JP2014237482A - 板材搬送用架台およびその梱包体 - Google Patents

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弘彦 井上
貴弘 井上
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貴弘 井上
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【課題】サイズが異なる複数枚の板材を重ねて載せた場合でもしっかりと固定することができ、しかも簡単に組み立てることができ、保管場所の確保が不要な板材搬送用架台およびその梱包体を提供する。【解決手段】ガラス板100は、支柱本体20に取り付けられた上ガラス支え30と下ガラス支え40によってその表面が支えられ、支柱底部50に取り付けられたガラス受けパッド60によってその底辺が支えられる。この状態で、上ガラス支え30と、支柱本体20またはガラス板100の側面とによって形成される角部を利用してストレッチフィルムを対角線方向に巻くことにより、ガラス板100が板材搬送用架台10に固定される。これにより、サイズの異なる複数枚のガラス板が板材搬送用架台10にしっかりと固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス板等の板材を搬送する際に使用する板材搬送用架台およびその梱包体に関する。
従来、大型のガラス板をトラックに積載して搬送する際に、例えば特許文献1に記載の梱包用パレットが使用される。この場合、複数枚のガラス板は、重ねて立て掛けた状態で梱包用パレットに固定され搬送される。このような梱包用パレットを使用すれば、フォークリフトを用いてガラス板をトラックに積載したり、トラックから降ろしたりすることができるだけでなく、ガラス板は搬送中も梱包用パレットにしっかりと固定されるので、搬送中にガラス板が割れたり傷ついたりすることもない。
また、特許文献2には、図15に示すように、主要な構成部材である底板510および複数本の傾斜材520が段ボールによって形成され、傾斜材520同士、および傾斜材520と底板510が接着剤によって接着された板材運搬用台500が記載されている。この板材運搬用台500は段ボールで形成されているので、ガラス板100を搬送先まで搬送した後に廃棄することができる。このため、板材運搬用台500だけを元の場所に戻したり、使用しないときに板材運搬用台500を保管しておく場所を確保したりする必要がない。その結果、板材運搬用台500の材料費、搬送コスト、保管コスト等が削減される。
特開2010−280426号公報 特開平10−167362号公報
しかし、特許文献1に記載の梱包用パレットに横幅が異なる複数枚のガラス板を重ねて載せ、それらをまとめてバンド等で固定する場合、バンドの長さは梱包用パレットの横幅によって決まるので、横幅の異なる複数枚のガラス板をまとめてしっかりと固定できない場合がある。この場合、搬送中に、横幅の狭いガラス板は梱包用パレットに対して横方向に動き、割れたり傷ついたりしやすくなる。
また、鋼材を使用して組み立てられた梱包用パレットは、目的地までガラス板を搬送すると、再使用するために元の場所に戻される。このときにも梱包用パレットの搬送コストが発生し、ガラス板の搬送コストに上乗せされる。また、梱包用パレットを使用しないときには梱包用パレットを保管しておく必要があるので、広い保管場所を確保しておく必要がある。
また、特許文献2に記載の板材運搬用台500を組み立てる際には、各傾斜材520同士、および傾斜材520と底板510等を接着剤によって接着しながら組み立てなければならないので、組み立てに時間を要する。また、特許文献1に記載された梱包用パレットの場合と同様に、横幅が異なる複数枚のガラス板100を重ねて載置し、ガラス板100をバンド530等で固定しても、バンド530の長さは板材運搬用台500の横幅によって決まるので、横幅の狭いガラス板100は、搬送中に板材運搬用台500に対して横方向に動き、割れたり傷ついたりしやすくなる。
そこで、本発明は、サイズが異なる複数枚の板材を重ねて載せた場合でもしっかりと固定することができ、しかも簡単に組み立てることができ、保管場所の確保が不要な板材搬送用架台およびその梱包体を提供することを目的とする。
第1の発明は、板材を搬送するための板材搬送用架台であって、
床面から立ち上がる支柱本体と、
床面と平行に前記支柱本体に取り付けられた第1の板材支え、および前記第1の板材支えから下方に所定の間隔をあけて取り付けられた第2の板材支えと、
前記支柱本体を支える支柱底部と、
前記支柱本体の背面に固定され、前記支柱本体を床面で支える支柱支えとを備え、
前記第1の板材支えは、前記支柱本体と十字型に交差するように取り付けられ、
前記板材は、前記板材の表面を前記第1および第2の板材支えによって支え、前記板材の下端を前記支柱底部によって支えることによって支えられ、前記板材の側面または第1の板材支えの側面と、前記第1の板材支えの上端および下端とによって対角線方向にそれぞれ形成される2組の角部を利用してたすき掛けに巻かれた固定部材で固定されることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記支柱本体と、前記支柱底部と、前記第1および第2の板材支えと、前記支柱支えとは中空シートからなり、
前記第1および第2の板材支えは、断面がコの字型になるように長手方向に沿って折り曲げることにより、前記板材の表面を支える面の上下に形成された上面と下面とを有し、
前記支柱本体は、背面部と、前記背面部の両側をそれぞれ折り目に沿って前記背面部と直角になるように折り曲げられ、床面に向かって幅が広くなる側面部とを含み、
前記支柱底部は、前記支柱本体と一体的に形成され、前記支柱本体側に向かって低くなるように傾斜する載置台と、前記背面部と前記載置台とをつなぎ、前記支柱本体の底面となる本体底面部と、前記支柱本体を折り曲げたときに前記側面部の内側に挿入される支柱固定部とを含み、
前記第1の板材支えは、上面及び下面を前記支柱本体に設けられた切込みに差し込むことによって前記支柱本体に固定され、
前記第2の板材支えは、下面を前記支柱本体および前記支柱固定部に設けられた切込みに差し込み、上面を少なくとも前記支柱本体に設けられた切込みに差し込むことによって前記支柱本体に固定され、
前記板材は、前記板材の側面または前記支柱本体の側面と、前記第1の板材支えの上面および下面とによって対角線方向にそれぞれ形成される2組の角部を利用してたすき掛けに巻かれた固定部材で固定されることを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、
長手方向に2つ折りされた中空シートからなり、前記板材の下端を支える板材受けパッドをさらに含み、
前記板材受けパッドは、前記載置台に設けられた第1の切込みに対応して設けられた第2の切込みを有し、前記第1の切込みと前記第2の切込みとを重ねて前面から第2のストッパを差し込むことにより前記載置台に固定され、前記板材受けパッドの表面の両端に、中空シートの紙幅方向が前記板材受けパッドの受け部の長手方向に平行で、かつ流れ方向が前記受け部の長手方向に垂直になるように積層された複数枚の中空シートからなる横ストッパが取り付けられていることを特徴とする。
第4の発明は、第1または第2の発明に係る板材搬送用架台を梱包した梱包体であって、
板材を固定した前記板材搬送用架台を載せる底パッドと、
前記板材の表面を保護するための前保護パッドと、
前記板材搬送用架台の側面を保護するサイドパッドと、
前記板材搬送用架台の上面を覆う天パッドと、
前記底パッドと、前記サイドパッドと、前記天パッドとを一体的に固定するために周囲に巻かれたバンドとを備え、
前記底パッド、前記前保護パッド、前記サイドパッドおよび前記天パッドは前記中空シートからなり、
前記前保護パッドは、パッド本体と、前記パッド本体と一体的に形成され、前記パッド本体と直角になるように折り曲げられた庇部とを含み、前記パッド本体は、前記板材を間に挟んで前記支柱本体と対向するように配置され、前記庇部は前記板材搬送用架台の支柱本体に設けられた上蓋と前記第1の板材支えとの間の空間に挿入されていることを特徴とする、梱包体。
第5の発明は、第4の発明において、
中空シートの紙幅方向が床面に垂直で、かつ流れ方向が前記底パッドの短辺と平行になるように積層された複数枚の中空シートからなる桁をさらに含み、
前記底パッドは、第2の発明に係る板材搬送用架台を横に複数台並べて載せることができ、
前記板材は、複数台の前記板材搬送用架台に固定され、前記板材搬送用架台ごとに前記支柱本体と対向して設けられた複数個の前記前保護パッドで保護され、
前記桁は、前記底パッドの両端の底面および複数台の前記板材搬送用架台の各支柱本体の位置に対応する前記底パッドの底面に設けられていることを特徴とする。
上記第1の発明によれば、板材は、支柱本体に取り付けられた第1および第2の板材支えによってその表面が支えられ、支柱底部によってその下端が支えられた状態で、第1の板材支えと、支柱本体または板材とによって形成される角部を利用して巻いた固定部材により、板材搬送用架台に固定される。これにより、サイズの異なる複数枚の板材をしっかりと固定することができる。また、横幅の狭い板材を搬送中に移動しにくくなるように固定することができるので、板材が横方向に動いて割れたり傷ついたりすることを防止できる。また、固定部材は、対角線方向の角部を利用してたすき掛けに巻くので、必要な固定部材の長さは、板材の横幅よりも短くなる。このため、作業者は、固定部材を巻く際に、板材搬送用架台の周囲を動き回る必要がないので、作業性が大幅に向上する。また、固定部材の使用量も少なくなるので、搬送時のコストを低減することができる。
