JP2014228646A - 光通信システム及び波長選択スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】MUXとDEMUXとでの制御を共通化させた光通信システムを提供する。
【解決手段】光通信システム1は、WSS10,20を備える。WSS10は、入出力ポート12a〜12h、分光素子13、MEMSミラー16及びミラー制御部18を備える。WSS20は、入出力ポート22a〜22h、分光素子23、MEMSミラー26及びミラー制御部28を備える。ミラー制御部18,28は、WSS10での入力ポート12fから出力ポート12dへ光を導くためのMEMSミラー16の偏向角と、WSS20での入力ポート22dから出力ポート22fへ光を導くためのMEMSミラー26の偏向角とが等しくなるようにMEMSミラー16,26の偏向角を制御する共通の制御テーブルCを用いて、MEMSミラー16,26を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】光通信システム1は、WSS10,20を備える。WSS10は、入出力ポート12a〜12h、分光素子13、MEMSミラー16及びミラー制御部18を備える。WSS20は、入出力ポート22a〜22h、分光素子23、MEMSミラー26及びミラー制御部28を備える。ミラー制御部18,28は、WSS10での入力ポート12fから出力ポート12dへ光を導くためのMEMSミラー16の偏向角と、WSS20での入力ポート22dから出力ポート22fへ光を導くためのMEMSミラー26の偏向角とが等しくなるようにMEMSミラー16,26の偏向角を制御する共通の制御テーブルCを用いて、MEMSミラー16,26を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、光通信システム及び波長選択スイッチに関する。
光通信システムにおいて、チャネル数を増大させて伝送容量を拡大するために、波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光信号が用いられている。また、複数の光入出力ポートを有し、波長多重されたWDM光信号を光電変換することなく光のまま選択的に操作することができるデバイスとして、波長選択スイッチ(Wavelength Selective Switch:以下、WSSと称する。)が用いられている。このようなWSSでは、出力ポートから出力される出力光の光量を制御するため、出力光を所望量減衰させる制御が行われている(例えば特許文献1)。
このようなWSSは、リングネットワークから所定波長成分信号を個別に入力(add)または出力(drop)するために用いられる。このようなadd/drop機能を実現するため、WSSは、所定波長成分を合波する機能(multiplx:以下MUXと称する)および分波する機能(demultiplx:以下DEMUXと称する)を有する。そして、各WSSは入出力数に応じて、多数の波長成分を入力して合波し、合波された波長多重信号を出力するadd側のWSS(MUX)として用いられることもあれば、逆に波長多重信号を入力して波長成分に分波し、分波された多数の波長成分を出力するdrop側のWSS(DEMUX)として用いられることもある。そして、入出力ポートの配列方向にビーム光軸をずらして出力光の減衰制御を行う場合、WSS(MUX)とWSS(DEMUX)とで個別に制御を行っていた。しかしながら、WSS(MUX)とWSS(DEMUX)とで制御方法を異ならせた場合、システム全体として考えると、WSSを制御するためのデータ容量が多くなってしまったり、制御が複雑になったり、設備が大型化してしまったり、更に、これらに起因して、WSSやスイッチを含んで構成される光通信システムのコストが増加してしまうという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、add側のWSS(MUX)とdrop側のWSS(DEMUX)とでの制御を共通化させた光通信システム、及び、波長選択スイッチを提供することを目的とする。
本発明に係る光通信システムは、第1の波長選択スイッチと、第2の波長選択スイッチとを備えている。第1の波長選択スイッチは、波長多重光が出力される第1の出力ポート、第1の出力ポートと共に一列に配列され、所定の波長成分光が入力される少なくとも1つの第1の入力ポート、第1の入力ポートに入力された所定の波長成分光を合波する第1の分光素子、所定の波長成分光を第1の出力ポートに導く第1の光偏向素子、及び、少なくとも第1の入出力ポートの配列方向に光の光軸を変化させることで第1の出力ポートに結合される所定の波長成分光の光量を減衰させるため第1の光偏向素子の偏向角を制御する第1の制御部を有している。第2の波長選択スイッチは、波長多重光が入力される第2の入力ポート、第2の入力ポートと共に一列に配列され、所定の波長成分光が出力される少なくとも1つの第2の出力ポート、第2の入力ポートに入力された波長多重光を分波する第2の分光素子、所定の波長成分光を第2の出力ポートに導く第2の光偏向素子、及び、少なくとも第2の入出力ポートの配列方向に光の光軸を変化させることで第2の出力ポートに結合される所定の波長成分光の光量を減衰させるため第2の光偏向素子の偏向角を制御する第2の制御部を有している。
そして、本発明に係る光通信システムでは、第1及び第2の制御部は、第1の入力ポートから第1の出力ポートへ光を導くための第1の光偏向素子の偏向角と、第2の入力ポートから第2の出力ポートへ光を導くための第2の光偏向素子の偏向角とが等しくなるように第1及び第2の光偏向素子の偏向角を制御する共通の制御情報を用いて、第1及び第2の光偏向素子を制御している。この場合、第1及び第2の波長選択スイッチにおいて、各光偏向素子の偏向角の制御情報を共通にしているため、add側のWSS(MUX)とdrop側のWSS(DEMUX)とでの制御を共通化させることができる。そして、このように制御を共通化できることにより、制御に用いるデータ容量の低減や、制御の簡素化、又は、設備の小型化を図ることができ、ひいては、光通信システムのコストを低減することが可能となる。
また、上記の光通信システムにおいて、第1及び第2の波長選択スイッチは、共通の制御情報を記憶する記憶部をそれぞれ有していてもよい。この場合、第1及び第2の波長選択スイッチとして、同じ仕様の波長選択スイッチを用いることができる。つまり、波長選択スイッチが合波用であるか分波用であるかを考慮せずにシステム構築できる。
