JP2014230617A - 医療器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】板クランプのスライド方向を安定させると共に、チューブの開口端から流出する液体の飛び散りを抑制した医療器具を提供する。
【解決手段】医療器具は、開口端17を有するチューブ15と、チューブ15の外径寸法より広い幅広部27A及び狭い幅狭部27Bを有する貫通孔27が形成された板クランプ22と、チューブ15及び板クランプ22を保持する保持部材21とを備え、保持部材21は、貫通孔27に挿通されたチューブ15に貫通されると共に、長手方向をチューブ15と交差するスライド方向に向けた板クランプ22をスライド方向にスライド可能に保持するガイド部23と、ガイド部23を貫通するチューブ15の向きにガイド部23から突出しており、チューブ15の開口端17側を保持する筒状部24とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、チューブ内における液体の流通を許容或いは規制する医療器具に関する。
従来から、液体が流通するチューブをクランプすることによって、当該チューブ内における液体の流通を規制するクランプ装置が知られている。例えば、特許文献1には、排尿チューブからの尿の排出を許容或いは規制する板クランプが取り付けられた尿バッグが開示されている。
特許文献1に記載されている板クランプには、厚み方向に貫通する貫通孔が設けられている。この貫通孔は、排尿チューブの外径寸法より広い幅広部と、排尿チューブの外径寸法より狭い幅狭部とが設けられている。そして、この貫通孔に排尿チューブを挿通した状態で板クランプを排尿チューブと交差する方向にスライドさせると、排尿チューブが幅広部に位置する時に尿の流通が許容され、排尿チューブが幅狭部に位置する時に尿の流通が規制される。
特開2005−137569号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、排尿チューブに対する板クランプのスライド向きが不安定になって、特に排尿チューブを幅広部から幅狭部に確実に移動させることができない可能性がある。また、排尿チューブを幅狭部に押し込んだ時の衝撃によって排尿チューブの先端が暴れて、排尿チューブ内に残留した尿が飛び散る可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、板クランプのスライド方向を安定させると共に、チューブの開口端から流出する液体の飛び散りを抑制した医療器具を提供することにある。
(1) 本発明に係る医療器具は、開口端を有するチューブと、上記チューブの外径寸法より広い幅広部及び上記チューブの外径寸法より狭い幅狭部が長手方向に沿って連続した貫通孔を有する板クランプと、上記チューブ及び上記板クランプを互いに交差する向きに向けて保持する保持部材とを備える。そして、上記保持部材は、上記貫通孔に挿通された上記チューブに貫通されると共に、長手方向を上記チューブと交差するスライド方向に向けた上記板クランプを上記スライド方向にスライド可能に保持するガイド部と、上記ガイド部を貫通する上記チューブの向きに上記ガイド部から突出しており、当該チューブの上記開口端側を保持する筒状部とを有する。
上記構成によれば、板クランプのスライド方向へのスライドがガイド部によって案内されるので、幅広部及び幅狭部の間におけるチューブの移動を確実に行うことができる。また、チューブの先端側(液体の流通向きの下流側)が筒状部によって保持されているので、チューブの先端が暴れることによる液体の飛び散りを抑制することができる。
(2) 好ましくは、上記保持部材は、上記筒状部である第1筒状部と、上記第1筒状部と反対向きに上記ガイド部から突出しており、上記チューブの上記開口端と反対側を保持する第2筒状部とを有する。
上記構成によれば、例えば、第1筒状部及び第2筒状部に人差し指及び中指を引っ掛けた状態で、板クランプを親指で押し込むことによって、当該板クランプをスライドさせることができる。また、ガイド部の両側でチューブが保持されるので、板クランプのスライドがさらに安定する。
