JP2014234657A - ボタン錠 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作ボタンから操作ハンドルの操作に亘る操作を円滑かつ速やかに行なえるボタン錠を提供する。
【解決手段】軸方向に変位し所定の情報を設定または入力可能な複数の操作ボタン22を設け、操作ボタン22と同軸上に配置され、操作ボタン22と係合し、かつ軸方向へ変位するとともに回動可能なボタンギア33を設ける。ボタンギア22と同期回動可能で端部に複数の係合溝を設けた中継部材39を設け、係合溝に係脱可能な角軸52と周面に凹部54を形成した記憶変更カム51を設ける。ハウジング6の前面に回動可能に設け施錠部材に連係させた操作ハンドル7を設け、ハウジング6にロックシャフト8を回動可能に設け、ロックシャフト8の周面に複数の凹部67を形成する。凹部67と記憶変更カム51の凹部54との間にロックボ−ル55を係合可能に収容し、ハウジング6の周面に沿って操作ハンドル7を移動可能に配置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばロッカ−、建具、郵便受け、貴重品ボックス等の錠前に好適で、小形軽量で安価に製作できるとともに、ハウジングの前面に複数の操作ボタンを環状に配置し、その操作ボタンの中央にドア錠やシリンダ錠に連係するロックシャフトを回動可能に配置し、またハウジングの周面に操作ハンドルを移動可能に配置し、ハウジングないし錠前を小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ボタンから操作ハンドルの操作に亘る一連の操作を円滑かつ速やかに行なえるボタン錠に関する。
近時、住宅や会社、駅舎、店舗、病院等のドア錠として、鍵の使用を省略したキーレスタイプの錠前が普及してきている。
前記キーレスタイプの錠前のうち、機械的な手法で施解錠作動する、いわゆるメカロック錠は、電気的な手法で施解錠作動する電子または電気錠に比べ、配線が不要で停電若しくは電源確保の心配がなく、したがって防御能力の向上とメンテナンスの軽減を図れ、しかも機械的強度が大きい等の利点があるため、その需要が増大している。
前記メカロック錠は一般にドアに取付けられ、そのケースフレームに暗証番号を設定する複数の押しボタンとドアハンドルを設け、またドアの内部に本締錠を設け、該本締錠を押しボタンの操作に連動させて施解錠する構造を備えている。
前記メカロック錠の中に、ケースフレームの表面に板状のブロックを取付け、前記ケースフレームの内部に複数の板体を積層配置し、該板体に複数のスリット若しくは通孔を形成し、そのスリット若しくは通孔にスリットを形成した略S字状の板状のボタンを正立または倒立させて挿入し、該ボタンの外側に円筒状のカバ−ボタンを被着し、所定の押しボタンを記憶状態または非記憶状態に設定して暗証番号を入力するものがある(例えば、特許文献1および2参照)。
しかし、前記のものは、ドアの外側に配置するケースフレームの表面に複数のカバ−ボタンを配置するため、多くの暗証情報を設定でき防御能力が向上する反面、ケースフレームが大形化して広い設置スペ−スを要し、その使用が広い設置スペ−スを有するドア等に制約される問題があった。
しかも、暗証番号の設定または変更時は、ブロックおよびケースフレームをドアから取り外してボタンを表出し、また隣接部品を分解して各ボタンの正立または倒立状態を組み換え、板体のスリットに挿入する煩雑な作業を要し、手間が掛かる上にボタンの正立または倒立状態が酷似して間違え易く、しかもケースフレームに各板体を順次積層配置し、これらを一体に固定しているため、ケースフレームと各板体とが分離不可分になって、それらの合理的な製作ないし量産化が難しく、また各部の形状寸法が制約されてケースフレームのデザインに自由度が得られない、等の問題があった。
このような問題を解決するメカロック錠として、メールボックスの前扉に略角柱状の押しボタン施錠装置を設け、この押しボタン施錠装置は、表面の長さ方向に複数の押しボタンを配置し、この押しボタンの内側に異形板状のタンブラを扉の内外方向へ移動可能に配置し、前記タンブラの一側に複数の凹凸部を形成したロック部材を前記施錠装置の長さ方向へ移動可能に配置するとともに、タンブラの他側にタンブラの押圧位置を保持するクリア作動体を配置し、前記押しボタンの最外側位置にロック部材を解錠方向へ移動させる操作部材と、タンブラの押圧位置を解除するクリアボタンを一列に配置し、暗証番号に対応する押しボタンを押圧し、かつその押圧位置を保持して、ロック部材の後端部に突設した掛止片をメールボックスの蓋部材の内面に設けた被掛止部材に掛け止め、蓋部材の閉塞状態をロックするようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記押しボタン施錠装置は細長角柱状に形成されているため、薄型小物容器等の錠前に使用できるが、防御機能が押しボタンの個数に依存し、押しボタンの個数の抑制に限界があるため、前記施錠装置のコンパクト化に限界があった。
しかも、複数の押しボタンを横一列に配置する構成は、操作スペ−スが横長になり、それだけ操作の円滑性に障害になる一方、操作部材とクリアボタンを押しボタンと別個に構成しているため、それらの機能を察知されて悪戯され、防御機能が低下する等の問題があった。
そこで、前記問題を解決するメカロック錠として、ドアに設置するケースの表面に暗証情報を入力可能な複数の操作ボタンを押圧可能に配置し、該操作ボタンは中空筒状のボタンケ−スと、該ボタンケ−スに回動可能に挿入したボタンギヤとで構成し、前記ボタンケ−スの下部周面に複数の掛止片を突設するとともに、ボタンケ−スの下端に複数のドグを突設し、該ボタンケ−スをケース表面に設けたボタン挿通孔に挿入し、該挿通孔の内面に突設した複数のガイドリブに前記掛止片を係合し、ボタンギヤの中間部に複数のギヤと前記ドグに噛合可能なドグを設け、該ボタンギヤの下端の軸部をバックプレ−トの内部に突設した中継部材に回動可能に挿入し、ボタンケ−スの押圧時にボタンギヤを45°づつ回動可能に設け、その回動角度ないし押圧回数に応じて0〜7の8個の暗証番号を付与している。
一方、ケース内部にターミナルギヤとリセットギヤを噛合可能に配置し、リセットギヤをボタンギヤに噛合可能に配置し、ボタンギヤの回動変位をリセットギヤに伝達するとともに、ターミナルギヤをクラッチシャフトに回動可能に支持し、該シャフトの角軸にターミナルギヤの角穴を係脱可能に嵌合し、かつクラッチシャフトの下端部のカム軸を制御カムの軸孔に係合し、該制御カムに制御板の係合爪と係脱可能な切欠溝を形成し、前記制御板にロックプレ−トを揺動可能に連結し、該ロックプレ−トの一端をドアハンドルに連係する駆動カムに係合可能に設け、ロックプレ−トの移動を拘束して施錠可能にしたボタン錠がある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、このボタン錠は、押しボタンの個数を半減し、各押しボタンに複数の暗証番号を付与した分、ケースないしボタン錠のコンパクト化を図れるが、複数のギヤと複雑で異形のブロック本体やカバ−プレ−ト、およびバックプレ−トと制御板、ロックプレ−トや記憶解除リンク等の多数の部品を要して、構造が複雑で組み立てが煩雑になり、また操作ボタンの下部に操作ハンドルを回動可能に配置するとともに、操作ハンドルと同軸上の駆動カムにロックプレ−トの一端を連係させているため、錠ケースないしボタン錠が長尺になりドアの美観を損なう惧れがあり、しかも施解錠時は操作ボタンの操作後、手指を下方に移動して操作ハンドルを回動するため、一連の施解錠操作に円滑性を欠く等の問題があった。
また、他のボタン錠として、インナ−ドアの縦框に錠ケ−スを取付け、該錠ケ−スの上下位置に二つの操作ボタンを押圧可能に配置し、該操作ボタンは中空筒状のボタンケ−スと、該ボタンケ−スに回動可能に挿入した記憶ボタンとで構成し、前記ボタンケ−スの下部周面に複数の掛止片を突設し下端に複数のドグを突設して、該ボタンケ−スを錠ケース表面に設けたボタン挿通孔に挿入し、前記掛止片を挿通孔の内面に突設した複数のガイドリブに係合し、一方、前記記憶ボタンは周面にボタンケ−スのドグと噛合可能な複数のドグを突設し、操作ボタンの押圧時に記憶ボタンを45°づつ回動可能に設け、その回動角度ないし押圧回数に応じて0〜7の8個の暗証番号を付与している。
前記記憶ボタンの角軸部の内部に凹孔が設けられ、該凹孔に複数の係合溝が形成され、該係合溝にロックカムの角軸を係合可能に挿入し、前記ロックカムの周面に係止溝を形成し、該係止溝にロックプレ−トの係止爪を係脱可能に設け、その係脱によってロックカムを回動または回動不可能にするとともに、ロックプレ−トの屈曲片に鎌を取付けた駆動カムを係合可能に配置し、該駆動カムに操作ハンドルを同動可能に連結した引き戸用鎌錠がある(例えば、特許文献5参照)。
しかし、この従来のボタン錠は、操作ボタンの個数を二個に低減し、各押しボタンに複数の暗証番号を付与した分、錠ケースないしボタン錠を細長にコンパクト化し得るが、操作ボタンの下部に操作ハンドルを回動可能に配置し、操作ハンドルと同軸上の駆動カムにロックプレ−トの一端を連係させ、操作ハンドルと同軸上の駆動カムにロックプレ−トの下端を連係させているため、錠ケースないしボタン錠が長尺化してドアの美観を損なう惧れがあり、しかも施解錠時は操作ボタンの操作後、手指を下方に移動して操作ハンドルを回動操作するため、一連の施解錠操作に円滑性を欠く問題があった。
