JP2014224555A - ボールネジ送り装置 - Google Patents

ボールネジ送り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014224555A
JP2014224555A JP2013103449A JP2013103449A JP2014224555A JP 2014224555 A JP2014224555 A JP 2014224555A JP 2013103449 A JP2013103449 A JP 2013103449A JP 2013103449 A JP2013103449 A JP 2013103449A JP 2014224555 A JP2014224555 A JP 2014224555A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
brackets
bracket
ball screw
screw shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013103449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6147565B2 (ja
Inventor
藤 友 泰 加
Tomoyasu Kato
藤 友 泰 加
田 伸 秀 岸
Nobuhide Kishida
田 伸 秀 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2013103449A priority Critical patent/JP6147565B2/ja
Publication of JP2014224555A publication Critical patent/JP2014224555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6147565B2 publication Critical patent/JP6147565B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】長いストロークを有するボールネジ軸において高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できるボールネジ送り装置を提供する。
【解決手段】ボールネジ軸と、ボールネジ軸を回転可能に支持する一対の軸受と、一対の軸受の間に配置されてボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第一ブラケットと当該一対の第一ブラケットを互いに連結する第一連結部とを有する第一移動サポート体と、一対の第一ブラケットの間に配置されてボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第二ブラケットと当該一対の第二ブラケットを互いに連結する第二連結部とを有する第二移動サポート体と、一対の第二ブラケットの間に配置されてボールネジ軸に螺合されたナットと、を備え、一対の第二ブラケットの一方が一対の第一ブラケットの一方に当接される時、一対の第二ブラケットの他方は一対の第一ブラケットの他方から離間された状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボールネジ送り装置に係り、特に長いストロークを有するボールネジ軸において高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を防止できるボールネジ送り装置に関する。
ボールネジ送り装置は、通常、ボールネジ軸と、当該ボールネジ軸を回転可能に支持する一対の軸受と、当該一対の軸受の間に配置されて当該ボールネジ軸に当該ボールネジ軸用の複数のボールを介して螺合されたナットと、を備えており、ボールネジ軸が回転されることにより、ナットが当該ボールネジ軸の軸線方向に直線移動されるようになっている。
このようなボールネジ送り装置では、ボールネジ軸の回転速度が高くなって当該ボールネジ軸の固有振動数に近づくと、共振によって当該ボールネジ軸に異常な振れ回りの振動が発生し、ボールや軸受を破損させるおそれがある。そのため、この共振点に対応する回転速度(危険速度)以下でボールネジ軸を回転させる必要があり、これにより、ナットの直線移動(送り)速度の上限が決定されている。
ボールネジ軸の危険速度に対応する最大許容回転数n(rpm)は、ボールネジ軸の支持方法によって定まる定数fと、ボールネジ軸の支持点間の距離L(mm)と、ボールネジ軸の谷径d(mm)とに基づいて、下式(1)により決定できることが知られている。
=f(d/L)×10 ……(1)
ナットの高速な送りを実現するためには、上式(1)において、ボールネジ軸の谷径dを大きくすれば、最大許容回転数nを上げることができる。しかしながら、ボールネジ軸の谷径dを大きくすると、負荷イナーシャ(慣性モーメント)が大きくなって、ボールネジ軸の回転に大きなトルクが必要となってしまう。また、ボールネジ軸の谷径dが大きくなるにつれて、ボールネジ軸の価格も上がってしまう。
また、ナットの高速な送りを実現するために、リード(ボールネジ軸上のネジ溝のピッチ)を大きくすれば、ボールネジ軸に必要とされる回転数を前記最大許容回転数n以下に下げることができる。しかしながら、リードを大きくすると、ナットの送り精度が低下してしまう。
特許文献1には、一対の軸受の間に配置されてボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対のブラケットと、当該一対のブラケットを互いに連結する連結部と、を有する移動サポート体を更に備え、当該一対のブラケットの間にナットが配置されているボールネジ送り装置が記載されている。
このような装置のボールネジ軸は、一対の軸受及びナットの各々によって固定支持されると共に、一対のブラケットの各々によって単純支持される。このため、軸受−ブラケット間、及び、ブラケット−ナット間においては、移動サポート体を備えていない場合に比べて、支持方法によって定まる定数fは小さくなる(具体的には(15.1/21.9=)0.69倍になる)ものの、支持点間の距離Lが短くなる(具体的には、図14に示すように各支持点間における危険速度を等しく揃える場合には、0.5倍になる)ことにより、ボールネジ軸の最大許容回転数nは、移動サポート体を備えていない場合に比べて大幅に(具体的には(0.69/0.5=)約2.7倍まで)上げられ得る(ボールネジ軸の最大許容回転数nは支持点間の距離Lの2乗に反比例するため、その効果が大きい)。
実公昭61−28900号公報
しかしながら、長いストロークを有するボールネジ軸においてナットの高速な送りを実現するためには、特許文献1に記載の装置のように移動サポート体を備えていない場合の約2.7倍の最大許容回転数であっても、ボールネジ軸に必要とされる回転数としては不十分な場合がある。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、長いストロークを有するボールネジ軸において高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できるボールネジ送り装置を提供することである。
本発明は、ボールネジ軸と、前記ボールネジ軸を回転可能に支持する一対の軸受と、前記一対の軸受の間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第一ブラケットと、当該一対の第一ブラケットを互いに連結する第一連結部と、を有する第一移動サポート体と、前記一対の第一ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第二ブラケットと、当該一対の第二ブラケットを互いに連結する第二連結部と、を有する第二移動サポート体と、前記一対の第二ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸に当該ボールネジ軸用の複数のボールを介して螺合されたナットと、を備え、前記一対の第二ブラケットの一方が前記一対の第一ブラケットの一方に当接される時、前記一対の第二ブラケットの他方は前記一対の第一ブラケットの他方から離間された状態となることを特徴とするボールネジ送り装置である。
本発明によれば、ボールネジ軸は一対の軸受及びナットの各々によって固定支持されると共に一対の第一ブラケット及び一対の第二ブラケットの各々によって単純支持されるため、特に第一ブラケット−第二ブラケット間においては、移動サポート体を備えていない場合に比べて、支持方法によって定まる定数fは更に小さくなる(具体的には(9.7/21.9=)0.443倍になる)ものの、支持点間の距離Lも更に短くなる(具体的には、図4に示すように各支持点間における危険速度を等しく揃える場合には、0.286倍になる)。その結果、上式(1)を参照し、ボールネジ軸の最大許容回転数nは、移動サポート体を備えていない場合に比べて更に大幅に(具体的には(0.443/0.286=)約5.4倍まで)上げられ得る。これにより、長いストロークを有するボールネジ軸においても高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できる。
