JP2014233412A - 化粧用コンパクトケース - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体を開いた際に、塗布具が摘み易く、塗布具の取り出しが容易であるとともに、塗布具の落下を効果的に防止することができる化粧用コンパクトケースを提供すること。【解決手段】化粧料収容部12と化粧料の塗布具4を収容する塗布具収容部13とが横方向Xに並べて配置されたケース本体11と、蝶番部を介してケース本体11に開閉可能に取り付けた蓋体15とを備えた化粧用コンパクトケース1であり、蓋体15の回動に連動して、塗布具収容部内に収容された塗布具4を、部分的に持ち上げ傾斜状態とする塗布具持上げ部材18を備えており、塗布具持ち上げ部材18は、塗布具収容部に収容された塗布具4の、化粧料収容部12側に位置する内側側部又はその反対側に位置する外側側部を持ち上げるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、化粧用コンパクトケースに関する。
ファンデーション、チーク、アイシャドウ等の化粧料を収容する化粧用コンパクトケースとして、化粧料を収容する化粧料収容部と、化粧料の塗布具を収容する塗布具収容部とが形成されたケース本体と、蝶番部を介して該ケース本体に開閉可能に取り付けた蓋体とを備えたものが知られている。化粧料の塗布具としては、例えば、パフと呼ばれるスポンジ状の塗布具が汎用されており、化粧をする際には、パフで化粧料を擦り取って肌面等に塗布する。このような化粧用コンパクトケースとして、本出願人は、先に、蓋体の回動に連動して回動する塗布具持上げ部材により塗布具を持ち上げ可能とし、蓋体を開放した際に、塗布具収容部に収容された塗布具の周縁部分を摘み易くして、塗布具をケース本体からスムーズに取り出すことができるようにした化粧用コンパクトケースを提案した(特許文献1参照)。
また、パフ等の塗布具を取り出し易くした化粧用コンパクトケースとして、ケース本体の化粧料収容部の上方に中板を設け、該中板上に塗布具を配置したもの(特許文献2参照)や、ケース本体の塗布具収容部にヒンジ片やヒンジ部を有する押し上げ板を設け、ヒンジ片や押し上げ板を屈曲させることにより、塗布具を押し上げ可能としたもの(特許文献3,4参照)が提案されている。
特開2009−247618号公報 実開平5−68410号公報 実開昭63−199703号公報 実開昭61−67613号公報
特許文献1の化粧用コンパクトケースによれば、蓋体を開放した際に、蓋体の回動と連動する塗布具持ち上げ部材によって塗布具が自動的に持ち上げられるため、塗布具を極めて容易に取り出すことができる。しかし、特許文献1に具体的に開示されたものは、塗布具持ち上げ部材により塗布具の全体が持ち上げられたり、蓋体から遠い前側が最も高く持ち上げられたりするものであったため、塗布具の取り出し性に優れる一方、蓋体を注意せずに開いたときや、蓋体を開いた状態でコンパクトケースを傾けた際などに、塗布具を落下させてしまう場合があった。特許文献2及び3のコンパクトケースも、同様の問題を有しており、特許文献4のコンパクトケースは、蓋体の開閉操作とは別に押し上げ板を屈曲させる操作が必要であり、塗布具の取り出す操作の簡便性の点で劣っていた。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る、化粧用コンパクトケースを提供することにある。
本発明は、化粧料収容部と化粧料の塗布具を収容する塗布具収容部とが横方向に並べて配置されたケース本体と、蝶番部を介して該ケース本体に開閉可能に取り付けた蓋体とを備えた化粧用コンパクトケースであって、前記蓋体の回動に連動して、前記塗布具収容部内に収容された塗布具を、部分的に持ち上げ傾斜状態とする塗布具持上げ部材を備えており、前記塗布具持ち上げ部材は、前記塗布具収容部に収容された塗布具の前記化粧料収容部側に位置する内側側部又はその反対側に位置する外側側部を持ち上げるように構成されている、化粧用コンパクトケースを提供するものである。
本発明の化粧用コンパクトケースによれば、蓋体を開いた際に、塗布具が摘み易く、塗布具の取り出しが容易であるとともに、塗布具の落下を効果的に防止することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る化粧用コンパクトケースを示す、蓋体を開放した状態の斜視図である。 化粧料収容部に、化粧料を収容し、塗布具収容部に塗布具としてパフを収容して、蓋体を開放した状態を示す斜視図である。 図1に示す化粧用コンパクトケースの図2のB−Bに沿った断面図である。 図4(a)は、図1に示す化粧用コンパクトケースにおける化粧料収容部を示す平面図、図4(b)は図4(a)のC−C線断面図である。但し、図4(b)において、パフ(塗布具)は、便宜上、図4(a)の右方向から側面視した状態を示してある。 図5(a)は、本発明の好ましい一実施形態に係る化粧用コンパクトケースの構成を説明する、図1のA−Aに沿った蓋体を閉塞した状態の断面図、図5(b)は図5(a)のB部拡大図である。 図6(a)は、本発明の好ましい一実施形態に係る化粧用コンパクトケースの構成を説明する、図1のA−Aに沿った蓋体を開放した状態の断面図、図6(b)は図6(a)のB部拡大図である。 蓋体の回動に伴って塗布具持上げ部材を所定の角度範囲内で回動させる状況を説明する要部拡大図断面図である。 蓋体の回動に伴って塗布具持上げ部材を所定の角度範囲内で回動させる状況を説明する要部拡大図断面図である。 蓋体の回動に伴って塗布具持上げ部材を所定の角度範囲内で回動させる状況を説明する要部拡大図断面図である。 保護シートを、ケース本体に取り付ける様子を示す平面図である。 図11(a)は、図2のB−B線に沿う断面の部分拡大図である。但し、保護シートは、化粧料収容部を覆うように寝かした状態としてある。図11(b)は、図11(a)の一部を拡大して示す図である。 図1に示す化粧用コンパクトケースの、一対のシート挿通孔を通る位置における、ケース本体の幅方向に沿う断面を示す拡大断面図である。 本発明の他の実施形態を示す図4(a)相当図である。 本発明の他の実施形態を示す図4(a)相当図である。 本発明の他の実施形態における塗布具持上げ部材を示す平面図である。 本発明の他の実施形態における塗布具持上げ部材を示す平面図である。
以下本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係る化粧用コンパクトケース1は、化粧料2として例えばファンデーションをケース本体11の化粧料収容部12に収容し、塗布具4として例えばスポンジ状のパフをケース本体11の塗布具収容部13に収容して用いる扁平でコンパクトな形状の化粧料ケースである。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1は、蝶番部14(図5、図6参照)を介してケース本体11に回動可能に取り付けられた蓋体15を開いて、塗布具収容部13から塗布具4を取り出し、取り出した塗布具4を用いて化粧料収容部12に収容された化粧料2を擦り取って、肌面等に塗布して使用する。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1は、蓋体15を開く際に、塗布具4を部分的に持ち上げ傾斜状態とすることにより、塗布具4の周縁部分を摘み易くして、ケース本体11から塗布具4を取り出すことを容易とするとともに、塗布具4の落下を効果的に防止することを可能とする構造を備えている。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1は、図1及び図2に示すように、化粧料2が収容される化粧料収容部12と化粧料の塗布具4を収容する塗布具収容部13とが横方向に並べて配置されたケース本体11と、図5及び図6に示すように、蝶番部14を介してケース本体11に開閉可能に取り付けた蓋体15とを備えている。
