JP2014222734A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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和宏 香川
Kazuhiro Kagawa
和宏 香川
努 清澤
Tsutomu Kiyosawa
努 清澤
康太郎 田中
Kotaro Tanaka
康太郎 田中
祐貴 富田
Yuki Tomita
祐貴 富田
康行 柳瀬
Yasuyuki Yanase
康行 柳瀬
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Abstract

【課題】SiC層とゲート絶縁膜との界面に余分な固定電荷を導入することなく、チャネル移動度が向上したSiC半導体装置を実現できるようにする。【解決手段】半導体装置は、SiC半導体層111と、SiC半導体層113の第1オーミック電極113が設けられた側に順次設けられたゲート絶縁膜117及びゲート電極116とを備えている。SiC半導体層111は、ゲート絶縁膜117と接して設けられ、V族元素を含むV族元素含有領域137を有している。V族元素含有領域137におけるV族元素濃度のピークは、ゲート絶縁膜117との界面から5nm以内に位置している。ゲート絶縁膜117における炭素の濃度は1原子%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に炭化珪素を用いた半導体装置及びその製造方法に関する。
炭化珪素(シリコンカーバイド:SiC)は、珪素(Si)に比べてバンドギャップが大きい高硬度の半導体材料である。SiCは、特に高い絶縁破壊電界を有するので、次世代の低損失パワーデバイスに最適な半導体として期待されている。
SiCを用いたパワーデバイスのうち代表的な半導体装置はMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field-Effect transistor)である。SiC−MISFETの損失を低減するためには、チャネルにおけるキャリアの移動度であるチャネル移動度を向上させることが重要である。また、SiC−MISFETにおいて、ボディダイオードに替えてチャネル領域を還流ダイオードとすることにより、結晶劣化を抑制することが検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。このような素子においては特に、チャネル移動度を向上させることが重要である。
チャネル移動度を向上させる方法として、ゲート絶縁膜中及びSiC層とゲート絶縁膜との界面部における欠陥を低減することが考えられる。ゲート絶縁膜を形成する標準的なプロセスにおいては、ドライ又はウェット雰囲気において1100℃以上の高温で熱酸化膜を形成する。しかし、標準的な熱酸化プロセスによりゲート絶縁膜を形成すると、SiC層とゲート絶縁膜との界面部に多量の界面準位が生じ、SIC−MISFETの実用上のチャネル移動度が劣化すると報告されている(例えば、非特許文献1を参照。)。
SiC層とゲート絶縁膜との界面部における界面準位を低減する方法として、SiC層の表面に酸化物層を形成した後、1100℃よりも高く1250℃よりも低い温度範囲で酸化物層を窒素等のV族元素含有ガスを含む雰囲気に曝露する方法が検討されている(例えば、特許文献2を参照。)。この方法により、酸化物層の特性の劣化を防止しつつ、V族元素を酸化物層内に効率良く拡散させ、V族元素含有酸化物層を得ることができる。ゲート絶縁膜をV族元素含有酸化物層とすることにより、SiC層とゲート絶縁膜との界面部における界面準位が低減される。
特開2012−104856号公報 特開2005−136386号公報
荒井和雄、吉田貞史共編、SiC素子の基礎と応用、オーム社、p.82−83、2003年
従来の半導体装置において、SiC層とゲート絶縁膜との界面及びその近傍の状態をさらに最適化することにより、チャネル移動度を向上させることが望まれている。
本開示の課題は、SiC層とゲート絶縁膜との界面近傍におけるV族元素及び炭素の濃度及び分布を制御して、チャネル移動度が向上したSiC半導体装置を実現できるようにすることである。
本開示の半導体装置の一態様は、基板の第1の面の上に設けられ、第1導電型の第1領域と、第2導電型の第2領域と、第2領域により第1領域から分離された第1導電型の第3領域とを有するSiC半導体層と、第3領域に接して設けられた第1オーミック電極と、基板の第1の面と反対側の第2の面に設けられた第2オーミック電極と、SiC半導体層の上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極とを備え、SiC半導体層は、ゲート絶縁膜と接して設けられ、V族元素を含むV族元素含有領域を有し、V族元素含有領域におけるV族元素濃度のピークは、ゲート絶縁膜との界面から5nm以内に位置し、ゲート絶縁膜における炭素の濃度は1原子%以下である。
