JP2014224902A - 進行波電極型光変調器 - Google Patents

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Abstract

【課題】インピーダンス整合条件および速度整合条件をともに満たすことができる進行波電極を有する光変調器を提供すること。【解決手段】光導波路100は、基板10と、各変調用電極1a〜1dに対応して光の伝搬方向に沿って分割して形成される変調用伝送線路1と、各変調用電極1a〜1dにそれぞれ接続される接続用電極2a〜2cを有する接続用伝送線路2とを含み、接続用伝送線路2の特性インピーダンスは、変調用伝送線路1と接続用伝送線路1とからなる特性インピーダンスがインピーダンス整合条件を満たすように設定され、接続用伝送線路2の長さは、光導波路12を伝搬する光の伝搬速度と接続用伝送線路2を伝搬する高周波信号の伝搬速度との速度調整条件を満たすように設定される。【選択図】図1

Description

本発明はマッハツェンダ型光変調器などの光変調器に関し、特に、光変調器用の進行波型電極構造に関する。
光ファイバ通信においては、光を符号変調する外部変調器としてマッハツェンダ型の光強度変調器が用いられている。従来、干渉計を構成する光導波路としてニオブ酸リチウム(LN)等の誘電体を用いたマッハツェンダ型光変調器が用いられていたが、近年、光導波路にInPやGaAs等の半導体材料を用いたマッハツェンダ光変調器が使用されるようになってきている。半導体マッハツェンダ光変調器は、LNを用いた光変調器に比べて小型であるという特長があり、光送信装置の小型化を実現するための有望な技術である。
光変調器の応答速度は、通常は構成する素子の容量Cと終端抵抗RのCR時定数により制限される。しかし、信号伝送線路の特性インピーダンスに等しい特性インピーダンスを持つ進行波伝送線路を構成し、入力端に信号を給電し、出力端を特性インピーダンスに等しい終端器で終端すると、CR時定数に制限されない応答速度を持つ進行波電極型光変調器を実現することができる。即ち、光導波路に電界を印加する変調電極が進行波伝送線路となるように構成することにより広帯域の光変調器を作製できる。そのためには、変調電極の伝送線路の特性インピーダンスを50Ωにする必要がある。これはインピーダンス整合と呼ばれ、進行波電極を動作させるための条件である。
このインピーダンス整合条件を満たさない場合、すなわち、変調電極の伝送線路のインピーダンスが50Ωにならない場合、光の反射によって進行波電極に効率的に電力が伝わらなくなり、変調効率が低下する。あるいは、終端反射した信号によって光が異常に変調され、入力信号のみにより生じるはずの光信号波形とは異なる劣化した光波形になることもある。さらには、入力側への光反射が大きい場合は変調器の駆動回路に及ぼす影響を無視できないこともあり得る。
光変調器では、進行波電極と光変調器の接地面との間に形成された光導波路に電界を印加して光に対して電界を作用させるようにしている。この場合の光変調器の構成として、進行波電極は光導波路に接触するように光導波路の上部に設けられる。このため、進行波電極の構造および寸法は、光導波路の構造および寸法に大きく依存することになる。一般に、光導波路の構造および寸法は、光を効率的に導波させるようにすることによって決定されるため、それらの自由度は小さい。また、変調用進行波電極のインピーダンス整合条件を満たすように変調用進行波電極の構造および寸法を決定することは必ずしも容易ではない。
このような問題に対応するために、特許文献1に記載の光変調器では、変調用進行波電極が高周波の波長以下の長さに複数に等分割され、それぞれの分割進行波電極に対して、キャパシタ成分(あるいはインダクタ成分)を有する電極が並列または直列に接続されることにより、変調用進行波電極を動作させるための整合条件としてのインピーダンスが50Ωとなるように設定されている。
図5は特許文献1に記載の光変調器の構成を示す図であって、(a)は直列接続された変調電極とインダクタ電極とを備える光変調器の上面図、(b)は並列接続された変調電極とインダクタ電極とを備える光変調器の上面図、を示す。
