JP2014229343A - 電極製造装置及び電極の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出口からの液だれを好適に抑制できる電極製造装置及び電極の製造方法を提供すること。【解決手段】電極製造装置10は、金属箔Mに対して、活物質を含むスラリーSを塗布するダイ30を備えている。ダイ30は、スラリーSが貯留されるマニホールド31と、マニホールド31に貯留されるスラリーSが吐出される細長状の吐出口32と、マニホールド31と吐出口32とを繋ぐ導入通路34とを備えている。ここで、ダイ30は、導入通路34にあるスラリーSを吸引する吸引部40を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、電極製造装置及び電極の製造方法に関する。
蓄電装置には、金属箔及び活物質層を有する電極が用いられる。この電極を製造する電極製造装置としては、例えば特許文献1に示すように、搬送される金属箔に対して、活物質を含むスラリーを塗布するダイを備えているものが知られている。特許文献1に記載のダイは、スラリーが貯留されるマニホールドと、マニホールドに貯留されるスラリーを吐出する吐出口とを備えており、吐出口からスラリーが吐出されることにより、金属箔にスラリーが塗布される。
ここで、例えば金属箔に対してスラリーを間欠的に塗布する場合がある。この場合、スラリーの塗布領域の終端周辺においてスラリーの液だれが生じ、本来スラリーを塗布すべきではない箇所にスラリーが塗布されるといった不都合が生じ得る。このような液だれが発生すると、例えば未塗工部同士を抵抗溶接する場合に溶接不良等が生じ得る。
これに対して、スラリーの液だれを抑制すべく、マニホールド内のスラリーを吸引することも考えられる。しかしながら、仮にマニホールド内のスラリーを吸引しようとしても、吸引開始の直後では、マニホールド内のスラリーに所定の残圧が付与されているため、吐出口からスラリーが漏れ得る。
また、活物質を含むスラリーを精製するための各種材料の混合/混練工程等において、スラリー内には気泡が混入する場合がある。当該気泡は、圧力変動の緩衝材として機能し得る。このため、気泡が混入しているスラリーを吸引しようとすると、吸引の応答性の低下が懸念される。よって、気泡が混入している場合では、よりスラリーの液だれが生じ易いことが想定される。
以上のことから、ダイを用いて、気泡が混入し得るスラリーを塗布する構成において、吐出口からのスラリーの液だれを抑制するための構成については未だ改善の余地がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、吐出口からの液だれを好適に抑制できる電極製造装置及び電極の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、吐出口からの液だれを好適に抑制できる電極製造装置及び電極の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する電極製造装置は、搬送される金属箔に対して、活物質を含むスラリーを塗布するダイを備え、前記ダイは、前記スラリーが貯留されるマニホールドと、前記マニホールドに貯留される前記スラリーが吐出される細長状の吐出口と、前記マニホールドと前記吐出口とを繋ぐ導入通路と、前記導入通路にある前記スラリーを吸引する吸引部と、を備え、前記吸引部は、前記吸引部から前記吐出口に向かう方向と交差する方向を軸線方向として回転可能なものであって前記導入通路に対向する回転体を備え、前記回転体は、回転することにより吸引力を発生させて前記導入通路のスラリーを吸引し、且つ、前記回転体の軸線方向に前記スラリーを搬送することを特徴とする。
かかる構成によれば、回転体が回転することにより、導入通路のスラリーが吸引され、その吸引されたスラリーが回転体の軸線方向に搬送される。この場合、回転体が回転することによって生じる吸引力を用いて、導入通路にあるスラリーを吸引する構成を採用したことにより、マニホールド内のスラリーの圧力の影響を抑制できる。これにより、吸引の応答性の向上を図ることができる。よって、吐出口からのスラリーの液だれを好適に抑制できる。