本開示の半導体装置及びその製造方法によれば、チャネル移動度が向上したSiC半導体装置を実現できる。
一実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。 製造方法ごとのチャネル移動度を示すグラフである。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。 変形例に係る半導体装置を示す断面図である。 変形例に係る半導体装置を示す断面図である。 変形例に係る半導体装置を示す断面図である。
(本発明に至った経緯)
本発明者らは、チャネル移動度のさらなる向上を目指し、鋭意検討を行なった。その結果、チャネルにおけるキャリア移動度であるチャネル移動度は、SiC層とV族元素含有酸化物層であるゲート絶縁膜との界面近傍におけるV族元素の濃度が、所定の値において最大となることを見いだした。具体的には、ゲート絶縁膜におけるV族元素の濃度が、1×1020cm-3以上、1×1022cm-3以下の範囲で、チャネル移動度を向上させることができる。しかし、V族元素の濃度が閾値を超えると、チャネル移動度が逆に低下する。
SiC層の上に形成した酸化膜にV族元素を熱拡散させると、V族元素は酸化膜中に均一に分布するのではなく、酸化膜におけるSiC層との界面から10nm程度の領域に、V族元素の濃度が高い遷移層が形成される。この場合のV族元素のピーク位置は、SiC層との界面よりも数nm酸化膜側に存在する。このため、ゲート絶縁膜とSiC層との界面におけるV族元素の濃度を高くしようとすると、ゲート絶縁膜のうち膜厚方向の広範囲にわたって、界面準位を低減するために必要な量を超える過剰なV族元素が、存在することになる。過剰のV族元素は固定電荷となり、移動度が低下する原因となる。従って、固定電荷の上昇による移動度の低下が、界面準位の低減による移動度の向上を打ち消し、チャネル移動度を逆に低下させる。
また、SiC層の上に熱酸化膜であるゲート絶縁膜を形成すると、ゲート絶縁膜におけるSiC層との界面に炭素が10原子%(atom%)程度導入され、当該炭素による固定電荷がチャネル移動度を低下させるという問題があることを本発明者らは見出した。
以上の知見に基づき、本発明者らは、チャネル移動度を向上させるべく、SiC層とゲート絶縁膜との界面近傍におけるV族元素の濃度及び分布、ならびにゲート絶縁膜における炭素濃度を最適化する半導体装置及び製造方法を検討し、本発明を着想した。なお、以上の説明は、以下に説明する本発明の実施形態を理解する上での一助とするものであり、本発明を限定するものではない。
(実施形態の概要)
半導体装置の一例は、基板の第1の面の上に設けられ、第1導電型の第1領域と、第2導電型の第2領域と、第2領域により第1領域から分離された第1導電型の第3領域とを有するSiC半導体層と、第3領域に接して設けられた第1オーミック電極と、基板の第1の面と反対側の第2の面に設けられた第2オーミック電極と、SiC半導体層の上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極とを備え、SiC半導体層は、ゲート絶縁膜と接して設けられ、V族元素を含むV族元素含有領域を有し、V族元素含有領域におけるV族元素濃度のピークは、ゲート絶縁膜との界面から5nm以内に位置し、ゲート絶縁膜における炭素の濃度は1原子%以下である。
半導体装置の一例において、V族元素含有領域におけるV族元素の濃度は、2×1019cm-3以上、5×1022cm-3以下であり、V族元素含有領域を除くSiC半導体層におけるV族元素の濃度の最大値よりも5倍以上高くしてもよい。
半導体装置の一例において、SiC半導体層は、第3領域及び第2領域を貫通し、第1領域に達するトレンチを有し、ゲート絶縁膜は、トレンチの側面及び底面を覆うように設けられていてもよい。
半導体装置の一例において、SiC半導体層は、第1の層と、第1の層とゲート絶縁膜との間に設けられた第2の層とを有し、V族元素含有領域は、第2の層の最表面に設けられていてもよい。
半導体装置の一例において、第2の層は、エピタキシャル成長層としてもよい。
半導体装置の一例において、ゲート絶縁膜は、堆積膜としてもよい。
半導体装置の製造方法の一例は、基板の第1の面に、第1導電型の第1領域と、第2導電型の第2領域と、第2領域により第1領域から分離された第1導電型の第3領域と、V族元素を含むV族元素含有領域とを有するSiC半導体層を形成する工程と、V族元素含有領域の上にゲート絶縁膜を堆積する工程と、ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程と、第3領域と接する第1オーミック電極を形成する工程と、基板の第1の面と反対側の第2の面に第2オーミック電極を形成する工程とを備え、V族元素濃度のピークを、V族元素含有領域におけるゲート絶縁膜との界面から5nm以下の位置とし、ゲート絶縁膜における炭素の濃度を1原子%以下とする。
