JP2014231765A - 発電システム - Google Patents

発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014231765A
JP2014231765A JP2013112262A JP2013112262A JP2014231765A JP 2014231765 A JP2014231765 A JP 2014231765A JP 2013112262 A JP2013112262 A JP 2013112262A JP 2013112262 A JP2013112262 A JP 2013112262A JP 2014231765 A JP2014231765 A JP 2014231765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
power generation
cam
voice coil
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013112262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5684325B2 (ja
Inventor
高康 武藤
Takayasu Muto
高康 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINKEN KK
Original Assignee
SHINKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHINKEN KK filed Critical SHINKEN KK
Priority to JP2013112262A priority Critical patent/JP5684325B2/ja
Publication of JP2014231765A publication Critical patent/JP2014231765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5684325B2 publication Critical patent/JP5684325B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/72Wind turbines with rotation axis in wind direction

Landscapes

  • Wind Motors (AREA)
  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

【課題】本発明は発電効率を高めた発電システムの提供を課題とする。
【解決手段】本発明は流体の流速に応じた回転数で回転する羽根体20と、羽根体20の回転が伝達される回転軸30と、回転軸30の回転により発電を行う発電装置40とを有する発電システムを提供する。発電装置40は、回転軸30の回転を伝達され、外周に所定形状のカム面が所定間隔毎に形成されたカム110と、カム110の外周に配置された複数の発電機120A〜120Nとを備える。複数の発電機120A〜120Nは、カム110の回転により発電を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は発電システムに関する。
従来の風力又水力による発電システムとしては、例えば、羽根体の内周に設けられた発電用永久磁石と、発電用永久磁石の内側に設けられた発電用コイルとを有し、羽根体が風速に応じて回転することで発電する発電システムがある(例えば、特許文献1参照)。この発電システムでは、発電用コイルが羽根体の内部を貫通する支柱に固定され、発電用永久磁石が羽根体を支持する円筒部材の内側に支持されている。
特開2011−112013号公報
上記従来の発電システムは、発電用コイルが羽根体の内側に収納される構成であるので、発電用コイルの設置スペースが制約されており、羽根体の回転数に対する発電量を増やすことが難しかった。さらに、従来の発電システムでは、羽根体の内側に永久磁石が設けられているので、羽根体の回転負荷が大きくなっており、発電効率を向上させることが難しかった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した発電システムの提供を目的とする。
一つの案では、流体の流速に応じた回転数で回転する羽根体と、
前記羽根体の回転が伝達される回転軸と、
前記回転軸の回転により発電を行う発電装置とを有する発電システムであって、
前記発電装置は、
前記回転軸の回転を伝達され、外周に所定形状のカム面が形成されたカムと、
前記カムの外周に配置された複数の発電機と、
を備え、
前記複数の発電機は、前記カムの回転により発電を行う発電システムが提供される。
一態様によれば、羽根体の回転が回転軸を介してカムに伝達され、カムの外周に複数の発電機を同時に駆動するため、複数の発電機が発電を行って発電効率を高めることが可能になる。
