JP2014228916A - 体験型電子商取引サイトシステム - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザーに対し仮想空間においても実店舗と同様の購入体験を実現可能にする体験型電子商取引サイトシステムを提供する。
【解決手段】ユーザー端末と、体験型電子商取引サービスを提供するウェブサーバー６とがネットワークを介して接続された体験型電子商取引サイトシステムであって、前記ウェブサーバーは、前記ユーザー端末にパノラマ画像空間を表示することによりユーザーに店舗内を仮想的に閲覧させるためのパノラマ画像であって、実店舗内を撮影したものを保存するパノラマ画像データベース１３と、前記ユーザーによるパノラマ画像表示の要求に応じて、前記パノラマ画像データベースから前記パノラマ画像を取り出すコントローラ手段１０と、前記コントローラ手段により取り出されたパノラマ画像をユーザー端末に送信するユーザーインターフェース手段９とを有し、前記ユーザーに前記パノラマ画像空間内で体験型の電子商取引をさせる。
【選択図】図２

Description

本発明は、ユーザー端末と、体験型電子商取引サービスを提供するウェブサーバーとがネットワークを介して接続された体験型電子商取引サイトシステムに関する。

実店舗に於いては、商品の価格やスペック情報以外に、店内の雰囲気や、接客、商品ディスプレイ、ＢＧＭなど店内の環境情報や２次情報が購入動機において大きな役割を果たしている。実店舗では、これらを来店者に体験させることにより商品の購入の促進が図られている。

一方、従来のバーチャルショッピングシステムやバーチャルモールといった電子商取引サイト（単体ではバーチャルショップ、バーチャルショップの集合体であるモール）システムにおいては、実在の店舗とは異なるバーチャルな店やショッピングモールにおけるショッピングに限られている。その様な電子商取引サイトにおいては、ユーザーは商品の価格やスペック情報の提供により購入を促されるため、購入動機の大部分が合理性に支配されたものになっているといえる（例えば、下記特許文献１及び２参照）。

従来の電子商取引サイトにおいても、ユーザーによる商品の購入体験を促進するには価格やスペック以外の環境情報（空間的拡がり、売り場の雰囲気、ディスプレイ、ＢＧＭなど）をユーザーに伝える必要があるが、当該電子商取引サイトでは、ユーザーが店舗に訪れてショッピングを行うような体験を擬似的にさせることは困難である。

特開２００２−３１２６１５号公報 特開２００２−３５２１０４号公報

本発明は前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ユーザーに対し仮想空間においても実店舗と同様の購入体験を実現可能にする体験型電子商取引サイトシステムを提供することにある。

本願発明者等は、前記従来の課題を解決すべく、体験型電子商取引サイトシステムについて検討した。その結果、下記構成を採用することにより前記課第を解決できることを見出して、本発明を完成させるに至った。

本発明に係る体験型電子商取引サイトシステムは、前記の課題を解決する為に、ユーザー端末と、体験型電子商取引サービスを提供するウェブサーバーとがネットワークを介して接続された体験型電子商取引サイトシステムであって、前記ウェブサーバーは、前記ユーザー端末にパノラマ画像空間を表示することによりユーザーに店舗内を仮想的に閲覧させるためのパノラマ画像であって、実店舗内を撮影したものを保存するパノラマ画像データベースと、前記ユーザーによるパノラマ画像表示の要求に応じて、前記パノラマ画像データベースから前記パノラマ画像を取り出すコントローラ手段と、前記コントローラ手段により取り出されたパノラマ画像をユーザー端末に送信するユーザーインターフェース手段とを有し、前記ユーザーに前記パノラマ画像空間内で体験型の電子商取引をさせることを特徴とする。

前記の構成に於いて、前記ウェブサーバーは、前記店舗に関する施設情報データを保存する施設情報データベースと、前記ユーザーがパノラマ画像空間内を移動するための移動用アイコンに関する移動用アイコン情報データを保存するアイコン情報データベースとを有しており、前記ユーザーインターフェース手段は、ユーザーにパノラマ画像空間内を移動するための移動用アイコンを選択させ、選択された移動用アイコン情報データに基づき前記施設情報データベースから移動先の施設情報データを取り出し、さらに、前記施設情報データに基づき前記パノラマ画像データベースから移動先のパノラマ画像データを取り出して、ユーザー端末にパノラマ画像データを送信し、前記ユーザー端末に移動先のパノラマ画像を表示させることが好ましい。