上記電極製造装置について、前記ダイは、前記マニホールド内の前記スラリーへの圧力付与が行われた場合、前記吐出口から前記スラリーを吐出する一方、前記マニホールド内の前記スラリーへの圧力付与が停止された場合、前記吐出口からの前記スラリーの吐出を停止するとよい。かかる構成によれば、マニホールド内のスラリーへの圧力を制御することにより、金属箔に対してスラリーを塗布したり、スラリーの塗布を停止したりすることができる。これにより、金属箔に対してスラリーを間欠的に塗布することができる。
ここで、圧力付与を停止した場合であってもマニホールド内のスラリーには所定の残圧が付与されている。このため、仮に圧力付与を停止した場合であっても、上記残圧に起因して吐出口からスラリーが吐出され得る。これに対して、上記のように吸引部を設けることにより、残圧に起因したスラリーの液だれを抑制できる。これにより、圧力付与の制御によってスラリーを間欠的に塗布する構成において、スラリーの液だれを好適に抑制できる。
上記電極製造装置について、前記回転体として、互いに噛み合って回転するものであって、前記軸線方向に延びた螺旋状の溝が存在する2つのスクリュー回転体を備えているとよい。かかる構成によれば、2つのスクリュー回転体が回転することにより、回転中心に向けた吸引力が発生する。これにより、導入通路のスラリーが溝に入り込む。そして、溝に入ったスラリーは、当該溝に沿って搬送される。よって、スラリーの吸引と、スラリーの搬送とを好適に行うことができる。
上記電極製造装置について、前記回転体の軸線方向に搬送された前記スラリーを回収する回収機構を備えているとよい。かかる構成によれば、回転体の軸線方向に搬送されたスラリーが回収機構によって回収される。これにより、吸引部によって吸引されたスラリーを、再度塗布するのに用いることができる。よって、スラリーの液だれを好適に抑制しつつ、それによって生じ得る不都合、詳細には吸引部によるスラリーの吸引に起因するスラリーの損失を抑制できる。
上記目的を達成する電極の製造方法は、活物質を含むスラリーが貯留されるマニホールド、前記マニホールドに貯留される前記スラリーが吐出される吐出口、及び前記マニホールドと前記吐出口とを繋ぐ導入通路を有するダイを用いて、搬送される金属箔に対して前記スラリーを塗布することによって形成される電極の製造方法において、前記ダイは、前記導入通路にある前記スラリーを吸引可能な吸引部を備え、前記吸引部は、前記吸引部から前記吐出口に向かう方向と交差する方向を軸線方向として回転可能なものであって前記導入通路に対向する回転体を備え、前記回転体を回転させることにより吸引力を発生させて前記導入通路のスラリーを吸引し、且つ、前記回転体の軸線方向に前記スラリーを搬送することを特徴とする。
かかる構成によれば、回転体を回転させることにより、導入通路のスラリーが吸引され、その吸引されたスラリーが回転体の軸線方向に搬送される。この場合、回転体が回転することによって生じる吸引力を用いて、導入通路にあるスラリーを吸引する構成を採用したことにより、マニホールド内のスラリーの圧力の影響を抑制できる。これにより、吸引の応答性の向上を図ることができる。よって、吐出口からのスラリーの液だれを好適に抑制できる。
この発明によれば、吐出口からの液だれを好適に抑制できる。
以下、電極製造装置の一実施形態について説明する。なお、電極製造装置により製造された電極はセパレータを介して積層又は捲回されて電極組立体となる。当該電極組立体は蓄電装置としての二次電池に用いられる。また、電極としては、正極金属箔及び正極活物質層を有する正極と、負極金属箔及び負極活物質層を有する負極とがある。両者は、材料や大きさ等が異なる点を除いて、基本的には同一であるため、以下の説明においては特に区別することなく説明する。
図1に示すように、電極製造装置10は、捲回された帯状の金属箔Mを取り付け可能な供給ローラ11と、その金属箔Mを巻取可能な巻取ローラ12とを備えている。各ローラ11,12は回転可能に構成されている。電極製造装置10は、捲回された金属箔Mを供給ローラ11に取り付け、その金属箔Mの長尺方向の一端部を巻取ローラ12に取り付けた状態で、各ローラ11,12を回転させることにより、金属箔Mを搬送する。
図1に示すように、電極製造装置10は、金属箔Mの搬送経路の途中位置に配置された回転可能な搬送ローラ21を備えている。金属箔Mは、搬送ローラ21の外周面に巻きつけられている。電極製造装置10は、搬送ローラ21を回転させることにより、金属箔Mを搬送ローラ21の外周面に沿って搬送する。
