JP2014225953A - 電源装置 - Google Patents

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尚史 福田
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Abstract

【課題】電源装置1にてコンデンサ20の故障診断に要する時間を短くする。
【解決手段】
電源装置1は、バッテリ電圧を昇圧して出力する昇圧回路10と、昇圧回路10の出力電圧の変動を抑制するコンデンサ20とを備える。電圧出力回路40は、上限電圧Vmaxを出力する共通接続端子40aと下限電圧Vminを出力する共通接続端子40bとを備える。マルチプレクサ50は、電圧出力回路40の共通接続端子40a、40bのうち一方の共通接続端子とコンパレータ30の反転入力端子(−)との間を接続し、かつ他方の共通接続端子とコンパレータ30の反転入力端子(−)との間を開放する。診断回路60は、コンパレータ30の出力信号に応じてコンデンサ20が異常であるか否かを診断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電源装置に関するものである。
従来の電源装置では、入力電圧を昇圧して出力する電源回路と、電源回路の出力端子とグランドとの間に接続されて電源回路から負荷に出力される出力電圧の変動を抑制するコンデンサと、コンデンサの正極電極とグランドとの間に接続されるトランジスタとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいて、マイクロコンピュータは、コンデンサの故障診断を実施するために、電源回路の出力電圧によってコンデンサに対して十分に充電させた後に、トランジスタをオンさせる。これに伴い、コンデンサから電荷がトランジスタを通してグランドに放電する。この放電に伴ってコンデンサの出力電圧が変化する。マイクロコンピュータは、コンデンサの出力電圧の変化量を検出し、この検出した変化量に基づいてコンデンサが異常であるか否かを判定する。
特開平9−295551号公報
上記特許文献1の電源装置では、コンデンサの故障診断を実施するために、コンデンサに対して充電した後に、コンデンサから電荷をトランジスタを通してグランド側に放電させる必要がある。このため、例えば、静電容量の大きなコンデンサを用いた場合には、コンデンサの充放電に長い時間を要する。よって、コンデンサの故障診断に要する時間が長くなる。
本発明は、上記点に鑑みて、コンデンサの故障診断に要する時間を短くした電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、電源電圧を出力する電源回路(10)と、電源回路から負荷に出力される出力電圧の変動を抑制するコンデンサ(20)と、コンデンサの出力電圧が所定範囲内から外れているか否かを判定する判定回路(30)と、コンデンサの出力電圧が所定範囲内に入っていると判定回路が判定したときにコンデンサが正常であると診断し、コンデンサの出力電圧が所定範囲から外れていると判定回路が判定したときにコンデンサに異常が生じていると診断する診断回路(60)と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、診断回路は、コンデンサの出力電圧が所定範囲内から外れているか否かを判定することにより、コンデンサが異常であるか否かを診断する。したがって、コンデンサを充放電させることなく、コンデンサの故障診断を実施することができる。よって、コンデンサの故障診断に要する時間を短くすることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の一実施形態における電源装置の回路構成を示す図である。 図1の昇圧回路の詳細を示す図である。 図1の故障時の昇圧回路の出力電圧の波形を示す図である。 図1の診断回路の診断処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。
