟み込んでオリフラの位置を所定位置に調整するようにしてもよい。
ここでは、オリフラが付いた吸着ステージ28c2について説明したが、これに限らず、複数のチップ21が搭載された粘着テープ28bが取り付けられた枠体のリング28a自体にオリフラが付いていてもよく、このオリフラの位置が下の位置になるように、オリフラ位置合わせ手段としての2本の平行平板233a,233bと2本の平行平板234a,234bにより移動台23A,23B上でそれぞれ、複数のチップ21が搭載された粘着テープ28bが取り付けられた枠体のリング28aの位置を位置決めすることができる。
(実施形態3)
上記実施形態1,2では、複数のチップ21を搭載する搭載部材28が位置決めされて搭載される1台のアライメント専用のステージ手段2Aまたは2A’と、アライメント専用のステージ手段2Aまたは2A’から搬送された複数のチップ21を搭載する搭載部材28が位置決めされて搭載される1台の検査専用のステージ手段2Bまたは2B’とが隣接配置され、アライメント動作と検査動作とが同時に時間的に略1対1の関係でそれぞれ独立して実行される場合について説明したが、本実施形態3では、1台のアライメント専用のステージ手段2Aの移動台23Aに対して、2台の検査専用のステージ手段2Bの移動台23Ba、23Bbとしてアライメント動作と検査動作とが同時に時間的に略1対1の関係でそれぞれ独立して実行される場合について説明する。
図18は、本発明の実施形態3におけるプローバシステムの1台のアライメント専用のステージ手段2Aと2台の検査専用のステージ手段2Bの動作を説明するための要部構成例を示す模式図である。なお、図18において図1の部材と同一の作用効果を奏する部材は同一の部材番号を付して説明する。
図18において、本実施形態2のプローバシステムは、1台のアライメント専用のステージ手段2Aの移動台23Aと2台の検査専用のステージ手段2Bの移動台23Ba,23Bbを有している。要するに、2台の検査専用のステージ手段2Bの移動台23Ba、23Bbとしてアライメント動作と検査動作とが同時に時間的に略1対1の関係でそれぞれ独立して実行される。上記実施形態1,2では、説明を簡略化するために複数のチップ21として8個のチップ21を同時に測定するとしながらも説明では4個のチップ21を同時に測定して検査する場合について説明してきたが、8個のチップ21の同時測定に対して4個のチップ21の同時測定では、8個のチップ21の同時測定に比べて倍の時間が必要になる。この場合、アライメント動作と検査動作とが同時に時間的に略1対1の関係でそれぞれ独立して実行されるようにするためには、1台のアライメント専用のステージ手段2Aの移動台23Aに対して2台の検査専用のステージ手段2Bの移動台23Ba,23Bbが必要である。
以上により、本実施形態3によれば、1台のアライメント専用のステージ手段1Aに対してロット仕掛数は「1」であり構成部材の削減ができ、2台の検査専用のステージ手段2Ba,2Bbに対してプローブカード26およびテスタ3の数は各2とするものの、効率のよいチップテストを行うことができる。このとき、複数のチップ21を同時に測定して検査するため、アライメント動作の移動台23Aと検査動作の移動台23Ba,23Bbとが常に休むことなくより効率よくチップテストを行える。
また、当然であるが、上記実施形態1〜3のいずれかのアライメント動作の移動台と検査動作の移動台とのセットが複数(2以上)あってもよい。
(実施形態4)
上記実施形態1〜3では、プローバシステムのアライメント専用のステージ手段の移動台23A上で得た各チップ21の位置座標データのアライメント情報を、各チップ21が搭載された搭載部材の位置決め機構により位置決めするため、検査専用のステージ手段の移動台23Bでも用いるようにした場合について説明したが、本実施形態4では、ソータにより特性ランク分けして、特性ランク毎のトレーにチップ21を振り分ける場合にも、上記と同様の位置決めをすることによりそのアライメント情報を用いて効率化する場合について説明する。
図19(a)は、上記実施形態1〜3のいずれかのプローバシステムとソータとを組み合わせた場合の平面模式図、図19(b)は、本実施形態4のプローバシステムとソータとを組み合わせた場合の平面模式図である。
図19(a)に示すように、上記実施形態1〜3のいずれかのプローバシステムにおいてアライメント専用のステージ手段の移動台23A上で得た各チップ21の位置座標データのアライメント情報は、各チップ21が搭載された搭載部材の位置決め機構により位置決めするため、検査専用のステージ手段の移動台23Bで用いることができる。ここでは、次の工程のソータにより複数のチップ21を特性ランクに分けて、特性ランクG1〜G3毎のトレー42にチップ21を振り分けるときに、再度、各チップ21の位置座標データのアライメント情報を得る必要があった。
