JP2014229806A - レーザー加工装置及びウエーハのレーザー加工方法 - Google Patents

レーザー加工装置及びウエーハのレーザー加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ウエーハ内部の所定の高さ位置に一様な改質層を形成可能なレーザー加工装置及びウエーハのレーザー加工方法を提供することである。
【解決手段】 環状フレームの開口部にダイシングテープを介してウエーハが配設されたフレームユニットの該ウエーハを保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該ウエーハに該ウエーハ及び該ダイシングテープに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射するレーザービーム照射手段と、を備えたレーザー加工装置であって、該チャックテーブルの前記保持面に該ウエーハユニットの該ウエーハを対面させつつ該ダイシングテープを露出させて載置し、該レーザービームを該ダイシングテープ側から該ウエーハに照射する前に、該チャックテーブルに保持された該ウエーハユニットの該ダイシングテープの上面に載った粉塵を除去する粉塵除去手段、を具備したことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明はウエーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射するレーザー加工装置及びウエーハのレーザー加工方法に関する。
半導体ウエーハや光デバイスウエーハ等のウエーハを個々のチップに分割する方法として、特許第3408805号公報に開示されるように、ウエーハに対して透過性を有する波長(例えば1064nm)のレーザービームの集光点を分割予定ラインに対応するウエーハの内部に位置付けて、レーザービームを分割予定ラインに沿って照射してウエーハ内部に改質層を形成し、その後ウエーハに外力を付与してウエーハを改質層を分割起点として個々のチップに分割する方法がある。
特開2010−034250号公報には、内部に改質層が形成されたウエーハに貼着されたテープを拡張することで、ウエーハに外力を付与してウエーハを改質層を分割起点に個々のチップに分割する方法が開示されている。
一般にウエーハ表面側には様々な材質の膜が積層されていたり凹凸が形成されているため、ウエーハの内部にレーザービームの集光点を位置付けてウエーハの表面側からレーザービームを照射することができず、ウエーハの裏面側からレーザービームを照射してウエーハ内部に改質層を形成するのが一般的である。
この場合、ウエーハの表面側をダイシングテープに貼着し、ダイシングテープの外周部を環状フレームに貼着して、レーザー加工装置のチャックテーブルでダイシングテープを介してウエーハを吸引保持し、ウエーハの裏面側からレーザービームを照射する方法がよく使用されている(例えば、特開2004−179302号公報参照)。
しかし、この方法では、ウエーハに外力を付与してウエーハを個々のチップに分割した後、チップを裏面側からピックアップするため、後のハンドリングでチップの表裏を反転する必要がある。
この問題を解決するため、特開2012−109338号公報では、ウエーハの裏面側をダイシングテープに貼着して、ウエーハの表面側をレーザー加工装置のチャックテーブルで吸引保持しながらダイシングテープを介してウエーハの裏面側からレーザービームを照射して、ウエーハの内部に改質層を形成する方法が提案されている。この場合、ハンドリングを容易にするために、ダイシングテープの外周部は環状フレームに貼着された状態でレーザー加工が実施される。
特許第3408805号公報 特開2010−034250号公報 特開2004−179302号公報 特開2005−116739号公報 特開2012−109338号公報
しかしながら、ダイシングテープ越しにレーザービームを照射する際、ダイシングテープ上に粉塵が載っていると、粉塵がレーザービームを遮ることでミクロン単位の加工精度が要求される改質層の高さ位置が変動してしまうという問題が発生する。
更に、ウエーハの内部の要求通りの高さ位置に改質層を形成するために、予め高さ位置測定用のレーザービームをウエーハに照射し、その反射光を受光してウエーハの高さを正確に測定する工程を実施することがあるが、粉塵がダイシングテープ上に載っていることでその測定結果にも影響してしまうという恐れがある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウエーハ内部の所定の高さ位置に一様な改質層を形成可能なレーザー加工装置及びウエーハのレーザー加工方法を提供することである。
