JP2014228479A - 検出装置および検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動機が作業を行う場所から検査対象部位を撮影可能にする。【解決手段】搬送ライン11上を搬送され、検査対象部位10a、10bを撮影可能なカメラ20a、およびカメラ20aへの撮影指令信号を無線受信するとともにカメラ20aが撮影した画像のデータを無線送信する無線送受信手段20bを有する撮影用パレット20と、撮影用パレット20が搬送ライン11上の所定位置にあることを検知する検知手段20d、14と、撮影用パレット20が所定位置にあることを検知手段20d、14が検知した場合、撮影指令信号を無線送信する撮影指令手段13aと、無線送受信手段20bが無線送信した画像のデータを無線受信する画像データ受信手段13bと、画像データ受信手段13bが無線受信した画像のデータを処理する画像処理手段13cとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、カメラを備える検出装置、およびカメラを用いる検出方法に関する。
従来、特許文献1には、産業用ロボットのアームの位置ズレを検出する検出装置が記載されている。この従来技術では、ロボットアームに設けられたマーカをCCDカメラで撮像し、撮像した画像データに基づいてマーカの中心位置を求める。
そして、算出したマーカの中心位置と、正しいマーカの中心位置とを比較して、アームの位置ズレを検出する。
CCDカメラは、マーカを撮像可能、かつ作業の邪魔にならない位置に設けられている。
特開2003−121112号公報
上記従来技術によると、CCDカメラを産業用ロボット(自動機)の作業の邪魔にならない位置に設ける必要が有るので、CCDカメラの位置が制約される。そのため、設備によっては、マーカの撮像に適した場所にCCDカメラを設置できないことが起こり得る。
本発明は上記点に鑑みて、自動機が作業を行う場所から検査対象部位を撮影可能な検出装置および検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
搬送ライン(11)上を搬送される物品に所定の作業を行う自動機(10)の検査対象部位(10a、10b)を検査する検査装置であって、
搬送ライン(11)上を搬送され、検査対象部位(10a、10b)を撮影可能なカメラ(20a)、およびカメラ(20a)への撮影指令信号を無線受信するとともにカメラ(20a)が撮影した画像のデータを無線送信する無線送受信手段(20b)を有する撮影用パレット(20)と、
撮影用パレット(20)が搬送ライン(11)上の所定位置にあることを検知する検知手段(20d、14)と、
撮影用パレット(20)が所定位置にあることを検知手段(20d、14)が検知した場合、撮影指令信号を無線送信する撮影指令手段(13a)と、
無線送受信手段(20b)が無線送信した画像のデータを無線受信する画像データ受信手段(13b)と、
画像データ受信手段(13b)が無線受信した画像のデータを処理する画像処理手段(13c)とを備えることを特徴とする。
これによると、搬送ライン(11)上を搬送される撮影用パレット(20)によって自動機(10)の検査対象部位(10a、10b)を撮影するので、自動機(10)が作業を行う場所から検査対象部位(10a、10b)を撮影できる。
上記目的を達成するため、請求項4に記載の発明では、
搬送ライン(11)上を搬送される物品に所定の作業を行う自動機(10)の検査対象部位(10a、10b)を検査する検査方法であって、
検査対象部位(10a、10b)を撮影可能なカメラ(20a)、およびカメラ(20a)への撮影指令信号を無線受信するとともにカメラ(20a)が撮影した画像のデータを無線送信する無線送受信手段(20b)を有する撮影用パレット(20)を搬送ライン(11)上に搬送し、
撮影用パレット(20)が搬送ライン(11)上の所定位置にある場合、撮影指令信号を撮影指令手段(13a)で無線送信することによって、カメラ(20a)で検査対象部位(10a、10b)を撮影し、
無線送受信手段(20b)が無線送信した画像のデータを画像データ受信手段(13b)で無線受信し、
