JP2014230713A - 血圧計 - Google Patents

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Koki Futatsuyama
幸樹 二ツ山
中川 剛
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剛 中川
泰司 河内
Taiji Kawachi
泰司 河内
博士 山北
Hiroshi Yamakita
博士 山北
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Abstract

【課題】算出した血圧の信頼性を表示できる血圧計を提供すること。
【解決手段】脈波信号を取得する脈波信号取得手段(5)と、少なくとも前記脈波信号に基き血圧を算出する血圧算出手段(9)と、以下の(a)〜(e)から選択される1以上を含む信頼性に関する情報を表示する表示手段(13)と、を備えることを特徴とする血圧計(1)。(a)脈波波形、(b)脈波波形の1階微分波形、(c)脈波波形の2階微分波形、(d)心電波形、(e)前記(a)〜(d)のいずれか1以上から得られる特徴量。
【選択図】図1

Description

本発明は、血圧計に関する。
従来、血管を圧迫するカフを使用する血圧計が知られている。カフによる血管の圧迫は患者の負担になるため、光電容積脈波を用いて血圧を推定する血圧計が提案されている(特許文献1参照)。
特開2012−45304号公報
光電容積脈波を用いて血圧を推定する血圧計を使用する場合、患者の体動等の外乱のため、不正確な測定結果を示すことがある。そのため、測定結果の信頼性を示すことができる血圧計が求められている。本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、算出した血圧の信頼性を表示できる血圧計を提供することを目的とする。
本発明の血圧計は、脈波信号を取得する脈波信号取得手段と、少なくとも前記脈波信号に基き血圧を算出する血圧算出手段と、以下の(a)〜(e)から選択される1以上を含む信頼性に関する情報を表示する表示手段とを備える。
(a)脈波波形
(b)脈波波形の1階微分波形
(c)脈波波形の2階微分波形
(d)心電波形
(e)前記(a)〜(d)のいずれか1以上から得られる特徴量
本発明の血圧計は、信頼性に関する情報を表示するので、使用者(例えば医療従事者)は、表示された信頼性に関する情報から、算出した血圧がどの程度信頼できるかを判断することができる。
前記表示手段は、例えば、前記特徴量を、前記(a)〜(d)のいずれかの波形においてその特徴量に対応する位置に表示することができる。この場合、直感的に特徴量抽出の諾否を判断することが容易となる。
前記表示手段は、例えば、さらに、過去に算出した血圧、及び/又は、過去に取得した前記特徴量を表示することができる。この場合、過去の情報と比較することでより正確な血圧値の信頼性判断が可能となる。
本発明の血圧計は、例えば、前記(a)〜(e)のいずれか1以上について、算出した血圧の信頼性に関連する予め設定された条件が成立するか否かを判断する判断手段を備え、前記表示手段は、前記条件が成立する場合、その条件に予め対応付けられた表示を行うことができる。
この場合、さまざまな信頼性に関する情報の表示があったとしても、予め対応付けられた表示により、医療従事者がどこに着目するかを誘導することで、医療従事者の信頼性判断を容易とすることができる。
前記条件は、例えば、以下の(c1)〜(c4)のうちのいずれか1以上とすることができる。
(c1)前記脈波波形におけるホワイトノイズの大きさが閾値以上であること。
(c2)前記脈波波形における低周期の揺らぎの大きさが閾値以上であること。
(c3)前記2階微分波形に閾値以上の大きさのインバンドが存在すること。
(c4)前記脈波波形に閾値以上の大きさのアウトライヤが存在すること。
