JP2014237203A - 穿孔治具、穿孔ユニット及び穿孔方法 - Google Patents

穿孔治具、穿孔ユニット及び穿孔方法 Download PDF

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Abstract

【課題】手持ち式のドリル駆動装置を用いた被削材の穿孔において、簡易に切粉を除去し、かつドリルを被削材に対して適切な向きにセットできるようにすることである。【解決手段】実施形態に係る穿孔治具は、台座、ガイド部及び吸塵経路を備える。台座は、被削材又は前記被削材上に設置される介在物の表面に接触させるための接触面を形成する。ガイド部は、前記接触面に対して工具軸が所定の角度となるようにドリルをガイドし、かつ前記被削材との間に空隙を形成する。吸塵経路は、前記空隙において生じる切粉を排出する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、穿孔治具、穿孔ユニット及び穿孔方法に関する。
手持ち式のドリル駆動装置を用いて穿孔作業を行う場合には、ワークに対してドリルが垂直となるようにドリルの位置決めを行うことが重要となる。加えて、穿孔に伴って生じる切粉の除去が課題となる。そこで、吸塵用のアタッチメントを取付けたドリル駆動装置が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。提案されているドリル駆動装置では、吸塵用のアタッチメントをワークに押し当てることにより、ドリルの工具軸をワークの表面に対して垂直にすることができる。
実開昭62−65144号公報 特開平08−71822号公報 特開平06−320313号公報
しかしながら、吸塵用のアタッチメントを取付けることができない汎用のドリル駆動装置を用いて穿孔を行う場合には、依然として吸塵及びドリルの向きの位置決めが課題となる。一方、ドリル駆動装置に吸塵用のアタッチメントを取付けることができる場合であっても、ワークとアタッチメントが干渉する恐れがある。また、全てのドリル駆動装置に吸塵用のアタッチメントを取付けることは設備コストの増加に繋がる。
そこで、本発明は、手持ち式のドリル駆動装置を用いた被削材の穿孔において、簡易に切粉を除去し、かつドリルを被削材に対して適切な向きにセットできるようにすることを目的とする。
本発明の実施形態に係る穿孔治具は、台座、ガイド部及び吸塵経路を備える。台座は、被削材又は前記被削材上に設置される介在物の表面に接触させるための接触面を形成する。ガイド部は、前記接触面に対して工具軸が所定の角度となるようにドリルをガイドし、かつ前記被削材との間に空隙を形成する。吸塵経路は、前記空隙において生じる切粉を排出する。
また、本発明の実施形態に係る穿孔ユニットは、前記穿孔治具とドリルを備える。ドリルは、前記ガイド部の、前記台座に対する前記接触面に垂直な方向における位置に対応する長さの溝を有する。
また、本発明の実施形態に係る穿孔方法は、手持ち式のドリル駆動装置から独立した穿孔治具を被削材側に設置し、前記穿孔治具に設けられるガイド部でガイドすることによってドリルを被削材又は前記被削材上に設置される介在物の表面に対して工具軸が所定の角度となるようにセットし、前記被削材と前記ガイド部との間に形成される空隙から前記穿孔治具に設けられる吸塵経路を介して空気で切粉を排出しながら前記被削材を穿孔することによって被加工品を製造するものである。
本発明の実施形態に係る穿孔治具、穿孔ユニット及び穿孔方法によれば、手持ち式のドリル駆動装置を用いた被削材の穿孔において、簡易に切粉を除去し、かつドリルを被削材に対して適切な向きにセットすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る穿孔治具の構成を示す断面図。 図1に示す穿孔治具の上面図。 本発明の第2の実施形態に係る穿孔治具の構成を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係る穿孔治具の構成を示す断面図。 図4に示す穿孔治具の下面図。 図4に示す穿孔治具においてドリルの位置を調節することによって吸塵用エアの経路を変えた例を示す図。 本発明の第4の実施形態に係る穿孔治具の部品として用いられる段付きブッシュの縦断面図。
