JP2014231400A - 材料搬送制御装置および材料搬送制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ローラテーブルを用いて搬送材料を搬送する材料搬送制御装置において、搬送材料の形状が凹凸または反りを有する場合でも、搬送材料を目標搬送位置に正確に停止させることができ、オペレータによる手動介入が不要で保守性に優れた材料搬送制御装置および材料搬送制御方法を得る。
【解決手段】ロール負荷測定器(7)により測定された負荷測定ロール(10b)の負荷の時間変化から、搬送材料(2)の搬送方向における負荷分布を算出し、搬送材料の負荷分布に応じて、搬送材料を、搬送材料検出器(3)が前記搬送材料を検出した位置から目標搬送位置まで搬送するために要する移動距離を補正することにより、補正後の移動距離を用いてロールモータ(11)を制御して搬送材料を目標搬送位置に停止させる。
【選択図】図5
【解決手段】ロール負荷測定器(7)により測定された負荷測定ロール(10b)の負荷の時間変化から、搬送材料(2)の搬送方向における負荷分布を算出し、搬送材料の負荷分布に応じて、搬送材料を、搬送材料検出器(3)が前記搬送材料を検出した位置から目標搬送位置まで搬送するために要する移動距離を補正することにより、補正後の移動距離を用いてロールモータ(11)を制御して搬送材料を目標搬送位置に停止させる。
【選択図】図5
Description
本発明は、ローラテーブルを用いて搬送材料を搬送する材料搬送制御装置および材料搬送制御方法に係り、特に、搬送材料の形状が凹凸または反りを有する場合でも、搬送材料を目標搬送位置に正確に停止させることができる材料搬送制御装置および材料搬送制御方法に関するものである。
従来のローラテーブルを用いて搬送材料を搬送する材料搬送制御装置では、ローラテーブルを構成するロールの総回転数を、パルスジェネレータを用いて測定し、搬送材料が特定位置を通過したことを検出してからの搬送材料の移動距離を制御することにより、搬送材料を目標搬送位置に停止させていた。
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
従来の材料搬送制御装置において、搬送材料の形状が凹凸または反りを有する場合には、搬送材料の各ロールへの負荷にバラツキが生じてしまい、ロールの総回転数と実際の搬送材料の移動距離に誤差が生じてしまう。この結果、搬送材料を目標搬送位置に正確に停止させることができなくなってしまうという課題があった。
従来の材料搬送制御装置において、搬送材料の形状が凹凸または反りを有する場合には、搬送材料の各ロールへの負荷にバラツキが生じてしまい、ロールの総回転数と実際の搬送材料の移動距離に誤差が生じてしまう。この結果、搬送材料を目標搬送位置に正確に停止させることができなくなってしまうという課題があった。
このようなロールの総回転数と搬送材料の移動距離との誤差を低減するためには、例えば、ピンチロールのような、搬送材料とロールとが密着するものを用いるようにすればよい。しかしながら、この場合でも、搬送材料の凹凸または反りが大きい場合には、ロールの回転にバラツキが生じてしまい、また、装置も高価なものとなってしまうという課題があった。
このような課題を解決するために、従来の材料搬送制御装置では、オペレータにより、搬送材料の形状、重量および幅に応じて、搬送材料の移動距離の誤差を補正させるようにしていた。しかしながら、搬送材料の形状、重量および幅が異なる度に、オペレータによる手動介入が発生することになるため、生産ラインの歩留まりが悪くなってしまうという保守性の課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ローラテーブルを用いて搬送材料を搬送する材料搬送制御装置において、搬送材料の形状が凹凸または反りを有する場合でも、搬送材料を目標搬送位置に正確に停止させることができ、オペレータによる手動介入が不要で保守性に優れた材料搬送制御装置および材料搬送制御方法を得ることを目的とする。