この場合、信頼性の表示の有効性を一層向上できる。
前記脈波信号取得手段は、例えば、光電容積脈波を用いて前記脈波信号を取得することができる。この場合、患者に不快感を与えず、また、信頼性を判断しながらの血圧計測が容易となる。
前記表示手段は、例えば、前記(a)〜(d)のいずれかの波形について、過去1分間の波形情報から1拍の時間幅を算出し、前記1拍の時間幅の2倍以上(好ましくは2.5倍以上)の時間幅で、前記(a)〜(d)のいずれかの波形を表示することができる。
この場合、2拍より大きい(好ましくは2拍半程度)の時間幅で波形を表示することができるので、医療従事者は2つ以上の波形の形状や特徴点を比較し、差異が大きい倍には信頼性が低い、差異が小さい場合には信頼性が高いなどの判断が容易となる。
前記表示手段は、例えば、前記(a)〜(d)のいずれかの波形について、過去1分間の波形情報から1拍の振幅を算出し、前記1拍の振幅の1.5〜4倍の振幅幅で、前記(a)〜(d)のいずれかの波形を表示することができる。
この場合、例えば、低周波揺らぎやホワイトノイズなど、複数のノイズ情報を単一のグラフで判断することが容易になる。低周波揺らぎが重畳した場合には、脈波波形は一拍の振幅に対して大きく揺らぐ可能性があるが、波形振幅方向の表示幅を1拍の1.5倍以上とすることで、低周波揺らぎを目視評価可能となる。
また、波形振幅方向の表示幅が1拍の4倍以下であるので、ホワイトノイズやアウトライヤなどが目視で過小評価されてしまいことが起こり難い。その結果、正しい信頼性の判断が容易になる。
血圧計1の構成を表すブロック図である。 脈波センサ5の構成を表す説明図である。 血圧計1が実行する処理を表すフローチャートである。 心電波形、脈波波形、1階微分波形、及び特徴量を表す説明図である。 表示部13における表示例を表す説明図である。 脈波波形におけるホワイトノイズを表す説明図である。 脈波波形における低周波の揺らぎを表す説明図である。 Aは脈波波形におけるインバンドを表す説明図であり、Bは2階微分波形におけるインバンドを表す説明図である。 脈波波形におけるアウトライヤを表す説明図である。
本発明の実施形態を図面に基き説明する。
1.血圧計1の構成
血圧計1の構成を図1、及び図2に基き説明する。血圧計1は、心電電極3、脈波センサ5、マニュアル入力部7、演算部9、メモリ11、及び表示部13を備える。
心電電極3は被験者(患者)に取り付けられ、心電信号を検出する。脈波センサ5は、光電容積脈波を用いて被験者の脈波信号を検出する。すなわち、脈波センサ5は、図2に示すように、遮光材料よりなるセンサボディ15の内部に発光ダイオード17とフォトダイオード19とが設置された構造を有している。発光ダイオード17から被験者の皮膚に対して緑色の光(5000Å〜8000Åの波長を含む光)が照射される。この光は皮膚の毛細血管内において反射され、その反射光がフォトダイオード19に受光されて電気信号(脈波信号)として取り出される。
マニュアル入力部7は、周知のスイッチ等を備えた入力手段である。演算部9は周知のコンピュータにより構成され、後述する処理を実行する。メモリ11は、各種データを記憶する。表示部13は液晶ディスプレイであり、演算部9が出力する信号に応じて画像を表示する。
なお、脈波センサ5は脈波信号取得手段の一実施形態であり、演算部9は血圧算出手段及び判断手段の一実施形態であり、表示部13は表示手段の一実施形態である。
2.血圧計1が実行する処理
血圧計1(特に演算部9)が実行する処理を図3〜図9に基き説明する。図3に示す処理は、マニュアル入力部7に対し、測定開始の操作が行われたときに実行される。図3のステップ1では、心電電極3を用いて被験者の心電信号を取得するとともに、脈波センサ5を用いて被験者の脈波信号を取得する。
