JP6120163B2 - 電子制御ユニット、及び該電子制御ユニットを備えた車両の後輪操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子回路基板を内蔵する電子制御ユニットに関する。また、この電子制御ユニットを備え、車両の後輪を支持するサスペンション機構に介装し当該後輪を操舵する車両の後輪操舵装置に関する。
近時の車両に搭載される各種装置を電気的に制御する電子制御ユニットには、複数の素子を実装する電子回路基板が内蔵されているが、電子回路基板へのコネクタ等の接続に関し種々の改良が加えられている。例えば、下記の特許文献1には、プリント基板に突設された基板端子が外部の電気部品と接続可能とされている電気接続箱が開示されている。同文献では、複数のプリント基板が収容された電気接続箱において、基板端子と外部電気部品との接続を十分な強度と精度をもって実現することを目的としており、隙間を隔てて対向配置された複数のプリント基板間の接続構造に特徴を有する。
一方、車両の四輪操舵システム(4WS)の一部を構成する後輪操舵装置として、種々の態様の装置が知られているが、基本的な構成は、下記の特許文献2に記載のような「車両の後輪に連結されるロッドと、ロッドを支持するとともに車両のシャシーに固定されるハウジングと、ハウジングに収容されるとともに前記後輪を操舵すべく前記ロッドを駆動するモータ」から成る。また、車両の後輪を支持するサスペンション機構も種々の態様があり、これに装着される後輪操舵装置も多様なものとなる。例えば、下記の特許文献3に記載の装置は特許文献2に記載の装置と基本構成が異なるだけでなく、電気モータからプッシュロッドへの駆動力の伝達を断続するブロッキング装置も備えており、電気モータ及びその回転運動をプッシュロッドの並進運動に変換するためのトランスミッションと共に、モジュールハウジングに支持されている。そして、これらを制御する制御ユニットについても言及されている。
特開2012−134086号公報 特許第5098242号公報 特表2012−511465号公報
上記特許文献1は、複数のプリント基板を有する電気接続箱に特有の接続構造に係るもので、上記特許文献2及び3に記載のような後輪操舵装置に供される電子制御ユニットとは異なり、外部電気部品との接続を十分な強度と精度をもって実現する手段も異なる。例えば、特許文献3においては、その段落〔0045〕に「制御ユニット20の回路基板の一部を形成する電気インターフェース65」と記載され、更に「ブレーキ制御ユニット又は車両のCANの母線に延びる送出ケーブル32との外部電気インターフェース2」と記載されているが、図7の開示から明らかなように、外部電気インターフェース2が制御ユニット20に直接接続されているので、組み付け時に回路基板が損傷するおそれがある。然し乍ら、このような制御ユニットに対し、特許文献1に記載の技術をそのまま適用することはできない。また、特許文献3の図7の開示から明らかなように、制御ユニット及び電気インターフェースが、カバーとモジュールハウジングとの接合面より下方に位置しており、制御ユニットに電気インターフェースを接合した後ではコーティング処理が出来ないので、水滴や埃による影響が懸念される。
一方、後輪操舵装置の構造に関し、上記特許文献2及び3に開示された装置においては、タイヤ反力や外乱によるロッドの軸方向の力を吸収するため、ハウジングに対し高強度が要求されるので、小型化、軽量化が困難である。特に、特許文献3に記載の装置は、電気モータ、トランスミッション及びブロッキング装置がモジュールハウジングに支持される構成であるので、ハウジングに対し高強度が要求され、小型化が困難である。また、制御ユニット及び電気インターフェースはモジュールハウジング内に収容される構造であるので、これらの組み付けや接続も困難であり、コストアップ要因となる。
そこで、本発明は、電子回路基板を内蔵する電子制御ユニットにおいて、コネクタの接続端子と電子回路基板との接合を適切且つ確実に行い、良好な接合状態を維持し得る電子制御ユニットを提供することを課題とする。
また、本発明は、車両の後輪を支持するサスペンション機構に介装し当該後輪を操舵する車両の後輪操舵装置において、上記の電子制御ユニットを備え、組付が容易で、低コスト化を可能とする後輪操舵装置を提供することを別の課題とする。
