JP2014237335A - 単軌条運搬車 - Google Patents
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Abstract
【課題】軌条の上面を修正機で修正しながら水平にする軌条運搬車の軌条において、長いホイルベースの台車であっても、捩じりを始めとするあらゆる方向の振れに対して安定させる。【解決手段】単軌条上を牽引車から台車を牽引棒で牽引して走行する単軌条運搬車において、台車には軌条を上下から挟圧するローラを有するローラセットを前部と後部に設けられるローラセット取付台で取り付けるとともに、どちらかのローラセット取付台はピッチングジョイントとローリングジョイントで台車に連結してボギー台車とし、ピッチングジョイントとローリングジョイントとの間の牽引棒には水平軸の回りを回転できるスイベルジョイントを組み込む。【選択図】図1
Description
本発明は、単軌条上を走行する単軌条運搬車に関するものである。
下面等にラックを貼設した角パイプを地上に架設し、機体に装備した駆動源でラックに噛み合うピニオンを駆動して走行する単軌条運搬車はよく知られるところである。この種の軌条運搬車はその規格(サイズや大きさ)によって大体積載する積荷の長さや重さはほとんど決まっている。例えば、50mm角の軌条を用いる運搬車では700〜800Kgの積荷が限度であった。一方で、軌条を転動するローラと台車の車台はボギー台車となるジョイントで接続されていることも知られているところである。
このため、台車のホイルベースを長くし、軌条のうねりにボギー台車をうまく適合させれば、軌条等をサイズアップすることなく積荷の規格(長尺,大重量)を上げることができるのも知られていた。そのためには、牽引棒やローラセットに工夫を要することはいうまでもないことである。そこで、下記特許文献1に示されるように車台と転動ローラを自由度を有するジョイントで結合して解決を図っているが、それでも、軌条の上を走行する牽引車、操縦車、台車ともに姿勢が安定せず、たえず、小刻みに揺れていることになるし、ローラと軌条が無理やり擦れるようになる。
本発明が解決しようとする課題は軌条が少々不整であっても、運搬車、特に荷を積む台車が上下、左右、前後により大きな自由度を有することで、同じ仕様であっても、規格の大きな積荷を詰めるようにしたものでる。
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、単軌条上を牽引車から台車を牽引棒で牽引して走行する単軌条運搬車において、台車には軌条を上下から挟圧するローラを有するローラセットを前部と後部に設けられるローラセット取付台で取り付けるとともに、どちらかのローラセット取付台はピッチングジョイントとローリングジョイントで台車に連結してボギー台車とし、ピッチングジョイントとローリングジョイントとの間の牽引棒には水平軸の回りを回転できるスイベルジョイントを組み込んだことを特徴とする単軌条運搬車を提供したものである。同時に本発明は、請求項2に記載した、ローリングジョイントは前後への多少のずれが許容される構成を提供する。
請求項1の発明によると、ローラセット取付台は台車の車台にボギー台車として取り付けられるのであるから、長尺の積荷を積めるのはもちろんであるが、ピッチング機構とローリング機構を有することで、カーブの走行性は増し、より長尺の荷が積める。加えて、前部ローラセットと後部ローラセットを連結する牽引棒は水平軸の回りを自由に回転できるスイベルジョイントが組み込まれているため、長い台車どすることができ、それに伴う捩じり等にも対処でき、長い積荷を積むことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図6は軌条1の平面図(a)と側面図(b)であるが、軌条(角パイプ)1の上面1aは走行速度が遅くて遠心力が働かないから、水平でなければならず、そうでなければ、傾いて転落したり、転倒しりする。しかし、勾配の途中でカーブさせると、上面1aはカープに沿って自然に傾く。そのため、修正機(図示省略)で水平に修正しつつ敷設して行くが、これは連続したものにはならずに段々状になり、しかも、完全には水平にならない。
図2はこの軌条1上を走行する運搬車の側面図であるが、通常、牽引車2、操縦車3、台車4の順で連結される。牽引車2はエンジンやモータ等の駆動源を有し、その回転数をミッション等で変速して最終的に軌条1の裏面に貼設されているラック5に噛み合うピニオン6を駆動する。どの車両にしても、軌条1を転動するローラセット7を有している。図3、図4に台車4に設けられるローラセット7が示されるが、上部のローラセット取付台8からフレーム9を垂設し、フレーム9から軌条1の上面1aと下面1bを転動する少なくとも四つのローラ10〜13を有しており、このローラ10〜13の中の一つがピニオン6を有している。