好ましくは、前記ナットが前記一対の第二ブラケットの一方に当接され、当該一対の第二ブラケットの一方が前記一対の第一ブラケットの一方に当接され、当該一対の第一ブラケットの一方が前記一対の軸受の一方に可及的に近接された状態では、前記ボールネジ軸の軸線と平行な直線座標において、前記一対の軸受の他方の中心座標を0、前記ナットの中心座標を1とした時、前記一対の第一ブラケットの他方の中心座標が、0.3〜0.4の範囲内にあり、前記一対の第二ブラケットの他方の中心座標が、0.6〜0.7の範囲内にある。このような態様によれば、軸受−第一ブラケット間、第一ブラケット−第二ブラケット間、及び、第二ブラケット−ナット間の各々における危険速度が略等しくなり、これにより、ボールネジ軸の最大許容回転数を効果的に上げることができる。
また、好ましくは、前記一対の第二ブラケットの各々は、前記第一連結部を支持するようになっている。このような態様によれば、長いストロークを有するボールネジ軸に対応して一対の第一ブラケットの間の間隔が広く設計されている場合であっても、当該一対の第一ブラケットを互いに連結する第一連結部のたわみ変形が、一対の第二ブラケットの各々によって効果的に防止され得る。
また、好ましくは、前記一対の第二ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第二スリーブ部と、当該第二スリーブ部の外側に当該第二スリーブ部と同軸状に配置されて当該第二スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第二ブラケット部と、を有し、当該第二ブラケット部と前記ナットとが当接可能になっており、前記一対の第一ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第一スリーブ部と、当該第一スリーブ部の外側に当該第一スリーブ部と同軸状に配置されて当該第一スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第一ブラケット部と、を有し、当該第一ブラケット部と前記第二ブラケットの前記第二ブラケット部とが当接可能になっている。このような態様によれば、第一ブラケット及び/または第二ブラケットが回転中のボールネジ軸に接触しても、第一スリーブ部及び/または第二スリーブ部がボールネジ軸と一緒に回転されて、第一ブラケット部及び第二ブラケット部は回転方向に対して静止される。これにより、接触箇所において回転方向における擦れの発生が抑制され、擦れの発生による不具合(例えば摩擦粉の発生)を防止できる。
更に好ましくは、前記第二ブラケット部の前記ナット側の端面の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部の前記ナット側の端面よりも前記ナット側に突出する第一当接緩衝体が設けられており、前記第一ブラケット部の前記第二ブラケット側の端面の少なくとも一部には、前記第一スリーブ部の前記第二ブラケット側の端面よりも前記第二ブラケット側に突出する第二当接緩衝体が設けられている。このような態様によれば、ナットは第一当接緩衝体を介して第二ブラケット部に当接され、当該第二ブラケット部は第二当接緩衝体を介して第一ブラケット部に当接される。これにより、例えばナットを高速で送る場合であっても、当接に伴う衝撃が第一当接緩衝体及び/または第二当接緩衝体によって効果的に吸収され、衝撃による損傷を防止できる。
あるいは、前記第二ブラケット部の前記ナット側の端面の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部の前記ナット側の端面よりも前記ナット側に突出する第一当接緩衝体が設けられており、前記第二ブラケット部の前記第一ブラケット側の端面の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部の前記第一ブラケット側の端面よりも前記第一ブラケット側に突出する第二当接緩衝体が設けられている。このような態様によっても、ナットは第一当接緩衝体を介して第二ブラケット部に当接され、当該第二ブラケット部は第二当接緩衝体を介して第一ブラケット部に当接される。これにより、例えばナットを高速で送る場合であっても、当接に伴う衝撃が第一当接緩衝体及び/または第二当接緩衝体によって効果的に吸収され、衝撃による損傷を防止できる。
あるいは、前記ナットの前記第二ブラケット側の端面のうち前記第二ブラケット部に対向する部分の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部に対向する部分よりも前記第二ブラケット側に突出する第一当接緩衝体が設けられており、前記第一ブラケット部の前記第二ブラケット側の端面の少なくとも一部には、前記第一スリーブ部の前記第二ブラケット側の端面よりも前記第二ブラケット側に突出する第二当接緩衝体が設けられていてもよい。このような態様によっても、ナットは第一当接緩衝体を介して第二ブラケット部に当接され、当該第二ブラケット部は第二当接緩衝体を介して第一ブラケット部に当接される。これにより、例えばナットを高速で送る場合であっても、当接に伴う衝撃が第一当接緩衝体及び/または第二当接緩衝体によって効果的に吸収され、衝撃による損傷を防止できる。
あるいは、前記ナットの前記第二ブラケット側の端面のうち前記第二ブラケット部に対向する部分の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部に対向する部分よりも前記第二ブラケット側に突出する第一当接緩衝体が設けられており、前記第二ブラケット部の前記第一ブラケット側の端面の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部の前記第一ブラケット側の端面よりも前記第一ブラケット側に突出する第二当接緩衝体が設けられていてもよい。このような態様によっても、ナットは第一当接緩衝体を介して第二ブラケット部に当接され、当該第二ブラケット部は第二当接緩衝体を介して第一ブラケット部に当接される。これにより、例えばナットを高速で送る場合であっても、当接に伴う衝撃が第一当接緩衝体及び/または第二当接緩衝体によって効果的に吸収され、衝撃による損傷を防止できる。
具体的には、例えば、前記一対の軸受の中心間距離は、8000mm〜12000mmであり、前記ボールネジ軸の谷径は、60mm〜100mmである。
また、本発明は、ボールネジ軸と、前記ボールネジ軸を回転可能に支持する一対の軸受と、前記一対の軸受の間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第一ブラケットと、当該一対の第一ブラケットを互いに連結する第一連結部と、を有する第一移動サポート体と、前記一対の第一ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第二ブラケットと、当該一対の第二ブラケットを互いに連結する第二連結部と、を有する第二移動サポート体と、前記一対の第二ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第三ブラケットと、当該一対の第三ブラケットを互いに連結する第三連結部と、を有する第三移動サポート体と、前記一対の第三ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸に当該ボールネジ軸用の複数のボールを介して螺合されたナットと、を備え、前記一対の第三ブラケットの一方が前記一対の第二ブラケットの一方に当接される時、前記一対の第三ブラケットの他方は前記一対の第二ブラケットの他方から離間された状態となり、前記一対の第二ブラケットの一方が前記一対の第一ブラケットの一方に当接される時、前記一対の第二ブラケットの他方は前記一対の第一ブラケットの他方から離間された状態となることを特徴とするボールネジ送り装置である。
本発明によれば、ボールネジ軸は一対の軸受及びナットの各々によって固定支持されると共に一対の第一ブラケット、一対の第二ブラケット及び一対の第三ブラケットの各々によって単純支持されるため、特に第一ブラケット−第二ブラケット間、及び、第二−第三ブラケット間においては、移動サポート体を備えていない場合に比べて、支持方法によって定まる定数fは更に小さくなる(具体的には(9.7/21.9=)0.443倍になる)ものの、支持点間の距離Lも更に短くなる(具体的には、図12に示すように各支持点間における危険速度を等しく揃える場合には、0.222倍になる)。その結果、上式(1)を参照し、ボールネジ軸の最大許容回転数nは、移動サポート体を備えていない場合に比べて更に大幅に(具体的には(0.443/0.222=)約9.0倍まで)上げられ得る。これにより、長いストロークを有するボールネジ軸においても高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できる。
好ましくは、前記ナットが前記一対の第三ブラケットの一方に当接され、当該一対の第三ブラケットの一方が前記一対の第二ブラケットの一方に当接され、当該一対の第二ブラケットの一方が前記一対の第一ブラケットの一方に当接され、当該一対の第一ブラケットの一方が前記一対の軸受の一方に可及的に近接された状態では、前記ボールネジ軸の軸線と平行な直線座標において、前記一対の軸受の他方の中心座標を0、前記ナットの中心座標を1とした時、前記一対の第一ブラケットの他方の中心座標が、0.23〜0.33の範囲内にあり、前記一対の第二ブラケットの他方の中心座標が、0.45〜0.55の範囲内にあり、前記一対の第三ブラケットの他方の中心座標が、0.67〜0.77の範囲内にある。このような態様によれば、軸受−第一ブラケット間、第一ブラケット−第二ブラケット間、第二ブラケット−第三ブラケット間、及び、第三ブラケット−ナット間の各々における危険速度が略等しくなり、これにより、ボールネジ軸の最大許容回転数を効果的に上げることができる。