上記の課題を達成するため、本発明は、複数の素子を実装すると共に複数のスルーホールを有する電子回路基板と、該電子回路基板を所定の間隙を以って支持する金属製の支持基板と、該支持基板に機械的に接合する接合部を有すると共に前記複数のスルーホールを挿通する複数の接続端子を有する合成樹脂製のコネクタとを備え、前記電子回路基板が前記支持基板の一方の面側に支持され、前記接続端子の先端部が前記スルーホールを挿通して前記電子回路基板の上面から延出する状態で、前記コネクタが前記支持基板の前記一方の面側とは反対側である他方の面側に接合されると共に、前記電子回路基板の上面から前記スルーホールを介して前記電子回路基板の下面に至るまで溶融半田が充填されて前記接続端子が前記電子回路基板に半田付けされるように構成したものである。
上記の電子制御ユニットにおいて、前記支持基板に連通孔が形成されており、前記コネクタの接合部が、前記連通孔を挿通するピンを有し、前記連通孔を挿通した前記ピンの先端部にプッシュナットが係止されて前記コネクタが前記支持基板に接合されると共に、前記電子回路基板が前記支持基板に螺子固定される構成とするとよい。
また、本発明の後輪操舵装置は、車両の後輪を支持するサスペンション機構に介装し当該後輪を操舵する車両の後輪操舵装置において、前記サスペンション機構に第1の連結部材及び第2の連結部材を介して連結するハウジングと、該ハウジングを構成する筒体内に収容する電動モータと、前記筒体内に収容し前記電動モータの出力を減速する減速機構と、該減速機構に連結して回転するナット部材及び該ナット部材に螺合すると共に前記第2の連結部材に連結するロッドを有し、前記ナット部材の回転運動を前記ロッドの直線運動に変換する直動機構と、前記ハウジングを構成し、前記筒体から延出する前記ロッドを囲繞するように配置して前記筒体に固定する筐体と、該筐体内に配置される電子制御ユニットであって、複数の素子を実装すると共に複数のスルーホールを有する電子回路基板、該電子回路基板を所定の間隙を以って支持する金属製の支持基板、及び該支持基板に機械的に接合する接合部を有すると共に前記複数のスルーホールを挿通する複数の接続端子を有する合成樹脂製のコネクタを備え、前記電子回路基板が前記支持基板の一方の面側に支持され、前記接続端子の先端部が前記スルーホールを挿通して前記電子回路基板の上面から延出する状態で、前記コネクタが前記支持基板の前記一方の面側とは反対側である他方の面側に接合されると共に、前記電子回路基板の上面から前記スルーホールを介して前記電子回路基板の下面に至るまで溶融半田が充填されて前記接続端子が前記電子回路基板に半田固定されて成る電子制御ユニットとを備えることとしたものである。
上記の後輪操舵装置において、前記支持基板に連通孔が形成されており、前記コネクタの接合部が、前記連通孔を挿通するピンを有し、前記連通孔を挿通した前記ピンの先端部にプッシュナットが係止されて前記コネクタが前記支持基板に接合されると共に、前記電子回路基板が前記支持基板に螺子固定される構成とするとよい。
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。即ち、本発明の電子制御ユニットにおいては、複数の素子を実装すると共に複数のスルーホールを有する電子回路基板と、該電子回路基板を所定の間隙を以って支持する金属製の支持基板と、該支持基板に機械的に接合する接合部を有すると共に複数のスルーホールを挿通する複数の接続端子を有する合成樹脂製のコネクタとを備え、電子回路基板が支持基板の一方の面側に支持され、接続端子の先端部がスルーホールを挿通して電子回路基板の上面から延出する状態で、コネクタが支持基板の前記一方の面側とは反対側である他方の面側に接合されると共に、電子回路基板の上面からスルーホールを介して電子回路基板の下面に至るまで溶融半田が充填されて接続端子が電子回路基板に半田付けされており、コネクタ等に対し外部コネクタが接続される際にコネクタ等に加えられる力は金属製の支持基板が負担することになるので、電子回路基板への影響はなく、半田割れを惹起することもない。而して、コネクタの接続端子と電子回路基板との接合を適切且つ確実に行い、良好な接合状態を維持することができる。
上記の電子制御ユニットにおいて、支持基板に連通孔が形成されており、コネクタの接合部が、連通孔を挿通するピンを有し、連通孔を挿通したピンの先端部にプッシュナットが係止されてコネクタが支持基板に接合されると共に、電子回路基板が支持基板に螺子固定される構成とすれば、支持基板へのコネクタの接合作業を容易且つ適切に行うことができ、良好な接合状態を維持することができる。