ステップ2では、前記ステップ1で取得した脈波信号及び心電信号に基き、特徴量を抽出する。具体的には、まず、図4に示すように、継続的に取得した心電信号から、心電信号の波形(以下、心電波形とする)を作成するとともに、継続的に取得した脈波信号から、脈波信号の波形(以下、脈波波形とする)を作成する。そして、心電波形及び脈波波形から、特徴量であるPTTを抽出する。このPTTは、心電波形のピーク(R波)から脈波波形の立ち上がり開始までの時間である。
また、脈波波形の2階微分波形から得られる特徴量(加速度脈波のa〜e)を用いて、APG Indexを算出する。APG Indexは、加速度脈波と血管年齢(総説)(http://www.asahi-net.or.jp/~vk2h-tkd/rev.html)に記載の通り、血行動態に関連した情報であり、加齢と大きな関係を持ち、血管硬さや末梢抵抗と関連する特徴量として知られている。
また、図4に示すように、脈波波形から、特徴量であるΔPを抽出する。このΔPは、脈波波形における波高である。
また、図4に示すように、脈波波形から、その1階微分波形を作成する。そして、1階微分波形から、特徴量であるvを抽出する。vは、1階微分波形における波高である。
ステップ3では、以下の式1により、被験者の血圧BPを算出する。
式(1):BP=K*PTT*(v/ΔP)
ここで、Kは定数であり、*は乗算の演算子である。なお、式(1)の右辺は、血圧BPと高い相関を有することが知られている(特許第4645259号公報参照)。
ステップ4では、前記ステップ3で算出した血圧を表示部13に表示する。血圧を表示部13に示した例を図5に示す。図5の左上部分に、最高血圧、最低血圧が表示されている。これらの表示は、1秒ごとに最新の数値に更新される。
また、図5の中央部分(「推定」の欄)に、最高血圧(SBP)、最低血圧(DBP)が表示されている。これらの表示は、1分ごとに最新の数値に更新される。
ステップ5では、前記ステップ3で算出した血圧の信頼性に関する情報を表示部13に表示する。ここで、信頼性に関する情報とは、その情報を見れば、前記ステップ3で算出した血圧の信頼性を判断できる情報を意味する。信頼性に関する情報としては、以下のものが挙げられる。
(a)脈波波形
(b)脈波波形の1階微分波形
(c)脈波波形の2階微分波形
(d)心電波形
(e)前記(a)〜(d)のいずれか1以上から得られる特徴量
ここで、(a)の情報は脈波波形そのものであり、この波形を表示することにより、ホワイトノイズやアウトライヤのノイズが重畳しているかを判断することが可能となる。また、脈波波形の表示おける時間幅を長くすることで、脈波の低周波揺らぎノイズの重畳も判断できる。これらノイズが重畳している場合には血圧値の信頼性が低いと判断される。
(b)及び(c)の情報は脈波波形を微分処理することにより得られる波形である。微分処理により、進行波や反射波、大動脈弁閉鎖に関連する波形変化が強調されるが、この波形を表示することにより、それら特徴量と同じ周波数帯域で変化するノイズ(インバンドノイズ)の有無が確認できる。そのため、インバンドノイズが大きいときは、血圧値の信頼性が低いと判断できる。
(d)の情報は心電波形の情報である。心電のピークを基点として、脈波伝播時間や心拍数など、血圧に関する情報が算出される。この心電の波形に重畳するノイズを確認可能とすることで、血圧値の信頼性を判断できるようになる。
(e)の情報は抽出された特徴量の情報である。この情報を確認することで特徴量の抽出の成功不成功を判断でき、血圧値の信頼性が判断される。
これら(a)〜(e)を計測環境等に合わせて適切に表示することで、医療従事者が血圧値の信頼性を評価することが可能となる。
信頼性に関する情報を表示部13に表示した例を図5に示す。図5には、心電波形、脈波波形、加速度脈波(脈波波形の2階微分波形)、PTT(心電と脈波の時間差。心電のピークとそれに対応する脈波の立ち上がり時間から算出される)、APG Index(加速度脈波から得られる血行動態に関連した特徴量)が表示されている。表示部13において、脈波波形の横幅(時間幅)は、脈波を2拍分以上表示できる幅である。この横幅は、次にように設定される。まず、過去1分間の脈波の波形情報から1拍の時間幅を算出し、その1拍の時間幅の2倍以上を横幅とする。また、心電波形、加速度脈波についても、同様に、横幅が設定される。心電波形、脈波波形、及び加速度脈波の表示において、縦軸のスケールは一定である。
