JP2014004909A - 台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 台車の使用者の手がふさがっている状態でも、台車の枠部材を折り畳むだけで自動的に施錠される鍵が設けられていて、流通過程で台車の入れ替わりを防止できる台車を提供する。
【解決手段】
荷崩れ防止用の背枠1の内側に起立状態に折り畳まれた荷物載置部たる床板2の前側に側枠3を折り畳むとともに自動的にロックがかかるように構成されたロック手段により、背枠1と側枠3との間に位置する床板2を間接的にロックする。背枠1と側枠3のロック解除は、解除用キーを用いて解除することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】
荷崩れ防止用の背枠1の内側に起立状態に折り畳まれた荷物載置部たる床板2の前側に側枠3を折り畳むとともに自動的にロックがかかるように構成されたロック手段により、背枠1と側枠3との間に位置する床板2を間接的にロックする。背枠1と側枠3のロック解除は、解除用キーを用いて解除することができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、物品の運搬に使用される台車に関し、詳しくは、他人が勝手に使用できないようにした台車に関する。
従来、物品の運搬に使用される台車は、保管時や車輌運搬時に極力スペースを取らないように、自立状態を維持した状態で平面視においてL字状やI字状の形状に折り畳むことができるように構成されていて、例えば、図1に示されるような本出願人の発明による台車(特許文献1参照)がある。
そして、台車は自店内での使用に留まらず、商品の引取りなどで取引先にも持ち込むこともあって、このような時、台車が折り畳まれて使用していない状態になっていると、同業者が自分の台車と他人の台車とを取り違えて、持ち主の台車が所在不明になってしまうことが頻繁にあった。
また、流通過程で台車の紛失を防ぐために鍵を使用しようとしても、使用者の手が荷物でふさがっていて台車に鍵をかけることが難しいという問題があった。
本発明は、輸送用カゴ台車の所有者や所有者から認証された者だけが使用できるようにした台車を提供することを目的とする。詳しくは、台車の使用者の手がふさがっている状態でも、台車の枠部材を折り畳むだけで自動的に施錠される鍵が設けられていて、流通過程で台車の入れ替わりを防止できる台車を提供する。
上述した課題を解決するために、本発明に係る台車は、使用状態から所定の部位を折り畳むことにより、平面視においてL字状もしくはI字状に変形可能な台車であって、前記台車の荷台が、少なくとも荷物を載せるための床板部材と、この床板部材の上方に設けられた左右の側枠部材と背枠部材とから構成され、床板部材は左右の側枠部材、背枠部材の何れか一つの枠部材の内側に折り畳むことができ、折り畳まれた床板部材に対峙する位置に、他の枠部材のいずれか一つを折り畳んだときに、折り畳まれた状態の床板部材を内側に収容している枠部材と、該折り畳んだ枠部材と、が自動的にロックされ、前記床板部材はこれらの枠部材の間にあって折り畳まれた状態に維持されて、この状態が解除用キーで解除されるまで維持されることを特徴とするものである。
台車は、荷物を載せる平面視において矩形の床板部材と、通常使用において前記床板部材の床板上への荷物の積込み口また取出し口とされる開放もしくは開閉扉を設けた台車正面たる床板正面側に対し、同左右側と背側の床板辺部の上方に荷物の外部崩れを防止する左右の側枠部材と背枠部材を設けた荷台を有している。
そして、床板部材を左右の側枠部材、背枠部材の何れか一つの枠部材の内側に折り畳めるようにし、具体的には、背枠部材の内側すなわち内面側に折り畳むようにした場合は、床板部材が該背枠部材の内側に起立した状態で折り畳まれて位置するようにする。
さらには、左右の側枠部材の一方もしくは両方も背枠部材内側に折り畳めるようにし、具体的には、上述の床板部材を背枠部材の内側すなわち内面側に折り畳むようにした場合であれば、右側枠部材を背枠部材内側に折り畳むことにより同右側枠部材が、背枠部材の内側に起立した状態で折り畳まれて位置する床板部材と対峙(並列)して位置するようにし、また左側枠部材も背枠部材内側に折り畳めるようにした場合は、該左側枠部材を背枠部材内側に折り畳むことにより同左側枠部材が右側枠部材と対峙(並列)して位置するようにする。
したがって、左右の側枠部材の一方を背枠部材内側に折り畳めるものは、平面視においてL字状の形状に折り畳める台車で、左右の側枠部材の両方を背枠部材内側に折り畳めるものは、平面視においてI字状の形状に折り畳める台車である。
そして、折り畳まれた状態の床板部材は、この折り畳まれた状態を維持できるようにすると共に、この折り畳んだ状態を解除する際は、認証された者、例えば台車の所有者や台車の所有者から認証された者が解除できるように構成する。
すなわち、何れか一つの枠部材を折り畳んだときに、該折り畳まれた床板部材が内側に位置する枠部材(例えば、背枠部材)と、該折り畳んだ枠部材(例えば、台車正面向かって右側の側枠部材)と、が自動的にロックされ、前記床板部材はこれらの枠部材の間に位置することによって折り畳まれた状態に維持され、このロックされた状態が解除用キーで解除されるまで維持されるように構成する。