前記の構成に於いて、前記ウェブサーバーは、前記店舗で販売している商品に関する商品データを保存する商品コンテンツデータベースをさらに備え、前記アイコン情報データベースには、体験型電子商取引サービスを提供するための情報アイコンに関する画像情報がさらに保存されており、前記コントローラ手段は、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求に応じて、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出し、前記ユーザーインターフェース手段は、前記コントローラ手段により取り出された商品データをユーザー端末に送信するものであり、前記パノラマ画像には、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出す処理を実行するための領域が設けられており、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求は、前記ユーザーが前記情報アイコンを前記領域上にドラッグ・アンド・ドロップするものであることが好ましい。

また、前記の構成に於いて、前記ウェブサーバーは、前記店舗で販売している商品に関する商品データを保存する商品コンテンツデータベースをさらに備え、前記コントローラ手段は、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求に応じて、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出し、前記ユーザーインターフェース手段は、前記コントローラ手段により取り出された商品データをユーザー端末に送信するものであり、前記パノラマ画像には、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出す処理を実行するための領域が設けられており、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求は、前記ユーザーが前記領域を選択するものであることが好ましい。

更に、前記の構成に於いて、前記ウェブサーバーは、前記店舗で販売している商品に関する商品データを保存する商品コンテンツデータベースをさらに備え、前記アイコン情報データベースは、体験型電子商取引サービスを提供するための情報アイコンに関する画像情報がさらに保存されており、前記コントローラ手段は、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求に応じて、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出し、前記ユーザーインターフェース手段は、前記コントローラ手段により取り出された商品データをユーザー端末に送信するものであり、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求は、前記ユーザーが前記情報アイコンを選択するものであることが好ましい。

前記の構成に於いて、前記ユーザー端末は前記ネットワークを介して動画配信サーバーとも接続され、当該動画配信サーバーは、商品、店舗及びこれらの広告に関する動画データを保存する動画データベースを備えており、前記アイコン情報データベースには、前記動画をユーザー端末に配信させるための動画配信用アイコン情報が保存されており、前記ユーザーインターフェース手段は、前記ユーザーによる動画配信の要求に応じて、前記動画データに保存されている動画データをユーザー端末に送信し、ユーザーに動画を閲覧させるものであることが好ましい。

前記の構成に於いて、前記パノラマ画像には、前記動画データベースから前記動画データを取り出す処理を実行するための領域が設けられており、前記ユーザーによる動画配信の要求は、前記ユーザーが動画配信用アイコンを前記領域上にドラッグ・アンド・ドロップするものであることが好ましい。

また、前記の構成に於いて、前記パノラマ画像には、前記動画データベースから前記動画データを取り出す処理を実行するための領域が設けられており、前記ユーザーによる動画配信の要求は、前記ユーザーが前記領域を選択するものであることが好ましい。

更に、前記の構成に於いて、前記アイコン情報データベースには、前記動画をユーザー端末に配信させるための動画配信用アイコン情報が保存されており、前記ユーザーによる動画配信の要求は、前記ユーザーが前記動画配信用アイコンを選択するものであることが好ましい。

本発明は前記の構成により以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の電子商取引サイトシステムであると、購入体験を促進するのに必要な商品の価格やスペック以外の環境情報、すなわち、実店舗における空間的な広がりや、売り場の雰囲気、商品のディスプレイ、ＢＧＭなどをパノラマ画像空間内でユーザーに体験させることが可能になる。また、実店舗における購入決定には情報収集のほか、店員によるセールス、POP、タイムセールなどの様々な２次情報の提供がなされているが、仮想空間に於いてはテキスト情報、画像、動画、ライブ配信などによりこれらの２次情報を提供することができる。

