JP2014236558A - 電動機用治具 - Google Patents

電動機用治具 Download PDF

Info

Publication number
JP2014236558A
JP2014236558A JP2013115633A JP2013115633A JP2014236558A JP 2014236558 A JP2014236558 A JP 2014236558A JP 2013115633 A JP2013115633 A JP 2013115633A JP 2013115633 A JP2013115633 A JP 2013115633A JP 2014236558 A JP2014236558 A JP 2014236558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
end plate
armature
case
caulking
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013115633A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6169895B2 (ja
Inventor
勝啓 生駒
Katsuhiro Ikoma
勝啓 生駒
友美 倉崎
Tomomi Kurasaki
友美 倉崎
芳道 石田
Yoshimichi Ishida
芳道 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2013115633A priority Critical patent/JP6169895B2/ja
Publication of JP2014236558A publication Critical patent/JP2014236558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6169895B2 publication Critical patent/JP6169895B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】電動機の分解、組立作業を容易にするための電動機用治具を提供する。【解決手段】電動機用治具2は、固定側部材56に支持される作業台57を備える。作業台57の上面がわに第1嵌入孔59を形成し、電動機1の電機子7の一端部がわを第1嵌入孔59に嵌入したとき、電機子7に対しケース本体13と共に第1端部板16が下方に向かって離脱可能となるよう電動機1が上記作業台57に支持される。作業台57の上面に第2端部板18を摺動可能に載置した状態でボス部20を嵌脱可能に嵌入させる第2嵌入孔65を作業台57の上面がわに形成する。第2嵌入孔65に嵌入されたボス部20が第2端部板18と共に第2嵌入孔65の軸心64回りに回動可能となるようにする。作業台57に回動可能に枢支され、回動により第2開口17の開口縁部に対する第2端部板18のカシメによる固着を可能とするカシメ用レバー71を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、車両搭載のラジエータファン駆動用などの電動機につき分解、組立作業をするとき、これらの作業が容易にできるようにするために使用される電動機用治具に関するものである。
電動機は、下記特許文献1に示すように、通常、その外殻を構成するモータケースと、このモータケースに収容されると共にこのモータケースに両端支持される電機子と、上記モータケースに支持され、上記電機子と相対的に摺接して、この電機子に対し、その外部から電力を供給するブラシとを備えている。
また、従来、電動機には、上記モータケースが、上記電機子と同じ軸心上に位置して内周面にマグネットを支持する筒形状のケース本体と、このケース本体の軸方向一端部の第1開口を閉じ、上記電機子の一端部を貫通させて支持する第1端部板と、上記ケース本体の他端部の第2開口を閉じるようその開口縁部に対しカシメにより固着される第2端部板と、上記軸心上で上記第2端部板の外面に形成され、上記電機子の他端部を支持するボス部とを備え、上記ブラシが、上記モータケースの第2端部板の内面がわに支持されたものがある。
そして、電動機の駆動に際し、スイッチのオンにより上記ブラシを介し電機子に対し、その外部から電力を供給すると、この電機子は軸心回りに回転するよう駆動し、その駆動力が上記電機子の上記一端部から出力されて何らかの作動のために供されるようになっている。
一方、電動機の駆動中、上記ブラシは上記電機子に対し摺接し続けて経時的に摩耗するため、電動機の使用期間が長くなったり、電動機の性能が低下したりした場合には、電動機を一旦分解し、ブラシの摩耗程度を点検したり、摩耗が大きいブラシを新しいものに交換したりするなどの保守点検作業が求められる。また、その後の電動機の組立作業により、この電動機の再使用が可能とされる。