上述のロックとは、少なくとも折り畳まれた床板部材の復帰を阻止できるようにすることであり、したがって、折り畳んだ床板部材が多少動く遊びを有するロック構造でも、折り畳んだ床板部材の動きをほぼ100%封じる固定的なロック構造のどちらを選定してもよく、台車の形態に適する方を用いればよい。またロックは、枠部材の何れか一つを折り畳んだときに自動で施錠されるようにするのがよい。
また、台車には使用状態のときに荷台の4隅に位置する移動用キャスターが設けられていて、該キャスターは、台車を使用状態から所定の部位を折り畳んで平面視においてL字状もしくはI字状に変形させた場合に、台車の折り畳み動作に追従もしくは連動して同折り畳み形態に適する位置に移動可能にするのがよい。
キャスターの具体的な配置としては、背枠部材の左右両側にそれぞれ1個ずつ配置すると共に、左右の側枠部材における左側枠部材および右側枠部材の背枠部材と反対側の端部にそれぞれ1個ずつ配置する。
また、I字状に折り畳めるようにした台車では、同I字状に折り畳んだ台車の転倒を防止する転倒防止手段を備えるのが望ましく、具体的には、台車をI字状に折り畳んだ際、床板部材の床板上への荷物の積込み口また取出し口とされる開放もしくは開閉扉を設けた台車正面側に突出する補助キャスターを備えている。
本発明に係る台車によれば、この台車は、台車の所有者や同所有者から認証された者以外の第3者が勝手に使用することができない。すなわち、荷物を載せる床板部材を折り畳んでこの状態を維持させる操作をすることによって同床板部材が折り畳んだ状態にロックされ、且つ、同ロック状態は、台車の所有者や同所有者から認証された者だけが解除できる。
以上のように、商品の引取りなどで台車を折り畳んだ状態で取引先に持ち込んだ場合でも、他人が該台車の所有者に断りなしに勝手に使用することができないので、他人が流通過程で台車を取り違えて持ち去ることを防ぐことができる。
本発明の台車を添付の図面に基づいて説明するが、本実施例に示した台車は、平面視においてI字状に折り畳めるようにした台車である。
図3,4によれば、荷崩れ防止用の背枠1の内側に起立状態に折り畳んだ荷物載置部たる床板2の前側に側枠3を折り畳んで、同側枠3を背枠1にロックすることで、すなわち床板2を背枠1と側枠3との間に挟むことで間接的にロックして、該床板2を折り畳んだ状態に維持できるようにしている。符号7は、背枠1の下方に設けた係合具6と係合し且つ係合の解除操作が行われるまで同係合状態を維持する係合機構部および係合解除機構部を収容する背枠1に設けた本体ボックスである。なお、係合具6は、台車や本体ボックス7の形態また本体ボックス7の配置位置によりその形状や構造を適宜決定することから、本実施例中での詳細な形状の図示は省略している。
図2は、背枠1に設ける本体ボックスの一例を示していて、符号7aは、背枠1内面側の面に配した係合具6が側枠側の本体ボックス7内へ進入する進入口、符号7bは、本体ボックス7内の係合機構と係合具6との係合を解除するための、本体ボックス7における背枠1外面側の面に設けられた解除用キー(図示は省略)を差し込むキー孔である。
なお、本体ボックス7内に収容される係合機構部および係合解除機構部は、公知の技術により構成されるが、各機構部は台車の形態などにより適応するものが異なるため、本体ボックス7内に収容する係合機構部および係合解除機構部は本実施例での図示は省略している。
台車における床板2の上方に設けられる荷崩れ防止用の各枠部材(背枠1、側枠3、側枠4)においては、背枠1の両側にそれぞれ側枠3と側枠4が折れ曲がり自在に連結具5によって連結されていて、連結具5の背枠1側はその背枠1に固定され、側枠3および側枠4側はその側枠3および側枠4が連結具5内を遊通しているので、側枠3および側枠4が自由に回動することができる。
本実施例中の符号8は、台車移動用の主キャスター、符号9は、台車をI字状に折り畳んだ際の同台車の転倒を防止するための補助キャスターであり、同キャスターの具体的な配置は、背枠1の左右両側にそれぞれ1個ずつ固定していると共に、側枠3および側枠4における背枠1と反対側になる端部にそれぞれ1個ずつ固定して配置されている。
そして、主キャスター8のそれぞれの部材への取り付けは、主キャスター8をそれぞれの部材へ直接的に取り付けてもよいし、他の部材を介在させて取り付けてもよく、ねじなどの固定具を用いる場合もあれば溶接する場合もある。
さらに主キャスター8は、一部(床板2上への荷物の積込み口また取出し口とされる床板2正面側の主キャスター)にブレーキ付きのものを採用し、また全輪が自由に進行方向を変えられる自在車キャスターでも、4隅の所望の部位のみを自在車キャスターにし、他を固定車キャスターにしてもよい。
また、補助キャスター9は、台車を平面視においてI字状に折り畳んだ際に同折り畳み状態の台車に対し突出した状態になって台車の転倒を防止するもので(図4(d)を参照)、その突出量は、各枠部材(背枠1、側枠3、側枠4)の高さや床板2の形態などによって決められる。
以下、上述のように構成した本発明に係る台車の作用について説明する。
図3,4に示すように、使用状態の台車における荷物を載せる床板2を背枠1側(図中の矢印A方向)に折り畳み(図3,4の(a)図)、次いで、同折り畳んだ床板2の前側に側枠3を折り畳む(図中の矢印B方向)と(図3,4の(b)図)、該背枠1に設けた係合具6が側枠3に設けた本体ボックス7の進入口7aから該本体ボックス7内に進入し、同本体ボックス7内に設けている例えば自動係合カギと自動的に係合して背枠1にロックする(図3,4の(c)図)。これにより、床板2が背枠1と側枠3との間に挟まれた状態になり、同背枠1と側枠3とによって間接的にロックされる。次いで、該側枠3の前に側枠4を折り畳む(図中の矢印C方向)と台車の折り畳み形状が平面視I字状(図4の(d)図)の形状になる。