本発明の実施の形態に係る電子商取引サイトシステムの概略を示す概略図である。 前記実施の形態に係る電子商取引サイトシステムを示すブロック図である。 ユーザー端末にパノラマ画像空間を表示させる際の動作を示すシーケンス図である。 ユーザーがパノラマ画像空間内を移動する際の動作を示すシーケンス図である。 ユーザー端末の表示画面に表示されたパノラマ画像空間を模式的に示す説明図である。 ユーザーがパノラマ画像空間内でフロアを閲覧する際の動作を示すシーケンス図である。 本実施の形態に係る電子商取引サイトシステムにおいて、ユーザーに提示される各種２次情報を模式的に示す模式図である。 ユーザーがパノラマ画像空間内で商品情報を閲覧する際の動作を示すシーケンス図である。 ユーザー端末の表示画面に表示されたパノラマ画像空間を模式的に示す説明図である。 ユーザー端末の表示画面に表示されたパノラマ画像空間を模式的に示す説明図である。 ユーザーがパノラマ画像空間内で商品情報を閲覧する際の動作を示すシーケンス図である。 ユーザーが商品を購入する際の動作を示すシーケンス図である。

本実施の形態に係る電子商取引サイトシステムについて、図を参照しつつ以下に説明する。図１は、本実施の形態に係る電子商取引サイトシステムの構成を概略的に示す概略図である。

同図に示すように、電子商取引サイト１は、ネットワークとしてのインターネット２を介して個人のユーザー端末３に接続されている。また、電子商取引サイト１はインターネット２を介して、公共の場所に設置されている公共用ユーザー端末４にも接続されていてもよい。尚、ユーザー端末３及び公共用ユーザー端末４にはブラウザを表示するための表示部（図示せず）を有している。また、前記ネットワークとは、有線のみを指しているのではなく、無線や、有線と無線を組み合わせた場合も指している。

図２は本実施の形態に係る電子商取引サイト１の構成を示すブロック図である。同図において、電子商取引サイト１はウェブサーバー６と動画配信サーバー７を備えている。前記ウェブサーバー６は、ユーザーに対しパノラマ画像空間内での体験型の電子商取引を可能にさせるものであり、ユーザーインターフェース手段９と、コントローラ手段１０と、施設情報データベース１１と、ユーザー情報データベース１２と、パノラマ画像データベース１３と、アイコン情報データベース１４と、商品コンテンツデータベース１５とを備える。

前記ユーザーインターフェース手段９は、ウェブページの生成による入出力を可能にするものであり、当該ウェブページをインターネット２上で転送し、ウェブブラウザでユーザー端末３に表示させる。コントローラ手段１０は、ユーザーインターフェース手段９からユーザーが行った種々のアクションに関する情報を取得し、後述する各データベースから必要な情報を取得して当該ユーザーインターフェース手段９に返す手段である。

前記施設情報データベース１１は、パノラマ画像空間とともに表示させることが可能な施設に関する施設情報を記憶管理している。施設情報としては、施設名や地図上における施設の位置を示す位置情報、この位置情報に基づいて地図上に表示され施設の位置を示す施設アイコン、この施設の内容に関する内容情報が含まれる。ここで施設とは、お店、映画館、ホテル等の商業を行っている店舗等を意味する。施設情報は、店舗に固有の情報であって、画像情報、音声情報、文字情報の少なくとも何れか１つの情報により構成されている。

前記ユーザー情報データベース１２は、ユーザーの属性情報やそのユーザーの購買履歴等のユーザー情報を記憶管理している。

前記パノラマ画像データベース１３は、店舗を実際に撮影したパノラマ画像を記憶管理している。パノラマ画像とは、実空間を撮影して作成した画像、ないし実空間を撮影して作成した画像を仮想立体空間に配置し、その一部を切出して画像として表示した画像を意味する。本実施の形態に係るパノラマ画像は、通常よりも水平方向に長い画像の他に、店舗の天井や床など全方位が表示された画像が含まれる。パノラマ画像は、ユーザの視点の向きに対応してシームレスに見える画像であれば複数枚の画像を合成したものであってもよい。この様なパノラマ画像は、例えば、全方位型のカメラで撮影して画像処理することにより作成することが可能である。また、カメラを垂直方向の回転軸を中心に一回転パン動作させて撮影することにより作成することができる。尚、パノラマ画像データベース１３は、パノラマ画像と当該パノラマ画像が撮影された位置とが対応付けられているように、位置情報が記録されていることが好ましい。

また、パノラマ画像データベース１３には、パノラマ画像空間内においてユーザーが移動する際に閲覧させるための動画像を保存されていることが好ましい。動画像とは、ナ店舗内の通路における実空間を、起点となる分岐点から終点となる分岐点までの間の通路に沿って実際にビデオカメラ等の撮影装置によって移動しながら撮影された画像情報のことである。これにより、ユーザーは、実際に実店舗内を移動しているかのような体験をパノラマ画像空間内にて視覚的に感じることができる。

