JP2014232035A - 直動機構の変位検知装置、及び該装置を備えた車両の後輪操舵装置 - Google Patents

直動機構の変位検知装置、及び該装置を備えた車両の後輪操舵装置 Download PDF

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【課題】直動機構のロッドに容易に装着し得ると共に、ロッドの回り止め手段としても機能する変位検知装置、及び、その変位検知装置を備え、組付が容易で、低コスト化を可能とする後輪操舵装置を提供する。【解決手段】軸方向に長尺となる長溝2rを有すると共に貫通孔2hを有するロッド2に対し、平行に配置する永久磁石5bと、これを収容する保持部52及びその両端から延出する一対の脚部53、53を有し、これらの間に金属製のナット54をインサート成形して成る合成樹脂製の磁石ブロック50と、永久磁石に対向するように配置する変位センサ5aを備える。ロッドの長溝に磁石ブロックの一対の脚部及びナットが配置されると共に、ロッドの貫通孔を介して挿通されるボルト51がナットに螺合されて、磁石ブロックがロッドに固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、ナット部材の回転運動をロッドの直線運動に変換する直動機構に装着し、ロッドの軸方向変位を検知する変位検知装置に関する。また、この変位検知装置を備え、車両の後輪を支持するサスペンション機構に介装し当該後輪を操舵する車両の後輪操舵装置に関する。
一般的な直動機構として、ナット部材と、これに螺合するロッドを有し、ナット部材の回転運動をロッドの直線運動に変換する直動機構が知られており、そのロッドの軸方向変位を検知する変位検知装置も知られている。例えば、車両の四輪操舵システム(4WS)の一部を構成する後輪操舵装置として、種々の態様の装置が知られているが、基本的な構成は、下記の特許文献1に記載のような「車両の後輪に連結されるロッドと、ロッドを支持するとともに車両のシャシーに固定されるハウジングと、ハウジングに収容されるとともに前記後輪を操舵すべく前記ロッドを駆動するモータ」から成り、そのロッドの駆動機構として直動機構が用いられている。同様の後輪操舵装置に係る下記の特許文献2には、後輪の絶対舵角量を検出する手段として、ラック軸の移動を検出する後輪舵角センサが設けられており、上記の変位検知装置に対応している。
特許第5098242号公報 特許第3601170号公報
上記特許文献2においては、後輪舵角センサについて、ホールICを有し、ラック軸に装着された永久磁石の移動量に応じて転舵位置を表す信号が出力される旨説明されており、図2に永久磁石が示されているが、ロッドに相当するラック軸に対し永久磁石がどのように装着されているかは説明されていない。一般的な接合手段としては接着剤が用いられる。また、ラック軸(ロッド)の回り止め手段として、一般的にキー溝がロッドに形成されると共に、キーが装着されるが、当然ながら、これらは後輪舵角センサとは別に設けられる。あるいは、ロッドとこれを支持するハウジングにスプライン加工が施され、ロッドの回転を阻止し軸方向移動のみを許容する構造が用いられる。何れにしても、変位検知装置と回り止め手段との接点はなく、通常、個別に設計されている。
一方、後輪操舵装置に関し、上記特許文献1においては、モータのハウジングと減速機構のハウジングが螺着され、更に後者のハウジングとカバーがロックナットによって締結されており、これらに加えて変位検知装置が装着されるので、部品点数が多いだけでなく、組み付けが困難でコストアップ要因となる。また、特許文献2においては、後輪舵角センサはサーボユニットに一体化されているが、上記のハウジングとは別に設けられているので、部品点数が多く低コスト化が困難である。
そこで、本発明は、直動機構に装着し、ロッドの軸方向変位を検知する変位検知装置において、容易にロッドに装着し得ると共に、ロッドの回り止め手段としても機能する直動機構の変位検知装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、車両の後輪を支持するサスペンション機構に介装し当該後輪を操舵する車両の後輪操舵装置において、上記の変位検知装置を備え、組付が容易で、低コスト化を可能とする後輪操舵装置を提供することを別の課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、ナット部材と、該ナット部材に螺合するロッドを