本発明に係る材料搬送制御装置は、複数のロールを有し、複数のロールが回転することで搬送材料を搬送するローラテーブルと、ローラテーブルの複数のロールを駆動するロール駆動部と、ローラテーブルにより搬送される搬送材料が、搬送材料検出位置を通過することを検出する搬送材料検出器と、複数のロールの少なくとも1つのロールを回転測定ロールとし、回転測定ロールの回転数を測定するロール回転測定器と、ロール回転測定器が出力する回転測定ロールの回転数を積算して回転測定ロールの総回転数を算出し、回転測定ロールの総回転数を換算して搬送材料の搬送材料検出位置からの移動距離を算出し、ロール駆動部を制御して搬送材料を目標搬送位置に停止させる制御演算部とを備える材料搬送制御装置であって、複数のロールのうち、搬送材料検出位置付近に設けられたロールを負荷測定ロールとし、搬送材料が通過する際の負荷測定ロールの負荷を測定するロール負荷測定器を更に備え、制御演算部は、ロール負荷測定器により測定された負荷測定ロールの負荷の時間変化から、搬送材料の搬送方向における負荷分布を算出し、搬送材料の負荷分布に応じて、搬送材料を搬送材料検出位置から目標搬送位置まで搬送するために要する移動距離を補正することにより、補正後の移動距離を用いてロール駆動部を制御して搬送材料を目標搬送位置に停止させるものである。
また、本発明に係る材料搬送制御方法は、本発明に係る材料搬送制御装置において用いられる材料搬送制御方法であって、複数のロールのうち、搬送材料検出位置付近に設けられたロールを負荷測定ロールとし、搬送材料が通過する際の負荷測定ロールの負荷を測定するロール負荷測定ステップと、制御演算部において、ロール負荷測定ステップにおいて測定された負荷測定ロールの負荷の時間変化から、搬送材料の搬送方向における負荷分布を算出する負荷分布算出ステップと、負荷分布算出ステップにおいて測定された搬送材料の負荷分布に応じて、搬送材料を搬送材料検出位置から目標搬送位置まで搬送するために要する移動距離を補正することにより、補正後の移動距離を用いてロール駆動部を制御して搬送材料を目標搬送位置に停止させる搬送材料停止ステップとを有するものである。
本発明によれば、ローラテーブルを用いて搬送材料を搬送する材料搬送制御装置において、搬送材料の各ロールへの負荷分布を計測し、負荷分布に応じてロールの回転数と搬送材料の移動距離との誤差を補正する構成を備えている。この結果、搬送材料の形状が凹凸または反りを有する場合でも、搬送材料を目標搬送位置に正確に停止させることができ、オペレータによる手動介入が不要で保守性に優れた材料搬送制御装置および材料搬送制御方法を得ることができる。
以下、本発明における材料搬送制御装置および材料搬送制御方法の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における材料搬送制御装置の構成の例示図である。まず、図1を用いて、材料搬送制御装置の構成要素と機能について説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における材料搬送制御装置の構成の例示図である。まず、図1を用いて、材料搬送制御装置の構成要素と機能について説明する。
図1に示す材料搬送制御装置は、ローラテーブル1、搬送材料検出器3、制御演算部4、ロール回転測定器5、およびロール駆動部6を備えて構成される。
ここで、ローラテーブル1は、複数のロール10、および複数のロールモータ11を備えており、また、ロール駆動部6は、インバータドライブ装置61、およびモータブレーカパネル62を備えている。
ローラテーブル1は、複数のロール10が、搬送材料2の搬送経路に並べられて形成されている。そして、ローラテーブル1上の搬送材料2は、ロールモータ11によってロール10が回転駆動されることにより、ロール10の回転方向に搬送される。
搬送材料検出器3は、ローラテーブル1上の搬送材料2の搬送経路上に設置され、ローラテーブル1の特定位置を通過する搬送材料2を検出する。そして、制御演算部4は、搬送材料検出器3が検知した搬送材料2の移動距離を制御することにより、搬送材料2を目標搬送位置に停止させる。
このとき、制御演算部4は、具体的には、ロール回転測定器5が出力する回転測定ロール10aの回転数を積算して回転測定ロール10aの総回転数(以下、ロール総回転数と呼ぶ)を算出している。そして、ロール総回転数を、搬送材料2の移動距離に換算し、ロールモータ11を駆動するロール駆動部6を制御することにより、搬送材料2を特定位置から所望の移動量だけ移動させ、目標搬送位置に停止させている。
ここで、ロール回転測定器5は、パルスジェネレータ等を用いて形成される。制御演算部4は、パルスジェネレータが出力するパルスを測定することにより、回転測定ロール10aの回転数を測定することができる。
なお、図1では、ロール回転測定器5が1つの場合の例を示しているが、本発明では、ロール回転測定器5の数は1つに限定されるものではない。例えば、複数のロール回転測定器5を複数の回転測定ロール10aのそれぞれに設け、複数のロール回転測定器5の出力の平均値を、複数の回転測定ロール10aの回転数として出力するようにしても同様の効果が得られる。