特開平8−223848号公報
ところで、上記電動機の分解作業時には、まず、上記ケース本体の第2開口の開口縁部に対する第2端部板のカシメによる固着を解除して上記ケース本体の第2開口の開口縁部と上記第2端部板とを互いに離脱可能とし、次に、この第2端部板および電機子に対し上記ケース本体と共に第1端部板を離脱させて、上記第2端部板の内面がわのブラシをモータケースの外部に露出させ、上記ブラシへの視認や操作を可能にさせることが行われる。しかし、上記電機子とケース本体とはこのケース本体の内周面に支持されているマグネットの磁力により互いに強力に誘引されている。このため、上記したように電機子からケース本体を離脱させる場合には、上記磁力に対抗するだけの大きい外力が求められる。よって、電動機の分解作業は煩雑となりがちである。
一方、上記電動機の組立作業時には、まず、上記ケース本体内に上記電機子を収容し、次に、上記ケース本体の第2開口の開口縁部に対し第2端部板をカシメにより固着させるが、このようなカシメの作業は煩雑である。よって、電動機の組立作業も煩雑となりがちである。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、電動機の分解、組立作業を容易にするための電動機用治具を提供することである。
請求項1の発明は、電動機1の分解、組立作業に使用される電動機用治具2であって、
上記電動機1が、モータケース5と、このモータケース5に両端支持される電機子7とを備え、上記モータケース5が、上記電機子7と同じ軸心6上に位置して内周面にマグネット12を支持する筒形状のケース本体13と、このケース本体13の軸方向一端部の第1開口14を閉じ、上記電機子7の一端部を貫通させて支持する第1端部板16と、上記ケース本体13の他端部の第2開口17を閉じるようその開口縁部に対しカシメにより固着される第2端部板18と、上記軸心6上で上記第2端部板18の外面に形成され、上記電機子7の他端部を支持するボス部20とを備え、
固定側部材56に支持される作業台57を設け、この作業台57の上面がわに第1嵌入孔59を形成し、上記電機子7の一端部がわを上記第1嵌入孔59に嵌入したとき(図5)、上記電機子7に対し上記ケース本体13と共に第1端部板16が下方に向かって離脱可能となるよう上記電動機1が上記作業台57に支持されるようにし、
上記作業台57の上面に上記第2端部板18を摺動可能に載置した状態で上記ボス部20を嵌脱可能に嵌入させる第2嵌入孔65を上記作業台57の上面がわに形成し、上記第2嵌入孔65に嵌入された上記ボス部20が上記第2端部板18と共に上記第2嵌入孔65の軸心64回りに回動可能となるようにし、上記作業台57に回動可能に枢支され、その回動により上記第2開口17の開口縁部に対する上記第2端部板18のカシメによる固着を可能とする(図1)カシメ用レバー71を設けたことを特徴とする電動機用治具である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、電動機の分解、組立作業に使用される電動機用治具であって、
上記電動機が、モータケースと、このモータケースに両端支持される電機子とを備え、上記モータケースが、上記電機子と同じ軸心上に位置して内周面にマグネットを支持する筒形状のケース本体と、このケース本体の軸方向一端部の第1開口を閉じ、上記電機子の一端部を貫通させて支持する第1端部板と、上記ケース本体の他端部の第2開口を閉じるようその開口縁部に対しカシメにより固着される第2端部板と、上記軸心上で上記第2端部板の外面に形成され、上記電機子の他端部を支持するボス部とを備え、
固定側部材に支持される作業台を設け、この作業台の上面がわに第1嵌入孔を形成し、上記電機子の一端部がわを上記第1嵌入孔に嵌入したとき、上記電機子に対し上記ケース本体と共に第1端部板が下方に向かって離脱可能となるよう上記電動機が上記作業台に支持されるようにしており、次の効果が生じる。
即ち、上記構成の電動機の分解作業時には、まず、上記ケース本体の第2開口の開口縁部に対する第2端部板のカシメを解除して、上記ケース本体の第2開口の開口縁部と上記第2端部板とを互いに離脱可能とする。
一方、上記電機子の一端部がわを上記作業台の第1嵌入孔に嵌入させる。この場合、上記電動機におけるモータケースのケース本体と電機子とは、上記ケース本体の内周面に支持されているマグネットの磁力により互いに強力に誘引されている。このため、上記電動機は、上記第1嵌入孔の軸心上で、上記作業台の上面から上方に離れた位置で、この作業台に支持される。
次に、上記磁力に対抗しつつ、上記第2端部板および電機子に対し上記ケース本体と共に第1端部板を下方に向かって離脱させる。そして、このように第2端部板および電機子に対しケース本体および第1端部板を離脱させれば、上記第2端部板の内面がわがモータケースの外部に露出されて上記電動機の分解作業が終る。