有し、該ナット部材の回転運動を前記ロッドの直線運動に変換する直動機構に装着し、前記ロッドの軸方向変位を検知する直動機構の変位検知装置において、前記ロッドが、軸方向に長尺となる長溝を有すると共に該長溝に開口する貫通孔を有し、前記ロッドに平行に配置する永久磁石と、該永久磁石を収容する保持部及び該保持部の両端から延出する一対の脚部を有し、該一対の脚部の間に金属製のナットをインサート成形して成る合成樹脂製の磁石ブロックと、前記永久磁石に対向するように配置する変位センサとを備え、前記ロッドの長溝に前記磁石ブロックの一対の脚部及び前記ナットが配置されると共に、前記ロッドの貫通孔を介して挿通されるボルトが前記ナットに螺合されて、前記磁石ブロックが前記ロッドに固定されるように構成したものである。
上記の変位検知装置において、前記ロッドの軸に平行な一対の立壁部を有する筐体を備え、前記磁石ブロックの保持部が前記一対の立壁部間に保持されるように配置され、前記磁石ブロックによって、前記ロッドが前記筐体に対し回転不能に支持される構成とするとよい。更に、前記磁石ブロックは、前記ナットがインサート成形される部分の両側面に突出部を有し、該突出部が前記一対の立壁部間に嵌合される構成とするとよい。
また、本発明の後輪操舵装置は、車両の後輪を支持するサスペンション機構に介装し当該後輪を操舵する車両の後輪操舵装置において、前記サスペンション機構に第1の連結部材及び第2の連結部材を介して連結するハウジングと、該ハウジングを構成する筒体内に収容する電動モータと、前記筒体内に収容し前記電動モータの出力を減速する減速機構と、該減速機構に連結して回転するナット部材及び該ナット部材に螺合すると共に前記第2の連結部材に連結するロッドを有し、前記ナット部材の回転運動を前記ロッドの直線運動に変換する直動機構と、前記ハウジングを構成し、前記筒体から延出する前記ロッドを囲繞するように配置して前記筒体に固定する筐体とを備え、前記ロッドが、軸方向に長尺となる長溝を有すると共に該長溝に開口する貫通孔を有し、前記ロッドに平行に配置する永久磁石と、該永久磁石を収容する保持部及び該保持部の両端から延出する一対の脚部を有し、該一対の脚部の間に金属製のナットをインサート成形して成る合成樹脂製の磁石ブロックとを備え、前記ロッドの長溝に前記一対の脚部及び前記ナットが配置されると共に、前記ロッドの貫通孔を介して挿通されるボルトが前記ナットに螺合されて、前記磁石ブロックが前記ロッドに固定されるように構成したものである。
上記の後輪操舵装置において、前記筐体の内部に、前記ロッドの軸に平行に一対の立壁部が形成されており、前記磁石ブロックの保持部が前記一対の立壁部間に保持され、前記磁石ブロックによって、前記ロッドが前記ハウジングに対し回転不能に支持される構成とするとよい。更に、前記磁石ブロックは、前記ナットがインサート成形される部分の両側面に突出部を有し、該突出部が前記一対の立壁部間に嵌合される構成とするとよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明の直動機構の変位検知装置においては、ロッドが、軸方向に長尺となる長溝を有すると共に該長溝に開口する貫通孔を有し、ロッドに平行に配置する永久磁石と、該永久磁石を収容する保持部及び該保持部の両端から延出する一対の脚部を有し、一対の脚部の間に金属製のナットをインサート成形して成る合成樹脂製の磁石ブロックと、永久磁石に対向するように配置する変位センサとを備えており、ロッドの長溝に磁石ブロックの一対の脚部及びナットが配置されると共に、ロッドの貫通孔を介して挿通されるボルトがナットに螺合されて、磁石ブロックがロッドに固定されるように構成されているので、磁石ブロックはロッドの直線運動時の軸方向変位を検出する機能を有する共に、ロッドの回転を阻止する機能を有し、小型軽量化が可能となる。しかも、一対の脚部及びナットがロッドの長溝に配置されて磁石ブロックがロッドに固定されるので、磁石ブロックがナットを中心に回転することなく確実にロッドに保持される。このため、磁石ブロックをロッドに締結するためのボルト及びナットは一組のみでよく、少ない部品点数で容易に組み付けることができるので、コスト低減が可能となる。