また、上記の光通信システムにおいて、第1及び第2の波長選択スイッチは、共通の制御情報を記憶する記憶部を共有していてもよい。この場合、各波長選択スイッチに用いる制御情報を共有できるので、装置の小型化等をより一層図ることができる。
また、上記の光通信システムにおいて、第1及び第2の入出力ポートの少なくとも一方の入出力ポートは、各ポート間のピッチが不等となるように配列されていてもよい。この場合、WSS(MUX)とWSS(DEMUX)とで共通の制御情報を用いることで出力ポートに隣接するポートへ出力光が漏れてしまいそうな場合であっても、不等ピッチとすることで、その漏れ光を効果的に低減させることができる。
また、本発明に係る波長選択スイッチは、波長多重光が入出力される共通通過ポートと、共通通過ポートと共に一列に配列され、所定の波長成分光が入出力される、少なくとも2つの波長成分透過ポートと、所定の波長成分光を合波し、又は、波長多重光を分波する分光素子と、所定の波長成分光を共通通過ポート又は波長成分透過ポートの出力側ポートに導く光偏向素子と、少なくともポートの配列方向に光の光軸を変化させることで出力側ポートに結合される所定の波長成分光の光量を減衰させるため光偏向素子の偏向角を制御する制御部とを備えている。この波長選択スイッチでは、共通通過ポート及び波長成分透過ポートの各ポートは、ポート間のピッチが不等となるように配列されており、共通通過ポートと当該共通通過ポートに隣接する波長成分透過ポートとの間隔が波長成分透過ポート間の間隔よりも大きくなっている。
本発明に係る波長選択スイッチでは、共通通過ポート及び波長成分透過ポートの各ポートは、ポート間のピッチが不等となるように配列されており、共通通過ポートと当該共通通過ポートに隣接する波長成分透過ポートとの間隔が波長成分透過ポート間の間隔よりも大きくなっている。この場合、共通通過ポートに入力される光が隣接する波長成分透過ポートへ漏れ出すことを効果的に抑制することができ、WSS(MUX)として用いられる場合とWSS(DEMUX)として用いられる場合とでの制御を容易に共通化させることができる。
また、上記の波長選択スイッチでは、制御部は、入力側ポートとなる共通通過ポートから出力側ポートとなる波長成分透過ポートへ光を導くための光偏向素子の偏向角と、入力側ポートとなる波長成分透過ポートから出力側ポートとなる共通通過ポートへ光を導くための光偏向素子の偏向角とが等しくなるように光偏向素子の偏向角を制御する共通の制御情報に基づいて光偏向素子を制御してもよい。この場合、WSS(MUX)として用いられる場合の制御とWSS(DEMUX)として用いられる場合の制御とをより一層共通化させることができる。
また、上記の波長選択スイッチでは、通過ポートと一列に配列された他のポートを更に備え、他のポートを未使用とすることで、共通通過ポート及び波長成分透過ポートの各ポート間のピッチが不等となるようにしてもよい。この場合、ポートピッチが均等な汎用のスイッチを用いて実質的に不等ピッチ配列を実現することができるので、専用の波長選択スイッチを作成することなく、コストを抑えた波長選択スイッチとすることができる。
また、本発明に係る波長選択スイッチは、波長多重光が入出力される共通通過ポートと、共通通過ポートと共に一列に配列され、所定の波長成分光が入出力される、少なくとも1つの波長成分透過ポートと、所定の波長成分光を合波し、又は、波長多重光を分波する分光素子と、所定の波長成分光を共通通過ポート又は波長成分透過ポートの出力側ポートに導く光偏向素子と、少なくともポートの配列方向に光の光軸を変化させることで出力側ポートに結合される所定の波長成分光の光量を減衰させるため光偏向素子の偏向角を制御する制御部と、を備え、共通通過ポートに隣接する波長成分透過ポートは、モニター光出力ポートであるようにしてもよい。
上記波長選択スイッチでは、共通通過ポートに隣接する波長成分透過ポートがモニター光出力ポートになっている。この場合、モニター光出力ポートから検出された光を用いることで、その波長に対応する光偏向素子での減衰動作に異常が生じているか否かを容易に判定することができる。
本発明によれば、add側のWSS(MUX)とdrop側のWSS(DEMUX)とでの制御を共通化させた光通信システム、及び、波長選択スイッチを提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図3を参照しながら、本実施形態に係る光通信システム1、及び、光通信システム1を構成する各WSS10,20について説明する。WSS10,20の基本的な構成は同じであり、以下では、WSS10をadd側のWSS(MUX)、WSS20をdrop側のWSS(DEMUX)として説明するが、WSS20をadd側のWSS(MUX)、WSS10をdrop側のWSS(DEMUX)として用いても同様に機能する。
まず、図1〜図3を参照しながら、本実施形態に係る光通信システム1、及び、光通信システム1を構成する各WSS10,20について説明する。WSS10,20の基本的な構成は同じであり、以下では、WSS10をadd側のWSS(MUX)、WSS20をdrop側のWSS(DEMUX)として説明するが、WSS20をadd側のWSS(MUX)、WSS10をdrop側のWSS(DEMUX)として用いても同様に機能する。
光通信システム1は、WSS(MUX)10と、WSS(DEMUX)20と、WSS(MUX)10に所定波長の光信号を入力する複数の光ファイバ301〜30nと、WSS(MUX)10,WSS(DEMUX)20を光学的に連結し波長多重光を送信する光ファイバ40と、WSS(DEMUX)20からの所定波長の光信号を出力する複数の光ファイバ501〜50nとを含んで構成される。このような光通信システム1によって、例えば、各波長成分光を波長多重光に合波して遠方に送信を行い、受信した側で波長多重光を各波長成分光に分波し、所定の各波長成分光を所望の光ファイバ501〜50nに切り替えるといったことが行える。
WSS(MUX)10は、光通信システム1において多入力1出力であるN×1(Nは2以上の整数)のWSS(MUX)であり、各光ファイバ301〜30nから入力される異なった波長成分光を合波し、合波された波長多重光を光ファイバ40へ出力する。WSS(MUX)10は、図2に示すように、例えば8つの入出力ポート12a〜12h、分光素子13、集光光学系14、複数のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー16(光偏向素子)及び制御部18を備えている。
