JP2014235883A - 電子線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電子電カラムに対して各電子線カラムを操作するための伝達機構の挿入を可能にし、機能性および保守性を向上させる。【解決手段】試料表面に電子線を照射する電子線光学系と電子線の照射によって発生した電子を検出する検出系とを筐体内部に備える複数の電子線カラムからなる電子線装置であって、各電子線カラムは、電子線光学系および検出系を収納する筐体が、最大径を有する筒部である大径部と大径部よりも小径の筒部である小径部とから構成され、相隣接する電子線カラムの大径部が略接するように稠密状に配置され、相隣接する電子線カラムの小径部によって電子線カラムの外部に形成される空間を介して、電子線カラムの小径部に、電子線カラムの内部と外部との間で情報を伝達するための機械的伝達機構または光学的伝達機構の少なくとも1つが導入される。【選択図】図2

Description

本発明は、半導体等のパターン検査等に用いる電子線装置に関する。
電子線カラムを備える電子線装置では、検査対象である半導体ウェハ等の試料について電気特性、外観検査、異物検査が行われる。例えば電子線装置は、コンタクトホールの電気特性検査(オープン、ショート)を帯電状況により画像化して行われる。具体的には図9に示すように、電子線装置は、試料(例えば半導体ウェハW)の参照位置での走査型電子顕微鏡画像(以下、「SEM像」ともいう。)と検査位置でのSEM像とを比較し、画像を比較して色の異なる箇所を欠陥位置として検出する。
このような電子線カラムを利用した検査において試料全面を電子線で走査するには多大の時間を要する。そこで、例えば特許文献1、2のように、電子線カラムを複数備える電子線装置を用いて試料を短時間で検査することが提案されている。
米国特許第4896063号明細書 特開2005−121635号公報
しかし、従来のような複数の電子線カラムをチャンバー内に配置した検査装置では、単一の電子線カラムからなる検査装置と比較して、電子線カラムを小型化するために機能が省略されていた。そのため、検査装置の性能面や機能面での不足や保守性に問題があった。例えば、従来、電子線の電流を決定する電流絞りは各電子線カラムに固定し配置されていた。しかし、電流絞りを固定すると複数の電流条件において最小となるビーム径が実現できないという性能面の問題があった。また、電流絞りを固定すると、ある一つのカラムの絞りが汚れて交換が必要となった場合、装置全体を解体して交換する必要があり、保守上の問題となっていた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、複数の電子電カラムに対して各電子線カラムを操作するための伝達機構の挿入を可能にし、機能性および保守性を向上させることが可能な、新規かつ改良された電子線装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、試料表面に電子線を照射する電子線光学系と電子線の照射によって発生した電子を検出する検出系とを筐体内部に備える複数の電子線カラムからなる電子線装置が提供される。各電子線カラムは、電子線光学系および検出系を収納する筐体が、最大径を有する筒部である大径部と大径部よりも小径の筒部である小径部とから構成され、相隣接する電子線カラムの大径部が略接するように稠密状に配置され、相隣接する電子線カラムの小径部によって電子線カラムの外部に形成される空間を介して、電子線カラムの小径部に、電子線カラムの内部と外部との間で情報を伝達するための機械的伝達機構または光学的伝達機構の少なくとも1つが導入される。
機械的伝達機構および光学的伝達機構は、複数の電子線カラムを一方向に配列したカラム列方向において、カラム列方向最大幅が大径部の最大径の半分以下で、かつ軸対称であり、電子線装置の高さ方向において、高さ方向最大幅が大径部の最大径の半分より大きく、かつ軸に対して非対称であってもよい。
また、機械的伝達機構および光学的伝達機構は、複数の電子線カラムを一方向に配列したカラム列方向における電子線カラムの内部に挿入される先端部の幅は、最大径と先端部が挿入される小径部の径との差分以下であり、かつ最大径の半分以下であってもよい。
機械的伝達機構は、例えば可動絞り機構や仕切弁等を電子線カラム内に導入する機構であり、光学的伝達機構は、例えば電子検出器を電子線カラム内に導入する機構である。
