JP2014228085A - 歯車装置および該歯車装置を使用する風力エネルギー利用装置 - Google Patents

歯車装置および該歯車装置を使用する風力エネルギー利用装置 Download PDF

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Abstract

【課題】歯車の歯一本に対する負荷負担割合を軽減して歯の寿命を延ばすことができる歯車装置を提供する。
【解決手段】動力源側から受けた回転動力を該回転動力によって駆動される駆動機器に伝達するための歯車装置11は、動力源側から受けた回転動力を歯車によって少なくとも2つの回転力に分配する分配機構Dによって回転力を分配し、分配された各回転力を伝達する各回転軸は、径の異なる管状に形成し、各回転軸を同心多重に挿通した。
【選択図】図1

Description

本発明は、歯車装置および該歯車装置を使用する動力伝達分野、或いは陸上もしくは海洋上に着床または水面上に浮かばせた浮体に風車装置を搭載して発電、送水、水の循環、水質浄化、他動力ならびにエネルギー変換装置の駆動源として利用する、風力エネルギー利用装置の技術分野に関する。
省エネルギーの必要性が叫ばれる今日において、いかに効率良く経済的に動力を伝達し、省エネルギー効果を発揮させるかの伝導装置分野の研究開発は大きな課題である。古くから実績があり極限値に近い技術を保有する歯車装置においても、いかに歯車の磨耗、切損、消耗事故を減じ、保守、点検、メンテナンス作業等の簡略化、耐久性、経済性、信頼性、効率性に満足できる装置を稼働させるかが今後に残された大きな課題である。
従来から地球温暖化や様々な地球環境破壊などが叫ばれてきたが、これらの問題は近年になってますます大きくなっている。これらは、化石エネルギー資源の使用による二酸化炭素排出問題とも密接に関連している。その化石エネルギー資源には、枯渇問題などエネルギー資源そのものの量的問題等がある。これらの問題に対して省エネルギー、省資源が叫ばれる一方で、二酸化炭素排出のないクリーンな自然エネルギーの早期導入、早期実用化が全世界的な課題になっている。
また、原子力発電による電気エネルギーの供給が行われているが、原子力利用に関する問題としては、原子力発電所などの原子炉の老朽化や地震、津波、天災、人災などに伴って発生し得る放射能漏れ事故がある。周知のように放射能は、生態環境への悪影響が大きく、放射能漏れ事故が発生したときには、福島原発事故等の例を見ても分かるように、地域住民の生活環境への悪影響が極めて大きく、被害も甚大になる虞がある。
また、我が国の陸上における風力エネルギー利用装置では装置の大規模化に伴い、低周波騒音問題など公害問題がある。国土の狭い我が国ではこれらの問題を踏まえ、これ以上陸上では大規模な新規立地が困難な状況にあるが、福島原発事故などの影響で電力不足に陥り、早急に新たなエネルギー開発を推進しなくてはならない状況にある。そこで、騒音や公害問題などに配慮しつつ、安全性、安定性、効率性、メンテナンス性などの分野で、これまでの装置の大幅な改善と推進が緊急に求められている。
地球表面積の71パーセントが海であり、我が国は四方海に囲まれた海洋国である。また、我が国は海の面積を入れると世界有数の大国であるため、海を有効に利用して、海洋上に着床式、或いは浮体式の洋上風力エネルギー利用装置を設けるならば、低周波騒音など公害問題も解決するばかりか、大規模化が可能であるため、原子力発電の代替エネルギーとして十分役立たせることも考えられる。
また、離島などにおける風力エネルギー利用装置の開発は、陸上、洋上を問わず現在は人の住めないような無人島、例えば尖閣諸島や小笠原諸島などの無人島の島々への居住を可能にし、釣り場や観光地としての可能性を高めるために、離島における石油などの運搬費とエネルギー資源の節約や観光、水産業などの拡大による島民の生活向上や利便性の向上、或いは国民の広域活動と都市集中型人口の分散化などを図るためにも、その海を有効に利用する必要がある。
海洋には波エネルギーや風力、太陽光、海流、潮汐などの海洋エネルギー資源が多く存在するにもかかわらず、これらを安価に効率よくエネルギー利用し、安定エネルギー源として有効利用できる装置が未開発の状況にある。そのため、これを早急に開発し、人間生活に有効に利用することが社会的にも経済的にも必要であり、その第1歩として最も身近な洋上風力エネルギー利用装置の開発が緊急に望まれている。
特開2012−193676号公報 特願2012−91524号
上記特許文献1、2に記された風力発電装置における歯車装置ならびに増速機等においては、特に詳細な説明をしておらず、従来から有る一般的なものとして判断される。このような装置は、一次歯車と二次歯車の歯の噛み合い部における接触部が一本の線接触であるため、その線接触部分に大きな集中荷重が作用すると摩擦部のみの部分摩耗や損傷が大きく、歯車の歯の耐久性や信頼性に大きな課題があった。
特に上記特許文献2においては、浮体式洋上風力発電等における縦軸単独駆動風車では縦軸の回転トルクが浮体全体の回転につながるため、海洋上で浮体がねじれなどの現象を引き起こし係留装置等に支障をきたす課題もあった。
また、その縦軸は、一般的に単独回転軸の金属製品であるために大重量物となり、大重量物による軸受け部等の摩耗、損傷、効率悪化などが招く装置寿命の課題もあった。
ライト兄弟の初飛行実験から100年が過ぎた今日では、800人乗りのジャンボジェットが飛び交う時代となってきた。これにはジェット技術そのものの技術上昇もさることながら、強靭かつ軽量な炭素繊維の開発が見落とせない。動力の伝導分野においても、これまでの大規模装置における回転軸のほとんどは、単独回転軸の金属使用しか考えられなかったが、今後素材レベルからの見直しにより、一桁低い軽量化数値が得られるために、これまでの単独回転軸では不可能とされてきたことを可能とする素材レベルの構成、分割化、組み込み、見直しが迫られている。
また、これまでの風力エネルギー利用装置は、陸上もしくは海洋上で強烈な風力や波エネルギーならびにその風圧を受けた場合には、風力エネルギー利用装置が十分に作動できないばかりか破壊される虞があった。これまでの技術的課題としては、発電装置の場合で、発電機一基における定格出力制限によるカーブアウト領域、ならびにカットイン、カットアウト領域などにより一定の風速を超えると風車の回転を止めなくてはならないという不経済な課題があった。
また、装置の傾きや転倒破壊を防止するためにも、発電機や増速機など重量物はできえる限りタワー基部近傍の低位置に設け、装置全体の重心を下げ、装置の安定性向上、機構の簡略化、メンテナンス性の向上、効率化等を図らなくてはならないという課題もあった。
特に洋上風力エネルギー利用装置などにおいては、実用化ならびに装置の大規模化に伴い機構を簡略化し、装置は出来る限りドックなど陸地の工場で製作し、組み立て、一体化し、コンパクトで安価に製造し、設置して、メンテナンス費や運転コストなどのすべてにおいてコスト低下に導くことが、発電原価等の低下につながるため、現地作業を極力減じなくてはならないという課題もあった。
また、洋上風力エネルギー利用装置などの設置、運搬、曳航時において、予期せぬ低気圧の到来や、突風の遭遇においても、簡単に対応できて、装置を安全に守り、装置上部での高所作業は出来得る限り避け、低所で対応できることのできる装置の機構や構成でなくてはならないという課題もあった。
また、海洋、ダム、湖沼等における水の循環、送水、浄化装置の動力、エネルギー伝達の効率化において、これまでの風力発電装置の発電機は高所にあることと、利便性の観点から、そのほとんどは電力変換で行われている。しかし省エネルギー、省資源の観点より、水の循環、送水、浄化などの動力源においては、本発明の風車の回転を縦軸回転軸から、歯車等動力伝達機構は通すものの、発電機は通さないで、ポンプなどに直接接続して直接駆動も可能であることから、動力伝達工程の削減、簡略化により工程ロスを削減し、高効率化しなくてはならないという課題もあった。
本発明は、このような従来の技術が有する課題や問題点に着目してなされたもので、歯車の歯一本に対する負荷負担割合を軽減して歯の寿命を延ばすことができる歯車装置を提供することを目的とする。
また、前記歯車装置を装備して風車による動力を駆動機器に伝動し駆動することにより、稼働率を高め、高効率で安価な駆動源コストならびに安価な発電原価を実現する風力エネルギー利用装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]動力源側から受けた回転動力を該回転動力によって駆動される駆動機器に伝達するための歯車装置において、
前記動力源側から受けた回転動力を歯車によって少なくとも2つの回転力に分配する分配機構(D)を備え、
前記分配機構(D)によって分配された各回転力を伝達する各回転軸は、径の異なる管状に形成されたものであり、前記各回転軸を同心多重に挿通したことを特徴とする歯車装置とする。
[2]前記分配機構(D)は、前記動力源側からの回転動力によって回転するかさ歯車である一次かさ歯車(73)と、該一次かさ歯車(73)に噛み合う第1の二次かさ歯車(78a)と、前記一次かさ歯車(73)の直径上で前記第1の二次かさ歯車(78a)とは反対側で前記一次かさ歯車(73)に噛み合う第2の二次かさ歯車(78b)とを有し、
前記第1の二次かさ歯車(78a)の回転軸(12a’)および前記第2の二次歯車(78b)の回転軸(12b’)のいずれか一方を他方の内側に挿通したことを特徴とする項1に記載の歯車装置とする。
[3]前記分配機構(D)は、
前記動力源側からの回転動力によって回転する一次歯車(144)と、