つまり、上記した電動機の分解作業時には、上記電機子の一端部がわを作業台に支持させることにより、安定した固定状態の上記第2端部板および電機子に対し上記ケース本体と共に第1端部板を離脱させることができる。よって、上記した磁力の存在にかかわらず電動機の分解作業は容易にできる。
また、上記作業台の上面に上記第2端部板を摺動可能に載置した状態で上記ボス部を嵌脱可能に嵌入させる第2嵌入孔を上記作業台の上面がわに形成し、上記第2嵌入孔に嵌入された上記ボス部が上記第2端部板と共に上記第2嵌入孔の軸心回りに回動可能となるようにし、上記作業台に回動可能に枢支され、その回動により上記第2開口の開口縁部に対する上記第2端部板のカシメによる固着を可能とするカシメ用レバーを設けており、次の効果が生じる。
即ち、上記電動機の組立作業時には、まず、上記作業台の上面に上記第2端部板を載置すると共に上記ボス部を上記第2嵌入孔に嵌入させる。次に、上記第2嵌入孔の軸心回りに上記第2端部板とケース本体とを一体的に回動させ、上記第2嵌入孔の軸心周りの周方向で、上記第2端部板の被カシメ部を上記カシメ用レバーの回動軌跡位置に合致させる。そして、上記カシメ用レバーを回動させれば、このカシメ用レバーによる上記被カシメ部のカシメにより、上記ケース本体の上記第2開口の開口縁部に対し上記第2端部板が固着され、上記電動機の組立作業が終る。
つまり、上記電動機の組立作業時には、上記作業台の上面に上記第2端部板を載置すると共に上記ボス部を上記第2嵌入孔に嵌入し、この第2嵌入孔の軸心回りに上記第2端部板を所定位置にまで回動させ、そこで、上記カシメ用レバーを単に回動させれば、上記第2開口の開口縁部に対し上記第2端部板をカシメにより固着させることができる。よって、上記電動機の組立作業は容易にできる。
また、上記した電動機の分解、組立作業には上記作業台が共用されるため、その分、これら作業は簡単な構成の電動機用治具によって、安価に達成できる。
電動機と電動機用治具との側面断面図であって、電動機の組立作業を示す図である。 図1で示したものの平面断面図である。 図1で示したものの部分斜視図である。 図1で示したものの展開斜視図である。 電動機と電動機用治具との側面部分断面図であって、電動機の分解作業を示す図である。 図2に相当する図で、電動機の組立作業を示す図である。
本発明の電動機用治具に関し、電動機の分解、組立作業を容易にするための電動機用治具を提供する、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、電動機用治具は、電動機の分解、組立作業に使用されるものである。上記電動機は、モータケースと、このモータケースに両端支持される電機子とを備え、上記モータケースが、上記電機子と同じ軸心上に位置して内周面にマグネットを支持する筒形状のケース本体と、このケース本体の軸方向一端部の第1開口を閉じ、上記電機子の一端部を貫通させて支持する第1端部板と、上記ケース本体の他端部の第2開口を閉じるようその開口縁部に対しカシメにより固着される第2端部板と、上記軸心上で上記第2端部板の外面に形成され、上記電機子の他端部を支持するボス部とを備える。
固定側部材に支持される作業台が設けられる。この作業台の上面がわに第1嵌入孔が形成され、上記電機子の一端部がわを上記第1嵌入孔に嵌入したとき、上記電機子に対し上記ケース本体と共に第1端部板が下方に向かって離脱可能となるよう上記電動機が上記作業台に支持される。
上記作業台の上面に上記第2端部板を摺動可能に載置した状態で上記ボス部を嵌脱可能に嵌入させる第2嵌入孔が上記作業台の上面がわに形成される。上記第2嵌入孔に嵌入された上記ボス部が上記第2端部板と共に上記第2嵌入孔の軸心回りに回動可能とされる。上記作業台に回動可能に枢支され、その回動により上記第2開口の開口縁部に対する上記第2端部板のカシメによる固着を可能とするカシメ用レバーが設けられる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1〜4において、符号1は電動機で、この電動機1は車両搭載のラジエータファン駆動用のものである。また、符号2は、上記電動機1の分解、組立作業に使用される電動機用治具2である。なお、上記電動機1は、車両における空調ファン用のものであってもよく、電気パワーステアリング用のものであってもよい。
上記電動機1は、その外殻を構成する板金製のモータケース5と、このモータケース5に収容されると共にこのモータケース5と同じ軸心6上でこのモータケース5に両端支持されるロータである電機子7と、上記モータケース5内でこのモータケース5にブラシホルダ8を介し支持され、上記電機子7の外周面と相対的に摺接してこの電機子7に対し、その外部から電力を供給するブラシ9とを備えている。