また、蓋体15を開く際の、蓋体15の回動に連動して、塗布具収容部13に収容された塗布具4を部分的に持ち上げ傾斜状態とする塗布具持上げ部材18を備えている。
本明細書においては、図1に示すように、ケース本体11における、化粧料収容部12と塗布具収容部13とが並ぶ方向を横方向Xとし、該横方向Xに直交する方向を前後方向Yとする。その前後方向Yにおいては、蓋体15が連結されている側が後側、その反対側が前側とする。
また、蓋体15の回動軸の軸長方向は、ケース本体11の横方向Xと一致しており、また、本実施形態においては、塗布具持上げ部材18の回動軸の軸長方向も、ケース本体11の横方向Xと一致している。
本実施形態における塗布具持上げ部材18は、蓋体15と同一の回動軸としての、蝶番部14の軸ピン16に枢着されて、蓋体15の開蓋操作に伴い所定の角度範囲内で回動する。塗布具持上げ部材18は、塗布具収容部13内に延出した部分である平板状押上げ部34を有する。そして、塗布具持上げ部材18は、その回動に伴い、平板状押上げ部34が、塗布具収容部13の底部17から傾斜状態に突出して、塗布具収容部13内に配置された塗布具4を部分的に持ち上げる。塗布具持上げ部材18は、蓋体15の開蓋操作に伴い、所定の角度までは蓋体15の回動に連動して回動するが、所定の角度を超えると蓋体15に連動せずに回動が停止する。従って、塗布具持上げ部材18により持ち上げられる塗布具4も、塗布具収容部13の底部17と平行な状態から、例えば図3に示す程度の傾斜角度θとなるまでは回動するが、その状態から更に蓋体15を回動させても、塗布具4の傾斜角度はそれ以上は増大しない。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1においては、図2、図3及び図4示すように、塗布具4を塗布具持上げ部材18により部分的に持ち上げた状態、好ましくは塗布具持上げ部材18を最大限に突出させた状態において、持ち上げられた状態の塗布具4が、塗布具収容部13における、化粧料収容部12側に位置する内側側面13aに当接するように構成されている。また、化粧用コンパクトケース1においては、持ち上げられた状態の塗布具4が、塗布具収容部13における、前面13cにも当接するように構成されている。持ち上げられた状態の塗布具4が、塗布具収容部13の内側側面13aに当接する塗布具4の部位は、傾斜状態となった塗布具4の傾斜下端側の一側部4aであり、塗布具4の傾斜上端側の他側部4bは、その下面が化粧料収容部12の開口面の高さ位置又はそれより上方に位置する。
塗布具4の他側部4bを、最大限に持ち上げた状態における、該他側部4bの下面の、塗布具収容部13の開口面からの高さt〔図3参照〕は、好ましくは0mm以上、より好ましくは3mm以上であり、また、好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm以下であり、また、好ましくは0mm以上15mm以下、より好ましくは3mm以上10mm以下である。
塗布具収容部13の前面13cは、塗布具収容部13の内周面における、ケース本体11の前後方向Yの前記前側に位置する面である。本実施形態の塗布具収容部13は、平面視形状が、角を丸めた長方形状であり、ケース本体11の横方向Xの両端に、それぞれ前後方向Yに沿って延びる内側側面13a及び外側側面13bを有し、前後方向Yの両端に、それぞれ横方向Xに沿って延びる前面13c及び後面13dを有している。
塗布具持上げ部材18によって部分的に持ち上げられた状態の塗布具4が、塗布具収容部13の底部17に当接するように構成することにより、蓋体15を開く際に、塗布具4が落下することが防止される。更に、持ち上げられた状態の塗布具4が、塗布具収容部13の内側側面13aに当接するように構成することにより、蓋体15を開く際に、塗布具4が落下することが効果的に防止される。また、部分的に持ち上げられた状態の塗布具4が、塗布具収容部13の内側側面13aに加えて前面13cにも当接するように構成することにより、蓋体15を開く際や開いた状態でケースを傾けた際などに塗布具4が落下することを一層効果的に防止することができる。
塗布具4の落下を一層確実に防止する観点から、塗布具持上げ部材18は、図3に示すように、塗布具4の、内側側面13a側の一側部4a(内側側部4a)の下部を、塗布具収容部13の底部17に当接させつつ、該塗布具4の他側部4b(外側側部4b)側を持ち上げるように構成されていることが好ましい。即ち、本実施形態のように、塗布具4の、外側側部4b側を持ち上げる場合には、内側側部4aの下部が該側部4aの長手方向(塗布具収容部13の前後方向Y)に沿って連続的に底部17に当接した状態下に持ち上げることが好ましく、反対に、塗布具4の、内側側部4a側を持ち上げる場合には、外側側部4bの下部が該側部4bの長手方向に沿って連続的に底部17に当接した状態下に持ち上げることが好ましい。底部17に連続的に当接させる外側側部4b又は内側側部4aの長さは、該側部4b又は4aの長手方向の全長の半分以上であることが好ましく、より好ましくは全長の90%以上の長さであり、更に好ましくは全長である。
また、蓋体15の開蓋操作に連動する塗布具持上げ部材18の持ち上げにより、塗布具4の傾斜する最大の傾斜角度θ(図3参照)は、好ましくは15°以上であり、より好ましくは20°以上であり、また、好ましくは50°以下であり、より好ましくは35°以下であり、また好ましくは15°以上50°以下であり、より好ましくは20°以上35°以下ある。
また、部分的に持ち上げられた塗布具4が内側側面13aに当接するようにする観点や、塗布具4の内側側面13a側の一側部4aの下部を、塗布具収容部13の底部17に当接させつつ、該塗布具4の外側側面13b側の他側部4b側を持ち上げることができるようにする観点から、本実施形態における塗布具持上げ部材18は、図4に示すように、塗布具4の重心Pからずれた位置の下面に当接して、塗布具4を押し上げるように構成されている。同様の観点から、塗布具持上げ部材18は、塗布具4に対し、塗布具収容部13の横方向Xの長さを2等分する中心位置Cxより外側側面13b側に位置する部位に当接して塗布具4を押し上げるように構成されていることが好ましい。
また、部分的に持ち上げられた状態の塗布具4が、内側側面13a及び前面13cの両方に当接するようにする観点から、塗布具持上げ部材18は、図4に示すように、側面視において、Y方向では塗布具4の重心Pの近傍に、平板状押上げ部34の先端(頂点)34tがあることが好ましい。なお、先端34tは、塗布具持上げ部材18の先端でもある。側面視において、Y方向の重心Pの近傍に、塗布具4を押圧する平板状押上げ部34の先端34tがあることで、塗布具4を持上げた際に、塗布具4が、安定して塗布具収容部13の内側側面13a及び前面13cに当接する。
より具体的には、Y方向において、平板状押上げ部34の先端34tの位置は、塗布具4の重心Pを中心に、塗布具4のY方向の全長の±20%以内に位置することが好ましく、より好ましくは±15%以内である。
同様の観点から、平板状押上げ部34の先端34tの位置は、塗布具収容部13の前後方向Yの中心位置Cyの近傍に位置することが好ましく、より具体的には、平板状押上げ部34の先端34tの位置が、塗布具収容部13の前後方向Yの中心位置Cyを中心として、塗布具収容部13の前後方向Yの全長の±20%以内に位置することが好ましく、より好ましくは±15%以内である。
