JP2014227674A - 屋根構成部材の耐用期間予測装置 - Google Patents

屋根構成部材の耐用期間予測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】建物の屋根構成部材の耐用期間を精度良く予測することができる屋根構成部材の耐用期間予測装置を得る。
【解決手段】メンテナンスシステム40は、ルーフィング14の温度を測定する温度センサ36と、温度を記憶するDB42と、ルーフィング14の耐用期間を予測する本体部44と、ディスプレイ64とを有している。そして、ルーフィング14の劣化診断時点において、本体部44は、設定温度以上となる積算時間に対応するルーフィング14の劣化速度を予測して、許容劣化度Kに到達するまでのルーフィング14の耐用期間を予測する。ここで、メンテナンスシステム40では、ルーフィング14で設定温度を超えた高温状態が長く続き、劣化が進行した場合でも、劣化の進行状態に合った劣化速度が予測されるので、ルーフィング14の耐用期間を精度良く予測することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物の屋根構成部材の耐用期間予測装置に関する。
特許文献1の防水シートの耐用(耐久)年数予測装置では、防水シートの設置環境の違い(例えば、陸屋根とバルコニー)に応じて、作業者が、予め設定されている複数の劣化進行パターンの中から劣化進行パターンを選択するようになっている。具体的には、特許文献1の耐用年数予測装置では、作業者が撮影した防水シートの写真に基づいて現在の劣化状態が診断された後、劣化進行パターンに対して、現在の防水シートの劣化状態と耐久限界をあてはめ、防水シートの残りの耐用(耐久)年数を予測している。
しかし、特許文献1の構成では、劣化進行パターンが作業者の判断により選択されるため、異なる環境状態の建物であっても選択される劣化進行パターンが同じとなる場合があり、防水シートの耐用期間(年数を含む)を高い精度で予測することが難しかった。
特開2011−242321号公報
本発明は、建物の屋根構成部材の耐用期間を精度良く予測することができる屋根構成部材の耐用期間予測装置を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置は、建物の屋根構成部材の温度を測定する温度測定手段と、前記温度測定手段で測定された前記屋根構成部材の温度を記憶する記憶手段と、前記屋根構成部材の温度が設定温度以上となる積算時間に対応する前記屋根構成部材の劣化速度を予測し、該劣化速度に基づいて、劣化診断時点から許容劣化度に到達する時点までの前記屋根構成部材の耐用期間を予測する予測手段と、前記予測手段で予測された前記耐用期間を告知する告知手段、又は前記耐用期間を表示する表示手段と、を有する。
請求項1の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置では、予め設定温度以上となる積算時間(期間)に対応して複数の劣化速度が設定されている。そして、請求項1の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置では、温度測定手段が、建物の屋根構成部材の温度を測定し、記憶手段が、温度測定手段で測定された屋根構成部材の温度(温度履歴)を記憶する。なお、屋根構成部材の劣化とは、例えば、長手方向の収縮が−1[%]となるときを寿命として、屋根構成部材が寿命に近づく状態を意味している。
続いて、屋根構成部材の劣化診断時点において、予測手段は、屋根構成部材の温度履歴における設定温度以上となる積算時間に対応する屋根構成部材の劣化速度を予測(選択)する。そして、予測手段は、該劣化速度に基づいて、劣化診断時点(又は温度測定の開始時点)から許容劣化度に到達する時点までの屋根構成部材の耐用期間を予測する。なお、屋根構成部材は、設定温度を超えた時間の合計である積算時間が長いほど、劣化速度が自然劣化の場合の劣化速度よりも速くなる。
ここで、請求項1の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置では、上記のように、設定温度以上となる積算時間に対応する屋根構成部材の劣化速度を予測している。このため、屋根構成部材で設定温度を超えた高温状態が長く、劣化が進行した場合であっても、劣化の進行状態に合った劣化速度が適用(選択)されるので、一定の劣化速度で耐用期間を予測する構成に比べて、建物の屋根構成部材の耐用期間を精度良く予測することができる。
請求項2の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置は、前記予測手段は、少なくとも1年以上の前記屋根構成部材の温度について、前記設定温度以上となる時間を積算する。