インバータドライブ装置61は、制御演算部4によって制御され、ロールモータ11を回転駆動している。また、インバータドライブ装置61の出力は、図1に示すように、モータブレーカパネル62によって複数のロールモータ11に分散されている。
したがって、複数のロール10は、モータブレーカパネル62からの分散出力で均等に回転駆動されるが、回転速度が同一になるように個別制御される訳ではない。実際には、搬送材料2の負荷が大きいロール10では、回転数が遅くなり、ロール10の回転にはバラツキが生じることになる。
図2は、本発明の実施の形態1における、搬送材料2の形状が凹凸または反りを有しない場合の、搬送材料2の目標搬送位置への停止方法の例示図である。
搬送材料検出位置X0を通過する搬送材料2を、搬送材料検出器3が検出すると、制御演算部4は、ロール回転測定器5が出力する回転測定ロール10aの回転数を積算して、ロール総回転数の測定を開始する。
この結果、制御演算部4は、ロール総回転数を換算することにより、搬送材料2の搬送材料検出位置X0からの移動距離Xを算出することができるようになる。
次に、搬送材料2の移動距離Xが、目標搬送位置X2手前の減速開始位置X1達すると、制御演算部4は、ロール10の回転を停止させるために、ロール駆動部6を制御してロールモータ11の減速を開始する。
ここで、減速開始位置X1は、ロール10の回転停止に要する時間を考慮に入れた、搬送材料2の減速開始位置であり、目標搬送位置X2を基準にして、搬送材料2の減速開始から停止までに要する距離だけ手前に設定される。
この結果、制御演算部4は、搬送材料2を、目標搬送位置X2に停止することができるようになる。停止後は、ロール総回転数をゼロにリセットしておく。
なお、搬送材料2の減速開始位置X1および目標搬送位置X2は、常に同一の位置に設定される訳ではなく、搬送材料2の形状および加工工程に応じて設定される。
このように、搬送材料2の形状が凹凸または反りを有しない場合には、搬送材料2の各ロール10への負荷(以下、負荷分布Mと呼ぶ)が均等で、各ロール10の回転速度が均一となるため、ロール総回転数と搬送材料2の実際の移動距離Xとの間に誤差が生じず、搬送材料2を目標搬送位置X2に正確に停止させることが可能である。
一方、図3は、本発明の実施の形態1における、搬送材料2の形状が凹凸または反りを有する場合の、搬送材料2の目標搬送位置への停止方法の例示図である。
図3に示す搬送材料2は、下反りの形状を有しているため、両端部のみがロール10(1)および10(5)に接触し、中央部はロール10(2)〜10(4)に接触していない。
また、上述したように、複数のロール10は、1台のインバータドライブ装置61によって駆動されるため、複数のロール10は、回転速度が同一になるように個別制御される訳ではない。
この結果、搬送材料2の両端部に接触するロール10(1)および10(5)では負荷が大きいため、回転速度が遅くなってしまっている。また、搬送材料2に接触していないロール10(2)〜10(4)では負荷が小さいため、回転速度が速くなってしまっている。
このように、搬送材料2の形状が凹凸または反りを有する場合には、各ロール10への負荷が異なることに起因して、各ロール10の回転速度にバラツキが生じてしまう。
図4は、本発明の実施の形態1における、搬送材料2の形状とロール10の負荷および回転速度のバラツキとの関係を示す例示図である。
図4(a)に示す搬送材料2aの形状は、先の図2と同様に、凹凸または反りを有していない。この結果、搬送材料2を運搬している各ロール10への負荷は一定であり、回転速度は全て均一となっている。
一方、図4(b)に示す搬送材料2bの形状は、先の図3と同様に、下反りとなっており、搬送材料2bの両端部のロール10への負荷が大きいため、両端部のロール10の回転速度が小さくなっている。また、図4(c)に示す搬送材料2cの形状は、反対に上反りとなっており、搬送材料2の中央部のロール10への負荷が大きいため、中央部のロール10の回転速度が小さくなっている。更に、図4(d)に示す搬送材料2dの形状は、凹凸を有しており、搬送材料2d底側の凸部においてロール10への負荷が大きいため、これらのロール10の回転速度が小さくなっている。
このように、搬送材料2の形状が凹凸または反りを有する場合には、搬送材料2の負荷分布Mにバラツキが生じるため、搬送材料2を目標搬送位置X2に正確に停止させることができなくなってしまう。
