JP2014226664A - 嘔吐物の液体分を吸収し固化する組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】嘔吐物は不潔、臭い、汚い等に細菌やウイルスによる感染症の発生源としてその収容、処理は困難な作業である。特に絨毯や布張りの椅子上の嘔吐物を清掃するのは困難である。処理に際し嘔吐物を取去ることは勿論、その臭気と嘔吐残存物による細菌やウイルスによる二次感染の危険がある。これらの欠点を改善し、嘔吐物を安全に短時間で収容作業が完了できる組成物の提供が望まれていた。【解決手段】嘔吐物の液体分を吸収し固化する組成物として、高吸水性高分子粉末と高吸油性鉱物粉末と吸油量と形状の調節のための鉱物と脱臭作用のための鉱物と無機抗菌剤を配合した組成物により当該問題を解決させる。

Description

本発明は体調不良によって起こる嘔吐物を収容、清浄する際に、該嘔吐物を迅速かつ安全に処理することを目的とした嘔吐物の液体分を吸収し固化して、嘔吐物の清掃を容易にする組成物に関する。
従来、嘔吐物は汚い、不潔、臭い、扱いにくい等で撤去処理は困難な作業で、紙や布で拭き取ったり、おが屑に混ぜ込んで処理することが多かった。特に、絨毯や布張りの椅子上に存在する嘔吐物を清掃するのは困難であった。また、嘔吐物の固形分を取り去ったにしても、液体分の清掃が不十分であると、その後、嘔吐物残存液体分が乾燥粉末化し空気中に放出される。ウイルスや細菌に感染した感染者の嘔吐物では、汚染された環境で二次感染の恐れが高くなる。また、嘔吐物残存液体分が異臭の発生源になり、施設の使用に支障をきたすことが多かった。このような欠点を改善し、嘔吐物を安全に短時間で収容作業が完了できる組成物の提供が望まれていた。
特開2009−79197
本発明は嘔吐物を簡便に収容する手段の提供にあるが、併せてウイルスや細菌に感染した感染者の嘔吐物の液体分を迅速に吸収し固形化して安全で短時間に収容作業を完了できると共に、嘔吐物中のウイルスや細菌の増殖を抑える抗菌剤を配合した組成物の提供が望まれていた。
従来技術として動物等から排出される嘔吐物や糞尿、油類、その他の汚物、汚水等をゲル化させることのできる凝固処理剤として、粘土鉱物及び吸水性樹脂やpH緩衝剤からなる清掃処理用の凝固剤がある。これには嘔吐物に含まれる油性成分を考慮していないものが多く、布や絨毯への嘔吐物の処理には十分ではなかった。また、特開2009−79197に於ける高吸油性高分子粉末は長期の保存による性能劣化とコストが高いという問題点があった。また、収容処理時の臭気がきついので、脱臭を強力に行うことが望まれていた。
上記の課題を解決すべく本発明者らは鋭意検討した結果、上記の課題は次のような手段によって解決することがわかった。
即ち、嘔吐物の液体分を吸収し固化する組成物は高吸水性高分子粉末と高吸油性ケイ酸マグネシウム粉末を混合する。また、脱臭作用のためにゼオライト粉末を、抗菌作用のためにリン酸ジルコニウムに銀を担持した無機抗菌剤を配置した。吸液後の固形形状の調節等のために粘土粉末を配合した。高吸水性樹脂を除くいずれの素材も無機化合物で構成し、組成物の長期安定性とコスト低減並びに安全性に配慮した配合で上記課題を解決できることがわかった。
本発明で使用できる高吸水性樹脂としては吸水量が自重の25倍以上のものであれば材質は特に制限されない。例えば、ポリアクリル酸塩系重合体、イソプロピルアクリルアミド共重合体、ポリエチレンオキサイド系重合体、澱粉・アクリル酸グラフト重合体、イソブチレン・マレイン酸共重合体架橋物等が挙げられる。なかでもポリアクリル酸ナトリウム塩が好ましい。添加量としては50〜95重量部が好適である。粉末状の吸水性樹脂としては平均粒度50〜850ミクロンのものが好適である。
高吸油性鉱物としてはケイ酸マグネシウム粉末が好ましく、添加量は高吸水性樹脂に対して1〜10重量部を、脱臭とゲル化調節のためにゼオライト粉末を高吸収性樹脂に対して5〜10部添加したものが更に好ましい。
更に、リン酸ジルコニウムに銀を担持した抗菌剤を、高吸水性樹脂に対して0.5〜2.0重量部を配置したものが好ましい態様である。
また、吸水、吸油の速度調節剤であり、吸油性鉱物や消臭剤の着色隠蔽剤としてカオリン粉末、硫酸バリウム、酸化チタン等の白色粉末を配合することが好ましい。
本発明の嘔吐物の液体分を吸収し固化する組成物は、嘔吐物の上に散布することにより液分吸収力と固化性能の高さから液状、泥状物を固形状物として扱うことが可能となった。また、従来では清掃に時間がかかるのと、ウイルスや細菌による感染への危険があったが、残存液体分の吸収・固化能力の高さと抗菌剤を配合したことにより、安全性の向上と作業時間の短縮を提供できることが可能になった。
尚、ゼオライトを混合したことにより、嘔吐物から発生する悪臭を吸着することで大幅な臭気軽減が可能となった。
本発明の組成物を使って嘔吐物の水分を吸収し固化する場合において、固化対象の嘔吐物の容積の0.05〜0.5倍を準備する。該組成物を固化対象の嘔吐物の上にできるだけ万遍なく散布する。散布後15から数十秒放置すると、該組成物により液状や泥状だった対象物が、嘔吐物の液体成分(水、油分)が該組成物に吸収されて固形化する。嘔吐物の固形成分と合わせて嘔吐物が固形物として扱えるようになり,拭き取ることはもちろん箒や掃除機で清掃除去できる。
