JP2014233177A - 電子機器および充電制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリの充電を容易に制御することができる電子機器を実現する。【解決手段】実施形態によれば、電子機器は、コントローラと、充電回路とを具備する。充電回路は、AC電源装置からのDC電力を使用してバッテリを充電する。バッテリは、バッテリに関する情報を提供する第1のICと、バッテリの電圧が過電圧であるかを検出し、バッテリの電圧が過電圧であることが検出された際にバッテリ内の充電ラインに挿入されたスイッチをオフする第2のICとを備える。コントローラは、バッテリが充電中であり、第1のICから取得されるバッテリの充電電流値が第1の閾値以下であり、且つ充電回路がバッテリを充電するために使用可能な電力が制限されている状態ではないという条件が満たされた場合、バッテリが過電圧状態であることを検出し、充電回路によるバッテリの充電を停止する。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、電子機器および同電子機器に適用される充電制御方法に関する。
近年、タブレットコンピュータ、ノートブック型パーソナルコンピュータ(PC)といった種々の電子機器が開発されている。この種の電子機器の多くは、バッテリ駆動可能に構成されている。
また、バッテリを充電している際、そのバッテリの満充電電圧より大きい電圧(過電圧)が発生することがある。過電圧が発生すると、バッテリが劣化等する恐れがあるため、バッテリの充電を停止する必要がある。
しかしながら、バッテリが過電圧ではなくなった場合、充電が再開され、その後再び過電圧が発生すると充電が停止される。このように、充電の停止と充電の再開とが繰り返し行われることにより、例えばバッテリの内部に異物があるような場合に、バッテリの温度が上昇しバッテリが発火等する可能性がある。
本発明の目的は、バッテリの充電を容易に制御することができる電子機器および充電制御方法を提供することである。
実施形態によれば、電子機器は、コントローラと、充電回路とを具備する。前記コントローラは、前記電子機器の電力管理を行う。前記充電回路は、AC電源装置からのDC電力を使用してバッテリを充電する充電回路であって、前記バッテリは、前記バッテリに関する情報を提供する第1のICと、前記バッテリの電圧が過電圧であるかを検出し、前記バッテリの電圧が過電圧であることが検出された際に前記バッテリ内の充電ラインに挿入されたスイッチをオフする第2のICとを備える。前記コントローラは、前記バッテリが充電中であり、前記第1のICから取得される前記バッテリの充電電流値が第1の閾値以下であり、且つ前記充電回路が前記バッテリを充電するために使用可能な電力が制限されている状態ではないという条件が満たされた場合、前記バッテリが過電圧状態であることを検出し、前記バッテリの過電圧状態の検出に応答して、前記充電回路による前記バッテリの充電を停止するように構成されている。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る電子機器の構成について説明する。この電子機器は、ノートブックタイプのパーソナルコンピュータまたはタブレット端末等の各種電子機器として実現され得る。以下では、この電子機器が、ノートブックタイプのパーソナルコンピュータ10として実現されている場合を想定する。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る電子機器の構成について説明する。この電子機器は、ノートブックタイプのパーソナルコンピュータまたはタブレット端末等の各種電子機器として実現され得る。以下では、この電子機器が、ノートブックタイプのパーソナルコンピュータ10として実現されている場合を想定する。
図1は、ディスプレイユニットが開いた状態のコンピュータ10を正面側から見た斜視図である。本コンピュータ10は、コンピュータ本体11と、ディスプレイユニット12とを備える。ディスプレイユニット12には、液晶表示装置(LCD)31のような表示装置が組み込まれている。さらに、ディスプレイユニット12の上端部には、カメラ(Webカメラ)32が配置されている。また、本コンピュータ10は、バッテリ20から電力を受けるように構成されている。
ディスプレイユニット12は、コンピュータ本体11の上面が露出される開放位置とコンピュータ本体11の上面がディスプレイユニット12で覆われる閉塞位置との間を回動自在にコンピュータ本体11に取り付けられている。コンピュータ本体11は薄い箱形の筐体を有しており、その上面にはキーボード13、タッチパッド14、指紋センサ15、本コンピュータ10をパワーオン/オフするための電源スイッチ16、およびスピーカ18A、18Bが配置されている。
また、コンピュータ本体11には、電源コネクタ(DC電源入力端子)21が設けられている。電源コネクタ21はコンピュータ本体11の側面、例えば左側面に設けられている。この電源コネクタ21には、外部電源装置が取り外し自在に接続される。外部電源装置としては、ACアダプタを用いることができる。ACアダプタは商用電源(AC電力)をDC電力に変換する電源装置である。
バッテリ20は、例えば、コンピュータ本体11の後端部に取り外し自在に装着される。なお、バッテリ20は本コンピュータ10に内蔵されるバッテリであってもよい。
本コンピュータ10は、外部電源装置からの電力またはバッテリ20からの電力によって駆動される。本コンピュータ10の電源コネクタ21に外部電源装置が接続されているならば、本コンピュータ10は外部電源装置からの電力によって駆動される。本コンピュータ10の電源コネクタ21に外部電源装置が接続されていない期間中は、本コンピュータ10はバッテリ20からの電力によって駆動される。また、外部電源装置からの電力は、バッテリ20を充電するためにも用いられる。
本コンピュータ10は、外部電源装置からの電力またはバッテリ20からの電力によって駆動される。本コンピュータ10の電源コネクタ21に外部電源装置が接続されているならば、本コンピュータ10は外部電源装置からの電力によって駆動される。本コンピュータ10の電源コネクタ21に外部電源装置が接続されていない期間中は、本コンピュータ10はバッテリ20からの電力によって駆動される。また、外部電源装置からの電力は、バッテリ20を充電するためにも用いられる。
