JP2014228235A - 熱交換器、該熱交換器を凝縮器または蒸発器に用いた冷凍装置 - Google Patents
熱交換器、該熱交換器を凝縮器または蒸発器に用いた冷凍装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】冷媒管から冷媒が漏出するおそれの少ない安価な熱交換器及び該熱交換器を凝縮器または蒸発器に用いた冷凍装置を提供する。
【解決手段】熱交換器10は、アルミニウム合金からなる芯材にこれより電位が卑となるアルミニウム合金でクラッド処理を施して外側に保護被膜層を形成した1本の管部材を、直管部12とU字形の曲管部13とを交互に連続するように蛇行状に曲げて、一つの平面P1上に複数の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置するとともに、一つの平面P1を含む互いに平行な複数の平面P(P1〜P3)上に複数の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置するように形成した冷媒管11と、冷媒管11の片側に配置された曲管部13側から挿通される長孔21を有して、直管部12の長手方向に沿って所定間隔を設けて互いに平行に配置したアルミニウム製の板材よりなる複数の放熱フィン20とを備え、互いに隣り合う直管部12,12を長孔21の長手方向の両端部に係合させた。
【選択図】図1
【解決手段】熱交換器10は、アルミニウム合金からなる芯材にこれより電位が卑となるアルミニウム合金でクラッド処理を施して外側に保護被膜層を形成した1本の管部材を、直管部12とU字形の曲管部13とを交互に連続するように蛇行状に曲げて、一つの平面P1上に複数の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置するとともに、一つの平面P1を含む互いに平行な複数の平面P(P1〜P3)上に複数の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置するように形成した冷媒管11と、冷媒管11の片側に配置された曲管部13側から挿通される長孔21を有して、直管部12の長手方向に沿って所定間隔を設けて互いに平行に配置したアルミニウム製の板材よりなる複数の放熱フィン20とを備え、互いに隣り合う直管部12,12を長孔21の長手方向の両端部に係合させた。
【選択図】図1
Description
本発明は、フィンアンドチューブ型の熱交換器、該熱交換器を凝縮器または蒸発器に用いた冷凍装置に関する。
下記の特許文献1には、冷媒管と、冷媒管を挿通固着したフィン材よりなる熱交換器が開示されている。この熱交換器の冷媒管は母材をアルミニウム材製とし、外表面をJIS規格H4080−A7072に規定するクラッド処理を施すことで保護被膜層を形成している。冷媒管は、両側に真直な直管を備えた複数のU字管の直管の各先端にフレア加工を施して拡開させ、複数のU字管の隣り合う直管の両拡開部分にU字ベント管よりなる連結管を挿入して蛇行状とし、U字管の直管と連結管との連結部分をろう付けにより連通接続させたものである。
上述した特許文献1に記載の熱交換器においては、冷媒管は外表面をJIS規格H4080−A7072に規定するクラッド処理を施すことで保護被膜層を形成したものであるので、冷媒管の母材は犠牲防食効果により腐食されにくくなっている。しかし、冷媒管はU字管の直管と連結管との連結部分をろう付けにより連通接続させているために、連結加工作業によるコストが高くなるとともに、連結部分のろう付けが不十分であると冷媒の漏出するおそれがあった。本発明は、冷媒管から冷媒が漏出するおそれの少ない安価な熱交換器及び該熱交換器を凝縮器または蒸発器に用いた冷凍装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、アルミニウム合金からなる芯材にこれより電位が卑となるアルミニウム合金でクラッド処理を施して外側に保護被膜層を形成した1本の管部材を、直管部とU字形の曲管部とが交互に連続するように蛇行状に曲げて、一つの平面上に複数の直管部を等間隔かつ互いに平行に配置するとともに、一つの平面を含む互いに平行な複数の平面上に複数の直管部を等間隔かつ互いに平行にするように形成した冷媒管と、冷媒管の片側に配置された曲管部側から挿通される長孔を有して、直管部の長手方向に沿って所定間隔を設けて互いに平行に配置したアルミニウム製の板材よりなる複数の放熱フィンとを備え、互いに隣り合う直管部を長孔の長手方向の両端部に係合させたことを特徴とする熱交換器を提供するものである。