前記一次歯車(144)の回転軸と平行に延びる回転軸を有し、前記一次歯車(144)に噛み合う第1の二次歯車(150a)と、該第1の二次歯車(150a)と同軸のかさ歯車である第1の三次かさ歯車(154a)と、該第1の三次かさ歯車(154a)に噛み合うかさ歯車である第1の四次かさ歯車(155a)と、前記第1の三次かさ歯車(154a)の直径上で前記第1の四次かさ歯車(155a)とは反対側で前記第1の三次かさ歯車(154a)に噛み合うかさ歯車である第2の四次かさ歯車(155b)と、
前記一次歯車(144)の回転軸と平行に延びる回転軸を有し、前記一次歯車(144)の直径上において前記第1の二次歯車(150a)とは反対側で前記一次歯車(144)に噛み合う第2の二次歯車(150b)と、該第2の二次歯車(150b)と同軸のかさ歯車である第2の三次かさ歯車(154b)と、該第2の三次かさ歯車(154b)に噛み合うかさ歯車である第3の四次かさ歯車(155c)と、前記第2の三次かさ歯車(154b)の直径上で前記第3の四次かさ歯車(155c)とは反対側で前記第2の三次かさ歯車(154b)に噛み合うかさ歯車である第4の四次かさ歯車(155d)と、を有し、
前記第1から第4の四次かさ歯車(155a,155b,155c,155d)の各回転軸を最も径の大きいものから順に径の小さいものに同心多重に挿通したことを特徴とする項1に記載の歯車装置とする。
[4]前記第1の二次歯車(150a)と前記第2の二次歯車(150b)とを結ぶ前記直径からシフトした位置で前記一次歯車(144)に噛み合う第1のシフト二次歯車(150c)と、該第1のシフト二次歯車(150c)と同軸のかさ歯車である第1のシフト三次かさ歯車(154c)と、該第1のシフト三次かさ歯車(154c)に噛み合うかさ歯車である第1のシフト四次かさ歯車(155e)と、前記第1のシフト三次かさ歯車(154c)の直径上で前記第1のシフト四次かさ歯車(155e)とは反対側で前記第1のシフト三次かさ歯車(154c)に噛み合うかさ歯車である第2のシフト四次かさ歯車(155f)と、を有し、
前記第1の二次歯車(150a)と前記第2の二次歯車(150b)とを結ぶ前記直径からシフトした位置で前記一次歯車(144)に噛み合う第2のシフト二次歯車(150d)と、該第2のシフト二次歯車(150d)と同軸のかさ歯車である第2のシフト三次かさ歯車(154d)と、該第2のシフト三次かさ歯車(154d)に噛み合うかさ歯車である第3のシフト四次かさ歯車(155g)と、前記第2のシフト三次かさ歯車(154d)の直径上で前記第3のシフト四次かさ歯車(155g)とは反対側で前記第2のシフト三次かさ歯車(154d)に噛み合うかさ歯車である第4のシフト四次かさ歯車(155h)と、を有し、
前記第1から4の四次かさ歯車(155a〜d)と前記第1から4のシフト四次かさ歯車(155e〜h)とを回転方向が同じもの同士が対となって連動するように連結したことを特徴とする項3に記載の歯車装置とする。
[5]所定の風力以上の風を受けると回転する複数枚のブレード(6)を有する風車(9)を備えた風力エネルギー利用装置において、
項1から4のいずれか一項に記載の前記歯車装置を備え、
前記歯車装置によって分配した前記風車(9)の回転動力を駆動機器の動力として使用する風力エネルギー利用装置とする。
[6]前記風車(9)は、ローター回転軸(7)とともに回転するローター回転軸(7)に設けられた圧縮機構(Po,Ps)を備え、
前記圧縮機構(Po,Ps)によって風車(9)の前記ブレード(6)の傾斜角度を変更可能としたことを特徴とする項5に記載の風力エネルギー利用装置とする。
前記本発明は次のように作用する。
動力源側から受けた回転動力を該回転動力によって駆動される駆動機器に伝達するための歯車装置において、前記動力源側から受けた回転動力を歯車によって少なくとも2つの回転力に分配する分配機構(D)を備え、前記分配機構(D)によって分配された各回転力を伝達する各回転軸は、径の異なる管状に形成されたものであり、前記各回転軸を同心多重に挿通させ、前記径の異なるそれぞれの回転軸の回転方向は正逆2方向に分かれて回転作用をする。
また、前記分配機構(D)は、前記動力源側からの回転動力によって回転するかさ歯車である一次かさ歯車(73)と、該一次かさ歯車(73)に噛み合う第1の二次かさ歯車(78a)と、前記一次かさ歯車(73)の直径上で前記第1の二次かさ歯車(78a)とは反対側で前記一次かさ歯車(73)に噛み合う第2の二次かさ歯車(78b)とを有し、前記第1の二次かさ歯車(78a)の回転軸(12a’)および前記第2の二次歯車(78b)の回転軸(12b’)のいずれか一方を他方の内側に挿通させ、前記径の異なるそれぞれの回転軸の回転方向は正逆2方向に分かれて回転作用をする。
また、前記分配機構(D)は、前記動力源側からの回転動力によって回転する一次歯車(144)と、前記一次歯車(144)の回転軸と平行に延びる回転軸を有し、前記一次歯車(144)に噛み合う第1の二次歯車(150a)と、該第1の二次歯車(150a)と同軸のかさ歯車である第1の三次かさ歯車(154a)と、該第1の三次かさ歯車(154a)に噛み合うかさ歯車である第1の四次かさ歯車(155a)と、前記第1の三次かさ歯車(154a)の直径上で前記第1の四次かさ歯車(155a)とは反対側で前記第1の三次かさ歯車(154a)に噛み合うかさ歯車である第2の四次かさ歯車(155b)と、
前記一次歯車(144)の回転軸と平行に延びる回転軸を有し、前記一次歯車(144)の直径上において前記第1の二次歯車(150a)とは反対側で前記一次歯車(144)に噛み合う第2の二次歯車(150b)と、該第2の二次歯車(150b)と同軸のかさ歯車である第2の三次かさ歯車(154b)と、該第2の三次かさ歯車(154b)に噛み合うかさ歯車である第3の四次かさ歯車(155c)と、前記第2の三次かさ歯車(154b)の直径上で前記第3の四次かさ歯車(155c)とは反対側で前記第2の三次かさ歯車(154b)に噛み合うかさ歯車である第4の四次かさ歯車(155d)と、を有し、
前記第1から第4の四次かさ歯車(155a,155b,155c,155d)の各回転軸を最も径の大きいものから順に径の小さいものに同心多重に挿通させ、前記径の異なるそれぞれの回転軸の回転方向は正逆2方向に分かれて回転作用をする。
次に前記第1の二次歯車(150a)と前記第2の二次歯車(150b)とを結ぶ前記直径からシフトした位置で前記一次歯車(144)に噛み合う第1のシフト二次歯車(150c)と、該第1のシフト二次歯車(150c)と同軸のかさ歯車である第1のシフト三次かさ歯車(154c)と、該第1のシフト三次かさ歯車(154c)に噛み合うかさ歯車である第1のシフト四次かさ歯車(155e)と、前記第1のシフト三次かさ歯車(154c)の直径上で前記第1のシフト四次かさ歯車(155e)とは反対側で前記第1のシフト三次かさ歯車(154c)に噛み合うかさ歯車である第2のシフト四次かさ歯車(155f)と、を有し、
前記第1の二次歯車(150a)と前記第2の二次歯車(150b)とを結ぶ前記直径からシフトした位置で前記一次歯車(144)に噛み合う第2のシフト二次歯車(150d)と、該第2のシフト二次歯車(150d)と同軸のかさ歯車である第2のシフト三次かさ歯車(154d)と、該第2のシフト三次かさ歯車(154d)に噛み合うかさ歯車である第3のシフト四次かさ歯車(155g)と、前記第2のシフト三次かさ歯車(154d)の直径上で前記第3のシフト四次かさ歯車(155g)とは反対側で前記第2のシフト三次かさ歯車(154d)に噛み合うかさ歯車である第4のシフト四次かさ歯車(155h)と、を有し、
前記第1から4の四次かさ歯車(155a〜d)と前記第1から4のシフト四次かさ歯車(155e〜h)とを回転方向が同じもの同士が対となって連動するように連結して、一次歯車と二次歯車の噛みあい部を分割化することにより、当部の歯の摩耗、折損、損傷等の事故を減じ、信頼性のある歯車装置の作用をする。
所定の風力以上の風を受けると回転する複数枚のブレード(6)を有する風車(9)を備えた風力エネルギー利用装置において、項1から4のいずれか一項に記載の歯車装置を備え、前記歯車装置によって分配した前記風車(9)の回転動力を駆動機器の動力として使用し、作用する。
また、略水平に設けたローター回転軸(7)に油圧伝達環(37)が設けられ、該油圧伝達環の本体(38)はローター回転軸(7)と一体回転させると同時に、前記油圧伝達環(37)の外部ケーシング(43)はナセル(4)側に支持し、前記油圧伝達環(37)と油圧伝達環の外部ケーシング(43)はオイルシール等を介して環状摺動機構を構成し、前記ナセル(4)側に支持した外部ケーシング(43)に、油を供給することにより、前記風車(9)は、ローター回転軸(7)とともに回転するローター回転軸(7)に設けられた圧縮機構(Po,Ps)を備え、前記圧縮機構(Po,Ps)によって風車(9)の前記ブレード(6)の傾斜角度を変更可能に作用する。
つぎに圧縮機構(Po,Ps)に設けたシリンダー(27)或いはスプリング(191)の圧力が強く傾倒角度が変化しない時点のブレード(6)端部のローター直径(RD)の回転する円の受風面積と、傾倒角度が変化した時点(RD’)の円の受風面積を比べると、傾倒角度が変化した(RD’)の受風面積の方は小さな作用をする。
傾倒角度の変化によりローター回転面積(受風面積)は、縮小されれば受風圧力はその分小さくなるため、強風にも耐えることができると共に、強風であるために縮小された(RD’)の受風面積であっても一定の風力エネルギー利用ならびに吸収ができる。すなわち効率は下落するものの強風であるためにそれ相当量の受風効果が確保できる作用をする。
風が弱くなりブレード(6)に与える受風圧力が小さくなれば、これまで縮小された(RD’)の受風面積に与える受風圧力よりも、前記した油圧圧縮機構(Po)内のシリンダー(27)或いはスプリング(191)の押し戻す力の方が大きくなり、ピストンロッド(29)或いは外側ロッド(194)は押し戻され、アーム(22)を介してアーム(19b)に伝えられブレード(6)の傾倒角度の傾きは解除され、元の状態(RD)に戻る作用をする。