請求項1記載の発明によると、環状フレームの開口部にダイシングテープを介してウエーハが配設されたフレームユニットの該ウエーハを保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該ウエーハに該ウエーハ及び該ダイシングテープに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射するレーザービーム照射手段と、を備えたレーザー加工装置であって、該チャックテーブルの前記保持面に該ウエーハユニットの該ウエーハを対面させつつ該ダイシングテープを露出させて載置し、該レーザービームを該ダイシングテープ側から該ウエーハに照射する前に、該チャックテーブルに保持された該ウエーハユニットの該ダイシングテープの上面に載った粉塵を除去する粉塵除去手段、を具備したことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
好ましくは、前記粉塵除去手段は、回転可能に支持された粘着ローラーと、該粘着ローラーを該チャックテーブルの該保持面と接触する作用位置と、該保持面から離間する退避位置との間で移動させる進退手段と、を含む。代替実施形態として、前記粉塵除去手段は、流体を噴射する流体噴射機構から構成される。
請求項4記載の発明によると、交差する複数の分割予定ラインに沿って区画された表面の各領域にデバイスが形成されたウエーハに、該ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射して該ウエーハの内部に改質層を形成するウエーハのレーザー加工方法であって、該ウエーハの裏面に貼着されたダイシングテープの外周を環状フレームの開口縁に固定して、フレームユニットを形成するフレームユニット形成ステップと、該フレームユニット形成ステップを実施した後、チャックテーブルの保持面に該ウエーハの表面側を対面させつつ該ダイシングテープを露出させて、該フレームユニットを該チャックテーブルに載置する載置ステップと、該載置ステップを実施した後、該チャックテーブルに保持された該フレームユニットの該ダイシングテープの上面に載った粉塵を除去する粉塵除去ステップと、該粉塵除去ステップを実施した後、該ウエーハの内部に集光点を位置付けて該レーザービームを該ダイシングテープ側から該分割予定ラインに沿って照射して、該ウエーハの内部に該分割予定ラインに沿った改質層を形成する改質層形成ステップと、を含むことを特徴とするウエーハのレーザー加工方法が提供される。
好ましくは、ウエーハのレーザー加工方法は、前記粉塵除去ステップの後で且つ前記改質層形成ステップの前に、高さ位置検出用の検出用レーザービームを前記分割予定ラインに沿って前記ウエーハに照射して、該分割予定ラインに沿った該ウエーハの高さ位置を検出する高さ位置検出ステップを更に含む。
本発明のレーザー加工装置を使用したウエーハのレーザー加工方法によると、レーザービームを照射してウエーハの内部に改質層を形成する前にダイシングテープの上面に載った粉塵を粉塵除去手段で除去するので、レーザービームを粉塵が遮ることがなく、ウエーハ内部の所定の高さ位置に一様な改質層を正確に形成することができる。
半導体ウエーハの表面に表面保護テープを貼着する様子を示す斜視図である。 ウエーハがダイシングテープを介して環状フレームに支持されたフレームユニットの斜視図である。 第1実施形態に係る粉塵除去装置を具備したレーザー加工装置の斜視図である。 レーザービーム発生ユニットのブロック図である。 第1実施形態の粉塵除去装置(粉塵除去手段)の斜視図である。 ローラー支持フレームの斜視図である。 第1粘着ローラーの断面図である。 粉塵除去工程の開始位置を示す一部断面側面図である。 粉塵除去工程の終了位置を示す一部断面側面図である。 粉塵除去装置の第2実施形態を示す一部破断斜視図である。 改質層形成ステップを説明する一部断面側面図である。 第3実施形態の粉塵除去装置を具備したレーザー加工装置の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明のレーザー加工方法の加工対象である半導体ウエーハ11の表面に表面保護テープ23を貼着する様子を示す斜視図が示されている。
半導体ウエーハ(以下、単にウエーハと略称することがある)11の表面11aには、複数の分割予定ライン(ストリート)13が格子状に形成されているとともに、該複数の分割予定ライン13によって区画された各領域にIC、LSI等のデバイス15が形成されている。