以上説明したように本発明によれば、複数の電子電カラムに対して各電子線カラムを操作するための伝達機構の挿入を可能にし、機能性および保守性を向上させることが可能な電子線装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電子線装置の概略構成を示す説明図である。 同実施形態に係る複数の電子線カラムの一配置例を示す平面図である。 図2のA−A切断線における断面図である。 同実施形態に係る電子線カラムの構成を示す説明図である。 伝達機構による電子線カラム内部への可動絞り機構の導入を説明する説明図である。 伝達機構による電子線カラム内部への仕切弁の導入を説明する説明図である。 伝達機構による電子線カラム内部への電子検出器の導入を説明する説明図である。 複数の電子線カラムにおける伝達機構の他の配置例を示す概略断面図である。 電子線による欠陥検出方法を説明する説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.電子線装置の概略構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る電子線装置の概略構成について説明する。なお、図1は、本実施形態に係る電子線装置1の概略構成を示す説明図である。
本実施形態に係る電子線装置1は、例えば半導体ウェハW(以下、単に「ウェハW」ともいう。)の半導体回路パターンを検査するための装置である。電子線装置1は、例えば図1に示すように、チャンバーユニット10と、複数の電子線カラム20と、制御電源30と、制御装置40とからなる。
チャンバーユニット10は、電子線カラム20によりウェハWの表面に電子線を出射して検査を行うユニットである。チャンバーユニット10は、図1に示すように、半導体ウェハWが収納される第1チャンバー(試料室真空チャンバー)12と、中間室である第2チャンバー(中間室真空チャンバー)13と、電子銃が配置される第3チャンバー(電子銃室真空チャンバー)14とからなる。
第1チャンバー12にはウェハWを載置するためのステージ18が設けられている。ステージ18は、試料載置面にてウェハWの検査対象となる面(表面)と反対側の面(裏面)を支持し、ウェハWを表面と平行な平面内で任意の方向に移動可能に形成されている。ステージ18は、検査時にはウェハWが所定の方向に所定の移動速度で移動するように駆動装置(図示せず。)によって移動される。
各チャンバー12、13、14は、それぞれ異なる真空度に設定可能に独立した空間となっており、所定の真空度にするための真空ポンプ15、16、17がそれぞれ接続されている。
電子線カラム20は、電子をスポット状に収束、加速して得られる電子線(一次電子線)をステージ18上のウェハWに照射するとともに、検出系によって電子線(二次電子線)を検出する装置である。本実施形態に係る電子線装置1は複数の電子線カラム20を備えており、各電子線カラム20は第1チャンバー12、第2チャンバー13および第3チャンバー14境界の仕切り板に接続されており、中心部にオリフィスを設け、ビームが通過する部分のみが貫通するように配置される。本実施形態において、各電子線カラム20は同一構成であるとする。電子線カラム20の詳細な構成については後述する。
制御電源30は、各電子線カラム20に対して入力されるスキャン電圧を入力する。制御電源30は、例えば1つの電子線カラム20に対して1つの制御電源30が割り当てられるように配置される。制御電源30は、例えば、高電圧電流、高周波電流等の信号を出力する。各制御電源30は、例えば、制御電源30が出力する信号(例えば高周波電圧)の位相ずれを補正したり、走査信号の待機時間を補正したり、フィルタ等の制御電流回路を切り替えたりする補正機構を備えていてもよい。
制御装置40は、各電子線カラム20に対する制御命令を入力し、また、ウェハWに電子線を照射して得られる配線パターンの形状を反映した出力信号である二次電子線(「信号電子線」ともいう。)に基づいて配線パターンの画像を形成する装置である。電子線カラム20、制御電源30、制御装置40で試料であるウェハWのSEM像(走査型電子顕微鏡像)を取得する。制御装置40は、形成した複数の配線パターンの画像を比較し、配線パターンの異常を検出する。なお、配線パターンの異常検出は、制御装置40にて行ってもよく、制御装置40から提供された画像を見てオペレータが判断してもよい。制御装置40は、例えばCPUやGPUを備えるコンピュータ等の情報処理装置によって構成される。
<2.電子線カラムの構成とその配置>
次に、図2〜図4を参照して、本発明の実施形態に係る電子線装置1の電子線カラムの構成とその配置について説明する。なお、図2は、本実施形態に係る複数の電子線カラムの一配置例を示す平面図である。図3は、図2のA−A切断線における断面図である。図4は、本実施形態に係る電子線カラム20の構成を示す説明図である。
