JP2014223194A - 飲料容器と飲料容器の組み付け方法 - Google Patents

飲料容器と飲料容器の組み付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】全体的に小型化が可能で、外観のデザインの自由度を向上させることができ、しかも、組み付け作業も比較的容易に行うことができる飲料容器と飲料容器の組み付け方法の提供。
【解決手段】液体を貯留する内容器6が、首部6bで絞られて上方の内容器上部6aと下方の内容器下部6cとを有し、内容器6の少なくとも内容器下部6cの外方を覆う外胴ケース7と上下方向に延出するハンドル8とを備え、ハンドル8が、外胴ケース7と一体的に形成され、外胴ケース7が、ハンドル8の延出方向に沿ってハンドル8を一対のハンドル部材8a、8bに二分する状態で複数の外胴ケース部材7a、7bにより構成され、複数の外胴ケース部材7a、7bが、内容器6の横側方から内容器6の外方に組み付け可能に構成されている飲料容器と飲料容器の組み付け方法。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体を貯留する内容器が、その上下方向間に位置する首部で絞られて当該首部より上方の内容器上部と当該首部より下方の内容器下部とを有し、当該内容器の少なくとも内容器下部の外方を覆う外胴ケースと、当該外胴ケースに設けられ上下方向に延出するハンドルとを備えた飲料容器と飲料容器の組み付け方法に関する。
このような構成の飲料容器としては、例えば、電気ケトルが知られている。従来の電気ケトルでは、内容器の外方を覆う外胴ケースが筒状の一体物として構成され、その筒状の外胴ケースに対して、別体に構成されたハンドルが取り付けられる構成とされていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−152603号公報
特許文献1に記載の電気ケトルでは、外胴ケースが筒状の一体物であるため、内容器の外方に外胴ケースを組み付ける際、内容器の上方又は下方から外胴ケースを被せて組み付けることになる。
しかしながら、上述したように、内容器が、上述したような内容器上部、首部、及び、内容器下部を有する形状であるため、内容器に被せる外胴ケースは、その最小内径を、内容器上部又は内容器下部の外径のうち、小さい側の外径よりも大きくせざるを得ず、外観においてデザイン的な制約を受けるばかりか、内容器の首部と外胴ケースとの間に不必要な空間が生じて、全体的に大型化するという問題があった。
また、ハンドルに関しても、外胴ケースと別体に構成されていたので、外胴ケースに対してハンドルを取り付けるための作業も必要であった。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、全体的に小型化が可能で、外観のデザインの自由度を向上させることができ、しかも、組み付け作業も比較的容易に行うことができる飲料容器とその飲料容器の組み付け方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による飲料容器は、液体を貯留する内容器が、その上下方向間に位置する首部で絞られて当該首部より上方の内容器上部と当該首部より下方の内容器下部とを有し、当該内容器の少なくとも前記内容器下部の外方を覆う外胴ケースと、当該外胴ケースに設けられ上下方向に延出するハンドルとを備えた飲料容器であって、その特徴構成は、
前記ハンドルが、前記外胴ケースと一体的に形成され、当該外胴ケースが、前記ハンドルの延出方向に沿って当該ハンドルを一対のハンドル部材に二分する状態で複数の外胴ケース部材により構成され、当該複数の外胴ケース部材が、前記内容器の横側方から当該内容器の少なくとも前記内容器下部の外方に組み付け可能に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、外胴ケースが複数の外胴ケース部材により構成され、当該複数の外胴ケース部材が内容器の横側方から内容器の少なくとも内容器下部の外方に組み付け可能に構成されているので、例えば、複数の外胴ケース部材からなる外胴ケースを内容器の外形に沿った形状に構成することができるなど、外観上、外胴ケースのデザインの自由度を大幅に向上させることができるとともに、全体的に小型化することも可能となる。