図1に本発明の電源装置1の一実施形態の電気回路構成を示す。電源装置1は、図1に示すように、昇圧回路10、コンデンサ20、コンパレータ30、電圧生成回路40、マルチプレクサ50、および診断回路60を備える。
昇圧回路10は、バッテリBaから入力電圧Vinとして入力されるバッテリ電圧を昇圧してこの昇圧した電圧を出力する電源回路である。本実施形態の昇圧回路10として、図2に示すチャージポンプ型昇圧回路が用いられる。チャージポンプ型昇圧回路は、特開平2004−129377号公報などに示すように、周知の回路である。そこで、以下、昇圧回路10としてのチャージポンプ型昇圧回路の回路構成の概略について説明する。
昇圧回路10は、図2に示すように、チャージポンプ回路11、比較回路12、およびパルス発生回路13を備える。チャージポンプ回路11は、ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、コンデンサC1、C2、C3、C4、C5、インバータ回路Q1、およびバァファ回路Q2、Q3を備える。ダイオードD1〜D5は、昇圧回路10のうちバッテリBaの正極電極に接続される入力端子Vinと出力端子Taとの間で直列接続されている。コンデンサC1は、ダイオードD1のカソードとバァファ回路Q2の出力端子との間に接続されている。コンデンサC2は、ダイオードD2のカソードとバァファ回路Q3の出力端子との間に接続されている。コンデンサC3は、ダイオードD3のカソードとバァファ回路Q2の出力端子との間に接続されている。コンデンサC4は、ダイオードD4のカソードとバァファ回路Q3の出力端子との間に接続されている。コンデンサC5は、ダイオードD4のカソードとグランドとの間に接続されている。
バァファ回路Q2は、パルス発生回路13からインバータ回路Q1を通して入力されるパルス信号に応じてコンデンサC1、C3の陰極電極(すなわち、グランド側電極)の電位を制御する。バァファ回路Q3は、パルス発生回路13から入力されるパルス信号に応じてコンデンサC2、C4の陰極電極の電位を制御する。比較回路12は、抵抗素子R1、R2、コンパレータ12a、および基準電圧生成回路12bを備える。抵抗素子R1、R2は、コンデンサC5の正極電極とグランドとの間に直列接続されている。抵抗素子R1、R2は、コンデンサC5の出力電圧を抵抗素子R1、R2によって分圧した分圧電圧Vfを共通接続端子Tbから出力する分圧回路を構成する。共通接続端子Tbは、抵抗素子R1、R2の間の共通接続部である。コンパレータ12aは、共通接続端子Tbから出力される分圧電圧Vfと基準電圧生成回路12bから出力される基準電圧Vrehとを比較する。パルス発生回路13は、コンパレータ12aの出力信号に応じてパルス信号を出力する。
図1のコンデンサ20は、昇圧回路10の出力端子とグランドとの間に接続されている。コンデンサ20は、昇圧回路10の出力電圧の変動を抑制する平滑コンデンサである。コンパレータ30は、コンデンサ20の出力電圧とマルチプレクサ50の出力電圧とを比較に応じたレベルの出力信号を出力する。コンパレータ30の非反転入力端子(+)には、コンデンサ20の正極電極が接続されている。コンパレータ30の反転入力端子(−)には、マルチプレクサ50の出力端子が接続されている。
電圧生成回路40は、抵抗素子42、43、44を備える。抵抗素子42は、基準電圧生成回路41とグランドとの間に接続されている。抵抗素子43は、抵抗素子42とグランドとの間に接続されている。抵抗素子44は、抵抗素子43とグランドとの間に接続されている。
抵抗素子42、43の間の共通接続端子40aは、基準電圧生成回路41から出力される基準電圧Vrefを抵抗素子42と抵抗素子43、44とによって分圧した電圧を出力する共通接続部である。以下、共通接続端子40aから出力される電圧を上限電圧Vmaxという。上限電圧Vmaxは、後述するコンデンサ20の故障診断に用いる出力電圧Voutの所定範囲Vwの上限電圧である。
抵抗素子43、44の間の共通接続端子40bは、基準電圧生成回路41から出力される基準電圧Vrefを抵抗素子42、43と抵抗素子44とによって分圧した電圧を出力する共通接続部である。以下、共通接続端子40bから出力される電圧を下限電圧Vminという。下限電圧Vminは、後述するコンデンサ20の故障診断に用いる出力電圧Voutの所定範囲Vwの下限電圧である。基準電圧生成回路41は、基準電圧Vrefとして一定電圧を出力する回路である。