上記の変位検知装置において、ロッドの軸に平行な一対の立壁部を有する筐体を備えたものとし、磁石ブロックの保持部が一対の立壁部間に保持されるように配置され、磁石ブロックによって、ロッドが筐体に対し回転不能に支持される構成とすれば、組み付け工程が一層容易となり、コスト低減が可能となる。更に、磁石ブロックを、ナットがインサート成形される部分の両側面に突出部を有するものとし、突出部が一対の立壁部間に嵌合されるように構成すれば、ロッドが立壁部に対し回転不能に支持されるときに抗すべき荷重は、金属製のナット部分に集中するので、保持部ひいては永久磁石に大きな荷重が印加されることを防止することができ、正確な検知精度を維持することができる。
また、本発明の後輪操舵装置においては、サスペンション機構に第1の連結部材及び第2の連結部材を介して連結するハウジングと、該ハウジング内に収容する電動モータと、当該ハウジング内に収容し電動モータの出力を減速する減速機構と、該減速機構に連結して回転するナット部材及び該ナット部材に螺合すると共に第2の連結部材に連結するロッドを有し、ナット部材の回転運動をロッドの直線運動に変換する直動機構と、筒体から延出するロッドを囲繞するように配置して筒体に固定する筐体とを備え、ロッドが、軸方向に長尺となる長溝を有すると共に該長溝に開口する貫通孔を有し、ロッドに平行に配置する永久磁石と、該永久磁石を収容する保持部及び該保持部の両端から延出する一対の脚部を有し、該一対の脚部の間に金属製のナットをインサート成形して成る合成樹脂製の磁石ブロックとを備え、ロッドの長溝に一対の脚部及びナットが配置されると共に、ロッドの貫通孔を介して挿通されるボルトがナットに螺合されて、磁石ブロックがロッドに固定されるように構成されているので、磁石ブロックはロッドの直線運動時の軸方向変位を検出する機能を有する共に、ロッドの回転を阻止する機能を有し、後輪操舵装置全体としての小型軽量化が可能となる。しかも、一対の脚部及びナットがロッドの長溝に配置されて磁石ブロックがロッドに固定されるので、磁石ブロックがナットを中心に回転することなく確実にロッドに保持される。このため、磁石ブロックをロッドに締結するためのボルト及びナットは一組のみでよく、少ない部品点数で容易に組み付けることができるので、後輪操舵装置全体としてのコスト低減が可能となる。
上記の後輪操舵装置において、筐体の内部に、ロッドの軸に平行に一対の立壁部が形成されており、磁石ブロックの保持部が一対の立壁部間に保持され、磁石ブロックによって、ロッドがハウジングに対し回転不能に支持される構成とすれば、組み付け工程が一層容易となり、コスト低減が可能となる。更に、磁石ブロックを、ナットがインサート成形される部分の両側面に突出部を有するものとし、突出部が一対の立壁部間に嵌合されるように構成すれば、ロッドが立壁部に対し回転不能に支持されるときに抗すべき荷重は、金属製のナット部分に集中するので、保持部ひいては永久磁石に大きな荷重が印加されることを防止することができ、正確な検知精度を維持することができる。
本発明の直動機構及び変位検知装置の一実施形態を示す横断面図である。 本発明の一実施形態の変位検知装置における磁石ブロック装着部分を拡大して示す斜視図である。 本発明の一実施形態の変位検知装置における磁石ブロックの平面図である。 本発明の一実施形態の変位検知装置における磁石ブロックの正面図である。 本発明の一実施形態の変位検知装置における磁石ブロックの底面図である。 本発明の一実施形態の変位検知装置における磁石ブロックの横断面図である。 本発明の一実施形態の変位検知装置におけるロッドの一部の斜視図である。 本発明の一実施形態の直動機構に供される筐体の斜視図である。 本発明の一実施形態の直動機構に供される筐体及び変位検知装置の横断面図である。 本発明の一実施形態に係る後輪操舵装置の全体構成を示す横断面図である。 本発明の一実施形態におけるアクチュエータ部分を拡大して示す横断面図である。 本発明の一実施形態におけるコントローラ部分を拡大して示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態に関し、先ず、直動機構及び変位検知装置の一実施形態について図1乃至図7を参照して説明する。図1において、直動機構3cは、回転運動するナット部材36と、このナット部材36に螺合するロッド2を有し、ナット部材36の回転運動をロッド2の直線運動に変換するものであり、螺子機構とも呼ばれる。本実施形態の変位検知装置5は、上記ロッド2の軸方向変位を検知するもので、変位センサ5a及び永久磁石5bを備え、永久磁石5bは磁石ブロック50内に保持されている。尚、直動機構3cは、後述する後輪操舵装置に搭載され、ナット部材36は軸受37に回転可能に支持される。また、変位センサ5aは例えば磁気ベクトルセンサで構成され、図1に二点鎖線で示すように、永久磁石5bに対向する位置に配設される。
