JP2014227096A - かご台車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】かご台車1は、折り畳まれた可動側枠14を折り畳まれた状態に維持する施錠手段2を備え、施錠手段2は、被係合ユニット21と係合ユニット22を備え、被係合ユニット21は、後枠12の後枠用下側部材120に固定されるとともに、固定側ピン211を有し、係合ユニット22は、可動側枠14の可動側枠用下側部材140に固定され、可動側枠14が折り畳まれると、ラチェット機構を利用して固定側ピン211と係合するフック27、及び、フック27の係合状態を解除する錠23を有する構成としてある。
【選択図】 図3
Description
この折畳み式のかご台車は、通常、底板、後枠、一対の側枠、及び、四つのキャスターなどを有しており、底板及び一方の側枠が折り畳まれる構成としてある。折り畳まれたかご台車は、上方から見るとほぼL字形状となり、容易に倒れない安定性を有している。さらに、折畳み式のかご台車は、たとえば、第一のかご台車の他方の側枠と第二のかご台車の他方の側枠とがほぼ接触する状態、かつ、第一のかご台車の折り畳まれた一方の側枠と第二のかご台車の後枠とがほぼ接触する状態で保管を行うことができ、折り畳むことができないかご台車と比べると、大幅な省スペース化を図ることができる。
さらに、この特許文献には、折りたたんだ状態を維持するための引掛具が記載されている。
さらに、この特許文献には、左右の扉部はそれぞれ施錠部材を有し、これらの施錠部材は、前記左右の扉部を閉じて相互に重ね合わせると嵌合し合うそれぞれの嵌合部と、前記施錠部材の前記重なりが外れないように前記施錠部材間をロックするロック部材とを有するロールボックスパレットの技術も開示されている。
たとえば、納入先によっては、かご台車に食料品を積んだ状態で納品し、後日新たに納品する際、食料品が降ろされ折り畳まれたかご台車を回収する場合がある。このようにすると、スーパーなどの納入先の作業者は、受入れ場所から売り場までかご台車を移動させ、食料品を降ろした後、空になったかご台車をかご台車置き場に移動させ、さらに、かご台車を折り畳み、上述したように、複数のかご台車を重ねるようにして保管することができる。
すなわち、このシステムは、納品する業者にとっては、かご台車からの荷降ろし作業を回避でき、納入先においては、省スペース化などを図ることができ、両者にとって有益なシステムである。
ただし、B社のかご台車が、鶏卵の輸送に用いるかご台車の場合、A社の作業員が、先にB社のかご台車(鶏卵の輸送に用いる消毒済みのかご台車)を回収すると、後から回収に来たB社の作業員は、A社やC社などの消毒していないかご台車を回収しても使用できないので、回収しないでもどり、予備の消毒済みのかご台車を用いて、次回納品することとなる。
すなわち、B社にとっては、消毒済みのかご台車と消毒を必要としない通常のかご台車とを区別しないで使い回しされると、不足、あるいは、紛失した分のかご台車を補充しなければならず、経済的に大きな負担となることから、効果的な対策を講じる必要があった。
さらに、上記の使い回しや盗難の防止対策として、市販のチェーン錠やワイヤー錠などを用いることも考えられるが、納入先の作業者が、空になったかご台車を折り畳む場合においては、市販のチェーン錠やワイヤー錠などをかけるといった面倒な作業を伴うことなく、かご台車の盗難防止対策を施すことが要望されていた。
また、盗難防止対策として、専用の施錠手段を用いる場合、容易に施錠手段をかご台車に取り付けることができ、また、かご台車が乱暴に扱われても、施錠手段がダメージを受けないことなどが要望されていた。
なお、上述した特許文献1〜3の技術は、本発明に関連する技術ではあるものの、上記課題を解決することはできなかった。
また、回動可能な側枠が折り畳まれると、自動的に施錠されるので、従来と同様に折り畳むことができ、折り畳む際、余分な作業が発生するといった不具合を回避することができる。
さらに、施錠手段を容易にかご台車に取り付けることができ、また、かご台車が乱暴に扱われても、施錠手段がダメージを受けるといった不具合を回避することができる。
また、施錠手段が後枠及び側枠の下部に取り付けられるので、作業の邪魔になることもない。
図1において、本実施形態のかご台車1は、折り畳み可能な底板11、後枠12、少なくとも一方が折り畳み可能な一対の側枠(すなわち、本実施形態では、固定側枠13と可動側枠14)、四つのキャスター15、及び、可動側枠14の折り畳み状態を維持する施錠手段2などを備えた構成としてある。
後枠12、固定側枠13及び可動側枠14は、下部に、後枠用下側部材120、固定側枠用下側部材130及び可動側枠用下側部材140(これらは、通常、L型鋼である。)をそれぞれ有している。