特公昭62−54951号公報 特許第2803804号公報 特開平11−303472号公報 特許第3542797号公報 特許第4508758号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えばロッカ−、建具、郵便受け、貴重品ボックス等の錠前に好適で、小形軽量で安価に製作できるとともに、ハウジングの前面に複数の操作ボタンを環状に配置し、その操作ボタンの中央にドア錠やシリンダ錠に連係するロックシャフトを回動可能に配置し、またハウジングの周面に操作ハンドルを移動可能に配置し、ハウジングないし錠前を小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ボタンから操作ハンドルの操作に亘る一連の操作を円滑かつ速やかに行なえるボタン錠を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、軸方向に変位し所定の情報を設定または入力可能な複数の操作ボタンと、該操作ボタンと同軸上に配置され、前記操作ボタンによる情報の設定または入力に応じて操作ボタンと係合し、かつ軸方向へ変位するとともに回動可能なボタンギアと、該ボタンギアと同期回動可能で端部に複数の係合溝を設けた中継部材と、前記ボタンギアと同期回動可能で、かつ係合溝に係脱可能な角軸と周面に凹部を形成した記憶変更カムと、前記操作ボタンとボタンギアと中継部材と記憶変更カムを収容するハウジングと、該ハウジングの前面に回動可能に設け施錠部材に連係させた操作ハンドルと、を備えたボタン錠において、前記ハウジングにロックシャフトを回動可能に設け、該ロックシャフトの周面に複数の凹部を形成し、該凹部と前記記憶変更カムの凹部との間にロックボ−ルを係合可能に収容するとともに、前記ハウジングのロックシャフトと同心円上に前記操作ボタンを等角度度位置に配置し、前記ハウジングの周面に沿って操作ハンドルを移動可能に配置し、かつ操作ハンドルとロックシャフトとを同期回動または回動不可能に設け、ハウジングないし錠前を小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ボタンの近傍に操作ハンドルを配置して、操作ボタンの操作から操作ハンドルの操作に亘る一連の施解錠操作を円滑かつ速やかに行なえるようにしている。
請求項2の発明は、ロックシャフトの各凹部と、前記記憶変更カムの各凹部との間にそれぞれロックボ−ルを介在し、操作ハンドルとロックシャフトとを同期回動可能にして解錠可能にし、各凹部におけるロックボ−ルの介在によって操作ハンドルによる解錠操作を実行可能にし、解錠作動の正確性と安全性を確保するとともに、操作ハンドルの回動操作にロックシャフトの解錠作動を速やかに連係させ、一連の解錠操作を簡便に行なえるようにしている。
請求項3の発明は、ロックシャフトの凹部に配置したロックボ−ルに、少なくとも一つの記憶変更カムの周面を係合させ、操作ハンドルとロックシャフトとを回動不可能にして施錠可能にし、施錠操作ないし施錠作動を容易かつ速やかに行なえるようにしている。
請求項4の発明は、解錠時に少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムを回動して施錠可能にし、一つの操作ボタンの押圧操作によって容易かつ速やかに施錠し得るようにしている。
請求項5の発明は、ロックシャフトの後端部を角柱状に形成し、該後端部を駆動カムと該駆動カムに連係するデットボルトを備えたドア錠のカム孔に係合可能に設け、またはロックシャフトの後端部に連結板を連結し、該連結板を前記ドア錠のカム孔に係合可能に設け、ロックシャフトの後端部をドア錠に多用されている角芯棒として利用可能に設け、またはロックシャフトに連結板を連結して、ボタン錠とドア錠との新たな連係を実現するようにしている。
請求項6の発明は、解錠時のドア錠の閉扉前に少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムの回動を介してドア錠を施錠後、ドアを閉扉して施錠可能にし、ボタン錠のいわゆる自動施錠機能を簡便に実現可能にしている。
請求項7の発明は、解錠時のドア錠を閉扉し操作ハンドルを回動後、少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムの回動を介してドア錠を施錠可能にし、ボタン錠のいわゆる本締錠機能を簡便に実現可能にしている。
請求項8の発明は、ロックシャフトの後端部をシリンダ錠の内部に配置し、該後端部をシリンダ錠内部のロ−タリ−シリンダとして利用可能に設け、ボタン錠のシリンダ錠への連係を実現可能にして、シリンダ錠の防御能力を強化し得るようにしている。
請求項9の発明は、ロックシャフトの後端部にロックプレ−トの基端部を同動可能に連結し、該ロックプレ−トの先端部を縦枠とドア側のそれぞれに形成したロック孔に係脱可能に配置し、ロックシャフトの後端部に閂として機能するロックプレ−トを連結して、閂による簡単な錠前への連係を実現可能にして、閂を有する錠前の防御能力を強化し得るようにしている。
請求項10の発明は、ハウジング前面の各操作ボタンの近傍に、前記操作ボタンに設定または入力した暗証情報を表示可能にし、操作ボタンに設定または入力した暗証情報を容易に確認可能にし、施解錠操作の正確性と安全性を図るようにしている。
請求項11の発明は、ハウジング前面の各操作ボタンの近傍に表示窓を設けるとともに、前記中継部材を有底筒状に形成し、該中継部材のフランジに複数の暗証情報を等角度度位置に配置し、その暗証情報の一つを表示窓に表示可能にし、簡単な構造によって暗証情報を表示可能にしている。
請求項12の発明は、表示窓をハウジングと同心円上に配置し、その一の表示窓に表示された情報を始点に、環状に配置された表示窓に表示された情報を順に呼称して暗証情報を構成し、特定の表示窓の暗証情報を始点に暗証情報を呼称させ、操作ボタンと暗証情報の関係を厳格に規定し、その防御能力を強化するようにしている。
請求項13の発明は、ハウジングを有底筒状に形成し、ハウジングないしボタン錠の小形化を図り、建具等の小形のドアに対する利用を促すとともに、ドア表面の外観を向上するようにしている。
請求項14の発明は、操作ボタンの前端面に操作ピンを挿入可能なピン挿入孔を形成するとともに、前記操作ボタンの同軸上に配置した中継部材に前記操作ピンを挿入可能なガイド孔を形成し、前記操作ピンを介して前記記憶変更カムの角軸と中継部材の係合溝との係合を解除し、中継部材を回動可能にして、操作ピンによる暗証情報入力を実現し、その防御能力を向上するようにしている。
請求項15の発明は、ハウジングの周面に切欠溝を形成し、該切欠溝をハウジング内部に連通可能に設け、かつ該切欠溝を垂直下向きに配置し、ハウジング内に浸入する雨水を切欠溝から排出し、錠前の故障や機能低下を防止するようにしている。
請求項1の発明は、ハウジングにロックシャフトを回動可能に設け、該ロックシャフトの周面に複数の凹部を形成し、該凹部と前記記憶変更カムの凹部との間にロックボ−ルを係合可能に収容するとともに、前記ハウジングのロックシャフトと同心円上に前記操作ボタンを等角度度位置に配置し、前記ハウジングの周面に沿って操作ハンドルを移動可能に配置し、かつ操作ハンドルとロックシャフトとを同期回動または回動不可能に設けたから、ハウジングないし錠前を小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ボタンの近傍に操作ハンドルを配置して、操作ボタンの操作から操作ハンドルの操作に亘る一連の施解錠操作を円滑かつ速やかに行なうことができる。
請求項2の発明は、ロックシャフトの各凹部と、前記記憶変更カムの各凹部との間にそれぞれロックボ−ルを介在し、操作ハンドルとロックシャフトとを同期回動可能にして解錠可能にしたから、各凹部におけるロックボ−ルの介在によって操作ハンドルによる解錠操作を実行可能にし、解錠作動の正確性と安全性を確保するとともに、操作ハンドルの回動操作にロックシャフトの解錠作動を速やかに連係させ、一連の解錠操作を簡便に行なうことができる。
請求項3の発明は、ロックシャフトの凹部に配置したロックボ−ルに、少なくとも一つの記憶変更カムの周面を係合させ、操作ハンドルとロックシャフトとを回動不可能にして施錠可能にしたから、施錠操作ないし施錠作動を容易かつ速やかに行なえるようにしている。
請求項4の発明は、解錠時に少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムを回動して施錠可能にし、一つの操作ボタンの押圧操作によって容易かつ速やかに施錠することができる。
請求項5の発明は、ロックシャフトの後端部を角柱状に形成し、該後端部を駆動カムと該駆動カムに連係するデットボルトを備えたドア錠のカム孔に係合可能に設け、またはロックシャフトの後端部に連結板を連結し、該連結板を前記ドア錠のカム孔に係合可能に設けたから、ロックシャフトの後端部をドア錠に多用されている角芯棒として利用可能に設け、またはロックシャフトに連結板を連結して、ボタン錠とドア錠との新たな連係を実現することができる。
請求項6の発明は、解錠時のドア錠の閉扉前に少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムの回動を介してドア錠を施錠後、ドアを閉扉し施錠可能にしたから、ボタン錠のいわゆる自動施錠機能を簡便に実現することができる。
請求項7の発明は、解錠時のドア錠を閉扉し操作ハンドルを回動後、少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムの回動を介してドア錠を施錠可能にしたから、ボタン錠のいわゆる本締錠機能を簡便に実現することができる。
請求項8の発明は、ロックシャフトの後端部をシリンダ錠の内部に配置したから、該後端部をシリンダ錠内部のロ−タリ−シリンダとして利用可能に設け、ボタン錠のシリンダ錠への連係を実現可能にして、シリンダ錠の防御能力を強化することができる。
請求項9の発明は、ロックシャフトの後端部にロックプレ−トの基端部を同動可能に連結し、該ロックプレ−トの先端部を縦枠とドア側のそれぞれに形成したロック孔に係脱可能に配置したから、ロックシャフトの後端部に閂として機能するロックプレ−トを連結して、閂による簡単な錠前への連係を実現可能にし、閂を有する錠前の防御能力を強化することができる。
請求項10の発明は、ハウジング前面の各操作ボタンの近傍に、前記操作ボタンに設定または入力した暗証情報を表示可能にしたから、操作ボタンに設定または入力した暗証情報を容易に確認でき、施解錠操作の正確性と安全性を図ることができる。