画像データ受信手段(13b)が無線受信した画像のデータを画像処理手段(13c)で処理することを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における検査装置の全体構成図である。 第1実施形態における検査装置の電気制御部を示すブロック図である。 第1実施形態における制御装置が実行する制御処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における制御装置が実行する制御処理の詳細を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるカメラが撮影した画像の例を示す図である。 第1実施形態における制御装置が白黒反転処理した画像の例を示す図である。 第1実施形態における制御装置が2値化処理した画像の例を示す図である。 第1実施形態における制御装置がマーカ抽出処理した画像の例を示す図である。 第1実施形態における制御装置におけるフェレ径および重心位置の算出処理を説明する図である。 第1実施形態における制御装置が欠損補正処理した画像の例を示す図である。 第1実施形態における制御装置における位置算出処理を説明する図である。 第2実施形態における検査装置の要部構成図である。 第2実施形態におけるカメラが撮影した画像の例を示す図である。 第2実施形態における制御装置がパターンマッチングを行った画像の例であり、チャックが正常な場合を示している。 第2実施形態における制御装置がパターンマッチングを行った画像の例であり、チャックに欠損が生じている場合を示している。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本実施形態における検出装置は、図1に示すピックアンドプレースユニット10(P&Pユニット)に設けられたマーカ10a(検査対象部位)の位置を検出する。ピックアンドプレースユニット10は、所定の場所にある物品をつまみ上げて、別の場所に運んで下ろすという一連の作業を行う自動機である。図1中、上下の矢印は、ピックアンドプレースユニット10の設置状態における上下方向(重力方向)を示している。
例えば、ピックアンドプレースユニット10は、所定の場所にある部品をつまみ上げて、搬送ライン11で搬送される部品用パレット12上に運んで下ろす。例えば、ピックアンドプレースユニット10は、搬送ライン11で搬送される部品用パレット12上にある部品をつまみ上げて、所定の場所に運んで下ろすようになっていてもよい。
ピックアンドプレースユニット10は、部品を掴むチャック10bを有している。ピックアンドプレースユニット10のマーカ10aは、チャック10bの近傍部位に、下方側から視認できるように設けられている。マーカ10aは、黒系色の丸形状(黒く塗りつぶされた円形状)に形成されている。ピックアンドプレースユニット10のうちマーカ10aの周辺部位は、マーカ10aと明確に区別できる色(例えば白系色)になっている。
本例では、マーカ10aは、黒色SiC系またはAIN系セラミックのような黒色の材料で形成されており、あらゆる角度の反射光による輝度を抑えるようにしている。マーカ10aの周辺部位は、白色の反射材で形成されており、投入光を全反射させ、輝度を上げている。
搬送ライン11は、部品用パレット12を図1の矢印X方向に搬送する。本例では、搬送ライン11は、部品用パレット12を所定距離ずつ間欠的に搬送する。搬送ライン11は、部品用パレット12を連続的に搬送するようになっていてもよい。
図2に示すように、ピックアンドプレースユニット10および搬送ライン11の作動は、制御装置13によって制御される。制御装置13は、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)およびその周辺機器で構成される制御手段である。
PLCは、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。PLCは、ROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、ピックアンドプレースユニット10および搬送ライン11等の作動を制御する。
部品用パレット12にはRFIDタグ12aが取り付けられている。RFIDタグ12aは、部品のID情報(個体識別情報)が記録された無線ICチップである。IDリーダ14は、部品用パレット12が搬送ライン11上の部品搭載位置にある場合、部品用パレット12のRFIDタグ12aからID情報を無線通信によって取得する。搬送ライン11上の部品搭載位置とは、ピックアンドプレースユニット10が部品を部品用パレット12上に下ろす位置のことである。
