JP2014238060A - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン出力を変化させることでクラッチ機構を使用することなく変速動作を迅速且つ円滑に実施できると共に、部品点数を減少して重量及びコストを低減できること。【解決手段】エンジン10の変速機構29に設けられ、この変速機構の変速段位を検出する変速段位検出センサ25と、この変速段位検出センサの変速段位検出信号P3に基づいて、変速機構29による変速時にエンジン10の出力を一時的に変化させ、その後復帰させるECU24と、を有するエンジンの制御装置であって、ECU24は、変速段位検出センサ25の変速段位検出信号P3が現在の変速段位における出力範囲をシフトアップ側に超え且つ所定時間T以上継続しているときに、運転者のシフトアップ側への変速操作があったと判定して、エンジン10の出力を一時的に低下させる制御を行うものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジン出力を変化させることで、クラッチ機構を使用することなく変速機構に変速動作を実行させるエンジンの制御装置に関する。
エンジン出力を変化させることで、クラッチ機構を使用することなく変速機構に変速動作を実行させる装置が、特許文献1に開示されている。
この特許文献1に記載の装置は、シフトペダルに作用する操作荷重から運転者による変速操作を検出する変速操作検出センサと、シフトカム(シフトドラム)の回転角度位置を計測して変速機構の変速段位を検出する段位検出センサと、エンジンの出力を制御するECUと、を有するものである。
そして、前記ECUは、変速操作検出センサからのシフト荷重信号により運転者による変速操作が検出されたときに、エンジンの出力を変化させる制御を開始し、また、段位検出センサからのシフトポジション信号により変速動作の完了が検出されたときに、上述のエンジンの出力制御を終了して、エンジンの出力を復帰させる。
特開2009−47174号公報
ところが、特許文献1に記載の装置では、運転者による変速操作を検出する専用の検出センサ(変速操作検出センサ)が必要になる。このため、部品点数が増加して、エンジンの重量及びコストが上昇してしまう。
また、特許文献1に記載の装置では、段位検出センサのほかに変速操作検出センサが使用されるため、これらの両センサが作動するためのタイムラグがそれぞれに生ずる。この結果、運転者による変速操作の開始から変速機構の変速動作完了までのタイムラグが大きくなって、変速操作フィーリングに悪影響を及ぼす恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、エンジン出力を変化させることでクラッチ機構を使用することなく変速動作を迅速且つ円滑に実施できると共に、部品点数を減少して重量及びコストを低減できるエンジンの制御装置を提供することにある。
本発明に係るエンジンの制御装置は、エンジンの変速機構に設けられ、この変速機構の変速段位を検出する変速段位検出手段と、前記変速段位検出手段の出力値に基づいて、前記変速機構による変速時に前記エンジンの出力を一時的に変化させ、その後復帰させる制御手段と、を有するエンジンの制御装置であって、前記制御手段は、前記変速段位検出手段の出力が、現在の変速段位における出力範囲を超え且つ所定時間以上継続しているときに、運転者の変速操作があったと判定して、前記エンジンの出力を一時的に変化させる制御を行うよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、制御手段は、変速機構の変速段位を検出する変速段位検出手段の出力値に基づいて運転者の変速操作を判定して、エンジンの出力を一時的に変化させる制御を行うので、クラッチ機構を使用することなく、変速機構の変速動作を迅速且つ円滑に実施できる。また、運転者の変速操作を検出する専用の検出装置が必要ないので、部品点数を減少して重量及びコストを低減できる。
本発明に係るエンジンの制御装置における一実施形態を、エンジンと共に示す概略構成図。 図1の変速段位検出センサをシフトカムと共に示す側断面図。 図1の変速段位検出センサの出力特性を示すグラフ。 図1の変速段位検出センサの出力特性とエンジン出力特性との関係を示すグラフ。 図1のECUが実行する変速時出力制御の動作を示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るエンジンの制御装置における一実施形態を、エンジンと共に示す概略構成図である。この図1に示すエンジン10は、自動二輪車に搭載された4サイクルエンジンであり、エンジンケース11の前方にシリンダアッセンブリ12が、やや前傾した姿勢で略直立して配置されて構成される。