電極製造装置10は、搬送ローラ21の外周面に沿って搬送される金属箔Mに対して、バインダ、活物質及び溶媒を含むスラリーSを塗布するダイ30を備えている。ダイ30は、スラリーSが貯留されるマニホールド31と、マニホールド31に貯留されるスラリーSが吐出される吐出口32と、マニホールド31及び吐出口32を繋ぐ導入通路34を備えている。吐出口32は、搬送ローラ21の外周面に沿って搬送される金属箔Mに対して離間した状態で対向配置されている。
更に、ダイ30は、マニホールド31と連通した供給口33を有している。この場合、マニホールド31は、供給口33と導入通路34とを繋ぎ、且つ、流路面積が導入通路34よりも広い通路であるとも言える。電極製造装置10は、間欠バルブ35を介して、供給口33に接続されたポンプ36と、ポンプ36に接続され、且つ、スラリーSが貯留されるタンク37とを備えている。電極製造装置10は、間欠バルブ35が開いた状態で、ポンプ36を制御することにより、マニホールド31内のスラリーSに付与される圧力を制御する。ダイ30は、マニホールド31内のスラリーSへの圧力の有無に応じて、吐出口32からスラリーSを吐出することにより、金属箔MにスラリーSを間欠的に塗布する。詳細には、ダイ30は、ポンプ36からスラリーSが供給されることにより、マニホールド31内のスラリーSに対して圧力が付与された場合、吐出口32からスラリーSを吐出する。一方、ダイ30は、ポンプ36からのスラリーSの供給が停止されることにより、マニホールド31内のスラリーSに対する圧力付与が停止された場合には、吐出口32からのスラリーSの吐出を停止する。
図1に示すように、ダイ30は、導入通路34にあるスラリーSを吸引する吸引部40を備えている。吸引部40は、導入通路34と連通する吸引室41に収容された回転体としての2つのスクリュー回転体51,52を備えている。これらの構成についてダイ30の詳細な形状等と合わせて説明する。
図2に示すように、吐出口32は細長状であり、吐出口32の長手方向Yは金属箔Mの幅方向と一致している。吐出口32の長手方向Yの長さY1は、金属箔Mの幅Y2よりも短く設定されている。ダイ30は、金属箔Mの幅方向の両端に沿って所定の幅を有する未塗工部が存在するよう、スラリーSを金属箔Mに塗布する。
ちなみに、吐出口32が細長状であることに対応させて、導入通路34は吐出口32の長手方向Yに延びており、吐出口32の長手方向Yにおける導入通路34の長さは吐出口32の長さY1と同一である。なお、吐出口32の長手方向Yは、金属箔Mの幅方向でもあり、金属箔Mの幅方向は、金属箔Mの搬送方向及び金属箔Mの厚さ方向の双方に直交する方向である。
図2〜図4に示すように、吸引室41は、導入通路34の上方に配置されている。吸引室41は、吐出口32の長手方向Yに延びている。吐出口32の長手方向Yは吸引部40から吐出口32に向かう方向と交差する方向を向いている。本実施形態において、吐出口32の長手方向Yは吸引部40から吐出口32に向かう方向と直交している。吐出口32の長手方向Yと直交する方向における吸引室41の断面形状は、2つの円の一部が重なった形状となっている。
吸引室41に収容されているスクリュー回転体51,52は、吐出口32に沿う方向として吐出口32の長手方向Yに延びた回転軸51a,52aを有している。スクリュー回転体51,52は、吐出口32の長手方向Yを軸線方向として回転可能である。
図3及び図4に示すように、スクリュー回転体51,52のうち第1スクリュー回転体51は、軸線方向に延びた3条の螺旋状の第1歯51bを有している。各第1歯51bは回転対称の位置に配置されている。
第1スクリュー回転体51には、第1歯51bの側面で区画された第1溝51cが3つ存在する。第1溝51cは螺旋状であり、第1スクリュー回転体51の回転方向において回転対称の位置にある。
図3及び図4に示すように、第2スクリュー回転体52は、軸線方向に延びた4条の第2歯52bを有している。そして、第2スクリュー回転体52には、第2歯52bの側面によって区画された第2溝52cが4つ存在する。第2歯52b及び第2溝52cは螺旋状であり、第2スクリュー回転体52の回転方向において回転対称の位置に配置されている。第1歯51bは第2溝52cに入り込み可能であり、第2歯52bは第1溝51cに入り込み可能である。