また、本発明の風力エネルギー利用装置のナセル(4)内部にクレーンを設け、運転時はナセル(4)内部に収納すると共に、メンテナンスなど作業時にはクレーンのビームを延出させて使用することにより、装置の組み立て、設置、保守、点検、メンテナンスなどに非常に便利良く作業が行える作用をする。
外部より大型レッカーなど重機、クレーン船等の持ち込みの必要がないために、本装置とクレーン船等の緩衝事故を減じ、トータル的に大幅な経費の節減、事故の減少が行われ、風力エネルギー利用装置コストならびに発電原価等を大幅に引き下げる作用をする。
よって、上記風車(9)はブレード(6)を風の来る風下方向の傾倒角度(β)を受風圧力に合せて随時調整することにより、風車(9)に風を受けるブレード(6)を(RD)のように最大限に広げて効率上昇を図る場合と、その反面、台風時等の強風には、わざとこれを変化させ、(RD’)或いは(RD”)のように狭め、受風面積を縮小、拡大制御させて自動的、強制的コントロール操作により運転し、効率悪化に導きながら装置の破壊を防止すると共に、微風時から強風時までの膨大な風力エネルギーを効率よく持続可能な範囲で吸収する作用をする。
本発明に係る歯車装置によれば、一次歯車一個に対し、二次歯車を2個、或いは4個に増やすことにより、歯車の歯に与える負荷荷重をその分減少させることができるため、歯車の部分的破壊、損傷、折損、摩耗等をなくすることができる。そのため歯車装置の信頼性が保守、点検、メンテナンス等の作業簡略化、作業の減少につながり、その効果は大きい。
本発明に係る歯車装置を装備した風力エネルギー利用装置によれば、台風時等強風時には、風力に応じてブレードが風下側に傾倒するため、ブレードが破壊される心配が少ない。そればかりかこれまでの一般的な風力エネルギー利用装置は、一定の風速になればブレードを守るためにカットアウト装置により、ブレードを回転させて、それ以後は利用できなくなるのがほとんどであるが、本発明ではこれまではカットアウト領域内であっても、ブレードに最大限の負荷をかけ、負荷に応じて傾倒、稼働させ、通過後は敏感に復元できるために、風力エネルギーを最大限に吸収することができる効果は大きい。
同心多重軸を構成する外側の回転軸と内側の回転軸とを反対回転させることで、装置全体の回転トルクが相殺されるため、係留装置などの簡略化、軽量化ができて経済的である効果は大きい。
高所の発電機や増速機などの重量物部分がタワー上部からタワー基部の近傍に移設できるため、保守、点検、メンテナンス等の足場、作業性等に作業の軽減ができる効果は大きい。
そのため装置全体の重心の位置を低く抑え、運転、運搬、曳航時、地震や津波、台風時などの風圧、動揺、振動などにも安定的、安全性が良いために、運転時の効率上昇につながるばかりでなく、タワー部材や装置全体の部材などの強度的にも無駄な部材の削減が行われ、装置の製造コストならびに大幅な発電原価等の引き下げができるため、経済的でありその効果は大きい。
本発明では同心多重軸方式により、回転動力が分散出来るため、炭素繊維、ガラス繊維、プラスチック、アルミ合金等軽量素材が採用できることから、プロペラ形式縦軸風車の実現が可能となりその効果は大きい。
また、装置内にうまくクレーンを組み込ませることにより、装置の組み立て、設置、保守、点検、メンテナンスなどに有効に利用できるため、外部の大がかりなレッカー、重機、クレーン船等調達の必要もない。風波、うねり等荒海域での現地工事の削減、簡略化は稼働率を高め、トータルシステムとして、安全性、安定性、経済性等において勝り、装置製造コストならびに発電原価等の大幅な引き下げができるために、本発明の効果は大きい。
本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置および該歯車装置を装備する風力エネルギー利用装置Aの縦断面図である。 図1の風力エネルギー利用装置Aにおけるブレード、ハブ、油圧伝達環、油圧圧縮機構、支持装置、ローター回転軸主要部の詳細な構成を示す縦断面図である。 図2におけるZ‐Z矢視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置を風力エネルギー利用装置Aに装備した状態で示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置を装備した風力エネルギー利用装置Aのタワー基部に設けた動力伝達機構の構成部分の縦断面図である。 図5におけるX‐X矢視平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置を装備した風力エネルギー利用装置Aにおける図1、図4、図5、図6に示した同心多重の回転軸の構成を示す縦断面図である。 図7におけるW‐W矢視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置を装備した、異なる風力エネルギー利用装置Bを示す縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置を装備した、さらに異なる風力エネルギー利用装置Cを示す縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る歯車装置の構成を示す縦断面図である。 図11におけるV‐V矢視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る歯車装置の構成を図12と同様に示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態および第3の実施の形態に係る歯車装置と組み合わせる動力伝達機構の構成を示す縦断面図である。 図2における油圧圧縮機構Poと異なるスプリング圧縮機構Psを図9に示す風力エネルギー利用装置Bのローター回転軸7内に装備した構成を示す拡大説明図である。 本発明の第2、第3の実施の形態に係る歯車装置の変形例の構成を示す縦断面図である。 図16の歯車装置と組み合わせる動力伝達機構の構成を示す縦断面図である。 本発明に係る歯車装置を装備する風力エネルギー利用装置の一例の全体を示す概略図である。 本発明に係る歯車装置を装備する風力エネルギー利用装置の他の例の全体を示す概略図である。
歯車装置および該歯車装置を利用した風力エネルギー利用装置は、歯車の耐久性、信頼性を必要とする領域ならびに陸上や海岸域、或いはダム、湖沼、大陸棚等に設置して風力エネルギーや海洋エネルギーを有効に利用するものである。以下の説明では本発明の歯車装置および該歯車装置を利用した風力エネルギー利用装置を海洋上における浮体式の装置として海洋上にて使用するものとして説明する。
以下、図面に基づき本発明の好適な第1の実施の形態に係る説明をする。
図1から図8は本発明の一実施の形態を示している。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置および該歯車装置を利用した風力エネルギー利用装置Aの構成を示す縦断面図であり、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置および該歯車装置を利用した風力エネルギー利用装置Aにおけるブレード、ハブ、油圧伝達環、油圧圧縮機構、支持装置、ローター回転軸主要部の詳細な構成を示す縦断面図である。なお、図18および図19には、本実施の形態に係る歯車装置のみでなく、本発明に係る歯車装置を備える風力エネルギー利用装置の概略が例示されている。
図1に例示したように、本実施の形態における歯車装置を備える風力エネルギー利用装置は、海洋上で海面SW上の浮体1の上部において、浮体1の上面に略鉛直にタワー2が立設されている。タワー2の上部には回転台座3が設けられており、この回転台座3の上部には、タワー2の中心線2cを基準軸芯としてナセル4の台座5が配設されている。これにより、ナセル4は、タワー2の中心線2cを回転軸として自由に回転できる。
浮体1は、抵抗板おもり等を連結することにより、常に鉛直性を保つとともに、台風時等でもあまり動揺、振動しないようになっている。また、メンテナンス時等には前記回転台座3とナセル4の回転は停止し、安全のためのロック機構等も設けられている。
ナセル4には、風車9が取り付けられている。風車9は、風Fを受けて風力エネルギーを吸収する複数枚のブレード6がハブ8に集合してローターRDをなしている。ローターRDの中心部に設けられているローター回転軸7は、略水平に配設されている。各ブレード6は、ローター回転軸7に対して傾倒可能なようにハブ8に取り付けられている。また、ハブ8はローター回転軸7の外周に外環31が固着されると共に、ハブ8のボス部17aが止めボルト32等で外環31に止められている。
ローター回転軸7は、ナセル4内に配設されている支持装置10によって支持されている。ローター回転軸7の出力端は、歯車装置11に接続されている。この歯車装置11は、ローター回転軸7から伝達される回転動力を分配して伝達するものである。
歯車装置11の出力軸である縦軸回転軸12A、12Bは、タワー2内を略鉛直に降下する管状の回転軸12aに同心に挿通されて延びる回転軸12bとからなる同心多重状に設けられたものである。タワー基部2a内には動力伝達機構13が設けられている。この動力伝達機構13は、浮体1の上部に設けられている。動力伝達機構13が備える歯車の縦軸回転軸14aは上方に向かって延設されている。縦軸回転軸14aの上端側にはクラッチ等の変速機15aを介して発電機16aが接続されている。
したがって、風を受けて風車9のローターRDが回転すると、その回転が歯車装置11を介して、タワー2内に略鉛直に設けられた同心多重軸状の回転軸12a,12bに伝動され、タワー基部2aの動力伝達機構13の回転軸14a,14b、クラッチ等変速機15a,15bを介して発電機16a,16bに伝動される。これにより、発電機16a,16bが回転して発電される。