半導体装置の製造方法の一例において、V族元素含有領域は、V族元素の濃度を、2×1019cm-3以上、5×1022cm-3以下とし、V族元素含有領域を除くSiC半導体層におけるV族元素の濃度の最大値よりも5倍以上高くしてもよい。
半導体装置の製造方法の一例において、SiC半導体層を形成する工程は、第3領域及び第2領域を貫通し、第1領域に達するトレンチを形成する工程を含み、ゲート絶縁膜を形成する工程において、トレンチの側面及び底面を覆うように、ゲート絶縁膜を形成してもよい。
半導体装置の製造方法の一例において、SiC半導体層を形成する工程は、第1領域、第2領域及び第3領域を含む第1の層を形成する工程と、第1の層の上に第2の層を形成する工程とを含み、V族元素含有領域は、第2の層の上部に形成してもよい。
半導体装置の製造方法の一例において、V族元素含有領域は、V族元素をドープしてエピタキシャル成長してもよい。
半導体装置の製造方法の一例において、SiC半導体層の表面をプラズマ窒化して形成してもよい。
半導体装置の製造方法の一例は、ゲート絶縁膜を堆積する工程よりも後に、非酸化雰囲気において1000℃以上の温度で熱処理する工程をさらに備えていてもよい。
本開示において、第1導電型はn型、第2導電型はp型として説明する。但し、第1導電型をp型、第2導電型をn型とすることも可能である。ドーパントの相対的な濃度を示す場合には、導電型を示すn又はpの符号に上付き文字の「+」又は「−」の符号を附す。例えば「n+」は「n-」よりもドーパントの濃度が高いことを表す。
本開示において、AはBの「上方」に設けられている又は形成されているという表現は、AとBとの間に他の部材が介在している場合と、AとBとが接している場合との両方を含む。AはBの「上」に設けられている又は形成されているという表現の場合も同様である。
炭化珪素膜(SiC膜)と酸化膜(SiO2膜)とを積層すると、ある程度の範囲に亘って組成の変化が生じる。このため、本開示においては、[C]/[Si]=1/2([O]/[Si])の位置を、SiC膜とSiO2膜との界面と定義する。ここで、[Si]、[C]及び[O]は、それぞれシリコン、炭素及び酸素の原子組成百分率(atom%)を表す。なお、[C]/[Si]及び[O]/[Si]は、二次イオン質量分析法(SIMS)、X線光電子分光分析法(XPS)、又はオージェ電子分光分析(AES)等により求めることができる。本開示においてはSIMSにより求めた。
(一実施形態)
以下、図面を参照しつつ、実施形態の一具体例について説明する。
以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、あくまで一例であり、本発明を限定するものではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、図面において、同じ符号を付した構成要素については、説明の繰り返しを省略する場合がある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状及び寸法比等については正確な表示ではない場合がある。また、製造方法においては、必要に応じて、各工程の順序等を変更でき、かつ、他の公知の工程を追加できる。
図1は、一実施形態に係る半導体装置100を示している。図1に示すように本実施形態の半導体装置100は縦型DMIS(Double-Diffused MIS)構造のSiCパワー半導体装置である。半導体装置100は、第1導電型の基板101の第1の面(表面)の上に設けられた、SiC半導体層111を有している。本実施形態において、基板101はnSiC基板である。SiC半導体層111は、基板101側から順次設けられた第1の層121及び第2の層122を有している。
第1の層121は、第1導電型の第1領域131と、第2導電型の第2領域132と、第2領域132により第1領域131から分離された第1導電型の第3領域133とを有している。第2領域132は第1の層121の表層部に配置され、第3領域133は第2領域132内に配置されている。本実施形態において、第1領域131はn-型のドリフト層であり、第2領域132はp型のボディ領域(ウェル領域)であり、第3領域133は、n+型のソース領域である。
第3領域133の上にはソース電極である第1オーミック電極113が設けられている。第1オーミック電極113は、第3領域133を貫通するように設けられた第2導電型の第4領域134と、第3領域133との両方に接している。本実施形態において第4領域134は、p+型のコンタクト領域である。なお、第1オーミック電極113が、第3領域133と第4領域134とにまたがって形成されている例を示したが、第1オーミック電極113は第4領域134と接していなくてもよい。この場合には、第4領域134の上にコンタクト電極を形成し、第1オーミック電極113とコンタクト電極とを配線等により接続すればよい。第4領域134は、第2領域132に設けられていればよく、第3領域133と接していなくてもよい。基板101の第1の面と反対側の面(裏面)には、ドレイン電極である第2オーミック電極114が設けられている。