図1及び図2に示すように、ロッド2の両側面には、軸方向に長尺となる長溝(略矩形の凹部)2r、2sが形成され、両者間を貫通する貫通孔2hが形成されている。而して、一方の長溝2rに磁石ブロック50が配置され、反対側の長溝2sから貫通孔2hにボルト51が挿通されてナット54に螺合され、磁石ブロック50がロッド2に固定されるように構成されている。尚、長溝2sはボルト51を収容するだけでよく、必ずしも略矩形とする必要はないが、組み付け時の容易性を考慮し、長溝2rと同一形状としている。
磁石ブロック50は合成樹脂により図3乃至図5に示す外径に形成され、図6に示すように、永久磁石5bを収容する保持部52と、その両端から延出する一対の脚部53、53が形成されると共に、両脚部53、53間に金属製のナット54がインサート成形されている。例えばネオジウム磁石で形成される永久磁石5bには、その軸方向両端面から延出する突起5be、5beが形成されており、これらを含み保持部52が一体成形されているので、強固に保持される。更に、保持部52のナット54がインサート成形される部分の両側面には突出部55、55が形成されている。
上記の磁石ブロック50は、後述する後輪操舵装置の筐体12(図9)に装着された状態のロッド2に固定される。このとき、図1及び図2に示すように、磁石ブロック50の脚部53、53及びナット54がロッド2の長溝2rに嵌合され、貫通孔2hに挿通されたボルト51がナット54に螺合されるが、ボルト51の回転に伴ってナット54に加わる回転力は、脚部53、53が長溝2rの内側面に当接することによって吸収されるので、磁石ブロック50がナット54を中心に回転することはなく、確実にロッド2に平行に保持される。換言すれば、脚部53、53が永久磁石5bの回転方向の位置決め機能を有している。このため、ロッド2への締結部であるボルト51及びナット54は一組のみでよく、二組以上が必要とされるこの種の通常の固着手段に比し部品点数の低減となる。
一方、図8に示すように、筐体12の内部には支持部12sが形成されており、(筐体12を挿通する)ロッド2の軸に平行に一対の立壁部12w、12wが形成されている。これらの立壁部12w、12wの間に磁石ブロック50の突出部55、55が嵌合され、ロッド2の貫通孔2hにボルト51が挿通されてナット54に螺合される。而して、図9に示すように、磁石ブロック50によって、ロッド2が立壁部12w、12wひいては筐体12に対し回転不能に支持される。このとき抗すべき荷重は、突出部55、55(即ち、金属製のナット54部分)に集中するので、保持部52ひいては永久磁石5bに大きな荷重が印加されることを防止することができ、正確な検知精度を維持することができる。尚、図9に示すその他の符合は、後述する後輪操舵装置の構成部品の符合と同様であり、これらについては、変位センサ5aの支持構造と共に後述する。
次に、上記の構成になる変位検知装置5を備えた後輪操舵装置の実施形態について、図10乃至図12を参照して説明する。本実施形態の後輪操舵装置は四輪操舵システム(4WS)の一部を構成するものであるが、前輪操舵装置は従前と同様であるので省略している。また、車両の後輪を支持するサスペンション機構には種々の態様があるが、本実施形態では、図10に二点鎖線で示すように構成されており、車両の後輪RL、RRを支持するリヤアクスルRAへの支持部RSと、リヤアクスルRAに軸支され揺動中心Cを中心に揺動するリンクLSとの間に、本実施形態の後輪操舵装置を構成するアクチュエータユニットAUが介装され、これによって支持部RSとリンクLSとの間が伸縮駆動され、リンクLSの揺動に応じてタイロッドTR、TRを介して後輪RL、RRが操舵される。
アクチュエータユニットAUは、ハウジング1にロッド2が軸方向移動(直線運動)可能に支持され、その一端部がボールジョイントJLを介してリンクLSに連結され、ハウジング1がボールジョイントJAを介して支持部RSに連結されており、アクチュエータ3によってロッド2が駆動され、リヤアクスルRAの支持部RSとリンクLSとの間が伸縮駆動されるように構成されている。具体的には、アクチュエータ3を構成する電動モータ3aはコントローラ4によって制御され、電動モータ3aの回転出力が減速機構3bによって減速された後、前述の直動機構3cを介してロッド2の直線運動に変換されるように構成されている。尚、本実施形態では電動モータ3aはブラシレスモータで構成されている。