図2および図3に示したように、ブレード6は、その基端部分をハブ8の本体17に設けたピン18に枢支されている。ピン18はボス19の中心部を支持し、アーム19aならびにアーム19bを回動可能にする。アーム19bの接続端19cがピン21aによってアーム22の一端に回動可能に連結されている。アーム22の他の一端は、油圧圧縮機構Poのピストンロッド29のスライドアーム23に設けたラグ24にピン21bによって連結されている。スライドアーム23の軸受け33はしっかりとした構造でハブ8のボス部17aと、ローター回転軸7の端部、ケーシング26のフランジ部26aを一体的に包み込み止めボルト34で止められている。
また、ローター回転軸7内に圧縮機構Poのケーシング26内にシリンダー27がサポート等で固着され、該シリンダー27はハブ8の本体17のボス17aに前記ケーシング26のフランジ部26aを介して固定されている。また、シリンダー27内のピストン28はピストンロッド29を介してスライドアーム23にナット30で締め付けられている。なわち、ブレード6はアーム19a、ボス19、アーム19b、アーム22、スライドアーム23を介して油圧圧縮機構Poのピストン28に接続されている。ピストン28の移動により、略水平に設けたローター回転軸7に対するブレード6を「6’」或いは「6”」で示した位置まで傾倒することが可能である。
一方ブレーキ環35の内周はハブ8本体のボス17aの外周にはめられ、止めボルト32等で固着され、ブレーキ環35の外周には油圧ブレーキ装置36がサポート等を介してナセル4側に設けられている。この油圧ブレーキ装置36には、メイン油圧配管181から油圧のかかった油が供給される。メイン油圧配管181から分かれた配管183には弁182が設けられている。配管183の先端にはフレキシブルホース184の基端が接続されており、フレキシブルホース184の先端は、油圧ブレーキ装置36に接続されている。ここで弁182を開くと油圧が配管183、フレキシブルホース184を介して油圧ブレーキ装置36に油圧がかかって、油圧ブレーキ装置36が作動する。これにより、風車の回転を停止させることができる。
ローター回転軸7には油圧伝達環37が配設されている。該油圧伝達環37の本体38にはローター回転軸7が挿通し、油圧伝達環37の本体38のボス部38aがローター回転軸7と止めボルト39等で固定されている。これによって油圧伝達環37の本体38は、ローター回転軸7と一体的に回転するものとする。
また、油圧伝達環37の本体38の外輪には作動油溝40が配設されており、その溝に油圧作動油が流れるようになっている。また、本体38の外輪の外側にはオイルシール45が配設されている。これらにより、作動油溝40がシールされる。
なお、油圧伝達環37の本体38には作動油溝40が細孔41の一端と接続し、細孔41の他の一端は本体38の側面につながり、フレキシブルホース42の一端が接続されている。
また油圧伝達環37には外部ケーシング43が設けられ、該外部ケーシング43はサポート44等を介してナセル4側の固定物に止められている。
ここで、メイン油圧配管181から分岐して弁185と逆止弁187とが配設された配管186が、外部ケーシング43を介して作動油溝40に接続されている。
また、外部ケーシング43の内部にはオイルシール45が設けられ、該オイルシール45の内面と、ローター回転軸7に設けられた油圧伝達環37の本体38の外環は、ローター回転軸7の回転運動により摺動回転作用が生じるものとする。
また、ローター回転軸7の途中には穴46が設けられると共に、前記フレキシブルホース42の他の一端に制限オリフィス47、逆止弁48が設けられ、前記穴46に通される。ローター回転軸7の内部で配管49に接続されると共に、配管49は前記シリンダー27に設けた細孔50に接続されている。
配管49には安全弁51、アキュムレーター52が接続されている。前記シリンダー27には細孔27a、細孔27bが設けられ、配管53a、53b、弁54a、54bがそれぞれ接続されている。また、前記安全弁51の吐出配管55の吐出口は前記歯車装置11の上部歯車ボックス71に戻される。また、前記配管53a、53bの吐出口ならびに油圧回路の使用済み油は前記配管55に接続される。
次に油圧伝達環37の操作、作用を以下に説明する。メイン油圧配管181に送られてきた加圧されている油は、弁185を開くと作動油溝40が加圧され、細孔41を介してフレキシブルホース42、制限オリフィス47、逆止弁48、配管49を介してシリンダー27の一端側に供給される。これにより、ピストン28は、ハブ8の方向へ移動するので、ピストンロッド29ならびにアーム22はアーム19b、ボス19、アーム19aを回転させる。すなわち、図1に示したようにブレード6は、ローター回転軸7に対して角度がβ“,β‘からβと角度が大きくなり、起立する方向に姿勢を変える。
ここでブレード6が角度βに有る状態で強風が吹くと、ブレード6は風圧に押されて角度β’や角度β”となる風下方向へ倒れようとする。すると、アーム19a、ボス19、アーム19bを回転させ、アーム22を介してピストンロッド29、ピストン28を押して、シリンダー27内の油は配管49、フレキシブルホース42を介してを作動油溝40に押し返そうとする。
このとき配管49には逆止弁48が設けられており、ピストン28により圧縮されたシリンダー27および配管49の内部は異常に加圧される。この加圧状態でブレード6は、ブレードの許容強度限界まで傾倒が抑えられる。ブレード6の許容強度限界に達すると安全弁51が開いてブレード6は傾倒し、ブレード6および装置のその他の部分が破壊されることを防止する。
ここで風がおさまり、傾倒したブレード6は急激に起立しようとしても、制限オリフィス47の作用により、油の流量が制限されているため、急激には動けずブレード6は衝撃緩和され破壊防止できる。また、シリンダー27内での油の不純物の蓄積や泡発生防止のため、時々弁54a、弁54bを開きシリンダー27内の油を交換することにより、効率よい運転ができる。
次に略水平に設けたローター回転軸7の途中に支持装置10が設けられている。支持装置10は、ナセル4のフレーム5の上に設けられた支柱57およびジャッキ装置58等を備えている。支柱57の上部には、ピン59によって支柱57側に枢支された軸受61が設けられている。この軸受61によってハブ8近くのローター回転軸7が支持されている。
図3は、図2におけるZ‐Z矢視図である。図3に示すように風力利用エネルギー装置Aの風車9は、3枚のブレード6を有するものとして例示してある。この風車9が風を受けたときの回転方向を図示したα方向であるとすると、全円周360度を3等分に区切り120度ずつブレード6を振り分けることになる。この3等分線上にブレード6のアーム19が設けられている。
ほぼ円形のハブ8の本体17から延びる2枚一対のリブ20の間には、アーム19が差し込まれている。アーム19は、ピン18によって枢動可能にリブ20に取り付けられている。また、ハブ8の本体17とリブ20とは、鋳物、或いは溶接、鍛造、熔融成型品、またはFRP、プラスチックなどでしっかりと一体的に形成されており、軽量かつ強固な構造になっている。
図4は、図1の本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置を風力エネルギー利用装置Aに装備した状態における歯車装置11の構成を示す拡大図である。
図4に示すように、分配機構Dならびに歯車装置11の上部歯車ボックス71の側面の略中央部に回転軸挿通孔72が穿設されている。この回転軸挿通孔72には、略水平に設けたローター回転軸7が挿通されている。一方、歯車装置11の上部歯車ボックス71内にはかさ歯車である一次かさ歯車73と、この一次かさ歯車73に噛み合う下方第1の二次かさ歯車78aと、該下方第1の二次かさ歯車78aの直上で、すなわち、一次かさ歯車73の直径上で二次かさ歯車78aとは反対側で一次かさ歯車73に噛み合う上方第2の二次かさ歯車78bが設けられている。これら一次かさ歯車73、下方第1の二次かさ歯車78aおよび上方第2の二次かさ歯車78bは、何れもかさ歯車である。
前記した略水平のローター回転軸7の軸中心と、一次かさ歯車73の回転軸74aおよび該回転軸74aの回転軸心74bとは、やや角度変化した軸心交差で接続されている。ローター回転軸7と一次かさ歯車73の回転軸74aとは自在継手77によって連結されている。自在継手77の一方は一次かさ歯車73の回転軸74aの内部に枢着されている。自在継手77の他方には、ローター回転軸7がスプライン溝7aを介して嵌入されている。やや角度変化した軸心交差の入力軸すなわちローター回転軸7の回転力が自在継手77を介して一次かさ歯車73に伝えられる。
一次かさ歯車73と下方第1の二次かさ歯車78aとは交差軸構成の組み合わせにより、一次かさ歯車73に下方から下方第1の二次かさ歯車78aが噛み合っている。下方第1の二次かさ歯車78aの回転軸12a’は、管状のものであり、下方に向かって略鉛直に延びている。下方第1の二次かさ歯車78aの下面は、スラスト軸受79に支持されている。また、下方第1の二次かさ歯車78aの上面側にはラジアル軸受80等が設けられ、その内輪に回転軸12a’が挿通されている。
一方、一次かさ歯車73と上方第2の二次かさ歯車78bとは交差軸構成の組み合わせにより、一次かさ歯車73に上方から上方第2の二次かさ歯車78bが噛み合っている。上方第2の二次かさ歯車78bの回転軸12b’は、管状のものであり、下方に向かって略鉛直に延びている。この回転軸12b’の外径は、下方第1の二次かさ歯車78aの回転軸12a’の内径よりも小さい。この上方第2の二次かさ歯車78bの回転軸12b’は、下方第1の二次かさ歯車78aの回転軸12a’の内部に同心に挿通されている。
上方第2の二次かさ歯車78bの上面は、スラスト軸受83が接している。また、上方第2の二次かさ歯車78bの下面側にはラジアル軸受82が配設されている。