入出力ポート12a〜12hは、Y軸方向にアレイ状になるよう所定間隔で配列されている。入力ポート12a〜12c,12e〜12hは、各波長成分光が入力されて通過する波長成分通過ポートとして機能し、出力ポート12dは、波長多重光が出力される共通通過ポートとして機能する。入力ポート12a〜12c,12e〜12hそれぞれは、各光ファイバ301〜30nに光学的に接続され、入力された光をコリメートして出力する。図1では、システムとしての説明を容易にするため、波長成分通過ポートと共通通過ポートとが対向して設けられているが、実際には、図2に示すように、入出力ポート12a〜12hがアレイ状に配列されている。
分光素子13は、入出力ポート12a〜12hと集光光学系14との間に配置され、入力ポート12a〜12c,12e〜12hに入力されて出射した波長成分毎の光であってMEMSミラー16で反射された光を合波し、波長多重光を生成する。分光素子13は、生成した波長多重光を共通通過ポートである出力ポート12dに出力する。分光素子13は、例えば回折格子やアレイ導波路型回折格子(AWG)である。
集光光学系14は、分光素子13とMEMSミラー16との間に配置され、分光素子13とMEMSミラー16とを光学的に結合する。分光素子13から出力された各波長成分毎の光を、MEMSミラー16に向けて集光する。また、MEMSミラー16で反射された光をコリメートして、分光素子13に出射する。集光光学系14は、例えば軸対称のレンズやミラーから構成される。
MEMSミラー16は、各入力ポート12a〜12c,12e〜12hそれぞれから入力され集光光学系14で集光された各波長の光をそれぞれ所定の可変角度である偏向角で反射させる光偏向素子として機能する。光偏向素子としては、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)のような反射型液晶素子や、透過型液晶素子、DMD(Digital Mirror Device)、DLP(Digital Light Processing)等といった、印加する電圧によって光路が制御される素子が適用され得る。
MEMSミラー16は、マイクロマシン技術によって作製される、複数の微小な光反射面である。これら複数の光反射面は弾性的に支持されており、各々に設けられたアクチュエータに印加される制御電圧の大きさに応じて、その角度を個別に変化できるように構成されている。各波長成分に対応する光反射面はX軸方向に沿ってアレイ状に配置されている。各MEMSミラー16は、例えばX軸方向の軸を中心として回転し、その偏向角は各波長成分の光毎に制御部18によって制御される。MEMSミラー16で反射された光は、集光光学系14を通過し、分光素子13で他の光と合波されて出力ポート12dに結合される。出力ポート12dに結合された波長多重光は、光ファイバ40によってWSS(DEMUX)20へ送られる。
図2は、例えば入力ポート12fから入力した所定の波長成分の光をMEMSミラー16で反射し、出力ポート12dに結合する例を示している。なお、他の入力ポート12a〜12c,12e,12g,12hから入力された所定の波長成分の光も、MEMSミラー16で反射し出力ポート12dに結合する。
なお、MEMSミラー16は、X軸方向に加え、Y軸方向の軸を中心として更に回転するようにしてもよい。以下では説明を容易にするため、主にX軸方向の軸の回転制御について説明するが、Y軸でも同様の回転制御を行うことができる。
制御部18は、上述したMEMSミラー16の回転動作を制御する部分であり、図4に示すように、駆動制御部82、記憶部84、DAC(Digital to Analog Converter)86及び駆動部88を有している。駆動制御部82は、所定の波長成分の光が何れかの入力ポート12a〜12c,12e〜12hから入力されると、その波長成分の光が入力されるMEMSミラー16の所定の偏向角に対応する駆動電圧をDAC86を介して駆動部88に与え、反射光が出力ポート12dに結合するよう角度制御を行う。つまり、駆動部88に与えられる駆動電圧の値に応じて、MEMSミラー16の偏向角が調整される。
なお、光偏向素子としてLCOSを用いた場合を図14に示す。LCOS90は、駆動回路が形成されたシリコン基板91上に、反射層である画素電極群92と、偏向層である液晶層93と、配向膜94と、透明電極95と、カバーガラス96とを含んで構成される。必要に応じて画素電極群92と液晶層93の間にも配向膜を設けてもよい。画素電極群92は所定波長成分の光に対してY軸方向に並んだ多数の画素が対応するよう構成され、液晶層に対して各画素電極から周期的に異なった電圧を与えることによって、図14に示すようにステップ状の位相シフト関数を付与し、全体としてのこぎり形状となる屈折率の変化を実現することができる。この変化を周期的に繰り返すことによってブレーズ型の回折格子と同等の機能を実現するようにしている。このように屈折率の変化によりマルチレベル光フェーズドアレイが実現でき、回折現象により反射方向を異ならせることができる。画素電極群に印加する電圧を調整し、この位相シフト関数を適宜選択することによって入射光の屈折角度を夫々の波長毎に異なった方向に変化させることができるので、各波長成分の回折角を独立に制御し、特定波長の入力光を所望の方向に反射させることができる。図14において、カバーガラス側から光が入射すると、フェーズドアレイパターンによって所定の偏向角θが付与される。以下では、当該偏向角θを付与するフェーズドアレイパターンを、同等の偏向角を付与するMEMSミラーの傾斜角と同様に扱う。
WSS(MUX)10では、図2に示すように、例えばポート12fが入力ポートであり、ポート12dが出力ポートである場合、図2の実線で示す光軸OP1に沿って所定の波長成分の光が反射するようにMEMSミラー16の偏向角を制御する。この時のMEMSミラー16は図2の実線で示す角度となる。しかしながら、本実施形態では、制御部18は、入出力ポート12a〜12hの配列方向(Y軸方向)に光軸を所定量S1だけずらして光軸OP2となるようにMEMSミラー16の偏向角を制御している。この時のMEMSミラー16は図2の鎖線で示す角度となる。
WSS(MUX)10では、このように出力光の結合箇所をずらす制御により、出力ポート12dに結合する波長成分光の光量を減衰させる。光を結合ポートに対してずらすことで出力光の光量を減衰できる理由については公知であるため、その説明を省略する。なお、X軸方向に光軸をずらして光量を減衰してもよい。