上記モータケース5は、上記軸心6上に位置して内周面にマグネット12を支持する筒形状のケース本体13と、このケース本体13の軸方向一端部の第1開口14を閉じ、上記電機子7の一端部を貫通させて第1軸受15を介し支持する第1端部板16と、上記ケース本体13の他端部の第2開口17を閉じるようその開口縁部にカシメにより固着される第2端部板18と、上記軸心6上で上記第2端部板18の外面に形成され、上記電機子7の他端部を第2軸受19を介し支持するボス部20と、上記ケース本体13の外面から外方に向かって突設され、モータケース5を車体がわに支持させる複数(3つ)のブラケット21とを備えている。
上記ケース本体13は、上記軸心6上に位置する円筒体25と、この円筒体25の上記第2開口17がわの開口縁部に一体的に形成される円環形状の外向きフランジ26とを有している。上記第1端部板16は、上記円筒体25の上記第1開口14がわの開口縁部に径大がわが一体的に結合される円錐台筒体28と、この円錐台筒体28の径小がわに一体的に形成される外向きフランジ29とを有している。
上記第2端部板18は、上記軸心6上に位置する円形板31と、上記ケース本体13の外向きフランジ26を囲繞するよう上記円形板31の外縁部に一体的に形成される円環形状の内向きフランジ32とを有している。この内向きフランジ32における上記軸心6周りの周方向の複数(4つ)箇所にそれぞれ一対の切り欠きが形成され、これら両切り欠きの間の部分がカシメ突片33とされる。そして、上記第2端部板18の円形板31の外縁部とカシメられた上記各カシメ突片33とで上記ケース本体13の外向きフランジ26が挟み付けられ、これにより、上記ケース本体13の第2開口17の開口縁部に上記第2端部板18が固着される。
なお、図例では、上記カシメ突片33は、上記内向きフランジ32における上記軸心6周りの周方向で等間隔に配置されているが、不等間隔に配置してもよい。
上記第2端部板18の上記軸心6上の部分が外方に向かって膨出させられることにより上記ボス部20が形成される。このボス部20は横断面が円形とされ、このボス部20に上記第2軸受19が圧入状に嵌入される。
前記電機子7は、上記軸心6上に位置する回転軸36と、この回転軸36の軸方向の中途部に外嵌固着される鉄心37と、この鉄心37に巻き付けられるコイル38と、このコイル38の上記ボス部20がわに隣接するよう上記回転軸36の軸方向の中途部に外嵌固着されるコンミテータ39とを有している。上記回転軸36の各端部のうち、上記第1端部板16から外部に突出した突出端部に雄ねじ40が形成される。この回転軸36の突出端部に上記雄ねじ40により不図示のラジエータファンが固着される。
前記ブラシホルダ8とブラシ9とはそれぞれ一対設けられ、上記各ブラシホルダ8は上記第2端部板18の内面がわに支持される。上記各ブラシ9は上記各ブラシホルダ8に収容され、その各一端部が上記電機子7のコンミテータ39の外周面に対し相対的に摺動可能に圧接するようコイルばね43により付勢される。
上記モータケース5の径方向外端部の下端部にこのモータケース5の内外を連通させる連通孔46が形成される。この連通孔46は、上記モータケース5のケース本体13の下端縁部に形成された切り欠き47と、この切り欠き47に対応するよう上記モータケース5の第2端部板18の外縁部に形成された他の切り欠き48とにより形成される。
上記ケース本体13における上記他の切り欠き48の縁部にコンセント49が固着され、このコンセント49と前記ブラシ9とを電気的に接続する接続線50が設けられる。上記連通孔46を通し上記コンセント49に嵌脱可能に嵌合し、上記コンセント49、接続線50、およびブラシ9を通し電機子7に外部電力を供給するプラグ51が設けられる。上記連通孔46を開閉可能とする樹脂製カバー体53が設けられ、このカバー体53に上記プラグ51が一体的に取り付けられる。上記カバー体53が上記連通孔46を閉じた状態で、上記コンセント49にプラグ51が嵌合し、かつ、上記カバー体53は、上記各切り欠き47,48の少なくとも一部にそれぞれ密に嵌合する。また、上記カバー体53に一対の係止フック54が一体的に突設される。上記カバー体53が上記連通孔46を閉じたとき、上記各係止フック54が上記切り欠き47の内縁部に係止されて上記連通孔46を閉じたままに保持する。
なお、図示しないが、上記第2端部板18の内面に取り付けられ、この第2端部板18の内面と上記ブラシホルダ8、コンセント49、および接続線50との間を仕切るベークライト板などの絶縁材が設けられる。
架台などの固定側部材56の上面に支持される金属製で直方体形状の作業台57が設けられる。この作業台57の上面がわに垂直な軸心58を有する第1嵌入孔59が形成される。