本実施形態において、第2の層122は、第1導電型の層であり、第1の層121上に、例えばエピタキシャル成長により形成されている。第2の層122は、第2領域132及び第3領域133の両方と接している。第2の層122は、第2領域132の上方の位置に、第1オーミック電極113と第2オーミック電極114との間に流れる電流の経路であるチャネル領域123を有しているため、チャネル層と呼ぶ場合がある。
第2の層122の上には、ゲート絶縁膜117が設けられている。ゲート絶縁膜117は、堆積により形成された酸化膜(SiO2膜)である。ゲート絶縁膜117はV族元素を含んでいてかまわない。ゲート絶縁膜117の上にはゲート電極115が設けられている。ゲート電極115と第1オーミック電極113との間には層間絶縁膜119が設けられている。
第2の層122は、ゲート絶縁膜117と接して設けられたV族元素を含むV族元素含有領域137と、第1の層121とV族元素含有領域137との間に設けられ、V族元素含有領域137よりもV族元素の濃度が低い下部領域136とを有している。V族元素含有領域137におけるV族元素の濃度は、下部領域136よりも5倍以上高い。具体的には、V族元素含有領域137におけるV族元素の濃度は、2×1019cm-3以上、5×1022cm-3以下である。また、V族元素含有領域137の膜厚は例えば5nm以下である。下部領域136とV族元素含有領域137との間には、V族元素の濃度が変化する遷移領域が存在するが、V族元素の濃度が2×1019cm-3以上の部分をV族元素含有領域137とし、2×1019cm-3未満の部分を下部領域136とする。すなわち、V族元素の濃度が2×1019cm-3であるところを境界とする。なお、下部領域136は、V族元素を含まないアンドープ領域とV族元素を含むドープ領域との積層構造になっていてもよい。
V族元素は熱拡散等により、ゲート絶縁膜117側にも拡散する。このため、本実施形態において、V族元素含有領域137だけでなく、ゲート絶縁膜117におけるV族元素含有領域137との界面近傍にもV族元素が分布する。しかし、V族元素濃度のピークは、ゲート絶縁膜117側ではなく、V族元素含有領域137側に存在し、具体的には、V族元素含有領域137におけるゲート絶縁膜117との界面から5nm以内の位置に存在している。
本実施形態において、ゲート絶縁膜117は、熱酸化膜ではなく堆積により形成した酸化膜である。このため、ゲート絶縁膜117は理論的には炭素を含まない。実際には、成膜の際の不純物混入や拡散の影響を受けるため、ある程度の炭素が含まれるが、ゲート絶縁膜117における炭素の濃度は、ゲート酸化膜近傍の3nmを除き平均1原子%以下である。熱酸化によりゲート絶縁膜を形成した場合には、ゲート絶縁膜における炭素の濃度は、10原子%程度となる。従って、本実施形態においては、炭素の導入量を大幅に低減できる。
本実施形態においては、ゲート絶縁膜117におけるSiC半導体層111(V族元素含有領域137)との界面近傍に、界面品質を劣化させない最大の量、例えば約2原子%、を超える過剰なV族元素が導入されないように、V族元素の導入量及び分布を容易に制御することできる。これにより、ゲート絶縁膜117とSiC半導体層111との界面近傍において、界面準位を低減しつつ、固定電荷の導入を抑え、チャネル移動度を向上させることができる。また、本実施形態においては、ゲート絶縁膜117への余分な炭素の導入を抑えることができるため、炭素が固定電荷となることによるチャネル移動度の低下も抑えることができる。
次に、図2〜4を参照しながら、本実施形態の半導体装置の製造方法について説明する。まず、図2に示すように、表面の上にSiC半導体である第1の層121が形成されたn+型のSiCからなる基板101を準備する。基板101は、例えば、低抵抗(抵抗率0.01〜0.03Ωcm)のn型4H−SiCオフカット基板とすることができる。
次に、図3に示すように、第1の層121の所定の位置に、第2領域132、第3領域133及び第4領域134を形成する。第2領域132は、アルミニウム(Al)等のp型の不純物イオンを選択的にドーピングして形成すればよい。第3領域133は、窒素(N)等のn型の不純物イオンを選択的にドーピングして形成すればよい。第4領域134はアルミニウム等のp型の不純物イオンを選択的にドーピングして形成すればよい。イオン注入をされなかった部分は、第1領域131となる。
第1領域131における不純物濃度は、例えば1×1014cm-3〜1×1016cm-3程度とすることができる、第2領域132における不純物濃度は、例えば1×1016cm-3〜1×1019cm-3程度とすることができる。第3領域133における不純物濃度は、例えば1×1019-3〜1×1021cm-3程度とすることができる。第4領域134における不純物濃度は、例えば5×1019cm-3程度とすることができる。