図5の表示において、PTT、及びAPG Indexは、横軸を被験者の年齢、縦軸を特徴量の値とするグラフの形式で表示されている。また、PTTのグラフには、直前の前記ステップ2で抽出したPTTに加えて、それ以前に抽出済みであった複数のPTT(以下、過去に取得したPTTとする)も表示される。すなわち、PTTを表示するグラフは、PTTの散布図となっている。
同様に、APG Indexのグラフには、直前の前記ステップ2で抽出したAPG Indexに加えて、それ以前に抽出済みであった複数のAPG Index(以下、過去に取得したAPG Indexとする)も表示される。すなわち、APG Indexを表示するグラフは、APG Indexの散布図となっている。
なお、被験者の年齢は、マニュアル入力部7を用いて予め入力しておくことができる。また、過去に取得したPTT、及び過去に取得したAPG Indexは、それらに対応する年齢とともに、予めメモリ11に記憶しておくことができる。
また、図5の表示において、加速度脈波の波形には、特徴量を表す丸印が重畳表示されている。この特徴量は、加速度脈波のピークを捉えたもので、一般的には、ピーク順に、a、b、c、d、e、fと名づけられ、血行動態に関連した特徴量である。特徴量の表示位置は、その特徴量に対応する位置である。例えば、波高を表す特徴量は、ピークの頂点に表示される。
さらに、図5の左下部分には、過去に血圧計1が算出した血圧も表示されている。すなわち、「1分前」の欄に表示された値は1分前に算出された血圧を表し、「2分前」の欄に表示された値は2分前に算出された血圧を表し、「3分前」の欄に表示された値は3分前に算出された血圧を表す。
ステップ6では、血圧の信頼性に関連する予め設定された条件(以下、信頼性条件とする)が成立するか否かを判断する。ここで、信頼性条件は、以下の(c1)〜(c4)である。
(c1)脈波波形におけるホワイトノイズの大きさが閾値以上であること。
(c2)脈波波形における低周期の揺らぎの大きさが閾値以上であること。
(c3)2階微分波形に閾値以上の大きさのインバンドが存在すること。
(c4)脈波波形に閾値以上の大きさのアウトライヤが存在すること。
信頼性条件(c1)を図6に基き説明する。ホワイトノイズは、図6に示すように、脈波における1拍の長さよりも顕著に短い周期のノイズを意味する。信頼性条件(c1)は、このホワイドノイズの振幅が所定の閾値以上であるという条件である。信頼性条件(c1)は、脈波センサ5のフォトダイオード19に外乱光が入った場合に充足されやすい条件である。
ホワイトノイズが大きい場合には、全ての特徴量の抽出精度が劣化するため、ホワイトノイズの大きさを閾値とすることで、信頼性の判断を容易にする。特に、ホワイトノイズの大きさによって、(a)の表示方法を、予め対応付けられた表示方法にすることで、医療従事者の着目点を誘導することができる。
信頼性条件(c2)を図7に基き説明する。脈波波形は、図7に示すように、0.05〜0.5Hzという長周期の変動(低周波揺らぎ)を有することがある。信頼性条件(c2)は、この長周期の変動における振幅が所定の閾値以上であるという条件である。信頼性条件(c2)は、血圧の測定中における被験者の呼吸、又は体動により充足されやすい条件である。
低周波揺らぎが大きい場合には、拍ごとの特徴量ばらつきが大きくなり、一拍ごとの血圧算出精度が低下する。低周波揺らぎを閾値とし、(a)の表示方法を、予め対応付けられた表示方法にすることで、医療従事者の着目点を、この低周波揺らぎの大きさに誘導することができる。