また、後輪操舵装置は、サスペンション機構に第1の連結部材及び第2の連結部材を介して連結するハウジングと、ハウジングを構成する筒体内に収容する電動モータと、筒体内に収容し電動モータの出力を減速する減速機構と、該減速機構に連結して回転するナット部材及び該ナット部材に螺合すると共に第2の連結部材に連結するロッドを有し、ナット部材の回転運動をロッドの直線運動に変換する直動機構と、ハウジングを構成し、筒体から延出するロッドを囲繞するように配置して筒体に固定する筐体と、該筐体内に配置され上記のように構成される電子制御ユニットとを備えたものであり、電子制御ユニットのコネクタ等に対し外部コネクタが接続される際にコネクタ等に加えられる力は金属製の支持基板が負担することになるので、電子回路基板への影響はなく、半田割れを惹起することもない。而して、電子制御ユニットにおけるコネクタの接続端子と電子回路基板との接合を適切且つ確実に行い、良好な接合状態を維持することができる。しかも、電動モータ等が収容され高強度が要求される筒体とは別の筐体内で、電子制御ユニットを適切に支持することができるので、小型軽量化が可能となり、後輪操舵装置全体としてのコスト低減が可能となる。
上記の後輪操舵装置において、支持基板に連通孔が形成されており、コネクタの接合部が、連通孔を挿通するピンを有し、連通孔を挿通したピンの先端部にプッシュナットが係止されてコネクタが支持基板に接合されると共に、電子回路基板が支持基板に螺子固定される構成とすれば、支持基板へのコネクタの接合作業を容易且つ適切に行うことができ、良好な接合状態を維持することができる。
本発明の電子制御ユニットの一実施形態を示す横断面図である。 本発明の電子制御ユニットの一実施形態を示す斜視図である。 本発明の電子制御ユニットの一実施形態における支持基板とコネクタの接合部を拡大して示す平面図である。 本発明の電子制御ユニットの一実施形態においてコネクタが接合された状態の支持基板を示す平面図である。 本発明の電子制御ユニットの一実施形態における電子回路基板の平面図である。 本発明の一実施形態に係る後輪操舵装置の全体構成を示す横断面図である。 本発明の後輪操舵装置の一実施形態におけるアクチュエータ部分を拡大して示す横断面図である。 本発明の後輪操舵装置の一実施形態におけるコントローラ部分を拡大して示す横断面図である。 本発明の後輪操舵装置の一実施形態におけるコントローラ部分を拡大して示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態に関し、先ず、電子制御ユニットの一実施形態について図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態の電子制御ユニットCUは、図1及び図2に示すように構成されている。即ち、複数の素子(図示省略)を実装すると共に複数のスルーホール(代表してHで表す)を有する電子回路基板40が、所定の間隙を以って金属製(アルミダイキャスト)の支持基板60の一方の面側(図1及び図2の上方の面側)に支持されている。この支持基板60に樹脂モールドコネクタ(コネクタ71、72及び73の計三個)が接合されている。そして、各コネクタの接続端子(代表してTで表す)の先端部がスルーホールHを挿通して電子回路基板40の上面から延出する状態で、コネクタ71等が支持基板60の他方の面側(図1及び図2の下方の面側)に接合されており、電子回路基板40の上面からスルーホールHを介して電子回路基板40の下面に至るまで溶融半田が充填されて接続端子Tが電子回路基板40に半田付けされている。
図3は、コネクタ71と支持基板60の接合構造を示すもので、支持基板60には連通孔(代表してRで表す)が形成されており、この連通孔Rを挿通するピンPがコネクタ71の接合部に一体的に形成されている。従って、ピンPの先端部にプッシュナット(代表してNで表す)が係止されると、コネクタ71は支持基板60に機械的に接合され、図4に示す接合状態となる。このように、支持基板60へのコネクタ71の接合作業を容易且つ適切に行うことができ、良好な接合状態を維持することができる。尚、図4には上記の連通孔Rは表れていないが、支持基板60の四隅と略中央部に螺子穴61乃至65が形成されている。
上記のようにコネクタ71等が接合された図4に示す支持基板60に対し、図5に示す電子回路基板40が載置され、接続端子Tの先端部がスルーホールHを挿通すると共に、連通孔41乃至45を介して螺子(図1及び図2にSで示す)が螺子穴61乃至65に螺合される。尚、電子回路基板40には、図示は省略するが複数の素子が実装されており、これらを含む回路にスルーホールHが接続されている。この状態で、電子回路基板40の上面からスルーホールHを介して電子回路基板40の下面に至るまで溶融半田が充填され、接続端子Tが電子回路基板40に半田付けされる。