マルチプレクサ50は、電圧生成回路40の共通接続端子40a、40bおよびコンパレータ30の反転入力端子(−)の間に配置されている選択回路である。マルチプレクサ50は、共通接続端子40a、40bのうち一方の端子と反転入力端子(−)との間を接続し、共通接続端子40a、40bのうち一方の端子以外の他方の端子と反転入力端子(−)との間を開放する。
診断回路60は、マイクロコンピュータ、メモリなどから構成されて、マルチプレクサ50を制御するとともに、コンパレータ30の出力信号に応じてコンデンサ20の故障診断を実施する。
次に、本実施形態の電源装置1の作動について説明する。
まず、図2の昇圧回路10において、共通接続端子Tbからの分圧電圧Vfが基準電圧生成回路12bから出力される基準電圧Vrehよりも低いときには、コンパレータ12aがハイレベルの出力信号をパルス発生回路13に出力する。これに伴い、パルス発生回路13は、一定の周期Tpにて信号レベルを変化させるパルス信号の出力を開始する。このため、バァファ回路Q2には、パルス発生回路13からのパルス信号がインバータ回路Q1を通して与えられる。バァファ回路Q3には、パルス発生回路13からのパルス信号が与えられる。このとき、バァファ回路Q2の出力信号は、ハイレベルとローレベルとが交互に繰り返す信号となる。バァファ回路Q3の出力信号は、ローレベルとハイレベルとが交互に繰り返す信号となる。つまり、バァファ回路Q2、Q3の出力信号は、互いに逆位相になっている。
したがって、バァファ回路Q2の出力信号のレベルがハイレベルで、かつバァファ回路Q3の出力信号のレベルがローレベルであるときに、コンデンサC1、C3の陰極電極の電位がハイレベルになる。このとき、コンデンサC2、C4の陰極電極の電位がローレベルになる。このため、コンデンサC1の電荷がダイオードD2を通してコンデンサC2に移送される。これに加えて、コンデンサC3の電荷がダイオードD3を通してコンデンサC4に移送される。
次に、バァファ回路Q2の出力信号がハイレベルからローレベルに変化し、かつバァファ回路Q3の出力信号がローレベルからハイレベルに変化する。これに伴い、コンデンサC1、C3の陰極電極の電位がローレベルになり、コンデンサC2、C4の陰極電極の電位がハイレベルになる。このため、バッテリBaからの電荷がダイオードD1を通してコンデンサC1に移送される。さらに、コンデンサC2の電荷がダイオードD3を通してコンデンサC3に移送される。これに加えて、コンデンサC4の電荷がダイオードD5を通してコンデンサC5に移送される。
その後、バァファ回路Q2の出力信号のレベルがハイレベルになり、バァファ回路Q3の出力信号のレベルがローレベルになる。このため、上述と同様に、コンデンサC1の電荷がダイオードD2を通してコンデンサC2に移送され、コンデンサC3の電荷がダイオードD3を通してコンデンサC4に移送される。このようにバァファ回路Q2、Q3の出力信号のレベルの変化に伴って、コンデンサC1〜C4の陰極電極の電位が変動する。このため、バッテリBaからコンデンサC1→コンデンサC2→コンデンサC3→コンデンサC4→コンデンサC5の順に電荷が移送される。この電荷の移送に伴って、コンデンサC1、C2、C3、C4、C5の充電電圧は、後段側のコンデンサに向かうほど、高くなる。このことにより、バッテリ電圧が昇圧されてこの昇圧された出力電圧Voutが電源電圧として出力端子Taから負荷側に出力される。
次に、共通接続端子Tbからの分圧電圧Vfが基準電圧Vrehよりも高くなると、コンパレータ12aの出力信号レベルがハイレベルからローレベルに変化する。これに伴い、パルス発生回路13はパルス信号の出力を停止する。このため、上述したコンデンサC1〜C4の電荷の移送が停止される。その後、共通接続端子Tbからの分圧電圧Vfが基準電圧Vrehよりも低くなると、コンパレータ12aの出力信号レベルがローレベルからハイレベルに変化する。これに伴い、パルス発生回路13はパルス信号の出力を開始する。このため、上述と同様に、コンデンサC1〜C4の電荷の移送が開始される。