電子線装置1は、複数の電子線カラム20を備えることで欠陥検出効率を向上させる。本実施形態において、複数の電子線カラム20は、例えば図2に示すように、複数の電子線カラム20を一列に配置したカラム列を、カラム列の配列方向に対して垂直な方向に並べて配置してもよい。
すなわち、本実施形態に係る電子線装置1は、図2に示すように、電子線カラム20をx方向に一列に配置した4つのカラム列2A〜2Dから構成される。各カラム列2A〜2Dは、各カラム列2A〜2Dの配列方向であるx方向に対して垂直なy方向に並べ、カラム群2が形成されている。このとき、電子線カラム20が千鳥配列となるようにカラム列2A〜2Dを配置することで、より多くの電子線カラム20を設けることができる。
[2.1.電子線カラムの構成]
ここで、各電子線カラム20の構成について説明すると、電子線カラム20は、その筐体102内に、走査型電子顕微鏡で用いられる各種構成要素を備える。例えば電子線カラム20は、電子銃110と、コンデンサレンズ系120と、ビーム絞り機構130と、光軸調整機構140と、ブランキング電極150と、仕切弁160と、走査電極170と、対物レンズ180と、電子検出器190とを備える。電子線装置1において、電子検出器190が検出系を構成し、当該検出系を除く電子線光学要素が電子線光学系を構成している。
本実施形態に係る電子線カラム20は、図4に示すように、筐体102が、第1の外径D1を有する筒部である大径部102a(102a1、102a2、102a3)と、第1の外径より小さい第2の外径D2を有する筒部である小径部102b(102b1、102b2)とから構成されている。このように、異なる2つの外径を有するように筐体102を形成することで、小径部102bにより隣接する電子線カラム20間に空間を形成することができる。この空間を利用して、複数配置された各電子線カラム20に、電子線カラム20の内部と外部との間で情報を伝達するための伝達機構50a、50b、50cを導入することが可能となる。なお、電子線カラム20は、電子銃110から対物レンズ180まで機械式のはめ合い構造により、光学要素中心軸が出ている構成が望ましい。
本実施形態に係る電子線カラム20は、第1の外径D1と第2の外径D2との2つの外径を有しているが、本発明はかかる例に限定されない。電子線カラム20は、複数の異なる外径を有していればよく、3つ以上の異なる外径を有していてもよい。以下では、電子線カラム20の最大の外径を最大径Dmaxとし、最大径Dmaxよりも小さい外径のうち最小のものを小径Dminで表す。図2の例では、第1の外径D1が最大径Dmaxとなり、第2の外径D2が小径Dminとなる。
一般に、複数の電子線カラム20からなる電子線装置1では、電子線カラム20の最大径Dmaxを小さくして電子線カラム20の数を増やすことにより、電子線装置1による検査のスループットを向上させている。しかし、電子線カラム20の最大径Dmaxを小さくすると電子線カラム20内を通過する電子のエネルギやレンズ性能が低下し、分解能、ビーム径、電流密度等の電子線カラム20の性能が低下する。
このため、本実施形態では、電子線装置1のスループットと電子線カラム20の性能とのバランスが取れるように、電子線カラム20の最大径Dmaxを設定する。最大径Dmaxは、電子銃110、コンデンサレンズ系120や対物レンズ180等のレンズ系の外径寸法によって決まる。最大径Dmaxは、例えば30mm〜80mmの間の値に設定することができる。
電子線カラム20の筐体102は金属からなり、機械的に中心軸が取れている構造となっている。金属としては、例えば高透磁率を有する合金を用いることができ、磁気シールドを構成してもよい。これにより、伝達機構50が相隣接する電子線カラム20間の空間に通されても、空間を構成している電子線カラム20内の電子線に影響を与えることがない。例えば、伝達機構50の一例であるライトガイドは絶縁物であり、電子線に露出しているとチャージアップ等の問題を引き起こす恐れがある。また、高圧や高速の電気信号を導入した場合、電場や電磁場により電子線を偏向する問題を引き起こす可能性がある。カラムを金属の円筒で構成してシールドすることで、これらの影響を解決することが可能となる。また、筐体102には真空排気するためのガス抜き穴が複数設けられている。
電子銃110は、電子線を出射する装置であり、例えばショットキー型や熱電界放出型の電子銃が用いられる。電子銃110は、加速電圧が印加されることにより電子線を放出する。放出された電子線は、コンデンサレンズ系120、ビーム絞り機構130によって集光され、所望の電流となるように調節される。