上方第2の二次かさ歯車78bの回転軸12b’の内部には配管84が通されている。この配管84は上部歯車ボックス71の天井付近でソケット85に接続されており、同じくソケット85に接続された配管86、および該配管86に接続されたフレキシブルホース87等を介して上部歯車ボックス71の外部に通じている。この配管84,86には、後記する下部歯車ボックス115からポンプ等を介して油圧が伝達されてくる。ソケット85はナセルの回転に合わせて回転するため、ソケット85と配管84は自由に回転摺動できる機構になっており、油漏れ等の心配はない。
上記の下方第1の二次かさ歯車78aならびに上方第2の二次かさ歯車78bは、大きさおよび形状が同一のものである。一次かさ歯車73が回転すると、二次歯車の下方第1の二次かさ歯車78aと上方第2の二次かさ歯車78bとは互いに逆方向に回転する。したがって、同心多重軸に構成されている回転軸12a’と回転軸12b’との回転方向は逆になる。
また、上部歯車ボックス71の下部には油88が注入されており、一般の歯車装置と同様に歯車の回転でボックス内では常に油88がかき回されて、全ての回転物に給油される。なお、歯車装置11の上部歯車ボックス71にローター回転軸7を通すために、穿設された回転軸挿通孔72の周縁からローター回転軸7までの空間を密閉するように、上部歯車ボックス71の外側にはジャバラカバー89等が設けられている。これにより、上部歯車ボックス71内の油が外部に漏れないようになっている。
また、上部歯車ボックス71の上部壁を貫通した配管86は、上部歯車ボックス71の外部で配管90が分岐されている。この配管90には弁91およびオイルモーター92が配設されている。このオイルモーター92には、補助発電機93が設けられており、計装用電源等として補助発電ができる。オイルモーター92は、配管90の油圧で回転する。オイルモーター92の回転に使用された油は、配管90を通り上部歯車ボックス71に戻されると共に残油圧力で回転軸12a’、12b’等の軸受部に給油される。
また、配管86に送られてきた油は、上部歯車ボックス71の外部に配設した別のオイルモーター94を廻してポンプ97を作動させる。上部歯車ボックス71の低層部に溜まった油88は、ポンプ97によってサクションストレーナー95および配管96を通してフィルター98へと送られる。さらに、フィルター98によって濾過された油は、メイン配管181を介して図1におけるナセル4内に設けたクレーン100、油圧ブレーキ装置36、油圧伝達環37、油圧ジャッキ装置58等に送られる。なお、油圧回路の使用済油は、不図示の油回収配管等を用いて上部歯車ボックス71内に戻される。
図5は図1の本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置および該歯車装置を装備した風力エネルギー利用装置Aのタワー基部2aに設けた動力伝達機構13の構成部分の縦断面を示す断面図である。
図5に示すように浮体1の上部のタワー2の基部2aには、下部歯車ボックス115が設けられている。下部歯車ボックス115の内部には、動力伝達機構13が設けられている。タワー2の中心線2cは、ナセル4内に設けた歯車装置11からの同心の回転軸12aおよび回転軸12bの中心線と一致している。回転軸12aおよび回転軸12bは、動力伝達機構13の下部歯車ボックス115内まで延びている。動力伝達機構13の内部には、歯車111aと歯車112aとが設けられている。歯車111aは、回転軸12aに固定されており、回転軸12aを回転中心にして回転することができる。この歯車111aには、歯車112aが噛み合っている。歯車112aの回転軸14aは、上方に向かって延びて下部歯車ボックス115の上面を貫通している。回転軸14aには、クラッチ等変速機15aを介して発電機16aが接続されている。
したがって回転軸12aの回転は、歯車111aを回転させ、歯車111aが歯車112aを回転させ、歯車112aの回転軸14aが回転し、回転軸14aの回転がクラッチの変速機15aを介して発電機16aに伝えられて発電機16aが発電する。また、歯車111aの下方にはスラスト軸受113a、歯車112aの下方にはスラスト軸受114aが設けられ、特に図示はしないが両軸にラジアル軸受等も適宜設けられている。
これら歯車111aおよび歯車112aの下方には、これらと同様に歯車111bおよび歯車112bが配設されている。歯車111bは、回転軸12a内を延びている回転軸12bに固定されている。回転軸12aの下端は、歯車111bまでは至っていない。
歯車111bに噛み合っている歯車112bの回転軸14bは、上方に向かって延びて下部歯車ボックス115の上面を貫通している。回転軸14bには、クラッチ等変速機15b、発電機16bが接続されている。したがって、回転軸12bの回転は発電機16bに伝わり、発電機16bによって発電することができる。
また、歯車111bの下方には、スラスト軸受113bが配設されており、歯車112bの下方にはスラスト軸受114bが配設されている。回転軸12bおよび回転軸14bの双方のラジアル軸受は、図示省略したが適宜設けられている。下部歯車ボックス115内には油116が注入されており、一般の歯車装置と同様に歯車や軸受等にも給油は十分に行われる。
下部歯車ボックス115内のタンク底部に配設されたサクションストレーナー117からは、配管118が上方に向かって延設されている。配管118は、下部歯車ボックス115の上面を貫通して下部歯車ボックス115の外部に設けられたポンプ119の流入側に接続されている。
ポンプの流出側には配管84が接続されている。この配管84には、フィルター120等が設けられている。ポンプ119を作動させると、下部歯車ボックス115内の油116がサクションストレーナー117から吸い込まれ、配管118を通ってポンプ119に至る。ポンプ119は、油を加圧して配管84に送り出す。フィルター120で濾過された油は、下部歯車ボックス115内に入る配管84を通って回転軸12bの内部を上昇する。配管84は、ナセル4内に設けた歯車装置11に接続されているので、ナセル4内の給油配管となっている。
図6は、図5におけるX‐X矢視平面図である。
図6と図5に示すように回転軸12aから送られてくる回転動力は、歯車111aから歯車112aに伝えられ、回転軸14a、クラッチ等変速機15aを介して発電機16aに伝達され、発電機16aを回転させて発電することは上記した通りである。このとき本平面図では発電機16aは4基設けているが設計条件、運転条件によっては設置基数は自由である。ただ回転軸12aの変動する回転動力を複数個に分割し、発電機の運転基数を制御した方が便利で効率が良い場合がある。
次に回転軸12aの内側に延びる回転軸12bによって伝達される回転動力についても、上記した説明と同様である。ただし運転条件にもよるが符号aを付した系統および符号bを付した系統の負荷を、ほぼ同じ程度にすることによってナセル内に設けた歯車装置11の歯車に無理が掛からない。特に風力など自然エネルギーは変動幅が大きいため、クラッチ等変速機15a、15bを活用して制御することにより発電装置の効率上昇と耐久性の上昇を図ることができる。
図7は、図1、図4、図5、図6に示した同心多重軸となる回転軸12aおよび回転軸12bの構成を示す縦断面図である。
図7に示すようにタワー2内の中心線2cは略鉛直になっている。中心線2cと同心をなす同心多重軸12において、最大外径の回転軸12aの内部に回転軸12bが通され、更にその内部に配管84が通されている。風力エネルギー利用装置Aのタワー2は、一般的に相当の高さが考えられるが、全長の長い同心多重軸12をそれぞれ1本の管体とする場合、その製造が必ずしも容易ではないこと、施工上、工作上、組立上、しばしば分割製作が必要なことが考えられる。以下にその説明をする。
先ず同心多重軸12の最大外径の回転軸12aの上端部は、メス接続管121aおよびオス接続管123aを介して、下方二次かさ歯車78aに固定された歯車回転軸12a’に連結されている。メス接続管121aの上部の内周面にはスプライン溝122aが設けられている。歯車回転軸12a’の下端に設けられたオス接続管123aの外周にもスプライン溝123a’が設けられている。メス接続管121a内に挿入されているオス接続管123aはスプライン溝122a,123a’を介してメス接続管121aに連結されている。
オス接続管123aの上部には、周縁外径を拡径したリング状のストッパー124aが形成されている。このストッパー124aがメス接続管121aの上端部に当たることによって歯車回転軸12a’はそれ以上は下落しない構成になっている。オス接続管123aの上端部内には歯車回転軸12a’の下端部が挿入されている。これらオス接続管123aと歯車回転軸12a’は、接着剤、或いは溶接、溶融、圧着、皿ビスネジ止め、または回転軸製造時に埋め込み等で堅固に固定されている。
回転軸12aの内部に設けられている回転軸12bの上端部にはメス接続管121bが連結されている。また、メス接続管121bの内周部にはスプライン溝122bが設けられている。一方歯車回転軸12b’の下端に固設されるオス接続管123bの外周には、スプライン溝123b’が刻設されており、メス接続管121b内にオス接続管123bはスプライン溝122b、123b’を介して連結されている。オス接続管123bの上部にはリング状のストッパー124bが設けられ、メス接続管121bの上端部にオス接続管123bのストッパー124bが当たることで歯車回転軸12b’は下落することがない。
図示省略したが、回転軸12bとメス接続管121b、オス接続管123bと歯車回転軸12b’とは、接着剤による接着或いは溶接、溶融、圧着、皿ビスネジ止め、または回転軸製造時に埋め込み等で堅固に固定してもよい。これにより、それらは分離、剥離、破壊、空回り等することがない。
図8は、図7におけるW‐W矢視図である。
