JP2014230602A - 生体測定装置 - Google Patents
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Description
重量測定回路16は、例えば、本体11の上面の四隅に配置された荷重センサ(例えばロードセル)を備え、荷重センサから出力された検出信号に基づいて利用者の体重を測定する。
演算制御部20は、これに接続された、高周波定電流回路14、電圧測定回路15、重量測定回路16、入力装置21、表示装置22、時計装置24、記憶装置25、及び判別回路26の動作制御を行う。
また、電流供給電極12A、12B、電圧測定電極12A、13B、高周波定電流回路14、電圧測定回路15、及び重量測定回路16は、利用者の生体情報を測定する測定手段を構成する。
ここで、生体情報は、体重、生体インピーダンス、体脂肪率、内臓脂肪レベル、体水分量、筋肉量、基礎代謝量、骨量、除脂肪量、体細胞量、内臓脂肪面積、BMI、肥満度、細胞内液量、細胞外液量を含む。
表示装置22は、文字表示用と色通知用とで別個に構成してもよい。例えば、文字表示は液晶ディスプレイで構成し、色通知はこの液晶ディスプレイから独立したランプで構成してもよく、特に限定されない。
測定中の利用者とは、測定のために体組成計10に乗ってから、測定が終了して体組成計10を降りるまでの間の利用者である。
なお、上記(1)及び(2)の構成に代えて、体組成計10の本体11の裏側には測定開始スイッチを設けるようにしてもよい。この場合、測定開始スイッチは、非測定時には床と接触せずにオフの状態にあるが、測定を行うために床に置いた体脂肪計10の本体11の上面に利用者が乗ると、床と接触して一定以上の荷重(例えば3kg以上)が加わり、これにより自動的にオンの状態となる。
時計装置24は、例えば計時回路であり、記憶装置25は、例えば、RAM(揮発性メモリ(Random Access Memory))などによって構成され、初期設定で設定した情報、判別その他の演算に用いる演算式やパラメータ、測定で取得した数値などが保存される。
体組成計10においては、体組成の測定に先立って、利用者登録として初期設定を行う。この初期設定は、体組成計10を利用する利用者がそれぞれ行う。
利用者が入力装置21の設定/決定スイッチ21Cを操作することにより初期設定モードが開始し、利用者は登録する番号を選択する(ステップS1)。この番号は、記憶装置25に予め記憶された、規則的な連続する番号(例えば、5人分の利用者登録ができる場合は「1」から「5」までの番号)であって、別の利用者によって登録されていない番号が選択可能に表示装置22に表示され、これらの番号の中から利用者が登録に用いる番号を選択する。選択は、アップスイッチ21A及びダウンスイッチ21Bを用いて行い、設定/決定スイッチ21Cを操作することによって決定する。
以上のステップS1〜4の処理が終わると初期設定モードが終了する。
初期設定で選択、入力、又は登録した情報は記憶装置25に保存される。なお、以下に説明する測定モードで体重値及び生体インピーダンス値が測定された場合は、その測定モード終了後、利用者登録されている体重値及び生体インピーダンス値を最新データに置き換えることにより、自動的に更新するのが好適である。
体組成計10は、測定モードが開始するまでは、体重測定手段のゼロ点更新を一定時間ごとに繰り返し行い、かつ、体組成計10の本体11上に利用者が載ったか否かを監視し続ける。
測定モードは、体組成計10の本体11上に利用者が乗ったことが検知されると開始する。
さらに、本体11上の利用者に対して電流供給電極12A、12Bを介して高周波定電流回路14からの電流を印加し、電圧測定電極12A、13Bを介して電圧測定回路15が測定した電圧値に基づいて、所定の演算によって生体インピーダンス値を取得する(ステップS12)。体重値及び生体インピーダンス値の取得に必要な演算は演算制御部20が行う。
判別は、例えば、近接度を用いて行う。近接度Ad(Approach Degree)は、利用者登録された体重値Wm、利用者登録された生体インピーダンス値Zm、現在測定した体重値W、現在測定した生体インピーダンス値Zを用いて次式(A)で表せる。
Ad=|W−Wm|×α+|Z−Zm|×β (A)
ここで、α、βは重み係数である。α、βは、例えば、(1)前回の測定から現在の測定までの間に利用者が特別な運動や減量を行ったか否か、(2)前回の測定からの経過時間、などの観点から適宜設定する。
この近接度Adの計算を、初期設定で利用者登録されているN人分総てのデータに対して行うことで、Ad値が小さい順に利用者として上位に判定することが可能となる。
該当する利用者登録情報(個人データ)の候補が1つであった場合(ステップS14でYes)、該当する利用者の個人の識別情報として登録されている色を表示装置22に表示(ステップS15)する。色の表示態様は、測定中の利用者が認識しやすければ特に限定されず、例えば、位置・大きさとしては、表示装置22の画面の一部でも全体でもよい。表示の際は、色と、利用者登録された情報を示す文字と、を交互に表示してもよいし、同時に表示してもよい。演算制御部20は、この利用者登録情報(個人データ)が、現在測定中の利用者のものであると決定する(ステップS19)。