さらに、コンピュータ本体11には、幾つかのUSBポート22、HDMI(登録商標)(High-definition multimedia interface)出力端子23、およびRGBポート24が設けられている。
本実施形態では、バッテリ20は、例えば、1直バッテリパックとして本コンピュータ10に装着される場合を想定している。1直バッテリパックは、直列接続されるバッテリセルの個数が1つであるバッテリパックである。
また、1直バッテリパックは、一般的に、バッテリバック内に本コンピュータ10とは独立した保護制御機能を有している。このように、バッテリパック内で独立した(クローズした)保護制御機能を有しているバッテリパックでは、バッテリセルの過電圧が検出された場合、バッテリパック内の保護制御機能により充電が停止される。そのため、ホスト側では、バッテリセルの過電圧が検出されたことを把握することができない場合がある。もしバッテリセルの過電圧が検出されているにもかかわらずホストがバッテリの充電を継続したならば、バッテリセルの温度が徐々に上昇し、発火する恐れもある。
本コンピュータ10は、このような1直バッテリパックから構成されるバッテリ20内部に特別なハードウェアを追加すること無く、バッテリ20の充電中に充電電流の状態からバッテリ20の過電圧状態を検出する機能を有する。そのため、バッテリ20内のバッテリセルの温度上昇を防止することができる。
図2は、本コンピュータ10のシステム構成を示している。
本コンピュータ10は、CPU111、システムコントローラ112、主メモリ113、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)114、サウンドコーデック115、BIOS−ROM116、ソリッドステートドライブ(SSD)117、光ディスクドライブ(ODD)118、HDMI制御回路119、無線LANモジュール121、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)130、システム電源回路141、充電回路142等を備えている。
本コンピュータ10は、CPU111、システムコントローラ112、主メモリ113、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)114、サウンドコーデック115、BIOS−ROM116、ソリッドステートドライブ(SSD)117、光ディスクドライブ(ODD)118、HDMI制御回路119、無線LANモジュール121、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラIC(EC/KBC)130、システム電源回路141、充電回路142等を備えている。
CPU111は、本コンピュータ10の各コンポーネントの動作を制御するプロセッサである。このCPU111は、SSD117から主メモリ113にロードされる各種ソフトウェアを実行する。このソフトウェアは、オペレーティングシステム(OS)201等を含む。
また、CPU111は、不揮発性メモリであるBIOS−ROM116に格納された基本入出力システム(BIOS)も実行する。BIOSはハードウェア制御のためのシステムプログラムである。
GPU114は、本コンピュータ10のディスプレイモニタとして使用されるLCD31を制御する表示コントローラである。GPU114は、ビデオメモリ(VRAM)114Aに格納された表示データからLCD31に供給すべき表示信号(LVDS信号)を生成する。さらに、GPU114は、表示データからアナログRGB信号およびHDMIビデオ信号を生成することもできる。アナログRGB信号はRGBポート24を介して外部ディスプレイに供給される。HDMI出力端子23は、HDMIビデオ信号(非圧縮のデジタル映像信号)と、デジタルオーディオ信号とを一本のケーブルで外部ディスプレイに送出することができる。HDMI制御回路119は、HDMIビデオ信号およびデジタルオーディオ信号をHDMI出力端子23を介して外部ディスプレイに送出するためのインタフェースである。
システムコントローラ112は、CPU111と各コンポーネントとの間を接続するブリッジデバイスである。システムコントローラ112は、SSD117を制御するためのシリアルATAコントローラを内蔵している。
EC/KBC130は、本コンピュータ10の電力管理を実行するための電力管理コントローラであり、例えば、キーボード(KB)13およびタッチパッド14などを制御するキーボードコントローラを内蔵したワンチップマイクロコンピュータとして実現されている。EC/KBC130は、ユーザによる電源スイッチ16の操作に応じて本コンピュータ10をパワーオンおよびパワーオフする機能を有している。本コンピュータ10のパワーオンおよびパワーオフの制御は、EC/KBC130とシステム電源回路141との共同動作によって実行される。
本実施形態では、バッテリ20が過電圧である状態を充電電流の状態に基づき判断することができる。具体的には、EC/KBC130のファームウェアが、バッテリ20を充電する際、充電回路142内のChargerIC143の状態と、バッテリ20内のGasGaugeIC52の状態と、を判断しながら、バッテリ20の充電の開始/停止を判断する。ChargerIC143は充電を制御するICである。GasGaugeIC52は、バッテリ20内のバッテリセルの各種状態に関する情報をホストに提供するように構成されたICである。
システム電源回路141は、バッテリ20からの電力(DC電力)またはACアダプタ150からの電力(DC電力)を使用してコンピュータ10内の各コンポーネントに電力(動作電力Vcc)を供給するように構成された電源回路である。システム電源回路141の電源入力端子は、電源コネクタ21に接続されている。このため、ACアダプタ150が電源ケーブルを介して電源端子21に接続されている場合、システム電源回路141は、ACアダプタ150から電力(DC電力)を受けることができる。
