JP2014225508A - 蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 - Google Patents
蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014225508A JP2014225508A JP2013103053A JP2013103053A JP2014225508A JP 2014225508 A JP2014225508 A JP 2014225508A JP 2013103053 A JP2013103053 A JP 2013103053A JP 2013103053 A JP2013103053 A JP 2013103053A JP 2014225508 A JP2014225508 A JP 2014225508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- storage device
- electricity storage
- graphene
- ionic liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G11/00—Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
- H01G11/22—Electrodes
- H01G11/24—Electrodes characterised by structural features of the materials making up or comprised in the electrodes, e.g. form, surface area or porosity; characterised by the structural features of powders or particles used therefor
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G11/00—Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
- H01G11/04—Hybrid capacitors
- H01G11/06—Hybrid capacitors with one of the electrodes allowing ions to be reversibly doped thereinto, e.g. lithium ion capacitors [LIC]
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G11/00—Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
- H01G11/22—Electrodes
- H01G11/30—Electrodes characterised by their material
- H01G11/32—Carbon-based
- H01G11/34—Carbon-based characterised by carbonisation or activation of carbon
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G11/00—Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
- H01G11/22—Electrodes
- H01G11/30—Electrodes characterised by their material
- H01G11/32—Carbon-based
- H01G11/36—Nanostructures, e.g. nanofibres, nanotubes or fullerenes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G11/00—Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
- H01G11/22—Electrodes
- H01G11/30—Electrodes characterised by their material
- H01G11/32—Carbon-based
- H01G11/38—Carbon pastes or blends; Binders or additives therein
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01G—CAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES OR LIGHT-SENSITIVE DEVICES, OF THE ELECTROLYTIC TYPE
- H01G11/00—Hybrid capacitors, i.e. capacitors having different positive and negative electrodes; Electric double-layer [EDL] capacitors; Processes for the manufacture thereof or of parts thereof
- H01G11/84—Processes for the manufacture of hybrid or EDL capacitors, or components thereof
- H01G11/86—Processes for the manufacture of hybrid or EDL capacitors, or components thereof specially adapted for electrodes
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
- H01M4/133—Electrodes based on carbonaceous material, e.g. graphite-intercalation compounds or CFx
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/13—Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
- H01M4/139—Processes of manufacture
- H01M4/1393—Processes of manufacture of electrodes based on carbonaceous material, e.g. graphite-intercalation compounds or CFx
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M2004/021—Physical characteristics, e.g. porosity, surface area
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
Abstract
【課題】蓄電デバイスの電極として用いた場合に、静電容量およびセル電圧を向上させて、蓄電されるエネルギー密度を向上でき、さらにレート特性を向上できる蓄電デバイス用電極、ならびに該蓄電デバイス用電極を用いた蓄電デバイスおよび該蓄電デバイス用電極の製造方法を提供する。【解決手段】蓄電デバイス用電極は、カーボンナノチューブと、グラフェンと、イオン液体と、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびイオン液体を孔部に保持する三次元網目状金属多孔体とを備え、イオン液体の量に対するカーボンナノチューブおよびグラフェンの合計量の割合が、10質量%以上90質量%以下であり、カーボンナノチューブとグラフェンとの割合が、質量比で3:7〜7:3の範囲内である。【選択図】図1
Description
本発明は、蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法に関する。
蓄電デバイスのうち、キャパシタは各種の電気機器等に広く用いられている。多くの種類があるキャパシタの中でも電気二重層キャパシタおよびリチウムイオンキャパシタは容量が大きく、近年とくに注目を集めている。
電気二重層キャパシタは、セル、セル間の電気的絶縁の確保と液漏れを防ぐための密閉容器、電気を外に取り出すための集電極、およびリード線を備える蓄電デバイスである。前記セルは、主に対向する一対の活性炭電極とそれを電気的に分離するセパレータ、および容量発現を行う有機系電解液を含む。
また、リチウムイオンキャパシタは、正極電極に活性炭電極などのイオンが静電的に吸脱着可能な電極を用い、負極電極にハードカーボンなどのリチウムイオンを吸蔵可能な電極を用いる蓄電デバイスである。
電気二重層キャパシタで蓄電されるエネルギーは、下記式(1)で示される。
W=(1/2)CU2 …(1)
Wは、蓄電されるエネルギー(容量)、Cは静電容量(電極の表面積に依存)、Uはセル電圧をそれぞれ示す。
W=(1/2)CU2 …(1)
Wは、蓄電されるエネルギー(容量)、Cは静電容量(電極の表面積に依存)、Uはセル電圧をそれぞれ示す。
上記式(1)から、蓄電されるエネルギーの向上には、静電容量の向上が寄与すると考えられる。
特開2005−079505号公報には、電気二重層キャパシタにおいて、静電容量を向上させるべく、「イオン性液体の存在下にカーボンナノチューブにせん断力を加えて細分化することによって得られるカーボンナノチューブとイオン性液体とから成るゲル状組成物から構成されることを特徴とする電気二重層キャパシタの電極材料。」が開示されている。