しかも、ハンドルが外胴ケースと一体的に形成され、その外胴ケースが、ハンドルの延出方向に沿って当該ハンドルを一対のハンドル部材に二分する状態で複数の外胴ケース部材に分割されているので、複数の外胴ケース部材を組み付けると、同時に一対のハンドル部材も組み付けられることになり、外胴ケース及びハンドルの組み付け作業も比較的容易となる。
よって、全体的に小型化が可能で、外観のデザインの自由度を向上させることができ、しかも、組み付け作業も比較的容易に行うことができる飲料容器を得ることができた。
本発明による飲料容器の更なる特徴構成は、前記内容器内の液体を加熱する加熱機構と当該加熱機構による加熱により生じる蒸気を検知する蒸気検知機構とが、前記内容器の下方にそれぞれ設けられ、前記加熱機構への通電を開始する通電スイッチが、前記一対のハンドル部材により挟み込まれるように配置され、前記蒸気検知機構に蒸気を導く検知用蒸気流路が、前記内容器の外方で前記ハンドル側に配置されている点にある。
上記特徴構成によれば、内容器の下方に加熱機構が設けられているので、当該加熱機構により内容器内の液体を加熱することができ、その際、内容器の外側が外胴ケースにより覆われて二重構造になっているため、たとえ内容器内の液体が高温になっても、外胴ケースの高温化が緩和される。
そして、当該加熱機構への通電を開始する通電スイッチが一対のハンドル部材により挟み込まれ、内容器の下方には蒸気検知機構が設けられているとともに、当該蒸気検知機構に蒸気を導く検知用蒸気流路が、内容器の外方でハンドル側に配置されているので、ハンドルを一対のハンドル部材に二分する外胴ケース部材の構成を有効に利用して、通電スイッチと検知用蒸気流路とを所望の位置に効果的に配置することができる。
本発明による飲料容器の更なる特徴構成は、前記外胴ケースが、前記ハンドルを二分する2つの外胴ケース部材により構成され、当該2つの外胴ケース部材の一方が、前記内容器に連設された取り付け部材に対して螺合部材により取り付けられ、当該2つの外胴ケース部材の他方が、前記取り付け部材及び前記螺合部材を覆うように前記一方の外胴ケース部材に対して横側方から組み付け可能に構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、外胴ケースがハンドルを二分する2つの外胴ケース部材により構成されているので、3つ以上の外胴ケース部材により構成される場合に比べて、その組み付け作業がより一層容易となる。
そして、2つの外胴ケース部材の一方が内容器に連設される取り付け部材に対して螺合部材により取り付けられるので、当該一方の外胴ケース部材の内容器への取り付けを確実に行うことができることに加えて、2つの外胴ケース部材の他方が、取り付け部材及び螺合部材を覆うように組み付け可能に構成されているので、内容器に連設される取り付け部材及び螺合部材が露出せず、外観が損なわれることを防止することができる。
本発明による飲料容器の更なる特徴構成は、前記2つの外胴ケース部材の一方が、前記内容器下部の上方側において前記内容器の中心線を挟んで相対向する側に連設された一対の前記取り付け部材に取り付けられ、当該2つの外胴ケース部材の他方が、前記一方の外胴ケース部材に対して組み付けられ、当該2つの外胴ケース部材の一方及び他方の底部に底ケース部材が取り付けられている点にある。
上記特徴構成によれば、一方の外胴ケース部材が内容器下部の上方側において内容器の中心線を挟んで相対向する側に連設された一対の取り付け部材に取り付けられるので、一方の外胴ケース部材の内容器への取り付けをより一層確実に行うことができ、その一方の外胴ケース部材に対して他方の外胴ケース部材が組み付けられるので、他方の外胴ケース部材の取り付けも確実に行うことができる。
そして、2つの外胴ケース部材の一方及び他方の底部に底ケース部材が取り付けられるので、底ケース部材は、単に両外胴ケース部材の底部を覆うだけでなく、両外胴ケース部材の連結強化にも寄与することになる。
本発明による飲料容器の更なる特徴構成は、前記外胴ケースが、前記内容器における前記内容器上部の下方の一部、前記首部、及び、前記内容器下部の外方のみを覆うように構成され、当該内容器の前記内容器上部の上方の一部が露出されている点にある。
上記特徴構成によれば、外胴ケースが、内容器における内容器上部の上方の一部を除いてその下方を覆うことになるので、加熱機構により内容器内の液体を加熱した際、高温になる可能性のある内容器部分を覆うことができ、外胴ケースによって内容器の必要部分を効率よく覆ってコストの削減を図ることができる。