ここで、上述した減衰制御の具体的な方法について説明する。制御部18は、上述した制御を行うため、MEMSミラー16の駆動電圧と減衰量とが予め関連づけられた制御テーブルC(図5参照)を記憶部84に記憶しておく。そして、所定の減衰(例えば減衰量が10dB)が必要と判断された場合、駆動制御部82は、記憶部84から制御テーブルCにおける当該減衰量に対応する駆動電圧値(例えば25V)を呼び出し、駆動電圧を通常の20Vから25Vへと変更させる。駆動電圧の変更により、それに応じてMEMSミラー16の偏向角が変わり、例えば図2の実線で示す光軸OP1から点線で示す光軸OP2へと光軸が移動する。この結果、出力ポート12dに結合させる光が所定量S1だけずらして結合されることになり、出力光の光量が減衰される。なお、所定量S1は、隣接するポート12eに出射光が結合しない程度の幅である。
図2及び図5では、1つのポート12fから出射される波長成分光の例を示したが、制御部18は、他のポート12a〜12c,12e,12g,12hからの波長成分光の場合でも同様の減衰制御を行えるように記憶部84にこれら他のポート12a〜12c,12e,12g,12hに対応した制御テーブルCも記憶している。また、図5では、制御テーブルCにおける減衰量が1つとなっているが、複数の減衰量に対応する制御テーブルCを制御部18が有していてもよい。なお、これら制御テーブルCは、後述するように、DEMUX側のWSS(DEMUX)20での減衰に用いる制御テーブルCの内容と共通の制御情報になっている。
続いて、WSS(DEMUX)20は、光通信システム1において1入力多出力である1×N(Nは2以上の整数である)のWSSであり、WSS(MUX)10から光ファイバ40を介して入力される波長多重光を分波し、分波された所定の波長成分光を各光ファイバ501〜50nへ出力する。WSS(DEMUX)20は、上述したように、基本的な構成はWSS10と同じであり、図3に示すように、ポート22a〜22h、分光素子23、集光光学系24、複数のMEMSミラー26及び制御部28を備えている。但し、WSS(DEMUX)20では、WSS(MUX)10と入出力が逆になっており、それに伴って各構成の機能が異なる。そこで、これら異なる点を中心に以下説明する。
各ポート22a〜22hは、WSS(MUX)10の各ポート12a〜12hにそれぞれ対応しており、Y軸方向にアレイ状になるようポート12a〜12hと同様に所定間隔で配列されている。ポート22a〜22c,22e〜22hは、各波長成分光が出力されて通過する波長成分通過ポートとして機能し、ポート22dは、波長多重光が入力される共通通過ポートとして機能する。各ポート22a〜22c,22e〜22hは、各光ファイバ501〜50nに光学的に接続され、入力された光をコリメートして出力する。なお、WSS(DEMUX)20でも、WSS(MUX)10と同様、実際には、図3に示すように、各ポート22a〜22hがアレイ状に配列されることになる。
分光素子23は、分光素子13と同様にポート22a〜22hと集光光学系24との間に配置され、ポート22dに入力されて出射した波長多重光をX軸方向に分波し、所定の波長成分毎の光を生成する。分光素子23は、生成した各波長成分の光それぞれを集光光学系24を介して複数のMEMSミラー26の何れかに出力する。
集光光学系24は、集光光学系14と同様に分光素子23とMEMSミラー26との間に配置され、分光素子23とMEMSミラー26とを光学的に結合する。分光素子23から出力された各波長成分毎の光を、MEMSミラー26に向けて集光する。また、MEMSミラー26で反射された光をコリメートして、それぞれ分光素子23を介して各ポート22a〜22c,22e〜22hに出射する。
MEMSミラー26は、入力ポート22dから入力され、分光素子23で各波長成分毎の光に分光されるとともに集光光学系24で集光された各波長の光をそれぞれ所定の可変角度である偏向角で反射させる光偏向素子として機能する。各波長成分に対応する光反射面はX軸方向に沿ってアレイ状に配置されている。各MEMSミラー26は、例えばX軸方向の軸を中心として回転し、この偏向角は制御部28によって制御される。MEMSミラー26で反射された光は、集光光学系24及び分光素子23を通過し、何れかの出力ポートに結合される。出力ポートに結合された所定の波長成分光は、光ファイバ501〜50nによって所定の機器へ送信される。図3では、例えば入力ポート22dから入力された波長多重光を分光素子23で分光してMEMSミラー26で偏向し、出力ポート22fに結合する例を示しているが、他の出力ポート22a〜22c,22e,22g,22hにも同様に出力される。
制御部28は、制御部18と同様に、MEMSミラー26の回転動作を制御する部分であり、駆動制御部82、記憶部84、DAC86及び駆動部88を有している。ミラー制御部28の記憶部84には、制御部18と同様に、MEMSミラー26の駆動電圧と減衰量とが関連づけられた制御テーブルCが予め記憶されており、制御部18と共通の制御情報になっている。すなわち、WSS(MUX)10,WSS(DEMUX)20は基本的な配置構成が同じであり、制御部28の記憶部84に記憶される制御テーブルCの駆動電圧と減衰量との関係は、制御部18の記憶部84の制御テーブルCと共通になっている。
従って、制御部28では、WSS(MUX)10と共通の偏向角によって結合される入出力ポートの間での光路で所定の減衰(例えば減衰量が10dB)を行おうとした場合、駆動制御部82は、記憶部84から制御部18の制御テーブルCと共通である制御テーブルCを呼び出す。そして、その制御テーブルCにおける当該減衰量に対応する駆動電圧値(例えば25V)に値を変更する。例えば共通の偏向角によって結合される入出力ポートの関係(WSS(MUX)10における入力ポート12fと出力ポート12dに対応する、WSS(DEMUX)20における入力ポート22fと出力ポート22dの配置関係)にある場合、図3の実線で示す光軸OP3に沿って所定の波長成分の光が反射するようにMEMSミラー26の偏向角を制御(図3の実線で記載のミラー26参照)する。ここで、本実施形態では、制御部28は、入出力ポート22a〜22hの配列方向に光の光軸を所定量S2だけずらして光軸OP4となるようにMEMSミラー26の偏向角を制御(図3の鎖線で記載のミラー26)するようになる。
なお、制御部28は、このように、制御部18と共通の制御テーブルCを用いて減衰制御を行うため、共通の偏向角によって結合される入出力ポートの関係で減衰を行う場合、MEMSミラー26の偏向角がWSS(MUX)10のMEMSミラー16の偏向角と等しくなる。