特開2009−267340号公報には、「比表面積が600〜2600m2/gであるカーボンナノチューブを抄紙成型したシートが、集電体を構成し表面に凹凸部のある基材と、その凹凸部により一体化されていることを特徴とする電気二重層キャパシタ用電極。」が開示されている。
しかし、特開2005−079505号公報に記載のゲル状組成物は変形しやすく、固体化していないので、電極材料としては取り扱いに不都合がある。さらに、ゲル状組成物を集電箔上に厚みを厚く装着することが困難であることから、電極単位面積あたりの静電容量を大きくすることにも課題がある。
また、特開2009−267340号公報には、基材として発泡ニッケル(三次元網目状ニッケル多孔体)を使用した技術も記載されているが、カーボンナノチューブが凹凸部のある基材に対して均一に分散しにくいという課題がある。さらに、活性炭中の残留水分および官能基に起因したCO等のガス発生があり、セル電圧を高くする事にも課題がある。また、電極材料と集電体との接触性に関係して、出力を上げることも望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄電デバイスの電極として用いた場合に、静電容量およびセル電圧を向上させて、蓄電されるエネルギー密度を向上でき、さらにレート特性を向上できる蓄電デバイス用電極、ならびに該蓄電デバイス用電極を用いた蓄電デバイスおよび該蓄電デバイス用電極の製造方法を提供することである。
本発明は、カーボンナノチューブと、グラフェンと、イオン液体と、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびイオン液体を孔部に保持する三次元網目状金属多孔体とを備え、イオン液体の量に対するカーボンナノチューブおよびグラフェンの合計量の割合が、10質量%以上90質量%以下であり、カーボンナノチューブとグラフェンとの割合が、質量比で3:7〜7:3の範囲内である、蓄電デバイス用電極である。
本発明の蓄電デバイス用電極において好ましくは、グラフェンは、平均厚みが0.34nm以上100nm以下の範囲である。
本発明の蓄電デバイス用電極において好ましくは、カーボンナノチューブは、両端が開口している形状を有する。
本発明の蓄電デバイス用電極において好ましくは、カーボンナノチューブは、平均長さが100nm以上2000μm以下の範囲である。
本発明の蓄電デバイス用電極において好ましくは、カーボンナノチューブは、平均直径が0.5nm以上50nm以下の範囲である。
本発明の蓄電デバイス用電極において好ましくは、カーボンナノチューブは、純度が70質量%以上である。
本発明は、本発明の蓄電デバイス用電極を備える蓄電デバイスである。
本発明の蓄電デバイスにおいて好ましくは、蓄電デバイスが、電気二重層キャパシタである。
本発明の蓄電デバイスにおいて好ましくは、蓄電デバイスが、電気二重層キャパシタである。
本発明は、カーボンナノチューブおよびグラフェンをイオン液体に混練りして混練物を生成する工程と、混練物を三次元網目状金属多孔体の孔部に充填する工程とを備える、本発明の蓄電デバイス用電極の製造方法である。
本発明によれば、蓄電デバイスの電極として用いた場合に、静電容量およびセル電圧を向上させて、蓄電されるエネルギー密度を向上でき、さらにレート特性を向上できる蓄電デバイス用電極、ならびに該蓄電デバイス用電極を用いた蓄電デバイスおよび該蓄電デバイス用電極の製造方法を提供することができる。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明の一実施の形態は、カーボンナノチューブと、グラフェンと、イオン液体と、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびイオン液体を孔部に保持する三次元網目状金属多孔体とを備え、イオン液体の量に対するカーボンナノチューブおよびグラフェンの合計量の割合が、10質量%以上90質量%以下であり、カーボンナノチューブとグラフェンとの割合が、質量比で3:7〜7:3の範囲内である、蓄電デバイス用電極である。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイス用電極は、蓄電デバイスの電極として用いると、蓄電デバイスの静電容量およびセル電圧を向上させて、蓄電されるエネルギー密度を向上させることができる。さらに、蓄電デバイスのレート特性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイス用電極において好ましくは、グラフェンは、平均厚みが0.34nm以上100nm以下の範囲である。より好ましくは、0.34nm以上5nm以下の範囲である。
グラフェンの平均厚みが0.34nm以上100nm以下の範囲であると、イオン液体と混合した場合にバッキーゲル(黒色ゲル状物質)を形成することができる。バッキーゲルは適度な粘性を有しているため、三次元網目状金属多孔体の孔部に良好に保持される。したがって、本発明の一実施の形態によれば、三次元網目状金属多孔体の孔部に、グラフェンが良好に保持される。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイス用電極において好ましくは、グラフェンは、平均粒径が0.1nm以上4μm以下の範囲である。
グラフェンの平均粒径が0.1nm以上4μm以下の範囲であると、イオン液体と混合した場合にバッキーゲル(黒色ゲル状物質)を形成することができる。したがって、本発明の一実施の形態によれば、三次元網目状金属多孔体の孔部に、グラフェンが良好に保持される。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイス用電極において好ましくは、カーボンナノチューブは、両端が開口している形状を有する。
カーボンナノチューブの両端が開孔していると、カーボンナノチューブ内部へイオン液体や電解液が侵入しやすくなるため、カーボンナノチューブとイオン液体や電解液との接触面積が増加する。したがって、本発明の蓄電デバイス用電極は、蓄電デバイスの静電容量を増加させることができる。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイス用電極において好ましくは、カーボンナノチューブは、平均長さが100nm以上2000μm以下の範囲である。より好ましくは500nm以上100μm以下の範囲である。
カーボンナノチューブの平均長さが100nm以上2000μm以下の範囲であり、より好ましくは500nm以上100μm以下の範囲であると、イオン液体中でのカーボンナノチューブの分散性が良好であり、かつカーボンナノチューブが三次元網目状金属多孔体の孔中に保持されやすくなる。したがって、カーボンナノチューブとイオン液体との接触面積が増加し、蓄電デバイスの静電容量を増加させることができる。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイス用電極において好ましくは、カーボンナノチューブは、平均直径が0.5nm以上50nm以下の範囲である。
カーボンナノチューブの平均直径が0.5nm以上50nm以下の範囲であると、カーボンナノチューブ内部へイオン液体や電解液が侵入しやすくなるため、カーボンナノチューブとイオン液体や電解液との接触面積が増加する。したがって、蓄電デバイスの静電容量を増加させることができる。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイス用電極において好ましくは、カーボンナノチューブは、純度が70質量%以上であり、90質量%以上がさらに好ましい。
カーボンナノチューブの純度が70質量%未満であると、触媒金属による影響で耐電圧の低下やデンドライトの生成が懸念される。さらに、カーボンナノチューブの純度が90質量%以上であると、電気伝導性が良好である。したがって、本発明の蓄電デバイス用電極は、蓄電デバイスの出力を向上させることができる。
本発明の一実施の形態は、本発明の蓄電デバイス用電極を備える蓄電デバイスである。
本発明の蓄電デバイスによれば、静電容量およびセル電圧が向上し、蓄電されるエネルギー密度を向上することができる。
本発明の蓄電デバイスによれば、静電容量およびセル電圧が向上し、蓄電されるエネルギー密度を向上することができる。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイスにおいて好ましくは、蓄電デバイスが、電気二重層キャパシタである。
本発明の蓄電デバイス用電極を電気二重層キャパシタの電極として用いると、キャパシタの静電容量およびセル電圧が向上し、蓄電されるエネルギー密度を向上することができる。
本発明の一実施の形態は、カーボンナノチューブおよびグラフェンをイオン液体に混練りして混練物を生成する工程と、混練物を三次元網目状金属多孔体の孔部に充填する工程とを備える、本発明の蓄電デバイス用電極の製造方法である。
本発明によれば、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびイオン液体を含む混練物が三次元網目状金属多孔体の孔中に含まれている蓄電デバイス用電極を得ることができる。該蓄電デバイス用電極は、蓄電デバイスの電極として用いると、蓄電デバイスの静電容量およびセル電圧を向上させて、蓄電されるエネルギー密度を向上させることができる。さらに蓄電デバイスのレート特性を向上させることができる。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
[実施の形態1:蓄電デバイス用電極]