また、好ましくは、前記一対の第二ブラケットの各々は、前記第一連結部を支持するようになっており、前記一対の第三ブラケットの各々は、前記第一連結部及び前記第二連結部を支持するようになっている。このような態様によれば、長いストロークを有するボールネジ軸に対応して一対の第一ブラケットの間の間隔が広く設計されている場合であっても、当該一対の第一ブラケットを互いに連結する第一連結部のたわみ変形が、一対の第二ブラケット及び一対の第三ブラケットの各々によって効果的に防止され得る。また、一対の第二ブラケットを互いに連結する第二連結部のたわみ変形も、一対の第三ブラケットの各々によって効果的に防止され得る。
また、好ましくは、前記一対の第三ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第三スリーブ部と、当該第三スリーブ部の外側に当該第三スリーブ部と同軸状に配置されて当該第三スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第三ブラケット部と、を有し、当該第三ブラケット部と前記ナットとが当接可能になっており、前記一対の第二ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第二スリーブ部と、当該第二スリーブ部の外側に当該第二スリーブ部と同軸状に配置されて当該第二スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第二ブラケット部と、を有し、当該第二ブラケット部と前記第三ブラケットの前記第三ブラケット部とが当接可能になっており、前記一対の第一ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第一スリーブ部と、当該第一スリーブ部の外側に当該第一スリーブ部と同軸状に配置されて当該第一スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第一ブラケット部と、を有し、当該第一ブラケット部と前記第二ブラケットの前記第二ブラケット部とが当接可能になっている。このような態様によれば、第一ブラケット及び/または第二ブラケット及び/または第三ブラケットが回転中のボールネジ軸に接触しても、第一スリーブ部及び/または第二スリーブ部及び/または第三スリーブ部がボールネジ軸と一緒に回転されて、第一ブラケット部、第二ブラケット部及び第三ブラケット部は回転方向に対して静止される。これにより、接触箇所において回転方向における擦れの発生が抑制され、擦れの発生による不具合(例えば摩擦粉の発生)を防止できる。
具体的には、例えば、前記一対の軸受の中心間距離は、10600mm〜16000mmであり、前記ボールネジ軸の谷径は、60mm〜100mmである。
本発明の一態様によれば、ボールネジ軸は一対の軸受及びナットの各々によって固定支持されると共に一対の第一ブラケット及び一対の第二ブラケットの各々によって単純支持されるため、特に第一ブラケット−第二ブラケット間においては、移動サポート体を備えていない場合に比べて、支持方法によって定まる定数fは更に小さくなる(具体的には0.443倍になる)ものの、支持点間の距離Lも更に短くなる(具体的には、各支持点間における危険速度を等しく揃える場合には、0.286倍になる)ことにより、ボールネジ軸の最大許容回転数nは、移動サポート体を備えていない場合に比べて更に大幅に(具体的には約5.4倍まで)上げられ得る。これにより、長いストロークを有するボールネジ軸においても高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できる。
本発明の別の態様によれば、ボールネジ軸は一対の軸受及びナットの各々によって固定支持されると共に一対の第一ブラケット、一対の第二ブラケット及び一対の第三ブラケットの各々によって単純支持されるため、特に第一ブラケット−第二ブラケット間、及び第二−第三ブラケット間においては、移動サポート体を備えていない場合に比べて、支持方法によって定まる定数fは更に小さくなる(具体的には0.443倍になる)ものの、支持点間の距離Lも更に短くなる(具体的には、各支持点間における危険速度を等しく揃える場合には、0.222倍になる)ことにより、ボールネジ軸の最大許容回転数nは、移動サポート体を備えていない場合に比べて更に大幅に(具体的には約9.0倍まで)上げられ得る。これにより、長いストロークを有するボールネジ軸においても高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できる。
本発明の第1の実施の形態によるボールネジ送り装置を示す概略側面図である。 図1のボールネジ送り装置を示す概略平面図である。 図1のボールネジ送り装置において第一、第二ブラケットの装置構成の第1例を説明するための側面視断面図である。 図1のボールネジ送り装置において各支持点間の危険速度が等しい場合の支持点間の距離Lを説明するための模式図である。 図1のボールネジ送り装置の動作を説明するための模式図である。 図1のボールネジ送り装置において第一、第二ブラケットの装置構成の第2例を説明するための側面視断面図である。 図1のボールネジ送り装置において第一、第二ブラケットの装置構成の第3例を説明するための側面視断面図である。 図1のボールネジ送り装置において第一、第二ブラケットの装置構成の第4例を説明するための側面視断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるボールネジ送り装置を示す概略側面図である。 図9のボールネジ送り装置を示す概略平面図である。 図9のボールネジ送り装置において第一乃至第三ブラケットの装置構成の一例を説明するための側面視断面図である。 図9のボールネジ送り装置において各支持点間の危険速度が等しい場合の支持点間の距離Lを説明するための模式図である。 図9のボールネジ送り装置の動作を説明するための模式図である。 特許文献1のボールネジ送り装置において各支持点間の危険速度が等しい場合の支持点間の最短距離を説明するための模式図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるボールネジ送り装置を示す概略側面図であり、図2は、当該ボールネジ送り装置を示す概略平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態によるボールネジ送り装置10は、ボールネジ軸16と、ボールネジ軸16を回転可能に支持する一対の軸受11a、11bと、一対の軸受11a、11bの間に配置されてボールネジ軸16を摺動可能に貫通させる一対の第一ブラケット13a、13bと当該一対の第一ブラケット13a、13bを互いに連結する第一連結部13cとを有する第一移動サポート体13と、一対の第一ブラケット13a、13bの間に配置されてボールネジ軸16を摺動可能に貫通させる一対の第二ブラケット14a、14bと当該一対の第二ブラケット14a、14bを互いに連結する第二連結部14cとを有する第二移動サポート体14と、一対の第二ブラケット14a、14bの間に配置されてボールネジ軸16に当該ボールネジ軸用の複数のボール(不図示)を介して螺合されたナット12と、を備えている。
図1に示すように、本実施の形態では、一対の軸受11a、11bの各々は水平なベッド18上に固定されており、当該一対の軸受11a、11bに回転可能に支持されたボールネジ軸16の一端には回転駆動装置17(例えば、モータ)が接続されている。具体的には、例えば、一対の軸受11a、11bの中心間距離は、8000mm〜12000mmであり、ボールネジ軸の谷径は、60mm〜100mmである。
図1に示すように、ナット12上には、テーブル19が水平に固定されている。回転駆動装置17によってボールネジ軸16が回転されることにより、当該ボールネジ軸16にボールを介して螺合されたナット12とテーブル19とは、当該ボールネジ軸16の軸線方向に直線移動されるようになっている。
図1に示すように、一対の第一ブラケット13a、13b及び一対の第二ブラケット14b、14bは、ベッド18上に摺動可能に配置されている。
本実施の形態では、図1及び図2における左側の第一、第二ブラケット13a、14aの装置構成と右側の第一、第二ブラケット13b、14bの装置構成とは互いに同様であり、左側の第一、第二ブラケット13a、14aの装置構成で代表して説明する。図3は、第一、第二ブラケット13a、14aの装置構成の一例を説明するための側面視断面図である。
図3に示すように、第一ブラケット13aは、ボールネジ軸16を貫通させる筒状の第一スリーブ部131と、当該第一スリーブ部131の外側に当該第一スリーブ部131と同軸状に配置されて当該第一スリーブ部131に回転軸受133を介して回転可能に支持された第一ブラケット部132と、を有している。また、第二ブラケット14aは、ボールネジ軸16を貫通させる筒状の第二スリーブ部141と、当該第二スリーブ部141の外側に当該第二スリーブ部141と同軸状に配置されて当該第二スリーブ部141に回転軸受143を介して回転可能に支持された第二ブラケット部142と、を有している。図3に示すように、第一ブラケット部132と第二ブラケット部142とが当接可能になっており、第二ブラケット部142とナット12とが当接可能になっている。