WSS(DEMUX)20では、このような制御により、出力ポートに結合する所定の波長成分光を、WSS(MUX)10と同様に減衰させる。この所定量S2は、制御部18による光軸のシフト量S1と同じ量であり、隣接するポート22gに出射光が結合しない程度の幅である。なお、図3では、1つのポート22fへの波長成分光の例を示したが、制御部28は、他のポート22a〜22c,22e,22g,22hへの波長成分光の場合でも、WSS(MUX)10に対応するように同様の制御を行う。つまり、WSS(DEMUX)20の記憶部84には、これら他のポート22a〜22c,22e,22g,22hに対応した制御テーブルCも記憶されており、これは、WSS(MUX)10の記憶部84の対応するポート12a〜12c,12e,12g,12hでの制御に用いられる情報と共通となっている。
以上、本実施形態に係る光通信システム1では、制御部18,28は、例えば、WSS(MUX)10における入力ポート12fから出力ポート12dへ光を導くためのMEMSミラー16の偏向角と、WSS(DEMUX)20における入力ポート22dから出力ポート22fへ光を導くためのMEMSミラー26の偏向角とが等しくなるように両MEMSミラー16,26の偏向角を制御する共通の制御情報である制御テーブルCを用いて、両MEMSミラー16,26を制御している。また、他の出力ポートからの場合も同様に制御している。そして、WSS(MUX)10,WSS(DEMUX)20では、このように共通の偏向角によって結合される入出力ポートの関係の場合にMEMSミラー16,26の偏向角を等しくするための制御情報を共通にしているため、この光通信システム1によれば、WSS(MUX)10とWSS(DEMUX)20とでの制御を共通化させることができる。これにより、制御に用いるデータ容量の低減や、制御の簡素化、又は、設備の小型化を図ることができ、ひいては、光通信システムのコストを低減することもできる。
また、光通信システム1では、WSS(MUX)10,WSS(DEMUX)20は、共通の制御情報である制御テーブルCを記憶する記憶部84をそれぞれ有している。このため、WSS(MUX)10,WSS(DEMUX)20として、同じ仕様のWSSを用いることができる。なお、光通信システム1において、WSS(MUX)10,WSS(DEMUX)20は、共通の制御情報である制御テーブルCを記憶する記憶部84を共有していてもよい。この場合、各WSS(MUX)10,WSS(DEMUX)20に用いる制御情報をそれぞれが保有するのではなく共有できるので、装置の小型化等をより一層図ることができる。
[第2実施形態]
次に、光通信システム1に用いられるWSSの第2実施形態について図6〜図8を参照して説明する。第2実施形態では、入出力ポートの配列が不等ピッチとなっている点が第1実施形態と異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
次に、光通信システム1に用いられるWSSの第2実施形態について図6〜図8を参照して説明する。第2実施形態では、入出力ポートの配列が不等ピッチとなっている点が第1実施形態と異なっている。以下、異なる点を中心に説明する。
第2実施形態の光通信システム1では、多入力1出力のWSS(MUX)としてWSS(MUX)60が用いられ、1入力多出力のWSS(DEMUX)としてWSS(DEMUX)70が用いられる。WSS(MUX)60,WSS(DEMUX)70は、基本的な構成は同じである。
WSS(MUX)60は、第1実施形態のWSS(MUX)10と同様、入出力ポート62b,62c,62e,62g,62h、分光素子63、集光光学系64、複数のMEMSミラー66及び制御部68を備えている。WSS(DEMUX)70は、第1実施形態のWSS(DEMUX)20と同様に、入出力ポート72b,72c,72e,72g,72h、分光素子73、集光光学系74、複数のMEMSミラー76及び制御部78を備えている。
WSS(MUX)60の各ポート62b,62c,62e,62g,62hは、図6に示されるように、Y軸方向にアレイ状になり且つ不等な間隔となるように配列されている。ポート62b,62c,62g,62hは、各波長成分光が入力されて通過する波長成分通過ポートとして機能し、ポート62eは、波長多重光が出力される共通通過ポートとして機能する。ポート62b,62c,62g,62hそれぞれは、各光ファイバ301〜30nに光学的に接続され、入力された光をコリメートして出力する。共通通過ポートであるポート62eと、ポート62eに隣接するポート62c(又は62g)との間隔は、波長成分通過ポートであるポート62b,62c間(又はポート62g,62h間)の間隔よりも大きい。
図6において、ポート62eと、ポート62eに隣接するポート62cとの間に、二点鎖線で示すポート62dが存在しても良い。この場合、そのようなポート62dに波長多重光または所定波長成分光を伝送する機能を使用しないように構成することで、実質的にその場所にポートがない場合と同様の、上述した不等間隔を形成できる。
一方、WSS(DEMUX)70の各ポート72b,72c,72e,72g,72hは、WSS(MUX)60の各ポート62b,62c,62e,62g,62hにそれぞれ対応している。図7に示されるように、Y軸方向にアレイ状になり且つ不等な間隔となるように配列されている。ポート72b,72c,72g,72hは、各波長成分光が出力されて通過する波長成分通過ポートとして機能し、ポート72eは、波長多重光が入力される共通通過ポートとして機能する。ポート72b,72c,72g,72hそれぞれは、各光ファイバ501〜50nに光学的に接続される。共通通過ポートであるポート72eと、ポート72eに隣接するポート72c(又は72g)との間隔は、波長成分通過ポートであるポート72b,72c間(又はポート72g,72h間)の間隔よりも大きくなっている。図7において、ポート72eと、ポート72eに隣接するポート72cとの間に、二点鎖線で示すポート72dが存在しても良いことは上記同様である。
WSS(MUX)60の他の構成である分光素子63,集光光学系64及び複数のMEMSミラー66の機能はWSS(MUX)10の場合と同じであり、分光素子63は所定の波長成分光を合波し、MEMSミラー66は所定の波長成分光を出力ポートである共通通過ポート62eに導く。また、WSS(DEMUX)70の他の構成である分光素子73、集光光学系74及び複数のMEMSミラー76の機能はWSS(DEMUX)20の場合と同じであり、分光素子73は波長多重光を分波し、MEMSミラー76は、所定の波長成分光を出力ポートである波長成分透過ポート72g等に導く。
続いて、WSS(MUX)60,WSS(DEMUX)70でのMEMSミラー66,76の制御について説明する。
制御部68は、制御部18と同様に、MEMSミラー66の回転動作を制御し、制御部68の記憶部84には、MEMSミラー66の駆動電圧と減衰量とが関連づけられた制御テーブルC(図8参照)が予め記憶されている(図8参照)。