上記のように構成した熱交換器においては、冷媒管の芯材は外側に形成した保護被膜層による犠牲防食効果により腐食されにくくなる。また冷媒管は1本の管部材を、直管部とU字形の曲管部とを交互に連続するように蛇行状に曲げて、一つの平面上に複数の直管部を等間隔かつ互いに平行に配置するとともに、一つの平面を含む互いに平行な複数の平面上に複数の直管部を等間隔かつ互いに平行に配置するように形成したので、ろう付けのような連結作業によるコストを要しなくて安価にでき、管部材をろう付けにより連結したときのように継ぎ目がないことで、冷媒が漏出するおそれがなくなった。
上記のように構成した熱交換器においては、放熱フィンは耐食性被膜をプレコート処理したアルミニウム製の板材を用いるのが好ましく、このようにしたときには、放熱フィンが腐食しにくくなる。また、耐食性被膜は親水性、防黴性または抗菌性を有しているのが好ましい。
上記のように構成した熱交換器においては、冷媒管を液圧拡管させることにより、直管部を長孔の長手方向の端部の周囲に密着して嵌装させてもよい。この場合には、放熱フィンの長孔は、長手方向の両端部に冷媒管を挿通可能な内径をした円形孔部と、円形孔部の内径より狭い幅をしてこれら両円形孔部を互いに接続する接続部とからなり、円形孔部の内径を8.3〜8.5mmで接続部の幅を3.3〜3.5mmとし、片側の曲管部にはこれに連続する両側の直管部の長手方向の延長線の間を接続部に挿通可能な厚みとなるように偏平加工をした偏平部が形成され、冷媒管の外径が8mmで肉厚が1.0±0.1mmの管部材を用いたときの偏平部の外側の厚みを2.8〜3.0mmとし、放熱フィンの長孔に片側の曲管部側から冷媒管を挿通して、冷媒管の放熱フィンに挿入していない導入または導出管部の外径を8.4〜8.6mmまで液圧拡管させて、直管部を長孔の円形孔部の周囲に密着して嵌装させるのが好ましい。冷媒管を液圧拡管させることにより、直管部を長孔の周囲に密着して嵌装させるようにした熱交換器においては、複数の放熱フィンが並ぶ方向の両側には放熱フィンを保護するためのエンドプレートが設けられ、エンドプレートには放熱フィンの長孔と同形状の長孔を形成するのが好ましい。このようにしたときには、冷媒管を液圧拡管させたときに、放熱フィンとエンドプレートを同時に冷媒管に固定することができ、作業効率がよくなった。さらに、冷媒管の放熱フィンに挿通していない導入または導出管部の先端部には冷媒管の外径と同じ内径を有した拘束治具を着脱可能に取り付け、液圧拡管させたときに導入または導出管部の先端部が拡管するのを防ぐようにするのが好ましい。また、他の実施形態の熱交換器においては、冷媒管の直管部を長孔の長手方向の端部に圧入することにより長孔の周囲に密着して嵌装させてもよい。
上記のように構成した熱交換器においては、互いに隣り合う2つの平面の直管部を結ぶ曲管部を含む平面と互いに隣り合う2つの各平面の一方との間の角度を40°〜60°の範囲とし、好ましくは45°〜50°の範囲とするのが好ましい。また、互いに隣り合う2つの平面の直管部を結ぶ曲管部を含む平面と互いに隣り合う2つの平面の一方との間の角度を90°とするのが好ましい。
上記のように構成した熱交換器を冷凍装置の凝縮器に用いることができる。また、上記のように構成した熱交換器において、放熱フィンに耐食性被膜をプレコート処理したアルミニウム製の板材を用いたものにおいては、冷凍装置の蒸発器に用いることができる。