具体的には、第一、第二スリーブ部131、141の各々は、ボールネジ軸16の外径より僅かに大きい内径を有しており、ボールネジ軸16を単純支持するようになっていて、ボールネジ軸16の軸線方向及び回転方向には摺動可能であるが、径方向には実質的に移動不可能となっている。一方、第一、第二ブラケット部132、142の各々は、第一、第二スリーブ部131、141に回転軸受133、143を介して回転可能に支持されており、第一、第二スリーブ部131、141と一緒に軸線方向に移動可能であるが、回転方向に対しては静止されるようになっている。
これにより、第一ブラケット13a及び/または第二ブラケット14bが回転中のボールネジ軸16に接触しても、当該ボールネジ軸16に接触する第一スリーブ部131及び/または第二スリーブ部141がボールネジ軸16と一緒に回転されて、第一ブラケット部132及び第二ブラケット部142は回転方向に対して静止される。これにより、接触箇所において回転方向における擦れの発生が抑制され、擦れの発生による不具合(例えば摩擦粉の発生)を防止できる。
また、図3に示すように、本実施の形態では、第二ブラケット部142のナット12側の端面の少なくとも一部には、第二スリーブ部141のナット12側の端面よりもナット12側に突出する第一当接緩衝体21が設けられている。また、第一ブラケット部132の第二ブラケット14a側の端面の少なくとも一部には、第一スリーブ部131の第二ブラケット14a側の端面よりも第二ブラケット14a側に突出する第二当接緩衝体22が設けられている。第一、第二当接緩衝体21、22は、具体的にはクッションゴムであるが、他のダンパ機構であってもよい。
第一当接緩衝体21が第二スリーブ部141のナット12側の端面よりもナット12側に突出していることにより、軸方向に移動されるナット12は、第一当接緩衝体21を介して第二ブラケット部142に当接され、第二スリーブ部141には当接されないようになっている。また、第二当接緩衝体22が第一スリーブ部131の第二ブラケット14a側の端面よりも第二ブラケット14a側に突出していることにより、軸方向に移動される第二ブラケット14aの第二ブラケット部142は、第二当接緩衝体22を介して第一ブラケット部132に当接され、第一スリーブ部131には当接されないようになっている。これにより、例えばナット12を高速で送る場合であっても、当接に伴う衝撃が第一当接緩衝体21及び/または第二当接緩衝体22によって効果的に吸収され、衝撃による損傷が防止されている。
図1及び図2に戻って、第一連結部13c及び第二連結部14cは、具体的には剛性を有する細長部材である。第一連結部13cは、一対の第一ブラケット13a、13bの間の間隔を所定の距離に維持するようになっており、第二連結部14cは、一対の第二ブラケット14a、14bの間の間隔を所定の距離に維持するようになっている。
本実施の形態では、一対の第二ブラケット14a、14bの各々は、第一連結部13cを支持するようになっている。具体的には、一対の第二ブラケット14a、14bの各々のブラケット部142の両側縁部には段部が設けられ、当該段部の上面が第一連結部13cの下面に当接されている。
図1及び図2に示すように、一対の第二ブラケット14a、14bの各々の外側端面の間の間隔は、一対の第一ブラケット13a、13bの各々の内側端面の間の間隔より短くなっている。これにより、一方の第二ブラケット14aが一方の第一ブラケット13aに当接される時、他方の第二ブラケット14bは他方の第一ブラケット13bから離間された状態となる。
本実施の形態では、図1及び図2に示すように、ナット12が一方の第二ブラケット14aに当接され、当該一方の第二ブラケット14aが一方の第一ブラケット13aに当接され、当該一方の第一ブラケット13aが一方の軸受11aに可及的に近接された状態では、ボールネジ軸16の軸線と平行な直線座標において、他方の軸受11bの中心座標を0、ナット12の中心座標を1とした時、他方の第一ブラケット13bの中心座標が、0.3〜0.4の範囲内にあり、他方の第二ブラケット14bの中心座標が、0.6〜0.7の範囲内にある。より好ましくは、他方の第一ブラケット13bの中心座標が、0.34〜0.38の範囲内にあり、他方の第二ブラケット14bの中心座標が、0.62〜0.66の範囲内にある。すなわち、軸受11b−第一ブラケット13bの中心間距離L1と、第一ブラケット13b−第二ブラケット14bの中心間距離L2と、第二ブラケット14b−ナット12の中心間距離L3との比(L1:L2:L3)が、1.25:1:1.25に略等しくなっている。
この場合、ボールネジ軸16は一対の軸受11a、11b及びナット12の各々によって固定支持されていると共に一対の第一ブラケット13a、13b及び一対の第二ブラケット14a、14bの各々によって単純支持されており、支持方法によって定まる定数fは、軸受11b−第一ブラケット13b間、及び、第二ブラケット14b−ナット12間では15.1であり、第一ブラケット13b−第二ブラケット14b間では9.7であることを鑑みて、図5に示すように、軸受11b−第一ブラケット13b間、第一ブラケット13b−第二ブラケット14b間、及び、第二ブラケット14b−ナット12間の各々における危険速度が略等しくなっている。これにより、ボールネジ軸16の最大許容回転数nを効果的に上げることができる。
具体的には、第一ブラケット13b−第二ブラケット14b間においては、支持方法によって定まる定数fは、第一、第二移動サポート体13、14を備えていない場合に比べて(9.7/21.9=)0.443倍になっているが、支持点距離Lは、第一、第二移動サポート体13、14を備えていない場合に比べて(1/(1.25+1+1.25)=)0.286倍になっていることにより、上式(1)を参照し、ボールネジ軸16の最大許容回転数nは、第一、第二移動サポート体13、14を備えていない場合に比べて、(0.443/0.286=)約5.4倍まで上げられ得る。これにより、長いストロークを有するボールネジ軸16においても高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できる。
次に、以上のような本実施の形態の作用について説明する。
図1及び図2に示すように、ナット12が左側の第二ブラケット14aに当接され、当該左側の第二ブラケット14aが左側の第一ブラケット13aに当接され、当該左側の第一ブラケット13aが左側の軸受11aに可及的に近接された状態において、回転駆動装置17によってボールネジ軸16が回転されることにより、ナット12は軸方向右向きに移動される。ここで、一対の第一ブラケット13a、13b及び/または一対の第二ブラケット14a、14bが回転中のボールネジ軸16に接触しても、各々のスリーブ部131、141がボールネジ軸16と一緒に回転されることにより、接触箇所における擦れの発生が抑制され、擦れの発生による不具合(例えば摩擦粉の発生)を防止できる。
次に、図4(a)に示すように、ボールネジ軸16の回転によって軸方向右向きに移動されるナット12は、右側の第二ブラケット14bに当接される。具体的には、ナット12は、第一当接緩衝体21を介して第二ブラケット14bの第二ブラケット部142に当接される。本実施の形態では、第一当接緩衝体21によって当接に伴う衝撃が効果的に吸収されるため、ナット12が高速で移動される場合であっても、衝撃による損傷が防止される。その後、ボールネジ軸16の回転によって軸方向右向きに移動されるナット12は、当接された右側の第二ブラケット14bを軸方向右向きに押しやる。これにより、第二移動サポート体14は、ナット12と一緒に軸方向右向きに移動される。
次に、図4(b)に示すように、ボールネジ軸16の回転によってナット12と一緒に軸方向右向きに移動される第二移動サポート体14は、右側の第一ブラケット13bに当接される。具体的には、右側の第二ブラケット14bの第二ブラケット部142が、第二当接緩衝体22を介して第一ブラケット13bの第一ブラケット部132に当接される。本実施の形態では、第二当接緩衝体22によって当接に伴う衝撃が効果的に吸収されるため、ナット12及び第二移動サポート体14が高速で移動される場合であっても、衝撃による損傷が防止される。その後、ボールネジ軸16の回転によってナット12と一緒に軸方向右向きに移動される第二移動サポート体14は、当接された右側の第一ブラケット13bを軸方向右向きに押しやる。これにより、第一移動サポート体13は、第二移動サポート体14及びナット12と一緒に軸方向右向きに移動される。
次に、図4(c)に示すように、ボールネジ軸16の回転によってナット12及び第二移動サポート体14と一緒に軸方向右向きに移動される第一移動サポート体13は、右側の軸受11bに可及的に近接される。
以上のように、本実施の形態によれば、ボールネジ軸16は一対の軸受11a、11b及びナット12の各々によって固定支持されると共に一対の第一ブラケット13a、13b及び一対の第二ブラケット14a、14bの各々によって単純支持されるため、特に第一ブラケット13a(13b)−第二ブラケット14a(14b)間においては、移動サポート体13、14を備えていない場合に比べて、支持方法によって定まる定数fは小さくなる(具体的には(9.7/21.9=)0.443倍になる)ものの、支持点間の距離Lも短くなる(具体的には、図5に示すように各支持点間の危険速度を等しく揃える場合には、0.286倍になる)。その結果、上式(1)を参照し、ボールネジ軸16の最大許容回転数nは、移動サポート体13、14を備えていない場合に比べて更に大幅に(具体的には(0.443/0.286=)約5.4倍まで)上げられ得る。これにより、長いストロークを有するボールネジ軸16においても高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できる。