イオン注入の後、高温でアニールを行い、注入した不純物を活性化する。アニールは、注入ごとに行っても、いくつかの注入を行った後に行っても、すべての注入が終わった後に行ってもよい。イオン注入は、それぞれ所定の位置に開口部を有するマスクを用いて行えばよい。マスクは、それぞれ酸化膜又はポリシリコン膜等をパターニングして形成すればよい。
次に、図4に示すように、第1の層121の上に第2の層122を形成する。第2の層122は、エピタキシャル成長により形成する。第2の層122は、例えば、化学気相堆積(CVD)装置を用いて、基板を1450℃〜1650℃程度に加熱しながら、シリコン系ガス、カーボン系ガス及びドーパントガスを供給して形成する。シリコン系ガスは例えばシランガスとし、カーボン系ガスは例えばプロパンとし、ドーパントガスは例えば窒素とすればよい。エピタキシャル成長時のキャリアガスとしては水素ガス又はアルゴンガスを用いればよい。シリコン系ガスとカーボン系ガスの流量比(C/Si比)は、0.8〜1.2とすればよい。圧力は、例えば20hPaとすればよい。
第2の層122は、V族元素である窒素を所定量含むV族元素含有領域137と窒素を含まない又は窒素の含有量がV族元素含有領域137よりも少ない下部領域136とを有している。まずドーパントガスの流量を少なくして下部領域136を形成した後、ドーパントガスの流量を増やし、V族元素含有領域137を形成すればよい。これにより、成長初期のパイルアップ層の形成を防止し、V族元素含有領域137に制御性良くV族元素を導入できる。
ドーパントガスを窒素とする場合は、下部領域136の窒素濃度を、例えば1×1018cm-3とし、V族元素含有領域137の窒素濃度を、例えば1×1021cm-3とすればよい。下部領域136の厚さは例えば50nm程度とし、V族元素含有領域137の厚さは例えば3nm程度とすればよい。なお、V族元素含有領域137は、窒素原子の濃度が2×1019cm-3以上の部分とする。下部領域136とV族元素含有領域137との間には、V族元素の濃度が変化する遷移領域が存在するが、V族元素の濃度が2×1019cm-3以上の部分をV族元素含有領域137とし、2×1019cm-3未満の部分を下部領域136とする。すなわち、V族元素の濃度が2×1019cm-3であるところを境界とする。V族元素含有領域137の厚さは10nm以下とすればよく、5nm以下としてもよく、3nm以下としてもよい。V族元素は、窒素に代えてリン、ヒ素、アンチモン、又はビスマスとしてもよい。また、複数種類のV族元素を導入することも可能である。
次に、図5に示すように、第2の層122の上にゲート絶縁膜117を形成する。ゲート絶縁膜117は、熱酸化ではなくCVD法等を用いて堆積により形成する。例えば、SiH4の流量を25sccm(室温、1気圧におけるml/min)、N2Oの流量を1250sccmとし、圧力が0.6hPa、温度が800℃条件で成膜することができる。この場合の成膜速度は約0.89nm/minとなる。
次に、図6に示すように、ゲート絶縁膜117の上に、ゲート電極115を形成する。例えば、不純物ドープしたポリシリコン膜をゲート絶縁膜117の上に形成した後、レジストパターニングとエッチングにより、ゲート電極115、ゲート絶縁膜117、及び第2の層122の不要部分を除去すればよい。
次に、図7に示すように、ゲート電極115、ゲート絶縁膜117、及び第2の層122を覆い、第3領域133及び第4領域134を露出する層間絶縁膜119を形成した後、レジストパターニング及びエッチングにより第1オーミック電極113を形成する。第1オーミック電極113は、例えば、層間絶縁膜119が形成された基板101上の全面にニッケル膜を形成し、不活性ガス雰囲気において、950℃で5分間熱処理し、シリサイド化した後、不要なニッケル膜を除去して形成すればよい。基板101の裏面には第2オーミック電極114を形成する。第2オーミック電極114も第1オーミック電極113と同様に、基板101の裏面をシリサイド化して形成すればよい。
ゲート絶縁膜117は、1000℃以上の非酸化雰囲気においてアニールしてもよい。これにより、固定電荷をさらに低減し、膜密度を向上させることができる。例えば、窒素雰囲気において1200℃で1時間程度アニールすればよい。ゲート絶縁膜117のアニールはゲート絶縁膜117の形成後であればいつ行ってもよい。