WSS(MUX)60の制御では、例えばポート62gが入力ポートであり、ポート62eが出力ポートである場合、図6の実線で示す光軸OP5に沿って所定の波長成分の光が反射するようにMEMSミラー66の偏向角を制御する。本実施形態では、制御部68は、制御テーブルCを用い、所定の減衰量(例えば20dB)となるように駆動電圧を20Vから10Vに変更してMEMSミラー66の偏向角を変化させる。これにより、ポート62b等の配列方向に光軸を所定量S3だけずらして光軸OP6となるよう制御する。そして、出力ポート62eに結合される光が所定量S3上方にずれて結合されることで、出力光の光量を減衰させる。なお、所定量S3は、隣接する不使用ポート62dまで出射光が及ぶ量であるものの、ポート62dが不使用状態であることから、使用ポートに結合光が入射されることはない。
一方、制御部78は、制御部28,68と同様に、MEMSミラー76の回転動作を制御し、制御部78の記憶部84には、MEMSミラー76の駆動電圧と減衰量とが関連づけられた制御テーブルC(図8参照)が予め記憶されている。この制御テーブルCの値は、第1実施形態の場合と同様に、WSS(MUX)60の制御部68と共通の制御情報となっている。
そして、制御部78では、WSS(MUX)60と共通の偏向角によって結合される入出力ポートの間での光路で所定の減衰(例えば減衰量が20dB)を行おうとした場合、駆動制御部82は、記憶部84から制御部68の制御テーブルCと共通である制御テーブルCを呼び出す。そして、その制御テーブルCにおける当該減衰量に対応する駆動電圧値(例えば10V)に値を変更させる。例えば共通の偏向角によって結合される入出力ポートの関係(WSS(MUX)60における入力ポートポート62gと出力ポートポート62eに対応する、WSS(DEMUX)70における入力ポート72eと出力ポート72gの配置関係)にある場合、図7の実線で示す光軸OP7に沿って所定の波長成分の光が反射するようにMEMSミラー76の偏向角を制御(図7の実線で記載のミラー76参照)するが、本実施形態では、制御部78は、ポート72b等の配列方向に光軸を所定量S4上方にずらして光軸OP8となるようにMEMSミラー76の偏向角を制御(図7の鎖線で記載のミラー76)する。
なお、制御部78は、このように、制御部68と共通の制御テーブルCを用いて減衰制御を行うため、共通の偏向角によって結合される入出力ポートの関係で減衰を行う場合、MEMSミラー76の偏向角がWSS(MUX)60のMEMSミラー66の偏向角と等しくなる。
WSS(DEMUX)70では、このような制御により、出力ポートに結合する所定の波長成分光を、WSS(MUX)60と同様に減衰させる。この所定量S4は、ミラー制御部68による光軸のシフト量S3と同じ量であり、隣接する不使用ポート72fまで出射光が及ぶ量であるものの、ポート72fが不使用状態であることから、使用ポートに結合光が入射されることはない。なお、図6,7では、1つのポートを用いた例を示したが、他のポートを用いた場合でも同様である。つまり、WSS(MUX)60,WSS(DEMUX)70のそれぞれの記憶部84には、これら他のポート62b,62c,62h,72b,72c,72hに対応した制御テーブルCも記憶されており、これらは互いに対応する共通情報となっている。
以上、本実施形態に係るWSS(MUX)60,WSS(DEMUX)70を用いた光通信システム1では、第1実施形態と同様に、制御部68,78は、例えば共通通過ポートである入力ポート72eから波長成分透過ポートである出力ポート72gへ光を導くためのMEMSミラー76の偏向角と、波長成分透過ポートである入力ポート62gから共通通過ポートである出力ポート62eへ光を導くためのMEMSミラー66の偏向角とが等しくなるようにMEMSミラー66,76の偏向角を制御する共通の制御情報に基づいてMEMSミラー66,76を制御している。このため、WSS(MUX)60とWSS(DEMUX)70とでの制御を共通化させることができる。これにより、制御に用いるデータ容量の低減や、制御の簡素化、又は、設備の小型化を図ることができ、ひいては、光通信システムのコストを低減することもできる。
また、WSS(MUX)60,WSS(DEMUX)70では、共通通過ポート及び波長成分透過ポートの各ポートは、ポート間のピッチが不等となるように配列されており、更に共通通過ポートと当該共通通過ポートに隣接する波長成分透過ポートとの間隔が波長成分透過ポート間の間隔よりも大きくなっている。つまり、共通通過ポートの周りに、光軸をずらすことのできる領域を設けている。このため、この光通信システム1では、共通通過ポートに入力される光が、隣接する波長成分透過ポートへ漏れ出すことを効果的に抑制することができ、WSS(MUX)60とWSS(DEMUX)70の制御をより一層容易に共通化させやすくなる。
また、WSS(MUX)60,WSS(DEMUX)70は、入出力ポート62b,72b等と配列された他のポート62a,72a等を備えており、これら他のポート62a,72a等を波長多重光または所定波長成分光を伝送する機能を使用しないようにすることで、共通通過ポート及び波長成分透過ポートの各ポート間のピッチが不等となるようにしている。このため、ポートピッチが均等なWSSを用いて、本実施形態に示す不等ピッチ配列を実質的に実現できるので、コストを抑えることができる。
[第3実施形態]
次に、光通信システム1に用いられるWSSの第3実施形態について図9〜図11を参照して説明する。第3実施形態では、第2実施形態と同様に入出力ポートの配列を不等ピッチとしているものの、制御する方向が異なる。以下、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
次に、光通信システム1に用いられるWSSの第3実施形態について図9〜図11を参照して説明する。第3実施形態では、第2実施形態と同様に入出力ポートの配列を不等ピッチとしているものの、制御する方向が異なる。以下、第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
第3実施形態の光通信システム1では、多入力1出力のWSS(MUX)としてWSS(MUX)110が用いられ、1入力多出力のWSS(DEMUX)としてWSS(DEMUX)120が用いられる。WSS(MUX)110,WSS(DEMUX)120は、基本的な構成は同じである。