請求項2の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置では、1年以上の屋根構成部材の温度(温度履歴)が記憶されるので、屋根構成部材が最も高温状態となる夏期を含んだ温度履歴が得られる。これにより、夏期よりも温度が低下する春期や秋期の温度履歴のみで劣化速度が予測されることがなくなるので、建物の屋根構成部材の耐用期間をさらに精度良く予測することができる。
請求項3の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置は、前記温度測定手段が前記屋根構成部材における前記建物の屋内側に設けられている。
請求項3の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置では、温度測定手段が屋根構成部材における建物の屋内側に設けられるようになっている。このため、温度測定手段を建物の屋根に設置するときは、温度測定手段が取り付けられた後で、この温度測定手段を覆うように屋根構成部材が取り付けられる。これにより、温度測定手段が屋根構成部材を貫通すること(孔が形成されること)が無くなるので、屋根構成部材から屋内への水の進入を抑制することができる。
請求項4の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置は、前記予測手段は、前記設定温度以上となる複数の温度範囲毎に積算時間を求めると共に、該複数の温度範囲毎に積算時間に対応する劣化速度を予測して、複数の該劣化速度の和に基づいて、劣化診断時点から許容劣化度に到達する時点までの前記屋根構成部材の耐用期間を予測する。
請求項4の発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置では、設定温度以上の温度について、予め、複数の温度範囲と、該温度範囲に対応する複数の劣化速度とが設定されている。そして、予測手段は、設定温度以上の温度が複数の温度範囲に亘っている場合、複数の温度範囲毎に積算時間に対応する劣化速度を予測(選択)してこれらを加算し、劣化診断時点から許容劣化度に到達するまでの前記屋根構成部材の耐用期間を予測する。これにより、積算時間の違いだけでなく、温度範囲の違いによる劣化速度の違いも含められるので、設定温度以上で劣化速度を1つだけ選択する構成に比べて、建物の屋根構成部材の耐用期間をさらに精度良く予測することができる。
請求項1に記載の本発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置によれば、建物の屋根構成部材の耐用期間を精度良く予測することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置によれば、建物の屋根構成部材の耐用期間をさらに精度良く予測することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置によれば、屋根構成部材から屋内への水の進入を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の本発明に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置によれば、建物の屋根構成部材の耐用期間をさらに精度良く予測することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るルーフィングのメンテナンスシステムを有する建物の屋根の部分構成図である。 第1実施形態に係るルーフィングのメンテナンスシステムの構成図である。 第1実施形態に係るルーフィングのメンテナンスシステムのブロック図である。 第1実施形態に係るルーフィングの日数に対する収縮率の変化を示すグラフである。 第1実施形態に係るルーフィングの年数に対する劣化度の変化を示すグラフである。 第1実施形態に係るルーフィングの日数に対する温度の変化を示すグラフである。 第1実施形態に係るルーフィングのメンテナンスシステムにおける耐用期間予測処理工程の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るルーフィングの日数に対する温度の変化を示すグラフである。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置の一例について説明する。
図1には、第1実施形態の一例としての建物10における屋根20の概略構成が示されている。なお、建物10の妻方向をX方向、桁方向をY方向、高さ方向をZ方向と記載する。
(屋根の構成)
図1に示すように、屋根20には、垂木(図示省略)の上に木質の野地板12が設けられており、野地板12上には、屋根構成部材の一例としてのルーフィング14A、14Bが布設されている。なお、ルーフィング14A、14Bは同様の構成であるため、以後の説明では、ルーフィング14A、14Bを区別しない場合に、ルーフィング14と記載する。