コンデンサC1〜C4の電荷の移送が実施されている際に、出力電圧Voutは、変動する。具体的には、出力端子Taから負荷側に流れる出力電流をIとし、パルス信号の周期をfとし、出力端子Taに対して負荷側の静電容量をCとすると、出力電圧Voutのうち変動分は、(I/f・C)に比例する。変動分とは、出力電圧Voutのうち時間経過に伴って変動するノイズ電圧のことである。負荷側の静電容量とは、出力端子Ta(或いは、負荷)とグランドとの間に配置される静電容量である。そして、負荷側の静電容量が大きくなるほど、出力電圧Voutの変動が抑制されることになる。
そこで、コンデンサ20が昇圧回路10の出力端子とグランドとの間に正常に接続されているとき、コンデンサ20は、上記負荷側の容量として、出力端子Taから出力される出力電圧Voutの変動を抑制する。このため、出力電圧Voutは、所定範囲Vw内に収まることになる。
コンデンサ20にオープン故障が生じているときには、コンデンサ20による出力電圧Voutの変動の抑制が実施されなくなる。このため、出力電圧Voutは、所定範囲Vwから外れる(図3(a)参照)。オープン故障とは、昇圧回路10の出力端子とコンデンサ20の正極電極と間が開放されている状態、或いは、コンデンサ20の負極電極とグランドとの間が開放されている状態のうちいずれかの場合である。コンデンサ20にショート故障が生じているときには、コンデンサ20に充電されなくなるので、出力電圧Voutは所定範囲Vwの下限電圧Vmin内よりも小さくなる(図3(b)参照)。ショート故障とは、コンデンサ20の正極電極および負極電極の間が短絡されている場合である。
そこで、本実施形態の診断回路60は、コンパレータ30の出力信号に基づいてコンパレータ30の診断処理を実行する。以下、コンパレータ30の診断処理について図4を参照して説明する。図4は、コンパレータ30の診断処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ100では、マルチプレクサ50を制御して、コンパレータ30の反転入力端子(−)と電圧生成回路40の共通接続端子40aとの間を接続させて、かつコンパレータ30の反転入力端子(−)と電圧生成回路40の共通接続端子40bとの間を開放させる。このため、コンパレータ30の反転入力端子(−)には、電圧生成回路40の共通接続端子40aから上限電圧Vmaxが与えられる。
次に、ステップ110において、コンデンサ20の両電極間電圧Vが所定範囲Vwの上限電圧Vmax(図中上限と記す)よりも高いか否かを判定する。
このとき、コンデンサ20の両電極間電圧Vが共通接続端子40aからの上限電圧Vmaxよりも高いときには、コンパレータ30の出力信号がハイレベルになる。
そこで、コンパレータ30の出力信号がハイレベルであるときには、ステップ110でYESと判定する。これに伴い、コンデンサ20の両電極間電圧Vが上限電圧Vmaxよりも高くなる期間(以下、上限電圧越え期間という)が一定期間以上継続するか否かを判定する(ステップ130)。
このとき、コンパレータ30の出力信号がハイレベルである期間が一定期間以上継続したときには、上限電圧越え期間が一定期間以上継続したとして、ステップ130においてYESと判定する。この場合、上述のオープン故障によってコンデンサ20に異常が生じていると診断する(ステップ140)。この診断した診断結果をダイアグノーシスとして電子制御装置に出力する。
また、上記ステップ130において、上限電圧越え期間が一定期間未満であるときには、NOと判定して、ステップ120に進む。さらに、上記ステップ110において、コンパレータ30の出力信号がローレベルであるときには、コンデンサ20の両電極間電圧Vが上限電圧Vmax未満であるとして、NOと判定して、ステップ120に進む。
次に、ステップ120では、マルチプレクサ50を制御して、コンパレータ30の反転入力端子(−)と共通接続端子40aとの間を開放させて、かつコンパレータ30の反転入力端子(−)と共通接続端子40bとの間を接続させる。