本発明の発電システムの実施形態1の概略構成を示す図である。 発電装置の構成を示す図である。 発電機の構成を示す縦断面図である。 発電機の内部に形成される磁路を模式的に示す縦断面図である。 図3中III−III線に沿う横断面図である。 制御装置が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔実施形態1〕
図1は本発明の発電システムの実施形態1の概略構成を示す図である。図1に示されるように、発電システム10は、駆動領域L1と、発電領域L2と、回転制御領域L3とを有する。駆動領域L1には、羽根体20が設けられている。また、発電領域L2には、複数の発電装置(第1の発電機)40A〜40Nが設けられている。また、回転制御領域L3には、ブレーキ機構50と、回転検出器(回転検出手段)60と、電磁クラッチ70と、オルタネータ(第2の発電機)80と、制御装置90とが設けられている。
〔羽根体20の構成〕
羽根体20は、回転軸30の先端部に結合された回転中心部20Aと、回転中心部20Aの外周に設けられた複数の羽根20Bとを有する。羽根体20は、流体(気体または液体)の流速を受けて回転する。羽根体20としては、例えば、風による空気流を受ける高所に設置されて風速に応じた回転数で回転する風力発電用と、水流を受ける水路に設置されて水の流速に応じた回転数で回転する水力発電用とがある。尚、図1に示す羽根体20は、風力発電用のものである。
〔回転軸30の取付構造〕
回転軸30は、複数の軸受100により回転可能に支持されており、先端が羽根体20の回転中心部20Aに接続され、基端が各発電装置40A〜40Nに接続されている。各発電装置40A〜40Nは、それぞれ同一構成である。各発電装置40A〜40Nは、カム110と、カム110の外周に配置された複数の発電機120とを有する。カム110は、回転中心に回転軸30が貫通する貫通孔112を有し、当該貫通孔112がキーなどを介して回転軸30に結合されて羽根体20の回転を伝達されるように取り付けられている。
また、回転軸30は、基端部が各発電装置40A〜40Nのカム110を貫通して回転制御領域L3に延在している。
〔ブレーキ機構50の構成〕
回転軸30の基端部には、ブレーキ機構50のディスク52が取り付けられている。ブレーキ機構50は、ディスク52の回転を制動するブレーキパッド54を有し、制御装置90からの制動信号によりブレーキパッド54がディスク52に対して制動力を付与して回転軸30及び羽根体20の回転を減速する。
また、ディスク52に対向する位置には、ディスク52の回転数を検出するエンコーダ等からなる回転検出器60が取り付けられている。回転検出器60により検出された回転検出信号は、制御装置90に入力される。
〔制御装置90の構成〕
制御装置90は、励磁コイル制御手段90Aと、回転数監視制御手段90Bと、クラッチ制御手段90Cと、ブレーキ制御手段90Dと、各制御手段を制御するCPU(Central Processing Unit)90Eと、メモリ90Fとを有する。各制御手段90A〜90Dは、CPU90Eがメモリ90Fに格納された制御プログラムを読み出して実行する制御手段である。
制御装置90の励磁コイル制御手段90Aは、各発電装置40の励磁コイルへの通電を制御して発電効率を高めて羽根体20の回転数に対する発電量を増大させる。
制御装置90の回転数監視制御手段90Bは、回転軸30に取り付けられたディスク(回転体)52の回転数を監視する回転検出器60により検出された回転検出信号に基づき単位時間当たりの回転数(rpm)を求め、予め設定された回転数の設定値(閾値)と比較する。
制御装置90のクラッチ制御手段90Cは、検出されたディスク52の回転数が予め設定された所定値(回転数N1)に達した場合、電磁クラッチ70をオンにしてオルタネータ80に回転を伝達して発電を行う。これにより、回転軸30には、オルタネータ80の発電に伴う負荷が回転軸30に付与される。これにより、羽根体20の回転数が減速される。
また、制御装置90のブレーキ制御手段90Dは、ディスク52の回転数が予め設定された所定値(回転数N2)を超えた場合、ブレーキ機構50に制動信号を出力する。これにより、ブレーキパッド54がディスク52に制動力(負荷)を付与して回転軸30の回転を減速して羽根体20が破損することを防止する。この制動処理は、ブレーキ機構50の制動により回転数が予め設定された所定値(回転数N2)未満になるまで、ディスク52を制動し続ける。また、ブレーキ機構50の制動と共に、前述したオルタネータ80の発電に伴う負荷を回転軸30に付与して減速しても良い。
〔発電装置40の構成〕
図2は発電装置40の構成を示す図である。図2に示されるように、発電装置40は、カム110と、複数の発電機(第1の発電機)120A〜120Hと、各発電機120A〜120Hを保持する保持部材200とより構成されている。カム110は、円板形状に形成され、その中心には回転軸30が貫通される貫通孔112が設けられている。また、貫通孔112と回転軸30との間には、カム110と回転軸30とを連結するためのキー117が挿入されている。