EC/KBC130から送信されるON信号を受けると、システム電源回路141はコンピュータ10内の各コンポーネントに動作電力を供給する。また、EC/KBC130から送信されるOFF信号を受けると、システム電源回路141は各コンポーネントへの動作電力の供給を停止する。
EC/KBC130は、シリアルバスを介して、充電回路142及びバッテリ20の各々と通信することができる。充電回路142はACアダプタ150からのDC電力を使用してバッテリ20を充電する回路である。この充電回路142は、充電回路142からバッテリ20に出力される充電電流および充電電圧を制御するように構成されたチャージャーIC143を備えている。充電電流は充電回路142の調整された出力電流であり、バッテリ20を充電するために使用される。充電電圧は充電回路142の調整された出力電圧であり、バッテリ電圧とも称される。
なお、EC/KBC130、システム電源回路141、充電回路142およびチャージャーIC143は、本コンピュータ10がパワーオフされている期間中も動作する。
次に、図3のブロック図を参照して、本実施形態の充電制御処理について説明する。
バッテリ20は、バッテリセル51、GasGaugeIC52、およびProtectionIC53等を備える。充電回路142は、バッテリ20の+端子(BATT+)及びバッテリ20の−端子(BATT−)を介して、バッテリ20と接続されている。また、バッテリ20、充電回路142、及びEC/KBC130は、シリアルバスであるI2Cバスで接続されており、相互に通信可能である。なお、I2Cバスの代わりに、SMbus(System Management bus)を用いてもよい。
次に、図3のブロック図を参照して、本実施形態の充電制御処理について説明する。
バッテリ20は、バッテリセル51、GasGaugeIC52、およびProtectionIC53等を備える。充電回路142は、バッテリ20の+端子(BATT+)及びバッテリ20の−端子(BATT−)を介して、バッテリ20と接続されている。また、バッテリ20、充電回路142、及びEC/KBC130は、シリアルバスであるI2Cバスで接続されており、相互に通信可能である。なお、I2Cバスの代わりに、SMbus(System Management bus)を用いてもよい。
EC/KBC130は、ファームウェア(F/W)54を備えている。F/W54は、次の5つの条件を満たした場合、バッテリ20の充電を開始する。
(1)ChargerIC143にエラーステータスがないこと。
(2)バッテリ20のGasGaugeIC52にエラーステータスがないこと。
(3)EC/KBC130とGasGaugeIC52との間で正常に通信可能であること。
(4)バッテリ20が満充電でないこと。
(5)バッテリ20が過電圧でないこと。
(2)バッテリ20のGasGaugeIC52にエラーステータスがないこと。
(3)EC/KBC130とGasGaugeIC52との間で正常に通信可能であること。
(4)バッテリ20が満充電でないこと。
(5)バッテリ20が過電圧でないこと。
充電回路142は、上述したように、ChargerIC143を備えている。ChargerIC143は、バッテリ20の充電を制御するICである。また、ChargerIC143は、ChargerIC143にエラーステータスがあるか否かを示すChargerIC Fault register58を備える。
F/W54は、ChargerIC Fault register58を参照し、ChargerIC143にエラーステータスがあるか否かを判断する。
バッテリセル51は1直セルであり、例えば、図3に示すように、並列接続された3つのセルから構成されている(1直3パラ)。
なお、図3に示すような複数のバッテリセルが並列に接続されている場合、例えば、過電圧は各バッテリセルの電圧のバランスが崩れることによって生じる。
GasGaugeIC52は、バッテリセル51の正極および負極に接続されている。GasGaugeIC52は、I2Cバスを介してEC/KBC130と通信することにより、バッテリ情報をEC/KBC130に送ることができる通信用ICである。バッテリ情報とは、例えば、現在の充電電流の値を示す情報(以下、充電電流情報と称す。)、バッテリセル51が満充電であるか否かを示す情報(以下、満充電情報と称す。)である。また、GasGaugeIC52は、バッテリ20内で充電に関する制御を行う。より詳細には、GasGaugeIC52は、バッテリセル51の容量を計算する。バッテリセル51の容量は、例えば、満充電容量に対する充電された容量の割合である。
バッテリセル51は1直セルであり、例えば、図3に示すように、並列接続された3つのセルから構成されている(1直3パラ)。
なお、図3に示すような複数のバッテリセルが並列に接続されている場合、例えば、過電圧は各バッテリセルの電圧のバランスが崩れることによって生じる。
GasGaugeIC52は、バッテリセル51の正極および負極に接続されている。GasGaugeIC52は、I2Cバスを介してEC/KBC130と通信することにより、バッテリ情報をEC/KBC130に送ることができる通信用ICである。バッテリ情報とは、例えば、現在の充電電流の値を示す情報(以下、充電電流情報と称す。)、バッテリセル51が満充電であるか否かを示す情報(以下、満充電情報と称す。)である。また、GasGaugeIC52は、バッテリ20内で充電に関する制御を行う。より詳細には、GasGaugeIC52は、バッテリセル51の容量を計算する。バッテリセル51の容量は、例えば、満充電容量に対する充電された容量の割合である。
GasGaugeIC52は、充電電流検出部55、満充電検出部56、およびGasGaugeIC Flag register60を備える。充電電流検出部55は、バッテリ20内の充電ラインを流れる充電電流を検出する。充電ラインは、バッテリ20の+端子(BATT+)とバッテリ20の−端子(BATT−)とを接続するラインである。GasGaugeIC52は、充電電流検出部55によって検出された充電電流情報をEC/KBC130に送ることができる。