エンジンケース11内に、前方から順にクランク軸13とカウンタ軸14とドライブ軸15とが、それぞれ車幅方向に延びて軸支される。また、シリンダアッセンブリ12は、エンジンケース11上にシリンダブロック16とシリンダヘッド17とヘッドカバー18とが順次配置されて構成される。
シリンダブロック16の図示しないシリンダボア内にピストン(不図示)が摺動自在に配設され、このピストンの往復運動が、図示しないコンロッドを介してクランク軸13の回転運動に変換される。また、シリンダヘッド17には、前記シリンダボアに整合する燃焼室(不図示)が形成されると共に、この燃焼室に連通して吸気ポート19及び排気ポート20が形成される。更に、シリンダヘッド17には、燃焼室の中央位置に図示しない点火プラグが螺装される。この点火プラグに点火コイル23が接続されている。
クランク軸13の回転は、図示しないプライマリドライブギア及びプライマリドリブンギア、並びにクラッチ機構21を経てカウンタ軸14へ伝達される。そして、このカウンタ軸14とドライブ軸15には、それぞれ数段の変速ドライブギア、変速ドリブンギア(共に図示せず)が軸装されている。
図示しないシフトペダルが運転者により操作されるとシフトカム22が回転し、このシフトカム22に係合する図示しないシフトフォークを介して、カウンタ軸14、ドライブ軸15にそれぞれ設けられたシフタドグ(不図示)が軸方向に摺動する。これらのシフタドグが、隣接する変速ドライブギア、変速ドリブンギアに係脱することで、適宜の変速段位に切り換えられてカウンタ軸14の回転を減速してドライブ軸15に伝え、このドライブ軸15が回転する。ドライブ軸15の回転力は、図示しないドライブチェーンなどを介して自動二輪車の後輪へ伝達される。
上述のシフトペダル、シフトカム22、シフトフォーク、シフタドグ、変速ドライブギア及び変速ドリブンギアなどを有して変速機構29が構成される。この変速機構29のシフトカム22に、図2に示すように、変速段位検出手段としての変速段位検出センサ25が取り付けられる。この変速段位検出センサ25は、例えばロータリ式ポテンショメータが用いられ、シフトカム22の回転角度位置に応じた電圧を出力することで、変速機構29の変速段位を検出する。
この変速段位検出センサ25から出力される変速段位検出信号P3は、図3に示すように変化する。この図3は、例えば1速段位から6速段位まで順次シフトアップし、6速段位から1速段位まで順次シフダウンする場合の変速段位検出センサ25の変速段位検出信号P3を示す。この変速段位検出センサ25からの変速段位検出信号P3が、図1に示すように、エンジン10の制御手段としてのECU24へ送信される。尚、図3のIV部を拡大した拡大図を図4(A)に示す。
ECU24には、図1に示すように、クランク角検出センサ26からのクランク角検出信号P1、スロットル開度検出センサ27からのスロットル開度検出信号P2、クラッチ動作検出手段としてのクラッチ動作検出センサ28からのクラッチON、OFF信号P4等が送信される。
クランク角検出センサ26は、クランク軸13に装着されたフライホイール30の外周に形成された突起(不図示)に対向するように配置され、クランク軸13の回転角度を検出して、クランク角検出信号P1をECU24へ送信する。ECU24では、送信されたクランク角検出信号P1に基づいて、エンジン回転数(エンジン出力)が演算される。
また、スロットル開度検出センサ27は、エンジン10のシリンダヘッド17に接続された図示しないスロットルボディまたはキャブレタに内蔵のスロットルバルブの開度を検出して、スロットル開度検出信号P2をECU24へ送信する。
更に、クラッチ動作検出センサ28は、クラッチ機構21の接続(ON)動作状態と切断(OFF)動作状態を検出して、クラッチON、OFF信号P4をECU24へ送信する。クラッチ機構21は、運転者によってクラッチレバー(不図示)が操作されないときには接続(ON)動作状態にあるが、クラッチレバーが操作されることで切断(OFF)動作状態になる。
ECU24は、クランク角検出センサ26からのクランク角検出信号P1及びスロットル開度検出センサ27からのスロットル開度検出信号P2等に基づいて、エンジン10の運転状態に応じた点火制御信号Pを点火コイル23へ送信し、点火プラグによるエンジン10の点火を制御する。更に、ECU24は、変速段位検出センサ25からの変速段位検出信号P3及びクラッチ動作検出センサ28からのクラッチON、OFF信号P4に基づいて、変速機構29による変速時にエンジン10の出力を一時的に変化させ、その後復帰させる変速時出力制御を行う。