本実施形態においては、ハウジング1は主としてアクチュエータ3の構成部品(電動モータ3a等)を内蔵するハウジング1aと、主としてコントローラ4の構成部品(電子回路基板40等)を内蔵するハウジング1bに大別され、ハウジング1aを構成する筒体10に連結カバー11が接合されると共に、ハウジング1bを構成し上下及び軸方向に開口部を有する筐体12が接合され、この筐体12の上下の開口部に蓋体15及び16が接合されるように構成されている。本実施形態のハウジング1は金属製で、連結カバー11及び筐体12はアルミニウム製で、筒体10並びに蓋体15及び16は鉄製である。
アクチュエータ3は、図11に拡大して示すように構成され、ステータ24にコイル23が巻装された状態で、筒体10内に圧入固定されている。電動モータ3aの出力軸は中空回転軸20で構成され、この中空回転軸20は、筒体10内に挿入される環状のモータカバー25の内径部25aと、筐体12に形成される環状溝12aに対し、夫々軸受25b及び12bを介して回転可能に支持されている。中空回転軸20の軸方向中間部には、電動モータ3aのロータを構成するコア21が圧入固定され、このコア21の円周方向に均等に永久磁石22が配設されている。
更に、中空回転軸20内には、ロッド2が同軸に配置され、ハウジング1に対し軸方向移動(直線運動)可能に支持されると共に、ハウジング1に対し回転不能に支持されている。尚、ロッド2と筐体12の支持部との間にはブッシュ2a及び2bが介装されているが、これらはロッド2の軸方向移動を円滑に行うために摺動抵抗を低減するものである。即ち、本実施形態は言わば片持支持の伸縮機構であるので、ブッシュ2a及び2bには両端支持の軸方向移動機構における軸受としての機能は要求されない。
本実施形態の減速機構3bは遊星歯車機構30で構成され、外歯歯車のサンギヤ31が中空回転軸20と一体的に結合され、中空回転軸20と共に回転可能に支持されている。また、内歯歯車のリングギヤ33が筒状保持部材のホルダ34に固定されており、外歯歯車のプラネタリギヤ32がサンギヤ31及びリングギヤ33に噛合しサンギヤ31回りを回転するように配設されている。そして、このプラネタリギヤ32を、ピン35を介して回転可能に支持するキャリアとして、ナット部材36がホルダ34に対し軸受37を介して回転可能に支持されている。軸受37はボールベアリングで、その内輪37aがナット部材36に嵌合されると共に、その外輪37bがホルダ34に嵌合され、C字状のスペーサ37cによってナット部材36に保持されている。
本実施形態においては、ホルダ34及びピン35は金属製(例えば鉄製)であるが、サンギヤ31、プラネタリギヤ32及びリングギヤ33が合成樹脂製であり、サンギヤ31は金属製の中空回転軸20に一体成形されている。そして、リングギヤ33はホルダ34に対し回転不能に支持され、ホルダ34は筒体10に対して回転不能に支持されている。即ち、図11に示すように、筒体10内に形成された環状溝10aにスナップリング14が保持され、このスナップリング14の環状側面と連結カバー11の環状開口端面との間に、軸受37の外輪37b及びホルダ34が挟持された状態で、筒体10の減速機構3b側(図11の左側)の開口端に形成された螺子部に環状のロックナット13が螺合され、筒体10と連結カバー11が締結される。而して、ロックナット13の螺合に伴って生ずる軸方向の押圧力によって、軸受37の外輪37b及びホルダ34はスナップリング14と連結カバー11との間に強固に挟持され、この結果、ホルダ34は筒体10に対して回転不能に保持される。
そして、ロッド2の一端部の外周面に所定の軸方向長さに亘って台形螺子が形成された雄螺子部2cとナット部材36の内周面に形成された雌螺子部36cが螺合するように配置されており、これらナット部材36とロッド2によって直動機構3cが構成されている。尚、ロッド2の脱落防止用に、雄螺子部2cの先端にはナット2dが螺着されている。ロッド2は、前述のように支持されているので、ロッド2に付与され得る軸方向の荷重は、ナット部材36、軸受37、ホルダ34及びスナップリング14を介して、筒体10及び連結カバー11で吸収される。
一方、図12に示すように、コントローラ4として、電子制御装置(図示せず)を構成する電子回路基板40及び前述の変位検知装置5を構成する変位センサ5a及び磁石ブロック50がハウジング1b内に収容されている。尚、図12に示す変位検知装置5においては、変位センサ5aは電子回路基板40に支持されているが、その他の構成は図1乃至図9と同様の構成であるので(但し、図12の変位検知装置5は図1とは上下逆になっている)、ここでの説明は省略するが、磁石ブロック50はロッド2の直線運動時の軸方向変位を検出する機能を有する共に、ロッド2の回転を阻止する機能を有している。