(3) 好ましくは、上記第1筒状部及び上記第2筒状部の外径寸法は、両端部から中央部に向かって連続的に小さくなっている。
第1筒状部及び第2筒状部の中央部を凹ませることにより、上記のように板クランプをスライドさせる際に、人差し指及び中指を安定して引っ掛けることができる。
(4) 好ましくは、上記第1筒状部は、その外周面から径方向外向きに広がるフランジ部を有する。
上記構成によれば、チューブの開口端から外周面を伝って流れ落ちる液体をフランジ部によって堰き止めることができる。これにより、板クランプをスライドさせる際にユーザが触れる部分の汚染を抑制することができる。
(5) 好ましくは、長手方向において互いに対向する上記板クランプの一対の端面は、両端部に対して中央部が凹んだ湾曲面である。
上記構成によれば、湾曲面を親指で押して板クランプをスライドさせることにより、板クランプのスライドがさらに安定する。
(6) 好ましくは、上記ガイド部は、上記スライド方向の一方側及び他方側において開口している。そして、上記筒状部の突出方向において上記開口と隣接する上記ガイド部の壁面は、上記板クランプの湾曲面に沿う湾曲面である。
板クランプの湾曲面とガイド部の湾曲面とが面一となるまで板クランプをスライドさせることにより、チューブを確実に幅広部或いは幅狭部に到達させることができる。
(7) 好ましくは、上記開口端と反対側の端部において上記チューブに接続されており、体液を貯留する容器を備える。
本発明によれば、板クランプのスライド方向へのスライドがガイド部によって案内されるので、幅広部及び幅狭部の間におけるチューブの移動を確実に行うことができる。また、チューブの先端側(液体の流通向きの下流側)が筒状部によって保持されているので、チューブの先端が暴れることによる液体の飛び散りを抑制することができる。
図1は、本実施形態における尿バッグ10の正面図である。 図2は、クランプ装置20の部品図であって、(A)は保持部材21の斜視図、(B)は板クランプ22の正面図である。 図3は、排尿チューブ15内の尿の流通を許容するときのクランプ装置20の斜視図である。 図4は、図3のIV−IVにおける断面図である。 図5は、図3における板クランプ22に挿通された排尿チューブ15の状態を示す図である。 図6は、排尿チューブ15内の尿の流通を規制するときのクランプ装置20の斜視図である。 図7は、図6のVII−VIIにおける断面図である。 図8は、図6における板クランプ22に挿通された排尿チューブ15の状態を示す図である。
以下、図面が参照されつつ本発明の実施形態が説明される。なお、本実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨が変更されない範囲において、本実施形態が適宜変更されてもよいことは言うまでもない。
図1は、本実施形態における尿バッグ10(本発明の医療器具の一例)の平面図である。尿バッグ10は、図1に示されるように、容器11と、導尿チューブ14と、排尿チューブ15(本発明のチューブの一例)と、クランプ装置20(本発明の医療器具の他の例)とを備える。
容器11は、内部空間に尿を貯留するものであり、例えば、ポリ塩化ビニルなどの軟質性樹脂で袋状に形成されている。また、容器11の上部には、ベッドの柵などに尿バッグ10を係止するための係止部12が設けられている。さらに、容器11の表面には、容器11内に貯留された尿の量を計測する目盛り13が設けられている。
導尿チューブ14は、一端が尿道カテーテル(不図示)に接続され、他端が容器11に接続される。なお、本実施形態における導尿チューブ14は、容器11の上部に接続される。また、導尿チューブ14は、例えば、ラテックスなどの可撓性材料で形成されている。これにより、尿道カテーテルを通じて患者の体外に排出された尿は、導尿チューブ14を通じて容器11に導かれる。