図5(a)に示す光変調器300は、導電層301と、絶縁層302と、導波路303とを備える。そして、変調電極304a,304b,304c,304dは、変調電極とは別の電極としてのインダクタ305´a,305´b,305´cと直列に接続されている。接触パッド306a,306bの各々は、変調電極304a,304dの端部に接続されている。
一方、図5(b)に示す光変調器300は、導電層301と、絶縁層302と、導波路303とを備える。そして、変調電極304a,304b,304c,304dは、分岐部312a,312b,312c,312dによって、変調電極とは別の電極としてのインダクタ305a,305b,305c,305d,305eと並列に接続されている。接触パッド306a,306bの各々は、インダクタ305a,305eの端部に接続されている。
なお、特許文献1では、変調電極とは別に備える電極は、電極が配置される箇所の底面が接地電極に接続されている場合はキャパシタ成分がインダクタ成分よりも優勢となり、電極が配置される箇所の底面が接地電極に接続されていない場合はインダクタ成分がキャパシタ成分よりも優勢となることが記載されている。つまり、特許文献1では、変調用電極とは別に備える電極の寸法を調整することにより、キャパシタ成分(あるいはインダクタ成分)を増加させ、それらと合成してインピーダンス整合できることが開示されている。
米国特許第7899277号明細書
ここで、進行波電極を用いた光変調器の周波数帯域は、光導波路を伝搬する光の伝搬速度と、進行波電極を有する伝送線路の高周波の伝搬速度との差によっても決定される。この観点から、光変調器を高速動作させるためには、光の伝搬速度と高周波の伝搬速度を一致させることになるが、光の伝搬速度と高周波の伝搬速度との間に差が生じた場合は、光変調器の周波数帯域に影響を与えるため、光変調器の変調帯域が低下し得る。光の伝搬速度と高周波の伝搬速度を一致させることを速度整合と呼び、これも進行波電極を動作させるための重要な条件となる。
特許文献1では、光変調器の帯域が、光の伝搬速度と高周波の伝搬速度との差に依存することについて言及している。しかしながら、上述の速度整合によって変調帯域を向上させる方法については開示されていない。特許文献1では、速度整合によって変調帯域を向上させるのではなく、2倍から4倍の速度不整合を生じさせることにより周波数の帯域制限を行うことが提案されている。
なお、特許文献1では速度整合条件の理解が充分ではないと思われる。例えば、特許文献1に記載の式(6)に示された(f≒1.4cL/(π│n−nμ│))では、光の物理的な光路長と高周波の物理的な線路長とが異なる場合の正しい速度整合の条件となっていない。
本発明は、このような状況においてなされたものであり、インピーダンス整合条件および速度整合条件をともに満たすようにした、進行波電極を有する光変調器を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、光導波路に電界を印加することにより光変調を行う光変調器であって、基板と、前記基板の接地面と前記接地面上に形成された光導波路と前記光導波路上に形成された複数の変調用電極とにより構成され、前記各変調用電極に対応して光の伝搬方向に沿ってN(N≧2)分割して形成される変調用伝送線路と、前記光導波路以外の前記基板の上に形成され、前記各変調用電極にそれぞれ接続される(N−1)個の接続用電極を有する接続用伝送線路とを含み、前記接続用伝送線路の特性インピーダンスは、前記変調用伝送線路と前記接続用伝送線路とからなる特性インピーダンスがインピーダンス整合条件を満たすように設定され、前記接続用伝送線路の長さは、前記光導波路を伝搬する光の伝搬速度と前記接続用伝送線路を伝搬する高周波信号の伝搬速度との速度調整条件を満たすように設定されるものである。
前記光導波路の群屈折率をno、前記変調用伝送線路と前記接続用伝送線路とを合成した伝送線路の高周波に対する実効屈折率をnμ、前記変調用伝送線路の全長をL、前記接続用伝送線路の全長をx・L(x>1)とすると、前記xは、x・nμ=noとなるように設定するようにしてもよい。
前記光導波路の群屈折率をn、前記変調用伝送線路の高周波に対する実効屈折率n、前記接続用伝送線路の高周波に対する実効屈折率n、前記変調用伝送線路の全長をL、前記接続用伝送線路の全長をy・Lとすると、前記yは、n+y・n=nとなるように設定するようにしてもよい。