図8に示すようにタワー2の中心線2cの外部には、油を流す配管84が設けられている。この配管84の外部には隙間126を設けて歯車回転軸12b’が配設されている。この歯車回転軸12b’の外部に配設されているオス接続管123bは、スプライン溝122bを介してメス接続管121bに差し込まれている。
また、メス接続管121bの外周と、そのメス接続管121bの外側に配設されている歯車回転軸12a’の内側との間には、隙間125が設けられている。これにより、歯車回転軸12a’と歯車回転軸12b’とは互いに干渉することなくスムーズに回転できる。
図9は、本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置および該歯車装置を装備した、異なる風力エネルギー利用装置Bの縦断面図である。
図9に示すように、第1の実施の形態を示す風力エネルギー利用装置Aと、本実施の形態にかかる風力エネルギー利用装置Bとでは、第1の実施の形態を示す風力エネルギー利用装置Aではブレード6の角度を変えるために油圧圧縮機構Poを設けたが、本実施の形態においては、油圧圧縮機構Poに代えてスプリング圧縮機構Psを設けてある点が相違する。
図1の第1の実施の形態に係る風力エネルギー利用装置Aは事業化段階では、比較的大規模化を目的とした装置であるため、装置の構成は油圧回路などを多く用いて複雑になっている。本図の第2の実施の形態に係る風力エネルギー利用装置Bでは装置の構成を簡略化し、事業化規模では比較的小規模のものを目的とする。
また、タワー基部2aに設ける動力伝達機構13から動力伝達される回転軸14b、クラッチ等変速機15bにおいて、第1の実施の形態に係る風力エネルギー利用装置Aでは、発電機を作動させるものであったが、図9の風力エネルギー利用装置Bではポンプ133を動かすことにより、海洋上の海水がサクションストレーナー134から、取水配管135を経て送水配管136によって送水目的地まで送られる。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る歯車装置を装備した、さらに異なる風力エネルギー利用装置Cを示す縦断面図である。
図10に示した風力エネルギー利用装置Cと第1の実施の形態に係る風力エネルギー利用装置Aとは、風力エネルギー利用装置Aは、強風圧を受けた場合に、ブレード6が風下側に傾倒するものであるのに対して、風力エネルギー利用装置Cは、強風圧を受けてもブレード6が傾倒しないで、可変ピッチ機構によりブレードが回転する点が相違する。この風力エネルギー利用装置Cは、所謂ごく一般的とされている風力発電装置である。すなわち、本実施の形態に係る歯車装置11は、風力による動力の伝達装置として従来のごく一般的な風力発電装置に装備することができる。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る歯車装置141Aの構成を示す縦断面図である。図12は、図11におけるV−V矢視図である。
図11および図12に示すように分配機構Dならびに、歯車装置141Aの上部歯車ボックス142の側面の略中央部に回転軸挿通孔143が穿設されている。この回転軸挿通孔143には、略水平に設けたローター回転軸7が挿通されている。上部歯車ボックス142内には内歯歯車の一次歯車144が設けられており、ローター回転軸7に面する側に設けられた回転軸145がローター回転軸7に連結されている。また、回転軸145と反対側には、上部歯車ボックス142の中心部に向かう方向に延びる回転軸147が回転軸145と同心に設けられている。
略水平のローター回転軸7の軸芯と一次歯車の回転軸145の軸芯とは、やや角度を持って交差するように連結されている。その連結には自在継手149が設けられ、その一方が一次歯車144の回転軸心部分に固着されている。自在継手149の他の一方は、ローター回転軸7に刻設したスプライン溝7aに嵌るメス溝が刻設されている。このメス溝にローター回転軸7のスプライン溝7aが嵌められて、自在継手149とローター回転軸7とが連結されている。これにより、ローター回転軸7の回転が自在継手149を介して一次歯車144の回転軸145に伝えられる。
一次歯車144の内側下部には第1の二次歯車である下部第1の二次歯車150aが噛み合っている。下部第1の二次歯車150aの回転軸151aと一次歯車144の回転軸145とは平行になっている。
また、下部第1の二次歯車150aから延びる回転軸151aの先端には、かさ歯車である第1の三次かさ歯車154aが固定されている。すなわち、第1の二次歯車の回転軸151aは、第1の三次かさ歯車154aの回転軸を兼ねている。回転軸151aはスラスト軸受153aに通されている。このスラスト軸受153aは、上部歯車ボックス142の内部に固定されている。
第1の三次かさ歯車154aには、かさ歯車である下方第1の四次かさ歯車155aおよび上方第2の四次かさ歯車155bが噛み合っている。すなわち、下方第1の四次かさ歯車155aおよび上方第2の四次かさ歯車155bは、互いに第1の三次かさ歯車154aの直径上の反対側で第1の三次かさ歯車154aに噛み合っている。第1の三次かさ歯車154aと下方第1の四次かさ歯車155aとは交差軸構成の組み合わせにより、第1の三次かさ歯車154aに下方から下方第1の四次かさ歯車155aが噛み合っている。下方第1の四次かさ歯車155aの回転軸158a’は、管状のものであり、下方に向かって略鉛直に延びている。下方第1の四次かさ歯車155aの下面は、スラスト軸受156aに支持されている。このスラスト軸受156aは、上部歯車ボックス142の内部に固定されている。また、第1の四次かさ歯車155aの上面側には、ラジアル軸受157a等が設けられ、その内輪に回転軸158a’が挿通されている。
また、第1の三次かさ歯車154aと、第2の四次かさ歯車155bとは、交差軸構成のかさ歯車の組み合わせにより、第1の三次かさ歯車154aに上方から上方第2の四次かさ歯車155bが噛み合っている。上方第2の四次かさ歯車155bの回転軸158b’は、管状のものであり、下方に向かって略鉛直に延びている。この回転軸158b’の外径は、下方第1の四次かさ歯車155aの回転軸158a’の内径よりも小さい。この上方第2の四次かさ歯車155bの回転軸158b’は、下方第1の四次かさ歯車155aの回転軸158a’の内部に同心に挿通されている。
一次歯車144の内側上部には、第2の二次歯車である上部第2の二次歯車150bが噛み合っている。すなわち、上部第2の二次歯車150bは、一次歯車144の直径上において第1の二次歯車150aとは反対側で一次歯車144に噛み合っている。上部第2の二次歯車150bの回転軸151bと一次歯車144の回転軸145とは平行になっている。回転軸151bは、かさ歯車である第2の三次かさ歯車154bの回転軸を兼ねている。この第2の三次かさ歯車154bには、下方からかさ歯車である下方第3の四次かさ歯車155cが噛み合っており、その回転軸158c’が下方に延びている。この回転軸158c’は、管状に形成されており、その外径は、上記の回転軸158b’の内径よりも小さい。回転軸158c’は、上記の回転軸158a’、158b’と同軸に回転軸158b’に挿通されている。
また、第2の三次かさ歯車154bには、上方からかさ歯車である上方第4の四次かさ歯車155dが噛み合っており、その回転軸158d’が下方に延びている。すなわち、第4の四次かさ歯車155dは、第2の三次かさ歯車154bの直径上で第3の四次かさ歯車155cとは反対側で第2の三次かさ歯車154bに噛み合っている。この回転軸158d’は、管状に形成されており、その外径は、上記の回転軸158c’の内径よりも小さい。回転軸158d’は、上記の回転軸158a’、158b’、158c’と同軸に回転軸158c’に挿通されている。したがって、最大外形管の回転軸158a’の中に158b’、更に158c’、更に158d’が同心多重軸158を形成している。
図13は、本発明の第3の実施の形態に係る歯車装置の構成を図12と同様に示す説明図である。第2の実施の形態に係る歯車装置141Aにおいては、一次歯車144に対して、下部第1の二次歯車150aと上部第2の二次歯車150bの第1と第2の2個の二次歯車が噛み合っている。一方、本実施の形態に係る歯車装置141Bでは、一次歯車144に対し、下部第1の二次歯車150a、上部第2の二次歯車150b、側部第1のシフト二次歯車150c、側部第2のシフト二次歯車150dの4個の二次歯車が噛み合っている。
ここで、風力発電等における増速機のこれまでの歯車装置は、一次歯車1個に対し二次歯車1個が一般的であるが、本発明に係る歯車装置は二次歯車が2個、或いは4個になることで歯車の歯と歯の噛み合い部の集中応力が1:1から、1:1/2、1:1/4のように分散化され、歯の摩耗、折損、破壊など耐久性、信頼性に大きな改善効果が得られる。このため、前記歯車装置141Aに加え、本形式の141Bは以下の構成、機能、作用を設けている。
本実施の形態に係る歯車装置141Bにおいても、第2の実施の形態に係る歯車装置141Aと同様に、前記第1の二次歯車の下部第1の二次歯車150aには、これと同軸にかさ歯車の第1の三次かさ歯車154aが配設されている。さらにこの第1の三次かさ歯車154aには、かさ歯車の下方第1の四次かさ歯車155aおよび上方第2の四次かさ歯車155bが噛み合っている。また、上部第2の二次歯車150bには、これと同軸にかさ歯車の第2の三次かさ歯車154bが配設されている。さらにこの第2の三次かさ歯車154bには、かさ歯車の下方第3の四次かさ歯車155cおよび上方第4の四次かさ歯車155dが噛み合っている。したがって、これら下方第1の四次かさ歯車155aの回転軸158a’、上方第2の四次かさ歯車155bの回転軸158b’、下方第3の四次かさ歯車155cの回転軸158c’および上方第4の四次かさ歯車155dの回転軸158d’も、第2の実施の形態に係る歯車装置141Aと同様に4本の管状の回転軸が同心多重に構成されたものとなっている。