光軸調整機構140は、電子線の非点補正、光軸上の電子線の位置、試料に対する電子線の照射位置を調整する。また、ブランキング電極150は、ステージ18上のウェハWに電子線を照射しないように一時的に電子線を遮断するための電極である、ブランキング電極150は、電子銃110から放出された電子線を曲げ、ウェハWに電子線が照射されないようにする。また、仕切弁160は、電子線カラム20内の電子銃室、中間室、試料室と仕切るための弁である。仕切弁160は、例えば資料室に不良が発生した場合に電子銃室や中間室が大気中に開放しないように各室を仕切るために用いられる。通常仕切弁160は開放されている。
走査電極170は、外部から高周波の制御信号(電気信号)が印加されることで電子線を偏向させる。走査電極170には、例えば0〜400Vの高周波電流が印加される。走査電極170に任意の制御信号を印加して電子線を偏向させることで、ウェハWの表面上において任意の方向に電子線を走査させることができる。
対物レンズ180は、電子線カラム20の先端部に設けられ、ステージ18上のウェハWと対向するように設けられる。対物レンズ180は、走査電極170によって偏向された電子線をウェハWの表面に集束させる。
電子検出器190は、電子線がウェハWに照射され、回路パターンに応じて放出された二次電子線、ならびに反射電子を検出し、高周波の検出信号(信号電子線)として出力する検出系である。電子検出器190により検出された検出信号は、例えば伝達機構を介して電子線カラム20の外部に取り出される。電子検出器190の検出信号は、例えばプリアンプで増幅された後、AD変換器により回路パターンの画像デジタルデータとされる。画像デジタルデータは制御装置40に出力される。
このような電子線カラム20の構成により、電子銃110から放出された電子線によってウェハWの表面が走査され、回路パターンの形状、組成、帯電状況等を反映した二次電子や反射電子である二次電子線が電子検出器190によって検出される。検出された二次電子線の検出信号は、例えばプリアンプやAD変換器を介して制御装置40にて処理され、ウェハWの回路パターンの画像に基づく欠陥検出が行われる。
また、電子線カラム20には、電子線カラム20の内部と外部との間で情報を伝達するための伝達機構50a、50b、50cを設けてもよい。伝達機構としては、例えば電気的な動作を伴う部材に対して外部から電気信号を伝達し、また、電気的な動作を伴う部材から発せられた電気信号を外部に伝達する電気的伝達機構がある。あるいは、伝達機構として、ライトガイド等のように、光を外部から伝達し、また、光を外部に伝達する光学的伝達機構や、機械的な動作を伴う機械的伝達機構等がある。なお、これらの伝達機構の詳細については後述する。
[2.2.電子線カラムの配置]
このような電子線カラム20からなるカラム群2は、上述したように、相隣接する電子線カラム20同士の大径部102aが相互に最小限の間隔を保持しつつ電子線カラム20を一列に配列させたカラム列2A〜2Dを備えている。これらカラム列2A〜2Dは、互いに並列に配置されている。例えば、図2に示すように、5つの電子線カラム20からなる2つのカラム列2A、2Dと、4つの電子線カラム20からなる2つのカラム列2B、2Cとが形成されている。すなわち、カラム列2A〜2Dはy軸に対して対象に配置されている。
相隣接する電子線カラム20は、例えば大径部102aの外径D1の間隔で配置されることで、最大限に電子線カラム20を配置することができる。この配置をとることで、電子線カラム20の設置数を最大にし、電子線装置1によるウェハW等の検査のスループットを向上することが可能となる。なお、相隣接する電子線カラム20は、必ずしも大径部102aの外周面同士が接していなくてもよく、例えば、大径部102aの外周面同士の間隔が数ミリ程度となるように配列されてもよい。
カラム列2A〜2Dは、y方向に配置される。このとき、y方向に相隣接するカラム列は、例えば電子線カラム20の大径部102aの半径分だけ互いにずれた稠密状に配置されている。この配列を千鳥配列、あるいはハニカム配列ともいう。本実施形態では、こうした稠密状に配置されたカラム列2A〜2Dが対称に1組ずつ形成されている。
また、本実施形態に係る各電子線カラム20には、例えば図3に示すように、電子線カラム20の内部と外部との間で情報を伝達するための伝達機構50a、50cが設けられている。なお、図3には図示していないが、図4に示すように電子線カラム20には伝達機構50bが設けられていてもよい。各伝達機構50a、50b、50cは、電子線カラム20の筐体102の小径部102bに導入されるように配置される。