さらに、カム110の外周には、8個のカム面114が周方向に連続的に形成されている。各カム面114は、各発電機120A〜120Hに対応する位置に配置されており、回転中心側に凹んだカム凹部115と、外周側に突出するカム凸部116とを有する。従って、カム110の外周には、8個のカム凹部115とカム凸部116とが交互に形成されている。
また、カム110は、羽根体20の回転が回転軸30を介して伝達されると、矢印C方向に回転し、外周に配置された各発電機120A〜120Hに接触するカム面114を周方向に回転させる。本実施形態1では、8個の発電機120A〜120Hが周方向に45°間隔で放射状に配置されているため、カム110の外周には8個のカム面114が形成されている。
保持部材200は、リング状に形成された保持部202と、保持部202の内周面に各発電機120A〜120Hが固定される保持面204と、床面などに固定されるフランジ部206を有する。
各発電機120A〜120Hは、カム110のカム面114に摺接するローラ122を有する。ローラ122は、カム110が回転軸30と共に回転する際に、カム面114のカム凹部115及びカム凸部116の移動に対して軸方向(カム110の半径方向)に直線往復運動を行う。これにより、各発電機120A〜120Hでは、この直線往復運動により発電が行われる。カム面114のカム凹部115は、カム凸部116を通過したローラ122を瞬時に軸方向に移動させるよう半径方向の壁面を有する。また、カム凹部115は、ローラ122の外周(外径)に対応する曲率半径の曲線で形成されており、ローラ122との接触による衝撃が軽減されている。そして、カム面114のカム凹部115の形状に応じてローラ122が回転中心側(回転軸30側)に移動し、この直線運動が各発電機120A〜120Hにおける発電量となる。
さらに、カム凸部116は、カム凹部115よりも緩やかな曲線により形成されており、カム面114が45°回動する間にローラ122を外側(回転軸30と反対方向)に復帰させる。
尚、カム110の回転を直線往復運動に変換する際、各発電機120A〜120Hのローラ122がカム面114に沿って転動するため、カム面114に対する摩擦が軽減される。そのため、ローラ122の回転(転動)により、カム110から発電機120A〜120Hへ駆動力がスムーズに伝達され、伝達ロス(損失)が抑制される。
このように、発電装置40は、カム110の外周に複数の発電機120A〜120Hを配置することで、1回転あたりの発電量を増大することができる。また、複数の発電装置40を回転軸30に沿って配置することで発電機120の設置数を増加させることが可能になり、限られたスペースでの発電量を増大して全体的に発電効率を高めることが可能になる。
上記実施形態1においては、例えば、回転数30rpmとした場合、一つの発電機120でおよそ0.5KWの発電量が得られる。例えば、比較的人口の少ない過疎地域や離島などで、世帯数による消費電力量に応じて発電装置40及び発電機120の設置数を調整することでより安価な発電設備を提供できる。
尚、実施形態1では、カム110の外周に8個の発電機120A〜120Hを配置する場合を一例として挙げたが、これに限らず、カム110の外周に8個以上の発電機120を配置しても良いし、あるいは、8個未満の複数の発電機120を配置しても良い。
〔発電機120の構成〕
図3は発電機120の構成を示す縦断面図である。図4は発電機120の内部に形成される磁路を模式的に示す縦断面図である。図5は図3中III−III線に沿う横断面図である。各発電機120A〜120Hは、同一構造であるので、以下では発電機120として説明する。
図3〜図5に示されるように、発電機120は、ボイスコイル型発電機であり、ボイスコイルホルダ130と、上部ボイスコイル140と、下部ボイスコイル150と、永久磁石160と、ボイスコイルホルダ支持機構170と、ヨーク180と、励磁コイル190とを有する。ボイスコイルホルダ130は、発電機120の軸線に沿うようにヨーク180の内周に挿通された筒状の可動部材であり、上端にローラ122が設けられている。従って、カム面114の回転によりカム凹部115及びカム凸部116がローラ122に摺接することでボイスコイルホルダ130が軸方向に往復運動する。
また、ボイスコイルホルダ130は、円筒形状に形成された本体132の外周に上部ボイスコイル140と下部ボイスコイル150とが設けられている。上部ボイスコイル140及び下部ボイスコイル150は、環状に形成されたヨーク180の内周面182、184と軸線上に挿入された丸棒状の永久磁石160との間に形成されたリング状スリット210、212(図5参照)に挿入されている。このように、2つのボイスコイル140、150を設けることで、ボイスコイルが1つの場合よりも発電量が2倍に増大する。尚、実施形態1では、ボイスコイルホルダ130の本体132に2つのボイスコイル140、150を設けた場合を一例として示すが、これに限らず、3つ以上のボイスコイルを設けても良い。
