JP6431461B2 - 光入出力装置 - Google Patents
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Description
信号光の入出力を行う、複数の第1のポートと複数の第2のポートと、
一つの第1のポートからの入射光を複数の偏向角に同時に出射可能な偏向素子を備え、
前記複数の第1のポートのうち任意の2つのポートX、X’からの前記偏向素子への入射角をθinX,θinX’、
前記複数の第2のポートのうち任意の2つのポートY、Y’へ結合するための前記偏向素子からの出射角をθoutY,θoutY’としたとき、
全てのX,X’,Y,Y’の組み合わせにおいて
θinX - θinX’ ≠ θoutY - θoutY’
を満たしており、
前記複数の第1のポートのうち所定のポートからの前記偏向素子への入射光の前記複数の偏向角を、その出射光が、前記複数の第2のポートのうち所定のポートに光結合するように選択できる
ことを特徴とする光入出力装置。
発明の構成1に記載の光入出力装置において、
前記偏向素子がマトリックス状に平面配列された複数の画素を有し、前記第1のポートから入力された信号光に対して、画素位置に応じて設定された位相値に基づいた位相変化量を前記各画素で与えて空間位相変調することにより光を偏向する位相変調素子であり、
前記位相変調素子の各画素に設定する位相パタンを生成するパタン生成部と
前記生成した位相パタンを前記位相変調素子の各画素の駆動信号に変換して、該駆動信号に従い前記位相変調素子の画素を駆動する駆動部とをさらに備える
ことを特徴とする光入出力装置。
発明の構成2に記載の光入出力装置において、
前記位相変調素子の各画素に設定する位相パタンを生成する前記パタン生成部が、前記第1のポートからの入射光を前記複数の偏向角に同時に出射するために2つ以上の周期性位相パタンを重畳した位相パタンを生成する
ことを特徴とする光入出力装置。
発明の構成3に記載の光入出力装置において、
前記パタン生成部は、前記第1のポートのうち1つの基準となるポートから入射する信号光が位相変調素子の法線方向に対する角度をθin、前記第2のポートのうち1つの任意のポートに光結合するために位相変調素子の法線方向に対する出射する信号光のなすべき角度をθo、回折次数をm、入射光の波長をλとしたときに、sinθin+sinθo=m・λ/Λを満たすΛを、前記周期性位相パタンの基準の周期Λと決定し、
前記第1のポートのうち基準ポート以外の1つ以上の追加のポートから入射する信号光が位相変調素子の法線方向に対する角度をθin_k、
前記第2のポートのうち、前記第1のポートのうち基準ポートと光結合しているポート以外のポートに光結合するために位相変調素子の法線方向に対する出射する信号光のなすべき角度をθo_l、入力光の波長をλ、m,nを回折次数としたときに、
sinθin_k + sinθo_l = m・λ/Λ + n・λ/wn
を満たすwnを前記周期性位相パタンの追加する周期wnと決定し、
前記決定された異なる周期Λ、wnを有する1つ以上の周期性位相パタンを重畳することにより前記位相変調素子の各画素に設定する前記位相パタンを生成する
ことを特徴とする光入出力装置。
発明の構成3乃至4のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記位相変調素子の平面内の領域毎に異なる周期を有する周期性の位相パタンが重畳されることを特徴とする光入出力装置。
発明の構成1乃至5のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記偏向素子が反射型または透過型であることを特徴とする光入出力装置。
発明の構成3乃至6のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記複数の周期性位相パタンの各振幅の比が、光結合するポートの光結合比により決定されることを特徴とする光入出力装置。
発明の構成1乃至7のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記ポートと前記偏向素子の間に波長分散素子を設けたことを特徴とする光入出力装置。
発明の構成1乃至8のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記第1のポートおよび前記第2のポートと異なるポートであって信号光の入出力を行う、一つないし複数の第3のポートと一つないし複数の第4のポートを備え、
前記第1のポートのうちポートXからの前記偏向素子への入射角をθinX、
前記第2のポートのうちポートYへ結合するための前記偏向素子からの出射角をθoutY、
前記第3のポートのうちポートWからの前記偏向素子への入射角をθinW、