信頼性条件(c3)について、図8に基き説明する。図8Aに示すように、脈波波形における複数のピークを重ねたとき、ピーク間のばらつき(インバンド)が生じることがある。インバンドは、図8Bに示すように、図8Aに示す領域を2階微分波形とすると、一層顕著になる。信頼性条件(c3)は、インバンドの大きさが所定の閾値以上であるという条件である。信頼性条件(c3)は、被験者に対する脈波センサ5の接触不良により充足されやすい条件である。
インバンドノイズが大きい場合は、1階微分波形や2階微分波形からの特徴量抽出精度が低下する。インバンドノイズを閾値とし、(b)及び(c)の表示方法を、予め対応付けられた表示方法にすることで、医療従事者の着目点を、この低周波揺らぎの大きさに誘導することができる。
このインバンドノイズの大きさは、特徴量に対する該当するノイズピークの大きさやインバンドノイズを低減するために加算平均処理などを行なって作成されたテンプレート波形との波形相関の程度から算出できる。
信頼性条件(c4)について、図9に基き説明する。図9に示すように、脈波波形の一拍の中に、特異的な突起(アウトライヤ)が生じることがある。信頼性条件(c4)は、アウトライヤの大きさが所定の閾値以上であるという条件である。信頼性条件(c4)は、血圧の測定中における被験者の体動により充足されやすい条件である。
アウトライヤノイズがある場合には、アウトライヤノイズが重畳した点での特徴量抽出精度が劣化する。アウトライヤノイズがある場合に、予め対応付けられた表示を行うことで、医療従事者の着目点を誘導することができる。
信頼性条件(c1)〜(c4)のうち、一つでも充足された場合はステップ7に進み、一つも充足されなかった場合は本処理を終了する。
ステップ7では、前記ステップ4で表示した血圧の信頼性が低い原因を表示部13に表示する。その原因は、信頼性条件(c1)〜(c4)に予め対応付けられた表示である。例えば、前記ステップ6で信頼性条件(c1)が充足された場合は、表示部13に「外乱光が入っている可能性があります。」を表示する。
また、前記ステップ6で信頼性条件(c2)が充足された場合は、表示部13に「呼吸が乱れている可能性があります。」を表示する。
また、前記ステップ6で信頼性条件(c3)が充足された場合は、表示部13に「脈拍センサとの接触が不安定です。」を表示する。
また、ステップ6で信頼性条件(c4)が充足された場合は、表示部13に「体動が生じた可能性があります。」を表示する。
なお、前記ステップ6において、信頼性条件(c1)〜(c4)のうちの2以上が充足された場合は、その2以上の条件に対応する表示を全て行う。
3.血圧計1が奏する効果
(1)血圧計1は、血圧とともに、算出した血圧に対する信頼性に関する情報を表示部13に表示する。そのため、血圧計1の使用者(例えば医療従事者)は、算出した血圧がどの程度信頼できるかを判断することができる。
すなわち、血圧計1は、血圧を、脈波波形、1階微分波形、心電波形、及び特徴量に基き算出するので、血圧計1の使用者は、表示部13に表示された脈波波形、1階微分波形、心電波形、及び特徴量の態様(例えば、正常な態様であるか否か)から、算出した血圧がどの程度信頼できるかを判断することができる。
特に、脈波波形は2拍分以上表示されるので、この脈波波形を見れば、算出した血圧がどの程度信頼できるかを一層容易に判断することができる。
また、血圧計1は、算出した血圧が信頼できないことを直接的には表示しないので、被計測者(患者)に不快感を与え難い。
(2)血圧計1は、特徴量を、2階微分波形の表示領域において、その特徴量に対応する位置に表示する。そのため、血圧計1の使用者は、表示された特徴量の位置を手がかりとして、算出した血圧に対する信頼性を一層容易に判断できる。例えば、特徴量が、本来の位置と推測できる位置から離れた位置に表示されている場合、算出した血圧に対する信頼性が低いと判断できる。