なお、伝達機構50は、いずれの方向から電子線カラム20内に導入してもよい。例えば図2に示すように、y軸に対して負の位置にあるカラム列2A、2Bに対してはy軸負方向から伝達機構50を電子線カラム20内に導入させ、正の位置にあるカラム列2C、2Dに対してはy軸正方向から伝達機構50を電子線カラム20内に導入させるのがよい。これにより、伝達機構50の導入方向が同一されるので、伝達機構50を電子線カラム20に効率よく配置することができる。
また、伝達機構50a、50b、50cは、カラム列方向であるx方向において、x方向の最大幅が大径部Dmaxの最大径の半分以下(すなわち、Dmax/2以下)となるように形成される。これにより、電子線装置1の内部のカラム列2B、2Cを構成する電子線カラム20に対しても、電子線装置1外部から伝達機構50の導入を実現することができる。
このような構成の電子線カラム20を複数配置することで、性能、保守性を向上した電子線装置1を実現できる。特に、高アスペクトレシオのコンタクトホールの欠陥/導通検査やV−NAND等の3次元構造をとる半導体デバイスの検査に有効である。
<3.伝達機構の設置例>
以下、電子線装置1を構成する電子線カラム20へ導入される伝達機構50の構成例を説明する。これらの伝達機構50は、カラム列方向であるx方向において、x方向の最大幅が大径部Dmaxの最大径の半分以下(すなわち、Dmax/2以下)で、かつ軸対称であり、電子線装置1の高さ方向であるz方向において、z方向の最大幅が大径部の最大径の半分より大きく(すなわち、Dmax/2+α)、かつ軸に対して非対称であることを共通して特徴とする。また、伝達機構50は、カラム列方向における、電子線カラム20の内部に挿入される先端部の幅は、最大径Dmaxと先端部が挿入される小径部の径Dminとの差分以下(すなわち、(Dmax−Dmin)以下)であり、かつ最大径の半分以下であることを共通して特徴とする。
x方向の最大幅が大径部Dmaxの最大径の半分以下とする理由は、図2に示すように電子線カラム20から伝達機構50を介してy軸負方向に引き出されている部材をx方向並べると、その部材のx方向の幅Xは最大Dmax/2になるためである。したがって、伝達機構50のx方向の幅もDmax/2以下に制限される。伝達機構50から引き出された部材の影響を受けなければ、電子線カラム20の内部に挿入される先端部の幅は(Dmax−Dmin)以下であればよい。また、伝達機構50を軸対称とするのは、後述するベローズやOリングの設置上の理由である。
一方で、本実施形態では、伝達機構50のx方向の幅がDmax/2以下に制限されることで不足するスペースをz方向において確保している。例えば後述する図5、図6において、フランジ52a、52bを固定するためのねじは、真空シール機構53a、53bを固定するので強固な締結力が必要となる。このため、ねじを固定する領域を大きくとる必要がある。x方向へは上記理由よりDmax/2以下の幅しか確保できないため、本実施形態ではz方向に拡張し、ねじを固定する領域を大きくとっている。このように、x方向とz方向における形状を非対称とすることで、x方向に不足するスペースをz方向において確保している。
[3.1.可動絞り機構の導入]
まず、図5に基づいて、機械的伝達機構の例として、伝達機構50による電子線カラム20内部への可動絞り機構130の導入について説明する。なお、図5左側に示すzx平面における端面図は、図2におけるB−B切断線において切断した状態を示している。
従来、電子線カラムには、その内部に1つの電流絞り機構を固定して配置するのが一般的であった。しかし、電流絞り機構を固定すると、複数の電流条件において最小となるビーム径が実現できないという性能面の問題があった。また、電流絞り機構を固定すると、電子線装置に配置されている複数の電子線カラムのうち1つの電子線カラムの絞りが汚れて交換が必要となった場合、装置全体を解体して電流絞り機構を交換する必要があり、保守上の問題もあった。
これに対して、本実施形態に係る電子線カラム20は、伝達機構50を用いて可動絞り機構130を電子線カラム20内に導入することが可能である。可動絞り機構130は、複数の穴径を持つ絞り開口部を複数備えており、電流条件ごとに切り替えることができる。