上記第2の発明によれば、板材搬送用架台を構成する各構成部材は中空シートからなるので、板材を目的地まで搬送する際に使用した板材搬送用架台を元の場所に送り返すことなく搬送先で廃棄することができる。これにより、板材搬送用架台を元の場所に送り返すための搬送コストを削減することができるとともに、保管場所の確保も不要になる。また、中空シートからなる構成部材を組み合わせて組み立てるので、必要な時に、必要な場所で、必要な台数を短時間で準備することができる。これにより、板材を搬送する直前まで、支柱支えのみを固定した組み立て前の中空シートの状態で積み重ねて保管しておくことができるので、広い保管場所を必要としない。さらに、支柱本体の側面部の内側に支柱固定部を挿入し、第2の板材支えの少なくとも下面を、支柱本体と支柱固定部に設けられた切込みに差し込むことにより、支柱本体は支柱底部と直角になるように固定された状態を維持して、ガラス板を支えることができる。また、載置台は支柱本体に向かって高さが低くなるように傾斜しているので、載置台に支えられている板材は前方に動いて載置台から落ちにくくなる。
上記第3の発明によれば、載置台よりも長さの長い板材受けパッドによって、板材の下端全体を支えるので、板材を安定して支えることができる。また、板材受けパッドを載置台に固定するために差し込まれた第2のストッパは、板材受けパッド上の板材が前方に移動して板材受けパッドから落ちないようにしている。さらに、板材受けパッドの両端に横ストッパが貼り付けられているので、板材受けパッドに支えられている板材が板材受けパッドの長手方向に移動して板材受けパッドから落ちないようにしている。また、横ストッパは、中空シートの紙幅方向が板材受けパッドの受け部の長手方向に平行で、かつ流れ方向が受け部の長手方向に垂直になるように複数枚の中空シートが積層されている。これにより、板材が横方向に移動しようとして横ストッパを押しても、横ストッパは変形しにくく、板材をしっかり固定することができる。
上記第4の発明によれば、板材を固定した板材搬送用架台を梱包した梱包体において、板材の表面を保護するために設けられた前保護パッドの庇部を、板材搬送用架台の支柱本体に設けられた上蓋と前記第1の板材支えとによって挟まれた空間に挿入することにより、前保護パッドが搬送中に支柱本体から外れにくくして板材の表面をより確実に保護する。また、梱包体に巻かれたバンドを作業者が手で持つことにより、作業者は梱包体を移動させることができる。さらに、梱包体を構成する底パッド、前保護パッド等の構成部材は中空シートからなるので、板材を目的地まで搬送する際に使用したこれらの構成部材も板材搬送用架台とともに廃棄することができる。
上記第5の発明によれば、複数台の板材搬送用架台を横に並べ、各板材搬送用架台の支柱本体と対向するように前保護パッドをそれぞれ設けることによって、大きな板材の表面を保護した状態で搬送することができる。また、底パッドの底面の荷重がかかりやすい位置に桁を設けることにより、底パッドと床面との間にフォークリフトのフォークを差し込むことが可能な空間を設ける。これにより、梱包体をフォークリフトで移動させることができる。また、桁は、中空シートの紙幅方向が床面に垂直で、かつ紙幅方向が前記底パッドの短辺と平行になるように複数枚の中空シートが積層されている。このため、板材が固定された板材搬送用架台を載せた状態の梱包体を長時間保管しておいても、板材の重量によって底パッドや桁が変形することはない。
本発明の第1の実施形態に係る板材搬送用架台の構成を示す斜視図である。 図1に示す板材搬送用架台に複数枚のガラス板を固定した状態を示す斜視図である。 図1に示す板材搬送用架台の支柱本体および支柱底部を組み立てる前の図である。 図1に示す板材搬送用架台を組み立てるまでの手順を示す図である。 図1に示す板材搬送用架台を組み立てるまでの手順を示す図であって、図4に続く手順を説明するための図である。 図1に示す板材搬送用架台を組み立てるまでの手順を示す図であって、図5に続く手順を説明するための図である。 段ボールの基本的な構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る宅配便仕様の梱包体を組み立てるまでの手順を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る宅配便仕様の梱包体を組み立てるまでの手順であって、図8に続く手順を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る宅配便仕様の梱包体を組み立てるまでの手順であって、図9に続く手順を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る宅配便仕様の梱包体を組み立てるまでの手順であって、図10に続く手順を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るフォークリフト仕様の梱包体の外観を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るフォークリフト仕様の梱包体の底パッド上の2台の板材搬送用架台にガラス板を固定した状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るクレーン仕様の梱包体をクレーンで吊り上げている状態を示す斜視図である。 主要な構成部材である底板および複数本の傾斜材が段ボールによって形成された従来の板材運搬用台の斜視図である。
ガラス板等の板材が固定された板材搬送用架台を梱包した梱包体をトラックに積載したり、トラックから降ろしてから運んだりする場合に、梱包体を作業者が手に持って運ぶ場合、フォークリフトを使用する場合、およびクレーンを使用する場合がある。それぞれの場合において使用される板材搬送用架台および梱包体の適切な形状が異なる。そこで、それぞれの場合について順に説明する。
なお、本明細書では、梱包体を、作業者が手に持って移動させる場合を「宅配便仕様」、フォークリフトを使用して移動させる場合を「フォークリフト仕様」、クレーンを使用して移動させる場合を「クレーン仕様」ということがある。
また、宅配便仕様とするか、フォークリフト仕様またはクレーン仕様とするかは、作業者が1人で運ぶことができる梱包体の重量によって決まる。例えば、宅配便仕様の梱包体は1人の作業者が手に持って運ぶことを想定している。このため、宅配便仕様の梱包体は、ガラス板のサイズにもよるが、ガラス板の枚数が約5枚以下まで、または重さが約30kg以下に制限される。逆に、フォークリフト仕様またはクレーン仕様の梱包体は、作業者が手に持って運ぶことはないので、ガラス板の枚数が約6枚以上、または重さが約30kg以上の場合に使用されることを想定しているが、これらは適宜変更してもよい。
<1.第1の実施形態>
本実施形態では、宅配便仕様の板材搬送用架台およびその梱包体について説明する。
<1.1 板材搬送用架台>
図1は、板材搬送用架台10の構成を示す斜視図である。板材搬送用架台10は、ガラス板100等の板材をトラック等に積載して搬送する際に、ガラス板100を固定するために使用される架台である。図1に示すように、板材搬送用架台10は、支柱本体20と、支柱本体20と一体的に形成された支柱底部50と、支柱本体20に取り付けられた上ガラス支え(「第1の板材支え」ともいう)30および下ガラス支え(「第2の板材支え」ともいう)40と、支柱底部50に取り付けられたガラス受けパッド(「板材受けパッド」ともいう)60とを含み、それらはいずれも段ボールによって形成されている。
支柱本体20は、床面から垂直に立ち上がっている支柱であり、支柱底部50と一体的に形成されている。支柱本体20は、長方形の形状をした背面部21と、背面部21の左右に形成され、背面部21と直角になるように前方に折り曲げられた側面部22とを含む。左右の側面部22は、上端から下端に向かって幅が広くなるように形成されている。側面部22には、所定の間隔を隔てて、傾斜している端部から横方向にそれぞれ4個の切込み(図示しない)が設けられている。
背面部21の上端には、背面部21と一体的に形成された上蓋23が前方に突き出すように折り曲げられている。上蓋23の左右に設けられた固定部24は、左右の側面部22の上端にそれぞれ重なるように折り曲げられ、テープでそれぞれの側面部22に固定されている。このようにして、支柱本体20から前方に直角に突き出した上蓋23が形成されている。
上ガラス支え30および下ガラス支え40はそれぞれ、ガラス板100の表面を支える受け面31、41と、その両側に設けられた折り目に沿って、断面が「コ」の字型になるように折られた上面32、42および下面33、43とからなる。上ガラス支え30と下ガラス支え40は、長手方向が床面に平行になるようにそれぞれ支柱本体20の側面部22に差し込まれている。より詳細には、下ガラス支え40の「コ」の字型の下面43が支柱本体20の側面部22の支柱底部50に最も近い位置に設けられた切込みに差し込まれ、上面42がその上の切込みに差し込まれることによって、下ガラス支え40は支柱本体20に取り付けられている。同様にして、下ガラス支え40が取り付けられた位置から上方に所定の間隔をあけて上ガラス支え30を取り付けるために、その上面32および下面33がそれぞれ側面部22の切込みに差し込まれている。このようにして、上ガラス支え30も、支柱本体20と十字型に交差するように取り付けられる。なお、側面部22に設けられた切込みの長さは、下方から上方に向かって順に短くなるので、上ガラス支え30の受け面31および下ガラス支え40の受け面41はいずれも、側面部22の端部の傾斜に沿って傾斜する平面になる。また、支柱本体20は、支柱底部50に対して直角に折り曲げられた状態を維持するために、下ガラス支え40によって支柱固定部(図示しない)が側面部22に固定されている。この支柱固定部の詳細については後述する。