充電電流検出部55は、例えば、検出回路61を使用して充電電流を検出する。検出回路61は、充電電流検出抵抗R1及びコンパレータ62を有する。検出回路61は、充電電流検出抵抗R1の両端の電圧に基づいて、充電電流を検出する。
満充電検出部56は、バッテリセル51が満充電状態であるか否かを検出する。満充電検出部59は、バッテリセル51が満充電であるか否かを示す満充電情報をGasgaugeIC Fault register59に記憶する。GasGaugeIC52は、GasgaugeIC Fault register59に記憶されている満充電情報をEC/KBC130に送ることができる。
また、GasGaugeIC52は、GasGaugeIC52にエラーステータスがあるか否かを示すGasGaugeIC Flag register60を備える。F/W54は、GasGaugeIC Flag register60を参照し、GasGaugeIC52にエラーステータスがあるか否かを判断することができる。
また、満充電検出部56は、満充電情報を格納するGasGaugeIC Fault register59を備える。F/W54は、GasGaugeIC Fault register59を参照し、バッテリ20が満充電であるか否かを判断することができる。
そして、5つ目の条件として、F/W54は、EC/KBC130内のError Latch Flag57を参照し、バッテリ20(バッテリセル51)が過電圧状態であるか否かを判断する。Error Latch Flag57は、バッテリ20が過電圧状態であると判断されたことによってバッテリ20の充電が停止されたか否かを示している。換言すると、Error Latch Flag57は、バッテリ20が過電圧状態か否かを示している。なお、過電圧状態については後述する。
上述の5つの条件を満たした場合、F/W54は、ChargerIC143に対して、充電を開始するように通知し、ChargerIC143はバッテリ20に充電電流を出力することによって充電を開始する。
ProtectionIC53は、バッテリセル51の正極及び負極と接続されている。また、ProtectionIC53は、充電ラインに挿入されたスイッチS1をオン又はオフする。スイッチS1は、例えばFETである。
ProtectionIC53は、バッテリセル51の電圧を監視するICである。より詳細には、ProtectionIC53は、バッテリセル51の両端の電圧(以下、バッテリセル電圧と称す。)に基づき、バッテリ20(バッテリセル51)の電圧が過電圧であるかを検出する。具体的には、ProtectionIC53は、充電中にバッテリセル電圧が予め設定されている所定の閾値を超えた場合、バッテリ20(バッテリセル51)の電圧が過電圧であると検出する。ProtectionIC53は、過電圧を検出した場合、スイッチS1をON状態からOFF状態にする制御を行う。
なお、以下、ProtectionIC53によって検出されるバッテリ20の過電圧を単に過電圧と称す。一方、F/W54によって判定されるバッテリ20の過電圧を過電圧状態と称す。
このように、F/W54は、上述した5つの条件に基づき、充電を開始する。F/W54は、例えば、5つの条件を満たした場合、バッテリ20に充電電流を出力するようにChargerIC143に指示することによって、充電を開始する。
次に、F/W54によるバッテリ20の過電圧状態の検出処理について説明する。
F/W54は、次の4つの条件を満たした場合、バッテリ20の過電圧状態を検出し、バッテリ20の充電を停止する。
(1)F/W54が過電圧状態を検出していないこと。
(2)バッテリ20が充電中であること。
(3)充電電流値が50mA以下であること。
(4)高負荷のためにChargerIC143が充電を絞っていないこと。
F/W54は、次の4つの条件を満たした場合、バッテリ20の過電圧状態を検出し、バッテリ20の充電を停止する。
(1)F/W54が過電圧状態を検出していないこと。
(2)バッテリ20が充電中であること。
(3)充電電流値が50mA以下であること。
(4)高負荷のためにChargerIC143が充電を絞っていないこと。
F/W54は、これら4つの全ての条件を満たす場合、バッテリ20が過電圧状態であると判断し、バッテリ20の充電を停止する。
具体的に、4つの条件について説明する。
F/W54は、Error Latch Flag57を参照することによって、その際、バッテリ20が過電圧状態であるために充電を停止しているかを判断することができる。
具体的に、4つの条件について説明する。
F/W54は、Error Latch Flag57を参照することによって、その際、バッテリ20が過電圧状態であるために充電を停止しているかを判断することができる。
F/W54は、ChargerIC143と通信することによって、バッテリ20が充電中であるか否かを判断することができる。または、F/W54は、Error Latch Flag57を参照することによって、バッテリ20が充電中であるか否かを判断してもよい。なお、F/W54は、充電中であり、且つ、ChargerIC143のChargerIC Fault register58を参照し充電に関するエラー情報がない場合、バッテリ20の過電圧状態を検出するための上述の2つ目の条件を満たすと判断してもよい。すなわち、F/W54は、バッテリ20の充電が正常に行われていることを条件に、バッテリ20が充電中であると判断してもよい。
ChargerIC143によってバッテリ20が充電されている期間においては、GaugeIC52はバッテリセル51に供給される充電電流を検出することができる。また、GaugeIC52とEC/KBC130は通信ラインで接続されているため、F/W54は、充電電流の情報を定期的にGaugeIC52から取得することができる。