このように構成されたウエーハ11はデバイス15が形成されているデバイス領域17と、デバイス領域17を囲繞する外周余剰領域19をその表面11aに備えている。また、ウエーハ11の外周にはシリコンウエーハの結晶方位を示すマークとしてのノッチ21が形成されている。
ウエーハ11にレーザー加工を施す前に、ウエーハ11はその裏面11bが研削装置により研削されて所定厚みに薄化される。ウエーハ11の表面11aには複数のデバイス15が形成されているため、ウエーハ11の表面11aを研削装置のチャックテーブルで吸引保持するとデバイス15に傷が付く恐れがある。
そこで、ウエーハ11の裏面11bの研削に先立って、ウエーハ11の表面11aにはデバイス15を保護するための表面保護テープ23が貼着される。表面保護テープ23に替えて、剛体の表面保護部材を貼着するようにしてもよい。
裏面研削ステップでは、研削装置のチャックテーブルで表面保護テープ23側を吸引保持し、ウエーハ11の裏面11bを露出させる。そして、研削ホイールの研削砥石をウエーハ11の裏面11bに当接させて研削ホイールを所定の研削送り速度で研削送りすることにより、ウエーハ11の裏面11bを研削してウエーハ11を所定の厚み(例えば100μm)に薄化する。
本実施形態のレーザー加工装置でウエーハ11にレーザー加工を施すに当たり、図2に示すように、ウエーハ11の裏面側をダイシングテープTに貼着し、ダイシングテープTの外周部を環状フレームFに貼着してフレームユニット25を形成する。
ウエーハ11の表面11aには表面保護テープ23が貼着されたままである。ダイシングテープTはポリオレフィン等の基材シート上にゴム系又はアクリル系の粘着層を配設して構成される。
図3を参照すると、本発明第1実施形態の粉塵除去装置(粉塵除去手段)50を具備したレーザー加工装置2の斜視図が示されている。レーザー加工装置2は、静止基台4上にY軸方向に移動可能に搭載された第1スライドブロック6を含んでいる。
第1スライドブロック6は、ボールねじ8及びパルスモーター10から構成される割り出し送り機構12により一対のガイドレール14に沿って割り出し送り方向、即ちY軸方向に移動される。
第1スライドブロック6上には第2スライドブロック16がX軸方向に移動可能に搭載されている。即ち、第2スライドブロック16はボールねじ18及びパルスモーター20から構成される加工送り機構22により一対のガイドレール24に沿って加工送り方向、即ちX軸方向に移動される。
第2スライドブロック16上には円筒支持部材26を介してチャックテーブル28が搭載されており、チャックテーブル28は割り出し送り機構12及び加工送り機構22によりY軸方向及びX軸方向に移動可能である。チャックテーブル28には、チャックテーブル28に吸引保持されたフレームユニット25の環状フレームFをクランプするクランプ30が設けられている。
静止基台4にはコラム32が立設されており、このコラム32にレーザービーム照射ユニット34が取り付けられている。レーザービーム照射ユニット34は、ケーシング36中に収容された図4に示すレーザービーム発生ユニット38と、ケーシング36の先端に取り付けられた集光器(レーザーヘッド)40とを含んでいる。
レーザービーム発生ユニット38は、図4に示すように、YAGレーザー又はYVO4レーザーを発振するレーザー発振器42と、繰り返し周波数設定手段44と、パルス幅調整手段46と、パワー調整手段48とを含んでいる。特に図示しないが、レーザー発振器42はブルースター窓を有しており、レーザー発振器42から出射するレーザービームは直線偏光のレーザービームである。
再び図1を参照すると、コラム32には、粉塵除去装置(粉塵除去手段)50が取り付けられている。粉塵除去装置50は、ローラー支持フレーム52と、ローラー支持フレーム52に回転可能に支持された第1粘着ローラー54と、第1粘着ローラー54に接触して連れ回る第2粘着ローラー56とを含んでいる。
ローラー支持フレーム52は、図6に示すように、上壁52aと、上壁52の両端からそれぞれ下方に突出する側壁52b,52cとから構成される。ローラー支持フレーム52の側壁52b,52cには、互いに対向して設けられ第1粘着ローラー54を回転可能に支持する円形のローラー支持穴64a,64bが形成されているとともに、第2粘着ローラー56を回転可能に支持する楕円形のローラー支持穴66a,66bが形成されている。楕円形のローラー支持穴66a,66bは、それぞれローラー支持穴64a,64bの斜め上方に所定の角度を持って配設されている。
第1粘着ローラー54は、図7に示すように、回転軸68と、回転軸68の外周に装着された円筒状粘着部材70とからなっている。回転軸68の一端には、軸中心に支持軸72が突出して設けられている。