本発明の一実施の形態において、蓄電デバイス用電極は、カーボンナノチューブと、グラフェンと、イオン液体と、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびイオン液体を孔部に保持する三次元網目状金属多孔体とを備え、イオン液体の量に対するカーボンナノチューブおよびグラフェンの合計量の割合が、10質量%以上90質量%以下であり、カーボンナノチューブとグラフェンとの割合が、質量比で3:7〜7:3の範囲内である。
本発明の一実施の形態において、蓄電デバイス用電極は、カーボンナノチューブと、グラフェンと、イオン液体と、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびイオン液体を孔部に保持する三次元網目状金属多孔体とを備え、イオン液体の量に対するカーボンナノチューブおよびグラフェンの合計量の割合が、10質量%以上90質量%以下であり、カーボンナノチューブとグラフェンとの割合が、質量比で3:7〜7:3の範囲内である。
(カーボンナノチューブ)
カーボンナノチューブは繊維状であるため、活物質としてカーボンナノチューブを含むと、活物質同士の接触性が向上し、活物質の電気伝導性が向上する。このため活物質としてカーボンナノチューブを含む電極を蓄電デバイスの電極として用いると、蓄電デバイスの出力を向上させることができる。
カーボンナノチューブは繊維状であるため、活物質としてカーボンナノチューブを含むと、活物質同士の接触性が向上し、活物質の電気伝導性が向上する。このため活物質としてカーボンナノチューブを含む電極を蓄電デバイスの電極として用いると、蓄電デバイスの出力を向上させることができる。
カーボンナノチューブとしては、たとえば、炭素の層(グラフェン)が1層だけ筒状になっている単層カーボンナノチューブ(以下、単層CNTともいう)や、炭素の層が複数層積層した状態で筒状になっている二層カーボンナノチューブ(以下、二層CNTともいう)または多層カーボンナノチューブ(以下、多層CNTともいう)、底が抜けた紙コップの形をしたグラフェンが積層をした構造を有するカップスタック型ナノチューブなどを用いることができる。
カーボンナノチューブの形状はとくに限定されず、先端が閉じているものまたは先端が開孔しているもののいずれも用いることができる。中でも、両端が開孔している形状のカーボンナノチューブを用いることが好ましい。カーボンナノチューブの両端が開孔していると、カーボンナノチューブ内部へイオン液体や電解液が侵入しやすくなるため、カーボンナノチューブとイオン液体や電解液との接触面積が増加する。したがって、該カーボンナノチューブを用いた蓄電デバイス用電極は、蓄電デバイスの静電容量を増加させることができる。
カーボンナノチューブの平均長さは、100nm以上2000μm以下の範囲が好ましく、500nm以上100μm以下の範囲がさらに好ましい。カーボンナノチューブの平均長さが100nm以上2000μm以下の範囲であると、イオン液体中でのカーボンナノチューブの分散性が良好であり、かつカーボンナノチューブが三次元網目状金属多孔体の孔中に保持されやすくなる。したがって、カーボンナノチューブとイオン液体との接触面積が増加し、蓄電デバイスの静電容量を増加させることができる。さらにカーボンナノチューブの平均長さが500nm以上100μm以下であると、蓄電デバイスの静電容量の増大効果が顕著である。
カーボンナノチューブの平均直径は、0.5nm以上50nm以下の範囲が好ましく、0.5nm以上5nm以下の範囲がさらに好ましい。カーボンナノチューブの平均直径が0.5nm以上50nm以下の範囲であると、カーボンナノチューブ内部へイオン液体や電解液が侵入しやすくなるため、カーボンナノチューブとイオン液体や電解液との接触面積が増加し、蓄電デバイスの静電容量を増加させることができる。
カーボンナノチューブの純度は、70質量%以上が好ましく、90質量%以上がさらに好ましい。カーボンナノチューブの純度が70質量%未満であると、触媒金属による影響で耐電圧の低下やデンドライトの生成が懸念される。
カーボンナノチューブの純度が90質量%以上であると、電気伝導性が良好である。したがって、該カーボンナノチューブを用いて作製された蓄電デバイス用電極は、蓄電デバイスの出力を向上させることができる。
(グラフェン)
炭素原子はsp2混成軌道によって化学結合すると、炭素六員環を平面に敷き詰めた二次元網状構造膜を形成する。この炭素原子の二次元平面構造はグラフェンと呼ばれる。
炭素原子はsp2混成軌道によって化学結合すると、炭素六員環を平面に敷き詰めた二次元網状構造膜を形成する。この炭素原子の二次元平面構造はグラフェンと呼ばれる。
グラフェンとしては、複数のグラフェンシートが放線方向に積層した層状構造を有する粉末状のグラフェンを用いることが好ましい。
粉末状グラフェンの平均厚みは0.34nm以上100nm以下の範囲が好ましく、0.34nm以上5nm以下の範囲がより好ましい。ここで平均厚みは透過型電子顕微鏡(TEM)によって測定した値である。
グラフェンの平均厚みが0.34nm以上100nm以下の範囲であると、イオン液体と混合した場合にバッキーゲル(黒色ゲル状物質)を形成することができる。バッキーゲルは適度な粘性を有しているため、三次元網目状金属多孔体の孔部に良好に保持される。したがって、本発明の一実施の形態によれば、三次元網目状金属多孔体の孔部に、グラフェンが良好に保持される。
粉末状グラフェンの平均粒径は0.1nm以上4μm以下の範囲が好ましい。ここで平均粒径は透過型電子顕微鏡(TEM)または光学式粒度分布計測器によって測定した値である。
グラフェンの平均粒径が0.1nm以上4μm以下の範囲であると、イオン液体と混合した場合にバッキーゲル(黒色ゲル状物質)を形成することができる。したがって、本発明の一実施の形態によれば、三次元網目状金属多孔体の孔部に、グラフェンが良好に保持される。
粉末状グラフェンの表面積は100m2/g以上2600m2/g以下の範囲が好ましい。ここで表面積は比表面積測定装置(BET法)によって測定した値である。
粉末状グラフェンの表面積が100m2/g以上2600m2/g以下の範囲であると、イオン液体や電解液との接触面積が増加するため、蓄電デバイスの静電容量を増加させることができる。
粉末状グラフェンの炭素含有量は98質量%以上が好ましい。ここで炭素含有量は、X線光電子分光分析法によって測定した値である。
粉末状グラフェンの炭素含有量が98質量%以上であると、電気伝導性が良好である。したがって、本発明の蓄電デバイス用電極は、蓄電デバイスの出力を向上させることができる。
(イオン液体)
イオン液体とは、アニオンとカチオンとを約100℃以下の融点を持つように組み合わせたものである。たとえば、アニオンとしてはヘキサフルオロホスフェイト(PF6)、テトラフルオロボレート(BF4)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(TFSI)、トリフルオロメタンスルホナート(TFS)またはビス(パーフルオロエチルスルホニル)イミド(BETI)を用いることができる。カチオンとしては炭素数1〜8のアルキル基を持つイミダゾリウムイオン、炭素数1〜8のアルキル基を持つピリジニウムイオン、炭素数1〜8のアルキル基を持つピペリジニウムイオン、炭素数1〜8のアルキル基を持つピロリジニウムイオンまたは炭素数1〜8のアルキル基を持つスルホニウムイオンを用いることができる。
イオン液体とは、アニオンとカチオンとを約100℃以下の融点を持つように組み合わせたものである。たとえば、アニオンとしてはヘキサフルオロホスフェイト(PF6)、テトラフルオロボレート(BF4)、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(TFSI)、トリフルオロメタンスルホナート(TFS)またはビス(パーフルオロエチルスルホニル)イミド(BETI)を用いることができる。カチオンとしては炭素数1〜8のアルキル基を持つイミダゾリウムイオン、炭素数1〜8のアルキル基を持つピリジニウムイオン、炭素数1〜8のアルキル基を持つピペリジニウムイオン、炭素数1〜8のアルキル基を持つピロリジニウムイオンまたは炭素数1〜8のアルキル基を持つスルホニウムイオンを用いることができる。
イオン液体は、たとえば、1−エチル−3-メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(EMI−BF4)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(フルオロスルホニル)イミド(EMI−FSI)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(EMI−TFSI)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(BMI−TFSI)、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(HMI−BF4)、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(HMI−TFSI)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウム−フルオロハイドロジェネート(EMI(FH)2.3F)、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)−テトラフルオロボレート(DEME−BF4)、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(DEME−TFSI)、N−メチル−N−プロピルピペリジニウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(PP13−TFSI)、トリエチルスルホニウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(TES−TFSI)、N−メチル−Nプロピルピロリジニウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(P13−TFSI)、トリエチルオクチルホスホニウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(P2228−TFSI)、N−メチル−メトキシメチルピロリジニウム−テトラフルオロボレート(C13−BF4)を用いることができる。また、これらイオン液体は単独で用いても良いし、適宜組み合わせて使用することもできる。さらに、イオン液体は支持塩を含んでも良い。