ボイスコイルホルダ支持機構170は、ボイスコイルホルダ130の上端外周を保持しており、ヨーク180の上端に固定された複数のバネ支持部172と、各バネ支持部172の内側に横架された一対の板バネ174とを有する。板バネ174は、水平方向に延在する腕部を有しており、中心部にボイスコイルホルダ130の本体132に嵌合する嵌合部176が設けられている。また、板バネ174は、外周側端部が各バネ支持部172に固定され、嵌合部176の内周側端部がボイスコイルホルダ130の外周に嵌合されている。
さらに、ローラ122がカム面114のカム凹部115及びカム凸部116が摺接する際、ボイスコイルホルダ130が軸方向に往復運動すると共に、一対の板バネ174が軸方向に弾性変形してボイスコイルホルダ130を復帰させる力が働く。尚、板バネ174は、ボイスコイルホルダ130の荷重に応じて複数枚設けても良いし、または1枚にしても良い。
ヨーク180は、永久磁石160との間に磁気回路を形成するため、縦断面形状がコ字状とされている。また、ヨーク180を上方から見ると、ボイスコイルホルダ130の外周を覆うように環状に形成されている。そして、ヨーク180の内周には、励磁コイル190が挿入されている。励磁コイル190は、ボイスコイルホルダ130が軸方向に往復運動する際に通電され、リング状スリット210、212を横切る磁束を増やして発電量を増大させる。
また、ボイスコイルホルダ130の内周には、円柱形状の永久磁石160が挿入されている。この永久磁石160は、ヨーク180と共にリング状スリット210、212を横切る磁束(磁気回路)を形成する。尚、永久磁石160及びヨーク180は、保持部材200の保持面204より起立した固定スタッド222に支持されている。
また、ボイスコイルホルダ130の本体132の上部に設けられた上部ボイスコイル140は、ヨーク180の上部の内周面182に対向する位置に設けられている。また、ボイスコイルホルダ130の本体132の下部に設けられた下部ボイスコイル150は、ヨーク180の下部の内周面184に対向する位置に設けられている。従って、上部ボイスコイル140及び下部ボイスコイル150は、ボイスコイルホルダ130が軸方向(図3、図4に示すZ方向)に往復運動すると共に、永久磁石160とヨーク180との間の磁束を横切ることで電流が発生する。尚、上部ボイスコイル140及び下部ボイスコイル150による往復運動で得られた電気は、制御装置90に供給される。
また、発電機120では、図4に示されるように、永久磁石160による磁束G1と、励磁コイル190による磁束G2とが永久磁石160とヨーク180との間を通過することになり、上部ボイスコイル140及び下部ボイスコイル150による往復運動で得られた電流は、さらに増大する。
〔制御装置90の制御処理〕
図6は制御装置90が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。図6に示されるように、制御装置90は、S11で回転軸30に取り付けられたディスク52の回転数を監視する回転検出器60より回転検出信号が出力されたか否かをチェックする(回転数監視制御手段)。S11において、回転検出器60からの回転検出信号が出力された場合(YESの場合)、回転軸30の回転が各発電装置40A〜40Cのカム110に伝達される。そして、前述したカム110のカム面114に摺接する各発電機120A〜120Hのボイスコイルホルダ130が軸方向(図3、図4に示すZ方向)に往復運動する。これにより、各発電機120A〜120Hのボイスコイルホルダ130に設けられた上部ボイスコイル140及び下部ボイスコイル150は、ボイスコイルホルダ130が軸方向(図3、図4に示すZ方向)に往復運動すると共に、永久磁石160とヨーク180との間の磁束G1、G2(図4参照)を横切ることで発電を行い、発電された電流を送電経路に供給する。
次のS12では、回転検出器60で検出された回転検出信号の周期または単位時間当たりの信号数に基づいて羽根体20及び回転軸30の1分間当たりの回転数N(rpm)を演算する。続いて、S12aでは、羽根体20及び回転軸30の回転数Nが予め設定された所定の回転数N0を超えているか否かをチェックする。上記回転数N0は、風の弱い場合あるいは無風状態に近い状態か否かを判定するための下限値である。尚、例えば、羽根体20の外周側端部の直径が60cm〜100cmと仮定した場合、回転数N0の一例としては、例えば、N0=20rpm程度が想定される。