前記第4のポートのうちポートZへ結合するための前記偏向素子からの出射角をθoutZ、
としたとき、
θinX - θinW = θoutY - θoutZ
を満たしている
ことを特徴とする光入出力装置。
(第1の実施形態)
[光入出力装置の構成]
まず、本実施形態の光入出力装置について説明する。図3は、第1の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。図3に示す例では、信号光を入出力するポートが配列する方向をy軸、信号光が伝搬する方向をz軸としている。入力光(信号光)は入力ポート11-1〜11−Nを介して空間に出射され、光学素子13に与えられる。光学素子13からの出射光は光偏向部14によって偏向角を与えられた後反射され、再び光学素子13を経由して、出力ポート16−1〜16−Mへ入力される。信号光は、光偏向部14により反射する角度および強度が選択され、複数の出力ポート16−1〜16−Мのうちの所定の出力ポート16−i(ただし、1≦i≦M)から任意の強度で出力される。
θi12=θin1-θin2,・・・,θi1N=θin1-θinN ,・・・,θi(N-1)N=θin(N-1)-θinN
式(1)
θo12=θout1-θout2,・・・,θo1M=θout1-θoutM,・・・,θo(M-1)M=θout(M-1)-θoutM
式(2)
とすると、x,yはN以下の、w,zはM以下の自然数として、以下の式(3)のような関係を持つように、入出力ポート11−1〜11−N、16−1〜16−Mを配置する。
→ θinX - θinY ≠ θoutW - θoutZ 式(3)
式(3)によって決められたポート配置と、下に記す光偏向部による複数方向への同時偏向により、各入力からの入力信号光を独立に制御することが可能である。
次に、この光入出力装置で用いられる光偏向部14について詳細に説明する。
1. 光偏向部での一つの偏向角では、同時に光が入力される入力ポートのうち、特定の一つのポートからの入射光のみが出力ポートに結合すること。
2. 光偏向部において、一つの入射光に対し、任意の複数の角度に偏向することが可能であること。
θio1=-θin1+θL ,..., θioN=-θinN+θL 式(4)
この時、例えばθio1=θout1となるようにθLを選ぶことで、入力ポート1からの信号光が出力ポート1に結合することができる。
また、式(1)(2)より、
θio1 - θio2 = -θi12 , ・・・, θio1- θioN = -θi1N , ・・・, θio(N-1)-θioN = -θi(N-1)N
式(5)
となる。
つまり、任意の二つの入力ポートからの信号光の光偏向部への入射角の差と、それら信号光が光偏向部から出射する出射角の差は等しくなる。
任意の複数の角度に光を偏向可能な光偏向素子として位相変調素子を利用する際の、位相パタンの生成方法について述べる。
sinθin+sinθ0=m・λ/Λ 式(6)
で与えられる。ただし、式(6)においてθinは位相変調素子の法線方向に対する入力ポートからの入射光のなす角度、mは回折次数、λは入射光の波長、Λは位相パタンの1周期の長さとする。
上記のような位相変調を受けた場合には、位相変調素子に入射した光に、式(7)のような線形の位相シフトが空間的に与えられる。
E(y)=exp[iθo y] 式(7)
これにより波面が傾き、光が偏向される。
次に、基準となる偏向角以外の角度に同時に偏向する手法を説明する。
上記式(6)を用いて基準となる偏向角に基づいて決定された基準となる周期Λの周期性位相パタンに対し、異なる周期wの周期性位相パタンを重畳させた位相パタンを設定することにより、複数の角度に信号光を偏向することができる。基準となる周期Λの周期性位相パタンも異なる周期wの周期性位相パタンも共にのこぎり波である場合を例に挙げて説明する。
φ=k×y%w 式(8)
(%は剰余演算子を表す)
となるような周期性位相パタン62を重畳すると、図7(b)の下段に示すようにθsの角度方向にピーク64が現れ、ピーク63の光パワーを分配することが出来る。
θoとθsの角度差をΔθs=θs−θoとして、式(6)の議論でθin=0の場合と同様に考えることができ、sinΔθs=n・λ/w と表すことができる。
θs=θo+arcsin(n・λ/w)
→ sinθs + sinθo = mλ/Λ + nλ/w 式(9)
m,nは回折の次数であり、整数である。
θs=θo2 式(10)
となるように式(8)のwを選ぶことで、複数の角度で位相変調素子に入射される入力光を、複数の出力ポートにそれぞれ光結合させることができ、その為の条件は式(11)である。この時、|θin1|、|θin2|、|θo1|、|θo2|<<1としている。
θo2=m・λ/Λ+arcsin(m・λ/w)-θin2
式(11)