図4に示すように、スクリュー回転体51,52は、導入通路34に対して離間した状態で対向して配置されている。スクリュー回転体51,52は、例えばスラリーSの塗布が停止する場合には、歯51b,52b及び溝51c,52cの対応するもの同士が噛み合って回転することにより、回転中心である回転軸51a,52a方向の吸引力を発生させて、導入通路34にあるスラリーSを吸引する。なお、スクリュー回転体51,52の回転方向は互いに異なる。また、金属箔MへのスラリーSの塗布が行われている場合には、スクリュー回転体51,52は、回転することなく停止している。
図示は省略するが、吸引部40は、スクリュー回転体51,52を回転させる駆動部を備えており、駆動部の駆動制御を行うことにより、スクリュー回転体51,52を回転させたり、スクリュー回転体51,52の回転を停止させたりする。
図4及び図5に示すように、吸引部40は、導入通路34からスクリュー回転体51,52に向かうスラリーSを整流する整流フィン53を複数備えている。整流フィン53は、導入通路34とスクリュー回転体51,52との間であって、スクリュー回転体51,52の軸線方向である吐出口32の長手方向Yに沿って等間隔に配置されている。整流フィン53は矩形板状であり、その断面形状は、導入通路34側が丸くスクリュー回転体51,52側が尖った翼形状となっている。なお、図示の都合上、図5においては、第2スクリュー回転体52を側面図にて示し、第1スクリュー回転体51を破線にて示す。
ここで、図5に示すように、スクリュー回転体51,52の軸線方向の長さY3は、導入通路34の幅、すなわち吐出口32の長さY1よりも長い。スクリュー回転体51,52は、吐出口32の長手方向Yにおける導入通路34の一端から他端までに亘って導入通路34の上方に存在する。そして、スクリュー回転体51,52の一部は、導入通路34よりも軸線方向に突出している。図5の2点鎖線の矢印に示すように、スクリュー回転体51,52は、下方にある導入通路34のスラリーSを吸引した場合、当該スラリーSを、上記突出している部分に向けて、スクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送する。
ここで、電極製造装置10は、スクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送されたスラリーSを回収する回収機構60を備えている。回収機構60は、スクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送されたスラリーSをダイ30の外に排出する排出通路61を備えている。排出通路61は、スクリュー回転体51,52によるスラリーSの搬送方向の先端側にある。排出通路61は、スクリュー回転体51,52の軸線方向の一端側、詳細にはスクリュー回転体51,52のうち導入通路34よりもスクリュー回転体51,52の軸線方向に突出している部分と繋がっている。回収機構60は、スクリュー回転体51,52の上記突出している部分から漏れるスラリーSを、排出通路61を介してダイ30の外に排出する。また、回収機構60は、循環バルブ62を介して、排出通路61及びタンク37を繋ぐ回収パイプ63を備えている。なお、導入通路34と排出通路61とは連通しておらず、それぞれ独立している。
次に本実施形態の作用について説明する。
金属箔MへのスラリーSの塗布が停止する場合、吸引部40によるスラリーSの吸引が行われる。このため、導入通路34のスラリーSは、溝51c,52cに入り込む。溝51c,52cに入り込んだスラリーSは、スクリュー回転体51,52の回転に伴い、溝51c,52cに沿って、スクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送される。搬送されたスラリーSは、排出通路61からダイ30の外に排出され、タンク37に向かう。
金属箔MへのスラリーSの塗布が停止する場合、吸引部40によるスラリーSの吸引が行われる。このため、導入通路34のスラリーSは、溝51c,52cに入り込む。溝51c,52cに入り込んだスラリーSは、スクリュー回転体51,52の回転に伴い、溝51c,52cに沿って、スクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送される。搬送されたスラリーSは、排出通路61からダイ30の外に排出され、タンク37に向かう。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)活物質を含むスラリーSを金属箔Mに塗布するダイ30は、マニホールド31と吐出口32とを繋ぐ導入通路34にあるスラリーSを吸引する吸引部40を備えている。