本発明の実施形態に係る穿孔治具、穿孔ユニット及び穿孔方法について添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(構成および機能)
図1は本発明の第1の実施形態に係る穿孔治具の構成を示す断面図であり、図2は図1に示す穿孔治具の上面図である。
穿孔治具1は、予め下孔2が加工された被削材(ワーク)Wに対してドリルTを適切な向きでセットする吸塵機能付きの穿孔台としての機能を有している。図示された例では、板状のワークWの板厚方向に平行な本孔を加工するために、ワークWの表面に垂直な下孔2が設けられている。すなわち、加工すべき本孔の位置に下孔2が加工されている。従って、ドリルTをワークWの表面に対して垂直にセットすることが重要である。
但し、ワークWの表面に対して中心軸が傾斜する本孔を加工する場合には、本孔の軸の傾斜に合わせてドリルTを所定の角度でセットできるように穿孔治具1を構成することができる。以降では、セットすべきドリルTの工具軸の所定の角度が、ワークWの表面に対して垂直である場合を例に説明する。
穿孔治具1は、台座3に段付きブッシュ4、止めネジ5及び吸塵パイプ6を設けて構成することができる。台座3は、被削材Wの表面に接触させるための接触面7を形成する。尚、台座3と被削材Wとの間にプレート等の介在物を設置してもよい。その場合には、台座3は、被削材W上に設置される介在物の表面に接触させるための接触面7を形成する。
台座3には、段付きブッシュ4の外径が小さい部分と隙間嵌めにより嵌合する貫通孔が設けられる。段付きブッシュ4と嵌合する貫通孔の中心軸は、台座3の接触面7に垂直である。従って、段付きブッシュ4の中心に形成される貫通孔の中心軸を、台座3の接触面7に垂直にした状態で、段付きブッシュ4を台座3に嵌め込むことができる。
段付きブッシュ4に形成される貫通孔は、ドリルTをガイドするための孔として用いられる。従って、段付きブッシュ4に形成される貫通孔の直径は、ドリルTの直径に応じたサイズとされる。このため、使用され得る様々なドリルTの直径に合わせて、異なる内径の貫通孔を形成した複数の段付きブッシュ4を穿孔治具1の部品として交換できるように準備しておくことができる。
段付きブッシュ4の外径が小さい側の長さは、台座3の高さよりも短くなるように設計される。具体的には、段付きブッシュ4の先端と被削材Wとの間に、被削材Wの切粉を良好に逃がすための適切な空隙8が形成されるように、段付きブッシュ4の外径が小さい側の長さが決定される。
従って、段付きブッシュ4は、被削材W又は介在物の表面に接触させるための台座3の接触面7に対して工具軸が垂直となるようにドリルTをガイドし、かつ被削材Wとの間に空隙8を形成するガイド部として機能する。但し、同様な機能を穿孔治具1に備えることができれば、他の構造によってガイド部を形成してもよい。例えば、段付きでないブッシュを、段付きの貫通孔に挿入するようにしてもよい。
段付きブッシュ4は、台座3の貫通孔に挿入された状態で止めネジ5によって台座3に固定される。そのために、台座3には止めネジ5の雄ネジ部分を締付けるための雌ネジが設けられる。また、段付きブッシュ4の外径が大きい側には、段付きブッシュ4を止めネジ5で固定するための切欠きが形成される。そして、切欠きの形成によって厚みが薄くなった段付きブッシュ4の外径が大きい側の部分が、止めネジ5の段差付の頭と台座3とによって強固に挟持される。
吸塵パイプ6は、ガイド部によって形成される空隙8において生じる切粉を排出するための吸塵経路として機能する。従って、吸塵パイプ6は、エア吸引系と連結される。具体的には、吸塵パイプ6の一端が台座3の固定され、吸塵パイプ6の他端はエア吸引系と連結される。図示された例では、台座3に吸塵パイプ6の外径に合わせた貫通孔が設けられ、台座3の貫通孔に吸塵パイプ6が挿入されている。尚、吸塵パイプ6は、ユーザが手で押さえ付けることができるように金属等の剛体で構成することが望ましい。
台座3には、ガイド部によって形成される空隙8と吸塵パイプ6とを連結するする空気の流路9と、空気を吸入するための空気孔10とが設けられる。図示された例では、空気の流路9が台座3の接触面7に対する凹みとして形成されている。もちろん、凹みを台座3に容易に加工することができるように、凹みの隅にR面取りを施すこともできる。