さらに、左右の側面部22と、上蓋23と、上ガラス支え30の上面32とによって囲まれた空間の一部を埋めるために、上ガラス支え30の上面32に、断面が「コ」の字型の支柱補強パッド25が挿入されている。支柱補強パッド25の高さは、上ガラス支え30の上面32から上蓋23までの高さの約2/3であり、その横幅は左右の側面部22の間にほぼ隙間なく挿入できる程度であることが好ましい。支柱補強パッド25を当該空間に挿入することによって支柱本体20が変形しにくくなる。これにより、ガラス板100に強い力が加わっても、支柱本体20はガラス板100の動きを抑制するので、ガラス板100は移動しにくくなる。
支柱底部50は、左右からそれぞれ2回ずつ巻き込むように折り曲げることによって3重になるように形成され、支柱底部50の中央で接するように形成された左載置台(「第1の載置台」ともいう)51と右載置台(「第2の載置台」ともいう)52とからなる。左右の載置台51、52の高さは、前面が高く支柱本体20に向かって低くなるように傾斜している。また、詳しくは後述するが、左右の載置台51、52の形状を固定するために、支柱底部50の前方から床面に平行に、支柱底ストッパ71(「第1のストッパ」ともいう)が差し込まれている。これにより、左右の載置台51、52は、折り曲げられた形状をそれぞれ維持することができる。また、左右の載置台51、52は、段ボールを巻き込むように折り曲げて形成されているので、クッション性を有する。これにより、左右の載置台51、52によってガラス板100の底辺を支えているときに外部から衝撃を受けても、当該衝撃は緩和されるので、ガラス板100は割れにくくなる。また、支柱底ストッパ71は、左右の載置台51、52の形状を維持するだけでなく、クッション性をより高める効果も有する。なお、左右の載置台51、52をまとめて載置台ということがある。
下ガラス支え40と支柱底部50との間に、長手方向に2つ折りにされたガラス受けパッド60が下ガラス支え40に沿って左右に延びている。この2つ折りにされたガラス受けパッド60の一方を受け部61といい、他方を支持部62という。受け部61はガラス板100の底辺を支える。受け部61の表面の両端には、直方体の形状をした横ガラスストッパ(「横ストッパ」ともいう)65がそれぞれ貼り付けられている。2つの横ガラスストッパ65は、支持部62と接する位置から受け部61の前端よりも支持部62に近い位置まで、受け部61の左右の端部に沿って延びている。これらの横ガラスストッパ65は、板材搬送用架台10に固定されたガラス板100が搬送中に板材搬送用架台10に対して横方向に動き、ガラス受けパッド60から落ちないようにしている。
また、受け部61の裏面にも、横ガラスストッパ65と同じ形状の積層緩衝材(図示しない)が貼り付けられている。積層緩衝材は、ガラス受けパッド60を支柱底部50に取り付けたときに、支柱底部50と重ならないようにするため、ガラス受けパッド60の左右の端部近くの裏面にそれぞれ2個ずつ貼り付けられている。なお、積層緩衝材の個数は、ガラス受けパッド60の長さに応じて適宜変更してもよい。これらの積層緩衝材は外部から与えられた衝撃を緩和し、ガラス受けパッド60に載せられたガラス板100を割れにくくしている。また、積層緩衝材の高さは支柱底部50の高さとほぼ同じにしているので、ガラス受けパッド60は、左右の載置台51、52だけでなく、積層緩衝材によっても支えられる。これにより、ガラス受けパッド60は、ガラス板100を安定した状態で支えることができる。なお、これらの横ガラスストッパ65および積層緩衝材は、ガラス受けパッド60に接着剤を用いて予め貼り付けられている。
また、ガラス受けパッド60には、内側に位置する2本の切込み(図示しない)と、それらの外側に位置する2本の切込み74が形成されている。後述するように、ガラス受けパッド60の内側の2本の切込みを、左右の載置台51、52の表面に設けられた切込みと重なるようにガラス受けパッド60を載置台51、52の上に載せる。そして、重なった切込みにガラスストッパ(「第2のストッパ」ともいう)72を差し込むことにより、ガラス受けパッド60が支柱底部50に固定される。このガラスストッパ72も、支柱底ストッパ71と同様に、2つ折りにした段ボールからなり、切込みが設けられたストッパである。これにより、ガラス板100の底辺は、上述のようにガラス受けパッド60の左右の端部に設けられた横ガラスストッパ65によって横方向のずれが防止されるだけでなく、ガラスストッパ72によって前方向のずれも防止される。また、ガラス受けパッド60は折り目に沿って開こうとしても、受け部61が左右の載置台51、52に固定され、支持部62が下ガラス支え40の受け面41で支えられるので、ガラス受けパッド60はそれ以上開くことができず、受け部61と支持部62はほぼ直角に開いた状態を維持する。
支柱本体20の背面には翼状の支柱支え(図示しない)が接着剤によって支柱本体20に接着されている。支柱支えの形状および役割に関する詳しい説明は後述する。
なお、上記説明では、上ガラス支え30および下ガラス支え40の受け面31、41でガラス板100の表面を支えるとしたが、大型の板材搬送用架台10では、上ガラス支え30と下ガラス支え40との間に、上ガラス支え30と同様にして取り付けられた、1または2枚以上のガラス支えをさらに追加してもよい。これにより、より大きなガラス板を板材搬送用架台10にしっかりと固定することができる。
また、上記説明では、ガラス板100の底辺をガラス受けパッド60によって支えているとして説明したが、ガラス受けパッド60をなくし、支柱底部50の左右の載置台51、52によって直接支えてもよい。この場合、ガラス板100の底辺は、支柱底部50の中央付近だけで支えられた状態で固定されるので、ガラス受けパッド60を用いた場合に比べて不安定な状態になるが、板材搬送用架台10の構成をより簡略化することができる。
<1.2 ガラス板の固定>
図2は、板材搬送用架台10に複数枚のガラス板100を固定した状態を示す斜視図である。ガラス板100は、上ガラス支え30および下ガラス40支えの受け面31、41と、ガラス受けパッド60とによって支えられるように載置され、2本のストレッチフィルム(「固定部材」ともいう)90によって板材搬送用架台10に固定されている。図2に示すように、上ガラス支え30は支柱本体20と十字型に交差するように取り付けられているので、一方のストレッチフィルム90は、上ガラス支え30の上面32とガラス板100の右側の側面とによって形成される右上の角部と、上ガラス支え30の下面33とガラス板100の左側の側面とによって形成される左下の角部とを結ぶように巻かれている。他方のストレッチフィルム90は、上ガラス支え30の上面32とガラス板100の左側の側面とによって形成される左上の角部と、上ガラス支え30の下面33とガラス板100の右側の側面とによって形成される右下の角部とを結ぶように巻かれている。このように、対角線方向のそれぞれ形成される2組の角部をそれぞれ利用して、2本のストレッチフィルム90をたすき掛けに巻くことにより、ガラス板100は板材搬送用架台10にしっかりと固定される。
なお、ガラス板100を板材搬送用架台10により確実に固定するためには、さらに、上ガラス支え30と下ガラス支え40との間隙を利用して、ストレッチフィルム90を支柱本体20の周囲に巻いたり、上ガラス支え30よりも上方の支柱本体20の周囲に巻いたりしてもよい。ガラス板100を固定するために使用するストレッチフィルム90は、ポリプロピレン等からなる透明なフィルムである。ストレッチフィルムは力を加えればその力の大きさに応じた長さだけ伸びるので、ガラス板100の形状や大きさによらずしっかりと固定することができる。また、ストレッチフィルム90には、幅が広い帯状のフィルムから狭い紐状のフィルムまで各種のフィルムがある。幅のストレッチフィルムを使用すれば、広い面積によってガラス板100を固定できるので、使用するストレッチフィルムの長さを短くすることができる。
次に、この板材搬送用架台10を利用して搬送可能なガラス板100のサイズについて説明する。ガラス板100を板材搬送用架台10に固定するためにガラス板100を板材搬送用架台10に立て掛けたとき、ガラス板100の縦方向の長さが支柱本体20の上蓋23の位置と同じ長さまたはそれ以上の長さになると、ガラス板100の表面が上蓋23に接触するようになる。この場合、上ガラス支え30および下ガラス支え40の受け面31、41とガラス板100の表面との間に間隙ができるので、ガラス板100を安定した状態で板材搬送用架台10に固定することができない。このため、ガラス板100の縦方向の長さは立て掛けたときに上蓋23の位置よりも下になるような長さでなければならない。
また、ガラス板100の横幅(横方向の長さ)は、ガラス板100を板材搬送用架台10に固定したときに、上ガラス支え30および下ガラス支え40の長手方向(横方向)の端部よりもそれぞれ内側に位置するようなサイズでなければならない。段ボールが衝撃を受けたときに、その箇所がへこんだり変形したりすれば、その箇所のガラス板100が割れたり傷ついたりするので、ガラス板100の横幅を、上ガラス支え30または下ガラス支え40が衝撃を受けたときに変形しやすい部分にガラス板100がかからないような長さにしなければならない。発明者の検討によれば、ガラス板100の横幅は、上ガラス支え30および下ガラス支え40の長さよりも少なくとも片側で約5cm、両側で少なくとも約10cmだけ短くすることが好ましいとわかった。
また、ガラス板100の横幅が支柱本体20の横幅よりも狭い場合には、上ガラス支え30の上面32と支柱本体20とによって形成される2つの角部と、上ガラス支え30の下面33と支柱本体20とによって形成される2つの角部とを利用して、ストレッチフィルム90を対角線方向にたすき掛けに巻く。このようにしてストレッチフィルム90を巻くことにより、ガラス板100を板材搬送用架台10にしっかりと固定することができる。
支柱本体20の背面には翼状の支柱支え80が接着剤によって支柱本体20に貼り付けられている。支柱支え80は、支柱本体20を組み立てたときに、その下端が床面に接した状態で支柱本体20の左右に延びている。支柱支え80を設けることにより、ガラス板100の重量を、支柱本体20の背面だけでなく、左右に延びる支柱支え80の全体でも支えることになるので、支柱本体20にかかる力が軽減される。