このため、従来の材料搬送制御装置では、オペレータにより、搬送材料2の負荷分布Mに応じて、ロール総回転数と搬送材料2の移動距離Xとの誤差を補正させるようにしていた。しかしながら、オペレータによる手動介入が必要となるという保守性の課題があった。
そこで、本実施の形態1の材料搬送制御装置では、搬送材料2の負荷分布Mを自動的に計測し、負荷分布Mに応じて搬送材料2の移動距離Xを自動的に補正することを技術的特徴としている。この機能により、搬送材料2の形状が凹凸または反りを有する場合でも、搬送材料2を目標搬送位置X2に正確に停止させることを可能としている。
図5は、本発明の実施の形態1における、搬送材料2の負荷分布Mの計測方法の例示図である。図5に示す材料搬送制御装置は、搬送材料検出位置X0付近の負荷測定ロール10bに、搬送材料2の負荷を測定するためのロール負荷測定器7を備えている。
このようなロール負荷測定器7としては、例えば、負荷測定ロール10bを回転駆動するロールモータ11の負荷電流を測定する変流器7aを用いることができる。この場合、変流器7aは、図5に示すように、負荷測定ロール10bを回転駆動するロールモータ11のパワーケーブル110に直列に接続される。
変流器7aが測定するロールモータ11の負荷電流は、負荷測定ロール10bの負荷が大きい場合には大きくなり、負荷測定ロール10bの負荷が小さい場合には小さくなる。したがって、ロールモータ11の負荷電流を測定することにより、負荷測定ロール10bの負荷を測定することができる。
図6は、本発明の実施の形態1における、ロール負荷測定器7を用いて測定した、負荷測定ロール10bの負荷の時間変化の波形図である。具体的には、図6は、搬送材料検出器3が搬送材料2を検出した時刻T1から、搬送材料2が検出されなくなった時刻T2までの期間における、搬送材料検出位置X0付近に設けられた負荷測定ロール10bの負荷の時間変化を示している。
制御演算部4は、このような、負荷測定ロール10bの負荷の時間変化の波形を、搬送材料2の搬送方向における空間変化の波形に換算することにより、搬送材料2の負荷分布Mを得ることができる。
更に、制御演算部4は、搬送材料2の負荷分布Mを、負荷分布Mの平均負荷M0からの偏差である負荷偏差分布ΔM=M−M0に変換する。このような変換処理を実施することにより、負荷偏差分布ΔMが、搬送材料2の重量に依存しなくなるため、搬送材料2の形状の特徴をより把握し易くなる。
なお、このような変換処理は、実施しないことも可能であり、この場合は、負荷偏差分布ΔMの代わりに、負荷分布Mを用いるようにすればよい。
次に、搬送材料2の負荷偏差分布ΔMの具体的な算出方法について説明する。まず、搬送材料2の平均負荷M0は、搬送材料2の形状が凹凸または反りを有しない場合の1本のロール10当りの負荷として算出することができる。
したがって、搬送材料2の重量をM2、搬送材料2が載っているロール10の本数をNとすると、搬送材料2の平均負荷M0は、下式(1)のように表すことができる。
M0=M2/N (1)
M0=M2/N (1)
また、ここで、搬送材料2が載っているロール10の本数Nは、搬送材料2の長さをL2、ロール10の設置間隔をL1とすると、下式(2)で表される。
N=L2/L1 (2)
N=L2/L1 (2)
したがって、搬送材料2の重量M2および長さL2が分かれば、上式(1)および(2)より、搬送材料2の平均負荷M0は、下式(3)のように計算することができる。
M0=M2*L1/L2 (3)
M0=M2*L1/L2 (3)
図7は、本発明の実施の形態1における、搬送材料2の重量M2および長さL2の計測方法の例示図である。搬送材料2の重量M2および長さL2は、図7(a)に示すように、予め計測して記憶部41に記憶させておいてもよいが、図7(b)に示すように、搬送材料2の搬送時に自動的に計測させることも可能である。以下、後者の場合の具体的な方法を説明する。
まず、搬送材料2の重量M2については、秤量器12をローラテーブル1の搬送経路上に設けることにより、計測することができる。次に、搬送材料2の長さL2については、搬送材料検出器3が搬送材料2を検出した時刻T1から、搬送材料2が検出されなくなった時刻T2までの期間(T2−T1)と、回転測定ロール10aの回転速度を換算して得られる搬送材料2の移動速度Vとを乗算することにより、下式(4)のように計算することができる。
L2=V*(T2−T1) (4)
L2=V*(T2−T1) (4)
以上のように、平均負荷M0は、上式(3)および(4)から、下式(5)のように計算することができる。