上述したように、ProtectionIC53は、バッテリセル51の過電圧を検出した場合、スイッチS1をOFFする。したがって、もしバッテリセル51が過電圧ならば、充電ラインがスイッチS1によって遮断されるため、GaugeIC52によって検出される充電電流の値はほぼ零になる。バッテリ20の過電圧状態を検出するための上述の3つ目の条件(つまり、充電電流値が50mA以下であること)は、スイッチS1がOFF状態であること、つまり、ProtectionIC53がバッテリセル51の過電圧を検出していることを判断するための条件として用いられる。本実施形態では、スイッチS1がOFFP状態であることを検出するための充電電流閾値は、零または零近傍の値に設定されている。具体的には、設計マージンを考慮して、充電電流閾値は、50mAに設定されている。なお、この50mAは、図5を参照して後述する終止充電電流値よりも低い値である。F/W54は、GaugeIC52から取得される電電電流値の情報に基づき、現在の充電電流が充電電流閾値以下であるか否かを検出することが出来る。
4つ目の条件は、充電回路142がバッテリ20を充電するために使用可能な電力が制限されている高負荷状態ではないという条件である。高負荷状態ではないとは、例えば、ACアダプタから供給されるDC電力の内、バッテリ20を充電するために使用可能な電力が制限されていないことを意味する。より詳細には、4つ目の条件は、充電電流の値が予め設定されている最大充電電流値より小さくなるように充電電流の値がChargerIC143によって制御されていないことを意味する。具体的には、ACアダプタから本コンピュータ10に供給される電力が30Wであり、バッテリ20を充電するために供給可能な最大電力が15Wである場合において、本コンピュータ10のシステムの駆動のために20W使用されていると、バッテリ20の充電に使用可能な電力は10Wに制限される。このように、バッテリ20の充電のためにバッテリ20に供給される電力が、バッテリ20の充電に供給可能な最大電力よりも小さい場合、つまり使用可能な充電電流の値が絞られている場合、4つ目の条件は満たさない。F/W54は、通信ラインを介してChargerIC143と通信し、ChargerIC143に対して充電電流を絞っているか否かを調べることができる。
このように、4つ目の条件を使用することによって、充電を絞った場合に生じる過電圧の誤検出を防止することができる。換言すると、通常、過電圧と検出してはいけない所で過電圧状態が誤って検出され、充電が停止されることを防止することができる。
また、充電電流を絞った場合、充電電流を絞っている(充電電流値が最大の充電電流値よりも小さい)ため、ステップ充電による発熱等の問題が生じる恐れが低い。そのため、充電電流を絞った場合は充電を停止しないようにすることで、正常な充電が行われないという問題が生じることを防止することができる。
このように4つの条件を全て満たした場合、F/W54は、バッテリ20が過電圧状態であると判断し、充電回路142(ChargerIC143)によるバッテリ20の充電を停止する。
次に、図4を参照して、ProtectionIC53によって過電圧が検出された場合に生じるステップ充電について説明する。なお、本実施形態では、このステップ充電が生じないように、F/W54がバッテリ20の充電を停止する制御を行う。
ステップ充電とは、充電の開始と充電の停止が繰り返される充電である。より詳細には、ステップ充電においては、充電開始→過電圧検出→充電停止→充電開始→過電圧検出→充電停止→・・・のように充電の開始と充電の停止が繰り返される。
具体的には、図4の時刻T21において、過電圧を検出するために予め設定されている所定の閾値(過電圧検出Cell電圧)にバッテリ電圧(バッテリセル51の電圧)が達する。ProtectionIC53は、スイッチS1をON状態(充電ラインON)からOFF状態(充電ラインOFF)にする。スイッチS1がOFF状態である期間(図4では、T21からT22までの期間で示されている。)、充電ラインに充電電流が流れていない。このように、ProtectionIC53は、バッテリセル51に充電電流が供給されないようにすることによって、充電を停止する。
時刻T22において、バッテリ電圧は過電圧を解除するために予め設定されている所定の閾値(過電圧解除Cell電圧)にまで下がる。ProtectionIC53は、スイッチS1をOFF状態からON状態にする。もし充電回路142がバッテリ20への充電電流の供給を継続しているならば、スイッチS1がON状態である期間(図4では、T22からT23までの期間で示されている。)、充電ラインに充電電流が流れる。したがって、バッテリセル51が再び充電される。そのため、バッテリ電圧は増加する。
そして、時刻T23において、再び、バッテリ電圧が過電圧検出Cell電圧に達することによって、ProtectionIC53は、スイッチS1をON状態(充電ラインON)からOFF状態(充電ラインOFF)にする。
このように、図4に示すように、ProtectionIC53がスイッチS1をON/OFFすることによって、ステップ充電が発生する。このステップ充電が生じた場合において、例えば、バッテリセル51内部のインピーダンスが高い、すなわちバッテリ20が劣化またはバッテリ20内部に異物等がある場合、バッテリセル51の温度が上昇する可能性があり、安全上のリスクが高まる。
本実施形態では、このようなステップ充電が発生しないようにするために、F/W54がバッテリ20の過電圧状態を検出することで、充電を停止するラッチをかけることでより安全な充電制御を行うことができる。
ところで、本実施形態において想定しているバッテリ20は、GasGaugeIC52とProtectionIC53との間で同期を取ることができない。換言すると、バッテリ20においては、GasGaugeIC52とProtectionIC53との間で通信を行うことができない。例えば、ProtectionIC53によって過電圧が検出されたことが、GasGaugeIC52に通知されない。そのため、GasGaugeIC52は過電圧を検出することができない。このため、ProtectionIC53が過電圧を検出した場合、バッテリ20内部で充電を停止及び充電を再開するための制御が行われ、上述したようなステップ充電が発生する。本実施形態では、GasGaugeIC52とProtectionIC53との間で同期を取ることができないような場合であっても、ステップ充電が発生しないように充電制御処理を行うことができる。