このように、V族元素をドープしたV族元素含有領域を有するチャネル層の上に、堆積法によりゲート絶縁膜を形成することにより、チャネル層とゲート絶縁膜との界面における窒素の量と分布とを制御することができる。V族元素含有領域を設けていないチャネル層の上にゲート絶縁膜を形成し、V族元素を含む雰囲気においてゲート絶縁膜を熱処理することによりチャネル層とゲート絶縁膜との界面にV族元素をドープした場合には、V族元素濃度のピークはゲート絶縁膜側に位置する。このため、ゲート絶縁膜に過剰なV族元素が導入される。過剰なV族元素は、固定電荷となるため、界面準位の低減によるチャネル移動度を向上させる効果を打ち消す恐れがある。V族元素をドープしたV族元素含有領域を有するチャネル層の上に、堆積法によりゲート絶縁膜を形成した場合には、V族元素がゲート絶縁膜側に拡散したとしても、V族元素濃度のピークはチャネル層側に位置する。このため、ゲート絶縁膜側に過剰なV族元素を導入することなく、界面準位を低減することができる。
また、ゲート絶縁膜を堆積により形成することにより、ゲート絶縁膜に含まれる炭素の濃度を低減することも可能となる。ゲート絶縁膜に含まれる炭素は固定電荷となるため、移動度を低下させる原因となる。SiC膜を熱酸化してゲート絶縁膜を形成する場合には、ゲート絶縁膜に必ず炭素が含まれる。しかし、堆積によりゲート絶縁膜を形成した場合には、ゲート絶縁膜に含まれる炭素の濃度を1原子%以下とすることができる。但しゲート絶縁膜に含まれる炭素の濃度は3原子%以下であってもよく、5原子%以下であってもよい。
図8は、本実施形態の方法により形成したチャネル層の界面特性を含むチャネル移動度をマイクロ-PCD法(microwave Photo Conductive Decay)によるキャリアライフタイムにより評価した結果を示す。図8において、Aはゲート絶縁膜を従来の熱酸化により形成した場合である。Bは熱酸化により形成したゲート絶縁膜をNO雰囲気において窒化した場合を示す。Cは窒素濃度を2×1019cm-3としたV族元素含有領域の上に、堆積法によりゲート絶縁膜を形成した場合を示し、DはV族元素含有領域の窒素濃度を4×1019cm-3とした場合を示す。図8において縦軸は、V族元素含有領域を設けていないチャネル層の上に熱酸化によりゲート絶縁膜を形成した場合のキャリアライフタイムを1として規格化したキャリアライフタイムである。
窒素濃度を2×1019cm-3としたV族元素含有領域の上に、堆積法によりゲート絶縁膜を形成した場合の規格化キャリアライフタイムは5.3となり、窒素濃度を4×1019cm-3とした場合の規格化キャリアライフタイムは6.5となった。参考例として、熱酸化により形成したゲート絶縁膜をNO雰囲気において窒化した場合の結果を示すが、この場合の規格化キャリアライフタイムは2.0となった。このように、V族元素を含むV族元素含有領域の上に堆積によりゲート絶縁膜を形成することにより、界面特性を含むチャネル移動度が大幅に向上した。
本実施形態においては、第2の層122をエピタキシャル成長する際に高濃度のV族元素をドープしてV族元素含有領域137を形成する方法を示した。しかし、V族元素含有領域137は、V族元素を含まない又は低濃度のV族元素を含む第2の層122を形成した後、第2の層122の上部をプラズマ窒化することにより形成してもよい。例えば、窒素濃度が1×1018cm-3の第2の層122を50nm程度エピタキシャル成長した後、窒素プラズマ雰囲気でプラズマ窒化して、3nm程度のV族元素含有領域137を形成すればよい。プラズマ窒化は、例えば窒素の流量を500sccm、圧力を20mTorr(約2.67Pa)とし、2000W(DutyCycle5%、実効電力1000W)の条件で40秒間行えばよい。V族元素含有領域137の厚さは5nm以下とすることができ、3nm以下としてもよい。
本実施形態においては、SiC半導体層111を第1の層121の上に第2の層122を成長させた構成としたが、図9に示すように、第2の層122を設けず、SiC半導体層111を第1の層121の一層とし、第1の層121の表面にV族元素含有領域138を設けた半導体装置100Aとしてもよい。第1の層121を通常の原料組成により成長させた後、ドーパントの量を所定の濃度まで上昇させることにより、第1の層121の表面にV族元素含有領域138を形成することができる。この場合にはp型である第2領域132及び第4領域134の表面にもn型不純物となるV族元素が導入されるが、p型不純物の濃度を調整すれば問題ない。また、第1の層121を成長させた後、プラズマ窒化によりV族元素含有領域138を形成してもよい。第1の層121の表面に形成するV族元素含有領域138の厚さも5nm以下とすることができ、3nm以下としてもよい。
第1の層121の表面に形成するV族元素含有領域138のV族元素の濃度も、2×1019cm-3以上、5×1022cm-3以下とすることができる。また、V族元素含有領域138を除く第1の層121の他の領域よりもV族元素の濃度を5倍以上高くすることができる。
本実施形態においてはプレーナ型のMISFETについて説明したが、図10に示すように、トレンチ型のMISFETとしてもよい。トレンチ型のMISFETは、チャネル層を縦方向に形成することができるため、単位セルの微細化が有効であり、集積度を高くでき、素子のオン抵抗を低減することができる。