M0=M2*L1/V/(T2−T1) (5)
M0=M2*L1/V/(T2−T1) (5)
また、この結果として、負荷偏差分布ΔMは、ΔM=M−M0として求めることができる。
次に、搬送材料2の負荷偏差分布ΔMに応じて搬送材料2の移動距離を補正する方法について説明する。図8は、本発明の実施の形態1における、負荷偏差分布ΔMを入力して移動距離補正量ΔXを出力するΔM/ΔX変換器42の例示図である。
搬送材料2の負荷偏差分布ΔMが得られると、搬送材料2の形状の特徴が分かるようになるため、従来、オペレータが実施していたように、ロール総回転数と搬送材料2の移動距離との誤差を補正することが可能となる。図8に示すΔM/ΔX変換器42は、このような、負荷偏差分布ΔMから移動距離補正量ΔXを算出するための装置である。
このような、ΔM/ΔX変換器42は、理論的な考察を基に作成することも可能であるが、従来、オペレータが実施していたような方法をテーブル化させることにより作成することもできる。
以下、ΔM/ΔX変換器42を用いて、搬送材料2の移動距離を補正する方法を、フローチャートを用いて具体的に説明する。図9は、本発明の実施の形態1における、搬送材料2を目標搬送位置X2に正確に停止させる方法を説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS1において、制御演算部4は、予め、ロール総回転数をゼロにリセットしておく。そして、ステップS2において、制御演算部4は、搬送材料検出器3が搬送材料2を検出するのを待つ。
次に、ステップS3において、制御演算部4は、搬送材料検出器3が搬送材料2を検出すると同時に、ロール回転測定器5が出力する回転測定ロール10aの回転数を積算してロール総回転数の測定を開始する。更に、制御演算部4は、搬送材料検出器3が搬送材料2を検出した時刻T1から、搬送材料2が検出されなくなった時刻T2までの期間T2−T1において、ロール負荷測定器7が測定した負荷測定ロール10bの負荷の時間変化を基に、搬送材料2の負荷偏差分布ΔMを算出しておく。
次に、ステップS4において、制御演算部4は、ロール総回転数を換算して搬送材料2の搬送材料検出位置X0からの移動距離Xを算出する。また、ステップS5において、制御演算部4は、搬送材料2の移動距離Xを、ΔM/ΔX変換器42が算出する移動距離補正量ΔXを加算することにより補正する。
次に、ステップS6において、制御演算部4は、補正後の移動距離X+ΔXが、減速開始位置X1に達したか否かを判定する。Yesの場合は、ステップS7に進む、一方、Noの場合は、ステップS4に戻る。
ステップS7に進んだ場合には、制御演算部4は、ロール10の回転を停止させるために、ロール駆動部6を制御してロールモータ11の減速を開始する。この結果、ステップS8において、制御演算部4は、搬送材料2を目標搬送位置X2に正確に停止させることができるようになる。
以上のように、実施の形態1によれば、ローラテーブルを用いて搬送材料を搬送する材料搬送制御装置において、搬送材料の各ロールへの負荷分布を計測し、負荷分布に応じてロールの回転数と搬送材料の移動距離との誤差を補正する構成を備えている。この結果、搬送材料の形状が凹凸または反りを有する場合でも、搬送材料を目標搬送位置に正確に停止させることができ、オペレータによる手動介入が不要で保守性に優れた材料搬送制御装置および材料搬送制御方法を得ることができる。
なお、以上の説明では、ΔM/ΔX変換器42は、搬送材料2の負荷偏差分布ΔMから移動距離補正量ΔXを求めるものとしたが、負荷偏差分布ΔMの代わりに負荷分布Mを用いるようにしても同様の効果が得られる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、本発明の実施の形態1におけるロール負荷測定器7として、変流器7aの代わりにパルスジェネレータを用いることにより、先の実施の形態1と同様の効果を有する別の材料搬送制御装置を得る方法について説明する。
本実施の形態2では、本発明の実施の形態1におけるロール負荷測定器7として、変流器7aの代わりにパルスジェネレータを用いることにより、先の実施の形態1と同様の効果を有する別の材料搬送制御装置を得る方法について説明する。
図10は、本発明の実施の形態2における、搬送材料2の負荷分布Mの計測方法の例示図である。図10に示す材料搬送制御装置は、ロール負荷測定器7として、先の実施の形態1における変流器7aの代わりに、パルスジェネレータ7bを備えていることを特徴としている。