図5において、前記電機子7の軸心6上で、この電機子7の一端部がわから外方に延出し、この電機子7の一端部がわの基端部が上記回転軸36の雄ねじ40に離脱可能に締結されるガイド軸62が設けられる。このガイド軸62は上記回転軸36と同径、もしくはわずかにそれ以下の径寸法とされる。上記電機子7の一端部がわから延出した上記ガイド軸62の延出端部は、上記第1嵌入孔59に嵌脱可能とされる。また、上記作業台57の上面がわに、上記軸心58上に位置する円環形状のゴム製の弾性体63が取り付けられる。
そして、上記ケース本体13に対する上記第2端部板18の各カシメ突片33のカシメによる固着が解除されて、上記ケース本体13の第2開口17の開口縁部と上記第2端部板18とが互いに離脱可能とされ、かつ、上記電機子7の回転軸36に固着された上記ガイド軸62の延出端部が上記第1嵌入孔59に嵌入された場合、上記第2端部板18および電機子7に対し上記ケース本体13と共に第1端部板16は下方に向かって離脱可能とされる。また、上記電機子7に対し上記ケース本体13および第1端部板16が下方に向かって所定寸法以上に離脱したとき、上記第1端部板16の外向きフランジ29が上記弾性体63に弾性的に衝突して、それ以上の下方への移動が阻止されるようになっている。
図1,2,4において、上記作業台57の上面がわに垂直な軸心64を有する第2嵌入孔65が形成される。上記作業台57の上面に上記第2端部板18を摺動可能に載置した状態で上記第2嵌入孔65に対し上記ボス部20が嵌脱可能に嵌入される。上記第2嵌入孔65に嵌入された上記ボス部20は上記第2端部板18と共に上記第2嵌入孔65の軸心64回りに回動可能とされる。
上記の場合、モータケース5および電機子7の軸心6と、第1嵌入孔59の軸心58と、第2嵌入孔65の軸心64とは互いに同軸上に位置している。また、上記第2嵌入孔65の内径寸法は上記第1嵌入孔59のそれよりも大きくされて、この第1嵌入孔59の上端に連設される。なお、上記第1嵌入孔59と第2嵌入孔65とは互いに同径であってもよい。また、これら59,65の各軸心58,64は、これら各軸心58,64に直交する方向で互いに離れていてもよい。
上記作業台57の側面に締結具68によりブラケット69が締結され,このブラケット69に水平に延びる枢支軸70を介しカシメ用レバー71が上下回動可能に枢支される。このカシメ用レバー71は、上記ブラケット69に対し枢支軸70により上下回動可能に枢支されるレバー本体73と、このレバー本体73の回動部に締結具74により位置変更可能に固着される球状のカシメ部75とを有している。上記ブラケット69、枢支軸70、およびカシメ用レバー71は、上記作業台57上のモータケース5に干渉しないよう設けられる。なお、上記作業台57とブラケット69とは、これらを樹脂製にするなどして互いに一体的に形成してもよい。
図1で示すように、上記作業台57の上面に上記第2端部板18を載置すると共に上記第2嵌入孔65にボス部20を嵌入し、かつ、上記第2端部板18の上面(内面)に上記ケース本体13の外向きフランジ26を載置させる。そして、この状態で、上記第2嵌入孔65の軸心64回りに上記第2端部板18とケース本体13とを一体的に回動させれば、上記第2嵌入孔65の軸心64周りの周方向で、上記第2端部板18のカシメ突片33が上記カシメ用レバー71のカシメ部75の回動軌跡位置に合致可能とされる。
上記カシメ部75の回動軌跡位置に上記カシメ突片33を合致させた状態で、上記カシメ用レバー71を上方回動させれば、このカシメ用レバー71のカシメ部75は上記カシメ突片33に圧接することとされ、この圧接により、このカシメ突片33は屈曲するようカシメられるようになっている。このカシメにより、このカシメ突片33と上記第2端部板18の円形板31の外縁部との間に上記ケース本体13の外向きフランジ26が挟み付けられて、上記ケース本体13の上記第2開口17の開口縁部に対し上記第2端部板18が固着可能とされる。上記と同様にして、他のカシメ突片33を順次カシメれば、上記ケース本体13の上記第2開口17の開口縁部に対する上記第2端部板18の固着が完了する。
図5において、上記構成の電動機1の分解作業時には、まず、上記ケース本体13の第2開口17の開口縁部に対する第2端部板18のカシメ突片33によるカシメをペンチやニッパーなどを用い解除する。これにより、上記ケース本体13の第2開口17の開口縁部と上記第2端部板18とを互いに離脱可能とする。この場合、このカシメ突片33は上記内向きフランジ32に対し折損するなど損傷しがちである。そして、このような損傷が生じた場合には、上記第2端部板18は廃棄し、これを新しいものに交換することができる。