トレンチ型の半導体装置100Bは、図10に示すように、第1導電型の基板101の表面の上に設けられた、SiC半導体層111を有している。SiC半導体層111は、基板101の上に設けられた第1の層121を有している。第1の層121は、基板101側から順次設けられたn-型の第1領域131と、p型の第2領域132と、n+型の第3領域133と有している。第1の層121は、第3領域133及び第2領域132を貫通し第1領域131に達するトレンチを有している。トレンチの側面及び底面を覆うように第2の層122が設けられている。第2の層122の上にはゲート絶縁膜117を介してゲート電極115が設けられている。第2の層122におけるトレンチの側面において第2領域132と接する部分は、チャネル領域となる。第1の層121は、第3領域133を挟んでトレンチと反対側に設けられたp+型の第4領域134を有している。第3領域133及び第4領域134の上には第1オーミック電極113が設けられている。第1オーミック電極113とゲート電極115との間には層間絶縁膜119が設けられている。基板101の裏面には、第2オーミック電極114が設けられている。
第2の層122は、プレーナ型の半導体装置100と同様の構成とすることができる。例えば、第2の層122はゲート絶縁膜117と接して設けられたV族元素を含むV族元素含有領域137と、V族元素を含まないか又はV族元素含有領域137よりもV族元素の濃度が低い下部領域136とを有している。V族元素含有領域137におけるV族元素の濃度は、下部領域136よりも5倍以上高い。具体的には、V族元素含有領域137におけるV族元素の濃度は、2×1019cm-3以上、5×1022cm-3以下である。
第2の層122は、エピタキシャル成長層であり、V族元素含有領域137は成長の際にV族元素をドープすることにより形成することができる。また、結晶成長後にプラズマ窒化により形成することもできる。下部領域136の厚さは例えば50nm程度であり、V族元素含有領域137の厚さは5nm以下とすることができ、3nm以下としてもよい。ゲート絶縁膜117は堆積により形成した酸化膜であり、ゲート絶縁膜117における炭素濃度は1原子%以下である。
トレンチ型の半導体装置100Bにおいても、プレーナ型の半導体装置100と同様に、チャネル移動度を向上させることができる。また、熱酸化によりゲート絶縁膜を形成する場合には、SiC層の結晶面方位の影響によりトレンチの底面においてゲート絶縁膜が薄くなる場合がある。しかし、堆積によりゲート絶縁膜を形成するため、トレンチ底面にもトレンチ側面と同程度の厚いゲート絶縁膜を形成できるという利点も得られる。
トレンチ型のMISFETの場合にも、図11に示すように、第2の層122を形成せず、第1の層121の表面にV族元素含有領域138を設けた半導体装置100Cとしてもよい。
以上、本開示を実施形態により説明してきたが、本開示は上記実施形態に限定されず種々の改変が可能である。例えば、半導体基板として4H−SiCを用いる例を示したが6H、3C又は15R等の他のポリタイプの基板を用いてもよい。SiC半導体層は、半導体基板の(0001)Si面の上に形成することができるが、(000−1)C面の上にSiC半導体層を形成してもよい。また、半導体基板の主面の面方位を他の結晶面としてもよい。主面は、0.5°以上10°以下のオフカット角度を有していてもよいが、オフカット角度を有していなくてもよい。また、炭化珪素からなる半導体基板を用いた例を示したが、他の基板を用いることもできる。
MISFET構造の半導体装置について説明したが、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor :IGBT)構造の半導体装置としてもよい。IGBT構造の半導体装置は、半導体基板とその直上に形成する半導体層とをそれぞれ互いに異なる導電型とすることにより作製することができる。この場合、第2領域はエミッタ領域又はコレクタ領域であり、第1オーミック電極はエミッタ電極又はコレクタ電極であり、第2オーミック電極はコレクタ電極又はエミッタ電極である。
また、ソース及びドレインを設けずMISキャパシタとすることも可能である。
本開示の半導体装置及びその製造方法は、SiC層とゲート絶縁膜との界面に余分な固定電荷を導入することなく、チャネル移動度が向上したSiC半導体装置を実現でき、特にパワーデバイス等の分野において有用である。
100 半導体装置
100A 半導体装置
100B 半導体装置
100C 半導体装置
101 基板
111 SiC半導体層
113 第1オーミック電極
114 第2オーミック電極
115 ゲート電極
117 ゲート絶縁膜
119 層間絶縁膜
121 第1の層
122 第2の層
123 チャネル領域
131 第1領域
132 第2領域
133 第3領域
134 第4領域
136 下部領域
137 V族元素含有領域
138 V族元素含有領域

Claims (13)