一方、回転軸68の他端部には、支持軸74が軸方向に進退可能に配設されている。即ち、回転軸68の他端部には円形の凹部69が形成されており、この凹部69に支持軸74と一体的に形成されたフランジ74aが摺動可能に配設されている。
そして、凹部69の右端部にはスナップリング76が装着されており、支持軸74の図7における右方への移動が規制されているとともに、凹部69の底面とフランジ74aとの間に圧縮コイル78が配設され、支持軸74を凹部69から突出する方向に付勢している。
第1粘着ローラー54の円筒状粘着部材70は粘着力を有する合成ゴムから構成されており、その外周面に粉塵等を付着するようになっている。円筒状粘着部材70は、本実施形態においては、チャックテーブル28の保持面の直径以上の長さL1を有している。尚、円筒状粘着部材70は、外周面に付着した粉塵を洗浄除去することにより、その粘着力が回復する。
以上のように構成された第1粘着ローラー54は、図5に示すように、まず支持軸72をローラー支持フレーム52の側壁52bに設けられた円形のローラー支持穴64aに挿入し、次に支持軸74をローラー支持フレーム52の側壁52cに設けられた円形のローラー支持穴64bに挿入することにより、ローラー支持フレーム52に回転可能に支持される。
尚、支持軸74をローラー支持フレーム52の側壁52cに設けられた円形のローラー支持穴64bに挿入する際には、支持軸74を圧縮コイル78の付勢力に抗して押し込み、その先端を側壁52cの内側まで移動することにより容易に円形のローラー支持穴64b中に挿入することができる。
第2粘着ローラー56は、第1粘着ローラー54と実質的に同一に構成されており、その直径が第1粘着ローラー54の直径より小さく形成されている。更に、第2粘着ローラー56の粘着力は第1粘着ローラー54の粘着力より大きく設定されている。
第2粘着ローラー56をローラー支持フレーム52に取り付けるには、第2粘着ローラー56の図示しない支持軸をローラー支持フレーム52の側壁52bに形成された楕円形のローラー支持穴66aに挿入し、次に支持軸57をローラー支持フレーム52の側壁52cに形成された楕円形のローラー支持穴66bに挿入することにより、ローラー支持フレーム52に回転可能に支持される。
尚、第2粘着ローラー56は第1粘着ローラー54に対して接離可能に配設されているが、通常状態においては第2粘着ローラー56は第1粘着ローラー54に接触しており、第1粘着ローラー54の回転に連れて回転される。
図3及び図5に示すように、ローラー支持フレーム52はエアシリンダ60のピストンロッド62の先端に固定されている。エアシリンダ60はコラム32から水平方向に突出した支持部材58により支持されている。エアシリンダ60を作動することにより、粉塵除去装置50は上下方向(Z軸方向)に移動される。
以下、上述したレーザー加工装置2により、フレームユニット25の半導体ウエーハ11の内部に改質層を形成するレーザー加工方法について説明する。本実施形態のレーザー加工方法では、ウエーハ11の内部に改質層を形成するにあたり、図2に示すウエーハユニット25の表裏を反転して、図8に示すように、チャックテーブル28で表面保護テープ23を介してウエーハ11を吸引保持するとともに、環状フレームFをクランプ30によりクランプして固定する。チャックテーブル28に吸引保持された状態では、ウエーハ11は裏面11bが上側となりダイシングテープTの裏面が露出される。
次いで、粉塵除去装置50のエアシリンダ60を作動して粉塵除去装置50を下方に移動して、第1粘着ローラー54をウエーハ11の一端側のダイシングテープTに接触させ、加工送り機構22を作動してチャックテーブル28を矢印X1方向に移動させて、第1粘着ローラー54でダイシングテープTの上面に載った粉塵を粘着して除去する。ここで、ダイシングテープTの上面に付着している粉塵は、他の工程やウエーハ11が搬送及び/又は保管されている間に何らかのごみ等が乗ったものを意味する。
この時、第2粘着ローラー56は第1粘着ローラー54と接触しているので、第1粘着ローラー54の回転に伴って回転される。第2粘着ローラー56の円筒状粘着部材の粘着力は第1粘着ローラー54の円筒状粘着部材70の粘着力より大きく設定されているので、第1粘着ローラー54に粘着された粉塵は剥離されて第2粘着ローラー56に粘着される。その結果、第1粘着ローラー54の外周面は清掃され、第1粘着ローラー54によるダイシングテープTの上面の粉塵の除去を継続することができる。