一次歯車144に噛み合っている二次歯車である側部第1のシフト二次歯車150cには、これと同軸にかさ歯車の第1のシフト三次かさ歯車154cが設けられている。さらにこの第1のシフト三次かさ歯車154cには、かさ歯車の下方第1のシフト四次かさ歯車155eおよび上方第2のシフト四次かさ歯車155fが噛み合っている。すなわち、下方第1のシフト四次かさ歯車155eおよび上方第2のシフト四次かさ歯車155fは、互いに第1のシフト三次かさ歯車154cの直径上の反対側で第1のシフト三次かさ歯車154cに噛み合っている。下方第1のシフト四次かさ歯車155eの回転軸158e’および上方第2のシフト四次かさ歯車155fの回転軸158f’も、2本の回転軸が同心構成をなしている。下方第1のシフト四次かさ歯車155eの回転軸158e’は管状であり、内径は上方第2のシフト四次かさ歯車155fの回転軸158f’の外径よりも大きい。
同様に、側部の第2のシフト二次歯車150dには、これと同軸にかさ歯車の第2のシフト三次かさ歯車154dが設けられている。さらにこの第2のシフト三次かさ歯車154dには、かさ歯車の下方第3のシフト四次かさ歯車155gおよび上方第4のシフト四次かさ歯車155hが噛み合っている。すなわち、下方第3のシフト四次かさ歯車155gおよび第4のシフト四次かさ歯車155hはそれぞれ、第2のシフト三次かさ歯車154dの直径上において反対側で第2のシフト三次かさ歯車154dに噛み合っている。下方第3のシフト四次かさ歯車155gの回転軸158g’および上方第4のシフト四次かさ歯車155hの回転軸158h’も2本の回転軸が同心構成をなしている。下方第3のシフト四次かさ歯車155gの回転軸158g’は管状であり、内径は上方第4のシフト四次かさ歯車155fの回転軸158f’の外径よりも大きい。なお、同心構成をなしているシフト歯車の第四次かさ歯車の回転軸、例えば回転軸158e’、158f’、158g’、158h’等は設計次第によっては管状に限らず柱状であってもよく、軸の直径にも制限はない。
以上のように構成された歯車装置141Bの回転軸158a’、158b’、158c’、158d’、158e’、158f’、158g’、158h’の回転方向は、正逆2方向に分かれている。図13に示したように、本実施の形態ではそれら回転軸のうち、回転方向が同じもの同士を組み合わせている。すなわち、回転方向が同じである下方第1の四次かさ歯車155aの回転軸158a’と、下方第1のシフト四次かさ歯車155eの回転軸158e’それぞれには、前者にチェーンスプロケット159aが固設され、後者にチェーンスプロケット159eが固設されており、これらチェーンスプロケット159a、159eにチェーン160aが掛け渡されている。したがって、下方第1の四次かさ歯車155aと下方第1のシフト四次かさ歯車155eとは連結され、連動する。これにより、歯車の歯に加わる集中応力を分散化させ歯車の寿命を長期化させることができる。
同様に、上方第2の四次かさ歯車155bの回転軸158b’および上方第2のシフト四次かさ歯車155fの回転軸158f’、下方第3の四次かさ歯車155cの回転軸158c’および下方第3の四次かさ歯車155gの回転軸158g’、ならびに上方第4の四次かさ歯車155dの回転軸158d’、および上方第4のシフト四次かさ歯車155hの回転軸158h’も、チェーンスプロケットとチェーンによって連結されている。なお、上記の回転軸同士の連結は、チェーン及びチェーンスプロケットに代えて歯車を組み合わせてもよい。また連動するチェーンスプロケット或いは歯車のどちらか一方にラチェット機能を付加してもよい。
図14は、本発明の第2の実施の形態および第3の実施の形態に係る歯車装置と組み合わせる動力伝達機構161の構成を示す縦断面図である。
図14に示すように浮体1の上部のタワー2の基部2aに動力伝達機構161が設けられている。タワー2の中心線2cに沿って、ナセル4内に設けた歯車装置141Aまたは歯車装置141Bから回転軸158a、158b、158c、158dが同心多重軸158を形成している。
動力伝達機構161の下部歯車ボックス162内の最上部には、歯車163aと歯車164aが配設されている。歯車163aは回転軸158aに固設されており、歯車163aに噛み合う歯車164aの回転軸165aが上方に向かって延びている。この回転軸165aには、クラッチ等変速機166aと発電機167aが接続されている。これにより、回転軸158aの回転は、歯車163a、歯車164a、回転軸165a、クラッチ等変速機166a等を介して発電機167aに伝えられるので、発電機167aによる発電をすることができる。
以下、回転軸158b、158c、158dについては、回転軸158aと同様であるので重複した説明はしない。また、本図中の潤滑油配管系統においても図6の説明と同じであるためその説明の繰り返しはしない。
図15は図2における油圧圧縮機構Poと異なるスプリング圧縮機構Psを図9に示す風力エネルギー利用装置Bのローター回転軸7に装備した構成を示す拡大説明図である。
図2の油圧圧縮機構と本図のスプリング圧縮機構の相違点は前者は、ローター回転軸7内にケーシング26を設けその中にシリンダー27、ピストン28、ピストンロッド29、ナット30、を設けシリンダー27内の油をピストン28で圧縮するものであるが後者は、ローター回転軸7内にケーシング26を入れ、その中にスプリング191を設け、該スプリングの一端をケーシング26の底板192に相当する部分で止め、他の一端はスプリング押え193で押える。スプリング押え193に外側ロッド194の一端を取り付け、他の一端は図2の説明で行なったスライドアーム23にナット195で締め付ける。
ここで図2の説明で行なったブレード6の傾倒により、スライドアーム23が支持装置10側に移動するとスプリング191は圧縮される。このスプリング圧縮機構Psの圧縮によりブレード6は傾倒できる。つぎに外側ロッド194は管等を用いて二重軸構成の外側軸とし、その中に棒状の内側ロッド196を通す。該内側ロッド196はスプリング押え193、スプリング191、底板192を貫通してスプリング197の内部を通りスプリング押え198に固着する。ここで前記説明したとおり、風圧によりブレード6は傾倒すると、スライドアーム23は支持装置10側に押されスプリング191は圧縮される。
また、外側ロッド194内に設けた内側ロッド196も支持装置10の方向に押されるため、スプリング197は伸びる。ここで風がおさまりブレード6はスプリング191の復元作用により起立するときに、スプリング191の反力でブレード6に衝撃的な反力が発生する。このときにスプリング197は圧縮されその衝撃力を緩和するものである。
図16は、本発明の第2、第3の実施の形態に係る歯車装置141A、141Bの変形例の構成を示す縦断面図である。
この例に示した歯車装置171では、同心多重に構成された回転軸が上方に向かって延びている点が、他の実施の形態におけるものとは違う点である。すなわち、発電機等の動力を必要とする機器が歯車装置よりも上方にある場合のものである。
図17は、図16の歯車装置171と組み合わせて用いる動力伝達機構174である。この動力伝達機構174は、図14に示した動力伝達機構161とほとんど同じ構成であるが、歯車装置171からの同心多重軸175を形成する回転軸が、動力伝達機構174の下方から上に延びてきている点が異なる。この動力伝達機構174によって下から伝達された動力によって発電機による発電等をすることができる。
図18は、本発明に係る歯車装置を装備する風力エネルギー利用装置の全体を示す概略図である。
本装置は海面SW上に浮体1を浮ばせ、海底SGにアンカー、チェーン等で浮体装置を係留し、風力エネルギーを利用する装置の全体を示すものである。
図19は、本発明に係る歯車装置を装備する風力エネルギー利用装置の他の例の全体を示す概略である。
本装置は海面SW上に浮体1を設け、運転時は海底SGに鉄骨等で着床させた風力エネルギー利用装置の全体を示すものである。
以上のように、本発明に係る歯車装置は、1個の一次歯車に対し、2個、4個等の複数個の二次歯車を設けたので、歯車の歯一本に対する負荷荷重は半分或いは1/4等に分散できて、歯の寿命を数倍に増大させることができる。
本発明に係る歯車装置を備える風力エネルギー利用装置は、風車による低速回転、高トルクの動力を同心多重軸に構成された回転軸により効率よく、比較的簡単に、且つ安全に低所の発電機或いはポンプ等に伝えて駆動源とできるとともに、風力エネルギー利用装置の重心を低くすることで装置の転倒作用を極力抑え、安全性、安定性を高め、発電機の分割化により台風時などの大風や大波に耐え、強風によるカーブアウトの範囲を有効利用し、カットアウト操作の範囲を縮小し、メンテナンス性が向上し、稼働率を高め、高効率で安価な駆動源コストならびに安価な発電原価を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、第3の実施の形態において、回転方向の同じ歯車の回転軸をチェーンスプロケットとチェーンによって連結したが、歯車装置の使用環境によっては、歯車やプーリーとベルトにしてもよい。また、側部の歯車は、側部第1のシフト二次歯車150cおよび側部第2のシフト二次歯車150dのうち何れか一方を省いて回転力を6つに分配してもよいし、さらに3つ目あるいはそれ以上の側部の歯車を設けて回転力を10以上に分配してもよい。
本発明に係る歯車装置および該歯車装置を備える風力エネルギー利用装置は、歯車伝導装置等を用いる装置の歯車の耐久性、信頼性に改善の必要ある分野、ならびに風力エネルギーを利用する装置、或いは海流、潮流、潮汐、河川流水発電装置等海洋エネルギーを利用する分野等に広く使用できる。