上記説明からわかるように、本実施形態の板材搬送用架台10を使用すれば、固定可能なガラス板100のサイズに制限はあるが、サイズの異なる複数枚のガラス板100を、ストレッチフィルム90を使用して固定することができるだけでなく、さらに横幅の異なる複数枚のガラス板100が搬送中に動かないように固定することができる。
また、特許文献1に記載の梱包用パレットや特許文献2に記載の板材運搬用台500の場合と異なり、本実施形態の板材搬送用架台10を使用すれば、ストレッチフィルム90は、対角線方向の角部を利用してたすき掛けに巻くので、必要なストレッチフィルム90の長さは、ガラス板100の横幅よりも短くなる。このため、作業者は、ストレッチフィルム90を巻く際に、梱包用パレット等の周囲を移動する必要がないので、作業性が大幅に向上する。また、ストレッチフィルム90の使用量も少なくなるので、搬送時のコストをさらに低減することができる。
<1.3 板材搬送用架台の組み立て方>
図3は、支柱本体20および支柱底部50を組み立てる前の図である。図3に示すように、支柱本体20の背面部21になる部分21a、側面部22になる部分22a、上蓋23になる部分23a、支柱底部50の支柱固定部53になる部分53a、底面(「本体底面部」ともいう)54になる部分54a、および左右の載置台51、52になる部分51a、52aが一枚の段ボールに型取りされている。支柱本体20になる部分21a〜24aは略台形の形状をしており、背面部21になる部分21aと側面部22になる部分22aとの境界に沿って折り目が形成されている。これらの折り目で側面部22になる部分22aをそれぞれ手前に折り曲げれば側面部22が形成される。左右の側面部22になる部分22aには、それぞれ横方向に切込みが4か所ずつ所定の間隔をあけて設けられている。また、背面部21になる部分21aの上端には、手前に折るための折り目が横方向に形成されている。上蓋23になる部分23aの左右には固定部24になる部分24aが設けられ、固定部24になる部分24aと側面部22になる部分22aとの境界には切込みが設けられている。
背面部21になる部分21aと底面54になる部分54aとの境界には、横方向に折り目が形成されるとともに、背面部21になる部分21aと側面部22になる部分22aとの境界に沿って設けられた折り目は底面54になる部分54aまで延びている。この折り目の左右には、切込みによって分離された支柱固定部53になる部分53aと、左右の載置台51、52になる部分51a、52aがそれぞれ形成されている。支柱固定部53になる部分53aの傾斜は支柱本体20の側面部22になる部分22aの左右の傾斜とほぼ等しくなるように調整されている。また、左右の載置台51、52になる部分51a、52aの底辺は、それぞれ外側に向かって傾斜が大きくなるように切り取られている。これは、後述するように、載置台51、52の前面をきれいに揃えるためである。また、載置台51、52になる部分51a、52aの底辺のいずれにも、切込み57、58が設けられている。後述するように、切込み57はガラス受けパッド60を固定するためのものであり、切込み58は支柱底ストッパ71の切込みとかみ合わせるためのものである。
支柱本体20の背面部21になる部分21aの裏面には、翼の形状をした支柱支え80が接着剤で予め貼り付けられている。より詳細には、支柱支え80の下端は、支柱本体20と支柱底部50の境界になる折り目と一致するように貼り付けられている。これにより、支柱本体20を組み立てたときに支柱支え80の下端が床面に接するようになる。
図4〜図6は、図1に示す板材搬送用架台10を組み立てる手順を示す図である。図4に示すように、左右の側面部22になる部分22aを折り目に沿って手前に折リ曲げて側面部22を形成する。次に、上蓋23になる部分23aを折り目に沿って手前に折り曲げる。上蓋23の左右の固定部24になる部分24aをそれぞれ左右の側面部22の上端と重なるように折り曲げ、固定部24をテープで側面部22の上端に貼り付ける。これにより、支柱本体20の側面部22と上蓋23が形成される。
次に、左右の支柱固定部53がそれぞれ左右の側面部22の内側になるように、折り目に沿って底面54になる部分54aを折り曲げる。さらに、左右の載置台51、52になる部分51a、52aを巻き込むようにそれぞれ2回ずつ内側に折リ曲げることによって、左右の載置台51、52が中央で接する支柱底部50が形成される。各載置台51、52は、前面から奥に向かって高さが低くなるようにするため、折り曲げる際の幅を変えている。この傾斜により、載置台51、52に取り付けられたガラス受けパッド60にガラス板100を載せたときに、ガラス板100が前後に動きにくくなる。
支柱固定部53を側面部22の内側に挿入したとき、図4に示すように、支柱固定部53の切込みは側面部22の最下段の切込みと一致し、その上端は側面部22の下から2段目の切込みよりも少し低い位置になるように支柱固定部53の高さが予め調整されている。
さらに、図5に示すように、折り曲げられた左右の載置台51、52の形状を固定しておくために、前方から床面に平行に支柱底ストッパ71が差し込まれる。支柱底ストッパ71は、段ボールを二つ折りにし、端部から折り目に向かって長い切込み71cが形成されている。支柱底ストッパ71を左右の載置台51、52の内部に差し込むことにより、支柱底ストッパ71の切込み71cは、左右の載置台51、52が接する位置に設けられた切込み58とかみ合う。これにより、左右の載置台51、52の形状が固定される。また、支柱底ストッパ71の切込み71cの長さを長くしているので、支柱底ストッパ71は、支柱本体20の背面部21に到達するまで差し込まれる。これにより、支柱底部50の底面54は、差し込まれた支柱底ストッパ71によって覆われるので、十分な強度を有するようになる。なお、支柱底ストッパ71の代わりに、段ボールを二つ折りにし、折り目側に長い切込みが形成された支持底ストッパを差し込んでもよい。この場合、作業者は支柱底ストッパを片手で、左右の載置台51、52の内部に差し込むことができる。
また、図3に示すように、載置台51、52になる部分51a、52aの底辺は、外側に向かって傾斜が大きくなるように切り取られているので、折り曲げて載置台51、52を形成する際に、載置台51、52になる部分51a、52aの一部が手前に飛び出すことがなくなり、載置台51、52の前面がきれいに揃う。
断面が「コ」の字型になるように折り曲げられた下ガラス支え40および上ガラス支え30を予め準備しておく。図6に示すように、下ガラス支え40の下面43に設けられた切込みが、支柱本体20の側面部22の最下段に設けられた切込みおよび支柱固定部53に設けられた切込みとかみ合うように差し込む。次に、下ガラス支え40の上面42に設けられた切込みが側面部22の下から2番目の切込みとかみ合うように挿入する。これにより、下ガラス支え40が支柱本体20に取り付けられるとともに、支柱固定部53が側面部22に固定されるので、支柱本体20はガラス板100が立て掛けられても支柱底部50に対して直角に曲がった状態を維持できる。なお、支柱固定部53には、下ガラス支え40の下面43だけではなく、上面42ともかみ合うような切込みが設けられていてもよい。
同様にして、上ガラス支え30に設けられた切込みと、支柱本体20の側面部22に設けられた対応する切込みとがそれぞれかみ合うように差し込む。これにより、上ガラス支え30が支柱本体20に取り付けられる。また、上蓋23と上ガラス支え30の上面32と左右の側面部22とによって囲まれた空間の一部を埋めるために、上ガラス支え30の上面32に、断面が「コ」の字型の支柱補強パッド25を挿入する。
次に、表面に横ガラスストッパ65が貼り付けられ、裏面に積層緩衝材66が貼り付けられたガラス受けパッド60を載置台51、52上に固定する。ガラス受けパッド60には、長さの異なる2種類の切込みが左右にそれぞれ2つずつ設けられている。内側の2本の切込み73は、左右の載置台51、52にそれぞれ設けられた切込み57と一致すように設けられているので、それらの切込み73と切込み57が重なるようにガラス受けパッド60を載置台51、52上に置き、ガラスストッパ72を前面から挿入する。これにより、ガラス受けパッド60は、2個のガラスストッパ72によって左右の載置台51、52にそれぞれ固定される。このようにして、図1に示す板材搬送用架台10の組み立てが終了する。
上述のように、支柱本体20と支柱底部50は、1枚の段ボールを折り目に沿って折り曲げることにより組み立てられる。このため、図3に示す形状の段ボールに、予め必要な折り目をつけたり、切込みを設けたりしておき、さらに背面部21になる部分21aに支柱支え80を貼り付けたものを準備しておけば、必要な時に、必要な個数の板材搬送用架台10を短時間で組み立てることができる。また、組み立て前の段ボールは、図3に示すように、支柱支え80が接着された状態の平面であるので、積み重ねた状態で保管しておくことができる。このため、本実施形態の板材搬送用架台10の場合、鋼材を用いて組み立てられた梱包用パレットや、図15に示す板材運搬用台500のように、使用しないときに保管しておく広い場所を確保しておく必要はない。
<1.4 構成部材と段ボールの強度との関係>
図7は、段ボールの基本的な構造を示す図である。図7に示すように、段ボール1は、波形に成型された中芯3(以下「フルート3」ともいう)と、フルート3の両面にそれぞれ貼り付けられた平らな厚紙からなる表ライナ2および裏ライナ4とによって構成されている。段ボール1は、フルート3の波形に垂直な方向(以下「紙幅方向」という)では十分な強度を有するが、波形に平行な方向(以下「流れ方向」という)では折れやすいという特徴がある。図7に示されている断面は紙幅方向から段ボール1を見たときの断面であり、フルート3の波形が流れ方向に成型されていることを示している。