前記変調用伝送線路の全長をL、前記接続用伝送線路が前記変調用伝送線路に接続する接続点と前記変調用伝送線路の端部との間隔をz・L/N(z<1)、前記光導波路の群屈折率をn、前記変調用伝送線路の高周波に対する実効屈折率をn、前記接続用伝送線路の高周波に対する実効屈折率nとすると、前記zは、z・n+(1−z)・n=nとなるように設定するようにしてもよい。
前記光変調器は、電気光学効果を利用して光の位相を変調するようにしてもよい。
前記光変調器は、マッハツェンダ型光変調器としてもよい。
前記光変調器は、電界吸収型光変調器としてもよい。
本発明によれば、インピーダンス整合条件および速度整合条件をともに満たすことができる。
第1実施形態の光変調器の構成例を示す図。 第2実施形態の光変調器の構成例を示す図。 第3実施形態の光変調器の構成例を示す図。 第3実施形態の変形例の光変調器の構成例を示す図。 従来の光変調器の構成を示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明の光変調器の第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態の光変調器100の構成例を示す図であって、(a)光変調器100の上面図、(b)光変調器100のA−A´端面図、を示す。
この光変調器100は、光導波路12に電界を印加することにより光変調を行う。図1(a)に示すように、光変調器100は、基板10と、複数の変調用電極1a,1b,1c,1dを有するマイクロストリップ線路型の変調用伝送線路1と、この変調用伝送線路1の各変調用電極1a,1b,1c,1dに接続される接続用電極2a,2b,2cを有する接続用伝送線路2とを備える。変調用伝送線路1は、基板10の接地面11と、接地面11上に形成された光導波路12と、光導波路12上に形成された変調用電極1a〜1dとによって形成される。
光導波路12の光信号は、図1(a)の紙面上、下から上の方向に伝搬する。
変調用伝送線路1は、光の伝搬方向に沿ってN(N≧2)分割して形成される。この実施形態では、「N」の値は、例えば4とするが、2以上の値であれば変更することもできる。「N」の値は典型的には3〜10程度となる。この「N」の値によって、変調用伝送線路1は、4つに等分割される。この実施形態では、分割された各変調用伝送線路1の長さは、対応する変調用電極1a〜1dの長さと等しいものとする。
絶縁体13は、基板10の接地面11上に形成される。接地面11と絶縁体13と接続用電極2a〜2cとによって、マイクロストリップ線路型の接続用伝送線路2が形成される。接続用伝送線路2は、図1(a)および図1(b)に示すように、光導波路12上ではなく、光導波路12以外の基板10の上に形成される。この光変調器100では、接続用電極2a〜2cおよび変調用電極1a〜1dによって、進行波型電極が形成される。
接続用伝送線路2は、光の伝搬方向に沿って(N−1)分割して形成される。この実施形態では、「N」の値は例えば4とするので、この「N」の値によって、接続用伝送線路2は、3つに等分割される。この実施形態では、分割された各接続用伝送線路2の長さは、対応する接続用電極2a〜2cの長さと等しいものとする。
図1(a)において、接続用電極2aに対応する接続用伝送線路2は、隣接する変調用電極1a,1bと接続され、接続用電極2bに対応する接続用伝送線路2は、隣接する変調用電極1b,1cと接続され、接続用電極2cに対応する接続用伝送線路2は、隣接する変調用電極1c,1dと接続される。接続用伝送線路2内を伝搬する高周波信号(RF)は、図1(a)の接触パッド3aから入力され、接触パッド3bから出力される。
ここで、進行波型電極を備える光変調器100において、高速変調を可能とするには、進行波型電極のインピーダンス整合条件、および、光変調器100での光と電気との間の速度整合条件を満たすようにすることが重要である。
一般に、インピーダンス整合条件を満たすのは、変調用伝送線路1の特性インピーダンスが終端抵抗の値と等しい場合である。
例えば、変調用伝送線路1の特性インピーダンスをZ1、変調用伝送線路全体の長さをL、変調用伝送線路1の実効屈折率をn、光導波路12の群屈折率をnとする。なお、ここでは、分割された変調用伝送線路1間の間隙を無視できることとするので、変調用伝送線路全体の長さは、変調領域の光導波路12の長さに等しい。