本実施形態の具体的な充電制御処理について説明する前に、図5を参照して、過電圧が検出されない場合に対応する通常の充電制御について説明する。
図5に示すグラフは、バッテリ20の充電期間中における充電電流およびバッテリ電圧の変化特性の一例を示している。このグラフの縦軸はバッテリ電圧とバッテリ20の充電電流を表し、このグラフの横軸は時間を表している。
図5に示すグラフは、バッテリ20の充電期間中における充電電流およびバッテリ電圧の変化特性の一例を示している。このグラフの縦軸はバッテリ電圧とバッテリ20の充電電流を表し、このグラフの横軸は時間を表している。
ここで、ACアダプタ150が本コンピュータ10に接続されており、バッテリ20が満充電状態でない場合を想定する。この場合における充電動作は、例えば、以下のように実行される。
(1)バッテリ20は、I2[A]の充電電流で定電流充電される。
(2)バッテリ20の電圧がバッテリ電圧V1[V]からある閾電圧V2[V]近傍に上昇した時(図5の時刻T1)、充電は、例えば、定電流充電から定電圧充電に切り替えられる。
(3)バッテリ20が満充電状態になった時、つまりバッテリ20の出力電圧がバッテリ20の満充電状態に対応する出力電圧にまで上昇した時(図5の時刻T2)、充電が終了される。
(2)バッテリ20の電圧がバッテリ電圧V1[V]からある閾電圧V2[V]近傍に上昇した時(図5の時刻T1)、充電は、例えば、定電流充電から定電圧充電に切り替えられる。
(3)バッテリ20が満充電状態になった時、つまりバッテリ20の出力電圧がバッテリ20の満充電状態に対応する出力電圧にまで上昇した時(図5の時刻T2)、充電が終了される。
なお、バッテリ20が満充電であるか否かは、上述したようにGasGaugeIC52によって検出することができる。そのため、本実施形態では、充電終止電流値I1[A]を検出することなく、バッテリ20が満充電状態になったことを検出することができる。
次に、図6を参照して、F/W54によって過電圧状態が検出された場合について説明する。
(1)バッテリ20は、I2[A]の充電電流で定電流充電される。
(2)バッテリ20の電圧がバッテリ電圧V1[V]から過電圧V4[V]近傍に上昇した時(図6の時刻T11)、ProtectionIC53によって過電圧が検出される。すると、スイッチS1がOFF状態になるため、図6に示すように充電電流は、I2[A]からI1´[A]まで急激に低下する。I1´[A]は、ほぼ0[A]であり、例えば50[mA]以下である。なお、I1´[A]は、例えば、図5に示す充電終止電流I1よりも小さい。
(3)充電電流がI1´[A]になった後、F/W54は、充電を停止する(図6の時刻T12)。なお、時刻T11と時刻T12は、ほぼ同じ時刻であってもよい。充電が停止したため、バッテリ電圧は、例えば、電圧V3[V]にまで低下される。
(1)バッテリ20は、I2[A]の充電電流で定電流充電される。
(2)バッテリ20の電圧がバッテリ電圧V1[V]から過電圧V4[V]近傍に上昇した時(図6の時刻T11)、ProtectionIC53によって過電圧が検出される。すると、スイッチS1がOFF状態になるため、図6に示すように充電電流は、I2[A]からI1´[A]まで急激に低下する。I1´[A]は、ほぼ0[A]であり、例えば50[mA]以下である。なお、I1´[A]は、例えば、図5に示す充電終止電流I1よりも小さい。
(3)充電電流がI1´[A]になった後、F/W54は、充電を停止する(図6の時刻T12)。なお、時刻T11と時刻T12は、ほぼ同じ時刻であってもよい。充電が停止したため、バッテリ電圧は、例えば、電圧V3[V]にまで低下される。
このように、充電中に過電圧が発生した場合には、GasGaugeIC52によって検出される充電電流値が50[mA]以下となる。したがって、F/W54は、GasGaugeIC52から充電電流値を取得することにより、バッテリ20が過電圧状態であるかどうかを判断することができる。
なお、図6では、定電流充電中に過電圧が発生した場合を例示したが、過電圧は、定電圧充電中であっても発生する場合がある。
次に、図7のフローチャートを参照して、本実施形態の充電制御処理の手順について説明する。
バッテリ20を充電している際、EC/KBC130による充電制御処理が開始される。
まず、F/W54は、Error Latch Flag57を参照し、バッテリ20の過電圧状態が既に検出されているか否かを判定する(ステップS40)。すなわち、F/W54は、バッテリ20の充電を停止したか否かを示す情報をError Latch Flag57に記憶し、その記憶した情報がバッテリ20の充電を停止したことを示していた場合、バッテリ20の充電を停止する。Error Latch Flag57が過電圧状態でない場合(ステップS40のYES)、すなわちError Latch Flag=0の場合、F/W54は、ChargerIC Fault register58を参照し、ChargerIC143にエラーがないか否かを判定する(ステップS41)。ChargerIC143にエラーがないとは、例えばACアダプタの状態に関するエラーがないということである。F/W54は、Error Latch Flag57が過電圧状態である場合(ステップS40のNO)、すなわちError Latch Flag=1の場合、充電を行わない(ステップS49)。
次に、図7のフローチャートを参照して、本実施形態の充電制御処理の手順について説明する。
バッテリ20を充電している際、EC/KBC130による充電制御処理が開始される。