パルスジェネレータ7bが測定する負荷測定ロール10bの回転速度は、負荷測定ロール10bの負荷が大きい場合には小さくなり、負荷測定ロール10bの負荷が小さい場合には大きくなる。したがって、負荷測定ロール10bの回転速度を測定することによっても、負荷測定ロール10bの負荷を測定することができる。
図11は、本発明の実施の形態2における、パルスジェネレータ7bが出力するパルス出力の積算値の波形図である。具体的には、図11は、搬送材料検出器3が搬送材料2を検出した時刻T1から、搬送材料2が検出されなくなった時刻T2までの期間における、パルスジェネレータ7bのパルス出力積算値の時間変化を示している。
パルスジェネレータ7bのパルス出力は、負荷測定ロール10bの回転速度に比例するため、図11に示すようなパルス出力の積算値の時間変化を基に、負荷測定ロール10bの回転速度の時間変化を測定することができる。
この結果、先の本発明の実施の形態1と同様の手法を用いることにより、負荷測定ロール10bの回転速度の時間変化を基に、負荷測定ロール10bの負荷の時間変化の波形を算出し、空間変化の波形に換算することにより、搬送材料2の負荷分布Mを得ることができるようになる。
以上のように、実施の形態2によれば、ロール負荷測定器として、変流器の代わりにパルスジェネレータを用いることによっても、先の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
1 ローラテーブル、2 搬送材料、3 搬送材料検出器、4 制御演算部、5 ロール回転測定器、6 ロール駆動部、7 ロール負荷測定器、7a 変流器、7b パルスジェネレータ、10 ロール、10a 回転測定ロール、10b 負荷測定ロール、11 ロールモータ、12 秤量器、41 記憶部、42 ΔM/ΔX変換器、61 インバータドライブ装置、62 モータブレーカパネル、110 パワーケーブル。
Claims (6)
- 複数のロールを有し、前記複数のロールが回転することで搬送材料を搬送するローラテーブルと、
前記ローラテーブルの前記複数のロールを駆動するロール駆動部と、
前記ローラテーブルにより搬送される前記搬送材料が、搬送材料検出位置を通過することを検出する搬送材料検出器と、
前記複数のロールの少なくとも1つのロールを回転測定ロールとし、前記回転測定ロールの回転数を測定するロール回転測定器と、
前記ロール回転測定器が出力する前記回転測定ロールの回転数を積算して前記回転測定ロールの総回転数を算出し、前記回転測定ロールの前記総回転数を換算して前記搬送材料の搬送材料検出位置からの移動距離を算出し、前記ロール駆動部を制御して前記搬送材料を目標搬送位置に停止させる制御演算部と
を備える材料搬送制御装置であって、
前記複数のロールのうち、搬送材料検出位置付近に設けられたロールを負荷測定ロールとし、前記搬送材料が通過する際の前記負荷測定ロールの負荷を測定するロール負荷測定器を更に備え、
前記制御演算部は、
前記ロール負荷測定器により測定された前記負荷測定ロールの負荷の時間変化から、前記搬送材料の搬送方向における負荷分布を算出し、
前記搬送材料の前記負荷分布に応じて、前記搬送材料を搬送材料検出位置から目標搬送位置まで搬送するために要する前記移動距離を補正することにより、補正後の移動距離を用いて前記ロール駆動部を制御して前記搬送材料を前記目標搬送位置に停止させる
材料搬送制御装置。 - 請求項1に記載の材料搬送制御装置において、
前記制御演算部は、前記搬送材料の長さL2、前記搬送材料の重量M2、および前記複数のロールの設置間隔L1を記憶する記憶部を有し、平均負荷M0を、
M0=M2*L1/L2
として算出し、前記負荷分布を、前記平均負荷M0からの偏差として計算する
材料搬送制御装置。 - 請求項2に記載の材料搬送制御装置において、
前記ローラテーブルの搬送経路上に設けられて、前記搬送材料の重量M2を測定する秤量器を更に備え、
前記搬送材料検出器が前記搬送材料を検出した時刻T1から、前記搬送材料が検出されなくなった時刻T2までの期間(T2−T1)と、前記回転測定ロールの回転速度を換算して得られる前記搬送材料の移動速度Vとを乗算することにより、前記搬送材料の長さL2を、
L2=V*(T2−T1)
として算出するとともに、前記搬送材料の重量M2を前記秤量器を用いて測定する
材料搬送制御装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の材料搬送制御装置において、
前記ロール負荷測定器は、前記負荷測定ロールを回転駆動するロールモータの負荷電流を測定する変流器である