撮影用パレット20は、部品用パレット12と同様に、搬送ライン11上を搬送されるパレットであり、ピックアンドプレースユニット10のマーカ10aを撮影するために用いられる。
撮影用パレット20は、カメラ20a、無線送受信ユニット20b、RFIDタグ20dおよびバッテリー20dを有している。
カメラ20aは、マーカ10aを撮影する撮影手段である。カメラ20aは、所定の画素数を持つ撮像素子を有し、所定の解像度および所定のフレームレートで画像を撮影することができる。カメラ20aのレンズは、真上を向いて配置されている。カメラ20aは、外部から入力される撮影指令信号に従って撮影を行う。本例では、カメラ20aは、焦点調整機能を有していない。
無線送受信ユニット20bは、制御装置13から無線送信される撮影指令信号を無線受信するとともに、カメラ20aが撮影した画像のデータを無線送信する無線送受信手段である。
無線送受信ユニット20bが無線受信した撮影指令信号は、カメラ20aに出力される。無線送受信ユニット20bが無線送信した画像のデータは、制御装置13によって無線受信されて各種処理が施される。
バッテリー20cは、カメラ20aおよび無線送受信ユニット20bに電力を供給する蓄電池である。
RFIDタグ20dは、撮影用パレット20のID情報(個体識別情報)が記録された無線ICチップである。RFIDタグ20dのID情報は、部品用パレット12のRFIDタグ12aのID情報と同様に、撮影用パレット20が搬送ライン11上の部品搭載位置にある場合、IDリーダ14によって無線通信によって取得されて制御装置13に送信される。
制御装置13は、無線送受信ユニット20bに撮影指令信号を無線送信する撮影指令手段13aを有している。撮影指令手段13aを制御装置13とは別のハードウェアおよびソフトウェアで構成してもよい。
制御装置13は、無線送受信ユニット20bからの画像のデータを無線受信する画像データ受信手段13bを有している。画像データ受信手段13bを制御装置13とは別のハードウェアおよびソフトウェアで構成してもよい。
制御装置13は、無線受信した画像のデータを処理する画像処理手段13cとを有している。画像処理手段13cを制御装置13とは別のハードウェアおよびソフトウェアで構成してもよい。
制御装置13は、撮影用パレット20のRFIDタグ20dおよび部品用パレット12のRFIDタグ12aに記録されたID情報を取得するID情報取得手段13dを有している。ID情報取得手段13dを制御装置13とは別のハードウェアおよびソフトウェアで構成してもよい。
上記構成における作動を説明する。制御装置13は、図3のフローチャートに示す制御処理を実行する。まず、ステップS100では、撮影用パレット20が搬送ライン11上の部品搭載位置(所定位置)にあるか否かを判定する。具体的には、IDリーダ14から受信したID情報が、撮影用パレット20のID情報であるか否かを判定する。
IDリーダ14から受信したID情報が撮影用パレット20のID情報でないと判定した場合、搬送ライン11上の部品搭載位置に撮影用パレット20がなく部品用パレット12があると判断して、ステップS110へ進み、ピックアンドプレースユニット10の通常作動を行う。
ピックアンドプレースユニット10の通常作動とは、例えば、ピックアンドプレースユニット10は、所定の場所にある部品をつまみ上げて、搬送ライン11上の部品搭載位置にある部品用パレット12上に運んで下ろす作動である。
ステップS100にて、IDリーダ14から受信したID情報が撮影用パレット20のID情報であると判定した場合、搬送ライン11上の部品搭載位置に撮影用パレット20があると判断して、ステップS120へ進み、マーカ10aの位置検出を行うために、ピックアンドプレースユニット10のチャックを部品搭載位置の真上で停止させる。換言すれば、ピックアンドプレースユニット10のチャックを撮影用パレット20の真上で停止させる。
より具体的には、ピックアンドプレースユニット10のマーカ10aを、撮影用パレット20のカメラ20aの撮影可能範囲内に位置するようにピックアンドプレースユニット10を移動させた後に停止させる。
ステップS130では、撮影用パレット20のカメラ20aに、撮影指令信号を無線送信する。これにより、カメラ20aが、ピックアンドプレースユニット10のチャックおよびその周辺を撮影し、撮影した画像のデータを制御装置13に無線送信する。このとき、カメラ20aが撮影した画像には、マーカ10aが含まれることとなる。本例では、マーカ10aは黒系色、マーカ10aの周辺は白系色で撮影されるようになっている。