上記の半田による接合状況及び接合結果は側方から目視することができ、電子回路基板40の上面及び下面の半田の状態からスルーホールH内に半田が充填されていることを確認することができる。更に、この後電子回路基板40に対しディップコーティングが行われるが、その際のコーティング状況も目視で確認することができるので、電子回路基板40を水滴や埃から適切に保護することができる。而して、図1及び図2に示す電子制御ユニットCUが構成され、コネクタ71等に対し外部コネクタ(図示せず)が接続されるが、その際にコネクタ71等に加えられる力は金属製の支持基板60が負担することになるので、電子回路基板40への影響はなく、半田割れを惹起することもない。
次に、上記の構成になる電子制御ユニットCUを備えた後輪操舵装置の実施形態について、図6乃至図9を参照して説明する。本実施形態の後輪操舵装置は四輪操舵システム(4WS)の一部を構成するものであるが、前輪操舵装置は従前と同様であるので省略している。また、車両の後輪を支持するサスペンション機構には種々の態様があるが、本実施形態では、図6に二点鎖線で示すように構成されており、車両の後輪RL、RRを支持するリヤアクスルRAへの支持部RSと、リヤアクスルRAに軸支され揺動中心Cを中心に揺動するリンクLSとの間に、本実施形態の後輪操舵装置を構成するアクチュエータユニットAUが介装され、これによって支持部RSとリンクLSとの間が伸縮駆動され、リンクLSの揺動に応じてタイロッドTR、TRを介して後輪RL、RRが操舵される。
アクチュエータユニットAUは、ハウジング1にロッド2が軸方向移動(直線運動)可能に支持され、その一端部がボールジョイントJLを介してリンクLSに連結され、ハウジング1がボールジョイントJAを介して支持部RSに連結されており、アクチュエータ3によってロッド2が駆動され、リヤアクスルRAの支持部RSとリンクLSとの間が伸縮駆動されるように構成されている。具体的には、アクチュエータ3を構成する電動モータ3aはコントローラ4によって制御され、電動モータ3aの回転出力が減速機構3bによって減速された後、前述の直動機構3cを介してロッド2の直線運動に変換されるように構成されている。尚、本実施形態では電動モータ3aはブラシレスモータで構成されている。
本実施形態においては、ハウジング1は主としてアクチュエータ3の構成部品(電動モータ3a等)を内蔵するハウジング1aと、主としてコントローラ4の構成部品(電子回路基板40等)を内蔵するハウジング1bに大別され、ハウジング1aを構成する筒体10に連結カバー11が接合されると共に、ハウジング1bを構成し上下及び軸方向に開口部を有する筐体12が接合され、この筐体12の上下の開口部にシール部材としてOリング(代表してORで表す)を介して蓋体15及び16が接合されるように構成されている。本実施形態のハウジング1は金属製で、連結カバー11及び筐体12はアルミニウム製で、筒体10並びに蓋体15及び16は鉄製である。
アクチュエータ3は、図7に拡大して示すように構成され、ステータ24にコイル23が巻装された状態で、筒体10内に圧入固定されている。電動モータ3aの出力軸は中空回転軸20で構成され、この中空回転軸20は、筒体10内に挿入される環状のモータカバー25の内径部25aと、筐体12に形成される環状溝12aに対し、夫々軸受25b及び12bを介して回転可能に支持されている。中空回転軸20の軸方向中間部には、電動モータ3aのロータを構成するコア21が圧入固定され、このコア21の円周方向に均等に永久磁石22が配設されている。
更に、中空回転軸20内には、ロッド2が同軸に配置され、ハウジング1に対し軸方向移動(直線運動)可能に支持されると共に、ハウジング1に対し回転不能に支持されている。尚、ロッド2と筐体12の支持部との間にはブッシュ2a及び2bが介装されているが、これらはロッド2の軸方向移動を円滑に行うために摺動抵抗を低減するものである。即ち、本実施形態は言わば片持支持の伸縮機構であるので、ブッシュ2a及び2bには両端支持の軸方向移動機構における軸受としての機能は要求されない。