まず、F/W54は、Error Latch Flag57を参照し、バッテリ20の過電圧状態が既に検出されているか否かを判定する(ステップS40)。すなわち、F/W54は、バッテリ20の充電を停止したか否かを示す情報をError Latch Flag57に記憶し、その記憶した情報がバッテリ20の充電を停止したことを示していた場合、バッテリ20の充電を停止する。Error Latch Flag57が過電圧状態でない場合(ステップS40のYES)、すなわちError Latch Flag=0の場合、F/W54は、ChargerIC Fault register58を参照し、ChargerIC143にエラーがないか否かを判定する(ステップS41)。ChargerIC143にエラーがないとは、例えばACアダプタの状態に関するエラーがないということである。F/W54は、Error Latch Flag57が過電圧状態である場合(ステップS40のNO)、すなわちError Latch Flag=1の場合、充電を行わない(ステップS49)。
F/W54は、ChargerIC143にエラーがない場合(ステップS41のYES)、EC/KBC130とGasGaugeIC52との間で通信を行う(ステップS42)。
F/W54は、GasGaugeIC52からのackが検出され且つEC/KBC130とGasGaugeIC52との間で通信を行うことに成功した場合、充電を開始する。そして、F/W54は、ステップS43に進み、GasGaugeIC Fault register59を参照して、バッテリ20が満充電であるか否かを判定する(ステップS43)。
F/W54は、GasGaugeIC52からのackが検出され且つEC/KBC130とGasGaugeIC52との間で通信を行うことに失敗したような場合、過電圧状態を判定するために必要な情報をGasGaugeIC52から得ることができないため、充電を行わない(ステップS49)。
なお、F/W54は、ChargerIC143にエラーがある場合(ステップS41のNO)、Error Latch Flag57を立て(Error Latch Flag57=1)(ステップS47)、充電が停止されていることを記憶する。
また、F/W54は、GasGaugeIC52からのackが検出されない場合、充電を継続する(ステップS46)。GasGaugeIC52からのackが検出されない場合とは、例えば、GasGaugeIC52がバッテリセル51から供給される電力を使用して動作するような場合を想定した場合であって、バッテリセル51の容量がGasGaugeIC52を動作させるために必要な容量よりも少ない場合である。このような場合、充電を行うことによって、GasGaugeIC52を動作させることができる。
F/W54は、バッテリ20が満充電でない場合(ステップS43のNO)、GasGaugeIC Flag register60を参照して、充電抑制または過熱保護(OTP:Over Temperature Protection)が検出されているか否かを判定する(ステップS44)。F/W54は、バッテリ20が満充電である場合(ステップS43のYES)、充電を停止する(ステップS49)。
F/W54は、充電抑制またはOTPが検出されていない場合(ステップS44のNO)、バッテリ20が過電圧状態であるか否かを判定する(ステップS45)。F/W54は、充電抑制またはOTPが検出されている場合(ステップS44のYES)、充電を停止する(ステップS49)。
F/W54は、バッテリ20が過電圧状態であるか否かを判定する(ステップS45)。このステップS45では、F/W54は、上述したような過電圧状態の判定条件に基づき、バッテリ20が過電圧状態か否かを判定する。バッテリ20が過電圧状態であると判定した場合(ステップS45のYES)、F/W54は、Error Latch Flag57を立て(Error Latch Flag57=1)(ステップS48)、充電を停止する。
一方、F/W54は、バッテリ20が過電圧状態ではないと判定した場合(ステップS45のNO)、充電を継続する(ステップS46)。
次に、図8のフローチャートを参照して、過電圧状態を解除する過電圧状態解除処理の手順について説明する。
F/W54は、ACアダプタ150の接続状態が変化したことに応じて、過電圧状態解除処理を開始する(ステップS60)。より詳細には、F/W54は、ACアダプタの接続状態が本コンピュータ10にACアダプタが接続されている状態から接続されていない状態に遷移した場合、または、ACアダプタの接続状態が本コンピュータ10にACアダプタが接続されていない状態から接続されている状態に遷移した場合、Error Latch Flag57に記憶した情報をバッテリ20の充電を停止しないことを示す情報に変更する。例えば、F/W54は、ACアダプタ150を電源コネクタ21から抜いた場合、または、ACアダプタ150を電源コネクタ21に接続した場合、過電圧状態解除処理を開始する(ステップS60)次に、F/W54は、ラッチしているError Latch Flag57をクリアする(Error Latch Flag=0)(ステップS61)。Error Latch Flag57をクリアすることによって、過電圧状態解除処理を開始する前のバッテリ20の状態が過電圧状態であっても、充電を再開することができる。
F/W54は、ACアダプタ150の接続状態が変化したことに応じて、過電圧状態解除処理を開始する(ステップS60)。より詳細には、F/W54は、ACアダプタの接続状態が本コンピュータ10にACアダプタが接続されている状態から接続されていない状態に遷移した場合、または、ACアダプタの接続状態が本コンピュータ10にACアダプタが接続されていない状態から接続されている状態に遷移した場合、Error Latch Flag57に記憶した情報をバッテリ20の充電を停止しないことを示す情報に変更する。例えば、F/W54は、ACアダプタ150を電源コネクタ21から抜いた場合、または、ACアダプタ150を電源コネクタ21に接続した場合、過電圧状態解除処理を開始する(ステップS60)次に、F/W54は、ラッチしているError Latch Flag57をクリアする(Error Latch Flag=0)(ステップS61)。Error Latch Flag57をクリアすることによって、過電圧状態解除処理を開始する前のバッテリ20の状態が過電圧状態であっても、充電を再開することができる。