すなわち、かご台車1は、底板11が、後枠12の側の端部付近を回動中心として、後枠12と重なるように折り畳まれ、次に、可動側枠14が、ヒンジ141を回動中心として、底板11と重なるように折り畳まれる。これにより、折り畳まれたかご台車1は、上方から見るとほぼL字形状となり、容易に倒れない安定性を有するとともに、上述したように、省スペース化を図ることができる。
また、後枠12と固定側枠13とは、ほぼ直角となる状態で、連結金具131によって連結されている。
被係合ユニット21は、後枠12の後枠用下側部材120に固定されており、また、被係合部材としての固定側ピン211、及び、この固定側ピン211が固定された固定側プレート212を有している。
この固定側プレート212は、ほぼ矩形状の金属板であり、後枠用下側部材120の下面に螺着されている。また、固定側ピン211は、かしめ加工などによって、固定側プレート212から下方に突設されている。
上記構成の被係合ユニット21は、構造が単純であるので、製造原価のコストダウンを図ることができ、また、後枠用下側部材120への取付けを容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、被係合ユニット21が、後枠12の後枠用下側部材120に固定され、係合ユニット22が、可動側枠14の可動側枠用下側部材140に固定されているが、これに限定されるものではなく、図示してないが、被係合ユニット21が、可動側枠14の可動側枠用下側部材140に固定され、係合ユニット22が、後枠12の後枠用下側部材120に固定されてもよい。
また、被係合部材として固定側ピン211を用いているが、被係合部材の形状などは、適宜、設定されてもよい。
この係合ユニット22は、後述するように、可動側枠14が折り畳まれると、ラチェット機構を利用して、フック27が固定側ピン211と係合し、錠23がフック27と固定側ピン211との係合状態を解除する。
また、フック軸271は、下部が、かしめ加工などによってカバー221の底板に固定されており、上部がフック27の孔に貫通し、フック27が上方に外れないように、上端にねじが締め込まれている。
また、ロックレバー軸251は、下部が、かしめ加工などによってカバー221の底板に固定されており、上部がロックレバー25の孔に貫通し、ロックレバー25が上方に外れないように、上端にねじが締め込まれている。
このようにすると、折り畳んだ可動側枠14を無理やり開けようとしても、てこの原理を利用した外力が、施錠手段2に作用するといった不具合を回避することができ、耐久性などを向上させることができる。
まず、可動側枠14が折り畳まれていない状態にあるかご台車1において、施錠手段2は、図5(a)に示すように、ロックレバー25の係止部253が、フック27の第一被係止部273を係止している。また、ロックレバー25とフック27とは、引張りばね28によって引き合う方向に付勢されているので、上記の係止状態が維持される。
このとき、フック27は、切欠272が切欠2211に接近した位置にあり、また、ロックレバー25の被係合部252は、レバー24から離れた位置にある。
なお、被係合ユニット21の固定側ピン211は、カバー221から離れた位置にあるが、可動側枠14が折り畳まれる際には、図5(a)に示す矢印X方向にカバー221が移動する。
このとき、ロックレバー25は、ストッパーピン26とほぼ接触した状態となり、被係合部252はレバー24に接近した状態となる。
この際、可動側枠14は自動的に施錠された状態となるので、使い勝手を向上させることができる。
また、かご台車1は、可動側枠14が折り畳まれ、係合部251が被係合部211と係合すると、後述するように、鍵231を用いてこの係合状態を解除しないかぎり、折り畳まれた可動側枠14を開く方向に回動させることはできない。
なお、可動側枠14を勢いよく閉めても、通常、後枠12や可動側枠14が、この衝撃を受ける構造としてあるので、フック27などがダメージを受けることはない。
なお、通常、切欠272の幅は、固定側ピン211の直径より微小距離(たとえば、0.数mm)だけ広くなっており、この微小なクリアランスによって、フック27が時計回り方向に微小な角度だけ回動できるので、ロックレバー25は、支障なく反時計回り方向に回動することができる。
このように、施錠手段2は、鍵231を錠23に差し込み、約90°回し、この状態で、可動側枠14を開き、その後に、鍵231を元に戻し、取り外すといった手順を必要としない点において、使い勝手を向上させることができる。
B社の作業者は、図1に示す使用可能な状態のかご台車1に、たとえば、鶏卵を積み込み、スーパーなどの納入先に搬送する。このとき、鶏卵はかご台車1に積み込まれた状態にあり、納入先では、このかご台車1を店内に移動し、客は、かご台車1に積まれた鶏卵をかごに入れる。なお、B社は、かご台車1に対して定期的に消毒処理を施している。