ステップS140では、カメラ20aが撮影した画像のデータに基づいてマーカ10aの位置を検出する。ステップS140の詳細を図4に示す。
ステップS141では白黒反転処理を行う。具体的には、カメラ20aが撮影した画像(図5)の白黒を反転させて白黒反転画像(図6)を作成する。ステップS142では2値化処理を行う。具体的には、ステップS141で作成した白黒反転画像(図6)を2値化して2値化画像(図7)を作成する。
ステップS143ではブロブ解析処理を行う。具体的には、ステップS142で作成した2値化画像(図7)をブロブ解析する。
ステップS144ではマーカ抽出処理を行う。具体的には、ステップS143でのブロブ解析の結果に基づいてマーカ10aを抽出する(図8)。具体的には、ブロブの面積および円形度に基づいてマーカ10aを特定する。
ステップS145およびステップS146では、欠損補正処理を行う。具体的には、ステップS145では、ステップS144で抽出したマーカ10a(図8)の水平フェレ径FH、垂直フェレ径FVおよび重心位置G1(図9)を算出する。水平フェレ径FHおよび垂直フェレ径FVは、マーカ10aに外接する長方形の2辺の長さのことである。
ステップS146では、ステップS145で算出した水平フェレ径FH、垂直フェレ径FVおよび重心位置G1(図9)を用いて、ステップS144で抽出されたマーカ10aの欠損部分を補正する。具体的には、マーカ10aの内部の欠落部分L1(黒色部分)を白色で塗りつぶす(図10)。
本例では、重心位置G1を中心とし、水平フェレ径FHおよび垂直フェレ径FVのうち小さい方のフェレ径よりも若干小さい寸法を直径とする円C1の内部を白色で塗りつぶすという描画を行う。これにより、マーカ10aの内部の欠落部分L1が白丸形状によって塗りつぶされる。
ステップS147では位置算出処理を行う。具体的には、ステップS146で補正したマーカ10a(図10)の重心位置G2(図11)を算出する。
次いで、ステップS150では、ステップS147で算出したマーカ10aの重心位置G2に基づいてマーカ10aの位置ズレ量を算出する。マーカ10aの位置ズレ量は、ステップS147で算出したマーカ10aの重心位置G2と、マーカ10aの正規の重心位置とのズレ量のことである。
そして、制御装置13は、ステップS150で算出したマーカ10aの位置ズレ量に基づいてピックアンドプレースユニット10の作動を補正したり、設備の担当者に、ピックアンドプレースユニット10の精度調整が必要であることを報知したりする。
本実施形態における検査装置は、カメラ20aおよび無線送受信ユニット20bを有する撮影用パレット20と、撮影用パレット20が搬送ライン11上の部品搭載位置にあることを検知する検知手段20d、14と、撮影用パレット20が部品搭載位置にあることを検知手段20d、14が検知した場合、撮影指令信号を無線送信する撮影指令手段13aと、無線送受信手段20bが無線送信した画像のデータを無線受信する画像データ受信手段13bと、画像データ受信手段13bが無線受信した画像のデータを処理する画像処理手段13cとを備える。
これによると、搬送ライン11上を搬送される撮影用パレット20によってピックアンドプレースユニット10のマーカ10aを撮影するので、部品搭載位置(ピックアンドプレースユニット10が作業を行う位置)からマーカ10aを撮影できる。このため、マーカ10aを容易かつ確実に撮影できる。
また、搬送ライン11を停止することなくピックアンドプレースユニット10のマーカ10aを検査できるので、設備稼働率を高めることができる。
本実施形態における検査方法は、カメラ20aおよび無線送受信ユニット20bを有する撮影用パレット20を搬送ライン11上に搬送し、撮影用パレット20が搬送ライン11上の部品搭載位置にある場合、撮影指令信号を撮影指令手段13aで無線送信することによって、カメラ20aでマーカ10aを撮影し、無線送受信ユニット20bが無線送信した画像のデータを画像データ受信手段13bで無線受信し、画像データ受信手段13bが無線受信した画像のデータを画像処理手段13cで処理する。