動画像の作製方法としては特に限定されず、種々の方法を採用することができる。例えば、撮影装置の移動速度を一定にし、カメラに備えられているテープカウンタやタイマカウンタを利用して撮影者が撮影地点とそのカウント値とを関連付けて記憶しておく。さらに、再生時に移動速度と再生時間から移動距離を求め、記憶した記録データとを参考にして、動画像と位置情報と方向情報を関連付けて記録すればよい。

また、動画像は、静止画を複数枚集めて、アニメーションのように表示させてもよい。これにより、ユーザーに動画として認識させることができる。さらに、所定の間隔で撮影された静止画を拡大させることにより擬似的な動画像としてもよい。すなわち、所定の間隔で静止画α、β、γを道なりに沿って撮影しておく。次に、静止画αを表示させ、これを所定の領域αまで拡大しながら表示させる。ここで、領域αは静止画βと同じ範囲が撮影されているものとしておき、画面に領域αが表示されると、次に、静止画βに切り換わるようにする。領域αと静止画βは同じ範囲が撮影されているので、静止画を切り換えもユーザーには違和感が生じない。同様にして、静止画γと同じ範囲が撮影されている領域βが表示されるまで静止画βを拡大して、静止画γに切り替える。この動作を繰り返すことにより、所定の間隔で撮影した静止画を動画のように表示することができる。

前記アイコン情報データベース１４は、パノラマ画像空間とともに表示される各種情報アイコンに関する画像情報を記憶管理している。

前記商品コンテンツデータベース１５は、店舗で販売されている商品に関する商品情報を記憶管理している。商品情報は、それぞれの商品に固有の情報であって、商品の価格やブランド、素材、広告、タイムセール等に関する情報が含まれる。また、商品情報は、画像情報、音声情報、文字情報の少なくとも何れか１つの情報により構成されている。

また、電子商取引サイト１には、さらに動画配信サーバー７が設けられていてもよい。ウェブサーバー６と動画配信サーバー７を分離させることにより、回線負荷の軽減が図れる。動画配信サーバー７は、商品、店舗及びこれらの広告に関する動画データを保存するための動画データベース１６を有している。また、この場合、前記アイコン情報データベース１４には、前記動画をユーザー端末３に配信させるための動画配信用アイコン情報を保存させておくのが好ましい。

次に、本実施の形態に係る電子商取引サイトシステムの動作の一例について説明する。図３は、ユーザー端末３にパノラマ画像空間を表示させる際の動作を示すシーケンス図である。

先ず、店舗のパノラマ画像空間をユーザー端末３に表示させる動作について説明する。
同図に示すように、ユーザーがＵＲＬの入力によりアクセスすると、ウェブサーバー６のコントローラ手段１０がこれを検知する。コントローラ手段１０は、ユーザーインターフェース手段９に対して、店舗のパノラマ画像空間の初期画面（出発地画面）を表示するように処理を要求する。一方、コントローラ手段１０は、施設情報データベース１１、パノラマ画像データベース１３及びアイコン情報データベース１４上のデータを参照し、ユーザーが閲覧している位置に対応した施設情報データやパノラマ画像データを取り出し、ユーザーインターフェース手段９に返す。ユーザーインターフェース手段９は施設情報及びパノラマ画像データを参照し、当該データを元に、ユーザー端末３のブラウザの画面表示の更新を行う。

次に、ユーザーが店舗のパノラマ画像空間内を移動する動作について説明する。図４は、ユーザーがパノラマ画像空間内を移動する際の動作を示すシーケンス図である。また、図５は、ユーザー端末３の表示画面に表示されたパノラマ画像空間を模式的に示す説明図である。
図４に示すように、ユーザーが、フロアの移動のために表示画面に表示されている移動用アイコン２１を選択すると、ユーザーインターフェース手段９においてクリック判定の処理がなされる。さらに、ユーザーインターフェース手段９は、移動先のフロアＩＤ及びエリアＩＤを取得する。続いて、ユーザーインターフェース手段９は、エリアＩＤ及びパノラマ画像データを取得する。コントローラ手段１０は、パノラマ画像データベース１３上のパノラマ画像データや移動時の動画像を参照し、これをユーザーインターフェース手段９に返す。ユーザーインターフェース手段９は、当該データを元にユーザー端末３のブラウザの画面表示の更新を行う。これにより、ユーザー端末３においては、移動先のパノラマ画像空間が表示される。