より詳細に説明すると、図5に示すように、可動絞り機構130は、複数の絞り開口部131が、電子線カラム20の内部に導入される軸132の先端部分に設けられている。絞り開口部131は、例えば約10μm〜2mm程度の範囲でビーム径と電流値とが使用されるような条件に設定されている。絞り開口部131は、その中心が電子線カラム20の光軸(すなわち、レンズ等の中心)を通るように、xy平面での位置が1μm以下の精度で調整される。可動絞り機構130は、軸132を動かすことによりxy平面内で移動させることができる。
可動絞り機構130は、軸132の操作によって移動可能でありつつ、電子線カラム20の筐体102の外周面に設けられたフランジ52aおよび軸132に溶接されたベローズ54aによって大気空間Vと真空空間Vとが仕切られている。またガスケットやOリング等の軸対称な真空シール機構53aにより、可動絞り機構130とチャンバー外壁との間が仕切られている。ベローズ54aは軸対称であり、その外径はなるべく大きいことが望ましい。また、ベローズ54aを覆う外筒部である伝達機構50aは、ベローズ54aが軸対称であるため、軸対称とするのがよい。
なお、可動絞り機構130をx方向に移動させるx方向移動機構は、カラム列2A〜2Dの配列方向(x方向)のスペース上の関係から、x方向の移動操作がz方向から行うことができるように配置される。例えば図5に示すように、x方向移動機構は伝達機構50aのz軸正方向に配置され、x方向移動機構によりz方向からの入力された操作力は可動絞り機構130をx方向へ移動させる操作力fxに変換される。なお、可動絞り機構130をy方向へ移動させるy方向移動機構は、伝達機構50aのy方向に配置可能であるので、y方向移動機構よりy方向から入力された操作力fyがそのまま可動絞り機構130に伝達される。
このような可動絞り機構130を伝達機構50により設置可能とすることで、電流ごとに最適なビーム径を実現することが可能となる。また、電子線装置1を構成する電子線カラム20のうち1つの電子線カラム20の可動絞り機構130に問題が発生した場合は、その可動絞り機構130を筐体102から引き抜き、交換することができる。これにより、容易に保守作業ができるようになる。
[3.2.仕切弁の導入]
次に、図6に基づいて、機械的伝達機構の例として、伝達機構50による電子線カラム20内部への仕切弁160の導入について説明する。
従来、複数の電子線カラムを備える電子線装置では、電子銃室、中間室と試料室間に仕切弁が設置されていなかった。しかし、仕切弁がないと、試料室において不良が発生した場合、例えばステージや搬送に問題が発生した場合には、試料室を大気解放し修理作業を実施しなければならず、試料室に接続されている電子銃室や中間室も大気に解放されてしまう。このため、電子線装置を復旧後使用する際には、電子銃室を再度12時間以上ベーキングし、真空度を向上させた後、調整を実施し、電子線を使用する必要があった。
これに対して、本実施形態に係る電子線カラム20は、伝達機構50を用いて仕切弁160を電子線カラム20内に導入することが可能である。図6に示すように、仕切弁160は、電子線カラム20の内部に導入される軸162の先端部分に設けられているバルブ弁である。仕切弁160は、接続された軸162を駆動することによりy方向に移動させることが可能である。
電子線カラム20の内部には、第1チャンバー(試料室真空チャンバー)12および第2チャンバー(中間室真空チャンバー)13の仕切り板に固定された弁座166が設けられており、仕切弁160には弁座166との対向する面にOリング161が設けられている。仕切弁160が閉じた状態では、Oリング161は、電子線カラム20内部の弁座166と接触し、高真空側である第2チャンバー(中間室真空チャンバー)13と低真空側である第1チャンバー(試料室真空チャンバー)12とを分離する。これにより、試料室を大気に開放しても、高真空側は超高真空に維持される。
仕切弁160は、軸162の操作によって移動可能でありつつ、フランジ52bと軸162に溶接されたベローズ54bとによって大気空間と真空空間とが仕切られている。またガスケットやOリング等の軸対称な真空シール機構53bにより、仕切り弁160とチャンバー外壁間とは仕切られている。ベローズ54bは軸対称であり、その外径はなるべく大きいことが望ましい。また、ベローズ54bを覆う外筒部である伝達機構50b1は、ベローズ54bが軸対称であるため、軸対称とするのがよい。
仕切弁160をy方向に移動させるy方向移動機構は、圧縮された気体により駆動するシリンダ機構52b2としてもよい。シリンダ機構52b2にシリンダ圧を供給する圧力供給口56a、56bは、カラム列2A〜2Dの配列方向(x方向)のスペース上の関係から、z方向に配置される。シリンダ機構52b2の内部は、摺動部164をOリング165で仕切るために、軸対称である必要がある。