排尿チューブ15は、一端(接続端16)が容器11に接続され、他端(開口端17)が開口している。なお、本実施形態における排尿チューブ15は、容器11の下部に接続されている。排尿チューブ15は、例えば、ABS樹脂などで形成されている。また、排尿チューブ15は、容器11との接続端16を回動基端とし、開口端17を回動先端として回動可能に構成されている。さらに、排尿チューブ15には、排尿チューブ15内の尿の流通を許容或いは規制するためのクランプ装置20が取り付けられている。
すなわち、容器11内に尿を貯留させておく場合には、図1に示されるように、クランプ装置20によって排尿チューブ15内の尿の流通を規制し、且つ開口端17が接続端16より上方に位置するように排尿チューブ15を回動させればよい。一方、容器11内の尿を排尿チューブ15を通じて排出する場合には、クランプ装置20によって排尿チューブ15内の尿の流通を許容し、且つ開口端17が接続端16より下方に位置するように排尿チューブ15を回動させればよい。
図2〜図8を参照して、本実施形態におけるクランプ装置20を説明する。クランプ装置20は、図2(A)に示される保持部材21と、図2(B)に示される板クランプ22とで構成される。なお、以下の説明において、図2〜図8に示される上下方向7、前後方向8、及び左右方向9を基準として各構成要素の位置関係を説明する。但し、これは各構成要素の絶対的な位置関係を表すものではない。すなわち、図2に示される上下方向7、前後方向8、及び左右方向9は、互いに直交する第1方向、第2方向、及び第3方向と読み替えることができる。
保持部材21は、図2(A)に示されるように、ガイド部23と、第1筒状部24と、第2筒状部25とで構成されている。保持部材21は、例えば、排尿チューブ15より硬質の樹脂材料で形成されている。保持部材21は、排尿チューブ15及び板クランプ22を互いに交差(本実施形態では、直交)する向きに向けて保持する。具体的には、保持部材21は、前後方向8に延びる排尿チューブ15と、長手方向を上下方向7に向けた板クランプ22とを保持している。そして、保持部材21に保持された板クランプ22は、上下方向7(本発明のスライド方向の一例)にスライドすることによって、排尿チューブ15内の尿の流通を許容或いは規制する。
ガイド部23は、図2(A)に示されるように、前後方向8において互いに対向する前壁30及び後壁31と、上下方向7において互いに対向する上壁32及び下壁33と、左右方向9において互いに対向する左壁34及び右壁35とを有する箱形状である。ガイド部23は、前壁30、後壁31、上壁32、下壁33、左壁34、及び右壁35によって内部空間が区画されている。前壁30及び後壁31には、図4及び図7に示されるように、排尿チューブ15が挿通される開口36、37が設けられている。また、上壁32及び下壁33には、内部に収容した板クランプ22を露出させる開口38、39が設けられている。そして、ガイド部23の内部空間には、互いに交差する向きを向いた排尿チューブ15及び板クランプ22が保持される。
第1筒状部24は、図2(A)に示されるように、開口36を囲む位置において前壁30から前方に突出している。また、第1筒状部24の外径寸法は、前後方向8の両端部から中央部に向かって連続的に小さくなっている。すなわち、第1筒状部24の外周面の断面形状は、図4及び図7に示されるように、中央部が凹んだ湾曲面となっている。一方、第1筒状部24の内径寸法は、排尿チューブ15の外径寸法より僅かに大きく設定されており、前後方向8において概ね一定である。さらに、第1筒状部24には、その外周面から径方向外向きに広がるフランジ部26が形成されている。フランジ部26は、前後方向8において、第1筒状部24の外径寸法が最も小さい位置より先端側(すなわち、ガイド部23から遠い側)に設けられている。
第2筒状部25は、図2(A)に示されるように、開口37を囲む位置において後壁31から後方に突出している。また、第2筒状部25の外径寸法は、前後方向8の両端部から中央部に向かって連続的に小さくなっている。すなわち、第2筒状部25の外周面の断面形状は、図4及び図7に示されるように、中央部が凹んだ湾曲面となっている。一方、第2筒状部25の内径寸法は、排尿チューブ15の外径寸法より僅かに大きく設定されており、前後方向8において概ね一定である。