次に、納入先の作業者は、かご台車1の底板11を後枠12と重なるように折り畳み、続いて、可動側枠14を底板11と重なるように折り畳み(図2参照)、他社のかご台車とともに保管する。
なお、折り畳まれた他社のかご台車及びかご台車1は、上方から見るとほぼL字形状となり、重ねた状態でかご台車置き場に保管される。
そして、B社の作業者は、回収してきたかご台車1に鶏卵を積み込む際、上述したように、施錠手段2の錠23に鍵231を差し込み、約90°回転させる。これにより、上述したように、レバー24が約90°回動し、ロックレバー25が反時計回り方向に回動して、フック27と固定側ピン211の係合状態が解除される。すなわち、施錠手段2によるロックが解除された状態となり、作業者は、可動側枠14及び底板11を開いて、かご台車1を使用可能な状態とすることができる。
また、かご台車1は、回動可能な可動側枠14が折り畳まれると、自動的に施錠されるので、従来と同様に折り畳むことができ、折り畳む際、余分な作業が発生するといった不具合を回避することができる。
さらに、施錠手段2を容易に後枠12及び可動側枠14に取り付けることができ、また、かご台車1が乱暴に扱われても、てこの原理を利用した外力が、施錠手段2に作用するといった不具合を回避することができ、施錠手段2がダメージを受けるといった不具合を回避することができる。
また、施錠手段2が後枠12及び可動側枠14の下部に取り付けられるので、目障りである、あるいは、作業する際に邪魔になるといった不具合を回避することができる。
例えば、上述した実施形態では、折り畳み可能な底板11を使用しているが、これに限定されるものではなく、取り外し可能な底板を使用してもよい。
また、少なくとも一方が折り畳み可能な一対の側枠として、固定側枠13と可動側枠14を使用しているが、これに限定されるものではなく、たとえば、固定側枠13の代わりに、折り畳み可能な側枠を使用してもよい。
2 施錠手段
11 底板
12 後枠
13 固定側枠
14 可動側枠
15 キャスター
21 被係合ユニット
22 係合ユニット
23 錠
24 レバー
25 ロックレバー
26 フック
28 引張りばね
120 後枠用下側部材
130 固定側枠用下側部材
131 連結金具
140 可動側枠用下側部材
141 ヒンジ
211 固定側ピン
212 固定側プレート
221 カバー
222 可動側プレート
231 鍵
241 係合部
251 ロックレバー軸
252 被係合部
253 係止部
271 フック軸
272 切欠
273 第一被係止部
274 第二被係止部
2211、2221 切欠
Claims (4)
- 後枠、少なくとも一方が折り畳み可能な一対の側枠、及び、前記側枠の折り畳み状態を維持する施錠手段を備えたかご台車であって、
前記施錠手段は、被係合ユニットと係合ユニットを備え、
前記被係合ユニットは、前記後枠の後枠用下側部材及び前記折り畳み可能な側枠の可動側枠用下側部材の一方に固定されるとともに、被係合部材を有し、
前記係合ユニットは、前記後枠の後枠用下側部材及び前記折り畳み可能な側枠の可動側枠用下側部材の他方に固定され、前記側枠が折り畳まれると、ラチェット機構を利用して前記被係合部材と係合する係合部材、及び、前記係合部材の係合状態を解除する錠を有することを特徴とするかご台車。 - 前記被係合ユニットが、
前記後枠用下側部材及び前記可動側枠用下側部材の一方の下面に固定された固定側プレートと、
前記固定側プレートから下方に突設された、前記被係合部材としての固定側ピンと
を有し、
前記係合ユニットが、
前記後枠用下側部材及び前記可動側枠用下側部材の他方の下面に固定された可動側プレートと、
この可動側プレートに固定されたカバーと、
前記可動側プレート及びカバーに収められた、前記係合部材としてのフックと、
このフックを軸支するフック軸と、
前記フックを係止するロックレバーと、
このロックレバーを軸支するロックレバー軸と、
前記錠に連結され、前記ロックレバーと係合するレバーと、
前記フック及びロックレバーに掛けられた引張りばねと
を有し、
前記フックが前記ラチェット機構の歯車として機能し、前記ロックレバーが前記ラチェット機構の歯止めとして機能することを特徴とする請求項1に記載のかご台車。 - 前記フックは、前記固定側ピンが収まる切欠、前記ラチェット機構の歯車の歯として機能する第一被係止部及び第二被係止部を有し、
前記ロックレバーは、前記第一被係止部及び第二被係止部を係止する係止部、及び、被係合部を有し、
前記レバーは、前記被係合部と係合する係合部を有することを特徴とする請求項2に記載のかご台車。 - 前記係合ユニット又は前記被係合ユニットが、前記折り畳み可能な側枠の中央又は回動中心と反対側の領域に固定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のかご台車。
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