この変速時出力制御において、ECU24は、変速段位検出センサ25からの変速段位検出信号P3が、現在の変速段位における出力範囲を超え且つ所定時間以上その状態が継続しているときに、運転者による変速操作(シフトペダルの操作)があったと判定して、エンジン10の出力を一時的に変化させて運転者による変速操作を容易にし、変速機構29が次の変速段位に移行したときにエンジン10の出力を復帰させる制御を行う。
変速操作時の変速段位検出信号P3(シフトカム22の回転角度位置)の変化の具体例を図4(A)に示す。図4(A)は、縦軸が変速段位検出センサ25の出力電圧、横軸が時間の経過となっており、車両の加速時で2速から3速に変速する時の変速段位検出信号P3の変化を示している。2速段位状態から点Aで運転者がシフトペダルを操作すると、シフトカム22が回転を始める。それに伴い出力電圧が増加するが、点Bにてその増加が止まる。これは、加速によるエンジンのトルクが変速機に作用している関係で、シフタドグの摺動に多大な力を必要とする為である。言い換えると、点Aから点Bへの変位は、シフタドグが動かずに、シフトペダル、シフトカム22、シフトフォーク、シフタドグのガタによる変位である。その後、運転者がシフトペダルの操作(シフトペダルの押圧操作)を継続して点Bの変位を維持し続けてT時間が経過すると、エンジン10の制御が開始されてエンジン10の出力(トルク)が低下を始める。エンジン10の出力が低下し続けるとシフタドグの摺動に必要な力が小さくなり、点Cでシフタドグの摺動が運転者のシフトペダルの操作力で可能となる。この点Cからシフトカム22は3速の状態を達成すべく回動し、シフタドグが2速の噛み合い状態から抜け出して3速の噛み合い状態に挿入され、出力電圧が急激に増加する。点Eにて3速の状態が達成され、シフトカム22の回転は止まり、出力電圧は3速を示す値となる。
つまり、ECU24は、図4(A)に示すように、変速段位検出センサ25からの変速段位検出信号P3(シフトカム22の回転角度位置)が、現在の変速段位、例えば点Aで示す2速段位を示す出力電圧範囲V2(取付け誤差等を考慮した2速段位の出力電圧範囲)をシフトアップ側に超えた範囲V内の点Bにあり、且つこの点Bからの変化が一定または少ない状態が所定時間T以上継続しているときには、所定時間Tを経過した時点で、運転者がシフトペダルをシフトアップ側に変速操作していると判定する。即ち、2速段位を示す出力電圧範囲V2は、ガタによるシフトカム22の可動範囲に対して狭く設定され(点Bを含まない範囲に設定され)、2速段位を示す出力電圧範囲V2外となる位置にシフトカム22が動かされることで、運転者がシフトアップを所望していると判定する。そして、ECU24は、この判定結果に基づき、点火プラグによる点火を停止する点火カットを開始して、図4(B)に示すようにエンジン10の出力Qを低下させるべく、点火コイル23へ点火制御信号Pを送信する。これにより、変速機構29に作用するトルクが低下して、この変速機構29は次の変速段位、例えば3速段位への移行が促される。
ここで、変速段位検出信号P3(シフトカム22の回転角度位置)における変速段位を超えた範囲Vとは、図4(A)に示すように、変速段位検出信号P3における各変速段位間の範囲V1から、それぞれの変速段位と認められる出力電圧範囲V2を除いた範囲をいう。言い換えると、変速段位を超えた範囲Vとは、誤差をも考慮し各変速段位の状態が達成されていると判断される出力電圧範囲V2に含まれない出力電圧範囲Vであって、変速の過渡状態を示す出力電圧範囲となる。但し、この出力電圧は実際の変速状態であるシフタドグの位置や状態を直接示すものではなく、シフトカム22の状態を示すものであって、このため運転者の変速要望を判定することが可能となっている。
また、上記所定時間Tは、変速機構29の変速段位、エンジン10の回転数、または自動二輪車の車速などにより最適な値が選択される。この所定時間Tを設定することで、不要なエンジン制御を防止することができる。また、この所定時間Tが短く設定されることで、運転者の変速操作開始から変速機構29の変速動作開始までのタイムラグが短縮されて、変速操作フィーリングが向上する。
更に、エンジン出力の一時的な低下制御は、点火カットに代えて点火時間を遅角させるものでもよい。また、上述のようにECU24が実行する、運転者による変速操作の判定とエンジン10の一時的な出力低下制御は、図1に示すクラッチ動作検出センサ28からのクラッチON、OFF信号P4によってクラッチ機構21の接続(ON)動作状態が検出されている場合に限り実行される。つまり、運転者がクラッチ操作を伴う通常の変速を希望している場合には、エンジン10の一時的な出力低下制御は行われない。