蓄電デバイス用電極をリチウムイオンキャパシタに用いる場合は、イオン液体として、たとえば、リチウム−ビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI)やリチウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(LiTFSI)などのリチウム塩を含むイオン液体を用いる。
蓄電デバイス用電極をリチウムイオンキャパシタに用いる場合は、イオン液体に支持塩が溶解されている溶液を用いる。
支持塩としては、たとえば、リチウム−ヘキサフルオロホスフェイト(LiPF6)、リチウム−テトラフルオロボレート(LiBF4)、リチウム−パークロレート(LiClO4)、リチウム−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(LiN(SO2CF3)2)、リチウム−ビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド(LiN(SO2C2F5)2)、リチウム−ビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド(LiBETI)、リチウム−トリフルオロメタンスルホネート(LiCF3SO3)、リチウム−ビス(オキサレート)ボレート(LiBC4O8)などを用いることができる。
支持塩のイオン液体中の濃度は0.1mol/L以上5.0mol/L以下が好ましく、1mol/L以上3.0mol/L以下がより好ましい。
イオン液体は有機溶媒を含むことができる。イオン液体が有機溶媒を含むと、イオン液体の粘度が低下する。したがって、イオン液体が有機溶媒を含む蓄電デバイス用電極は、蓄電デバイスの低温特性を向上させることができる。
有機溶媒としては、たとえば、プロピレンカーボネート(PC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ−ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)などを単一または混合して用いることができる。
(三次元網目状金属多孔体)
三次元網目状金属多孔体は、蓄電デバイス用電極において集電体の役割を担っている。
三次元網目状金属多孔体は、蓄電デバイス用電極において集電体の役割を担っている。
三次元網目状金属多孔体は、多孔形状が連なった三次元の網目構造を有している。たとえば、繊維状の金属を絡み合わせた金属不織布や、金属を発泡させた金属発泡体、発泡樹脂の表面に金属層を形成させた後、発泡樹脂を分解させて作製したセルメット(登録商標)(住友電気工業(株))などを用いることができる。
三次元網目状金属多孔体の金属としては、アルミニウム、ニッケル、銅、アルミニウム合金またはニッケル合金を用いることが好ましい。これらの金属または金属合金は、蓄電デバイスの使用電圧範囲(リチウム電位に対して0V以上5V以下程度)においても溶出し難いため、長期の充放電においても安定した充電が可能な蓄電デバイスを得ることができる。とくに高電圧(リチウム電位に対して3.5V以上)範囲においては、三次元網目状金属多孔体の金属がアルミニウム、アルミニウム合金またはニッケル合金を含むことが好ましく、中でもアルミニウムであることがさらに好ましい。
三次元網目状金属多孔体は、平均孔径が50μm以上1000μm以下であることが好ましい。三次元網目状金属多孔体の平均孔径が50μm以上であると、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびイオン液体が三次元網目状金属多孔体の孔中に入り込みやすくなり、カーボンナノチューブおよびグラフェンと三次元網目状金属多孔体との接触性が良好となる。したがって、電極の内部抵抗が低減され、蓄電デバイスのエネルギー密度を向上させることができる。一方、三次元網目状金属多孔体の平均孔径が1000μm以下であると、バインダー成分を使用しなくても、孔中に活物質を良好に保持することができ、さらに十分な強度を有するキャパシタを得ることができる。三次元網目状金属多孔体の孔径は400μm以上900μm以下がさらに好ましく、450μm以上850μm以下がとくに好ましい。
なお、三次元網目状金属多孔体の平均孔径は、蓄電デバイス用電極の表面を金属多孔体の骨格が観察できる程度に削り、表面に露出した金属多孔体の孔径を、顕微鏡にて観察して確認することができる。
三次元網目状金属多孔体の目付け量は、蓄電デバイス用電極としての強度および蓄電デバイスの電気抵抗の低減の観点から、500g/m2以下が好ましい。さらに、蓄電デバイスのエネルギー密度向上の観点から150g/m2以下が好ましい。
三次元網目状金属多孔体の内部空間の体積が占める気孔率はとくに限定されるものではないが、80%〜98%程度とするのが好ましい。
(バインダー)
バインダーの役割は、電極において集電体と活物質とを結着させることである。しかし、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)に代表されるバインダー樹脂は絶縁体であるため、バインダー樹脂そのものは、電極を含む蓄電デバイスの内部抵抗を増加させる要因となり、引いては蓄電デバイスの充放電効率を低下させる要因となる。
バインダーの役割は、電極において集電体と活物質とを結着させることである。しかし、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)に代表されるバインダー樹脂は絶縁体であるため、バインダー樹脂そのものは、電極を含む蓄電デバイスの内部抵抗を増加させる要因となり、引いては蓄電デバイスの充放電効率を低下させる要因となる。
本発明の一実施の形態の蓄電デバイス用電極によれば、バインダーを用いなくても、活物質を集電体である三次元網目状金属多孔体の孔中に保持することができる。このため、絶縁体であるバインダー成分を使用しなくても電極を作製することができる。したがって、蓄電デバイス用電極は、電極単位体積中に高い含有率で活物質を装着できることになり、さらに内部抵抗も低減されるため、蓄電デバイスの静電容量およびセル電圧を向上させて、蓄電されるエネルギー密度を向上させることができる。よって、本発明の一実施の形態において蓄電デバイス用電極はバインダーを含まないことが好ましい。
なお、本発明の他の実施の形態において、蓄電デバイス用電極はバインダーを用いることもできる。バインダーとしては、たとえば、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−HFP)、ポリエチレンオキシド修飾ポリメタクリレート架橋体(PEO−PMA)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリエチレングリコールジアクリレート架橋体(PEO−PA)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリアクリル酸(PAA)、ポリビニルアセテート、pyridinium−1,4−diyliminocarbonyl−1,4−phenylenemethylene(PICPM)−BF4、PICPM−PF6、PICPM−TFSA、PICPM−SCN、PICPM−OTfなどやアルギン酸やキトサンなどを用いることができる。なかでも、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−HFP)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンオキシド修飾ポリメタクリレート架橋体(PEO−PMA)を用いることが好ましい。
(導電助剤)
蓄電デバイス用電極は導電助剤を含んでいても良い。導電助剤は、蓄電デバイスの抵抗を低減することができる。導電助剤の種類はとくに制限はなく、たとえば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維、天然黒鉛(鱗片状黒鉛、土状黒鉛など)、人造黒鉛などの炭素材料を用いることができる。導電助剤の含有量は、たとえば、活物質100質量部に対して2質量部以上20質量部以下が好ましい。2質量部未満では導電性を向上させる効果が小さく、20質量部を超えると静電容量が低下するおそれがある。
蓄電デバイス用電極は導電助剤を含んでいても良い。導電助剤は、蓄電デバイスの抵抗を低減することができる。導電助剤の種類はとくに制限はなく、たとえば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、炭素繊維、天然黒鉛(鱗片状黒鉛、土状黒鉛など)、人造黒鉛などの炭素材料を用いることができる。導電助剤の含有量は、たとえば、活物質100質量部に対して2質量部以上20質量部以下が好ましい。2質量部未満では導電性を向上させる効果が小さく、20質量部を超えると静電容量が低下するおそれがある。
(蓄電デバイス用電極の製造方法)
本発明の一実施の形態における蓄電デバイス用電極の製造方法を以下に説明する。