また、平板状押上げ部34が、先端34tに向かって幅が狭くなる形状を有するため、塗布具4を指で取り出す際に、指が、平板状押上げ部34に接触しにくい。また、平板状押上げ部34は、先端34tに幅を有し、該先端34tにおける内側の角だけで接触して、外側の角は接触していないため、塗布具4が指で取り出しやすい。また、平板状押上げ部34は、指にぶつかっても痛くないような形状、例えば角に丸みをつけた形状等にすることが好ましい。
本実施形態における塗布具持上げ部材18においては、図4に示すように、塗布具収容部13に配置された平板状押上げ部34は、塗布具収容部13の後面13dに、両側縁が平行な幅の広い幅広部分34aを有し、それより前側に、内側側面13a側の一側縁が湾曲し、外側側面13b側の他側縁が直線状で前面13cに向かって幅が徐徐に狭まる先端側部分34bを有している。また、平板状押上げ部34は、横方向Xの中心位置が、前後方向Yの後方から前方に向かって、外側側面13bに近づく形状を有している。また、平板状押上げ部34及び塗布具持上げ部材18は、塗布具収容部13の前後方向Yの中央位置においては、その全体が、塗布具収容部13の横方向Xの中心位置Cxより外側側面13b側に位置する。
塗布具収容部13に収容される塗布具4(パフ等)は、塗布具持上げ部材18で塗布具4の側部を安定して持ち上げる観点から、ケース本体11の横方向Xの長さが、塗布具収容部13の同方向の長さの好ましくは60%以上であり、より好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上であり、一層好ましくは90%以上であり、また、好ましくは100%未満であり、より好ましくは99%以下であり、更に好ましくは95%以下であり、また、好ましくは60%以上100%未満、より好ましくは70%以上99%以下、更に好ましく80%以上95%以下である。また、塗布具収容部13に収容される塗布具4(パフ等)は、ケース本体11の前後方向Yの長さが、塗布具収容部13の同方向の長さの好ましくは60%以上であり、より好ましくは80%以上であり、また、好ましくは100%未満であり、より好ましくは95%以下であり、また好ましくは60%以上100%未満であり、好ましくは80%以上95%以下ある。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1においては、塗布具持上げ部材18は、蓋体15と同一の回動軸に枢着され、塗布具収容部13に延在している。また、塗布具持上げ部材18には、蓋体15の回動操作によって蓋側係止部22に係止して該塗布具持上げ部材18を回動する係止部23が設けられている。
また、塗布具持上げ部材18は、蓋体の回動操作の途中で塗布具持上げ部材の回動を制限するストッパー部21を備え、塗布具持上げ部材の係止部23は、該塗布具持上げ部材の回動が制限されると、蓋体15の回動操作力によって蓋側係止部22との係止を解除可能に形成されている。
以下、この機構を含めて本実施形態の化粧用コンパクトケース1をより詳細に説明する。
図5、6に示すように、塗布具持上げ部材18は、塗布具収容部13に配される部分(平面部34)とともに、蓋体15と同一の回動軸に枢着される枢着部19を有している。
塗布具持上げ部材18の枢着部19は、その周面に、蓋体15を開くための回動操作に伴って当該蓋体15に設けられた蓋側係止部22に係止する係止部23と、蓋側係止部22と係止部23とが係止して塗布具持上げ部材18が蓋体15の開き方向に回動する途中で塗布具持上げ部材18の回動を制限するストッパー部21とを備え、ストッパー部21によって回動が制限された塗布具持上げ部材18の係止部23は、蓋体15をさらに開くための回動操作力によって蓋側係止部22との係止が解除可能に形成されている。
また、本実施形態では、塗布具持上げ部材18の係止部23は、塗布具持上げ部材18の枢着部19の周方向の周面に形成された、蝶番部14の軸ピン16からの距離がこれの周方向両側の部分よりも大きくなった部分であり、蓋体15に設けられた蓋側係止部22は、塗布具持上げ部材18の枢着部19の周方向の周面に対向する位置として、軸ピン16を中心として塗布具持上げ部材18の枢着部19の周方向の外周面に沿って(周方向に)回動する部分に配置されている。本実施形態では、塗布具持上げ部材18の係止部23は、線状の第1凸リブ23aによって構成されており、蓋体15に設けられた蓋側係止部22は、線状の第2凸リブ22aによって構成されている。
本実施形態では、ケース本体11は、合成樹脂製の成形部品であって、例えば縦40〜120mm、横50〜120mm程度の大きさの略平面矩形形状を有すると共に、例えば10〜30mm程度の厚さで形成されている。化粧料収容部12と化粧料の塗布具4を収容する塗布具収容部13とが横方向に並べて配置する観点から、ケース本体11は、縦方向に比べて横方向に長く形成されていることが好ましい。
また、ケース本体11の一方の長辺部分25には、当該長辺部分25に沿って、蝶番部14を構成する軸ピン16が、両端部分を長辺部分25に埋設支持させて取り付けられている。長辺部分25の中央部分には、蓋体15の枢着部26及び塗布具持上げ部材18の枢着部19を軸ピン16に枢着させるための枢着切欠き部27が形成されている。この枢着切欠き部27において、ケース本体11の底板11aが切り欠かれており、この切り欠かれた部分の底板11aの切欠き端面が、塗布具持上げ部材18の枢着部19に設けられたストッパー部21としての当接面を当接させる底部切欠き端面20となっている。さらに、ケース本体11の他方の長辺部分28には、これの中央部分に、蓋体15に設けられた係着爪32が着脱可能に係止される被係着部31を備える係着切欠き部29が形成されている。係着切欠き部29には、押圧により係着爪32と被係着部31との係止状態を解除する係止解除ボタン24が設けられている。
蝶番部14を介してケース本体11に開閉可能に取り付けられる蓋体15は、ケース本体11と略同様の略平面矩形形状を有する合成樹脂製の平板状の成形部品である。蓋体15は、その一方の長辺部分の中央部分に枢着部26を有している。ケース本体11の枢着切欠き部27において、この枢着部26を介して蝶番部14の軸ピン16に枢着されることにより、蓋体15がケース本体11に対して回動可能に取り付けられる。また蓋体15の枢着部26には、塗布具持上げ部材18の枢着部19が軸ピン16に枢着される位置に、門形切欠き部30が形成されている。この門形切欠き部30において、塗布具持上げ部材18の枢着部19が、蓋体15の枢着部26の一部において軸ピン16に取り付けられることになる。
そして、本実施形態では、門形切欠き部30の天端面の内側角部は、下方に僅かに突出して線状の第2凸リブ22aを形成している(図5(b)参照)。門形切欠き部30の天端面は、蓋体15を開く回動操作に伴って、当該門形切欠き部30に配置された塗布具持上げ部材18の枢着部19の周方向の外周面に沿って周方向に回動すると共に、第2凸リブ22aは、塗布具持上げ部材18の枢着部19に形成された第1凸リブ23aと係止可能な蓋側係止部22を構成することになる。
また、蓋体15の他方の長辺部分15aには、これの中央部分に、上述のように、ケース本体11の係着切欠き部29に設けられた被係着部31に着脱可能に係止する係着爪32が設けられている。さらに、蓋体15の内側面には、これの略全域を覆って鏡33が取り付けられている。