上記目的を達成するための本発明による飲料容器の組み付け方法は、上述した特徴構成のいずれかひとつを備えた飲料容器の組み付け方法であって、その特徴構成は、
前記複数の外胴ケース部材のそれぞれを前記内容器の横側方から当該内容器の少なくとも前記内容器下部の外方に組み付ける点にある。
上記特徴構成によれば、上述したように、例えば、複数の外胴ケース部材からなる外胴ケースを内容器の外形に沿った形状に構成して、外胴ケースのデザインの自由度の向上と小型化を図ることができ、しかも、外胴ケース及びハンドルの組み付け作業は比較的容易なものとなる。
電気ケトルの外観を示す斜視図 電気ケトルの使用状態を示す斜視図 ケトル本体の縦断面図 ケトル本体の組み付け状態を示す分解斜視図 ケトル本体の組み付け状態を示す分解斜視図 ケトル本体の組み付け状態を示す分解斜視図
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本願に係る電気ケトル(飲料容器の一例)1は、図1〜図3に示すように、電源プレート2とケトル本体3から構成されている。電源プレート2は、図2に示すように、外形円形のプレートとして構成されており、その上面の中心部に給電機構4を備え、電源ケーブル(図示せず)をコンセント(図示せず)に接続することで、給電機構4を介して、ケトル本体3に給電可能に構成されている。
給電機構4は、電源プレート2の中心位置に、その上面より突出して形成されており、電源プレート2上にケトル本体3が載置された給電状態においては、給電機構4がケトル本体3内に嵌り込み、ケトル本体3の受電機構5を介してケトル本体3への給電が可能に構成されている。
ケトル本体3は、図3に示すように、水(液体)を貯留して加熱する有底の樹脂製の内容器6と、内容器6の外方を所定の間隔を隔てて覆う樹脂製の外胴ケース7と、外胴ケース7と一体的に形成された樹脂製のハンドル8と、注ぎ口9を備えて内容器6の上方開口を開閉自在に覆う蓋体10とを主な部材として構成されている。
内容器6は、図3〜図5に示すように、その上下方向間に位置する首部6bで絞られて当該首部6bより上方の内容器上部6aと当該首部6bより下方の内容器下部6cとを有している。つまり、内容器6は、首部6bが最も小径で、首部6bより下方に行くに従って徐々に大径になって内容器下部6cの下端部が最大径となり、内容器上部6aが首部6bより若干大径となる形状に構成されている。
内容器下部6cの側部上方側には、図4及び図5に示すように、内容器6の中心線Lを挟んで相対向する側、具体的には、注ぎ口9側(前方側)とハンドル8側(後方側)とに外胴ケース7を取り付けるための一対の取り付け部材14が連設され、各取り付け部材14には、内容器6の接線方向に平行な貫通孔14aが設けられている。
内容器6における内容器下部6cの側部には、外胴ケース7の外方から内容器6内の湯水の容量を目視するための透過性材料11aからなる透視部11が設けられている。透視部11を構成する透過性材料11aには、容量目盛12が設けられ、透視部11の上方には、外胴ケース7を取り付けるためのネジ孔13a付きのボス部13が連設されている。
内容器下部6cの外周部には、内容器6と外胴ケース7との間に所定の間隔を保持するための複数の部分円環状のリブ15が、透視部11とハンドル8の取り付け部位を避けた位置において径方向外方側に突出する状態で連設されている。
内容器6の下方には、図3に示すように、内容器6内の水を加熱する概略円形状の電熱ヒータ(加熱機構の一例)16と、電熱ヒータ16への通電を断続するスイッチ機構17と、バイメタル(蒸気検知機構の一例)18とが設けられている。スイッチ機構17は、バイメタル18が電熱ヒータ16による加熱によって内容器6内に生じた蒸気を検知するのに伴って、より具体的には、バイメタル18が蒸気の接触により設定温度(100℃近傍)にまで加熱されることによる変形に伴って、電熱ヒータ16への通電を停止する。
そのため、内容器6のハンドル8側には、横断面形状がコの字状の検知用蒸気流路形成体19が上下方向に沿って取り付けられ、検知用蒸気流路形成体19と内容器6の外周部との間に、内容器6内の蒸気をバイメタル18にまで導く検知用蒸気流路20が内容器6の外方でハンドル8側に形成配置されている。