本発明の一実施の形態における蓄電デバイス用電極の製造方法を以下に説明する。
まず、カーボンナノチューブ、グラフェンおよびイオン液体を混練して混練物を得る。たとえば、乳鉢を用いて10分以上120分以下程度混練することによって、イオン液体中にカーボンナノチューブおよびグラフェンが均一に分散した混練物を得ることができる。カーボンナノチューブおよびグラフェンをイオン液体中に分散させると、ナノカーボン系活物質同士の凝集が解消し、活物質の比表面積が増加する。このため、混練物を用いて電極を作製すると、より大きな静電容量を得ることができる。
カーボンナノチューブおよびグラフェンとイオン液体との混練比は、イオン液体の量に対するカーボンナノチューブおよびグラフェンの合計量の割合が、10質量%以上90質量%以下、好ましくは10質量%以上60質量%以下となるように調整する。イオン液体の量に対するカーボンナノチューブおよびグラフェンの合計量の割合が10質量%以上60質量%以下であると、三次元網目状金属多孔体に含ませやすいため好ましい。
また、カーボンナノチューブとグラフェンとの割合が質量比で3:7〜7:3の範囲内となるように調整する。カーボンナノチューブとグラフェンとの割合が質量比で3:7〜7:3の範囲内であると、得られた蓄電デバイス用が蓄電デバイスのレート特性を向上させることができる。
なお、支持塩やバインダーを添加する場合は、該混練工程において添加することができる。
次に、混練物を三次元網目状金属多孔体に含ませる。たとえば、通気または通液性のあるメッシュまたは多孔質の板や膜の上部に三次元網目状金属多孔体を設置し、三次元網目状金属多孔体の上面から下面(メッシュ板設置面側)方向に向かって、混練物をスキージなどにより摺りこむように含ませる。
電極の厚さの調整は、(1)三次元網目状金属多孔体の厚さを予め調整しておく方法、および(2)三次元網目状金属多孔体に混練物を含ませた後に調整する方法のいずれによっても行うことができる。
(1)の方法は、たとえば、厚さ50μm以上3mm以下の三次元網目状金属多孔体を、ロールプレスで最適な厚さに調整する。三次元網目状金属多孔体の厚さは、たとえば、50μm以上800μm以下とすることが好ましい。
(2)の方法は、たとえば、三次元網目状金属多孔体に混練物を含ませた後に、三次元網目状金属多孔体の両面にイオン液体吸収体を設置した後、約30MPa〜450MPaの圧力で、厚さ方向に一軸圧延する。圧延時、三次元網目状金属多孔体に含まれている混練物から、余剰なイオン液体が排出され、イオン液体吸収体に吸収される。したがって、三次元網目状金属多孔体に残存した混練物中の活物質の濃度が増加する。このため、電極を用いた蓄電デバイスにおいて、電極の単位面積あたりの放電容量(mAh/cm2)および単位面積あたりの出力(W/cm2)を増加させることができる。
電極の厚さは、電極の単位面積あたりの放電容量の観点からは、0.2mm以上1.0mm以下の範囲とすることが好ましい。また、単位面積あたりの出力の観点からは、0.05mm以上0.5mm以下の範囲とすることが好ましい。
イオン液体吸収体の物性や孔径はとくに限定されるものではないが、親水性のイオン液体(たとえば、EMI−BF4、DEME−BF4、C13−BF4など)には親水化処理を施した吸収体を使用し、疎水性のイオン液体(たとえば、EMI−FSI、EMI−TFSI、DEME−TFSI、PP13−TFSI、P13−TFSI、P2228−TFSIなど)には疎水化処理を施した吸収体を使用することが好ましい。
[実施の形態2:電気二重層キャパシタ]
本発明の一実施の形態における電気二重層キャパシタについて、図1を用いて説明する。
本発明の一実施の形態における電気二重層キャパシタについて、図1を用いて説明する。
本発明の蓄電デバイス用電極を用いた電気二重層キャパシタは、セパレータ1を間に挟んで正極電極2と負極電極3が配置されている。セパレータ1、正極電極2および負極電極3は、電解液6で満たされた上部セルケース7と下部セルケース8との間に密閉されている。上部セルケース7および下部セルケース8には端子9および10が設けられる。端子9および10は、電源4に接続されている。
電気二重層キャパシタでは、正極電極および負極電極に、本発明の蓄電デバイス用電極を用いることができる。
電解液は、蓄電デバイス用電極に用いるイオン液体を用いることができる。
電気二重層キャパシタのセパレータとしては、たとえば、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、セルロース、ガラス繊維などからなる電気的絶縁性の高い多孔質膜を用いることができる。
電気二重層キャパシタのセパレータとしては、たとえば、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、セルロース、ガラス繊維などからなる電気的絶縁性の高い多孔質膜を用いることができる。
(電気二重層キャパシタの製造方法)
まず、本発明の蓄電デバイス用電極を適当な大きさに打ち抜いて2枚用意し、セパレータを挟んで対向させる。そして、セルケースに収納し、電解液を含浸させる。最後にケースに蓋をして封口することにより電気二重層キャパシタを作製することができる。キャパシタ内の水分を限りなく少なくするため、キャパシタの作製は水分の少ない環境下で行い、封口は減圧環境下で行う。なお、本発明の蓄電デバイス用電極を用いていれば、これ以外の方法により作製されるものでも構わない。
まず、本発明の蓄電デバイス用電極を適当な大きさに打ち抜いて2枚用意し、セパレータを挟んで対向させる。そして、セルケースに収納し、電解液を含浸させる。最後にケースに蓋をして封口することにより電気二重層キャパシタを作製することができる。キャパシタ内の水分を限りなく少なくするため、キャパシタの作製は水分の少ない環境下で行い、封口は減圧環境下で行う。なお、本発明の蓄電デバイス用電極を用いていれば、これ以外の方法により作製されるものでも構わない。
[実施の形態3:リチウムイオンキャパシタ]
本発明の一実施の形態におけるリチウムイオンキャパシタについて、図2を用いて説明する。
本発明の一実施の形態におけるリチウムイオンキャパシタについて、図2を用いて説明する。
本発明の蓄電デバイス用電極を用いたリチウムイオンキャパシタの構造は、負極電極3の正極電極2と対向する面にリチウム金属箔5が圧着されている点以外は、基本的に電気二重層キャパシタと同様である。
リチウムイオンキャパシタでは、正極電極および負極電極に、本発明の蓄電デバイス用電極を用いることができる。また、負極電極はとくに限定されず、金属箔を用いた従来の負極電極も使用可能である。
電解液には、蓄電デバイス用電極に用いるリチウム塩を含むイオン液体を用いる。
負極電極にはリチウムドープ用のリチウム金属箔を圧着する。
負極電極にはリチウムドープ用のリチウム金属箔を圧着する。
リチウムイオンキャパシタは、負極電極容量が正極電極容量よりも大きく、負極電極のリチウムイオンの吸蔵量が、正極電極容量と負極電極容量の差の90%以下であることが好ましい。リチウムイオンの吸蔵量は、負極電極に圧着するリチウム金属箔の厚さによって調整することができる。
(リチウムイオンキャパシタの製造方法)
まず、本発明の蓄電デバイス用電極を適当な大きさに打ち抜いて正極電極および負極電極を準備し、負極電極にリチウム金属箔を圧着する。つぎに、正極電極および負極電極をセパレータを挟んで対向させる。この時、負極電極は、リチウム金属箔を圧着した面が正極電極に対向するように配置する。そして、セルケースに収納し、電解液を含浸させる。最後にケースに蓋をして封口することによりリチウムイオンキャパシタを作製することができる。
まず、本発明の蓄電デバイス用電極を適当な大きさに打ち抜いて正極電極および負極電極を準備し、負極電極にリチウム金属箔を圧着する。つぎに、正極電極および負極電極をセパレータを挟んで対向させる。この時、負極電極は、リチウム金属箔を圧着した面が正極電極に対向するように配置する。そして、セルケースに収納し、電解液を含浸させる。最後にケースに蓋をして封口することによりリチウムイオンキャパシタを作製することができる。
なお、リチウムドープのため、電解液を注入した状態で環境温度0℃〜60℃にて0.5時間〜100時間放置する。正負極電極の電位差が2V以下になったことをもって、リチウムドープ完了と判断することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[製造例1〜7]
(混練物の作製)
グラフェン、カーボンナノチューブ、イオン液体を表1に示す配合に従って準備し、これらを乳鉢を用いて30分間混練して混練物を得た。
(混練物の作製)
グラフェン、カーボンナノチューブ、イオン液体を表1に示す配合に従って準備し、これらを乳鉢を用いて30分間混練して混練物を得た。
(蓄電デバイス用電極の作製)
三次元網目状アルミニウム多孔体(平均孔径550μm、厚さ600μm)を準備した。該三次元網目状アルミニウム多孔体の上面に混練物を置き、スキージを使用して多孔体内部に摺りこんで、蓄電デバイス用電極を作製した。
三次元網目状アルミニウム多孔体(平均孔径550μm、厚さ600μm)を準備した。該三次元網目状アルミニウム多孔体の上面に混練物を置き、スキージを使用して多孔体内部に摺りこんで、蓄電デバイス用電極を作製した。
(電気二重層キャパシタの作製)
得られた蓄電デバイス用電極を直径6mmの円状に2枚打ち抜き、それぞれ正極電極、負極電極とした。セルロース繊維性セパレータ(ニッポン高度紙工業社製の「TF4050」)を挟んで対向して配置させ、R2032型のコインセルケースに収納した。次にコインセルケース内に電解液としてEMI−BF4を注入し、その後ケースを封口して、コイン型の電気二重層キャパシタを作製した。