蝶番部14の軸ピン16に枢着されて所定の角度範囲内で回動することにより、塗布具収容部13の底部17の一部から傾斜した状態で突出する塗布具持上げ部材18は、合成樹脂製の成形部品であって、蓋体15の閉蓋時に塗布具収容部13の底部17の一部として配置されている平板状押上げ部34と、蝶番部14の軸ピン16に枢着される枢着部19と、押上げ部34と枢着部19とを連結する曲折連結部35とからなる。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1は、図1に示すように、塗布具収容部13の底部17に、平板状押上げ部34に対応する形状の収容凹部36が形成されている。平板状押上げ部34は、蓋体15が閉塞された状態においては、塗布具収容部13の底部17に、平板状押上げ部34に対応する形状の収容凹部36に配置されて、この収容凹部36に嵌まった状態を保持する(図5(a)参照)。収容凹部36は、平板状押上げ部34に対応する形状、例えば、押上げ部34と相似の形状としたり、略同様の形状とすることが、化粧料が収容凹部に入り込みにくくなるため好ましい。蓋体15が閉塞された状態において、収容凹部36に収容された平板状押上げ部34の塗布具4側の面は塗布具収容部13の底部17とは均一な面となることが好ましい。
平板状押上げ部34は、蓋体15の開蓋操作に伴って、塗布具持上げ部材18が所定の角度範囲内で回動することにより、図1及び図6(a)に示すように、蝶番部14とは反対側の先端部を上方にして傾斜した状態で、塗布具収容部13の底部17から上方に突出することになる。
曲折連結部35は、蝶番部14の軸ピン16に枢着される枢着部19と、塗布具収容部13の底部17の一部として設けられた平板状押上げ部34とを連結する部分である。曲折連結部35は、クランク状に曲折した形状を有している。
塗布具持上げ部材18の枢着部19は、蓋体15の枢着部26に形成された門形切欠き部30の範囲内で、蝶番部14の軸ピン16に枢着される部分である。枢着部19は、略半長円形、或いは略半楕円形の断面形状を有しており、その中央を貫通する軸ピン16に回動可能に取り付けられている。本実施形態では、枢着部19には、その外周面に軸ピン16を中心とした周方向を横断して、第1凸リブ23aが、軸ピン16と平行な方向に線状に設けられている。また、枢着部19には、上述のケース本体11の枢着切欠き部27に底板11aを切り欠いて形成した底部切欠き端面20と対向する位置に、好ましくは平坦な当接面21が設けられている。
ここで、本実施形態によれば、図5(a),(b)に示す蓋体15を閉じた状態の軸ピン16に垂直な断面において、軸ピン16の中心から蓋体15の第2凸リブ22a(蓋側係止部22)に向う線分と、軸ピン16の中心から塗布具持上げ部材18の枢着部19の第1凸リブ23a(係止部23)に向かう線分との間の角度θ1が、蓋体15を開く回動開始位置から、塗布具持上げ部材18が回動し始める蓋体15の回動角度となる。また、ケース本体11の枢着切欠き部27の底部切欠き端面20と、塗布具持上げ部材18の枢着部19の当接面21との間の角度θ2が、蓋体15を開く回動操作に伴って塗布具持上げ部材18の平板状押上げ部34が持ち上がる角度となる。すなわち、枢着部19における当接面21と係止部23としての第1凸リブ23aの位置によって、蓋体15の開蓋操作に伴って回動する塗布具持上げ部材18の回動開始位置(角度)と回動終了位置(角度)が定められ、塗布具持上部材18の回動の角度範囲が規制されることになる。またこれらの位置を調整することによって、塗布具持上げ部材18が回動する角度範囲を適宜調整することが可能になる。
上述の構成を備える本実施形態では、図5(a),(b)に示す蓋体15を閉塞した状態から、蓋体15を開く回動操作を始めると、図7に示す蓋体15の第2凸リブ22aが塗布具持上げ部材18の枢着部19の第1凸リブ23aに当接して係止されるまでの間は、蓋体15のみが回動して、塗布具持上げ部材18の平板状押上げ部34は、塗布具収容部13の底部17における収容凹部36に嵌まった状態を保持する。塗布具持上げ部材18の平板状押上げ部34は、その上面が底部17の上面と面一の状態にあることが好ましい。
蓋体15をさらに回動させると、図8に示すように、蓋体15の第2凸リブ22aが枢着部19の第1凸リブ23aに係止され、係止された状態のまま、塗布具持上げ部材18は、蓋体15の回動に伴って回動し、平板状押上げ部34を傾斜させて塗布具収容部13の底部17から上方に突出させる。
蓋体15と共に塗布具持上げ部材18を回動させて、図9に示すように、枢着部19の当接面21がケース本体11の底部切欠き端面20に当接すると、塗布具持上げ部材18はその回動がストップされて、平板状押上げ部34がそれ以上傾斜しない(持ち上がらない)状態を保持する。ここで、蓋体15をさらに回動させると、この回動力によって当該蓋体15のみが回動可能となるように係止部23と蓋側係止部22との係止が解除される。本実施形態の場合、第2凸リブ22aや第1凸リブ23aなどの弾性変形によって、蓋体15の第2凸リブ22aは塗布具持上げ部材18の枢着部19の第1凸リブ23aを乗り越え、図1及び図6(a),(b)に示すように、蓋体15をさらに大きく開くことが可能になる。
また、蓋体15を閉じる際には、蓋体15を逆方向に回動させれば、この逆方向の回動に伴って、蓋体15の第2凸リブ22aが塗布具持上げ部材18の第1凸リブ23aに当接して係止され、塗布具持上げ部材18もまた逆方向に回動する。これによって塗布具持上げ部材18は、平板状押上げ部34が塗布具収容部13の底部17の収容凹部36に嵌まった状態に復帰する。蓋体15をさらに逆方向に回動させれば、蓋体15の第2凸リブ22aが塗布具持上げ部材18の第1凸リブ23aを乗り越え、蓋体15はケース本体11の化粧料収容部12及び塗布具収容部13を閉塞するまで回動して、図5(a),(b)に示す蓋体15を開放する前の元の状態に復帰する。蓋体15を閉じる際には、塗布具持上げ部材18の平板状押上げ部34及び/又は平板状押上げ部34の上面に置かれた塗布具が塗布具持上げ部材の回動を制限するストッパーとして機能する。
したがって、本実施形態の化粧用コンパクトケース1よれば、当該化粧用コンパクトケース1を使用する際に、蓋体15を開く回動操作を行えば、蓋体15の回動に伴って塗布具持上げ部材18が所定の角度範囲内で回動させて、平板状押上げ部34を、前述した好ましい傾斜状態として、塗布具収容部13の底部17から突出させることができる。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1について更に説明すると、化粧用コンパクトケース1は、図1及び図2に示すように、化粧料収容部12に収容された化粧料2が、蓋体15に設けられた鏡33に付着するのを防止する保護シート6を備えている。保護シート6は、ケース本体11に、取り付けられており、蓋体15を閉めた状態(閉蓋状態、図5参照)から蓋体15を開けた状態(開蓋状態、図2参照)とすることで、保護シート6が部分的に持ち上がり傾斜状態となるようになされている。
保護シート6が、開蓋操作に伴い自動的に傾斜状態で持ち上がるようにすることで、塗布具4を取り出してから、保護シート6をさらに開き、化粧料2を塗布具4に付着させる一連の動作がスムーズにできる。特に、本実施形態においては、図2に示すように、塗布具4及び保護シート6のいずれもが、横方向Xの同じ側が傾斜上端となるように持ち上がるため、上記の一連の動作を一層スムーズにできる。
なお、保護シート6は、図11に示すように、保護シート6に2重のヒンジ部64,65を設けて、保護シート6を構成する樹脂製シートの1カ所に応力が集中しないようにしている。そのため、閉蓋時にも、開蓋時に略水平状態から傾斜状態に持ち上がるための弾性回復性を損なわれにくく、開蓋時に保護シート6が安定して傾斜状態に持ち上がる。
また、本実施形態の好ましい形態としておいては、保護シート6の構成やその取り付け方にも工夫がある。以下、保護シート6の構成やその取り付け方を中心に更に説明する。