φ2=k2×(y%w2) 式(12)
で表される周期性位相パタンを重畳して生成した位相パタンを設定することにより
θs2=θo+arcsin(λ/w2) 式(13)
の角度方向にも、更に光を偏向することが可能となり、3つ以上の角度への同時偏向が可能となる。
次に複数の角度に偏向した際の、出力強度比を調整する手法について説明する。
sinθin+sinθo1 =m・λ/Λ1 式(14)
sinθin+sinθo2 =m・λ/Λ2 式(15)
図9は、第2の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。この実施形態では、入力ポート11−1〜11−Nから光偏向部14の間に波長分散素子17を配置した点で第1の実施形態とは異なっている。第1の実施形態の入出力装置と異なる部分のみ説明する。波長分散素子17は、入出力ポート11−1〜11−N、16−1〜16−Mと光学素子13との間か、または光学素子13と光偏向部14との間かのいずれの位置に配置してもよい。
図11は、第3の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。第1の実施形態では、反射型の光偏向部を用いていたが、この実施形態3では、透過型の光偏向部を用いて光入出力装置を構成している。図11は、x軸方向から見た透過型光偏向部を用いた光入出力装置の構成例を示すものである。第3の実施形態の入出力装置について第1の実施形態の入出力装置と異なる部分のみ説明する。
図12は、第4の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。この実施形態では、入力ポート21−1〜21−Nから光偏向部24の間および光偏向部24から出力ポート27−1〜27−Mの間に波長分散素子28、29を配置した点で第3の実施形態とは異なっている。第4の実施形態の入出力装置について第3の実施形態の入出力装置と異なる部分のみ説明する。
図13は、第5の実施形態の入出力装置についてx軸方向から見た概略構成を示す図である。この実施形態では、入力ポート11−1〜11−Nの他に入力ポート100−1〜100−Kが、出力ポート16−1〜16−Mの他に出力ポート200−1〜200−Jが存在することが第1の実施形態とは異なっている。第5の実施形態の光入出力装置について、第1の実施形態の光入出力装置とは異なる部分のみ説明する。
本実施形態では、光偏向部14において位相変調素子の位相パタンを制御することによって複数のポートの接続状態を一括で切り替える事を許容することにより、上記の分岐数を抑制する手法である。
入力ポート100−1〜100−Kからの光偏向部への入射角をθin1_2,..,θinK_2、
出力ポート16−1〜16−Mへ結合する際の光偏向部14からの出射角をθout1,...,θoutM、
200−1〜200−Jへ結合する際の光偏向部14からの出射角をθout1_2,...,θoutJ_2とする。
θio1=-θin1+θL ,..., θioN=-θinN+θL 式(4)
この時、例えばθio1=θout1となるようにθLを選ぶことで、入力ポート1からの信号光が出力ポート1に結合することができる。
θio1_2=-θin1_2+θL ,..., θioK_2=-θinK_2+θL 式(16)
θio1 - θio1_2 = -(θin_1 -θin_1_2), ・・・, θio1- θioK_2 = - (θin_1 -θin_K_2), ・・・, θioN-θioK_2 = - (θin_N -θin_K_2)
式(17)
となる。
θioX=θoutYの時、θioW_2 = θout Z_2 であること、つまりθioX = θoutY から-(θin_X -θin_W_2)だけ離れた角度に回折した際に、結合する出力ポートθoutZ_2が配置されている事
により、偏向角を増やすことなく、つまりは分岐数を増やすことなく入出力ポート数を増やすことが可能となる。
出力ポート数がMからM+Jに増えたが、分岐数はMのままであるため、出力ポート数増加に伴う分岐数増加による損失を抑制可能である。
13 光学素子
14 光偏向部
17 波長分散素子
21−1〜21−N、27−1〜27−M 入出力ポート
23、25 光学素子
24 光偏向部
28、29 波長分散素子
41−11〜41−pq 画素
42 ドライバ素子
43 反射部
1001,1002 1x4DROP型WSS
1011〜1014 2x1ADD型WSS
1021 2x4型WSS
Claims (9)
- 信号光の入出力を行う、複数の第1のポートと複数の第2のポートと、
一つの第1のポートからの入射光を複数の偏向角に同時に出射可能な偏向素子を備え、
前記複数の第1のポートのうち任意の2つのポートX、X’からの前記偏向素子への入射角をθinX,θinX’、