一方、空気孔10は、台座3の凹みとして形成された空気の流路9を、台座3の外部と連結する水平方向の貫通孔とすることができる。空気孔10によって、台座3と被削材W又は介在物との間に形成される空気の流路9が台座3の外部と連結される。
空気孔10は、ガイド部によって形成される空隙8を経由して吸塵経路としての吸塵パイプ6に向かう空気の流れを形成することが可能な台座3の位置に設けることが重要である。従って、空気孔10は、空隙8を挟んで吸塵パイプ6の反対側となる位置に設けることが望ましい。
これにより、吸塵パイプ6に連結されたエア吸引系で吸気を行うと、台座3と被削材W又は介在物との間に形成される流路の気圧が低下し、台座3の外部から空気孔10を介してドリルTの周辺の空隙8に空気が流入する。そして、空隙8に流入した空気は、台座3内部の流路を経由して吸塵パイプ6からエア吸引系側に排出される。つまり、台座3の外部から空気孔10を介してドリルT近傍の空隙8に空気が流入し、空隙8を経由した空気が台座3内部の流路を経由して吸塵パイプ6から台座3の外部に流出する空気の流れが形成される。
一方、ドリルTの溝の一部が段付きブッシュ4の外部に開放されていれば、ドリルTの溝からも気圧が低下した台座3内の流路に空気が流入する。従って、台座3に少なくとも空隙8と吸塵パイプ6とを連結する空気の流路9が形成されていれば、ドリルTの溝から空気が空隙8を経由して吸塵パイプ6に向かうようになる。すなわち、ドリルTの溝から空隙8及び流路を経由して吸塵パイプ6に向かう空気の流れが形成される。
同様に、被削材Wに設けられている下孔2からもドリルTの溝又はドリルTと被削材Wとの隙間を経由して空隙8側に空気が流入する。結果として、空気孔10、ドリルTの溝及び下孔2が空気の吸気口として機能する。このため、切粉が生じる空隙8に十分な空気を導くことができる。そして、空隙8に流入した空気は、切粉とともに流路を経由して吸塵パイプ6から台座3の外部に排出される。これにより、穿孔に伴って生じる切粉を効率よく吸塵することができる。
また、被削材W又は介在物と台座3との間に形成される空気の流路9では、台座3を被削材W又は介在物に押付ける負圧が生じる。従って、ユーザが吸塵パイプ6を手で押さえ付けなくでも、台座3の接触面7を被削材W又は介在物に密着させることができる。従って、空隙8と吸塵パイプ6との間における流路には空気孔10を設けず、流路を台座3の外部と連結しないことが重要である。
尚、ドリルTの溝が確実に段付きブッシュ4の外部に開放されるように、ドリルTの溝の長さを調節することもできる。その場合には、段付きブッシュ4の、接触面7に垂直な方向における台座3に対する位置に対応する長さの溝をドリルTに形成することが必要となる。従って、段付きブッシュ4の位置に対応する長さの溝を有するドリルTと、穿孔治具1とによって穿孔ユニットを構成してもよい。
次に穿孔治具1を用いた穿孔方法について説明する。
まず、任意の手持ち式のドリル駆動装置、例えば汎用的な手持ち式のドリル駆動装置にドリルTをセットする。一方、手持ち式のドリル駆動装置から独立した穿孔治具1を被削材W側に設置する。穿孔治具1は、被削材Wに直接設置しても良いし、被削材W上に介在物をセットして間接的に設置してもよい。
次に、穿孔治具1にガイド部として設けられる段付きブッシュ4でガイドすることによってドリルTを被削材W又は介在物の表面に対して工具軸が垂直となるようにセットする。続いて、ドリル駆動装置を駆動し、ドリルTを回転させながら工具軸方向に進める。
一方、エア吸引系を動作させ、吸塵パイプ6から空気の吸引を行う。この結果、空気孔10、ドリルTの溝及び下孔2から台座3内の空隙8及び流路に空気が流入し、吸塵パイプ6から排出される。これにより、負圧によって台座3が被削材Wに吸着する。更に、ユーザは必要に応じて吸塵パイプ6を被削材W側に押付けることができる。このため、穿孔治具1が被削材Wに対して固定される。
そして、被削材Wと段付きブッシュ4との間に形成される空隙8から吸塵パイプ6を介して空気で切粉を排出しながら被削材Wを穿孔する。つまり、切粉の吸塵を行いながら、被削材Wの穿孔を行う。これにより、被加工品を製造することができる。