而して、本実施形態のアクチュエータ3においては、電動モータ3aによって中空回転軸20が回転駆動されると、その回転出力が遊星歯車機構30の減速機構3bによって減速されてナット部材36が回転駆動され、更に、直動機構3cによって、ナット部材36の回転運動がロッド2の直線運動に変換される。この結果、前述のようにリヤアクスルRAの支持部RSとリンクLSとの間が伸縮駆動されて、後輪の舵角が調整される。
1 ハウジング
2 ロッド
3 アクチュエータ
3a 電動モータ
3b 減速機構
3c 直動機構
4 コントローラ
5 変位検知装置
5a 変位センサ
5b 永久磁石
10 筒体
11 連結カバー
12 筐体
13 ロックナット
14 スナップリング
15、16 蓋体
20 中空回転軸
25 モータカバー
30 遊星歯車機構
31 サンギヤ
33 リングギヤ
34 ホルダ(筒状保持部材)
36 ナット部材
37 軸受
40 電子回路基板
50 磁石ブロック

Claims (6)

  1. ナット部材と、該ナット部材に螺合するロッドを有し、該ナット部材の回転運動を前記ロッドの直線運動に変換する直動機構に装着し、前記ロッドの軸方向変位を検知する直動機構の変位検知装置において、前記ロッドが、軸方向に長尺となる長溝を有すると共に該長溝に開口する貫通孔を有し、前記ロッドに平行に配置する永久磁石と、該永久磁石を収容する保持部及び該保持部の両端から延出する一対の脚部を有し、該一対の脚部の間に金属製のナットをインサート成形して成る合成樹脂製の磁石ブロックと、前記永久磁石に対向するように配置する変位センサとを備え、前記ロッドの長溝に前記磁石ブロックの一対の脚部及び前記ナットが配置されると共に、前記ロッドの貫通孔を介して挿通されるボルトが前記ナットに螺合されて、前記磁石ブロックが前記ロッドに固定されることを特徴とする直動機構の変位検知装置。
  2. 前記ロッドの軸に平行な一対の立壁部を有する筐体を備え、前記磁石ブロックの保持部が前記一対の立壁部間に保持されるように配置され、前記磁石ブロックによって、前記ロッドが前記筐体に対し回転不能に支持されることを特徴とする請求項1記載の直動機構の変位検知装置。
  3. 前記磁石ブロックは、前記ナットがインサート成形される部分の両側面に突出部を有し、該突出部が前記一対の立壁部間に嵌合されることを特徴とする請求項2記載の直動機構の変位検知装置。
  4. 車両の後輪を支持するサスペンション機構に介装し当該後輪を操舵する車両の後輪操舵装置において、前記サスペンション機構に第1の連結部材及び第2の連結部材を介して連結するハウジングと、該ハウジングを構成する筒体内に収容する電動モータと、前記筒体内に収容し前記電動モータの出力を減速する減速機構と、該減速機構に連結して回転するナット部材及び該ナット部材に螺合すると共に前記第2の連結部材に連結するロッドを有し、前記ナット部材の回転運動を前記ロッドの直線運動に変換する直動機構と、前記ハウジングを構成し、前記筒体から延出する前記ロッドを囲繞するように配置して前記筒体に固定する筐体とを備え、前記ロッドが、軸方向に長尺となる長溝を有すると共に該長溝に開口する貫通孔を有し、前記ロッドに平行に配置する永久磁石と、該永久磁石を収容する保持部及び該保持部の両端から延出する一対の脚部を有し、該一対の脚部の間に金属製のナットをインサート成形して成る合成樹脂製の磁石ブロックとを備え、前記ロッドの長溝に前記一対の脚部及び前記ナットが配置されると共に、前記ロッドの貫通孔を介して挿通されるボルトが前記ナットに螺合されて、前記磁石ブロックが前記ロッドに固定されることを特徴とする車両の後輪操舵装置。
  5. 前記筐体の内部に、前記ロッドの軸に平行に一対の立壁部が形成されており、前記磁石ブロックの保持部が前記一対の立壁部間に保持され、前記磁石ブロックによって、前記ロッドが前記ハウジングに対し回転不能に支持されることを特徴とする請求項4記載の車両の後輪操舵装置。
  6. 前記磁石ブロックは、前記ナットがインサート成形される部分の両側面に突出部を有し、該突出部が前記一対の立壁部間に嵌合されることを特徴とする請求項5記載の車両の後輪操舵装置。
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