検知用蒸気流路形成体19の上方には、電熱ヒータ16への通電を開始する通電スイッチ21を備えた揺動レバー22が配設され、揺動レバー22とスイッチ機構17とを連動連結するリンク機構23が検知用蒸気流路形成体19の外側に沿って配設されている。
そして、通電スイッチ21を下方へ押圧すると、リンク機構23及びスイッチ機構17を介して電熱ヒータ16に通電されて内容器6内の水が加熱され、バイメタル18が蒸気を検知すると、スイッチ機構17が電熱ヒータ16への通電を停止するとともに、スイッチ機構17及びリンク機構23を介して通電スイッチ21を押し上げて元の位置に戻すように構成されている。
内容器6の外方を覆う外胴ケース7は、図4及び図5に示すように、上下方向に延出するハンドル8の延出方向に沿って当該ハンドル8を略均等な一対のハンドル部材8a、8bに二分してその中心を通る状態で2つの外胴ケース部材7a、7bに分割されている。つまり、一方のハンドル部材8aを有する一方の外胴ケース部材7aと他方のハンドル部材8bを有する他方の外胴ケース部材7bとに略均等に二分割され、両外胴ケース部材7a、7bが、内容器6の横側方から内容器6の外方に組み付け可能に構成されている。
一方の外胴ケース部材7aには、その前方側の端部の内側にネジ孔24a付きの比較的短いボス部24が連設され、後方側の端部の内側にネジ孔25a付きの比較的長いボス部25が連設され、その前方側及び後方側の端部の内側には、他方の外胴ケース部材7bを係止するための複数の係止部材26aがそれぞれ設けられている。
他方の外胴ケース部材7bには、内容器6の透視部11に対応する状態で透過性覆い部材27aにより封鎖される透視用開口部27が設けられ、透視用開口部27の上方には、内容器6側のボス部13に対応する状態で貫通孔28a付きのボス部28が内容器6側に向けて突設されている。
内容器6側のボス部13及び他方の外胴ケース部材7b側のボス部28は、内容器6と外胴ケース7との間に所定の間隔を保持するためにも寄与し、更に、他方の外胴ケース部材7bにおける透視用開口部27の縁部には、内容器6と外胴ケース7との間に所定の間隔を保持するための上方解放のコの字状のリブ29が、内側に位置する内容器6側に向けて突出するように一体形成されている。
そして、当該他方の外胴ケース部材7bの前方側及び後方側の端部には、一方の外胴ケース部材7aの端部に設けられた複数の係止部材26aに係合する複数の被係止部材26bがそれぞれ設けられている。
一方の外胴ケース部材7aは、図4及び図5に示すように、内容器6の外方を覆う状態で、ネジ(螺合部材の一例)24bを前方側の取り付け部材14の貫通孔14aを通して短い方のボス部24のネジ孔24aに螺合し、ネジ(螺合部材の一例)25bを後方側の取り付け部材14の貫通孔14aを通して長い方のボス部25のネジ孔25aに螺合することにより、一対の取り付け部材14を介して横側方から内容器6に組み付け可能に構成されている。
他方の外胴ケース部材7bは、当該一方の外胴ケース部材7aに対して、被係止部材26bを一方の外胴ケース部材7aの係止部材26aに係合するとともに、ネジ13bをボス部28の貫通孔28aを通して一方の外胴ケース部材7a側のボス部13のネジ孔13aに螺合することにより、横側方から内容器6に組み付け可能に構成されている。
2つの外胴ケース部材7a、7bを内容器6の外方に取り付けた状態では、他方の外胴ケース部材7bが、内容器6側に連設される一対の取り付け部材14及びネジ24b、ネジ25bを覆い隠すとともに、図1及び図6に示すように、両外胴ケース部材7a、7bに連設される一対のハンドル部材8a、8bが、検知用蒸気流路形成体19の上方の通電スイッチ21を挟み込むようにして検知用蒸気流路形成体19とリンク機構23とを覆って、両ハンドル部材8a、8bにより構成されるハンドル8の基部内、より具体的には、両外胴ケース部材7a、7bと両ハンドル部材8a、8bとの接続部の内側に検知用蒸気流路20が配置されることになる。
そして、内容器6側のリブ15が、両外胴ケース部材7a、7bの内面に、他方の外胴ケース部材7b側のリブ29が、内容器6の外面に当接するとともに、内容器6側のボス部13と他方の外胴ケース部材7b側のボス部28も互いに当接して、内容器6と外胴ケース7との間に所定の間隔が保持される。
このようにして、内容器6の外方に両外胴ケース部材7a、7bを取り付けた状態では、両外胴ケース部材7a、7bからなる外胴ケース7が、内容器6における内容器上部6aの下方の一部、首部6b、及び、内容器下部6cの外方のみを覆って、内容器上部6aの上方の一部が露出される。