つまり以上のような穿孔治具1は、被削材W側にセットすることにより所望の手持ち式のドリル駆動装置を使用して被削材Wを穿孔できる構造とし、かつ切粉を良好に吸塵できるようにしたものである。尚、穿孔治具1を用いて下孔2のない被削材Wを穿孔するようにしてもよい。
(効果)
このため、穿孔治具1によれば、所望の手持ち式のドリル駆動装置を使用して切粉の吸塵を行いながら被削材Wを穿孔することができる。このため、穿孔中に切粉が溜まらず、切粉の排出のために穿孔を中断する必要がない。また、切粉が良好に排出されるため、高精度な穿孔を行うことができる。従って、穿孔治具1は、金属に限らず、炭素繊維強化プラスチック(CFRP: carbon fiber reinforced plastic)等の複合材の穿孔にも有用である。
加えて、穿孔治具1によれば、穿孔中に手で押さえなくても安定した穿孔を行うことができる。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態に係る穿孔治具の構成を示す断面図である。
図3に示された第2の実施形態における穿孔治具1Aでは、台座3に空気孔10が設けられない点が図1に示す第1の実施形態における穿孔治具1と相違する。第2の実施形態における穿孔治具1Aの他の構成および作用については第1の実施形態における穿孔治具1と実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
ドリルTの溝の一部が段付きブッシュ4の外部に開放されていれば、ドリルTの溝から空隙8に空気を流入させることができる。また、被削材Wの下孔2からも空隙8に空気を流入させることができる。従って、図3に示すように、ドリルTの溝及び被削材Wに設けられる下孔2の少なくとも一方から空隙8を経由して空気が吸塵パイプ6に向かうように、空隙8と吸塵パイプ6とを連結する空気の流路9を台座3に形成すれば、空気孔10を台座3に設けなくてもよい。
第2の実施形態においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、被削材Wの下孔2から流入する空気の流量を多くすることができる。また、第2の実施形態においても、所定の長さの溝を有するドリルTと穿孔治具1Aとによって穿孔ユニットを構成することができる。
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態に係る穿孔治具の構成を示す断面図であり、図5は図4に示す穿孔治具の下面図である。
図4に示された第3の実施形態における穿孔治具1Bでは、下孔2のない被削材Wに穿孔用のテンプレート20を設置して穿孔を行うことができるようにテンプレート20に嵌合するボス21を設けた点が図3に示す第2の実施形態における穿孔治具1Aと相違する。第3の実施形態における穿孔治具1Bの他の構成および作用については第2の実施形態における穿孔治具1Aと実質的に異ならないため同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
穿孔治具1Bは、下孔2のない被削材W上に設置された介在物としての板状のテンプレート20上にセットされる。尚、テンプレート20を穿孔治具1Bの構成要素としてもよい。典型的なテンプレート20の厚さは20mm程度であり、テンプレート20には穿孔すべき本孔の中心軸を中心とする円形の貫通孔が設けられる。
従って、穿孔治具1Bには、テンプレート20の貫通孔を利用して被削材Wに対する台座3の位置決めを行うためのボス21が設けられる。図示された例では、ボス21が段付きの円筒形状を有している。具体的には、ボス21には、ドリルTを通すための貫通孔が設けられ、かつテンプレート20の貫通孔と嵌合する形状を有している。
従って、ボス21は、ドリルTを通すための空隙8を有し、被削材W上に介在物として設置される穿孔用のテンプレート20の貫通孔に嵌合することによって台座3及びドリルTの位置決めを行うための位置決めガイドとして機能する。このような機能を有するボス21は、台座3に固定しても良いし、着脱できるようにしてもよい。