これにより、上記した検査装置と同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態では、ピックアンドプレースユニット10の検査対象部位は、丸形状のマーカ10aが形成された部位であり、画像処理手段13cは、画像を白黒反転して白黒反転画像を作成する白黒反転処理S141と、白黒反転画像を2値化して2値化画像を作成する2値化処理S142と、2値化画像をブロブ解析してマーカ10aを抽出マーカ抽出処理S143、S144と、マーカ抽出処理で抽出されたマーカ10aの欠損部分を補正する欠損補正処理S145、S146と、欠損補正処理が施されたマーカ10aの位置G2を算出する位置算出処理S147とを行う。
これによると、マーカ10aの欠損部分を補正した後にマーカ10aの位置G2を検出するので、欠損部分の影響を排除して、マーカ10aの位置を確実に検出することができる。例えば、カメラ20aが焦点調節機能を有していない場合でもマーカ10aの位置を確実に検出できる。
本実施形態では、欠損補正処理S145、S146では、マーカ抽出処理で抽出されたマーカ10aのフェレ径FH、FVおよび重心位置G1を算出し、フェレ径FH、FVおよび重心位置G1を用いて丸形状を描画することによって、欠損部分を補正する。これにより、マーカ10aの欠損部分を効果的に補正できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、ピックアンドプレースユニット10に設けられたマーカ10aの位置を検出するが、本実施形態では、ピックアンドプレースユニット10のチャック10bの異常を検出する。
図12の矢印に示すように、撮影用パレット20のカメラ20aは、ピックアンドプレースユニット10のチャック10bを下方側から撮影する。図12では、チャック10bが部品W1を掴んでいる状態を示している。
制御装置13は、カメラ20aが撮影した画像(図13)におけるチャック10bの形状をパターンマッチングで比較する。図14は、チャック10bが正常な場合におけるカメラ20aが撮影した画像を示している。図15は、チャック10bに欠損d1が生じている場合におけるカメラ20aが撮影した画像を示している。
本実施形態によると、欠損d1のようなチャック10bの異常を検出できる。欠損d1のみならず、チャック10bの変形等の異常も検出できる。
(他の実施形態)
上記実施形態を適宜組み合わせ可能である。上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。
(1)上記実施形態では、ピックアンドプレースユニット10を停止させた状態でカメラ20aで1回撮影するので、ピックアンドプレースユニット10の静特性を検査することとなるが、ピックアンドプレースユニット10を振動させた状態でカメラ20aで複数回撮影することによって、ピックアンドプレースユニット10の動特性を検査することもできる。
具体的には、ピックアンドプレースユニット10を、部品搭載位置を中心として所定の振幅および所定の周波数で振動させると同時に、撮影用パレット20のカメラ20aに、撮影指令信号を所定の時間間隔で複数回無線送信する。
これにより、カメラ20aが、振動するピックアンドプレースユニット10およびその周辺を所定のフレームレートで複数回撮影できるので、撮影した複数の画像のデータに基づいて、振動するマーカ10aの位置を検出できる。
ピックアンドプレースユニット10の動特性を検査することによって、ピックアンドプレースユニット10の各部位における緩みや摩耗の有無を検査できる。
(2)上記実施形態では、搬送ライン11が部品用パレット12を所定距離ずつ間欠的に搬送し、撮影用パレット20が搬送ライン11上で停止している状態でカメラ20aで撮影するが、搬送ライン11が部品用パレット12を連続的に搬送し、撮影用パレット20が搬送ライン11上を動いている状態で撮影してもよい。この場合、部品用パレット12の位置を近接センサ等で判定し、その判定結果に基づいてカメラ20aに撮影指令信号を出力すればよい。
(3)上記実施形態では、撮影用パレット20が搬送ライン11上の部品搭載位置にあるときにカメラ20aで撮影するが、撮影用パレット20が部品搭載位置以外の搬送ライン11上の所定位置にあるときにカメラ20aで撮影するようにしてもよい。この場合、カメラ20aで撮影する前に、ピックアンドプレースユニット10のマーカ10aまたはチャック10bを撮影用パレット20のカメラ20aの撮影可能範囲内に移動させるようにすればよい。