これを解決するために、図19(b)に示すように、検査工程で得られた検査結果に基づいて、ソータ手段の吸着アーム43により複数のチップ21を特性ランク分けて、特性ランクG1〜G3毎のトレー42(シート)に複数のチップ21を振り分けるが、このとき、上記実施形態1〜3と同様の位置決めをすることによりそのアライメント情報を用いて作業を効率化することができる。
上記実施形態1〜4において、半導体ウエハから切断されて粘着テープ28b上で配列された複数のチップ21をアライメント動作および検査動作をする他に、半導体ウエハから切断されて粘着テープ28b上で配列された複数のチップ21を所定数(例えば10000個など)取り出して所定シート上に配列した複数のチップ21をアライメント動作および検査動作をする場合にも本発明を適用することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜4を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜4に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜4の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、半導体ウエハに形成された複数の半導体装置(デバイス)の電気的特性などの特性検査を行うために、半導体テスタの端子を各デバイス(チップ)の電極パッドに接続するウエハプロービングマシン(以下プローバという)と半導体テスタを組み合わせたプローバシステムの分野において、ロット仕掛数、プローブカードおよび半導体テスタの数を削減すると共に、アライメントと検査を同時に行って効率よくチップテストを行うことができる。
1、1’ プローバシステム
2、2’ プローバ
2A、2A’ アライメント用のステージ手段
2B、2B’ 検査用のステージ手段
21 チップ
21a 発光領域
21b 電極パッド
22 基台
23A,23B、23A1,23B1 移動台
231,232 ピン手段
24 プローブ
25 天面
26 プローブカード
27A,27B 制御装置
271、271A 操作入力部
272、272A 表示部
273、276 CPU(制御部)
273A プローブ・パッド位置検出手段
273B 一括角度補正手段
273C 個別角度平均化手段
273D 水平方向位置補正手段
273E 検査動作手段
273F コンタクト群分割手段
274、274A RAM
275、276A ROM
276A 位置制御手段
276B 座標取得制御手段
273G 検査制御手段
28、28’ 搭載部材
28a、28a’ 枠体のリング
28b 粘着テープ
28c、28c1,28c2 着脱可能な吸着ステージ
29 パッド位置検出カメラ
3 テスタ
31 動作特性テスタ
32 積分球
33 光学特性テスタ
41 搬送アーム
42 トレー
43 吸着アーム
G1〜G3 特性ランク(例えば発光量ランク)

Claims (5)

  1. 配列された複数のチップの電極パッド座標データを取得するチップ毎のアライメント動作の後に、該電極パッド座標データを用いて該複数のチップの電極パッドにそれぞれ、テスタに接続される複数の端子をそれぞれ接続させて該複数のチップの検査動作を行うプローバシステムにおいて、
    該複数のチップを搭載する搭載部材が位置決めされて搭載されるアライメント専用のステージ手段と、該アライメント専用のステージ手段から搬送された該複数のチップを搭載する搭載部材が位置決めされて搭載される検査専用のステージ手段とが隣接配置され、該アライメント動作と該検査動作とが同時にそれぞれ独立して実行されるプローバシステム。
  2. 前記アライメント専用のステージ手段および前記検査専用のステージ手段にそれぞれ、前記複数のチップが搭載される搭載部材の位置決めを行う位置決め手段が設けられている請求項1に記載のプローバシステム。
  3. 前記位置決め手段はピン手段で構成され、該ピン手段は前記アライメント専用のステージ手段および前記検査専用のステージ手段にそれぞれ複数設けられている請求項2に記載のプローバシステム。
  4. 前記アライメント専用のステージ手段の動作時間と前記検査専用のステージ手段の動作時間が同等の関係になるようにそれぞれの台数が設定されている請求項1に記載のプローバシステム。
  5. 前記アライメント専用のステージ手段で得たアライメント情報を、前記検査専用のステージ手段で用いると共に、該検査専用のステージ手段で得た前記複数のチップの検査結果に基づいて該複数のチップをランク分けするソータ手段で用いる請求項1に記載のプローバシステム。
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