一方、上記電機子7の一端部がわである回転軸36の雄ねじ40に上記ガイド軸62の基端部を固着する。そして、このガイド軸62の延出端部を上記作業台57の第1嵌入孔59に嵌入させる。この場合、上記電動機1におけるモータケース5のケース本体13と電機子7とは、上記ケース本体13の内周面に支持されているマグネット12の磁力により互いに強力に誘引されている。このため、上記電動機1は、上記第1嵌入孔59の軸心58上で、上記作業台57の上面から上方に離れた位置で、この作業台57に上記ガイド軸62を介し支持される。
次に、上記磁力に対抗しつつ、上記各ブラケット21を手の指で下方に押すなどして、上記第2端部板18および電機子7に対し上記ケース本体13と共に第1端部板16を下方に向かって離脱させる。この場合、これらケース本体13および第1端部板16が、上記電機子7からある程度以上に離脱すると、上記磁力は急速に低下する。このため、上記電機子7から離脱した第1端部板16は上記作業台57に勢いよく衝突しがちとなるが、この衝突は上記弾性体63に対してなされる。よって、この衝突時の衝撃力は上記弾性体63により緩和されて、上記第1端部板16が損傷することは防止される。そして、上記のように第2端部板18および電機子7に対しケース本体13および第1端部板16を離脱させれば、上記第2端部板18の内面がわのブラシホルダ8、ブラシ9、および接続線50周りがモータケース5の外部に露出され、これらへの視認や操作が可能となって上記電動機1の分解作業が終る。
つまり、上記した電動機1の分解作業時には、上記電機子7の一端部がわを作業台57に支持させることにより、安定した固定状態の上記第2端部板18および電機子7に対し上記ケース本体13と共に第1端部板16を離脱させることができる。よって、上記した磁力の存在にかかわらず電動機1の分解作業は容易にできる。
次に、分解した上記電動機1における上記第2端部板18の内面がわのブラシホルダ8やブラシ9を視認したり操作したりすることにより、上記ブラシ9の摩耗程度を点検したり、摩耗が大きいブラシ9を新しいものに交換したりするなどの保守点検作業をする。このようにブラシ9を新しいものに交換する場合には、新しいブラシホルダ8、ブラシ9、第2端部板18、第2軸受19、ばね43、コンセント49、および接続線50の組み合せ体を別途に準備しておき、この組み合せ体を上記モータケース5のケース本体13に組み付ければよい。
図6において、上記組み合せ体を上記モータケース5のケース本体13に組み付ける場合における電動機1の組立作業時には、まず、上記作業台57の上面に上記組み合せ体の第2端部板18を載置すると共に上記ボス部20を上記第2嵌入孔65に嵌入させる。次に、上記組み合せ体において各ブラシホルダ8に挿入されて支持された両ブラシ9,9の間に、上記ばね43の付勢力に対抗しながら二又治具78を差し込む。そして、この二又治具78により、上記各ブラシ9の間を上記電機子7のコンミテータ39の径寸法以上に離間させる。
次に、図示しないが、上記二又治具78の中途空間を通し上記ボス部20内の第2軸受19に上記電機子7の回転軸36の端部を嵌入すると共に、上記両ブラシ9,9の間に上記電機子7のコンミテータ39を挿入する。この状態で、上記両ブラシ9,9の間から上記二又治具78を抜き出す。すると、上記ばね43の付勢により各ブラシ9,9が上記コンミテータ39の外周面に圧接する。
次に、図1〜3で示すように、作業台57の上面に載置した上記組み合せ体の第2端部板18の上面に上記ケース本体13の外向きフランジ26を載置する。次に、上記ケース本体13の切り欠き47と上記第2端部板18の他の切り欠き48とを合致させて、上記連通孔46を形成する。次に、この連通孔46に上記カバー体53を嵌合させて上記連通孔46を閉じると共に上記組み合せ体のコンセント49に上記プラグ51を嵌合させる。すると、上記第2端部板18の上記軸心6周りでの所定位置に上記ケース本体13の位置決めが精度よくなされる。
次に、上記作業台57上で、上記第2嵌入孔65の軸心64回りに上記第2端部板18とケース本体13とを一体的に回動させ、上記第2嵌入孔65の軸心64周りの周方向で、上記第2端部板18の被カシメ部であるカシメ突片33を上記カシメ用レバー71のカシメ部75の回動軌跡位置に合致させる。そして、上記カシメ用レバー71を上方回動させれば、このカシメ用レバー71のカシメ部75が上記カシメ突片33に圧接してこのカシメ突片33がカシメられ、このカシメにより、上記ケース本体13の上記第2開口17の開口縁部に対し上記第2端部板18が固着される。他のカシメ突片33についても、上記と同様にして次々とカシメを行えばよい。これにより、上記電動機1の組立作業が終る。
なお、上記した作業台57上でのカシメ突片33のカシメ作業において、上記第2嵌入孔65の軸心64回りに上記第2端部板18、ケース本体13、およびカバー体53を一体的に回動させて上記カシメ突片33を上記カシメ用レバー71のカシメ部75回動軌跡位置に合致させるときや、上記カシメ用レバー71を回動させて上記カシメ突片33のカシメをするときに、上記カバー体53が邪魔になる場合には、このカバー体53を上記連通孔46から一旦離脱させればよい。