以下、本発明の熱交換器の一実施形態を添付図面を参照して説明する。熱交換器10は、フロン系、プロパンまたはブタン等を冷媒として外気と熱交換するものである。図1に示したように、熱交換器10は、アルミニウム合金からなる芯材にこれより電位が卑となるアルミニウム合金でクラッド処理を施して外側に保護被膜層を形成した1本の管部材よりなる冷媒管11を備えている。冷媒管11の芯材にはA3003等のアルミニウム合金が用いられ、冷媒管11の保護被膜層にはA7072等の母材より卑となるアルミニウム合金が用いられている。冷媒管11の外径は8mmであり、冷媒管の肉厚は1.0±0.1mmとなっている。冷媒管11は、直管部12とU字形の曲管部13とを交互に連続するように蛇行状に曲げて、一つの平面P(P1)上に9本(複数)の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置するとともに、一つの平面P1を含む互いに平行な3つの平面P1〜P3上に8本または9本(複数)の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置するように形成したものである。また、冷媒管11は冷媒が導入される側の直管部12に連続する冷媒の導入管部14と、冷媒が導出される側の直管部12に連続する冷媒の導出管部15とを備えている。なお、この実施形態の冷媒管11は曲管部13の曲げ半径を全て同じとしている。
図1(a)に示したように、熱交換器10は冷媒管11の直管部12の長手方向に沿って所定間隔を設けて互いに平行に配置され、冷媒管11の直管部12が挿通された複数の放熱フィン20を備えている。放熱フィン20はA1100等のアルミニウム製(純アルミニウム系)の薄い板材よりなり、放熱フィン20の表面にはアクリル樹脂等の耐食性被膜がプレコート処理されている。耐食性被膜はアクリル樹脂に限られるものでなく、親水性、防黴製または抗菌性を有した他の樹脂材等により被膜を形成させたものでもよい。図2に示したように、放熱フィン20には冷媒管11を挿通する複数の長孔21が形成されている。各長孔21は長手方向の両端部に冷媒管11の直管部12を挿通可能な内径をした円形孔部22,22と、円形孔部22の内径より狭い幅をしてこれら両円形孔部22,22を互いに接続する接続部23とからなる。この実施形態の放熱フィン20には、冷媒管11の直管部12が配置される3つの平面Pに対応して、4つの長孔21を等間隔に一列に配置し、4つの長孔21よりなる列を互いに平行に3列に配置し、中側の列の下部と右側の列の下部を結ぶように1つの長孔21を配置している。長孔21の円形孔部22の内径は8.3〜8.5mmとし、接続部23の幅は3.3〜3.5mmとしている。
熱交換器10は複数の放熱フィン20が並ぶ方向の両側にエンドプレート24,24を備えている。エンドプレート24,24は放熱フィン20より一回り大きな金属板の周部を外側に折り曲げた箱形形状をしている。なお、エンドプレートの大きさ及び形状はこれに限定されるものでなく、例えば放熱フィン20と同じ大きさで、放熱フィン20より厚肉なプレートであってもよい。エンドプレート24,24には放熱フィン20と同様に複数の長孔25が形成されており、長孔25は円形孔部26,26と、両円形孔部26,26とを互いに接続する接続部27とからなる。
次に、この熱交換器10の製造方法について説明する。先ず、ボビン等に巻回してある冷媒管11を真っ直ぐに延ばす整直(延ばし)加工をし、整直させた冷媒管11を直管部12と曲管部13とが交互に連続するように蛇行状に屈曲させる。このとき、複数の直管部12が互いに平行かつ等間隔となるように屈曲させる。このとき、全ての曲管部13の曲げ半径を同一とする。
次に、屈曲加工させた冷媒管11においては、直管部12の長手方向の片側の曲管部13に偏平加工処理を行う。図4に示したように、片側の曲管部13にはこれに連続する直管部12,12の長手方向の延長線の間に平坦な偏平部13bを押圧加工により形成する。この偏平部13bは放熱フィン20とエンドプレート24の各長孔21,25の接続部23,27に挿通可能とするためのものである。偏平部13bは外径が8mmで肉厚が1.0±0.1mmの冷媒管11を押圧加工により2.8〜3.0mmの厚みに押しつぶして平坦化したものである。