吸引部40は、吐出口32の長手方向Yを軸線方向として回転可能なものであって導入通路34に対して対向するスクリュー回転体51,52を備えており、スクリュー回転体51,52が回転することにより吸引力を発生させて導入通路34のスラリーSを吸引し、且つ、スラリーSをスクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送する。これにより、マニホールド31内のスラリーSの圧力の影響を抑制でき、吸引の応答性の向上を図ることができる。よって、スラリーSの塗布を停止しているにも関わらず吐出口32からスラリーSが漏れるといったスラリーSの液だれを好適に抑制できる。
(1)活物質を含むスラリーSを金属箔Mに塗布するダイ30は、マニホールド31と吐出口32とを繋ぐ導入通路34にあるスラリーSを吸引する吸引部40を備えている。吸引部40は、吐出口32の長手方向Yを軸線方向として回転可能なものであって導入通路34に対して対向するスクリュー回転体51,52を備えており、スクリュー回転体51,52が回転することにより吸引力を発生させて導入通路34のスラリーSを吸引し、且つ、スラリーSをスクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送する。これにより、マニホールド31内のスラリーSの圧力の影響を抑制でき、吸引の応答性の向上を図ることができる。よって、スラリーSの塗布を停止しているにも関わらず吐出口32からスラリーSが漏れるといったスラリーSの液だれを好適に抑制できる。
ここで、吸引するものとしては例えば真空機構を用いることも考えられる。しかしながら、真空機構を用いる場合、メンテナンスが煩雑なものとなる。また、スラリーS中の溶媒が優先的に吸引され、スラリーSの組成比が変動する場合がある。
これに対して、吸引するものとしてスクリュー回転体51,52を採用し、スクリュー回転体51,52の回転によりスラリーSを掻き出すように吸引する構成とした。これにより、上述した不都合を低減しつつ、スラリーSの液だれを抑制できる。
(2)特に、スクリュー回転体51,52を、導入通路34と対向する位置に配置することにより、液だれ対象である吐出口32付近のスラリーSを直接的に吸引できる。さらに、スクリュー回転体51,52をダイ30に設置することにより、スクリュー回転体51,52と吸引対象とを近接して配置することができ、吸引の応答性の更なる向上を図ることができる。以上のことから、スラリーSの液だれを、より好適に抑制できる。
(3)ダイ30は、マニホールド31内のスラリーSへの圧力付与が行われた場合、吐出口32からスラリーSを吐出する一方、マニホールド31内のスラリーSへの圧力付与が停止された場合、吐出口32からのスラリーSの吐出を停止する。これにより、圧力制御を行うことにより、スラリーSを間欠的に塗布することができる。この場合、マニホールド31内のスラリーSへの圧力付与が停止した場合であっても、マニホールド31内のスラリーSに所定の残圧が付与され、スラリーSの液だれが生じる。これに対して、上記のように吸引部40を設けることにより、残圧に起因したスラリーSの液だれを抑制できる。これにより、圧力付与の制御によってスラリーSを間欠的に塗布する構成において、スラリーSの液だれを好適に抑制できる。
(4)ダイ30は、導入通路34にあるスラリーSを吸引するものとして、互いに噛み合って回転するものであって、軸線方向に延びた螺旋状の溝51c,52cが存在する2つのスクリュー回転体51,52を有している。これにより、2つのスクリュー回転体51,52が互いに噛み合って回転することにより、導入通路34のスラリーSが吸引され、吸引されたスラリーSが溝51c,52cに沿って、スクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送される。よって、スラリーSの吸引及びスラリーSの搬送を好適に行うことができる。
(5)電極製造装置10は、スクリュー回転体51,52の軸線方向に搬送されたスラリーSを回収する回収機構60を備えている。これにより、吸引部40により吸引されたスラリーSを、再度塗布するのに用いることができる。よって、吸引部40による吸引を行うことを通じてスラリーSの液だれを好適に抑制しつつ、吸引部40による吸引に起因するスラリーSの損失を抑制できる。