なお、第1筒状部24及び第2筒状部25の内部空間は、図4及び図7に示されるように、開口36、37及びガイド部23の内部空間を通じて相互に連通している。そして、相互に連通する第1筒状部24、ガイド部23、及び第2筒状部25の内部空間には、排尿チューブ15が挿通される。すなわち、保持部材21は、図3及び図6に示されるように、排尿チューブ15を前後方向8に向けて保持する。
また、図1に示されるように、第1筒状部24は、排尿チューブ15の開口端17に向かってガイド部23から突出している。一方、第2筒状部25は、排尿チューブ15の接続端16に向かってガイド部23から突出している。すなわち、第1筒状部24及び第2筒状部25は、互いに反対向きにガイド部23から突出している。そして、第1筒状部24は排尿チューブ15の開口端17側を保持し、第2筒状部25は排尿チューブ15の接続端16側を保持している。
板クランプ22は、図2(B)に示されるように、概ね長方形状をなす板状の部材である。また、板クランプ22には、厚み方向に貫通する貫通孔27が形成されている。さらに、板クランプ22の外縁部28は、他の部分と比較して厚肉になっている。貫通孔27は、幅広部27Aと幅狭部27Bとで構成される。幅広部27Aは、左右方向9における開口幅が幅狭部27Bより広い。より詳細には、左右方向9における幅広部27Aの開口幅は、排尿チューブ15の外径寸法より広い。一方、幅狭部27Bは、左右方向9における開口幅が幅広部27Aより狭い。より詳細には、左右方向9における幅狭部27Bの開口幅は、排尿チューブ15の肉厚の2倍より僅かに狭い。また、幅広部27A及び幅狭部27Bは、板クランプ22の長手方向に沿って連続している。
板クランプ22は、図5及び図8に示されるように排尿チューブ15が貫通孔27に挿通された状態で、図4及び図6に示されるように長手方向を上下方向7に向けてガイド部23の内部空間に保持されている。また、板クランプ22は、ガイド部23の内部空間を区画する内壁面に案内されて上下方向7にスライド可能となっている。より詳細には、板クランプ22は、上端が開口38を通じてガイド部23から露出し且つ下端がガイド部23の内部に没入した状態(図4に示される状態)と、上端がガイド部23の内部に没入し且つ下端が開口39を通じてガイド部23から露出した状態(図7に示される状態)との間でスライド可能となっている。このとき、前壁30、後壁31、左壁34、及び右壁35の内壁面に外縁部28が当接することによって、板クランプ22の上下方向7のスライドが案内される。
また、長手方向において互いに対向する板クランプ22の一対の端面は、図2(B)に示されるように、両端部に対して中央部が凹んだ湾曲面28A、28Bである。また、ガイド部23の上壁32のうちの前後方向8において開口38に隣接する壁面は、図2(A)に示されるように、湾曲面28Aに沿う湾曲面32A、32Bとなっている。さらに、ガイド部23の下壁33のうちの前後方向8において開口39に隣接する壁面は、湾曲面28Bに沿う湾曲面(不図示)となっている。そして、図6及び図7に示される位置に板クランプ22がスライドされたとき、板クランプ22の湾曲面28Aとガイド部23の上壁32の湾曲面32A、32Bとは面一となる。同様に、図3及び図4に示される位置に板クランプ22がスライドされたとき、板クランプ22の湾曲面28Bとガイド部23の下壁33の湾曲面とは面一となる。
図3及び図4に示される位置に板クランプ22が配置されているとき、ガイド部23の開口36、37と、板クランプ22の貫通孔27の幅広部27Aとが前後方向8において概ね一直線上に並ぶ。その結果、保持部材21によって保持されている排尿チューブ15は、図5に示されるように、幅広部27Aの位置において板クランプ22の貫通孔27に挿通されている。そして、幅広部27Aの開口幅は排尿チューブ15の外径寸法より広いので、この状態(以下、「許容状態」と表記する。)におけるクランプ装置20は、排尿チューブ15内の尿の流通するを許容している。