本実施形態では、ルーフィング14の一例として、改質アスファルトルーフィングを用いているが、ルーフィング14は、アスファルトルーフィングや、高分子系ルーフィングであってもよい。
ルーフィング14Aとルーフィング14Bは、ルーフィング14Aの一端が、Z方向でルーフィング14Bの他端上に配置されるように端部が重ねられている。そして、ルーフィング14Aの一端とルーフィング14Bの他端との間には、防水テープ18が貼着されている。これにより、ルーフィング14Bの他端から野地板12側へ水が浸入しないようになっている。
ルーフィング14上には、複数の桟木28がY方向に沿って張り渡されている。そして、桟木28には、粘土瓦32(焼成瓦)が釘等によって設置可能とされている。これにより、野地板12及びルーフィング14と粘土瓦32との間には、空間部が形成されている。この空間部は、屋根20の傾斜方向における上端部及び下端部において、外部と連通可能とされている。
また、ルーフィング14における建物10の屋内側(ルーフィング14の裏面側)には、野地板12とルーフィング14とで挟まれた温度測定手段の一例としてのシート状の温度センサ36が設けられている。温度センサ36で検出(測定)されたルーフィング14の温度は、ケーブル36A(図2参照)を介して後述するデータベース42(図3参照)に送られ、温度の時間変化のデータ(温度履歴)として記憶されるようになっている。
(要部構成)
図2に示すように、建物10には、屋根構成部材の耐用期間予測装置の一例としてのメンテナンスシステム40が設けられている。
メンテナンスシステム40は、温度センサ36と、温度センサ36で測定された温度(温度履歴)を記憶する記憶手段の一例としてのデータベース(以後、DBと記載する)42と、耐用期間を予測する予測手段の一例としての本体部44とを含んで構成されている。そして、メンテナンスシステム40は、ルーフィング14(図1参照)のメンテナンス時期を管理するためのツールとして機能し、温度センサ36により検出される温度に基づいて、ルーフィング14のメンテナンス時期を予測(決定)する処理を行う。
図3に示すように、本体部44は、パーソナルコンピュータを含んでいる。具体的には、本体部44は、CPU52、ROM54、RAM56、入出力ポート58を有し、これらがアドレスバス、データバス、及び制御バス等のバス62を介して接続されている。
入出力ポート58には、各種入出力機器として、表示手段の一例としてのディスプレイ64、告知手段の一例としてのスピーカ65、マウス66、キーボード68、ハードディスク(以後、HDDと記載する)70が各々接続されている。また、入出力ポート58には、各種のディスク74からの情報の読み出しを行うディスクドライブ72が接続されている。さらに、入出力ポート58には、ネットワーク76が接続されている。これらの構成により、ネットワーク76に接続されたDB42や他のパーソナルコンピュータであるPC46と、本体部44との情報の授受が可能とされている。
HDD70には、ルーフィング14(図1参照)の標準的な耐用期間(実験に基づいて得られた基準耐用期間)が予め記憶されている。また、HDD70には、ルーフィング14の耐用期間を予測するメンテナンスプログラムがインストールされている。このメンテナンスプログラムは、詳細は後述するが、DB42に記憶されたルーフィング14の温度履歴に基づいて劣化速度(劣化予測線)を選択することで、ルーフィング14の耐用期間(使用可能な残りの期間)を予測するように構成されている。
なお、メンテナンスプログラムを本体部44にインストールするには幾つかの方法があるが、一例として、メンテナンスプログラムをディスク74に記録しておき、ディスク74をディスクドライブ72にセットしてインストールを行えばよい。他のインストール方法としては、ネットワーク76を介する方法がある。また、本実施形態では、一例として、本体部44がメンテナンスプログラムを実行するが、本体部44に換えて、例えば、住宅で使用する電力等のエネルギーの管理や制御を行うHEMS(Home Energy Management System)を用いてもよい。
また、本体部44では、ルーフィング14の耐用期間が予測されると、この予測された耐用期間をディスプレイ64又はPC46のモニターに表示するようになっている。さらに、本体部44では、予測された耐用期間をスピーカ65により音声で告知するようになっている。なお、予測された耐用期間の表示、告知の実行の有無は、キーボード68を用いて切り換え可能となっている。このため、耐用期間について、ディスプレイ64又はPC46のモニターに表示することと、スピーカ65を用いて告知することとは、それぞれ単独で実行してもよく、あるいは、両方実行してもよい。
(ルーフィングの耐用期間)