また、ECU24は、図4(A)及び(B)に示すように、変速段位検出センサ25からの変速段位検出信号P3(シフトカム22の回転角度位置)が変速後の変速段位の範囲付近、例えば3速段位の直前の点Dに至ったとき、エンジン10の出力を一時的に低下させる制御(点火カットまたは点火時期の遅角)を終了して、エンジン10の出力を復帰させる。3速の変速段位の状態が達成されていると判断される3速出力電圧範囲V2となる前にエンジン10の出力を復帰させる制御を開始させるのは、変速後のトルクの落ち込みに寄る違和感を抑制する為であり、復帰制御をどの時点で開始するかは、変速前後のギヤ比、変速時のエンジン回転数、及び変速時のエンジン10の出力に応じて適宜設定される。
尚、エンジン10の出力を一時的に低下させる制御の開始から一定時間M以上継続したときに、エンジン10の出力を一時的に低下させる制御(点火カットまたは点火時期の遅角)を終了して、エンジン10の出力を復帰させる。この制御は、変速動作が達成できなかったときに行われる制御であって、変速できなかった不具合時のみならず、点Bの状態から運転者の変速操作(シフトペダルの操作)が行われなかった場合も実行され、エンジン10の出力低下制御が長時間継続されることによるトラブルを防止することができる。
上述のECU24による変速時出力制御を、図5のフローチャートを用いて更に詳説する。
ECU24は、最初に、クラッチレバーが運転者により操作されているか否か、即ちクラッチ機構21が切断(OFF)動作状態にあるか否かを、クラッチ動作検出センサ28からのクラッチON、OFF信号P4によって判断する(S1)。これは、運転者がクラッチ操作を伴う通常の変速を希望しているか否かを判断するものである。この判断がYESであってクラッチレバーが操作されている場合には、エンジン10の一時的な出力低下制御は行わず、変速段位検出センサP3が変速段位の状態が達成されていると判断される出力電圧範囲V2になってから所定時間Nが経過するのを待ち(S8)、所定時間Nが経過したときに制御を終了する。尚、本実施形態では、クラッチレバーの操作を最初に確認して、本エンジン制御の要否を判断しているが、この確認をフローチャートの適宜箇所で行うことにすれば、クラッチレバーを操作することで運転者が任意に本エンジン制御を終了させることができるようになる。
クラッチ機構21が切断(OFF)動作状態になく接続(ON)動作状態にあるとき(ステップS1の判断でNOの場合)に、ECU24は、変速段位検出センサ25からの変速段位検出信号P3(シフトカム22の回転角度位置)に基づき、運転者の変速操作の有無を判断する。(S2)。つまり、変速段位検出センサP3(シフトカム22の回転角度位置)が、現在の変速段位を超えた範囲Vにあり、且つ位置変化の一定または少ない状態が所定時間T以上経過しているか(YES)否か(NO)を判断して、運転者の変速操作の有無を判定する。ここで、現在の変速段位を超えた範囲Vとは、前述した通り各変速段位の状態が達成されていると判断される出力電圧範囲V2から外れたシフトカム22の回転角度位置であって、シフタドグが動かずに、ガタでシフトカム22が回転可能な変位を含む。
ステップS2の判断がNOの場合であってシフトカム22が変速操作されていないと判断される場合には、エンジン10の一時的な出力低下制御は行わず、変速段位検出信号P3が変速段位の状態が達成されていると判断される出力電圧範囲V2になってから所定時間Nが経過するのを待ち(S8)、所定時間Nが経過したときに制御を終了する。
ECU24は、ステップS2においてYESと判断して運転者の変速操作があったと判定したときに、例えば点火カットを実行して、エンジン10の出力を一時的に低下させる制御を開始する(S3)。
次に、ECU24は、変速段位検出センサ25からの変速段位検出信号P3(シフトカム22の回転角度位置)に基づき、変速段位検出信号P3が次の変速段位の直前、例えば3速段位の直前の点D以上に至ったか否かを判断し(S4)、至ったときにエンジン10の出力を一時的に低下させる制御を終了して、エンジン10の出力を復帰させる(S5)。
ECU24は、ステップS4において、変速段位検出信号P3が次の変速段位の直前に至っていないと判断したときには、ステップS3におけるエンジン10の一時的な出力低下制御を開始してから一定時間Mが経過したか否かを判断する(S6)。
ECU24は、ステップS6において一定時間Mが経過したと判断したときには、エンジン10の一時的な出力低下制御を終了させる(S5)。一方、ステップS6において一定時間Mが経過していないと判断したときには、エンジン10の一時的な出力低下制御を継続させ(S7)、ステップS4に戻る。