そこで、板材搬送用架台10のうち、特に強度が必要な構成部材については、板材搬送用架台10を組み立てたときに力が加わる方向を考慮して、使用する段ボールの方向を決める必要がある。図1に示すように、支柱本体20の側面部22は立て掛けたガラス板100を支える必要がある。そこで、図3に示すように、段ボールの紙幅方向によってガラス板100を支えるために、側面部22では、紙幅方向が床面に対して平行な方向(横方向)になるように形成されている。背面部21は側面部22と一体的に形成されるので、背面部21でも段ボールの紙幅方向が横方向になるように形成されている。背面部21と一体的に形成される上蓋23は、段ボールの紙幅方向が背面部21と平行になるように手前に向かって折り曲げられる。また、支柱支え80は支柱本体20を支えるので、支柱本体20を組み立てたときに段ボールの紙幅方向が床面に垂直な方向になるように背面部21に貼り付けられている。
一方、上ガラス支え30および下ガラス支え40は、立て掛けたガラス板100の表面を支える必要がある。そこで、図6に示すように、段ボールの紙幅方向がそれぞれの長手方向(床面に平行な方向)になるように形成されている。また、ガラス受けパッド60の受け部61は、ガラス板100の底辺全体を支える必要があるので、その長手方向が段ボールの紙幅方向になるように形成されている。なお、図3および図6の切欠き部に記載された線は、段ボールの紙幅方向を示している。
また、横ガラスストッパ65および積層緩衝材66はいずれも段ボールの紙幅方向を同じ方向に揃えて積層された複数枚の段ボールからなる同じサイズの直方体である。しかし、横ガラスストッパ65はガラス板100が下ガラス支え40に沿って横方向に移動しないようにするためのストッパであるのに対し、積層緩衝材66はガラス板100に対して下方(床面に垂直な方向)から加えられる衝撃を緩和するための部材であり、力が加わる方向は両者で異なる。そこで、横ガラスストッパ65では、段ボールの紙幅方向がガラス受けパッド60の受け部61の長手方向と平行に、かつ流れ方向が受け部61の長手方向と直交するように受け部61の表面に貼り付けられている。したがって、板材搬送用架台10の側面から横ガラスストッパ65の断面を見れば、段ボールのフルートの波形が見える。これにより、ガラス板100が横方向に動こうとして横ガラスストッパ65を押しても、横ガラスストッパ65は折れにくいので、ガラス板100は動かないようにガラス受けパッド60上にしっかり固定される。
一方、積層緩衝材66は、段ボールの紙幅方向が床面と垂直になり、かつ流れ方向が受け部61の長手方向と直交するように、受け部61の裏面に貼り付けられている。したがって、板材搬送用架台10の下方から積層緩衝材66を見れば、段ボールのフルートの波形が見える。このように、積層緩衝材66は、横ガラスストッパ65と同じサイズの直方体であるが、横ガラスストッパ65と同じ状態から90度回転させた状態で受け部61貼り付けられている。これにより、積層緩衝材66は、下方から加えられる衝撃に対して折れにくくなり、衝撃を緩和する。このため、ガラス板100は割れたり傷ついたりしないように保護される。なお、図6の右端には、横ガラスストッパ65および積層緩衝材66をガラス受けパッド60の一部とともに拡大した図が記載され、これらの図の切欠き部に記載された線は段ボールの紙幅方向を示している。
<1.5 梱包体の組み立て方法>
次に、板材搬送用架台10を梱包して梱包体を組み立てるまでの手順を説明する。図8〜図11は、梱包体200を組み立てるまでの手順を説明するための図である。図8に示すように、組み立てた板材搬送用架台10を底パッド110内に配置する。次に、図9に示すように、複数枚のガラス板100を順に板材搬送用架台10に載せる。このとき、ガラス板同士が直接接触して傷がつかないようにするために、各ガラス板の間に緩衝材(図示しない)を挟む。ガラス板100の底辺はガラス受けパッド60で支えられ、ガラス板100の表面は上ガラス支え30および下ガラス支え40の受け面31、41によって支えられる。次に、上ガラス支え30の上面32または下面33と、ガラス板100の両側の側面とによって対角線方向に形成される2組の角部を利用して、2本のストレッチフィルム(図示しない)をそれぞれたすき掛けに巻くことにより、載置された複数枚のガラス板100を板材搬送用架台10に固定する。
次に、ガラス板100の表面を保護するために、ガラス板100を挟んで支柱本体20と対向するように前保護パッド120を取り付ける。前保護パッド120は、前方に突き出した庇部122と、当該庇部122とほぼ直角になるように折り曲げられたパッド本体121とからなる。庇部122は、その両側端をそれぞれ内側に2回ずつ折り曲げられることによって、断面が「コ」の字型であって厚みを有する形状になっている。このような形状の庇部122を、板材搬送用架台10の上蓋23と支柱補強パッド25とに挟まれた空間に挿入する。これにより、上蓋23と支柱補強パッド25とによって挟まれた空間に、さらに前保護パッド120の庇部122が挿入されるので、上蓋23と上ガラス支え30の上面32によって挟まれた空間の空きスペースはほぼなくなる。これにより、板材搬送用架台10に大きな衝撃が与えられた場合にも、支柱本体20は、支柱補強パッド25と前保護パッド120の庇部122とによって補強されているので変形しにくくなり、ガラス板100をしっかりと固定することができる。
また、前保護パッド120のパッド本体121の左右の端部123もその長手方向に延びる折り目によってそれぞれ内側に折り曲げられている。このため、左右の端部123をガラス受けパッド60に設けられた外側の切込み74にそれぞれ差し込むことにより、前保護パッド120は板材搬送用架台10に固定される。
支柱本体20の上蓋23が長く前方に突き出し、さらに前保護パッド120の庇部122も上蓋23の裏面と接するように前方に長く突き出している。この場合、パッド本体121を構成する段ボールの紙幅方向は床面に対して垂直な方向である。庇部122は、パッド本体121の上部を折り曲げることによって形成されるので、庇部122を構成する段ボールの紙幅方向はパッド本体121から上蓋23に向かって突き出す方向である。これにより、支柱本体20の上蓋23の裏面と接するように前保護パッド120の庇部122を挿入したとき、上蓋23は庇部122を上からしっかりと押さつけることができる。このため、ガラス板100を搬送中に前保護パッド120が外れにくくなり、ガラス板100の表面を確実に保護することができる。
図10に示すように、前保護パッド120を取り付けた後に、板材搬送用架台10の左右からそれぞれサイドパッド130を差し込む。これらのサイドパッド130の周囲の長さの和は、底パッド110の周囲の長さよりも長いため、左右から差し込まれたサイドパッド130は、支柱本体20の背面部21の表面および前保護パッド120の表面でそれぞれ重なる。このようなサイドパッド130を差し込むことにより、ガラス板100を横方向からの衝撃から保護することができる。
次に、天パッド140を上方から被せる。これにより、サイドパッド130は天パッド140の内側に差し込まれ、抜けないように固定される。図11に示すように、天パッド140と底パッド110にサイドパッド130が差し込まれた状態を保つために、それらの周囲に少なくとも2本以上のバンド150を巻きつける。このようにして、ガラス板100が固定された板材搬送用架台10を含む梱包体200の組み立てが終了する。この梱包体200は宅配便仕様であり、作業者が1人で梱包体200をトラックに積み込んだり、トラックから降ろしたりする際には、作業者はこのバンド150を手に持って梱包体200を持ち上げたり運んだりする。さらに、梱包体200を構成する底パッド110、前保護パッド120、サイドパッド130および天パッド140は段ボールからなるので、ガラス板100を目的地まで搬送した後にこれらの構成部材を板材搬送用架台10とともに廃棄することができる。
<1.6 効果>
本実施形態によれば、上ガラス支え30の上面32および下面33と、支柱本体20またはガラス板100の側面とによって対角線方向に形成される2組の角部を利用して、ストレッチフィルム90を対角線方向に巻くことにより、ガラス板100は板材搬送用架台10に固定される。これにより、サイズの異なる複数枚のガラス板100をしっかりと固定することができる。さらに横幅の狭いガラス板100が搬送中に動きにくくなるように固定することができるので、ガラス板100が横方向に動いて割れたり傷ついたりすることを防止できる。
また、ストレッチフィルム90は、対角線方向の角部を利用してたすき掛けに巻くので、必要なストレッチフィルム90の長さは、ガラス板100の横幅よりも短くなる。これにより、作業者は、ストレッチフィルムを巻く際に、板材搬送用架台10の周囲を動き回る必要がなくなり、作業性が大幅に向上する。また、ストレッチフィルムの使用量も少なくなるので、搬送時のコストを低減することができる。さらに、ストレッチフィルム90は、加えられた力に応じた長さだけ伸びるので、外部から力を加えられてもガラス板100を板材搬送用架台10にしっかりと固定することができる。
また、板材搬送用架台10は段ボールによって構成されているので、目的地まで板材を搬送する際に使用した板材搬送用架台10は、元の場所に送り返すことなく廃棄される。これにより、板材搬送用架台10を元の場所に送り返すための搬送コストを削減することができるとともに、保管場所の確保も不要になる。また、鋼材からなる板材搬送用架台の場合は、常に現在の位置を管理しておく必要があったが、板材搬送用架台10はガラス板100の搬送後に搬送先で廃棄されるのでその管理が不要になった。
また、板材搬送用架台10は、段ボールからなる構成部材を組み合わせるだけで組み立てられるので、必要な時に、必要な場所で、必要な台数を短時間で準備することができる。これにより、板材を搬送する直前まで、支柱支え80が接着されただけの組み立て前の段ボールの状態で積み重ねて保管しておくことができるので、広い保管場所を確保しておく必要がない。