上記S12aにおいて、回転数Nが予め設定された所定の回転数N0を超えていない場合(NOの場合)は、上記S12の回転数の演算処理に戻る。この場合、羽根体20の回転数が低すぎるので、励磁コイル190を励磁せず、各発電装置40A〜40Nの負荷を軽減した状態で発電(微風発電)を行う。また、上記S12aにおいて、回転数Nが予め設定された所定の回転数N0を超えている場合(YESの場合)は、S13に進み、励磁コイル190に通電する(励磁コイル制御手段)。これで、永久磁石160とヨーク180との間には、永久磁石160による磁束G1と励磁コイル190による磁束G2とが通過するため、発電効率が向上する。
次のS14では、羽根体20及び回転軸30の回転数Nが予め設定された所定の回転数N1を超えていないか否かをチェックする。尚、所定の回転数N1は、各発電装置40A〜40Nを駆動するのに十分な回転数であり、任意の値に設定される。例えば、羽根体20の外周側端部の直径が60cm〜100cmと仮定した場合、回転数N1の一例としては、例えば、N1=20rpm〜30rpm程度が想定される。
S14において、回転数Nが予め設定された所定の回転数N1を超えていない場合(YESの場合)、羽根体20の回転数が発電に必要な通常の回転数と判断され、S15に進む。S15では、羽根体20が破損する可能性が低いので、ブレーキ機構50をオフにすると共に、電磁クラッチ70をオフにする。これにより、各発電装置40A〜40Cの各発電機120A〜120Hの上部ボイスコイル140及び下部ボイスコイル150は、回転軸30の負荷が軽減された状態で発電を継続する。この後は、上記S11の処理に戻り、S11以降の処理を実行する。
また、上記S14において、回転数Nが予め設定された所定の回転数N1を超えた場合(NOの場合)、S16に進み、羽根体20及び回転軸30の回転数Nが予め設定された所定の回転数N1を超え、所定の回転数N2未満か否かをチェックする。尚、所定の回転数N2は、任意の値に設定され、例えば、羽根体20の外周側端部の直径が60cm〜100cmと仮定した場合、回転数N2の一例としては、例えば、N2=60rpm程度が想定される。
S16において、回転数Nが予め設定された所定の回転数N1〜N2の範囲内である場合(YESの場合)、上記S17に進み、ブレーキ機構50をオフにすると共に、電磁クラッチ70をオンにする(負荷切換手段:クラッチ制御手段)。尚、所定の回転数N1〜N2は、任意の値に設定され、例えば、羽根体20の外周側端部の直径が60cm〜100cmと仮定した場合、回転数N1〜N2の一例としては、例えば、最大範囲として20rpm〜60rpm程度が想定される。
これにより、回転軸30の回転が電磁クラッチ70を介してオルタネータ80に伝達される。このようにオルタネータ80が発電することで、回転軸30に各発電装置40A〜40Nを駆動する際の負荷、及びオルタネータ80の負荷がかかるため、回転数を減速して羽根体20の破損を抑制できる。また、オルタネータ80で発電された電流は、他の発電機120からの電流と共に、送電経路に送られる。
また、S16において、回転数Nが予め設定された所定の回転数N1〜N2の範囲内でない場合(NOの場合)、S18に進み、回転数Nが予め設定された所定の回転数N2を超えたか否かをチェックする。S18において、回転数Nが予め設定された所定の回転数N2を超えた場合(YESの場合)、上記S19に進み、電磁クラッチ70をオンにすると共に、ブレーキ機構50のブレーキパッド54にブレーキオン信号を出力し、ディスク52を制動する(負荷切換手段:ブレーキ制御手段)。これにより、回転軸30の回転数を減速して羽根体20の破損を防止できる。その後S11の処理に戻り、S11以降の処理を実行する。
また、S19において、回転数Nが予め設定された所定の回転数N2を超えていない場合(NOの場合)、上記S12に戻り、回転検出信号の周期から羽根体20及び回転軸30の回転数N(rpm)を再度演算する。そして、上記S13〜S19の制御処理を繰り返す。
このように、羽根体20及び回転軸30の回転数Nに応じてブレーキ機構50をオン又はオフにすると共に、電磁クラッチ70をオン又はオフにすることで、羽根体20の破損を防止しながら発電効率を高めることが可能になる。
また、上記電磁クラッチ70を各発電装置40A〜40Nの間に配置して羽根体20の回転数の増加に応じて各電磁クラッチをオンに切換えることで各発電装置40A〜40Nを選択的に稼働させる構成としても良い。その場合、回転検出を行うディスク52及び回転検出器60は、羽根体20と発電装置40Aとの間に配置する。
また、上記実施形態1では、1本の回転軸30に複数の発電装置40を設ける構成を一例として挙げたが、これに限らず、例えば、複数の回転軸のそれぞれに発電装置を設け、各回転軸にギヤなどの伝達機構を介して羽根体20の回転を伝達させる構成としても良い。
また、上記実施形態1では、風力で羽根体20を回転させる場合を例に挙げて説明したが、羽根体20の形状を変えることで水力発電に用いることも可能になる。尚、水力発電の場合、例えば、水量の変化によって発電量が変化するが、川の上流にダムがある場合には、水量が比較的安定しているため、上記フローチャートにおける回転数の閾値N0、N1、N2が各設置場所における川の流速に応じた値に適宜置換される。