(3)血圧計1は、新たに算出した血圧に加えて、過去に算出した血圧も表示する。そのため、血圧計1の使用者は、それらを対比することで、算出した血圧に対する信頼性を一層容易に判断できる。例えば、新たに算出した血圧が、過去に算出した血圧と大きく相違している場合、新たに算出した血圧に対する信頼性が低いと判断できる。
(4)血圧計1は、新たに抽出した特徴量に加えて、過去に抽出した特徴量を、散布図の形式で表示する。そのため、血圧計1の使用者は、新たに抽出した特徴量と、過去に抽出した特徴量とを対比することで、算出した血圧に対する信頼性を一層容易に判断できる。例えば、新たに抽出した特徴量が、過去に抽出した特徴量と大きく相違している場合、新たに算出した血圧に対する信頼性が低いと判断できる。
(5)血圧計1は、信頼性条件(c1)〜(c4)を充足するか否かを判断する。信頼性条件(c1)〜(c4)は、算出した血圧の信頼性を低下させる事情(外乱光、被験者の呼吸や体動、脈波センサ5の接触不良)が存在するときに成立しやすい条件である。よって、血圧計1は、信頼性条件(c1)〜(c4)を充足するか否かを判断することで、算出した血圧の信頼性を低下させる事情が存在するか否かを判断できる。
また、血圧計1は、信頼性条件(c1)〜(c4)のいずれかが充足される場合、その原因である可能性が高い事項を表示部13に表示する。そのため、血圧計1の使用者は、算出した血圧の信頼性が低い理由を知ることができる。
(6)血圧計1の脈波センサ5は、光電容積脈波を用いて被験者の脈波信号を検出する。そのため、被験者の負担を軽減できる。
(7)表示部13における心電波形、脈波波形、及び加速度脈波の表示では、縦軸のスケールは一定である。そのため、血圧計1の使用者は、表示部13の表示から、心電や脈波の強度を知り、それに基いて、算出した血圧に対する信頼性を判断できる。
4.その他の実施形態
(1)前記ステップ5で表示部13に表示する、信頼性に関する情報は適宜選択できる。例えば、信頼性に関する情報として、さらに、脈波波形の1階微分波形を表示してもよい。また、PTT、APG Indexに加えて、あるいはそれらに代えて、他の特徴量を表示してもよい。
また、信頼性に関する情報として、表示部13に(a)〜(e)の一部のみを表示してもよい。例えば、表示部13に(a)のみを表示してもよいし、(b)のみを表示してもよいし、(c)のみを表示してもよいし、(d)のみを表示してもよいし、(e)のみを表示してもよい。
(2)前記ステップ6では、信頼性条件(c1)〜(c4)から選択される1〜3種について判断してもよい。
(3)前記ステップ3で血圧を算出する方法は、他の方法であってもよい。例えば、特開2010−187993号公報に記載された方法を用いることができる。この方法は、生体から検出された心電信号及び脈波信号のうち、少なくとも前記脈波信号から得られる生体情報を用いて、血圧を推定する方法であって、所定の血圧毎に事前学習によって得られた生体情報の特徴量と血圧との関係に基づいて、生体情報の特徴量に対し、その特徴量に対応する血圧が所定の血圧未満か以上かを2値化判別する複数の識別手段と、血圧の推定を行う場合に、識別手段を用い、測定によって得られた生体情報の特徴量に対し、複数の異なる前記所定の血圧について、それぞれ前記2値化判別を行う2値化判別手段と、2値化判別手段の判別結果に基づいて各血圧毎の2値化判別結果を並べた2値数列を作成し、この2値数列と前もって準備された符号表における各血圧毎の数列とを対比して血圧を推定する血圧推定手段とを用いる方法である。
(4)表示部13は、複数種類の波形を表示する共通の領域を備えていてもよい。そして、マニュアル入力部7に対する操作に応じて、その共通の領域に表示する波形(例えば、脈波波形、脈波波形の1階微分波形、脈波波形の2階微分波形、及び心電波形のうちのいずれか)を切り換えられるようにしてもよい。
あるいは、時間の経過とともに、共通の領域に表示する波形が順次切り替わるようにしてもよい。