次に、ユーザーが店舗のフロア閲覧をする際の動作について説明する。図６は、ユーザーがパノラマ画像空間内でフロアを閲覧する際の動作を示すシーケンス図である。
同図に示すように、ユーザーがフロア閲覧のためにドラッグするとユーザーインターフェース手段９はドラッグ判定をする。さらに、ドラッグした移動距離に応じて表示領域を計算し、表示画面に表示されているパノラマ画像空間の表示を更新する。これにより、ユーザーは店舗内を表示したパノラマ画像空間において全方位を閲覧することができる。

次に、ユーザーが商品情報等の各種情報を閲覧する際の動作について説明する。
ユーザーが商品情報等の各種情報を閲覧する方法としては、例えば、図５に示すように、パノラマ画像空間内の各所定の位置に各種情報アイコンを表示させておき、ユーザーに当該情報アイコンをクリックないし指でタップさせる方法が挙げられる。これにより、ユーザーは、商品やオブジェクト等に関する２次情報を呼び出し閲覧することができる。２次情報は、例えば、図７（ａ）に示すように、文字情報と画像情報が組み合わさったものを別ウィンドウで表示させるようにしてもよい。

前記情報アイコンはパノラマ画像内に写っている商品やその他のオブジェクトに対応するように表示させている。情報アイコンの種類としては特に限定されず、例えば、商品情報やクーポン情報、セール情報、商品等に関する動画情報などが挙げられる。これらの情報アイコンは、それぞれアイコンのデザインを異ならせている。また、それぞれの情報アイコンの画像情報はアイコン情報データベース１４に保存されている。

ここで、ユーザーが商品情報等の各種情報を閲覧する際の電子商取引サイト１の動作について説明する。図８は、ユーザーがパノラマ画像空間内で商品情報を閲覧する際の動作を示すシーケンス図である。
図８に示すように、ユーザーが所定の情報アイコンを選択してクリック又は指でタップすると、ユーザーインターフェース手段９は動画配信サーバー７に対してＵＲＩ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ）アクセスを行う。動画配信サーバー７ではＵＲＩより商品等の動画をフィードし、ユーザーインターフェース手段９に返す。これにより、ユーザーインターフェース手段９は、例えば、図７（ｂ）に示すような別ウィンドウを表示し、ユーザーに動画を閲覧させる。

また、ユーザーが選択した情報アイコンが、商品情報に関するものである場合、ユーザーインターフェース手段９はウェブサーバー６に対してＵＲＩアクセスを行う。コントローラ手段１０は、商品コンテンツデータベース１５より商品情報に関する２次情報を取得し、これをユーザーインターフェース手段９に返す。これにより、ユーザーインターフェース手段９は、図７（ａ）に示すような別ウィンドウを表示し、ユーザーに商品に関する２次情報を閲覧させる。

また、ユーザーが商品情報等の各種情報を閲覧する他の方法としては、図９に示すように、パノラマ画像内に写っている商品やその他のオブジェクトをホットスポットとして表示させておく（すなわち、選択可能な様に表示させておく）方法が挙げられる。同図は、ホットスポットが設けられたパノラマ画像空間内を模式的に示す説明図である。ホットスポットとは、例えば、商品コンテンツデータベース１５から商品データを取り出す処理を実行するための領域を意味する。ユーザーはホットスポットとして表示されている商品やオブジェクトをクリックないし指でタップすることにより、当該商品やオブジェクトに関する２次情報を呼び出し閲覧することができる。尚、この閲覧方法の場合、電子商取引サイト１の動作は、ユーザーに情報アイコンを選択させる場合と同様である。

さらに、ユーザーが商品情報等の各種情報を閲覧する他の方法としては、図１０に示すように、パノラマ画像空間を表示させる領域とは別の領域に各種の情報アイコンを表示させておくと共に、パノラマ画像内に写っている商品やその他のオブジェクトもホットスポットとして表示させておく方法が挙げられる。ユーザーがホットスポットとして表示されている商品について２次情報を閲覧したい場合には、情報アイコンをドラッグした後、ホットスポット上に当該情報アイコンをドロップする。これにより、その商品に関する２次情報を呼び出し閲覧することができる。