テンプレート20の貫通孔の中心に穿孔するための位置決めガイドとしてのボス21には、切粉の吸塵用の空気の経路も設けられる。図示された例では、ボス21の直径が大きい側の開口端に、ボス21の半径方向を長さ方向とし、ボス21の軸方向を深さ方向とする溝21Aが設けられている。従って、段付きブッシュ4の外部に開放されたドリルTの溝からドリルT周辺の空隙8及びボス21の溝を経由して台座3とテンプレート20との間に形成される流路及び吸塵パイプ6に向かう空気の流れが形成される。
図6は、図4に示す穿孔治具1BにおいてドリルTの位置を調節することによって吸塵用エアの経路を変えた例を示す図である。
図6に示すように、ドリルTに工具軸方向の送りを与えて被削材Wを貫通した場合に、ドリルTの溝が段付きブッシュ4によって塞がれるようにドリルTの溝の長さを調節することができる。この場合、ドリルTの溝の長さを、段付きブッシュ4の位置に加えて、被削材Wの厚さ及びテンプレート20の厚さにも合わせて調節することが必要となる。
ドリルTが被削材Wを貫通した際に、ドリルTの溝がシャンク側において塞がれるようにすると、吸塵用の空気の流れを変えることができる。すなわち、ドリルTが被削材Wを貫通するまでは、ドリルTのシャンク側における溝から吸塵用の空気を供給する一方、ドリルTが被削材Wを貫通した後は、ドリルTの先端側における溝から吸塵用の空気を供給することができる。従って、被削材Wに下孔2が設けられない場合であっても、孔の内部における切粉を吸塵することができる。
このため、第3の実施形態における穿孔治具1Bにおいても他の実施形態における穿孔治具1、1Aと同様な効果を得ることができる。特に、第3の実施形態における穿孔治具1Bは、下孔2のない被削材Wにテンプレート20を用いて穿孔する場合に有用である。また、被削材W及びテンプレート20の厚さに応じた長さの溝を有するドリルT、テンプレート20及び穿孔治具1Bによって穿孔ユニットを構成することが効果的である。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係る穿孔治具の部品として用いられる段付きブッシュの縦断面図である。
図7に示された第4の実施形態における穿孔治具1Cでは、段付きブッシュ4の構造及び段付きブッシュ4を取付けるための台座3の構造が他の実施形態における穿孔治具1、1A、1Bと相違する。第4の実施形態における穿孔治具1Cの他の構成および作用については他の実施形態における穿孔治具1、1A、1Bと実質的に異ならないため段付きブッシュ4の構造のみ図示し、同一の構成については同符号を付して説明を省略する。
穿孔治具1Cの段付きブッシュ4は、ドリルTの溝の長さに合わせてドリルTの溝が段付きブッシュ4の外部に開放されるように、接触面7に垂直な方向における台座3に対する位置を調節できるように構成されている。つまり、ドリルTのガイド部としての段付きブッシュ4に、ドリルTの工具軸方向における位置の調節機能が設けられる。
段付きブッシュ4には、ドリルTの工具軸方向における位置を調節するための所望の構造を有するアジャスタを設けることができる。特に図示されるように、段付きブッシュ4の先端側に部分的に雄ネジ30を設ける一方、台座3側には段付きブッシュ4の雄ネジ30を締付けるための雌ネジを設けることで、簡易にアジャスタとしての機能を段付きブッシュ4に設けることができる。
この場合、段付きブッシュ4の直径が小さい側の雄ネジ30が形成されない円筒状の部分は、台座3側の孔と嵌合することによって段付きブッシュ4の芯出しを行うための芯出し部31として機能する。従って、台座3側の雌ネジも台座3の上面から所定の深さの位置に設けられる。
以上のような第4の実施形態における穿孔治具1Cによれば、他の実施形態における穿孔治具1、1A、1Bと同様な効果に加え、ドリルTの溝の長さに依らずドリルTの溝を先端側又はシャンク側において空気の吸気口として利用することが可能となるという効果を得ることができる。具体的には、ドリルTの溝の長さを調整しなくても段付きブッシュ4からドリルTの溝を開放させることができる。逆に、下孔2のない被削材WをドリルTが貫通した際に、ドリルTの溝をシャンク側において段付きブッシュ4により閉塞することができる。