扁平加工させた冷媒管11においては、1つの平面P1上に9本(複数)の直管部12を配置し、この平面P1に平行な2つの平面P2,P3に8本または9本の直管部12を配置するように、平面P1の直管部12と平面P2の直管部12とを結ぶ曲管部13aと、平面P2の直管部12と平面P3の直管部12とを結ぶ曲管部13aとを捻って曲げる。図3に示したように、平面P1の直管部12と平面P2の直管部12とを結ぶ曲管部13aは、この曲管部13aを含む平面と平面P1(及び平面P2)との間の角度θが48.6°となるように捻って曲げられている。同様に、平面P2の直管部12と平面P3の直管部12とを結ぶ曲管部13aは、この曲管部13aを含む平面と平面P2(及び平面P3)との間の角度θが48.6°となるように捻って曲げられている。なお、放熱フィン20の冷媒管11の各平面P1〜P3が配置される方向の横幅に応じて該曲管部13aを含む平面と、平面P(P1〜P3)の角度を40°〜60°の角度の範囲で捻って曲げてもよく、さらに、45°〜50°の角度の範囲で捻って曲げるのが最適である。このように整直(延ばし)加工、曲げ加工、偏平加工及び捻り加工処理を実施した冷媒管11を焼き鈍し処理を実施し、一連の加工処理によって生じた加工硬化による内部のひずみを取り除いて展延性を向上させる。なお、この実施形態では、焼き鈍し処理を実施しているが、この焼き鈍し処理は不可欠な処理でない。
次に、複数の放熱フィン20を所定間隔を設けて互いに平行に整列させ、複数の放熱フィン20の両側にエンドプレート24,24を配置する。偏平部13bを形成した曲管部13側から冷媒管11を一方(図1(c)に示した側)に配置したエンドプレート24の長孔25から挿通し、複数の放熱フィン20の各長孔21及び他方(図1(b)に示した側)に配置したエンドプレート24の長孔25を通す。このとき、曲管部13の偏平部13bは各長孔25,21の接続部27,23に挿通され、直管部12は各長孔25,21の円形孔部26,22に挿通されている。
冷媒管11の導入管部14や導出管部15の各先端部等の後加工がある部分に冷媒管11の外径(8mm)と同じ内径の筒形の拘束治具を取り付け、冷媒管11に水、油等の液体を加圧注入して液圧拡管させる。導入管部14や導出管部15の拘束治具が取り付けられた拘束部は液圧拡管させても拘束治具により拡管せず、熱交換器10を冷凍装置の圧縮機等の各部品と接続しやすくなり、容易に曲げ、接続等の後加工ができる。冷媒管11の導入管部14または導出管部15の拘束治具の取り付けられていない部分の外径を基準として8.4〜8.6mm(放熱フィン20の長孔21の円形孔部22の径より大きく)まで拡管させると、冷媒管11の直管部12は複数の放熱フィン20の長孔21の円形孔部22の周囲に密着して嵌装され、同様に、冷媒管11の直管部12は両端のエンドプレート24の長孔25の円形孔部26の周囲に密着して嵌装される。また、冷媒管11の片側の曲管部13の偏平部13bは偏平に押圧加工された状態から再び軸線方向と直交する方向の形状が円形に戻る。
上記のように構成した熱交換器10は、A3003等のアルミニウム合金からなる芯材にこれより電位が卑となるA7072等アルミニウム合金でクラッド処理を施して外側に保護被膜層を形成した1本の管部材を用いたものである。これにより、冷媒管11の芯材は外側に形成した保護被膜層による犠牲防食効果により腐食されにくくなった。なお、冷媒管11の芯材であるA3003のアルミニウム合金及び保護被膜層であるA7072のアルミニウム合金は一例であり、これに限られるものでない。
上記のように構成した熱交換器10においては、冷媒管11は直管部12とU字形の曲管部13とを交互に連続するように蛇行状に曲げて形成し、一つの平面P1上に9本(複数)の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置するとともに、一つの平面P1を含む互いに平行な複数の平面P1〜P3上に8本または9本(複数)の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置した。これにより、熱交換器10は、管部材をろう付けする連結作業によるコストが不要となって安価とすることができるとともに、管部材をろう付けにより連結したときのように継ぎ目がないことで、冷媒が漏出するおそれがなくなった。