  1. 基板の第1の面の上に設けられ、第1導電型の第1領域と、第2導電型の第2領域と、前記第2領域により前記第1領域から分離された第1導電型の第3領域とを有するSiC半導体層と、
    前記第3領域に接して設けられた第1オーミック電極と、
    前記基板の前記第1の面と反対側の第2の面に設けられた第2オーミック電極と、
    前記SiC半導体層の上に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極とを備え、
    前記SiC半導体層は、前記ゲート絶縁膜と接して設けられ、V族元素を含むV族元素含有領域を有し、
    前記V族元素含有領域におけるV族元素濃度のピークは、前記前記ゲート絶縁膜との界面から5nm以内に位置し、
    前記ゲート絶縁膜における炭素の濃度は1原子%以下である、半導体装置。
  2. 前記V族元素含有領域におけるV族元素の濃度は、2×1019cm-3以上、5×1022cm-3以下であり、前記V族元素含有領域を除く前記SiC半導体層におけるV族元素の濃度よりも5倍以上高い、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記SiC半導体層は、前記第3領域及び第2領域を貫通し、前記第1領域に達するトレンチを有し、
    前記ゲート絶縁膜は、前記トレンチの側面及び底面を覆うように設けられている、請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記SiC半導体層は、第1の層と、前記第1の層と前記ゲート絶縁膜との間に設けられた第2の層とを有し、
    前記V族元素含有領域は、前記第2の層の最表面に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記第2の層は、エピタキシャル成長層である、請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記ゲート絶縁膜は、堆積膜である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 基板の第1の面に、第1導電型の第1領域と、第2導電型の第2領域と、前記第2領域により前記第1領域から分離された第1導電型の第3領域と、V族元素を含むV族元素含有領域とを有するSiC半導体層を形成する工程と、
    前記V族元素含有領域の上にゲート絶縁膜を堆積する工程と、
    前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程と、
    前記第3領域と接する第1オーミック電極を形成する工程と、
    前記基板の前記第1の面と反対側の第2の面に第2オーミック電極を形成する工程とを備え、
    前記V族元素濃度のピークを、前記V族元素含有領域における前記ゲート絶縁膜との界面から5nm以下の位置とし、
    前記ゲート絶縁膜における炭素の濃度を1原子%以下とする、半導体装置の製造方法。
  8. 前記V族元素含有領域は、V族元素の濃度を、2×1019cm-3以上、5×1022cm-3以下とし、前記V族元素含有領域を除く前記SiC半導体層におけるV族元素の濃度よりも5倍以上高くする、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記SiC半導体層を形成する工程は、前記第3領域及び第2領域を貫通し、前記第1領域に達するトレンチを形成する工程を含み、
    前記ゲート絶縁膜を形成する工程において、前記トレンチの側面及び底面を覆うように、前記ゲート絶縁膜を形成する、請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記SiC半導体層を形成する工程は、前記第1領域、第2領域及び第3領域を含む第1の層を形成する工程と、前記第1の層の上に第2の層を形成する工程とを含み、
    前記V族元素含有領域は、前記第2の層の上部に形成する請求項7〜9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記V族元素含有領域は、V族元素をドープしてエピタキシャル成長させて形成する、請求項7〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記V族元素含有領域は、前記SiC半導体層の表面をプラズマ窒化して形成する、請求項7〜10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記ゲート絶縁膜を堆積する工程よりも後に、非酸化雰囲気において1000℃以上の温度で熱処理する工程をさらに備えている、請求項7〜12のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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