次に、F/W54は、ACアダプタ150が電源コネクタ21に接続されたか否かを判定する(ステップS62)。F/W54は、ACアダプタ150が電源コネクタ21に接続されたと判定した場合(ステップS62のYES)、Error Latch Flagを立て(Error Latch Flag=1)、Error Latch タイマをスタートさせる(ステップS63)。Error Latch タイマをスタートさせることによって、ACアダプタ150が電源コネクタ21に接続された後、充電を開始するまでに所定期間(例えば1.5秒間)、充電を行わない過渡期間がある。そのため、充電を開始するまでに必要な処理、例えばEC/KBC130とGas Gauge IC52との間で通信を行うために必要な初期動作処理、が完了するまでの時間(例えば、1.5秒)、充電を行わないようにすることができる。また、F/W54は、ACアダプタ150が電源コネクタ21から抜かれたと判定した場合(ステップS62のNO)、Error Latch Flag=0を維持し、Error Latch タイマをクリアまたは停止する(ステップS64)。
F/W54は、ステップS63でError Latch タイマをスタートさせた後、Error Latch タイマに対する割り込みがあるか否かを判定する(ステップS65)。F/W54は、Error Latch タイマに対する割り込みがあると判定した場合(ステップS65のYES)、Error Latch Flagを1から0に変更する(ステップS66)。F/W54は、Error Latch タイマに対する割り込みがないと判定した場合(ステップS65のNO)、ステップS63においてError Latch タイマをスタートさせてからError Latch タイマの設定時間である1.5秒が経過したか否かを判定する(ステップS67)。F/W54は、1.5秒が経過したと判定した場合(ステップS67のYES)、Error Latch Flagを1から0に変更する(ステップS66)。F/W54は、ステップS63においてError Latch タイマをスタートさせてから1.5秒が経過していないと判定した場合(ステップS67のNO)、Error Latch タイマに対する割り込みがあるか否かを判定する(ステップS65)。
以上説明したように、本実施形態においては、バッテリ20から取得される充電電流値に基づいて、バッテリ20が過電圧状態であるか否かがコンピュータ10内のEC/KBC130で検出される。そして、バッテリ20が過電圧状態である場合には、バッテリ20の充電がEC/KBC130の制御によって停止される。したがって、バッテリ20側に特別な回路を追加したり、バッテリ20とのインタフェースのための信号ピン数を増やすこと無く、バッテリ20の充電を容易に制御することができる。また、バッテリ20内の過電圧保護ICのみを使用する構成に比し、バッテリ20の安全性を高めることが出来る。また、過電圧を検出することができないGas Gauge IC52に過電圧を検出する機能を追加する必要が無いので、コストを抑えることができる。また、本コンピュータ10とバッテリ20との間で新たに通信ライン等を追加する必要が無いため、バッテリコネクタのピン数を削除することができる。また、PCB基盤のパターンレイアウトを削除することができる。
なお、本実施形態の充電制御処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができるので、この充電制御処理の手順を実行するコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…コンピュータ(電子機器)、20…バッテリ、52…Gas Gauge IC、53…Protection IC、54…ファームウェア(F/W)、130…EC/KBC、142…充電回路、143…Charger IC。
Claims (7)
- 電子機器の電力管理を行うコントローラと、
AC電源装置からのDC電力を使用してバッテリを充電する充電回路であって、前記バッテリは、前記バッテリに関する情報を提供する第1のICと、前記バッテリの電圧が過電圧であるかを検出し、前記バッテリの電圧が過電圧であることが検出された際に前記バッテリ内の充電ラインに挿入されたスイッチをオフする第2のICとを備える、充電回路とを具備し、
前記コントローラは、
前記バッテリが充電中であり、前記第1のICから取得される前記バッテリの充電電流値が第1の閾値以下であり、且つ前記充電回路が前記バッテリを充電するために使用可能な電力が制限されている状態ではないという条件が満たされた場合、前記バッテリが過電圧状態であることを検出し、前記バッテリの過電圧状態の検出に応答して、前記充電回路による前記バッテリの充電を停止するように構成されている電子機器。 - 前記第1のICは前記第2のICと独立して動作するように構成されている請求項1記載の電子機器。
- 前記第1の閾値は、零又は零近傍の値である請求項1記載の電子機器。
- 前記コントローラは、前記第1のICから取得される満充電情報が前記バッテリが満充電状態であることを示す場合、前記充電回路による前記バッテリの充電を停止する請求項1記載の電子機器。
- 前記コントローラは、シリアルバスを介して前記第1のICとの通信を実行する請求項1記載の電子機器。
- 前記バッテリは1直バッテリパックである請求項1記載の電子機器。
- 電子機器の電力管理を行うコントローラと、AC電源装置からのDC電力を使用してバッテリを充電する充電回路とを備える電子機器に適用される充電制御方法であって、前記バッテリは、前記バッテリに関する情報を提供する第1のICと、前記バッテリの電圧が過電圧であるかを検出し、前記バッテリの電圧が過電圧であることが検出された際に前記バッテリ内の充電ラインに挿入されたスイッチをオフする第2のICとを備え、
前記バッテリが充電中であり、前記第1のICから取得される前記バッテリの充電電流値が第1の閾値以下であり、且つ前記充電回路が前記バッテリを充電するために使用可能な電力が制限されている状態ではないという条件が満たされた場合、前記バッテリが過電圧状態であることを検出し、
前記バッテリの過電圧状態の検出に応答して、前記充電回路による前記バッテリの充電を停止する充電制御方法。
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