ローラ10〜13は軌条1の上面1aと下面1(ラック5の外側)を転動するローラ部10a〜13aと軌条1を挟む両側のフランジ部10b〜13bを有し、一対のローラ10〜13で軌条を上下から挟圧している。単軌条であることから、脱線を防ぐためにはこの構成が必要となるのである。なお、台車4のローラセット7は前方と後方に取り付けられており、それぞれ前部ローラセット7a、後部ローラセット7bとする。なお、台車4のローラセット7の中にはピニオン6は必要ないが、これでブレーキを効かすこともあるので、ピニオン6を設けているものもある。さらに、ローラセット7を支持するフレーム9はローラセット取付台8に対して回転できるようになっている。
以上の牽引車2、操縦車3,台車4(操縦車3は台車4と兼用されることがある)は牽引棒14で連結される。本発明では、この牽引棒14の中に、或いは牽引棒14に代えてスイベルジョイント15と呼ばれる機器が設けられる。図1はスイベルジョイント15の断面図であるが、これは、前部筒体16と後部筒体17から構成されている。両筒体16、17は原理的には同じ構造をしており、端に孔18が上下にあいた端部部材19が設けられており、端部部材19はその次の部材である基銅部20に形成された溝21に嵌まり込んでおり、両者はピン22で接続されている。これにより、孔18に台車4の接続部材23が嵌まり込んで結合されるが、このとき、接続部材23は水平面内を回転でき、端部部材19自体もピン22の回りを垂直面内で回転できるものとなる。
前部筒体16と後部筒体17は水平軸24で捩じりに対して回転できるように接続される。このとき、基銅部20と水平軸24、基銅部20同士には回転をスムーズにするためにスラストベアリング25が組み込まれる。なお、後部筒体17の中にはスラストベアリング25を固定するためのカラー26も設けられている。水平軸24の組込みや取外しを可能にするために基銅部20は分解可能な接合型にしている。牽引棒14にこのようなスイベルジョイント15を組み込むことで、台車4の自由度はあらゆる方向に大きくなり、上記した軌条1の上面1aが連続した水平面にならない不整さを解消できることになる。
図3、図4に示すものは後部ローラセット7bであるが、これはローラセット取付台8が台車4の車台27に対して軌条1に対して左右にローリングできるローリングジョイント8bを構成している。具体的には、ローラセット取付台8の上に回転部28を設け、この回転部28に上方が半弓状になったベース29を形成し、ペース29の中にベース29と同じ形状をして揺動可能なフット部30をセットし、フット部30からプレート31を延出させて台車4の車台27に連結しているのである。
これにより、フット部30がベース29の中を軌条1を挟んで左右に揺動できる、つまり、ローリングが可能なローーリングジョインととなる。ただ、このローリングも無制限にできたのでは危険でもあるので、プレート31の両側のこれ以上ローリングしては危険な個所にピン32を通している。ベース29とフット部30との間には軌条1の前後方向に対して隙間33を有している。この隙間33によってローラセット取付台8、つまり、ローラセット7は前後に移動できることになる。前方の前部ローラセット7aがピッチングが可能なことと、軌条1の不整さに対処するためである。
図5に示すのは前部ローラセット7aであるが、これの下部構造(ボギー台車部分)は後部ローラセット7bと同じであるが、上部構造が異なる。すなわち、回転部28の上方に基板34を起立させ、この基板34を車台27から垂下させた取付板35で挟んでいる。そして、両者に回転可能にするピン36を差し通しているのである。これによって、前部ローラセット7bは軌条1に対して上下にピッチングが可能なピッチングジョイント8aになる。なお、上記した前後のローラセット7には板上のガード37を垂下させて障害物の接触等を防いでいる。
図2等で示す台車4の車台14の寸法は前後、左右に固定的なものであるが、その長さ、幅を変更できるものとしてもよい。具体的には、車台27の前後端や左右端に変更車台38を挿入できるようにすることである(それぞれに孔39をあけてピンを通して固定する)。こうすることで、積み荷の重量や大きさ及び路線の周囲の状況等に応じて適宜台車4の幅や長さを変更できる。
1 軌条
1a 〃の上面
1b 〃の下面
2 牽引車
3 操縦車
4 台車
5 ラックジ
6 ピニオン
7 ローラセット
7a 前部ローラセット
7b 後部ローラセット
8 ローラセット取付台
8a ピッチングジョイント
8b ローリングジョイント
9 フレーム
10 ローラ
11 ローラ
12 ローラ
13 ローラ
14 牽引棒
15 スイベルジョイント
16 前部筒端
17 後部筒体
18 孔
19 端部部材
20 基銅部
21 溝
22 ピン
23 接続部材
24 水平軸
25 スラストベアリング
26 カラー
27 台車の車台
28 回転部
29 ベース
30 フット部
31 プレート
32 ピン
33 隙間
34 基板
35 取付板
36 ピン
37 ガード
38 変更車台