つまり、上記電動機1の組立作業時には、上記作業台57の上面に上記第2端部板18を載置すると共に上記ボス部20を上記第2嵌入孔65に嵌入し、この第2嵌入孔65の軸心64回りに上記第2端部板18を所定位置にまで回動させ、そこで、上記カシメ用レバー71を単に回動させれば、上記第2開口17の開口縁部に対し上記第2端部板18をカシメにより固着させることができる。よって、上記電動機1の組立作業は容易にできる。
また、上記した電動機1の分解、組立作業には上記作業台57が共用されるため、その分、これら作業は簡単な構成の電動機用治具2によって、安価に達成できる。
なお、上記電機子7の回転軸36の一端部が上記モータケース5から大きく突出する長さを有している場合には、上記ガイド軸62は設けなくてもよい。
1 電動機
2 電動機用治具
5 モータケース
6 軸心
7 電機子
8 ブラシホルダ
9 ブラシ
12 マグネット
13 ケース本体
14 第1開口
15 第1軸受
16 第1端部板
17 第2開口
18 第2端部板
19 第2軸受
20 ボス部
25 円筒体
26 外向きフランジ
28 円錐台筒体
29 外向きフランジ
31 円形板
32 内向きフランジ
33 カシメ突片
43 ばね
46 連通孔
47 切り欠き
48 他の切り欠き
49 コンセント
50 接続線
51 プラグ
53 カバー体
56 固定側部材
57 作業台
58 軸心
59 第1嵌入孔
62 ガイド軸
63 弾性体
64 軸心
65 第2嵌入孔
71 カシメ用レバー
78 二又治具

Claims (1)

  1. 電動機の分解、組立作業に使用される電動機用治具であって、
    上記電動機が、モータケースと、このモータケースに両端支持される電機子とを備え、上記モータケースが、上記電機子と同じ軸心上に位置して内周面にマグネットを支持する筒形状のケース本体と、このケース本体の軸方向一端部の第1開口を閉じ、上記電機子の一端部を貫通させて支持する第1端部板と、上記ケース本体の他端部の第2開口を閉じるようその開口縁部に対しカシメにより固着される第2端部板と、上記軸心上で上記第2端部板の外面に形成され、上記電機子の他端部を支持するボス部とを備え、
    固定側部材に支持される作業台を設け、この作業台の上面がわに第1嵌入孔を形成し、上記電機子の一端部がわを上記第1嵌入孔に嵌入したとき、上記電機子に対し上記ケース本体と共に第1端部板が下方に向かって離脱可能となるよう上記電動機が上記作業台に支持されるようにし、
    上記作業台の上面に上記第2端部板を摺動可能に載置した状態で上記ボス部を嵌脱可能に嵌入させる第2嵌入孔を上記作業台の上面がわに形成し、上記第2嵌入孔に嵌入された上記ボス部が上記第2端部板と共に上記第2嵌入孔の軸心回りに回動可能となるようにし、上記作業台に回動可能に枢支され、その回動により上記第2開口の開口縁部に対する上記第2端部板のカシメによる固着を可能とするカシメ用レバーを設けたことを特徴とする電動機用治具。
JP2013115633A 2013-05-31 2013-05-31 電動機用治具 Expired - Fee Related JP6169895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013115633A JP6169895B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 電動機用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013115633A JP6169895B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 電動機用治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014236558A true JP2014236558A (ja) 2014-12-15
JP6169895B2 JP6169895B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=52138907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013115633A Expired - Fee Related JP6169895B2 (ja) 2013-05-31 2013-05-31 電動機用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6169895B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112605648A (zh) * 2020-11-23 2021-04-06 中山睿钢五金科技有限公司 一种电机部件自动化装配生产线及其生产装配方法