また、水力発電の場合、上流側で集中豪雨が発生した場合、水量が急激に上限値を超えてしまうことが考えられるので、上記ブレーキ機構50や電磁クラッチ70と共に、供給される水量を上限値以下に制限する水量調整機構などを設けると良い。
10 発電システム
20 羽根体
30 回転軸
40A〜40N 発電装置
50 ブレーキ機構
52 ディスク
54 ブレーキパッド
60 回転検出器
70 電磁クラッチ
80 オルタネータ
90 制御装置
90A 励磁コイル制御手段
90B 回転数監視制御手段
90C クラッチ制御手段
90D ブレーキ制御手段
90E CPU
90F メモリ
100 軸受
110 カム
114 カム面
115 カム凹部
116 カム凸部
120、120A〜120H 発電機
122 ローラ
130 ボイスコイルホルダ
140 上部ボイスコイル
150 下部ボイスコイル
160 永久磁石
170 ボイスコイルホルダ支持機構
172 バネ支持部
174 板バネ
180 ヨーク
190 励磁コイル
200 保持部材
210、212 リング状スリット
一つの案では、流体の流速に応じた回転数で回転する羽根体と、
前記羽根体の回転が伝達される回転軸と、
前記回転軸の回転により発電を行う複数の発電装置とを有する発電システムであって、
前記複数の発電装置は、
前記回転軸の回転を伝達され、外周に所定形状のカム面が形成されたカムと、
前記カムの外周に配置された複数のボイスコイル型発電機と、
を備え、
前記複数の発電装置のそれぞれに設けられた前記複数のボイスコイル型発電機は、前記羽根体の回転を前記回転軸に設けられた複数の前記カムの回転により発電を行うことを特徴とする発電システムが提供される。
一態様によれば、羽根体の回転が回転軸を介して複数の発電装置のそれぞれに設けられた各カムに伝達され、複数のカムのそれぞれの外周に配置された複数のボイスコイル型発電機を同時に駆動するため、より多くのボイスコイル型発電機が発電を行って発電効率を高めることが可能になる。
一つの案では、流体の流速に応じた回転数で回転する羽根体と、
前記羽根体の回転が伝達され、回転検出手段により回転数を検出され、前記回転検出手段により検出された回転数が所定以上になったときに負荷切換手段により負荷を切り換えられる回転軸と、
前記回転軸の回転により発電を行う複数の発電装置とを有し、
前記複数の発電装置は、
前記回転軸の回転を伝達され、外周に所定形状のカム面が形成されたカムと、
前記カムの外周に配置された複数のボイスコイル型発電機と、
を備え、
前記複数の発電装置のそれぞれに設けられた前記複数のボイスコイル型発電機は、前記羽根体の回転を前記回転軸に設けられた複数の前記カムの回転により発電を行い、
前記負荷切換手段は、
前記回転検出手段により検出された回転数が所定以上になったときに前記回転軸を制動するブレーキ機構と、
前記回転軸に設けられた電磁クラッチと、
前記電磁クラッチを介して前記回転軸の回転を伝達されて発電を行うオルタネータと、
前記回転検出手段により検出された回転数に応じて前記電磁クラッチ及び/又はブレーキ機構をオン又はオフに切り換える制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記回転検出手段により検出された回転数が所定回転数N1以上で前記所定回転数N1よりも高回転となる所定回転数N2未満のとき前記電磁クラッチをオンに切り換えて前記回転軸の回転を前記オルタネータに伝達し、前記回転検出手段により検出された回転数が前記所定回転数N2以上のとき前記電磁クラッチ及び前記ブレーキ機構をオンに切り換えて前記回転軸の回転を前記オルタネータに伝達するとともに前記ブレーキ機構による制動力を前記回転軸に伝達することを特徴とする発電システムが提供される。
一態様によれば、羽根体の回転が回転軸を介して複数の発電装置のそれぞれに設けられた各カムに伝達され、複数のカムのそれぞれの外周に配置された複数のボイスコイル型発電機を同時に駆動するため、より多くのボイスコイル型発電機が発電を行って発電効率を高めることが可能になる。また、回転検出手段により検出された回転数が所定回転数N1以上で当該所定回転数N1よりも高回転となる所定回転数N2未満のとき電磁クラッチをオンに切り換えて回転軸の回転をオルタネータに伝達し、回転検出手段により検出された回転数が所定回転数N2以上のとき電磁クラッチ及びブレーキ機構をオンに切り換えて回転軸の回転をオルタネータに伝達するとともにブレーキ機構による制動力を回転軸に伝達するため、例えば流体の流速が想定以上の場合には、段階的に回転軸に対する負荷を増大させて羽根体が過回転することを抑制することが可能になり、発電を停止させることがないので、発電効率をより高めることが可能になる。

Claims (6)

  1. 流体の流速に応じた回転数で回転する羽根体と、
    前記羽根体の回転が伝達される回転軸と、
    前記回転軸の回転により発電を行う発電装置とを有する発電システムであって、
    前記発電装置は、