このような閲覧方法であると、情報アイコンをクリックして電子商取引を行う場合と比べて、ユーザーに与えるストレスを一層軽減することができ、ユーザーに快適なショッピング体験をさせることができる。

ここで、ユーザーが商品情報等の各種情報を閲覧する際の電子商取引サイトの動作について、情報アイコンをホットスポット表示された商品にドロップさせる方法を例にして説明する。図１１は、ユーザーがパノラマ画像空間内で商品情報を閲覧する際の動作を示すシーケンス図である。
図１１に示すように、ユーザーが情報アイコンをホットスポット上にドロップすると、ユーザーインターフェース手段９は、いずれの商品又はオブジェクトに対して行ったのか、ホットスポット判定を行う。次いで、ユーザーがドロップした情報アイコンの種類についても判定を行う（アイコン種別判定）。続いて、ユーザーがドロップした情報アイコンが動画配信を行うためのアイコンであったか否かについて判定を行う。ユーザーが選択した情報アイコンが動画アイコンである場合、ユーザーインターフェース手段９は動画配信サーバー７に対してＵＲＩアクセスを行う。動画配信サーバー７ではＵＲＩより商品等の動画をフィードし、ユーザーインターフェース手段９に返す。これにより、ユーザーインターフェース手段９は、例えば、図７（ｂ）に示すような別ウィンドウを表示し、ユーザーに動画を閲覧させる。

また、ユーザーが選択した情報アイコンが、商品情報に関するものである場合、ユーザーインターフェース手段９は、ホットスポットＩＤよりＵＲＬを生成させて商品情報を取得する。さらに、ユーザーインターフェース手段９はウェブサーバー６に対してＵＲＩアクセスを行う。コントローラ手段１０は、商品コンテンツデータベース１５より商品情報に関する２次情報を取得し、これをユーザーインターフェース手段９に返す。これにより、ユーザーインターフェース手段９は、図７（ａ）に示すような別ウィンドウを表示し、ユーザーに対し商品に関する２次情報を閲覧させる。

次に、ユーザーが店舗の商品を購入する際の動作について説明する。図１２は、ユーザーが商品を購入する際の動作を示すシーケンス図である。
図１２に示すように、ユーザーが、購入したい商品を選択し購入用アイコンをクリックすると、ユーザーインターフェース手段９において商品購入処理がなされる。さらに、ユーザーインターフェース手段９はウェブサーバー６に対してＵＲＩアクセスを行う。コントローラ手段１０は、商品コンテンツデータベース１５より商品情報に関する２次情報を取得し、これをユーザーインターフェース手段９に返す。次いで、ユーザーインターフェース手段９はユーザーに購入情報を入力させる。その後 ユーザーインターフェース手段９は、決済手段としての決済サービスに対し決済処理を要求する。決済サービスにおいて決済処理が完了すると、ユーザーインターフェース手段９は購入完了処理をコントローラ手段１０に要求する。コントローラ手段１０が購入完了処理を行うとユーザーインターフェース手段９は、ユーザーに購入完了を返す。

１ 電子商取引サイト
２ インターネット
３ ユーザー端末
４ 公共用ユーザー端末
６ ウェブサーバー
７ 動画配信サーバー
９ ユーザーインターフェース手段
１０ コントローラ手段
１１ 施設情報データベース
１２ ユーザー情報データベース
１３ パノラマ画像データベース
１４ アイコン情報データベース
１５ 商品コンテンツデータベース
１６ 動画データベース

Claims (9)