一方、図6及び図7に示される位置に板クランプ22が配置されているとき、ガイド部23の開口36、37と、板クランプ22の貫通孔27の幅狭部27Bとが前後方向において概ね一直線上に並ぶ。その結果、保持部材21によって保持されている排尿チューブ15は、図8に示されるように、幅狭部27Bの位置において板クランプ22の貫通孔27に挿通されている。そして、幅狭部27Bの開口幅は排尿チューブ15の肉厚の2倍より狭いので、排尿チューブ15は、幅狭部27Bによって押しつぶされた状態となっている。すなわち、この状態(以下、「規制状態」と表記する。)におけるクランプ装置20は、排尿チューブ15内の尿の流通を規制している。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態におけるクランプ装置20は、例えば以下のように操作されることによって、許容状態と規制状態とが切り替えられる。まず、図3及び図4に示される許容状態のクランプ装置20に対して、ユーザは、第1筒状部24に下側から人差し指を引っ掛け、第2筒状部25に下側から中指を引っ掛ける。そして、ユーザは、板クランプ22の上端に親指を当てて湾曲面28Aと湾曲面32A、32Bとが面一となるまで板クランプ22を押し下げることにより、板クランプ22を図6及び図7の位置までスライドさせることができる。すなわち、クランプ装置20が許容状態から規制状態に切り替わる。
ここで、下方にスライドされる板クランプ22は、前壁30及び後壁31の内壁面に当接することによって前後方向8への傾きが規制され、左壁34及び右壁35の内壁面に当接することによって左右方向9への傾きが規制される。すなわち、ガイド部23は、板クランプ22がスライドされる過程において、排尿チューブ15と板クランプ22との交差角度(本実施形態では、90°)が変動するのを規制することができる。これにより、排尿チューブ15を幅広部27Aから幅狭部27Bに確実に移動させることができる。なお、排尿チューブ15と板クランプ22との交差角度は90°に限定されないが、90°に近い角度であることが望ましい。
また、本実施形態によれば、排尿チューブ15の開口端17側が第1筒状部24によって保持されている。これにより、幅狭部27Bに押し込まれる際に排尿チューブ15の開口端17側が暴れて、尿が飛び散るのを抑制することができる。また、第1筒状部24及び第2筒状部25によって排尿チューブ15を広範に保持するので、板クランプ22のスライドがさらに安定する。但し、第2筒状部25は本発明に必須の構成要素ではなく、省略することができる。
また、第1筒状部24及び第2筒状部25は、板クランプ22をスライドさせる際に人差し指及び中指を引っ掛ける把持部として機能する。そして、第1筒状部24及び第2筒状部25の外周面を中央部が凹んだ湾曲面とすることにより、人差し指及び中指を安定して引っ掛けることができる。その結果、板クランプ22をさらに安定してスライドさせることができる。
また、本実施形態によれば、第1筒状部24にフランジ部26を設けたことにより、図1の状態において、開口端17から排尿チューブ15の外周面を伝って流れ落ちる尿で第1筒状部24(すなわち、人差し指を引っ掛ける部分)が汚染されるのを抑制することができる。その結果、クランプ装置20を衛生的に操作することができる。
また、本実施形態によれば、板クランプ22の上端の湾曲面28Aと、ガイド部23の上壁32の湾曲面32A、32Bとを同一の曲率とし、且つ湾曲面28A、32A、32Bが面一となるまで板クランプ22をスライド可能としている。これにより、板クランプ22をスライドさせるユーザに、排尿チューブ15が幅狭部27Bに嵌まり込んだことを認識させることができる。
また、図6及び図7に示される規制状態のクランプ装置20に対して、ユーザは、第1筒状部24に上側から人差し指を引っ掛け、第2筒状部25に上側から中指を引っ掛ける。そして、ユーザは、板クランプ22の下端に親指を当てて湾曲面28Bと下壁33の湾曲面とが面一となるまで板クランプ22を押し下げることにより、板クランプ22を図3及び図4の位置までスライドさせることができる。