WSS(MUX)110は、第2実施形態のWSS(MUX)60と同様、入出力ポート112b,112c,112e,112g,112h、分光素子113、集光光学系114、複数のMEMSミラー116及び制御部118を備えている。WSS(DEMUX)120は、第2実施形態のWSS(DEMUX)70と同様に、入出力ポート122b,122c,122e,122g,122h、分光素子123、集光光学系124、複数のMEMSミラー126及び制御部128を備えている。
WSS(MUX)110の共通通過ポートであるポート112eと、ポート112eに隣接するポート112c(又は112g)との間隔は、波長成分通過ポートであるポート112b,112c間(又はポート112g,112h間)の間隔よりも大きくなっている。また、WSS(DEMUX)120の共通通過ポートであるポート122eと、ポート122eに隣接するポート122c(又は122g)との間隔は、波長成分通過ポートであるポート122b,122c間(又はポート122g,122h間)の間隔よりも大きくなっている。なお、二点鎖線で示すポート112a等が存在してもよく、波長多重光または所定波長成分光を伝送する機能を使用しないように構成することで、実質的にその場所にポートがない場合と同様、上述した不等間隔を形成できる。
続いて、WSS(MUX)110,WSS(DEMUX)120でのMEMSミラー116,126の制御について説明する。
制御部118は、制御部68と同様に、MEMSミラー116の回転動作を制御し、制御部118の記憶部84には、MEMSミラー116の駆動電圧と減衰量とが関連づけられた制御テーブルC(図11参照)が予め記憶されている。
WSS(MUX)110の制御では、例えばポート112hが入力ポートであり、ポート112eが出力ポートである場合、図9の実線で示す光軸OP9に沿って所定の波長成分の光が反射するようにMEMSミラー116の偏向角を制御する。本実施形態では、制御部118は、制御テーブルCを用い、所定の減衰量(例えば20dB)となるように駆動電圧を30Vから40Vに変更してMEMSミラー116の偏向角を変化させる。これにより、ポート112b等の配列方向に光軸を所定量S5ずらして光軸OP10となるよう制御する。そして、出力ポート112eに結合される光が所定量S5下方にずらして結合されることで、光量が減衰される。なお、所定量S5は、隣接する不使用ポート112fまで出射光が及ぶ量であるものの、ポート112fが不使用状態であることから、使用ポートに結合光が入射されることはない。
一方、制御部128は、制御部78と同様に、MEMSミラー126の回転動作を制御し、制御部128の記憶部84には、MEMSミラー126の駆動電圧と減衰量とが関連づけられた制御テーブルC(図11参照)が予め記憶されている。この制御テーブルCの値は、第1,2実施形態の場合と同様に、WSS(MUX)110の制御部118と共通の制御情報となっている。
そして、制御部128では、WSS(MUX)110と共通の偏向角によって結合される入出力ポートの間での光路で所定の減衰(例えば減衰量が20dB)を行おうとした場合、駆動制御部82は、記憶部84からミラー制御部118の制御テーブルCと共通である制御テーブルCを呼び出す。そして、その制御テーブルCにおける当該減衰量に対応する駆動電圧値(例えば40V)に値を変更させる。例えば共通の偏向角によって結合される入出力ポートの関係(WSS(MUX)110における入力ポートポート112hと出力ポートポート112eに対応する、WSS(DEMUX)70における入力ポート122eと出力ポート122hの配置関係)にある場合、図7の実線で示す光軸OP11に沿って所定の波長成分の光が反射するようにMEMSミラー126の偏向角を制御(図10の実線で記載のミラー126参照)するが、本実施形態では、制御部128は、ポート122b等の配列方向に光軸を所定量S6下方にずらして光軸OP12となるようにMEMSミラー126の偏向角を制御(図10の鎖線で記載のミラー126)する。
制御部128は、このように、制御部118と共通の制御テーブルCを用いて減衰制御を行うため、共通の偏向角によって結合される入出力ポートの関係で減衰を行う場合、MEMSミラー126の偏向角がWSS(MUX)110のMEMSミラー116の偏向角と等しくなる。
WSS(DEMUX)120では、このような制御により、出力ポートに結合する所定の波長成分光を、WSS(MUX)110と同様に減衰させる。この所定量S6は、ミラー制御部118による光軸のシフト量S5と同じ量であり、隣接する不使用ポート122iまで出射光が及ぶ量であるものの、ポート122iが不使用状態であることから、使用ポートに結合光が入射されることはない。なお、図9,10では、1つのポートを用いた例を示したが、他のポートを用いた場合でも同様である。つまり、WSS(MUX)110,WSS(DEMUX)120のそれぞれの記憶部84には、これら他のポート112b,122等に対応した制御テーブルCも記憶されており、これらは互いに対応する共通情報となっている。
以上、本実施形態に係るWSS(MUX)110,WSS(DEMUX)120を用いた光通信システム1では、第1及び第2実施形態と同様に、ミラー制御部118,128は、例えば共通通過ポートである入力ポート122eから波長成分透過ポートである出力ポート122hへ光を導くためのMEMSミラー126の偏向角と、波長成分透過ポートである入力ポート112hから共通通過ポートである出力ポート112eへ光を導くためのMEMSミラー116の偏向角とが等しくなるようにMEMSミラー116,126の偏向角を調整する共通の制御情報に基づいて制御している。このため、WSS(MUX)110とWSS(DEMUX)120とでの制御を共通化させることができる。これにより、制御に用いるデータ容量の低減や、制御の簡素化、又は、設備の小型化を図ることができ、ひいては、光通信システムのコストを低減することもできる。その他、第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、図12及び図13に、第1〜第3実施形態での所定の減衰量を得るための駆動電圧をまとめたものを示す。図12から明らかなように、第1実施形態での光軸のシフト量S1,S2は、隣接するポートにかかる程度のものではなく、波長多重光または所定波長成分光を伝送するポートの間隔の等しいWSSが採用され得る。一方、第2及び第3実施形態に示すように、出力光の光量をより一層減衰させるために、波長多重光または所定波長成分光を伝送するポートの間隔を不等にして、光軸のシフト量S3〜S6としても良い。本発明によれば、簡易な制御によって隣接ポートへの光の混入を防止可能なWSSが提供され得る。