さらに、支柱本体20の側面部22の内側に支柱固定部53を挿入し、下ガラス支え40の下面43を、支柱本体20と支柱固定部53に設けられた切込みに差し込むことにより、支柱本体20は支柱底部50と直角になるように固定された状態を維持して、ガラス板100を支えることができる。
<2.第2の実施形態>
本実施形態では、フォークリフト仕様の板材搬送用架台およびその梱包体について説明する。
本実施形態に係るフォークリフト仕様の板材搬送用架台およびその梱包体の構成の多くは、宅配便仕様の構成とそれぞれ共通している。そこで、以下の説明では、宅配便仕様の構成と共通する構成についてはその説明を省略または簡単に行い、主として異なる構成について説明する。
まず、板材搬送用架台について説明する。図6に示す宅配便仕様の板材搬送用架台10のガラス受けパッド60と同様に、本実施形態のガラス受けパッド60でも、受け部61の表面の両端に横ガラスストッパ65が貼り付けられているが、裏面に貼り付けられた積層緩衝材66はなくてもよい。本実施形態では、後述するように、底パッド110の底面に桁160が貼り付けられており、この桁160が外部からの衝撃からガラス板100を保護するからである。なお、第1の実施形態の場合と同様に、裏面に積層緩衝材66が貼り付けられたガラス受けパッド60を使用した場合には、底パッド110の底面に貼り付けられた桁160と、ガラス受けパッド60の受け部61の裏面に貼り付けられた積層緩衝材66とによって、ガラス板100は外部から与えられる衝撃からより確実に保護される。
図12は、フォークリフト仕様の梱包体200の外観を示す斜視図である。図12に示すように、梱包体200が宅配便仕様の梱包体200と異なるのは、底パッド110の底面にさらに桁160が貼り付けられていることである。桁160は、外部から加えられる衝撃を緩和するだけではなく、フォークリフトを差し込むための空間を確保している。このような桁160は、底パッド110に収納されたガラス板100と直交する方向に貼り付けられ、底パッド110の短辺の長さと同じ長さを有する直方体である。桁160は、各段ボールの面が床面に対して垂直になるように複数枚の段ボールを積層して接着したもので、底パッド110の底面に貼り付けられている。
底パッド110の底面には、少なくとも3個の桁160が予め貼り付けられている。そのうちの2個は、底パッド110の長手方向の両端に底パッド110の短辺に沿ってそれぞれ貼り付けられており、残りの1個は、ガラス板100の重量が最もかかる、板材搬送用架台10の支柱本体20の位置に対応する底パッド110の底面に貼り付けられている。また、桁160は、段ボールの紙幅方向が床面に垂直で、かつ流れ方向が前記底パッドの短辺と平行になるように複数枚の段ボールを積層した直方体からなる。したがって、梱包体200の下方から桁160を見れば、段ボールのフルートの波形が見える。このため、ガラス板100が固定された板材搬送用架台10を載せた状態の梱包体を長時間保管しておいても、ガラス板100の重量によって底パッド110や桁160が変形することはない。なお、図12の下部には、桁160を拡大した図が記載され、その切欠き部に記載された線は段ボールの紙幅方向を示している。
<2.1 変形例>
上記実施形態では、板材搬送用架台10を1台だけ搬送するための梱包体200について説明した。この場合、板材搬送用架台10を使用して搬送可能なガラス板100のサイズは、上述のように、上ガラス支え30および下ガラス支え40の長さよりも短い長さに限定される。しかし、より長いガラス板100を搬送したい場合がある。この場合、図1に示す板材搬送用架台10を横に複数台に並べることにより、上ガラス支え30および下ガラス支え40の長さを実質的に長くすることができるので、それに応じて搬送可能なガラス板100のサイズも大きくすることができる。
図13は、フォークリフト仕様の梱包体200の底パッド110上の2台の板材搬送用架台10にガラス板100を固定した状態を示す斜視図である。図13に示すように、2台の板材搬送用架台10を横方向に並べるので、底パッド110の長手方向の長さもそれに応じて長くなっている。このように、2台の板材搬送用架台10を横に並べることにより、より長いガラス板100を搬送することができる。なお、ガラス板100の重量によって底パッド110が変形しないように、底パッド110の底面に少なくとも4個の桁160を予め貼り付けておく必要がある。桁160の個数を4個とした場合、図13に示すように、それらは底パッド110の長手方向の両端の底面と、各板材搬送用架台10の支柱本体20の中央のそれぞれに対応する位置の底面とにそれぞれ貼り付けられる。なお、桁160は、第2の実施形態において説明した桁160と同じ構造であるので、その説明は省略する。
また、隣接する板材搬送用架台10A、10Bが底パッド110内で横方向に移動し、一方の板材搬送用架台10Aの上ガラス支え30Aおよび下ガラス支え40Aが、他方の板材搬送用架台10Bの上ガラス支え30Bおよび下ガラス支え40Bにそれぞれはまり込むことによって、上ガラス支え30A、30B同士および下ガラス支え40A、40B同士がそれぞれ重なり、これらの板材搬送用架台10A、10Bに固定されていたガラス板100が割れたり傷ついたりする場合ある。このため、図13に示すように、隣接する板材搬送用架台10A、10Bの間に仕切り板125を挿入してもよい。仕切り板125は、台形の形状をした板であって、縦方向の一方の辺は上底から下底に向かって外向きに傾斜し、他方の辺は上底から下底に向かって垂直になるように形成されている。傾斜している辺の傾斜角は、上ガラス支え30A、30Bの受け面31A、31Bおよび下ガラス支え40A、40Bの受け面41A、41Bによって形成される傾斜と同じ角度になるように形成されている。このような仕切り板125を、傾斜している辺が上ガラス支え30A、30Bの受け面31A、31B側になるように、隣接する板材搬送用架台10A、10Bの間に挿入する。これにより、隣接する板材搬送用架台10A、10Bが仕切り板125によって分離されるので、それらが底パッド110内で横方向に移動しても、上ガラス支え30A、30B同士および下ガラス支え40A、40B同士がそれぞれ重なることを防止される。このため、ガラス板100が割れたり傷ついたりすることがなくなる。このとき、仕切り板125の傾斜している辺の表面は、上ガラス支え30A、30Bの受け面31A、31Bおよび下ガラス支え40A、40Bの受け面41A、41Bと同一平面になるので、ガラス板100を板材搬送用架台10A、10Bに固定する際に、仕切り板125が障害になることはない。
このような2台の板材搬送用架台10A、10Bを横に並べた梱包体の組み立て方法について簡単に説明する。まず、4個の桁160が貼り付けられた底パッド110に、2台の板材搬送用架台10A、10Bを横方向に並べて配置する。次に、2台の板材搬送用架台10A、10Bの間に仕切り板125を挿入し、複数枚のガラス板100を2台の板材搬送用架台10A、10Bに載せる。ガラス板100の側面と、上ガラス支え30Aの上面32Aおよび上ガラス支え30Bの下面33Bによって形成される4個の角部を利用してストレッチフィルム(図示しない)を対角線方向に巻くことにより固定する。より詳細には、板材搬送用架台10Aの上ガラス支え30Aの上面32Aとガラス板100の左側の側面によって形成される左上の角部と、板材搬送用架台10Bの上ガラス支え30Bの下面33Bとガラス板100の右側の側面によって形成される右下の角部とを結ぶように1本目のストレッチフィルムを巻く。同様にして、板材搬送用架台10Aの上ガラス支え30Aの下面33Aとガラス板100の左側の側面によって形成される左下の角部と、板材搬送用架台10Bの上ガラス支え30Bの上面32Bとガラス板100の右側の側面によって形成される右上の角部を結ぶように2本目のストレッチフィルムを巻く。なお、4個の桁160は、底パッド110の両端と、板材搬送用架台10A、10Bの各支柱本体20A、20Bに対応する底パッド110の位置にそれぞれ貼り付けられているが、4個以上の桁160が貼り付けられていてもよい。
次に、板材搬送用架台10A、10Bの支柱本体20A、20Bとそれぞれ対向する位置に、それぞれ前保護パッド120A、120Bを取り付ける。これにより、ガラス板100の表面を保護した状態でガラス板100を搬送することができる。
次に、左右から2枚のサイドパッドをそれぞれ挿入し、底パッド110に差し込む。最後に天パッドを上方から被せる。これにより、2枚のサイドパッドは天パッドの内側に差し込まれ、抜けないように固定される。天パッドと底パッド110にサイドパッドが差し込まれた状態を保つために、それらの周囲に少なくとも2本のバンドを巻く。このようにして、サイズの大きなガラス板100が固定された2台の板材搬送用架台10A、10Bを含む梱包体の組み立てが終了する。このような梱包体の各桁160の間にフォークを差し込んで梱包体を運ぶ。
なお、本変形例では、2台の板材搬送用架台10A、10Bを横に並べて大きなサイズのガラス板100を搬送する場合について説明した。しかし、より大きなサイズのガラス板を搬送するために、3台またはそれ以上の台数の板材搬送用架台を横に並べた梱包体としてもよい。
<3.第3の実施形態>
本実施形態では、クレーン仕様の板材搬送用架台10およびその梱包体200について説明する。
本実施形態に係るクレーン仕様の板材搬送用架台10の構成は、フォークリフト仕様の板材搬送用架台10の構成と同一であるため、その説明を省略する。また、本実施形態に係るクレーン仕様の梱包体200の構成の多くも、フォークリフト仕様の梱包体200の構成と同じである。そこで、本実施形態に係る梱包体200の説明では、フォークリフト仕様の梱包体200と共通する構成についてはその説明を省略または簡単に行い、主として異なる構成について説明する。