A…第1の実施の形態に係る歯車装置および該歯車装置を装備する風力エネルギー利用装置
B…第1の実施の形態に係る歯車装置および該歯車装置を装備する異なる風力エネルギー利用装置
C…第1の実施の形態に係る歯車装置および該歯車装置を装備するさらに異なる風力エネルギー利用装置
D…分配機構
Po…油圧圧縮機構
Ps…スプリング圧縮機構
F…風
SW…海面(水面)
SG…海底
BW…抵抗板重り
BB…ベースブロック
SK…スカート
RD…ローターの直径
RD’ …傾倒したローターの直径
RD” …傾倒したローターの直径(最大傾倒時)
α…風車の回転方向
β、β’、β”…ブレードの傾倒方向の傾倒角度
1…浮体
2…タワー
2c…中心線
3…回転台座
4…ナセル
5…台座
6…ブレード
6a…ブレードの差し込み部
7…ローター回転軸
7a…スプライン溝
8…ハブ
9…風車
10…支持装置
11…歯車装置
12…同心多重軸
12A,12B…縦軸回転軸
12a、12b…回転軸
12a’、12b’…歯車回転軸
13…動力伝達機構
14a、14b…回転軸
15a、15b…変速機
16a、16b…発電機
17…本体
17a…ボス部
18…ピン
19…ボス
19a、9b…アーム
19c…接続端
20…リブ
21a…ピン
21b…ピン
22…アーム
23…スライドアーム
24…ラグ
26…ケーシング
26a…ケーシングのフランジ部
27…シリンダー
28…ピストン
29…ピストンロッド
30…ナット
31…ローター回転軸の外環
32…止めボルト
33…軸受
34…止めボルト
35…ブレーキ環
36…油圧ブレーキ装置
37…油圧伝達環
38…本体
39…止めボルト
40…作動油溝
41…細孔
42…フレキシブルホース
43…外部ケーシング
44…サポート
45…オイルシール
46…穴
47…制限オリフィス
48…逆止弁
49…配管
50…細孔
51…安全弁
52…アキュムレーター
53a、53b…配管
54a、54b…弁
55…配管
57…支柱
58…ジャッキ装置
59…ピン
60…ストッパー
61…軸受け
62…軸受け
63…外環
64…ピン
65…サドル
66…長穴
67…配管
71…上部歯車ボックス
72…回転軸挿通孔
73…一次かさ歯車
74a…回転軸
74b…回転軸芯
75…軸受け
76…軸受け
77…自在継手
78a、78b…二次かさ歯車
79…軸受け
80…軸受け
81…給油孔
82…軸受け
83…軸受け
84…配管
85…ソケット
86…配管
87…フレキシブルホース
88…油
89…カバー
90…配管
91…弁
92…オイルモーター
93…発電機
94…オイルモーター
95…サクションストレーナー
96…配管
97…ポンプ
98…フィルター
99…カバー
100…クレーン
101…カバー
102、103…オイルシール
111a、111b…歯車
112a、112b…歯車
113a、113b…軸受け
114a、114b…軸受け
115…下部歯車ボックス
116…油
117…サクションストレーナー
118…配管
119…ポンプ
120…フィルター
121a、121b…メス接続管
122a、122b…スプライン溝
123a、123b…オス接続管
123a’、123b’…スプライン溝
124a、124b…ストッパー
125、126…隙間
127A、127B…スプライン溝継手
133…ポンプ
134…サクションストレーナー
135…配管
136…配管
140…油
141A、141B…歯車装置
142、142a…上部歯車ボックス
143…回転軸挿通孔
144…一次歯車
145…回転軸
146…軸受け
147…回転軸
148…軸受け
149…自在継手
150a、150b、150c、150d…二次歯車
151a、151b、151c、151d…回転軸
152a、152b、152c、152d…軸受け
153a、153b、153c、153d…軸受け
154a、154b、154c、154d…三次かさ歯車
155a、155b、155c、155d、155e、155f、155g、155h…四次かさ歯車
156a、156b、156c、156d、156e、156f、156g、156h…軸受け
157a、157b、157c、157d、157e、157f、157g、157h…軸受け
158…同心多重軸
158A、158B、158C、158D…縦軸回転軸
158a、158b、158c、158d、158e、158f、158g、158h…回転軸
158a’、158b’、158c’、158d’、158e’、158f’、158g’、158h’…歯車回転軸
159a、159b、159c、159d、159e、159f、159g、159h…チェーンスプロケット
160a、160b、160c、160d…チェーン
161…動力伝達機構
162…下部歯車ボックス
163a、163b、163c、163d…歯車
164a、164b、164c、164d…歯車
165a、165b、165c、165d…回転軸
166a、166b、166c、166d…変速機
167a、167b、167c、167d…発電機
168a、168b、168c、168d…軸受け
169a、169b、169c、169d…軸受け
170…油
171…歯車装置
172a、172b、172c、172d…四次かさ歯車
174…動力伝達機構
175…同心多重軸
175A、175B、175C、175D…縦軸回転軸
175a、175b、175c、175d…回転軸
175a’、175b’、175c’、175d’…歯車回転軸
176…上部歯車ボックス
181…メイン配管
182…弁
183…配管
184…フレキシブルホース
185…弁
186…配管
187…逆止弁
188…フレキシブルホース
191…スプリング
192…底板
193…スプリング押え
194…外側ロッド
195…ナット
196…内側ロッド
197…スプリング
198…スプリング押え

Claims (6)

  1. 動力源側から受けた回転動力を該回転動力によって駆動される駆動機器に伝達するための歯車装置において、
    前記動力源側から受けた回転動力を歯車によって少なくとも2つの回転力に分配する分配機構を備え、
    前記分配機構によって分配された各回転力を伝達する各回転軸は、径の異なる管状に形成されたものであり、前記各回転軸を同心多重に挿通したことを特徴とする歯車装置。
  2. 前記分配機構は、前記動力源側からの回転動力によって回転するかさ歯車である一次かさ歯車と、該一次かさ歯車に噛み合う第1の二次かさ歯車と、前記一次かさ歯車の直径上で前記第1の二次かさ歯車とは反対側で前記一次かさ歯車に噛み合う第2の二次かさ歯車とを有し、
    前記第1の二次かさ歯車の回転軸および前記第2の二次歯車の回転軸のいずれか一方を他方の内側に挿通したことを特徴とする請求項1に記載の歯車装置。
  3. 前記分配機構は、
    前記動力源側からの回転動力によって回転する一次歯車と、
    前記一次歯車の回転軸と平行に延びる回転軸を有し、前記一次歯車に噛み合う第1の二次歯車と、該第1の二次歯車と同軸のかさ歯車である第1の三次かさ歯車と、該第1の三次かさ歯車に噛み合うかさ歯車である第1の四次かさ歯車と、前記第1の三次かさ歯車の直径上で前記第1の四次かさ歯車とは反対側で前記第1の三次かさ歯車に噛み合うかさ歯車である第2の四次かさ歯車と、
    前記一次歯車の回転軸と平行に延びる回転軸を有し、前記一次歯車の直径上において前記第1の二次歯車とは反対側で前記一次歯車に噛み合う第2の二次歯車と、該第2の二次歯車と同軸のかさ歯車である第2の三次かさ歯車と、該第2の三次かさ歯車に噛み合うかさ歯車である第3の四次かさ歯車と、前記第2の三次かさ歯車の直径上で前記第3の四次かさ歯車とは反対側で前記第2の三次かさ歯車に噛み合うかさ歯車である第4の四次かさ歯車と、を有し、
    前記第1から第4の四次かさ歯車の各回転軸を最も径の大きいものから順に径の小さいものに同心多重に挿通したことを特徴とする請求項1に記載の歯車装置。
  4. 前記第1の二次歯車と前記第2の二次歯車とを結ぶ前記直径からシフトした位置で前記一次歯車に噛み合う第1のシフト二次歯車と、該第1のシフト二次歯車と同軸のかさ歯車である第1のシフト三次かさ歯車と、該第1のシフト三次かさ歯車に噛み合うかさ歯車である第1のシフト四次かさ歯車と、前記第1のシフト三次かさ歯車の直径上で前記第1のシフト四次かさ歯車とは反対側で前記第1のシフト三次かさ歯車に噛み合うかさ歯車である第2のシフト四次かさ歯車と、を有し、
    前記第1の二次歯車と前記第2の二次歯車とを結ぶ前記直径からシフトした位置で前記一次歯車に噛み合う第2のシフト二次歯車と、該第2のシフト二次歯車と同軸のかさ歯車である第2のシフト三次かさ歯車と、該第2のシフト三次かさ歯車に噛み合うかさ歯車である第3のシフト四次かさ歯車と、前記第2のシフト三次かさ歯車の直径上で前記第3のシフト四次かさ歯車とは反対側で前記第2のシフト三次かさ歯車に噛み合うかさ歯車である第4のシフト四次かさ歯車と、を有し、
    前記第1から4の四次かさ歯車と前記第1から4のシフト四次かさ歯車とを回転方向が同じもの同士が対となって連動するように連結したことを特徴とする請求項3に記載の歯車装置。
  5. 所定の風力以上の風を受けると回転する複数枚のブレードを有する風車を備えた風力エネルギー利用装置において、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の前記歯車装置を備え、
    前記歯車装置によって分配した前記風車の回転動力を駆動機器の動力として使用する風力エネルギー利用装置。
  6. 前記風車は、ローター回転軸とともに回転するローター回転軸に設けられた圧縮機構を備え、
    前記圧縮機構によって風車の前記ブレードの傾斜角度を変更可能としたことを特徴とする請求項5に記載の風力エネルギー利用装置。
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