平面視I字状の形状にできる台車(『Iカーゴ』)については、図4(a),(b)に示されるように、側枠3の下方に位置するキャスターがプレートを介して台車の内側に設けられていることによって、該台車を支障なく折り畳むことができ、平面視I字状の形状に折り畳まれたときにも台車が安定する。
また、背枠1と側枠3とのロックを解除するには、解除用キー(図示は省略)を本体ボックス7のキー孔7bに差し込んで所定の操作(例えば、廻す)を行う。
なお、上述の係合具6と自動係合カギとの自動的な係合動作および係合具6と自動係合カギとの係合解除動作について、一般に周知の動作を以下に説明する。但し、本体ボックス7およびキー孔7bの位置は、図示した位置に限定しない。
係合具6と自動係合カギとの自動係合動作は、本体ボックス7内に進入した係合具6の例えばリング部が自動係合カギの例えばカギ部を所定の方向に押し退けて該カギ部内に進入し、同進入の完了と共に、所定の方向に押し退けられていた自動係合カギのカギ部が前記リング部と係合可能な位置(初期位置)へ付勢手段によって復帰して係合具6と係合する。
係合具6と自動係合カギとの係合解除動作は、本体ボックス7のキー孔7bに解除用キーを差し込んで同解除用キーを所定の方向に廻す。これにより、自動係合カギと係合具6との係合が解除され、また、解除用キーをキー孔7bから抜くことにより、該自動係合カギが係合具6と係合可能な初期位置まで復帰する。
解除用キーは、キー孔7bから抜く必要のない機械式ダイヤル錠や生体認証を用いる認証キーとしてもよい。本発明の技術的範囲は、他の解除用キーを含む。
1…背枠
2…床板
3…側枠
4…側枠
5…連結具
6…係合具
7…本体ボックス
7a…進入口
7b…キー孔
8…主キャスター
9…補助キャスター
2…床板
3…側枠
4…側枠
5…連結具
6…係合具
7…本体ボックス
7a…進入口
7b…キー孔
8…主キャスター
9…補助キャスター
Claims (1)
- 使用状態から所定の部位を折り畳むことにより、平面視においてL字状もしくはI字状の形状に変形可能な台車であって、前記台車の荷台が、少なくとも荷物を載せるための床板部材と、この床板部材の上方に設けられた左右の側枠部材と背枠部材とから構成され、床板部材は左右の側枠部材、背枠部材の何れか一つの枠部材の内側に折り畳むことができ、折り畳まれた床板部材に対峙する位置に、他の枠部材のいずれか一つを折り畳んだときに、折り畳まれた状態の床板部材を内側に収容している枠部材と、該折り畳んだ枠部材と、が自動的にロックされ、前記床板部材はこれらの枠部材の間にあって折り畳まれた状態に維持されて、この状態が解除用キーで解除されるまで維持されることを特徴とする台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012141638A JP2014004909A (ja) | 2012-06-25 | 2012-06-25 | 台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012141638A JP2014004909A (ja) | 2012-06-25 | 2012-06-25 | 台車 |
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JP2014004909A true JP2014004909A (ja) | 2014-01-16 |
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Family Applications (1)
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JP2012141638A Pending JP2014004909A (ja) | 2012-06-25 | 2012-06-25 | 台車 |
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JP (1) | JP2014004909A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014198492A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-23 | 株式会社サイバーシステムズ | かご台車 |
JP2014201227A (ja) * | 2013-04-05 | 2014-10-27 | 株式会社サイバーシステムズ | かご台車 |
JP2014227096A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 株式会社サイバーシステムズ | かご台車 |
-
2012
- 2012-06-25 JP JP2012141638A patent/JP2014004909A/ja active Pending
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