本実施形態の減速機構3bは遊星歯車機構30で構成され、外歯歯車のサンギヤ31が中空回転軸20と一体的に結合され、中空回転軸20と共に回転可能に支持されている。また、内歯歯車のリングギヤ33が筒状保持部材のホルダ34に固定されており、外歯歯車のプラネタリギヤ32がサンギヤ31及びリングギヤ33に噛合しサンギヤ31回りを回転するように配設されている。そして、このプラネタリギヤ32を、ピン35を介して回転可能に支持するキャリアとして、ナット部材36がホルダ34に対し軸受37を介して回転可能に支持されている。軸受37はボールベアリングで、その内輪37aがナット部材36に嵌合されると共に、その外輪37bがホルダ34に嵌合され、C字状のスペーサ37cによってナット部材36に保持されている。
本実施形態においては、ホルダ34及びピン35は金属製(例えば鉄製)であるが、サンギヤ31、プラネタリギヤ32及びリングギヤ33が合成樹脂製であり、サンギヤ31は金属製の中空回転軸20に一体成形されている。そして、リングギヤ33はホルダ34に対し回転不能に支持され、ホルダ34は筒体10に対して回転不能に支持されている。即ち、図7に示すように、筒体10内に形成された環状溝10aにスナップリング14が保持され、このスナップリング14の環状側面と連結カバー11の環状開口端面との間に、軸受37の外輪37b及びホルダ34が挟持された状態で、筒体10の減速機構3b側(図7の左側)の開口端に形成された螺子部に環状のロックナット13が螺合され、筒体10と連結カバー11が締結される。而して、ロックナット13の螺合に伴って生ずる軸方向の押圧力によって、軸受37の外輪37b及びホルダ34はスナップリング14と連結カバー11との間に強固に挟持され、この結果、ホルダ34は筒体10に対して回転不能に保持される。
そして、ロッド2の一端部の外周面に所定の軸方向長さに亘って台形螺子が形成された雄螺子部2cとナット部材36の内周面に形成された雌螺子部36cが螺合するように配置されており、これらナット部材36とロッド2によって直動機構3cが構成されている。尚、ロッド2の脱落防止用に、雄螺子部2cの先端にはナット2dが螺着されている。ロッド2は、前述のように支持されているので、ロッド2に付与され得る軸方向の荷重は、ナット部材36、軸受37、ホルダ34及びスナップリング14を介して、筒体10及び連結カバー11で吸収される。
一方、図8に示すように、コントローラ4として、前述の電子制御ユニットCUを構成する電子回路基板40及び変位検知装置5を構成する変位センサ5a及び磁石ブロック50がハウジング1b内に収容されている。尚、図8に示す電子回路基板40等は図1及び図2と同様の構成であるので、ここでの説明は省略するが、本実施形態の後輪操舵装置におけるコネクタ71乃至73内の複数の接続端子はバスバーを構成するものであり、ここでのコネクタ71乃至73は、複数のバスバーを樹脂で一体成形して成るバスバーコネクタを意味している。変位検知装置5は、例えば磁気ベクトルセンサで構成される変位センサ5aと例えばネオジウム磁石で構成される永久磁石5bを備え、変位センサ5aは電子回路基板40に支持され、永久磁石5bは磁石ブロック50内に保持されている。この磁石ブロック50は、ロッド2の直線運動時の軸方向変位を検出する機能を有する共に、前述のロッド2の回転を阻止する機能を有している。
図8及び図9に示すように、ロッド2の両側面には、軸方向に長尺となる長溝(略矩形の凹部)2r、2sが形成されており、一方の長溝2rに磁石ブロック50が配置され、反対側の長溝2sからボルト51が挿通され、ロッド2に固定されている。磁石ブロック50は合成樹脂で形成され、図8に示すように、永久磁石5bを収容する保持部52と、その両端に一対の脚部53、53が延出形成されると共に、両脚部53、53間に金属製のナット54がインサート成形されている。一方、図9に示すように、筐体12の内部には支持部12sが形成されており、ロッド2の軸に平行に一対の立壁部12w、12wが形成されている。そして、保持部52が一対の立壁部12w、12w間に保持されるように組付けられ、ロッド2の貫通孔2hにボルト51が挿通されナット54に螺合される。この結果、磁石ブロック50によって、ロッド2が筐体12の立壁部12w、12wひいてはハウジング1に対し回転不能に支持される。
而して、本実施形態のアクチュエータ3においては、電動モータ3aによって中空回転軸20が回転駆動されると、その回転出力が遊星歯車機構30の減速機構3bによって減速されてナット部材36が回転駆動され、更に、直動機構3cによって、ナット部材36の回転運動がロッド2の直線運動に変換される。この結果、前述のようにリヤアクスルRAの支持部RSとリンクLSとの間が伸縮駆動されて、後輪の舵角が調整される。