(4)上記実施形態では、チャックを有するピックアンドプレースユニット10に適用される検出装置および検出方法を説明したが、搬送ライン11上を搬送される物品に所定の作業を行う種々の自動機に、本発明の検出装置および検出方法を適用可能である。
例えば、圧入ユニットに適用して、圧入ヘッドの打痕や傷を検出するために用いてもよい。例えば、プレスユニットに適用して、押込み部(パンチ)の打痕や傷を検出するために用いてもよい。例えば、切断ユニットに適用して、カッターの欠けや傷を検出するために用いてもよい。例えば、計測ユニットに適用して、計測ヘッド(測定子)の芯ずれや傾きを検出するために用いてもよい。
10 ピックアンドプレースユニット(自動機)
10a マーカ(検査対象部位)
11 搬送ライン
13a 撮影指令手段
13b 画像データ受信手段
13c 画像処理手段
14 IDリーダ
20 撮影用パレット
20a カメラ
20b 無線送受信手段
20d RFIDタグ(検知手段)

Claims (4)

  1. 搬送ライン(11)上を搬送される物品に所定の作業を行う自動機(10)の検査対象部位(10a、10b)を検査する検査装置であって、
    前記搬送ライン(11)上を搬送され、前記検査対象部位(10a、10b)を撮影可能なカメラ(20a)、および前記カメラ(20a)への撮影指令信号を無線受信するとともに前記カメラ(20a)が撮影した画像のデータを無線送信する無線送受信手段(20b)を有する撮影用パレット(20)と、
    前記撮影用パレット(20)が前記搬送ライン(11)上の所定位置にあることを検知する検知手段(20d、14)と、
    前記撮影用パレット(20)が前記所定位置にあることを前記検知手段(20d、14)が検知した場合、前記撮影指令信号を無線送信する撮影指令手段(13a)と、
    前記無線送受信手段(20b)が無線送信した前記画像のデータを無線受信する画像データ受信手段(13b)と、
    前記画像データ受信手段(13b)が無線受信した前記画像のデータを処理する画像処理手段(13c)とを備えることを特徴とする検査装置。
  2. 前記検査対象部位(10a、10b)は、丸形状のマーカ(10a)が形成された部位であり、
    前記画像処理手段(13c)は、
    前記画像を白黒反転して白黒反転画像を作成する白黒反転処理(S141)と、
    前記白黒反転画像を2値化して2値化画像を作成する2値化処理(S142)と、
    前記2値化画像をブロブ解析して前記マーカ(10a)を抽出するマーカ抽出処理(S143、S144)と、
    前記マーカ抽出処理で抽出された前記マーカ(10a)の欠損部分を補正する欠損補正処理(S145、S146)と、
    前記欠損補正処理が施された前記マーカ(10a)の位置(G2)を算出する位置算出処理(S147)とを行うことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記欠損補正処理では、前記マーカ抽出処理で抽出された前記マーカ(10a)のフェレ径(FH、FV)および重心位置(G1)を算出し、前記フェレ径(FH、FV)および前記重心位置(G1)を用いて丸形状を描画することによって、前記欠損部分を補正することを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
  4. 搬送ライン(11)上を搬送される物品に所定の作業を行う自動機(10)の検査対象部位(10a、10b)を検査する検査方法であって、
    前記検査対象部位(10a、10b)を撮影可能なカメラ(20a)、および前記カメラ(20a)への撮影指令信号を無線受信するとともに前記カメラ(20a)が撮影した画像のデータを無線送信する無線送受信手段(20b)を有する撮影用パレット(20)を前記搬送ライン(11)上に搬送し、
    前記撮影用パレット(20)が前記搬送ライン(11)上の所定位置にある場合、前記撮影指令信号を撮影指令手段(13a)で無線送信することによって、前記カメラ(20a)で前記検査対象部位(10a、10b)を撮影し、
    前記無線送受信手段(20b)が無線送信した前記画像のデータを画像データ受信手段(13b)で無線受信し、
    前記画像データ受信手段(13b)が無線受信した前記画像のデータを画像処理手段(13c)で処理することを特徴とする検査方法。
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