また、本実施の形態によれば、ナット12が一方の第二ブラケット14a(14b)に当接され、当該一方の第二ブラケット14a(14b)が一方の第一ブラケット13a(13b)に当接され、当該一方の第一ブラケット13a(13b)が一方の軸受11a(11b)に可及的に近接された状態では、ボールネジ軸16の軸線と平行な直線座標において、他方の軸受11b(11a)の中心座標を0、ナット12の中心座標を1とした時、他方の第一ブラケット13b(13a)の中心座標が、0.3〜0.4の範囲内にあり、他方の第二ブラケット14b(14a)の中心座標が、0.6〜0.7の範囲内にあるため、軸受11b(11a)−第一ブラケット13b(13a)間、第一ブラケット13b(13a)−第二ブラケット14b(14a)間、及び、第二ブラケット14b(14a)−ナット12間の各々における危険速度が略等しくなっている。これにより、ボールネジ軸16の最大許容回転数を効果的に上げることができる。
また、本実施の形態によれば、一対の第二ブラケット14a、14bの各々が第一連結部13cを支持するようになっているため、長いストロークを有するボールネジ軸16に対応して一対の第一ブラケット13a、13bの間の間隔が広く設計されている場合であっても、当該一対の第一ブラケット13a、13bを互いに連結する第一連結部13cの重力によるたわみ変形が、一対の第二ブラケット14a、14bの各々によって効果的に防止され得る。
なお、本実施の形態では、図3に示すように、第二ブラケット部142のナット12側の端面の少なくとも一部には、第二スリーブ部141のナット12側の端面よりもナット12側に突出する第一当接緩衝体21が設けられており、第一ブラケット部132の第二ブラケット14a側の端面の少なくとも一部には、第一スリーブ部131の第二ブラケット14a側の端面よりも第二ブラケット14a側に突出する第二当接緩衝体22が設けられているが、これに限定されず、図5に示すように、第二ブラケット部142のナット12側の端面の少なくとも一部には、第二スリーブ部141のナット12側の端面よりもナット12側に突出する第一当接緩衝体21が設けられており、第二ブラケット部142の第一ブラケット13a側の端面の少なくとも一部には、第二スリーブ部141の第一ブラケット13a側の端面よりも第一ブラケット13a側に突出する第二当接緩衝体21’が設けられていてもよい。あるいは、図6に示すように、ナット12の第二ブラケット14a側の端面のうち第二ブラケット部142に対向する部分の少なくとも一部には、第二スリーブ部141に対向する部分よりも第二ブラケット14a側に突出する第一当接緩衝体21’が設けられており、第一ブラケット部132の第二ブラケット14a側の端面の少なくとも一部には、第一スリーブ131部の第二ブラケット14a側の端面よりも第二ブラケット14a側に突出する第二当接緩衝体22が設けられていてもよい。あるいは、ナット12の第二ブラケット14a側の端面のうち第二ブラケット部142に対向する部分の少なくとも一部には、第二スリーブ部141に対向する部分よりも第二ブラケット14a側に突出する第一当接緩衝体21’が設けられており、第二ブラケット部142の第一ブラケット13a側の端面の少なくとも一部には、第二スリーブ部141の第一ブラケット13a側の端面よりも第一ブラケット13a側に突出する第二当接緩衝体22’が設けられていてもよい。これらのような態様によっても、ナット12は第一当接緩衝体21(21’)を介して第二ブラケット部142に当接され、当該第二ブラケット部142は第二当接緩衝体22(22’)を介して第一ブラケット部132に当接されることにより、例えばナット12を高速で送る場合であっても、当接に伴う衝撃が第一当接緩衝体21(21’)及び/または第二当接緩衝体22(22’)によって効果的に吸収され、衝撃による損傷を防止できる。
また、本実施の形態では、一対の第二ブラケット14a、14bの各々のブラケット部142の両側縁部に段部が設けられ、当該段部の上面が第一連結部13cの下面に当接されていたが、一対の第二ブラケット14a、14bの各々が第一連結部13cを支持するようになっている限りでは、これに限定されない。例えば、一対の第二ブラケット14a、14bの各々のブラケット部142の両側縁部に貫通孔が設けられ、当該貫通孔に第一連結部13cが挿通されていてもよい。
次に、図9及び図10を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態によるボールネジ送り装置を示す概略側面図であり、図10は、当該ボールネジ送り装置を示す概略平面図である。
図9及び図10に示すように、第2の実施の形態によるボールネジ送り装置20では、一対の第二ブラケット14a、14bの間に配置されてボールネジ軸16を摺動可能に貫通させる一対の第三ブラケット15a、15bと当該一対の第三ブラケット15a、15bを互いに連結する第三連結部15cとを有する第三移動サポート体15が更に設けられており、ナット12は一対の第三ブラケット15a、15bの間に配置されてボールネジ軸16に当該ボールネジ軸用の複数のボール(不図示)を介して螺合されている。
その他の構成は図1及び図2に示す第1の実施の形態と略同様である。図9及び図10において、図1及び図2に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図1に示すように、一対の第三ブラケット15a、15bは、一対の第一ブラケット13a、13b及び一対の第二ブラケット14b、14bと同様に、ベッド18上に摺動可能に配置されている。
本実施の形態では、図9及び図10における左側の第一乃至第三ブラケット13a〜15aの装置構成と右側の第一乃至第三ブラケット13b〜15bの装置構成とは互いに同様であり、左側の第一乃至第三ブラケット13a〜15aの装置構成で代表して説明する。図11は、第一乃至第三ブラケット13a〜15aの装置構成の一例を説明するための側面視断面図である。
図11に示すように、第三ブラケット15aは、ボールネジ軸16を貫通させる筒状の第三スリーブ部151と、当該第三スリーブ部151の外側に当該第三スリーブ部151と同軸状に配置されて当該第三スリーブ部151に回転軸受153を介して回転可能に支持された第三ブラケット部152と、を有している。図11に示すように、第三ブラケット部152は、第二ブラケット部142及びナット12の各々に当接可能になっている。
具体的には、第三スリーブ部151は、ボールネジ軸16の外径より僅かに大きい内径を有しており、ボールネジ軸16を単純支持するようになっていて、ボールネジ軸16の軸線方向及び回転方向には摺動可能であるが、径方向には実質的に移動不可能となっている。一方、第三ブラケット部152は、第三スリーブ部151に回転軸受153を介して回転可能に支持されており、第三スリーブ部151と一緒に軸線方向に移動可能であるが、回転方向に対しては静止されるようになっている。
これにより、第三ブラケット15aが回転中のボールネジ軸16に接触しても、当該ボールネジ軸16に接触する第三スリーブ部151がボールネジ軸16と一緒に回転されて、第三ブラケット部152は回転方向に対して静止される。これにより、接触箇所において回転方向における擦れの発生が抑制され、擦れの発生による不具合(例えば摩擦粉の発生)を防止できる。
また、図11に示すように、本実施の形態では、第三ブラケット部152のナット12側の端面の少なくとも一部には、第三スリーブ部151のナット12側の端面よりもナット12側に突出する第三当接緩衝体23が設けられている。第三当接緩衝体23は、具体的にはクッションゴムであるが、他のダンパ機構であってもよい。
第三当接緩衝体23が第三スリーブ部151のナット12側の端面よりもナット12側に突出していることにより、軸方向に移動されるナット12は、第三当接緩衝体23を介して第三ブラケット部152に当接され、第三スリーブ部151には当接されないようになっている。これにより、例えばナット12を高速で送る場合であっても、当接に伴う衝撃が第三当接緩衝体23によって効果的に吸収され、衝撃による損傷が防止されている。
図9及び図10に戻って、第三連結部15cは、具体的には剛性を有する細長部材であり、一対の第三ブラケット15a、15bの間の間隔を所定の距離に維持するようになっている。
本実施の形態では、一対の第三ブラケット15a、15bの各々は、第一連結部13c及び第二連結部14cを支持するようになっている。具体的には、一対の第三ブラケット15a、15bの各々のブラケット部152の両側縁部には2段の段部が設けられ、一段目の段部の上面が第一連結部13cの下面に当接されていると共に、二段目の段部の上面が第二連結部14cの下面に当接されている。
図9及び図10に示すように、一対の第三ブラケット15a、15bの各々の外側端面の間の間隔は、一対の第二ブラケット14a、14bの各々の内側端面の間の間隔より短くなっている。これにより、一方の第三ブラケット15aが一方の第二ブラケット14aに当接される時、他方の第三ブラケット15bは他方の第二ブラケット14bから離間された状態となる。