また、所定の長さの溝を有するドリルT、テンプレート20及び穿孔治具1Cによって穿孔ユニットを構成する場合には、段付きブッシュ4の位置を微調整することによって、ドリルTの溝を吸気口として流入する空気の流量を、より正確に調整することができる。すなわち、ドリルTの溝の長さ及び段付きブッシュ4の位置の双方の調節によって吸塵用の空気の流れを制御することができる。
(他の実施形態)
以上、特定の実施形態について記載したが、記載された実施形態は一例に過ぎず、発明の範囲を限定するものではない。ここに記載された新規な方法及び装置は、様々な他の様式で具現化することができる。また、ここに記載された方法及び装置の様式において、発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の省略、置換及び変更を行うことができる。添付された請求の範囲及びその均等物は、発明の範囲及び要旨に包含されているものとして、そのような種々の様式及び変形例を含んでいる。
1、1A、1B、1C 穿孔治具
2 下孔
3 台座
4 段付きブッシュ
5 止めネジ
6 吸塵パイプ
7 接触面
8 空隙
9 空気の流路
10 空気孔
20 テンプレート
21 ボス
21A 溝
30 雄ネジ
31 芯出し部
W 被削材(ワーク)
T ドリル

Claims (10)

  1. 被削材又は前記被削材上に設置される介在物の表面に接触させるための接触面を形成する台座と、
    前記接触面に対して工具軸が所定の角度となるようにドリルをガイドし、かつ前記被削材との間に空隙を形成するガイド部と、
    前記空隙において生じる切粉を排出するための吸塵経路と、
    を備える穿孔治具。
  2. 前記台座に、
    前記空隙と前記吸塵経路とを連結するする空気の流路と、
    前記空気を吸入するための空気孔と、
    を設けた請求項1記載の穿孔治具。
  3. 前記台座は、前記空隙を経由して前記吸塵経路に向かう前記空気の流れが形成される位置に前記空気孔を有する請求項2記載の穿孔治具。
  4. 前記ドリルの溝及び前記被削材に設けられる下孔の少なくとも一方から前記空隙を経由して空気が前記吸塵経路に向かうように、前記台座に前記空隙と前記吸塵経路とを連結する空気の流路を形成した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の穿孔治具。
  5. 前記台座を前記被削材又は前記介在物に押付ける負圧が生じるように前記空気の流路を形成した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の穿孔治具。
  6. 前記ドリルを通すための空隙を有し、かつ前記被削材上に前記介在物として設置される穿孔用のテンプレートの貫通孔に嵌合することによって前記台座及び前記ドリルの位置決めを行うための位置決めガイドを更に備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載の穿孔治具。
  7. 前記ガイド部は、前記ドリルの溝の長さに合わせて前記溝が前記ガイド部の外部に開放されるように、前記台座に対する前記接触面に垂直な方向における位置を調節できるように構成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載の穿孔治具。
  8. 前記テンプレートを更に備える請求項6記載の穿孔治具。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の穿孔治具と、
    前記ガイド部の、前記台座に対する前記接触面に垂直な方向における位置に対応する長さの溝を有するドリルと、
    を備える穿孔ユニット。
  10. 手持ち式のドリル駆動装置から独立した穿孔治具を被削材側に設置し、
    前記穿孔治具に設けられるガイド部でガイドすることによってドリルを被削材又は前記被削材上に設置される介在物の表面に対して工具軸が所定の角度となるようにセットし、
    前記被削材と前記ガイド部との間に形成される空隙から前記穿孔治具に設けられる吸塵経路を介して空気で切粉を排出しながら前記被削材を穿孔することによって被加工品を製造する穿孔方法。
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