(6)吸引部40は、導入通路34からスクリュー回転体51,52に向かうスラリーSを整流するものであって、スクリュー回転体51,52の軸線方向に並んで配置された複数の整流フィン53を備えている。これにより、スクリュー回転体51,52に向かうスラリーSの向きを揃えることができ、それを通じてスラリーSの吸引を好適に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 吸引するものとして、2つのスクリュー回転体51,52を用いたが、これに限られず、外周面に螺旋状の溝が存在する1のドリルスクリューを用いてもよい。また、3つ以上のスクリュー回転体を用いてもよい。また、スクリューポンプを用いてもよい。
○ 吸引するものとして、2つのスクリュー回転体51,52を用いたが、これに限られず、外周面に螺旋状の溝が存在する1のドリルスクリューを用いてもよい。また、3つ以上のスクリュー回転体を用いてもよい。また、スクリューポンプを用いてもよい。
○ スクリュー回転体の具体的な形状は任意である。例えば円柱状の軸部の外周面に螺旋状の羽根部が設けられたものであってもよい。
○ また、吸引するものとして、例えば回転軸、及び回転軸の周囲にあり円筒状に羽が配置されたシロッコファン(多翼送風機)等を用いてもよい。この場合、回転体が回転中心に向かう吸引力を発生させ、排出通路が軸線方向の先端側に設けられることで軸線方向に向かう推進力を発生させる。要は、回転中心に向かう吸引力および軸線方向に向かう推進力を発生させるものであれば、その具体的な形状は任意である。
○ また、吸引するものとして、例えば回転軸、及び回転軸の周囲にあり円筒状に羽が配置されたシロッコファン(多翼送風機)等を用いてもよい。この場合、回転体が回転中心に向かう吸引力を発生させ、排出通路が軸線方向の先端側に設けられることで軸線方向に向かう推進力を発生させる。要は、回転中心に向かう吸引力および軸線方向に向かう推進力を発生させるものであれば、その具体的な形状は任意である。
○ スクリュー回転体51,52の軸線方向と、吐出口32の長手方向Yとは完全に平行である必要はなく、吐出口32に沿っていれば、ある程度傾いていてもよい。要は、スクリュー回転体51,52等の回転体は、吐出口32に沿う方向を軸線方向として回転可能であればよい。
○ スクリュー回転体51,52は、導入通路34の上方において、吐出口32の長手方向Yにおける導入通路34の一端から他端までに亘って存在したが、これに限られず、上記一端から他端までの領域の一部にあってもよい。
○ 整流フィン53を省略してもよい。
○ 吸引部40による吸引開始タイミングとしては、例えばマニホールド31内のスラリーSへの圧力付与の停止タイミングと同時でもよいし、当該停止タイミングよりも前に行なってもよい。
○ 吸引部40による吸引開始タイミングとしては、例えばマニホールド31内のスラリーSへの圧力付与の停止タイミングと同時でもよいし、当該停止タイミングよりも前に行なってもよい。
○ 回収機構60を省略してもよい。
○ 実施形態にて示した電極製造装置10は、正極及び負極のいずれを製造するのに用いてもよい。
○ 実施形態にて示した電極製造装置10は、正極及び負極のいずれを製造するのに用いてもよい。
○ 電極製造装置10にて製造された電極を電気二重層キャパシタに用いてもよい。
○ 金属箔MにスラリーSを間欠的に塗布する手法は任意である。例えば、搬送ローラ21が、スラリーSを塗布可能な第1位置と、スラリーSを塗布できない第2位置との間を移動可能であってもよい。この場合、電極製造装置10は、搬送ローラ21の位置を調整することにより、スラリーSを金属箔Mに間欠的に塗布する。この場合、搬送ローラ21を第1位置から第2位置に移動させる時に、吸引部40によるスラリーSの吸引を行うことにより、搬送ローラ21が移動する際に生じ得るスラリーSの液だれを抑制できる。