第2及び第3実施形態において、波長多重光または所定波長成分光を伝送するポートの間隔を不等にする場合、共通通過ポートと隣接するポートとの間隔d0を、他の任意の出力ポート間の間隔d1,d2以上(イコール含む)とすることで、WSS(MUX)、WSS(DEMUX)におけるMESMミラーの駆動電圧を共通にできる。つまり、以下の式(1)を満たすことが好ましい。
d0≧max(d1,d2…) ・・・ (1)
d0≧max(d1,d2…) ・・・ (1)
以上、本発明に係る光通信システム及びWSSの好適な実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上記実施形態に限られず、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、第2及び第3実施形態では、波長多重光が入出力される共通通過ポートと隣接するポートとの間隔を広くするようにしていたが、この共通通過ポートに隣接する波長成分透過ポートをモニター光出力ポートとしてもよい。このように共通通過ポートの両側又は片側に空きポートを設け、それをモニター光出力ポートに使用することで、モニター光出力ポートから検出された光を用い、その波長に対応する光偏向素子での減衰動作に異常が生じているか否かを容易に判定するようにしてもよい。
1…光通信システム、10,20,60,70,110,120…WSS、12a〜12h,22a〜22h,62b,62c,62e,62g,62h,72b,72c,72e,72g,72h,112b,112c,112e,112g,112h,122b,122c,122e,122g,122h…ポート、13,23,63,73,113,123…分光素子、16,26,66,76,116,126…MEMSミラー、18,28,68,78,118,128…ミラー制御部、C…制御テーブル。
Claims (8)
- 波長多重光が出力される第1の出力ポート、前記第1の出力ポートと共に一列に配列され、所定の波長成分光が入力される少なくとも1つの第1の入力ポート、前記第1の入力ポートに入力された前記所定の波長成分光を合波する第1の分光素子、前記所定の波長成分光を前記第1の出力ポートに導く第1の光偏向素子、及び、少なくとも前記第1の入出力ポートの配列方向に光の光軸を変化させることで前記第1の出力ポートに結合される前記所定の波長成分光の光量を減衰させるため前記第1の光偏向素子の偏向角を制御する第1の制御部、を有する第1のWSSと、
前記波長多重光が入力される第2の入力ポート、前記第2の入力ポートと共に一列に配列され、所定の波長成分光が出力される少なくとも1つの第2の出力ポート、前記第2の入力ポートに入力された前記波長多重光を分波する第2の分光素子、前記所定の波長成分光を前記第2の出力ポートに導く第2の光偏向素子、及び、少なくとも前記第2の入出力ポートの配列方向に光の光軸を変化させることで前記第2の出力ポートに結合される前記所定の波長成分光の光量を減衰させるため前記第2の光偏向素子の偏向角を制御する第2の制御部、を有する第2のWSSと、を備え、
前記第1及び第2の制御部は、前記第1の入力ポートから前記第1の出力ポートへ光を導くための前記第1の光偏向素子の偏向角と、前記第2の入力ポートから前記第2の出力ポートへ光を導くための前記第2の光偏向素子の偏向角とが等しくなるように前記第1及び第2の光偏向素子の偏向角を制御する共通の制御情報を用いて、前記第1及び第2の光偏向素子を制御することを特徴とする光通信システム。 - 前記第1及び第2のWSSは、前記共通の制御情報を記憶する記憶部をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
- 前記第1及び第2のWSSは、前記共通の制御情報を記憶する記憶部を共有していることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
- 前記第1及び第2の入出力ポートの少なくとも一方の入出力ポートは、各ポート間のピッチが不等となるように配列されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光通信システム。
- 波長多重光が入出力される共通通過ポートと、
前記共通通過ポートと共に一列に配列され、所定の波長成分光が入出力される、少なくとも2つの波長成分透過ポートと、
前記所定の波長成分光を合波し、又は、前記波長多重光を分波する分光素子と、
前記所定の波長成分光を前記共通通過ポート又は前記波長成分透過ポートの出力側ポートに導く光偏向素子と、
少なくとも前記ポートの配列方向に光の光軸を変化させることで前記出力側ポートに結合される前記所定の波長成分光の光量を減衰させるため前記光偏向素子の偏向角を制御する制御部と、を備え、
前記共通通過ポート及び前記波長成分透過ポートの各ポートは、ポート間のピッチが不等となるように配列されており、
前記共通通過ポートと当該共通通過ポートに隣接する前記波長成分透過ポートとの間隔が前記波長成分透過ポート間の間隔よりも大きいことを特徴とする波長選択スイッチ。 - 前記制御部は、入力側ポートとなる前記共通通過ポートから出力側ポートとなる前記波長成分透過ポートへ光を導くための前記光偏向素子の偏向角と、入力側ポートとなる前記波長成分透過ポートから出力側ポートとなる前記共通通過ポートへ光を導くための前記光偏向素子の偏向角とが等しくなるように前記光偏向素子の偏向角を制御する共通の制御情報に基づいて前記光偏向素子を制御することを特徴とする請求項5に記載の波長選択スイッチ。
- 前記通過ポートと一列に配列された他のポートを更に備え、
前記他のポートを未使用とすることで、前記共通通過ポート及び前記波長成分透過ポートの各ポート間のピッチが不等となることを特徴とする請求項5又は6に記載の波長選択スイッチ。 - 波長多重光が入出力される共通通過ポートと、
前記共通通過ポートと共に一列に配列され、所定の波長成分光が入出力される、少なくとも1つの波長成分透過ポートと、
前記所定の波長成分光を合波し、又は、前記波長多重光を分波する分光素子と、
前記所定の波長成分光を前記共通通過ポート又は前記波長成分透過ポートの出力側ポートに導く光偏向素子と、
少なくとも前記ポートの配列方向に光の光軸を変化させることで前記出力側ポートに結合される前記所定の波長成分光の光量を減衰させるため前記光偏向素子の偏向角を制御する制御部と、を備え、
前記共通通過ポートに隣接する前記波長成分透過ポートは、モニター光出力ポートであることを特徴とする波長選択スイッチ。
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