39 孔
1a 〃の上面
1b 〃の下面
2 牽引車
3 操縦車
4 台車
5 ラックジ
6 ピニオン
7 ローラセット
7a 前部ローラセット
7b 後部ローラセット
8 ローラセット取付台
8a ピッチングジョイント
8b ローリングジョイント
9 フレーム
10 ローラ
11 ローラ
12 ローラ
13 ローラ
14 牽引棒
15 スイベルジョイント
16 前部筒端
17 後部筒体
18 孔
19 端部部材
20 基銅部
21 溝
22 ピン
23 接続部材
24 水平軸
25 スラストベアリング
26 カラー
27 台車の車台
28 回転部
29 ベース
30 フット部
31 プレート
32 ピン
33 隙間
34 基板
35 取付板
36 ピン
37 ガード
38 変更車台
39 孔
Claims (2)
- 単軌条上を牽引車から台車を牽引棒で牽引して走行する単軌条運搬車において、台車には軌条を上下から挟圧するローラを有するローラセットを前部と後部に設けられるローラセット取付台で取り付けるとともに、どちらかのローラセット取付台はピッチングジョイントとローリングジョイントで台車に連結してボギー台車とし、ピッチングジョイントとローリングジョイントとの間の牽引棒には水平軸の回りを回転できるスイベルジョイントを組み込んだことを特徴とする単軌条運搬車。
- ローリングジョイントは前後への多少のずれが許容される請求項1の単軌条運搬車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013119531A JP2014237335A (ja) | 2013-06-06 | 2013-06-06 | 単軌条運搬車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013119531A JP2014237335A (ja) | 2013-06-06 | 2013-06-06 | 単軌条運搬車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014237335A true JP2014237335A (ja) | 2014-12-18 |
Family
ID=52134928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013119531A Pending JP2014237335A (ja) | 2013-06-06 | 2013-06-06 | 単軌条運搬車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014237335A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017138862A1 (en) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | Articulated Funiculator Ab | Elevator cabin support structure |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02100873U (ja) * | 1989-01-30 | 1990-08-10 | ||
DE19514488A1 (de) * | 1994-06-01 | 1995-12-07 | Heinz Niederholz | Kraftmeßeinrichtung |
JP2006116978A (ja) * | 2004-10-19 | 2006-05-11 | Nikkari Co Ltd | 単軌条運搬車の連結器 |
-
2013
- 2013-06-06 JP JP2013119531A patent/JP2014237335A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH02100873U (ja) * | 1989-01-30 | 1990-08-10 | ||
DE19514488A1 (de) * | 1994-06-01 | 1995-12-07 | Heinz Niederholz | Kraftmeßeinrichtung |
JP2006116978A (ja) * | 2004-10-19 | 2006-05-11 | Nikkari Co Ltd | 単軌条運搬車の連結器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017138862A1 (en) * | 2016-02-10 | 2017-08-17 | Articulated Funiculator Ab | Elevator cabin support structure |
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