このとき、判定手段25は、利用者登録されている利用者について、測定中の利用者に該当する可能性が所定値以上の場合(例えば、前記近接度が所定閾値(第2閾値)以下の場合)に、候補リストに含めるのが好適である。
また、判定手段25は、候補リストに含める数を所定数(例えば3人)以内とするのが好適である。
演算制御部20は、候補リストの中で、測定中の利用者に該当する可能性が最も高い第1候補の利用者の個人の識別情報として登録されている色を、表示装置22に表示する(ステップS16)。
続いて、演算制御部20は、候補リストの中で、測定中の利用者に該当する可能性が次に高い利用者の個人の識別情報として登録されている色を、表示装置22に表示する(ステップS17)。利用者の個人の識別情報として登録されている色の表示は、候補リストに含まれる総ての利用者の色表示が完了するまで順次行う(ステップS18)。
このようにして、通知手段である表示装置22は、利用者登録されている利用者を、測定中の利用者に該当する可能性が高いと判別された順に、識別情報としての色と共に通知する。
ここで、利用者の色表示の表示時間は、順位が上位の利用者の色が、下位の利用者の色よりも長くなるように設定すると、利用者が認識しやすい点で好ましい。
候補リストに含まれる総ての利用者の色の表示が終わったとき(ステップS18でYes)、演算制御部20は、第1候補の利用者が、現在測定中の利用者に該当するとして、個人データを決定する(ステップS19)。
測定モードは、算出結果を所定時間表示した後に終了し、体組成計10は待機モードにもどる。
(1)判別結果として、利用者自身が予め設定した色が表示され、その色は利用者ごとに異なるため、利用者は、個人データの照合(判別)の結果が正しいか否かを瞬時に一目で容易に判断することが可能となる。
(2)候補が複数ある場合、該当可能性が高い候補から順番に、それぞれ候補の文字情報及び色の両方を表示すれば、利用者は、照合(判別)の結果の当否を容易に判断することが可能となる。
(3)照合(判別)結果を色のみで通知しても、利用者は上記の通り一目でその当否を容易に判断できるため、表示装置は必ずしも文字表示可能なものでなくてもよく(例えば発光ダイオードのような簡単な構成であってもよく)、これにより装置をシンプルかつ低コストに構成することが可能となる。
上記実施形態は、利用者登録情報(個人データ)の照合の結果、該当する利用者登録情報(個人データ)の候補が複数の場合には、第1候補の利用者が、測定中の利用者に該当する、と演算制御部20により決定されるものであった。これに代えて、候補リストの中から、測定中の利用者自身が、該当する候補(個人データ)を入力装置21によって選択し、演算制御部20は、入力装置21によって候補リストの中から選択された候補が、測定中の利用者に該当すると決定する、というように構成してもよい。測定中の利用者自身によって選択させるため、該当する利用者の確定をより正確に行うことが可能となる。以下、この場合の体組成測定の処理の流れについて、図5を参照しつつ説明する。
図5は、変形例における体組成の測定の流れを示すフローチャートである。図5においては、図4と同じ処理については同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
該当する利用者登録情報(個人データ)の候補が1つではなかった場合(ステップS14でNo)、判別回路25は、利用者登録されている利用者について、測定中の利用者に該当すると判別した利用者の候補リストを作成する。演算制御部20は、候補リストの中で、測定中の利用者に該当する可能性が最も高い第1候補の利用者の個人の識別情報として登録されている色を表示装置22に表示する(ステップS117)。
利用者が、表示色が自身の設定した色に該当することを示す操作をした場合(ステップS118でYes)、演算制御部20は個人データを決定する(ステップS19)。
利用者が、表示色が自身の設定した色に該当しないことを示す操作をした(又は、該当することを示す操作が一定時間なかった)場合(ステップS118でNo)、演算制御部20は、表示された候補が候補リストの最終順位の候補か否かを判断する(ステップS119)。
演算制御部20が、表示装置22に表示された候補が最終順位の候補ではないと判断した場合(ステップS119でNo)、演算制御部20は、候補リストの中で、測定中の利用者に該当する可能性が次に高い利用者の個人を示す色を表示装置22に表示させる(ステップS120)。その後、表示装置22に表示された色が、測定中の利用者の色に該当するか、又は、該当する色が表示されることなく最終順位に至るまで、上述のステップS118〜S120を繰り返す。
なお、個人データの決定(ステップS19)から測定モードの終了までの処理は、図4に示す場合と同様であるため説明を省略する。