この場合、Z=50Ωであれば、インピーダンス整合条件を満たす。また、n=nであれば、速度整合条件を満たす。なお、Zの値は50Ωにかかわらず許容度合い(例えば±10Ω程度)に応じて決定される。
一般に、InP系の半導体で光変調器を作製する場合、変調効率および光導波路の光損失を考慮して変調用伝送線路1の長さを設定すると、通常、Z<50Ω、n>noとなる。つまり、インピーダンス整合条件および速度整合条件を満たさない。
しかし、本実施形態の光変調器100では、接続用伝送線路2の特性インピーダンスおよび長さを考慮して、インピーダンス整合条件および速度整合条件を満たすようにしている。これは、光変調器100において、伝送線路全体の特性インピーダンスは、変調用伝送線路1と接続用伝送線路2とからなる2種類の伝送線路の合成からなるとみなせるためである。換言すると、伝送線路全体の特性インピーダンスは、Z1とZ2との中間の値となる。
ここで、接続用伝送線路2の特性インピーダンスをZ、接続用伝送線路2の高周波に対する実効屈折率nとすると、Z>50Ω、n<n、接続用伝送線路2の長さをx・L(x>1)とする。
この場合、伝送線路全体の特性インピーダンスがインピーダンス整合条件を満たす(伝送線路全体の特性インピーダンスが例えば50Ωとなる)ように、接続用伝送線路2の接続用電極2a〜2cの寸法(長さ)を変化させることによって、Zの値を調整している。そして、Zの値が決定されるときのn,nの合成値である実効屈折率nμが求まる。
ここで、合成した伝送線路全体の特性インピーダンスは、「x」の値に依存するため、各接続用電極2a〜2cの「x」の値に応じて、「Z」および「nμ」の値は異なることになる。このようにして、インピーダンス整合条件を満たすときの「x」、「Z2」および「nμ」の組み合わせが求められる。
次に、速度整合について説明する。
本実施形態では、x・nμ=noとなるように、「x」の値を設定するようにしている。光の伝搬速度と高周波の伝搬速度とが一致し、速度整合条件を満たすからである。なお、本実施形態の光変調器100において、接続用伝送線路2の分割数(N−1)が変調用伝送線路1の分割数(N)よりも1つ少ないが、その影響を無視できるものとしている。
この観点から、「x」の値が選定している。そして、「x」の値として、上述のインピーダンス整合条件、および、速度整合条件をともに満たす値が設定される。このため、光変調器100は、インピーダンス整合条件と速度整合条件をともに満たすものとなる。
なお、接続用伝送線路2として、マイクロストリップラインやコプレーナ導波路などを適用する場合、すなわち、データ解析が容易な構造が適用される場合、接続用伝送線路2を構成する絶縁体13の屈折率が決まると、接続用伝送線路2の特性インピーダンスZおよび実効屈折率nが容易に求まることになって、速度整合条件を満たすときの接続用伝送線路2の長さが決定される。さらに、インピーダンス整合条件を満たすときの接続用伝送線路2の特性インピーダンスが決定される。したがって、上記インピーダンス整合条件と速度整合条件をともに満たすように接続用伝送線路2の長さに関連する「x」のパラメータを決定すればよい。
<第2実施形態>
本実施形態の光変調器が第1実施形態と異なるのは主に、接続用伝送線路の形状である。この第2実施形態の光変調器の接続用伝送線路についても、前述のインピーダンス整合条件および速度整合条件をともに満たすようにする点に特徴がある。
図2は第2実施形態の光変調器100Aの構成例を示す図であって、(a)光変調器100Aの上面図、(b)光変調器100AのB−B´端面図、を示す。
この光変調器100Aも、図2(a)に示すように、基板10と、複数の変調用電極1a,1b,1c,1dを有するマイクロストリップ線路型の変調用伝送線路1と、この変調用伝送線路1の各変調用電極1a,1b,1c,1dに接続される接続用電極2a,2b,2cを有する接続用伝送線路2とを備える。この実施形態においても、変調用伝送線路1の分割数N=4である。
変調用伝送線路1は、基板10の接地面11と、接地面11上に形成された光導波路12と、光導波路12上に形成された変調用電極1a〜1dとによって形成される。 接続用伝送線路2は、図2(a)および図2(b)に示すように、光導波路12上ではなく、光導波路12以外の基板10の上に形成される。この光変調器100Aでも、接続用電極2a〜2cおよび変調用電極1a〜1dによって、進行波型電極が形成される。