ルーフィング14(図1参照)のメンテナンス時期は、予め定めた基準耐用期間(基準耐用年数)から決定することができるが、温度によってルーフィング14の劣化の進行度合が異なるため、温度変化に合わせたメンテナンス時期の予測が必要となる。そこで、本実施形態では、本体部44がルーフィング14のメンテナンス予測処理を行い、適切なメンテナンス時期を算出するようにしている。また、本体部44は、少なくとも1年以上のルーフィング14の温度(温度履歴)について、後述する設定温度以上となる時間を積算するようになっている。
ルーフィング14は、10年、20年といった長期間で高温に曝されると徐々に硬く脆くなっていく傾向があり、例えば、温度が10[℃]上昇すると、劣化速度が2倍になるとされている。一般的には、ルーフィング14の標準的な耐用期間は30年程度とされているが、60[℃]以上の高温に曝された時間(期間)が長いほど、ルーフィング14の耐用期間が30年よりも短くなる。なお、本実施形態では、高温状態の目安である60[℃]を設定温度の一例として説明するが、設定温度は60[℃]に限らず、他の温度で設定してもよい。
(ルーフィングの劣化の指標)
ルーフィング14の劣化を判断する指標(項目)として、アスファルトルーフィング工業会のARK 04−03(2006年)改質アスファルトルーフィング下葺き材の規定には、寸法安定性、引張強さ、釘穴シーリング性が記載されている。また、一般社団法人 日本アスファルト協会では、試験体への標準針の貫入量を1/10[mm]の単位で表した針入度が挙げられている。さらに、一般的な測定項目としては、試験体を一定荷重で引っ張ったときの引っ張り伸び率(保持率)がある。
本実施形態では、一例として、寸法安定性について説明する。なお、既述の規格において、寸法安定性は、試験体の長手方向、短手方向それぞれで3[mm]を超える変化があった場合に不適合(寿命)と判断されるが、本実施形態では、試験体の長手方向の収縮率が−1[%]を超えるもの(縮んだもの)を寿命とする。
ここで、既述の規格(ARK 04−03(2006年))の7.12.2の試験方法に基づいて、ルーフィング14の寸法安定性を試験した結果について説明する。具体的には、ルーフィング14の複数の試験片を用いて、60[℃]の環境で0、360日静置、70[℃]の環境で0、180、360日静置、80[℃]の環境で0、90、180、360日静置したものについて、寸法安定性を試験した。この試験結果を表1及び図4に示す。
図4において、グラフG1(実線)は、60[℃]環境における収縮率の変化であり、グラフG2(破線)は、70[℃]環境における収縮率の変化である。そして、グラフG3(一点鎖線)は、80[℃]環境における収縮率の変化である。また、図4において、収縮率−1.0[%]が、収縮率の許容劣化度(以後、許容劣化度Kと記載する)として、太線KLで示されている。
表1及び図4に示すように、60[℃]の環境では、360日が経過した時点で収縮率が−0.5[%]であり適合であった(寿命には到っていなかった)。これに対し、70[℃]の環境では、360日が経過した時点で収縮率が−1.0[%]であり不適合となっていた。さらに、80[℃]の環境では、180日が経過した時点で収縮率が−1.0[%]であり不適合となっていた。
ここで、ルーフィング14について、寸法安定性だけでなく、引張強さ、釘穴シーリング性、針入度、引っ張り伸び率(保持率)についても温度条件と試験日数を変えて試験(劣化促進試験)したところ、一例として、表2の相関関係が得られた。
表2に示すように、温度60[℃]の状態が累積で360日あると、30年分の劣化が進行することになる。また、温度60[℃]の状態が累積で12日(288時間)あると、1年分の劣化が進行することになる。同様に、温度70[℃]の状態が累積で180日以上あり、又は、温度80[℃]の状態が累積で90日あると、30年分の劣化が進行することになる。なお、第1実施形態では、一例として、設定温度以上を全て温度60[℃]として説明し、温度範囲を区別する場合については、後述の第2実施形態で説明する。
表3には、温度60[℃]の状態の各積算時間における、劣化速度、メンテナンス時期予測(耐用期間予測)、及び劣化診断時点が20年目の場合の報知メッセージが示されている。
既述のように、ルーフィング14(図1参照)について、60[℃]の状態が288時間(12日間)続いた場合、1年分の劣化が生じることが分かる(表2参照)。これにより、表3に示すように、60[℃]の積算時間が1年あたり288時間ある場合は、劣化速度が12ヶ月/年、すなわち、1年間に1年分の劣化が生じていると判断できるため、これを劣化の標準状態(基準)とする。
積算時間288時間が1年分の劣化に相当することから、積算時間24時間は1ヶ月分の劣化に相当することになる。つまり、標準状態に対して積算時間が1年あたり24時間(1日)長くなると、標準状態から1ヶ月分だけ劣化が促進されることになる。また、標準状態に対して積算時間が1年あたり24時間(1日)短くなると、標準状態から1ヶ月分だけ劣化が遅延されることになる。