得られた蓄電デバイス用電極を直径6mmの円状に2枚打ち抜き、それぞれ正極電極、負極電極とした。セルロース繊維性セパレータ(ニッポン高度紙工業社製の「TF4050」)を挟んで対向して配置させ、R2032型のコインセルケースに収納した。次にコインセルケース内に電解液としてEMI−BF4を注入し、その後ケースを封口して、コイン型の電気二重層キャパシタを作製した。
[製造例8]
(電極の作製)
椰子殻由来の活性炭(表面積:約2000m2/g)とカーボンブラック(導電助剤成分)とポリテトラフルオロエチレン(バインダー成分)とを、それぞれ80質量%、10質量%、10質量%の割合で混合した後に圧延し、厚さ0.18mmの活性炭シート電極を得た。
(電極の作製)
椰子殻由来の活性炭(表面積:約2000m2/g)とカーボンブラック(導電助剤成分)とポリテトラフルオロエチレン(バインダー成分)とを、それぞれ80質量%、10質量%、10質量%の割合で混合した後に圧延し、厚さ0.18mmの活性炭シート電極を得た。
(電気二重層キャパシタの作製)
電極を直径15mmの円状で2枚打ち抜き、それぞれの電極の一方の表面に、厚さ50μmのアルミニウム集電箔を装着した後に、製造例1と同様の方法でコイン(R2032)型の電気二重層キャパシタを得た。なお、電解液は、トリエチルメチルアンモニウム−テトラフルオロボレート(TEMA−BF4)塩をプロピレンカーボネート(PC)中に1.0mol/Lとなるように溶解した溶液を用いた。
電極を直径15mmの円状で2枚打ち抜き、それぞれの電極の一方の表面に、厚さ50μmのアルミニウム集電箔を装着した後に、製造例1と同様の方法でコイン(R2032)型の電気二重層キャパシタを得た。なお、電解液は、トリエチルメチルアンモニウム−テトラフルオロボレート(TEMA−BF4)塩をプロピレンカーボネート(PC)中に1.0mol/Lとなるように溶解した溶液を用いた。
<性能評価試験>
(静電容量およびエネルギー密度)
環境温度25℃で、1A/g(単極中に含まれる活物質質量あたりの電流量)の一定電流で3.5Vまで充電し、その後、3.5V定電圧充電を5分間行った。その後1A/g(単極中に含まれる活物質質量あたりの電流量)の一定電流で0Vまで放電したときの静電容量を評価した。表1中、静電容量(F/g)は単極中に含まれる活物質質量あたりの静電容量として示した。また、このときのエネルギー密度WD(Wh/L)を併記した。エネルギー密度は、下記式(2)を用いて算出した。
WD=W/V・・・(2)
Wはキャパシタで蓄電されるエネルギー、Vは体積を示す。なお、体積Vは、コインセルケースを無視したキャパシタ体積である。結果を表1に示す。
(静電容量およびエネルギー密度)
環境温度25℃で、1A/g(単極中に含まれる活物質質量あたりの電流量)の一定電流で3.5Vまで充電し、その後、3.5V定電圧充電を5分間行った。その後1A/g(単極中に含まれる活物質質量あたりの電流量)の一定電流で0Vまで放電したときの静電容量を評価した。表1中、静電容量(F/g)は単極中に含まれる活物質質量あたりの静電容量として示した。また、このときのエネルギー密度WD(Wh/L)を併記した。エネルギー密度は、下記式(2)を用いて算出した。
WD=W/V・・・(2)
Wはキャパシタで蓄電されるエネルギー、Vは体積を示す。なお、体積Vは、コインセルケースを無視したキャパシタ体積である。結果を表1に示す。
(注1)グラフェンC:平均厚み:2nm、平均粒径:1〜2μm
(注2)グラフェンM:平均厚み:6〜8nm、平均粒径:5μm
(注3)グラフェンH:平均厚み:12nm、平均粒径:5μm
(注4)カーボンナノチューブ:単層カーボンナノチューブ(純度:97質量%、平均長さ:5μm、平均直径:0.9nm)
(注5)イオン液体:EMI−BF4
(レート特性)
環境温度25℃で、1A/g(単極中に含まれる活物質質量あたりの電流量)の一定電流で3.5Vまで充電し、その後、3.5V定電圧充電を5分間行った。その後、放電電流密度を1mA/cm2または60mA/cm2の一定電流で0Vまで放電したときの静電容量(F/g)を測定した。表1中の「レート特性」とは、1mA/cm2放電時の静電容量に対する60mA/cm2放電時の静電容量の維持率(%)を示し、以下の式によって求められる。
(レート特性(%))=(60mA/cm2放電時の静電容量(F/g))/(1mA/cm2放電時の静電容量(F/g))×100
さらに、製造例1に関しては、放電電流密度を20mA/cm2〜100mA/cm2の範囲で変化させ、上記と同様に充放電を行い静電容量を評価した。結果を図3に示す。
(注2)グラフェンM:平均厚み:6〜8nm、平均粒径:5μm
(注3)グラフェンH:平均厚み:12nm、平均粒径:5μm
(注4)カーボンナノチューブ:単層カーボンナノチューブ(純度:97質量%、平均長さ:5μm、平均直径:0.9nm)
(注5)イオン液体:EMI−BF4
(レート特性)
環境温度25℃で、1A/g(単極中に含まれる活物質質量あたりの電流量)の一定電流で3.5Vまで充電し、その後、3.5V定電圧充電を5分間行った。その後、放電電流密度を1mA/cm2または60mA/cm2の一定電流で0Vまで放電したときの静電容量(F/g)を測定した。表1中の「レート特性」とは、1mA/cm2放電時の静電容量に対する60mA/cm2放電時の静電容量の維持率(%)を示し、以下の式によって求められる。
(レート特性(%))=(60mA/cm2放電時の静電容量(F/g))/(1mA/cm2放電時の静電容量(F/g))×100
さらに、製造例1に関しては、放電電流密度を20mA/cm2〜100mA/cm2の範囲で変化させ、上記と同様に充放電を行い静電容量を評価した。結果を図3に示す。
<評価結果>
製造例1〜7の電気二重層キャパシタは、活性炭シート電極を用いた製造例8の電気二重層キャパシタよりも、静電容量およびエネルギー密度が大きく、レート特性は同等以上であった。
製造例1〜7の電気二重層キャパシタは、活性炭シート電極を用いた製造例8の電気二重層キャパシタよりも、静電容量およびエネルギー密度が大きく、レート特性は同等以上であった。
本発明の蓄電デバイス用電極を用いた蓄電デバイスは、たとえば、自動車や鉄道などの輸送機器を始め、様々な用途に用いることができる。
1 セパレータ、2 正極電極、3 負極電極、4 電源、5 リチウム金属箔、6 電解液、7 上部セルケース、8 下部セルケース、9,10 端子。
Claims (9)
- カーボンナノチューブと、
グラフェンと、
イオン液体と、
前記カーボンナノチューブ、前記グラフェンおよび前記イオン液体を孔部に保持する三次元網目状金属多孔体とを備え、
前記イオン液体の量に対する前記カーボンナノチューブおよび前記グラフェンの合計量の割合が、10質量%以上90質量%以下であり、
前記カーボンナノチューブと前記グラフェンとの割合が、質量比で3:7〜7:3の範囲内である、蓄電デバイス用電極。 - 前記グラフェンは、平均厚みが0.34nm以上100nm以下の範囲である、請求項1に記載の蓄電デバイス用電極。
- 前記カーボンナノチューブは、両端が開口している形状を有する、請求項1または請求項2に記載の蓄電デバイス用電極。
- 前記カーボンナノチューブは、平均長さが100nm以上2000μm以下の範囲である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用電極。
- 前記カーボンナノチューブは、平均直径が0.5nm以上50nm以下の範囲である、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用電極。
- 前記カーボンナノチューブは、純度が70質量%以上である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用電極。
- 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用電極を備える蓄電デバイス。
- 前記蓄電デバイスが、電気二重層キャパシタである、請求項7に記載の蓄電デバイス。
- 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の蓄電デバイス用電極の製造方法であって、
カーボンナノチューブおよびグラフェンをイオン液体に混練りして混練物を生成する工程と、
前記混練物を三次元網目状金属多孔体の孔部に充填する工程とを備える、蓄電デバイス用電極の製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013103053A JP2014225508A (ja) | 2013-05-15 | 2013-05-15 | 蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 |
PCT/JP2014/062732 WO2014185418A1 (ja) | 2013-05-15 | 2014-05-13 | 蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 |
EP14797956.1A EP2998974A4 (en) | 2013-05-15 | 2014-05-13 | Electrode for power storage device, power storage device, and production method for electrode for power storage device |
KR1020157035198A KR20160008593A (ko) | 2013-05-15 | 2014-05-13 | 축전 디바이스용 전극, 축전 디바이스 및 축전 디바이스용 전극의 제조 방법 |