図2(a)において、変調用伝送線路1と接続用伝送線路2とは交互に縦続接続される。具体的には、接続用電極2aに対応する接続用伝送線路は、変調用電極1aに対応する変調用伝送線路1の出力端、および、変調用電極1bに対応する変調用伝送線路1の入力端に接続される。接続用電極2bに対応する接続用伝送線路2は、変調用電極1bに対応する変調用伝送線路1の出力端、および、変調用電極1cに対応する変調用伝送線路1の入力端に接続される。接続用電極2cに対応する接続用伝送線路2は、変調用電極1cに対応する変調用伝送線路1の出力端、および、変調用電極1dに対応する変調用伝送線路1の入力端に接続される。接続用伝送線路2内を伝搬する高周波信号(RF)は、図2(a)の接触パッド3aから入力され、接触パッド3bから出力される。
次に、本実施形態の光変調器100Aにおけるインピーダンス整合および速度整合について検討する。ここでも、変調用伝送線路1の特性インピーダンスをZ1、変調用伝送線路全体の長さをL、変調用伝送線路1の実効屈折率をn、光導波路12の群屈折率をnとする。なお、分割された変調用伝送線路1間の間隙を無視し、変調用伝送線路全体の長さは、変調領域の光導波路12の長さに等しいものとする。
ここで、n=nの場合は、速度整合条件を満たすことになるが、以下では、n<nとなる材質で変調用伝送線路1が構成されている場合について示してある。
例えば、接続用伝送線路2の特性インピーダンをZ、その高周波に対する実効屈折率をn、接続用伝送線路2全体の長さをy・L(y>0)とする。この場合、光変調器100Aの伝送線路全体の特性インピーダンスは、変調用伝送線路1と接続用伝送線路2の2種類の伝送線路の合成とみなすことができる。このため、Z1の値が例えば50Ωより大きい場合は、伝送線路全体の特性インピーダンスがインピーダンス整合条件を満たす(伝送線路全体の特性インピーダンスが例えば50Ωとなる)ように、接続用伝送線路1の寸法(長さ)を変化させてZ2の値を50Ω以下とする。一方、Z1の値が50Ωより小さい場合は、伝送線路全体の特性インピーダンスがインピーダンス整合条件を満たす(伝送線路全体の特性インピーダンスが例えば50Ωとなる)ように、接続用伝送線路の寸法(長さ)を変化させてZ2の値を50Ωより大きくする。
ここで、合成した伝送線路全体の特性インピーダンスは、接続用伝送線路2の長さのパラメータyに依存するので、「y」の値に応じて、「y・L」、「Z」および「n2」の値の組み合わせが求められる。
そして、本実施形態では、n1+y・n2=noとなるように、接続用進行波電極2a〜2cの長さに関する「y」を設定すれば、光の伝搬速度と高周波の伝搬速度を一致させ、速度整合することができる。本実施形態でも、各伝送線路1,2の分割数が十分大きいものとし、接続用伝送線路2の数が変調用伝送線路1の数より1つ少ない影響を無視して検討している。「y」が得られれば、インピーダンス整合を満たす「Z2」が上記のインピーダンス整合の方法で得られる。このように構成することにより、インピーダンス整合条件および速度整合条件をともに満たす光変調器100Aが得られる。
<第3実施形態>
本実施形態の光変調器が第1実施形態と異なるのは主に、接続用伝送線路の形状である。この第3実施形態の光変調器の接続用伝送線路についても、前述のインピーダンス整合条件および速度整合条件をともに満たすようにする点に特徴がある。
図3は第3実施形態の光変調器100Bの構成例を示す図であって、(a)光変調器100Bの上面図、(b)光変調器100BのB−B´端面図、を示す。
この光変調器100Bも、図3(a)に示すように、基板10と、複数の変調用電極1a,1b,1c,1dを有するマイクロストリップ線路型の変調用伝送線路1と、この変調用伝送線路1の各変調用電極1a,1b,1c,1dに接続される接続用電極2a,2b,2cを有する接続用伝送線路2とを備える。この実施形態においても、変調用伝送線路1の分割数N=4である。