上記のように構成した熱交換器10においては、放熱フィン20はアクリル樹脂等の耐食性被膜をプレコート処理したA1100等のアルミニウム製の板材を用いた。これにより、放熱フィン20が腐食ガスにより腐食しにくくなった。また、熱交換器10を冷凍装置の凝縮器として用い、この冷凍装置を備えた製氷機または冷蔵庫等を海に近い設置場所に設置したときには、凝縮器として用いた熱交換器10が塩分を多く含む大気に曝されることになる。熱交換器10は冷媒管11がクラッド処理され、放熱フィン20がアクリル樹脂等の耐食性被膜がプレコート処理されているので、塩分を多く含む大気に曝されても腐食しにくい。これにより、当該熱交換器10を凝縮器として用いた製氷機または冷蔵庫の耐久性が向上することになる。なお、熱交換器10を冷凍装置の凝縮器に用いたときに、放熱フィン20をプレコート処理をしていないアルミニウム製の板材を用いることも可能であり、この場合には、耐食性被膜を形成するように塗料を放熱フィン20に吹き付け塗装して、放熱フィン20の腐食を防止するようにしてもよい。
同様に、熱交換器10を冷凍装置の蒸発器として用い、この冷凍装置を備えた冷蔵庫の冷蔵室を蒸発器とした熱交換器10により冷却させるようにしたときに、この冷蔵庫の冷蔵室に硫化水素等の腐食ガスを発する食材を収容すると、熱交換器10が冷蔵室内の腐食ガスを多く含む空気に曝されることになる。熱交換器10は、冷媒管11がクラッド処理され、放熱フィン20がアクリル樹脂等の耐食性被膜がプレコート処理されているので、腐食ガスに曝されても腐食しにくい。
また、冷媒管に銅製の管材を用いた熱交換器を同じ加工場所で加工したときには、銅製の冷媒管の加工の際に生じる銅粉が、アルミニウム合金製の冷媒管11に付着し、アルミニウム合金製の冷媒管11が腐食するおそれがあった。そのために、銅製の冷媒管を用いた熱交換器を製造するには、冷媒管の素材に応じて熱交換器の加工場所及び設備を別に設ける必要があった。この実施形態の冷媒管11は凝縮器及び蒸発器の両方がアルミニウム合金製の管材を用いたものであるので、加工場所及び設備を共通とすることができ、熱交換器の生産性が向上した。
上記のように構成した熱交換器10は、冷媒管11を液圧拡管させることにより、直管部12を放熱フィン20の長孔21の周囲に密着して嵌装させたものである。放熱フィン20の長孔21は、長手方向の両端部に冷媒管11の直管部12を挿通可能な内径をした円形孔部22と、円形孔部22の内径より狭い幅をしてこれら両円形孔部22を互いに接続する接続部23とからなる。放熱フィン20の長孔21においては、円形孔部22の内径を8.3〜8.5mmとし、接続部23の幅を3.3〜3.5mmとしている。
冷媒管11の片側の曲管部13にはこれに連続する両側の直管部12,12の長手方向の延長線の間に、接続部23に挿通可能な厚さとなるように偏平加工をした偏平部13bを形成している。図5は外径が8mmの冷媒管11の肉厚の厚さに応じて、冷媒管11を液圧拡管可能に偏平加工できる厚みの範囲(図に示した直線より上側の領域)を示した図である。この図5により、曲管部13の偏平部13bの内寸が約0.7mmあれば、冷媒管11内を満液にするのに長時間を要することなく、偏平部13bが液圧拡管により元に戻ることを示している。この図5から、肉厚が1.0mm±0.1mmの冷媒管11の偏平部13bを2.8〜3.0mmの厚さとなるように押圧加工しても、冷媒管11を満液にするのに長時間を要することなく、冷媒管11は偏平部13bが完全に潰れることなく液圧拡管させることができる。
3つの各平面P1〜P3上に8本または9本の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置されるように屈曲加工した冷媒管11を、偏平部13bを形成した曲管部13側から冷媒管11を複数の放熱フィン20の長孔21に挿通させ、冷媒管11の冷媒の導入管部14及び導出管部15にて拘束治具を取り付けた部分以外の外径を8mmから8.4〜8.6mmまで拡管させた。図6は外径が8mmの冷媒管11を肉厚の厚さに応じてほぼ均一に液圧拡管させることのできる外径の上限を示した図である。図6に示したように、外径が8mmの冷媒管11の肉厚が1.0±0.1mmであるので、冷媒管11を8.4〜8.6mmまで拡管させても、冷媒管11を均一に拡管させることができる。このように、液圧拡管させた冷媒管11の直管部12は、放熱フィン20の長孔21の円形孔部22の周囲に密着して嵌装されるようになり、冷媒管11は放熱フィン20に対して密着することで熱交換の効率を高くすることができた。また、エンドプレート24にも放熱フィン20と同様の長孔25を形成し、液圧拡管させた冷媒管11の直管部12を長孔25の円形孔部26の周囲に密着して嵌装させた。これにより、冷媒管11を液圧拡管させることで、冷媒管11を放熱フィン20とともにエンドプレート24に固定することができ、冷媒管11をエンドプレート24にかしめ等で別途固定する作業が不要となった。