上記の後輪操舵装置において、電子回路基板40等は前述の電子制御ユニットCUとして、サブアセンブリが構成されているので、電子回路基板40の上面及び下面の半田の状態からスルーホールH内に半田が充填されていることを目視で確認することができる。更に、電子回路基板40に対するディップコーティングの状況も目視で確認することができるので、電子回路基板40を水滴や埃から適切に保護することができる。また、電子制御ユニットCUのコネクタ71等に対し外部コネクタ(図示せず)が接続される際にコネクタ71等に加えられる力は金属製の支持基板60が負担することになるので、電子回路基板40への影響はなく、半田割れを惹起することもなく、容易且つ適切に接合され、良好な接合状態を維持することができる。
1 ハウジング
2 ロッド
3 アクチュエータ
3a 電動モータ
3b 減速機構
3c 直動機構
4 コントローラ
5 変位検知装置
5a 変位センサ
5ax リード
5b 永久磁石
10 筒体
11 連結カバー
12 筐体
13 ロックナット
14 スナップリング
15、16 蓋体
20 中空回転軸
25 モータカバー
30 遊星歯車機構
31 サンギヤ
33 リングギヤ
34 ホルダ(筒状保持部材)
36 ナット部材
37 軸受
40 電子回路基板
50 磁石ブロック
60 支持基板
71,72,73 コネクタ
CU 電子制御ユニット
N プッシュナット

Claims (4)

  1. 複数の素子を実装すると共に複数のスルーホールを有する電子回路基板と、該電子回路基板を所定の間隙を以って支持する金属製の支持基板と、該支持基板に機械的に接合する接合部を有すると共に前記複数のスルーホールを挿通する複数の接続端子を有する合成樹脂製のコネクタとを備え、前記電子回路基板が前記支持基板の一方の面側に支持され、前記接続端子の先端部が前記スルーホールを挿通して前記電子回路基板の上面から延出する状態で、前記コネクタが前記支持基板の前記一方の面側とは反対側である他方の面側に接合されると共に、前記電子回路基板の上面から前記スルーホールを介して前記電子回路基板の下面に至るまで溶融半田が充填されて前記接続端子が前記電子回路基板に半田付けされていることを特徴とする電子制御ユニット。
  2. 前記支持基板に連通孔が形成されており、前記コネクタの接合部が、前記連通孔を挿通するピンを有し、前記連通孔を挿通した前記ピンの先端部にプッシュナットが係止されて前記コネクタが前記支持基板に接合されると共に、前記電子回路基板が前記支持基板に螺子固定されていることを特徴とする請求項1記載の電子制御ユニット。
  3. 車両の後輪を支持するサスペンション機構に介装し当該後輪を操舵する車両の後輪操舵装置において、前記サスペンション機構に第1の連結部材及び第2の連結部材を介して連結するハウジングと、該ハウジングを構成する筒体内に収容する電動モータと、前記筒体内に収容し前記電動モータの出力を減速する減速機構と、該減速機構に連結して回転するナット部材及び該ナット部材に螺合すると共に前記第2の連結部材に連結するロッドを有し、前記ナット部材の回転運動を前記ロッドの直線運動に変換する直動機構と、前記ハウジングを構成し、前記筒体から延出する前記ロッドを囲繞するように配置して前記筒体に固定する筐体と、該筐体内に配置される電子制御ユニットであって、複数の素子を実装すると共に複数のスルーホールを有する電子回路基板、該電子回路基板を所定の間隙を以って支持する金属製の支持基板、及び該支持基板に機械的に接合する接合部を有すると共に前記複数のスルーホールを挿通する複数の接続端子を有する合成樹脂製のコネクタを備え、前記電子回路基板が前記支持基板の一方の面側に支持され、前記接続端子の先端部が前記スルーホールを挿通して前記電子回路基板の上面から延出する状態で、前記コネクタが前記支持基板の前記一方の面側とは反対側である他方の面側に接合されると共に、前記電子回路基板の上面から前記スルーホールを介して前記電子回路基板の下面に至るまで溶融半田が充填されて前記接続端子が前記電子回路基板に半田固定されて成る電子制御ユニットとを備えたことを特徴とする車両の後輪操舵装置。
  4. 前記支持基板に連通孔が形成されており、前記コネクタの接合部が、前記連通孔を挿通するピンを有し、前記連通孔を挿通した前記ピンの先端部にプッシュナットが係止されて前記コネクタが前記支持基板に接合されると共に、前記電子回路基板が前記支持基板に螺子固定されていることを特徴とする請求項3記載の車両の後輪操舵装置。
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