変調用伝送線路1は、基板10の接地面11と、接地面11上に形成された光導波路12と、光導波路12上に形成された変調用電極1a〜1dとによって形成される。 接続用伝送線路2は、図3(a)および図3(b)に示すように、光導波路12上ではなく、光導波路12以外の基板10の上に形成される。この光変調器100Aでも、接続用電極2a〜2cおよび変調用電極1a〜1dによって、進行波型電極が形成される。
図3(a)において、接続用電極2aに対応する接続用伝送線路2の一端は、変調用電極1aに対応する変調用伝送線路1(端部以外の部分)に接続され、他端は変調用電極1bに対応する変調用伝送線路1の端部に接続される。接続用電極2bに対応する接続用伝送線路2の一端は、変調用電極1bに対応する変調用伝送線路1(端部以外の部分)に接続され、他端は変調用電極1cに対応する変調用伝送線路1の端部に接続される。接続用電極2cに対応する接続用伝送線路2の一端は、変調用電極1cに対応する変調用伝送線路1(端部以外の部分)に接続され、他端は変調用電極1dに対応する変調用伝送線路1の端部に接続される。接続用伝送線路2内を伝搬する高周波信号(RF)は、図3(a)の接触パッド3aから入力され、接触パッド3bから出力される。
なお、図3(a)において、各接続用伝送線路2は、各変調用伝送線路1において、各変調用伝送線路1の端部(入力側)からz・L/N(z<1)の位置で各々接続されている。
次に、本実施形態の光変調器100Bにおけるインピーダンス整合および速度整合について検討する。ここでも、変調用伝送線路1の特性インピーダンスをZ1、変調用伝送線路全体の長さをL、変調用伝送線路1の実効屈折率をn、光導波路12の群屈折率をnとする。なお、分割された変調用伝送線路1間の間隙を無視し、変調用伝送線路全体の長さは、変調領域の光導波路12の長さに等しいものとする。
ここで、Z1が50Ωであればインピーダンス整合条件を満たす。また、n=nの場合は、速度整合条件を満たすことになるが、一般に、InP系の半導体で光変調器を作製する場合、変調効率および光導波路の光損失を考慮して変調用伝送線路1の長さを設定すると、通常、Z<50Ω、n>noとなる。つまり、インピーダンス整合条件および速度整合条件を満たさないことになる。
この実施形態の光変調器100Bにおいて、例えば、接続用伝送線路2の特性インピーダンをZ2、その高周波に対する実効屈折率をnとする。この場合、Z2>50Ω、n2<noとすると、伝送線路全体の特性インピーダンスは2種類の伝送線路の合成とみなせるので、接続用伝送線路2の寸法を変化させてZ2の値を調整することにより、伝送線路全体の特性インピーダンスを例えば50Ωにすることができる(インピーダンス整合条件を満たす)。
ここで、合成した伝送線路全体の特性インピーダンスは、パラメータzに依存するので、各接続用伝送線路2に対応する「z」の値に応じて、インピーダンス整合条件を満たすときの「z」、「Z2」および「n」の組み合わせが求められる。
本実施形態では、z・n+(1−z)・n=nとなるように(速度整合条件を満たすように)、「z」の値を設定するようにしている。なお、本実施形態の光変調器100Bにおいて、接続用伝送線路2の分割数(N−1)が変調用伝送線路1の分割数(N)よりも1つ少ないが、その影響を無視できるものとしている。「z」が得られれば、そのときのZ2の値がインピーダンス整合の関係から得られる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
(変形例1)
図3(a)および図3(b)に示した光変調器100Bにおいて、変調用伝送線路1と接続用伝送線路2の接続点の位置は、変更するようにしてもよい。
図4(a)〜図4(d)は、変調用伝送線路1と接続用伝送線路2の接続点の位置が異なる光変調器100C〜100Fの構成例を示してある。
図4(a)の光変調器100Cでは、各接続用伝送線路1の入力端は各変調用伝送線路2の出力端に接続され、他端は各変調用伝送線路2の端部以外の部分に接続される。図4(b)の光変調器100Dでは、各接続用伝送線路1の入力端および出力部はともに、各変調用伝送線路2の端部以外の部分に接続される。