このため、表3では、1年あたりの積算時間が10日の場合は、劣化速度を10ヶ月分/年、1年あたりの積算時間が11日の場合は、劣化速度を11ヶ月分/年としている。これら2つは、標準状態よりも劣化が遅い遅延タイプである。なお、以後の説明では、「Xヶ月分/年」を「Xヶ月/年」と記載する。また、1年あたりの積算時間が13日の場合は、劣化速度を13ヶ月/年、1年あたりの積算時間が14日の場合は、劣化速度を14ヶ月/年としている。これら2つは、標準状態よりも劣化が速い促進タイプである。
ここで、ルーフィング14の寿命を30年として、標準状態では1年あたり1年分劣化するので、メンテナンスが必要となる時期は、設置から30年後と予測される。このため、ルーフィング14の設置時(0年)から、劣化診断時点の一例として、20年経過した時点で温度履歴の調査を行い、劣化速度として12ヶ月/年が選択された場合(標準状態の場合)は、あと10年(=30年−20年)で寿命となることが予測される。
また、ルーフィング14の設置時(0年)から20年経過した時点で温度履歴の調査を行い、例えば、劣化速度として10ヶ月/年が選択された場合は、寿命30年=360ヶ月として、360ヶ月/(10ヶ月/年)=36年が耐用期間となる。このため、あと16年(=36年−20年)で寿命となることが予測される。
さらに、ルーフィング14の設置時(0年)から20年経過した時点で温度履歴の調査を行い、例えば、劣化速度として14ヶ月/年が選択された場合は、寿命30年=360ヶ月として、360ヶ月/(14ヶ月/年)≒25.7年が耐用期間となる。このため、あと5.7年(=25.7年−20年)で寿命となることが予測される(計算値は小数点第2位を四捨五入して近似している)。他の積算時間におけるメンテナンス時期の予測は、同様の計算で行えるため、説明を省略する。
なお、表3では、積算時間の代表値として、240、264、288、312、336時間/年を記載していたが、実際は、各値を中心値として複数の区間が設定されている。すなわち、積算時間が252時間/年よりも短い場合に劣化速度を10ヶ月/年としており、積算時間が252時間/年以上で且つ276時間/年よりも短い場合に劣化速度を11ヶ月/年としている。
そして、積算時間が276時間/年以上で且つ300時間/年よりも短い場合に劣化速度を12ヶ月/年としており、積算時間が300時間/年以上で且つ324時間/年よりも短い場合に劣化速度を13ヶ月/年としている。さらに、積算時間が324時間/年以上の場合に劣化速度を14ヶ月/年としている。ただし、積算時間の区間の設定は、この設定に限らず、自由に設定することが可能である。
図5には、ルーフィング14(図1参照)の年数に対する劣化度の変化が、一例として、模式的なグラフで示されている。また、図5には、ルーフィング14の許容劣化度K、ルーフィング14の劣化診断時点(調査時点)Ta、ルーフィング14の劣化時点Tc、Td、及び耐用期間に相当する寿命到達時点Tbが示されている。さらに、図5では、劣化速度が標準状態の場合をグラフG4(破線)で示しており、標準状態よりも劣化速度が速い場合をグラフG5(実線)で示している。ただし、Ta<Tb<Tc<Tdである。また、許容劣化度Kは、ルーフィング14の各試験項目(評価項目)における許容限界値に相当するが、既述のように、許容劣化度Kを寿命(年数)に置き換えることができる。
なお、劣化時点Tcは、ルーフィング14が寿命となって新たなルーフィング14に交換された時点を意味しており、劣化時点Tdは、新たなルーフィング14が寿命となった時点を意味している。すなわち、ルーフィング14の交換後も劣化速度が変わらなかった場合は、一例として、Td=2×Tcとなる。また、グラフG4の標準状態では、劣化速度V1=K/Tcと表すことができ、グラフG5の劣化進行状態では、劣化速度V2=K/Tbと表すことができる。すなわち、劣化速度V1<劣化速度V2である。
ここで、劣化度0から許容劣化度Kとなるまでの期間は、劣化速度V1のとき、K/V1=K/(K/Tc)=Tcと求められ、劣化速度V2のとき、K/V2=K/(K/Tb)=Tbと求められる。すなわち、劣化診断時点Taにおいて、劣化速度V2が選択された場合は、寿命到達時点がTcではなくTbとなる。そして、ルーフィング14が寿命となるまでの残りの耐用期間ΔT=(寿命到達時点Tb−劣化診断時点Ta)となる。
(作用)
次に、第1実施形態の作用について説明する。
ここでは、メンテナンスシステム40(図2、3参照)によって実行されるルーフィング14の耐用期間予測処理について、図7のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、メンテナンスシステム40の構成については、図1〜図3を参照するものとし、個別の図番の記載は省略する。また、ルーフィング14の温度変化については、図6に示すグラフG6を用いて説明する。
図7において、ステップS10では、温度センサ36によりルーフィング14の温度が測定(検出)され、ステップS12へ移行する。