内容器6の下方中心位置には、電源プレート2の給電機構4から受電する受電機構5が設けられ、両外胴ケース部材7a、7bの底部には、図6に示すように、樹脂製の底ケース部材30が取り付けられて、図3に示すように、底ケース部材30が、内容器6の下方に位置する受電機構5以外の部分を覆い隠すように構成されている。
底ケース部材30は、その中心位置に給電機構4挿入用の円形開口部30aを備え、両外胴ケース部材7a、7bの下方端部に外嵌する状態で、ネジにより内容器6側に連結固定される。
内容器6の上方を覆う蓋体10は、その前方に注ぎ口9を備え、内容器6の上方開口に装着自在な蓋本体31と、蓋本体31に上方から被さる蓋カバー32と、蓋カバー32に揺動自在に取り付けられた前後方向に延出する注ぎ口開閉部材33とを主な部材として構成されている。
蓋本体31には、図3に示すように、弁体34a、弁座34b、及び、弁体34aを弁座34bに弾性的に当接させるスプリング34cからなる弁機構34が内装され、注ぎ口開閉部材33の後方側に設けられた操作部33aを下方へ押し下げることにより、弁体34aがスプリング34cの弾性力に抗して弁座34bから離間して弁機構34が開弁し、内容器6内の湯水が注出路35を通って注ぎ口9から流出可能に構成されている。
蓋本体31には、電気ケトル1の転倒時に湯水の流出を防止するためのボール36を収納するボール収納室37が設けられ、通常の姿勢においては、図3において破線で示すように、内容器6からの蒸気が、ボール収納室37を通って検知用蒸気流路20に導かれると同時に、注ぎ口9に導かれて外部に放出されるように構成されている。
ケトル本体3の組み付け方法について説明する。
まず、図4に示すように、内容器6の側部におけるハンドル8の取り付け部位に検知用蒸気流路形成体19を取り付け、その上方に通電スイッチ21を有する揺動レバー22を配置するとともに、その外方にリンク機構23を配置する。
その後、一方の外胴ケース部材7aを内容器6の横側方から内容器6の外方に組み付け、ネジ24b、25bを取り付け部材14の貫通孔14aを通して一方の外胴ケース部材7aのボス部24、25のネジ孔24a、25aに螺合して、一方の外胴ケース部材7aを内容器6に取り付ける。
次に、図5に示すように、他方の外胴ケース部材7bを内容器6の横側方から内容器6の外方に組み付け、その前方側及び後方側の端部に設けられた被係止部材26bを一方の外胴ケース部材7aの前方側及び後方側の端部に設けられた係止部材26aに係止するとともに、そのボス部28の貫通孔28aにネジ13bを通して内容器下部6cのボス部13のネジ孔13aに螺合して、他方の外胴ケース部材7bを内容器6及び一方の外胴ケース部材7aに取り付ける。
その後、図6に示すように、両外胴ケース部材7a、7bにより形成された外胴ケース7の底部に底ケース部材30を組み付けてネジにより内容器6に取り付ける。
そして、最後に、蓋体10を内容器6に組み付け、透過性覆い部材27aを透視用開口部27に取り付ける。
ただし、蓋体10の組み付けは、必ずしも最後に行う必要はなく、例えば、一方の外胴ケース部材7aを内容器6に取り付ける前、あるいは、取り付けた後に組み付けることもできる。
同様に、透過性覆い部材27aの取り付けに関しても、他方の外胴ケース部材7bを内容器6側に取り付けた後であれば、適当な時期に自由に取り付けることができる。
〔別実施形態〕
(A)上記実施形態では、飲料容器の一例として電気ケトル1を示したが、電気ケトル1以外にも、例えば、電気ポットや卓上ポットなどの各種の飲料容器に適用可能である。
また、外胴ケース7が、ハンドル8を二分する状態で2つの外胴ケース部材7a、7bにより構成された例を示したが、当該外胴ケース7を、ハンドル8を二分する状態で3つあるいは4つ以上の外胴ケース部材により構成することもできる。
更に、一方の外胴ケース部材7aを内容器6に連設された取り付け部材14に取り付ける際、ネジ(螺合部材の一例)24b、25bを使用した例を示したが、この外胴ケース部材7aの取り付けに関しては、ビス、ボルト、あるいは、ボルト・ナットなど、種々の螺合部材を使用することができる。
(B)上記実施形態では、一方の外胴ケース部材7aを取り付けるための取り付け部材14が、内容器6の中心線Lを挟んで相対向する側に一対設けられた例を示したが、取り付け部材14の個数や位置については、適宜変更することができる。