US14/890,185 US9972446B2 (en) | 2013-05-15 | 2014-05-13 | Electrode for power storage device, power storage device, and method for manufacturing electrode for power storage device |
CN201480027856.6A CN105393321A (zh) | 2013-05-15 | 2014-05-13 | 蓄电装置用电极、蓄电装置以及蓄电装置用电极的制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013103053A JP2014225508A (ja) | 2013-05-15 | 2013-05-15 | 蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014225508A true JP2014225508A (ja) | 2014-12-04 |
Family
ID=51898395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013103053A Pending JP2014225508A (ja) | 2013-05-15 | 2013-05-15 | 蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9972446B2 (ja) |
EP (1) | EP2998974A4 (ja) |
JP (1) | JP2014225508A (ja) |
KR (1) | KR20160008593A (ja) |
CN (1) | CN105393321A (ja) |
WO (1) | WO2014185418A1 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015129820A1 (ja) * | 2014-02-28 | 2017-03-30 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | グラフェン/CNT複合体電極装備Liイオン・スーパーキャパシター及びその製造方法 |
JPWO2016190225A1 (ja) * | 2015-05-28 | 2018-02-01 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 電極材料、その製造方法、および、それを用いた蓄電デバイス |
JP2020161708A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | キャパシタ用電極およびその製造方法ならびにキャパシタ |
JP2020161709A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | キャパシタ用電極およびその製造方法ならびにキャパシタ |
WO2020196313A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | キャパシタ用電極およびその製造方法ならびにキャパシタ |
JP2020534231A (ja) * | 2017-08-29 | 2020-11-26 | ナワテクノロジーズ | 垂直に配向したカーボンナノチューブの製造方法、及びそのようなナノチューブを電極として使用する電気化学キャパシタ |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6325462B2 (ja) | 2012-03-05 | 2018-05-16 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 相互連結された波形炭素系網状体でできている電極を持つキャパシタ |
JP2018501644A (ja) | 2014-11-18 | 2018-01-18 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 多孔性の相互接続された波状カーボンベースネットワーク(iccn)複合材料 |
JP6871676B2 (ja) * | 2015-11-26 | 2021-05-12 | 株式会社ジェイテクト | 蓄電デバイス及び蓄電デバイスの製造方法 |
CN108431918B (zh) | 2015-12-22 | 2020-12-29 | 加利福尼亚大学董事会 | 蜂窝状石墨烯膜 |
WO2017127539A1 (en) | 2016-01-22 | 2017-07-27 | The Regents Of The University Of California | High-voltage devices |
AU2017238201B2 (en) * | 2016-03-23 | 2022-01-27 | Nanotech Energy, Inc. | Devices and methods for high voltage and solar applications |
MX2019001891A (es) | 2016-08-31 | 2019-07-08 | Univ California | Dispositivos que comprenden material a base de carbono y fabricación de estos. |
FR3098003B1 (fr) * | 2019-06-26 | 2022-07-15 | Solvionic | Procédé et dispositif de fabrication d'électrodes pour un supercondensateur à base de liquide ionique et procédé de fabrication d'un tel supercondensateur |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010205695A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-16 | Toyota Central R&D Labs Inc | 蓄電デバイス |
WO2011078585A2 (ko) * | 2009-12-22 | 2011-06-30 | Suh Kwang Suck | 전기화학 장치 |
JP2011249673A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 電気二重層キャパシタ |
WO2012088697A1 (zh) * | 2010-12-30 | 2012-07-05 | 海洋王照明科技股份有限公司 | 石墨烯衍生物-碳纳米管复合材料及其制备方法 |
WO2012108371A1 (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-16 | 株式会社インキュベーション・アライアンス | 多層グラフェン被覆基板の製造方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN2588551Y (zh) | 2002-12-11 | 2003-11-26 | 吕明 | 双极性多孔电极极板-集流体 |
JP3924273B2 (ja) | 2003-09-03 | 2007-06-06 | 独立行政法人科学技術振興機構 | カーボンナノチューブを用いる電気二重層キャパシタ用材料 |
JP5303235B2 (ja) | 2008-03-31 | 2013-10-02 | 日本ケミコン株式会社 | 電気二重層キャパシタ用電極及びその製造方法 |
KR101046098B1 (ko) * | 2009-07-17 | 2011-07-01 | 삼성전기주식회사 | 커패시터용 분극성 전극 및 이를 포함하는 전기 이중층 커패시터 |
US9017756B2 (en) * | 2010-01-07 | 2015-04-28 | Nanotek Instruments, Inc. | Continuous process for producing spacer-modified nano graphene electrodes for supercapacitors |
EP4235854A3 (en) | 2011-06-23 | 2023-11-01 | Molecular Rebar Design LLC | Lithium ion batteries using discrete carbon nanotubes, methods for production thereof and products obtained therefrom |
CN102683035B (zh) | 2012-05-02 | 2014-09-24 | 清华大学 | 一种用于超级电容器的碳纳米电极材料及其制备方法 |
-
2013
- 2013-05-15 JP JP2013103053A patent/JP2014225508A/ja active Pending
-
2014
- 2014-05-13 WO PCT/JP2014/062732 patent/WO2014185418A1/ja active Application Filing
- 2014-05-13 KR KR1020157035198A patent/KR20160008593A/ko not_active Application Discontinuation
- 2014-05-13 US US14/890,185 patent/US9972446B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2014-05-13 EP EP14797956.1A patent/EP2998974A4/en not_active Withdrawn