材料搬送制御装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の材料搬送制御装置において、
前記ロール負荷測定器は、前記負荷測定ロールの回転数を測定するパルスジェネレータである
材料搬送制御装置。 - 請求項1に記載の材料搬送制御装置において用いられる材料搬送制御方法であって、
前記複数のロールのうち、搬送材料検出位置付近に設けられたロールを負荷測定ロールとし、前記搬送材料が通過する際の前記負荷測定ロールの負荷を測定するロール負荷測定ステップと、
前記制御演算部において、
前記ロール負荷測定ステップにおいて測定された前記負荷測定ロールの負荷の時間変化から、前記搬送材料の搬送方向における負荷分布を算出する負荷分布算出ステップと、
負荷分布算出ステップにおいて測定された前記搬送材料の前記負荷分布に応じて、前記搬送材料を搬送材料検出位置から目標搬送位置まで搬送するために要する前記移動距離を補正することにより、補正後の移動距離を用いて前記ロール駆動部を制御して前記搬送材料を前記目標搬送位置に停止させる搬送材料停止ステップと
を有する材料搬送制御方法。
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JP2013111509A JP2014231400A (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | 材料搬送制御装置および材料搬送制御方法 |
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JP2013111509A JP2014231400A (ja) | 2013-05-28 | 2013-05-28 | 材料搬送制御装置および材料搬送制御方法 |
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ID=52125050
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2014231400A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101774419B1 (ko) * | 2015-12-23 | 2017-09-04 | 주식회사 포스코 | 이송 제어장치가 구비된 롤러테이블 |
KR20180072388A (ko) * | 2016-12-21 | 2018-06-29 | 주식회사 포스코 | 롤러 테이블 이송 장치 및 그 제어 방법 |
JP2021504969A (ja) * | 2017-11-30 | 2021-02-15 | チャイナ トライアンフ インターナショナル エンジニアリング カンパニー リミテッドChina Triumph International Engineering Co.,Ltd. | 密閉チャンバ内での基板位置を判定する方法およびこの方法を実行する装置 |
CN112974615A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-06-18 | 佛山市顺德区普利鑫电气有限公司 | 一种限位效果好的罐端盖连续模切装置及其使用方法 |
-
2013
- 2013-05-28 JP JP2013111509A patent/JP2014231400A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101774419B1 (ko) * | 2015-12-23 | 2017-09-04 | 주식회사 포스코 | 이송 제어장치가 구비된 롤러테이블 |
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KR101940869B1 (ko) | 2016-12-21 | 2019-01-21 | 주식회사 포스코 | 롤러 테이블 이송 장치 및 그 제어 방법 |
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JP7186225B2 (ja) | 2017-11-30 | 2022-12-08 | チャイナ トライアンフ インターナショナル エンジニアリング カンパニー リミテッド | 密閉チャンバ内での基板位置を判定する方法およびこの方法を実行する装置 |
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