保護シート6は、蓋体15の閉蓋時に化粧料2(化粧料レフィル131)の上面を覆う本体部分61と、本体部分61から突出する一対の取り付け片62,62とを有している(図10参照)。取り付け片62は、保護シート6を、ケース本体11に取り付けるための部分であり、保護シート6は、図10に示すように、一対の取り付け片62,62を、ケース本体11に設けられた一対のシート挿入孔7,7に挿入することによって、該ケース本体11に、容易には外れないように固定されている。より具体的に説明すると、保護シート6は、図11に示すように、取り付け片62の突出方向の先端側から順に、折り返し部63,第1ヒンジ部64及び第2ヒンジ部65を有している。取り付け片62を、先端縁66と折り返し部63との間の先端部67、折り返し部63と第1ヒンジ部64との間の中間部68、及び第1ヒンジ部64と第2ヒンジ部65との間の基端部69に区分すると、ケース本体11に取り付けられた状態の取り付け片62は、先端部67が、取り付け片62の先端縁から2〜5mm程度離れた位置にある折り返し部63において折り返されており、図11に示すように、その折り返された先端部67が、取り付け片62の折り返された部分となっている。折り返された先端部67と折り返されていない中間部68との間は、60度以下、好ましくは45度以下の鋭角をなすように屈曲している。折り返された先端部67は、折り返されていない中間部68に密着するように折り返されていても良い。
第1ヒンジ部64及び第2ヒンジ部65は、保護シート6を、ケース本体11に対する取り付け部分付近において折れ曲がり易くするものであり、ヒンジ部の存在により、保護シート6を回動させ、化粧料収容部12の上面を開閉させることが容易となる。また、前述したように、第1ヒンジ部64及び第2ヒンジ部65の存在により、開蓋時に、片側が持ち上がった傾斜状態となりやすい。
本実施形態においては、ヒンジ部として、保護シート6を構成する合成樹脂製のシートに、ケース本体11の幅方向Yに延びる直線状の押し罫(罫線)を形成してある。また、その押し罫(罫線)は、例えば、通常の金属押し刃での冷間押し、または加熱押しによって形成することができる。
押し罫(罫線)は一直線に連続したものでよいが、部分的に押し罫がない部分があってもよい。また、部分的には貫通した箇所が存在してもよい。
本実施形態においては、図10に示すように、保護シート6の一端部を固定するためのシート挿入孔7,7が、ケース本体11の長手方向Xにおける化粧料収容部12側の該化粧料収容部12より外側に位置する部分Gに形成されている。また、図11に示すように、保護シート6は、そのシート挿入孔7,7に、保護シート6に設けられた取り付け片62,62が挿入され、取り付け片62,62が、シート挿入孔7の入り口より幅が拡大した空間71内に、折り返された部分67を有することによって、ケース本体11に固定されている。
この折り返された部分67は、取り付け片62における先端縁66から折り返し部63までの範囲の、折り返された先端部67である。
シート挿入孔7の入り口より幅が拡大した空間71は、ケース本体11の長手方向Xにおける寸法W2が、同方向Xにおける入り口の寸法W1よりも大きい空間71であり、このような空間内に、取り付け片62の折り返された部分67が存在することにより、取り付け片62を引き抜く力が加わったときに、該折り返された部分67、好ましくはその先端縁66が、シート挿入孔7の入り口付近に生じた段差部や出っ張り72に当接して、取り付け片62が引き抜かれることが阻止される。また、出っ張り部72には、図11(b)に示すように、突起72aを形成することにより、取り付け片62が引き抜かれることが一層防止することができる。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1によれば、このようにして、シート挿入孔7に、保護シート6に設けた取り付け片62が挿入され、該取り付け片62が、シート挿入孔7の入り口より奥の空間71内に折り返された部分67を有するため、取り付け片62が、シート挿入孔7から抜けにくく、化粧料レフィル131の交換を繰り返して長期間使用しても、保護シート6がケース本体11から外れにくい。
また、保護シート6を上述した態様でケース本体11に取り付けてあるため、化粧料の塗布を行うために、保護シート6の開閉を繰り返し行っても、保護シート6の本体部分61と取り付け片62との境界部付近に疲労(劣化)が生じにくく、保護シート6を長期間使用しても、保護シート6が根元付近からちぎれて取れてしまうといったことも起こりにくい。
また、保護シート6が、開蓋時に片側が持ち上がった傾斜状態となりやすい。
また、保護シート6に設けた取り付け片62を、化粧料レフィル131と化粧料収容部12の底部との間に挟んで固定した場合とは異なり、化粧料レフィル131を交換する際に、保護シート6が外れることがなく、また保護シート6の位置がずれて、化粧料レフィル131を適正な位置に固定できなくなることもない。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1によれば、このようにして、化粧料レフィル131を交換して長期間に亘って使用しても、保護シート6がケース本体11から取れにくい。
更に、本実施形態によれば、保護シート6を固定するためのシート挿入孔7,7を、ケース本体11の長手方向Xにおける化粧料収容部12側に設け、蓋体15の閉蓋時に、化粧料収容部3内に収容した化粧料2(化粧料レフィル131)の上面を保護シート6が覆われるようにしたので、化粧料2が鏡33に付着することがない。
また、本実施形態の化粧用コンパクトケース1においては、図11に示すように、化粧料収容部12の内周面に、化粧料レフィル131の係合凹部134と係合する2種類の係合突起135,136が形成されている。
2種類の係合突起135,136のうちの一方は、シート挿入孔7側に空間71を形成して前後に変位可能とした可撓片137に設けられた係合突起135であり、他方は、化粧料収容部3の内周面に変位不能に形成された係合突起136である。
そして、前述した保護シート6の取り付け片62は、図11に示すように、係合突起135が設けられた可撓片37の後方の空間71内に、前述した折り返された部分(先端部)67を有している。
本実施形態の化粧用コンパクトケース1においては、図12に示すように、一対の取り付け片62,62のそれぞれにおける前記折り返された部分(先端部)67の一部67aが、折り返されていない部分68の一側縁68aから突出して、該取り付け片62の片側に、ケース本体11の幅方向Yに向かって張り出すアンカー部67aが形成されている。
これらのアンカー部67aが、図12に示すように、ケース本体11に形成された被係合部73に係合することによって、保護シート6の抜けが一層確実に防止される。
本実施形態における、空間71は、ケース本体11の幅方向Yに沿って延びる細幅の空間であり、一方のシート挿入孔7の下方から他方のシート挿入孔7の下方に亘って連続している。本実施形態においては、アンカー部67aが係合する被係合部73は、ケース本体11の上面と該空間71との間を仕切る板状の天井部における、一対のシート挿入孔7,7間に位置する部分である。
アンカー部67aは、取り付け片62のシート挿入孔7からの抜け防止の観点のみから考えれば、取り付け片62の両側に形成されていることが好ましいが、本実施形態におけるように、取り付け片62の片側のみに形成されていることが、図10に示すように、先端部67を折り返した状態の取り付け片62を、シート挿入孔7に挿入することが容易であるため好ましい。
また、取り付け片62は、図10及び図12に示すように、アンカー部67aとは反対側の角部62aが、円弧状又はテーパー状に加工(カット)されていることが好ましい。角部62aは、取り付け片62の折り返し部63のアンカー部67aとは反対側の端に生じる角部である。