仕切弁160のフランジ52bは、カラム列2A〜2Dの配列方向(x方向)には幅はDmax/2以下である軸対称な構造を配置し、装置垂直方向(z方向)には、非対称で、かつDmax/2+αの寸法とし、複数カラム時にも設置可能な構造とする。すなわち、シリンダ機構52b2内部に設けられるOリング165、ベローズ54bは軸対称に配置され、フランジ52bやシリンダ機構52b2の圧力供給口56a、56bは、軸に対して非対称に配置される。
このような仕切弁160を伝達機構50により設置可能とすることで、試料室を大気解放する必要がある場合にも、電子銃室、中間室を良い真空度に保ったまま作業を行うことが可能となる。また、ベーキング作業が不要となるとともに、試料室の真空排気後すぐに電子線を使用することも可能となり、電子線装置1のダウンタイムが短縮し、稼働時間を大きく向上させることができる。
[3.3.光学的伝達機構の導入]
次に、図7に基づいて、伝達機構50による電子線カラム20内部への光学的伝達機構の導入について説明する。本例では、光学的伝達機構として、電子検出器190が電子線カラム20の内部に導入される。
試料より生じた信号電子線を検出する検出器機構として、半導体検出器を使用した方法や、シンチレータ、ライトガイドおよび光電子増倍管を使用した方法等が知られている。半導体検出器は、検出器の全体の寸法が小さく、数本の配線を引き出すだけでよいので、電子線装置に多く採用されている。しかし、半導体検出器には、検出領域の面積と検出速度との間にはトレードオフがあり、また、ゲインが約1000倍に固定であるという制約がある。
半導体検出器の検出領域の面積と検出速度との間のトレードオフは、検出器自体の静電容量が原因であり、応答速度が400MHz以上の場合、検出領域の外径は1mm以下と小さくなってしまう。このため、電子線装置を複数の電子線カラムを配置して構成する場合、二次電子検出系にExB等の要素を使用できる領域が小さく、直径1mm以下の円形領域に効率よく二次電子を当てて検出することは難しい。
また、ゲインが約1000倍と固定であるという制約によって、電子線の電流が10nA以上と高い場合には電子線装置を問題なく検出装置として使用できるが、分解能を向上させるために10〜100pAまで電流を下げた場合、ゲインが不足し、高精度の像が得られない。
そこで、本実施形態に係る電子線カラム20では、シンチレータを用い、シンチレータからの光をライトガイド(光の伝達機構)にて、大気中に取り出し、光電子増倍管にて増幅、電流信号に変換する。シンチレータを用いる場合は、検出速度は材料となる結晶によって決まり、検出器の面積と関係しない。そこで、応答速度が400MHz以上という高速においても、面積を大きくし、検出効率を向上することができる。例えば検出領域を直径10mm以上の円形領域とすることも可能である。また、光電子増倍管ではゲインを1000〜1000000倍に変更することが可能である。これにより、電子線装置1の分解能を向上させることができ、小電流時にも装置が使用できるようになる。
本実施形態に係る電子検出器190の構成について具体的に説明する。図7に示すシンチレータ190aは放射線の入射によって蛍光を発する物質であり、シンチレータ190aにより電子を光に変換することができる。シンチレータ190aによって電子から変換された光は、ミラー面190bにて反射され伝達機構50cであるライトガイドへ導かれる。ライトガイドの終端は光電子増倍管60と接続されており、光電子増倍管60によって光は電子に変換され増幅される。増幅された電子信号は検出回路系にて検出される。
シンチレータ190aの中央は開口されており、当該開口部分には金属筒190cが挿通される。金属筒190cの内部を一次電子線が通過する。シンチレータ190aの先端は金属筒190cおよび金属カバー190dで覆われており、絶縁物が電子線に露出しないように構成される。電子検出器190全体は、例えばフランジ52cとライトガイドとの間をOリング53cにて仕切られている。これにより、電子線カラム20内の真空部分と電子線カラム20外の大気部分とを区切ることができる。
また、シンチレータ190aにより発光された蛍光をライトガイドに導くため、ミラー面190bにはAl等の金属を蒸着するのがよい。さらに、ライトガイドの支持は光の洩れを低減するため接触面積を最小にするのがよく、例えばOリング190bのみとするのが望ましい。