    前記回転軸の回転を伝達され、外周に所定形状のカム面が形成されたカムと、
    前記カムの外周に配置された複数の発電機と、
    を備え、
    前記複数の発電機は、前記カムの回転により発電を行うことを特徴とする発電システム。
  2. 前記複数の発電機は、ボイスコイルと、ヨークと、励磁コイルとを有し、前記ボイスコイルを保持するボイスコイルホルダが前記カムとの摺接により往復運動を行うと共に前記ボイスコイルに電流が発生することを特徴とする請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記ヨークは、環状に形成された磁気回路を形成しており、
    前記ボイスコイルホルダは、前記ヨークの内周に挿入され、前記ヨークの内周面に対向する複数の前記ボイスコイルを保持することを特徴とする請求項2に記載の発電システム。
  4. 前記回転軸の回転数を検出する回転検出手段と、
    前記回転検出手段により検出された回転数が所定以上になったときに前記回転軸の負荷を切り換える負荷切換手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の発電システム。
  5. 前記負荷切換手段は、前記回転検出手段により検出された回転数が所定以上になったときに前記回転軸を制動するブレーキ機構であることを特徴とする請求項4に記載の発電システム。
  6. 前記負荷切換手段は、
    前記回転軸に設けられた電磁クラッチと、
    前記電磁クラッチを介して前記回転軸の回転を伝達されて発電を行うオルタネータと、
    前記回転検出手段により検出された回転数に応じて前記電磁クラッチをオン又はオフに切り換えるクラッチ制御手段と、を備え、
    前記電磁クラッチは、前記回転検出手段により検出された回転数が所定以上のときオンに切り換わり、前記回転軸の回転を前記オルタネータに伝達することを特徴とする請求項4または5に記載の発電システム。
JP2013112262A 2013-05-28 2013-05-28 発電システム Active JP5684325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013112262A JP5684325B2 (ja) 2013-05-28 2013-05-28 発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013112262A JP5684325B2 (ja) 2013-05-28 2013-05-28 発電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014231765A true JP2014231765A (ja) 2014-12-11
JP5684325B2 JP5684325B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=52125307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013112262A Active JP5684325B2 (ja) 2013-05-28 2013-05-28 発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5684325B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017041925A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 公明 岩谷 発電装置
CN108915952A (zh) * 2018-08-17 2018-11-30 贵州鸿霖农业科技有限公司 一种风力水力多向发电装置
KR101980612B1 (ko) * 2018-01-08 2019-05-21 박준규 회전체의 제동장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5153138A (ja) * 1974-11-05 1976-05-11 Hitachi Ltd
JPS54152109A (en) * 1978-05-20 1979-11-30 Masaaki Kusano Constant frequency generator
JPS62155762A (ja) * 1985-12-27 1987-07-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 内燃式往復動発電装置
JP2002130110A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Wasaburo Murai 縦軸型風力発電装置
JP2009203893A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Toko Electric Corp ブレード雷撃監視装置および風力発電設備