(5)表示部13において、心電波形、脈波波形、及び加速度脈波を表示する領域に、それらの波形の縦軸の絶対量を表す目盛りを表示することができる。その場合、血圧計1の使用者は、波形の強度を一層容易に知ることができる。そして、波形の強度に基き、算出した血圧の信頼性を判断することができる。
(6)前記ステップ7において、算出した血圧の信頼性の程度を表示部13に表示してもよい。信頼性の程度は、信頼性条件(c1)〜(c4)がどの程度充足されたかにより定めることができる。
(7)心電波形、脈波波形、及び加速度脈波の表示において、縦軸のスケールは、次のように設定してもよい。まず、過去1分間の波形情報から1拍の振幅を算出し、その1拍の振幅の1.5〜4倍を、縦軸のスケールとする。
1…血圧計、3…心電電極、5…脈波センサ、7…マニュアル入力部、9…演算部、11…メモリ、13…表示部、15…センサボディ、17…発光ダイオード、19…フォトダイオード

Claims (8)

  1. 脈波信号を取得する脈波信号取得手段と、
    少なくとも前記脈波信号に基き血圧を算出する血圧算出手段と、
    以下の(a)〜(e)から選択される1以上を含む信頼性に関する情報を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする血圧計。
    (a)脈波波形
    (b)脈波波形の1階微分波形
    (c)脈波波形の2階微分波形
    (d)心電波形
    (e)前記(a)〜(d)のいずれか1以上から得られる特徴量
  2. 前記表示手段は、前記特徴量を、前記(a)〜(d)のいずれかの波形においてその特徴量に対応する位置に表示することを特徴とする請求項1に記載の血圧計。
  3. 前記表示手段は、さらに、過去に算出した血圧、及び/又は、過去に取得した前記特徴量を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の血圧計。
  4. 前記(a)〜(e)のいずれか1以上について、算出した血圧の信頼性に関連する予め設定された条件が成立するか否かを判断する判断手段を備え、
    前記表示手段は、前記条件が成立する場合、その条件に予め対応付けられた表示を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の血圧計。
  5. 前記条件は、以下の(c1)〜(c4)のうちのいずれか1以上であることを特徴とする請求項4に記載の血圧計。
    (c1)前記脈波波形におけるホワイトノイズの大きさが閾値以上であること。
    (c2)前記脈波波形における低周期の揺らぎの大きさが閾値以上であること。
    (c3)前記2階微分波形に閾値以上の大きさのインバンドが存在すること。
    (c4)前記脈波波形に閾値以上の大きさのアウトライヤが存在すること。
  6. 前記脈波信号取得手段は、光電容積脈波を用いて前記脈波信号を取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の血圧計。
  7. 前記表示手段は、前記(a)〜(d)のいずれかの波形について、過去1分間の波形情報から1拍の時間幅を算出し、前記1拍の時間幅の2倍以上の時間幅で、前記(a)〜(d)のいずれかの波形を表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の血圧計。
  8. 前記表示手段は、前記(a)〜(d)のいずれかの波形について、過去1分間の波形情報から1拍の振幅を算出し、前記1拍の振幅の1.5〜4倍の振幅幅で、前記(a)〜(d)のいずれかの波形を表示することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の血圧計。
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