アンカー部67aとは反対側が円弧状又はテーパー状に加工されていると、先端部67を折り返してアンカー部67aを生じさえた状態の取り付け片62を、シート挿入孔7に挿入することが容易となる。テーパー状は、取り付け片62の先端側(折り返し部63側)に向かうに連れて、アンカー部67aが突出する側に近づくように傾斜した形状である。
アンカー部67aが、折り返されていない部分(中間部)68の側縁から突出する長さ(ケース本体11の幅方向Yに沿う長さ)L3は、保護シート6の取り付け片62の抜け防止の観点から、好ましくは1.5mm以上、更に好ましくは2mm以上であり、また、シート挿入孔7への挿入を容易とする観点から、好ましくは5mm以下、更に好ましくは4mm以下である。
また、アンカー部67aとは反対側の角部62aの円弧状又はテーパー状にカットされた部分の、ケース本体11の幅方向Yに沿う長さL4は、前記アンカー部67aの前記長さL3に対する割合が、好ましくは30%以上、更に好ましくは70%以上であり、また、好ましくは150%以下、更に好ましくは110%以下である。
アンカー部67aとは反対側の角部62aが円弧状又はテーパー状に加工されている態様には、円弧状にカットされている場合、テーパー状にカットされている場合、円弧とテーパー状とを繋げた形状にカットされている場合の何れもが含まれる。換言すれば、シート挿入孔7に挿入することが容易となる形態を満たせばよい。
本実施形態における保護シート6は、図10に示すように、一対の取り付け片62,62のそれぞれにおける、互いに向かい合う内方側にアンカー部67aが形成されている。本発明においては、一対の取り付け片62,62のそれぞれにおける、互いに逆方向に向かう外方側にアンカー部67aを形成しても良い。
また、本実施形態における保護シート6は、図5に示すように、ケース本体11に対する取り付け部分の付近に、第1ヒンジ部64と第2ヒンジ部65の2つのヒンジ部を有している。第1ヒンジ部64と第2ヒンジ部65は、シート挿入孔7の入り口からの距離が相互に異なっている。
ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン等の合成樹脂からなるシートは、繰り返し折り曲げられると切れやすくなるが、保護シート6に2つのヒンジ部64,65を設けることによって、各ヒンジに加わる折り応力が分散して低下し、各ヒンジ部分でのシートの破断が生じにくくなる。また、2つのヒンジ部64,65を有することで、折れ曲がり性の自由度が向上し、例えば、本体部分61を、図11(b)に実線で示す右向きに延びた状態から、180度回動させて左向きに延びた状態とすることも容易となり、更には、ケース本体11の外周部に形成された化粧料、特に粉体の漏出防止のために設けた外周壁121の外側において、図11(b)に点線で示すように、該外周壁21よりも低い位置まで下降するように傾斜した状態とすることも可能である。このような状態まで回動させてその状態に保持できると、化粧料を、塗布具で掻き取りないし拭き取りする操作の作業性が向上する。
なお、本実施形態における2つのヒンジ部64,65は、ケース本体11に固定された状態の保護シート6におけるシート挿入孔7の位置と本体部分61との間に形成されている。
化粧用コンパクトケース1の蓋体15とケース本体11は、一般のコンパクトケースで使われるプラスチック材料から形成することができ、例えば、ABS樹脂、AS樹脂、PP樹脂、PET樹脂、PCT樹脂等が挙げられる。塗布具持ち上げ部材18や平板状押上げ部34については、プラスチック材料から形成することができ、例えば、ABS樹脂、AS樹脂、PP樹脂、PET樹脂、PCT樹脂等が挙げられる。また、塗布具持ち上げ部材18や平板状押上げ部34は、塗布具4についた化粧料2が付着し、化粧料2に配合された紫外線吸収剤などがプラスチック材料を劣化させることがあるため、劣化を防止する観点では、耐薬品性の高いPP樹脂やPET樹脂、PCT樹脂を用いること好ましい。また、塗布具持ち上げ部材18の動作の安定や剛性から自己潤滑性のあるPOM樹脂や剛性の高いPC樹脂を用いる事も好ましい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。
例えば、本発明の化粧用コンパクトケースにおいては、部分的に持ち上げられた状態の塗布具4が、塗布具収容部13の前面13cに当接せずに、内側側面13aのみに当接するものであっても良い。また、塗布具持ち上げ部材18は、塗布具4の外側側部4bに代えて内側側部4aを持ち上げるように構成されていても良い。また、部分的に持ち上げられた状態の塗布具4が、塗布具収容部13における外側側面13bのみ又は外側側面13bと前面13cに当接させるように構成されていても良い。
図13に、塗布具4の内側側部4aを持ち上げるように構成した塗布具持ち上げ部材18の一例を示す。部分的に持ち上げられた状態の塗布具4を外側側面13bに当接させる場合、塗布具持上げ部材18は、塗布具4の、外側側面13b側の一側部(外側側部4b)の下部を塗布具収容部の底部17に当接させつつ、塗布具の他側部側を持ち上げるように構成されていることが好ましい。図13に示す塗布具持上げ部材18は、塗布具4に対し、塗布具収容部13の横方向Xの長さを2等分する中心位置Cx(図5(a)参照)より内側側面13a側に位置する部位に当接して塗布具4を押し上げるように構成されている。
また、塗布具収容部13に収容する塗布具は、指で摘む把持部の先端に刷毛部を備えた、全体として偏平な塗布具等であっても良い。
また、塗布具収容部13に配されて塗布具4を押し上げる部分(押上げ部)の形状は、平板状押上げ部34のように平板状である必要は必ずしも無く、棒状体等であっても良い。
また、塗布具収容部13に配されて塗布具4を押し上げる塗布具持ち上げ部材18の平板状押上げ部34の形状は、さまざまな形状とすることができ、例えば、図14に示すような形状とすることもできる。更に、図15に示すような形状とすることもできる。
具体的には、図14に示す平板状押上げ部34は、塗布具収容部13の後面13d側近傍に横方向Xに沿って延びる部分と、該横方向Xに沿って延びる部分の外側側面13b側
の端部から、前面13c側に向かって前後方向Yに沿って延びる部分を有している。横方向Xに沿って延びる部分の幅は均一であり、また、前後方向Yに沿って延びる部分の幅も
均一である。そして、平板状押上げ部34は、その先端34tが、前後方向Yにおいて、塗布具4の重心Pよりも塗布具収容部13の前面13c側に位置している。
図15(a)に示す形態においては、平板状押上げ部34は、塗布具収容部13の後面13d側に、両側縁が平行な幅の広い幅広部分34aを有し、それより前側に、内側側面13a側の一側縁が直線状に傾き、外側側面13b側の他側縁が外側側面13bに直線状に沿い、前面13cに向かって幅が徐徐に狭まる先端側部分34bを有している。
図15(b)に示す形態においては、平板状押上げ部34の塗布具収容部13の外側側面13b側の他側縁は曲線状となっており、後面13dから前面13cに向けて外側側面13bに近づく形状を有している。また、平板状押上げ部34の塗布具収容部13の内側側面13a側の一側縁は直線状となっており、後面13dから前面13cに向けて外側側面13bに近づく形状を有している。そして、平板状押上げ部34の先端34tは丸くなっている。
図15(c)に示す形態においては、平板状押上げ部34は、塗布具収容部13の後面13dに、幅の広い幅広部分34aを有し、それより前側に、内側側面13a側の一側縁が湾曲し、外側側面13b側の他側縁が直線状で、前面13cに向かって幅が徐徐に狭まる先端側部分34bを有している。外側側面13b側の他側縁は、内側側面13a側にやや傾いている。