このような電子検出器190を伝達機構50により設置可能とすることで、複数の電子線カラム20から構成される電子線装置1において、高速かつ高効率に信号電子線を検出することが可能となる。また、電子線装置1を長時間使用した場合、電子検出器190の表面にはハイドロカーボン等のコンタミネーションが付着し、検出効率が低下してしまうため、電子検出器190の検出面は定期的に交換する必要がある。従来は、電子線装置1内に半導体検出器が設置されており、交換作業が非常に大変であったが、伝達機構50を用いて電子検出器190を設置することで、電子検出器190全体を容易に引き出して検出面を交換することが可能となり、保守性が向上する。
以上、第1の実施形態に係る電子線装置1の構成とその作用について説明した。かかる電子線装置1によれば、電子線カラム20の筐体102を異なる複数の径を有する筒部から構成することで、電子線装置1が複数の電子線カラム20から構成されている場合においても、各電子線カラム20に当該電子線カラム20の内部と外部との間で情報を伝達するための伝達機構50を設置することができる。これにより、性能、保守性を向上した電子線装置1を実現できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、各電子線カラム20に設けられる伝達機構50は、図3に示すように小径部102bのz方向に同一高さ位置に導入されていたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、伝達機構50は、小径部102bであればz方向の任意の位置に設けることができ、図8に示すようにz方向の異なる高さに複数設置してもよい。例えば、電子線カラム20Aの小径部102b1、102b2に、z方向の異なる高さ位置に配置された伝達機構50a、50cがある。一方で、電子線カラム20Bの小径部102b1、102b2には、z方向の異なる高さ位置に配置された伝達機構50d、50eがある。このとき、伝達機構50a、50c、50d、50eのz方向の高さ位置はすべて異なっていてもよい。
1 電子線装置
10 チャンバーユニット
18 ステージ
20 電子線カラム
30 制御電源
40 制御装置
102 筐体
110 電子銃
120 コンデンサレンズ系
130 ビーム絞り機構
140 光軸調整機構
150 ブランキング電極
160 仕切弁
170 走査電極
180 対物レンズ
190 電子検出器
W 半導体ウェハ

Claims (6)

  1. 試料表面に電子線を照射する電子線光学系と前記電子線の照射によって発生した電子を検出する検出系とを筐体内部に備える複数の電子線カラムからなる電子線装置であって、
    前記各電子線カラムは、
    前記電子線光学系および前記検出系を収納する筐体が、最大径を有する筒部である大径部と前記大径部よりも小径の筒部である小径部とから構成され、
    相隣接する前記電子線カラムの前記大径部が略接するように稠密状に配置され、
    相隣接する前記電子線カラムの前記小径部によって前記電子線カラムの外部に形成される空間を介して、前記電子線カラムの前記小径部に、前記電子線カラムの内部と外部との間で情報を伝達するための機械的伝達機構または光学的伝達機構の少なくとも1つが導入される、電子線装置。
  2. 前記機械的伝達機構および前記光学的伝達機構は、
    複数の前記電子線カラムを一方向に配列したカラム列方向において、カラム列方向最大幅が前記大径部の最大径の半分以下で、かつ軸対称であり、
    前記電子線装置の高さ方向において、高さ方向最大幅が前記大径部の最大径の半分より大きく、かつ軸に対して非対称である、請求項1に記載の電子線装置。
  3. 前記機械的伝達機構および前記光学的伝達機構は、
    複数の前記電子線カラムを一方向に配列したカラム列方向における前記電子線カラムの内部に挿入される先端部の幅は、前記最大径と前記先端部が挿入される前記小径部の径との差分以下であり、かつ前記最大径の半分以下である、請求項1または2に記載の電子線装置。
  4. 前記機械的伝達機構は、可動絞り機構を前記電子線カラム内に導入する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子線装置。
  5. 前記機械的伝達機構は、仕切弁を前記電子線カラム内に導入する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子線装置。
  6. 前記光学的伝達機構は、電子検出器を前記電子線カラム内に導入する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子線装置。
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