上述した粉塵除去ステップを実施し、第1粘着ローラー54がチャックテーブル28に保持されたウエーハ11の右端部に達したら、チャックテーブル28の移動を停止するとともに、エアシリンダ60を作動して、図9に示すように、ローラー支持フレーム52を矢印Z1で示す方向に上昇させて退避位置に位置付ける。そして、加工送り機構22のパルスモーター20を逆転することにより、チャックテーブル28を矢印X2方向に移動して粉塵除去ステップの開始位置に戻す。
上述した粉塵除去ステップにより、ダイシングテープTの上面にたとえ粉塵が載っていたとしても、この粉塵は粉塵除去装置50により除去され、ダイシングテープTの上面は粉塵のない状態に清掃される。
図10を参照すると、本発明第2実施形態の粉塵除去装置50Aの一部破断斜視図が示されている。粉塵除去装置50Aは、図5に示した第1実施形態の粉塵除去装置50にチャックテーブル28の保持面にイオン化された空気を噴出するイオン化空気噴出手段80を配設したものである。
イオン化空気排出手段80は、ローラー支持フレーム52に第1粘着ローラー54及び第2粘着ローラー56の軸方向に沿って配設され、下方に向けて噴出口84を有するイオン化空気噴出ノズル82と、イオン化空気噴出ノズル82と配管86によって接続されたイオン化空気供給源88とから構成される。
このように構成された粉塵除去装置50Aでは、上述した粉塵除去ステップにおいて、イオン化空気供給源88を作動することにより、イオン化された空気を配管86を介してイオン化空気噴出ノズル82に導入し、イオン化空気噴出ノズル82の噴出口84からチャックテーブル28に保持されたダイシングテープTにイオン化された空気を噴出する。
その結果、ダイシングテープTの上面に付着している粉塵の静電気が除去されるので、粉塵除去ステップにおいてダイシングテープTに付着している粉塵を第1粘着ローラー54で確実に除去することができる。
粉塵除去ステップ実施後、チャックテーブル28に保持されたウエーハ11を図示を省略した撮像ユニットの直下に移動し、撮像ユニットの赤外線撮像素子でウエーハ11をその裏面11b側からダイシングテープTを通して撮像し、分割予定ライン13に対応する領域を集光器40とX軸方向に整列させるアライメントを実施する。このアライメントには、よく知られたパターンマッチング等の画像処理を利用する。
第1の方向に伸長する分割予定ライン13のアライメント実施後、チャックテーブル28を90度回転してから、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する分割予定ライン13のアライメントを実施する。
アライメント実施後、図11に示すように、ウエーハ11の内部にレーザービームの集光点Pを位置付け、チャックテーブル28を矢印X1方向に加工送りしながらウエーハ11の裏面11b側からダイシングテープTを通してレーザービームを第1の方向に伸長する分割予定ライン13に沿って照射して、ウエーハ11の内部に分割起点となる改質層27を形成する改質層形成ステップを実施する。
チャックテーブル28を図3でY軸方向に割り出し送りしながら第1の方向に伸長する全ての分割予定ライン13に対応するウエーハ11の内部に改質層27を形成する。次いで、チャックテーブル28を90度回転してから、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する全ての分割予定ライン13に対応するウエーハ11の内部に同様な改質層27を形成する。
改質層27は、密度、屈折率、機械的強度やその他の物理的特性が周囲とは異なる状態になった領域をいう。例えば、溶融再硬化領域、クラック領域、絶縁破壊領域、屈折率変化領域等を含み、これらの領域が混在した領域も含むものである。
この改質層形成ステップにおける加工条件は、例えば次のように設定されている。
光源 :LD励起Qスイッチ Nd:YVO4パルスレーザー
波長 :1064nm
繰り返し周波数 :100kHz
パルス出力 :10μJ
集光スポット径 :φ1μm
加工送り速度 :100mm/秒
本実施形態のレーザー加工方法では、ウエーハ11の内部に改質層27を形成する改質層形成ステップを実施する前に、粉塵除去ステップでダイシングテープTの上面に載った粉塵を除去するため、集光器40から照射されるレーザービームを粉塵が遮ることがないので、ウエーハ11の所定の高さ位置に正確に改質層27を形成することができる。
ダイシングテープTは静電気を帯びやすいため、静電気によって粉塵がその上面に付着している場合もあり、粉塵除去ステップでは図10に示す粉塵除去装置50Aを使用するのが好ましい。
本実施形態のレーザー加工方法では、粉塵除去ステップを実施した後、改質層形成ステップを実施する前に、高さ位置検出用の検出用レーザービームを分割予定ライン13に沿ってウエーハ11に照射して、分割予定ライン13に沿ったウエーハ11の高さ位置を検出する高さ位置検出ステップを実施するのが好ましい。この高さ位置検出ステップは、例えば特開2007−152355号に開示されている高さ位置検出方法を利用する。