梱包体200は、ガラス板が固定された板材搬送用架台と、板材搬送用架台を載せた底パッド110と、底パッド110に左右からそれぞれ挿入される2枚のサイドパッド130と、サイドパッド130を差し込む天パッド140とを順に組み合わせることによって組み立てられ、それらを固定するために、梱包体200の周囲に2本のバンド150が巻かれている。
本実施形態では、このような梱包体200をクレーンで吊り上げて移動させる場合について説明する。図14は、クレーン仕様の梱包体200をクレーンで吊り上げている状態を示す斜視図である。図14に示すように、梱包体200には、2本のロープ180がかけられ、2本のロープ180は梱包体200の上方でクレーンのフック(図示しない)に引っかけることができるように1つにまとめられている。より詳細には、梱包体200の底パッド110の底面に貼り付けられた隣接する桁160と桁160間の床面に2個のロープ受け170が1個ずつ配置され、各ロープ受け170にロープ180が1本ずつ通されている。また、これらのロープ180は天パッド140の表面に置かれた2個のロープ受け170をそれぞれ介して、梱包体200の上方で1つにまとめられている。なお、桁160は、第2の実施形態において説明した桁160と同じ構造であるので、その説明は省略する。
ロープ受け170は、断面が「コ」の字型に折り曲げられた形状であって、段ボールの紙幅方向がロープ受け170の長手方向になるように、複数枚(通常は4〜5枚)の段ボールを曲げた状態で積層し、接着剤で接着されている。このため、ロープ受け170の長手方向から三角形の切込みの断面を見れば、段ボールのフルートの波形が見える。このロープ受け170の溝底部171の両端に、それぞれ三角形の切込みが設けられている。これらの三角形の切込みは、その頂点が対向するように設けられており、一方の三角形の頂点から他方の三角形の頂点までの長さは、底パッド110の短辺の長さと同じになるように形成されている。このため、梱包体200をロープ180によって吊り上げた状態では、ロープ受け170の両端はそれぞれ天パッド140および底パッド110からはみ出している。
また、ロープ受け170はロープ180によって長手方向に力を受けるが、ロープ受け170は長手方向に十分な強度を有するので、ロープ180から長手方向の力を受けても変形しにくい。なお、図14の下部および右下部には、ロープ受け170を拡大した図が記載され、その溝底部171の切欠き部に記載された線は段ボールの紙幅方向を示している。また、ロープ受け170の溝底部171の両端の切込みの形状は、安定した状態でロープ180を保持できる窪みであればよく、三角形に限定されない。
梱包体200にロープ180をかける際には、予めロープ180を通したロープ受け170を、溝底部171を上にして、隣接する桁160と桁160の間の空間を通す。これにより、ロープ180を通した状態のロープ受け170が床面に置かれる。この状態で、クレーンで梱包体200を吊り上げると、底パッド110側ではロープ受け170の溝底部171が底パッド110の底面と接触し、ロープ180はロープ受け170の両端の切込みからそれぞれ上方に向かって延び、さらに天パッド140上に溝底部171を下にして置かれたロープ受け170の切込みを通ってクレーンのフックまで延びている。
このとき、ロープ180は、クレーンのフックを頂点とし、底パッド110の底面の2本のロープ受け170で挟まれた四角形の領域を底面とする四角錐を形成し、天パッド140上の2個のロープ受け170はこの四角錐の2つの斜辺を水平に結ぶ線上に位置する。このようにしてクレーンで梱包体200を吊り上げることにより、梱包体200をトラックに積載したり、トラックから降ろして目的地まで運んだりすることができる。
なお、上記説明では、2本のロープ180が近づきすぎないように離しておくために、天パッド140の上面にも2個のロープ受け170を配置した。しかし、天パッド140の上面に配置した2個のロープ受け170はなくても、梱包体200をクレーンで吊り上げることができる。
<4.その他>
上記各実施形態では、板材搬送用架台10および梱包体200の組み立てに使用する段ボールは、例えば規格がK6W/Fの段ボールを使用する。この段ボールは、厚みが8ミリのダブルフルート構造であるので、強い強度を有している。しかし、この段ボールの代わりに、より強い強度の強化ダンボールを使用してもよく、あるいはこれらの紙製の段ボール(紙段ボール)の代わりに、ポリプロピレン等の樹脂製であって、紙段ボールと同じ中空構造を有するプラスチック段ボールを使用してもよい。プラスチック段ボールは、紙段ボールと比較して、耐水性、耐薬品性、耐久性等の点で優れているという特徴を有する。プラスチック段ボールを使用して組み立てた板材搬送用架台および梱包体も、上記各実施形態において説明した板材搬送用架台10および梱包体200と同様にして組み立てられ、また組み立て後も板材搬送用架台10および梱包体200と同様の効果を奏する。このように、本発明の板材搬送用架台および梱包体は、紙段ボールやプラスチック段ボールのように、折り曲げ可能であって中空構造を有するシートを用いて組み立てられる。そこで、本明細書では、段ボールおよびプラスチック段ボールのように、折り曲げ可能であって中空構造を有するシートをまとめて「中空シート」ということがある。
また、上記各実施形態では、ガラス板100を板材搬送用架台10に固定するために、ストレッチフィルム90を使用すると説明した。ストレッチフィルム90は、力を加えられると加えられた力に応じた長さだけ伸びるという特性を有する。しかし、ストレッチフィルム90は、弾性体ではないので、加えられる力がなくなっても元に戻ることはない。このため、ガラス板100に衝撃が加わることによってストレッチフィルム90が伸び、そのガラス板100に加わる力がなくなれば、その後ガラス板100は緩く巻かれたストレッチフィルム90によって固定された状態になる。そこで、ストレッチフィルム90の代わりに、ゴム等の弾性体からなる紐を使用してガラス板100を板材搬送用架台10に固定してもよい。弾性体からなる紐は加えられる力に応じて伸びたり縮んだりするので、衝撃が加わることによって伸びてもすぐに元に戻る。このように、弾性体からなる紐でガラス板100を固定すれば、ガラス板100をより確実に板材搬送用架台10に固定することができる。
さらに、上記各実施形態では、板材搬送用架台10は段ボールによって形成されているとした。しかし、板材搬送用架台は鋼材等によって構成されていてもよい。この場合、板材搬送用架台を、ガラス板の搬送直前に短時間で組み立てたり、ガラス板の搬送後に搬送先で廃棄したりすることができず、また広い保管場所を確保しておく必要がある。しかし、従来の梱包用パレット等と異なり、鋼材によって形成された板材搬送用架台もサイズの異なる複数枚のガラス板を固定した場合にも各ガラス板をしっかり固定できる等、その他の効果は段ボールによって形成された板材搬送用架台10と同じである。
<5.実施形態の記載に基づく付記事項>
上記各実施形態に記載の事項を上位概念化した事項を付記事項として以下に記載する。
<5.1 付記事項1>
付記事項1に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記支柱底部の前記載置台は、隣接して形成された第1および第2の載置台を含み、
前記第1および第2の載置台は、支柱底部となる部分を巻き込むように折り曲げて形成され、前記第1および第2の載置台の境界に設けられた切込みに、前記本体底面部を覆って前記背面部まで到達する長さを有する第1のストッパが前方から床面に平行に差し込まれていることを特徴とする。
上記付記事項1に記載の発明によれば、支柱底部に隣接して形成された第1および第2の載置台は、中空シートを巻き込むように折り曲げて形成されているので、クッション性を有する。このため、第1および第2の載置台によって板材の下端を支えているときに外部から受けた衝撃を緩和するので、板材は割れにくくなる。また、第1のストッパは、第1および第2の載置台の形状を維持しクッション性をより高めるとともに、本体底面部を覆っているので、本体底面部の強度をより強くすることができる。
<5.2 付記事項2>
付記事項2に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記支柱本体の紙幅方向は床面に平行な方向であり、前記支柱支えを構成する中空シートの紙幅方向は床面に垂直な方向であることを特徴とする。
上記付記事項2に記載の発明によれば、板材搬送用架台に板材を載せたときに、支柱本体の側面部は中空シートの紙幅方向によって板材を支え、支柱支えは中空シートの紙幅方向によって支柱本体を支えるので、板材は支柱本体にしっかりと支えられる。
<5.3 付記事項3>
付記事項3に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記板材受けパッドの裏面の前記載置台と重ならない領域に、前記載置台の高さと等しい高さであって、中空シートの流れ方向が板材受けパッドの受け部の長手方向と直交し、かつ紙幅方向が床面に垂直になるように受け部の裏面に貼り付けられていることを特徴とする。
上記付記事項3に記載の発明によれば、板材受けパッドの裏面に、載置台の高さと等しい高さの積層緩衝材が貼り付けられているので、板材受けパッドに板材を載せても安定して板材を支えることができる。また、中空シートの紙幅方向が床面に垂直になるように積層された複数枚の中空シートからなる積層緩衝材は、下方から加えられる衝撃に対して変形しにくく衝撃を緩和するので、板材が割れたり傷ついたりしにくくなる。
<5.4 付記事項4>
付記事項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記板材受けパッドを構成する中空シートの紙幅方向は前記板材受けパッドの長手方向と平行な方向であることを特徴とする。