○ 金属箔MにスラリーSを間欠的に塗布する手法は任意である。例えば、搬送ローラ21が、スラリーSを塗布可能な第1位置と、スラリーSを塗布できない第2位置との間を移動可能であってもよい。この場合、電極製造装置10は、搬送ローラ21の位置を調整することにより、スラリーSを金属箔Mに間欠的に塗布する。この場合、搬送ローラ21を第1位置から第2位置に移動させる時に、吸引部40によるスラリーSの吸引を行うことにより、搬送ローラ21が移動する際に生じ得るスラリーSの液だれを抑制できる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)塗布対象に対して、活物質を含むスラリーを塗布するダイを備えた塗布装置であって、ダイは、スラリーが貯留されるマニホールドと、マニホールドに貯留されるスラリーを吐出する吐出口と、マニホールドと吐出口とを繋ぐ導入通路と、導入通路にあるスラリーを吸引する吸引部と、を備え、吸引部は、吸引部から吐出口に向かう方向と交差する方向を軸線方向として回転可能なものであって導入通路に対向する回転体を備え、回転体は、回転することにより吸引力を発生させて導入通路のスラリーを吸引し、且つ、回転体の軸線方向にスラリーを搬送するとよい。なお、電極製造装置10が塗布装置に対応し、金属箔Mが塗布対象に対応する。
(イ)塗布対象に対して、活物質を含むスラリーを塗布するダイを備えた塗布装置であって、ダイは、スラリーが貯留されるマニホールドと、マニホールドに貯留されるスラリーを吐出する吐出口と、マニホールドと吐出口とを繋ぐ導入通路と、導入通路にあるスラリーを吸引する吸引部と、を備え、吸引部は、吸引部から吐出口に向かう方向と交差する方向を軸線方向として回転可能なものであって導入通路に対向する回転体を備え、回転体は、回転することにより吸引力を発生させて導入通路のスラリーを吸引し、且つ、回転体の軸線方向にスラリーを搬送するとよい。なお、電極製造装置10が塗布装置に対応し、金属箔Mが塗布対象に対応する。
10…電極製造装置、30…ダイ、31…マニホールド、32…吐出口、34…導入通路、40…吸引部、51,52…スクリュー回転体、53…整流フィン、60…回収機構、S…スラリー、M…金属箔。
Claims (5)
- 搬送される金属箔に対して、活物質を含むスラリーを塗布するダイを備えた電極製造装置において、
前記ダイは、
前記スラリーが貯留されるマニホールドと、
前記マニホールドに貯留される前記スラリーが吐出される細長状の吐出口と、
前記マニホールドと前記吐出口とを繋ぐ導入通路と、
前記導入通路にある前記スラリーを吸引する吸引部と、
を備え、
前記吸引部は、前記吸引部から前記吐出口に向かう方向と交差する方向を軸線方向として回転可能なものであって前記導入通路に対向する回転体を備え、
前記回転体は、回転することにより吸引力を発生させて前記導入通路のスラリーを吸引し、且つ、前記回転体の軸線方向に前記スラリーを搬送することを特徴とする電極製造装置。 - 前記ダイは、前記マニホールド内の前記スラリーへの圧力付与が行われた場合、前記吐出口から前記スラリーを吐出する一方、前記マニホールド内の前記スラリーへの圧力付与が停止された場合、前記吐出口からの前記スラリーの吐出を停止する請求項1に記載の電極製造装置。
- 前記回転体として、互いに噛み合って回転するものであって、前記軸線方向に延びた螺旋状の溝が存在する2つのスクリュー回転体を備えている請求項1又は請求項2に記載の電極製造装置。
- 前記回転体の軸線方向に搬送された前記スラリーを回収する回収機構を備えている請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電極製造装置。
- 活物質を含むスラリーが貯留されるマニホールド、前記マニホールドに貯留される前記スラリーが吐出される吐出口、及び前記マニホールドと前記吐出口とを繋ぐ導入通路を有するダイを用いて、搬送される金属箔に対して前記スラリーを塗布することによって形成される電極の製造方法において、
前記ダイは、前記導入通路にある前記スラリーを吸引可能な吸引部を備え、
前記吸引部は、前記吸引部から前記吐出口に向かう方向と交差する方向を軸線方向として回転可能なものであって前記導入通路に対向する回転体を備え、
前記回転体を回転させることにより吸引力を発生させて前記導入通路のスラリーを吸引し、且つ、前記回転体の軸線方向に前記スラリーを搬送することを特徴とする電極の製造方法。
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-
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- 2013-05-17 JP JP2013105281A patent/JP2014229343A/ja active Pending
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