- 2014-05-13 CN CN201480027856.6A patent/CN105393321A/zh active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010205695A (ja) * | 2009-03-06 | 2010-09-16 | Toyota Central R&D Labs Inc | 蓄電デバイス |
WO2011078585A2 (ko) * | 2009-12-22 | 2011-06-30 | Suh Kwang Suck | 전기화학 장치 |
JP2011249673A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 電気二重層キャパシタ |
WO2012088697A1 (zh) * | 2010-12-30 | 2012-07-05 | 海洋王照明科技股份有限公司 | 石墨烯衍生物-碳纳米管复合材料及其制备方法 |
WO2012108371A1 (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-16 | 株式会社インキュベーション・アライアンス | 多層グラフェン被覆基板の製造方法 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015129820A1 (ja) * | 2014-02-28 | 2017-03-30 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | グラフェン/CNT複合体電極装備Liイオン・スーパーキャパシター及びその製造方法 |
JPWO2016190225A1 (ja) * | 2015-05-28 | 2018-02-01 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 電極材料、その製造方法、および、それを用いた蓄電デバイス |
JP2020534231A (ja) * | 2017-08-29 | 2020-11-26 | ナワテクノロジーズ | 垂直に配向したカーボンナノチューブの製造方法、及びそのようなナノチューブを電極として使用する電気化学キャパシタ |
JP7345453B2 (ja) | 2017-08-29 | 2023-09-15 | ナワテクノロジーズ | 垂直に配向したカーボンナノチューブの製造方法、及びそのようなナノチューブを電極として使用する電気化学キャパシタ |
JP2020161708A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | キャパシタ用電極およびその製造方法ならびにキャパシタ |
JP2020161709A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | キャパシタ用電極およびその製造方法ならびにキャパシタ |
WO2020196313A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | キャパシタ用電極およびその製造方法ならびにキャパシタ |
JP7203380B2 (ja) | 2019-03-27 | 2023-01-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | キャパシタ用電極およびその製造方法ならびにキャパシタ |
JP7203381B2 (ja) | 2019-03-27 | 2023-01-13 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | キャパシタ用電極およびその製造方法ならびにキャパシタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US9972446B2 (en) | 2018-05-15 |
EP2998974A4 (en) | 2017-01-25 |
WO2014185418A1 (ja) | 2014-11-20 |
KR20160008593A (ko) | 2016-01-22 |
US20160118198A1 (en) | 2016-04-28 |
EP2998974A1 (en) | 2016-03-23 |
CN105393321A (zh) | 2016-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9972446B2 (en) | Electrode for power storage device, power storage device, and method for manufacturing electrode for power storage device | |
US9048025B2 (en) | Electrode for electric storage device, electric storage device and manufacturing method of electrode for electric storage device | |
Lang et al. | The roles of graphene in advanced Li-ion hybrid supercapacitors | |
JP4705566B2 (ja) | 電極材及びその製造方法 | |
JP5365260B2 (ja) | イオン液体を含む電極膜及び電極、それらの製造方法、並びに蓄電デバイス | |
Lei et al. | Porous mesocarbon microbeads with graphitic shells: constructing a high-rate, high-capacity cathode for hybrid supercapacitor | |
Zhang et al. | Three-dimensional carbon fiber as current collector for lithium/sulfur batteries | |
KR101046098B1 (ko) | 커패시터용 분극성 전극 및 이를 포함하는 전기 이중층 커패시터 | |
US8520365B2 (en) | Charge storage device architecture for increasing energy and power density | |
KR101138562B1 (ko) | 전극 구조체 및 그 제조 방법, 그리고 상기 전극 구조체를 구비하는 에너지 저장 장치 | |
Sheng et al. | Design and synthesis of dendritic Co 3 O 4@ Co 2 (CO 3)(OH) 2 nanoarrays on carbon cloth for high-performance supercapacitors | |
JP2007280803A (ja) | ハイブリッド型積層電極、それを用いたハイブリッド二次電源 | |
WO2014181809A1 (ja) | 蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 | |
Liu et al. | Sandwich-like NiO/rGO nanoarchitectures for 4 V solid-state asymmetric-supercapacitors with high energy density | |
Xu et al. | Sn nanoparticles embedded into porous hydrogel-derived pyrolytic carbon as composite anode materials for lithium-ion batteries | |
JP2013135223A (ja) | 電極活物質/導電材の複合体及びその製造方法並びにこれを含む電気化学キャパシタ | |
CN106876146A (zh) | 一种高压固态锂离子电容器 | |
JP2016115417A (ja) | リチウム硫黄2次電池に用いる正極、リチウム硫黄2次電池 | |
Li et al. | Facile solvothermal synthesis of ZnCo 2 O 4/MnO 2 nanosheets composite with enhanced electrochemical properties as supercapacitor electrodes | |
JP2020043254A (ja) | グラフェンを用いた電極、その製造方法およびそれを用いた蓄電デバイス | |
KR101138522B1 (ko) | 전극 구조체 및 이를 구비하는 리튬 이온 캐패시터 | |
JP2015095634A (ja) | 蓄電デバイスおよびその製造方法 | |
JP2017050465A (ja) | 蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 | |
WO2015163093A1 (ja) | リチウムイオンキャパシタ用正極電極およびリチウムイオンキャパシタ | |
JP2014220327A (ja) | 蓄電デバイス用電極、蓄電デバイスおよび蓄電デバイス用電極の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170321 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171121 |