本実施の形態では、図9及び図10に示すように、ナット12が一方の第三ブラケット15aに当接され、当該一方の第三ブラケット15aが一方の第二ブラケット14aに当接され、当該一方の第二ブラケット14aが一方の第一ブラケット13aに当接され、当該一方の第一ブラケット13aが一方の軸受11aに可及的に近接された状態では、ボールネジ軸16の軸線と平行な直線座標において、他方の軸受11bの中心座標を0、ナット12の中心座標を1とした時、他方の第一ブラケット13bの中心座標が、0.23〜0.33の範囲内にあり、他方の第二ブラケット14bの中心座標が、0.45〜0.55の範囲内にあり、他方の第三ブラケット15bの中心座標が、0.67〜0.77の範囲内にある。より好ましくは、他方の第一ブラケット13bの中心座標が、0.26〜0.30の範囲内にあり、他方の第二ブラケット14bの中心座標が、0.48〜0.52の範囲内にあり、他方の第三ブラケット15bの中心座標が、0.70〜0.74の範囲内にある。すなわち、軸受11b−第一ブラケット13bの中心間距離L1と、第一ブラケット13b−第二ブラケット14bの中心間距離L2と、第二ブラケット14b−第三ブラケット15bの中心間距離L3と、第三ブラケット15b−ナット12の中心間距離L4との比(L1:L2:L3:L4)が、1.25:1:1:1.25に略等しくなっている。
この場合、ボールネジ軸16は一対の軸受11a、11b及びナット12の各々によって固定支持されていると共に、一対の第一ブラケット13a、13b及び一対の第二ブラケット14a、14b及び一対の第三ブラケット15a、15bの各々によって単純支持されており、支持方法によって定まる定数fは、軸受11b−第一ブラケット13b間、及び、第三ブラケット15b−ナット12間では15.1であり、第一ブラケット13b−第二ブラケット14b間、及び、第二ブラケット14b−第三ブラケット15b間では9.7であることを鑑みて、図12に示すように、軸受11b−第一ブラケット13b間、第一ブラケット13b−第二ブラケット14b間、第二ブラケット14b−第三ブラケット15b間、及び、第三ブラケット15b−ナット12間の各々における危険速度が略等しくなっている。これにより、ボールネジ軸16の最大許容回転数nを効果的に上げることができる。
具体的には、第一ブラケット13b−第二ブラケット14b間、及び、第二ブラケット14b−第三ブラケット15b間においては、支持方法によって定まる定数fは、第一乃至第三移動サポート体13〜15を備えていない場合に比べて(9.7/21.9=)0.443倍になっているが、支持点距離Lは、第一乃至第三移動サポート体13〜15を備えていない場合に比べて(1/(1.25+1+1+1.25)=)0.222倍になっていることにより、上式(1)を参照し、ボールネジ軸16の最大許容回転数nは、第一乃至第三移動サポート体13〜15を備えていない場合に比べて、(0.443/0.222=)約9.0倍まで上げられ得る。これにより、長いストロークを有するボールネジ軸16においても高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できる。
次に、以上のような本実施の形態の作用について説明する。
図9及び図10に示すように、ナット12が左側の第三ブラケット15aに当接され、当該左側の第三ブラケット15aが左側の第二ブラケット14aに当接され、当該左側の第二ブラケット14aが左側の第一ブラケット13aに当接され、当該左側の第一ブラケット13aが左側の軸受11aに可及的に近接された状態において、回転駆動装置17によってボールネジ軸16が回転されることにより、ナット12は軸方向右向きに移動される。ここで、一対の第一ブラケット13a、13b及び/または一対の第二ブラケット14a、14b及び/または一対の第三ブラケット15a、15cが回転中のボールネジ軸16に接触しても、各々のスリーブ部131、141、151がボールネジ軸16と一緒に回転されることにより、接触箇所における擦れの発生が抑制され、擦れの発生による不具合(例えば摩擦粉の発生)を防止できる。
次に、図13(a)に示すように、ボールネジ軸16の回転によって軸方向右向きに移動されるナット12は、右側の第三ブラケット15bに当接される。具体的には、ナット12は、第三当接緩衝体23を介して第三ブラケット15bの第三ブラケット部152に当接される。本実施の形態では、第一当接緩衝体23によって当接に伴う衝撃が効果的に吸収されるため、ナット12が高速で移動される場合であっても、衝撃による損傷が防止される。その後、ボールネジ軸16の回転によって軸方向右向きに移動されるナット12は、当接された右側の第三ブラケット15bを軸方向右向きに押しやる。これにより、第三移動サポート体15は、ナット12と一緒に軸方向右向きに移動される。
次に、図13(b)に示すように、ボールネジ軸16の回転によってナット12と一緒に軸方向右向きに移動される第三移動サポート体15は、右側の第二ブラケット14bに当接される。具体的には、右側の第三ブラケット15bの第三ブラケット部152が、第一当接緩衝体21を介して第二ブラケット14bの第二ブラケット部142に当接される。本実施の形態では、第一当接緩衝体21によって当接に伴う衝撃が効果的に吸収されるため、ナット12及び第三移動サポート体15が高速で移動される場合であっても、衝撃による損傷が防止される。その後、ボールネジ軸16の回転によってナット12と一緒に軸方向右向きに移動される第三移動サポート体15は、当接された右側の第二ブラケット14bを軸方向右向きに押しやる。これにより、第二移動サポート体14は、第三移動サポート体15及びナット12と一緒に軸方向右向きに移動される。
次に、図13(c)に示すように、ボールネジ軸16の回転によってナット12及び第三移動サポート体15と一緒に軸方向右向きに移動される第二移動サポート体14は、右側の第一ブラケット13bに当接される。具体的には、右側の第二ブラケット14bの第二ブラケット部142が、第二当接緩衝体22を介して第一ブラケット13bの第一ブラケット部132に当接される。本実施の形態では、第二当接緩衝体22によって当接に伴う衝撃が効果的に吸収されるため、ナット12及び第三移動サポート体15及び第二移動サポート体14が高速で移動される場合であっても、衝撃による損傷が防止される。その後、ボールネジ軸16の回転によってナット12及び第三移動サポート体15と一緒に軸方向右向きに移動される第二移動サポート体14は、当接された右側の第一ブラケット13bを軸方向右向きに押しやる。これにより、第一移動サポート体13は、第二移動サポート体14及び第三移動サポート体15及びナット12と一緒に軸方向右向きに移動される。
次に、図13(d)に示すように、ボールネジ軸16の回転によってナット12及び第三移動サポート体15及び第二移動サポート体14と一緒に軸方向右向きに移動される第一移動サポート体13は、右側の軸受11bに可及的に近接される。
以上のように、本実施の形態によれば、ボールネジ軸16は一対の軸受11a、11b及びナット12の各々によって固定支持されると共に、一対の第一ブラケット13a、13b及び一対の第二ブラケット14a、14b及び一対の第三ブラケット15a、15bの各々によって単純支持されるため、特に第一ブラケット13a(13b)−第二ブラケット14a(14b)間及び第二ブラケット14a(14b)−第三ブラケット15a(15b)間においては、移動サポート体13、14を備えていない場合に比べて、支持方法によって定まる定数fは小さくなる(具体的には(9.7/21.9=)0.443倍になる)ものの、支持点間の距離Lも短くなる(具体的には、図12に示すように各支持点間の危険速度を等しく揃える場合には、0.222倍になる)。その結果、上式(1)を参照し、ボールネジ軸16の最大許容回転数nは、移動サポート体を備えていない場合に比べて更に大幅に(具体的には(0.443/0.222=)約9.0倍まで)上げられ得る。これにより、長いストロークを有するボールネジ軸16においても高速回転による異常な振れ回りの振動の発生を効果的に防止できる。
また、本実施の形態によれば、ナット12が一方の第三ブラケット15a(15b)に当接され、当該一方の第三ブラケット15a(15b)が一方の第二ブラケット14a(14b)に当接され、当該一方の第二ブラケット14a(14b)が一方の第一ブラケット13a(13b)に当接され、当該一方の第一ブラケット13a(13b)が一方の軸受11a(11b)に可及的に近接された状態では、ボールネジ軸16の軸線と平行な直線座標において、他方の軸受11b(11a)の中心座標を0、ナット12の中心座標を1とした時、他方の第一ブラケット13b(13a)の中心座標が、0.23〜0.33の範囲内にあり、他方の第二ブラケット14b(14a)の中心座標が、0.45〜0.55の範囲内にあり、他方の第三ブラケット15b(15a)の中心座標が、0.67〜0.77の範囲内にあるため、軸受11b(11a)−第一ブラケット13b(13a)間、第一ブラケット13b(13a)−第二ブラケット14b(14a)間、第二ブラケット14b(14a)−第三ブラケット15b(15a)間、及び、第三ブラケット15b(15a)−ナット12間の各々における危険速度が略等しくなっている。これにより、ボールネジ軸16の最大許容回転数を効果的に上げることができる。
また、本実施の形態によれば、一対の第二ブラケット14a、14bの各々は、第一連結部13cを支持するようになっており、一対の第三ブラケット15a、15bの各々は、第一連結部13c及び第二連結部14cを支持するようになっているため、長いストロークを有するボールネジ軸16に対応して一対の第一ブラケット13a、13bの間の間隔が広く設計されている場合であっても、当該一対の第一ブラケット13a、13bを互いに連結する第一連結部13cの重力によるたわみ変形が、一対の第二ブラケット14a、14b及び一対の第三ブラケット15a、15bの各々によって効果的に防止され得る。また、一対の第二ブラケット14a、14bを互いに連結する第二連結部14cの重力によるたわみ変形も、一対の第三ブラケット15a、15bの各々によって効果的に防止され得る。