続いて、ステップS12では、DB42にルーフィング14の温度データ(温度の時間変化である温度履歴)が記憶され、ステップS14へ移行する。
続いて、ステップS14では、ルーフィング14の耐用期間の調査を実施するかどうかが選択される。これは、調査者(図示省略)が、本体部44におけるキーボード68を用いて選択し、あるいは、PC46を用いて選択することで行われる。そして、調査の実施が選択された場合は、ステップS16へ移行する。一方、調査の実施が選択されなかった場合は、ステップS10へ戻り、ステップS10、S12、S14が行われる。なお、ここでは、一例として、調査時点をルーフィング14の温度測定を開始した時点から20年目の時点とする。
続いて、ステップS16では、本体部44が、DB42からルーフィング14の温度履歴を読み出し、ステップS18へ移行する。ここでは、図6に示す1年分のグラフG6が読みだされたものとする。なお、グラフG6は、1日の中で温度の高低が変化するものであるが、ここでは10日程度の温度の高低をまとめて1つの山谷で示しているため、実際よりも温度の高低の数が少なくなっている。
続いて、ステップS18では、本体部44が、グラフG6の温度履歴について、60[℃]以上の期間が有るかどうか判定する。そして、本体部44が、60[℃]以上となる期間が有ると判定した場合は、ステップS20へ移行する。一方、本体部44が、60[℃]以上となる期間が無い(60[℃]よりも低い)と判定した場合は、ステップS24へ移行する。
続いて、ステップS20では、本体部44が、グラフG6の温度履歴について、60[℃]以上の時間を積算し(積算時間を求め)、ステップS22へ移行する。なお、ここでは、一例として、グラフG6における60[℃]以上の積算時間Δd1が336時間(14日)であったものとする。
続いて、ステップS22では、本体部44が、既述のように、表3に基づいて積算時間Δd1に対応する劣化速度14ヶ月/年を選択(予測)し、ステップS24へ移行する。
続いて、ステップS24では、本体部44が、選択した劣化速度14ヶ月/年に基づいて、ルーフィング14の耐用期間(メンテナンス時期と同様)を求める。具体的には、本体部44が、ルーフィング14の寿命30年=360ヶ月として、耐用期間=(寿命/劣化速度)=360/14=25.7年を求める。
そして、本体部44は、調査時点が20年目であるので、25.7−20=5.7年をルーフィング14の残りの耐用期間として、この耐用期間をディスプレイ64、又はPC46のモニタ(図示省略)に表示する。なお、ディスプレイ64等に「あと5.7年でルーフィングの交換が必要になります」と表示するだけでなく、スピーカ65を用いて、耐用期間を音声で告知してもよい。
なお、ステップS18において、60[℃]以上の期間が無い場合は、ステップS24において、本体部44が、ルーフィング14が標準状態(1年経過で1年分の劣化となる状態)にあるものとして耐用期間を30[年]とする。そして、本体部44が、残りの耐用期間=30−20=10年としてディスプレイ64等に表示する(あるいは告知する)。このようにして、当該フローチャートの処理が終了する。
以上、説明したように、第1実施形態のメンテナンスシステム40では、温度センサ36が、ルーフィング14の温度を測定し、DB42がルーフィング14の温度履歴を記憶する。そして、ルーフィング14の劣化診断時点において、本体部44は、温度履歴における設定温度以上となる積算時間に対応する劣化速度を選択(予測)し、当該劣化速度に基づいて、劣化診断時点から許容劣化度に到達するまでの耐用期間を予測する。
このようにして、メンテナンスシステム40では、設定温度を超える高温状態が標準状態よりも長く、ルーフィング14の劣化が標準状態よりも促進された場合、標準状態よりも速い劣化速度が選択される。また、メンテナンスシステム40では、設定温度を超える高温状態が標準状態よりも短く、ルーフィング14の劣化が標準状態よりも遅延した場合、標準状態よりも遅い劣化速度が選択される。これにより、メンテナンスシステム40では、一定の劣化速度を用いてルーフィング14の耐用期間を予測する構成に比べて、ルーフィング14の劣化状態に適した耐用期間を見積もれるので、ルーフィング14の耐用期間を精度良く予測することができる。
また、メンテナンスシステム40では、ルーフィング14について、少なくとも1年以上の温度の時間変化(温度履歴)が記憶されるので、ルーフィング14が最も高温状態となる夏期を含んだ温度履歴が得られる。つまり、夏期よりも温度が低下する春期、秋期、及び冬期の温度履歴だけで劣化速度が選択(予測)されることがなくなり、高温状態の期間を見落とすことがなくなるので、ルーフィング14の耐用期間をさらに精度良く予測することができる。