図15(d)に示す形態においては、平板状押上げ部34は、塗布具収容部13の後面13dに、幅の広い幅広部分34aを有し、それより前側に、内側側面13a側の一側縁及び外側側面13b側がが湾曲し、前面13cに向かって幅が徐徐に狭まる先端側部分34bを有している。外側側面13b側の他側縁は内側側面13a側にやや傾いている。
また、塗布具持上げ部材18、特に塗布具収容部13に配された平板状押上げ部34に、文字又は模様が付与されていることも好ましい。例えば、図16に示すように、文字により塗布具持上げ部材18が果たす機能を表示することで、そのコンパクトケースの性能を容易に理解してもらうことができる。また、花や星などの模様を付与することで、塗布具持上げ部材18の存在を認識しやすくすることができる。
また、塗布具持上げ部材18の塗布具4との接触部位には、塗布具4が滑らない様に、表面を凹凸加工したり、滑りにくい材質(例えばゴム類のシート)などを接合することもできる。接合の手段としては、貼り付けや、異材質複合成形(2色成形)などがある。
また、塗布具持上げ部材18を、蓋体15の回動に連動させる機構としては、上記のものに限られず、任意の機構を用いることができる。上述した実施形態では、塗布具持上げ部材18の係止部23は、線状の第1凸リブ23aによって構成されており、蓋体15に設けられた蓋側係止部22は、線状の第2凸リブ22aによって構成されていたが、例えば係止部23は、なだらかに変化にする円弧の形状やカム形状であって、塗布具持上げ部材18の枢着部19の周囲に、軸ピン16からの距離が漸次増大した後、漸次減少するかその距離を維持する領域を設け、軸ピン16からの距離が漸次増大する領域を、蓋体15の蓋側係止部22と係止する係止部としても良く、その係止部に係止する蓋側係止部22は、凸リブであっても良いし、凸リブのない部分であっても良い。例えば、凸リブをなくした門形切欠き部30の天端面等であっても良い。
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記(化粧用コンパクトケース)を開示する。
<1>
化粧料収容部と化粧料の塗布具を収容する塗布具収容部とが横方向に並べて配置されたケース本体と、蝶番部を介して該ケース本体に開閉可能に取り付けた蓋体とを備えた化粧用コンパクトケースであって、
前記蓋体の回動に連動して、前記塗布具収容部内に収容された塗布具を、部分的に持ち上げ傾斜状態とする塗布具持上げ部材を備えており、
前記塗布具持ち上げ部材は、前記塗布具収容部に収容された塗布具の前記化粧料収容部側に位置する内側側部又はその反対側に位置する外側側部を持ち上げるように構成されている、化粧用コンパクトケース。
<2>
部分的に持ち上げられた状態の塗布具が、前記塗布具収容部における、前記化粧料収容部側に位置する内側側面又はその反対側に位置する外側側面に当接するように構成されている、前記<1>記載の化粧用コンパクトケース。
<3>
部分的に持ち上げられた状態の塗布具が、前記塗布具収容部における、前記内側側面又は前記外側側面に加えて、該塗布具収容部における前面にも当接するように構成されている、前記<1>又は<2>記載の化粧用コンパクトケース。
<4>
前記塗布具持上げ部材が、前記塗布具の重心からずれた位置の下面に当接して該塗布具を押し上げるように構成されている、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<5>
前記塗布具持上げ部材は、塗布具4に対し、前記塗布具収容部の横方向Xの長さを2等分する中心位置Cxより外側側面側又は内側側面側に位置する部位に当接して前記塗布具を押し上げるように構成されている、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<6>
前記塗布具持上げ部材は、側面視において、前後方向Yでは塗布具の重心Pの近傍に先端があり、より具体的には、Y方向において、先端の位置は、塗布具の重心Pを中心に、塗布具のY方向の全長の±20%以内に位置することが好ましく、より好ましくは±15%以内である、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<7>
前記塗布具持上げ部材の先端の位置は、前記塗布具収容部の前後方向Yの中心位置Cyの近傍に位置することが好ましく、より具体的には、前記塗布具収容部の前後方向Yの中心位置Cyを中心として、前記塗布具収容部の前後方向Yの全長の±20%以内に位置することが好ましく、より好ましくは±15%以内である、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<8>
前記塗布具持上げ部材は、前記塗布具の、前記内側側部及び前記外側側部の何れか一方の側部の下部が、該側部に沿って連続的に前記塗布具収容部の底部に当接した状態下に、他方の側部を持ち上げるように構成されている、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<9>
前記塗布具の最大傾斜角度が、15°以上50°以下である、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<10>
前記塗布具の最大傾斜角度は、好ましくは15°以上であり、より好ましくは20°以上であり、また、好ましくは50°以下であり、より好ましくは35°以下であり、また好ましくは15°以上50°以下であり、より好ましくは20°以上35°以下ある、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<11>
持ち上げられた状態の前記塗布具の傾斜上端側の他側部(他方の側部)は、その下面が前記化粧料収容部の開口面の高さ位置又はそれより上方に位置する、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<12>
前記塗布具の他側部を、最大限に持ち上げた状態における、該他側部の下面の、前記塗布具収容部の開口面からの高さは、好ましくは0mm以上、より好ましくは3mm以上であり、また、好ましくは15mm以下、より好ましくは10mm以下であり、また、好ましくは0mm以上15mm以下、より好ましくは3mm以上15mm以下、一層好ましくは3mm以上10mm以下である、前記<11>に記載の化粧用コンパクトケース。
<13>
前記塗布具持上げ部材は、前記蓋体と同一の回動軸に枢着され、前記塗布具収容部に延在しており、
前記塗布具持上げ部材には、前記蓋体の回動操作によって蓋側係止部に係止して該塗布具持上げ部材を回動する係止部が設けられている、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<14>
前記塗布具持上げ部材は、前記蓋体の開蓋操作に伴い、所定の角度までは前記蓋体の回動に連動して回動するが、所定の角度を超えると前記蓋体に連動せずに回動が停止する、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<15>
前記塗布具持上げ部材は、蓋体の回動操作の途中で該塗布具持上げ部材の回動を制限するストッパー部を備えており、
前記塗布具持上げ部材の係止部は、該塗布具持上げ部材の回動が制限されると、前記蓋体の回動操作力によって蓋側係止部との係止を解除可能に形成されている、前記<13>又は<14>に記載の化粧用コンパクトケース。
<16>
前記塗布具持上げ部材の係止部は、該塗布具持上げ部材の枢着部の周方向の周面に形成された、前記蝶番部の軸ピンからの距離がこれの周方向両側の部分よりも大きくなった部分であり、前記蓋側係止部は前記塗布具持上げ部材の枢着部の周方向の周面に対向して設けられている、前記<13>〜<15>の何れか1に載の化粧用コンパクトケース。
<17>