請求項11の発明は、ハウジング前面の各操作ボタンの近傍に表示窓を設けるとともに、前記中継部材を有底筒状に形成し、該中継部材のフランジに複数の暗証情報を等角度度位置に配置し、その暗証情報の一つを表示窓に表示可能にしたから、簡単な構造によって暗証情報を表示することができる。
請求項12の発明は、表示窓をハウジングと同心円上に配置し、その一の表示窓に表示された情報を始点に、環状に配置された表示窓に表示された情報を順に呼称して暗証情報を構成したから、特定の表示窓の暗証情報を始点に暗証情報を呼称させ、操作ボタンと暗証情報の関係を厳格に規定し、その防御能力を強化することができる。
請求項13の発明は、ハウジングを有底筒状に形成したから、ハウジングないしボタン錠の小形化を図り、建具等の小形のドアに対する利用を促すとともに、ドア表面の外観を向上することができる。
請求項14の発明は、操作ボタンの前端面に操作ピンを挿入可能なピン挿入孔を形成するとともに、前記操作ボタンの同軸上に配置した中継部材に前記操作ピンを挿入可能なガイド孔を形成し、前記操作ピンを介して前記記憶変更カムの角軸と中継部材の係合溝との係合を解除し、中継部材を回動可能にしたから、操作ピンによる暗証情報入力を実現し、その防御能力を向上することができる。
請求項15の発明は、ハウジングの周面に切欠溝を形成し、該切欠溝をハウジング内部に連通可能に設け、かつ該切欠溝を垂直下向きに配置したから、ハウジング内に浸入する雨水を切欠溝から排出し、錠前の故障や機能低下を防止することができる。
本発明をロッカ−に適用した実施形態を示す正面図である。 図1のボタン錠の取付け状態を示す断面図である。 図1のボタン錠の組み付け後の状況を示す斜視図である。 図3のA−A線に沿う拡大断面図で、その取付け状態を付記している。 本発明の要部を分解して示す斜視図である。 図5の要部を拡大して示す斜視図で、操作ハンドルとハウジング、操作ボタンとボタンギアを示している。
本発明に適用した操作ハンドルを拡大して示す正面図である。 図7の操作ハンドルのB−B線に沿う断面図である。 図7の操作ハンドルの背面図である。 本発明に適用したハウジングの前面状況を示す正面図である。 図10のC−C線に沿う断面図である。 図10のD−D線に沿う断面図である。 図10のハウジングの背面図である。
本発明に適用した操作ボタンの正面図である。 図14の操作ボタンの平面図である。 図15のE−E線に沿う断面図である。 図14の操作ボタンの底面図である。 本発明に適用したボタンギアの正面図である。 図18のボタンギアの平面図である。 図19のF−F線に沿う断面図である。
図18のボタンギアの底面図である。 本発明に適用した中継部材の正面図で、そのフランジに表示シ−ルを取付けている。 図22の中継部材の平面図である。 図22の中継部材の底面図である。 図24のG−G線に沿う断面図である。 図22の表示シ−ルを示す正面図である。
本発明に適用した記憶変更カムを示す正面図である。 図27の右側面図である。 図28のH−H線に沿う断面図である。 図27の左側面図である。 図5の要部を拡大して示す斜視図で、中継部材と仕切盤、記憶変更カムとバネ受、カムスプリングを示している。 前記仕切盤を拡大して示す正面図である。 図32の仕切盤を正面方向から見た側面図である。 図32の仕切盤を左側方から見た側面図である。 図32の仕切盤の背面図である。
図32のI−I線に沿う断面図である。 図32のJ−J線に沿う断面図である。 図5の要部を拡大して示す斜視図で、ロックシャフトとバックカバ−、ロックプレ−ト等を示している。 図38のK−K線に沿う拡大断面図である。 本発明に適用したボタン錠の仕切盤内における断面図で、ロックシャフトの凹部と記憶変更カムの凹部との間にロックボ−ルが介在している解錠状態を示している。 本発明に適用したボタン錠の仕切盤内における断面図で、ロックシャフトの凹部に収容したロックボ−ルに、各記憶変更カムの周面が係合している施錠状態を示している。
本発明の応用形態示す斜視図で、(a)は自動施錠機能を奏する箱錠に本発明のボタン錠を適用しており、(b)は自動施錠機能を奏するチュ−ブラ錠に本発明のボタン錠を適用している。 本発明の別の応用形態示す斜視図で、(a)は本締錠機能を奏する箱錠に本発明のボタン錠を適用しており、(b)は本締錠機能を奏するチュ−ブラ錠に本発明のボタン錠を適用している。 本発明の他の実施形態を示す斜視図である。 図44の正面図で、若干縮小して示している。 図45の背面図である。 図44の縦断面図である。
以下、本発明をロッカ−の錠前に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図43において1は事務所等の屋内に設置したロッカ−で、その開口側周縁を縦枠2と横枠(図示略)とで矩形に区画し、この開口部にドア3の基端部が蝶番4を介して縦枠2に回動可能に連結され、この他側端部のドア3の中高位置にメカロック錠であるボタン錠5が設置されている。図中、2a,3aは縦枠2およびドア3の端縁を内側に屈曲した屈曲片である。
前記ボタン錠5は図3のように略円筒状に形成され、その前部に有底筒状のハウジング6と操作ハンドル7とを内外二重に嵌合して配置し、該操作ハンドル7にロックシャフト8を同期回動可能に取付けている。
すなわち、前記ハウジング6と操作ハンドル7とは亜鉛合金ダイカストによって略同形の有底筒状に成形され、前記ハウジング6の中央にロックシャフト8の前半部を挿入し、かつその前端部の角軸部9を操作ハンドル7の内側中央に形成した角孔10に係合している。
前記操作ハンドル7の外側からビス11がロックシャフト8の前端部のネジ孔12にねじ込まれ、該操作ハンドル7をロックシャフト8に固定するとともに、ハウジング6をロックシャフト8の前半部に回動自在に取付けている。
前記操作ハンドル7の前端部の有底部に、大径の複数の操作窓13が同心円上の等角度度位置に配置され、実施形態では4個の操作窓13が形成されていて、その中央に凸部14が内側に突設され、該凸部14に前記角孔10が形成されている。
前記角孔10の底部にビス孔15が形成され、該ビス孔15の外側口縁部に凹孔16が形成され、前記ビス11の頭部を着座可能にしている。図中、17は操作ハンドル7の外周面に軸方向に形成した凸状リブである。
前記ハウジング6の前端部の有底部に、前記操作窓13より小径の複数のボタン挿入孔18が同心円上に等角度度位置に配置され、実施形態では4個のボタン挿入孔18が前記操作窓13の対応位置に形成されていて、その中央にボタン挿入孔18より若干小径のセンタ−孔19が形成されている。
前記ボタン挿入孔18の内側口縁部に円管状のガイドリング20が突設され、該リング20の内周面に複数のガイドリブ21が管軸方向に突設され、該ガイドリブ21に後述する掛止片を介して操作ボタン22が軸方向へ移動可能に挿入されている。
前記ガイドリブ21の先端部は円周方向にテ−パ状に形成され、該テ−パ面に後述するボタンギアのヘリカルカムフェ−スが係合可能に配置され、ボタンギアが原位置へ復帰する際、それらを係合させてガイドリブ21,21の1ピッチ相当分、ボタンギアを回動可能にしている。
図中、23はボタン挿入孔18の外側開口縁部に突設したリングエッヂで、操作ボタン22の開口側周面に形成した後述の掛止片の上端面と係合可能に形成され、操作ボタン22を抜け止め可能にしている。
前記ハウジング6の内周面とガイドリング20との間に、地紙形状の暗証情報表示窓24が形成され、該表示窓24に後述する中継部材けに設けた暗証情報を表示可能にしている。
図中、25は前記ハウジング6の内周面の等角度位置に突設した略三角柱状の複数の係止突起で、ガイドリング20,20の間に配置され、相対する一組の係止突起25の下端部に凸部26が突設され、該凸部26と係止突起25の下端面にネジ孔27,28が形成されている。
この他、図中、29は前記ハウジング6の開口側周面に形成した水抜き用の切欠溝で、ハウジング6の取付け時に垂直下向きに位置付られ、ハウジング6内に浸入した雨水等を排出可能にしている。
前記操作ボタン22は耐摩耗性の合成樹脂によって有底筒状に成形され、その開口側周面に複数の掛止片30を突設し、開口端面に鋸歯状の複数のドグ31を突設している。
実施形態では8個のガイドリブ21と掛止片30とが等角度度位置に配置され、該掛止片30と同角度位置にドグ31が突設され、該ドグ31に後述するボタンギアのドグが噛合可能に突設されている。
図中、32は操作ボタン22の底部に形成したピン挿入孔で、暗証情報の設定および変更時に操作具である操作ピンが差し込まれる。
前記ボタンギア33は亜鉛合金ダイカストによってリング状に成形され、その内側に角孔34が形成され、その外側端面に鋸歯状のドグ35が突設されていて、前記ドグ31と噛合可能にされている。
また、ボタンギア33の外周面に前記ガイドリブ21と係合可能な複数の係合爪36が突設され、該係合爪36の上端面はヘリカル状に形成され、該ヘリカルカムフェ−ス36aを前記ガイドリブ21のテ−パ面に係合して、ボタンギア33を回動可能にしている。
図中、37はボタンギア33のドグ35と他側端部に突設したリング状の凸部で、該凸部37にボタンスプリング38の一端が着座している。
前記ボタンスプリング38は円錐コイルスプリングで構成され、その大径側の他端を中継部材39内に着座し、その弾性によってボタンギア33と操作ボタン22を前部側へ付勢し、該操作ボタン22をハウジング6の前部に突出させている。
前記中継部材39は亜鉛合金ダイカストによって有底筒状に成形され、その開口縁部にフランジ40が形成され、該フランジ40上に複数の暗証情報41を記した合成樹脂製の表示シ−ル42が接着されている。
実施形態では4個の表示窓24に暗証情報41の一部を設定し、それらを組み合わせて4桁の暗証番号を設定可能にしており、これらを「1」から「8」の8個の暗証数字を使用した4桁の暗証番号に構成しているが、「1」から「8」の代わりに、「0」から「7」の8個の暗証数字を採用することも可能である。
前記表示シ−ル42はフランジ40と同幅のリング状に形成され、その円周上の等角度位置に1〜8の数字からなる8つの暗証情報41が印刷され、その複数個所に設けた切欠溝43を、フランジ40に突設した位置決め用の複数の凸部44に係合して接着している
この場合、暗証情報41は実施形態のような数字に限らず、アルファベット文字または平仮名若しくは片仮名、ローマ数字等を用いることも可能であり、また表示シ−ル42の代わりに、フランジ40に暗証情報41を直接刻設することも可能である。
図中、45は中継部材39の底部外面に設けた凹状の位置決めマ−クで、暗証情報41の「1」の対応位置に設けている。
前記中継部材39の内側底部に角柱状の支持ガイド46が突設され、該支持ガイド46がボタンギア33の角孔34に係合し、支持ガイド46ないし中継部材39がボタンギア33と同期回動可能に設けられている。
前記支持ガイド46の内部にテ−パ状のガイド孔47が形成され、その内部に後述する操作ピンを挿入可能にしている。前記中継部材39のフランジ40と他側端部に軸筒部48が突設され、該軸筒部48は後述する仕切盤の通孔に回動可能に挿入され、その内側に凹孔49が形成されていて、該凹孔49の底部の中央に小径側のガイド孔47が開口されている。
前記凹孔49の内面の等角度位置、実施形態では45°位置に8個の係合溝50が形成され、また前記凹孔49に記憶変更カム51の角軸52が挿入され、該角軸52が前記係合溝50に係合可能に配置されていて、操作ボタン22に入力された暗証情報をボタンギア33および中継部材39を介して、記憶変更カム51に記憶可能にしている。
前記記憶変更カム51は亜鉛合金ダイカストによって肉厚の略円板状に成形され、その一側に菱形断面の角軸52が形成され、他側面に軸部53が突設されている。
前記記憶変更カム51の周面で角軸52の角部の近傍に、緩やかな凹曲面状の凹部54が形成され、該凹部54に鋼球等の市販のロックボ−ル55が回転自在に収容されている
前記仕切盤56は亜鉛合金ダイカストによって異形の肉厚板状に形成され、その内側の平坦な平滑面56aを前記係止突起25に係合して配置し、ハウジング6の後端部を閉塞可能にしている。
前記平滑面56aに複数の貫通孔57が等角度度位置に形成され、その内側に若干小径の軸孔58が形成され、これらは前記ハウジング6のボタン挿入孔18とセンタ−孔19に対向して形成され、このうち貫通孔57に中継部材39の軸筒部48が回動可能に挿入され、軸孔58にロックシャフト8が回動可能に挿入されている。
図中、59は仕切盤56に形成した一対のビス孔で、前記ネジ孔27,27に対応して形成され、60は仕切盤56に形成した一対の切欠部で、前記凸部26を係合可能に収容し、仕切盤56を位置決め可能にしている。
前記仕切盤56の外側部は図31のように異形に凹凸形成され、その貫通孔57の外側に若干大径の軸孔61が形成され、該軸孔61に前記記憶変更カム51を回動可能に収容している。
前記軸孔58の外側に若干大径の凹孔62が形成され、該凹孔62にロックシャフト8の中間部の軸筒部63を回動可能に収容している。
前記軸孔61,61と凹孔62とを区画する仕切壁に貫通孔63を十字状に貫通形成し、該貫通孔63にロックボ−ル55を回転自在に収容している。
図中、64は軸孔61の外側に形成した凹状段部、65はビス孔59の周辺を切欠いて薄肉に形成した凹部である。
前記ロックシャフト8は亜鉛合金ダイカストによって段付き棒状に形成され、その中間部に大径の軸筒部66が形成され、該軸筒部66の周面に複数の浅底の凹部67が等角度位置に形成され、該凹部67と前記記憶変更カム51の凹部54との間に、ロックボ−ル55が回転自在に収容されている。
前記ロックボ−ル55は記憶変更カム51ないし中継部材39の回動角度によって、ロックシャフト8の凹部67に係脱可能に配置され、各記憶変更カム51の凹部54が軸筒部66の凹部67に対向し、ロックボ−ル55が凹部54側へ移動可能になると、ロックボ−ル55が凹部67との係合を解除されて解錠状態を形成し、ロックシャフト8ないし操作ハンドル7が回動可能になる。この状況は図40のようである。
一方、記憶変更カム51ないし中継部材39の回動角度によって、少なくとも一つの記憶変更カム51の凹部54が軸筒部66の対応する凹部67との対向位置から移動すると、ロックボ−ル55が凹部67と記憶変更カム51の周面に係合して移動を拘束されて施錠状態を形成し、ロックシャフト8ないし操作ハンドル7が回動不可能になる。この状況は図41のようである。
前記ロックシャフト8の中間部周面に環状溝68が形成され、該環状溝68にOリング
69が装着され、またロックシャフト8の軸端部に角軸70が形成され、その内部にネジ
孔71が形成されていて、この軸端部をカバプレ−ト72に突設した固定軸73の貫通孔
74に挿入している。
前記カバプレ−ト72は亜鉛合金ダイカストによって円板状に成形され、該円板部をハウジング6の後端部に取付け、その開口部を閉塞可能にしている。
前記カバプレ−ト72の内側に複数の凹孔75が等角度位置に形成され、該凹孔75に円錐コイル状のカムスプリング76の小径側が着座し、その大径側が記憶変更カム51の軸部53に取付けた合成樹脂製のバネ受77に着座していて、その弾性によって記憶変更カム51を前方へ付勢している。図中、77aはバネ受77に形成された透孔で、前記記憶変更カム51の軸部53を挿入可能にしている。
前記固定軸73はバックプレ−ト72と一体成形され、その外周面にネジ部78が形成され、該ネジ部78の両側周面に互いに平行な平坦面79が形成され、バックプレ−ト72をドア3に設けた取付け孔3aに位置決め可能にしている。
図中、80はバックプレ−ト72に形成した一対のビス孔で、該ビス孔80にビス81を挿入し、これを前記ハウジング6のネジ孔28にねじ込み可能にしている。
前記固定軸73の端部に係止爪82が突設され、該係止爪82に角軸70に装着したストップワッシャ−83の係止部84を係合してロックシャフト8の回動角度を規制している。
図中、85はロックナットで、前記取付け孔3aに挿入した固定軸73のネジ部78にねじ込んで、ボタン錠5をドア3の表面に固定可能にしている。86は鋼板製のロックプレ−トで、その一端に角軸70に嵌合可能な角孔87が形成され、その他端部を縦枠2とドア3の屈曲片2a,3aに形成した縦長のロック孔88,89に係入し、ドア2をロック可能にしている。
この他、図中、90はワッシャ−、91はバネ座金、92はネジ孔71にねじ込み可能なボルトまたはビス、93は前記ネジ孔28にねじ込むビスである。94は前述した操作具である操作ピンで、ピン挿入孔32およびガイド孔47に挿入可能にされ、その一端に把持部95が設けられている。
なお、前述の実施形態ではロックシャフト8の後端部にロックプレ−ト86を取付け、ロックプレ−ト86をドア3の閂として機能させているが、ロックプレ−ト86の代わりに、例えば図42(a),(b)のようにロックシャフト8の後端部を角柱状に形成して角芯棒8aに形成し、またはロックシャフト8の後端部に別設の角芯棒(図示略)を連結して、前記角芯棒8aをロックシャフト8と同期回動可能に設け、該角芯棒8aをドア3の内部に埋設するドア錠の箱錠95またはチュ−ブラ錠96内の錠機構の駆動カム97のカム孔97aに係合して自動施錠錠として使用することも可能である。
図中、98はボタン錠5と他側のドアに回動可能に取付けたレバ−ハンドルで、その先端の角孔99にカム孔97aから突出し角芯棒8aの先端部を係合可能にしており、100は駆動カム97に連動して出没可能なデットボルトである。
すなわち、前記箱錠95またはチュ−ブラ錠96を解錠して開扉後、閉扉前に操作ボタン22の少なくとも一つを押圧し、後述のようにボタン錠5を施錠状態にして閉扉し、デットボルト100を枠体のトロヨケ(共に図示略)に係合し、閉扉と同時に自動的に施錠可能にすることも可能である。
また、ボタン錠5をドア錠である箱錠101またはチュ−ブラ錠102に使用することも可能である。この場合は、ロックシャフト8の後端部に扁平な連結板103の一端をピン止め等で固定し、その先端部を箱錠101またはチュ−ブラ錠102内の錠機構の駆動カム104,105のカム孔104a,105aに係合し、その端部をドアの他側に回動可能に取付けたレバ−ハンドル106の先端の係合孔107に係合しており、108,109は駆動カム104,105に連動して出没可能なデットボルトである。
図中、110はボタン錠5の背面工に突設した一対の位置決めピン、111,112は箱錠101またはチュ−ブラ錠102に形成した一対のピン孔で、位置決めピン110を挿入可能にしている。
すなわち、前記箱錠101またはチュ−ブラ錠102を解錠して開扉し、その後に閉扉する前に操作ボタン22を閉回動して連結板103を同動させ、デットボルト108,109を突出させて枠体のトロヨケ(共に図示略)に係合した後、操作ボタン22の少なくとも一つを押圧して後述のようにボタン錠5を施錠状態にし、ロックシャフト8ないし連結板103の回動を拘束して、デットボルト108,109の係合を保持可能にし、箱錠101またはチュ−ブラ錠102を本締錠として使用することも可能である。
この場合、操作ボタン22の押圧操作時期を変えることによって、箱錠95またはチュ−ブラ錠96を本締錠として、また箱錠101またはチュ−ブラ錠102を自動施錠として使用することも可能である。
更に、ロックシャフト8をキーレス型のシリンダ錠のロータリシリンダとして機能させ、キ−操作の代わりに、操作ボタン22を操作してロックシャフト8ないしロータリシリンダを回動させ、これを操作ハンドル7と同期回動可能に設けて、電気系統を排除したメカロックタイプのキーレス型シリンダ錠に適用することも可能である。
このように構成した本発明のボタン錠5は、複数の操作ボタン22を環状に配置しているから、複数の操作ボタンを縦1列若しくは横1列に配置し、または縦複列に配置するものに比べて、ハウジング6の小形軽量化を図れ、その設置スペ−スのコンパクトを図れてドア3等の外観を向上することができる。
また、複数の操作ボタン22には8種類の暗証情報を設定ないし入力可能にしているから、1個の操作ボタン22に単一の暗証情報を設定ないし入力可能にするものに比べて、多数の暗証情報を得られ、かつその選択範囲も広がって防御能力の向上を図れ、その分操作ボタン22の低減を図れ前記コンパクト化を増進し得る。
また、本発明のボタン錠5は、円筒状の操作ハンドル7を本体1の外側の同心円上に配置しているから、操作ハンドルを本体の上下側端部若しくは左右側端部に配置するものに比べて、本体の長尺ないし大形化を防止し小形軽量化を図れる。
特に、この効果は、複数の操作ボタン22を環状に配置し、その外側の同心円上に操作ハンドル7を配置する場合は、操作ボタン22の操作後、手指を速やかに移動して操作ハンドル7を操作し得るから、操作ボタンの離隔位置に操作ハンドルを配置したものに比べて、操作ボタン22の操作から操作ハンドルの操作に亘る一連の操作を簡便かつ速やかに行なえる。
しかも、操作ハンドル7を操作ボタン22の外側に配置することによって、操作ハンドル7の大径化を図れるから、操作ハンドル7の操作性が向上する。
また、本発明のボタン錠5は、操作ボタン22の後方に施解錠に実質的に機能するロックシャフト8を配置し、該ロックシャフト8を操作ボタン22の操作によって直接かつ簡便に作動させ、操作ボタンの変位を多部材を介して操作ボタンと離隔した角芯棒(図示略)に連係する従来の構造に比べて、部品点数の低減と構造ないし作動の簡素化を図れ、安価かつ小形軽量化を増進する。
次に、本発明のボタン錠5を製作する場合は、主な構成部材であるハウジング6と操作ハンドル7を亜鉛合金ダイカストによって有底円筒形に成形し、ロックシャフト8と仕切盤56とカバプレ−ト72を亜鉛合金ダイカストによって成形し、ボタンギヤ33と中継部材39と記憶変更カム51を亜鉛合金ダイカストによって成形し、操作ボタン22を合成樹脂成形し、それらの機械加工を可及的に少なくしたから、これらを均質かつ安価に製作し得る。
その際、ビス11、81、93をメートル若しくはウイットウォースネジの代わりにセルフタッピングスクリュで構成し、これらに対応するネジ孔12、28、27をネジ加工不要なタップ孔に構成すれば、加工費が節減され一層安価に製作し得る。
前記構成部材を用いてボタン錠5を組立てる場合は、例えば前面を下側にしてハウジング6を作業台上に載せ、その各操作窓13に操作ボタン22を挿入し、その開口縁部の内側に掛止片30を掛け止める。そして、この操作ボタン22上にボタンギヤ33を収容し、そのドグ35を操作ボタン22のドグ31に噛合させる。
この後、ボタンギヤ33の凸部37上にボタンスプリング38の小径部を載置し、該スプリング38の大径部に中継部材39を被着し、該中継部材39の内部にボタンスプリング38を収容する。
次に、各中継部材39を組み込み時に解錠位置にセットし、この後の暗証情報の設定または変更時の基準ないし初期位置とする。
前記中継部材39の解錠位置の組み込みは、中継部材39の底部周面に設けた位置決めマ−ク45を、図10のように対応する表示窓24の中央に位置付けて行なう。
実施形態の場合は図23のように、位置決めマ−ク45の直近に暗証情報の「1」が位置し、この「1」が表示窓24に表示される。
そして、各表示窓24に「1」が表示され、つまり各中継部材39が初期位置に位置決めされたところで、平滑面56aを中継部材39に向けて仕切盤56をハウジング6内に挿入し、その平滑面56aに設けた貫通孔27を中継部材39の底部に突設した軸筒部48に嵌合し、ビス93をハウジング6のネジ孔27にねじ込んで、仕切盤56をハウジング6に取付ける。
前記仕切盤56の取付け後は、各貫通孔57に中継部材39の軸筒部48が挿入され、その軸筒部48の表面に凹孔52ないし係合溝50が表出していて、前記貫通孔57に連通する軸孔61に角軸52を下向きにして記憶変更カム51を挿入する。
その際、下側に位置する角軸52を係合溝50に係合し、角軸52の短小側の対角線に沿う角部を仕切盤56の中心に向けて配置し、上側に表出する凹部54を仕切盤56の中心に向けて配置し、かつこの凹部54を中心側の貫通孔63に対向して配置する。
そして、中継部材39の軸孔58にロックシャフト8を挿入し、その大径の軸筒部66を凹孔62に係合し、その周面の凹部67と前記凹部54との間にロックボ−ル55を挿入する。この状況は図40のようである。
こうして挿入したロックボ−ル55は、凹部67と凹部54との間を僅かに移動可能に収容され、ロックボ−ル55が凹部54側へ移動すると、その他端部が凹部67から離れて凹部67との係合を解除し、ロックシャフト8とその先端の角軸部9に係合した操作ハンドル7とが同期回動可能になる。
すなわち、操作ハンドル7を回動操作すると、該ハンドル7がロックシャフト8と同期回動し、ロックシャフト8の後端部に連結するロックプレ−ト86を同動させてドア3を開閉可能にする。
この後、記憶変更カム51の軸部53にバネ受77の透孔77aを挿入し、該バネ受77にカムスプリング76の大径側を着座し、その小径側にカバプレ−ト72を載置し、かつ該プレ−ト72に突設した固定軸73の貫通孔74にロックシャフト8を挿入後、ビス81をカバプレ−ト72の外側からビス孔80に挿入し、これをハウジング6内部のネジ孔28にねじ込んで、カバプレ−ト72をハウジング6の後端部に固定する。
次に、ハウジング6の前端部に操作ハンドル7を被着し、その内側の角孔10にセンタ−シャフト8の端部の角軸部9を係合し、操作ハンドル7を位置決めしたところで、ビス11を操作ハンドル7の外側からビス孔15に挿入し、これをロックシャフト8のネジ孔12にねじ込んで、操作ハンドル7をハウジング6の前端部に取付ける。
こうして組立てたボタン錠5は概ね図3のようで、ハウジング6の前端部に操作ハンドル7が被着され、その4個の操作窓13に操作ボタン22が突出して押圧可能に配置され、該操作ボタン22の近傍の表示窓24に暗証情報41である暗証番号が表示されている
実施形態では表示窓24に同一の暗証番号「1」が表示され、ロックボ−ル55とロックシャフト8の凹部67との係合が解除されてボタン錠5が解錠状態を形成し、ロックシャフト8と該シャフト8に係合して取付けた操作ハンドル7とが同期回動可能にされている。
なお、ハウジング6に設けた水抜き用の切欠溝29は垂直下側に配置され、常時は操作ハンドル7によって遮蔽されているから、ボタン錠5の外観を損なうことはなく、またボタン錠5が例えば屋外の風雨に曝され、ハウジング6の操作窓13や操作ボタン22の出没孔、操作ピン94の挿入孔32や表示窓24から雨水がハウジング6内部に浸入した際、それらを切欠溝29から排出し、内部機構の劣化や作動不良を防止し得る。
こうして組立てたボタン錠5は前述の状態で保管され取り扱われるが、その使用に際してはロックシャフト8に種々の専用部材を取付け、またはロックシャフト8を用途に応じて種々に加工して構成する。
例えば実施形態のようにロックシャフト8の後端部にロックプレ−ト86を取付け、該ロックプレ−ト86をボタン錠5に連係する閂として使用し、またロックシャフト8を角柱状に形成し、ドア錠の錠機構に使用する駆動カムの角孔に係合させる角芯棒として使用し、若しくは別設の角芯棒をロックシャフト8の後端部に同動可能に連結し、更にはロックシャフト8をシリンダ錠に回動可能に装着し、ロックシャフト8をボタン錠5に連係するロ−タリシリンダとして使用し、前記シリンダ錠をキ−の代わりにボタン錠5に連係させて施解錠可能にする。
そして、実施形態のようにボタン錠5をロッカ−の錠前として使用する場合は、ドア3の取付け孔3aにボタン錠5と一体のロックシャフト8を挿入し、その平坦面79を取付け孔3aに係合して回り止めし、そのネジ部78にナット85をねじ込んで、ボタン錠5をドア3の前部に取付ける。
この後、固定軸73の後端部に突出したロックシャフト8の角軸70にストップワッシャ−83を取付け、その係止部84を固定軸73の後端部に突設した係止爪82に係合可能に取付け、ロックシャフト8の回動角度を規制するとともに、前記角軸70の端部にロックプレ−ト86の角孔87を嵌合する。その際、ロックプレ−ト86の回動状態に応じてハウジング6の取付け角度を調整し、切欠溝29を垂直下向きに位置決めする。
そして、前記ロックプレ−ト86上にワッシャ−90とバネ座金91を配置し、これらにボルト92を挿入し、これをロックシャフト8のネジ孔71にねじ込み、ロックプレ−ト86の一端部をロックシャフト8と同期回動可能に取付け、その他端部を縦枠2およびドア3の屈曲片2a,3aに形成した縦長のロック孔88,89に係脱可能に配置する。
この状況は図4のようで、ロックプレ−ト86の他端部がロック孔88,89に係入し、ドア3の開放をロックしている。この場合、ビス11がボタン錠5の前面に表出しているため、これを適宜手段で隠蔽し、ビス11の悪戯を防止することが望ましい。
このようなボタン錠5を使用する場合は、操作ボタン22に予め所望の暗証情報を入力
する。
この暗証情報は4桁の暗証情報を選択して構成し、実施形態では1乃至8の暗証番号を適宜組み合わせて構成する。この場合、同一の暗証番号を重複して使用し、例えば「1111」、「1122」に選択することも可能である。実施形態では暗証番号として「1234」を採用し、上側左の操作ボタン22を暗証番号「1」に対応させ、以下時計方向へ順に暗証番号「2」、「3」、「4」とし、それぞれ近傍の操作ボタン22に対応させている。
したがって、暗証番号と対応する操作ボタン22の位置は特定され、外観的に同一の暗証番号「1234」であっても、対応する操作ボタン22の位置が相違する場合は、例えば「2341」、「3412」、「4123」として入力されることとなる。
実施形態では、図1の上側左の操作ボタン22を暗証番号「1」に対応させ、上側右の操作ボタン22を暗証番号「2」に対応させ、下側右の操作ボタン22を暗証番号「3」に対応させ、下側左の操作ボタン22を暗証番号「4」に対応させている。
こうして選択した暗証情報は、例えばドア3に取付けたボタン錠5を解錠状態に設定して入力する。
この場合、前記ボタン錠5の解錠状態は、当初は暗証情報が「1111」に設定され、その内部では図40のようロックボ−ル55とロックシャフト8の凹部67との係合が解除され、操作ハンドル7とロックシャフト8とが同期回動可能に置かれ、外観上はボタン錠5の前面の各表示窓24に暗証番号「1」が表示されていることで確認し得る。
その際、解錠状態を確認できなかった場合は、後述のように操作ピン94およびその把持部95を用いて操作ボタン22を所定回数押圧し、各表示窓24に暗証番号「1」を表示させる。
そこで、前記暗証番号「1234」をボタン錠5に入力する場合は、操作ピン94の把持部95を保持し、操作ピン94を操作ボタン22のピン挿入孔32に挿入し、その軸端を記憶変更カム51に当接させ、カムスプリング76の弾性に抗して押し込む。
このようにすると、カムスプリング76が押し縮められ、その変位分記憶変更カム51が同方向へ移動し、この他側で角軸52が係合溝50から離間し、記憶変更カム51と係合溝50の係合が解除され、中継部材39が回動可能になる。
この状況の下で前記操作ピン94の挿入状態を維持しながら、把持部95の端部を暗証番号に対応する近傍の操作ボタン22に係合させて所定回数押圧する。
すなわち、ボタン錠5の組立て当初は各表示窓24に「1」が表示されているから、暗証情報「1」に対応する操作ボタン22に対しては、暗証情報「1」と当初表示の「1」との差分、つまり操作ボタン22を零回押圧操作し、換言すれば押圧しないで当初の表示を維持する。
また、暗証情報「2」に対応する操作ボタン22に対しては、表示窓24に当初「1」が表示されているから、暗証情報「2」と「1」との差分、操作ボタン22を1回押圧操作し、暗証情報「3」に対応する操作ボタン22に対しては、暗証情報「3」と「1」との差分、操作ボタン22を2回押圧操作し、暗証情報「4」に対応する操作ボタン22に対しては、表示窓24に当初「1」が表示されているから、暗証情報「4」と「1」との差分、操作ボタン22を3回押圧操作する。
前記暗証番号「1234」のうち、暗証番号「1」に対応する操作ボタン22は、図40において上側右位置の記憶変更カム51の前方に位置し、同位置の操作ボタン22を零回押圧操作し、換言すれば押圧しないで当初の表示を維持する。
また、暗証情報「2」に対応する操作ボタン22は、図40において上側左位置の記憶変更カム51の前方に位置し、同位置の操作ボタン22を1回押圧操作し、暗証情報「3」に対応する操作ボタン22は、図40において下側左位置の記憶変更カム51の前方に位置し、同位置の操作ボタン22を2回押圧操作し、暗証情報「4」に対応する操作ボタン22は、図40において下側右位置の記憶変更カム51の前方に位置し、同位置の操作ボタン22を3回押圧操作する。
この場合、実施形態では各表示窓24に当初は最小の「1」が表示されており、操作ボタン22の押圧操作によって表示窓24の表示が順次増大するから、例えば表示窓24に当初は「1」以上の「3」が表示されている場合は、「3」から「8」を経て「1」に至る回数分、つまり6回押圧操作し、表示窓24に「1」を表示する。
こうして、暗証情報「1」に対応する操作ボタン22は零回押圧操作し、つまり組立て時の状態を維持し、また暗証情報「2」に対応する操作ボタン22を1回押圧操作し、記憶変更カム51の角軸52と係合溝50との係合を解除し、中継部材39を回動可能にした後、操作ピン94を更に押し込んで把持部95の端部を操作ボタン22の前面に係合し、該操作ボタン22を押圧する。
このようにすると、操作ボタン22と、そのドグ31と係合下のボタンギア33とがハウジング6の内側へ一緒に押し込まれ、掛止片30とガイドリブ21とが係合を解除する
この後、角軸52と係合溝50との係合を解除したまま、操作ピン94の押圧を緩めて前方へ引き戻すと、ボタンスプリング38の弾性によってボタンギア33と操作ボタン22とが原位置に押し戻され、ボタンギア33が原位置へ復帰する際、そのカムフェ−ス36aがガイドリブ21の先端のテ−パ面に係合し、ボタンギア33がガイドリブ21,21の1ピッチ相当分、つまり45°回動する。
このため、中継部材39がボタンギア33の角孔34に嵌合した角柱状の支持ガイド46を介して、支持ガイド46を中心にボタンギア33と同期回動し、実施形態では図10上時計方向へ45°回動し、これにフランジ40の表示シ−ル42が同動して、フランジ40と相対する表示窓24の暗証番号が「1」から「2」へ切り替わる。
そして、この後、操作ピン94をピン挿入孔32から引き抜くと、記憶変更カム51がカムスプリング76の弾性によって押し戻され、その角軸52が中継部材39の係合溝50に係合する。
この場合、記憶変更カム51は組み付け時と同相位置を維持し、一方、係合溝50は中継部材39と一緒に45°回動しているが、各係合溝50の中心角度は45°に設定されているため、回動後も各係合溝50の位置は当初と同一状態に置かれ、この係合溝50に角軸52が係合する。
したがって、記憶変更カム51は当初の解錠時と同位置を維持し、その凹部54が暗証番号入力前後と同位置に置かれ、前記凹部54とロックシャフト8の凹部67との間にロックボ−ル55が介在している。
次に、暗証情報「3」に対応する操作ボタン22に対しては、操作ボタン22を2回押圧操作する。この場合は、操作ボタン22を1回押圧操作し、前述と同様にボタンギア33と中継部材39を45°回動し、表示窓24の暗証番号を「1」から「2」へ切り替えた後、操作ボタン22を更にもう1回押圧操作し、ボタンギア33と中継部材39を更に45°回動し、表示窓24の暗証番号を「2」から「3」へ切り替える。
この場合も記憶変更カム51は組み付け時と同相位置を維持し、一方、係合溝50は中継部材39と一緒に90°回動しているが、各係合溝50の中心角度は45°に設定されているため、回動後も各係合溝50の位置は当初と同一状態に置かれ、この係合溝50に角軸52が係合する。
したがって、暗証情報「3」に対応する操作ボタン22に対する記憶変更カム51は、当初の解錠時と同位置を維持し、その凹部54が暗証番号入力前後と同位置に置かれ、前記凹部54とロックシャフト8の凹部67との間にロックボ−ル55が介在している。
更に、暗証情報「4」に対応する操作ボタン22に対しては、操作ボタン22を3回押圧操作する。この場合は、操作ボタン22を1回押圧操作し、前述と同様にボタンギア33と中継部材39を45°回動し、表示窓24の暗証番号を「1」から「2」へ切り替えた後、操作ボタン22を更にもう1回押圧操作し、ボタンギア33と中継部材39を更に45°回動し、表示窓24の暗証番号を「2」から「3」へ切り替える。
この後、操作ボタン22を更にもう1回押圧操作し、ボタンギア33と中継部材39を更に45°回動し、表示窓24の暗証番号を「3」から「4」へ切り替える。
この場合も記憶変更カム51は組み付け時と同相位置を維持し、一方、係合溝50は中継部材39と一緒に135°回動しているが、各係合溝50の中心角度は45°に設定されているため、回動後も各係合溝50の位置は当初と同一状態に置かれ、この係合溝50に角軸52が係合する。
したがって、暗証情報「4」に対応する操作ボタン22に対する記憶変更カム51は、当初の解錠時と同位置を維持し、その凹部54が暗証番号入力前後と同位置に置かれ、前記凹部54とロックシャフト8の凹部67との間にロックボ−ル55が介在している。
このように暗証番号「1234」を入力後も、各記憶変更カム51の凹部54とロックシャフト8の凹部67との間にロックボ−ル55が介在し、操作ハンドル7とロックシャフト8とが同期回動可能になり、ボタン錠5が解錠状態に置かれる。この状況は図40のようである。
このような暗証情報の入力設定は、操作ピン94を用いて片手操作ないし押圧操作で行なえるから、これを簡便に行なえるとともに、操作ボタン22を手指で押圧する場合のような操作ボタン22に対する指紋の付着を免れ、暗証情報の察知を阻止して防御能力の向上を図れる。また、暗証情報設定の適否は、入力直後に表示窓24に表示された暗証番号41を目視で簡便かつ確実に確認できる。
こうして暗証情報を入力設定したボタン錠5を使用して、実際にロッカ−のドア3を閉鎖して施錠する場合は、操作ハンドル7を回動してロックプレ−ト86をロック孔88,89に係入後、4個の操作ボタン22のうち、1個以上の操作ボタン22を1回以上押圧して行なう。
例えば1個の操作ボタン22をボタンスプリング38の弾性に抗して1回押圧すると、操作ボタン22とボタンギア33と記憶変更カム51がハウジング6側へ一緒に押し込まれる。
この後、操作ボタン22の押圧操作を解除すると、操作ボタン22とボタンギア33と記憶変更カム51とが、ボタンスプリング38とカムスプリング76の弾性によって原位置に押し戻される。
そして、ボタンギア33が原位置へ復帰する際、そのカムフェ−ス36aがガイドリブ21の先端のテ−パ面に係合し、ボタンギア33がガイドリブ21,21の1ピッチ相当分、つまり45°回動し、ボタンギア33の角孔34に嵌合した角柱状の支持ガイド46を介して、中継部材39が支持ガイド46を中心にボタンギア33と同期回動し、これにフランジ40の表示シ−ル42が同動して、フランジ40と相対する表示窓24の暗証番号が解錠時の「1」から「2」に切り替わる。
こうして、中継部材39が45°回動すると、その係合溝50に係合する記憶変更カム51の角軸52が同期回動し、その凹部54が同動してロックシャフト8の凹部67の対向位置から移動し、記憶変更カム51の周面がロックボ−ル55と緊密に係合し、ロックシャフト8の回動を阻止する。したがって、ロックプレ−ト86の開放回動が阻止され、施錠状態を形成する。この状況は図4および図41のようである。
この場合、前記施錠後、1個以上の操作ボタン22を適宜回数押圧操作して偽装工作し、表示窓24の暗証番号を施錠時または暗証番号設定時と相違させ、設定後の暗証番号「1234」を察知されないようにして置くことが望ましい。
このように本発明の施錠状態は1個の操作ボタン22を1回押圧操作することによって、簡便に行なえるが、前記操作ボタン22を複数回押圧操作し、または複数の操作ボタン22を1ないし複数回押圧操作することによっても施錠することができる。
その場合は、操作ボタン22のドグ31にボタンギア33のドグ35が噛合し、またボタンギア33の角孔34に中継部材け39の角柱状の支持ガイド46が係合し、更に中継部材け39の係合溝50に記憶変更カム51の角軸52が係合して、記憶変更カム51の回動を強固に阻止し施錠状態を堅固に維持する。
このような施錠状態からドア3を開放する場合は、ボタン錠5を解錠してドア3を開放する。前記ボタン錠5の解錠は、前記設定した暗証番号を基に所定の操作ボタン22を押圧操作して行なう。
実施形態では暗証番号「1234」のうち、図40の上側左位置の操作ボタン22に暗証番号「1」が設定され、同図の上側右位置の操作ボタン22に暗証番号「2」が設定され、また同図の下側右位置の操作ボタン22に暗証番号「3」が設定され、同図の下側右位置の操作ボタン22に暗証番号「4」が設定されている。ただし、解錠操作前は各操作ボタン22の近傍の表示窓24には偽装工作によって、暗証番号と相違する暗証番号が表示されている。
そこで、実際にボタン錠5を解錠する場合は、偽装工作された暗証番号に対し、所定の操作ボタン22を押圧操作し、その表示窓24に所定の暗証番号を出現させれば良い。
例えば図41の施錠状態において、上側右位置の記憶変更カム51に対応する操作ボタン22を所定回数押圧操作し、ボタンギア33と中継部材39を所定角度同期回動させて、記憶変更カム51の凹部54をロックボ−ル55側に対向させ、表示窓24に暗証番号「1」を表示させる。
同様に、上側左位置の記憶変更カム51に対応する操作ボタン22を所定回数押圧操作し、ボタンギア33と中継部材39を所定角度同期回動させて、記憶変更カム51の凹部54をロックボ−ル55側に対向させ、表示窓24に暗証番号「2」を表示させる。
以後、同様な要領で下側左位置の記憶変更カム51に対応する操作ボタン22の近傍の表示窓24に暗証番号「3」を表示させ、下側右位置の記憶変更カム51に対応する操作ボタン22の近傍の表示窓24に暗証番号「4」を表示させる。
こうして、各操作ボタン22の近傍の表示窓24に暗証番号「1」、「2」、「3」、「4」が表示されると、記憶変更カム51の凹部54がロックボ−ル55側に対向し、記憶変更カム51がその周面とロックボ−ル5との係合を解除し、代わりに凹部54がロックボ−ル55と係合して図40のような解錠状態が形成され、操作ハンドル7とロックシャフト8とが同期回動可能になる。
そこで、操作ハンドル7を保持して回動し、これにロックシャフト8を同期回動させてロックプレ−ト86を同動させ、該ロックプレ−ト86の端部をロック孔88,89から脱出させて、ロックプレ−ト86による閂機能を解除し、操作ハンドル7を手前に引けばドア3が蝶番4を支点に回動してロッカ−内部が開放される。
このように実施形態のボタン錠5は、4個の操作ボタン22が環状に配置され、その外側の近接位置に操作ハンドル7が配置されているから、操作ボタン22を操作後、操作ハンドル7を速やかに保持して回動操作でき、従来のように操作ハンドルがハウジングの下方で操作ボタンから離隔した位置に配置されたものに比べ、操作ボタン22の操作から操作ハンドル7に亘る一連の施解錠操作を簡便に行なえる。
一方、ドア3の開放後、これを施錠する場合は前述のように、ドア3を閉鎖し、操作ハンドル7を回動してロックプレ−ト86を同動させ、その端部をロック孔88,89に係入後、1個以上の操作ボタン22を押圧しボタン錠5を施錠すれば、ドア3の閉鎖状態が強固に形成される。
なお、ボタン錠5の暗証情報は定期的に変更することが保安上望ましく、その場合は操作ピン94を用いて前述の暗証情報入力時と同様の要領で行なう。
すなわち、操作ピン94を操作ボタン22のピン挿入孔32に挿入し、その軸端を記憶変更カム51に当接させて押し込み、記憶変更カム51と係合溝50の係合を解除し、中継部材39を回動可能にする。
この状況の下で操作ピン94の把持部95を暗証番号に対応する近傍の操作ボタン22に係合して押圧し、この後、角軸52と係合溝50との係合を解除したまま、操作ピン94を前方へ引き戻して、ボタンギア33と操作ボタン22とを原位置に復帰させ、その際ボタンギア33を駆動回動させて、中継部材39の表示窓24の暗証番号を切り替える。
この後、操作ピン94をピン挿入孔32から引き抜き、角軸52を中継部材39の係合溝50に解錠時と同相位置で係合させ、凹部54とロックシャフト8の凹部67との間にロックボ−ル55を介在させ、解錠時と同様の状態に調整すれば良い。
なお、ドア錠である箱錠95またはチュ−ブラ錠96を自動施錠する場合は、図42(a),(b)のように前記箱錠95またはチュ−ブラ錠96を解錠しドアの開放後、閉扉する前に操作ボタン22の少なくとも一つを押圧し、ボタン錠5を施錠状態にして閉扉し、デットボルト100を枠体のトロヨケ(共に図示略)に係合すれば、デットボルト100の係合状態が保持され、かつ角芯棒8aの回動が拘束されて、閉扉と同時に簡便に施錠される自動施錠状態が形成される。
また、ドア錠である箱錠101またはチュ−ブラ錠102を本締施錠する場合は、解錠時のドア錠の閉扉後、図43(a),(b)のように操作ボタン22を閉回動して連結板103を同動させ、デットボルト108,109を突出させて枠体のトロヨケ(共に図示略)に係合後、操作ボタン22の少なくとも一つを押圧してボタン錠5を施錠状態にし、ロックシャフト8ないし連結板103の回動を拘束してデットボルト108,109の係合を保持可能にし、閉扉後に簡便に施錠される本締施錠状態が形成される。
更に、ロックシャフト8をキーレス型のシリンダ錠のロータリシリンダとして機能させる場合は、キ−操作の代わりに、操作ボタン22を操作してロックシャフト8ないしロータリシリンダを回動させ、これを操作ハンドル7と同期回動可能に設けて、電気系統を排除したメカロックタイプのキーレス型シリンダ錠に使用可能にする。
図44乃至図47は本発明の他の実施形態を示し、前述の構成と対応する部分に同一の符号を用いている。この実施形態は操作ハンドル113を、前述の実施形態のようなハウジング6より大径の有底円筒状から握持可能な略直方体形状の小形に形成し、該操作ハンドル113をハウジング6の周面に沿って所定角度回動可能に設けている。
前記操作ハンドル113は回動ア−ム114の先端部に取付けられ、該回動ア−ム114は図47のように略L字形断面に形成され、その基端部に形成した角孔115をロックシャフト8の中間部の角軸部116に係合し、ロックシャフト8と同期回動可能に設けている。
このように操作ハンドル113を小形化することによって、ボタン錠5の小形化と操作性を向上することができる。
一方、ハウジング6の前端面の中央に4個の表示窓24が等角度度位置に配置され、該表示窓24に中継部材39のフランジ40に取付けた表示シ−ル42の暗証情報41を表示可能にしている。このように各表示窓24が近接して配置されているから、暗証情報を容易かつ速やかに視認することができる。
このように本発明のボタン錠は、小形軽量で安価に製作できるとともに、ハウジングの前面に複数の操作ボタンを環状に配置し、その操作ボタンの中央にドア錠やシリンダ錠に連係するロックシャフトを回動可能に配置し、またハウジングの周面に操作ハンドルを移動可能に配置し、ハウジングないし錠前を小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ボタンから操作ハンドルの操作に亘る一連の操作を円滑かつ速やかに行なえるから、例えばロッカ−、建具、郵便受け、貴重品ボックス等の錠前に好適である。
1 ドア
5 ボタン錠
6 ハウジング
7 操作ハンドル
8 ロックシャフト
8a 角芯棒
22 操作ボタン
24 表示窓
29 切欠溝
32 ピン挿入孔
33 ボタンギア
39 中継部材
47 ガイド孔
50 係合溝
51 記憶変更カム
52 角軸
54 凹部
55 ロックボ−ル
67 凹部
86 ロックプレ−ト
88 ロック孔
89 ロック孔
94 操作ピン
95 ドア錠(箱錠)
96 ドア錠(チュ−ブラ錠)
97 駆動カム
97a カム孔
100 デットボルト
101 ドア錠(箱錠)
102 ドア錠(チュ−ブラ錠)
103 連結板
104 駆動カム
105 駆動カム
104a カム孔
105a カム孔
108 デットボルト
109 デットボルト
113 操作ハンドル
しかし、前記のものは、ドアの外側に配置するケースフレームの表面に複数のカバーボタンを配置するため、多くの暗証情報を設定でき防御能力が向上する反面、ケースフレームが大形化して広い設置スペースを要し、その使用が広い設置スペースを有するドア等に制約される問題があった。
しかも、暗証番号の設定または変更時は、ブロックおよびケースフレームをドアから取り外してボタンを表出し、また隣接部品を分解して各ボタンの正立または倒立状態を組み換え、板体スリットに挿入する煩雑な作業を要し、手間が掛かる上にボタンの正立または倒立状態が酷似して間違え易く、しかもケースフレームに各板体を順次積層配置し、これらを一体に固定しているため、ケースフレームと各板体とが分離不可分になって、それらの合理的な製作ないし量産化が難しく、また各部の形状寸法が制約されてケースフレームのデザインに自由度が得られない、等の問題があった。
請求項1の発明は、軸方向に変位し所定の情報を設定または入力可能な複数の操作ボタンと、該操作ボタンと同軸上に配置され、前記操作ボタンによる情報の設定または入力に応じて操作ボタンと係合し、かつ軸方向へ変位する回動可能な複数のボタンギアと、該ボタンギアと同期回動可能で周面複数の凹部を形成した複数の記憶変更カムと、前記操作ボタンとボタンギアと記憶変更カムを収容するハウジングと、該ハウジングに回可能に装着され、かつ周面に形成した複数の凹部と前記記憶変更カムの凹部との間にロックボールを係合可能に収容したロックシャフトと、該ロックシャフトと同期回動可能な操作ハンドルと、を備え、前記操作ボタンとボタンギアと記憶変更カムとを同軸上に配置し、かつこれらを前方へ移動可能に付勢するとともに、前記ハウジングのロックシャフトと同心円上に複数の操作ボタンを等角度度位置に配置したボタン錠において、前記ハウジングを有底円筒状に形成し、該ハウジングの前記ロックシャフトと同心円上の等角度度位置に、操作ボタンを収容可能なボタン挿入孔と暗証情報の一を表示可能な表示窓を近接して配置し、前記ボタンギアと記憶変更カムとの間に複数の暗証情報を等角度度位置に表示した中継部材を配置し、該中継部材をボタンギアと同期回動可能に設け、前記操作ボタンの押圧操作を介して、前記暗証情報の一を前記表示窓に表示可能にし、操作ボタンによる暗証情報の一をハウジングの表示窓に表示し、操作ボタンによる暗証情報を正確かつ確実に表示し得るようにしている。
請求項2の発明は、操作ハンドルをハウジングの外周面に沿って回動可能に設け、ハウジングと操作ハンドルを小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ハンドルの操作性を向上するようにしている。
請求項3の発明は、操作ハンドルを有底円筒状に形成し、該操作ハンドルとハウジングを内外に同心円上に配置し、操作ハンドルとハウジングを小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ハンドルの操作性を向上するようにしている。
請求項4の発明は、操作ハンドルを握持可能な略直方体形状に形成し、該操作ハンドルをハウジングの外周面に沿って回動可能に設け、操作ハンドルを小形化し、その操作性を向上するようにしている。
請求項5の発明は、操作ハンドルの前記ロックシャフトと同心円上の等角度度位置に複数の操作窓を設け、該操作窓の内側に前記操作ボタンを配置し、操作ボタンの突出ないし露出を回避して保護するようにしている。
請求項6の発明は、ハウジングの周面に切欠溝を形成し、該切欠溝をハウジング内部に連通可能に設け、かつ該切欠溝を垂直下向きに配置し、ハウジング内に浸入する雨水を切欠溝から排出して流下し、錠前の故障や機能低下を防止するようにしている。
請求項1の発明は、ハウジングを有底円筒状に形成し、該ハウジングの前記ロックシャフトと同心円上の等角度度位置に、操作ボタンを収容可能なボタン挿入孔と暗証情報の一を表示可能な表示窓を近接して配置し、前記ボタンギアと記憶変更カムとの間に複数の暗証情報を等角度度位置に表示した中継部材を配置し、該中継部材をボタンギアと同期回動可能に設け、前記操作ボタンの押圧操作を介して、中継部材の暗証情報の一を前記表示窓に表示可能にしたから、操作ボタンによる暗証情報の一をハウジングの表示窓に表示し、操作ボタンによる暗証情報を正確かつ確実に表示することができる。
請求項2の発明は、操作ハンドルをハウジングの外周面に沿って回動可能に設けたから、ハウジングと操作ハンドルを小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ハンドルの操作性を向上することができる。
請求項3の発明は、操作ハンドルを有底円筒状に形成し、該操作ハンドルとハウジングを内外に同心円上に配置したから、操作ハンドルとハウジングを小形化しドアの美観を向上するとともに、操作ハンドルの操作性を向上することができる。
請求項4の発明は、操作ハンドルを握持可能な略直方体形状に形成し、該操作ハンドルをハウジングの外周面に沿って回動可能に設けたから、操作ハンドルを小形化し、その操作性を向上することができる。
請求項5の発明は、操作ハンドルの前記ロックシャフトと同心円上の等角度度位置に複数の操作窓を設け、該操作窓の内側に前記操作ボタンを配置したから、操作ボタンの突出ないし露出を回避して保護することができる。
請求項6の発明は、ハウジングの周面に切欠溝を形成し、該切欠溝をハウジング内部に連通可能に設け、かつ該切欠溝を垂直下向きに配置したから、ハウジング内に浸入する雨水を切欠溝から排出して流下し、錠前の故障や機能低下を防止することができる。
前記ハウジング6の内周面とガイドリング20との間に、地紙形状の暗証情報表示窓24が形成され、該表示窓24に後述する中継部材に設けた暗証情報を表示可能にしている
図中、25は前記ハウジング6の内周面の等角度位置に突設した略三角柱状の複数の係止突起で、ガイドリング20,20の間に配置され、相対する一組の係止突起25の下端部に凸部26が突設され、該凸部26と係止突起25の下端面にネジ孔27,28が形成されている。
この他、図中、29は前記ハウジング6の開口側周面に形成した水抜き用の切欠溝で、ハウジング6の取付け時に垂直下向きに位置付られ、ハウジング6内に浸入した雨水等を排出可能にしている。
前記操作ボタン22は耐摩耗性の合成樹脂によって有底筒状に成形され、その開口側周面に複数の掛止片30を突設し、開口端面に鋸歯状の複数のドグ31を突設している。
実施形態では8個のガイドリブ21と掛止片30とが等角度度位置に配置され、該掛止片30と同角度位置にドグ31が突設され、該ドグ31に後述するボタンギアのドグが噛合可能に突設されている。
図中、32は操作ボタン22の部に形成したピン挿入孔で、暗証情報の設定および変更時に操作具である操作ピンが差し込まれる。
このように本発明の施錠状態は1個の操作ボタン22を1回押圧操作することによって、簡便に行なえるが、前記操作ボタン22を複数回押圧操作し、または複数の操作ボタン22を1ないし複数回押圧操作することによっても施錠することができる。
その場合は、操作ボタン22のドグ31にボタンギア33のドグ35が噛合し、またボタンギア33の角孔34に中継部材39の角柱状の支持ガイド46が係合し、更に中継部材け39の係合溝50に記憶変更カム51の角軸52が係合して、記憶変更カム51の回動を強固に阻止し施錠状態を堅固に維持する。

Claims (15)

  1. 軸方向に変位し所定の情報を設定または入力可能な複数の操作ボタンと、該操作ボタンと同軸上に配置され、前記操作ボタンによる情報の設定または入力に応じて操作ボタンと係合し、かつ軸方向へ変位するとともに回動可能なボタンギアと、該ボタンギアと同期回動可能で端部に複数の係合溝を設けた中継部材と、前記ボタンギアと同期回動可能で、かつ前記係合溝に係脱可能な角軸と周面に凹部を形成した記憶変更カムと、前記操作ボタンとボタンギアと中継部材と記憶変更カムを収容するハウジングと、該ハウジングの前面に回動可能に設け施錠部材に連係させた操作ハンドルと、を備えたボタン錠において、前記ハウジングにロックシャフトを回動可能に設け、該ロックシャフトの周面に複数の凹部を形成し、該凹部と前記記憶変更カムの凹部との間にロックボ−ルを係合可能に収容するとともに、前記ハウジングのロックシャフトと同心円上に前記操作ボタンを等角度度位置に配置し、前記ハウジングの周面に沿って操作ハンドルを移動可能に配置し、かつ操作ハンドルとロックシャフトとを同期回動または回動不可能に設けたことを特徴とするボタン錠
  2. 前記ロックシャフトの各凹部と、前記記憶変更カムの各凹部との間にそれぞれロックボ−ルを介在し、操作ハンドルとロックシャフトとを同期回動可能にして解錠可能にした請求項1記載のボタン錠。
  3. 前記ロックシャフトの凹部に配置したロックボ−ルに、少なくとも一つの記憶変更カムの周面を係合させ、操作ハンドルとロックシャフトとを回動不可能にして施錠可能にした請求項1記載のボタン錠。
  4. 解錠時に少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムを回動し、操作ハンドルとロックシャフトとを回動不可能にして施錠可能にした請求項3記載のボタン錠。
  5. 前記ロックシャフトの後端部を角柱状に形成し、該後端部を駆動カムと該駆動カムに連係するデットボルトを備えたドア錠のカム孔に係合可能に設け、またはロックシャフトの後端部に連結板を連結し、該連結板を前記ドア錠のカム孔に係合可能に設けた請求項1記載のボタン錠。
  6. 解錠時のドア錠の閉扉前に少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムの回動を介してドア錠を施錠後、ドアを閉扉し施錠可能にした請求項4または5記載のボタン錠。
  7. 解錠時のドア錠を閉扉し操作ハンドルを回動後、少なくとも一つの操作ボタンを押圧操作し、該操作ボタンに連係する記憶変更カムの回動を介してドア錠を施錠可能にした請求項4または5記載のボタン錠。
  8. 前記ロックシャフトの後端部をシリンダ錠の内部に配置した請求項1記載のボタン錠。
  9. 前記ロックシャフトの後端部にロックプレ−トの基端部を同動可能に連結し、該ロックプレ−トの先端部を縦枠とドア側のそれぞれに形成したロック孔に係脱可能に配置した請求項1記載のボタン錠。
  10. 前記ハウジング前面の各操作ボタンの近傍に、前記操作ボタンに設定または入力した暗証情報を表示可能にした請求項1記載のボタン錠。
  11. 前記ハウジング前面の各操作ボタンの近傍に表示窓を設けるとともに、前記中継部材を有底筒状に形成し、該中継部材のフランジに複数の暗証情報を等角度度位置に配置し、その暗証情報の一つを表示窓に表示可能にした請求項10記載のボタン錠。
  12. 前記表示窓をハウジングと同心円上に配置し、その一の表示窓に表示された情報を始点に、環状に配置された表示窓に表示された情報を順に呼称して暗証情報を構成した請求項11記載のボタン錠。
  13. 前記ハウジングを有底筒状に形成した請求項1記載のボタン錠。
  14. 前記操作ボタンの前端面に操作ピンを挿入可能なピン挿入孔を形成するとともに、前記操作ボタンの同軸上に配置した中継部材に前記操作ピンを挿入可能なガイド孔を形成し、前記操作ピンを介して前記記憶変更カムの角軸と中継部材の係合溝との係合を解除し、中継部材を回動可能にした請求項1記載のボタン錠。
  15. 前記ハウジングの周面に切欠溝を形成し、該切欠溝をハウジング内部に連通可能に設け、かつ該切欠溝を垂直下向きに配置した請求項13記載のボタン錠。
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