該組成物には脱臭剤と抗菌剤を配置してあるので、臭いの抑制と感染防止に寄与する態様である。嘔吐物を迅速簡便に収容、処理する事と抗菌剤と脱臭剤の配置は、ウイルスや細菌の感染者の嘔吐物の処理に際し、処理する人の安全と周辺環境の安全性が高まる。
以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明する。
嘔吐物の液体分を吸収し固化する組成物の高吸水性高分子粉末としてポリアクリル酸ナトリウム塩粉末(商品名:サンフレッシュST−250 三洋化成工業株式会社製)を、高吸油性鉱物としては含水ケイ酸マグネシウム粉末(商品名:EXAL 水澤化学株式会社製)を使用した。これら高分子及び鉱物粉末に吸液後の固形形状の調節と色調節のためにカオリン粉末(商品名:カオリンクレー 竹原化学株式会社製)を、消臭剤としてゼオライト(商品名:MGイワミライト 三井金属資源開発株式会社製)を加えた。更に、抗菌剤としてリン酸ジルコニウムに銀を担持した無機抗菌剤(商品名:ノバロンAG−300東亞合成化学株式会社製)を使用した。
更に詳しくは、ポリアクリル酸ナトリウム塩粉末80部とカオリン粉末12部とゼオライト粉末4部と含水ケイ酸マグネシウム粉末3部とリン酸ジルコニウムに銀を担持した無機抗菌剤粉末1部を混合し組成物を作成した。
水20部、焼酎1部、酢2部、サラダオイル1部、お粥2部、カップ麺4部を混合し得られた擬似嘔吐物を絨毯に直接こぼした。この擬似嘔吐物の上に該組成物を散布し、30秒放置したところ、液体分は吸収され固形化した。この物は箒や掃除機で簡単に掃除することができた。擬似嘔吐物を清掃した絨緞跡は微かに湿気が残るが、水分も油分も吸収されていた。尚、カップ麺や酢の臭気は消失していた。
ポリアクリル酸ナトリウム塩粉末65部とカオリン粉末25部とゼオライト粉末4部と含水ケイ酸マグネシウム粉末3部とリン酸ジルコニウムに銀を担持した無機抗菌剤粉末1部を混合し組成物を作成した。
擬似嘔吐物の上に該組成物を散布し、30秒放置したところ液体分は吸収され固形化した。
これは箒や掃除機等の掃除用具で清掃できた。擬似嘔吐物を清掃した絨毯跡は僅かに湿り気が残るだけであった。水分も油分も組成物に吸収され臭気の発生もなかった。
ポリアクリル酸ナトリウム塩粉末400部とカオリン粉末75部とゼオライト粉末20部と含水ケイ酸マグネシウム粉末15部とリン酸ジルコニウムに銀を担持した無機抗菌剤粉末5部混合し組成物を作成した。
擬似嘔吐物の上に該組成物を散布し、30秒放置したところ液体分は吸収され固形化した。
これは箒や電気掃除機等の掃除道具で清掃できた。擬似嘔吐物を清掃した絨緞跡は僅かに湿り気が残るだけで、水分も油分も組成物に吸収されていて、異臭を感じることはない。
また、たまたま残置された実際の嘔吐物に相当量の該組成物を散布し放置したところ、数十秒で液体分が吸収され固形化し清掃が容易になった。
実施例1の組成物を使って細菌に対する抗菌力評価テストを行なった。
この際使用した抗菌剤(商品名:ノバロンAG300 東亞合成化学株式会社製)は、1.0.重量%、0.5重量%と0.1重量%を配合した3種を使用した。方法は検体0.1gに大腸菌または黄色ブドウ球菌を10cfu/mlで懸濁したブイヨン培地を0.4ml滴下し、35℃で24時間後の生菌数を測定した。結果は、0.1重量%では効果が低く、0.5重量%並びに1.0重量%で効果が明瞭に顕われた。この事から、リン酸ジルコニウムに銀を担持した抗菌剤(商品名ノバロンAG300)は組成物の0.5重量%以上の添加で大腸菌と黄色ブドウ球菌に対する抗菌作用を有することが判明した。
実施例1の組成物15gをアルミニウム蒸着したポリエチレン袋に密封して、70°Cの恒温槽に40時間静置した。その後組成物を取り出して実施例1と同じ操作で比較テストを行ったが、組成物の性能に差はなかった。この事により、高吸水性樹脂、高吸油性鉱物等は劣化していない事がわかった。
感染症の脅威は年々増加し、規模も大きくなっている状況である。特に嘔吐物が感染拡大の要因になることも多い。従って、嘔吐物が発生したら素早く吸収・固形化して細菌やウイルスを閉じ込めて処理することが肝要である。嘔吐物により感染症が拡大して健康を害する事態となることは産業上も好ましくないので、本発明の利用は無限である。

Claims (3)

  1. 高吸水性高分子粉末と高吸油性鉱物としてケイ酸マグネシウム粉末からなる嘔吐物の液分を吸収し固化することを特徴とする組成物
  2. 前記、請求項1記載の組成物にゼオライト粉末を混合して嘔吐物の脱臭をする事を特徴とする組成物
  3. 請求項1又は2記載の組成物にリン酸ジルコニウムに銀を担持した無機抗菌剤を配置した事を特徴とする組成物
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2579252A (en) * 2018-11-28 2020-06-17 For Spills Ltd Biocidal formulation
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JP7475033B2 (ja) 2020-05-29 2024-04-26 合同会社ビジョントレーディング 組成物及びその製造方法、並びに嘔吐物処理方法

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