CN113977490A (zh) * 2021-11-18 2022-01-28 Oppo广东移动通信有限公司 电机的固定装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01105361U (ja) * 1987-12-29 1989-07-17
JP2003061292A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Asmo Co Ltd モータ及びモータの製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01105361U (ja) * 1987-12-29 1989-07-17
JP2003061292A (ja) * 2001-08-10 2003-02-28 Asmo Co Ltd モータ及びモータの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112605648A (zh) * 2020-11-23 2021-04-06 中山睿钢五金科技有限公司 一种电机部件自动化装配生产线及其生产装配方法
CN113977490A (zh) * 2021-11-18 2022-01-28 Oppo广东移动通信有限公司 电机的固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6169895B2 (ja) 2017-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7605513B2 (en) Electric tool having electric motor with first and second coils having first and second coil bundles of different innermost peripheral length
US20150380887A1 (en) Ground structure for motor
JP2017100259A (ja) 震動機構付き電動工具
JP6728948B2 (ja) ファンモータ
JP5972007B2 (ja) ギアユニット
JP6169895B2 (ja) 電動機用治具
JP6457219B2 (ja) ギアードモータおよびダンパ装置
JP6324227B2 (ja) ベルト取付治具
JP6461629B2 (ja) 電動工具
US20090115266A1 (en) Power tool with frameless motor and two-piece brush assembly, and method of assembly
EP1347541B1 (en) Brush support jig used in mounting a brush assembly of a rotary electric machine, and method of mounting the brush assembly using the brush support jig
JP6334914B2 (ja) 電動工具
WO2014129062A1 (ja) 回転電機
JP2019054728A (ja) 電動工具
WO2018179736A1 (ja) ロータ及びロータを備えたモータ
JP5554427B2 (ja) Dcブラシレスモータを備えた電動工具
JP2015061394A (ja) 回転電機
JP7031441B2 (ja) モータ
EP2667490B1 (en) Brush assembly for a power tool motor
CN203086262U (zh) 马达
JP6341230B2 (ja) モータ
JP2010068609A (ja) コアレスモータ
CN210183141U (zh) 马达和机电设备
US20200381978A1 (en) Motor and electrical device including same
JP5379317B2 (ja) Dcブラシレスモータを備えた電動工具

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170315

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20170420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6169895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees