JP2014234176A - 包装ケース - Google Patents
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Abstract
Description
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る包装ケース10の概略構成について説明する。包装ケース10は、被包装物100(図3参照)を包装するためのものである。包装ケース10は、被包装物100を輸送したり保管したりする際に、被包装物100を保護するために用いられる。包装ケース10によって包装される被包装物100としては、例えば、複写機や複合機、プリンターなどの画像形成装置であって、特に、自立型の大型で重量のある画像形成装置が考えられる。このような画像形成装置に対して、包装ケース10は好適に用いられる。もちろん、被包装物10は、画像形成装置に限られず、輸送時の予期せぬ衝撃や保管時の環境変化(温度変化や湿度変化など)の要因から包装ケース10によって保護しなければならない様々な製品が該当する。
図3に示されるように、底ケース12は、上面が開放されており、被包装物100の底部を支持する底面31Aを有するトレイ形状に形成されている。底ケース12の底面31Aの裏面にはパレット18が固定されている。なお、図1及び図2ではパレット18が図示されているが、図5及び図7ではパレット18の図示が省略されている。底ケース12は、底面31Aで被包装物100の底部を支持する。本実施形態では、底ケース12は、支持部材21,22を介して被包装物100の底部を支持している。図3に示されるように、底ケース12は、長方形状の底板31と、底板31の4つの縁辺から立設された4つの側板32〜35とを有する。側板32〜35それぞれによって、底ケース12の4つの側面が構成されている。底ケース12は、例えば、段ボールシートで構成されている。詳細には、側板32〜35それぞれと底板31との境界部分が連接された段ボールシートからなるカットシート材において、側板32〜35に対応する部分が底板31に対して上方へ垂直に折り曲げられ、更に、隣接する側板との接合部が接着テープなどの締結具によって連結されることにより、底ケース12が構成される。
図1に示されるように、外ケース14は、長方体形状に形成されており、下面が開放されている。外ケース14は、その外周面である4つの側面を構成する4つの側板42〜45を有している。各側板42〜45の上端には、フラップ41が連接されており、これら複数のフラップ41が内側に折り曲げられて、更に、接着テープなどの締結具によって各フラップ41が連結されることによって、外ケース14の上面が封止される。外ケース14の下部は底ケース12に装着される。詳細には、底ケース12の側板32〜35の内側に外ケース14の下部が挿入され、底ケース12と外ケース14とが重ね合わさった部分がジョイント金具などの締結具(不図示)によって互いに締結される。なお、底ケース12の側板32〜35及び外ケース14それぞれには、底ケース12に外ケース14が挿入されたときに重なる締結用の貫通孔(不図示)が形成されており、この貫通孔に前記締結具が嵌入される。これにより、外ケース14が底ケース12に装着される。外ケース14は、例えば、段ボールシートで構成されている。詳細には、側板42〜45それぞれとフラップ41とが連接された段ボールシートからなる1枚のカット材において、隣接する側板との接合部が接着テープなどの締結具によって連結され、更に、上下方向の延びる折り曲げ線に沿って適宜折り曲げられることによって、外ケース14が構成される。
図3に示されるように、底ケース12に支持部材21,22が設けられている。支持部材21,22は、後述するように、中枠16の下端に取り付けられる。支持部材21,22は、底ケース12の底面31Aに設けられている。具体的には、一方の支持部材21は、側板32に詰め寄せられた状態で底面31Aに配置されている。他方の支持部材22は、側板32に対向する位置にある側板34に詰め寄せられた状態で底面31Aに配置されている。本実施形態では、支持部材21は、側板32の長手方向(側板32に沿う方向であって底面31Aに平行な方向)に長い形状に形成されており、底面31Aに配置された状態で、前記長手方向の両端が側板33,35に当接している。つまり、支持部材21は、側板33から側板35まで達するサイズに形成されている。また、支持部材22は、側板34の長手方向(側板34に沿う方向であって底面31Aに平行な方向)に長い形状に形成されており、底面31Aに配置された状態で、前記長手方向の両端が側板33,35に当接している。つまり、支持部材22は、側板33から側板35まで達するサイズに形成されている。支持部材21,22は、例えば、古紙などをリサイクルしたパルプ原料を成型して得られるパルプモールド(緩衝部材)によって構成されている。もちろん、支持部材21,22は、パルプモールドに限られず、発泡樹脂製の緩衝部材などで構成されてもよい。
図5及び図6に示されるように、中枠16は、断面が長方形の筒形状に形成されており、上面及び下面の両方が開放されている。中枠16は、底ケース12に支持された被包装物100と外ケース14との間に設けられる。中枠16は、被包装物100の外周面を覆うようにして被包装物100に取り付けられる。このとき、中枠16の内面は被包装物100の側面に当接される。中枠16は、例えば、段ボールシートで構成されている。詳細には、長尺な帯状にカットされた段ボールシートからなるカット材において、短手方向に延びる4カ所の折り曲げ線71〜74で折り曲げられることによって、5つの側壁82〜86を有する筒状に形成される。側壁82〜84によって中枠16の3つの側面が構成され、前記カット材において、長手方向の端部に位置する側壁85,86によって中枠16の残りの側面が構成される。
図2に示されるように、支持部材23〜26は、中枠16の上端の角部に取り付けられる。中枠16の上端には、複数の切り欠き76が形成されており、支持部材23〜26が装着されたときに、支持部材23〜26がずれないように位置決めする。支持部材23〜26には、中枠16の上端の角部が挿入される直角の溝78が形成されており、この溝78に中枠16の上端が挿入されることによって、支持部材23〜26が装着される。支持部材23〜26において、溝78よりも外側には、上述の緩衝部61,62と同様の緩衝部89が設けられている。中枠16の上端に支持部材23〜26が装着されることによって、外ケース14の側面42〜45と中枠16との間に支持部材23〜26の一部、具体的には、緩衝部89が配置される。これにより、包装ケース10の上部においても、外ケース14の側面42〜45と中枠16との間に空間19が形成される。つまり、支持部材23〜26の緩衝部89によって、空間19が形成される。なお、緩衝部89は、上述の緩衝部61,62と同じ厚みに形成されている。そのため、底ケース12に支持された中枠16は、緩衝部61,62,89によって外ケース14の側面及び被包装箱100の側面に平行となるように保持される。
以下、図7及び図8を参照して、包装ケース10による被包装物100の包装について説明する。被包装物100を包装ケース10で包装する場合に、まず、底ケース12の底面31Aに支持部材21,22を載置し、その支持部材21,22が有する前記支持面に被包装物100を載置する。このとき、溝57の突起65に被包装物100の底部を当接させるようにして被包装物100を載置させる。その後、中枠16を広げて、被包装物100の突出部101側から中枠16を覆い被せ、側壁85,86が突出部101とは反対側に配置されるように包囲する。このとき、被包装物100を包囲しつつ、中枠16を下ろして、中枠16の下端を溝57,58へ近づける。そして、中枠16の下端を溝57,58に挿入する。このとき、図7及び8に示されるように、中枠16の側壁83〜86は、被包装物100の側面に当接した状態となり、更に、突出部101が開口部69から側壁83の外側へ露出した状態となる。
このように、包装ケース10が構成されているため、被包装物100が包装された状態で、中枠16の内面が被包装物100の側面に当接される。このため、被包装物100の側面にカバーや扉、蓋などの開閉部がある場合でも、開閉部を接着テープなどで固定することなく被包装物100を容易に包装ケース10に収容することができる。また、包装ケース10から被包装物100を取り出したのちに、前記開閉部を固定するための接着テープなどを剥がす必要がなくなり、取り出し作業が容易になるだけでなく、作業時間を短縮することができる。
12:底ケース
14:外ケース
16:中枠
21〜26:支持部材
57,58:溝
65:突起
67:切り欠き
Claims (9)
- 上面が開放されており、被包装物の底部を支持する底ケースと、
下面が開放されており、前記底ケースに下部が装着される外ケースと、
上面及び下面が開放されており、前記底ケースに支持される被包装物と前記外ケースとの間に設けられる筒状の中枠と、
前記中枠の上端及び下端の双方又はいずれか一方に取り付けられ、前記中枠を支持するとともに前記中枠の内面が前記被包装物の側面に当接される当接位置で前記中枠を位置決めする支持部材と、を具備する包装ケース。 - 前記支持部材は、前記底ケースの底面に配置される底側支持部材を含み、
前記底側支持部材は、前記中枠の下端が挿入可能な位置決め用の溝を有する請求項1に記載の包装ケース。 - 前記中枠は、前記溝に挿入される下端に形成された切り欠きを有し、
前記底側支持部材は、前記溝の底面に設けられ前記中枠の下端が挿入されたときに前記切り欠きに挿入される位置決め用の突起を有する請求項2に記載の包装ケース。 - 前記底側支持部材は、前記底ケースの側面へ向けて突出する突出片を有しており、前記底ケースの底面において前記突出片が前記底ケースの側面に当接された状態で配置されている請求項2又は3に記載の包装ケース。
- 前記中枠は、被包装物が備える水平方向の突出部を前記中枠の外面に貫通させる開口部を有する請求項1から4のいずれかに記載の包装ケース。
- 前記中枠は、シート状の部材が上下方向の折り曲げ線で折り曲げられることにより筒状に形成されたものである請求項1から5のいずれかに記載の包装ケース。
- 前記中枠は、前記外ケースの高さ寸法と同じサイズに形成されている請求項1から6のいずれかに記載の包装ケース。
- 前記支持部材は、前記底ケースの側面又は前記外ケースの側面のいずれかと前記中枠との間で空間を形成する請求項1から7のいずれかに記載の包装ケース。
- 前記支持部材は、緩衝部材で構成されている請求項1から8のいずれかに記載の包装ケース。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2013
- 2013-05-31 JP JP2013115513A patent/JP6033166B2/ja active Active
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