なお、本実施の形態では、図11に示すように、第三ブラケット部152のナット12側の端面の少なくとも一部には、第三スリーブ部151のナット12側の端面よりもナット12側に突出する第三当接緩衝体23が設けられているが、これに限定されず、ナット12の第三ブラケット15a側の端面のうち第三ブラケット部152に対向する部分の少なくとも一部には、第三スリーブ部151に対向する部分よりも第三ブラケット15a側に突出する第三当接緩衝体が設けられていてもよい。このような態様によっても、ナット12は第三当接緩衝体を介して第三ブラケット部152に当接されることにより、例えばナット12を高速で送る場合であっても、当接に伴う衝撃が第三当接緩衝体によって効果的に吸収され、衝撃による損傷を防止できる。
また、本実施の形態では、一対の第三ブラケット15a、15bの各々のブラケット部152の両側縁部には2段の段部が設けられ、一段目の段部の上面が第一連結部13cの下面に当接されていると共に、二段目の段部の上面が第二連結部14cの下面に当接されていたが、一対の第三ブラケット15a、15bの各々が第一連結部13c及び第二連結部14cを支持するようになっている限りでは、これに限定されない。例えば、一対の第三ブラケット15a、15bの各々のブラケット部152の両側縁部に貫通孔が2個ずつ設けられ、一方の貫通孔に第一連結部13cが挿通されていると共に、他方の貫通孔に第二連結部14cが挿通されていてもよい。
10 ボールネジ送り装置
11a 軸受
11b 軸受
12 ナット
13 第一移動サポート体
13a 第一ブラケット
13b 第一ブラケット
13c 第一連結部
131 第一スリーブ部
132 第一ブラケット部
133 回転軸受
14 第二移動サポート体
14a 第二ブラケット
14b 第二ブラケット
14c 第二連結部
141 第二スリーブ部
142 第二ブラケット部
143 回転軸受
15 第三移動サポート体
15a 第三ブラケット
15b 第三ブラケット
15c 第三連結部
151 第三スリーブ部
152 第三ブラケット部
153 回転軸受
16 ボールネジ軸
17 回転駆動部
18 ベッド
19 テーブル
20 ボールネジ送り装置
21 第一当接緩衝体
21’ 第一当接緩衝体
22 第二当接緩衝体
22’ 第二当接緩衝体
23 第三当接緩衝体

Claims (14)

  1. ボールネジ軸と、
    前記ボールネジ軸を回転可能に支持する一対の軸受と、
    前記一対の軸受の間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第一ブラケットと、当該一対の第一ブラケットを互いに連結する第一連結部と、を有する第一移動サポート体と、
    前記一対の第一ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第二ブラケットと、当該一対の第二ブラケットを互いに連結する第二連結部と、を有する第二移動サポート体と、
    前記一対の第二ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸に当該ボールネジ軸用の複数のボールを介して螺合されたナットと、
    を備え、
    前記一対の第二ブラケットの一方が前記一対の第一ブラケットの一方に当接される時、前記一対の第二ブラケットの他方は前記一対の第一ブラケットの他方から離間された状態となる
    ことを特徴とするボールネジ送り装置。
  2. 前記ナットが前記一対の第二ブラケットの一方に当接され、当該一対の第二ブラケットの一方が前記一対の第一ブラケットの一方に当接され、当該一対の第一ブラケットの一方が前記一対の軸受の一方に可及的に近接された状態では、
    前記ボールネジ軸の軸線と平行な直線座標において、前記一対の軸受の他方の中心座標を0、前記ナットの中心座標を1とした時、
    前記一対の第一ブラケットの他方の中心座標が、0.3〜0.4の範囲内にあり、
    前記一対の第二ブラケットの他方の中心座標が、0.6〜0.7の範囲内にある
    ことを特徴とする請求項1に記載に記載のボールネジ送り装置。
  3. 前記一対の第二ブラケットの各々は、前記第一連結部を支持するようになっている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のボールネジ送り装置。
  4. 前記一対の第二ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第二スリーブ部と、当該第二スリーブ部の外側に当該第二スリーブ部と同軸状に配置されて当該第二スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第二ブラケット部と、を有し、当該第二ブラケット部と前記ナットとが当接可能になっており、
    前記一対の第一ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第一スリーブ部と、当該第一スリーブ部の外側に当該第一スリーブ部と同軸状に配置されて当該第一スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第一ブラケット部と、を有し、当該第一ブラケット部と前記第二ブラケットの前記第二ブラケット部とが当接可能になっている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のボールネジ送り装置。
  5. 前記第二ブラケット部の前記ナット側の端面の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部の前記ナット側の端面よりも前記ナット側に突出する第一当接緩衝体が設けられており、
    前記第一ブラケット部の前記第二ブラケット側の端面の少なくとも一部には、前記第一スリーブ部の前記第二ブラケット側の端面よりも前記第二ブラケット側に突出する第二当接緩衝体が設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載のボールネジ送り装置。
  6. 前記第二ブラケット部の前記ナット側の端面の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部の前記ナット側の端面よりも前記ナット側に突出する第一当接緩衝体が設けられており、
    前記第二ブラケット部の前記第一ブラケット側の端面の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部の前記第一ブラケット側の端面よりも前記第一ブラケット側に突出する第二当接緩衝体が設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載のボールネジ送り装置。
  7. 前記ナットの前記第二ブラケット側の端面のうち前記第二ブラケット部に対向する部分の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部に対向する部分よりも前記第二ブラケット側に突出する第一当接緩衝体が設けられており、
    前記第一ブラケット部の前記第二ブラケット側の端面の少なくとも一部には、前記第一スリーブ部の前記第二ブラケット側の端面よりも前記第二ブラケット側に突出する第二当接緩衝体が設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載のボールネジ送り装置。
  8. 前記ナットの前記第二ブラケット側の端面のうち前記第二ブラケット部に対向する部分の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部に対向する部分よりも前記第二ブラケット側に突出する第一当接緩衝体が設けられており、
    前記第二ブラケット部の前記第一ブラケット側の端面の少なくとも一部には、前記第二スリーブ部の前記第一ブラケット側の端面よりも前記第一ブラケット側に突出する第二当接緩衝体が設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載のボールネジ送り装置。
  9. 前記一対の軸受の中心間距離は、8000mm〜12000mmであり、
    前記ボールネジ軸の谷径は、60mm〜100mmである
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のボールネジ送り装置。
  10. ボールネジ軸と、
    前記ボールネジ軸を回転可能に支持する一対の軸受と、
    前記一対の軸受の間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第一ブラケットと、当該一対の第一ブラケットを互いに連結する第一連結部と、を有する第一移動サポート体と、
    前記一対の第一ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第二ブラケットと、当該一対の第二ブラケットを互いに連結する第二連結部と、を有する第二移動サポート体と、
    前記一対の第二ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸を摺動可能に貫通させる一対の第三ブラケットと、当該一対の第三ブラケットを互いに連結する第三連結部と、を有する第三移動サポート体と、
    前記一対の第三ブラケットの間に配置されて前記ボールネジ軸に当該ボールネジ軸用の複数のボールを介して螺合されたナットと、
    を備え、