図12を参照すると、本発明第3実施形態の粉塵除去装置90を具備したレーザー加工装置2Aの斜視図が示されている。本実施形態のレーザー加工装置2Aは、粉塵除去装置90を除いて図3に示した第1実施形態のレーザー加工装置2と同様な構成なので、粉塵除去装置90以外の説明については省略する。
粉塵除去装置90は流体噴射機構から構成され、コラム32に水平方向に伸長するように固定されたパイプ92と、パイプ92に形成された複数の噴出口94とを含んでいる。パイプ92の基端部は電磁切替弁を介してイオンバランス調整済みのエア供給源に接続されている。
本実施形態の粉塵除去装置90では、チャックテーブル28に保持されたフレームユニット25のダイシングテープTの一端部をパイプ92の直下に位置付けて、チャックテーブル28を図8で矢印X1方向に加工送りしながら噴出口94からイオンバランス調整済みのエアを噴出して、ダイシングテープTの上面に載っている粉塵を吹き飛ばしてダイシングテープTから除去する。
2,2A レーザー加工装置
23 表面保護テープ
25 フレームユニット
28 チャックテーブル
40 集光器(レーザーヘッド)
50,50A,90 粉塵除去装置
54 第1粘着ローラー
56 第2粘着ローラー
60 エアシリンダ
82 イオン化空気噴出ノズル
92 パイプ
94 噴出口

Claims (5)

  1. 環状フレームの開口部にダイシングテープを介してウエーハが配設されたフレームユニットの該ウエーハを保持面で保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された該ウエーハに該ウエーハ及び該ダイシングテープに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射するレーザービーム照射手段と、を備えたレーザー加工装置であって、
    該チャックテーブルの前記保持面に該ウエーハユニットの該ウエーハを対面させつつ該ダイシングテープを露出させて載置し、該レーザービームを該ダイシングテープ側から該ウエーハに照射する前に、該チャックテーブルに保持された該ウエーハユニットの該ダイシングテープの上面に載った粉塵を除去する粉塵除去手段、
    を具備したことを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 前記粉塵除去手段は、
    回転可能に支持された粘着ローラーと、
    該粘着ローラーを該チャックテーブルの該保持面と接触する作用位置と、該保持面から離間する退避位置との間で移動させる進退手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載のレーザー加工装置。
  3. 前記粉塵除去手段は、流体を噴射する流体噴射機構から構成されることを特徴とする請求項1記載のレーザー加工装置。
  4. 交差する複数の分割予定ラインに沿って区画された表面の各領域にデバイスが形成されたウエーハに、該ウエーハに対して透過性を有する波長のレーザービームを照射して該ウエーハの内部に改質層を形成するウエーハのレーザー加工方法であって、
    該ウエーハの裏面に貼着されたダイシングテープの外周を環状フレームの開口縁に固定して、フレームユニットを形成するフレームユニット形成ステップと、
    該フレームユニット形成ステップを実施した後、チャックテーブルの保持面に該ウエーハの表面側を対面させつつ該ダイシングテープを露出させて、該フレームユニットを該チャックテーブルに載置する載置ステップと、
    該載置ステップを実施した後、該チャックテーブルに保持された該フレームユニットの該ダイシングテープの上面に載った粉塵を除去する粉塵除去ステップと、
    該粉塵除去ステップを実施した後、該ウエーハの内部に集光点を位置付けて該レーザービームを該ダイシングテープ側から該分割予定ラインに沿って照射して、該ウエーハの内部に該分割予定ラインに沿った改質層を形成する改質層形成ステップと、
    を含むことを特徴とするウエーハのレーザー加工方法。
  5. 前記粉塵除去ステップの後で且つ前記改質層形成ステップの前に、高さ位置検出用の検出用レーザービームを前記分割予定ラインに沿って前記ウエーハに照射して、該分割予定ラインに沿った該ウエーハの高さ位置を検出する高さ位置検出ステップ、を更に含む請求項4記載のウエーハのレーザー加工方法。
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