次に、ステップ150において、コンデンサ20の両電極間電圧Vが所定範囲Vwの下限電圧Vmin(図中下限と記す)よりも低いか否かを判定する。このとき、コンデンサ20の両電極間電圧Vが共通接続端子40bから出力される下限電圧Vminよりも低いときには、コンパレータ30の出力信号がローレベルになる。
そこで、コンパレータ30の出力信号がローレベルであるときには、ステップ150でYESと判定する。これに伴い、コンデンサ20の両電極間電圧Vが下限電圧Vminよりも低い期間(以下、下限電圧低下期間という)が一定期間以上継続するか否かを判定する(ステップ160)。
このとき、コンパレータ30の出力信号がローレベルである期間が一定期間以上継続したときには、下限電圧低下期間が一定期間以上継続したとして、ステップ160においてYESと判定する。この場合、上述したショート故障、或いはオープン故障によってコンデンサ20に異常が生じていると診断する(ステップ140)。この診断結果をダイアグノーシスとして電子制御装置に出力する。
また、上記ステップ150において、コンデンサ20の両電極間電圧Vが下限電圧Vminよりも高いときには、NOと判定してステップ170に進んで、コンデンサ20が正常であると診断する。上記ステップ160において、下限電圧低下期間が一定期間未満であるときには、NOと判定してステップ170に進んで、コンデンサ20が正常であると診断する。このようにコンデンサ20が正常であると診断すると、この診断した診断結果をダイアグノーシスとして電子制御装置に出力する。
以上説明した本実施形態によれば、電源装置1は、バッテリ電圧を昇圧してこの昇圧した電圧を電源電圧として出力する昇圧回路10と、昇圧回路10から負荷に出力される電源電圧の変動を抑制するコンデンサ20とを備える。電圧出力回路40は、上限電圧Vmaxを出力する共通接続端子40aと下限電圧Vminを出力する共通接続端子40bとを備える。マルチプレクサ50は、電圧出力回路40の共通接続端子40a、40bのうち一方の共通接続端子とコンパレータ30の反転入力端子(−)との間を接続し、かつ他方の共通接続端子とコンパレータ30の反転入力端子(−)との間を開放する。診断回路60は、コンパレータ30の出力信号に応じてコンデンサ20が異常であるか否かを診断する。
以上により、コンデンサ20を充放電させることなく、診断回路60がコンデンサ20の故障診断を実施することができる。よって、本実施形態の電源装置1は、コンデンサ20の放電時のコンデンサ20の出力電圧に応じてコンデンサ20の故障診断を実施する上記特許文献1の電源装置に比べて、コンデンサ20の故障診断に要する時間を短くすることができる。したがって、コンデンサ20の故障診断を応答性の高いリアルタイム処理として実現することができる。つまり、コンデンサ20の故障診断において、いわゆる“リアルタイム処理性”を高めることができる。
また、上記特許文献1の電源装置では、コンデンサ20の放電時のコンデンサ20の出力電圧に応じてコンデンサ20の故障診断を実施する。このため、コンデンサ20の放電後には、コンデンサ20から負荷に十分に高い電圧を与えることができない。このため、コンデンサ20の故障診断を実施できるタイミングは、電源スイッチがオンされた直後のタイミング等に限られる。
これに対して、本実施形態では、コンデンサ20を充放電させることなく、コンデンサ20の出力電圧に応じてコンデンサ20の故障診断を実施する。よって、コンデンサ20の故障診断を常時、実施することができる。
本実施形態では、診断回路60がマルチプレクサ50を制御することにより、電圧生成回路40からマルチプレクサ50を通してコンパレータ30に対して上限電圧および下限電圧を時分割で出力することができる。したがって、コンパレータ30は、下限電圧およびコンデンサ20の出力電圧の比較と、上限電圧およびコンデンサ20の出力電圧の比較とを時分割で実施することができる。これにより、下限電圧およびコンデンサ20の出力電圧の比較と、上限電圧およびコンデンサ20の出力電圧の比較とを単一のコンパレータ30で実施することができる。このため、コンデンサ20の故障診断を簡素な回路構成で実施することができる。