なお、この実施形態では、冷媒管11を液圧拡管させることで、直管部12を複数の放熱フィン20に対して密着して嵌装させたが、本発明はこれに限られるものでない。例えば、放熱フィン20の長孔21の円形孔部22を冷媒管11の外径とほぼ同じ大きさとし、円形孔部22,22に冷媒管11の直管部12を圧入させてもよい。この場合には、冷媒管11を液圧拡管させないので、放熱フィン20の長孔21の接続部23を円形孔部22の内径と同じ幅とし、冷媒管11の曲管部13に偏平部13bを形成しないようにする。
また、上記のように構成した熱交換器10においては、冷媒管11は直管部12とU字形の曲管部13とを交互に連続するように蛇行状に曲げて形成し、3つの各平面P1〜P3上に8本または9本の直管部12を等間隔かつ互いに平行に配置されるように屈曲加工した。この熱交換器10では、平面P1の直管部12と平面P2の直管部12とを結ぶ曲管部13aは、この曲管部13aを含む平面が平面P1(及び平面P2)に対して48.6°の角度となるように捻って曲げられている。同様に、平面P2の直管部12と平面P3の直管部12とを結ぶ曲管部13aは、この曲管部13aを含む平面が平面P2(及び平面P3)に対して48.6°の角度となるように捻って曲げられている。これにより、平面P1とP2(P2とP3)の各直管部12が互いに近接しすぎることなく充分な間隔を保持した状態で、放熱フィン20の冷媒管11の平面P1〜P3が並ぶ方向の横幅が広くなるのを防ぐことができた。
なお、この実施形態では、冷媒管11は、平面P1の直管部12と平面P2の直管部12とを結ぶ曲管部13a及び平面P2の直管部12と平面P3の直管部12とを結ぶ曲管部13aは、これら曲管部13を含む各平面が各平面P(P1〜P3)に対して48.6°の角度となるように捻って曲げられている。なお、2つの平面の直管部12を結ぶ曲管部13aを含む平面と、平面P(P1〜P3)の角度を40°〜60°、さらに好適なのは45°〜50°の角度の範囲としたときにも、平面P1とP2(P2とP3)の各直管部12が互いに近接しすぎることなく充分な間隔を保持した状態で、冷媒管11の直管部12が配置される平面P1〜P3が並ぶ方向にて放熱フィン20の幅が過剰に広くなるのを防ぐことができた。
なお、この実施形態では、冷媒管11は、平面P1の直管部12と平面P2の直管部12とを結ぶ曲管部13a及び平面P2の直管部12と平面P3の直管部12とを結ぶ曲管部13aは、これら曲管部13aを含む各平面が各平面P(P1〜P3)に対して48.6°の角度となるように捻って曲げたが、本発明はこれに限られるものでなく、放熱フィン20の横幅を狭くする作用効果を得ることができないが、図7に示した放熱フィン20のように、該曲管部13aを含む平面と各平面P(P1〜P3)との間の角度を直角にしてもよい。
なお、この実施形態では、冷媒管11は、各平面P(P1〜P3)に8または9本の直管部12を配置したが、本発明はこれに限られるものでなく、熱交換器10の性能に応じて各平面P(P1〜P3)に直管部12をこれより少なくまたは多く配置してもよい。また、同様に、冷媒管11の直管部12を3つの平面P1〜P3に配置したが、これに限られるものでなく、直管部12を2つまたは4つ以上の平面に配置してもよい。
10…熱交換器、11…冷媒管、12…直管部、13…曲管部、13b…偏平部、20…放熱フィン、21…長孔、22…円形孔部、23接続部、24…エンドプレート、25…長孔。
Claims (12)