さらに、メンテナンスシステム40では、温度センサ36がルーフィング14における屋内側に設けられている。このため、温度センサ36が野地板12に取り付けられた後でルーフィング14が取り付けられるので、温度センサ36がルーフィング14を貫通することが無くなる。これにより、ルーフィング14に貫通孔を形成しなくて済むので、ルーフィング14から建物10の屋内への水の進入を抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る屋根構成部材の耐用期間予測装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材、部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
第2実施形態は、第1実施形態のメンテナンスシステム40(図2、3参照)において、60[℃]以上で70[℃]よりも低い温度範囲と、70[℃]以上となる温度範囲とが設定され、それぞれの温度範囲で複数の劣化速度が設定されている点が異なっている。ただし、他の構成、設定は同様であるため、第2実施形態においてもメンテナンスシステム40として説明する。
一例として、第2実施形態のメンテナンスシステム40では、60[℃]以上で70[℃]よりも低い温度範囲EA(図示省略)と、70[℃]以上となる温度範囲EB(図示省略)とが設定されている。そして、温度範囲EAにおける積算時間がdAで、温度範囲EBにおける積算時間がdBのとき、60[℃]以上の積算時間Δd2=dA+dBとなる。
また、第2実施形態のメンテナンスシステム40では、温度範囲EAにおけるルーフィング14の劣化速度が、既述の表3に示すように設定されている。そして、温度範囲EBにおけるルーフィング14の劣化速度は、一例として、温度範囲EAにおける劣化速度の2倍に設定されている。なお、温度範囲EBにおけるルーフィング14の劣化速度を温度範囲EAの劣化速度の2倍に設定したのは、既述の表2の結果に基づいている。
ここで、第2実施形態のメンテナンスシステム40では、本体部44が、温度範囲EAにおいて選択された劣化速度と、温度範囲EBにおいて選択された劣化速度との和を、ルーフィング14の劣化速度として、耐用期間を予測するようになっている。
(作用)
次に、第2実施形態の作用について説明する。
第2実施形態のメンテナンスシステム40によって実行されるルーフィング14の耐用期間予測処理について、図7に示すフローチャートと図8に示すグラフG7とを用いて説明する。なお、ルーフィング14の耐用年数の調査時期は、一例として、20年とする。
第2実施形態のメンテナンスシステム40では、ステップS10〜ステップS16までが行われ、本体部44が、DB42からルーフィング14の温度履歴を読み出し、ステップS18へ移行する。ここでは、図8に示す1年分のグラフG7が読みだされたものとする。なお、グラフG7は、1日の中で温度の高低が変化するものであるが、ここでは10日程度の温度の高低をまとめて1つの山谷で示しているため、実際よりも温度の高低の数が少なくなっている。また、グラフG7の最高温度は、80[℃]に到達していないものとする。
続いて、ステップS18では、本体部44が、グラフG7の温度履歴について、60[℃]以上の期間が有るかどうか判定する。そして、本体部44が、60[℃]以上となる期間が有ると判定した場合は、ステップS20へ移行する。一方、本体部44が、60[℃]以上となる期間が無い(60[℃]よりも低い)と判定した場合は、ステップS24へ移行する。
続いて、ステップS20では、本体部44が、グラフG7の温度履歴について、60[℃]以上の時間を積算し(積算時間を求め)、ステップS22へ移行する。なお、ここでは、一例として、グラフG7における60[℃]以上の積算時間Δd2(合計積算時間)が360時間であり、この360時間のうち、温度範囲EAが336時間、温度範囲EBが24時間あったものとする。
続いて、ステップS22では、本体部44が、表3に基づいて、温度範囲EAにおける積算時間336時間に対応する劣化速度14ヶ月/年を選択し、さらに、温度範囲EBにおける積算時間24時間に対応する劣化速度2ヶ月/年を選択する。そして、本体部44は、劣化速度を14ヶ月/年+2ヶ月/年=16ヶ月/年と予測して、ステップS24へ移行する。
なお、温度範囲EBの劣化速度2ヶ月/年は、表3において、積算時間が24時間減少すると劣化速度が1ヶ月遅延する関係から、温度範囲EAにおける積算時間24時間の場合の劣化速度が1ヶ月/年となるため、それを2倍にして求めている。
続いて、ステップS24では、本体部44が、選択した劣化速度16ヶ月/年に基づいて、ルーフィング14の耐用期間を求める。具体的には、本体部44が、ルーフィング14の寿命30年=360ヶ月として、耐用期間=(寿命/劣化速度)=360/16=22.5年を求める。