JP2010169073A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Kazuhiko Yamamoto カム駆動発電装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5153138A (ja) * 1974-11-05 1976-05-11 Hitachi Ltd
JPS54152109A (en) * 1978-05-20 1979-11-30 Masaaki Kusano Constant frequency generator
JPS62155762A (ja) * 1985-12-27 1987-07-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 内燃式往復動発電装置
JP2002130110A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Wasaburo Murai 縦軸型風力発電装置
JP2009203893A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Toko Electric Corp ブレード雷撃監視装置および風力発電設備
JP2010169073A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Kazuhiko Yamamoto カム駆動発電装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017041925A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 公明 岩谷 発電装置
KR101980612B1 (ko) * 2018-01-08 2019-05-21 박준규 회전체의 제동장치
CN108915952A (zh) * 2018-08-17 2018-11-30 贵州鸿霖农业科技有限公司 一种风力水力多向发电装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5684325B2 (ja) 2015-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5460566B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機
JP5684325B2 (ja) 発電システム
JP4916500B2 (ja) ロータに直接磁気ブレーキを設けた電気機械
JP6391496B2 (ja) モータ、モータ制御システム
KR100701550B1 (ko) 베어링리스 스텝모터
EP2438293B1 (en) Wave energy converter
JP5233047B2 (ja) 磁気軸受
JP2012107535A (ja) 二軸反転式発電装置及びその制御方法
JP5306808B2 (ja) 車載機器用モータ駆動制御装置
US10778063B2 (en) Reducing bearing forces in an electrical machine
JP6327130B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP5233196B2 (ja) 回転電機のロータ
JP2007146911A (ja) 振動抑制装置
CN104919687B (zh) 具有减少齿槽磁滞的磁性制动器
JP2011179636A (ja) 電磁緩衝装置
JP2005273575A (ja) 発電装置
RU2365022C1 (ru) Управляемый магнитоэлектрический тормоз
EP2710717B1 (en) Direct-current electric motor
EP2556930B1 (en) Reciprocation driving device for a hair clipper blade assembly
JP2009019322A (ja) ドビーのシフト・クラッチのための制御装置
WO2013076788A1 (ja) ブレーキ装置及び回転電機
JP2007097327A (ja) モータ
CN104617739A (zh) 机电集成步进电机
GB2395606A (en) Eddy current brake with conductive layer between stator and rotor
JP2009281415A (ja) 動力伝達装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5684325

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250