本実施形態では、診断回路60は、コンパレータ30の出力信号がハイレベル信号である期間が一定期間以上継続したとき、ステップ130でYESと判定して、コンデンサ20に異常が生じていると診断する。診断回路60は、コンパレータ30の出力信号がローレベル信号である期間が一定期間以上継続したとき、ステップ160でYESと判定して、コンデンサ20に異常が生じていると診断する。したがって、ノイズ等の悪影響によりコンパレータ30の出力信号レベルに一時的に変動が生じることが原因で診断回路60がコンデンサ20を誤診断することを避けることができる。これにより、診断回路60がコンデンサ20の異常診断の精度を高めることができる。
本実施形態では、電圧生成回路40は抵抗素子42、43、44によって基準電圧生成回路41の出力電圧を分圧して上限電圧Vmaxおよび下限電圧Vminを出力する。このため、上限電圧Vmaxおよび下限電圧Vminを出力する電圧生成回路40を簡素な回路構成で実現することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の電源回路として、入力電圧を昇圧してこの昇圧した電圧を負荷に出力する昇圧回路10を用いた例について説明したが、これに代えて、入力電圧を降圧してこの降圧した電圧を負荷に出力する降圧回路を本発明の電源回路としてもよい。この場合、降圧トランスを用いて構成した降圧回路を本発明の電源回路としてもよい。或いは、スイッチングレギュレータによって構成した降圧回路を本発明の電源回路としてもよい。
上述の実施形態では、本発明の昇圧回路10としてチャージポンプ型昇圧回路を用いた例について説明したが、これに代えて、昇圧回路10としてチャージポンプ型昇圧回路以外の各種の昇圧回路を用いてもよい。例えば、昇圧トランスを用いて構成した昇圧回路を本発明の昇圧回路10としてもよい。或いは、スイッチングレギュレータによって構成した昇圧回路を本発明の昇圧回路10としてもよい。
上述の実施形態では、コンパレータ30の非反転入力端子(+)に、コンデンサ20の正極電極を接続し、かつコンパレータ30の反転入力端子(−)にマルチプレクサ50の出力端子を接続した例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
コンパレータ30の非反転入力端子(+)にマルチプレクサ50の出力端子を接続し、かつコンパレータ30の反転入力端子(−)にコンデンサ20の正極電極を接続する。
この場合、コンデンサ20の出力電圧が上限電圧Vmaxよりも高くなると、コンパレータ30の出力電圧がローレベルになる。コンデンサ20の出力電圧が下限電圧Vminよりも低くなると、コンパレータ30の出力電圧がハイレベルになる。
上記実施形態では、コンパレータ30の出力信号がハイレベル信号である期間が一定期間以上継続したとき、診断回路60がコンデンサ20に異常が生じていると診断した例について説明したが、これに代えて、コンパレータ30の出力信号がハイレベル信号になると、診断回路60がコンデンサ20に異常が生じていると診断してもよい。
同様に、コンパレータ30の出力信号がローレベル信号である期間が一定期間以上継続したとき、診断回路60がコンデンサ20に異常が生じていると診断する場合に限らず、コンパレータ30の出力信号がローレベル信号になると、診断回路60がコンデンサ20に異常が生じていると診断してもよい。
本発明の電源回路を実施する際には、本発明の電源回路を車両、船舶、飛行機等の移動体に搭載してもよく、或いは各種の定置型の機器に本発明の電源回路を適用してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
1 電源装置
10 昇圧回路(電源回路、チャージポンプ型昇圧回路)
20 コンデンサ
30 コンパレータ(判定回路)
40 電圧生成回路
40a、40b 共通接続端子(共通接続部)
41 基準電圧発生回路
50 マルチプレクサ(選択回路)
60 診断回路

Claims (7)

  1. 電源電圧を出力する電源回路(10)と、
    前記電源回路から負荷に出力される前記電源電圧の変動を抑制するコンデンサ(20)と、
    前記コンデンサの出力電圧が所定範囲内から外れているか否かを判定する判定回路(30)と、