上記付記事項4に記載の発明によれば、中空シートの紙幅方向は、板材受けパッドの長手方向と平行な方向であるので、板材受けパッドに板材を載せたときに板材受けパッドは変形しにくくなる。
<5.5 付記事項5>
付記事項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、
前記固定部材は、帯状または紐状のストレッチフィルムであることを特徴とする。
上記付記事項5に記載の発明によれば、ストレッチフィルムは力を加えれば加えた力に応じた長さだけ延びるので、板材を板材搬送用架台に固定する際にストレッチフィルムを、力を加えて巻けば、板材を板材搬送用架台にしっかりと固定することができる。また、ストレッチフィルムは安価であるので、搬送コストを削減することができる。
<5.6 付記事項6>
付記事項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記支柱本体は、前記背面部の上部から前方に突き出した上蓋をさらに備え、
前記上蓋と前記第1の板材支えの上面と前記側面部とによって囲まれた空間に、前記第1の板材支えの上面に沿って支柱補強パッドが挿入されていることを特徴とする。
上記付記事項6に記載の発明によれば、上蓋と、第1の板材支えと、支柱本体の側面部とによって囲まれた空間に支柱補強パッドを挿入することにより、支柱本体が変形しにくくなる。これにより、板材に強い力が加わっても、支柱本体が板材の動きを抑制するので、板材は動きにくくなる。
<5.7 付記事項7>
付記事項7に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
中空シートの紙幅方向が床面に垂直で、かつ流れ方向が前記底パッドの短辺と平行になるように積層された複数枚の中空シートからなる桁が、少なくとも前記底パッドの両端の底面および支柱本体の位置に対応する前記底パッドの底面に設けられていることを特徴とする。
上記付記事項7に記載の発明によれば、底パッドの底面の荷重がかかりやすい位置に桁を設けることにより、底パッドと床面との間にフォークリフトのフォークを差し込むことが可能な空間を設ける。これにより、梱包体をフォークリフトで移動させることができる。また、桁は、紙幅方向が床面に垂直で、かつ流れ方向が底パッドの短辺と平行になるように積層された中空シートからなる。このため、板材が固定された板材搬送用架台を載せた状態の梱包体を長時間保管しておいても、板材の重量によって底パッドや桁が変形することはない。
<5.8 付記事項8>
付記事項8に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記梱包体の底パッドの底面に、間隔をあけて配置された少なくとも2個のロープ受けを備え、
前記ロープ受けは、中空シートの紙幅方向が長手方向になるようにして、断面がコの字型に折り曲げられた複数枚の中空シートを接着剤で接着し、長手方向の両端に切込みを設けた形状であり、
前記2個のロープ受けにそれぞれ通された2本のロープを前記梱包体の上方で1つにまとめてクレーンで吊り上げ可能な状態にしたことを特徴とする。
上記付記事項8に記載の発明によれば、少なくとも梱包体の底パッドの底面に配置されたロープ受け台に通されたロープを梱包体の上方で一つにまとめ、クレーンのフックに引っ掛けることによって梱包体を吊り上げることができる。このため、クレーンを操縦して梱包体を吊り上げ、移動させることができる。また、ロープは、切込みによって安定した状態で保持されるので、梱包体を吊り上げたときにロープ受けから外れにくくなる。
<5.9 付記事項9>
付記事項9に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
隣接する前記板材搬送用架台の間に、第1の板材支え同士および第2の板材支え同士をそれぞれ互いに分離するための仕切り板が挿入されていることを特徴とする。
上記付記事項9に記載の発明によれば、隣接する板材搬送用架台が底パッド内で横方向に移動しても、第1の板材支え同士および第2の板材支え同士がそれぞれ重なることを防止できるので、板材が搬送中に破損しなくなる。
10…板材搬送用架台
20…支柱本体
21…背面部
22…側面部
23…上蓋
25…支柱補強パッド
30…上ガラス支え(第1の板材支え)
32…上面
33…下面
40…下ガラス支え(第2の板材支え)
42…上面
43…下面
50…支柱底部
51…載置台(第1の載置台)
52…載置台(第2の載置台)
53…支柱固定部
54…底面(本体底面部)
60…ガラス受けパッド(板材受けパッド)
65…横ガラスストッパ(横ストッパ)
66…積層緩衝材
71…支柱底ストッパ(第1のストッパ)
72…ガラスストッパ(第2のストッパ)
80…支柱支え
90…ストレッチフィルム(固定部材)
100…ガラス板
110…底パッド
120…前保護パッド
121…パッド本体
122…庇部
130…サイドパッド
140…天パッド
150…バンド
160…桁
170…ロープ受け
180…ロープ
200…梱包体

Claims (5)

  1. 板材を搬送するための板材搬送用架台であって、
    床面から立ち上がる支柱本体と、
    床面と平行に前記支柱本体に取り付けられた第1の板材支え、および前記第1の板材支えから下方に所定の間隔をあけて取り付けられた第2の板材支えと、
    前記支柱本体を支える支柱底部と、
    前記支柱本体の背面に固定され、前記支柱本体を床面で支える支柱支えとを備え、
    前記第1の板材支えは、前記支柱本体と十字型に交差するように取り付けられ、
    前記板材は、前記板材の表面を前記第1および第2の板材支えによって支え、前記板材の下端を前記支柱底部によって支えることによって支えられ、前記板材の側面または第1の板材支えの側面と、前記第1の板材支えの上端および下端とによって対角線方向にそれぞれ形成される2組の角部を利用してたすき掛けに巻かれた固定部材で固定されることを特徴とする、板材搬送用架台。
  2. 前記支柱本体と、前記支柱底部と、前記第1および第2の板材支えと、前記支柱支えとは中空シートからなり、
    前記第1および第2の板材支えは、断面がコの字型になるように長手方向に沿って折り曲げることにより、前記板材の表面を支える面の上下に形成された上面と下面とを有し、
    前記支柱本体は、背面部と、前記背面部の両側をそれぞれ折り目に沿って前記背面部と直角になるように折り曲げられ、床面に向かって幅が広くなる側面部とを含み、
    前記支柱底部は、前記支柱本体と一体的に形成され、前記支柱本体側に向かって低くなるように傾斜する載置台と、前記背面部と前記載置台とをつなぎ、前記支柱本体の底面となる本体底面部と、前記支柱本体を折り曲げたときに前記側面部の内側に挿入される支柱固定部とを含み、
    前記第1の板材支えは、上面及び下面を前記支柱本体に設けられた切込みに差し込むことによって前記支柱本体に固定され、
    前記第2の板材支えは、下面を前記支柱本体および前記支柱固定部に設けられた切込みに差し込み、上面を少なくとも前記支柱本体に設けられた切込みに差し込むことによって前記支柱本体に固定され、
    前記板材は、前記板材の側面または前記支柱本体の側面と、前記第1の板材支えの上面および下面とによって対角線方向にそれぞれ形成される2組の角部を利用してたすき掛けに巻かれた固定部材で固定されることを特徴とする、請求項1に記載の板材搬送用架台。
  3. 長手方向に2つ折りされた中空シートからなり、前記板材の下端を支える板材受けパッドをさらに含み、
    前記板材受けパッドは、前記載置台に設けられた第1の切込みに対応して設けられた第2の切込みを有し、前記第1の切込みと前記第2の切込みとを重ねて前面から第2のストッパを差し込むことにより前記載置台に固定され、前記板材受けパッドの表面の両端に、中空シートの紙幅方向が前記板材受けパッドの受け部の長手方向に平行で、かつ流れ方向が前記受け部の長手方向に垂直になるように積層された複数枚の中空シートからなる横ストッパが取り付けられていることを特徴とする、請求項2に記載の板材搬送用架台。
  4. 請求項1または2に記載の板材搬送用架台を梱包した梱包体であって、
    板材を固定した前記板材搬送用架台を載せる底パッドと、
    前記板材の表面を保護するための前保護パッドと、
    前記板材搬送用架台の側面を保護するサイドパッドと、
    前記板材搬送用架台の上面を覆う天パッドと、
    前記底パッドと、前記サイドパッドと、前記天パッドとを一体的に固定するために周囲に巻かれたバンドとを備え、
    前記底パッド、前記前保護パッド、前記サイドパッドおよび前記天パッドは前記中空シートからなり、
    前記前保護パッドは、パッド本体と、前記パッド本体と一体的に形成され、前記パッド本体と直角になるように折り曲げられた庇部とを含み、前記パッド本体は、前記板材を間に挟んで前記支柱本体と対向するように配置され、前記庇部は前記板材搬送用架台の支柱本体に設けられた上蓋と前記第1の板材支えとの間の空間に挿入されていることを特徴とする、梱包体。
  5. 中空シートの紙幅方向が床面に垂直で、かつ流れ方向が前記底パッドの短辺と平行になるように積層された複数枚の中空シートからなる桁をさらに含み、
    前記底パッドは、請求項2に記載の板材搬送用架台を横に複数台並べて載せることができ、
    前記板材は、複数台の前記板材搬送用架台に固定され、前記板材搬送用架台ごとに前記支柱本体と対向して設けられた複数個の前記前保護パッドで保護され、
    前記桁は、前記底パッドの両端の底面および複数台の前記板材搬送用架台の各支柱本体の位置に対応する前記底パッドの底面に設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の梱包体。
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