ECU24は、ステップS5の後、変速段位検出センサ25からの変速段位検出信号P3(シフトカム22の回転角度位置)に基づいて、変速段位検出センサP3が次の変速段位、例えば図4における3速段位を示す点Eになって所定時間Nが経過したか否かを判断し(S8)、経過したときに変速時出力制御を終了する。これは、変速が完了していないにもかかわらず、更に本実施形態の変速時出力制御が開始されることを防止するためである。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)ECU24は、変速機構29の変速段位を検出する変速段位検出センサ25の変速段位検出信号P3に基づいて運転者のシフトペダルによる変速操作(例えばシフトアップ操作)を判定して、エンジン10の出力を一時的に変化(例えば低下)させる制御を実行する。このため、変速機構29に作用するトルクが低下して変速操作の操作加重が減少することで、クラッチ機構21を使用することなく、変速機構29の変速動作(例えばシフトアップ動作)を迅速且つ円滑に実施できる。
(2)特に、運転者の変速操作を検出する専用の検出センサが不要になるので、この専用の検出センサのタイムラグを考慮しなくてよいこと、更に、運転者の変速操作を判定するための所定時間Tを短時間に設定することで、運転者による変速操作の開始から変速機構29の変速動作の完了までの時間を短縮できる。この結果、変速操作フィーリングを向上させることができる。
(3)運転者のシフトペダルによる変速操作を検出する専用の検出装置が必要なく、変速段位検出センサ25で足りるので、部品点数を減少でき、エンジン10の重量及びコストを低減できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、変速操作がシフトダウン操作の場合には、ECU24は、変速段位検出センサ25の変速段位検出信号P3(シフトカム22の回転角度位置)が、現在の変速段位をシフトダウン側に超えた範囲内で、変化の少ないまたは一定の状態が所定時間T以上継続しているときに、点火コイル23へ例えば点火時期を進角させる点火制御信号Pを送信して、エンジン10の出力や回転数を一時的に増大させるよう制御し、変速機構29にシフトダウン側の変速動作を促してもよい。また、エンジン10の出力を一時的に低下させる制御は、点火カットまたは点火時期の遅角のみならず、その開度等が電子制御されるスロットルバルブを有する車両では、このスロットルバルブを閉じる制御によって実現することもできる。
10 エンジン
21 クラッチ機構
22 シフトカム
24 ECU(制御手段)
25 変速段位検出センサ(変速段位検出手段)
26 クランク角検出センサ
28 クラッチ動作検出センサ(クラッチ動作検出手段)
29 変速機構
P3 変速段位検出信号
M 一定時間
T 所定時間

Claims (4)

  1. エンジンの変速機構に設けられ、この変速機構の変速段位を検出する変速段位検出手段と、
    前記変速段位検出手段の出力値に基づいて、前記変速機構による変速時に前記エンジンの出力を一時的に変化させ、その後復帰させる制御手段と、を有するエンジンの制御装置であって、
    前記制御手段は、前記変速段位検出手段の出力が、現在の変速段位における出力範囲を超え且つ所定時間以上継続しているときに、運転者の変速操作があったと判定して、前記エンジンの出力を一時的に変化させる制御を行うよう構成されたことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 前記制御手段は、変速段位検出手段の出力が、現在の変速段位における出力範囲をシフトアップ側に超え且つ所定時間以上継続しているときに、運転者のシフトアップ側への変速操作があったと判定して、前記エンジンの出力を一時的に低下させる制御を行うよう構成されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの制御装置。
  3. 前記エンジンにおけるクラッチ機構の動作を検出するクラッチ動作検出手段を備え、制御手段は、前記クラッチ動作検出手段がクラッチ機構の接続動作を検出しているときに、変速時にエンジンの出力を一時的に変化させる制御を行うよう構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 前記制御手段は、変速段位検出手段の出力が変速後の変速段位における出力範囲付近になるか、またはエンジンの出力を一時的に変化させる制御が一定時間以上継続したときに、前記エンジンの出力を一時的に変化させる制御を終了して復帰させるよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエンジンの制御装置。
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