また、外胴ケース7が、内容器6における内容器上部6aの一部、首部6b、内容器下部6cの外方のみを覆うように構成した例を示したが、例えば、内容器6全体を完全に覆うように構成することも、また、内容器6の首部6bから下のみを覆うように構成することもでき、この点についても適宜変更することができる。
(C)上記実施形態では、通電スイッチ21が一対のハンドル部材8a、8bにより挟み込まれるように配置した構成を示したが、通電スイッチ21の配置については適宜変更することができる。
また、蒸気検知機構の一例としてバイメタル18を示したが、例えば、蒸気又は温度を検知するセンサにより蒸気検知機構を構成し、当該センサを内容器6の上方などに配置することもできる。その場合、検知用蒸気流路20は、上記実施形態のように、内容器6の外方でハンドル8側に設ける必要はない。
なお、上記の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
以上説明したように、外観のデザインの自由度の向上と小型化が可能で、しかも、組み付け作業が比較的容易な飲料容器とその飲料容器の組み付け方法を得ることができる。
1 電気ケトル(飲料容器)
6 内容器
6a 内容器上部(内容器)
6b 首部(内容器)
6c 内容器下部(内容器)
7 外胴ケース
7a、7b 外胴ケース部材
8 ハンドル
8a、8b ハンドル部材
14 取り付け部材
16 電熱ヒータ(加熱機構)
18 バイメタル(蒸気検知機構)
20 検知用蒸気流路
21 通電スイッチ
24b、25b ネジ(螺合部材)
30 底ケース部材
L 内容器の中心線

Claims (6)

  1. 液体を貯留する内容器が、その上下方向間に位置する首部で絞られて当該首部より上方の内容器上部と当該首部より下方の内容器下部とを有し、当該内容器の少なくとも前記内容器下部の外方を覆う外胴ケースと、当該外胴ケースに設けられ上下方向に延出するハンドルとを備えた飲料容器であって、
    前記ハンドルが、前記外胴ケースと一体的に形成され、当該外胴ケースが、前記ハンドルの延出方向に沿って当該ハンドルを一対のハンドル部材に二分する状態で複数の外胴ケース部材により構成され、当該複数の外胴ケース部材が、前記内容器の横側方から当該内容器の少なくとも前記内容器下部の外方に組み付け可能に構成されている飲料容器。
  2. 前記内容器内の液体を加熱する加熱機構と当該加熱機構による加熱により生じる蒸気を検知する蒸気検知機構とが、前記内容器の下方にそれぞれ設けられ、前記加熱機構への通電を開始する通電スイッチが、前記一対のハンドル部材により挟み込まれるように配置され、前記蒸気検知機構に蒸気を導く検知用蒸気流路が、前記内容器の外方で前記ハンドル側に配置されている請求項1に記載の飲料容器。
  3. 前記外胴ケースが、前記ハンドルを二分する2つの外胴ケース部材により構成され、当該2つの外胴ケース部材の一方が、前記内容器に連設された取り付け部材に対して螺合部材により取り付けられ、当該2つの外胴ケース部材の他方が、前記取り付け部材及び前記螺合部材を覆うように前記一方の外胴ケース部材に対して横側方から組み付け可能に構成されている請求項1又は2に記載の飲料容器。
  4. 前記2つの外胴ケース部材の一方が、前記内容器下部の上方側において前記内容器の中心線を挟んで相対向する側に連設された一対の前記取り付け部材に取り付けられ、当該2つの外胴ケース部材の他方が、前記一方の外胴ケース部材に対して組み付けられ、当該2つの外胴ケース部材の一方及び他方の底部に底ケース部材が取り付けられている請求項3に記載の飲料容器。
  5. 前記外胴ケースが、前記内容器における前記内容器上部の下方の一部、前記首部、及び、前記内容器下部の外方のみを覆うように構成され、当該内容器の前記内容器上部の上方の一部が露出されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料容器。
  6. 上記請求項1〜5のいずれか1項に記載の飲料容器の組み付け方法であって、
    前記複数の外胴ケース部材のそれぞれを前記内容器の横側方から当該内容器の少なくとも前記内容器下部の外方に組み付ける飲料容器の組み付け方法。
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