前記複数の第2のポートのうち任意の2つのポートY、Y’へ結合するための前記偏向素子からの出射角をθoutY,θoutY’としたとき、
全てのX,X’,Y,Y’の組み合わせにおいて
θinX - θinX' ≠ θoutY - θoutY’
を満たしており、
前記複数の第1のポートのうち所定のポートからの前記偏向素子への入射光の前記複数の偏向角を、その出射光が、前記複数の第2のポートのうち所定のポートに光結合するように選択できる
ことを特徴とする光入出力装置。 - 請求項1に記載の光入出力装置において、
前記偏向素子がマトリックス状に平面配列された複数の画素を有し、前記第1のポートから入力された信号光に対して、画素位置に応じて設定された位相値に基づいた位相変化量を前記各画素で与えて空間位相変調することにより光を偏向する位相変調素子であり、
前記位相変調素子の各画素に設定する位相パタンを生成するパタン生成部と
前記生成した位相パタンを前記位相変調素子の各画素の駆動信号に変換して、該駆動信号に従い前記位相変調素子の画素を駆動する駆動部とをさらに備える
ことを特徴とする光入出力装置。 - 請求項2に記載の光入出力装置において、
前記位相変調素子の各画素に設定する位相パタンを生成する前記パタン生成部が、前記第1のポートからの入射光を前記複数の偏向角に同時に出射するために2つ以上の周期性位相パタンを重畳した位相パタンを生成する
ことを特徴とする光入出力装置。 - 請求項3に記載の光入出力装置において、
前記パタン生成部は、前記第1のポートのうち1つの基準となるポートから入射する信号光が位相変調素子の法線方向に対する角度をθin、前記第2のポートのうち1つの任意のポートに光結合するために位相変調素子の法線方向に対する出射する信号光のなすべき角度をθ0、回折次数をm、入射光の波長をλとしたときに、sinθin+sinθ0=m・λ/Λを満たすΛを、前記周期性位相パタンの基準の周期Λと決定し、
前記第1のポートのうち基準ポート以外の1つ以上の追加のポートから入射する信号光が位相変調素子の法線方向に対する角度をθin_k、
前記第2のポートのうち、前記第1のポートのうち基準ポートと光結合しているポート以外のポートに光結合するために位相変調素子の法線方向に対する出射する信号光のなすべき角度をθo_l、入力光の波長をλ、m,nを回折次数としたときに、
sinθin_k + sinθo_l = m・λ/Λ + n・λ/wn
を満たすwnを前記周期性位相パタンの追加する周期wnと決定し、
前記決定された異なる周期Λ、wnを有する1つ以上の周期性位相パタンを重畳することにより前記位相変調素子の各画素に設定する前記位相パタンを生成する
ことを特徴とする光入出力装置。 - 請求項3乃至4のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記位相変調素子の平面内の領域毎に異なる周期を有する周期性の位相パタンが重畳されることを特徴とする光入出力装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記偏向素子が反射型または透過型であることを特徴とする光入出力装置。 - 請求項3乃至6のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記複数の周期性位相パタンの各振幅の比が、光結合するポートの光結合比により決定されることを特徴とする光入出力装置。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記ポートと前記偏向素子の間に波長分散素子を設けたことを特徴とする光入出力装置。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の光入出力装置において、
前記第1のポートおよび前記第2のポートと異なるポートであって信号光の入出力を行う、一つないし複数の第3のポートと一つないし複数の第4のポートを備え、
前記第1のポートのうちポートXからの前記偏向素子への入射角をθinX、
前記第2のポートのうちポートYへ結合するための前記偏向素子からの出射角をθoutY、
前記第3のポートのうちポートWからの前記偏向素子への入射角をθinW、
前記第4のポートのうちポートZへ結合するための前記偏向素子からの出射角をθoutZ、
としたとき、
θinX - θinW = θoutY - θoutZ
を満たしている
ことを特徴とする光入出力装置。
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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2015
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