1. ユーザー端末と、体験型電子商取引サービスを提供するウェブサーバーとがネットワークを介して接続された体験型電子商取引サイトシステムであって、
   前記ウェブサーバーは、
   前記ユーザー端末にパノラマ画像空間を表示することによりユーザーに店舗内を仮想的に閲覧させるためのパノラマ画像であって、実店舗内を撮影したものを保存するパノラマ画像データベースと、
   前記ユーザーによるパノラマ画像表示の要求に応じて、前記パノラマ画像データベースから前記パノラマ画像を取り出すコントローラ手段と、
   前記コントローラ手段により取り出されたパノラマ画像をユーザー端末に送信するユーザーインターフェース手段とを有し、
   前記ユーザーに前記パノラマ画像空間内で体験型の電子商取引をさせる体験型電子商取引サイトシステム。
2. 前記ウェブサーバーは、前記店舗に関する施設情報データを保存する施設情報データベースと、前記ユーザーがパノラマ画像空間内を移動するための移動用アイコンに関する移動用アイコン情報データを保存するアイコン情報データベースとを有しており、
   前記ユーザーインターフェース手段は、ユーザーにパノラマ画像空間内を移動するための移動用アイコンを選択させ、
   選択された移動用アイコン情報データに基づき前記施設情報データベースから移動先の施設情報データを取り出し、
   さらに、前記施設情報データに基づき前記パノラマ画像データベースから移動先のパノラマ画像データを取り出して、ユーザー端末にパノラマ画像データを送信し、前記ユーザー端末に移動先のパノラマ画像を表示させる請求項１に記載の体験型電子商取引サイトシステム。
3. 前記ウェブサーバーは、前記店舗で販売している商品に関する商品データを保存する商品コンテンツデータベースをさらに備え、
   前記アイコン情報データベースには、体験型電子商取引サービスを提供するための情報アイコンに関する画像情報がさらに保存されており、
   前記コントローラ手段は、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求に応じて、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出し、
   前記ユーザーインターフェース手段は、前記コントローラ手段により取り出された商品データをユーザー端末に送信するものであり、
   前記パノラマ画像には、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出す処理を実行するための領域が設けられており、
   前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求は、前記ユーザーが前記情報アイコンを前記領域上にドラッグ・アンド・ドロップするものである請求項１又は２に記載の体験型電子商取引サイトシステム。
4. 前記ウェブサーバーは、前記店舗で販売している商品に関する商品データを保存する商品コンテンツデータベースをさらに備え、
   前記コントローラ手段は、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求に応じて、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出し、
   前記ユーザーインターフェース手段は、前記コントローラ手段により取り出された商品データをユーザー端末に送信するものであり、
   前記パノラマ画像には、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出す処理を実行するための領域が設けられており、
   前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求は、前記ユーザーが前記領域を選択するものである請求項１又は２に記載の体験型電子商取引サイトシステム。
5. 前記ウェブサーバーは、前記店舗で販売している商品に関する商品データを保存する商品コンテンツデータベースをさらに備え、
   前記アイコン情報データベースは、体験型電子商取引サービスを提供するための情報アイコンに関する画像情報がさらに保存されており、
   前記コントローラ手段は、前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求に応じて、前記商品コンテンツデータベースから前記商品データを取り出し、
   前記ユーザーインターフェース手段は、前記コントローラ手段により取り出された商品データをユーザー端末に送信するものであり、
   前記ユーザーによる商品情報の閲覧要求は、前記ユーザーが前記情報アイコンを選択するものである請求項１又は２に記載の体験型電子商取引サイトシステム。
6. 前記ユーザー端末は前記ネットワークを介して動画配信サーバーとも接続され、当該動画配信サーバーは、商品、店舗及びこれらの広告に関する動画データを保存する動画データベースを備えており、
   前記アイコン情報データベースには、前記動画をユーザー端末に配信させるための動画配信用アイコン情報が保存されており、
   前記ユーザーインターフェース手段は、前記ユーザーによる動画配信の要求に応じて、前記動画データに保存されている動画データをユーザー端末に送信し、ユーザーに動画を閲覧させるものである請求項１〜５の何れか１項に記載の体験型電子商取引サイトシステム。
7. 前記パノラマ画像には、前記動画データベースから前記動画データを取り出す処理を実行するための領域が設けられており、
   前記ユーザーによる動画配信の要求は、前記ユーザーが動画配信用アイコンを前記領域上にドラッグ・アンド・ドロップするものである請求項６に記載の体験型電子商取引サイトシステム。
8. 前記パノラマ画像には、前記動画データベースから前記動画データを取り出す処理を実行するための領域が設けられており、
   前記ユーザーによる動画配信の要求は、前記ユーザーが前記領域を選択するものである請求項６に記載の体験型電子商取引サイトシステム。
9. 前記アイコン情報データベースには、前記動画をユーザー端末に配信させるための動画配信用アイコン情報が保存されており、
   前記ユーザーによる動画配信の要求は、前記ユーザーが前記動画配信用アイコンを選択するものである請求項６に記載の体験型電子商取引サイトシステム。