そして、本体部44は、調査時点が20年目であるので、22.5−20=2.5年をルーフィング14の残りの耐用期間として、ディスプレイ64、又はPC46のモニタ(図示省略)に表示する。なお、ディスプレイ64等に「あと2.5年でルーフィングの交換が必要になります」と表示するだけでなく、スピーカ65を用いて、耐用期間を音声で告知してもよい。
ステップS18において、60[℃]以上の期間が無い場合は、第1実施形態と同様に、残りの耐用期間=30−20=10[年]としてディスプレイ64等に表示する。このようにして、当該フローチャートの処理が終了する。
以上、説明したように、第2実施形態のメンテナンスシステム40では、温度履歴における設定温度以上の温度が複数の温度範囲に亘っている場合、本体部44が、複数の温度範囲毎に積算時間に対応する劣化速度を選択(予測)してこれらを加算する。そして、本体部44は、劣化診断時点から許容劣化度に到達するまでのルーフィング14の耐用期間を予測する。これにより、第2実施形態のメンテナンスシステム40では、積算時間の違いだけでなく温度範囲の違いも含めて適切な劣化速度を選択(予測)するので、劣化速度を一定とする構成に比べて、ルーフィング14の耐用期間をさらに精度良く予測することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
建物10の屋根20について、切妻屋根について説明したが、屋根20は、寄棟屋根や方形屋根などであっても良い。
第1、第2実施形態では、屋根20の1箇所に温度センサ36を設けた場合について説明した。しかし、屋根20への温度センサ36の設置は1箇所に限らず、屋根20の傾斜方向それぞれに1箇所ずつ、例えば、2箇所〜4箇所に温度センサ36を設置して温度を測定してもよい。つまり、東西南北で、同じ方向に向いた屋根20では同じ環境条件となるが、方向が異なるルーフィング14については環境条件が変わるため、別途、測定を行う。また、屋根20の1つの傾斜方向のルーフィング14に対して温度センサ36を複数箇所設けて、測定された温度を平均化してもよい。
ルーフィング14の劣化診断時点(調査時点)は、20年目に限らず、ルーフィング14の標準的な寿命年数(例えば30年)以内で、3年毎や5年毎など、他の年数で自由に設定してよい。また、ルーフィング14の劣化度を判断するための主要な指標としては、寸法安定性に限らず、引張強さ、釘穴シーリング性、針入度、引っ張り伸び率(保持率)を選択してもよい。さらに、寿命となる寸法安定性の値は、−1.0[%]に限らず、他の値で設定してもよい。
高温状態を判別するための設定温度は、60[℃]に限らず、使用するルーフィング14に合わせて他の温度で設定してもよい。
第2実施形態において、設定温度以上となる温度範囲を60[℃]以上で70[℃]よりも低い温度範囲EAと、70[℃]以上の温度範囲EBとに分けたが、劣化速度を設定可能な場合は、10[℃]とは異なる温度で範囲を区分してもよい。また、ルーフィング14の最高温度が80[℃]を超える場合は、60[℃]以上となる温度範囲で、3つ以上の温度範囲を設定してもよい。この場合、劣化速度を、温度が10[℃]上がると劣化速度が2倍になるものとして設定してもよい。
10 建物
14 ルーフィング(屋根構成部材の一例)
36 温度センサ(温度測定手段の一例)
40 メンテナンスシステム(屋根構成部材の耐用期間予測装置の一例)
42 DB(記憶手段の一例)
44 本体部(予測手段の一例)
64 ディスプレイ(表示手段の一例)
65 スピーカ(告知手段の一例)

Claims (4)

  1. 建物の屋根構成部材の温度を測定する温度測定手段と、
    前記温度測定手段で測定された前記屋根構成部材の温度を記憶する記憶手段と、
    前記屋根構成部材の温度が設定温度以上となる積算時間に対応する前記屋根構成部材の劣化速度を予測し、該劣化速度に基づいて、劣化診断時点から許容劣化度に到達する時点までの前記屋根構成部材の耐用期間を予測する予測手段と、
    前記予測手段で予測された前記耐用期間を告知する告知手段、又は前記耐用期間を表示する表示手段と、
    を有する屋根構成部材の耐用期間予測装置。
  2. 前記予測手段は、少なくとも1年以上の前記屋根構成部材の温度について、前記設定温度以上となる時間を積算する請求項1に記載の屋根構成部材の耐用期間予測装置。
  3. 前記温度測定手段が前記屋根構成部材における前記建物の屋内側に設けられている請求項1又は請求項2に記載の屋根構成部材の耐用年数予測装置。
  4. 前記予測手段は、前記設定温度以上となる複数の温度範囲毎に積算時間を求めると共に、該複数の温度範囲毎に積算時間に対応する劣化速度を予測して、複数の該劣化速度の和に基づいて、劣化診断時点から許容劣化度に到達する時点までの前記屋根構成部材の耐用期間を予測する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の屋根構成部材の耐用期間予測装置。
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