(1)初期設定において利用者ごとに異なる発光パターンを設定し、判別結果において、それぞれ設定された発光パターンで表示装置22を発光させる。ここで、発光パターンには、発光と非発光の時間間隔、発光色の組み合わせ、発光と文字表示を交互に行う通知を含む。
(2)初期設定において利用者ごとに異なる文字情報を設定し、判別結果において、それぞれ設定された文字情報を通知する。この文字情報には、利用者の氏名、愛称、イニシャルのほか、利用者が任意に設定した文字列を含む。この文字情報の通知は、色や発光パターンと同時に表示してもよいし、交互に表示してもよい。
(3)初期設定において利用者ごとに異なる音を設定し、判別結果において、それぞれ設定された音を通知する。この音は、図示しないスピーカーによって発する。
(4)初期設定において、利用者ごとに異なる画像を設定し、判別結果において、それぞれ設定された画像を通知する。予め記憶装置25に保存されている複数種類の図柄を示す画像の中から、各利用者が選択できるように構成されるのが好適である。
11 本体
12A、12B 電流供給電極(生体インピーダンス測定手段、測定手段)
13A、13B 電圧測定電極(生体インピーダンス測定手段、測定手段)
14 高周波定電流回路(生体インピーダンス測定手段、測定手段)
15 電圧測定回路(生体インピーダンス測定手段、測定手段)
16 重力測定回路(体重測定手段、測定手段)
20 演算制御部(制御部)
21 入力装置(設定手段)
21A アップスイッチ
21B ダウンスイッチ
21C 設定/決定スイッチ
22 表示装置(通知手段)
24 時計装置
25 記憶装置(記憶手段)
26 判別回路(判別手段)
Claims (13)
- 利用者登録された利用者の生体情報を測定する生体測定装置であって、
前記利用者の生体情報を測定する測定手段と、
前記利用者ごとに異なる識別情報を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記識別情報と、前記利用者登録時に測定された前記利用者の生体情報と、を前記利用者ごとに記憶して前記利用者登録する記憶手段と、
前記利用者登録後に前記測定手段で測定中の利用者の生体情報を、前記利用者登録されている生体情報と比較することにより、前記測定中の利用者が、前記利用者登録されている利用者のいずれに該当するかを判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果に対応して前記識別情報を通知する通知手段と
を備えること
を特徴とする生体測定装置。 - 前記通知手段は、前記利用者登録されている利用者を、前記測定中の利用者に該当する可能性が高いと判別された順に、前記識別情報と共に通知することを特徴とする請求項1に記載の生体測定装置。
- 前記判別手段は、前記利用者登録されている利用者について、前記測定中の利用者に該当すると判別した利用者の候補リストを作成することを特徴とする請求項1に記載の生体測定装置。
- 前記判定手段は、前記候補リストに含める数を所定数以内とすることを特徴とする請求項3に記載の生体測定装置。
- 前記判定手段は、前記可能性が所定値以上の場合に前記候補リストに含めることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の生体測定装置。
- 前記通知手段は、前記候補リストに含まれる利用者を、前記測定中の利用者に該当する可能性が高い順に、前記識別情報と共に通知することを特徴とする請求項3乃至請求項5のうち、いずれか1に記載の生体測定装置。
- 前記通知手段は、前記候補リストに含まれる利用者を、前記識別情報と共に、まとめて通知することを特徴とする請求項3乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の生体測定装置。
- 前記通知手段が前記識別情報と共に通知すべき、前記利用者登録されている利用者が複数存在する場合、
前記判別手段は、前記複数の利用者登録されている利用者のうち、入力手段の操作によって選択された利用者が、前記測定中の利用者に該当すると決定することを特徴とする請求項2乃至請求項7のうち、いずれか1に記載の生体測定装置。 - 前記識別情報が色であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうち、いずれか1に記載の生体測定装置。
- 前記識別情報が発光パターンであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のうち、いずれか1に記載の生体測定装置。
- 前記識別情報が音であることを特徴とする請求項1乃至請求項10のうち、いずれか1に記載の生体測定装置。
- 前記識別情報が画像であることを特徴とする請求項1乃至請求項11のうち、いずれか1に記載の生体測定装置。
- 前記識別情報が前記利用者の名前、愛称、又はイニシャルを示す文字であることを特徴とする請求項1乃至請求項12のうち、いずれか1に記載の生体測定装置。
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