図4(c)の光変調器100Dでは、各接続用伝送線路1の入力端は各変調用伝送線路2の端部以外の部分に接続され、他端は各変調用伝送線路2の入力端に接続される。図4(d)の光変調器100Fでは、各接続用伝送線路1の入力端は各変調用伝送線路2の出力端に接続され、他端は各変調用伝送線路2の端部以外の部分に接続される。なお、図4(c)の接続用伝送線路1と変調用伝送線路2との接続状態は図3のものと同じであり、図4(d)の接続用伝送線路1と変調用伝送線路2との接続状態は図4(a)のものと同じである。しかし、図3と図4(c)とは接触パッド3b(RF終端端子)の位置関係が異なり、図4(a)および図4(d)とは接触パッド3a(RF入力用端子)の位置関係が異なる。変調用伝送線路2の端部をRF入力用端子またはRF終端端子で接続することにより、スタブ形成となることを回避でき、余分な反射を防ぐことができる。
各実施形態および変形例の光変調器は、電気光学効果を利用して光の位相を変調する進行波電極型光位相変調器として適用することができるし、あるいは、位相変調器を用いてマッハツェンダ型光変調器を構成して進行波電極型マッハツェンダ型光変調器として適用することもできる。さらに、光導波路の構造を有する電界吸収型光変調とすれば、進行波電極型電界吸収型光変調器として用いることができる。
1 変調用伝送線路
1a,1b,1c,1d 変調用電極
2 接続用伝送線路
2a,2b,2c 接続用電極
10 基板
11 接地面
12 光導波路
13 絶縁体
100,100A,100B,100C,100D,100E 光変調器

Claims (7)

  1. 光導波路に電界を印加することにより光変調を行う光変調器であって、
    基板と、
    前記基板の接地面と、前記接地面上に形成された光導波路と、前記光導波路上に形成された複数の変調用電極とにより構成され、前記各変調用電極に対応して光の伝搬方向に沿ってN(N≧2)分割して形成される変調用伝送線路と、
    前記光導波路以外の前記基板の上に形成され、前記各変調用電極にそれぞれ接続される(N−1)個の接続用電極を有する接続用伝送線路と
    を含み、
    前記接続用伝送線路の特性インピーダンスは、前記変調用伝送線路と前記接続用伝送線路とからなる特性インピーダンスがインピーダンス整合条件を満たすように設定され、
    前記接続用伝送線路の長さは、前記光導波路を伝搬する光の伝搬速度と前記接続用伝送線路を伝搬する高周波信号の伝搬速度との速度調整条件を満たすように設定される
    ことを特徴とする光変調器。
  2. 前記光導波路の群屈折率をno、前記変調用伝送線路と前記接続用伝送線路とを合成した伝送線路の高周波に対する実効屈折率をnμ、前記変調用伝送線路の全長をL、前記接続用伝送線路の全長をx・L(x>1)とすると、前記xは、x・nμ=noとなるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記光導波路の群屈折率をn、前記変調用伝送線路の高周波に対する実効屈折率n、前記接続用伝送線路の高周波に対する実効屈折率n、前記変調用伝送線路の全長をL、前記接続用伝送線路の全長をy・Lとすると、前記yは、n+y・n=nとなるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  4. 前記変調用伝送線路の全長をL、前記接続用伝送線路が前記変調用伝送線路に接続する接続点と前記変調用伝送線路の端部との間隔をz・L/N(z<1)、前記光導波路の群屈折率をn、前記変調用伝送線路の高周波に対する実効屈折率をn、前記接続用伝送線路の高周波に対する実効屈折率nとすると、前記zは、z・n+(1−z)・n=nとなるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  5. 前記光変調器は、電気光学効果を利用して光の位相を変調することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光変調器。
  6. 前記光変調器は、マッハツェンダ型光変調器であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光変調器。
  7. 前記光変調器は、電界吸収型光変調器であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光変調器。
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