- アルミニウム合金からなる芯材にこれより電位が卑となるアルミニウム合金でクラッド処理を施して外側に保護被膜層を形成した1本の管部材を、直管部とU字形の曲管部とが交互に連続するように蛇行状に曲げて、一つの平面上に複数の前記直管部を等間隔かつ互いに平行に配置するとともに、前記一つの平面を含む互いに平行な複数の平面上に前記複数の直管部を等間隔かつ互いに平行に配置するように形成した冷媒管と、
前記冷媒管の片側に配置された曲管部側から挿通される長孔を有して、前記直管部の長手方向に沿って所定間隔を設けて互いに平行に配置したアルミニウム製の板材よりなる複数の放熱フィンとを備え、互いに隣り合う前記直管部を前記長孔の長手方向の両端部に係合させたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項1に記載の熱交換器において、
前記放熱フィンは耐食性被膜をプレコート処理したアルミニウム製の板材を用いたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項2に記載の熱交換器において、
前記耐食性被膜は親水性、防黴性または抗菌性を有していることを特徴とする熱交換器。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載の熱交換器において、
前記冷媒管を液圧拡管させることにより、前記直管部を前記長孔の長手方向の端部の周囲に密着して嵌装させたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項4に記載の熱交換器において、
前記放熱フィンの長孔は、長手方向の両端部に前記冷媒管を挿通可能な内径をした円形孔部と、前記円形孔部の内径より狭い幅をしてこれら両円形孔部を互いに接続する接続部とからなり、前記円形孔部の内径を8.3〜8.5mmで前記接続部の幅を3.3〜3.5mmとし、
前記片側の曲管部にはこれに連続する両側の直管部の長手方向の延長線の間を前記接続部に挿通可能な厚みとなるように偏平加工をした偏平部が形成され、前記冷媒管の外径が8mmで肉厚が1.0±0.1mmの管部材を用いたときの前記偏平部の外側の厚みを2.8〜3.0mmとし、
前記放熱フィンの前記長孔に前記片側の曲管部側から前記冷媒管を挿通して、前記冷媒管の前記放熱フィンに挿入していない導入または導出管部の外径を8.4〜8.6mmまで液圧拡管させて、前記直管部を前記長孔の円形孔部の周囲に密着して嵌装させたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項4または5に記載の熱交換器において、
前記複数の放熱フィンが並ぶ方向の両側には該放熱フィンを保護するためのエンドプレートが設けられ、
前記エンドプレートには前記放熱フィンの長孔と同形状の長孔を形成したことを特徴とする熱交換器。 - 請求項4〜6の何れか1項に記載の熱交換器において、
前記冷媒管の放熱フィンに挿通していない導入または導出管部の先端部には前記冷媒管の外径と同じ内径を有した拘束治具を着脱可能に取り付け、液圧拡管させたときに前記導入または導出管部の先端部が拡管するのを防ぐようにしたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載の熱交換器において、
前記冷媒管の直管部を前記長孔の長手方向の端部に圧入することにより前記長孔の周囲に密着して嵌装させたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項1〜8の何れか1項に記載の熱交換器において、
互いに隣り合う2つの平面の直管部を結ぶ曲管部を含む平面と前記互いに隣り合う2つの平面の一方との間の角度を40°〜60°の範囲とし、好ましくは45°〜50°の範囲としたことを特徴とする熱交換器。 - 請求項1〜8の何れか1項に記載の熱交換器において、
互いに隣り合う2つの平面の直管部を結ぶ曲管部を含む平面と前記互いに隣り合う2つの平面の一方との間の角度を90°としたことを特徴とする熱交換器。 - 前記1〜10の何れか1項に記載の熱交換器を冷凍装置の凝縮器に用いたことを特徴とする冷凍装置。
- 前記2〜10の何れか1項に記載の熱交換器を冷凍装置の蒸発器に用いたことを特徴とする冷凍装置。
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