    前記コンデンサの出力電圧が所定範囲内に入っていると前記判定回路が判定したときに前記コンデンサが正常であると診断し、前記コンデンサの出力電圧が前記所定範囲から外れていると前記判定回路が判定したときに前記コンデンサに異常が生じていると診断する診断回路(60)と、を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 下限電圧、および前記下限電圧よりも大きい上限電圧を前記判定回路に出力する電圧出力回路(40)を備え、
    前記下限電圧よりも前記コンデンサの出力電圧が小さいときには、前記コンデンサの出力電圧が前記所定範囲内から外れていると前記判定回路が判定し、
    前記上限電圧よりも前記コンデンサの出力電圧が大きいときには、前記コンデンサの出力電圧が前記所定範囲内から外れていると前記判定回路が判定することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記電圧出力回路は、基準電圧発生回路(41)とグランドとの間に接続される第1の抵抗素子(42)と、前記第1の抵抗素子およびグランドの間に接続される第2の抵抗素子(43)と、前記第2の抵抗素子およびグランドの間に接続される第3の抵抗素子(44)とを備え、
    前記第1、第2の抵抗素子の間の第1の共通接続部(40a)は、前記第1の抵抗素子と前記第2、第3の抵抗素子とによって前記基準電圧発生回路の出力電圧を分圧した電圧を前記上限電圧として出力し、
    前記第2、第3の抵抗素子の間の第2の共通接続部(40b)は、前記第1、第2の抵抗素子と前記第3の抵抗素子とによって前記基準電圧発生回路の出力電圧を分圧した電圧を前記下限電圧として出力し、
    前記第1、第2の共通接続部のうち一方の共通接続部と前記判定回路との間を接続し、かつ前記第1、第2の共通接続部のうち前記一方の共通接続部以外の他方の共通接続部と前記判定回路との間を開放する選択回路(50)を備え、
    前記診断回路は、前記第1、第2の共通接続部のうち一方の共通接続部をこの一方の共通接続部以外の他方の共通接続部に代えて前記判定回路に接続させるように前記選択回路を制御することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記判定回路は、前記下限電圧よりも前記コンデンサの出力電圧が小さいと判定したときにローレベルの出力信号を出力し、さらに前記判定回路は、前記上限電圧よりも前記コンデンサの出力電圧が大きいと判定したときにハイレベルの出力信号を出力することを特徴とする請求項2または3に記載の電源装置。
  5. 前記診断回路は、前記コンデンサの出力電圧が一定期間以上に亘って所定範囲内から外れていると前記判定回路が判定したときに、前記コンデンサに異常が生じていると診断することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の電源装置。
  6. 前記電源回路は、入力電圧を昇圧してこの昇圧した電圧を前記電源電圧として出力する昇圧回路であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の電源装置。
  7. 前記昇圧回路は、チャージポンプ型昇圧回路であることを特徴とする請求項6に記載の電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017147805A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 ローム株式会社 チャージポンプ
JP2019003561A (ja) * 2017-06-19 2019-01-10 株式会社デンソーウェーブ I/oモジュール
WO2023026757A1 (ja) * 2021-08-27 2023-03-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 昇圧回路及びセンサ装置

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