前記ケース本体に、化粧料収容部に収容された化粧料が蓋体に設けられた鏡に付着するのを防止する保護シートが取り付けられており、閉蓋状態から開蓋状態とすることで、該保護シートが部分的に持ち上がり傾斜状態となるようになされている、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<18>
前記塗布具持上げ部材に、文字又は模様が付与されている、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<19>
前記塗布具持上げ部材は、前記塗布具収容部内に延出した部分である平板状押上げ部を有する、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<20>
前記平板状押上げ部は、先端に向かって幅が狭くなる形状を有する、前記<19>に記載の化粧用コンパクトケース。
<21>
前記平板状押上げ部は、前記塗布具収容部の後面に、両側縁が平行な幅の広い幅広部分を有し、それより前側に、内側側面側の一側縁が湾曲し、外側側面側の他側縁が直線状で前面に向かって幅が徐徐に狭まる先端側部分を有し、また、平板状押上げ部は、横方向Xの中心位置が、前後方向Yの後方から前方に向かって、外側側面に近づく形状を有している、前記<19>又は<20>に記載の化粧用コンパクトケース。
<22>
前記塗布具持上げ部材は、前記塗布具収容部の前後方向Yの中央位置においては、その全体が、塗布具収容部の横方向Xの中心位置Cxより外側側面側に位置する、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<23>
前記塗布具収容部に収容される前記塗布具は、横方向Xの長さが、前記塗布具収容部の同方向の長さの好ましくは60%以上であり、より好ましくは70%以上、更に好ましくは80%以上であり、一層好ましくは90%以上であり、また、好ましくは100%未満であり、より好ましくは99%以下であり、更に好ましくは95%以下であり、また、好ましくは60%以上100%未満、より好ましくは70%以上99%以下、更に好ましく80%以上95%以下、一層好ましくは90%以上95%以下である、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<24>
前記塗布具収容部に収容される前記塗布具は、前後方向Yの長さが、前記塗布具収容部の同方向の長さの好ましくは60%以上であり、より好ましくは80%以上であり、また、好ましくは100%未満であり、より好ましくは95%以下であり、また好ましくは60%以上100%未満であり、好ましくは80%以上95%以下ある、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<25>
前記化粧用コンパクトケースは、前記塗布具収容部の底部に、前記塗布具持上げ部材に対応する形状の収容凹部が形成されている、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<26>
前記保護シートは、前記蓋体の閉蓋時に化粧料の上面を覆う本体部分と、該本体部分から突出し、前記ケース本体に取り付けるための取り付け片とを有している、前記<17>〜<25>の何れか1に記載の化粧用コンパクトケース。
<27>
前記保護シートは、前記取り付け片の突出方向の先端側から順に、折り返し部,第1ヒンジ部及び第2ヒンジ部を有し、先端縁と折り返し部との間の先端部、折り返し部と第1ヒンジ部との間の中間部、及び第1ヒンジ部と第2ヒンジ部との間の基端部に区分される、前記<26>に記載の化粧用コンパクトケース。
<28>
前記取り付け片は、折り返された先端部の一部が、折り返されていない部分の一側縁から突出して、該取り付け片の片側に、前記アンカー部を形成している、前記<27>に記載の化粧用コンパクトケース。
1 化粧用コンパクトケース
2 化粧料
4 塗布具
4a 一側部(傾斜下端側の側部)
4b 他側部(傾斜下端側の側部)
11 ケース本体
12 化粧料収容部
13 塗布具収容部
13a 内側側面
13b 外側側面
13c 前面
13d 後面
14 蝶番部
15 蓋体
16 軸ピン
17 底部
18 塗布具持ち上げ部材
19 枢着部
34 平板状押上げ部
36 収容凹部

Claims (11)

  1. 化粧料収容部と化粧料の塗布具を収容する塗布具収容部とが横方向に並べて配置されたケース本体と、蝶番部を介して該ケース本体に開閉可能に取り付けた蓋体とを備えた化粧用コンパクトケースであって、
    前記蓋体の回動に連動して、前記塗布具収容部内に収容された塗布具を、部分的に持ち上げ傾斜状態とする塗布具持上げ部材を備えており、
    前記塗布具持ち上げ部材は、前記塗布具収容部に収容された塗布具の前記化粧料収容部側に位置する内側側部又はその反対側に位置する外側側部を持ち上げるように構成されている、化粧用コンパクトケース。
  2. 部分的に持ち上げられた状態の塗布具が、前記塗布具収容部における、前記化粧料収容部側に位置する内側側面又はその反対側に位置する外側側面に当接するように構成されている、請求項1記載の化粧用コンパクトケース。
  3. 部分的に持ち上げられた状態の塗布具が、前記塗布具収容部における、前記内側側面又は前記外側側面に加えて、該塗布具収容部における前面にも当接するように構成されている、請求項1又は2記載の化粧用コンパクトケース。
  4. 前記塗布具持上げ部材が、前記塗布具の重心からずれた位置の下面に当接して該塗布具を押し上げるように構成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧用コンパクトケース。
  5. 前記塗布具持上げ部材は、前記塗布具の、前記内側側部及び前記外側側部の何れか一方の側部の下部が、該側部に沿って連続的に前記塗布具収容部の底部に当接した状態下に、他方の側部を持ち上げるように構成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の化粧用コンパクトケース。
  6. 前記塗布具の最大傾斜角度が、15°以上50°以下である、請求項1〜5の何れか1項に記載の化粧用コンパクトケース。
  7. 前記塗布具持上げ部材は、前記蓋体と同一の回動軸に枢着され、前記塗布具収容部に延在しており、
    前記塗布具持上げ部材には、前記蓋体の回動操作によって蓋側係止部に係止して該塗布具持上げ部材を回動する係止部が設けられている、請求項1〜6の何れか1項に記載の化粧用コンパクトケース。
  8. 前記塗布具持上げ部材は、蓋体の回動操作の途中で該塗布具持上げ部材の回動を制限するストッパー部を備えており、
    前記塗布具持上げ部材の係止部は、該塗布具持上げ部材の回動が制限されると、前記蓋体の回動操作力によって蓋側係止部との係止を解除可能に形成されている、請求項7記載の化粧用コンパクトケース。
  9. 前記塗布具持上げ部材の係止部は、該塗布具持上げ部材の枢着部の周方向の周面に形成された、前記蝶番部の軸ピンからの距離がこれの周方向両側の部分よりも大きくなった部分であり、前記蓋側係止部は前記塗布具持上げ部材の枢着部の周方向の周面に対向して設けられている請求項7又は8記載の化粧用コンパクトケース。
  10. 前記ケース本体に、化粧料収容部に収容された化粧料が蓋体に設けられた鏡に付着するのを防止する保護シートが取り付けられており、閉蓋状態から開蓋状態とすることで、該保護シートが部分的に持ち上がり傾斜状態となるようになされている、請求項1〜9の何れか1項に記載の化粧用コンパクトケース。
  11. 前記塗布具持上げ部材に、文字又は模様が付与されている請求項1〜10の何れか1項に記載の化粧用コンパクトケース。
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