    前記一対の第三ブラケットの一方が前記一対の第二ブラケットの一方に当接される時、前記一対の第三ブラケットの他方は前記一対の第二ブラケットの他方から離間された状態となり、
    前記一対の第二ブラケットの一方が前記一対の第一ブラケットの一方に当接される時、前記一対の第二ブラケットの他方は前記一対の第一ブラケットの他方から離間された状態となる
    ことを特徴とするボールネジ送り装置。
  11. 前記ナットが前記一対の第三ブラケットの一方に当接され、当該一対の第三ブラケットの一方が前記一対の第二ブラケットの一方に当接され、当該一対の第二ブラケットの一方が前記一対の第一ブラケットの一方に当接され、当該一対の第一ブラケットの一方が前記一対の軸受の一方に可及的に近接された状態では、
    前記ボールネジ軸の軸線と平行な直線座標において、前記一対の軸受の他方の中心座標を0、前記ナットの中心座標を1とした時、
    前記一対の第一ブラケットの他方の中心座標が、0.23〜0.33の範囲内にあり、
    前記一対の第二ブラケットの他方の中心座標が、0.45〜0.55の範囲内にあり、
    前記一対の第三ブラケットの他方の中心座標が、0.67〜0.77の範囲内にある
    ことを特徴とする請求項10に記載のボールネジ送り装置。
  12. 前記一対の第二ブラケットの各々は、前記第一連結部を支持するようになっており、
    前記一対の第三ブラケットの各々は、前記第一連結部及び前記第二連結部を支持するようになっている
    ことを特徴とする請求項10または11に記載のボールネジ送り装置。
  13. 前記一対の第三ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第三スリーブ部と、当該第三スリーブ部の外側に当該第三スリーブ部と同軸状に配置されて当該第三スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第三ブラケット部と、を有し、当該第三ブラケット部と前記ナットとが当接可能になっており、
    前記一対の第二ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第二スリーブ部と、当該第二スリーブ部の外側に当該第二スリーブ部と同軸状に配置されて当該第二スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第二ブラケット部と、を有し、当該第二ブラケット部と前記第三ブラケットの前記第三ブラケット部とが当接可能になっており、
    前記一対の第一ブラケットの各々は、前記ボールネジ軸を貫通させる筒状の第一スリーブ部と、当該第一スリーブ部の外側に当該第一スリーブ部と同軸状に配置されて当該第一スリーブ部に回転軸受を介して回転可能に支持された第一ブラケット部と、を有し、当該第一ブラケット部と前記第二ブラケットの前記第二ブラケット部とが当接可能になっている
    ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載のボールネジ送り装置。
  14. 前記一対の軸受の中心間距離は、10600mm〜16000mmであり、
    前記ボールネジ軸の谷径は、60mm〜100mmである
    ことを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載のボールネジ送り装置。
JP2013103449A 2013-05-15 2013-05-15 ボールネジ送り装置 Active JP6147565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103449A JP6147565B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 ボールネジ送り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103449A JP6147565B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 ボールネジ送り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014224555A true JP2014224555A (ja) 2014-12-04
JP6147565B2 JP6147565B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=52123374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013103449A Active JP6147565B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 ボールネジ送り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6147565B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108247455A (zh) * 2018-01-10 2018-07-06 苏州聚晶科技有限公司 一种硅片单面处理装置
CN116159750A (zh) * 2023-04-21 2023-05-26 江苏大江干燥设备有限公司 一种自动筛分型振动流化床干燥机

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128900Y2 (ja) * 1982-08-12 1986-08-27
JPH0418751U (ja) * 1990-06-06 1992-02-17
JPH074490A (ja) * 1993-06-18 1995-01-10 Line Kogyo Kk 送りねじの移動式軸受装置
JP2000179638A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Shibaura Mechatronics Corp 送り装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6128900Y2 (ja) * 1982-08-12 1986-08-27
JPH0418751U (ja) * 1990-06-06 1992-02-17
JPH074490A (ja) * 1993-06-18 1995-01-10 Line Kogyo Kk 送りねじの移動式軸受装置
JP2000179638A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Shibaura Mechatronics Corp 送り装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108247455A (zh) * 2018-01-10 2018-07-06 苏州聚晶科技有限公司 一种硅片单面处理装置
CN108247455B (zh) * 2018-01-10 2023-08-22 池州市星聚信息技术服务有限公司 一种硅片单面处理装置
CN116159750A (zh) * 2023-04-21 2023-05-26 江苏大江干燥设备有限公司 一种自动筛分型振动流化床干燥机

Also Published As

Publication number Publication date
JP6147565B2 (ja) 2017-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5955309B2 (ja) 電動リニアアクチュエータ及びその電動モータ
JP6540058B2 (ja) 送り装置及び工作機械
KR101219499B1 (ko) 실린더 장치
US20130319147A1 (en) Linear actuator
JP6147565B2 (ja) ボールネジ送り装置
JP2008101711A (ja) ボールねじと転がり軸受との組合せ方法およびボールねじ装置
JP4967036B2 (ja) 回転直動変換機構及びリフト装置
CN104976491A (zh) 支撑架
JP2011149514A (ja) 送り駆動装置
CN107498365B (zh) 一种双螺母精密滚珠丝杆副
JP2016084894A (ja) 直動テーブル装置
TW201629370A (zh) 進給螺桿裝置
KR20130038714A (ko) 대형 볼스크류의 처짐 방지장치
JP5324559B2 (ja) 運動装置
JP6811138B2 (ja) 制振装置および制振システム
JP2016211666A (ja) 駆動装置
JP6019933B2 (ja) 直動テーブル装置
CN102562985A (zh) 螺母转动的滚珠丝杠副传动机构
JP2011002047A (ja) ボールねじ式駆動装置
JP2015143525A (ja) 直動案内装置
JP2010133519A (ja) 多段構造のアクチュエータ
JP2011163504A (ja) 直動案内装置
TW201326582A (zh) 具支撐座之螺桿螺帽組合
JP2017125601A (ja) 直動テーブル
JP2007303481A (ja) 伸縮軸および伸縮軸の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6147565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350