このとき、板クランプ22の下端の湾曲面28Bと、ガイド部23の下壁33の湾曲面(不図示)とを同一の曲率とし、且つこれらが面一となるまで板クランプ22をスライド可能とすることにより、板クランプ22をスライドさせるユーザに、排尿チューブ15が幅狭部27Bを抜け出たことを認識させることができる。
また、本実施例における保持部材21は、非可撓な硬度を有する硬質樹脂で成型されている。このようにすることで、使用者は安心して保持部材21を保持できるとともに、保持部材21を保持しつつ板クランプ22を力強く押圧することができる。さらに、排尿チューブ15を安定的に保持することができるため、排尿チューブ15の先端からの液体の飛び散りを好適に抑制可能である。しかしながら、本発明の課題(板クランプ22のガイドおよび排尿チューブ15の先端からの液体の飛び散りの抑制)は、保持部材21の材質に限らず、排尿チューブ15の開口端17側が保持部材21によって保持されていれば、解決可能である。従って、保持部材21を構成する材料は、非可撓性の硬質樹脂が好適であるが、軟質樹脂であってもよいし、可撓性を有していてもよい。
さらに、本実施形態では、医療器具の一例として尿を貯留する尿バッグ10を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明は、液体(典型的には、体液)を排出するドレインチューブと、当該ドレインチューブ内の液体の流通を許容或いは規制するクランプ装置20とを備えるあらゆる医療器具に適用することができる。
10・・・尿バッグ
11・・・容器
15・・・排尿チューブ
17・・・開口端
20・・・クランプ装置
21・・・保持部材
22・・・板クランプ
23・・・ガイド部
24・・・第1筒状部
25・・・第2筒状部
26・・・フランジ部
27・・・貫通孔
27A・・・幅広部
27B・・・幅狭部
28A,28B,33A,33B・・・湾曲面
38,39・・・開口

Claims (7)

  1. 開口端を有するチューブと、
    上記チューブの外径寸法より広い幅広部及び上記チューブの外径寸法より狭い幅狭部が長手方向に沿って連続した貫通孔を有する板クランプと、
    上記チューブ及び上記板クランプを互いに交差する向きに向けて保持する保持部材と、を備えており、
    上記保持部材は、
    上記貫通孔に挿通された上記チューブに貫通されると共に、長手方向を上記チューブと交差するスライド方向に向けた上記板クランプを上記スライド方向にスライド可能に保持するガイド部と、
    上記ガイド部を貫通する上記チューブの向きに上記ガイド部から突出しており、当該チューブの上記開口端側を保持する筒状部と、を有する医療器具。
  2. 上記保持部材は、
    上記筒状部である第1筒状部と、
    上記第1筒状部と反対向きに上記ガイド部から突出しており、上記チューブの上記開口端と反対側を保持する第2筒状部と、を有する請求項1に記載の医療器具。
  3. 上記第1筒状部及び上記第2筒状部の外径寸法は、両端部から中央部に向かって連続的に小さくなっている請求項2に記載の医療器具。
  4. 上記第1筒状部は、その外周面から径方向外向きに広がるフランジ部を有する請求項2又は3に記載の医療器具。
  5. 長手方向において互いに対向する上記板クランプの一対の端面は、両端部に対して中央部が凹んだ湾曲面である請求項1から4のいずれかに記載の医療器具。
  6. 上記ガイド部は、上記スライド方向の一方側及び他方側において開口しており、
    上記筒状部の突出方向において上記開口と隣接する上記ガイド部の壁面は、上記板クランプの湾曲面に沿う湾曲面である請求項5に記載の医療器具。
  7. 上記開口端と反対側の端部において上記チューブに接続されており、体液を貯留する容器を備える請求項1から6のいずれかに記載の医療器具。
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